JP3584519B2 - ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置に係り、特に、画情報の送受の前に行われる通信手順(プロトコル)の時間を短縮したファクシミリ通信方法及びファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来のファクシミリ装置では、一般電話交換網におけるファクシミリ通信手順としてITU−T(旧CCITT)勧告T.30によって標準化されている伝送制御手順に従ってファクシミリ通信を行っている。しかし、この伝送制御手順では相手局が制御信号を確実に受信できるように300bps程度の低速の通信速度で制御信号を伝送しており、画情報の送受信(フェーズC)の前に行われるフェーズA及びフェーズBの通信手順に時間がかかる、という問題があった。このため、従来よりフェーズA及びフェーズBの通信手順を短縮する次のような技術が提案されている。
【0003】
特開昭61−98064号公報には、極性反転検出回路と、相手機の電話番号及び相手機の機能を記憶するメモリ回路と、相手機に短縮手順を知らせる為の制御信号を送出する制御信号送出回路とを設け、発呼に際しメモリ回路より相手機の短縮手順機能の有無を読み出し、相手機が短縮手順機能を有していれば、極性反転検出回路により極性反転を検出した直後に、制御信号送出回路より非標準の短縮手順を実行することを通知する制御信号(指令信号spc)を送出する技術が開示されている。しかしながら、上記では相手機に短縮手順の実行を通知するための特定信号送出手段が新たに必要になるという問題がある。
【0004】
また特開昭62−38660号公報には、発呼側のファクシミリ装置において、被呼側より300bpsでNSF(非標準機能識別信号)を受信すると、300bpsでNSS(非標準機能設定信号)を送信した後に画情報を続けて送信することにより、TCF(トレーニングチェック信号)及びCFR(受信準備確認信号)の時間を短縮する技術が開示されている。上記によれば標準プロトコルよりは画情報送信迄の時間は短縮されるものの、NSF及びNSSを300bpsで送受しているため、NSFやNSSのデータ量にもよるが、通信機能が増加傾向にありこれに伴ってNSFやNSSで送受すべきデータ量が増加の一途を辿っている近年の状況では、NSF及びNSSの送受に時間がかかる可能性が高く、あまり有効ではない。
【0005】
また、上記では発呼側でNSSに引き続いて画情報を送出するためフォールバック手順がなく、被呼側で画情報のトレーニングがエラーとなった場合にはNACK信号(否定応答)を送出し、発呼側ではNACK信号を受信したら再度トレーニングを送出して画情報を送出することが記載されているが、標準プロトコルでは発呼側でこのようなNACK信号を検知する必要はないので、新たな構成を追加しなければならず、コストアップに繋がるという問題もある。
【0006】
また特開平 3−68262号公報には、発呼側が被呼側からのCED(被呼端末識別信号)を検出するとトーンを送出し、被呼側はトーンを検出してCEDの送出を停止し、発呼側はCEDの長さを計測して計測値がしきい値より短ければNSSを高速で送出する技術が記載されている。しかし上記では、前手順のネゴシエーションを省略し、発呼側、被呼側で予め決定しておいた通信パラメータ(紙サイズ、線密度、圧縮方法等)で通信するため、標準プロトコルでは上記通信パラメータを変更することにより利用できる機能が、短縮プロトコルでは利用できないという問題がある。
【0007】
また、上記ではNSS及びNSSに続いて送信される画情報の通信速度の初期値を予め定めておき、エラーが発生する毎に再送を行い、規定回数エラーが発生すると、例えば9600bps から7200bps にフォールバックして通信を行っている。しかし上記技術では、被呼側でエラーが発生したことを発呼側で認識できず、発呼側及び被呼側で各々カウントしているエラーの発生回数が不一致となる場合が生ずることも考えられる。この場合、発呼側と被呼側とで通信速度が食い違い、通信そのものが成立しなくなるという問題がある。また上記では、被呼側からのCEDの送出を停止させ短縮手順の実行を通知するトーンを送出するための特定信号送出手段が新たに必要になる。
【0008】
更に特開平3−154566号公報には、極性反転を検知すると300bpsのNSSを送出し、極性反転を検知できずにCEDを検出するとトーンを送出してCEDを停止させ、300bpsのNSSを送出する技術が記載されている。この技術では、最初の通信時に相手局のNSFのFIF(ファクシミリ情報フィールド)の内容を記憶しておき、次回以降の通信時にはNSFを省略し、前記記憶している内容に基づいて通信パラメータを決定している。また画情報の通信速度については、発呼側で通信速度履歴を記憶しておき、記憶した通信速度で画情報を送信している。
【0009】
しかし、上記技術もNSSを300bpsで送信しているので、前述の特開昭62−38660号公報と同様にNSSの送信に時間がかかる可能性が高く、あまり有効ではない。また上記技術では、被呼側からのNSFの送信を省略するために、発呼側は最初の通信で被呼側のNSFのFIFの内容を記憶しておく必要があり、これを相手先毎に記憶しておくためには大容量のメモリが必要となるので、コストアップに繋がるという問題がある。
【0010】
またフォールバック手順がないために通信速度の履歴を記憶しておく必要があるが、これを相手先毎に記憶しておくためには更に大容量のメモリが必要であり、更にコストアップとなる。また前述の特開平 3−68262号公報と同様に、被呼側からのCEDの送出を停止させ短縮手順の実行を通知するトーンを送出するための特定信号送出手段を新たに設ける必要がある。
【0011】
また特開平3−205958号公報には、被呼側においてNSFのFIFに所定の通信速度を設定して300bpsで送出し、発呼側は前記設定された通信速度で高速のNSSを送信し、引続きフレーム化した画情報も送信する技術が開示されている。しかし、上記技術はNSFを300bpsで送信しているので、前述の特開昭62−38660号公報と同様にNSFの送信に時間がかかる可能性が高く、あまり有効ではない。また上記公報には、NSFのFIFへの通信速度の設定に代えて、NSF又はDISに含まれている被呼側の通信速度に関する受信能力のうちの最高速度で通信してもよい旨も記載されている。これによれば被呼側がNSFを送信すると次に発呼側よりNSSが高速で送出されることになるが、発呼側の最高速度が被呼側よりも遅い等の場合に被呼側がそれを検知する手段がないので、発呼側からのNSSの送出される速度が検知できず、通信が成り立たない可能性が高い。
【0012】
更に上記技術では、発呼側はNSSに引き続き画情報を送出するためフォールバック手順がなく、上記公報には、被呼側でNSSにFCSエラー(フレームチェックシーケンスエラー)が発生した場合は、被呼側からその旨を通知するトーンを送出して、発呼側はNSSを高速で再送するようにしてもよい、と記載されているが、標準プロトコルでは発呼側がこのようなトーンを検知する必要はないので、新たな構成を追加しなければならず、コストアップに繋がる。
【0013】
更に特開平5−191613号公報には、被呼側がCEDを送出している間に発呼側が短縮手順制御信号を送出し、被呼側が短縮手順制御信号の受信によりCEDの送出を停止した場合は以後短縮手順を実行し、被呼側がCEDの送出を停止しなかった場合は通常の手順を実行することが記載されている。しかしながら、上記においてもCEDの送出を停止させ短縮手順を実行可能であることを通知する短縮手順制御信号を送出するための特定信号送出手段を新たに設ける必要がある。
【0014】
また特開平5−219334号公報には、CEDを検出したときに発呼側が画情報の通信速度を通知することを兼ねた独自のトーン(DTMF)を送出してCEDの送出を停止させ、被呼側より短縮プロトコル用の300bpsのNSF(必須能力の項目を省いたNSF)を送出させる技術が記載されている。そして、画情報を送出する前にこの独自のトーンで通知した通信速度で画情報のパラメータを高速で送出し、その後画情報を送出している。しかしながら、上記技術はNSFを300bpsで送信しているので、前述の特開昭62−38660号公報、特開平3−205958号公報と同様にNSFの送信に時間がかかる可能性が高く、あまり有効ではない。また独自のトーン(DTMF)を送出するための独自トーン送出手段を新たに設ける必要がある。
【0015】
また上記は、画情報を送出する前に画情報のパラメータを高速で送出し、その後画情報を送出するという制御であるので、独自トーンDTMFにより被呼側に通知すべき情報は画情報の通信速度のみで済んでいた。しかし上記制御ではフォールバック手順がないという問題があり、フォールバック手順における通信時間の短縮を考慮すると、NSF等の制御信号の送受を高速化する必要がある。画情報の通信時間を短縮するには、例えばITU−T勧告V.17で規定されている通信速度の最大値14.4kbpsを適用して画情報を通信することが有効であり、コマンドの送受を高速化するためには上記の画情報の通信速度に合わせて14.4kbpsで制御信号を送受することが考えられる。
【0016】
しかし制御信号の送出にあたっては、各種の勧告にも規定されているようにトレーニング信号等の送出も行う必要があるが、V.17ではトレーニング信号の送出時間を 1.2秒と規定しているので、V.17に準拠して制御信号の送受を行うとトレーニング信号を比較的長い時間送出する必要があり、制御信号の送受に要する時間は必ずしも短くはならない。このように、画情報の通信速度が、制御信号を高速で送出する場合の最適な通信速度であるとは限らない。
【0017】
