JP3564625B2

JP3564625B2 - Method for treating dust in exhaust gas

Info

Publication number: JP3564625B2
Application number: JP3583596A
Authority: JP
Inventors: 千秋泉川; 智司杉澤
Original assignee: Dowa Holdings Co Ltd; Dowa Mining Co Ltd
Current assignee: Dowa Holdings Co Ltd
Priority date: 1996-01-31
Filing date: 1996-01-31
Publication date: 2004-09-15
Anticipated expiration: 2016-01-31
Also published as: JPH09210574A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は排ガス中の媒塵の処理方法、特に、都市ごみ焼却工場や産業廃棄物焼却工場等における焼却炉および溶融炉もしくはセメントキルンから発生する有害物を含めた各種重金属を含有する焼却灰または飛灰の無害化処理による重金属のリサイクル方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、事業場や一般家庭から排出されるゴミ（「都市ゴミ」または「一般廃棄物」と称されている）は、都市ゴミ焼却場に集められて焼却処分されるが、その際に焼却炉から発生する燃えがらや飛灰は最終処分場に堆積されていた。
【０００３】
しかしながら、近年、堆積場確保の困難性や、堆積される飛灰に含まれている水銀、鉛、亜鉛、カドミウム、砒素などの重金属やダイオキシン類の有害性が問題視されている。
【０００４】
そのため、上記有害物質の安定化を図るためセメント固化法や薬剤処理法等が開発され実用化されているが、セメント固化法等によると埋立容積を減らすことができないため、堆積場の確保に関する問題点は未解決のままであった。また、飛灰とセメントとの混練処理により、飛灰に含まれている重金属の溶出はなくなる（環境庁告示第１３号法による溶出試験）と報告されているが、酸性雨等の影響を考えた場合、セメントと混練した飛灰中の重金属類は必ずしも安定であるとはいいきれないものである（菊地猛著「プラズマによるゴミ焼却灰の溶融処理による焼却残渣の無害化と生成スラグの資源化」ＰＰＭ１９９２／５）と報告されている。
【０００５】
一方、焼却炉からの燃えがらや飛灰を溶融処理することにより、減容化やダイオキシン類の熱分解による無害化を図ることができるという報告がある（永田勝也著「都市ゴミ焼却炉におけるダイオキシン対策の現状と動向」廃棄物学会誌第３巻第３号）。
【０００６】
しかしながら、上記溶融処理によると、蒸気圧の大きい鉛やカドミウム等の重金属は、炉内で揮発して排ガス中に入り、排ガスに入った重金属は排ガス処理設備内で凝縮し、再び飛灰となってしまうという問題点があった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上述従来の技術の問題点を解決し、飛灰中に含まれている重金属を安定な形で固定しながら積極的に分離回収し、環境汚染の問題を生じることなくリサイクルによる有価金属の有効利用が可能な焼却炉、溶融炉またはロータリーキルンからの焼却灰または飛灰等の媒塵を処理する方法を提供することを目的とする。
【０００８】
本発明者達は上記目的を達成すべく鋭意研究したところ、従来法によって得られた飛灰中には処理目的とする重金属分の他、表１に示すように鉄、珪素、アルミニウム等の粒径の大きい無機物も多く含有され、この無機物が重金属の分離回収に相当の悪影響を及ぼすことが判明し、これらを前工程で除去することによって飛灰中の重金属を効率よく回収できることを見出し、本発明方法を提供することができた。
【０００９】
【表１】

