JP3424453B2 - スペクトラム拡散通信装置 - Google Patents

スペクトラム拡散通信装置

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JP3424453B2
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/70712Spread spectrum techniques using direct sequence modulation with demodulation by means of convolvers, e.g. of the SAW type

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトラム拡散
通信方式によるスペクトラム拡散通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、雑音に強く、秘話性、秘匿性に優
れたスペクトラム拡散通信方式(SS通信方式)が民生
用の通信方式として注目されている。SS通信方式で
は、伝送すべき情報をキャリア信号で変調した変調信号
に対して、あらかじめ決められたチップレートの高い所
定の符号系列でスペクトラム拡散変調(SS変調)をか
けることにより、送信信号となるスペクトラム拡散信号
(SS信号)が得られる。この場合、上述の符号系列と
して、疑似雑音符号系列(PN符号系列)やバーカ符号
系列(Barker符号系列)があり、SS変調方式と
して、直接拡散方式(DS方式)や周波数ホッピング方
式(FH方式)がある。
【0003】このようなSS通信方式においては、送信
されてきたSS信号を復調するための復調装置が受信機
側に必要になる。例えばPN符号系列を用いてDS方式
によりSS変調を行った場合、受信機側では送信機側と
同一のPN符号系列を用いて復調を行う。このとき使用
する復調装置は、ICを用いた復調装置と表面弾性波素
子を用いた復調装置とに大別される。復調装置に使用さ
れる表面弾性波素子は、フォトリソグラフィ技術を用い
ることにより、安価に、しかも簡単な構成で復調装置が
できることから、注目されている。
【0004】表面弾性波素子はその構成から、表面弾性
波マッチドフィルタと表面弾性波コンボルバとに区別さ
れる。表面弾性波コンボルバは、復調するためのPN符
号系列が選択できるため、特に秘話性や秘匿性が求めら
れる用途に適している。表面弾性波マッチドフィルタ
は、復調に用いる符号系列が固定であるが、そのぶん周
辺回路が簡単に構成でき、システム全体として低価格に
できることから、小規模なSS通信システム、例えば構
内無線LANなどに用いる復調装置として注目されてお
り、様々な形状の表面弾性波マッチドフィルタが提案さ
れている。この表面弾性波マッチドフィルタは例えば特
開平3−77445号公報、特開平5−316074号
公報、特開平6−21752号公報、特開平7−221
670号公報に記載されている。
【0005】このような表面弾性波マッチドフィルタを
用いた復調装置の多くは、表面弾性波マッチドフィルタ
が例えば0相とπ相のように2つの極性を取ることを利
用して復調を行う2相位相変調方式(BPSK方式)に
対応したものである。構内無線LANなどに用いられる
ためには大量の情報を送るため情報の伝送速度は速いほ
ど望ましい。そのため、変調方式としてはBPSK方式
よりも複数Nの位相変調によるN相位相変調方式に対応
したものが必要となる。N相位相変調方式に対応したも
のとしてはN相位相変調に係る変調位相値がとりうる値
に対応して表面弾性波フィルタをN個以上用いて復調を
行うものが知られている。このような復調装置は例えば
特開平7−221670号公報に記載されている。
【0006】図12は、従来の復調装置に用いられる表
面弾性波マッチドフィルタを示す概略図である。QPS
K方式ではBPSK方式の2倍の伝送速度を得ることが
できる。図12において、101は水晶,LiNbO3
等から成る圧電性基板、102は1系の第1入力電極、
103は102から距離X1(QPSK方式の取りうる
4つの位相量の1つ(α1)に相当)だけ離れて形成さ
れた1系の第2入力電極、104は1系の出力電極、1
05は2系の第1入力電極、106は105から距離X
2(QPSK方式の取りうる4つの位相量の1つ(α
2)に相当)だけ離れて形成された2系の第2入力電
極、107は2系の出力電極、108は3系の第1入力
電極、109は108から距離X3(QPSK方式の取
りうる4つの位相量の1つ(α3)に相当)だけ離れて
形成された3系の第2入力電極、110は3系の出力電
極、111は4系の第1入力電極、112は111から
距離X4(QPSK方式の取りうる4つの位相量の1つ
(α4)に相当)だけ離れて形成された4系の第2入力
電極、113は4系の出力電極、114は信号入力端
子、115は104の出力電極の信号を取り出すための
1系の出力端子、116は107の出力電極の信号を取
り出すための2系の出力端子、117は110の出力電
極の信号を取り出すための3系の出力端子、118は1
13の出力電極の信号を取り出すための4系の出力端子
である。
【0007】図12の表面弾性波マッチドフィルタを用
