JP3493193B2 - 取引情報処理装置、取引端末装置、取引情報処理方法、および、記録媒体 - Google Patents

取引情報処理装置、取引端末装置、取引情報処理方法、および、記録媒体

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JP3493193B2
JP3493193B2 JP2001540069A JP2001540069A JP3493193B2 JP 3493193 B2 JP3493193 B2 JP 3493193B2 JP 2001540069 A JP2001540069 A JP 2001540069A JP 2001540069 A JP2001540069 A JP 2001540069A JP 3493193 B2 JP3493193 B2 JP 3493193B2
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吉孝 北尾
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ソフトバンク・フロンティア証券株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未公開株式やその
他の商品やサービスを取引するための取引情報処理装
置、取引端末装置、および、取引情報処理方法、記録媒
体に関し、特に、取引価格の決定方式等に特徴を有する
取引情報処理装置、取引端末装置、取引情報処理方法、
および、記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】(価格決定の必要性) 従来から、企業や個人の間で、様々な商品やサービスが
取引されている。特に、近年では、インターネットに代
表されるネットワーク技術の発達に伴って、多くの電子
商取引用の仮想市場が開設されている。そして、この仮
想市場においては、電気製品の如き比較的低額のものか
ら、不動産や株式の如き高額のものに至るまで、数多く
の商取引が行なわれている。一般に、このような取引を
公正かつ適切に行なうためには、商品やサービスの価格
を客観的かつ合理的に形成し、需要と供給のバランスを
保つことが最も大切である。しかしながら、取引実績が
なかったり、あるいは、取引実績がある場合でもその実
績数が少ない場合には、商品やサービスの価格決定が困
難な場合がある。このように価格決定が困難な取引対象
としては、例えば、株式会社によって新規に発行される
未公開株式を挙げることができる。
【0003】(株式の価格決定の概要) 以下、未公開株式の従来の価格決定の概要について説明
する。株式会社は、株式を発行して自社の資金を調達す
ることができる。このように発行される株式は、その取
引形態に応じて、未公開株式と公開株式とに大別するこ
とができる。このうち、公開株式とは、各国の証券取引
所(東京証券取引所やNASDAQ:National Association o
f Securities Dealers Automated Quotations等)や店
頭市場等の証券市場において、投資家が自由に売買する
ことのできる株式である。また、未公開株式とは、公開
株式以外の株式である。この未公開株式は、ベンチャー
企業に代表される中小企業が、事業資金を投資家から広
く直接的に調達する上での重要な手段であり、今後、そ
の取引量が増大することが予想されているため、客観的
かつ合理的な取引方式の早期確立が望まれているもので
ある。このような各種の株式を企業が発行する際、上述
のように、公平かつ円滑な取引を行うためには、株式価
格を客観的かつ合理的に設定する必要がある。ここで、
公開株式の価格株式は、証券市場における需要バランス
に基づいて自動的に決定されるために問題ないが、未公
開株式の株式価格は、その発行時点においては取引業績
がなく、価格決定を行う場がないため、株式価格をある
程度人為的に決定する必要がある。このため、従来か
ら、未公開株式の株式価格を決定するための各種の方式
が提案され利用されていた。この方式としては、公開を
直前に控えた未公開株式の株式価格を決定する場合と、
公開までの日程が未定の未公開株式の株式価格を決定す
る場合とで、異なる方式が利用されていた。
【0004】(公開を直前に控えた未公開株式の価格決
定−競争入札方式) 最初に、公開を直前に控えた未公開株式の価格決定方式
について説明する。この価格決定方式としては、競争入
札方式が採用されていた。この競争入札方式は、初めに
最低入札株価を算定し、この最低入札株価を示した上で
一般投資家による競争入札を行い、この入札結果に基づ
いて株式価格を決定する方式である。ここで、最低入札
株価の決定方式としては、類似会社批准価格算定方式が
採用されている。この類似会社批准価格算定方式は、発
行企業に対して、業種、業態、業績、成長性、あるい
は、規模等が類似している企業(以下、類似企業)を複
数選定し、この類似企業の収益力や純資産等を勘案し
て、最低入札株価を決定する方式である。しかしなが
ら、この競争入札方式においては、投機を目的としてい
る一般投資家が価格形成に大きな影響を与えるために、
株式価格が不合理に決定される可能性があるという問題
があった。また、最低入札株価は、類似企業の規模等に
よって決定され、発行企業の成長性や収益性の如き独自
の要素が加味されないため、将来の収益を現在価値とし
て考慮した場合の価格(将来収益現在価値還元価格)が
考慮されないという不合理性があった。さらに、最低入
札株価は、類似企業の株価に影響を受けるので、類似企
業の実態に関わらず、証券市場全体の状況が良い場合に
は最低入札株価が高くなり、状況が悪い場合には最低入
札株価が低くなるという不合理性があった。
【0005】(公開を直前に控えた未公開株式の価格決
定−ブックビルディング方式) このような競争入札方式における問題点を改善するた
め、近年では、ブックビルディング方式(需要積み上げ
方式)と呼ばれる価格決定方式も利用されている。この
ブックビルディング方式では、まず、株式発行の際に、
株式価格の発見能力の高いと思われる投資家の意見を聴
取し、この意見に基づいて仮の株式価格を投資家に提示
する。そして、この仮の株式価格に対して投資家が示す
株式への需要を把握し、この需要に応じて株式価格を最
終的に決定する。しかしながら、このブックビルディン
グ方式においては、ある程度の合理性は期待できるもの
の、発見能力の高い投資家を選定する際に選定者の恣意
が働く等の理由により、依然として不合理な面が存在す
る。
【0006】(公開までの日程が未定の未公開株式の価
格決定方式−交渉・協議方式) つぎに、公開までの日程が未定の未公開株式の価格決定
方式について説明する。この価格決定方式としては、交
渉・協議方式が採用されていた。この方式は、発行企業
と、投資家との間における交渉・協議によって、株式価
格を決定する方式である。しかしながら、この交渉・協
議方式においては、発行企業と投資家との相互の力関係
が発行価格に大きく影響すると言われている。具体的に
は、将来の成長性が見込める発行企業であっても、知名
度の低い発行企業の株式の発行価格は、有名ベンチャー
キャピタル等の大手の投資家からの資金調達を促す必要
があるため、発行企業にとって不利となるような低額で
決定されることも多かった。また、反対に、知名度の高
い発行企業の株式の発行価格は、成長性があまり見込め
ないような場合であっても、大幅なプレミアムを添加さ
れて高額で決定されることも多かった。このように、交
渉・協議方式による発行価格の決定方式では、発行価格
が発行企業と投資家との力関係に大きく影響されてしま
うため、発行価格を合理的に決定することが難しく、成
長性の高い有望企業であっても資金調達が困難になると
いう問題があった。また、交渉・協議方式では、交渉・
協議に参加することのできる投資家の数には限りがある
ため、多数の投資家に価格形成に参加してもらうことが
困難であり、投資家層を公平に拡張できないという問題
があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、これまで説明し
たことから明らかなように、未公開株式の価格を客観的
かつ合理的に決定することが重要である一方、この決定
は非常に困難であり、これまでに提案されている上記各
種のいずれの方式を用いても、それぞれ一長一短がある
ことが判る。特に、近年では価格形成基準が明確である
ことが望まれており、この点においては上記いずれの方
式も不充分であるため、これら従来の方式に代わる新た
な価格決定方式が要望されていた。しかも、インターネ
ットの如きネットワークを用いた電子商取引を行なう場
合には、上記従来の方式のように人為的な選定や協議を
行なうことが困難または不可能であるため、システム的
に自動で行なうことのできる方式を確立することが切望
されていた。また、上記従来の方式以外にも、提案され
ている価格決定方式が存在するが、いずれの方式も、上
述の電子商取引のように多数の投資家が参加して即時性
の求められる取引形態に適合し得る方式ではないため、
このようなニーズを満たす新規有用な方式が求められて
いた。なお、このような問題点は、未公開株式に限られ
ず、取引実績に乏しい全ての商品またはサービスを取引
する上においても、同様に生ずるものである。本発明は
上記問題に鑑みてなされたもので、未公開株式の如き過
去の取引実績のない商品やサービスの取引価格を客観的
かつ合理的に決定して取引を行なうことのできる、取引
情報処理装置、取引端末装置、取引情報処理方法、およ
び、記録媒体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、請求項1に係る発明は、ネットワ
ークを介して複数の入札者がそれぞれ保有する取引端末
装置に接続され、所定の取引対象に関する情報を処理す
る取引情報処理装置であって、前記取引対象に対する入
札を募集する条件である募集総数を記憶する募集情報記
憶手段と、前記取引端末装置を介して入札者から送信さ
れた入札単価と入札総額または入札数とを各入札者の入
札者IDに関連付けて記憶する入札情報記憶手段と、前
記取引対象に対して決定された落札価格と落札数とを落
札者の入札者IDに関連付けて記憶する落札情報記憶手
段と、前記入札情報記憶手段から各入札者IDの入札単
価を高い順に選択して読み出すとともに、前記入札情報
記憶手段から前記選択された入札単価以上の入札単価で
入札総額が記憶された各入札者IDの入札総額を読み出
し、当該入札総額を前記選択された入札単価で除算して
各入札者IDの入札数を算出する入札数算出手段と、前
記入札情報記憶手段から前記選択された入札単価以上の
入札単価で入札数が記憶された各入札者IDの入札数を
読み出し、当該入札数と前記入札数算出手段によって算
出された各入札者IDの入札数とを累積加算して累積入
札数を算出する累積入札数算出手段と、前記募集情報記
憶手段から前記募集総数を読み出して、前記累積入札数
算出手段によって算出された累積入札数が前記募集総数
に達した場合には、前記選択された入札単価を全落札者
に対する同一の落札価格として決定する落札価格決定手
段と、前記入札情報記憶手段から前記落札価格以上の入
札単価で入札数が記憶された各入札者IDの入札数を読
み出し、当該入札数を各入札者IDの落札数として決定
するとともに、前記入札情報記憶手段から前記落札価格
以上の入札単価で入札総額が記憶された各入札者IDの
入札総額を読み出し、当該入札総額を前記落札価格で除
算して各入札者IDの落札数を決定する落札数決定手段
と、前記落札価格決定手段によって決定された落札価格
および前記落札数決定手段によって決定された各入札者
IDの落札数を、各入札者IDに関連付けて前記落札情
報記憶手段に格納する落札処理結果手段と、を備えるこ
とを特徴とする。また、請求項2に係る発明は、ネット
ワークを介して複数の入札者がそれぞれ保有する取引端
末装置に接続され、所定の取引対象に関する情報を処理
する取引情報処理装置であって、前記取引対象に対する
入札を募集する条件である募集総額を記憶する募集情報
記憶手段と、前記取引端末装置を介して入札者から送信
された入札単価と入札総額または入札数とを各入札者の
入札者IDに関連付けて記憶する入札情報記憶手段と、
前記取引対象に対して決定された落札価格と落札数とを
落札者の入札者IDに関連付けて記憶する落札情報記憶
手段と、前記入札情報記憶手段から各入札者IDの入札
単価を高い順に選択して読み出すとともに、前記入札情
報記憶手段から前記選択された入札単価以上の入札単価
で入札数が記憶された各入札者IDの入札数を読み出
し、当該入札数に前記選択された入札単価を乗算して各
入札者IDの入札総額を算出する入札総額算出手段と、
前記入札情報記憶手段から前記選択された入札単価以上
の入札単価で入札総額が記憶された各入札者IDの入札
総額を読み出し、当該入札総額と前記入札総額算出手段
によって算出された各入札者IDの入札総額とを累積加
算して累積入札総額を算出する累積入札総額算出手段
と、前記募集情報記憶手段から前記募集総額を読み出し
て、前記累積入札総額算出手段によって算出された累積
入札総額が前記募集総額に達した場合には、前記選択さ
れた入札単価を全落札者に対する同一の落札価格として
決定する落札価格決定手段と、前記入札情報記憶手段か
ら前記落札価格以上の入札単価で入札数が記憶された各
入札者IDの入札数を読み出し、当該入札数を各入札者
IDの落札数として決定するとともに、前記入札情報記
憶手段から前記落札価格以上の入札単価で入札総額が記
憶された各入札者IDの入札総額を読み出し、当該入札
総額を前記落札価格で除算して各入札者IDの落札数を
決定する落札数決定手段と、前記落札価格決定手段によ
って決定された落札価格および前記落札数決定手段によ
って決定された各入札者IDの落札数を、各入札者ID
に関連付けて前記落札情報記憶手段に格納する落札処理
結果手段と、を備えることを特徴とする。また、請求項
3に係る発明は、上記の発明において、前記落札数決定
手段は、前記募集情報記憶手段から前記募集総数を読み
出して、前記決定した落札数の累計数が前記募集総数を
超過する場合には、前記落札価格を超える入札価格で入
札した落札者の累計数を前記募集総数から減算して残余
落札数を算出し、当該残余落札数を前記落札価格と同一
の入札価格で入札した落札者それぞれの落札数に応じて
比例配分して、前記落札価格と同一の入札価格で入札し
た落札者それぞれの落札数を正式に決定することを特徴
とする。また、請求項4に係る発明は、上記の発明にお
いて、前記落札数決定手段は、前記募集情報記憶手段か
ら前記募集総額を読み出して、前記決定した落札数の累
計数と前記落札価格とを乗算して算出される累計総額が
前記募集総額を超過する場合には、前記落札価格を超え
る入札価格で入札した落札者の累計数と前記落札価格と
を乗算して算出される累計総額を前記募集総額から減算
して残余総額を算出した後に、当該残余総額を前記落札
価格で除算して残余落札数を算出し、当該残余落札数を
前記落札価格と同一の入札価格で入札した落札者それぞ
れの落札数に応じて比例配分して、前記落札価格と同一
の入札価格で入札した落札者それぞれの落札数を正式に
決定することを特徴とする。また、請求項5に係る発明
は、上記の発明において、前記募集情報記憶手段には、
前記入札者に対して前記取引対象を割り当てることので
きる単位である単位数が記憶され、前記落札数決定手段
は、前記募集情報記憶手段から前記単位数を読み出し
て、前記決定した落札数が前記単位数の整数倍でない場
合には、当該落札数を前記単位数の整数倍に繰り上げま
たは繰り下げて当該落札数を正式に決定することを特徴
とする。また、請求項6に係る発明は、上記の発明にお
いて、前記入札情報記憶手段には、前記落札数の下限値
である最低許容購入数が記憶され、前記落札数決定手段
は、前記入札情報記憶手段から前記最低許容購入数を読
み出して、前記決定した落札数が前記最低許容購入数に
満たない場合には、当該落札数を0として正式に決定す
ることを特徴とする。また、請求項7に係る発明は、上
記の発明において、前記落札数決定手段は、前記残余落
札数を前記落札価格と同一の入札価格で入札した落札者
それぞれの落札数に応じて比例配分することができない
場合には、前記落札価格と同一の入札価格で入札した落
札者のなかから一の落札者を抽選にて正式に落札者とし
て決定することを特徴とする。また、請求項8に係る発
明は、上記の発明において、前記取引対象に関する情報
を記憶する取引対象情報記憶手段と、前記取引端末装置
を介して入札者から送信された要求に応じて、前記取引
対象情報記憶手段から前記取引対象に関する情報を読み
出し、当該取引対象に関する情報を前記取引端末装置に
送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。ま
た、請求項9に係る発明は、上記の発明において、前記
送信手段にて情報が提供された際の履歴に関する情報を
入札者IDに関連付けて記憶する参照履歴記憶手段を備
え、前記落札価格決定手段および落札数決定手段は、前
記参照履歴記憶手段から前記履歴に関する情報を読み出
して、前記入札情報記憶手段から読み出した入札者ID
が前記取引対象に関する情報の提供を受けたか否かを判
断し、当該提供を受けた入札者IDのみを対象にして落
札価格および落札数を決定することを特徴とする。ま
た、請求項10に係る発明は、上記の発明において、前
記入札者に関する情報を記憶する入札者情報記憶手段
と、前記取引対象の入札に関与可能な入札者の選定を行
うための基準となる情報を記憶する基準情報記憶手段
と、前記入札者情報記憶手段から前記入札者に関する情
報を読み出すとともに、前記基準情報記憶手段から前記
入札者の選定を行うための基準となる情報を読み出し
て、前記取引対象の入札に関与可能な入札者を選定する
選定手段と、を備えることを特徴とする。また、請求項
11に係る発明は、上記の発明において、前記入札情報
記憶手段から読み出した各入札者IDの入札単価と入札
数とを乗算して、前記取引対象を落札した場合の取引金
額をそれぞれ計算する取引金額計算手段と、前記取引金
額計算手段にて計算された取引金額を各入札者IDに対
応する前記取引端末装置に送信する通信手段と、を備え
たことを特徴とする。また、請求項12に係る発明は、
上記の発明において、前記取引対象は、株式会社の発行
する未公開株式であり、上記募集総数は、募集株数であ
り、上記入札単価は、入札株価であり、上記入札数は、
入札株数であり、上記落札価格は、落札株価であり、上
記落札数は、落札株数であること、を特徴とする。ま
た、請求項13に係る発明は、上記の発明において、前
記取引対象に関する情報は、前記未公開株式の発行に関
する目論見書、または、前記株式会社の提示するIRの
うち、少なくとも一つに関連する情報であることを特徴
とする。また、請求項14に係る発明は、上記の発明に
おいて、前記取引対象に関する情報は、前記入札者の投
資履歴に関連する情報であることを特徴とする。また、
請求項15に係る発明は、ネットワークを介して複数の
入札者がそれぞれ保有する取引端末装置に接続され、所
定の取引対象に関する情報を処理する取引情報処理装置
における取引情報処理方法であって、前記取引対象に対
する入札を募集する条件である募集総数を募集情報記憶
手段に格納する募集情報格納工程と、前記取引端末装置
を介して入札者から送信された入札単価と入札総額また
は入札数とを各入札者の入札者IDに関連付けて入札情
報記憶手段に格納する入札情報格納工程と、前記入札情
報記憶手段から各入札者IDの入札価格を高い順に選択
して読み出すとともに、前記入札情報記憶手段から前記
選択された入札単価以上の入札単価で入札総額が記憶さ
れた各入札者IDの入札総額を読み出し、当該入札総額
を前記選択された入札単価で除算して各入札者IDの入
札数を算出する入札数算出工程と、前記入札情報記憶手
段から前記選択された入札単価以上の入札単価で入札数
が記憶された各入札者IDの入札数を読み出し、当該入
札数と前記入札数算出工程によって算出された各入札者
IDの入札数とを累積加算して累積入札数を算出する累
積入札数算出工程と、前記募集情報記憶手段から前記募
集総数を読み出して、前記累積入札数算出手段によって
算出された累積入札数が前記募集総数に達した場合に
は、前記選択された入札単価を全落札者に対する同一の
落札価格として決定する落札価格決定工程と、前記入札
情報記憶手段から前記落札価格以上の入札単価で入札数
が記憶された各入札者IDの入札数を読み出し、当該入
札数を各入札者IDの落札数として決定するとともに、
前記入札情報記憶手段から前記落札価格以上の入札単価
で入札総額が記憶された各入札者IDの入札総額を読み
出し、当該入札総額を前記落札価格で除算して各入札者
IDの落札数を決定する落札数決定工程と、前記落札価
格決定工程によって決定された落札価格および前記落札
数決定手段によって決定された各入札者IDの落札数
を、各入札者IDに関連付けて前記落札情報記憶手段に
格納する落札処理結果工程と、を含んだことを特徴とす
る。また、請求項16に係る発明は、ネットワークを介
して複数の入札者がそれぞれ保有する取引端末装置に接
続され、所定の取引対象に関する情報を処理する取引情
報処理装置における取引情報処理方法であって、前記取
引対象に対する入札を募集する条件である募集総額を募
集情報記憶手段に格納する募集情報格納工程と、前記取
引端末装置を介して入札者から送信された入札単価と入
札総額または入札数とを各入札者の入札者IDに関連付
けて入札情報記憶手段に格納する入札情報格納工程と、
前記入札情報記憶手段から各入札者IDの入札価格を高
い順に選択して読み出すとともに、前記入札情報記憶手
段から前記選択された入札単価以上の入札単価で入札数
が記憶された各入札者IDの入札数を読み出し、当該入
札数に前記選択された入札単価を乗算して各入札者ID
の入札総額を算出する入札総額算出工程と、前記入札情
報記憶手段から前記選択された入札単価以上の入札単価
で入札総額が記憶された各入札者IDの入札総額を読み
出し、当該入札総額と前記入札総額算出工程によって算
出された各入札者IDの入札総額とを累積加算して累積
入札総額を算出する累積入札総額算出工程と、前記募集
情報記憶手段から前記募集総数を読み出して、前記累積
入札総額算出工程によって算出された累積入札総額が前
記募集総額に達した場合には、前記選択された入札単価
を全落札者に対する同一の落札価格として決定する落札
価格決定工程と、前記入札情報記憶手段から前記落札価
格以上の入札単価で入札数が記憶された各入札者IDの
入札数を読み出し、当該入札数を各入札者IDの落札数
として決定するとともに、前記入札情報記憶手段から前
記落札価格以上の入札単価で入札総額が記憶された各入
札者IDの入札総額を読み出し、当該入札総額を前記落
札価格で除算して各入札者IDの落札数を決定する落札
数決定工程と、前記落札価格決定工程によって決定され
