JP3472115B2 - マルチチャンネルを用いるビデオデータ伝送方法及びその装置 - Google Patents

マルチチャンネルを用いるビデオデータ伝送方法及びその装置

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JP3472115B2 JP33826597A JP33826597A JP3472115B2 JP 3472115 B2 JP3472115 B2 JP 3472115B2 JP 33826597 A JP33826597 A JP 33826597A JP 33826597 A JP33826597 A JP 33826597A JP 3472115 B2 JP3472115 B2 JP 3472115B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを用
いたビデオ放送、および特に、インターネット,LA
N,ATMネットワーク等のビデオデータ伝送系を用い
てリアルタイムで送信機から送出され、受信機において
受信・復号・表示するビデオデータ伝送方法とその装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、ビデオデータの伝送では、単一の
チャンネルで伝送するポイント・ツゥ・ポイント通信が
主流であるが、受信機の接続回線容量や復号能力などに
応じて受信するビデオデータの伝送速度や品質を制御す
る目的で、複数のチャンネルを用いて階層符号化したビ
デオデータを階層ごとに各チャンネルに割り当てる方式
が提案されている。〔(文献1:横田,窪田,伊藤,浅
見「マルチポイント通信における階層型転送データを用
いたQSに関する実験」,1996年信学ソ大B―8
34(1996))及び(文献2:酒澤,滝嶋,和田:
SVP網におけるビデオマルチキャスト方式の一検
討」,1997年信学会全大D―11―89(199
7)参照〕
【0003】図12に概念図を示す。図12において、
ビデオデータは5層に分割されており、5つのマルチキ
ャストセッションにより伝送されている。このとき、利
用可能帯域の小さい端局3は一つの階層しか受信できな
いため、それに対応するセッションへの参加要求をルー
タ2に送り、その結果ルータ1からルータ2へルーティ
ングが行われている。また、端局1は利用可能帯域が大
きいため全階層を受信する一方で、端局2は復号能力が
低く二つの階層し受信できないため、それらの要求を
マージしてルーティングが行われている。このように、
図12に示すモデルでは、受信者からの選択により、無
駄なく最適にネットワーク帯域が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】複数のチャンネルを用
いてビデオデータを伝送するときには、チャンネル間の
時間関係に留意しなければならない。さもなければ、例
えば復号すべき時刻になっても、復号に必要なデータが
届かないという事象が生じる可能性がある。そのため従
来の技術では、受信側に非常に大きなバッファを設け
て、受信開始から復号開始するまでに多くのデータを予
め貯める手法を用いている。そのため、受信側に大きな
バッファが必要とされるのに加えて、復号開始が遅くな
ることが原因で遅延が大きくなる欠点がある。
【0005】本発明の目的は、受信側には比較的小容量
のバッファメモリを設けて大きな遅延なしに復号開始す
るようにしても、各チャンネルでのビデオデータの伝送
に過不足が生じないで効率的なビデオデータ伝送をリア
ルタイムで実行することができるマルチチャンネルを用
いるビデオデータ伝送方法及びその装置を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明によるマルチチャンネルを用いるビデオデー
タ伝送方法は、時間解像度を考慮した複数の階層に階層
符号化されたビデオデータを前記複数の階層に個別に割
り当てられた複数のチャンネルにより伝送するために、
送信側では、前記複数の階層に階層符号化されたビデオ
データは前記複数の階層の該階層毎に設けられた複数の
送信側メモリ領域にフレーム単位で蓄積され、該複数の
送信側メモリ領域にフレーム単位で蓄積された前記複数
の階層に階層符号化されたビデオデータは、前記フレー
ム当たりの発生情報量を用いて定められる該階層毎の個
別の伝送速度と該階層毎の伝送時間割当タイミングに従
って、前記複数のチャンネルに送出され、受信側では、
前記複数のチャンネルで伝送された前記複数の階層に階
