JP3579142B2 - 光ファイバ干渉型伸縮量測定装置 - Google Patents

光ファイバ干渉型伸縮量測定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光ファイバ自体をセンサとして利用し、その伸縮量を光学的に検出する光ファイバ干渉型伸縮量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
コヒーレント光を分岐した後、再びこれらの波面を重ね合わせると、2光波の位相分布と密接に関係した干渉パターンが得られることが知られており、これを利用して、干渉パターンの変化を検出することにより、測定対象物の伸縮量を測定する光ファイバ干渉型伸縮量測定装置が提案されている。
【0003】
図6は従来の光ファイバ干渉型伸縮量測定装置の基本構成図であって、レーザ光源61から照射されたレーザの光路上に、参照光を反射するハーフミラー62と、測定光を反射するミラー63が配置され、前記ハーフミラー62と光源61の間には、ハーフミラー62及びミラー63から反射されてきた参照光及び測定光を分岐して光センサ64に導くビームスプリッタ等の光分岐器65が配設され、前記各光路は光ファイバで形成されると共に、ハーフミラー62とミラー63の間の光ファイバが測定用光ファイバ66として用いられる。
【0004】
そして、ハーフミラー62で反射された参照光と、ミラー63で反射された測定光は、光分岐器65の手前で重ね合わされ、干渉光として光分岐器65から出射されるので、光センサ64で干渉光を検出することができる。
ここで、測定用光ファイバ66に外力が作用して伸縮すると、測定光の光路長が変化し、これに伴って干渉縞が変化するので、干渉縞の変化を検出することにより伸縮量量を検出することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、石油パイプライン,ガス配管,電気通信ケーブルなどに外力が作用してこれらが異常に伸縮したり破断したことを検出しようとする場合に、どの部分がどの程度伸縮したかを検知することができないという問題があった。
すなわち、測定用光ファイバ66を石油パイプラインなどに沿わして取り付ければ、全体の伸縮量を検出することは可能である。しかし、実際の石油パイプラインなどには、部分的な伸縮を吸収するための伸縮部材が介装されているため、温度変化などにより各部位が伸縮してもこれが吸収されてしまうので、全体的に伸縮することはないし、全体の伸縮量がわかったとしても各部位ごとの伸縮量を検出することはできないので、どこでどの程度の伸縮があったかを作業者が確認しなければならないという面倒がある。
【0006】
これを、自動的に検出しようとすると、例えば石油パイプラインを所定長さごとに分割して複数の測定エリアを設定し、各測定エリアごとに個別に干渉計を設ければ、各測定エリアごとに伸縮量を検出することができるので、どの部分がどの程度伸縮しているかを検知することができる。
しかしこの場合は、測定エリアの数だけ干渉計を設けなければならないので、伸縮量を検出する光ファイバを測定エリアの数に応じて多数配線しなければならないだけでなく、干渉光を検出する光センサも別々に設けなければならないので、コストが嵩むという問題があった。
そこで本発明は、測定対象物に装着する光ファイバは一本で足り、干渉光を検出する光検出手段も一つで済み、しかも、多数の測定エリアの伸縮量を個別に検出することができ、事故が起きた場合にその位置を正確に検知できるようにすることを技術的課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、請求項1の発明は、測定対象物に取り付けてその伸縮量を検出する測定用光ファイバが波長可変型コヒーレント光源に接続されると共に、その光路上には所定長さの測定エリアが多数設定され、前記各測定エリアには、光源に近い方の端部及び遠い方の端部に参照光反射用ファイバグレーティング及び測定光反射用ファイバグレーティングが対となって配設されると共に、参照光反射用ファイバグレーティング及び測定光反射用ファイバグレーティングのブラッグ反射波長は、対となるファイバグレーティング同士で等しく、各測定エリアごとに前記光源の波長可変範囲内で異なる値に設定され、前記光源には、照射するコヒーレント光の波長を、各測定エリア毎にそのファイバグレーティングのブラッグ反射波長と等しく設定すると共に、当該ブラッグ反射波長を中心として反射波長帯の範囲内で変化させる光源駆動回路が接続され、前記測定用光ファイバには、前記各測定エリアの各ファイバグレーティングから反射された参照光と測定光が重ね合わされた干渉光を分岐して取り出す干渉光導光ファイバが接続され、前記干渉光導光ファイバには、前記光源駆動回路によりコヒーレント光の波長を各測定エリア毎にそのファイバグレーティングのブラッグ反射波長を中心としてその反射波長帯の範囲内で変化させたときに生ずる干渉光の光強度変化を検出する光センサが接続され、光センサには、その光強度変化の回数を計数するカウンタと、その回数に基づいて各測定エリアの長さを算出し予め算出した長さと比較して伸縮量を算出する算出手段が接続されたことを特徴とする。
【0008】
これによれば、測定用光ファイバの光路上に設定された各測定エリアの両端に、ブラッグ反射波長が互いに等しい参照光反射用ファイバグレーティング及び測定光反射用ファイバグレーティングが配設されると共に、前記ブラッグ反射波長は、各測定エリア毎に異なる値に設定されているので、光源から照射されるコヒーレント光の波長を任意の測定エリアのブラッグ反射波長と等しく設定することにより、当該測定エリアの各ファイバグレーティングから反射される参照光及び測定光のみを選択して干渉させることができる。
【0009】
そして、コヒーレント光の波長を、任意の測定エリアのブラッグ反射波長に設定して干渉を起こさせた状態で、そのブラッグ反射波長を中心としてファイバグレーティングの反射波長帯の範囲内で変化させると、各測定エリアの参照光反射用ファイバグレーティング及び測定光反射用ファイバグレーティングから反射される参照光と測定光の光路差に応じて干渉光の光強度が変動する。
このときの光強度の変動回数は光路差に異存し、光路差は測定エリアの長さに依存するので、光強度の変動回数に基づいて、測定エリアの長さが算出される。
【0010】
このようにして光源から照射される波長を、各測定エリアのブラッグ反射波長に応じて順次変化させていけば、各測定エリアごとに長さを求めることができ、予め設定された時間が経過するたびに各測定エリアの長さを検出し、予め検出された基準となる長さと比較すれば、各測定エリアごとに伸縮量を算出できる。
また、測定エリアは一本の測定用光ファイバ上に形成されているので、測定対象物に装着する光ファイバは一本で足り、干渉光をモニタする光センサも一つで足りる。
