JP3434373B2 - 網点領域判定装置 - Google Patents

網点領域判定装置

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JP3434373B2
JP3434373B2 JP29538794A JP29538794A JP3434373B2 JP 3434373 B2 JP3434373 B2 JP 3434373B2 JP 29538794 A JP29538794 A JP 29538794A JP 29538794 A JP29538794 A JP 29538794A JP 3434373 B2 JP3434373 B2 JP 3434373B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、たとえばスキャナで
光学的に読取られた原稿画像が網点領域に属する原稿画
像であるか否かを判定する網点領域判定装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、原稿画像をCCD(電荷結合
素子)などで構成したスキャナで光学的に読取って濃度
に対応する画像データに変換し、この変換された画像デ
ータに基づいて原稿画像を形成するようにしたディジタ
ル複写機が用いられている。この種のディジタル複写機
では、文字・線画,写真または単位面積当たりのドット
のサイズで階調が表現される網点(screen)が混在する
原稿画像でも高品質な複写物が取得できるように、原稿
画像が文字・線画領域,写真領域または網点領域のいず
れの領域に属するかが判定され、各領域に応じた画像処
理が施される。具体的には、文字・線画領域では、エッ
ジ強調または黒色文字の強調などの画像処理が施され
る。また、網点領域では、モアレ除去のための平滑化な
どの画像処理が施される。 【0003】網点領域か否かの判定は、たとえば次のよ
うにして行われる。原稿画像が光学的に読取られて画像
データに変換されると、副走査方向の複数ライン(たと
えば11ライン)の画像データが複数ラインの容量を有
するメモリに保持される。そして、注目画素を中心とす
る連続した一定範囲(たとえば3画素×3ライン)の検
出領域において、注目画素の濃度が周囲の画素よりも相
対的に濃いか薄いかが判定される。その結果、注目画素
の濃度が周囲の画素よりも相対的に濃いと判定される
と、当該注目画素はピーク画素であると検出される。一
方、注目画素の濃度が周囲の画素よりも相対的に薄いと
判定されると、当該注目画素はディップ画素であると検
出される。 【0004】このようにして検出領域内のピーク画素ま
たはディップ画素が検出されると、上記注目画素とした
画素のうち一定数の画素で構成した判定領域(たとえば
9画素×9ライン)において、ピーク画素またはディッ
プ画素の出現パターンが網点領域を表す複数のマスクパ
ターンと一致するか否か、またはピーク画素またはディ
ップ画素の存在密度が一定以上であるか否かが判別され
る。その結果、一致するパターンがある、または存在密
度が一定以上であると判別されると、上記判定領域は網
点領域であると判定される。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、二次元のマスクパターンに相当する画像デ
ータを一時記憶して判定しなければならず、処理をビッ
トストリーム化できないので、処理速度が遅いという不
具合があった。また、上記従来技術では、パターンマッ
チング処理において、二次元のマスクパターンが用いら
れるので、全体として、回路規模が比較的大きいという
不具合があった。 【0006】さらに、上記従来技術では、網点領域を文
字・線画領域と誤判定されるという不具合もあった。そ
こで、この発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、
処理速度の迅速化を図ることができるとともに、回路規
模の簡素化を図ることができる網点領域判定装置を提供
することである。 【0007】また、この発明の他の目的は、網点領域を
文字・線画領域と誤判定することがない網点領域判定装
置を提供することである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の網点領域判定装置は、原稿画像を読取