層符号化されたビデオデータは、前記フレーム当たりの
発生情報量を用いて定められる該階層毎の個別の蓄積容
量を有する複数の受信側メモリ領域に該階層毎に一時蓄
積され、前記フレーム当たりの発生情報量を用いて定め
られる該階層毎の個別の伝送速度と該階層毎の伝送時間
割当タイミングに従って、前記複数の受信側メモリ領域
から読みだされて合成される構成を備えている。
【0007】また、本発明方法を実施するために、送信
装置は、時間解像度を考慮した複数の階層に階層符号化
されたビデオデータを前記複数の階層に個別に割り当て
られた複数のチャンネルにより伝送するために、送信側
に、前記複数の階層に階層符号化されたビデオデータを
前記複数の階層の該階層毎にフレーム単位で蓄積するた
めに設けられた複数の送信側メモリ領域と、該複数の送
信側メモリ領域にフレーム単位で蓄積された前記複数の
階層に階層符号化されたビデオデータの前記フレーム当
たりの発生情報量を計算するバッファパラメータ決定手
段と、該バッファパラメータ決定手段により計算された
記フレーム当たりの発生情報量を用いて該階層毎の個
別の伝送速度と該階層毎の伝送時間割当タイミングを計
算する送出タイミング制御手段と、前記送出タイミング
制御手段により計算された前記階層毎の伝送時間割当タ
イミングに従って、前記複数の階層に階層符号化された
ビデオデータを複数の送信側メモリ領域から前記複数の
階層の該階層毎に読み出して、前記送出タイミング制御
手段により計算された前記階層毎の個別の伝送速度で前
記複数の階層に個別に割り当てられた複数のチャンネル
により送出する複数の読み出し送出手段と、を備えた構
成を有している。
【0008】さらに、本発明方法を実施するために、受
信装置は、時間解像度を考慮した複数の階層に階層符号
化されたビデオデータを前記複数の階層に個別に割り当
てられた複数のチャンネルにより伝送するために、受信
側に、前記複数のチャンネルで伝送された前記複数の階
層に階層符号化されたビデオデータを該階層毎に一時蓄
積するために、前記フレーム当たりの発生情報量を用い
て定められる該階層毎の個別の必要蓄積容量を有するよ
うに設けられた複数の受信側メモリ領域と、前記時間解
像度を考慮した複数の階層のうち最も早期に伝送される
べき階層の前記ビデオデータを一時蓄積するために配置
された前記複数の受信側メモリ領域のうちの一つの初期
蓄積量が、前記フレーム当たりの発生情報量を用いて定
められる初期蓄積量を越えたとき、前記フレーム当たり
の発生情報量を用いて定められる該階層毎の個別の伝送
速度と該階層毎の伝送時間割当タイミングに従って、前
記複数の受信側メモリ領域から読み出して合成する読み
出し合成手段と、を備えた構成を有している。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、複数チャンネルC
,CH,CHを用いる伝送路に適用した場合
に、CHで2フレーム/S,CH+CHで10フ
レーム/S,CH+CH+CHで30フレーム/
Sのそれぞれの伝送をして、これを図9を参照して後述
する如き、マルチキャストセッションを用いる伝送系に
利用することができる。
【0010】
【実施例】階層符号化方式として、国際標準方式MPE
Gに見られるような、I,P,Bフレームにおける予測
モードの違いを利用する。ここで、Iフレームとはそれ
単独で符号化した画像フレームのことである。Pフレー
ムとは符号化対象フレームよりも時間的に過去のIフレ
ームもしくはPフレームから予測した際の予測誤差を符
号化した画像フレームのことである。Bフレームとは符
号化対象フレームの時間的に過去および未来のIフレー
ムもしくはPフレームから双方向で予測し、その予測誤
差を符号化した画像フレームのことである。図1に左か
ら右へ時間的に連続した画像フレームのI,P,Bモー
ドの割り当て例と、それらの間の予測・被予測関係を矢
印で示す。この関係から、Iフレームはそれ単独で復号
できるが、Pフレームの復号にはIフレームの復号が事
前に必要であり、Bフレームの復号にはI,Pフレーム
の復号が事前に必要であることが分かる。従って、Iフ
レームを基本階層、Pをその高位階層、そしてBをさら
にその高位階層とする。このとき、Iフレーム単独、I
およびPフレームの組み合わせ、I,P,Bフレームの
組み合わせという順で復号する階層を増やすことで、復
号されるフレーム数、すなわち再生画像の時間解像度を
増大させることができる。
【0011】上記のようにI,P,Bフレームは階層に
分けられることから、次の表1のように各フレームを伝