【0011】
また、請求項2の発明は、測定対象物に取り付けてその伸縮量を検出する測定用光ファイバがインコヒーレント光源に接続されると共に、その光路上には所定長さの測定エリアが多数設定され、前記各測定エリアには、光源に近い方の端部及び遠い方の端部に参照光反射用ファイバグレーティング及び測定光反射用ファイバグレーティングが対となって配設されると共に、参照光反射用ファイバグレーティング及び測定光反射用ファイバグレーティングのブラッグ反射波長は、対となるファイバグレーティング同士で等しく、各測定エリアごとに前記光源から照射される光の波長の範囲内で異なる値に設定され、前記測定用光ファイバには、前記各測定エリアの各ファイバグレーティングから反射された参照光と測定光を干渉させる干渉計が接続され、当該干渉計は、その入射端部で分岐され出射端部で接続される長短二つの光路と、当該二つの光路のうち少なくとも一方の光路長を伸縮させることにより他方の光路長との光路差を各測定エリアの参照光及び測定光の光路差に一致させる光路長調整手段からなり、前記入射端部が測定用光ファイバから分岐接続されると共に、出射端部には干渉光の光強度変化の有無を検出する光センサが設けられ、前記光源から干渉計の出射端部に至る光路中に、光源から照射されたインコヒーレント光又は各測定エリアの各ファイバグレーティングから反射されてくる参照光及び測定光から、所望の測定エリアのブラッグ反射波長に応じた波長の光を選択的に分波する分波手段が介装され、前記光センサには、分波手段により分波された光の光強度が変化したときの干渉計の光路長伸縮量に基づいて各測定エリアの伸縮量を求める伸縮量算出手段が接続されたことを特徴とする。
【0012】
これによれば、測定用光ファイバがインコヒーレント光源に接続されているので、各測定エリアの参照光反射用ファイバグレーティング及び測定光反射用ファイバグレーティングからは、そのブラッグ反射波長を中心波長とする参照光及び測定光が反射される。
したがって、フィルタ等の分波手段により各測定エリアのブラッグ反射波長に応じた波長の光を選択的に分波すれば、その測定エリアから反射された参照光及び測定光のみが干渉計を介して光センサに導かれる。
【0013】
そして、各測定エリアには、光源に近い方及び遠い方の端部に夫々参照光反射用ファイバグレーティング及び測定光反射用ファイバグレーティングが設けられているので、干渉計に至るまでの参照光及び測定光の光路は、測定光の方が測定エリアの長さの2倍分長いことになる。
干渉計では、光路の短い参照光の一部は長い方の光路に導かれ、光路の長い測定光の一部は干渉計の短い方の光路に導かれ、参照光及び測定光が出射端部で重ね合わされる。
このとき、光源からはインコヒーレント光が照射されているので、光路調整手段により参照光の光路と、測定光の光路を完全に一致させれば、参照光と測定光が干渉を起こす。
【0014】
そこで、まず、光路調整手段により干渉計の長短いずれかの光路を伸縮させて両方の光路を一致させれば、参照光と測定光が干渉する。この状態で、測定エリアが伸縮すると、測定光の光路のみが延びて干渉しなくなるので、光路長調整手段によりいずれかの光路を伸縮させて参照光及び測定光を干渉させる。
この光路伸縮量は、測定エリアの伸縮量に比例するから、光路伸縮量に基づいて伸縮量を算出することができる。
次いで、他の測定エリアについても、各測定エリアのブラッグ反射波長に応じた波長の光を前記分波手段により順次選択して分波していけば、各測定エリアごとに伸縮量を求めることができる。
【0015】
請求項3の発明は、測定対象物に取り付けてその伸縮量を検出する測定用光ファイバがインコヒーレント光源に接続されると共に、その光路上には所定長さの測定エリアが多数設定され、前記各測定エリアには、光源に近い方の端部及び遠い方の端部に光ファイバを伝わる光の一部を反射する参照光反射素子及び測定光反射素子が配設されると共に、前記各測定エリアは夫々異なる長さに選定され、前記測定用光ファイバには、前記各測定エリアの各反射素子から反射された参照光と測定光を干渉させる干渉計が接続され、当該干渉計は、その入射端部で分岐され出射端部で接続される長短二つの光路と、当該二つの光路のうち少なくとも一方の光路長を伸縮させることにより他方の光路長との光路差を各測定エリアの参照光及び測定光の光路差に一致させる光路長調整手段からなり、前記入射端部が測定用光ファイバから分岐接続されると共に、出射端部には干渉光の光強度変化の有無を検出する光センサが設けられ、前記光センサには、干渉計から出射された光の光強度が変化したときの干渉計の光路長伸縮量に基づいて各測定光反射素子間の伸縮量を求める伸縮量算出手段が接続されたことを特徴とする。
【0016】
これによれば、光源から照射され、各測定エリアの反射素子で反射され、干渉計に至るまでの測定光と参照光の光路差により生ずる測定光の遅延時間が、各測定エリアごとに夫々異なるから、光路長調整手段により参照光及び測定光の一方の光路長を各測定エリアの光路差に合わせて調整すれば、参照光に対する測定光の遅延時間が0となるので、その測定エリアから反射される参照光及び測定光のみが干渉する。
【0017】
この状態で、測定エリアが伸縮すると、測定光の光路のみが延びて干渉しなくなるので、光路長調整手段により再びいずれかの光路を伸縮させて参照光及び測定光を干渉させる。
このときの光路伸縮量は、測定エリアの伸縮量に比例するから、光路伸縮量に基づいて伸縮量を算出することができる。
そして、参照光及び測定光の一方の光路長を各測定エリアの光路差に合わせて順次調整し、測定エリアが伸縮する前後の光路伸縮量に基づいて各測定エリアごとに伸縮量を求めることができる。
【0018】
請求項4の発明は、測定対象物に取り付けてその伸縮量を検出する測定用光ファイバ及び測定対象物の伸縮量の影響を受けない参照用光ファイバがインコヒーレント光源に接続され、前記測定用光ファイバ及び参照用光ファイバには、測定光反射用ファイバグレーティング及び参照光反射用グレーティングが対応する位置に配設され、前記各ファイバグレーティングのブラッグ反射波長は、対となるファイバグレーティング同士で等しく、各対ごとに前記光源から照射される光に含まれる波長の範囲内で異なる値に設定されると共に、各ファイバグレーティングから反射された参照光と測定光を重ね合わせて取り出す干渉光導光ファイバが分岐接続され、当該干渉光導光ファイバの出射端部には、干渉光の光強度変化の有無を検出する光センサが設けられ、前記測定用光ファイバ及び参照用光ファイバの少なくとも一方には、各ファイバグレーティングから反射される測定光及び参照光のうち、一方の光路長を伸縮させることにより双方の光路長を一致させる光路長調整手段が介装され、光源から光センサに至る光路中には、光源から照射されたインコヒーレント光又は各ファイバグレーティングから反射されてくる参照光及び測定光から、所望のファイバグレーティングのブラッグ反射波長に応じた波長の光を選択的に分波する分波手段が介装され、前記光センサには、分波手段により分波された光の光強度変化が検出されたときの光路長調整手段の光路長伸縮量に基づいて各測定エリアの伸縮量を求める伸縮量算出手段が接続されたことを特徴とする。
