JP3522192B2 - 画像配信システム、画像配信方法、画像処理端末および記録媒体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、所望の画像を加工
して配信することができる画像配信システムおよび方法
に関し、特に、ネットワークを利用して所望の携帯電話
端末の表示画面用に加工した画像データを配信すること
ができる画像配信システムおよび方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年のデジタルカメラ等の急速的な普及
により、撮影した写真画像をデータとして自分のパソコ
ン等に取り込むことにより、当該画像データを電子メー
ルに添付して友人等に送信したりして、撮影した画像を
様々な人と容易に共有することができる。またパソコン
と同様、ブラウザ機能内蔵型の携帯電話であれば、その
画面上に写真画像を表示させることも可能である。

【０００３】しかしながら、通常のフィルムを用いたカ
メラで撮影したフィルムおよび写真プリントをデジタル
加工してパソコンや携帯電話に取り込むためには、フィ
ルムスキャナやフラットベッドスキャナ等の専用の機器
と、パソコンと、関連ソフトウェアの操作知識が必要で
ある。そこで、これらスキャナ等の専用機器を有してい
ないユーザのために、フィルムをデジタルデータ化して
インターネットで所望の携帯電話に配信するサービス
が、最近になって提供され始めている。その画像配信サ
ービスの一例を図５を用いて以下に説明する。

【０００４】図５は、従来の画像配信システムの構成を
示す図である。図５に示すように、従来の画像配信シス
テムは、画像処理センタ２３０と、サービスサーバ２４
０と、画像蓄積サーバ２５０と、ブラウザ機能内蔵型携
帯電話２６０とがネットワーク３００を介して接続され
ている。また、画像処理センタ２３０には、サービス業
者窓口２２０と、小売店２１０とが連携している。

【０００５】発注者が、配信先であるブラウザ機能内蔵
型携帯電話２６０を指定して、所定の小売店２１０に写
真を預けると、小売店２１０は預った写真を所定のサー
ビス業者窓口２２０に届けられる。預けられた写真は、
サービス業者の画像処理センタ２３０に回されて必要な
加工処理が行なわれ、加工後の画像データはネットワー
ク３００を経てサービスサーバ２４０にアップロードさ
れる。

【０００６】サービスサーバ２４０は、発注者と発注内
容を識別するための発注者識別情報を生成した後、加工
後の画像データと当該発注者識別情報をネットワーク３
００を介して画像蓄積サーバ２５０に送信する。次い
で、サービスサーバ２４０は、ネットワーク３００を介
して発注者が指定したブラウザ機能内蔵型携帯電話２６
０に対して、画像データのダウンロードが可能になった
旨の電子メールを送信する。

【０００７】サービスサーバ２４０からの電子メールを
受信した発注者（又は発注者が指定した者）は、画像蓄
積サーバ２５０にアクセスして、必要な画像データをブ
ラウザ機能内蔵型携帯電話２６０にダウンロードした
後、発注者等はその画像データを携帯電話の待ち受け画
面に表示したりして利用することができる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従来の画像配信システ
ムは、写真以外の例えば絵画やイラスト画などは受け付
けてくれないという不都合があった。これは、従来のシ
ステムではフィルムおよび写真プリントのデジタルデー
タ化しか行っておらず、このため例えば子供が描いた父
親の絵を携帯電話の画面に極めて短時間で表示させたい
場合などがあっても、従来のシステムでは実現できなか
った。

【０００９】また、写真の場合であっても小売店等に預
けてからの流通経路が複雑なため、発注者が発注してか
ら携帯電話等の端末でダウンロードが可能になるまで通
常であれば４日間程度かかっていた。また、原稿となる
写真を現物で持ち込む場合、その写真が発注者に返却さ
れるまでに１週間程度の期間を要していた。このため、
余計な時間がかかってしまうという不都合がある。