た落札価格および前記落札数決定工程によって決定され
た各入札者IDの落札数を、各入札者IDに関連付けて
落札情報記憶手段に格納する落札処理結果工程と、を含
んだことを特徴とする。また、請求項17に係る発明
は、上記の発明において、前記落札数決定工程は、前記
募集情報記憶手段から前記募集総数を読み出して、前記
決定した落札数の累計数が前記募集総数を超過する場合
には、前記落札価格を超える入札価格で入札した落札者
の累計数を前記募集総数から減算して残余落札数を算出
し、当該残余落札数を前記落札価格と同一の入札価格で
入札した落札者それぞれの落札数に応じて比例配分し
て、前記落札価格と同一の入札価格で入札した落札者そ
れぞれの落札数を正式に決定することを特徴とする。ま
た、請求項18に係る発明は、上記の発明において、前
記落札数決定工程は、前記募集情報記憶手段から前記募
集総額を読み出して、前記決定した落札数の累計数と前
記落札価格とを乗算して算出される累計総額が前記募集
総額を超過する場合には、前記落札価格を超える入札価
格で入札した落札者の累計数と前記落札価格とを乗算し
て算出される累計総額を前記募集総額から減算して残余
総額を算出した後に、当該残余総額を前記落札価格で除
算して残余落札数を算出し、当該残余落札数を前記落札
価格と同一の入札価格で入札した落札者それぞれの落札
数に応じて比例配分して、前記落札価格と同一の入札価
格で入札した落札者それぞれの落札数を正式に決定する
ことを特徴とする。また、請求項19の発明に係る記録
媒体は、上記発明の取引情報処理方法をコンピュータに
実行させるためのプログラムを記録したことを特徴とす
る。この記録媒体によれば、当該記録媒体に記録された
プログラムをコンピュータに読み取らせて実行すること
によって、上記発明の取引情報処理方法をコンピュータ
を利用して実現することができ、これら各方法と同様の
効果を得ることができる。ここで、「コンピュータ読み
取り可能な記録媒体」とは、フロッピーディスク、光磁
気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD
−ROM、DVD等の任意の「可搬用の物理媒体」や、
各種コンピュータシステムに内蔵されるROM、RA
M、HD等の任意の「固定用の物理媒体」、あるいは、
LAN、WAN、インターネットに代表されるネットワ
ークを介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬
送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒
体」を含むものとする。また、「プログラム」とは、任
意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であ
り、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わな
い。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成され
るものに限られず、複数のモジュールやライブラリとし
て分散構成されるものや、OS(Operating System)に
代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成
するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置に
おいて記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取
り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等に
ついては、周知の構成や手順を用いることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる取引情報処
理装置(以下、本装置)、取引端末装置、取引情報処理
方法(以下、本方法)、および、記録媒体(以下、本記
録媒体)の実施の形態1、2を図面に基づいて詳細に説
明する。なお、これら実施の形態1、2によりこの発明
が限定されるものではない。特に、各実施の形態1、2
においては、本発明の、機関投資家等の投資家(入札
者)が、発行企業が発行する未公開株式(取引対象)を
取引する場合に適用した例を示す。ただし、入札者、取
引対象、および、これらに付随して提示される情報の内
容については、本実施の形態に示したものに限られず任
意に変更することができる。
【0010】(実施の形態1) (全体概要) 以下、本発明の実施の形態1について説明する。まず、
本装置を用いた取引システム(以下、本システム)の全
体概要について説明する。第1図は本システムの全体構
成図である。この第1図に示すように、本システムは、
サーバ装置1を、インターネット2を介して、複数の投
資家にて使用されるクライアント装置3、複数の発行企
業にて使用されるクライアント装置4、および、本シス
テムの管理者にて使用されるクライアント装置5に対し
て、通信可能に接続して構成されている。このうち、サ
ーバ装置1には、本システムの管理者によって各種の情
報が記憶されている。そして、これらの情報を用いて、
WWW(World Wide Web)のWebサイトとしての仮想的
な取引市場が形成される。この取引市場は、概略的に、
発行企業が発行する未公開株式を、入札形式にて取引す
るための市場である。この取引市場としてのWebサイ
トに対して、投資家、発行企業、管理者は、クライアン
ト装置3〜5を介してアクセスすることができる。この
サーバ装置1には、発行企業が未公開株式の入札を行な
う際の募集条件が記憶される。ここで、発行企業は、募
集条件として、株数発行方式と、総額発行方式のいずれ
か一つを選択することができる。これら各方式の内容に
ついては、後述する。そして、投資家は、所定の条件を
満たしている場合に、この募集条件や、この未公開株式
の発行を予定している発行企業に関する各種の情報を閲
覧等することができ、また、この未公開株式に対する入
札に任意で参加することができる。この入札において、
投資家は、株数入札方式と、総額入札方式のいずれか一
つを選択することができる。これら各方式の内容につい
ては、後述する。ここで、投資家が入札に参加等するた
めの条件は複数設けられており、その一つは、投資家
が、管理者が提供するサービスの提供を受ける資格を有
する者(以下、会員)として登録されているという条件
(会員条件)である。本システムにおいては、この会員
になり得る者を、機関投資家に限定している。また、他
の条件は、当該投資家が、当該発行企業の未公開株式の
入札に参加し得る者として選定されているという条件
(選定条件)である。この選定は、本システムにより、
各発行企業毎に自動的に行なわれる。また、他の条件
は、当該投資家が、当該発行企業の未公開株式の入札に
応募するために閲覧することを法律上等において義務付
けられている所定の書類を閲覧済みであるという条件
(書類閲覧条件)である。この書類(日本国において目
論見書)は、株式を発行する発行企業から投資家に直接
交付されなくてはならない書類である(日本国証券取引
法第15条等)。
【0011】(システム構成−サーバ装置1) つぎに、本システムの構成について説明する。まず、サ
ーバ装置1の構成について説明する。第2図にはサーバ
装置1のブロック図を示す。この第2図に示すように、
サーバ装置1は、概略的に、発行企業情報DB(DB=
データベース)10、投資家情報DB11、募集情報D
B12、選定情報DB13、参照履歴情報DB14、入
札情報DB15、落札情報DB16、FAQ情報DB1
7、IR情報DB18、WebDB19、通信制御IF
(IF=インターフェース)20、および、制御部21
を備えて構成されており、これら各部は所定の通信路を
介して相互に通信可能に接続されている。さらに、この
サーバ装置1は、ルータ等の図示しない通信装置および
専用線を介して、インターネット2に通信可能に接続さ
れている。
【0012】(システム構成−サーバ装置1−発行企業
情報DB10) このうち、発行企業情報DB10は、未公開株式を発行
する発行企業に関する情報(発行企業情報)を記憶する
発行企業情報記憶手段である。なお、発行企業情報は、
広義では、取引対象である未公開株式に関する情報であ
るともいえるため、この発行企業情報DB10は、取引
対象に関する情報を格納する取引対象情報記憶手段とし
ても機能する。この発行企業情報としては、例えば、第
4図に示すように、発行企業を一意に識別するための発
行企業ID、発行企業を認証するためのパスワード、発
行企業の社名、発行企業の所在地、電子メールアドレ
ス、企業基本情報(または、当該企業基本情報の記録領
域を特定するためのファイル名等)、目論見書データ
(または、当該目論見書データの記録領域を特定するた
めのファイル名等)、希望属性情報、および、経営方針
情報であり、これらが相互に関連付けて記憶されてい
る。このうち、企業基本情報としては、発行企業に関し
て投資家に基本的に提示すべき任意の情報を記憶してお
くことができる。このような情報としては、発行企業自
体が提供する事実情報、発行企業自体が提供する宣伝・
売り込み的な情報、発行企業以外の第三者が提供する情
報を挙げることができる。発行企業自体が提供する事実
情報としては、例えば、発行企業の沿革、発行企業にお
けるビジネスモデルの内容、発行企業が関与している商
品やサービスの内容、発行企業の現状の資本構成、発行
企業の過去と現在の財務諸表、発行企業の研究開発計画
や設備投資計画の内容等を挙げることができる。また、
発行企業自体が提供する宣伝・売り込み的な情報として
は、発行企業の会社案内、発行企業の代表者の経営方
針、および、未公開株式を発行することによる資金調達
の目的等を挙げることができる。また、発行企業以外の
第三者が提供する情報としては、アナリストによる発行
企業の評価レポートやリサーチ結果、発行企業に関する
新聞記事、投資家の口コミ情報等を挙げることができ
る。なお、本実施の形態では、目論見書データや後述す
るIR情報を、企業基本情報に含めることなく独立的な
情報として記載している。ただし、これは説明の都合上
の記載であり、目論見書データは発行企業自体が提供す
る事実情報に含めることができ、IR情報は発行企業自
体が提供する宣伝・売り込み的な情報に含めることがで
きる。この企業基本情報のデータ形式は任意であるが、
例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)やXM
L(Extensible Markup Language)にて記述されたテキス
ト・ファイルにて格納することができる。あるいは、経
営方針等を代表者の肉声にて録音してWAVE形式やAIFF形
式の如き音声ファイルで格納したり、会社案内の静止画
や動画をJPEG形式やMPEG2形式の如き画像ファイルで格
納することができる。また、目論見書データとしては、
投資家に提示する目論見書の情報を記憶しておくことが
できる。この目論見書は上述したように法律上で規定さ
れている書類であり、その内容は法律に従って形成され
ている。この目論見書データの格納形式は任意である
が、例えば、PDF(Portable Document Format)形式に
て格納することができる。また、希望属性情報は、未公
開株式の入札に参加させるべき投資家を選定する際に参
考となり得る情報であって、発行企業から見た、株主に
なって欲しい投資家の特性や特質を特定するための任意
の情報である。本実施の形態においては、希望属性情報
として、投資家の業態(都市銀行、地方銀行、信託銀
行、生命保険会社、損害保険会社、ベンチャーキャピタ
ル、または、事業法人の区別等)、投資家の資本系列
(財閥との資本関係がある場合には、当該財閥の名称
等)、投資家のファンドの特性(長期保有が期待できる
か否か)等が記憶されている。この希望属性情報がテキ
ストデータとして記録されている。また、経営方針情報
は、未公開株式の入札に参加させるべき投資家を選定す
る際に参考となり得る情報であって、発行企業の経営方
針等を特定するための任意の情報である。本実施の形態
においては、経営方針情報として、発行企業の業態、業
種、あるいは、ビジネスモデル、発行企業の設立ステー
ジ、規模、あるいは、財務状況、発行企業の起業者の経
営方針や経営哲学が記憶されている。この経営方針情報
はテキストデータとして記録されている。
【0013】(システム構成−サーバ装置1−投資家情
報DB11) つぎに、第2図の投資家情報DB11について説明す
る。この投資家情報DB11は、本システムの会員とな
っている投資家に関する情報(投資家情報)を記憶する
投資家情報記憶手段である。この投資家情報は、例え
ば、第5図に示すように、各投資家を一意に識別するた
めの投資家ID、投資家を認証するためのパスワード、
投資家の社名、投資家の所在地、投資家の電子メールア
ドレス、投資家の属性情報、および、投資家の投資方針
情報であり、これらが相互に関連付けて記憶されてい
る。ここで、投資家の属性情報とは、未公開株式の入札
に参加させるべき投資家を選定する際に参考となり得る
情報であって、各投資家の特性や特質を特定するための
任意の情報である。本実施の形態においては、属性情報
として、投資家の業態(都市銀行、地方銀行、信託銀
行、生命保険会社、損害保険会社、ベンチャーキャピタ
ル、または、事業法人の区別等)、投資家の資本系列
(財閥との資本関係がある場合には、当該財閥の名称
等)、投資家のファンドの特性(長期保有が期待できる
か否か等)、投資家が入札を望む発行企業の事業規模
(資本金等)、投資家が入札を望む発行企業の国籍(日
本、米国、日本および米国等)、投資家が入札を望む発
行企業の所在地域(日本の関東地域、日本の関西地域
等)が記憶されてる。この属性情報はテキストデータと
して記録されている。なお、属性情報は、上述の発行企
業情報DB10に記憶させる希望属性情報と対応する項
目にすることが好ましい。また、投資家の投資方針情報
は、未公開株式の入札に参加させるべき投資家を選定す
る際に参考となり得る情報であって、各投資家が入札を
行なう対象として好ましいと考えている発行企業を特定
するための任意の情報である。本実施例の形態において
は、投資方針情報として、投資家が入札を希望する発行
企業の業態、業種、あるいは、ビジネスモデル、投資家
が入札を希望する発行企業の設立ステージ、規模、ある
いは、財務状況、投資家が入札を希望する発行企業の起
業者の経営方針や経営哲学が記憶されている。この投資
方針情報はテキストデータとして記録されている。この
情報は、上述の発行企業情報DB10に記憶させる経営
方針情報と対応する項目にすることが好ましい。
【0014】(システム構成−サーバ装置1−募集情報
DB12) また、第2図の募集情報DB12は、未公開株式の入札
募集に関する情報(募集情報)を記憶する募集情報記憶
手段である。この募集情報は、例えば、第6図に示すよ
うに、発行企業の発行企業ID、および、募集条件であ
り、これらが相互に関連付けて記憶されている。ここ
で、募集条件とは、未公開株式の入札を募集する際に投
資家に開示すべき条件であり、例えば、未公開株式に関
する情報の提供を開始する日を特定する情報提供開始
日、発行方式、募集株数または募集総額、最低入札株
価、最低入札株数または最低入札総額、単位株数、入札
期間、落札予定日、および、払込期限であり、これらが
相互に関連付けて記憶されている。このうち、発行方式
としては、上述のように、株数発行方式または総額発行
方式のいずれか一方が選択される。また、募集株数と
は、未公開株式の発行数の上限値である。また、募集総
額とは、未公開株式を発行することにより調達する金額
の上限値である。ここで、発行企業が発行方式として株
数発行方式を選択する場合には募集株数、総額発行方式
を選択する場合には募集総額が設定される。また、最低
入札株価とは、投資家が入札することのできる入札株価
の下限値である。また、最低入札株数とは、落札株数の
合計の下限値であり、この最低入札株数が設定されてい
る場合には、この最低入札株数以上の株数が落札される
ことが落札条件となる。なお、落札とは、入札の結果と
して、取引対象の購入が可能になることを意味する。ま
た、最低入札総額とは、入札総額の下限値であり、この
最低入札総額が設定されている場合には、この最低入札
総額以上に相当する株式が落札されることが落札条件と
なる。ここで、発行企業が発行方式として株数発行方式
を選択する場合には最低入札株数、総額発行方式を選択
する場合には最低入札総額が設定される。また、単位株
数とは、各投資家へ割り当てる株数の最小単位であり、
この単位株数が発行企業によって設定されている場合に
は、この単位株数の整数倍の株数が落札されることが落
札条件となる。ただし、この単位株数が設定されていな
い場合には、単位株数=1(1株から割り当て可能)に
なる。また、入札期間とは、入札を行なうことができる
期間、落札予定日とは、落札が行なわれる日、払込期間
とは、落札を行なった各投資家が、支払うべき金額(約
定金額)を支払う期限である。なお、上記のような募集
条件以外にも、必要に応じて、入札単位や、最高入札株
数または最高入札総額を設定することができる。入札単
位とは、各投資家が入札することのできる入札株数の基
準単位であり、この入札単位が設定されている場合に
は、この入札単位の整数倍の入札株数を入札すること
が、落札条件となる。また、最高入札株数とは、落札株
数の合計の上限値であり、この最高入札株数が設定され
ている場合には、この最高入札株数以下の株数が落札さ
れることが落札条件となる。また、最高入札総額とは、
入札総額の上限値であり、この最高入札総額が設定され
ている場合には、この最高入札総額以下に相当する株式
が落札されることが落札条件となる。
【0015】(システム構成−サーバ装置1−選定情報
DB13) また、第2図の選定情報DB13は、上述の選定条件を
満たしている投資家を特定するための情報(選定情報)
を記憶する選定情報記憶手段である。この選定情報は、
例えば、第7図に示すように、発行企業の発行企業I
D、および、選定条件を満たす投資家の投資家IDであ
り、これらが相互に関連付けて記憶されている。
【0016】(システム構成−サーバ装置1−参照履歴
情報DB14) また、第2図の参照履歴情報DB14は、投資家による
目論見書データの参照履歴に関する情報(参照履歴情
報)を記憶する参照履歴情報記憶手段である。この参照
履歴情報は、例えば、第8図に示すように、発行企業の
発行企業ID、および、発行企業の目論見書データをこ
れまでにダウンロードした投資家の投資家IDであり、
これらが相互に関連付けて記憶されている。
【0017】(システム構成−サーバ装置1−入札情報
DB15) また、第2図の入札情報DB15は、未公開株式に対す
る投資家からの入札内容を示す情報(入札情報)を記憶
する入札情報記憶手段である。この入札情報は、例え
ば、第9図に示すように、入札対象である未公開株式を
発行する発行企業の発行企業ID、入札を行なった投資
家の投資家ID、投資家の入札株価、投資家の入札株数
または入札総額、および、最低許容購入株数であり、こ
れらが相互に関連付けて記憶されている。ここで、投資
家が株数入札方式を選択した場合には入札株数、総額入
札方式を選択した場合には入札総額が設定される。ま
た、最低許容購入株数とは、落札株数の下限値であり、
この最低許容購入株数が投資家によって設定されている
場合には、落札株数がこの最低許容購入株数以上になる
ことが、当該投資家にとっての落札条件となる。
【0018】(システム構成−サーバ装置1−落札情報
DB16) また、第2図の落札情報DB16は、未公開株式の入札
に対する落札結果を示す情報(落札情報)を記憶する落
札情報記憶手段である。この落札情報は、例えば、第1
0図に示すように、入札対象である未公開株式を発行す
る発行企業の発行企業ID、入札を行なった投資家の投
資家ID、投資家の落札株価、投資家の落札株数、およ
び、約定金額であり、これらが相互に関連付けて記憶さ
れている。なお、落札株価や落札株数等の投資履歴に関
する情報も、広義には、取引対象である未公開株式に関
する情報であるといえるので、落札情報DB16は、取
引対象に関する情報を格納する取引対象情報記憶手段と
しても機能する。
【0019】(システム構成−サーバ装置1−FAQ情
報DB17) また、第2図のFAQ情報DB17は、未公開株式の取
引等に関するFAQ(Frequently Asked Question)に
関する情報(FAQ情報)を格納するFAQ情報格納手
段である。
【0020】(システム構成−サーバ装置1−IR情報
DB18) また、第2図のIR情報DB18は、発行企業の発信す
るIR(Investor Relations)に関する情報(IR情
報)を格納するIR情報格納手段である。なお、このI
R情報も、広義には、取引対象である未公開株式に関す
る情報であるといえるので、IR情報DB18は、取引
対象に関する情報を格納する取引対象情報記憶手段とし
ても機能する。このIR情報は、例えば、発行企業ID
と、IRとして発行企業から提示された財務状態の推移
等の任意のデータを相互に関連付けて記憶されている。
【0021】(システム構成−サーバ装置1−WebD
B19) また、第2図のWebDB19には、クライアント装置
3〜5に対して送信するための各種のWebデータが記
憶されている。このWebデータとしては、後述する企
業一覧閲覧用画面G3や落札結果閲覧用画面G4を表示
するためのデータ等があり、これらデータは、例えば、
HTMLやXMLにて記述されたテキスト・ファイルとし
て形成されている。この他、WebDB19には、必要
に応じて、クライアント装置3〜5に送信するための音
声をWAVE形式やAIFF形式の如き音声ファイルで格納した
り、静止画や動画をJPEG形式やMPEG2形式の如き画像フ
ァイルで格納することができる。また、第1図におい
て、通信制御IF20は、サーバ装置1とインターネッ
ト2(またはルータ等の通信装置)との間における通信
制御を行う。また、第2図において、制御部21は、機
能概念的に、要求解釈部21a、登録処理部21b、閲
覧処理部21c、認証処理部21d、選定処理部21
e、参照履歴登録処理部21f、入札処理部21g、落
札処理部21h、および、メール送信処理部21iを備
えて構成されている。このうち、要求解釈部21aは、
クライアント装置3〜5からの要求内容を解釈し、その
解釈結果に応じて制御部21の他の各部に処理を受け渡
す要求解釈手段である。また、登録処理部21bは、ク
ライアント装置5からの各種情報の登録要求を受けて、
各DBに対する情報登録を行なう登録処理手段である。
また、閲覧処理部21cは、クライアント装置3〜5か
らの各種画面の閲覧要求を受けて、これら画面のWeb
データの生成や送信を行なう閲覧処理手段である。ま