【0019】
これによれば、測定用光ファイバ及び参照用光ファイバには、ブラッグ反射波長の等しい測定光反射用ファイバグレーティング及び参照光反射用グレーティングが対応する位置に設けられると共に、前記ブラッグ反射波長は、各対ごとに異なっている。
そこで、まず、フィルタ等の分波手段により対となる任意の測定光反射用ファイバグレーティング及び参照光反射用グレーティングのブラッグ反射波長に応じた波長の光を選択的に分波すれば、そのファイバグレーティングから反射された参照光及び測定光のみが光センサに導かれ、光路調整手段により測定用光ファイバ及び参照用光ファイバのいずれか一方を伸縮させて両方の光路を一致させれば、その参照光と測定光が干渉する。
【0020】
次いで、この状態で、測定用光ファイバが伸縮すると測定光の光路のみが延びて、測定光と参照光は干渉しなくなるので、光路長調整手段により測定用光ファイバ又は参照用光ファイバの光路を伸縮させることにより測定光及び参照光を干渉させる。
このときの光路伸縮量は、測定エリアの伸縮量に比例するから、光路伸縮量に基づいて伸縮量を算出することができる。
そして、前記分波手段により各測定エリアのブラッグ反射波長に応じた波長の光を順次選択して分波していけば、測定用光ファイバが伸縮する前後の光路伸縮量に基づいて測定用光ファイバの伸縮量を各対ごとに求めることができる。
【0021】
請求項5の発明は、測定対象物に取り付けてその伸縮量を検出する測定用光ファイバ及び測定対象物の伸縮量の影響を受けない参照用光ファイバがインコヒーレント光源に接続され、前記測定用光ファイバ及び参照用光ファイバには、各光ファイバ内を伝わる光の一部を反射させる測定光反射素子及び参照光反射素子が対応する位置に配設され、対となる反射素子から反射される測定光及び参照光の光路差が、各対ごとに異なる値に設定されると共に、各反射素子から反射された参照光と測定光が重ね合わされた干渉光を取り出す干渉光導光ファイバが分岐接続されて、当該干渉光導光ファイバの出射端部には、干渉光の光強度変化の有無を検出する光センサが設けられ、前記測定用光ファイバ及び参照用光ファイバの少なくとも一方には、各反射素子から反射される測定光及び参照光のうち、一方の光路長を伸縮させることにより双方の光路長を一致させる光路長調整手段が介装され、前記光センサには、光センサにより光強度変化が検出されたときの光路長調整手段の光路長伸縮量に基づいて各測定エリアの伸縮量を求める伸縮量算出手段が接続されたことを特徴とする。
【0022】
これによれば、光源から照射され、各対の測定光反射素子及び参照光反射素子で反射され、干渉光導光ファイバに至るまでの測定光及び反射光の光路差により生ずる遅延時間が各対ごとに異なるから、光路長調整手段により参照光及び測定光の一方の光路長を各測定エリアの光路差に合わせて調整すれば、参照光に対する測定光の遅延時間が0となるので、その測定エリアから反射される参照光及び測定光のみが干渉する。
【0023】
この状態で、測定エリアが伸縮すると、測定光の光路のみが延びて干渉しなくなるので、光路長調整手段により再びいずれかの光路を伸縮させて参照光及び測定光を干渉させる。
このときの光路伸縮量は、測定エリアの伸縮量に比例するから、光路伸縮量に基づいて伸縮量を算出することができる。
そして、参照光及び測定光の一方の光路長を各測定エリアの光路差に合わせて順次調整し、測定エリアが伸縮する前後の光路伸縮量に基づいて各測定エリアごとに伸縮量を求めることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて具体的に説明する。
図1はコヒーレント光源を利用した光ファイバ干渉型伸縮量測定装置の一例を示す基本構成図、図2〜図5は夫々インコヒーレント光源を利用した光ファイバ干渉型伸縮量測定装置を示す基本構成図である。
【0025】
本例は、コヒーレント光源を利用した波長多重方式の光ファイバ干渉型伸縮量測定装置であって、測定対象物(図示せず)に取り付けてその伸縮量を検出する測定用光ファイバ1が波長可変型のレーザ光源(コヒーレント光源)2に接続されると共に、その光路上には所定長さの測定エリアA〜Anが多数設定されている。
【0026】
前記各測定エリアA〜Anには、光源に近い方の端部及び遠い方の端部に参照光反射用ファイバグレーティングR〜Rn及び測定光反射用ファイバグレーティングM〜Mnが対となって配設されると共に、前記各ファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnのブラッグ反射波長λ〜λnは、対となるファイバグレーティング同士が等しく設定されると共に、各測定エリアA〜Anごとにレーザ光源2の波長可変範囲内で夫々異なる値に設定されている。
【0027】
例えば、レーザ光源2の波長可変範囲が80nmの場合、各ファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnのブラッグ反射波長λ〜λnを3nmずつずらしておけば、20波程度の多重化が可能となる。
そして、参照光及び測定光の光強度をなるべく高く維持すると共に、二次反射の影響が少なく、しかも、各測定エリアA〜Anでの光損失がなるべく少なくなるように、参照光反射用ファイバグレーティングR〜Rn及び測定光反射用ファイバグレーティングM〜Mnはその反射率が設定されている。
【0028】
また、レーザ光源2には、照射するレーザ光(コヒーレント光)の波長を可変制御する光源駆動回路3が接続され、レーザ光の波長を、各測定エリアA〜AnのファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnのブラッグ反射波長に一致させて照射させると共に、各ブラッグ反射波長を中心として各ファイバグレーティングの反射波長帯の範囲内で変化させることができるように成されている。また、測定用光ファイバ1には、各測定エリアA〜Anの各ファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnから反射された参照光と測定光が重ね合わされた干渉光を取り出す干渉光導光ファイバ4が光分岐器5を介して接続されている。
【0029】
この干渉光導光ファイバ4には、前記光源駆動回路3によりレーザ光の波長を各ファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnのブラッグ反射波長を中心としてその反射波長帯の範囲内で変化させたときに生ずる干渉光の光強度変化を検出する光センサ6が接続され、当該光センサ6には、その光強度変化の回数を計数するカウンタ7と、その回数に基づいて各測定エリアA〜Anの長さを算出し予め算出した長さと比較して伸縮量を算出する伸縮量算出手段8が接続されている。