【００１０】また、発注者が写真を直接または郵送など
で小売店やサービス業者の窓口に持ち込み、加工が終わ
った後に再度引き取りに窓口に出向く必要があり、手続
が煩雑で面倒なところがある。また、預けるにあたり写
真は人手を介するため、写真の画像を第三者に見られる
など、プライバシーの保護に問題がある。

【００１１】本発明は上記課題を解決すべくなされたも
のであり、発注者が写真に限らず、絵画やイラスト画な
どの画像を端末を操作して直接読み込むことにより、特
に携帯電話の表示画面に最適な加工をした画像データ
を、極めて短時間で受け取ることのできる画像配信シス
テム及び方法を提供することを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の画像配信システムは、ネットワークに接続
された画像処理端末と、サービスサーバと、画像蓄積サ
ーバと、表示端末とで構成した画像配信システムにおい
て、前記画像処理端末は、読み込んだ画像を画像データ
として記憶し、発注者の入力した表示端末情報により指
定された表示端末のタイプに応じて前記画像データを加
工処理し、当該加工処理後の画像データと前記表示端末
情報とを、サービスサーバに送信する機能を有し、前記
サービスサーバは、前記発注者および指定された表示端
末を識別するための発注者情報を生成し、当該発注者情
報と前記加工処理後の画像データを、前記画像蓄積サー
バに送信する機能を有し、前記画像蓄積サーバは、前記
発注者情報と前記加工処理後の画像データを記憶する機
能を有し、前記加工処理後の画像データの前記画像蓄積
サーバへの記憶が完了すると、前記サービスサーバが前
記指定された表示端末に、前記加工処理後の画像データ
の前記画像蓄積サーバからのダウンロードが可能である
旨の情報を送信するように構成し、前記画像処理端末を
前記発注者が使用できる所定の場所に設置したことを特
徴とする。

【００１３】このように、本発明のシステムによれば、
読み込む画像は写真に限らず発注者の所望の絵画等を自
ら直接読み込むことができる。また、写真フィルムや図
画像をサービス業者に預ける必要がないため、煩雑な手
続から解放されると共に、第三者に画像を見られてしま
う心配もないのでプライバシー保護の問題も生じない。
更に、発注者の直接の入力によりネットワークを介して
データの送受信が行われるため、人的・時間的コストを
大幅に削減することが可能である。また、読み込んだ画
像は複数の表示端末に配信することができるので、必要
に応じては複数の人が同じ画像を共有することができ
る。

【００１４】また、本発明の画像配信システムは、ネッ
トワークに接続された画像処理端末と、サービスサーバ
と、画像蓄積サーバと、表示端末とで構成した画像配信
システムにおいて、前記画像処理端末は、読み込んだ画
像を画像データとして記憶し、発注者の入力した表示端
末情報により指定された表示端末のタイプに応じて前記
画像データを加工処理し、当該加工処理後の画像データ
と前記表示端末情報とを、サービスサーバに送信する機
能を有し、前記サービスサーバは、前記加工処理後の画
像データと前記表示端末情報を記憶し、前記発注者およ
び指定された表示端末を識別するための発注者情報を生
成し、当該発注者情報により指定された表示端末に前記
発注者情報と共に前記加工処理後の画像データを送信す
る機能を有しており、前記画像処理端末を前記発注者が
使用できる所定の場所に設置したことを特徴とする。

【００１５】上記画像配信システムは、高速なデータ通
信速度を有する表示端末に好適であり、画像蓄積サーバ
を経由することなく画像を配信することができるので、
上記効果の他に更に、発注者は通信費と時間を大幅に削
減することができる。