送チャンネルに割り当てる。
【表1】
【0012】ここで、I,P,Bフレームの組み合わせ
は15フレームを1周期として、時間経過につれて以下
のフレーム列のように表示されるフレーム種別が推移す
る。 IBBPBBPBBPBBPBBIBBPBBP
………この場合にフレーム毎の発生情報量が分かってい
るものとする。
【0013】図2を用いて送信機の構成と動作を説明す
る。まず、上記のフレームごとの発生情報量はファイル
1に保持されている。また、MPEG方式により符号化
されたビデオデータは、階層別に、すなわちI,P,B
フレーム別にディスク4,5,6に蓄積されている。次
に、この情報に基づいてバッファパラメータ決定装置2
において、ファイル1のフレームごとの発生情報量を用
いて、チャンネルごとの伝送ビットレートや、受信側の
バッファに関して、その初期蓄積量および最大必要量を
後述のアルゴリズムにより計算する。また、初期蓄積量
に基づいて、チャンネル間の送出開始時刻の差も計算す
る。そして、このバッファパラメータ決定装置2から伝
送ビットレートは読み出し・送出装置10,11,2
へ、初期蓄積量および最大必要量は受信機へ、チャンネ
ル間の送出開始時刻差は送出タイミング制御装置3へ通
知される。ついで、送出タイミング制御装置3は、それ
ぞれチャンネルごとにディスク4,5,6からビデオデ
ータを読み出すためのスイッチ7,8,9が順次ONに
なるように、制御する。各スイッチ7,8,9はそれぞ
れ対応するディスク4,5,6の送出開始時刻になると
ONになり、そのオンになったスイッチ7,8又は9に
接続されたディスク4,5又は6からビデオデータが対
応する読み出し送出装置10,11又は12を介して受
信側に送出される。一度読み出しを開始したディスク
4,5又は6からはそのときにそのディスク4,5又は
6に記憶されている全フレームの伝送が終了するまでO
Nの状態にとどまる。なお、読み出し・送出装置10,
11,12はバッファパラメータ決定装置2から通知さ
れた伝送ビットレートに従って、各チャンネルCH
CH,CH毎に予め定められた固有の一定固定速度
でそれぞれディスク4,5,6からビデオデータを読み
出し、チャンネルCH,CH,CHへ送出する。
【0014】受信の構造と動作を図3を参照して概説
する。まず、受信バッファ20,21,22は送信側か
ら送られてきたビデオデータを蓄積し、スイッチ24を
介して復号装置25へ送る。制御装置23は送信側から
通知されたバッファパラメータおよび復号タイミングチ
ャートに従ってスイッチ24を制御する。復号装置25
はそれまでのスイッチ制御の結果、通常のMPEGスト
リームが入力されるので、通常のビデオコーダとして動
作する。表示装置26は復号装置25の出力の画像フレ
ームをいったん蓄積して、表示すべき順序で読み出して
表示する。受信側の詳細な動作説明は後述する。以下、
各装置について説明する。
【0015】〔バッファパラメータ決定装置〕 ステップ1)チャンネルビットレートの決定 フレームごとの発生情報量をフレーム種別ごとに合計
し、全画像フレームの表示時間で除した値をチャンネル
ごとの伝送ビットレートとし、チャンネルCH,CH
,CHごとにそれぞれR,R,Rとする。 ステップ2)バッファパラメータの決定 バッファパラメータとして、初期バッファ蓄積量D
すなわち受信側において復号動作を始めるまでに受信バ
ッファに溜めるデータ量および、最大バッファ必要量D
max、すなわち受信側において必要な受信バッファサ
イズがある。これらについて、それぞれのチャンネルご
とにまず初期バッファ蓄積量について求めた後、
信バッファサイズDmaxについて計算する。
【0016】チャンネルCH1 初期バッファ蓄積量は、図4に示すフローチャート
にしたがって不等式(1)を満たすN+1個の初期バッ
ファ蓄積量D0の候補の中の最大値として、計算され
る。ここで、jはIフレームごとに増加するインデック
ス、qiは第i番目のIフレームの情報発生量、R
チャンネルCHの伝送速度、Tは1フレーム間隔
(0.5秒)、Nは全フレーム中のIフレームの数であ
る。
【数1】 次に、受信バッファサイズDmaxは上記のように求め
初期バッファ蓄積量をもとにして、図5に示すフ
ローチャートを用いて、不等式(2)を満たすN+1個
の受信バッファサイズDmaxの候補の中の最大とし
て計算される。
【数2】
【0017】チャンネルCH2 チャンネルCHおける初期バッファ蓄積量D0は、
図6に示すフローチャートに従って、以下の不等式