【0030】
以上が、本発明に係る光ファイバ干渉型伸縮量測定装置の一構成例であって、次に、その作用について説明する。
まず、測定用光ファイバを石油パイプライン,ガス配管,電気通信ケーブル等の測定対象物に固定した状態で、各測定エリアA〜Anの長さを測定する。
例えば、測定エリアAの長さを測定する場合は、その参照光反射用ファイバグレーティングR及び測定光反射用ファイバグレーティングMのブラッグ反射波長λのレーザ光を照射すると、各ファイバグレーティングR及びMから反射された参照光及び測定光が干渉し、その干渉光が干渉光導光ファイバ4を介して光センサ6に導かれる。
【0031】
ここで、光源駆動回路3によりそのブラッグ反射波長λを中心として、ファイバグレーティングR及びMの反射波長帯の範囲λ11〜λ12で、レーザ光源2から照射する光の波長を変化させると、干渉光の光強度が明るくなったり暗くなったりして変化する。
この光強度の変化する回数は、参照光と測定光の光路差に対応し、この光路差は測定エリアAの長さの2倍に相当するから、光センサ6で干渉光の光強度を検出し、その強弱の変化をカウンタ7で計数し、その回数に基づいて算出手段8により測定エリアAの長さが算出される。
このようにして、他の各測定エリアA〜Anについても、同様に長さを測定し、測定された長さを記憶装置(図示せず)に記憶させておく。
【0032】
次いで、所定時間が経過したところで、同様に、各測定エリアA〜Anの長さを測定し、これを先に算出した長さの差を算出して各測定エリアA〜Anごとに伸縮量を算出する。
したがって、各測定エリアA〜Anは、長さ変化のない場合は伸縮量が0になり、伸長している場合は伸縮量が正の値で出力され、収縮している場合は負の値で出力される。
そして、所定時間(例えば5分)ごとに、各測定エリアの伸縮量を監視すれば、どの測定エリアがどの程度伸縮したかを正確に検知することができ、例えば、アラーム装置などを設けておき、予め設定した許容範囲を超えて異常に伸縮した場合、自動的にアラームを鳴らすこともできる。
【0033】
図2は、インコヒーレント光源を利用した波長多重方式の光ファイバ干渉型伸縮量測定装置の一例を示す基本構成図であって、図1と重複する部分については同一符号を付して詳細説明は省略する。
本例では、測定用光ファイバ11がインコヒーレント光源12に接続されると共に、その光路上には所定長さの測定エリアA〜Anが多数設定され、各測定エリアA〜Anには、光源12に近い方の端部及び遠い方の端部に参照光反射用ファイバグレーティングR〜Rn及び測定光反射用ファイバグレーティングM〜Mnが対となって配設されると共に、前記各ファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnのブラッグ反射波長λ〜λnは、前記光源12から照射される光に含まれる波長の範囲内で各測定エリアA〜An毎に異なる値に設定されている。
この場合、例えば、光源12から照射される光に1530〜1560nmの光が多く含まれていると、各ファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnのブラッグ反射波長λ〜λnを3nm程度ずつずらしておけば、中心波長が3nm程度ずつずれた10波程度の光の多重化が可能となる。
【0034】
また、測定用光ファイバ11と光源12との間には光分岐器13が介装され、その光分岐器13の出力側には、前記各ファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnから反射されてくる測定光及び参照光を各測定エリアA〜Anごとに分波して干渉させる干渉計14が接続されている。
当該干渉計14は、その入射端部で光分岐器15を介して分岐され出射端部で光接続器18を介して接続される長短二つの光路16S,16Lと、このうち少なくとも一方の光路長を伸縮させることにより他方の光路長との光路差を各測定エリアA〜Anの参照光及び測定光の光路差と一致させる光路長調整手段17からなり、前記入射端部が光分岐器13を介して測定用光ファイバ11に分岐接続されると共に、出射端部には干渉光の光強度変化の有無を検出する光センサ19が設けられている。
【0035】
光路長調整手段17は、例えば短い方の光路16Sに介装されており、同一光軸上で間隔調整可能に配設された二つのロッドレンズ20,21が、前記光分岐器15に接続された光ファイバ及び前記光接続回路18に接続された光ファイバの端面に夫々取り付けられている。
そして、一方のロッドレンズ20が例えばパルスモータ22で回転されるボールネジ(図示せず)によりねじ送りされて、任意の距離だけ移動させることができるように形成されている。
なお、23は前記パルスモータ22を回転させてロッドレンズ20を任意の距離だけ移動させモータ駆動回路で、24は当該駆動回路23の駆動信号に基づいてロッドレンズ20の位置から光路長の伸縮量を求める光路長伸縮量検知手段である。
【0036】
また、25は干渉計14の各光路16S,16Lで重ね合わされた二つの光が干渉したときに光強度を変化させるための位相変調器であって、例えば長い方の光路16Lに介装され、当該光路16Lを波長の数倍の範囲で100Hz 程度で伸縮させるようになされている。
そして、位相変調器25を作動させながら、前記光路長調整手段17で光路長を調整すると、光路16S,16Lの光路長が等しくなったときに二つの光が干渉して、光接続回路18から出力される光が明るくなったり暗くなったりするので、光強度をモニタすることにより、光路16S,16Lの光路長が等しくなったか否か判断できる。
【0037】
さらに、前記光源12から干渉計14の出射端部に至る光路中には、光源12から照射されたインコヒーレント光又は各測定エリアA〜Anの各ファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnから反射されてくる参照光及び測定光から、所望の測定エリアAのブラッグ反射波長λに応じた波長の光を選択的に分波するフィルタ等の分波手段26が介装されている。
【0038】
前記光センサ19には、分波手段26により分波された光の光強度が変化したときの干渉計14の光路長伸縮量に基づいて各測定エリアA〜Anの伸縮量を求める伸縮量算出手段27が接続されている。
この算出手段27は、光センサ19の出力信号に基づいて光が干渉しているか否かを判断する判別回路28と、光が干渉したときの光路長調整手段17の光路長伸縮量に基づいて各測定エリアA〜Anの伸縮量を算出する演算手段29を備えている。