【００１６】また、本発明の画像配信方法は、画像処理
端末、サービスサーバ、画像蓄積サーバおよび表示端末
を前記ネットワークを介して接続し、発注者が、当該発
注者の使用できる所定の場所に設置された前記画像処理
端末を操作して画像を読み込むと共に、加工処理後の画
像データの配信先である所望の表示端末を指定する表示
端末情報を前記画像処理端末に入力し、前記画像処理端
末が、前記発注者の読み込んだ画像を画像データとして
記憶し、前記発注者が入力した表示端末情報により指定
された表示端末のタイプに応じた加工処理を前記画像デ
ータに対して行い、当該加工処理後の画像データと前記
表示端末情報とを前記サービスサーバに送信し、前記サ
ービスサーバが、前記加工処理後の画像データと前記端
末情報を受け取り、前記発注者および指定された表示端
末を識別するための発注者情報を生成し、当該発注者情
報と前記加工処理後の画像データを画像蓄積サーバに送
信し、前記画像蓄積サーバが前記発注者情報と前記加工
処理後の画像データを受け取って記憶し、前記サービス
サーバが、前記加工処理後の画像データの前記画像蓄積
サーバへの記憶が完了すると、前記発注者情報により指
定された表示端末に前記加工処理後の画像データの前記
画像蓄積サーバからのダウンロードが可能である旨の情
報を送信し、当該情報を受信した表示端末の所有者が、
当該表示端末から前記画像蓄積サーバにアクセスして前
記加工処理後の画像データをダウンロードすることを特
徴とする。

【００１７】また、本発明の画像配信方法は、画像処理
端末、サービスサーバ、画像蓄積サーバおよび表示端末
を前記ネットワークを介して接続し、発注者が、当該発
注者の使用できる所定の場所に設置された前記画像処理
端末を操作して画像を読み込むと共に、加工処理後の画
像データを配信先である所望の表示端末を指定する表示
端末情報を入力し、前記画像処理端末が、前記画像を画
像データとして記憶し、前記発注者が入力した表示端末
情報により指定された表示端末のタイプに応じた加工処
理を前記画像データに対して行い、当該加工処理後の画
像データと前記表示端末情報とを前記サービスサーバに
送信し、前記サービスサーバが、前記加工処理後の画像
データと前記端末情報を受け取って記憶し、前記発注者
および端末情報を識別するための発注者情報を生成し、
当該発注者情報により指定された表示端末に当該発注者
情報と共に前記加工処理後の画像データを送信すること
を特徴とする。

【００１８】また、本発明の画像配信システムまたは画
像配信方法は、前記画像処理端末が、多機能型複写機で
あることを特徴とする。このように、画像処理端末を多
機能複写機で応用するようにすれば、従来コンビニエン
スストア等にある複写機を本発明に用いることもできる
ので、本発明を既存の設備で容易に構築することが可能
である。

【００１９】また、本発明の画像配信システムまたは画
像配信方法は、前記表示端末情報は、少なくとも配信先
である表示端末の種類と電子メールアドレスを含むこと
を特徴とする。

【００２０】また、本発明の画像配信システムまたは画
像配信方法は、前記発注者情報は、少なくとも発注者の
名前と連絡先を含むことを特徴とする。

【００２１】また、本発明の画像配信システムまたは画
像配信方法において、前記加工処理後の画像データが送
信される表示端末が、ブラウザ機能を有する携帯電話端
末であることを特徴とする。

【００２２】また、本発明の画像配信システムまたは画
像配信方法は、前記画像処理端末の画像データの加工処
理は、前記携帯電話端末の表示画面に最適なサイズと表
示色数に応じて行われることを特徴とする。

【００２３】

【００２４】

【００２５】

【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して、本
発明の実施の形態を説明する。図１は、本発明の画像配
信システムに係る第１の実施形態の構成を示すブロック
図である。図１に示すように、本実施形態の画像配信シ
ステムは、画像処理端末機１０と、サービスサーバ２０
と、画像蓄積サーバ３０と、ブラウザ機能内蔵型携帯電
話４０とが、インターネット等の通信ネットワーク１０
０に相互に接続されている。尚、図１では説明を簡単に
するため、画像処理端末機１０やブラウザ機能内蔵型携
帯電話４０等は１つしか図示していないが、複数の端末
機等が接続されていてもよい。