ってその濃度に対応する画像データに変換して出力する
変換手段と、この変換手段から出力された画像データの
中から複数(s個) のラインに対応する画像データを保持
する複数のラインメモリと、各ラインメモリに保持され
ているライン毎の画像データピーク画素またはディッ
プ画素を各ラインごとに並列に検出する検出手段と、所
定数(t個)の画素で構成され、ピーク画素またはディッ
プ画素が出現する周期別に作成された複数の一次元のマ
スクパターンが記憶されているパターン記憶手段と、上
記検出手段で検出された各ラインの連続する所定数(t
個)の画素パターンが、記記憶手段に記憶されている
複数の一次元マスクパターンのいずれかに一致するか否
かを、各ラインごとに並列に認識するマッチ状態認識手
段と、上記マッチ状態認識手段により、検出された画素
パターンと一次元マスクパターンとが完全に一致したと
認識されたときは、所定の判定値を付与し、検出された
画素パターンと一次元マスクパターンとが完全に一致し
てはいないが、1画素だけ異なるか、または隣合う2画
素だけが異なると認識されたときには、完全に一致した
ときの判定値の2分の1の判定値を付与し、それ以外で
は判定値を付与しない判定値付与手段と、この判定値
手段で付与された判定値の合計値が所定のしきい値以
上であるか否かを判別する判別手段と、この判別手段で
の判別の結果、上記判定値がしきい値以上であると判別
されると、上記マッチ状態認識手段でマッチ状態が認識
された画素をすべて含む領域を当該線数の網点領域であ
ると判定する判定手段とを有することを特徴とする。 【0009】 【0010】 【作用】上記請求項1記載の構成では、複数のラインに
おいて、各ラインの所定数の画素におけるピーク画素ま
たはディップ画素の検出結果のパターンと線数ごとに分
類されたマスクパターンとのマッチ状態が各ラインごと
に並列に認識される。その後、この認識されたマッチ状
態に基づき、マッチ状態が高いほど大きく重み付けされ
た判定値が各線数ごとに合計して記憶される。 【0011】網点領域は、たとえば図8(a) に示すピー
ク画素の出現周期がラインごとに異なるおそれのある文
字・線画領域と異なり、通常、たとえば図8(b) に示す
ように、ピーク画素の出現周期がラインにかかわらず一
定である。そこで、上記構成では、マッチ状態が際立っ
て高い線数があるか否かを調べるため、上記記憶された
判定値のうち最大の判定値がしきい値以上であるか否か
が判別される。その結果、最大の判定値がしきい値以上
であると判別されると、ドットの配列周期はラインにか
かわらずほぼ一定であるとみなされ、上記マッチ状態が
認識された画素をすべて含む領域が当該線数の網点領域
であると判定される。 【0012】このように、上記構成によれば、ピーク画
素またはディップ画素の検出処理および各パターンのマ
ッチ状態の認識処理は、各ラインごとに並列に行われる
ので、全体として、処理の迅速化を図ることができる。
また、各パターンのマッチ状態の認識処理は各ラインご
とに行われているので、二次元のマスクパターンを用い
てパターンマッチング処理を行っていた従来技術に比べ
て、回路規模を簡素化できる。 【0013】さらに、ピーク画素の出現周期の同一性を
利用して網点領域か否かを判定しているので、ピーク画
素の出現周期がラインごとに異なるおそれのある文字・
線画領域を網点領域と誤って判定することがない 【0014】 【0015】 【実施例】以下では、この発明の実施例を、添付図面を
参照して詳細に説明する。図2は、この発明の網点領域
判定装置が適用されたディジタルカラー複写機の要部の
電気的構成を示すブロック図である。このディジタルカ
ラー複写機には、複写すべきカラー原稿画像を光学的に
読取って赤(R) ,緑(G) および青(B) の加色法による3
原色画像データに光電変換するとともに、各R,G,B
の3原色画像データをそれぞれの補色であるイエロー
(Y) ,マゼンタ(M) およびシアン(C) の減色法による3
原色画像データに変換して出力するCCD(電荷結合素
子)などで構成された変換手段であるスキャナ1が備え
られている。スキャナ1の分解能は、たとえば1インチ
当たり400画素程度である。 【0016】スキャナ1で生成されて出力されるY,
M,Cの各画像データは、原稿画像の濃度に対応するα