なお、前記分波手段26は、光源12側に設けて、特定の波長の光だけを測定用光ファイバ11に導く場合であっても、また、干渉計14に介装して、測定用光ファイバ11から反射された光のうち特定の波長の光だけを光センサ19に導く場合であってもよい。
【0039】
そして、まず、測定用光ファイバ11を測定対象物に固定した状態で、各測定エリアA〜Anごとに、各ファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnから反射される参照光及び測定光の光路が一致するように光路長調整手段17のロッドレンズ20の位置から光路の伸縮量を求める。
例えば測定エリアAについて、参照光及び測定光の光路が一致するロッドレンズ20の位置を求めるときは、分波手段26を介して測定エリアAのファイバグレーティングR及びMのブラッグ反射波長λと等しい波長の光だけを光センサ27に導き、位相変調器25を作動させながら、前記光路長調整手段17で光路長を調整する。
【0040】
このとき、各ファイバグレーティングR及びMから反射された参照光及び測定光は、夫々その半分が光分岐器13を介して干渉計14に導かれ、さらに夫々の半分が光分岐器15を介して長短二つの光路16L,16Sに導かれ、測定光の光路は参照光の光路に比して測定エリアAの長さの2倍分長いので、短い光路16Sに導かれた参照光と長い光路16Lに導かれた測定光の両方の光路が一致したときに各光が干渉する。
【0041】
光が干渉したか否かは光センサ19で検出される光強度をモニタすればよく、光が干渉しない間は光強度は一定であり、光が干渉を起こすと光強度は変化するので、光強度が変化したか否かを判別回路28で判別する。
そして、干渉を起こしたときに、ロッドレンズ20の位置に基づいて光路長の伸縮量を光路長伸縮量検知手段24で読み取り、これを予め読み取った光路長の伸縮量と比較して測定エリアAの伸縮量を算出する。
【0042】
すなわち、測定エリアAが伸縮すると、その参照光の光路長は変化しないが、測定光の光路長が変化するので、伸縮量を生ずる前後で、干渉を起こすロッドレンズ20の位置が異なり、その変位は伸縮した測定光の光路の二倍に相当する。したがって、ロッドレンズ20の変位の1/2が測定エリアAの伸縮量になる。
そして、分波手段26により他の各測定エリアA〜AnのファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnのブラッグ反射波長λ〜λnを順次選択していけば、各測定エリアA〜Anごとに夫々の伸縮量が算出される。
【0043】
図3は、インコヒーレント光源を利用した遅延時間多重方式の光ファイバ干渉型伸縮量測定装置の一例を示す基本構成図である。なお、図2と重複する部分については、同一符号を付して詳細説明は氏略する。
【0044】
本例では、インコヒーレント光源32に接続された測定用光ファイバ31に、当該光ファイバ31を伝わる光の一部を反射し残部を透過する反射素子RM〜RMnが夫々異なる間隔をもって配設され、各反射素子RM〜RMnが参照光反射素子及び測定光反射素子を兼用し、隣接する反射素子RMi−1 及びRMiの間が夫々測定エリアAi(i=1〜n)に形成されている。
すなわち、測定エリアAiの両端には、光源に近い方の端部及び遠い方の端部に夫々参照光反射素子となる反射素子RMi−1 及び測定光反射素子となる反射素子RMiが配設されており、光源32側の反射素子RMi−1 は隣接する測定エリアAi−1 の測定光反射素子を兼用し、反射素子RMiは隣接する測定エリアAi+1 の参照光反射素子を兼用している。
【0045】
そして、測定用光ファイバ31には、前記各反射素子からRM〜RMn及びから反射されてくる測定光及び参照光を各測定エリアA〜Anごとに干渉させる干渉計14が光分岐器13を介して接続されている。
当該干渉計14は、その入射端部で光分岐器15を介して分岐され出射端部で光接続器18を介して接続される長短二つの光路16S,16Lと、光路長調整手段17からなり、前記入射端部が光分岐器13を介して測定用光ファイバ31に分岐接続されると共に、出射端部には干渉光の光強度変化の有無を検出する光センサ19が設けられている。
【0046】
このとき、光源12から照射され、各測定エリアA〜Anの反射素子RM〜RMnで反射され、干渉計14に至るまでの測定光と参照光は、その光路差により生ずる測定光の遅延時間が、各測定エリアごとに夫々異なるから、光路長調整手段17により参照光及び測定光の一方の光路長を各測定エリアA〜Anの光路差に合わせて調整すれば、参照光に対する測定光の遅延時間が0となるので、任意の一の測定エリアから反射される参照光及び測定光のみが干渉する。
したがって、夫々の光路差を予想される伸縮量より大きく設定しておけば、遅延時間の異なる多数の光を多重化することができる。
【0047】
なお、光路長調整手段17は、同一光軸上で間隔調整可能に配設された二つのロッドレンズ20,21のうち,一方のレンズ20が例えばパルスモータ22で回転されるボールネジなどによりねじ送りされて、任意の距離だけ移動させることができるように形成されている。
また、23は前記パルスモータ22のモータ駆動回路で、24は光路長の伸縮量を求める光路長伸縮量検知手段である。
そして、光センサ19には、その出力信号に基づいて光が干渉しているか否かを判断する判別回路28と、光が干渉したときの光路長調整手段17の光路長伸縮量に基づいて各測定エリアA〜Anの伸縮量を算出する演算手段29を備えた伸縮量算出手段27が接続されている。
【0048】
これによれば、まず、測定用光ファイバ31を測定対象物に固定した状態で、各測定エリアA〜Anごとに、各反射素子RM〜RMnから反射される参照光及び測定光の光路が一致するように光路長調整手段17を調整し、その光路の伸縮量を求める。
例えば測定エリアAについて、参照光及び測定光の光路を一致させるときは、位相変調器25を作動させながら、光路長調整手段17で光路長を調整していく。
【0049】
このとき、各測定エリアA〜Anの長さは夫々異なるので、参照光及び測定光の光路差は各測定エリアA〜Anごとに異なり、例えば、光路16S,16Lの光路差を測定エリアAの長さの2倍に設定すれば、測定エリアAの反射素子RM及びRMから反射される参照光及び測定光のみが干渉を起こすことになる。
【0050】
すなわち、反射素子RM及びRMから反射された参照光及び測定光は、夫々その半分が光分岐器13を介して干渉計14に導かれ、さらに夫々の半分が光分岐器15を介して長短二つの光路16L,16Sに導かれ、測定光の光路は参照光の光路に比して測定エリアAの長さの2倍分長いので、短い光路16Sに導かれた参照光と長い光路16Lに導かれた測定光が干渉する。
【0051】