本発明は上記事実を考慮して成されたもので、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮することができるファクシミリ通信方法及びファクシミリ通信装置を得ることが目的である。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係るファクシミリ通信方法は、発呼側は、制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を被呼側へ送出した後に、前記通信速度で制御信号を送出し、前記制御信号を受信した被呼側は、制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を発呼側へ送出した後に、前記通信速度で制御信号を送出して制御信号の送受を行なう。
【0019】
請求項2記載の発明に係るファクシミリ装置は、制御信号の通信速度を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された通信速度を表す通信速度通知信号を相手機へ送出する通知信号送出手段と、前記通知信号送出手段から通信速度通知信号が送出された後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送出する制御信号送出手段と、相手機から送出された制御信号の通信速度を通知する通信速度通知信号を受信する通知信号受信手段と、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析する解析手段と、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受信する制御信号受信手段と、を含んで構成している。
【0020】
請求項3記載の発明に係るファクシミリ装置は、相手機から送出された制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を受信する通知信号受信手段と、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析する解析手段と、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受信する制御信号受信手段と、前記通信速度通知信号を受信した後に、相手機へ前記解析手段によって解析された通信速度で制御信号を送出する制御信号送出手段と、を含んで構成している。
【0021】
請求項4記載の発明に係るファクシミリ装置は、制御信号の通信速度を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された通信速度を表す通信速度通知信号を相手機へ送出する通知信号送出手段と、前記通知信号送出手段から通信速度通知信号が送出された後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送出する制御信号送出手段と、相手機から送出された制御信号の通信速度を通知する通信速度通知信号を受信する通知信号受信手段と、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析する解析手段と、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受信する制御信号受信手段と、前記制御信号送出手段が制御信号を送出した後に相手機からの制御信号を受信できない場合は、制御信号送出手段により制御信号の再送を行わせる制御手段と、を含んで構成している。
【0022】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、制御信号の送出回数を計数する計数手段を更に備え、制御手段は、制御信号送出手段が制御信号を送出した後に相手機からの制御信号を受信できない場合には制御信号の再送を行わせると共に、前記計数手段によって計数された送出回数が予め定められた回数に達した時に、通信速度が低下するように制御信号の通信速度を変更し、通知信号送出手段により前記変更した通信速度を表す通信速度通知信号を送出させた後に、制御信号送出手段により前記変更した通信速度で制御信号を送出させることを特徴としている。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、極性反転を検知する極性反転検知手段を更に備え、制御手段は、前記相手機からの制御信号を受信できない場合に制御信号の再送を行わせ送出回数が予め定められた回数に達した時に通信速度が低下するように制御信号の通信速度を変更して制御信号を送出させることを繰り返している間に前記極性反転検知手段によって極性反転が検知されたときには、制御信号の通信速度を初期値に戻し、前記通知信号送出手段により前記初期値に戻した通信速度を表す通信速度通知信号を送出させた後に、制御信号送出手段により前記初期値に戻した通信速度で制御信号を送出させることを特徴としている。
【0024】
請求項7記載の発明に係るファクシミリ装置は、制御信号の通信速度を決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された通信速度を表す通信速度通知信号を相手機へ送出する通知信号送出手段と、前記通知信号送出手段から通信速度通知信号が送出された後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送出する制御信号送出手段と、相手機から送出された制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を受信する通知信号受信手段と、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析する解析手段と、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受信する制御信号受信手段と、制御信号の通信速度を、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度に変更する制御手段と、を含んで構成している。
【0025】
請求項8記載の発明は、請求項2乃至請求項7の何れか1項記載の発明において、制御信号の通信速度又は通信速度の初期値をITU−T勧告V.29に準拠した9600bpsとすることを特徴としている。
【0026】
請求項9記載の発明は、請求項2乃至請求項7の何れか1項記載の発明において、通信速度通知信号は、ITU−T勧告V.27ter、V.29(option)、V.17等に定義されている無変調キャリア(EPT)の周波数を通信速度毎に予め定められた周波数に置換えた信号であることを特徴としている。
【0027】
【作用】
画情報の送受までの時間を短縮するには、相手機と回線が接続されると直ぐに高速で制御信号を送受することが理想的であるが、ITU−T勧告T.30の手順では、相手機と回線が接続されると、被呼側がCNG(コーリングトーン)を検知することにより被呼側から制御信号を送出するか、一定時間以内にCNGを検出できない場合、被呼側から制御信号を送出する。この時点では、被呼側は相手機が高速で制御信号を送受する機能を有しているか否かを検知できないため、被呼側は発呼側が前記機能を有している場合と前記機能を有していない場合との両方を想定し、非標準の前記機能を有していることを通知するNSFと、標準のDIS(デジタル識別信号)とを各々低速(300bps)で送出する必要があった。
【0028】
これに対し、発呼側は回線接続前より被呼側が高速で制御信号を送受する機能を有しているか否かを判断可能であるので、被呼側が前記機能を有していると判断した場合には、回線接続後、発呼側より制御信号を送出し高速で制御信号を送受する旨を被呼側へ通知するように構成することにより、上記のように無駄に制御信号を送出することによる無駄な通信時間を削減できる。しかし被呼側は送信されてくる制御信号の通信速度がわからないと受信できない。従って先に挙げた従来技術は、制御信号を標準の通信速度300bpsで送受しており、通信時間の短縮の点から見ると充分ではない。また特開平 3−68262号公報のように通信速度の初期値を予め定めておいたとしても、エラー発生時にエラー発生回数のカウント値の不一致により通信そのものが成立しなくなる可能性もある。
【0029】
このため請求項1記載の発明では、発呼側は、制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を被呼側へ送出した後に、前記通信速度で制御信号を送出し、制御信号を受信した被呼側は、制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を発呼側へ送出した後に、通信速度で制御信号を送出して制御信号の送受を行なう。上記によれば被呼側は通信速度通知信号により制御信号の通信速度を予め検知することができるので、例えば検知した通信速度の値が非標準の高い値(300bpsより高速)であったとしても制御信号を受信することができる。また、被呼側から発呼側への制御信号の送出も、上記と同様に制御信号の通信速度を表す通知信号を発呼側へ送出した後に前記通信速度で行われる。
【0030】
従って、画情報の送受に先立って行われる制御信号の送受を高速で行うことができ、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮することができる。また上記では、例えばエラーの発生等により通信速度の変更を行う等の場合にも、発呼側で認識している通信速度と被呼側で認識している通信速度との不一致が生ずることはない。
【0031】
請求項2記載の発明では、決定手段により制御信号の通信速度を決定し、通知信号送出手段では決定された通信速度を表す通信速度通知信号を相手機へ送出し、制御信号送出手段では通信速度通知信号が送出された後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送出する。これにより、非標準の高い通信速度で制御信号を送出する場合にも、制御信号の通信速度を相手機に予め検知させることができ、前記通信速度で制御信号を受信させることができる。従って、画情報の送受に先立って行われる制御信号の送受を高速で行うことができ、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮することができる。
さらに、相手機から送出された制御信号の通信速度を通知する通信速度通知信号を通知信号受信手段が受信すると、解析手段では受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析し、制御信号受信手段では前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受信する。これにより、前記通信速度が非標準の高い値であったとしても制御信号の送受を行うことができるので、画情報の送受に先立って行われる制御信号の送受を高速で行うことができ、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮することができる。
【0032】
請求項3記載の発明では、相手機から送出された制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を通知信号受信手段により受信すると、解析手段では受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析する。これにより、制御信号の通信速度を予め検知することができるので、該通信速度が非標準の高い値であったとしても制御信号受信手段において、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受信することが可能となる。また制御信号送出手段では前記通信速度通知信号を受信した後に、相手機へ前記解析された通信速度で制御信号を送出するので、画情報の送受に先立って行われる制御信号の送受を高速で行うことができ、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮することができる。
【0033】
請求項4記載の発明では、決定手段により制御信号の通信速度を決定し、通知信号送出手段は決定された通信速度を表す通信速度通知信号を相手機へ送出し、制御信号送出手段は通信速度通知信号が送出された後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送出する。また相手機から送出された制御信号の通信速度を通知する通信速度通知信号を通知信号受信手段が受信すると、解析手段では受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析し、制御信号受信手段では前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受信する。これにより、前記通信速度が非標準の高い値であったとしても制御信号の送受を行うことができるので、画情報の送受に先立って行われる制御信号の送受を高速で行うことができ、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮することができる。
【0034】
また制御手段では、制御信号送出手段が制御信号を送出した後に相手機からの制御信号を受信できない場合は、制御信号送出手段により制御信号の再送を行わせるので、通信回線の状態が一時的に悪化し、送出した制御信号が相手機で受信されなかったり、相手機から送出された制御信号を受信できなかった等の場合にも通信が途絶することがなくなり、通信回線の状態が回復すれば制御信号の送受を再開することができる。
【0035】
また請求項5に記載したように、制御信号の送出回数を計数する計数手段を更に備え、制御手段は、制御信号送出手段が制御信号を送出した後に相手機からの制御信号を受信できない場合には制御信号の再送を行わせると共に、計数手段によって計数された送出回数が予め定められた回数に達した時に、通信速度が低下するように制御信号の通信速度を変更し、前記通知信号送出手段により前記変更した通信速度を表す通信速度通知信号を送出させた後に、制御信号送出手段により前記変更した通信速度で制御信号を送出させることが好ましい。
【0036】
これにより、通信回線の状態が悪い状況が継続した等の場合には通信速度が低下されるので、正常に制御信号を送受できる可能性が高くなり、制御信号の送受を短時間で完了させることができる。また、送出回数が予め定められた回数に達する毎に段階的に通信速度を低下させるようにすれば、通信回線の状態に合った最も速い通信速度で制御信号の送受を行うことが可能となる。
【0037】
ところで、回線が接続されて相手機が回線の直流ループを閉じることによる極性の反転は、NCC(New Common Carrier)等を経由している場合には、回線が接続されてからしばらく時間が経過した後にも発生することがある。上記のような場合を考慮すると、請求項6にも記載したように、極性反転を検知する極性反転検知手段を更に備え、制御手段は、相手機からの制御信号を受信できない場合に制御信号の再送を行わせ送出回数が予め定められた回数に達した時に通信速度が低下するように制御信号の通信速度を変更して制御信号を送出させることを繰り返している間に極性反転が検知されたときには、制御信号の通信速度を初期値に戻し、前記初期値に戻した通信速度を表す通信速度通知信号を送出させた後に、前記初期値に戻した通信速度で制御信号を送出させることが好ましい。
【0038】
これにより、回線が接続されてからしばらく時間が経過した後に極性の反転が発生した場合には、通信速度が低下するように変更していた通信速度を初期値に戻して通信速度通知信号及び制御信号を再送するので、上記場合にも回線の状態に合った最も速い通信速度で制御信号の送受を行うことができる。
【0039】
請求項7記載の発明では、決定手段により制御信号の通信速度を決定し、通知信号送出手段は決定された通信速度を表す通信速度通知信号を相手機へ送出し、制御信号送出手段は、前記通知信号送出手段から通信速度通知信号が送出された後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送出する。また相手機から送出された制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を通知信号受信手段が受信すると、解析手段は前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析し、制御信号受信手段は、受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受信する。また制御手段では、制御信号の通信速度を、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度に変更する。
【0040】
上記によれば、例えば相手機の機能上の制約、或いは通信回線の状態の悪化等により、制御信号送出手段から先に送出した制御信号の通信速度と異なる通信速度で制御信号を相手機から受信したとしても、該変更された通信速度で制御信号を送出するので、相手機の機能上の制約や通信回線の状態の悪化等に応じた最適な通信速度で制御信号の送受を行うことができる。
【0041】
なお、上記において制御信号の通信速度としては任意の速度を適用できるが、請求項8に記載したようにITU−T勧告V.29で規定されている9600bps とすることが好ましい。画情報等の信号の送出にあたり通信速度を変更するには、各種の勧告にも規定されているように信号の送出に先立ってトレーニング信号等の送出も行う必要があり、このトレーニング信号を送出する時間はV.29では約250m秒、V.17等では約 1.2秒と規定されている。V.29で規定されている通信速度の最大値は9600bps であり、V.17に規定されている通信速度の最大値14.4kbpsと比較すると低速であるので、制御信号そのものの送出に要する時間はV.17に準拠して14.4kbpsで通信を行う場合と比較して長くなるが、V.29では、制御信号の通信時間に占める割合が非常に高いトレーニング信号の送出時間が大幅に短いので、上記のように通信速度を9600bps とし、V.29に準拠して制御信号の送受を行うことにより、制御信号の送受に要する時間を最も短くすることができる。
【0042】
また通信速度通知信号を、請求項9にも記載したようにITU−T勧告V.27ter、V.29(option)、V.17等に定義されている無変調キャリア(EPT)の周波数を通信速度毎に予め定められた周波数に置換えた信号とすることが好ましい。上記勧告に準拠したファクシミリ装置では無変調キャリアを送出するための手段が既に設けられており、この無変調キャリア送出手段に与える無変調キャリアの周波数を規定するパラメータを通信速度に応じて変更すれば、無変調キャリアの周波数が通信速度に応じて変化し、相手機に対し非標準の通信速度で制御信号を送出すること、及びその通信速度の値を伝達することができる。従って、通知信号送出手段として信号発生回路等を新たに設ける必要がなくなり、装置構成を簡単にすることができる。
【0043】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
【0044】
〔第1実施例〕
図1には本実施例に係るファクシミリ装置10の全体構成が示されている。ファクシミリ装置10は、装置全体の制御を司るCPU12、制御プログラム実行時にワークエリアとして使用されるRAM14、各種情報を表示するための表示部及び各種の指示やデータ等を入力するための操作部が設けられた操作表示装置16、送信原稿を読取る読取装置18、受信画情報等を印刷して出力する印字装置20、符合化・復合化・拡大・縮小等の画像処理を行う画像処理装置22、送信する画情報または受信した画情報を格納する画像蓄積装置24、CPU12で実行されるプログラムを記憶したROM等を含んで構成されたシステム制御部26を備えており、これらはシステムバス28により互いに接続されている。