ビット(たとえばα=8;256階調)で表されたディ
ジタルデータである。ディジタルカラー複写機にはま
た、上記スキャナ1から出力されたY,M,Cの各画像
データに種々の処理を施すための画像処理回路2、およ
び原稿画像に対応する静電潜像を形成すべき感光体に光
を照射させる出力部3が備えられている。 【0017】より具体的に説明すると、画像処理回路2
には入力処理回路4が備えられていて、上記Y,M,C
の各画像データはこの入力処理回路4に与えられる。入
力処理回路4では、上記Y,M,Cの各画像データに対
して、スキャナ1と画像処理回路2とのクロック差を解
消するため、クロック変換などの処理が施される。その
後、上記Y,M,Cの各画像データは、文字・写真・網
点判定回路5に与えられる。 【0018】文字・写真・網点判定回路5に与えられた
画像データのうち任意のs(たとえばs=4)ラインの
画像データを保持するための保持手段であるラインメモ
リ51に保持される。文字・写真・網点判定回路5で
は、ラインメモリ51に保持されている画像データに基
づいて、その画像データが文字・線画領域,写真領域ま
たは網点領域のいずれの領域に属する画像データである
かが判定される。網点領域とは、単位面積当たりのドッ
トのサイズで階調が表現された領域のことである。判定
結果は、後述する黒生成回路,ズーム・移動回路,フィ
ルタ回路,階調処理回路および出力制御回路に与えられ
る。 【0019】入力処理回路4から出力された画像データ
はまた、文字・写真・網点判定回路5を経て、黒生成回
路6に与えられる。黒生成回路6では、高濃度部におけ
る濃度不足を補うための黒(BK)データが生成される。具
体的には、たとえばY,M,Cの各画像データの最小値
に補正係数q(たとえばq=0.5 〜1 )を乗じた値を各
画像データから除去し、この除去した値をBKデータと
するようにして生成される。Y,M,Cの各画像データ
およびBKデータは出力色セレクト回路7に与えられ
る。 【0020】出力色セレクト回路7では、上記Y,M,
C,BK画像データのうちいずれか1つの色に対応する
画像データが選択される。選択された画像データは、ズ
ーム・移動回路8に与えられ、設定倍率などに応じて拡
大または縮小などの処理が施される。その後、フィルタ
回路9に与えられ、文字・写真・網点判定回路5から与
えられた判定結果に応じた平滑化処理またはエッジ強調
化処理などが施される。そして、階調処理回路10に与
えられ、いわゆるディザ処理または多値ディザ処理など
の中間調処理が施される。 【0021】中間調処理が施された画像データは、出力
制御回路11で出力に必要な処理が施され、上記出力部
3に与えられる。この実施例の特徴は、上記文字・写真
・網点判定回路5における網点領域判定機能にある。図
1は、上記文字・写真・網点判定回路5における網点領
域判定処理の流れを示すブロック図である。なお、図1
は、ラインメモリ51で保持される画像データに対応す
るライン数であるsが4の場合を示している。 【0022】文字・写真・網点判定回路5には、Y,
M,Cの各画像データのうち、任意の色の画像データの
中の任意の4ラインに対応する画像データを保持する4
つのラインメモリ51a,51b,51c,51dが備
えられている。ラインメモリ51a〜51dに保持され
ている画像データは、それぞれ、順に、かつ互いに並列
にピーク検出部52a,52b,52c,52dに与え
られる。 【0023】次に、画素ごとに分割した状態の原稿を示
す図3も同時に参照しつつ、原稿画像の先頭ラインから
4ライン目までの画像データがラインメモリ51a〜5
1dにそれぞれ保持されている場合を例にとって説明す
る。ピーク検出部52aでは、ラインメモリ51aから
与えられる画像データに二値化処理が施される。この二
値化処理におけるしきい値は、網点領域を構成するドッ
トの一般的濃度よりも若干低い値に設定されている。し
たがって、ドットの中心のピーク画素に対応する画像デ
ータはハイレベルのデータに変換され、ピーク画素以外
の画素に対応する画像データはローレベルのデータに変
換される。 【0024】なお、上記しきい値を各ドット間の谷間で
あるディップ画素の一般的濃度よりも若干高い値に設定
し、ディップ画素に対応する画像データをハイレベルの