光が干渉したか否かは光センサ19で検出される光強度をモニタすればよく、光が干渉しない間は光強度は一定であり、光が干渉を起こすと光強度は変化するので、光強度が変化したか否かを判別回路28で判別する。
そして、干渉を起こしたときに、ロッドレンズ20の位置に基づいて光路長の伸縮量を光路長伸縮量検知手段24で読み取り、これを予め読み取った光路長の伸縮量と比較して測定エリアAの伸縮量を算出する。
【0052】
すなわち、測定エリアAが伸縮すると、光源32に近い方の反射素子RMから反射する参照光の光路長は変化しないが、光源32にから遠い方の反射素子RMから反射する測定光の光路長が変化するので、伸縮量を生ずる前後で、光路長調整手段17のロッドレンズ20の位置が異なり、その変位は変化した測定光の光路の二倍に相当する。したがって、ロッドレンズ20の変位の1/2が測定エリアAの伸縮量に相当する。
したがって、これに基づいて測定エリアAの伸縮量を容易に算出することができる。
そして、他の各測定エリアA〜Anについても、同様に干渉を生じたときのロッドレンズ20の位置を検知して光路16Sの伸縮量を求めれば、これに基づいて、各測定エリアA〜Anの伸縮量を算出することができる。
【0053】
図4は、図2と同様にインコヒーレント光源を利用した波長多重方式の光ファイバ干渉型伸縮量測定装置である。なお、図2と共通する部分については同一符号を付して詳細説明を省略する。
本例では、測定対象物に取り付けてその伸縮量を検出する測定用光ファイバ41と、測定対象物の伸縮量の影響を受けない参照用光ファイバ42が、光分岐器43を介してインコヒーレント光源44に接続されている。
【0054】
前記測定用光ファイバ41及び参照用光ファイバ42には、測定光反射用ファイバグレーティングM〜Mn及び参照光反射用ファイバグレーティングR〜Rnが対となって所定の間隔で設けられ、前記各ファイバグレーティングM〜Mn及びR〜Rnのブラッグ反射波長λ〜λnは、対となるファイバグレーティング(例えばMとR)同士で等しく、各対ごとに前記光源44から照射される光に含まれる波長の範囲内で異なる値に選定されている。
ここで測定用光ファイバ41の端部41aを測定対象物に固定すると、当該端部41aと各測定光反射用ファイバグレーティングM〜Mnとの間が測定エリアA〜Anとなる。
前記光分岐器43には、各ファイバグレーティングM〜Mn及びR〜Rnから反射された参照光と測定光を重ね合わせて取り出す干渉光導光ファイバ45が接続され、当該干渉光導光ファイバ45の出射端部には、干渉光の光強度変化の有無を検出する光センサ46が設けられている。
【0055】
また、測定用光ファイバ41及び参照用光ファイバ42の少なくとも一方には、各ファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnから反射される測定光及び参照光のうち、一方の光路長を伸縮させることにより双方の光路長を一致させる光路長調整手段17が介装されている。
そして、光源44から光センサ46に至る光路中には、光源から照射されたインコヒーレント光又は各ファイバグレーティングから反射されてくる参照光及び測定光から、所望の測定エリアのブラッグ反射波長に応じた波長の光を選択的に分波するフィルタなどの分波手段26が介装されている。
【0056】
前記光センサ46には、分波手段26により分波された波長の光の光強度が変化したときの光路長調整手段17の光路長伸縮量に基づいて各測定エリアA〜Anの伸縮量を求める伸縮量算出手段47が接続されている。
この伸縮量算出手段47は、光センサ46の出力信号に基づいて光が干渉しているか否かを判断する判別回路48と、光が干渉したときの光路長調整手段17の光路長伸縮量に基づいて各測定エリアA〜Anの伸縮量を算出する演算手段49を備えている。
【0057】
これによれば、測定用光ファイバ41を測定対象物に取り付けると共に、参照用光ファイバ42を測定対象物の伸縮量の影響を受けないところに設置すると、光源44から照射されたインコヒーレント光は光分岐器43を介して各光ファイバ41及び42に導かれ、各ファイバグレーティングM〜Mn及びR〜Rnから反射された参照光と測定光が、干渉光導光ファイバ45で重ね合わされて光センサ46に入射される。
【0058】
このとき、各ファイバグレーティングM〜Mn及びR〜Rnは、そのブラッグ反射波長が各対ごとに異なるので、例えば、測定エリアAの伸縮量を測定しようとするときは、分波手段26を介して測定エリアAのファイバグレーティングMのブラッグ反射波長λと等しい波長の光のみを光センサ46に導き、位相変調器25を作動させながら、前記光路長調整手段17で光路長を調整する。
【0059】
そして、前記測定光の光路と参照光の光路が一致したときに光が干渉してその光強度が変化するので、光センサ46で光強度をモニタすることにより、光路が一致したか否かを判別回路28で判別する。
そして、光路が一致したときの、ロッドレンズ20の位置に基づいて光路長の伸縮量を光路長伸縮量検知手段24で読み取り、これを予め読み取った光路長の伸縮量と比較して測定エリアAの伸縮量を算出する。
【0060】
すなわち、測定エリアAが伸縮すると、その参照光の光路長は変化しないが、測定光の光路長が変化するので、伸縮量を生ずる前後で、干渉を起こすロッドレンズ20の位置が異なり、その変位は変化した測定光の光路の二倍に相当する。したがって、ロッドレンズ20の変位の1/2が測定エリアAの伸縮量に相当する。
このようにして、他の各測定エリアA〜Anについても、分波手段26によりファイバグレーティングR〜Rn及びM〜Mnのブラッグ反射波長λ〜λnを選択して、夫々の伸縮量を算出する。
【0061】
なお、本例の場合、測定用光ファイバ41の端部と各測定光反射用ファイバグレーティングM〜Mnの間が測定エリアA〜Anとなるので、例えば測定光反射用ファイバグレーティングMi−1 〜Mの間の部分が伸縮すると、測定エリアA〜Ai−1 は伸縮せず、測定エリアAi〜Anはすべて伸縮することとなる。したがって、隣接する測定光反射用ファイバグレーティングMi−1 〜Mの間の伸縮量δ〜δnは、各測定エリアA〜Anの伸縮量Δ〜Δnを算出した後、
δi=Δi−Δi−1 (i=1〜n,Δ=0)
により算出できる。
【0062】
図5は、インコヒーレント光源を利用した遅延時間多重方式の光ファイバ干渉型伸縮量測定装置である。なお、図3と共通する部分については同一符号を付して詳細説明を省略する。
本例では、測定用光ファイバ51と参照用光ファイバ52が光分岐器53を介してインコヒーレント光源54に接続され、各光ファイバ51及び52には、夫々の光ファイバ51及び52を伝わる光の一部を反射させ、残部を透過させる測定光反射素子MD〜MDn及び参照光反射素子RD〜RDnが対応した位置に配設され、対となる反射素子(例えばRDとMD)から反射される測定光及び参照光の光路差が、各対ごとに異なる値に設定されている。