【００２６】画像処理端末機１０は、例えば２４時間営
業のコンビニエンスストア等の小売店や携帯電話販売店
に設置されており、コイン投入型の多機能コピー機をベ
ースにした情報処理装置である。この端末機１０は、発
注者が持参した画像をスキャナ機能で読み込み、その画
像をブラウザ機能内蔵型携帯電話の表示画面サイズ、表
示色数に最適化して加工する機能を有している。またこ
の端末機１０は、画像データと、発注者が画像データを
受け取るあらかじめ指定した携帯電話情報をネットワー
ク１００を介してサービスサーバ２０に送信する機能を
有する。尚、この画像処理端末機１０は、プログラム制
御により稼働する。

【００２７】サービスサーバ２０は、サービスの提供者
によって管理され、ワークステーションサーバ等の情報
処理装置である。このサーバ２０は、発注者の操作によ
り画像処理端末機１０が送出した画像データと指定携帯
電話情報とを受け取り、発注者情報を生成して、画像デ
ータを画像蓄積サーバ３０に送出する機能を具えてい
る。ここで、発注者情報とは、発注者の身元内容を識別
するための情報であり、一度の発注毎に固有の情報とし
て生成される。また、サーバ２０は、画像蓄積サーバ３
０に画像データが蓄積されたことを確認した後、発注者
が指定した携帯電話４０に対し、画像データがダウンロ
ード可能であることを伝える電子メールを生成し、送信
する機能を有する。尚、このサービスサーバ２０は、プ
ログラム制御により稼働する。

【００２８】画像蓄積サーバ３０は、サービスの提供者
によって管理されており、画像データの一時保管と配信
を目的としたストレージサーバである。サービスサーバ
２０から送信された画像データを、発注者情報と共に画
像蓄積サーバ３０に蓄積し、発注者が指定した画像デー
タの送信先のユーザがダウンロードするまでの一定期間
保管する。尚、この画像蓄積サーバ３０も、プログラム
制御により稼働する。

【００２９】ブラウザ機能内蔵型携帯電話４０は、発注
者本人または発注者が指定するブラウザ機能内蔵型、例
えばｉモード携帯電話である。携帯電話４０のユーザ
は、サービスサーバ２０から送信された電子メールを受
信し、電子メールに含まれたＵＲＬを直接選択すること
により、例えばＷＥＢ ＴＯ機能により画像蓄積サーバ
３０にアクセスし、画像をダウンロードすることができ
る。ここでダウンロードした画像データはその携帯電話
機固有の操作により、待ち受け画面に取り込んだり、友
人の同様な携帯電話機に送信したりして、有効利用する
ことができる。

【００３０】次に、図１〜図３を参照して本発明の画像
配信システムに係る第１の実施形態について説明する。
図２は、図１に示す第１の実施形態の処理の流れを示す
フローチャートであり、図３は、発注者が画像や配信先
等の情報を入力するための端末機１０の画面を示す図で
ある。図２を参照すると、まず発注者は、小売店に設置
された画像処理端末機１０に代金を支払い、端末機１０
の操作画面に従って任意の画像、例えば子供の描いた父
親の似顔絵を読み込む（ステップＡ１）。

【００３１】次に、画像処理端末機１０において、画像
データは、発注者の指示によりある程度の加工処理が可
能である。例えば、画像データに対して画像の縮小／リ
サイズ、また減色（例えば２５６色）等の加工処理を行
うことができる（ステップＡ２）。この際、発注者は、
図３（ａ）および（ｂ）に示すような操作画面に従い、
画像データの加工処理を指定する。例えば、画面を明る
くしたい時は、画面上の「明るく」のボタンを押せば、
明度を上げることができる。