た、認証処理部21dは、クライアント装置3〜5から
の認証要求を受けて、この認証判断を行なう認証処理手
段である。また、選定処理部21eは、クライアント装
置5からの投資家の選定要求を受け、投資家の選定を行
なう選定処理手段である。また、参照履歴登録処理部2
1fは、クライアント装置3を介して目論見書データが
閲覧された場合に、この履歴を登録する参照履歴登録処
理手段である。また、入札処理部21gは、クライアン
ト装置3からの入札要求を受けて、所定の入札処理を行
なう入札処理手段である。また、落札処理部21hは、
入札に対する落札を行なう落札処理手段である。この落
札処理部21hは、サブモジュール機能概念として、落
札株価決定処理部21j、および、落札株数決定処理部
21k、落札結果処理部21mを備えて構成されてい
る。このうち、落札株価決定処理部21jは、落札株価
を決定する落札価格決定手段である。また、落札株数決
定処理部21kは、落札株数を決定する落札数決定手段
である。また、落札結果処理部21mは、落札の結果に
ついての情報処理を行なう落札結果処理手段である。そ
して、メール送信処理部21iは、電子メールを生成し
てクライアント装置3〜5に対して送信するメール送信
処理手段である。なお、これら各部によって行なわれる
処理の詳細については、後述する。さて、これまでにサ
ーバ装置1の構成について説明したが、図示の各構成要
素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の
如く構成されていることを要しない。例えば、サーバ装
置1の各サーバが備える処理機能、特に制御部21にて
行なわれる各処理機能については、その全部または任意
の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当
該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現するこ
とができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハード
ウェアとして実現することも可能である。なお、プログ
ラムは、図示しない本記録媒体に記憶されており、必要
に応じてサーバ装置1に機械的に読み取られる。さら
に、サーバ装置1の分散・統合の具合的形態は図示のも
のに限られず、その全部または一部を、各種の負荷等に
応じた任意の単位で、機能的または物理的に分散・統合
して構成することができる。例えば、WebDB19は
Webサーバ装置として独立に構成してもよく、あるい
は、入札情報DB15と落札情報DB16とを1つのD
Bとして一体構成してもよい。なお、実際のサーバ装置
1の構成機能としては、さらにファイアウォールサーバ
やDNS(Domain Name System)サーバの機能を付加す
ることができるが、これらについては公知の構成を適用
することができるので、その説明を省略する。
【0022】(システム構成−投資家のクライアント装
置3) つぎに、投資家のクライアント装置3の構成について説
明する。第3図にはクライアント装置3のブロック図を
示す。この第3図に示すように、クライアント装置3
は、概略的には、制御部31、ROM32、RAM3
3、HD34、入力装置35、出力装置36、入出力制
御IF37、および、通信制御IF38を備えて構成さ
れており、これら各部がバスを介してデータ通信可能に
接続されている。このクライアント装置3は、たとえ
ば、パーソナルコンピュータやワークステーション、家
庭用ゲーム機、インターネットTV、PDA(Personal
Digital Assistant)、あるいは、携帯電話やPHS (Pe
rsonal Handy Phone System)の如き移動体通信端末によ
って実現することができる。このクライアント装置3の
制御部31は、Webブラウザ31aおよび電子メーラ
31bを備えて構成されている。このうち、Webブラ
ウザ31aは、基本的には、Webデータを解釈して、
後述するモニタ36に表示させる表示制御(ブラウズ処
理)を行うものである。また、電子メーラ31bは、所
定の通信規約(例えば、SMTP(Simple Mail Transfer P
rotocol))に従って、電子メールの送受信を行う。こ
の制御部31は、その全部または任意の一部を、CPU
および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実
現することができる。すなわち、ROM32またはHD
34には、OS(Operating System)と協動してCPU
に命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプロ
グラムが記憶されている。このコンピュータプログラム
は、RAM33にロードされることによって実行され、
CPUと協動して制御部31を構成する。しかしなが
ら、このコンピュータプログラムは、クライアント装置
3に対して任意のインターネット2を介して接続された
アプリケーションプログラムサーバに記憶されてもよ
く、必要に応じてその全部または一部をダウンロードす
ることも可能である。このあるいは、各制御部31の全
部または任意の一部を、ワイヤードロジック等によるハ
ードウェアとして実現することも可能である。また、入
力装置35としては、キーボード、マウス、および、マ
イク等を用いることができる。また、後述するモニタ3
6も、マウスと協働してポインティングディバイス機能
を実現する。また、出力装置36としては、モニタ(家
庭用テレビを含む)の他、スピーカを用いることができ
る(なお、以下においては出力装置36をモニタ36と
して記載する)。このように構成されたクライアント装
置3は、モデム、TA、ルータ等の通信装置と電話回線
を介して、あるいは、専用線を介して、インターネット
2に接続されており、所定の通信規約(たとえば、TC
P/IPインターネットプロトコル)に従ってサーバ装
置1にアクセスすることができる。
【0023】(システム構成−クライアント装置4、
5) また、発行企業のクライアント装置4および管理者のク
ライアント装置5は、上述した投資家のクライアント装
置3と同様に構成することができるため、その説明を省
略することにより説明の重複を回避する。
【0024】(ネットワーク) なお、これらサーバ装置1とクライアント装置3〜5と
を接続するネットワークとしては、上述したインターネ
ット2に限られず、任意のネットワークを利用すること
ができる。例えば、限定されたエリア内でLAN、WA
Nあるいはパソコン通信網を用いて、本システムを構築
することができる。また、その他にも、地上波、CAT
V、CS、BS、あるいは、ISDB (Integrated Ser
vices Digital Broadcasting)を用いて、各種データを
送受信することができる。すなわち、ネットワークに
は、有線ネットワークのみならず、これら無線・通信ネ
ットワークを含めることができる。
【0025】(取引情報処理) つぎに、このように構成された本システムを用いて行な
われる本方法としての取引情報処理の詳細について説明
する。
【0026】(取引情報処理−各種情報の登録) まず、本システムにおいて未公開株式への入札を行なう
投資家は、本システムの会員として登録され、自己の投
資家情報を投資家情報DB11に記憶されていると共
に、投資家IDおよびパスワードを付与される。この際
の会員審査、投資家情報の取得方法、あるいは、IDお
よびパスワードの付与方法は任意である。例えば、本シ
ステムの会員になることを希望する投資家は、管理者に
対して投資家情報を記録した書類を提出する。そして、
管理者は、この書類に基づいて投資家を審査し、投資家
が審査に合格した場合には、投資家IDおよびパスワー
ドを発行して、これら投資家IDおよびパスワードと投
資家情報とをクライアント装置5を介して投資家情報D
B11に登録する。また、管理者は、任意の方法を用い
て投資家IDおよびパスワードを発行し、これを郵送や
電子メール等の任意の方法にて投資家に通知する。ま
た、同様に、管理者は、発行企業から任意の方法で、発
行企業情報および募集情報を取得する。ここで、発行企
業が募集条件を決定する際には、株数発行方式と総額発
行方式とのいずれか一方を選択する。そして、株数発行
方式を選択する場合には、募集株数および最低入札株数
を決定し、総額発行方式を選択する場合には、募集総額
および最低入札総額を決定する。そして、管理者は、任
意の方法を用いて発行企業IDおよびパスワードを発行
し、この発行企業IDおよびパスワードと上記取得した
発行企業情報とを発行企業情報DB10に登録すると共
に、上記取得した募集情報を募集情報DB12に記憶さ
せる。そして、管理者は、発行した発行企業IDおよび
パスワードを郵送や電子メール等の任意の方法にて発行
企業に通知する。なお、管理者による上記各情報のサー
バ装置1への登録作業は、後述する情報アップロード用
画面を用いて行うこともでき、あるいは、FTP(File
Transfer Protocol)に従ったデータ送信にて行うこと
もでき、その他の任意の方法で行うことができる。これ
ら登録作業は、要求解釈部21aから登録処理部21b
に受け渡され、この登録処理部21bが各DBにアクセ
スして、情報の登録を行なう。
【0027】(取引情報処理−初期画面表示) つぎに、本システムの利用手順の概要について説明す
る。第11図は、本システムにて形成される仮想的な未
公開株式の取引市場としてのWebサイトの画面遷移図
である。この第11図に示すように、投資家、発行企業
(実際には発行企業の担当者)、あるいは、管理者は、
初期画面G1を起点として、各画面に移行することがで
きる。具体的には、投資家は、初期画面G1からログイ
ンして投資家用トップページG2に移行し、さらに、発
行企業の入札募集情報を閲覧するための企業一覧閲覧用
画面G3、落札の結果を閲覧するための落札結果閲覧用
画面G4、FAQを閲覧するためのFAQ閲覧用画面G
5、または、発行企業から発信されたIRを閲覧するた
めのIR閲覧用画面G6に移行することができる。ま
た、投資家は、企業一覧閲覧用画面G3から、発行企業
の企業基本情報を閲覧するための企業情報提供用画面G
8、入札を行うための入札用画面G9に順次移行するこ
とができる。また、発行企業は、初期画面G1からログ
インして発行企業用トップページG10に移行し、さら
に、落札結果を閲覧するための落札結果閲覧用画面G1
1に移行することができる。また、管理者は、初期画面
G1からログインして管理者用トップページG12に移
行し、さらに、サーバ装置1に記憶させる各種情報をア
ップロードするための情報アップロード用画面G13、
または、投資家の選定を指示するための投資家選定用画
面G14に移行することができる。なお、これら各画面
に代えて、あるいは、各画面に加えて、他の任意の画面
を設けることができる。例えば、実際には、各トップペ
ージに移行するためのログオンを行うログオン画面や、
所定時に表示されるエラー画面が設けられる。また、各
画面の相互の遷移関係は任意に改変することができ、例
えば、投資家用トップページG2から入札用画面G9に
直接移行できるようにしてもよい。また、この移行方法
についても任意であり、各画面をタブ形式に構成して相
互に切り替えることができる。なお、各画面の表示内容
等については後述する。
【0028】(取引情報処理−初期画面表示) この起点となる初期画面G1は、投資家、発行企業、あ
るいは、管理者が、自己のクライアント装置3〜5のW
ebブラウザ31aを用いて閲覧することができる。具
体的には、Webブラウザ31aの所定の入力欄に、当
該初期画面G1に対応する所定のURLを入力すると、
このURLに基づくルーティングによってサーバ装置1
に対する初期画面G1の送信要求が行われる。一方、サ
ーバ装置1の要求解釈部21aは、クライアント装置3
〜5から送信される要求内容を監視しており、この送信
要求があると、この送信要求に応じた処理を行う。この
場合には、要求を閲覧処理部21cに受け渡し、この閲
覧処理部21cが、初期画面G1のWebデータをWe
bDB19から取得してクライアント装置3〜5に送信
する。そして、クライアント装置3〜5では、サーバ装
置1からのWebデータを受信してWebブラウザ31
aにて解釈し、モニタ36に初期画面G1を表示する
(以下、クライアント装置3〜5からサーバ装置1に対
する送信要求、サーバ装置1におけるWebデータの取
得およびクライアント装置3〜5への送信、クライアン
ト装置3〜5でのWebデータの取り扱いに関し、特記
する部分を除いて同様である)。
【0029】(取引情報処理−初期画面表示−認証) このように表示された初期画面G1には、各トップペー
ジに移行するためのHyper Textによるリンクボタンが設
けられており、入力装置35を介してリンクボタンのい
ずれかを選択すると、各リンクボタンに応じて送信要求
がサーバ装置1に送信される。そして、サーバ装置1か
らは認証用画面のWebデータが送信され、この画面が
クライアント装置3〜5のモニタ36に表示される。例
えば、投資家が投資家用トップページG2へのリンクボ
タンを選択した場合、投資家が認証用画面に自己の投資
家IDおよびパスワードを入力して送信すると、これら
投資家IDおよびパスワードがサーバ装置1の認証処理
部21dに受け渡される。この認証処理部21dは、送
信された投資家IDおよびパスワードをキーとして投資
家情報DB11を参照し、送信された投資家IDおよび
パスワードが投資家情報DB11に記憶された投資家I
Dおよびパスワードのいずれかに合致するか否かを判断
することにより、この投資家の認証を行う。そして、認
証可の場合には投資家用トップページG2のWebデー
タ、認証不可の場合には所定のエラー画面のWebデー
タをクライアント装置3に送信し、この画面がモニタ3
6に表示される。また、発行企業が発行企業用トップペ
ージG10へのリンクボタンを選択した場合も同様であ
り、発行企業が入力した発行企業IDおよびパスワード
をキーとして発行企業情報DB10を参照することで認
証が行われ、認証可の場合には発行企業用トップページ
G10がモニタ36に表示される。なお、管理者が管理
者用トップページG12へのリンクボタンを選択した場
合は、管理者が入力した管理者IDおよびパスワードを
キーとして、サーバ装置1の図示しない管理情報領域に
記憶された管理者IDおよびパスワードを参照すること
で認証が行われ、認証可の場合には管理者用トップペー
ジG12がモニタ36に表示される。本システムにおい
ては、このように認証が行われた場合にのみ、初期画面
以降の各画面に以降することができるようにしている。
したがって、不当な第三者に情報が漏洩する危険性を回
避することができる。特に、本システムにおける入札形
式においては、各投資家による入札経過が他の投資家に
知られた場合には、入札株価が操作されて入札が不正に
行われる可能性が高い。そこで、上述のような認証シス
テムを用いることにより、各投資家の入札情報や参照履
歴等については当該投資家のみが参照でき、他の投資家
には非公開となるようにしており、これによって入札の
公平性および信頼性を担保している。
【0030】(取引情報処理−投資家の選定) つぎに、管理者用トップページG12を起点として行わ
れる投資者の選定処理について説明する。上述のように
発行企業情報、募集情報、および、投資家情報を記憶さ
せた後であって、少なくとも当該募集情報にて募集され
ている入札が開始される前に、管理者は、当該入札に参
加し得る投資家の選定を行う。具体的には、管理者がク
ライアント装置5を用いて、管理者用トップページG1
2に設けられている投資家選定用画面のリンクボタンを
選択すると、この投資家選定用画面が表示される。この
投資家選定用画面には、発行企業を特定するための情報
(ここでは、発行企業ID)を入力するための入力欄が
設けられており、この入力欄に発行企業IDを入力し
て、所定方法にて投資家の選定を指示すると、この発行
企業IDおよび投資家の選定要求がサーバ装置1の選定
処理部21eに受け渡され、選定処理が開始される。こ
の選定処理のフローチャートを第12図に示す。この第
12図に示すように、選定処理部21eは、まず、投資
家情報DB11を参照し、その時点において投資家情報
DB11に記憶されている全ての投資家の属性情報およ
び投資方針情報を呼び出し、各投資家の属性情報および
投資方針情報に含まれる各項目の内容を数値化する(ス
テップSA−1)。この数値化は、属性情報および投資
方針情報の内容を分類するために行われるもので、その
具体的方法は任意である。例えば、属性情報および投資
方針情報とその数値とを対応付ける数値テーブルがサー
バ装置1に記録されており(投資家の業態=都市銀行=
1、投資家の業態=地方銀行=2...等)、この数値
テーブルを参照することによって、属性情報および投資
方針情報を数値化する。また、選定処理部21eは、ク
ライアント装置5から送信された企業情報IDをキーと
して企業情報DBを参照し、この企業情報IDに対応す
る発行企業の希望属性情報および経営方針情報を呼び出
して、これら希望属性情報および経営方針情報に含まれ
る各項目の内容を数値化する(ステップSA−2)。こ
の数値化は、上記と同様に行うことができる。そして、
各投資家の属性情報の数値と希望属性情報の数値、各投
資家の投資方針情報の数値と経営方針情報の数値につい
て、公知の相関関数を用いた相関値を算定する(ステッ
プSA−3)。次いで、相関値の高い順に、投資家を所
定数選定する(ステップSA−4)。この所定数とは、
入札形態等に応じて任意に定めることができるが、本実
施の形態においては、日本国証券取引法において規定さ
れている簡易的な株式売買の募集(私募)の制限数であ
る49名としている。その後、クライアント装置5から
送信された企業情報IDと、選定した投資家の投資家I
Dとを、相互に関連付けて選定情報DB13に格納する
(ステップSA−5)。これにて選定処理が終了する。
このように選定を行うことの利点については後述する。
なお当然のことながら、このような投資家の選定は、管
理者が自己の経験等に基づいて行ない、選定した投資家
を手動的に登録することもできる。
【0031】(取引情報処理−企業一覧閲覧用画面の表
示) つぎに、企業一覧閲覧用画面G3の表示に関する処理に
ついて説明する。上記のように表示された投資家用トッ
プページG2は、各画面G2〜G6に移行するためのリ
ンクボタンを含んで構成されている。そして、投資家
が、所定のリンクボタンを選択すると、企業一覧閲覧用
画面G3を表示するための処理が行われる。この処理の
フローチャートを第13図に示す。この第13図におい
て、投資家によって企業一覧閲覧用画面G3のWebデ
ータが要求されると(ステップSB−1)、サーバ装置
1では、この要求を行っている投資家の投資家IDをキ
ーとして選定情報DB13を参照し、この投資家IDに
関連付けて記憶されている発行企業IDを呼び出す(ス
テップSB−2、SB−3)。そして、この発行企業I
Dをキーとして発行企業情報DB10を参照し、この発
行企業IDに関連付けて記憶されている発行企業の社名
および所在地を呼び出す(ステップSB−4)。また、
同時に、発行企業IDをキーとして募集情報DB12を
参照し、この発行企業IDに関連付けて記憶されている
発行企業の募集条件を呼び出す(同じく、ステップSB
−4)。次いで、これら呼び出した情報を用いて企業一
覧閲覧用画面G3のWebデータを生成して、これをク
ライアント装置3に送信する(ステップSB−5)。そ
して、クライアント装置3のモニタ36には、この企業
一覧閲覧用画面G3が表示される(ステップSB−6、
SB−7)。これにて企業一覧閲覧用画面G3の表示に
関する処理が終了する。この画面G3の構成例を第45
図に示す。この第45図に示すように、画面G3には、
発行企業の社名および所在地G3−1と、募集条件G3
−2とが表示されている。なお、このようなWebデー
タの生成は、例えば、CGI(Common Gateway Interfac
e)を用いて動的に行うことができる(以下、Webデー
タの生成において同じ)。このように表示される画面G
3を閲覧することにより、投資家は、未公開株式に対す
る入札が募集されていることを知ることができ、また、
この入札の募集条件を把握することができる。特に、こ
の画面G3に表示される発行企業の各種情報は、選定情
報DB13から取得した情報に基づいて呼び出されてお
り、当該発行企業の入札対象者として選定された投資家
(選定条件を満たした投資家)にのみ表示される。この
ような処理によれば、発行企業の希望する投資家像と、
投資家の希望する発行企業像とを相互にマッチングさ
せ、両者の希望の一致性が高い順に投資家を選定するこ
とができる。したがって、発行企業にとっては、自社が
望まない投資家が入札に参加することを防止することが
でき、好ましい資本関係を確立することができる。ま
た、発行企業の属性や経営方針等に合致した投資家にの
み入札情報が提示されるので、発行企業にとって敵対的
な買収や吸収合併の懸念を払拭できる。また、将来の業
務提携などを見込める投資家を集めることができ、安心
で高い信頼性を寄せることができる。また、投資家にと
っては、自己が投資する可能性が少ない発行企業の入札
への参加募集を呼びかけられることがないので、無駄な
入札検討を行う手間を省くことができる。さらに、管理
者にとっては、投資の可能性の高い投資家にのみ入札へ
の参加を呼びかけることができるので、投資家の入札率
を高めることができる。特に、投資家を自動的に49名
の法定人数以下に制限することができるので、簡易な募
集形態である私募としての募集を行うことができる。さ
らに、このような投資家の限定は、投資家に意識させる
ことなく行われるので、投資家に対して作為的な感覚や
不快感を抱かせることがない。
【0032】(取引情報処理−企業情報提供用画面の表
示) つぎに、企業情報提供用画面G8の表示に関する処理に
ついて説明する。その後、投資家は、企業一覧閲覧用画
面G3から企業情報提供用画面G8に移行することがで
きる。具体的には、企業一覧閲覧用画面G3に表示され
る発行企業の社名G3−1は、各発行企業毎の企業情報
提供用画面G8に移行するリンクボタンとして構成され
ている。そして、投資家が、このリンクボタンを選択す
ると、企業情報提供用画面G8を表示するための処理が
行われる。この処理では、リンクボタンに対応する発行
企業の発行企業基本情報を発行企業情報DB10から呼
び出し、この発行企業基本情報を用いて企業情報提供用
画面G8のWebデータを生成して、これをクライアン
ト装置3に送信する。そして、クライアント装置3のモ
ニタ36には、この企業情報提供用画面G8が表示され
る。この画面G8の構成例を第46図に示す。この第4
6図に示すように、画面G8には、発行企業基本情報の
表示領域G8−1が設けられている。そして、この画面