これら反射素子MD〜MDn及びRD〜RDnとしては、光の一部を反射させ残部を透過させるものであれば、ハーフミラー,ファイバグレーティングなど任意の手段を使用し得る。
ここで測定用光ファイバ51の端部51aを測定対象物に固定すると、当該端部51aと各測定光反射素子MD〜MDnとの間が測定エリアA〜Anとなる。
【0063】
また、各光ファイバ51及び52には、各反射素子RD〜RDn及びMD〜MDnから反射された参照光と測定光を重ね合わせた干渉光を取り出す干渉光導光ファイバ55が分岐接続されて、当該干渉光導光ファイバ55の出射端部には、干渉光の光強度変化の有無を検出する光センサ56が設けられている。
そして、測定用光ファイバ51及び参照用光ファイバ52の少なくとも一方には、各反射素子RD〜RDn及びMD〜MDnから反射される測定光及び参照光のうち、一方の光路長を伸縮させることにより双方の光路長を一致させる光路長調整手段17が介装されている。
【0064】
前記光センサ56には、測定光及び参照光の光路長が一致したときお光路長調整手段17の光路長伸縮量に基づいて各測定エリアA〜Anの伸縮量を求める伸縮量算出手段57が接続されている。
この伸縮量算出手段57は、光センサ56の出力信号に基づいて光が干渉しているか否かを判断する判別回路58と、光が干渉したときの光路長調整手段17の光路長伸縮量に基づいて各測定エリアA〜Anの伸縮量を算出する演算手段59を備えている。
【0065】
これによれば、対となる測定光反射素子及び参照光反射素子から反射された測定光及び参照光の光路差が、各対ごとに異なるので、その光調長調整手段17により測定しようとする測定エリアAiの光路差を相殺して光源54から光センサ56に至る光路長が一致するようにように調整すると、その測定エリアAiの測定光及び反射光だけ光路長が等しくなるので干渉を生ずる。
【0066】
したがって、干渉が生じたか否かをモニタすることにより、光路が一致したか否かを判別できる。
そして、前記測定光の光路と参照光の光路が一致したときの光路長の伸縮量を光路長伸縮量検知手段24で読み取り、これを予め読み取った光路長の伸縮量と比較して測定エリアAの伸縮量を算出する。
次いで、他の各測定エリアA〜Anについても、同様にして夫々の伸縮量を算出すればよい。
【0067】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、測定対象物に一本の測定用光ファイバを装着するだけでよく、干渉光を検出する光検出手段も一つで済み、しかも、多数の測定エリアの伸縮量を個別に検出することができるので、コストが節減できるだけでなく、石油パイプライン等に事故が起きて部分的に伸縮した場合に,どの位置が,どの程度伸縮したかを正確に検知することができるという大変優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ干渉型伸縮量測定装置の基本構成図。
【図2】本発明に係る他の光ファイバ干渉型伸縮量測定装置の基本構成図。
【図3】本発明に係る他の光ファイバ干渉型伸縮量測定装置の基本構成図。
【図4】本発明に係る他の光ファイバ干渉型伸縮量測定装置の基本構成図。
【図5】本発明に係る他の光ファイバ干渉型伸縮量測定装置の基本構成図。
【図6】従来の光ファイバ干渉型伸縮量測定装置の基本構成図。
【符号の説明】
1,11,31,41,51・・測定用光ファイバ
2・・・・・・・・・・・・・レーザ光源(コヒーレント光源)
〜An・・・・・・・・・測定エリア
〜Rn・・・・・・・・・参照光反射用ファイバグレーティング
〜Mn・・・・・・・・・測定光反射用ファイバグレーティング
3・・・・・・・・・・・・・光源駆動回路
4,45,55・・・・・・・干渉光導光ファイバ
6,19,46,56・・・・光センサ
7・・・・・・・・・・・・・カウンタ
8,27,47,57・・・・伸縮量算出手段
12,32,44,54・・・・インコヒーレント光源
14・・・・・・・・・・・・・干渉計
16S,16L・・・・・・・・光路
17・・・・・・・・・・・・・光路長調整手段
20,21・・・・・・・・・・二つのロッドレンズ
22・・・・・・・・・・・・・パルスモータ
24・・・・・・・・・・・・・光路長伸縮量検知手段
26・・・・・・・・・・・・・分波手段
27・・・・・・・・・・・・・伸縮量算出手段
RM〜RMn・・・・・・・・反射素子
MD〜MDn・・・・・・・・測定光反射素子
RD〜RDn・・・・・・・・参照光反射素子

Claims (5)

  1. 測定対象物に取り付けてその伸縮量を検出する測定用光ファイバ(1)が波長可変型コヒーレント光源(2)に接続されると共に、その光路上には所定長さの測定エリア(A〜An) が多数設定され、
    前記各測定エリア(A〜An) には、光源(2)に近い方の端部及び遠い方の端部に参照光反射用ファイバグレーティング(R〜Rn) 及び測定光反射用ファイバグレーティング(M〜Mn) が対となって配設されると共に、参照光反射用ファイバグレーティング(R〜Rn) 及び測定光反射用ファイバグレーティング(M〜Mn) のブラッグ反射波長は、対となるファイバグレーティング同士で等しく、各測定エリア(A〜An) ごとに前記光源(2)の波長可変範囲内で異なる値に設定され、
    前記光源(2)には、照射するコヒーレント光の波長を、各測定エリア(A〜An) 毎にそのファイバグレーティングのブラッグ反射波長に等しく設定すると共に、当該ブラッグ反射波長を中心として反射波長帯の範囲内で変化させる光源駆動回路(3)が接続され、
    前記測定用光ファイバ(1)には、前記各測定エリア(A〜An) の各ファイバグレーティング(R〜Rn,M〜Mn) から反射された参照光と測定光が重ね合わされた干渉光を分岐して取り出す干渉光導光ファイバ(5)が接続され、
    前記干渉光導光ファイバ(5)には、前記光源駆動回路(3)によりコヒーレント光の波長を各測定エリア(A〜An) 毎にそのファイバグレーティング(R〜Rn,M〜Mn) のブラッグ反射波長(λ〜λn)を中心としてその反射波長帯の範囲内で変化させたときに生ずる干渉光の光強度変化を検出する光センサ(6)が接続され、
    光センサ(6)には、その光強度変化の回数を計数するカウンタ(7)と、その回数に基づいて各測定エリアの長さを算出し予め算出した長さと比較して各測定エリアごとに伸縮量を算出する伸縮量算出手段(8)が接続されたことを特徴とする光ファイバ干渉型伸縮量測定装置。
  2. 測定対象物に取り付けてその伸縮量を検出する測定用光ファイバ(11)がインコヒーレント光源(12)に接続されると共に、その光路上には所定長さの測定エリア(A〜An) が多数設定され、