データに変換するとともに、ディップ画素以外の画素に
対応する画像データをローレベルのデータに変換するよ
うにしてもよい。以下では、ピーク画素に対応する画像
データをハイレベルのデータに変換する場合について説
明する。 【0025】ピーク検出部52aの出力は順にt(たと
えばt=8)画素の記憶要素を有するシフトレジスタS
R1に与えられる。その結果、シフトレジスタSR1に
は、1ライン目の1画素目P11からt画素目P1tまでの
各画素の互いの位置関係を保ちつつ、上記二値化データ
が記憶される。文字・写真・網点判定回路5にはまた、
パターンマッチング部PM1が備えられている。パター
ンマッチング部PM1では、上記シフトレジスタSR1
にt画素分の二値化データが記憶されたことに応答し
て、1インチ当たりのドット数である線数によって複数
のグループに分類された網点領域、言い換えればピーク
画素が出現する周期によって複数のグループに分類され
た網点領域を表すマスクパターンを利用したパターンマ
ッチング処理が行われる。 【0026】図4にt=8とした場合のマスクパターン
の一例を示す。なお、この図4では、黒および白で表現
した要素がそれぞれ論理「1」(ハイレベル)および論
理「0」(ローレベル)に対応している。図4A(a) ,
(b) には、ピーク画素が出現する周期が2周期(線数は
たとえば200 線/インチ)のマスクパターンが表されて
いる。また、図4B(a) 〜(c) には、上記周期が3周期
(線数はたとえば150 線/インチ)のマスクパターンが
表されている。さらに、図4C(a) 〜(d) 、図4D(a)
〜(c) 、図4E(a) ,(b)および図4Fには、それぞ
れ、上記周期が、4周期(線数はたとえば100 線/イン
チ)、5周期(線数はたとえば85線/インチ)、6周期
(線数はたとえば65線/インチ)および7周期(線数は
たとえば50線/インチ)のマスクパターンが表されてい
る。 【0027】このように、この実施例では、従来利用し
ていた二次元(9ライン×9ドット)のマスクパターン
ではなく、1次元(1ライン×tドット)のマスクパタ
ーンを利用する。そのため、従来と同様な手法を採用し
て、sライン×tドットの2次元のマスクパターンを利
用する場合に比べて、処理および回路規模の簡素化を図
ることができる。 【0028】図1に戻って、上記パターンマッチング部
PM1では、上記図4で示したような各マスクパターン
とシフトレジスタSR1に記憶された検出結果のパター
ンとのマッチング状態が認識され、その認識されたマッ
チング状態に基づき、マッチング状態が高くなるのに従
って大きい重みが付けられた判定値yij(ただし、iは
各線数のグループを表す。たとえば上記図4A〜Fの例
ではi=A〜Fの値を取る。また、jは各グループ内の
マスクパターンを表す。たとえば上記図4Aの例ではj
=a,bの値、図4Bの例ではj=a,b,cを取
る。)が記憶される。 【0029】より具体的に説明すると、上記マッチング
状態は、2つの論理値の排他的論理和を取った際に出力
される論理値が「1」となった数を表す、いわゆるハミ
ング距離によって認識される。さらに詳しく説明する
と、先ず、検出結果のパターンといずれかのマスクパタ
ーンとの間の主走査方向Mに対して互いに同一位置の画
素において排他的論理和が取られる。たとえば検出結果
のパターンおよびマスクパターンをそれぞれ図5A(a)
,図5A(b) とすると、排他的論理和の結果は図5A
(c) に示すようになる。ここで、ハミング距離は、上述
のように、排他的論理和を取った結果論理「1」となる
数のことであるから、この場合には0となる。このと
き、検出結果のパターンとマスクパターンとのマッチン
グ状態は最も高いとみなされ、網点領域であると後で判
定するために判定値yijは「1」とされる。 【0030】また、検出結果のパターンおよびマスクパ
ターンをそれぞれ図5B(a) ,図5B(b) とすると、排
他的論理和の結果は図5B(c) に示すようになる。この
とき、ハミング距離は1である。ハミング距離が1のと
きには、検出結果のパターンとマスクパターンとが完全
にマッチしていないということを表しているので、網点
領域でないと後で判定するために判定値yijを「0」に
することが考えられる。しかし、ピーク画素として検出
されるべき画素が誤ってピーク画素として検出されなか