を閲覧することで、投資家は、発行企業についての詳細
な情報を得ることができ、入札に参加するか否か、ある
いは、参加する場合の入札内容等について検討すること
ができる。
【0033】(取引情報処理−目論見書データのダウン
ロード) その後、投資家は、企業情報提供用画面G8から目論見
書データのダウンロードを要求することができる。具体
的には、画面G8には、第46図に示すように、目論見
書データのダウンロードボタンG8−2が設けられてい
る。そして、投資家が、このダウンロードボタンG8−
2を選択すると、目論見書データのダウンロード処理が
行われる。この処理のフローチャートを第14図に示
す。この第14図に示すように、クライアント装置3か
らの目論見書データの要求があると(ステップSC−
1)、サーバ装置1では、ダウンロードボタンG8−2
に対応する発行企業の目論見書データ(PDF形式)を
発行企業情報DB10から呼び出し(ステップSC−
2、SC−3)、この目論見書データをクライアント装
置3に送信する(ステップSC−4〜SC−8)。そし
て、受信完了後、投資家はこの目論見書データを閲覧す
ることができる。特に、このようにPDF形式にて目論
見書データをダウンロードすることができるので、投資
家は任意のタイミングでテキストライクに目論見書デー
タを閲覧することができ、発行企業の内容を詳細に検討
することができる。また、送信が完了すると、この事実
がサーバ装置1の参照履歴登録処理部21fに受け渡さ
れ、この参照履歴登録処理部21fが参照履歴情報DB
14を更新する(ステップSC−9)。すなわち、当該
目論見書データをダウンロードした投資家の投資家ID
を、参照履歴情報DB14における当該目論見書データ
に対応する発行企業の発行企業IDに関連付けて記憶す
る。このように取得された履歴は、後述する入札処理に
おいて、投資家の書類閲覧条件の具備を判断するために
利用される。
【0034】(取引情報処理−入札) その後、投資家は、企業情報提供用画面G8から入札用
画面G9に移行し、この画面G9において入札を行なう
ことができる。具体的には、企業情報提供画面G8に
は、第46図に示すように、入札用画面G9へ移行する
リンクボタンG8−3が設けられている。そして、投資
家が、このリンクボタンG8−3を選択すると、サーバ
装置1の入札処理部21gによる入札処理が開始され
る。この処理のフローチャートを第15図、第16図に
示す。この第15図に示すように、入札用画面要求がク
ライアント装置3からサーバ装置1に送信されると(ス
テップSD−1)、入札用画面G9のWebデータがク
ライアント装置3に送信される(ステップSD−2、S
D−3)。そして、この画面G9がモニタ36に表示さ
れる(ステップSD−4、SD−5)。この画面G9の
構成例を第47図に示す。この第47図に示すように、
画面G9は、株数入札方式を選択する場合に、入札株価
を入力するための入力欄G9−1と入札株数を入力する
ための入力欄G9−2、総額入力方式を選択する場合
に、入札株価を入力するための入力欄G9−3と入力総
額を入力するための入力欄G9−4、最低許容購入株数
を入力するための入力欄G9−5、目論見書の内容を確
認したか否かを入力するためのラジオボタンG9−6、
G9−7、および、入札を指示するための指示ボタンG
9−8を含んで構成されている。そして、投資家は、必
要な情報を各入力欄G9−1〜G9−5に入力し、ラジ
オボタンG9−6、G9−7のいずれか一方を選択し、
指示ボタンG9−8を選択すると、これら入力された情
報がサーバ装置1に送信される(ステップSD−6、S
D−7)。この情報を受けたサーバ装置1は、当該投資
家によって目論見書データがダウンロードされているか
否かを判断する(ステップSD−8、SD−9)。具体
的には、この投資家の投資家IDと入札対象とされた発
行企業の発行企業IDをキーとして参照履歴情報DB1
4を参照し、これらが互いに関連付けて記憶されている
か否かを判断する。そして、記憶されている場合には、
この投資家によって目論見書データがダウンロードされ
ているものと判断し、さらに、目論見書の内容を確認し
たか否かの情報を確認する(ステップSD−10)。こ
こで、目論見書の内容を確認した旨の情報が送信されて
いる場合には、この時点において投資家が払込むべきと
予想される仮の金額(仮約定金額)を算定する(ステッ
プSD−11)。この算定は、クライアント装置3から
送信された入札株価×入札株数として行なうことができ
る。そして、この仮約定金額の表示を含んだ確認画面の
Webデータを生成して、クライアント装置3に送信す
る(ステップSD−12)。一方、ステップSD−9に
おいて目論見書データがダウンロードされていないもの
と判断した場合には、入札を行なう条件(書類閲覧条
件)を満たしていないと判断する。あるいは、目論見書
の内容を確認していない旨の情報が送信されている場合
にも、入札を行なう条件(書類閲覧条件)を満たしてい
ないと判断する。そして、これらの場合には、所定のエ
ラー画面のWebデータをクライアント装置3に送信す
る(ステップSD−13)。そして、これら確認画面ま
たはエラー画面がクライアント装置3のモニタ36に表
示される(ステップSD−14、SD−15)。この確
認画面G16の構成例を第48図に示す。この第48図
に示すように、画面G16は、仮約定金額の表示領域G
16−1と、入札キャンセルを指示するためのキャンセ
ルボタンG16−2と、入札を最終的に指示するための
指示ボタンG16−3とを含んで構成されている。ここ
で、投資家がキャンセルボタンG16−2を選択した場
合には、ステップSD−6に移行して入札用画面G9に
戻ることができる(ステップSD−16)。この場合、
入札の最終的な指示はサーバ装置1に送信されないた
め、入札手続きを始めからやり直すことができる。ある
いは、投資家が指示ボタンG16−3を選択した場合に
は、入札指示がサーバ装置1に送信される(ステップS
D−17、SD−18)。これを受けたサーバ装置1
は、入札情報DB15の入札情報を更新する(ステップ
SD−19、SD−20)。具体的には、ステップSD
−8において受信した入札価格と、入札株数または入札
総額とを、この入札を行なった投資家の投資家IDと共
に、入札対象である発行企業の発行企業IDに関連付け
て格納する。そして、入札の受け付けを完了した旨とサ
ービス利用に対するお礼の文面とを含んだ入札受け付け
画面のWebデータをクライアント装置3に送信する
(ステップSD−21)。そして、この画面がモニタ3
6に表示されることにより(ステップSD−22、SD
−23)、投資家は自己の入札が受け付けられたことを
確認することができる。これにて入札が完了する。な
お、上記のような入札処理においては、必要に応じて他
の入札条件を判断等することができる。例えば、入札単
位が設定されている場合には、投資家から送信された入
札株数が入札単位の整数倍であるか否かを判断し、整数
倍である場合にのみ上記のように入札を受け付ける一
方、整数倍でない場合には入札を無効としてモニタ36
にエラー画面を表示させることができる。
【0035】(落札処理) 以下、落札処理について説明する。この処理のフローチ
ャートを第17図に示す。この図において、サーバ装置
1の落札処理部21hは、所定間隔や所定時刻に自動的
に、あるいは、管理者からの所定の指示があった際に、
募集情報DB12に記憶されている落札予定日を参照す
るとともに、所定方法にて取得した現在日時を参照し、
落札予定日が到来した未公開株式があるか否かを判断す
る(ステップSE−1)。そして、到来した未公開株式
がある場合には、募集情報DB12から落札予定日が到
来した募集情報を読み込みと共に、これに対応する入札
情報を入札情報DB15から読み込む。そして、これら
募集情報と入札情報を用いて、落札株価決定処理部21
jによる落札株価決定処理によって落札株価を決定し
(ステップSE−2)、落札株数決定処理部21kによ
る落札株数決定処理によって各投資家の落札株数を決定
する(ステップSE−3)。その後、落札結果処理部2
1mによる落札結果処理によって落札結果についての通
知等を行い、落札処理が終了する(ステップSE−
4)。まず、落札株価決定処理および落札株数決定処理
について説明する。ただし、これら落札株価決定処理、
落札株数決定処理の具体的内容について説明する前に、
これら各処理の基本概念や利点等について説明する。上
述したように、発行企業は、募集条件として、株数発行
方式と総額発行方式とのいずれか一方を選択することが
できる。また、投資家は、入札方式として、株数入札方
式と総額入札方式のいずれか一方を選択することができ
る。そして、これら募集条件と入札方式の組み合わせに
応じて、落札株価決定処理および落札株数決定処理はそ
れぞれ異なる。すなわち、落札処理部21hは、読み込
んだ募集情報と入札情報との内容に基づいて、発行方式
と入札方式の種類を識別し、それに応じた処理を行う。
【0036】(落札処理の基本概念−株数発行方式・株
数入札方式) まず、募集条件として株数発行方式が選択され、入札方
式として株数入札方式が選択されている場合の落札処理
について説明する。ただし、始めに、この処理の基本概
念について説明し、具体的な落札処理時に発生し得る例
外的な処理については後述する。 (落札処理の基本概念−株数発行方式・株数入札方式−
落札株価決定処理) この場合の落札株価決定処理の基本概念のフローチャー
トを第18図に示す。この第18図に示すように、落札
株価決定処理では、まず、投資家にて提示された入札株
価のうち、最も高い入札株価を入札した投資家を選択し
(ステップSF−1)、この投資家の入札した入札株数
を累計株数として設定する(ステップSF−2)。そし
て、この累計株数が募集株数に達しているか否かを判断
し(ステップSF−3)、達している場合には、上記選
択した投資家が入札した入札株価を、全ての落札者に対
して同一の落札株価として決定する(ステップSF−
4)。一方、ステップSF−3において累計株数が募集
株数に達していないと判断した場合には(ステップSF
−5)、つぎに高い入札株価を入札した投資家を選択し
(ステップSF−6)、この投資家の入札した入札株数
を累計株数に加算する(ステップSF−7)。以降、こ
のような投資家の選択および入札株数の累計を、累計株
数が募集株数に達する迄繰り返す。そして、累計株数が
募集株数に達した際に選択されている投資家が入札した
入札株価を、全ての落札者に対して同一の落札株価とし
て決定する(再び、ステップSF−4)。これにて落札
株価決定処理が終了する。なお、投資家の数やその入札
数が少ない場合には、全ての入札数を累計した場合であ
っても、この累計株数が募集株数に達しない場合があ
る。この場合には、この全ての入札数を累計した時点
で、最後に選択されている投資家が入札した入札株価
を、全ての落札者に対して同一の落札株価として決定し
て、落札株価決定処理を終了する。 (落札処理の基本概念−株数発行方式・株数入札方式−
落札数決定処理) そして、つぎに、落札株数決定処理を行う。この落札株
数決定処理の基本概念のフローチャートを第19図に示
す。この第19図に示すように、落札株数決定処理で
は、落札株価以上の入札価格を入札した入札者の落札株
数を、これら入札者が入札した入札株数と決定する(ス
テップSG−1)。特に、落札株価以上の入札株価を提
示している入札者による入札株数の累計株数が、募集件
数を超過しない場合には、全ての落札者の落札件数を、
その入札株数とすることがででき、このステップSG−
1にて落札株数決定処理が終了する。一方、落札株価以
上の入札株価を提示している入札者による入札株数の累
計株数が、募集件数を超過しない場合には、以下のステ
ップが必要となる。まず、落札株価と同一の入札価格を
入札した入札者の落札株数を、その時点において落札株
数として決定されていない残余の株数(残余株数)と決
定する(ステップSG−2)。ただし、この場合におい
て、同一の入札価格を入札している入札者が複数存在す
る場合には(ステップSG−3)、これら各入札者の落
札株数を、比例配分処理にて決定する(ステップSG−
4)。この比例配分処理は、概略的に、各入札者の落札
株数を、その時点の残余株数をそれぞれの入札株数に応
じて比例配分する処理である。この比例配分処理の基本
概念のフローチャートを第20図に示す。この第20図
に示すように、比例配分処理では、比例配分処理の対象
となっている投資家のうち、入札株数が最も多い投資家
が複数存在するか否かを判断する(ステップSH−
1)。すなわち、同一の入札株数を入札した投資家が複
数存在するか否かを判断する。そして、複数存在しない
場合(一人のみが存在する場合)には、この一人を算定
対象として選択し(ステップSH−2)、この投資家の
仮の落札株数(仮落札株数)を算定する(ステップSH
−3)。この算定は、仮落札株数=(当該投資家の入札
株数/比例配分の対象の投資家の入札株数の合計)×残
余株数のように行なう。その後、募集条件として単位株
数があるか否かを判断し(ステップSH−4)、単位株
数がある場合には、仮落札株数を四捨五入することによ
って単位株数にまるめこむ(ステップSH−5)。次い
で、算定対象となっている投資家が最低許容購入数を設
定しているか否かを判断し(ステップSH−6)、設定
している場合には、仮落札株数が最低許容購入数以上で
あるか否かを判断する(ステップSH−7)。そして、
最低許容購入数を設定していない場合や、設定している
場合であっても、仮落札株数が最低許容購入数以上であ
る場合には、仮落札株数をこの投資家の落札株数として
決定する(ステップSH−8)。一方、最低許容購入数
を設定している場合で、仮落札株数が最低許容購入数以
上でない場合には、この投資家に落札株数を割り当てる
ことができないので、その落札株数を0に決定する(ス
テップSH−9)。以下、これらのステップを残余株数
が0になるまで繰り返す(ステップSH−10)。ま
た、ステップSH−1において、入札株数が最も多い投
資家が複数存在すると判断された場合には、抽選を行な
う必要性があるか否かを判断する(ステップSH−1
1)。ここで、抽選を行なう必要性がある場合とは、入
札条件が同一である投資家が複数存在しており、相互に
優劣を付けることができない場合であり、具体的には、
これら同一の入札株数を入札している投資家について、
さらに最低許容購入株数が同一である場合をいう。ここ
で、抽選を行なう必要がない場合には、所定の方法(例
えば、ランダム選択)にて一人の投資家を選択し(ステ
ップSH−12)、この投資家を対象としてステップS
H−3に移行する。一方、抽選を行なう必要がある場合
には、所定の方法にて抽選を行なって一人の投資家を選
択し(ステップSH−13)、この投資家の落札株数を
その時点の残余株数に決定する。この抽選方法としては
一人の投資家を選択することのできる任意の方法を採用
することができるが、例えば、無作為抽出を行なうこと
ができる。また、抽選は必ずしも自動的に行なわれる必
要はなく、例えば、後日、投資家自身が参加して手動的
な抽出を行なうための抽選会を開催することもできる。
このような場合には、抽選対象となる投資家の割り当て
株数を保留として、比例配分処理を終了することができ
る。そして、最後に、これまでの処理において選択され
なかった全ての投資家の落札株数を0に決定する(ステ
ップSH−14)。これにて比例配分処理が終了し、第
17図の落札株数決定処理が終了する。
【0037】(落札処理の基本概念−株数発行方式・株
数入札方式−ケース1) このような概念に従って行なわれる落札処理について、
ケース1〜6までの具体的な数値データを挙げて説明す
る。まず、ケース1の場合について説明する。このケー
ス1の数値データを第26図に示す。この第26図
(a)に示すように、ケース1では、募集条件は「発行
方式=株数発行方式」「募集件数=1,000株」「単位株
数=なし」である。また、第26図(b)に示すよう
に、投資家A〜Dが入札を行っており、投資家Aは「入札
株価=500,000円」「入札株数=700株」、投資家Bは
「入札株価=400,000円」「入札株数=200株」、投資家
Cは「入札株価=300,000円」「入札株数=100株」、投
資家Dは「入札株価=200,000円」「入札株数=500株」
を入札しており、いずれも「入札方式=株数入札方式」
「最低許容購入株数=なし」であるとする。まず、落札
株価決定処理では、第26図(c)に示すように、最も
高い入札株価である500,000円を提示している投資家A
を選択する。そして、累積入札株数を、累積入札株数=
その時点における累積入札株数0株+選択した投資家A
の入札株数700株=700株と算定する。この時点では、累
積入札株数700株は募集株数1,000株に達していないた
め、つぎの投資家を選択する。すなわち、つぎに高い入
札株価である400,000円を提示している投資家Bを選択
する。そして、累積入札株数を、累積入札株数=700株
+投資家Bの入札株数200株=900株と算定する。この時
点でも、累積入札株数900株は募集株数1,000株に達して
いないため、第26図(d)に示すように、つぎの投資
家Cを選択し、累積入札株数を、累積入札株数=900株
+投資家Cの入札株数100株=1,000株と算定する。この
時点で、累積入札株数1,000株は募集株数1,000株に達し
ているので、この時に選択されている投資家Cの入札株
価300,000円を、落札株価に決定する。これにて落札株
価決定処理を終了する。また、落札株数決定処理では、
第26図(e)に示すように、最初に、落札株価300,00
0円以上の入札株価500,000円、400,000円を入札した入
札者A、Bの落札株数を、これら入札者A、Bが入札し
た入札株数700株、200株として決定する。また、落札株
価300,000円と同一の入札価格300,000円を入札した投資
家は、投資家C一人であるため、この投資家Cの落札株
数を、その時点の残余株数100株として決定する。これ
にて落札株価決定処理が終了する。
【0038】(落札処理の基本概念−株数発行方式・株
数入札方式−ケース2) つぎに、ケース2の場合について説明する。このケース
は、ケース1と異なり、落札株価決定処理において、最
後に算定した累計入札株数が募集株数を越えてしまう場
合を想定している。このケース2の数値データを第27
図に示す。この第27図(a)に示すように、ケース2
の募集条件および入札条件はケース1とほぼ同じである
が、投資家Cは「入札株価=300,000円」「300株」、投
資家Dは「入札株価=300,000円」「200株」である点に
おいて異なる。まず、落札株価決定処理では、第27図
(c)(d)に示すように、ケース1の場合と同様に、
投資家A、投資家Bが順次選択され、累計入札株数=投
資家Aの入札株数700株+投資家Bの入札株数200株=90
0株となる。その後、投資家C、Dが選択され、累計入
札株数=900株+投資家Cの入札株数300株+投資家Dの
入札株数200株=1400株となる。この時点で、累積入札
株数1400株は募集株数1,000株に達しているので、この
時に選択されている投資家C、Dの入札株価300,000円
を、落札株価に決定する。これにて落札株価決定処理を
終了する。また、落札株数決定処理では、ケース1の場
合と同様、第27図(e)に示すように、入札者A、B
の落札株数を、それぞれ700株、200株として決定する。
つぎに、落札株価300,000円と同一の入札価格300,000円
を入札した投資家は、投資家C、Dの複数であるため、
残余株数100株を、これら投資家C、Dのそれぞれの入
札株数に応じて比例配分処理を行なう。この処理では、
入札株数の多い投資家Cを比例配分対象として選択し、
この投資家Cの仮落札株数=(投資家Cの入札株数300
株/比例配分対象者である投資家C、Dの入札株数の合
計500株)×残余株数100株=60株と算定する。ここで、
ケース2では単位株数がなく、また、投資家Cは最低許
容購入株数を設定していないので、仮落札株数60株が、
投資家Cの落札株数に決定される。そして、残余株数が
40株あるので、投資家Dを選択してステップSH−2〜
SH−8を行い、投資家Dの落札件数40株を決定する。
これにて残余株数が0になるので、比例配分処理が終了
し、落札株数決定処理が終了する。
【0039】(落札処理の基本概念−株数発行方式・株
数入札方式−ケース3) つぎに、ケース3の場合について説明する。このケース
3は、単位株数や最低許容購入株数が設定されている場
合を想定している。このケース3の数値データを第28
図に示す。この第28図に示すように、ケース2の募集
条件および入札条件はケース2とほぼ同じであるが、募
集条件として「単位株数=100株」が設定されており、
投資家C、Dは「最低許容購入株数=100株」を設定し
ている。まず、落札株価決定処理では、第28図(c)
(d)に示すように、ケース2の場合と同様に、落札株
価=300,000円を決定する。そして、落札株数決定処理
では、ケース2の場合と同様に、投資家A、Bへ株数70
0株、200株を順次割り当てた後、比例配分処理において
投資家Cの株数60株を算定する。この株数60株は、単位
株数100株に満たないため、この株数をこのまま投資家
Cに割り当てることができない。そこで、ステップSH
−5において、この株数60株を四捨五入によって単位株
数にまるめこみ、100株とする。この100株は、投資家C
の最低許容購入株数100株以上であるため、これを投資
家Cの落札株数に決定する。これにて残余株数がなくな
るので、比例配分処理が終了し、落札株数決定処理が終
了する。
【0040】(落札処理の基本概念−株数発行方式・株
数入札方式−ケース4) つぎに、ケース4の場合について説明する。このケース
4は、抽選を行なう場合を想定している。このケース4
の数値データを第29図に示す。この第29図(a)に
示すように、ケース4では、募集条件は「単位株数=10
0株」である。また、第29図(b)に示すように、投
資家A〜Eが入札を行っており、投資家Aは「入札株価=
500,000円」「入札株数=500株」、投資家Bは「入札株
価=400,000円」「入札株数=300株」、投資家Cは「入
札株価=300,000円」「入札株数=300株」、投資家D、
Eは「入札株価=300,000円」「入札株数=100株」を入
札しており、いずれも「最低許容購入株数=なし」であ
るとする。まず、落札株価決定処理では、第29図
(c)(d)に示すように、ケース3の場合と同様に、
落札株価=300,000円を決定する。そして、落札株数決
定処理では、ケース3の場合と同様に、投資家A、Bへ
株数500株、300株を順次割り当てた後、比例配分処理に
おいて、投資家Cの落札株数を100株に決定する。その
後、比例配分の対象者である投資家D、Eについては、
入札株数や最低許容購入株数についての条件が同じであ
り、抽選する必要があるため、ステップSH−11から