【００１０】
表１はジグザグ分級機（ＭＵＬＴＩ−ＰＬＥＸ：ドイツ製）を使用して得たＡ焼却工場産飛灰中の不純物濃縮率を示す。
【００１１】
本発明方法において処理対象とする飛灰は、都市ごみ、焼却工場や産業廃棄物焼却工場等における焼却炉または溶融炉もしくはセメントキルンから発生する各種重金属を含有する飛灰（以下、元飛灰という）である。
【００１２】
これらの元飛灰の組成は、鉛・亜鉛・銅の他、鉄、珪素、アルミニウム、カリウム、ナトリウム、塩素等を含有しているが、重金属を鉛残渣と亜鉛澱物または銅澱物とに分離したときに、これらの元素の一部、詳しくは鉄と無機物である珪素、アルミニウム等が不純物として含有されるため、リサイクル原料としても品位を下げる要因となっていた。
【００１３】
また、これらの不純物は１０μｍ〜２０μｍ以上の粗粒子として多く見られ、これらの粗粒子が含有されたまま従来方法で鉛残渣と亜鉛澱物または銅澱物を回収した場合の品位は共に品位は低く、非鉄製錬原料としては不十分な品位であった。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
本発明方法における第１の発明は、廃棄物を熱処理する炉から発生した排ガスを分級機に導きながら排ガスを１５０℃〜９００℃に冷却して、粗粒子と細粒子とに分級する第１工程、得られた粗粒子を水に溶解して固液分離することによって粗粒子中に含有される可溶性塩類を除去して残渣を回収する第２工程とから成ることを特徴とする排ガス中の媒塵の処理方法である。
【００１５】
本発明方法における第２の発明は、廃棄物を熱処理する炉から発生した排ガスを分級機に導きながら排ガスを１５０℃〜９００℃に冷却して、粗粒子と細粒子とに分級する第１工程、得られた粗粒子を水に溶解して固液分離することによって粗粒子中に含有される可溶性塩類を除去して残渣を回収する第２工程、得られた残渣を前記廃棄物を熱処理する炉に戻す第３工程とから成ることを特徴とする排ガス中の媒塵の処理方法である。
【００１６】
本発明方法における第３の発明は、前記第１工程で分級された細粒子を飛灰として捕集する工程、得られた飛灰に酸又はアルカリの少なくとも一種以上を添加して重金属分を分離する工程を更に有することを特徴とする排ガス中の媒塵の処理方法である。
【００１７】
上記廃棄物を熱処理する炉は、焼却炉、溶融炉、ロータリーキルンのいずれかの炉であるか、または、これらの炉から発生した焼却灰を熱処理する炉であることを特徴とする排ガス中の媒塵の処理方法である。
【００１８】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を説明する。
【００１９】
本発明方法においては、上記焼却炉や溶融炉等で発生する１０００℃以上の高温排ガスを１５０〜９００℃の範囲に冷却して鉄、硅素、アルミニウム系の高沸点化合物を晶出させて生成した粗い粒子と、重金属からなる細かい粒子とに分級する（第１工程）が、これによって重金属分の分離濃縮工程で妨害する化合物の含有量を少なくすることができる。
【００２０】
この場合、上記高沸点化合物を除去する手段としては、冷却塔に水噴射やフリーエアを入れるなどして高沸点化合物を晶出させたり、粗い粒子を除去する手段としてはサイクロン分級機やジグザグ分級機を用いているが、これらの高沸点化合物や粗い粒子以外のものは、そのまま排ガスと共に移動する。
【００２１】
次いで、これら分級した粗い粒子を溶解槽に入れて可溶塩類である塩素を溶かし、不溶物である硅素、鉄、アルミニウム等の無機物とに固液分離する（第２工程）が、これによって分離回収された無機物粒子は焼却炉、溶融炉、またはロータリーキルンのいずれかに戻すと共に、塩素含有液は元飛灰溶解水または中和液として重金属回収工程に使用する（第３工程）。
【００２２】
上記第１工程で分級されなかった細かい粒子を主とする重金属含有元飛灰をバグフィルター等で捕集して処理原料とする。
【００２３】
このため本発明方法では、元飛灰が揮散する過程で、温度調整し、分級機を設置する等して粗粒とそれ以下の細粒とに分け、鉄、硅素、アルミニウムを主とする粗粒を分離すると共に、細粒からなる元飛灰中の重金属分を製錬原料として回収する。
【００２４】
上記第３工程で得られた元飛灰を水に溶解してｐＨが３〜７の範囲になるように攪拌して、亜鉛や銅などの溶解重金属分を含む濾液を得ると共に、固形分は水でリパルプして鉛を主体とする残渣を得る。
【００２５】
次いで、上記塩類含有濾液と浸出溶解液とを混ぜ、これに対して中和剤として第２工程で固液分離した塩素含有液や水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウムまたは水酸化カルシウムの少なくとも一種を添加してそのｐＨを７．０以上、好ましくは７．５〜８．５に調整することにより、銅を主とする重金属を水酸化物として生成させ、その液中に重金属が小量残留している場合には、更に硫化ナトリウム・水硫化ナトリウム又は硫化水素などの硫化剤を添加して残留する重金属を硫化物として沈澱させ濾過分別して銅澱物と最終中和濾液を得る。
【００２６】
従って、本発明の方法では、元飛灰に含まれる重金属を主に鉛を含有する残渣と主に銅を含有する水酸化物及び硫化物とに分けて回収することができるため、夫々非鉄製錬原料として活用できるものである。
【００２７】
（実施例１）
【００２８】
ゴミ焼却工場産ＥＰ灰３５０ｋｇを１３０ＫＶＡのジロー式試験電気炉に装入し、１３５０℃で溶融を行なった。この場合、電気炉からの煙道途中にサイクロン分級機を取り付け、分級機手前でフリーエアを入れ、排ガス温度を５００〜６００℃に低下させると共に、流速を調整することにより分級点を５μｍに設定して分級点以上の粗粒子と鉄、硅素、アルミニウム、塩素系の高沸点化合物を晶出させて分離した（第１工程）。得られた粗粒子の品位を表２に示す。
【００２９】
【表２】