【００３２】更に、図３（ｂ）に示すような操作画面に
おいて、発注者による加工処理の済んだ画像データを配
信したい携帯電話機４０の電子メールアドレスを入力す
る（ステップＡ３）。更に、画像データの送り先となる
携帯電話の機種、発注者の名前、連絡先等（指定携帯電
話情報）を入力する。ここで、画像処理端末１０は、先
程発注者によってリサイズや減色等された画像データに
対して、指定された携帯電話の機種の表示画面に最適な
サイズと表示色数に合わせて、更に自動的に加工処理を
行い最適化を行う。次いで、発注者は、「送信」ボタン
を押すことにより最適化加工の済んだ画像データと上記
指定した指定携帯電話情報を、ネットワーク１００上に
開設されたサービス提供者が管理するサービスサーバ２
０に送信する（ステップＡ４）。

【００３３】サービスサーバ２０は、画像データと指定
携帯電話情報を受信すると（ステップＡ５）、発注者お
よび発注内容を識別するための発注者情報を生成する
（ステップＡ６）。ここで、発注者情報には、発注者の
氏名、連絡先、送り先の携帯電話の機種、アドレス等を
含んでおり、画像データを配信するために必要な情報が
すべて含まれている。次いで、サービスサーバ２０は、
生成した発注者情報と画像データを画像蓄積サーバ３０
に送信する（ステップＡ７）。

【００３４】サービスサーバ２０は、画像蓄積サーバ３
０への画像データと発注者情報の受信、蓄積を待って
（ステップＡ８）、発注者の指定した携帯電話４０のユ
ーザが画像データを受け取れるように、指定されたブラ
ウザ機能内蔵型携帯電話４０のユーザに向けて、電子メ
ールを生成し、画像データがアップロードされダウンロ
ード可能になった旨の通知（電子メール等）を送信する
（ステップＡ９）。

【００３５】一方、ブラウザ機能内蔵型携帯電話４０の
ユーザがサービスサーバ２０からの電子メール通知を受
けると（ステップＡ１０）、発注者を確認し、電子メー
ルに含まれたＵＲＬを使って（例えばＷＥＢ ＴＯ機能
等）、ネットワーク１００を介して画像蓄積サーバ３０
に接続する（ステップＡ１１）。画像蓄積サーバ３０
は、ユーザからのアクセスを受け付け、蓄積した画像デ
ータをＷＥＢ形式で表示する（ステップＡ１２）。する
とユーザは、ブラウザ機能内蔵型携帯電話４０に固有の
操作に従って、ＷＥＢ中の画像をダウンロードし保存す
る（ステップＡ１３）。

【００３６】この場合、画像データの保存期間を設ける
ことによって、その保存期間内は、サービスサーバ２０
からの電子メールに含まれたＵＲＬを再利用すれば、複
数のユーザが何回でもダウンロードすることも可能であ
る。また、一度ダウンロードした画像データを他のユー
ザに送信することも可能である。このようにすれば、画
像を複数のユーザで共有することができる。

【００３７】このように、本発明の画像配信システムに
よれば、従来のシステムでは不可能であったイラスト画
などの絵画の画像を、簡単、手軽かつスピーディに任意
の携帯電話で表示させることができる。特に、２４時間
営業の小売店などに画像処理端末機を設置することによ
り、発注者は自分の好みの時間に本発明のサービスを享
受することができるので、従来のシステムに比して非常
に便利である。

【００３８】また、画像処理端末機は発注者自身が操作
するため、取り込む画像を第三者に見られる心配もな
く、プライバシー保護の観点からも問題が少ない。更
に、本システムの画像処理端末機を設置することによ
り、小売店の集客効果を望めるといった副次的な効果も
ある。また、サービス仲介業者、例えば通信のプロバイ
ダや通信業者にとっても通信利用の大幅な拡大が見込め
る。