【0045】
なおRAM14はバックアップ電源に接続されており、記憶内容を書換え可能な不揮発性のメモリとして作用する。このRAM14は、後述する短縮電話番号リストを含む各種情報も記憶されている。
【0046】
またシステムバス28には、内蔵しているROMに記憶されているプログラムに従ってディジタル網(例えばISDN網)に適した通信(例えばG4)を制御する第1の通信制御部30、内蔵しているROMに記憶されているプログラムに従ってアナログ網(例えば公衆アナログ回線網)に適した通信(例えばG3)を制御する第2の通信制御部32、ディジタル網へ接続するためのディジタル網制御装置34、切換えによって複数の外部回線インターフェースと複数の内部通信回路とを接続するための回線切換制御装置38が接続されている。第1の通信制御部30は回線切換制御装置38に直接接続されており、第2の通信制御部32は低速モードと高速モードとを備えたモデム(変復調装置)40を介して回線切換制御装置38に接続されている。回線切換制御装置38には、ディジタル網制御装置34及びアナログ網制御装置36が接続されている。
【0047】
上記の構成のファクシミリ装置10は、上記と同一構成のファクシミリ装置、アナログ網にのみ接続可能なファクシミリ装置、ディジタル網にのみ接続可能なファクシミリ装置等の相手機と回線を介して接続される。このファクシミリ装置をアナログ網にのみ接続する場合には、第1の通信制御部30及びディジタル網制御装置34を省略することができ、また、ディジタル網にのみ接続する場合には、第2の通信制御部32、モデム40及びアナログ網制御装置36を省略することができる。
【0048】
次に本第1実施例の作用を説明する。ファクシミリ装置10は、アナログ網を介して他のファクシミリ装置と画情報の転送を含む通信を行う場合に、画情報の転送に先立って行われる制御信号の送受において、一般的な通信規約で定められている通信速度(300bps)よりも高速で制御信号を送受すると共に、一般的な通信規約で定められている通信シーケンスの一部を省略して制御信号(コマンド)を送受する通信(以下、この通信を短縮プロトコルと称する)を実行する機能を備えている。
【0049】
また、ファクシミリ装置10のRAM14には、特定の相手機の電話番号と短縮番号との対応を表す短縮電話番号リスト等が記憶されているが、この短縮電話番号リストには、登録されている相手機の各々に対応して、相手機が短縮プロトコル機能を有しているか否かを表す情報、及び極性反転機能を有しているか否かを表す情報が記憶されている。
【0050】
ファクシミリ装置10は、送信時には次の(1)〜(3)の場合に短縮プロトコルモードに移行する。
【0051】
(1) 相手機が短縮プロトコル受信能力有りと記憶されており、かつ相手機が極性反転検知機能を実装しており、極性反転が検出された場合(送信時移行ケース1)。
【0052】
(2) 移行ケース(1)において極性反転が検出される前にCEDを検知した場合、また、相手機に短縮プロトコル受信能力有りと記憶されており、かつ相手機が極性反転検知機能を実装していない場合で、CNG(コーリング・トーン)を送出(送信)しながらCEDの検知を行い、CEDを検知した場合(送信時移行ケース2)。
【0053】
(3) 相手機に短縮プロトコル受信能力無しと記憶されており、CNGを送出しながらCEDまたはコマンド(制御信号)の検出を行い、受信した自社機のNSFから短縮プロトコル受信能力が有ると判断された場合(送信時移行ケース3)。
【0054】
またファクシミリ装置10は、受信時には、次の(1)〜(3)の場合に短縮プロトコルモードに移行する。
【0055】
(1) 着呼してからCED送出までの間に、短縮プロトコルモードへの移行を指示すると共に通信速度を通知する通信速度通知信号を受信した場合(受信時移行ケース1)。
【0056】
(2) 着呼してから前記通信速度通知信号が受信されずCEDを送出する場合で、CEDを送出しながら通信速度通知信号を受信し、CED送出を停止したた場合(受信時移行ケース2)。
【0057】
(3) 着呼してから前記通信速度通知信号が受信されずCEDを送出し、CEDを送出しながら通信速度通知信号の受信をチェックしたが受信されずにCED送出を停止した場合で、短縮プロトコル受信能力有りを示すNSFとDIS(必要ならCSI)とを送出し、これに応じて通信速度通知信号を受信した場合(受信時移行ケース3)。
【0058】
次に短縮プロトコルの手順を図2〜図10を参照して詳細に説明する。まず、図2〜図6を参照して送信時に実行される送信プロトコル制御処理について説明する。
【0059】
図2のステップ100では、操作表示装置16が操作されることにより入力された短縮番号に応じて、短縮電話番号リストに登録されている電話番号を読み込んで発呼を行い、ステップ102、104では前記発呼を行った相手機が短縮電話番号リストに短縮プロトコル受信能力有りと記憶されているか否か判定する。判定が肯定された場合には、ステップ106で後述する送信プロトコルフェーズA制御処理(図3)を実行する。
【0060】
次のステップ108では、短縮プロトコルモードで送信するか否かを判定し、判定が否定された場合、すなわち通常の送信モードの場合はステップ128へ進み、短縮プロトコルモードで送信の場合はステップ110で後述する送信プロトコルフェーズB制御処理(図4)を実行し、ステップ112で短縮プロトコルモードで送信するか否か判定する。通常の送信モードの場合はステップ128へ進み、短縮プロトコルモードで送信の場合はステップ114で後述する送信プロトコルフェーズC制御処理(図5)、ステップ116で後述する送信プロトコルフェーズD制御処理(図6)を各々実行する。
【0061】
ステップ118では、フェーズCへ移行するか否か判定し、肯定の場合はステップ114へ戻り、否定の場合にはステップ120でフェーズBへ移行するか否かを判定し、肯定の場合にはステップ110に進み、否定の場合、すなわちフェーズEへ移行と判断したときは、ステップ122で低速のDCN(切換命令信号)を送出して送信を終了する。
【0062】
一方、ステップ104で相手機が短縮プロトコル受信能力有りと記憶されていない場合は、ステップ124でCNGを送出し、CNGを送出しながらステップ126でCEDまたはコマンドが受信されたか否かを判定し、判定が肯定の場合には、ステップ128でNSFが受信されたか否か判定する。NSFが受信された場合には、ステップ130で自機と同じ製造会社で製造されたファクシミリ装置からのNSFか否か判定し、自機と同じ製造会社のファクシミリ装置からのNSFの場合には、ステップ132で受信したNSFの所定のフィールドに設定されたデータに基づいて短縮プロトコルの受信能力が有るか否か判定する。
短縮プロトコルの受信能力が有る場合には、ステップ134で相手機を短縮プロトコルの受信能力有りと短縮電話番号リストに登録した後にステップ110へ進み、短縮プロトコルモードへ移行する。なお、上記ステップ134で短縮プロトコルの受信能力有りと記憶した後の短縮プロトコルモードへの移行は、送信時移行ケース3に相当する(図13参照)。またステップ128でNSF受信でないと判断された場合、すなわちDIS(ディジタル識別信号)を受信した場合、或いはステップ130、132の判定が否定された場合には、ステップ136で相手機を短縮プロトコルの受信能力無しと短縮電話番号リストに登録し、ステップ138で通常の送信モードへ移行する。
【0063】
次に、図3を参照して上記送信プロトコルフェーズA制御処理を説明する。ステップ140では短縮電話番号リストを参照し、相手機に極性反転機能が有るか否かを判定し、判定が肯定された場合にはステップ142でCNG送出開始タイマをスタートさせ、ステップ144で極性反転が検知されたか否か判定する。判定が否定された場合には、ステップ146でタイムアウトと判断されるまでステップ144の判定を繰り返す。極性反転が検知された場合にはステップ156へ移行し、短縮プロトコルモードを実行することを表す情報をメモリに記憶し、処理を終了する。これにより、後述するように短縮プロトコルモードへ移行することになる。
【0064】
一方、ステップ146でCNG送出開始タイマがタイムアウトした場合には、ステップ148でCNGを送出し、ステップ150で極性反転が検知されたか否か判定する。ステップ150の判定が否定された場合はステップ152でCEDが受信されたか否か判定し、ステップ152の判定が否定された場合はステップ154で低速コマンドが受信されたか否か判定する。この判定も否定された場合にはステップ148へ戻る。従って、ステップ150〜154の何れかの判定が肯定されるまでCNDの送出が継続される。
【0065】
極性反転が検知された場合はステップ150の判定が肯定されてステップ156へ移行し、短縮プロトコルモードへ移行する。なお、前述したステップ144、又は上記ステップ150で極性反転が検知された場合の短縮プロトコルモードへの移行は、送信時移行ケース1に相当する(図11参照)。またCEDが受信された場合はステップ152の判定が肯定され、ステップ156で短縮プロトコルモードへ移行する。低速コマンドが受信されることによりステップ154の判定が肯定された場合には、ステップ164で短縮プロトコルモードを実行することを表す情報をメモリに記憶し、処理を終了する。これにより、通常の送信モードへ移行することになる。
【0066】
ステップ140で極性反転機能無しと判断された場合には、ステップ158でCNGを送出し、ステップ160でCEDが受信されたか否か判定する。ステップ160の判定が否定された場合には、ステップ162で低速コマンドが受信されたか否か判定し、ステップ162の判定が否定された場合にはステップ158に戻る。従って、ステップ160又はステップ162の判定が肯定されるまでCNGの送出が継続される。