いたQPSK方式の復調動作を簡単に説明する。入力端
子114に入力されたQPSK変調信号は、変調位相が
位相値α1、α2、α3、α4の4つの状態を取り得る
が、α1の場合は1系列の表面弾性波マッチドフィルタ
の出力端子115から相関ピークが得られ、α2の場合
は2系列の表面弾性波マッチドフィルタの出力端子11
6から相関ピークが得られ、α3の場合は3系列の表面
弾性波マッチドフィルタの出力端子117から相関ピー
クが得られ、α4の場合は4系列の表面弾性波マッチド
フィルタの出力端子118から相関ピークが得られるの
で、相関ピークがどの系列の表面弾性波マッチドフィル
タから出たかを判別することによりQPSK方式の信号
を復調する事が出来る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、QPS
K方式は90度位相の異なる4つの状態を判別しなけれ
ばならず、従来の復調部では、各位相値に対応した4個
の遅延量が異なる表面弾性波遅延線を用いなければQP
SK方式の信号を再生することが出来ず復調部が複雑に
なるという問題点があった。
【0009】このスペクトラム拡散通信装置、表面弾性
波素子および表面弾性波部品では、簡単な構成でQPS
K方式の復調が可能なことが要求されている。
【0010】本発明は、表面弾性波マッチドフィルタと
表面弾性波遅延線とを用いた簡単な構成でQPSK方式
の復調を可能にするスペクトラム拡散通信装置を提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明のスペクトラム拡散通信装置は、送信データを
所定の符号系列でSS信号に変換するSS変調部と、S
S信号を元データに復調するSS復調部とを有するスペ
クトラム拡散通信装置であって、SS復調部は、SS信
号を復調して相関信号を得る相関信号取得回路と、相関
信号取得回路からの出力信号を遅延させる第1と第2の
遅延回路と、相関信号取得回路の出力信号と第1および
第2の遅延回路の出力信号とを加算する第1および第2
の加算回路を有し、第1の遅延回路は入力信号をT+
(±n+5×a/8)/fc(Tは受信・復調する信号
の1周期、fcは相関信号取得回路へ入力される信号の
キャリア周波数、nは(2×キャリア周波数fc/チッ
プレート)の値以下の0を含む整数、aは1/2≦a≦
3/2の範囲の値)遅延させ、第2の遅延回路は入力信
号をT+(±m−5×a/8)/fc(mは(2×キャ
リア周波数fc/チップレート)の値以下の0を含む整
数)遅延させるように構成したものである。
【0012】これにより、表面弾性波マッチドフィルタ
と表面弾性波遅延線とを用いた簡単な構成でQPSK方
式の復調を可能にするスペクトラム拡散通信装置が得ら
れる。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、送信データを所定の符号系列でSS信号に変換する
SS変調部と、SS信号を元データに復調するSS復調
部とを有するスペクトラム拡散通信装置であって、SS
復調部は、SS信号を復調して相関信号を得る相関信号
取得回路と、相関信号取得回路からの出力信号を遅延さ
せる第1と第2の遅延回路と、相関信号取得回路の出力
信号と第1および第2の遅延回路の出力信号とを加算す
る第1および第2の加算回路を有し、第1の遅延回路は
入力信号をT+(±n+5×a/8)/fc(Tは受信
・復調する信号の1周期、fcは相関信号取得回路へ入
力される信号のキャリア周波数、nは(2×キャリア周
波数fc/チップレート)の値以下の0を含む整数、a
は1/2≦a≦3/2の範囲の値)遅延させ、第2の遅
延回路は入力信号をT+(±m−5×a/8)/fc
(mは(2×キャリア周波数fc/チップレート)の値
以下の0を含む整数)遅延させることとしたものであ
り、第1の加算回路から同相成分の元データが復調さ
れ、第2の加算回路から直交成分の元データが復調され
るという作用を有する。
【0019】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、相関信号取得回路は表面弾性波マッチ
ドフィルタであり、遅延回路は表面弾性波遅延線である
こととしたものであり、表面弾性波マッチドフィルタで
相関信号が取得され、表面弾性波遅延線で信号が遅延さ
れるという作用を有する。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図11を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1によるス
ペクトラム拡散通信装置を示すブロック図であり、図2
は図1のスペクトラム拡散通信装置を構成するSS復調
部を示すブロック図である。
【0033】図1において、1は送信すべきデータを所
定の符号系列でSS信号に変換するためのSS変調部、
2はSS信号と送受信信号の周波数を変換する送受信周
波数変換部、3はSS信号を送信されてきた元のデータ
に復調するためのSS復調部、4は信号を送受信するた
めのアンテナである。上記の説明では送受信の周波数変
換部を1個用いた一つの送受信器の構成について説明し
たが、その回路構成に規定されるものではなく、例えば