【００３９】次に、図４を参照して本発明の画像配信シ
ステムに係る第２の実施形態を説明する。図４は、本発
明の画像配信システムに係る第２の実施形態の構成を示
すブロック図である。本実施形態の画像配信システム
は、画像処理端末機１１０と、サービスサーバ１２０
と、ブラウザ機能内蔵型携帯電話１３０とが、インター
ネット等の通信ネットワーク２００に相互に接続されて
いる。尚、図４では説明を簡単にするため、画像処理端
末機１１０やブラウザ機能内蔵型携帯電話１３０等は１
つしか示していないが、複数の端末機等が接続されてい
てもよい。

【００４０】本実施形態は、ブラウザ機能内蔵型携帯電
話１３０の通信速度が、第１の実施形態のものよりも高
速な場合を想定した場合に好適に用いることができる画
像配信システムである。

【００４１】画像処理端末機１１０は、例えば２４時間
営業のコンビニエンスストア等の小売店や携帯電話販売
店に設置されており、コイン投入型の多機能コピー機を
ベースにした情報処理装置である。この端末機１１０の
処理の流れや機能については、第１の実施形態のものと
同様であるので、ここでの説明は省略する。

【００４２】サービスサーバ１２０は、サービスの提供
者によって管理され、ワークステーションサーバ等の情
報処理装置である。サービスサーバ１２０は、第１の実
施形態と同様に、発注者の操作により画像処理端末機１
１０が送出した画像データと指定携帯電話情報とを受け
取り、発注者情報を生成する。ここで、サービスサーバ
１２０は、第１の実施形態とは違って、発注者が指定す
る携帯電話１３０に対して直接画像データを添付した電
子メールを送信する。

【００４３】ブラウザ機能内蔵型携帯電話１３０は、発
注者本人または発注者が指定する携帯電話である。携帯
電話１３０のユーザは、サービスサーバ１２０から送信
された電子メールを受信し、発注者を確認した後、電子
メールに添付された画像データを携帯電話１３０に保存
する。この保存した画像は、第１の実施形態と同様にそ
の携帯電話に固有の操作に従って、表示画面に取り込ん
だりして利用することができる。

【００４４】以上のように、本実施形態においては、発
注者が代金を支払い、画像処理端末機１１０を利用して
画像データをサービスサーバ１２０にアップロードした
後、画像データは電子メールの添付ファイルとして直接
発注者の指定する携帯電話に送信される。すなわち、メ
ールを受信した携帯電話１３０のユーザは、第１の実施
形態における画像蓄積サーバにアクセスすることなく画
像を受け取ることができ、通信費と時間を大幅に削減す
ることが可能となる。

【００４５】上述した実施形態においては、配信先であ
る表示端末を携帯電話として説明したが、パーソナルコ
ンピュータやブラウザ機能を備える携帯端末等に配信す
ることも可能であることはいうまでもない。

【００４６】

【発明の効果】上述したように、本発明の画像配信シス
テムによる効果は、第１に、写真に限らず絵画やイラス
ト画であっても、簡単手軽且つスピーディに任意の携帯
電話に合わせて加工した画像として配信してもらえる。
第２に、発注者が直接画像を取り込む操作を行うので、
画像が第三者の目に触れることがなく、プライバシー保
護の観点からも好都合である。第３に、ネットワークを
活用することにより、発注者自身が直接サービスサーバ
へアップロードすることができるので、人的・時間的コ
ストを大幅に削減することができる。第４に、スキャナ
やパソコンを所有しておらず、更に操作することができ
ない者であっても、本発明のシステムによるサービスを
受けることが可能になる。

【００４７】更に、本発明の情報処理端末を２４時間営
業のコンビニエンスストア等に設置することにより、発
注者はいつでもサービスを受けることができる。このた
め画像処理端末を設置した小売店は集客効果を期待で
き、一方、プロバイダ等の通信業者は大きな通信利用拡
大が見込めるという副次的な効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像配信システムに係る第１の実施形
態の構成を示すブロック図である。