【0067】
CEDが受信されるとステップ160の判定が肯定され、ステップ156で短縮プロトコルモードへ移行する。なお、前述のステップ152、又は上記ステップ160でCEDが受信された場合の短縮プロトコルモードへの移行は、送信時移行ケース2に相当する(図12参照)。また低速コマンドが受信された場合にはステップ162の判定が肯定され、ステップ164で通常の送信モードへ移行する。
【0068】
図4を参照して送信プロトコルフェーズB制御処理について説明する。ステップ400では制御信号(コマンド)の通信速度の初期値(9600bps)を、RAM14上に予め定められたエリア(以下、このエリアを通信速度記憶部と称する)に記憶すると共に、フォールバックカウンタの値を0にする。なお、本第1実施例では制御信号の通信速度、各通信速度の優先順位及び通信速度通知信号(後述)の各通信速度毎の周波数が、次の表1に示すように定められている。
【0069】
【表1】
Figure 0003584519
【0070】
なお、ステップ400は本発明の決定手段に対応している。
次のステップ402ではポーリングを行う否か判定する。判定が否定された場合には、ステップ404で通信速度記憶部に記憶している通信速度に対応する周波数の通信速度通知信号(初期値は9600bps に対応する2300Hz)を送出する。相手機は、この通信速度通知信号を受信することにより後述するように短縮プロトコルモードへ移行する。このステップ404は請求項2、4、7の通知信号送出手段に対応している。
【0071】
ステップ406では通信速度通知信号を送出してから所定時間経過した後に、通信速度記憶部に記憶している通信速度で、すなわち非標準の高速で本発明の制御信号としてのNSSを送出し、レスポンス待ちタイマをスタートさせる。なおステップ406は請求項2、4、7の制御信号送出手段に対応している。また、上述したように通信速度の初期値は9600bps であり、この通信速度を用いる場合はITU−T勧告V.29に従って通信を行うので、トレーニング信号の送出時間は非常に短くて済み、NSSは非常に短い時間で相手機に受信される。次のステップ408ではフォールバックカウンタをカウントアップし、ステップ410では相手機からのレスポンスが受信されたか否か判定する。
【0072】
レスポンスが受信されたときは、受信されたレスポンスが通信速度通知信号か否かをステップ412で判定する。判定が肯定された場合には、ステップ414で前記受信された通信速度通知信号の周波数に基づいて、前記通信速度通知信号が表している通信速度を解析し(例えば周波数が2300Hzであれば通信速度は9600bps と解析する)、解析した通信速度を通信速度記憶部に記憶すると共に、相手機より通信速度通知信号の後に送出されるNSFを前記解析した通信速度で受信する。なお、上記処理は本発明の通知信号受信手段、解析手段、制御信号受信手段及び請求項7の制御手段に対応している。次のステップ416では、短縮プロトコルモードを実行することを表す情報をメモリに記憶し、処理を終了する。
【0073】
一方、例えば受信側ファクシミリ装置が、短縮プロトコルを実行する機能を備えている機種から前記機能を備えていない機種に変更された等の場合には、先のステップ404で通信速度通知信号を送出しても相手機は短縮プロトコルモードに移行せず、相手機から低速(300bps)で送出されたCED/DIS等が受信される。この場合にはステップ412の判定が否定され、ステップ418で通常の送信モードを実行することを表す情報をメモリに記憶し、処理を終了する。
【0074】
ところで、相手機が極性反転機能を実装している場合には、レスポンス受信を待っている間もステップ420で極性反転が検知されたか否か判定する。例えば通信回線の状態が悪く、先に送出したNSSが相手機に到達しなかった、或いは相手機から送出されたレスポンスが自機に到達しなかった等の場合には、極性反転が検知されずにレスポンス待ちタイマがタイムアウトすることによりステップ410、420の判定が各々否定され、ステップ422でフォールバックカウンタのカウント値をチェックし、次のステップ424ではカウント値が2となったか否か判定する。判定が否定された場合はステップ404へ戻る。
【0075】
このときは通信速度記憶部に記憶されている通信速度の書換えを行っていないので、ステップ404では前回と同じ通信速度に対応する周波数の通信速度通知信号が再び送出され、ステップ406では前回と同じ通信速度でNSSが再び送出される。この処理は請求項4の制御手段に対応している。また、ステップ408におけるカウントアップにより、フォールバックカウンタのカウント値は2となり、再度レスポンス待ち状態となる。従って、通信回線の状態が一時的に悪化し、通信を正常に行えなくなった場合にも通信が途絶することはない。なお、上記処理におけるフォールバックカウンタのカウント値は所定の通信速度におけるNSSの送出回数を表しており、ステップ408の処理は請求項5の計数手段に対応している。
【0076】
ここで、通信回線の状態が悪い状況が継続した等により、極性反転が検知されることなくレスポンス待ちタイマがタイムアウトした場合には、ステップ424の判定が肯定されてステップ426へ移行する。ステップ426では、通信速度記憶部に記憶されている通信速度より遅い次の通信速度(例えば先の通信速度が9600bps であれば7200bps :表1参照)を通信速度記憶部に記憶し、フォールバックカウンタのカウント値を0に設定してステップ404へ戻る。これにより、ステップ404では通信速度記憶部に記憶した前回より遅い通信速度に対応する周波数(例えば7200bps であれば2400Hz)の通信速度通知信号が再び送出され、ステップ406では前記前回より遅い通信速度でNSSが再び送出される。
【0077】
このように、フォールバックカウンタのカウント値が表しているNSSの送出回数が予め定められた回数(この場合は2回)に達すると、通信速度を低下させて通信速度通知信号及びNSSを再び送出することを繰り返すので、NSSを一定の通信速度で繰り返し送出する場合と比較して、相手機が正常にNSSを受信できる可能性が高くなる。上記処理は請求項5の制御手段に対応している。
【0078】
また、相手機が極性反転機能を実装しておりレスポンス受信を待っている間に極性反転が検知された場合には、ステップ420の判定が肯定されてステップ428へ移行する。ステップ428では通信速度を初期値(本実施例では9600bps)にセットし直し、その通信速度を通信速度記憶部に記憶し、フォールバックカウンタのカウント値を0に設定してステップ404に戻る。これにより、相手機と回線が接続されてからしばらく時間が経過した後に極性の反転が発生し、この時点で通信速度の値を低下させていた場合にも、通信速度が初期値に戻されてステップ404、406で通信速度通知信号及びNSSが再送されるので、上記のような場合にも回線の状態に合った最も速い通信速度でNSSが送出されることになる。上記処理は請求項6の制御手段に対応している。
【0079】
一方、ポーリングの場合にはステップ430以降でNSC(非標準機能命令信号)の送出が上記と同様に行われる。すなわち、ステップ430では通信速度記憶部に記憶している通信速度に対応する周波数の通信速度通知信号を送出し、次のステップ432では通信速度記憶部に記憶している通信速度で(非標準の高速で)NSCを送出し、レスポンス待ちタイマをスタートさせる。ステップ434ではフォールバックカウンタをカウントアップし、ステップ436では相手機からのレスポンスが受信されたか否か判定する。なお、NSCも本発明の制御信号に対応しており、ステップ430は請求項2、4、7の通知信号送出手段に、ステップ432は請求項2、4、7の制御信号送出手段に各々対応している。
【0080】
相手機が極性反転機能を実装している場合には、レスポンス受信を待っている場合もステップ444で極性反転が検知されたか否か判定し、極性反転が検知されずにレスポンス待ちタイマがタイムアウトすると、ステップ446でフォールバックカウンタのカウント値をチェックし、ステップ448でカウント値が2になったか否か判定する。判定が否定された場合はステップ430に戻り、判定が肯定された場合には、ステップ450で通信速度記憶部に記憶されている通信速度より遅い次の通信速度を通信速度記憶部に記憶し、フォールバックカウンタのカウント値を0に設定した後にステップ430に戻る。
【0081】
上記により、レスポンスが受信されていない間は一定の通信速度でNSCを繰り返し再送する(請求項4の制御手段に対応)と共に、フォールバックカウンタのカウント値が2になるとNSCの通信速度が低下される(請求項5の制御手段に対応)。これにより、通信回線の状態が悪い場合にも通信が途絶することはなく、回線の状態に合った適切な通信速度で相手機へNSCが送出される。またレスポンス受信を待っている間に極性反転が検知された場合は、ステップ452で通信速度を初期値にセットし直して通信速度記憶部に記憶し、フォールバックカウンタのカウント値を0に設定してステップ452に戻る。従って、相手機と回線が接続されてからしばらく時間が経過した後に極性の反転が発生した場合にも回線の状態に合った最も速い通信速度でNSCが送出される(請求項6の制御手段に対応)。
【0082】
相手機からのレスポンスが受信されるとステップ436の判定が肯定され、ステップ438で受信されたレスポンスが通信速度通知信号か否かを判定する。判定が肯定された場合には、ステップ440で前記受信された通信速度通知信号の周波数に基づいて、前記通信速度通知信号が表している通信速度を解析し、解析した通信速度を通信速度記憶部に記憶すると共に、相手機より通信速度通知信号の後に送出されるNSSを前記解析した通信速度で受信した後に、受信プロトコルフェーズB制御処理(図8参照、後述)のステップ468へジャンプし、NSCFの送出を行う。また、相手機から低速(300bps)で送出されたNSF、DIS等が受信された場合には、ステップ438の判定が否定され、ステップ442で通常の送信モードを実行することを表す情報をメモリに記憶し、処理を終了する。