【００３０】
第１工程で得られた粗粒子５０ｇを、蒸留水１リットルを入れたビーカーに攪拌しながら添加して３０分間攪拌した後、固液分離して水洗残渣として回収した。得られた残渣の品位を表３に示したが、表３に見られるように水洗残渣は珪素、カルシウム、アルミニウムが主成分として含まれセメント原料あるいはスラグ成分として使用できる品位であった。
【００３１】
【表３】

【００３２】
次いで、第１工程から得られた排ガスをバグフィルターを通すことによってガス中に含まれている細かい粒子からなる低沸点化合物を主とする元飛灰の全量２２ｋｇを回収した。得られた元飛灰の品位を表４に示す。
【００３３】
【表４】

【００３４】
次いで、先ず２リットルビーカーに蒸留水１リットルを入れ攪拌しながら上記表２に示す元飛灰５０ｇを添加してスラリーとし、硫酸を添加しながらｐＨを３に維持しつつ３０分間攪拌した後、固体液分離した（重金属分離）。
【００３５】
上記で得られた残渣を蒸留水１リットルでリパルプした後、硫酸を加えｐＨ１に調整しながら３０分間攪拌し、得られた鉛残渣を固液分離して回収したが、その残渣品位を表５に示す（鉛残渣分離）。
【００３６】
【表５】

【００３７】
次いで、上記重金属分離及び鉛残渣分離によって得られた濾過液に２００ｇ／リットルに調整した水酸化ナトリウム水溶液を添加してｐＨ８まで中和し、さらに２０ｇ／リットルに調整した水硫化ナトリウム液を５０ｍｌ添加して銅を主とする重金属の水酸化物澱物およびその他の硫化物澱物を生成させ、固液分離して残渣を最終濾過液とに分離し、残渣は洗浄して銅澱物として分離回収したが、その澱物品位を表５に併せて示した（銅澱物分離）。
【００３８】
上記表５に示すように、鉛残渣と銅澱物との品位は非鉄製錬原料として充分であった。
【００３９】
（比較例１）
【００４０】
実施例１と同様にＡゴミ焼却工場ＥＰ灰３２０ｋｇを１３０ＫＶＡのジロー式試験電気炉に挿入し１３５０℃で溶融を行なった。発生した元飛灰からなる細粒子や高沸点化合物からなる粗粒子などを併せて直接バグフィルターで飛灰原料として１７ｋｇを回収した。その飛灰品位を表６に示した。
【００４１】
【表６】

【００４２】
得られた上記飛灰原料を実施例１に示す手段で重金属分離処理を行ない、鉛産物と銅産物を得た。その結果を表７に示したが、表７にみられるように鉛産物と銅産物の品位は非鉄製錬原料として使用するには不十分であった。
【００４３】
【表７】