った(図の状態)、またはピーク画素でない画素がノイ
ズなどでピーク画素として誤って検出されたものと考え
ることもできる。したがって、判定値yijは、完全にマ
ッチしたときの半分の「0.5」とされる。 【0031】さらに、検出結果のパターンおよびマスク
パターンをそれぞれ図5C(a) ,図5C(b) とすると、
排他的論理和の結果は図5C(c) に示すようになる。こ
のとき、ハミング距離は2である。この場合も、判定値
ijを「0」にすることが考えられる。しかし、排他的
論理和を取った結果の論理値が異なる画素が互いに隣合
う画素のときには、ピーク画素として検出されるべき画
素が単にずれただけとも考えられる。したがって、ハミ
ング距離が2であって、かつ論理値が異なる画素が互い
に隣合う画素であるときには、ハミング距離が1のとき
と同様に、判定値yijは「0.5」とされる。 【0032】なお、その他ハミング距離が3以上、また
はハミング距離が2であっても、論理値が異なる画素が
互いに隣合う画素でない場合には、判定値yijは「0」
とされる。このようにして、シフトレジスタSR1に記
憶された検出結果のパターンとすべての線数のグループ
のすべてのマスクパターンとが比較され、各線数のグル
ープ内の複数のマスクパターンに対応する判定値yij
各グループごとに加算されてその合計値が記憶される。 【0033】下記(1) 式に合計値Yik(kはライン数)
を求めるための一般式を示す。なお、以下では、たとえ
ば〔j=a,b〕は、aからbまでの和を表すものとす
る。 Yik=Σyij 〔j=a,b,・・・〕 ‥‥(1) 先頭ラインの場合には、k=1なので、 Yi1=Σyij 〔j=a,b,・・・〕 ‥‥(2) となる。 【0034】以上の処理が2〜4ライン目に対しても同
様にして行われ、下記(3) 〜(5) 式に示すように、各ラ
インごとに合計値Yi2,Yi3,Yi4が記憶される。 Yi2=Σyij 〔j=a,b,・・・〕 ‥‥(3) Yi3=Σyij 〔j=a,b,・・・〕 ‥‥(4) Yi4=Σyij 〔j=a,b,・・・〕 ‥‥(5) なお、上述したが、2〜4ライン目に対する上記パター
ンマッチング処理は時間的に並列に行われる。 【0035】各パターンマッチング部PM1〜PM4で
記録された判定値yijの合計値Yikは網点判定部53に
与えられる。ところで、上記合計値Yikは、高ければ高
いほど、検出結果のパターンとマスクパターンとのマッ
チング状態が高いことを表している。一方、網点領域
は、ドットが周期的に配列されて構成された領域である
から、ピーク画素の出現周期は一定である。したがっ
て、もしもシフトレジスタSR1〜SR4に記憶された
すべての画素を含む領域が網点領域であれば、各パター
ンマッチング部PM1〜PM4からそれぞれ与えられた
合計値Yikは、それぞれ、ある線数のグループのものだ
けが他の線数のグループのものよりも高くなるはずであ
る。 【0036】そこで、網点判定部53では、先ず、下記
(6) 式に示すように、各パターンマッチング部PM1〜
PM4からそれぞれ与えられた各ラインごとの合計値Y
i1,Yi2,Yi3,Yi4をさらに加算して新たな合計値Y
i を求める。 YNi =Yi1+Yi2+Yi3+Yi4 ‥‥(6) 次いで、この求められた合計値YNi の最大値MAX
{YNi }が所定のしきい値YTH(たとえばYTH=3)
以上であるか否かを判別する。そして、その結果、上記
最大値MAX{YNi }がしきい値YTH以上であると判
別されると、注目画素とした全領域が当該線数iを有す
る網点領域であると判定される。具体的には、図3に太
線で囲んだ1〜4ライン目の1画素目P11,P21
31,P41からt画素目P1t,P2t,P3t,P4tまでの
すべての領域が網点領域であると判定される。 【0037】なお、スキャナ1の検出画素のサイズをた
とえば0.0625(mm/画素) とすると、上記網点領域である
か否かが判定される領域は、t=8の場合、主走査方向
Mに、8(画素) ×0.0625(mm/画素) =0.5(mm) 、副走査
方向Sに、4(画素) ×0.0625(mm/画素) =0.25(mm)の大
きさの領域となる。このように、この実施例では、比較
的小さな領域(たとえば0.5(mm) ×0.25(mm))において