SH−13に移行して、投資家D、Eのいずれか一方を
抽選にて選択し、選択された投資家の落札株数を残余株
数100株に決定する。これにて残余株数がなくなるの
で、比例配分処理が終了し、落札株数決定処理が終了す
る。
【0041】(落札処理の基本概念−株数発行方式・株
数入札方式−ケース5) つぎに、ケース5の場合について説明する。このケース
5は、同一の入札株価を提示している複数の投資家のう
ち、入札株数の多い投資家の落札株数が、入札株数の少
ない投資家の落札株数よりも少なくなる場合を想定して
いる。このケース5の数値データを第30図に示す。こ
の第30図(a)に示すように、ケース5の募集条件お
よび入札条件はケース4とほぼ同じであるが、募集条件
として「単位株数=100株」が設定されており、投資家
Cは「最低許容購入株数=200株」を設定している。ま
ず、落札株価決定処理では、第30図(c)(d)に示
すように、ケース4の場合と同様に、落札株価=300,00
0円を決定する。そして、落札株数決定処理では、ケー
ス4の場合と同様に、投資家A、Bへ株数500株、300株
を順次割り当てた後、比例配分処理において投資家Cの
仮落札株数120株を算定する。しかしながら、この株数1
20株は単位株数100株に合致しないので、ステップSH
−5において、これを単位株数にまるめて100株とす
る。ここで、この100株は投資家Cの最低許容購入株数2
00株以上でないため、ステップSH−9において、この
投資家Cの落札株数を0株に決定する。その後、ステッ
プSH−2からSH−8を行なうことにより、残余件数
である200株を、投資家D、Eにそれぞれ100株ずつ割り
当てて、比例配分処理が終了し、落札株数決定処理が終
了する。
【0042】(落札処理の基本概念−株数発行方式・株
数入札方式−ケース6) つぎに、ケース6の場合について説明する。このケース
6は、3人の投資家の落札株数を抽選にて決定する場合
を想定している。このケース6の数値データを第31図
に示す。この第31図(a)(b)に示すように、ケー
ス6の募集条件および入札条件はケース4とほぼ同じで
あるが、入札条件として、投資家Bは「入札株価=400,
000円」「入札株数=400株」を設定し、投資家Cは「入
札株価=300,000円」「入札株数=100株」を設定してい
る。まず、落札株価決定処理では、第31図(c)
(d)に示すように、ケース4の場合と同様に、落札株
価=300,000円を決定する。そして、落札株数決定処理
では、ケース4の場合と同様に、投資家A、Bへ株数50
0株、400株を順次割り当てた後、比例配分処理において
投資家C〜Eの落札株数を決定する。ここで、比例配分
の対象者である投資家C〜Eについては、入札株数や最
低許容購入株数についての条件が同じであり、抽選する
必要があるため、ステップSH−13において投資家C
〜Eのうちの一人を抽選にて選択し、選択された投資家
の落札株数を残余件数100株に決定する。これにて残余
株数がなくなるので、比例配分処理が終了し、落札株数
決定処理が終了する。さて、これまで株数発行方式およ
び株数入札方式が選択されている場合の落札処理の基本
概念について、具体的数値を挙げつつ説明した。このよ
うな方式による利点は下記の通りである。すなわち、こ
のように投資者からの入札が行われると、各投資者にと
って公正な一定の規則に従って落札価格および落札株数
が自動的に決定されるので、投資者が入札した入札価格
および入札株数のみによって未公開株式の株価が決定さ
れるようになり、証券会社の恣意を排除した客観的で合
理的な株価形成を行うことができる。
【0043】(落札処理の基本概念−総額入札方式) つぎに、入札方式として総額入札方式が選択されている
場合の落札処理の基本概念について説明する。なお、こ
こでは、上記の例との比較を容易にするため、発行方式
を株式発行方式とする。この総額入札方式の場合にも、
基本的には上述の株数入札方式の場合と同様に落札株価
および落札株数の算定が行なわれるが、株数入札方式の
場合とは、基本的に以下の点において異なる。まず、総
額入札方式では投資家が入札株価と入札総額とを入札す
るので、各投資家の入札株数は、入札総額/入札株価を
行なうことにより算定する。また、落札株価決定処理に
おいて、入札株価の高い投資家から低い投資家へ順次選
択を行ない、入札株数の累計株数を算定する際、それ以
前に累計株数に算定した入札株数を、引き下げた入札株
価に応じて再計算する。
【0044】(落札処理の基本概念−総額入札方式−ケ
ース7) このような概念に従って行なわれる落札処理について、
ケース7として具体的な数値データを挙げて説明する。
このケース7の数値データを第32図に示す。この第3
2図(a)に示すように、ケース7では、募集条件は
「発行方式=株数発行方式」「募集株数=1,000株」
「単位株数=なし」である。また、第32図(b)に示
すように、投資家A〜Cが入札を行っており、投資家Aは
「入札株価=500,000円」「入札総額=150,000,000
円」、投資家Bは「入札株価=400,000円」「入札総額=
120,000,000円」、投資家Cは「入札株価=300,000円」
「入札総額=90,000,000円」を入札しており、いずれも
「入札方式=総額入札方式」「最低許容購入株数=な
し」であるとする。まず、落札株価決定処理では、第3
2図(c)に示すように、株数入札方式の場合と同様
に、入札株価の最も高い投資家Aを選択して、累積入札
株数=300株と算定する。このように、総額入札方式を
採用した投資家の入札株数については、入札総額150,00
0,000/入札株価500,000の如く、入札総額と入札株価と
に基づいて仮定的に算定される。この累積入札株数300
株は募集株数1,000株に達していないので、つぎに投資
家Bを選択し、累積入札株数の算定を行なう。この累積
入札株数の算定においては、第32図(d)に示すよう
に、新たに選択された投資家Bの入札株価400,000を用
いて、その以前に選択された投資家Aの入札株数を再算
定する。この再算定は、(投資家Aの入札総額150,000,
000円)/(新たに選択された投資家Bの入札株価400,0
00円)=375株のように行なわれる。つまり、新たに投
資家Bを選択した際には、入札株価が下がるので、その
分だけ、以前に選択された投資家Aの入札株数が増加す
ると考える。そして、この再算定した入札株数375株
と、投資家Bの入札株数300とを用いて累積入札株数を
算定する。すなわち、累積入札株数=375株+300株=67
5株となる。ここでも、累積入札株数675株は募集株数1,
000株に達していないので、第32図(e)に示すよう
に、投資家Cを選択して、同様に累計入札株数を算定す
る。この累計入札株数は、500株+400株+300株=1200
株であり、募集株数1,000株に達したので、落札株価を3
00,000円に決定し、落札株価決定処理を終了する。な
お、落札株数決定処理は、落札株価決定処理の終了時に
累計された各投資家の落札株数を用いて、株数入札方式
の場合と全く同様に行なわれる。このケース7では、第
32図(f)に示すように、投資家A〜Cの落札株数
は、それぞれ500株、400株、100株に決定される。これ
にて落札株数決定処理が終了する。さて、総額入札方式
が選択されている場合の落札処理の基本概念について、
具体的数値を挙げつつ説明した。このような方式による
利点は下記の通りである。まず、株数入札方式を採用し
た入札の場合、たいていの投資家にとっては、落札価格
が入札価格よりも低くなるので、予定していた投資額よ
りも実際の投資額よりも低くなってしまう場合がある。
あるいは、入札価格で落札した投資家にとっては、同額
で入札した投資家が複数あった場合には残余株数を比例
配分するので、入札株数よりも少ない株数で落下するこ
とになってしまう。これは、多数銘柄に少額投資するこ
とになり、極端な場合には落札株数が1株になる場合も
生ずる等、投資家にとっては、事務手続において不便で
ある場合や、投資計画の見直しを必要とされる場合があ
る。これに対して、総額入札方式を採用した場合、落札
価格の下落に従って、高い入札価格で入札した投資家の
入札株数が増加するので、高い入札価格で入札した投資
家はより有利な条件で未公開企業の株式を購入すること
ができるようになる。また、総額入札方式を採用した場
合、入札総額が高い投資家の落札株数が多くなる傾向に
あり、また落札価格が高く設定されやすいので、発行企
業にとっては株主数の増加を抑えつつ、より多くの資金
を調達できるようになる。
【0045】(落札処理の基本概念−総額発行方式) つぎに、募集条件として総額発行方式が選択されている
場合の落札処理の基本概念について説明する。なお、こ
こでは、上記の例との比較を容易にするため、入札方式
を株数入札方式とする。この総額発行方式の場合、株数
発行方式の説明中における「株数」との語を「株価」と
読み替え、「募集株数」との語を「募集総額」と読み替
えることによって説明できる。すなわち、総額発行方式
は、入札株数に代えて入札株価の累計を求め、この入札
価格の累計が、募集総額に達した時点の入札株価を、全
落札者に対して均一の落札株価に決定する方式である。
【0046】(落札処理の基本概念−総額発行方式−ケ
ース8) このような概念に従って行なわれる落札処理について、
ケース8として具体的な数値データを挙げて説明する。
このケース8の数値データを第33図に示す。この第3
3図(a)に示すように、ケース8では、募集条件は
「発行方式=総額発行方式」「募集総額=100,000,000
円」「単位株数=なし」である。また、第33図(b)
に示すように、投資家A〜Cが入札を行っており、投資
家Aは「入札株価=200,000円」「入札株数=300株」、
投資家Bは「入札株価=150,000円」「入札株数=500
株」、投資家Cは「入札株価150,000円」「入札株数=3
00株」を入札しており、いずれも「入札方式=株数入札
方式」「最低許容購入株数=なし」であるとする。ま
ず、落札株価決定処理では、第33図(c)に示すよう
に、入札株価の最も高い投資家Aを選択して、累計入札
総額を、累計入札総額=投資家Aの入札総額60,000,000
円と算定する。この時、株数入札方式を採用している投
資家Aについては、入札総額=入札株価×入札株数と算
定する。ただし、総額入札方式を採用している投資家に
ついては、その入札総額をそのまま用いることができ
る。この時点において、累計入札総額60,000,000円は募
集総額100,000,000に達していないので、第33図
(d)に示すように、つぎに投資家Bを選択し、同様に
累計金額の算定を行なう。この時点で、累積金額=60,0
00,000円+75,000,000円=135,000,000円となり、募集
総額100,000,000円に達するので、この投資家Bが入札
した150,000円を落札株価として決定する。これにて落
札株価決定処理が終了する。つぎに、落札株数決定処理
では、まず、第33図(e)に示すように、最も高い入
札株価を入札した投資家Aの落札株数を、300株に決定
する。そして、落札株価と同一の株価を入札した投資家
B、Cに対して、入札株数に応じて残余株数を比例配分
する。ただし、ここでの残余株数は、募集総額から、こ
れまでに落札株数が決定した投資家Aの入札総額を差し
引いた残りの金額(残余金額)に対応する株数である。
これにて落札数決定処理が終了する。この場合、残余金
額=募集総額100,000,000円−投資家Aの入札総額60,00
0,000円=40,000,000円であるため、残余株数=残余金
額40,000,000円/落札株価150,000円≒266株となる。こ
のように、総額発行方式においては、残余金額を落札株
価で徐することにより、落札株数を算定する。したがっ
て、投資家Bの落札株数=266株×(500/(500+30
0))≒166株、投資家Cの落札株数=266株×(300/
(500+300))≒166株、投資家Cの落札件数=266株×
(300/(500+300))≒100株になる。この場合、入札
総額の累計金額は99,900,000円となって、発行企業が希
望した募集総額100,000,000円に極めて近い額で資金調
達を行うことができる。さて、総額発行方式が選択され
ている場合の落札処理の基本概念について、具体的数値
を挙げつつ説明した。このような方式による利点は下記
の通りである。まず、株数発行方式を採用した場合、落
札価格が低くなった場合には、結果的に発行企業の意図
した資金を調達できない場合がある。これに対して総額
発行方式では、高い入札株価で入札した投資家の落札株
数が多いほど、全体として高い落札価格で落札されるの
で、落札株価を高く設定できる。また、落札株価が高い
ほど全体の発行株式数が少なくなるので、株主数の増加
を抑えることも可能となる。
【0047】(実際の落札処理) さて、これまで落札処理の基本概念について説明してき
たが、実際の落札処理においては、1つの未公開株式の
入札において株数入札方式で入札を行う投資家と総額入
札方式で入札を行う投資家が混在し(このような入札を
混合入札を称する)、また、基本概念では説明していな
い例外処理が必要になる場合がある。以下、これらの点
を踏まえて、本システムにて行われる実際の落札処理の
内容について具体的数値データを例示しつつ説明する。
【0048】(実際の落札処理−株数発行方式・混合入
札) まず最初に、発行企業が株数発行方式を選択しており、
複数の投資家が混合入札を行っている場合のケース9〜
14について説明する。この場合の実際の落札株価決定
処理のフローチャートを第21図、実際の落札株数決定
処理のフローチャートを第22図に示す。なお、比例配
分処理については、第20図を同様である。
【0049】(実際の落札処理−株数発行方式・混合入
札−ケース9) まず、ケース9について説明する。このケース9の数値
データを第34図に示す。この第34図(a)に示すよ
うに、ケース9では、募集条件は「発行方式=株数発行
方式」「募集件数=1,000株」「最低入札価格=100,000
円」である。また、第34図(b)に示すように、投資
家A〜Cが入札を行っており、投資家Aは「入力方式=総
額入札方式」「入札株価=200,000円」「入札総額=70,
000,000円」、投資家Bは「入札方式=株数入札方式」
「入札株価=200,000円」「入札株数=500株」、投資家
Cは「入札方式=株数入札方式」「入札株価=150,000
円」「入札株数=300株」を入札しており、いずれも
「最低許容購入株数=なし」であるとする。まず、落札
株価決定処理では、累積入札株数=0にて初期化を行っ
た後(ステップSI−1)、第34図(c)に示すよう
に、最も高い入札株価である200,000円を提示している
投資家A、Bを選択する(ステップSI−2)。そし
て、累積入札株数を850株と算定する(ステップSI−
3〜SI−5)。ここで、総額入札方式の投資家につい
てはその入札株数を算定する必要があるが(ステップS
I−4)、このケース9ではその必要がないので、ステ
ップSI−3からSI−5に移行する。この時点におい
て、累積入札株数850株は募集株数1,000株に達しておら
ず(ステップSI−6)、また、全ての投資家A〜Cに
ついての選択が終了していないので(ステップSI−
7)、さらに処理を継続する。ここで、つぎの投資家を
選択する前に、それまでに選択した投資家の入札株価を
所定金額だけ繰り下げることができる場合には、この繰
り下げを行い、累積入札株数を再算定する(ステップS
I−8)。ここで、入札株価を所定金額だけ繰り下げる
ことができる場合とは、この繰り下げ後の入札株価が、
つぎに選択されるべき投資家の入札株価を上回っている
場合である。この所定金額は任意であるが、本実施の形
態においては10,000円とする。このケース9では、繰り
下げ後の入札株価=200,000円−所定金額10,000円=19
0,000円であり、つぎに選択されるべき投資家Cの入札
価格150,000円を上回っているため、この繰り下げ可能
と判断して、ステップSI−3に移行し、ステップSI
−5において累積入札株数を再算定する。この再算定に
おいて、総額入札方式を選択している投資家Aの入札株
数は、繰り下げ後の入札株価を用いて再算定される(ス
テップSI−4)。すなわち、投資家Aの入札株数=7
0,000,000円/190,000円≒368株となる。また、株数入
札方式を選択している投資家Bの入札株数は一定の500
株であるため、累積入札株数=368株+500株=868株と
なる。以降、入札株価=160,000円になるまで同様に繰
り下げを行うが、この時点においても累積入札株数は募
集株数1,000株に達しないため、つぎのステップSI−
8では、ステップSI−2に移行して投資家Cを選択
し、入札株価=150,000円を用いて累積入札株数の算定
を行う。そして、その後のステップSI−6において、
累積入札株数1,266株は募集株数1,000株に達していると
判断し、落札株価=150,000円に決定して(ステップS
I−9)、落札株価決定処理を終了する。つぎに、落札
数決定処理において、まず、落札株価=150,000円を超
える入札価格を入札している投資家A、Bが存在するの
で(ステップSJ−1)、これら投資家A、Bを選択す
る(ステップSJ−2)。ここで、投資家A、Bによる
入札株数の累計株数が募集株数1,000株を超えているか
否かが判断される(ステップSJ−3)。ここで、総額
入札方式を選択している投資家Aの入札株数は、自己の
入札総額70,000,000円/落札株価150,000円≒466株と算
定される。この場合、累計株数は、投資家Aの入札株数
466株+投資家Bの入札株数500株=966株であり、募集
株数1,000株に満たないので、第34図(f)に示すよ
うに、これら投資家A、Bについて落札株数を決定する
(ステップSJ−4)。この時点において、残余株数
は、1,000株−966株=34株であり、残余株数が残ってい
るので、ステップSJ−6に移行する。このステップS
J−6では、落札株価150,000円と同一の入札株価を入
札した投資家Cを選択し、この投資家Cについて比較配
分処理を行うことができる。この場合には、投資家Cに
残余株数34株が割り当てられる。これで残余株数が0に
なったので、落札数決定処理が終了する。
【0050】(実際の落札処理−株数発行方式・混合入
札−ケース10) つぎに、ケース10について説明する。このケース10
の数値データを第35図に示す。この第35図(a)
(b)に示すように、ケース10の募集条件および入札
条件はケース9とほぼ同じであるが、投資家Bは「入札
株価=200,000円」「入札株数=600株」を入札している
点で異なる。まず、落札株価決定処理では、第35図
(e)に示すように、ステップSI−8において落札株
価を170,000円に繰り下げた時点で、累積入札株数1,011
が募集株数1,000株に達するので、落札価格が170,000円
に決定する。これにて落札株価決定処理が終了する。そ
して、落札数決定処理において、ステップSJ−6から
SJ−7に移行し、投資家A、Bを対象に比例配分処理
が行われる。この処理では、投資家Aの落札株数411株
と、投資家Bの入札株数600株とに基づいて、募集株数
1,000株を比例配分するので、落札株数が第35図
(f)のように決定される。これにて落札数決定処理が
終了する。
【0051】(実際の落札処理−株数発行方式・混合入
札−ケース11) つぎに、ケース11について説明する。このケース11
の数値データを第36図に示す。この第36図(a)
(b)に示すように、ケース11の募集条件および入札
条件はケース10とほぼ同じであるが、投資家Cは「入
札株価=170,000円」「入札株数=300株」を入札してい
る点で異なる。まず、落札株価決定処理では、第36図
(c)に示すようにステップSI−2において投資家
A、Bが選択された後、第36図(d)に示すように落
札株価が序々に引き下げられる。その後、第36図
(e)に示すように再びステップSI−2において投資
家Cが選択された後、ステップSI−6において累積入
札株数1,311が募集株数1,000株に達したと判断され、落
札価格が170,000円に決定する。これにて落札株価決定
処理が終了する。そして、落札数決定処理において、ス
テップSJ−4にて投資家A、Bの落札株数が第36図
(f)に示すように決定された時点で、残余株数が0に
なるので、投資家Cの落札株数は0になり、落札数決定
処理が終了する。
【0052】(実際の落札処理−株数発行方式・混合入
札−ケース12) つぎに、ケース12について説明する。このケース12
の数値データを第37図に示す。この第37図(a)
(b)に示すように、ケース12の募集条件および入札
条件はケース11とほぼ同じであるが、投資家Bは「入
札株価=150,000円」「入札株数=600株」、投資家Cは
「入札株価=150,000円」「入札株数=300株」を入札し
ている点で異なる。まず、落札株価決定処理では、第3
7図(c)〜(e)に示すように、投資家A、Bの後
に、ステップSI−2において投資家Cが選択され、ス
テップSI−6において累積入札株数1,366が募集件数
1,000株に達したと判断され、落札価格が150,000円に決
定する。これにて落札株価決定処理が終了する。そし
て、落札数決定処理において、ステップSJ−4にて投
資家Aの落札株数を第37図(f)に示すように決定し
た後、ステップSJ−7において投資家B、Cに残余株
数544株を比例配分する。この結果、投資家B、Cの落
札株数を第37図(f)に示すように決定し、落札数決
定処理が終了する。
【0053】(実際の落札処理−株数発行方式・混合入
札−ケース13) つぎに、ケース13について説明する。このケース13
の数値データを第38図に示す。この第38図(a)
(b)に示すように、ケース13の募集条件および入札
条件はケース12とほぼ同じであるが、投資家Aは「入
札株価=150,000円」「入札総額=70,000,000株」を入
札している点で異なる。まず、落札株価決定処理では、
第38図(c)に示すように、ステップSI−2におい
て投資家A〜Cが選択された後、ステップSI−6にお
いて累積入札株数1,366が募集株数1,000株に達したと判
断され、落札価格が150,000円に決定する。これにて落
札株価決定処理が終了する。そして、落札数決定処理に
おいて、ステップSJ−7において投資家A〜Cに募集
株数1,000株を比例配分する。この結果、投資家A〜C
の落札株数を第37図(f)に示すように決定し、落札
数決定処理が終了する。
【0054】(実際の落札処理−株数発行方式・混合入
札−ケース14) つぎに、ケース14について説明する。このケース14
の数値データを第39図に示す。この第39図(a)
(b)に示すように、ケース14の募集条件および入札
条件はケース13とほぼ同じであるが、投資家Bは「入