【００４４】
【発明の効果】
上述のように本発明方法によれば元飛灰に含まれている重金属を安定な形で分離することができ、また、分離された鉛を含む残渣を銅を主体とする重金属の水酸化澱物は、夫々鉛及び銅を資源として活用できるものであるため、有害な重金属を処分場に埋立てることなく安全な処分を行なうことができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for treating particulate matter in exhaust gas, particularly incineration ash containing various heavy metals including harmful substances generated from incinerators and melting furnaces or cement kilns in municipal waste incineration plants and industrial waste incineration plants and the like. The present invention relates to a method for recycling heavy metals by detoxifying fly ash.
[0002]
[Prior art]
Generally, garbage (known as “municipal garbage” or “general waste”) discharged from business establishments and households is collected at municipal waste incineration plants and incinerated. Cinders and fly ash generated from the river had been deposited at the final disposal site.
[0003]
However, in recent years, problems have been raised about difficulties in securing a deposition site and the harmful effects of heavy metals such as mercury, lead, zinc, cadmium, and arsenic and dioxins contained in fly ash to be deposited.
[0004]
Therefore, cement solidification methods and chemical treatment methods have been developed and put into practical use in order to stabilize the above harmful substances. The points remained unresolved. In addition, it has been reported that the elution of heavy metals contained in fly ash is eliminated by the kneading treatment of fly ash and cement (dissolution test according to the Environment Agency Notification No. 13 method). In the case of fly ash, heavy metals in fly ash kneaded with cement are not necessarily stable (Takeshi Kikuchi, "Detoxification of incineration residues by melting treatment of garbage incineration ash by plasma and resources of generated slag""PPM 1992/5).
[0005]
On the other hand, there is a report that melting and treatment of cinders and fly ash from incinerators can reduce the volume and render them harmless due to the thermal decomposition of dioxins (Katsuya Nagata, "Dioxin countermeasures in municipal waste incinerators" Current Status and Trends, Journal of the Society of Waste Management, Vol.
[0006]
However, according to the above melting treatment, heavy metals such as lead and cadmium having a high vapor pressure are volatilized in the furnace and enter the exhaust gas, and the heavy metals entering the exhaust gas are condensed in the exhaust gas treatment facility and fly ash again. There was a problem that would.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
Accordingly, the present invention solves the above-mentioned problems of the conventional technology, and actively separates and collects heavy metals contained in fly ash while fixing the same in a stable manner, thereby recycling without causing environmental pollution problems. It is an object of the present invention to provide a method for treating dust such as incineration ash or fly ash from an incinerator, a melting furnace, or a rotary kiln, in which valuable metals can be effectively used.
[0008]
The present inventors have conducted intensive studies to achieve the above object, and found that fly ash obtained by the conventional method contains not only heavy metal components to be treated but also particles such as iron, silicon, and aluminum as shown in Table 1. Many inorganic substances with large diameters were also contained, and it was found that these inorganic substances had a considerable adverse effect on the separation and recovery of heavy metals, and it was found that heavy metals in fly ash could be efficiently recovered by removing them in the previous process. An inventive method could be provided.
[0009]
[Table 1]