網点領域の判定処理を行うことができる。 【0038】そして、以上の処理が注目画素を主走査方
向Mに1画素ずつずらしながら繰り返し行われる。この
とき、従前の処理においてシフトレジスタSR1〜SR
4に記憶された検出結果は順にシフトしていく。そし
て、1〜4ラインにわたる処理が終了すると、次に1〜
4ライン目に対応する画像データが消去されるとともに
2〜5ライン目に対応する画像データがラインメモリ5
1に取込まれて保持され、同様の処理が行われる。そし
て、全ラインにわたって上記処理が行われ、さらに全色
の画像データに対して上記処理が行われたことをもっ
て、すべての網点領域判定処理が終了する。 【0039】以上のようにこの実施例のディジタルカラ
ー複写機によれば、上記網点領域判定処理は、各ライン
ごとに並列に行っているので、処理の迅速化を図ること
ができる。また、網点領域か否かの判定に必要なパター
ンマッチング処理を1ラインごとに行っているので、所
定の判定範囲(たとえば9画素×9ライン)にわたる二
次元のマスクパターンを用いてパターンマッチング処理
を行っていた従来技術に比べて、回路規模を簡素化でき
る。 【0040】さらに、ピーク画素の出現周期がラインに
かかわらず一定であることを利用して網点領域か否かを
判定しているので、ピーク画素の出現周期がラインごと
に異なるおそれのある文字・線画領域を網点領域である
と誤判定することがない。この発明の実施例の説明は以
上のとおりであるが、この発明は上述の実施例に限定さ
れるものではない。たとえば上記実施例では、シフトレ
ジスタSR1〜SR4に記憶された検出結果のパターン
とマスクパターンとの間のハミング距離に応じて判定値
ijに重みを付けて記憶しているが、たとえば上記検出
結果のパターンとマスクパターンとがマッチするか否か
を判別し、マッチすれば判定値yijは「1」、マッチし
なければ判定値yijは「0」というようにしてもよい。 【0041】この構成によれば、上記実施例に比べて、
構成を簡素化できる。また、上記実施例では、ラインメ
モリ51a〜51dから順に与えられる個々の画像デー
タに対して単に二値化処理を施すことによってピーク画
素またはディップ画素の検出を行っているが、たとえば
同一ライン上の注目画素に隣接する画素に対応する画像
データを利用してピーク画素またはディップ画素の検出
を行うようにしてもよい。 【0042】より具体的に説明すると、この変形例で
は、図6に示す画素PA 〜PC のうち画素PB を注目画
素とし、この注目画素PB に対応する濃度を表すkビッ
トの画像データDB と、当該注目画素PB に隣接する画
素PA ,PC にそれぞれ対応する画像データDA ,DC
とに基づき、下記(7) ,(8) または(9) 式が満足された
か否かによってピーク画素を検出する。 【0043】 DA <DB かつ DB >DC かつ DB >DTH3 ‥‥(7) DA <DB かつ DB >DC ‥‥(8) DA <DB かつ DB ≧DC ‥‥(9) ただし、上記DTH3 はしきい値である。また、下記(7)
′,(8) ′または(9) ′式が満足されたか否かによっ
てディップ画素を検出する。 【0044】 DA >DB かつ DB <DC かつ DA >DTH3 ‥‥(7) ′ DA >DB かつ DB <DC ‥‥(8) ′ DA >DB かつ DB ≦DC ‥‥(9) ′ この変形例によれば、注目画素PB およびこの注目画素
B に同一ライン上で隣接する画素PA ,PC を利用し
てピーク画素またはディップ画素の検出を行うので、判
定をより確実に行うことができる。 【0045】さらに、上記実施例では、注目画素と同じ
ライン上の画素に対応する画像データを利用してピーク
画素またはディップ画素の検出を行っているが、たとえ
ばこの方法によるピーク画素の検出に加えて、次の方法
を併用してもよい。すなわち、たとえば注目画素とする
ラインの副走査方向S(図3参照)に対して隣接する前
後ラインの画像データを取込み、この取込んだ画像デー
タの中の注目画素を中心とする一定範囲の検出領域にお
ける画像データを利用し、当該注目画素の濃度が他の画
素の濃度よりも濃いか否かを判別する。より具体的に
は、図7に示すように、3ライン×3画素の検出領域K
Eにおいて、中央の注目画素P e に対応する画像データ