送受信周波数変換部を送受信用それぞれに分けた構成
や、送信機と受信機を分離した構成等、分離した受信機
にSS復調部を含む構成等にしても何ら問題はないこと
は言うまでもない。
【0034】図2は図1におけるSS復調部を詳しく説
明したものである。図2において、5は相関信号取得回
路、6は遅延回路、7は相関信号取得回路5と遅延回路
6の出力信号を加算する加算回路、8、9は信号線(ラ
イン)、10は遅延回路、11は相関信号取得回路5と
遅延回路10の出力信号を加算する加算回路、12、1
3は信号線(ライン)である。加算回路7の入力時にお
いて、遅延回路6からの入力信号が相関信号取得回路5
からの入力信号に対してT+(±n+5×a/8)/f
c(Tは受信・復調する信号の一周期、nは相関信号取
得回路5に入力する信号のキャリア周波数fcと符号化
電極の各符号に対応する櫛形電極対間隔から決まる周波
数即ちチップレートとの比に2を掛けた値以下で0を含
む整数、aは1/2≦a≦3/2の範囲の値)の時間遅
延されるように遅延回路6における遅延量を設定してい
る。また、加算回路11の入力時においては、遅延回路
10からの入力信号が相関信号取得回路5からの入力信
号に対してT+(±m−5×a/8)/fc(mは相関
信号取得回路5に入力する信号のキャリア周波数fcと
符号化電極の各符号に対応する櫛形電極対間隔から決ま
る周波数即ちチップレートとの比に2を掛けた値以下で
0を含む整数、aは1/2≦a≦3/2の範囲の値)の
時間遅延されるように遅延回路10における遅延量を設
定している。このように相関信号取得回路5と遅延量の
異なる2種類の遅延回路6、10と加算回路7、11と
いう簡単な構成にて、QPSK方式によるSS信号の復
調を実現することが出来る。この場合好ましくは、n=
0,m=0,a=1である。
【0035】以上のような構成のSS復調部3の動作に
ついて図3、図4を用いて詳しく説明する。
【0036】図3はQPSK方式を復調する際の表面弾
性波マッチドフィルタ(つまり相関信号取得回路)およ
び遅延回路の出力信号の位相状態を示す位相状態図、図
4(a)は情報信号(元データ)を示す信号列図であ
り、図4(b)は(a)の情報信号を差動符号化(後
述)した信号を示す信号列図、図4(c)はSS復調部
3における表面弾性波マッチドフィルタ(相関信号取得
回路5)の出力信号を示す波形図、図4(d)は遅延回
路6の出力信号を示す波形図、図4(e)は加算回路7
の出力信号を示す波形図、図4(f)は遅延回路10の
出力信号を示す波形図、図4(g)は加算回路11の出
力信号を示す波形図、図4(h)は復調された情報信号
(元データ)を示す信号列図である。
【0037】図3において(A、B、C、D)は表面弾
性波マッチドフィルタの出力信号におけるQPSK方式
に対応した4つの位相状態即ちA(10)、B(0
0)、C(01)、D(11)を示している。ここでa
=1の場合を考えると、(A’、B’、C’、D’)は
遅延回路6によりT+(±n+5/8)/fcの時間遅
延された信号の位相状態を示し、(A”、B”、C”、
D”)は遅延回路10によりT+(±m−5/8)/f
cの時間遅延された信号の位相状態を示している。一例
としてAの状態を見てみると、Aの状態は遅延回路6に
よりT+(±n+5/8)/fcの時間遅延されA’の
状態となり、遅延回路10によりT+(±m−5/8)
/fcの時間遅延されA”の状態となる。
【0038】図4(a)〜(h)において、(a)のD
1は伝送される情報信号、(b)のD2は情報信号を後
述する差動符号化した信号、(c)のS1は相関信号取
得回路5の出力信号波形、(d)のS2は遅延回路6に
よりT+(±n+5/8)/fcの時間遅延された信号
の出力波形、(e)のS3は相関信号取得回路5と遅延
回路6の出力信号を加算する加算回路7の出力波形、
(f)のS4は遅延回路10によりT+(±m−5/
8)/fcの時間遅延された信号の出力波形、(g)の
S5は相関信号取得回路5と遅延回路10の出力信号を
加算する加算回路11の出力波形、(h)のD3はS3
とS5のデータより復調された情報信号を示しており、
情報信号D3は元の情報信号D1と同じデータに再生さ
れている。
【0039】本実施の形態では伝送される情報信号が送
信側で差動符号化される場合について述べる。伝送され
る情報信号(10000111011110:位相情報
ABCDCDAの繰り返しデータ)を差動符号化(D2
(i)=D1(i)+D2(i−1))すると(一例1
0100011100100:AABDACB)となる
ので、SS復調部3においては相関信号取得回路5の出
力信号は差動符号化された情報に対応した位相情報を持
ったS1の出力波形となる。S1の出力波形と遅延回路
6によりT+(±n+5/8)/fcの時間遅延された
(B’A’A’B’D’A’C’)の位相情報を持った
出力波形S2を加算回路7で加算すると、Aという位相
情報に対してB’、C’のように位相差が±45度の出
力波形を加算した場合の加算波形は大きな加算波形とな
り、Aという位相情報に対してA’、D’のように位相
差が±225度の出力波形を加算した場合の加算波形は
小さな加算波形となり、S3の出力波形が得られる。S
1の相関波形と遅延回路10によりT+(±m−5/