[0010]
Table 1 shows the impurity concentration ratio in fly ash from the A incineration plant obtained using a zigzag classifier (MULTI-PLEX: made in Germany).
[0011]
Fly ash to be treated in the method of the present invention is fly ash containing various heavy metals generated from incinerators, melting furnaces or cement kilns in municipal solid waste, incineration plants, industrial waste incineration plants, and the like (hereinafter referred to as original fly ash). ).
[0012]
The composition of these original fly ash contains iron, silicon, aluminum, potassium, sodium, chlorine, etc. in addition to lead / zinc / copper, but heavy metals are converted into lead residue and zinc or copper deposits. When separated, some of these elements, specifically, iron and inorganic substances such as silicon and aluminum are contained as impurities, which has been a factor of lowering the grade as a recycled material.
[0013]
In addition, these impurities are often found as coarse particles of 10 μm to 20 μm or more, and when the lead residue and zinc or copper deposits are collected by the conventional method while containing these coarse particles, the quality is both low. Low in quality and insufficient for non-ferrous smelting raw materials.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
The first invention in the method of the present invention is a first step in which exhaust gas generated from a furnace for heat-treating waste is cooled to 150 ° C. to 900 ° C. while classifying the exhaust gas into coarse particles and fine particles while being guided to a classifier. Dissolving the obtained coarse particles in water and subjecting them to solid-liquid separation to remove soluble salts contained in the coarse particles and recover the residue. Dust treatment method.
[0015]
The second invention in the method of the present invention is a first step in which the exhaust gas generated from a furnace for heat-treating waste is cooled to 150 ° C. to 900 ° C. while being guided to a classifier, and classified into coarse particles and fine particles. A second step of dissolving the obtained coarse particles in water and performing solid-liquid separation to remove soluble salts contained in the coarse particles and recovering the residue, and subjecting the resulting residue to heat treatment of the waste And a third step of returning to the furnace.
[0016]
The third invention in the method of the present invention is a step of collecting fine particles classified in the first step as fly ash, and separating at least one kind of acid or alkali into the obtained fly ash to separate heavy metal components A method for treating particulate matter in exhaust gas, the method further comprising the step of:
[0017]
The furnace for heat treating the waste is any one of an incinerator, a melting furnace, and a rotary kiln, or a furnace for heat treating incineration ash generated from these furnaces. Dust treatment method.
[0018]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described.
[0019]
In the method of the present invention, a high-temperature exhaust gas of 1000 ° C. or higher generated in the incinerator or the melting furnace is cooled to a range of 150 to 900 ° C. to crystallize iron, silicon, and aluminum-based high-boiling compounds. The particles are classified into coarse particles and fine particles made of heavy metal (first step), whereby the content of the compound that interferes in the step of separating and concentrating heavy metals can be reduced.
[0020]
In this case, as means for removing the high-boiling compounds, high-boiling compounds are crystallized by spraying water or free air into the cooling tower, and as means for removing coarse particles, a cyclone classifier or zigzag classification is used. However, those other than these high-boiling compounds and coarse particles move with the exhaust gas as they are.
[0021]
Next, the classified coarse particles are put into a dissolution tank to dissolve chlorine as a soluble salt, and solid-liquid separated into inorganic substances such as silicon, iron and aluminum which are insoluble substances (second step). The recovered inorganic particles are returned to any of an incinerator, a melting furnace, or a rotary kiln, and the chlorine-containing liquid is used in the heavy metal recovery step as original fly ash dissolved water or a neutralizing liquid (third step).
[0022]
The heavy metal-containing fly ash mainly composed of fine particles that have not been classified in the first step is collected by a bag filter or the like and used as a processing raw material.
[0023]
For this reason, in the process of the present invention, in the process of volatilization of the original fly ash, the temperature is adjusted, a classifier is installed or the like, and the coarse ash is divided into coarse particles and fine particles smaller than the coarse particles. While separating the grains, the heavy metal content in the original fly ash composed of fine grains is recovered as a smelting raw material.
[0024]
The original fly ash obtained in the third step is dissolved in water and stirred so that the pH is in the range of 3 to 7 to obtain a filtrate containing dissolved heavy metal components such as zinc and copper, and the solid content is Repulp with water to obtain a lead-based residue.
[0025]
Next, the salt-containing filtrate and the leaching solution are mixed, and as a neutralizing agent, at least one of a chlorine-containing liquid and sodium hydroxide, sodium carbonate, or calcium hydroxide separated in the solid-liquid separation in the second step is added. By adjusting the pH to 7.0 or more, preferably 7.5 to 8.5, heavy metal mainly composed of copper is generated as hydroxide, and a small amount of heavy metal remains in the liquid. In such a case, a sulfurizing agent such as sodium sulfide / sodium hydrosulfide or hydrogen sulfide is further added to precipitate the remaining heavy metals as sulfides, and separated by filtration to obtain a copper deposit and a final neutralized filtrate.
[0026]
Therefore, according to the method of the present invention, the heavy metals contained in the original fly ash can be separated and recovered into a residue mainly containing lead and hydroxides and sulfides mainly containing copper, so that each of them can be made of non-ferrous metals. It can be used as a smelting material.
[0027]
(Example 1)
[0028]
350 kg of EP ash from a garbage incineration plant was charged into a 130 KVA giraud test electric furnace and melted at 1350 ° C. In this case, a cyclone classifier is installed in the middle of the flue from the electric furnace, free air is introduced before the classifier, the exhaust gas temperature is lowered to 500 to 600 ° C, and the classification point is set to 5 μm by adjusting the flow velocity. Then, coarse particles having a classification point or higher and iron, silicon, aluminum, and chlorine-based high-boiling compounds were crystallized and separated (first step). Table 2 shows the quality of the obtained coarse particles.
[0029]
[Table 2]