【0083】
次に図5を参照し送信プロトコルフェーズC制御処理を説明する。この送信プロトコルのフェーズCでは、画情報をECM(エラー訂正機能:G3のオプション機能)によるフレームに分割し、フレームNo.1の第2フレーム以降に画情報(例えば1フレームに1頁の一部分の画情報)を設定し、例えばV.17に規定されている通信速度の最大値14.4kbps等の高速で送出する。
【0084】
ステップ210では画情報の再送か否か判定し、再送の場合にはステップ212で再送対象の画情報をフレームに設定して送出し、ステップ214で再送終了と判断されると、ステップ222に進む。画情報の再送でない場合は、ステップ216でフレームNo.0の第1フレームに先に送出したNSSの情報を設定して送出する。この場合、フレームNo.0に設定する情報は、先に送出したNSSの情報そのものでもよいし、第2フレーム以降に設定する画情報を示すパラメータとしてもよい。ステップ218では、画情報を第2フレーム以降に設定して送出し、ステップ220で画情報送出終了と判断されると、ステップ222に進む。ステップ222では、ファクシミリ情報フィールドにポストメッセージコマンドの内容を設定したRCP(部分ページ制御復帰信号)を送出し、処理を終了する。
【0085】
次に図6を参照し送信プロトコルフェーズD制御処理について説明する。ステップ230では、相手機からのレスポンスが受信されたか否か判定し、レスポンスが受信された場合には、ステップ232で受信されたレスポンスが低速のMCF(メッセージ確認信号)か否か判定する。レスポンスが受信されない場合には、レスポンスが受信されるまでステップ250で低速でP.M.C(ポストメッセージコマンド:例えばPPS・Q又はPPS・PriQ等のポストメッセージ命令)を送出する。
【0086】
相手機からのレスポンスが受信され、ステップ232で受信されたレスポンスが低速のMCFであると判断された場合には、ステップ242においてRCPに設定して送出したポストメッセージコマンドの内容に基づいて次に送信フェーズC、B、Eのいずれに移行するかを判断し、判断結果を記憶する。図2のステップ118、120の判定は上記判断結果に従って行われる。また、ステップ232の判定が否定された場合には、ステップ234で受信されたレスポンスが低速のPPR(部分ページ要求)か否か判定し、判定が否定された場合にはステップ236で受信されたレスポンスが低速のPIP(手順中断肯定信号)であるか判定する。
【0087】
ステップ236の判定が肯定された場合には、ステップ238でラインホールド手順を実行した後にステップ242へ進み、受信されたレスポンスが低速のPIPでない場合には、ステップ240でエラー処理を実行した後にステップ242へ進む。また、ステップ234の判定が肯定された場合は、ステップ252でCTC(訂正続行)の送出が必要か否か判定し、必要と判断した場合には、ステップ256で低速のCTR(訂正続行応答)が受信されたと判断されるまで、ステップ254でCTCを低速で送出し、CTRが受信された場合にはステップ258で送信フェーズCへ移行と判断して処理を終了する。
【0088】
また、ステップ252でCTCの送出が不要と判断された場合には、ステップ260でEOR(再送終了)の送出が必要か否か判定し、不要と判断した場合にはステップ242へ進み、必要と判断した場合にはステップ262でEORを低速で送出した後、ステップ264で低速のERR(再送終了応答)が受信されたか否か判定する。ERRが受信された場合にはステップ242へ進み、ERRが受信されない場合には、ステップ266で低速のPIN(手順中断否定信号)が受信されたか否か判定し、受信された場合にはステップ268でラインホールド処理を行った後に、ステップ242へ進む。
【0089】
次に図7〜図10を参照し、受信プロトコル制御処理について説明する。図7のステップ270で着信があったと判断されると、ステップ272で1.8秒のタイマをスタートさせ、ステップ274では通信速度通知信号を受信したか否か判定し、判定が否定されるとステップ288で相手機からCNGを受信したか否か判定し、判定が否定されるとステップ290でタイマがタイムアウトしたか否か判定する。ステップ290の判定も否定されるとステップ274に戻り、通信速度通知信号又はCNGを受信するか、又はタイマがタイムアウトするまでステップ274、288、290を繰り返す。
【0090】
ステップ274で通信速度通知信号を受信したと判断されると短縮プロトコルモードへ移行(受信時移行ケース1)してステップ276で受信プロトコルフェーズB制御処理を実行し、次のステップ278でエラーが発生したと判定されなければ、続いてステップ280で受信プロトコルフェーズC制御処理、ステップ282で受信プロトコルフェーズD制御処理を実行する。ステップ284で受信フェーズCへ移行すると判断されると、ステップ280へ戻って受信プロトコルフェーズC制御処理を再び実行し、ステップ286で受信フェーズBへ移行すると判断されると、ステップ276へ戻って受信プロトコルフェーズB制御処理を再び実行する。そして、受信フェーズB、C、D、Eを実行した後、ステップ289で低速DCN(切断命令信号)を受信して処理を終了する。
【0091】
またCNGが受信されるか、タイマがタイムアウトすると、ステップ292でCEDを送出し、ステップ294で通信速度通知信号が受信されたか否か判定する。判定が肯定されるとステップ296でCEDの送出を停止した後に短縮プロトコルモードへ移行(受信時移行ケース2)してステップ276へ進み、判定が否定された場合はCED送出時間に基づいて、ステップ298でCEDの送出を終了するか否か判定する。判定が否定された場合はステップ292へ戻ってCEDの送出を継続し、判定が肯定された場合はステップ300でNSF/DISを送出した後、ステップ302で通信速度通知信号が受信されたか否か判定する。判定が肯定された場合には短縮プロトコルモードへ移行(受信時移行ケース3)してステップ276へ進み、判定が否定された場合はステップ304で通常の受信モードへ移行する。
【0092】
次に図8を参照して受信プロトコルフェーズB制御処理を説明する。なお、この処理が実行されるときには、上記より明らかなように、既に相手機から通信速度通知信号を受信している。ステップ460では前記受信した通信速度通知信号が表している通信速度を解析し、解析した通信速度を通信速度記憶部に記憶すると共に、相手機より通信速度通知信号の後に送出される制御信号の前記解析した通信速度での受信を開始する。なお通信速度通知信号の受信からの一連の処理は、本発明の通知信号受信手段、解析手段及び制御信号受信手段に対応している。
【0093】
次のステップ462では受信された制御信号が高速のNSSか否か判定する。判定が肯定された場合には、ステップ464で通信速度記憶部に記憶されている通信速度に対応する周波数の通信速度通知信号を相手機に送出し、続いて通信速度記憶部に記憶されている通信速度(先に受信したNSSの通信速度と同じ)で本発明の制御信号としてのNSFを送出する。この処理は請求項3の制御信号送出手段に対応している。NSFを送出すると受信プロトコルのフェーズCに移行するが、次のステップ468ではフェーズCに移行するまでの間に通信速度通知信号が受信されたか否か判定する。この判定が肯定された場合は、先に送出したNSFが相手機に到達せず、相手機からNSSが再送された等の場合であるのでステップ460に戻り、ステップ460〜468でNSSの受信及びNSFの再送を行う。
【0094】
ところで、ステップ462で受信された制御信号がNSSでないと判定された場合には、ステップ470で受信した制御信号は高速のNSCか否か判定する。判定が否定された場合には、ステップ472で通信速度通知信号を新たに受信するまで待機し、通信速度通知信号を新たに受信するとステップ460に戻る。また、ステップ470の判定が肯定された場合はポーリングを行う場合であり、次のステップ474でポーリングが可能か否か判定する。判定が肯定された場合には、送信プロトコルフェーズB制御処理(図4参照)のステップ404へジャンプし、NSSの送信を行う。また前記判定が否定された場合には、ステップ476でエラーを設定して処理を終了する。この場合、図7のステップ278の判定が肯定されることになる。
【0095】
次に、図9を参照して受信プロトコルフェーズC制御処理を説明する。この処理では、ECMによりフレームに分割されて送出されてくる画情報を受信する。フレーム構成は、送信の場合で説明したように、第1フレーム(フレームNo.0)には、以下に続いて送出されてくる画情報を示すパラメータが設定され、第2フレーム以降に画情報が設定されている。ステップ322ではFCD(ファクシミリ符号化データ)フレームを受信したか否か判定し、受信しない場合、すなわちファクシミリ情報フィールドにポストメッセージコマンドが設定されたRCPフレームが受信された場合には、ステップ324でRCPのポストメッセージコマンドの内容を解析し、レスポンスコマンドを送出するフェーズDへ移行する。
【0096】
FCDフレームを受信した場合には、ステップ326でフレームNo.0(第1フレーム)を受信したか否か、すなわちNSSの情報を受信したか否か判定し、受信した場合にはステップ328でNSSの情報を解析し、判定が否定された場合、すなわちフレームNo.1以降(第2のフレーム以降)を受信した場合には、受信した画情報を画像蓄積装置24に蓄積し、ステップ332でフレーム受信終了か否か判定する。フレーム受信終了の場合はフェーズDへ移行し、フレーム受信終了でない場合は上記の手順を繰り返す。
【0097】