札株価=160,000円」「入札株数=600株」を入札してい
る点で異なる。まず、落札株価決定処理では、第39図
(c)に示すように、ステップSI−2において投資家
Bが選択された後、第39図(d)に示すように、ステ
ップSI−2において投資家A、Cが選択される。そし
て、ステップSI−6において累積入札株数1,366が募
集株数1,000株に達したと判断され、落札価格が150,000
円に決定する。これにて落札株価決定処理が終了する。
そして、落札数決定処理において、ステップSJ−4に
て投資家Bの落札株数を第39図(e)に示すように60
0株に決定した後、ステップSJ−7において投資家
A、Cに残余株数400株を比例配分する。この結果、投
資家A、Cの落札株数を第39図(e)に示すように決
定し、落札数決定処理が終了する。
【0055】(実施の落札処理−総額発行方式・混合入
札) つぎに、発行企業が総額発行方式を選択しており、複数
の投資家が混合入札を行っている場合のケース15〜1
9について説明する。この場合の実際の落札株価決定処
理のフローチャートを第23図、実際の落札株数決定処
理のフローチャートを第24図に示す。なお、比例配分
処理については、第20図と同様である。
【0056】(実際の落札処理−総額発行方式・混合入
札−ケース15) まず、ケース15について説明する。このケース15の
数値データを第40図に示す。この第40図(a)に示
すように、ケース15では、募集条件は「発行方式=総
額発行方式」「募集総額=100,000,000円」「最低入札
株価=100,000円」である。また、第40図(b)に示
すように、投資家A〜Cが入札を行っており、投資家Aは
「入札方式=総額入札方式」「入札株価=200,000円」
「入札総額=70,000,000円」、投資家Bは「入札方式=
株数入札方式」「入札株価=200,000円」「入札株数=1
50株」、投資家Cは「入札方式=株数入札方式」「入札
株価=150,000円」「入札株数=300株」を入札してお
り、いずれも「最低許容購入株数=なし」であるとす
る。まず、落札株価決定処理では、累積入札総額=0に
て初期化を行った後(ステップSK−1)、第40図
(c)に示すように、最も高い入札株価である200,000
円を提示している投資家A、Bを選択する(ステップS
K−2)。そして、累積入札金額を100,000,000円と算
定する(ステップSK−3〜SK−5)。ここで、株数
入札方式の投資家Bについてはその入札総額を算定する
必要があるため(ステップSK−4)、入札株価20,000
円×入札株数150株=30,000,000円と算定する。この時
点において、累積入札総額は募集総額100,000,000円に
達しているので(ステップSK−5、SK−6)、落札
株価=200,000円に決定して(ステップSK−8)、落
札株価決定処理を終了する。つぎに、落札数決定処理に
おいて、まず、落札株価=200,000円を超える入札価格
を入札した投資家は存在しないので(ステップSL−
1)、落札株価=200,000と同一の入札株価を入札した
投資家A、Bを選択し(ステップSL−6)、これら投
資家A、Bを対象として募集総額100,000,000について
比例配分処理を行い、第40図(d)に示すように落札
株数を決定する。これにて落札数決定処理が終了する。
【0057】(実際の落札処理−総額発行方式・混合入
札−ケース16) つぎに、ケース16について説明する。このケース16
の数値データを第41図に示す。この第41図(a)
(b)に示すように、ケース16の募集条件および入札
条件はケース15とほぼ同じであるが、投資家Bは「入
札株価=190,000円」「入札株数=500株」を入札してい
る点で異なる。まず、落札株価決定処理では、第41図
(c)に示すように、まず投資家Aを選択し、さらに、
第41図(d)に示すように、ステップSK−2におい
て投資家Bを選択した時点で、累積入札総額164,920,00
0円が募集総額100,000,000円に達するので、落札価格が
190,000円に決定する。これにて落札株価決定処理が終
了する。そして、落札数決定処理において、ステップS
L−4にて投資家Aの落札株数を第41図(e)に示す
ように決定した後、ステップSL−7において投資家B
の落札株数を決定する。この場合、(100,000,000円−7
0,000,00円)/190,000円=158株(募集総額の上限の範
囲で端株は切り上げ)と決定する。これにて落札数決定
処理が終了する。
【0058】(実際の落札処理−総額発行方式・混合入
札−ケース17) つぎに、ケース17について説明する。このケース17
の数値データを第42図に示す。この第42図(a)
(b)に示すように、ケース17の募集条件および入札
条件はケース16とほぼ同じであるが、投資家Bは「入
札株価=200,000円」「入札株数=500株」を入札してい
る点で異なる。まず、落札株価決定処理では、第42図
(c)に示すように、ステップSK−2において投資家
A、Bを選択した時点で、累積入札総額170,000,000円
が募集総額100,000,000円に達するので、落札価格が20
0,000円に決定する。これにて落札株価決定処理が終了
する。そして、落札数決定処理において、ステップSL
−6において落札株価=200,000円と同一の入札価格を
入札した投資家A、Bを選択し、これら投資家A、Bを
対象として募集総額100,000,000について比例配分処理
を行い、第42図(d)に示すように落札株数を決定す
る。これにて落札数決定処理が終了する。
【0059】(実際の落札処理−総額発行方式・混合入
札−ケース18) つぎに、ケース18について説明する。このケース18
の数値データを第43図に示す。この第43図(a)
(b)に示すように、ケース18の募集条件および入札
条件はケース17とほぼ同じであるが、投資家Bは「入
札株価=150,000円」「入札株数=600株」を入札してい
る点で異なる。まず、落札株価決定処理では、第43図
(c)に示すように、ステップSK−2において投資家
Aを選択した後、第43図(d)に示すように、落札株
価を序々に繰り下げ、さらに第43図(e)に示すよう
に、再びステップSK−2において投資家B、Cを選択
した時点で、累積入札総額204,900,000円が募集総額10
0,000,000円に達するので、落札価格が150,000円に決定
する。これにて落札株価決定処理が終了する。そして、
落札数決定処理において、ステップSL−4にて投資家
Aの落札株数を第43図(f)に示すように決定した
後、ステップSL−7において投資家B、Cに残余金額
30,100,000円を比例配分する。この結果、投資家B、C
の落札株数を第43図(f)に示すように決定し、落札
数決定処理が終了する。
【0060】(実際の落札処理−総額発行方式・混合入
札−ケース19) 最後に、ケース19について説明する。このケース19
の数値データを第44図に示す。この第44図(a)
(b)に示すように、ケース19の募集条件および入札
条件はケース18とほぼ同じであるが、投資家Bは「入
札株価=150,000円」「入札株数=100株」、投資家Bは
「入札株価=100,000円」「入札株数=300株」を入札し
ている点で異なる。まず、落札株価決定処理では、第4
4図(c)(d)に示すように、ステップSK−2にお
いて投資家Aを選択した後、その落札株価を序々に繰り
下げ、第44図(e)に示すように、再びステップSK
−2において投資家Bを選択し、さらに第44図(f)
に示すように、ステップSK−2において投資家Cを選
択した時点で、累積入札総額110,00,000円が募集総額10
0,000,000円に達するので、落札価格が100,000円に決定
する。これにて落札株価決定処理が終了する。そして、
落札数決定処理において、ステップSL−4にて投資家
A、Bの落札株数を第44図(g)に示すように決定し
た後、ステップSL−7において投資家Cに残余金額2
0,000,000円を比例配分する。この結果、投資家Cの落
札株数を第44図(g)に示すように決定し、落札数決
定処理が終了する。
【0061】(落札処理−落札結果処理) このように落札株価および落札株数を決定した後、落札
結果処理が行われる。この処理のフローチャートを第2
5図に示す。この第25図に示すように、まず、上記処
理で得られた落札株価および落札株数を、入札を募集し
た発行企業の発行企業IDと、落札された各投資家の投
資家IDとに関連付けて落札情報DB16に格納する
(ステップSM−1)。そして、発行企業および入札に
参加した全投資家に対して、「落札が終了した旨」と、
「投資履歴(後述する)の閲覧を促す旨」とを電子メー
ルにて送信する(ステップSM−2)。ここでは、「投
資履歴(後述する)の閲覧を促す旨」に代えて、あるい
は、この旨と共に、落札結果閲覧用画面G4のURLを
送信し、投資履歴の参照を容易に行うことができるよう
にしてもよい。なお、この電子メールによって落札株数
や落札株価を送信することもできるが、このような重要
情報をインターネット経由で送信することはセキュリテ
ィ上の観点から好ましくないので、上述の内容のみを送
信するこにしている。この場合、落札結果閲覧用画面G
4を参照するためには投資家IDとパスワードを入力す
ることが必要になるので、落札結果に関する情報が第三
者に漏洩する危険性を回避することができる。この電子
メールの送信は、メール送信処理部21iによる自動送
信機能にて行なわれ、この時の電子メールアドレスは、
発行企業情報DB10および投資家情報DB11から取
得される。この電子メールは、インターネットプロバイ
ダー等の図示しないメールサーバにスプールされた後、
クライアント装置3、4の電子メーラ31bにて任意の
タイミングで閲覧される。これにて、発行企業および投
資家は、落札結果を把握することができる。また、電子
メールの送信後、約定報告を行う(ステップSM−
3)。具体的には、落札株価および落札株数に基づいて
各投資家の約定金額を算定し、これら落札株価および落
札株数と、約定金額と、募集情報DB12から取得した
払込期限とを記載した書面を作成して、各投資家に発送
する。この書面作成および発送は、公知の任意の手段を
用いて自動的に行うことができる。これにて落札結果処
理が終了し、第17図の落札処理が終了する。
【0062】(落札結果閲覧用画面) その後、第11図に示すように、投資家は投資家用トッ
プページから、発行企業は発行企業用トップページか
ら、それぞれ落札結果閲覧用画面G4、G11を閲覧す
ることができる。すなわち、投資家用トップページまた
は発行企業用トップページに設けた所定のリンクボタン
を選択すると、落札結果閲覧用画面G4、G11の送信
要求がサーバ装置1に送信される。これを受けたサーバ
装置1は、落札情報DB16に記憶された落札情報を含
んだ落札結果閲覧用画面G4、G11のWebデータを
生成し、これをクライアント装置3、4に送信する。そ
して、この落札結果閲覧用画面G4、G11がモニタ3
6、46に表示されることで、投資家や発行企業は、任
意のタイミングで落札結果を確認することができる。ま
た、この落札結果閲覧用画面G4は、投資家に落札結果
の履歴を参照させるための投資履歴を含んで構成され
る。この投資履歴は、未公開株の落札日(落札予定日と
同じ)、銘柄(発行企業の企業名)、落札株価、およ
び、落札株数を含む一覧表である。これら各情報は、発
行企業情報DB10、募集情報DB12、または、落札
情報DB16から取得され、落札結果閲覧用画面G4の
Webデータの一部としてクライアント装置3に送信さ
れて、モニタ36に表示される。このような投資履歴を
参照することにより、投資家は投資結果を把握すること
ができ、自己の投資管理等の参考にすることができる。
【0063】(FAQ閲覧用画面) その後、第11図に示すように、投資家は投資家用トッ
プページからFAQ閲覧用画面を閲覧することができ
る。すなわち、投資家用トップページに設けた所定のリ
ンクボタンを選択すると、FAQ閲覧用画面の送信要求
がサーバ装置1に送信される。これを受けたサーバ装置
1は、FAQ情報DB17に記憶されたFAQ情報を含
んだFAQ閲覧用画面のWebデータを生成し、これを
クライアント装置3に送信する。そして、このFAQ閲
覧用画面がモニタ36に表示されることで、投資家は、
未公開株式の取引に関する各種の知識を得ることができ
る。
【0064】(IR閲覧用画面) また、第11図に示すように、投資家は投資家用トップ
ページからIR閲覧用画面を閲覧することができる。す
なわち、投資家用トップページに設けた所定のリンクボ
タンを選択すると、IR閲覧用画面の送信要求がサーバ
装置1に送信される。これを受けたサーバ装置1は、I
R情報DB18に記憶されたIR情報を含んだIR閲覧
用画面のWebデータを生成し、これをクライアント装
置3に送信する。そして、このIR閲覧用画面がモニタ
36に表示されることで、投資家は、発行企業のIR情
報として、発行企業の財務状況の推移等を知ることがで
きる。さて、これまで本発明の実施の形態について説明
したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、請求
の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異
なる実施の形態にて実施されてよいものである。例え
ば、本装置、本方法、本媒体は、株式を既に公開してい
る企業の第三者割当増資や、M&A・事業部門の営業譲
渡にも同様に適用することができる。また、その他の任
意の取引対象の取引にも同様に適用することができ、こ
の場合には、上記説明や図中において、「未公開株式」
との語を任意の「取引対象」、「株数」を「商品数」や
「サービス回数」、「株価」を「商品単価」や「サービ
ス単価」、「購入数」を「購入株数」等とすればよい。
なお、「募集」には、既発行株式を取引する場合のよう
に、「売出」の概念が含まれる。また、「募集」や「売
出」には、「私募」と「公募」とが含まれる。また、上
記実施の形態においては、入札者を会員に限定している
が、入札の主体的要件については任意に設定することが
できる。また、実施形態において説明した各処理のう
ち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部
または一部を手動的に行なうこともでき、あるいは、手
動的に行なわれるものとして説明した処理の全部または
一部を公知の方法で自動的に行なうこともできる。この
他、上記文書中で図面中で示した処理手順、制御手順、
具体的名称、各種の登録データや検索条件等のパラメー
タを含む情報については、特記する場合を除いて任意に
変更することができる。
【0065】(実施の形態2) 以下、本発明の実施形態2に係る株式取引システム及び
その方法を第49図〜57に基づき説明する。この株式
取引システムは、会員制のシステムであって、インター
ネット上に構築されたウェブサイトを取引場所として、
このサイトに会員としての株式購入希望者(投資家)が
オンラインで入札申込みを行い、入札で未公開株を落札
する方式を採る。まず、このシステムのハード構成の概
略を説明する。第49図に示す如く、この株式取引シス
テム101は、ネットワークとしてのインターネット1
11と、インターネット111に接続され且つ本システ
ム101の管理者が管理・運営する管理システム101
と、インターネット111に接続された多数の投資家
(購入者)のパーソナルコンピュータなどのコンピュー
タ113と、インターネット111に接続され且つこの
システム101を利用して未公開株式を発行しようとす
る企業(発光体)のサーバ114とを備える。投資家の
コンピュータ113及び企業のサーバ114にはブラウ
ザ、電子メール等のアプリケーションがインストールさ
れている。これらのコンピュータ113及びサーバ11
4は、専用回線又はダイアルアップ接続回線を介してイ
ンターネット111に接続されている。管理システム1
01は、インターネット111に図示しないファイアウ
ォールサーバ及び認証サーバを介して接続されたWWW
(ワールド・ワイド・ウェブ)サーバ115を備え、こ
のサーバ115が株式取引用ウェブサイト116を提供
している。これにより、インターネット111上に株式
取引用ウェブサイト116が構築されている。また、W
WWサーバ114は、図示しないが、各種の顧客ファイ
ル、管理データなどを蓄積するファイルサーバ、データ
ベースサーバ、及び監視用ワークステーションをも備え
る。これらのサーバ及びワークステーションには、ウェ
ブサイト115の立上げ、運営・管理、及び更新などに
必要なアプリケーションのほか、通信機能として電子メ
ールのアプリケーションもインストールされている。W
WWサーバ114は専用回線を介してインターネット1
11に接続されている。これにより、投資家及び企業は
共にウェブサイト115にオンラインでアクセスできる
とともに、管理者も投資家113及び企業114とに対
してオンライン通信でき、双方向の通信が可能になって
いる。株式取引用ウェブサイト115は、管理システム
101によって、第50図に示すサイトマップの機能を
有する。このサイトマップによれば、このサイト115
にアクセスした人や会社はログイン画面をトップページ
として開くことができる。このトップページの後は、管
理者のほか、会員として登録している利用者(投資家)
及び発行企業(発行体)のみが入ることができるサイト
領域である。会員としての利用者は、ログイン後、会員
用サイトトップページを開くことができ、このトップペ
ージから会社概要、会員情報、ビッド(入札価格)受付
情報、ビッド終了情報、ビッド参加履歴、ビッドの説
明、会員規約、及びFAQに移行できる。利用者が企業
の必要書類を既に閲覧されている場合のみ、直接のビッ
ド申込みが可能になる。ビッド受付け情報、ビッド終了
情報、及びビッド参加履歴から発行体(企業)別情報の
概略の提示及び資料閲覧の確認がなされる。この資料閲
覧確認は、企業別詳細情報をPDF形式でダウンロード
することを通してなされる。資料閲覧が済むと、ビッド
の申込みができ、オークション法に拠るビッドの結果が
出た場合には、ビッドの結果にアクセス可能になる。ま
た、発行企業はログイン後、発行体用トップページを開
くことができる。さらに発行企業は、トップページから
ビッドの結果にアクセスできる一方で、株主一覧、株主
別情報(会員情報と同じ)に順にアクセス可能になる。
さらに、管理者は、ログイン後、管理者用トップページ
を開き、このトップページからビッド情報のアップロー
ド機能、アクセス制御管理及び入札管理、並びにアクセ
スログ閲覧画面の管理にそれぞれ移行できる。続いて、
この株式取引システムにおけるワーク及び処理の流れの
一例を第51図に説明する。なお、以下に説明する事項
のうち、オンライン通信に係る処理は、利用者のコンピ
ュータ113、インターネット111、及び管理者の管
理システム101との間で協働して行われる。まず、本
システムは会員制を採っているので、利用者(個人、法
人)は事前に会員ID及び認証パスワードを得ておく必
要がある。これを得るには、利用者は株式取引ウェブサ
イト116(以下、サイトと呼ぶ)の管理者(管理業
者)に必要事項を記入した申込書を例えば郵送して審査
を受ける。審査にパスした利用者には管理者から会員I
D及び認証パスワードが与えられる。管理者は、審査に
パスした利用者を登録し、会員ID及び認証パスワード
を付与する一方で、利用者の属性をデータ化し、ファイ
ルサーバに記憶させる。この属性のパラメータとして
は、利用者(つまり株式を購入する購入者又は投資家)
の(1)業態(都銀、地銀、信託銀行、生保、損保、V
C、事業法人、その他)、(2)資本系列(A財閥系、
B財閥系、C財閥系など)、(3)ファンドの特性(長
期保有の期待が可能か否かなど)、(4)規模(資本金
xx円以上のみ、など)、(5)国籍(日本国のみ、日
本とアメリカ合衆国のみ、など)、(6)所在地域(関
東、関西など)、(7)取引先(会員が銀行などである
場合、その取引先)などが挙げられる。また、一度、会
員登録を済ませた会員には、会員の投資需要を随時、ア
ンケートなどを通して把握したデータもファイルサーバ
に記憶される。このときのデータ化のパラメータとして
は、(1′)投資家の希望する投資対象(未公開企業)
の業態、業種、ビジネスモデル、(2′)投資家の希望
する設立ステージ、規模、財務状況、(3′)投資家の
希望する企業家の方針、哲学、などが挙げられる。一
方、この株式取引システムを利用して未公開株を発行し
ようとする企業(以下、発行体)は、事前に必要な情報
(発行株数、単位株数、落札日など)を管理者に与えて
同様に登録を行っておく。会員となった利用者又は未だ
会員登録していないユーザがインターネット111を介
してオンラインで株式取引サイト116にアクセスする
と、利用者のコンピュータ113には、第52図に示す
ログイン画面が表示される。会員となった利用者は、こ
のログイン画面上で自分のコンピュータ113から会員
ID及び認証パスワードを入力することができる。この
ログインに応答して、管理システム101の株式取引サ
ーバ115は第51図に示す処理を行う。まず、利用者
から送られてきた会員ID及び認証パスワードを受け付
け、認証するか否かを判断する(ステップS1,S
2)。この判断が「認証する」の場合、株取引サーバ1
15は、利用者の属性をアクセス制御の処理に付す(ス
テップS3)。このアクセス制御には、本実施形態では
2つの態様が用意されている。第1ののアクセス制御
は、後述する未公開株式の取引に入札する利用者を、発
行体の意図を反映させた利用者に絞り込むことを目的と
する。具体的には、株式取引サーバ114のアクセス管
理機能によって、受け付けた会員ID及び認証パスワー
ドの利用者の属性をファイルサーバの記憶データから読
み出し、前述したパラメータ(1)〜(7)によって階
層管理されている利用者(投資家)を所望の条件で分類
し、入札に参加可能か否か、つまり利用者からのアクセ
スを制御する。これにより、未公開株式を発行する発行
体にとって望まない投資家の株式取得や吸収合併の懸念
を払拭でき、また将来の業務提携の可能性を見込むこと
もできる。第2のアクセス制御は、未公開株式の発行が
私募の場合に適用される入札者の絞込みを目的とする。
上述と同様に、株式取引サーバ114のアクセス管理機
能によって、受け付けた会員ID及び認証パスワードの
利用者の属性をファイルサーバの記憶データから読み出
し、前述したパラメータ(1′)〜(3′)によって階
層管理されている利用者(投資家)を、発行体の株式発
行の意図をも反映させながら入札の可能性が高い利用者
(投資家)を選択し、このような利用者に優先的に入札
参加(入札応募)の権利を与えることができる。これに
より、勧誘する投資家を人数制限の49名に抑えること
ができる。このようにアクセス制御により利用者が絞り