[0030]
50 g of the coarse particles obtained in the first step were added to a beaker containing 1 liter of distilled water with stirring, and the mixture was stirred for 30 minutes, then separated by solid-liquid separation and collected as a washing residue. The quality of the obtained residue is shown in Table 3. As shown in Table 3, the water-washed residue contained silicon, calcium and aluminum as main components and was of a quality that could be used as a cement raw material or a slag component.
[0031]
[Table 3]

[0032]
Next, the exhaust gas obtained from the first step was passed through a bag filter to collect a total of 22 kg of the original fly ash mainly composed of a low-boiling compound composed of fine particles contained in the gas. Table 4 shows the quality of the obtained original fly ash.
[0033]
[Table 4]

[0034]
Then, first, 1 liter of distilled water was placed in a 2 liter beaker, 50 g of the original fly ash shown in Table 2 was added with stirring to obtain a slurry, and the mixture was stirred for 30 minutes while maintaining the pH at 3 while adding sulfuric acid. Solid-liquid separation (heavy metal separation).
[0035]
The residue obtained above was repulped with 1 liter of distilled water, stirred for 30 minutes while adjusting the pH to 1 by adding sulfuric acid, and the obtained lead residue was collected by solid-liquid separation and collected. (Lead residue separation).
[0036]
[Table 5]

[0037]
Next, an aqueous sodium hydroxide solution adjusted to 200 g / l was added to the filtrate obtained by the above heavy metal separation and lead residue separation to neutralize to pH 8, and 50 ml of a sodium hydrosulfide solution adjusted to 20 g / l was further added. To form copper and other heavy metal hydroxide deposits and other sulfide deposits, solid-liquid separation to separate the residue from the final filtrate, washing and separation of the residue as copper deposits It was recovered, and the starch content is shown in Table 5 (copper precipitate separation).
[0038]
As shown in Table 5 above, the quality of the lead residue and the copper deposit was sufficient as a nonferrous smelting raw material.
[0039]
(Comparative Example 1)
[0040]
In the same manner as in Example 1, 320 kg of EP ash from the A garbage incineration plant was inserted into a 130 KVA giraud test electric furnace and melted at 1350 ° C. Fine particles composed of the original fly ash and coarse particles composed of the high boiling point compound were collected and 17 kg was collected as a fly ash raw material directly using a bag filter. Table 6 shows the fly ash quality.
[0041]
[Table 6]

[0042]
The obtained fly ash raw material was subjected to heavy metal separation treatment by the means shown in Example 1 to obtain lead products and copper products. The results are shown in Table 7. As shown in Table 7, the grades of the lead product and the copper product were insufficient for use as a nonferrous smelting raw material.
[0043]
[Table 7]

[0044]
【The invention's effect】
As described above, according to the method of the present invention, heavy metals contained in the original fly ash can be separated in a stable manner, and the separated lead-containing residue can be converted to a heavy metal hydroxide mainly composed of copper. Since the objects can use lead and copper as resources, respectively, safe disposal can be performed without burying harmful heavy metals in the disposal site.

Claims

A first step of cooling the exhaust gas to 150 ° C. to 900 ° C. and classifying it into coarse particles and fine particles while guiding the exhaust gas generated from the furnace for heat treating the waste to a classifier;
A second step of dissolving the obtained coarse particles in water and performing solid-liquid separation to remove soluble salts contained in the coarse particles and recover a residue;
A method for treating particulate matter in exhaust gas.

A first step of cooling the exhaust gas to 150 ° C. to 900 ° C. and classifying it into coarse particles and fine particles while guiding the exhaust gas generated from the furnace for heat treating the waste to a classifier;
A second step of dissolving the obtained coarse particles in water and performing solid-liquid separation to remove soluble salts contained in the coarse particles and recover a residue;
A third step of returning the obtained residue to a furnace for heat treating the waste,
A method for treating particulate matter in exhaust gas.

A step of collecting fine particles classified in the first step as fly ash,
A step of adding at least one or more acids or alkalis to the obtained fly ash to separate heavy metal components,
The method for treating particulate matter in exhaust gas according to claim 1 or 2, further comprising:

The furnace for heat-treating the waste is any one of an incinerator, a melting furnace, and a rotary kiln, or a furnace for heat-treating incineration ash generated from these furnaces. Or the method for treating particulate matter in exhaust gas according to item 3.