次に図10を参照して受信プロトコルフェーズD制御処理を説明する。ステップ340ではRCPフレームを受信しているか否か判定し、RCPフレームを受信していない場合にはステップ342で低速のコマンドが受信されるまで待機する。RCPフレームを受信しているか、又は低速のコマンドが受信された場合にはステップ344でFCDフレームの受信状態の確認を行い、良好ならばステップ346でラインホールドか否か判定し、ラインホールドならばステップ348でラインホールド手順を実行し、ラインホールドでない場合にはステップ350で低速MCFを送出した後、ステップ352へ進む。ステップ352では、受信したRCPフレームに設定されたP.M.Cに基づいて受信フェーズC、B、Eの何れへ移行するか判断し、判断結果を記憶する。図7のステップ284、286の判定は上記判断結果に従って行われる。
【0098】
またステップ344でFCDフレームの受信状態が良好でないと判断された場合には、ステップ360で低速でPPRを送出し、ステップ362でCTCが受信されたか否か判定する。CTCが受信された場合にはステップ364で低速でCTRを送出した後、ステップ366で受信フェーズCへ移行と判断し、判断結果を記憶する。またCTCが受信されない場合には、ステップ368でEORが受信されたか否か判定し、受信されない場合にはステップ366へ移行し、受信された場合にはステップ372でラインホールドか否か判定し、ラインホールドならばステップ374でラインホールド手順を実行し、ラインホールドでない場合にはステップ376で低速でERRを送出した後、ステップ352へ進む。
【0099】
上述した処理において、送受信時の短縮プロトコルモードへの移行ケース(1)〜(3)の場合の通信シーケンスを図11〜図13に示す。図11〜図13において、RCPフレーム(PPS・MPS)はRCPフレーム内にポストメッセージコマンドのPPS・MPSを設定することを表し、RCPフレーム(PPS・EOP)はRCPフレーム内にポストメッセージコマンドのPPS・EOPを設定することを表し、FCDフレーム(PIX)はFCDフレームに画情報PIXを設定することを表している。各通信シーケンスにおいて短縮プロトコルモード移行後の動作は同じである。
【0100】
なお、上記では、これらのコマンドの通信速度を通知する通信速度通知信号として単一トーンを用いた例を説明したが、これも単一トーンに限定されるわけではなく、DTMF(Dual Tone Multi Frequency:多重周波数信号)等を送出するようにしてもよい。DTMFを用いる場合は通信速度に応じて、一例として以下に示すような値をDTMFにセットすることができる(なお、( )は括弧内の値が16進数であることを表す)。
【0101】
・9600bps : (0A) ・7200bps : (0B)
・4800bps : (0C) ・2400bps : (0D)
〔第2実施例〕
次に本発明の第2実施例を説明する。なお、本第2実施例は第1実施例と同一の構成であるので、各部分に同一の符号を付して説明を省略し、以下では本第2実施例の作用を説明する。
【0102】
NSS、NSF等の制御信号を非標準の高速で送受するためには、図11〜図13にも示すように、制御信号の送出に先立ってモデムの速度を切り換えるためにトレーニング信号を送出する必要がある。例えばITU−T勧告V.27terでは、このトレーニング信号を図14(A)に示すように送出するよう規定している。
【0103】
すなわち、周波数が1800Hz一定の無変調キャリア(EPT)を 185〜200 m秒送出し(セグメント1)、次に25〜25m秒の無信号期間(セグメント2)をおいてトレーニング信号を所定時間送出する(セグメント3〜5)。そしてトレーニング信号送出後、変調信号(NSS、NSF等の送出では、NSS、NSF等のデータに応じて変調した信号)を送出する。この無変調キャリア(EPT)の送出は上述のV.27terに限らず、ITU−T勧告V.29(option)、V.17等でも規定されており、図11に示すように第1実施例でも行っている(図12、13では図示を省略しているが図11と同じ)。
【0104】
本第2実施例ではこの無変調キャリアを利用し、第1実施例で説明した通信速度通知信号の送出を省略すると共に、上記無変調キャリアの周波数を、例として図14(B)にも示すようにNSS、NSF等の制御信号の通信速度に応じて変更して通信速度通知信号の代わりとしている。ITU−T勧告V.27ter、V.29(option)、V.17等に準拠したファクシミリ装置のモデムには、無変調キャリアを発生する信号発生回路、及びこの信号発生回路から発生された無変調キャリアを被変調データに応じて変調する変調回路が設けられており、無変調キャリアの周波数の変更は、前記信号発生回路に対し無変調キャリアの周波数を変更する指示を出力するのみで実現でき、信号生成回路を新たに設ける必要はない。
【0105】
信号発生回路に対する指示は、図4に示した送信プロトコルフェーズB制御処理のステップ404、430、図8に示した受信プロトコルフェーズB制御処理のステップ464において通信速度通知信号の送出に代えて行えばよい。また、図4の送信プロトコルフェーズB制御処理のステップ412及び414、438及び440、図7の受信プロトコル制御処理のステップ274又はステップ294又はステップ302、及び図8の受信プロトコルフェーズB制御処理のステップ460では無変調キャリアが受信されたか否かを判定し、無変調キャリアが受信されると受信された無変調キャリアが表している通信速度を解析し、解析した通信速度を通信速度記憶部に記憶すると共に解析した通信速度で制御信号の受信を行えばよい。
【0106】
上記による通信シーケンスは図15〜図17に示すようになる。これを第1実施例の図11〜図13と比較すると、第1実施例における通信速度通知信号が省略されており、通信速度通知信号の送受に要する時間が短縮され、画情報の送受を開始する迄の時間が更に短縮されることが理解できる。
【0107】
なお、上記では相手機が短縮プロトコル機能を有しているか否かを表す情報、及び極性反転機能を有しているか否かを表す情報を、短縮電話番号リストに登録されている相手機の各々と対応させて記憶するようにしていたが、これに限定されるものではなく、過去に通信を行った全ての相手機に対して上記情報を記憶するようにしてもよい。また、この場合に記憶すべき情報量を少なくするために、例えば最後に通信を行ってからの期間が最も長い相手機、或いは所定期間内における通信の頻度が最も低い相手機から順に、上記情報を削除するようにしても良いことは言うまでもない。
【0108】
また、上記では画情報の送受の前にNSS、NSFを送受する場合を例に説明したが、本発明の制御信号がこれらのコマンドに限定されるものではないことは言うまでもない。
【0109】
以上、本発明の実施例について説明したが、上記実施例は特許請求の範囲に記載した技術的事項の実施態様以外に、以下に記載した技術的事項の実施態様を含んでいる。
【0110】
(1)相手機が非標準の高い通信速度で制御信号を送受する機能を有しているか否かを表す情報を記憶した記憶手段を更に備え、通知信号送出手段は、記憶手段に記憶されている情報に基づいて、相手機が前記機能を有していると判断した場合に通信速度通知信号を送出することを特徴とする請求項2又は請求項4又は請求項7記載のファクシミリ装置。
【0111】
上記によれば、相手機が非標準の高い通信速度で制御信号を送受する機能を有している場合にのみ、通信速度通知信号を送出し、制御信号を非標準の高い通信速度で送出するので、相手機に拘わらず一律に通信速度通知信号を送出する場合と比較して、相手機が前記機能を有していなかった場合に通信速度通知信号を無駄に送出することを防止できる。また特開平3−154566号公報のように過去の通信の過程で取得したNSFの情報を記憶する必要はないので、記憶すべき情報量は少なくて済むことは言うまでもない。
【0112】
(2)相手機との通信の過程で、相手機の有している機能が前記記憶手段に記憶された情報と異なっていた場合には、記憶手段に記憶された情報を変更する変更手段を更に備えたことを特徴とする(1)記載のファクシミリ装置。
【0113】
上記によれば、相手機が、非標準の高い通信速度で制御信号を送受する機能を有していない機種から前記機能を有している機種へ、又はその逆に変更された場合にも、無駄に信号を送出することを防止でき、画情報の送受を開始する迄の時間を短くすることができる。
【0114】
(3)通知信号送出手段は、極性反転を検知するか又はCED(被呼端末識別信号)を受信すると通信速度通知信号を送出することを特徴とする請求項2又は請求項4又は請求項7記載のファクシミリ装置。
【0115】
上記によれば、回線が接続された直後に極性反転が検知されると通信速度通知信号を送出し非標準の高い通信速度で制御信号を送出することができるので、画情報の送受を開始する迄の時間を最短とすることができる。また、相手機が極性反転機能を有していない場合、或いは極性反転が検知できなかった場合にも、比較的早い時期から非標準の高い通信速度で制御信号を送出することができる。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明は、画情報の送受に先立って行われる制御信号の送受を高速で行うことができ、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮することができる、という優れた効果を有する。
【0117】
請求項2記載の発明は、前記通信速度が非標準の高い値であったとしても制御信号の送受を行うことができるので、画情報の送受に先立って行われる制御信号の送受を高速で行うことができ、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮することができる、という優れた効果を有する。
【0118】
請求項3記載の発明は、画情報の送受に先立って行われる制御信号の送受を高速で行うことができ、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮することができる、という優れた効果を有する。