(3)を満たすN+1個の初期バッファ蓄積量D0の中
の候補の最大値として求められる。ここで、mはPフレ
ームごとに増加するインデックス、pはi番目のPフ
レームの情報発生量、RはチャンネルCHの伝送速
度、TはPフレーム間隔(1/10秒)、Nは全フレー
ム中のPフレームの数、kは任意の非負整数である。
【0018】
【数3】
【0019】ついで、そのように求めた初期バッファ蓄
積量を用いて、受信バッファサイズDmaxは、
7に示すフローチャートに従って、以下の不等式(4)
を満足するN+1個の受信バッファサイズDmaxの候
補の中の最大値として求められる。
【数4】
【0020】チャンネルCH3 チャンネルCHについては、初期バッファ蓄積量D0
は、図8に示すフローチャートに従って、以下の不等式
(5)を満たすN+1個の初期バッファ蓄積量D0の候
補の中の最大値として求められる。ここで、nはBフレ
ームごとに増加するインデックス、riはi番目のBフ
レームの情報発生量、RはチャンネルCHの伝送速
度、TはBフレーム間隔(1/30秒)、Nは全フレー
ム中のBフレームの数、kは任意の非負整数である。
【数5】
【0021】ついで、そのように求めた初期バッファ蓄
積量を用いて、受信バッファサイズDmaxは、図
9に示すフローチャートに従って、以下の不等式(6)
を満足するN+1個の受信バッファサイズDmaxの候
補の中の最大値として求められる。
【数6】
【0022】ステップ3)チャンネル間の時間関係の算
出 チャンネルCHに遅れることt時間後にチャンネル
CHの送信を開始し、チャンネルCHに遅れること
時間後にチャンネルCHの送信を開始する。この
とき、
【数7】 により、時間tおよびtを計算する。ただし、D
(1)はチャンネルCHに対するDの値、D
(2)はチャンネルCHに対するD、D (3)
チャンネルCHに対するDの値である。また、τは
1/30秒である。
【0023】以上により、チャンネルごとのバッファパ
ラメータDおよびDmaxが求められるので、これら
を受信側へ通知する。また、チャンネル間の時間関係を
定めるパラメータt,tは送出タイミング制御装置
へ送られる。さらに、チャンネルごとの伝送レートR
,R,Rは、読み出し・送出装置10,11,1
へ通知される。
【0024】バッファパラメータ決定装置から通知さ
れたtおよびtに基づいて、各チャンネルの送出開
始スイッチ7,8,9を制御する。すなわち、スイッチ
7がonになってからt秒後にスイッチ8がonにな
り、またスイッチ7がonになってからt秒後にスイ
ッチ9がonになる。そして、各スイッチは全画像フレ
ームの伝送が終了するまでonの状態にとどまる。
【0025】〔読み出し・送出装置10,11,12〕 本装置は、バッファパラメータ決定装置から通知され
た伝送レートに従って、ディスクから画像データを読み
出し、伝送用のチャンネルへ送り出す。このとき、読み
出し・送出装置のどちらの処理も固定速度で行われる。
なお、ディスク4,5,6と読み出し・送出装置10,
11,12の間にあるスイッチ7,8,9が開放されて
いる間はビデオデータの読み出し・チャンネルへの送出
はどちらも行われない。逆にスイッチ7,8,9がon
になると、その瞬間から読み出し・送出が開始される。
【0026】〔復号処理の時間関係〕 上述のようにI,P,B予測モードを用いている場合、
それぞれのフレームの間で時間的な従属関係がある。例
えば、既に前述のようにIフレームはPフレームよりも
早く復号されていなくてはならない。このような時間的
な従属関係のために表示と復号処理の間に表2に示すよ
うな関係が成り立つ。すなわち、Bフレームは復号と同
時に表示されるのに対して、IやPフレームは復号して
から表示されるまでに、それぞれ3タイムインデックス
分の時間だけ待たされることになる。また、最初のIフ
レームIを復号してから最初のPフレームPを復号
するまでの時間は3タイムインデックス分であること、
の復号から最初のBフレームBの復号までは4タ
イムインデックスの差があることがわかる。ここで、タ
イムインデックスは1/30秒ごとに1ずつ増加する。
【0027】上記に関して、各チャンネルごとに復号開
始時刻,受信開始時刻を図10に示す。図10におい
て、D (1)/R,D (2)/R,D (3)
/Rはそれぞれバッファ初期蓄積量を伝送速度で状態
したものであるから、受信を開始してから復号を開始す
るまでにバッファに受信データを蓄積するための時間で
ある。t,tはチャンネル間の送信開始時刻の時間
差、すなわち受信開始時刻の時間差である。また、kは