8)/fcの時間遅延された(B”A”A”B”D”
A”C”)の位相情報を持った出力波形S4を加算回路
11で加算するとAという位相情報に対してC”、D”
のように位相差が±45度の出力波形を加算した場合の
加算波形は大きな加算波形となり、Aという位相情報に
対してA”、B”のように位相差が±225度の出力波
形を加算した場合の加算波形は小さな加算波形となり、
S5の出力波形が得られる。S3とS5の波形からクロ
ックを作るとともにS3とS5の波形の大きなものを
1、小さなものを0とすると復調データD3(1000
0111011110)となり、QPSK方式の信号を
元データに復調する事が可能となる。つまり、遅延回路
6、遅延回路10の遅延量の差は(T+(±n+5/
8)/fc)−(T+(±m−5/8)/fc)=
((±(n+m)+1)/fc+1/4/fcとなり右
辺第1項は位相的には2πとなるので第2項のみを考慮
すれば良く、即ち90度の位相差となり、QPSK方式
の復調を可能としている。
【0040】本実施の形態では伝送される情報を差動符
号化して送信して、情報の復調を行う動作について説明
したが、伝送される情報D1をそのまま送信してSS復
調部にて得られた復調情報D3を差動符号化することで
D1と同じ情報を得ることも可能である。
【0041】遅延回路としては従来例と同様に表面弾性
波遅延線を用いたり、シフトレジスタ等の電子回路を用
いたりすることが出来るが、ここで重要なのは加算回路
7,加算回路11の入力時における遅延量であり、遅延
回路に特にとらわれるものではない。
【0042】ここでは1つの相関信号取得回路5を用い
たが、それぞれの遅延回路に相関信号取得回路を用いて
も構わない。また、遅延回路の選択によっては遅延回路
の前後に必要に応じて増幅器を用いても構わない。
【0043】次に、相関信号取得回路5及び遅延回路
6,遅延回路10として表面弾性波マッチドフィルタ及
び表面弾性波遅延線を用いた場合について図5を用いて
詳しく説明する。図5(a)は本発明の実施の形態に用
いた表面弾性波マッチドフィルタを示すパターン図であ
り、図5(b),図5(c)は同表面弾性波遅延線を示
すパターン図である。図5(a)において21は表面を
鏡面加工された水晶からなる圧電性基板、22は圧電性
基板21上にフォトリソグラフィ技術を用いて形成され
たAl,Au等の電気抵抗率の小さな材料からなる入力
用符号化電極、23は入力用符号化電極22から所定間
隔離れて同様に形成され、Al,Au等の電気抵抗率の
小さな材料からなる出力用櫛形電極、24は不要表面弾
性波を吸収する目的で入出力電極の外側に必要に応じて
形成された吸音材、25は電磁誘導ノイズを低減させる
ために入出力電極を囲むように必要に応じて形成された
アースパターンである。
【0044】以上の構成にて表面弾性波マッチドフィル
タ20が形成されている。この時、入力用符号化電極2
2の各符号に対応した櫛形電極対の対数は1対よりも多
い。そして、用いるキャリア周波数と入力用符号化電極
22の各符号に対応する櫛形電極対の間隔から決まる周
波数すなわちチップレートとの比(キャリア周波数/チ
ップレート)以下に上記対数をする、つまり1<櫛形電
極対の対数≦キャリア周波数/チップレートとすること
により、入力用符号化電極22での入力信号を表面弾性
波へ変換する効率を高くすることができ、従って出力用
櫛形電極23での出力効率を高くすることができる。特
に水晶基板はSAWの温度係数がゼロであるため表面弾
性波マッチドフィルタに適しているが電気機械結合係数
が0.17%程度と非常に小さいため、符号化電極の各
符号に対応した櫛形電極対の対数を多くすることは有効
である。本実施の形態ではキャリア周波数fcを132
MHz,チップレートを22MHzとしたので、櫛形電
極対の対数は2対以上6対以下となる。図5(a)は4
対の場合を示す。また入力用電極と出力用電極の電極形
状を逆に構成、すなわち入力用として符号化電極を出力
用として櫛形電極を用いたが、入力用として櫛形電極を
出力用として符号化電極を用いても構わない。
【0045】図5(b)において、26は表面弾性波遅
延線、27は表面を鏡面加工された水晶からなる圧電性
基板、28は前記圧電性基板27上にフォトリソグラフ
ィ技術を用いて形成されたAl,Au等の電気抵抗率の
小さな材料からなる入力用櫛形電極、29は前記符号化
電極28から所定間隔離れて同様に形成され、Al,A
u等の電気抵抗率の小さな材料からなる出力用櫛形電
極、30は不要表面弾性波を吸収する目的で入出力電極
の外側に必要に応じて形成された吸音材、31は電磁誘
導ノイズを低減させるために入出力電極を囲むように形
成されたアースパターンである。以上の構成にて第1の
遅延回路として表面弾性波遅延線26が形成されてい
る。
【0046】図5(c)において、32は表面弾性波遅
延線、33は表面を鏡面加工された水晶からなる圧電性
基板、34は前記圧電性基板33上にフォトリソグラフ
ィ技術を用いて形成されたAl,Au等の電気抵抗率の
小さな材料からなる入力用櫛形電極、35は前記符号化
電極34から所定間隔離れて同様に形成され、Al,A
u等の電気抵抗率の小さな材料からなる出力用櫛形電
極、36は不要表面弾性波を吸収する目的で入出力電極