込まれると、絞込み結果は後述するように、「発行企業
一覧」に拠るリスト表示に反映される。つまり、ある利
用者にとって入札に参加(応募)可能な発行企業リスト
が、利用者の属性と発行企業の意思とが反映されたリス
ト内容に限定される。以上の、アクセス制御(ステップ
S3)が終わると、利用者のコンピュータ103には、
会員が確認すべき情報を盛り込んだ画面が表示される
(ステップS4)。次いで、利用者のコンピュータ10
3にサイト116のトップ(メニュー)画面が表示され
る(ステップS5)。このトップ画面の一例を第53図
に示す。同図に示す如く、トップ画面のタブバーには、
「ホーム」、「発行企業一覧」、「入札」、「入札履
歴」、「ご利用方法」、「会員規約と細則」、「フロン
ティア証券とは」、「お問い合わせ」、「ポートフォリ
オ・IR」のタブが少なくとも設けられ、必要な画面を
簡単に開けるようになっている。この内、利用者が「ホ
ーム」のタブをクリックすると、主に新着情報を紹介す
るページに移行できる。このホームページの画面の一例
を第54図に示す。「発行企業一覧」のタブは、株式取
引サイト116にアクセスした会員利用者が入札可能な
発行企業を一覧表示したページに移行させる(第55図
参照)。「入札」のタブは、利用者が後述するPDFフ
ァイル形式の目論見書を開いた企業のみに対する入札を
トップ画面から直接、実行できるようにするためのタブ
である。「入札履歴」のタブは、これがクリックされる
と、サーバ115は、いまアクセスした利用者が過去の
どのような入札に参加(応募)し、かつどのような入札
結果であったのかを示す履歴書のページを表示させる。
「ご両方法」のタブは、このシステムの利用の仕方を説
明するページに移行させる機能を有する。「会員規約と
細則」のタブは、会員規約と細則を説明するページに移
行するためのタブである。「フロンティア証券とは」の
タブは、このシステムの管理者(管理業者)であるネッ
ト証券の自社説明及びピーアールを行いページに移行さ
せる。さらに「お問い合わせ」のタブは、利用者からの
問い合わせを受け付けるページに移行させる。さらに、
「ポートフォリオ・IR」のタブは、利用者のポートフ
ォリオ及び/又はIR(Investor Relat
ions)に関する情報を提供するページに直接移行さ
せる機能を有する。したがって、サイト116にアクセ
スした利用者はトップ画面から所望のタブをクリックし
て情報を直接得ることができる。ただし、入札に参加す
る場合、「発行企業一覧」のタブをクリックして、その
利用者にとって入札可能な発行企業を一覧表示させ、そ
の目論見書を確認することを必須用件としている。そこ
で、利用者は自分のコンピュータ113のトップ画面か
ら「発行企業一覧」のタブを選択し、発行企業一覧を表
示させる(ステップS6,S7)。この発行企業一覧の
一例を第55図に示す。このとき、株式取引サーバ11
5は前述したアクセス制御(ステップS3参照)の処理
結果をファイルサーバから読み出し、いまアクセスして
いる利用者の属性と多数の発行企業の中の、株式発行に
関わる意向とが一致した発行企業のリストのみが表示さ
れる。このため、利用者の属性と企業の意向とが一致し
ない発行企業はその発行企業一覧から自動的に外される
ので、このシステムを利用する発行企業にとって敵対的
な買収や吸収合併の懸念を払拭でき、また将来の業務提
携などを見込める投資家を集めることができ、安心で高
い信頼性を寄せることができる。また、発行企業が私募
を行いたい場合にも、自動的に49名に人数資源するこ
とができる。この一覧表示において、管理者側のサーバ
115が行うアクセス制御と連動した発行企業一覧は、
利用者からは直接見えない所で絞り込まれているので、
利用者にとっては単に入札可能な企業リストが表示され
るだけにしか見えないことから、利用者は作為的な感覚
や不快感を抱く余地はない。この「発行企業一覧」のリ
ストには、アクセスした利用者個々に入札参加可能な1
つ又は複数の会社名及びそれらの企業の情報提供開始
日、入札機関、落札結果決定日、払込日、及び備考が記
載されている。さらに、株式取引サーバ115は利用者
が自分のコンピュータ113上の「発行企業一覧」から
選択した企業名を受け付ける(ステップS8)。この選
択された企業の個別情報がHTML(HyperText Markup
Language)ファイルとして表示(開示)される(ステ
ップS9)。この情報画面には、会社の沿革、社長の哲
学、経営の方針、ビジネスモデルの紹介、製品・商品・
サービスの紹介、現状の資本構成、過去と現在の財務諸
表、R&D・設備投資計画、資金調達の目的などの項目
が適宜なレイアウトで表示される。これらの情報は、サ
ーバ115の情報更新機能によって常に最新のバージョ
ンに更新されている。したがって、この開示画面を見る
ことで、利用者は自分が選択した企業の現在の実力を理
解するとともに将来の潜在的な成長を感じ取ることが可
能になる。この会社別の情報開示画面には「PDF」
(PDFを含むその他の形式であることを妨げない)及
び「入札画面」のボタンが設けられている。「PDF」
ボタンをクリックすると、利用者は開示情報をPDF形
式でダウンロードすることができる。なお、ダウンロー
ド用のPDF形式は一例であって、その他の適宜なフォ
ーマットで企業の個別情報をダウンロードするようにし
てもよい。この会社別の開示情報の量は多いので、かか
るダウンロードによって、利用者は回線を一度、オフラ
イン状態にして、この情報をじっくり研究し、入札に参
加するか否かを検討することができる。一方、「入札画
面」ボタンをクリックすると、利用者はそのまま入札に
参加するために必要な画面に移行できる。何れにして
も、利用者は、選択した会社別の情報開示画面を経なけ
れば入札には参加できない仕組みになっており、これに
より、利用者に投資対象の会社を検討する機会を確実に
与えることができ、軽率な或いは衝動的な投資を戒める
上で有効である。このため、利用者が「PDF」ボタン
をクリックした場合、サーバ15を介してファイルサー
バに格納されている、選択した会社の詳細情報を利用者
コンピュータ113にPDF(Portable Document Form
at)形式でダウンロードされる(ステップS10,S1
1)。この後、利用者は一時、回線をオフラインに切り
換えることもできるし、オンラインのまま会社別詳細情
報を検討することもできる(ステップS12)。上述し
たステップS10における「PDF」ボタンか「入札画
面」ボタンかの判断において、「入札画面」ボタンが選
択された場合、利用者はオンラインのままで会社別詳細
情報を読み、確認したとの判断から、サーバ115は入
札画面を表示させる(ステップS13)。なお、前述し
たように「PDF」ボタンを選択して、一度、オフライ
ンにした状態からトップ画面の「入札」のタブが選択さ
れた場合にも(ステップS14〜S16参照)、株式取
引サーバ115はこの入札画面の表示処理を実行させ
る。入札画面には、「私はA会社の目論見書を見て検討
した結果、当該会社の未公開株の入札に参加します」の
旨の誓約文のほか、入札価格及び入札株数が記載されて
いる。利用者は、入札価格、入札株数、最低許容購入株
数を入力すると、入札株数と入札価格の条件で約定した
場合の仮約定代金が自動的に計算され、表示される。こ
れにより、仮約定代金の確認がその場でタイムリに行う
ことができる。この入札画面には、一度入力した情報で
あっても、「入札」ボタンをクリックする前であれば、
訂正及び取消しを行うことができる。利用者が同画面上
の「入札」ボタンをクリックすると、入力情報がオンラ
インでサーバ115に送られる。これにより、サーバ1
15の入札受付機能を介して入札に参加することができ
る。この画面上にはまた、何らかの都合で入札を中止す
る利用者のために「キャンセル」ボタンも設けられてお
り、入札を中止することもできる(ステップS17)。
利用者が入札画面上で「入札」ボタンをクリックした場
合には、その入札情報(利用者ID、入札価格、入札株
数、最低許容購入株数など)は利用者コンピュータ11
3からインターネット経由で株式取引サーバ115に伝
送され、この入札情報がサーバ115により受け付けら
れる(ステップS18)。この入札情報を受けたサーバ
115は、この入札情報を電子メールで利用者コンピュ
ータ113に自動的にオンラインで送り返し、この送り
返した内容(利用者名、利用者ID、入札価格、入札株
数、入札株数と入札価格の条件で約定した場合の仮約定
代金など)で受諾できるか否かを利用者に再度、確認画
面を送り、確認を求める(ステップS19,S20)。
この確認画面上で利用者が「OK」ボタンをクリックす
ると、サーバ115は入札参加が完了したと見做し、利
用者コンピュータ113に、入札参加に対する御礼のメ
ッセージを送付する(ステップS21)。しかし、確認
画面上で、利用者が「キャンセル」のボタンをクリック
した場合、入札情報は一度サーバ115に送付済みであ
るものの、かかる入札参加はキャンセルされる(ステッ
プS20)。このように入札が完了すると、サーバ11
5は、入札情報をファイルサーバに記憶するとともに、
いま入札した利用者の入札履歴を更新するなど、必要な
データ管理を行う(ステップS22)。サーバ115
は、登録している発行企業の中で入札日に達している企
業があれば、かかる企業のそれまでの入札参加データの
全てをファイルサーバから読み出し、オークション法に
拠り入札を行う(ステップS23,S24)。
【0066】このオークション法は、以下のように行わ
れる。原則的な一例として、ある企業の未公開株式の発
行株数が1000株とし、単位株数に制限が無い場合
で、入札参加者としてのX者が700株を50万円で、
Y社が200株を40万円で、Z社が100株を30万
円で、さらにW社が500株を20万円で入札していた
とする。この場合、1000株までを充足するZ社に入
札価格を落札価格とし、X社、Y社、及びZ社の3社の
みが共に30万円でそれぞれの申込株数、700株(X
社)、200株(Y社)、100株(Z社)を落札でき
る。しかし、このようにきっかりと、端数無く発行株数
を充足できたり、単位株数及び最低許容購入株数に制限
が無い状態は稀であって、実際には第56図のケース1
〜6までの例示するように(これ以外にも様々なケース
がある)、特殊なケースが存在する。この特殊ケースに
対して、ここでのオークションでは、落札価格での入札
株数が発行株数を超えた場合、原則的には、単位株数で
の比例配分(単位株数に満たない端数は切り捨て)とし
て処理される。また、残りの株式数は切捨株式数の多い
参加者から順次、最小単位株数が割り当てられる。切捨
株式数が同一の参加者には、抽選に拠る割当が行われ
る。ただし、入札時に会員(入札参加者)が最低許容購
入株数を制限している場合、その制限株数を優先させ
る。図示された代表的な例外的なケース1〜6におい
て、上述の原則に沿って処理されると、入札価格が第3
位のA社及びB社(ケース1,2)、又は、A社、B社
及びC社(ケース3〜6)は、単位株数及び最低許容購
入株数の制限の有無及び数量に応じて、それぞれ、四角
での囲み欄に記載のように落札される。なお、これらの
ケース1〜6において、共に落札する上位2社の落札価
格は第3位の入札価格(30万円)である。なお、この
オークションの処理には、落札価格の決定、管理者向け
のオークションの入札情報のデータ分析など及び落札会
員の株数別・約定金額別一覧表の作成など、の処理が含
まれる。このように入札が完了し、落札結果が判明する
と、その結果を入札参加者全て及び発行企業に例えば電
子メールで返答する(ステップS25)。この電子メー
ルは暗号化して送信され、利用者のコンピュータ113
で復号化して受ける。なお、この落札結果は、利用者が
自分のコンピュータ113からサイトにアクセスし、自
分の入札履歴を見ることで確認することもできる。落札
結果には、落札できたか否か;落札できた場合には、そ
の落札株数、落札価格、約定日、約定金額、受渡日、受
渡方法など;落札できなかった場合には、入札参加者に
とっての参考情報としての落札価格、に関する情報が含
まれる。この後、株式取引サーバ115は約定計算機能
及び約定報告機能により、落札者に対して約定報告・処
理を行い(ステップS26)。次いで、適宜な時期に、
落札株式の受渡が行われる(ステップS27)。このよ
うに、本実施形態によれば、インターネット上に開設し
た株式取引サイト16に、利用者(投資家)にオンライ
ンで入札に参加してもらい、オークション法に拠り入札
を行うという未公開株式に好適な株式取引システムを提
供することができる。第57図には、この株式取引シス
テムを中心としたワークフローを模式的に示す。同図に
示す如く、このシステムはウェブサイトシステムを利用
してサービスを展開するもので、入札システムの機能に
加え、前述した如くの各種情報及び分析・予測サービス
の提供機能を備える。この情報の提供サービスには、利
用者のポートフォリオ及び/又はIRに関する情報提供
も含まれる。また、未公開株式会社は、未公開株式を発
行するためにこの株式取引システムに参加し、そのため
の情報提供も行う。一方、投資家はこの会員として投資
目的でこの株式取引システム参加し、興味ある企業の情
報収集を行なう。収集情報に基づき、投資のための分析
・予測を行い、その結果から投資を判断し、意思決定す
る。この決定は入札参加という形で実現し、株式取引シ
ステム側でオークション法によって行われる入札の結果
を待つことになる。この結果が落札であれば、発行企業
は市場から資金を調達することができる。つまり、発行
企業は、市場の複数の投資家から広く競争入札という形
態で資金を集めることができる。従来の閉鎖的な交渉・
協議方式に拠る弊害が除去又は大幅に緩和され、発行企
業と投資家の経済的な力関係が株価の決定に大きく影響
するという事態を確実に回避できる。このため、将来の
成長性を見込めても現時点で人気薄の発行企業であって
も、有利な株価で株式を発行せすることができ、資金調
達が容易化される。これにより、未公開株式の株価を市
場全体からの意思に拠って、その企業の現時点の能力や
将来性を加味した合理的な値に決定することができる。
とくに、オークション法を利用することで、株価を広く
市場全体で合理的に決定する新規なシステム及び方法を
提供することができる。さらに、株式公開までのスケジ
ュールが未定の将来性のあるベンチャー企業と投資家と
を結びつけるパイプ役として好適で新規な株式取引シス
テム及びその方法を提供することができる。さらに、こ
のように市場全体の判断で未公開株の株価を決めるとき
であっても、サイトへのアクセス制御に拠って、発行企
業の経営戦略上の意思を反映させた投資家を絞り込んで
資金調達が可能になる。従来、インターネットを利用し
て未公開株を取引するシステムは知られている。しかし
ながら、この未公開株取引システムは、基本的には、従
来の閉鎖的な交渉・協議方式に拠る株価決定方式を踏襲
しているものであって、本発明のようにオークション性
は一切無く、したがって、株価を、発行企業の立場や将
来性までをも加味して合理的に決めるものではない。本
発明の株式取引システムの場合には、オークションを通
して、合理的な株価を決めるとともに、投資家や発行企
業の立場にオンライン処理の手順、情報提供のほか、発
行企業の経営戦略を反映したアクセス制御に拠る資金調
達が可能になる。なお、上述した実施形態にあっては一
回の入札で1つの銘柄について入札参加する態様につい
て説明したが、本発明の入札は一回のアクセスで複数の
銘柄に入札参加するようにしてもよく、その各々の銘柄
について本発明が適用される。また、WWWサーバは一
回の入札の度に、入札価格の分布を表す、最高入札額や
落札額を含む分布図のほか、入札結果を数学的に解析し
て指標化したデータを演算するようにし、これを発行企
業や、必要に応じて投資家に、又は一般に公開するよう
にしてもよい。これにより、市場がどのように発行企業
を見ているかの情報を、落札額以外にも、発行企業に与
えることができ、ベンチャー育成の面でも有益と考えら
れる。同時に、投資家や一般の人にとっても、その後の
投資活動に役立つ資料を提供することができる。さら
に、投資家及び企業と管理者の管理システムとを繋ぐ通
信回線はインターネットに限られるものではなく、通常
の公衆回線によるコンピュータ通信網であってもよい。
さらに、上述した実施形態の株式取引システムは会員制
を採った例で説明したが、本発明に係る株式取引システ
ムを利用できる者は、必ずしも会員でなくてもよく、I
D番号とパスワードを与えられた、会員以外の一般の人
や企業であってもよい。さらに、本発明の株式取引シス
テムで採用可能な入札でのオークション法は、限定され
るものではなく、その他のタイプのオークション法であ
っても勿論よい。また、本発明の株式取引システムにお
いては、これまで説明してきたシステムからオークショ
ンを行う構成を除き、企業や株式に関する各種の情報収
集と株式取引をオンラインで行う構成に代えて実施して
もよい。本発明は、上述した実施形態に記載の構成に限
定されるものではなく、当業者であれば、請求の範囲の
要旨を逸脱しない範囲でさらに適宜な態様で実施可能な
ものである。なお、本発明において、記録媒体とは、C
D−ROM、FD、、HD、インターネット状のサーバ
ー・クライアントの各種メモリなど既述の株取引をコン
ピュータに実行させるためのプログラムが記録されてい
る構造体である。また、記録媒体には通信媒体も包含す
る。
【0067】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、株数発行方式のもとに、入札数による入札方式(例
えば、株数入札方式)とともに入札総額による入札方式
(例えば、総額入札方式)も採用して、恣意を排除した
客観的で合理的な価格形成を行うことができる。すなわ
ち、「落札価格が入札価格よりも低くなるので、予定し
ていた投資額よりも実際の投資額よりも低くなってしま
う場合があり、投資家にとっては、事務手続において不
便である場合や、投資計画の見直しを必要とされる場合
がある」という株数入札方式による問題点に対応して、
「落札価格の下落に従って、高い入札価格で入札した投
資家の入札株数が増加するので、高い入札価格で入札し
た投資家はより有利な条件で未公開企業の株式を購入す
ることができるようになる」という総額入札方式による
効果を奏することができる。また、「入札総額が高い投
資家の落札株数が多くなる傾向にあり、また落札価格が
高く設定されやすいので、発行企業にとっては株主数の
増加を抑えつつ、より多くの資金を調達できるようにな
る」という総額入札方式による効果を奏することができ
る。また、本発明によれば、総額発行方式のもとに、入
札数による入札方式(例えば、株数入札方式)とともに
入札総額による入札方式(例えば、総額入札方式)も採
用して、恣意を排除した客観的で合理的な価格形成を行
うことができる。すなわち、上記した効果のほかに、例
えば、「高い入札株価で入札した投資家の落札株数が多
いほど、全体として高い落札価格で落札されるので、落
札株価を高く設定できる」という総額発行方式による効
果を奏することができる。また、例えば、「落札株価が
高いほど全体の発行株式数が少なくなるので、株主数の
増加を抑えることも可能となる」という総額発行方式に
よる効果を奏することができる。また、本発明によれ
ば、比例配分にて落札数を決定することにより、残余の
落札数についても合理的に決定することができる。ま
た、本発明によれば、落札数が単位数の整数倍でない場
合には、この落札数を単位数の整数倍に繰り上げまたは
繰り下げする。したがって、落札数を自動的に単位数の
条件に合致させることができ、特に、株式のように単位
数が設定されることがある取引対象を取引する場合に
は、取引の有効性を担保することができる。また、本発
明によれば、落札数が最低許容購入数に満たない場合に
は、当該落札数を0とする。したがって、落札数を自動
的に最低許容購入数の条件に合致させることができ、特
に、株式のように最低許容購入数が設定されることがあ
る取引対象を取引する場合には、取引の有効性を担保す
ることができる。また、本発明によれば、比例配分にて
落札価格を決定することができない場合には、これら複
数の入札者から落札者を抽選にて選択する。したがっ
て、複数の入札者が提示した入札条件が同一であり、相
互に優劣を付けることができないような場合において
も、自動的に落札を行なうことができる。この場合に
は、人的に抽選等を行なう場合に比べて迅速に落札を行
なうことができ、特に、電子商取引のように迅速性が求
められる取引においては有効である。また、所定条件に
基づいて自動的に抽選を行なうことから、客観性を担保
することができる。また、本発明によれば、取引対象に
関する情報や、入札者に関する情報を、クライアント装
置を介して行われる入札者からの要求に基づいて、当該
クライアント装置に送信する。したがって、入札者は。
取引対象に関する情報を参照して入札検討時の参考にし
たり、あるいは、自己の情報を参照して自己の取引の確
認等を行なうことができる。また、本発明によれば、情
報が提供された際の履歴に関する情報が記憶され、入札
者が取引対象に関する情報、例えば、目論見書の提供を
受けていない場合には、この入札者の通知した入札単価
等が落札対象として考慮されず、この入札者は入札を行
なうことができない。したがって、入札前に入札者に目
論見書を提示したことを推定的に立証することができる
ので、入札時の法定条件を満たすことができる。また、
本発明によれば、入札者に関する情報と、入札者の選定
を行うための基準とに基づいて、取引対象の入札に関与
可能な入札者を選定する。したがって、多数の入札者が
いる場合にも、一定の条件に合致した入札者のみを自動
的に選別することができる。また、本発明によれば、入
札者から通知された入札単価と入札数とに基づいて、当
該入札者が取引対象を落札した場合の取引金額を計算
し、この取引金額を入札者に通知する。したがって、例
えば、株式の取引の場合には、入札者は自己の約定金額
を知ることができ、入札内容についての確認等を容易か
つ確実に行なうことができる。また、本発明によれば、
募集株数または募集総数と、入札株価と入札株数または
入札総額とに基づいて、落札株価および落札株数が自動
的に決定される。したがって、取引実績がなく価格決定
が困難な未公開株式の取引を客観的かつ合理的に行なう
ことができ、公平で信頼性の高い未公開株式の取引シス
テムを構築することができる。また、本発明によれば、
目論見書を入札者に提示することによって、株取引にお
ける法律上の要請を自動的に満たすことができ、あるい
は、IR(investor Relations)を提供することによっ
て、株式を発行する発行企業から入札者である投資家に
対する積極的な情報開示を行なうことができる。また、
本発明によれば、投資履歴を投資家に提供することによ
って、投資家の投資管理を補助することができる。 [図面の簡単な説明] 第1図は、本発明の実施の形態1における本システムの