【0119】
請求項4記載の発明は、画情報の送受に先立って行われる制御信号の送受を高速で行うことができ、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮できると共に、通信回線の状態が一時的に悪化し、送出した制御信号が相手機で受信されなかったり、相手機から送出された制御信号を受信できなかった等の場合にも通信が途絶することを防止できる、という優れた効果を有する。
【0120】
請求項5記載の発明は、上記効果に加え、通信回線の状態が悪い状態が継続した等の場合であっても、制御信号の送受を短時間で完了させることができる、という効果を有する。
【0121】
請求項6記載の発明は、上記効果に加え、回線が接続されてからしばらく時間が経過した後に極性の反転が発生した場合にも、回線の状態に合った最も速い通信速度で制御信号の送受を行うことができる、という効果を有する。
【0122】
請求項7記載の発明は、相手機の機能上の制約や通信回線の状態の悪化等に応じた最適な通信速度で制御信号の送受を行うことができる、画情報の送受を開始する迄の時間をより短縮することができる、という優れた効果を有する。
【0123】
請求項8記載の発明は、上記効果に加え、制御信号の送受に要する時間を最も短くすることができる、という効果を有する。
【0124】
請求項9記載の発明は、上記効果に加え、通知信号送出手段として信号発生回路等を新たに設ける必要がなくなり、装置構成を簡単にすることができる、という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るファクシミリ装置の概略ブロック図である。
【図2】送信プロトコル制御処理を示すフローチャートである。
【図3】送信プロトコルフェーズA制御処理を示すフローチャートである。
【図4】送信プロトコルフェーズB制御処理を示すフローチャートである。
【図5】送信プロトコルフェーズC制御処理を示すフローチャートである。
【図6】送信プロトコルフェーズD制御処理を示すフローチャートである。
【図7】受信プロトコル制御処理を示すフローチャートである。
【図8】受信プロトコルフェーズB制御処理を示すフローチャートである。
【図9】受信プロトコルフェーズC制御処理を示すフローチャートである。
【図10】受信プロトコルフェーズD制御処理を示すフローチャートである。
【図11】第1実施例に係る送受信時の短縮プロトコルモード移行ケース1の短縮プロトコル手順の信号シーケンスを示す線図である。
【図12】第1実施例に係る送受信時の短縮プロトコルモード移行ケース2の短縮プロトコル手順の信号シーケンスを示す線図である。
【図13】第1実施例に係る送受信時の短縮プロトコルモード移行ケース3の短縮プロトコル手順の信号シーケンスを示す線図である。
【図14】(A)はITU−T勧告V.27terで規定されているトーレニング信号の構成、(B)は第2実施例に係るトーレニング信号の構成を各々示す概念図である。
【図15】第2実施例に係る送受信時の短縮プロトコルモード移行ケース1の短縮プロトコル手順の信号シーケンスを示す線図である。
【図16】第2実施例に係る送受信時の短縮プロトコルモード移行ケース2の短縮プロトコル手順の信号シーケンスを示す線図である。
【図17】第2実施例に係る送受信時の短縮プロトコルモード移行ケース3の短縮プロトコル手順の信号シーケンスを示す線図である。
【符号の説明】
10 ファクシミリ装置
12 CPU
14 RAM
40 モデム

Claims (9)

  1. 発呼側は、制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を被呼側へ送出した後に、前記通信速度で制御信号を送出し、前記制御信号を受信した被呼側は、制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を発呼側へ送出した後に、前記通信速度で制御信号を送出して制御信号の送受を行なう
    ファクシミリ通信方法。
  2. 制御信号の通信速度を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された通信速度を表す通信速度通知信号を相手機へ送出する通知信号送出手段と、
    前記通知信号送出手段から通信速度通知信号が送出された後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送出する制御信号送出手段と、
    相手機から送出された制御信号の通信速度を通知する通信速度通知信号を受信する通知信号受信手段と、
    前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析する解析手段と、
    前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受信する制御信号受信手段と、
    を含むファクシミリ装置。
  3. 相手機から送出された制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を受信する通知信号受信手段と、
    前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析する解析手段と、
    前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受信する制御信号受信手段と、
    前記通信速度通知信号を受信した後に、相手機へ前記解析手段によって解析された通信速度で制御信号を送出する制御信号送出手段と、
    を含むファクシミリ装置。
  4. 制御信号の通信速度を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された通信速度を表す通信速度通知信号を相手機へ送出する通知信号送出手段と、
    前記通知信号送出手段から通信速度通知信号が送出された後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送出する制御信号送出手段と、
    相手機から送出された制御信号の通信速度を通知する通信速度通知信号を受信する通知信号受信手段と、
    前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析する解析手段と、
    前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受信する制御信号受信手段と、
    前記制御信号送出手段が制御信号を送出した後に相手機からの制御信号を受信できない場合は、制御信号送出手段により制御信号の再送を行わせる制御手段と、
    を含むファクシミリ装置。
  5. 制御信号の送出回数を計数する計数手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記制御信号送出手段が制御信号を送出した後に相手機からの制御信号を受信できない場合には制御信号の再送を行わせると共に、前記計数手段によって計数された送出回数が予め定められた回数に達した時に、通信速度が低下するように制御信号の通信速度を変更し、前記通知信号送出手段により前記変更した通信速度を表す通信速度通知信号を送出させた後に、制御信号送出手段により前記変更した通信速度で制御信号を送出させる
    ことを特徴とする請求項4記載のファクシミリ装置。
  6. 極性反転を検知する極性反転検知手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記相手機からの制御信号を受信できない場合に制御信号の再送を行わせ送出回数が予め定められた回数に達した時に通信速度が低下するように制御信号の通信速度を変更して制御信号を送出させることを繰り返している間に前記極性反転検知手段によって極性反転が検知されたときには、制御信号の通信速度を初期値に戻し、前記通知信号送出手段により前記初期値に戻した通信速度を表す通信速度通知信号を送出させた後に、制御信号送出手段により前記初期値に戻した通信速度で制御信号を送出させる
    ことを特徴とする請求項5記載のファクシミリ装置。
  7. 制御信号の通信速度を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって決定された通信速度を表す通信速度通知信号を相手機へ送出する通知信号送出手段と、
    前記通知信号送出手段から通信速度通知信号が送出された後に、相手機へ前記決定された通信速度で制御信号を送出する制御信号送出手段と、
    相手機から送出された制御信号の通信速度を表す通信速度通知信号を受信する通知信号受信手段と、
    前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度を解析する解析手段と、
    前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度で相手機から送出された制御信号を受信する制御信号受信手段と、
    制御信号の通信速度を、前記受信した通信速度通知信号が表す通信速度に変更する制御手段と、
    を含むファクシミリ装置。
  8. 前記制御信号の通信速度又は通信速度の初期値をITU−T勧告V.29に準拠した9600bpsとすることを特徴とする請求項2乃至請求項7の何れか1項記載のファクシミリ装置。
  9. 前記通信速度通知信号は、ITU−T勧告V.27ter、V.29(option)、V.17等に定義されている無変調キャリア(EPT)の周波数を通信速度毎に予め定められた周波数に置換えた信号であることを特徴とする請求項2乃至請求項7の何れか1項記載のファクシミリ装置。
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