の外側に必要に応じて形成された吸音材、37は電磁誘
導ノイズを低減させるために入出力電極を囲むように形
成されたアースパターンである。以上の構成にて第2の
遅延回路として表面弾性波遅延線32が形成されてい
る。
【0047】この場合、表面弾性波遅延線26,32の
遅延量は実際に用いる回路基板上の信号線(パターン)
8,9,12,13の長さや用いる回路部品により異な
り、表面弾性波遅延線26の遅延量T1は加算回路の入
力時における表面弾性波遅延線26からの入力信号が表
面弾性波マッチドフィルタ20からの入力信号に対して
T+(±n+5×a/8)/fcの時間遅延するような
値に設定され、表面弾性波遅延線32の遅延量T2は加
算回路の入力時における表面弾性波遅延線32からの入
力信号が表面弾性波マッチドフィルタ20からの入力信
号に対してT+(±m−5×a/8)/fcの時間遅延
するような値に設定される。
【0048】ここでは表面弾性波マッチドフィルタ及び
表面弾性波遅延線の電極形状は正規型電極を用いたが、
電極による反射の抑制及び帯域制限を行うために必要に
応じて電極形状をダブル電極及び重み付けを行った形状
にしても構わない。また、圧電性基板として水晶による
構成について説明したが、同等の性能を有する材料を用
いても実現できることは言うまでもない。
【0049】以上のように本実施の形態によれば、SS
信号に対して相関信号を得る相関信号取得回路5の出力
信号と遅延量の異なる2種類の遅延回路6、遅延回路1
0の出力信号とを加算回路7、加算回路11で加算した
信号波形を判別することによりQPSK方式における復
調が可能となり、QPSK方式に対応した復調回路を簡
単に構成することができる。すなわち、第1の加算回路
から同相成分の元データが復調され、第2の加算回路か
ら直交成分の元データが復調される。
【0050】(実施の形態2)図6(a)は本発明の実
施の形態2による表面弾性波素子を示すパターン図であ
る。図6(a)において、40は表面を鏡面加工された
圧電性の水晶基板、41は水晶基板40上にフォトリソ
グラフィ技術を用いて形成され、Al、Au等の電気抵
抗率の小さな材料からなる入力用符号化電極、42aは
入力用符号化電極41と所定間隔離れて形成された第1
の出力用櫛形電極43と、第1の出力用櫛形電極43か
ら(T+(±n+5×a/8)/fc)(Tは受信・復
調する信号の一周期、nは表面弾性波マッチドフィルタ
に入力する信号のキャリア周波数fcと符号化電極の各
符号に対応する櫛形電極対間隔から決まる周波数即ちチ
ップレートとの比に2を掛けた値以下で0を含む整数、
aは1/2≦a≦3/2の範囲の値)だけ離れて形成さ
れ、第1の出力用櫛形電極43と同一の極性を有する第
2の出力用櫛形電極44aとが並列に接続された出力電
極、45は不要表面弾性波を吸収する目的で入出力電極
41,42aの外側に形成された吸音材、46は電磁誘
導ノイズを低減させるために入出力電極41,42aを
囲むように形成されたアースパターン、47は構成要素
40,41,42a,45,46から成る表面弾性波素
子である。図6(a)の表面弾性波素子においては、入
力用符号化電極41から所定間隔離れて第1の出力用櫛
形電極43が形成され、第1の出力用櫛形電極43から
T+(±n+5×a/8)/fcだけ離れて、第1の出
力用櫛形電極43と同一極性を有する第2の出力用櫛形
電極44aが形成され、第1の出力用櫛形電極43と第
2の出力用櫛形電極44aとが並列に接続されている。
【0051】図6(b)は本発明の実施の形態2による
表面弾性波素子の変形例を示すパターン図である。図6
(b)において、水晶基板40、入力用符号化電極4
1、第1の出力用櫛形電極43、吸音材45、アースパ
ターン46は図6(a)と同様のものなので、同一符号
を付し、説明は省略する。42bは入力用符号化電極4
1と所定間隔離れて形成された第1の出力用櫛形電極4
3と、第1の出力用櫛形電極43から(T+(±m−5
×a/8)/fc)(Tは受信・復調する信号の一周
期、mは表面弾性波マッチドフィルタに入力する信号の
キャリア周波数fcと符号化電極の各符号に対応する櫛
形電極対間隔から決まる周波数即ちチップレートとの比
に2を掛けた値以下で0を含む整数、aは1/2≦a≦
3/2の範囲の値)だけ離れて形成され、第1の出力用
櫛形電極43と同一の極性を有する第2の出力用櫛形電
極44bとが並列に接続された出力電極である。また4
8は構成要素40,41,42b,45,46から成る
表面弾性波素子である。このように図6(b)に示す表
面弾性波素子は図6(a)とほぼ同様の構成であり、異
なる点は出力電極42bにおいて第2の出力用櫛形電極
44bが第1の出力用櫛形電極43から(T+(±m−
5×a/8)/fc)だけ離れて配置されている点であ
る。図6(b)の表面弾性波素子においては、入力用符
号化電極41から所定間隔離れて第1の出力用櫛形電極
43が形成され、第1の出力用櫛形電極43からT+
(±m−5×a/8)/fcだけ離れて、第1の出力用
櫛形電極43と同一の極性を有する第2の出力用櫛形電
極44bが形成され、第1の出力用櫛形電極43と第2
の出力用櫛形電極44bとが並列に接続されている。
【0052】図6(a)、(b)の表面弾性波素子は図