1/30秒ごとに1ずつ増えるタイムインデックスであ
る。t,t,D (1)/R,D (2)
,D (3)/Rにより、チャンネル1と2の復
号開始時間差およびチャンネル1と3の復号開始時間差
が表2に従っていることがわかる。
【0028】
【表2】
【0029】〔受信バッファ〕 受信バッファ20,21,22の基本機能は、受信した
データを蓄積し、スイッチ24が閉鎖(ON)された瞬
間に古いデータから順に読み出して復号装置25へ送る
ことである。このとき、復号装置25へは1画像フレー
ム分のデータを送り出す。従って、図11に示すように
バッファ蓄積量の時間変化は、固定速度で伝送されてき
たデータによって一定の割合で増加する一方、復号装置
25へ1画像フレーム分のデータを転送することによ
り、瞬間的に現象する。ここで、受信バッファ20,2
1,22は受信開始時点まで空の状態であり、伝送装置
から通知された最大バッファ必要量の大きさを持ってい
る。また、制御装置23に対して、蓄積されているデー
タ量を常に通知する。
【0030】〔制御装置〕 伝送装置からバッファパラメータの初期蓄積量および最
大必要量を通知される。それに基づいて、各受信バッフ
20,21,22として最大必要量あるいはそれ以上
の大きさのバッファを準備しておく。次に、受信が開始
されると、受信バッファ20,21,22に蓄積されて
いるデータ量を監視し、受信バッファ20の蓄積量がD
(1)になった瞬間に、スイッチ24を受信バッファ
20側に接続し、Iフレームの復号を開始する。その後
は、表2に示すタイミングチャートにしたがってスイッ
チを受信バッファ20,21,22の間で切り替えてい
くことにより、復号処理を進めていく。
【0031】〔復号装置〕 スイッチ24の動作により、復号装置25からみると正
規の順序でMPEGビデオデータが入力されることにな
るため、通常のMPEG復号動作を行えばよい。なお、
通常のMPEGと同様に復号する順序と表示する順序が
表2に示すように異なっているので、出力時に調整す
る。
【0032】実際に画像を符号化して得られたフレーム
ごとの発生情報量から、各チャンネルの伝送速度R
,R、バッファの初期蓄積量D (1),D
(2),D (3)、必要蓄積量Dmax(1),Dm
ax(2),Dmax(3)、そしてチャンネル間の時
間差t,tを求めた結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、複数のチャンネルを用
いてビデオデータを送信する際に、受信側のバッファを
小さくすることができ、さらにはじめに貯めなければな
らないデータ量も最小にすることができるので、遅延が
減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるI,P,Bフレームを説明する
ための図である。
【図2】本発明に係わる送信機の実施例を示すブロック
図である。
【図3】本発明に係わる受信機の実施例を示すブロック
図である。
【図4】本発明に用いる演算を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図5】本発明に用いる演算を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図6】本発明に用いる演算を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図7】本発明に用いる演算を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図8】本発明に用いる演算を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図9】本発明に用いる演算を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図10】本発明における受信側の動作を説明するため
のタイムチャートである。
【図11】本発明における受信側の受信バッファの蓄積
量の変化を示すタイムチャートである。
【図12】マルチ・セッション・マルチキャストを用い
る従来のビデオ伝送モデルを説明するための図である。
【符号の説明】
1 ファイル 2 バッファパラメータ決定装置 3 送出タイミング制御装置 4,5,6 ディスク 7,8,9 スイッチ 10,11,12 読み出し送出装置 CH,CH,CH チャンネル 20,21,22 受信バッファ 23 制御装置 24 スイッチ 25 復号装置