e 、および当該注目画素Pe に隣接するすべての画素
a ,Pb ,Pc ,Pd ,Pf ,Pg ,Ph ,Pi にそ
れぞれ対応する画像データDa ,Db ,Dc ,Dd ,D
f ,Dg ,Dh ,Di を利用し、 De ≧DTH1 ‥‥(10) De >MAX{Da ,Db ,Dc ,Dd ,Df ,Dg ,Dh ,Di } ‥(11) の各式の判定の論理積が成立するか否かを判別する(全
階調数を256 とすると、上記DTH1 はたとえば35)。 【0046】その結果、各式の判定の論理積が成立する
と判別されると、注目画素はピーク画素であると判断さ
れ、ハイレベルの信号が出力される。一方、各式の判定
の論理積は成立しないと判別されると、注目画素はピー
ク画素ではないと判断され、ローレベルの信号が出力さ
れる。なお、上記(10),(11)式を用いるピーク画素の検
出では、原稿画像の先頭ライン、原稿画像の左端1画
素、右端1画素および最終ラインに対してはピーク画素
の検出は行われないが、原稿画像の端付近はほとんど目
立たないので、無視しても特に問題はない。 【0047】そして、主・副走査方向に対して互いに同
一位置の画素において、この上記(10),(11)式を用いる
方法によって出力された信号と、上記同一ライン上の画
像データを用いる方法によって得られた信号との間で論
理和が取られ、いずれか一方の方法でも、ピーク画素で
あると検出されると、その注目画素はピーク画素である
とみなされる。 【0048】このように、この構成によれば、注目画素
e に隣接するすべての画素Pa ,Pb ,Pc ,Pd
f ,Pg ,Ph ,Pi にそれぞれ対応する画像データ
a,Db ,Dc ,Dd ,Df ,Dg ,Dh ,Di が利
用されるので、ピーク画素をより確実に検出できる。た
だし、この方法では、注目画素とするラインの前後ライ
ンの画像データが必要なので、同一ライン上の画像デー
タのみを用いていた方法と異なり、網点領域か否かの判
定に必要なラインよりも前後2ラインだけ余計に保持し
ておく必要がある。 【0049】さらにまた、この方法と同様な方法でディ
ップ画素を検出して網点領域か否かを判定するようにし
てもよい。次に、上記方法と同様な方法によるディップ
画素の検出処理について簡単に説明する。上記注目画素
e がディップ画素であるか否かの検出は、たとえば画
素Pa ,Pb ,Pc ,Pd ,Pe ,Pf ,Pg ,Ph
i にそれぞれ対応する画像データDa ,Db ,Dc
d ,De ,Df ,Dg ,Dh ,Di を利用する場合、
次の(12)〜(14)式の論理積が成立するか否かの判別結果
に基づいて行われる。 【0050】 Dd ≧DTH1 ‥‥(12) De <Dd ‥‥(13) De ≦MIN{Da ,Db ,Dc ,Df ,Dg ,Dh ,Di } ‥‥(14) この結果、各式の判定の論理積が成立すると判別される
と、注目画素Pe の濃度は周囲の画素Pa ,Pb
c ,Pd ,Pf ,Pg ,Ph ,Pi の濃度よりも相対
的に薄いとみなされ、注目画素Pe はディップ画素であ
ると検出される。 【0051】さらに、上記(10),(11)式を用いる方法の
みでピーク画素の検出処理を行うようにしてもよい。さ
らにまた、ピーク画素およびディップ画素の両方の出現
パターンを利用して網点領域か否かを判定するようにし
てもよい。なお、この場合、ピーク画素またはディップ
画素のいずれかに出現パターンがあると判別されると、
網点領域であると判定するようにすればよい。 【0052】さらに、上記実施例では、ディジタルカラ
ー複写機を例にとって説明したが、この発明は、たとえ
ばモノクロディジタル複写機、カラー/モノクロファク
シミリ装置またはカラー/モノクロプリンタなど、原稿
画像が網点領域の原稿画像であるか否かを判定する処理
が必要な他の画像形成装置にも適用可能である。その他
この発明の範囲内で種々の設計変更を施すことは可能で
ある。 【0053】 【発明の効果】以上のように請求項1記載の網点領域判
定装置によれば、ピーク画素またはディップ画素の検出
処理および各パターンのマッチ状態の認識処理は、各ラ
インごとに並列に行われるので、全体として、処理の迅
速化を図ることができる。また、各パターンのマッチ状
態の認識処理は各ラインごとに行われているので、二次