全体構成図であり、第2図は、サーバ装置のブロック図
であり、第3図は、クライアント装置のブロック図であ
り、第4図は、発行企業情報DBに格納される情報の構
成例を示す図であり、第5図は、投資家情報DBに格納
される情報の構成例を示す図であり、第6図は、募集情
報DBに格納される情報の構成例を示す図であり、第7
図は、選定情報DBに格納される情報の構成例を示す図
であり、第8図は、参照履歴情報DBに格納される情報
の構成例を示す図であり、第9図は、入札情報DBに格
納される情報の構成例を示す図であり、第10図は、落
札情報DBに格納される情報の構成例を示す図であり、
第11図は、本システムにて形成されるWebサイトの
画面遷移図であり、第12図は、選定処理のフローチャ
ートであり、第13図は、企業一覧閲覧用画面を表示す
るための処理のフローチャートであり、第14図は、目
論見書データのダウンロード処理のフローチャートであ
り、第15図は、入札処理のフローチャートであり、第
16図は、入札処理のフローチャートであり、第17図
は、落札処理のフローチャートであり、第18図は、落
札株価決定処理の基本概念のフローチャートであり、第
19図は、落札株数決定処理の基本概念のフローチャー
トであり、第20図は、比例配分処理の基本概念のフロ
ーチャートであり、第21図は、株数発行方式が選択さ
れている場合の、実際の落札株価決定処理のフローチャ
ートであり、第22図は、株数発行方式が選択されてい
る場合の、実際の落札株数決定処理のフローチャートで
あり、第23図は、総額発行方式が選択されている場合
の、実際の落札株価決定処理のフローチャートであり、
第24図は、総額発行方式が選択されている場合の、実
際の落札株数決定処理のフローチャートであり、第25
図は、落札結果処理のフローチャートであり、第26図
は、ケース1の数値データを示す図であり、第27図
は、ケース2の数値データを示す図であり、第28図
は、ケース3の数値データを示す図であり、第29図
は、ケース4の数値データを示す図であり、第30図
は、ケース5の数値データを示す図であり、第31図
は、ケース6の数値データを示す図であり、第32図
は、ケース7の数値データを示す図であり、第33図
は、ケース8の数値データを示す図であり、第34図
は、ケース9の数値データを示す図であり、第35図
は、ケース10の数値データを示す図であり、第36図
は、ケース11の数値データを示す図であり、第37図
は、ケース12の数値データを示す図であり、第38図
は、ケース13の数値データを示す図であり、第39図
は、ケース14の数値データを示す図であり、第40図
は、ケース15の数値データを示す図であり、第41図
は、ケース16の数値データを示す図であり、第42図
は、ケース17の数値データを示す図であり、第43図
は、ケース18の数値データを示す図であり、第44図
は、ケース19の数値データを示す図であり、第45図
は、企業一覧閲覧用画面の構成例を示す図であり、第4
6図は、企業情報提供用画面の構成例を示す図であり、
第47図は、入札用画面の構成例を示す図であり、第4
8図は、確認画面の構成例を示す図であり、第49図
は、本発明の実施形態2に係る株式取引システムの概略
構成を説明する図であり、第50図は、インターネット
上に開設される株式取引サイトの機能を表すサイトマッ
プの図であり、第51図は、実施形態2の株式取引シス
テムで実行されるワーク処理の一例を示す一部省略した
フローチャートであり、第52図は、投資家のコンピュ
ータ端末に表示されるログイン画面の例であり、第53
図は、投資家のコンピュータ端末に表示されるトップペ
ージの例であり、第54図は、投資家のコンピュータ端
末に表示されるホームページの例であり、第55図は、
投資家のコンピュータ端末に表示される発行企業一覧の
例であり、第56図は、オークションの方法における特
殊なケースを説明する図であり、第57図は、本株式取
引システムにおける取引などの全体の流れを説明する図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 JICSTファイル(JOIS)

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して複数の入札者がそ
    れぞれ保有する取引端末装置に接続され、所定の取引対
    象に関する情報を処理する取引情報処理装置であって、 前記取引対象に対する入札を募集する条件である募集総
    数を記憶する募集情報記憶手段と、 前記取引端末装置を介して入札者から送信された入札単
    価と入札総額または入札数とを各入札者の入札者IDに
    関連付けて記憶する入札情報記憶手段と、 前記取引対象に対して決定された落札価格と落札数とを
    落札者の入札者IDに関連付けて記憶する落札情報記憶
    手段と、 前記入札情報記憶手段から各入札者IDの入札単価を高
    い順に選択して読み出すとともに、前記入札情報記憶手
    段から前記選択された入札単価以上の入札単価で入札総
    額が記憶された各入札者IDの入札総額を読み出し、当
    該入札総額を前記選択された入札単価で除算して各入札
    者IDの入札数を算出する入札数算出手段と、 前記入札情報記憶手段から前記選択された入札単価以上
    の入札単価で入札数が記憶された各入札者IDの入札数
    を読み出し、当該入札数と前記入札数算出手段によって
    算出された各入札者IDの入札数とを累積加算して累積
    入札数を算出する累積入札数算出手段と、 前記募集情報記憶手段から前記募集総数を読み出して、
    前記累積入札数算出手段によって算出された累積入札数
    が前記募集総数に達した場合には、前記選択された入札
    単価を全落札者に対する同一の落札価格として決定する
    落札価格決定手段と、 前記入札情報記憶手段から前記落札価格以上の入札単価
    で入札数が記憶された各入札者IDの入札数を読み出
    し、当該入札数を各入札者IDの落札数として決定する
    とともに、前記入札情報記憶手段から前記落札価格以上
    の入札単価で入札総額が記憶された各入札者IDの入札
    総額を読み出し、当該入札総額を前記落札価格で除算し
    て各入札者IDの落札数を決定する落札数決定手段と、 前記落札価格決定手段によって決定された落札価格およ
    び前記落札数決定手段によって決定された各入札者ID
    の落札数を、各入札者IDに関連付けて前記落札情報記
    憶手段に格納する落札処理結果手段と、 を備えることを特徴とする取引情報処理装置。
  2. 【請求項2】 ネットワークを介して複数の入札者がそ
    れぞれ保有する取引端末装置に接続され、所定の取引対
    象に関する情報を処理する取引情報処理装置であって、 前記取引対象に対する入札を募集する条件である募集総
    額を記憶する募集情報記憶手段と、 前記取引端末装置を介して入札者から送信された入札単
    価と入札総額または入札数とを各入札者の入札者IDに
    関連付けて記憶する入札情報記憶手段と、 前記取引対象に対して決定された落札価格と落札数とを
    落札者の入札者IDに関連付けて記憶する落札情報記憶
    手段と、 前記入札情報記憶手段から各入札者IDの入札単価を高
    い順に選択して読み出すとともに、前記入札情報記憶手
    段から前記選択された入札単価以上の入札単価で入札数
    が記憶された各入札者IDの入札数を読み出し、当該入
    札数に前記選択された入札単価を乗算して各入札者ID
    の入札総額を算出する入札総額算出手段と、 前記入札情報記憶手段から前記選択された入札単価以上
    の入札単価で入札総額が記憶された各入札者IDの入札
    総額を読み出し、当該入札総額と前記入札総額算出手段
    によって算出された各入札者IDの入札総額とを累積加
    算して累積入札総額を算出する累積入札総額算出手段
    と、 前記募集情報記憶手段から前記募集総額を読み出して、
    前記累積入札総額算出手段によって算出された累積入札
    総額が前記募集総額に達した場合には、前記選択された
    入札単価を全落札者に対する同一の落札価格として決定
    する落札価格決定手段と、 前記入札情報記憶手段から前記落札価格以上の入札単価
    で入札数が記憶された各入札者IDの入札数を読み出
    し、当該入札数を各入札者IDの落札数として決定する
    とともに、前記入札情報記憶手段から前記落札価格以上
    の入札単価で入札総額が記憶された各入札者IDの入札
    総額を読み出し、当該入札総額を前記落札価格で除算し
    て各入札者IDの落札数を決定する落札数決定手段と、 前記落札価格決定手段によって決定された落札価格およ
    び前記落札数決定手段によって決定された各入札者ID
    の落札数を、各入札者IDに関連付けて前記落札情報記
    憶手段に格納する落札処理結果手段と、 を備えることを特徴とする取引情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記落札数決定手段は、前記募集情報記
    憶手段から前記募集総数を読み出して、前記決定した落
    札数の累計数が前記募集総数を超過する場合には、前記
    落札価格を超える入札価格で入札した落札者の累計数を
    前記募集総数から減算して残余落札数を算出し、当該残
    余落札数を前記落札価格と同一の入札価格で入札した落
    札者それぞれの落札数に応じて比例配分して、前記落札
    価格と同一の入札価格で入札した落札者それぞれの落札
    数を正式に決定することを特徴とする請求項1に記載の
    取引情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記落札数決定手段は、前記募集情報記
    憶手段から前記募集総額を読み出して、前記決定した落
    札数の累計数と前記落札価格とを乗算して算出される累
    計総額が前記募集総額を超過する場合には、前記落札価
    格を超える入札価格で入札した落札者の累計数と前記落
    札価格とを乗算して算出される累計総額を前記募集総額
    から減算して残余総額を算出した後に、当該残余総額を
    前記落札価格で除算して残余落札数を算出し、当該残余
    落札数を前記落札価格と同一の入札価格で入札した落札
    者それぞれの落札数に応じて比例配分して、前記落札価
    格と同一の入札価格で入札した落札者それぞれの落札数
    を正式に決定することを特徴とする請求項2に記載の取
    引情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記募集情報記憶手段には、前記入札者
    に対して前記取引対象を割り当てることのできる単位で
    ある単位数が記憶され、 前記落札数決定手段は、前記募集情報記憶手段から前記
    単位数を読み出して、前記決定した落札数が前記単位数
    の整数倍でない場合には、当該落札数を前記単位数の整
    数倍に繰り上げまたは繰り下げて当該落札数を正式に決
    定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに
    記載の取引情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記入札情報記憶手段には、前記落札数
    の下限値である最低許容購入数が記憶され、 前記落札数決定手段は、前記入札情報記憶手段から前記
    最低許容購入数を読み出して、前記決定した落札数が前
    記最低許容購入数に満たない場合には、当該落札数を0
    として正式に決定することを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか一つに記載の取引情報処理装置。
  7. 【請求項7】 前記落札数決定手段は、前記残余落札数
    を前記落札価格と同一の入札価格で入札した落札者それ
    ぞれの落札数に応じて比例配分することができない場合
    には、前記落札価格と同一の入札価格で入札した落札者
    のなかから一の落札者を抽選にて正式に落札者として決
    定することを特徴とする請求項3または4に記載の取引
    情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記取引対象に関する情報を記憶する取
    引対象情報記憶手段と、 前記取引端末装置を介して入札者から送信された要求に
    応じて、前記取引対象情報記憶手段から前記取引対象に
    関する情報を読み出し、当該取引対象に関する情報を前
    記取引端末装置に送信する送信手段と、 を備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つ
    に記載の取引情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記送信手段にて情報が提供された際の
    履歴に関する情報を入札者IDに関連付けて記憶する参
    照履歴記憶手段を備え、 前記落札価格決定手段および落札数決定手段は、前記参
    照履歴記憶手段から前記履歴に関する情報を読み出し
    て、前記入札情報記憶手段から読み出した入札者IDが
    前記取引対象に関する情報の提供を受けたか否かを判断
    し、当該提供を受けた入札者IDのみを対象にして落札
    価格および落札数を決定することを特徴とする請求項8
    に記載の取引情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記入札者に関する情報を記憶する入
    札者情報記憶手段と、 前記取引対象の入札に関与可能な入札者の選定を行うた
    めの基準となる情報を記憶する基準情報記憶手段と、 前記入札者情報記憶手段から前記入札者に関する情報を
    読み出すとともに、前記基準情報記憶手段から前記入札
    者の選定を行うための基準となる情報を読み出して、前
    記取引対象の入札に関与可能な入札者を選定する選定手
    段と、 を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つ
    に記載の取引情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記入札情報記憶手段から読み出した
    各入札者IDの入札単価と入札数とを乗算して、前記取
    引対象を落札した場合の取引金額をそれぞれ計算する取
    引金額計算手段と、 前記取引金額計算手段にて計算された取引金額を各入札
    者IDに対応する前記取引端末装置に送信する通信手段
    と、 を備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一
    つに記載の取引情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記取引対象は、株式会社の発行する
    未公開株式であり、 上記募集総数は、募集株数であり、 上記入札単価は、入札株価であり、 上記入札数は、入札株数であり、 上記落札価格は、落札株価であり、 上記落札数は、落札株数であること、 を特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の取
    引情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記取引対象に関する情報は、前記未
    公開株式の発行に関する目論見書、または、前記株式会
    社の提示するIRのうち、少なくとも一つに関連する情
    報であることを特徴とする請求項12に記載の取引情報
    処理装置。
  14. 【請求項14】 前記取引対象に関する情報は、前記入
    札者の投資履歴に関連する情報であることを特徴とする
    請求項12または13に記載の取引情報処理装置。
  15. 【請求項15】 ネットワークを介して複数の入札者が
    それぞれ保有する取引端末装置に接続され、所定の取引
    対象に関する情報を処理する取引情報処理装置における
    取引情報処理方法であって、 前記取引対象に対する入札を募集する条件である募集総
    数を募集情報記憶手段に格納する募集情報格納工程と、 前記取引端末装置を介して入札者から送信された入札単
    価と入札総額または入札数とを各入札者の入札者IDに
    関連付けて入札情報記憶手段に格納する入札情報格納工
    程と、 前記入札情報記憶手段から各入札者IDの入札価格を高
    い順に選択して読み出すとともに、前記入札情報記憶手
    段から前記選択された入札単価以上の入札単価で入札総
    額が記憶された各入札者IDの入札総額を読み出し、当
    該入札総額を前記選択された入札単価で除算して各入札
    者IDの入札数を算出する入札数算出工程と、 前記入札情報記憶手段から前記選択された入札単価以上
    の入札単価で入札数が記憶された各入札者IDの入札数
    を読み出し、当該入札数と前記入札数算出工程によって
    算出された各入札者IDの入札数とを累積加算して累積
    入札数を算出する累積入札数算出工程と、 前記募集情報記憶手段から前記募集総数を読み出して、
    前記累積入札数算出工程によって算出された累積入札数
    が前記募集総数に達した場合には、前記選択された入札
    単価を全落札者に対する同一の落札価格として決定する
    落札価格決定工程と、 前記入札情報記憶手段から前記落札価格以上の入札単価
    で入札数が記憶された各入札者IDの入札数を読み出
    し、当該入札数を各入札者IDの落札数として決定する
    とともに、前記入札情報記憶手段から前記落札価格以上
    の入札単価で入札総額が記憶された各入札者IDの入札
    総額を読み出し、当該入札総額を前記落札価格で除算し
    て各入札者IDの落札数を決定する落札数決定工程と、 前記落札価格決定工程によって決定された落札価格およ
    び前記落札数決定手段によって決定された各入札者ID
    の落札数を、各入札者IDに関連付けて前記落札情報記
    憶手段に格納する落札処理結果工程と、 を含んだことを特徴とする取引情報処理方法。
  16. 【請求項16】 ネットワークを介して複数の入札者が
    それぞれ保有する取引端末装置に接続され、所定の取引
    対象に関する情報を処理する取引情報処理装置における
    取引情報処理方法であって、 前記取引対象に対する入札を募集する条件である募集総
    額を募集情報記憶手段に格納する募集情報格納工程と、 前記取引端末装置を介して入札者から送信された入札単
    価と入札総額または入札数とを各入札者の入札者IDに
    関連付けて入札情報記憶手段に格納する入札情報格納工
    程と、 前記入札情報記憶手段から各入札者IDの入札単価を高
    い順に選択して読み出すとともに、前記入札情報記憶手
    段から前記選択された入札単価以上の入札単価で入札数
    が記憶された各入札者IDの入札数を読み出し、当該入
    札数に前記選択された入札単価を乗算して各入札者ID
    の入札総額を算出する入札総額算出工程と、 前記入札情報記憶手段から前記選択された入札単価以上
    の入札単価で入札総額が記憶された各入札者IDの入札
    総額を読み出し、当該入札総額と前記入札総額算出工程
    によって算出された各入札者IDの入札総額とを累積加
    算して累積入札総額を算出する累積入札総額算出工程
    と、 前記募集情報記憶手段から前記募集総額を読み出して、
    前記累積入札総額算出工程によって算出された累積入札
    総額が前記募集総額に達した場合には、前記選択された
    入札単価を全落札者に対する同一の落札価格として決定
    する落札価格決定工程と、 前記入札情報記憶手段から前記落札価格以上の入札単価
    で入札数が記憶された各入札者IDの入札数を読み出
    し、当該入札数を各入札者IDの落札数として決定する
    とともに、前記入札情報記憶手段から前記落札価格以上
    の入札単価で入札総額が記憶された各入札者IDの入札
    総額を読み出し、当該入札総額を前記落札価格で除算し
    て各入札者IDの落札数を決定する落札数決定工程と、 前記落札価格決定工程によって決定された落札価格およ
    び前記落札数決定工程によって決定された各入札者ID
    の落札数を、各入札者IDに関連付けて落札情報記憶手
    段に格納する落札処理結果工程と、 を含んだことを特徴とする取引情報処理方法。
  17. 【請求項17】 前記落札数決定工程は、前記募集情報
    記憶手段から前記募集総数を読み出して、前記決定した
    落札数の累計数が前記募集総数を超過する場合には、前
    記落札価格を超える入札価格で入札した落札者の累計数
    を前記募集総数から減算して残余落札数を算出し、当該
    残余落札数を前記落札価格と同一の入札価格で入札した
    落札者それぞれの落札数に応じて比例配分して、前記落
    札価格と同一の入札価格で入札した落札者それぞれの落
    札数を正式に決定することを特徴とする請求項15に記
    載の取引情報処理方法。
  18. 【請求項18】 前記落札数決定工程は、前記募集情報
    記憶手段から前記募集総額を読み出して、前記決定した
    落札数の累計数と前記落札価格とを乗算して算出される
    累計総額が前記募集総額を超過する場合には、前記落札
    価格を超える入札価格で入札した落札者の累計数と前記
    落札価格とを乗算して算出される累計総額を前記募集総
    額から減算して残余総額を算出した後に、当該残余総額
    を前記落札価格で除算して残余落札数を算出し、当該残
    余落札数を前記落札価格と同一の入札価格で入札した落
    札者それぞれの落札数に応じて比例配分して、前記落札
    価格と同一の入札価格で入札した落札者それぞれの落札
    数を正式に決定することを特徴とする請求項16に記載
    の取引情報処理方法。
  19. 【請求項19】 前記請求項15〜18のいずれか一つ
    に記載された取引情報処理方法をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムを記録したことを特徴とするコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
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