フロントページの続き (56)参考文献 国際公開97/01934(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 7/00 - 7/088 H04N 7/14 - 7/173 H03J 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間解像度を考慮した複数の階層に階層
    符号化されたビデオデータを前記複数の階層に個別に割
    り当てられた複数のチャンネルにより伝送するために、 送信側では、 前記複数の階層に階層符号化されたビデオデータは前記
    複数の階層の該階層毎に設けられた複数の送信側メモリ
    領域にフレーム単位で蓄積され、 該複数の送信側メモリ領域にフレーム単位で蓄積された
    前記複数の階層に階層符号化されたビデオデータは、前
    記フレーム当たりの発生情報量を用いて定められる該階
    層毎の個別の伝送速度と該階層毎の伝送時間割当タイミ
    ングに従って、前記複数のチャンネルに送出され、 受信側では、 前記複数のチャンネルで伝送された前記複数の階層に階
    層符号化されたビデオデータは、前記フレーム当たりの
    発生情報量を用いて定められる該階層毎の個別の蓄積容
    量を有する複数の受信側メモリ領域に該階層毎に一時蓄
    積され、 前記フレーム当たりの発生情報量を用いて定められる該
    階層毎の個別の伝送速度と該階層毎の伝送時間割当タイ
    ミングに従って、前記複数の受信側メモリ領域から読み
    だされて合成されるマルチチャンネルを用いるビデオデ
    ータ伝送方法。
  2. 【請求項2】 時間解像度を考慮した複数の階層に階層
    符号化されたビデオデータを前記複数の階層に個別に割
    り当てられた複数のチャンネルにより伝送するために、 送信側に、 前記複数の階層に階層符号化されたビデオデータを前記
    複数の階層の該階層毎にフレーム単位で蓄積するために
    設けられた複数の送信側メモリ領域と、 該複数の送信側メモリ領域にフレーム単位で蓄積された
    前記複数の階層に階層符号化されたビデオデータの前記
    フレーム当たりの発生情報量を計算するバッファパラメ
    ータ決定手段と、 該バッファパラメータ決定手段により計算された前記フ
    レーム当たりの発生情報量を用いて該階層毎の個別の伝
    送速度と該階層毎の伝送時間割当タイミングを計算する
    送出タイミング制御手段と、 前記送出タイミング制御手段により計算された前記階層
    毎の伝送時間割当タイミングに従って、前記複数の階層
    に階層符号化されたビデオデータを複数の送信側メモリ
    領域から前記複数の階層の該階層毎に読み出して、前記
    送出タイミング制御手段により計算された前記階層毎の
    個別の伝送速度で前記複数の階層に個別に割り当てられ
    た複数のチャンネルにより送出する複数の読み出し送出
    手段と、 を備えた送信装置。
  3. 【請求項3】 時間解像度を考慮した複数の階層に階層
    符号化されたビデオデータを前記複数の階層に個別に割
    り当てられた複数のチャンネルにより伝送するために、 受信側に、 前記複数のチャンネルで伝送された前記複数の階層に階
    層符号化されたビデオデータを該階層毎に一時蓄積する
    ために、前記フレーム当たりの発生情報量を用いて定め
    られる該階層毎の個別の必要蓄積容量を有するように設
    けられた複数の受信側メモリ領域と、 前記時間解像度を考慮した複数の階層のうち最も早期に
    伝送されるべき階層の前記ビデオデータを一時蓄積する
    ために配置された前記複数の受信側メモリ領域のうちの
    一つの初期蓄積量が、前記フレーム当たりの発生情報量
    を用いて定められる初期蓄積量を越えたとき、前記フレ
    ーム当たりの発生情報量を用いて定められる該階層毎の
    個別の伝送速度と該階層毎の伝送時間割当タイミングに
    従って、前記複数の受信側メモリ領域から読み出して合
    成する読み出し合成手段と、 を備えた受信装置。
JP33826597A 1997-11-25 1997-11-25 マルチチャンネルを用いるビデオデータ伝送方法及びその装置 Expired - Fee Related JP3472115B2 (ja)

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