元のマスクパターンを用いてパターンマッチング処理を
行っていた従来技術に比べて、回路規模を簡素化でき
る。 【0054】さらに、ピーク画素またはディップ画素の
出現周期の同一性を利用して網点領域か否かを判定して
いるので、ピーク画素またはディップ画素の出現周期が
ラインごとに異なるおそれのある文字・線画領域を網点
領域と誤って判定することがない 【0055】
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の網点領域判定装置が適用された一実
施例のディジタルカラー複写機における網点領域判定処
理の流れを説明するためのブロック図である。 【図2】上記ディジタルカラー複写機の要部の電気的構
成を示すブロック図である。 【図3】網点領域判定処理をよりわかりやすく説明する
ための図である。 【図4】上記網点領域判定処理に用いられるマスクパタ
ーンの一例を説明するための図である。 【図5】判定値の重み付けの決定に必要なハミング距離
を説明するための図である。 【図6】注目画素に対応する画像データと、当該注目画
素に同一ライン上で隣接する画素にそれぞれ対応する画
像データとに基づいて、ピーク画素またはディップ画素
を検出する構成を説明するための図である。 【図7】注目画素に対応する画像データと、前後のライ
ンも含めて当該注目画素に隣接するすべての画像データ
とに基づいて、ピーク画素またはディップ画素を検出す
る構成を説明するための図である。 【図8】文字・線画領域と網点領域とのピーク画素の出
現周期の違いを説明するための図である。 【符号の説明】 1 スキャナ 2 画像処理回路 5 文字・写真・網点判定回路 51 ラインメモリ 52a,52b,52c,52d ピーク検出部 SR1〜SR4 シフトレジスタ PM1〜PM4 パターンマッチング部 53 網点判定部
フロントページの続き (72)発明者 山本 治男 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−80771(JP,A) 特開 昭55−100549(JP,A) 特開 昭63−279665(JP,A) 特開 平3−276966(JP,A) 特開 平6−141140(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】原稿画像を読取ってその濃度に対応する画
    像データに変換して出力する変換手段と、 この変換手段から出力された画像データの中から複数(s
    個) のラインに対応する画像データを保持する複数のラ
    インメモリと、各ラインメモリ に保持されているライン毎の画像データ
    ピーク画素またはディップ画素を各ラインごとに並列
    に検出する検出手段と、 所定数(t個)の画素で構成され、ピーク画素またはディ
    ップ画素が出現する周期別に作成された複数の一次元の
    マスクパターンが記憶されているパターン記憶手段と、 上記検出手段で検出された各ラインの連続する所定数(t
    個) の画素パターンが、記記憶手段に記憶されている
    複数の一次元マスクパターンのいずれかに一致するか否
    かを、各ラインごとに並列に認識するマッチ状態認識手
    段と、上記 マッチ状態認識手段により、検出された画素パター
    ンと一次元マスクパターンとが完全に一致したと認識さ
    れたときは、所定の判定値を付与し、検出された画素パ
    ターンと一次元マスクパターンとが完全に一致してはい
    ないが、1画素だけ異なるか、または隣合う2画素だけ
    が異なると認識されたときには、完全に一致したときの
    判定値の2分の1の判定値を付与し、それ以外では判定
    値を付与しない判定値付与手段と、 この判定値付与手段で付与された判定値の合計値が所定
    のしきい値以上であるか否かを判別する判別手段と、 この判別手段での判別の結果、上記判定値がしきい値以
    上であると判別されると、上記マッチ状態認識手段でマ
    ッチ状態が認識された画素をすべて含む領域を当該線数
    の網点領域であると判定する判定手段とを有することを
    特徴とする網点領域判定装置。
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