    前記各測定エリア(A〜An) には、光源に近い方の端部及び遠い方の端部に参照光反射用ファイバグレーティング(R〜Rn)及び測定光反射用ファイバグレーティング(M〜Mn) が対となって配設されると共に、参照光反射用ファイバグレーティング(R〜Rn)及び測定光反射用ファイバグレーティング(M〜Mn) のブラッグ反射波長は、対となるファイバグレーティング同士で等しく、各測定エリア(A〜An) ごとに前記光源(12)から照射される光に含まれる波長の範囲内で異なる値に設定され、
    前記測定用光ファイバ(11)には、前記各測定エリア(A〜An) の各ファイバグレーティング(R〜Rn,M〜Mn) から反射された参照光と測定光を干渉させる干渉計(14)が接続され、当該干渉計(14)は、その入射端部で分岐され出射端部で接続される長短二つの光路(16L, 16S)と、当該二つの光路(16L, 16S)のうち少なくとも一方の光路長を伸縮させることにより他方の光路長との光路差を各測定エリア(A〜An) の参照光及び測定光の光路差に一致させる光路長調整手段(17)からなり、前記入射端部が測定用光ファイバ(11)から分岐接続されると共に、出射端部には干渉光の光強度変化の有無を検出する光センサ(19)が設けられ、
    前記光源(12)から干渉計(14)の出射端部に至る光路中に、光源(12)から照射されたインコヒーレント光又は各測定エリア(A〜An) の各ファイバグレーティング(R〜Rn,M〜Mn) から反射されてくる参照光及び測定光から、所望の測定エリアのブラッグ反射波長に応じた波長の光を選択的に分波する分波手段(26)が介装され、
    前記光センサ(19)には、分波手段(26)により分波された光の光強度が変化したときの干渉計(14)の光路長伸縮量に基づいて各測定エリア(A〜An) の伸縮量を求める伸縮量算出手段(27)が接続されたことを特徴とする光ファイバ干渉型伸縮量測定装置。
  3. 測定対象物に取り付けてその伸縮量を検出する測定用光ファイバ(31)がインコヒーレント光源(32)に接続されると共に、その光路上には所定長さの測定エリア(A〜An) が多数設定され、
    前記各測定エリア(A〜An) には、光源に近い方の端部及び遠い方の端部に光ファイバ(31)を伝わる光の一部を反射する参照光反射素子及び測定光反射素子(RM〜RMn)が配設されると共に、前記各測定エリア(A〜An) は夫々異なる長さに選定され、
    前記測定用光ファイバ(31)には、前記各測定エリア(A〜An) の各反射素子(RM〜RMn)から反射された参照光と測定光を干渉させる干渉計(14)が接続され、当該干渉計(14)は、その入射端部で分岐され出射端部で接続される長短二つの光路(16L, 16S)と、当該二つの光路(16L, 16S)のうち少なくとも一方の光路長を伸縮させることにより他方の光路長との光路差を各測定エリア(A〜An) の参照光及び測定光の光路差に一致させる光路長調整手段(17)からなり、前記入射端部が測定用光ファイバ(31)から分岐接続されると共に、出射端部には干渉光の光強度変化の有無を検出する光センサ(19)が設けられ、
    前記光センサ(19)には、干渉計(14)から出射された光の光強度が変化したときの干渉計(14)の光路長伸縮量に基づいて各測定光反射素子(RM〜RMn)間の伸縮量を求める伸縮量算出手段(27)が接続されたことを特徴とする光ファイバ干渉型伸縮量測定装置。
  4. 測定対象物に取り付けてその伸縮量を検出する測定用光ファイバ(41)及び測定対象物の伸縮量の影響を受けない参照用光ファイバ(42)がインコヒーレント光源(44)に接続され、
    前記測定用光ファイバ(41)及び参照用光ファイバ(42)には、測定光反射用ファイバグレーティング(M〜Mn) 及び参照光反射用グレーティング(R〜Rn)が対応する位置に配設され、前記各ファイバグレーティング(M〜Mn,R〜Rn) のブラッグ反射波長は、対となるファイバグレーティング同士で等しく、各対ごとに前記光源 (44) から照射される光に含まれる波長の範囲内で異なる値に設定されると共に、各ファイバグレーティング(M〜Mn,R〜Rn) から反射された参照光と測定光を重ね合わせて取り出す干渉光導光ファイバ (45) が分岐接続され、当該干渉光導光ファイバ(45)の出射端部には、干渉光の光強度変化の有無を検出する光センサ(46)が設けられ、
    前記測定用光ファイバ(41)及び参照用光ファイバ(42)の少なくとも一方には、各ファイバグレーティング(M〜Mn,R〜Rn) から反射される測定光及び参照光のうち、一方の光路長を伸縮させることにより双方の光路長を一致させる光路長調整手段(17)が介装され、
    光源(44)から光センサ(46)に至る光路中には、光源(44)から照射されたインコヒーレント光又は各ファイバグレーティング(M〜Mn,R〜Rn) から反射されてくる参照光及び測定光から、所望のファイバグレーティングのブラッグ反射波長に応じた波長の光を選択的に分波する分波手段(26)が介装され、
    前記光センサ(46)には、分波手段(26)により分波された光の光強度変化が検出されたときの光路長調整手段(17)の光路長伸縮量に基づいて測定用光ファイバ(11)の伸縮量を求める伸縮量算出手段(47)が接続されたことを特徴とする光ファイバ干渉型伸縮量測定装置。
  5. 測定対象物に取り付けてその伸縮量を検出する測定用光ファイバ(51)及び測定対象物の伸縮量の影響を受けない参照用光ファイバ(52)がインコヒーレント光源に接続され、
    前記測定用光ファイバ(51)及び参照用光ファイバ(52)には、各光ファイバ(51,52)内を伝わる光の一部を反射させると共に残部を透過させる測定光反射素子(MD〜MDn)及び参照光反射素子(RD〜RDn)が対応する位置に配設され、対となる反射素子から反射される測定光及び参照光の光路差が、各対ごとに異なる値に設定されると共に、各反射素子(MD〜MDn, RD〜RDn)から反射された参照光と測定光が重ね合わされた干渉光を取り出す干渉光導光ファイバ(55)が分岐接続されて、当該干渉光導光ファイバ(55)の出射端部には、干渉光の光強度変化の有無を検出する光センサ(56)が設けられ、
    前記測定用光ファイバ(51)及び参照用光ファイバ(52)の少なくとも一方には、各反射素子(MD〜MDn, RD〜RDn)から反射される測定光及び参照光のうち、一方の光路長を伸縮させることにより双方の光路長を一致させる光路長調整手段(17)が介装され、
    前記光センサ(56)には、その出力信号により光強度変化が検出されたときの光路長調整手段(17)の光路長伸縮量に基づいて各測定光反射素子(MD〜MDn)間の伸縮量を求める伸縮量算出手段(57)が接続されたことを特徴とする光ファイバ干渉型伸縮量測定装置。
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