2のSS復調部3に相当するものである。つまり、図6
(a)、(b)の表面弾性波素子の動作は実施の形態1
の場合とほぼ同様であるが、実施の形態1では相関信号
取得回路5と遅延回路6、10から取り出した信号を加
算回路7、11で加算しているが、図6(a)、(b)
では第1の出力用櫛形電極43と第2の出力用櫛形電極
44aおよび44bとを並列に接続することにより加算
回路の機能を基板上で持たせている。ただし、図2にお
いては相関信号取得回路5は一つであるのに対し、図6
(a)、(b)においては2つの表面弾性波遅延素子に
対応して2つの表面弾性波マッチドフィルタが形成され
ている点が異なる。
【0053】なお、実施の形態1の場合と同様、入力用
符号化電極41の各符号に対応した櫛形電極対の対数
を、1対よりも多くかつ用いるキャリア周波数とチップ
レートとの比以下にすることで変換効率、従って出力効
率を向上させることが可能である。また、入力用電極と
出力用電極とを逆に構成、すなわち信号入力用として用
いた符号化電極を出力用電極として用い、出力用として
用いた櫛形電極を入力用電極として用いても構わない。
【0054】また、図6(a)、(b)の吸音材45の
形状は一例を示し、特性が良好なら形状にはこだわらな
い。さらに、吸音材45は、表面弾性波を考慮してもな
お必要なければ、形成する必要はない。
【0055】さらに、図6(a)、(b)では表面弾性
波素子47と48とを別々に示したが、同一基板上に形
成することも可能である。
【0056】さらに、本実施の形態では表面弾性波マッ
チドフィルタ及び表面弾性波遅延線の電極形状は正規型
電極を用いたが、電極による反射の抑制及び帯域制限を
行うために必要に応じて電極形状をダブル電極及び重み
付けを行った形状にしても構わない。特に、本実施の形
態のように表面弾性波の進行方向に3つ以上の電極が構
成されている場合、各電極をダブル電極構造にすること
による不要輻射抑制の効果は非常に大きく、出力信号の
安定に効果を有する。
【0057】さらに、本実施の形態では圧電性基板とし
て水晶による構成について説明したが、同等の性能を有
する材料を用いても実現できることは言うまでもない。
【0058】さらに、本実施の形態においては、第1の
出力用櫛形電極43と第2の出力用櫛形電極44a,4
4bとを並列に接続して出力電極42a,42bを形成
し、加算回路の機能を持たせたが、外部に加算回路を設
けるならば出力用櫛形電極43と44a,43と44b
を並列に接続せずに形成し、それぞれの出力用櫛形電極
43,44a,44bから別々に出力信号を取り出して
外部の加算回路にて加算を行い復調信号を得ることが可
能であることは明らかである。
【0059】以上のように本実施の形態によれば、第1
の出力用櫛形電極43と第2の出力用櫛形電極44aお
よび44bとを並列に接続することにより加算回路の機
能を基板上で持たせるようにしたので、外部に加算回路
を設けることなくQPSK方式における復調が可能とな
り、QPSK方式に対応した復調回路を簡単に構成する
ことができる。
【0060】(実施の形態3)図7(a)は、本発明の
実施の形態3による表面弾性波素子を示すパターン図で
ある。図7(a)において、50は表面を鏡面加工され
た圧電性の水晶基板、51は水晶基板50上にフォトリ
ソグラフィ技術を用いて形成され、Al、Au等の電気
抵抗率の小さな材料からなる入力用符号化電極、52a
は入力用符号化電極51と所定間隔離れて形成された第
1の出力用櫛形電極53と、第1の出力用櫛形電極53
から(T+(±n+a/8)/fc)(Tは受信・復調
する信号の一周期、nは表面弾性波マッチドフィルタに
入力する信号のキャリア周波数fcと符号化電極の各符
号に対応する櫛形電極対間隔から決まる周波数即ちチッ
プレートとの比に2を掛けた値以下で0を含む整数、a
は1/2≦a≦3/2の範囲の値)だけ離れて形成さ
れ、第1の出力用櫛形電極53と逆の極性を有する第2
の出力用櫛形電極54aとが並列に接続された出力電
極、55は不要表面弾性波を吸収する目的で入出力電極
51,52aの外側に形成された吸音材、56は電磁誘
導ノイズを低減させるために入出力電極51,52aを
囲むように形成されたアースパターン、57は構成要素
50,51,52a,55,56から成る表面弾性波素
子である。図7(a)の表面弾性波素子においては、入
力用符号化電極51から所定間隔離れて第1の出力用櫛
形電極53が形成され、第1の出力用櫛形電極53から
T+(±n+a/8)/fcだけ離れて、第1の出力用
櫛形電極53と逆の極性を有する第2の出力用櫛形電極
54aが形成され、第1の出力用櫛形電極53と第2の
出力用櫛形電極54aとが並列に接続されている。
【0061】図7(b)は、本発明の実施の形態3によ
る表面弾性波素子を示すパターン図である。図7(b)
において、水晶基板50、入力用符号化電極51、第1
の出力用櫛形電極53、吸音材55、アースパターン5
6は図7(a)と同様のものなので、同一符号を付し、
説明は省略する。52bは入力用符号化電極51と所定
間隔離れて形成された第1の出力用櫛形電極53と、第
1の出力用櫛形電極53から(T+(±m−a/8)/
fc)(Tは受信・復調する信号の一周期、mは表面弾