【図２】図１に示す第１の実施形態の処理の流れを示す
フローチャートである。

【図３】発注者が画像や配信先等の情報を入力するため
の画像処理端末の画面を示す図である。

【図４】本発明の画像配信システムに係る第２の実施形
態の構成を示すブロック図である。

【図５】従来の画像配信システムの構成を示すブロック
図である。

【符号の説明】

１０、１１０ 画像処理端末 ２０、１２０、２４０ サービスサーバ ３０、２５０ 画像蓄積サーバ ４０、１３０、２６０ ブラウザ機能内蔵型携帯電話 １００、２００、３００ ネットワーク ２１０ 小売店 ２２０ サービス業者窓口 ２３０ 画像処理センタ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ Ｇ０６Ｆ 17/60 ＺＥＣ Ｇ０６Ｆ 17/60 ＺＥＣ (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04B 7/24 - 7/26 102 H04Q 7/00 - 7/38 G06F 13/00 351 - 357 G06F 17/60 - 19/00

Claims (14)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワークに接続された画像処理端末
   と、サービスサーバと、画像蓄積サーバと、表示端末と
   で構成した画像配信システムにおいて、 前記画像処理端末は、読み込んだ画像を画像データとし
   て記憶し、発注者の入力した表示端末情報により指定さ
   れた表示端末のタイプに応じて前記画像データを加工処
   理し、当該加工処理後の画像データと前記表示端末情報
   とを、サービスサーバに送信する機能を有し、 前記サービスサーバは、前記発注者および指定された表
   示端末を識別するための発注者情報を生成し、当該発注
   者情報と前記加工処理後の画像データを、前記画像蓄積
   サーバに送信する機能を有し、 前記画像蓄積サーバは、前記発注者情報と前記加工処理
   後の画像データを記憶する機能を有し、 前記加工処理後の画像データの前記画像蓄積サーバへの
   記憶が完了すると、前記サービスサーバが前記指定され
   た表示端末に、前記加工処理後の画像データの前記画像
   蓄積サーバからのダウンロードが可能である旨の情報を
   送信するように構成し、 前記画像処理端末を前記発注者が使用できる所定の場所
   に設置したことを特徴とする画像配信システム。
2. 【請求項２】 ネットワークに接続された画像処理端末
   と、サービスサーバと、画像蓄積サーバと、表示端末と
   で構成した画像配信システムにおいて、 前記画像処理端末は、読み込んだ画像を画像データとし
   て記憶し、発注者の入力した表示端末情報により指定さ
   れた表示端末のタイプに応じて前記画像データを加工処
   理し、当該加工処理後の画像データと前記表示端末情報
   とを、サービスサーバに送信する機能を有し、 前記サービスサーバは、前記加工処理後の画像データと
   前記表示端末情報を記憶し、前記発注者および指定され
   た表示端末を識別するための発注者情報を生成し、当該
   発注者情報により指定された表示端末に前記発注者情報
   と共に前記加工処理後の画像データを送信する機能を有
   しており、 前記画像処理端末を前記発注者が使用できる所定の場所
   に設置したことを特徴とする画像配信システム。
3. 【請求項３】 画像処理端末、サービスサーバ、画像蓄
   積サーバおよび表示端末を前記ネットワークを介して接
   続し、 発注者が、当該発注者の使用できる所定の場所に設置さ
   れた前記画像処理端末を操作して画像を読み込むと共
   に、加工処理後の画像データの配信先である所望の表示
   端末を指定する表示端末情報を前記画像処理端末に入力
   し、 前記画像処理端末が、前記発注者の読み込んだ画像を画
   像データとして記憶し、前記発注者が入力した表示端末
   情報により指定された表示端末のタイプに応じた加工処
   理を前記画像データに対して行い、当該加工処理後の画
   像データと前記表示端末情報とを前記サービスサーバに
   送信し、 前記サービスサーバが、前記加工処理後の画像データと