性波マッチドフィルタに入力する信号のキャリア周波数
fcと符号化電極の各符号に対応する櫛形電極対間隔か
ら決まる周波数即ちチップレートとの比に2を掛けた値
以下で0を含む整数、aは1/2≦a≦3/2の範囲の
値)だけ離れて形成され、第1の出力用櫛形電極53と
逆の極性を有する第2の出力用櫛形電極54bとが並列
に接続された出力電極、58は構成要素50,51,5
2b,55,56から成る表面弾性波素子である。この
ように図7(b)に示す表面弾性波素子は図7(a)と
ほぼ同様の構成であり、異なる点は出力電極52bにお
いて第2の出力用櫛形電極54bが第1の出力用櫛形電
極53から(T+(±m−a/8)/fc)だけ離れて
配置されている点である。図7(b)に示す表面弾性波
素子においては、入力用符号化電極51から所定間隔離
れて第1の出力用櫛形電極53が形成され、第1の出力
用櫛形電極53からT+(±m−a/8)/fcだけ離
れて、第1の出力用櫛形電極53と逆の極性を有する第
2の出力用櫛形電極54bが形成され、第1の出力用櫛
形電極53と第2の出力用櫛形電極54bとが並列に接
続されている。
【0062】図7(a)、(b)の表面弾性波素子は図
2のSS復調部3に相当するものである。つまり、図7
(a)、(b)の表面弾性波素子の動作は実施の形態1
の場合とほぼ同様であるが、実施の形態1では相関信号
取得回路5と遅延回路6、10から取り出した信号を加
算回路7、11で加算しているが、図7(a)、(b)
では第1の出力用櫛形電極53と第2の出力用櫛形電極
54aおよび54bとを並列に接続することにより加算
回路の機能を基板上で持たせている。ただし、図2にお
いては相関信号取得回路5は1つであるのに対し、図7
(a)、(b)においては2つの表面弾性波遅延素子に
対応して2つの表面弾性波マッチドフィルタが形成され
ている点が異なる。また、実施の形態2と第2の出力用
櫛形電極54a又は54bとの形成位置が異なるが、第
2の出力用櫛形電極54a又は54bの極性を逆にして
いるので同じ動作となる。
【0063】なお、実施の形態1の場合と同様、入力用
符号化電極51の各符号に対応した櫛形電極対の対数
を、1対よりも多くかつ用いるキャリア周波数とチップ
レートとの比以下にすることで変換効率、従って出力効
率を向上させることが可能である。また入力用電極と出
力用電極の電極形状を逆に構成、すなわち、入力用とし
て櫛形電極を出力用として符号化電極を用いる構成でも
構わない。
【0064】また、図7(a)、(b)の吸音材55の
形状は一例を示し、特性が良好なら形状にはこだわらな
い。また、吸音材55は、表面弾性波を考慮してもなお
必要なければ、形成する必要はない。さらに、図7
(a)、(b)では表面弾性波素子57と58とを別々
に示したが、同一基板上に形成することも可能である。
【0065】さらに、本実施の形態では表面弾性波マッ
チドフィルタ及び表面弾性波遅延線の電極形状は正規型
電極を用いたが、電極による反射の抑制及び帯域制限を
行うために必要に応じて電極形状をダブル電極及び重み
付けを行った形状にしても構わない。特に、本実施の形
態のように表面弾性波の進行方向に3つ以上の電極が構
成されている場合、各電極をダブル電極構造にすること
による不要輻射抑制の効果は非常に大きく、出力信号の
安定に効果を有する。
【0066】さらに、本実施の形態では圧電性基板とし
て水晶による構成について説明したが、同等の性能を有
する材料を用いても実現できることは言うまでもない。
【0067】さらに、本実施の形態においては、第1の
出力用櫛形電極53と第2の出力用櫛形電極54a,5
4bとを並列に接続して出力電極52a,52bを形成
し、加算回路の機能を持たせたが、外部に加算回路を設
けるならば出力用櫛形電極53と54a,53と54b
を並列に接続せずに形成し、それぞれの出力用櫛形電極
53,54a,54bから別々に出力信号を取り出して
外部の加算回路にて加算を行い復調信号を得ることが可
能であることは明らかである。
【0068】以上のように本実施の形態によれば、第1
の出力用櫛形電極53と第2の出力用櫛形電極54aお
よび54bとを並列に接続することにより加算回路の機
能を基板上で持たせるようにしたので、外部に加算回路
を設けることなくQPSK方式における復調が可能とな
り、QPSK方式に対応した復調回路を簡単に構成する
ことができる。
【0069】(実施の形態4)図8は本発明の実施の形
態4による表面弾性波素子を示すパターン図である。図
8において、60は表面を鏡面加工された圧電性の水晶
基板、61aは水晶基板60上にフォトリソグラフィ技
術を用いて形成され、Al、Au等の電気抵抗率の小さ
な材料からなる第1の入力用符号化電極、62aは第1
の入力用符号化電極61aから所定間隔離れて形成され
た第1の出力用櫛形電極63aと第1の出力用櫛形電極
63aから(T+(±n+5×a/8)/fc)(Tは
受信・復調する信号の一周期、nは表面弾性波マッチド
フィルタに入力する信号のキャリア周波数fcと符号化
電極の各符号に対応する櫛形電極対間隔から決まる周波
数即ちチップレートとの比に2を掛けた値以下で0を含
む整数、aは1/2≦a≦3/2の範囲の値)だけ離れ
て形成された第1の出力用櫛形電極63aと同一の極性