   前記端末情報を受け取り、前記発注者および指定された
   表示端末を識別するための発注者情報を生成し、当該発
   注者情報と前記加工処理後の画像データを画像蓄積サー
   バに送信し、 前記画像蓄積サーバが前記発注者情報と前記加工処理後
   の画像データを受け取って記憶し、 前記サービスサーバが、前記加工処理後の画像データの
   前記画像蓄積サーバへの記憶が完了すると、前記発注者
   情報により指定された表示端末に前記加工処理後の画像
   データの前記画像蓄積サーバからのダウンロードが可能
   である旨の情報を送信し、 当該情報を受信した表示端末の所有者が、当該表示端末
   から前記画像蓄積サーバにアクセスして前記加工処理後
   の画像データをダウンロードすることを特徴とする画像
   配信方法。
4. 【請求項４】 画像処理端末、サービスサーバ、画像蓄
   積サーバおよび表示端末を前記ネットワークを介して接
   続し、 発注者が、当該発注者の使用できる所定の場所に設置さ
   れた前記画像処理端末を操作して画像を読み込むと共
   に、加工処理後の画像データを配信先である所望の表示
   端末を指定する表示端末情報を入力し、 前記画像処理端末が、前記画像を画像データとして記憶
   し、前記発注者が入力した表示端末情報により指定され
   た表示端末のタイプに応じた加工処理を前記画像データ
   に対して行い、当該加工処理後の画像データと前記表示
   端末情報とを前記サービスサーバに送信し、 前記サービスサーバが、前記加工処理後の画像データと
   前記端末情報を受け取って記憶し、前記発注者および端
   末情報を識別するための発注者情報を生成し、当該発注
   者情報により指定された表示端末に当該発注者情報と共
   に前記加工処理後の画像データを送信することを特徴と
   する画像配信方法。
5. 【請求項５】 請求項１または２に記載の画像配信シス
   テムにおいて、前記画像処理端末が、多機能型複写機で
   あることを特徴とする画像配信システム。
6. 【請求項６】 請求項１、２、５のいずれかに記載の画
   像配信システムにおいて、前記表示端末情報は、少なく
   とも配信先である表示端末の種類と電子メールアドレス
   を含むことを特徴とする画像配信システム。
7. 【請求項７】 請求項１、２、５、６のいずれかに記載
   の画像配信システムにおいて、前記発注者情報は、少な
   くとも発注者の名前と連絡先を含むことを特徴とする画
   像配信システム。
8. 【請求項８】 請求項１、２、５ないし７のいずれかに
   記載の画像配信システムにおいて、前記加工処理後の画
   像データが送信される表示端末が、ブラウザ機能を有す
   る携帯電話端末であることを特徴とする画像配信システ
   ム。
9. 【請求項９】 請求項８に記載の画像配信システムにお
   いて、前記画像処理端末の画像データの加工処理は、前
   記携帯電話端末の表示画面に最適なサイズと表示色数に
   応じて行われることを特徴とする画像配信システム。
10. 【請求項１０】 請求項３または４に記載の画像配信方
    法において、前記画像処理端末が、多機能型複写機であ
    ることを特徴とする画像配信方法。
11. 【請求項１１】 請求項３、４、１０のいずれかに記載
    の画像配信方法において、前記表示端末情報は、少なく
    とも配信先である表示端末の種類と電子メールアドレス
    を含むことを特徴とする画像配信方法。
12. 【請求項１２】 請求項３、４、１０、１１のいずれか
    に記載の画像配信方法において、前記発注者情報は、少
    なくとも発注者の名前と連絡先を含むことを特徴とする
    画像配信方法。
13. 【請求項１３】 請求項３、４、１０ないし１２のいず
    れかに記載の画像配 信方法において、前記加工処理後の
    画像データが送信される表示端末が、ブラウザ機能を有
    する携帯電話端末であることを特徴とする画像配信方
    法。
14. 【請求項１４】 請求項１３に記載の画像配信方法にお
    いて、前記画像処理端末の画像データの加工処理は、前
    記携帯電話端末の表示画面に最適なサイズと表示色数に
    応じて行われることを特徴とする画像配信方法。