を有する第2の出力用櫛形電極64aとが並列に接続さ
れた出力電極、61bは水晶基板60上にフォトリソグ
ラフィ技術を用いて形成されAl,Au等の電気抵抗率
の小さな材料からなる第2の入力用符号化電極、62b
は第2の入力用符号化電極61bから所定間隔離れて形
成された第3の出力用櫛形電極63bと第3の出力用櫛
形電極63bから(T+(±m−5×a/8)/fc)
(Tは受信・復調する信号の一周期、mは表面弾性波マ
ッチドフィルタに入力する信号のキャリア周波数fcと
符号化電極の各符号に対応する櫛形電極対間隔から決ま
る周波数即ちチップレートとの比に2を掛けた値以下で
0を含む整数、aは1/2≦a≦3/2の範囲の値)だ
け離れて形成された第3の出力用櫛形電極63bと同一
の極性を有する第4の出力用櫛形電極64bとが並列に
接続された出力電極、65は入力電極と出力電極を囲む
ようにして形成され電磁誘導ノイズを低減させるために
設けらたアースパターン、66は不要表面弾性波を吸収
する目的で入出力電極61a,61b,62a,62b
の外側に形成された吸音材、67は構成要素60,61
a,61b,62a,62b,65,66から成る表面
弾性波素子である。
【0070】図8の表面弾性波素子は図2のSS復調部
3に相当するもので、実施の形態2と同じ動作である。
ただし、本実施の形態では入力用符号化電極のグランド
側端子と出力電極のグランド端子とアースパターンとを
接続して共通にしている点が異なる。このような構成に
することにより別々にパターンを形成するよりも基板面
積を低減することができるとともに、組立時のワイヤボ
ンディングの本数を減らして工数を低減することができ
素子の小型,低コスト化が図られる。
【0071】なお、実施の形態1の場合と同様、入力用
符号化電極61a、61bの各符号に対応した櫛形電極
対の対数を、1対よりも多くかつ用いるキャリア周波数
とチップレートとの比以下にすることで変換効率、従っ
て出力効率を向上させることが可能である。また入力用
電極と出力用電極の電極形状を逆に構成、すなわち入力
用として櫛形電極を出力用として符号化電極を用いた構
成でも構わない。
【0072】また、図8の吸音材67の形状は一例を示
し、特性が良好なら形状にはこだわらない。また、吸音
材67は、表面弾性波を考慮してもなお必要なければ、
形成する必要はない。
【0073】さらに、本実施の形態では表面弾性波マッ
チドフィルタ及び表面弾性波遅延線の電極形状は正規型
電極を用いたが、電極による反射の抑制及び帯域制限を
行うために必要に応じて電極形状をダブル電極及び重み
付けを行った形状にしても構わない。特に、本実施の形
態のように表面弾性波の進行方向に3つ以上の電極が構
成されている場合、各電極をダブル電極構造にすること
による不要輻射抑制の効果は非常に大きく、出力信号の
安定に効果を有する。
【0074】さらに、本実施の形態では圧電性基板とし
て水晶による構成について説明したが、同等の性能を有
する材料を用いても実現できることは言うまでもない。
【0075】さらに、実施の形態3の形状の表面弾性波
素子についても本実施の形態を適用することができる。
【0076】さらに、本実施の形態においては、第1の
出力用櫛形電極63aと第2の出力用櫛形電極64a,
第3の出力用櫛形電極63bと第4の出力用櫛形電極6
4bとを並列に接続して出力電極62a,62bを形成
し、加算回路の機能を持たせたが、外部に加算回路を設
けるならば出力用櫛形電極63aと64a,63bと6
4bを並列に接続せずに形成し、それぞれの出力用櫛形
電極63a,64a,63b,64bから別々に出力信
号を取り出して外部の加算回路にて加算を行い復調信号
を得ることが可能であることは明らかである。
【0077】以上のように本実施の形態によれば、第1
の出力用櫛形電極63aと第2の出力用櫛形電極64
a,第3の出力用櫛形電極63bと第4の出力用櫛形電
極64bとを並列に接続して出力電極62a,62bを
形成して加算回路の機能を持たせるようにしたので、外
部に加算回路を設けることなくQPSK方式における復
調が可能となり、また、2つの表面弾性波マッチドフィ
ルタと2つの表面弾性波遅延線とを同一基板上に形成し
たので、表面弾性波素子の小型化が可能となり、QPS
K方式に対応した復調回路を簡単にかつ小型に構成する
ことができる。
【0078】(実施の形態5)図9は本発明の実施の形
態5による表面弾性波素子を示すパターン図である。図
9において、70は表面を鏡面加工された圧電性の水晶
基板、71aは水晶基板70上にフォトリソグラフィ技
術を用いて形成され、Al,Au等の電気抵抗率の小さ
な材料からなる第1の入力用符号化電極、72aは第1
の入力用符号化電極71aから所定間隔離れて形成され
た第1の出力用櫛形電極73aと第1の出力用櫛形電極
73aから(T+(±n+5×a/8)/fc)(Tは
受信・復調する信号の一周期、nは表面弾性波マッチド
フィルタに入力する信号のキャリア周波数fcと符号化
電極の各符号に対応する櫛形電極対間隔から決まる周波
数即ちチップレートとの比に2を掛けた値以下で0を含
む整数、aは1/2≦a≦3/2の範囲の値)だけ離れ
て、第1の出力用櫛形電極73aと同一の極性を有する
第2の出力用櫛形電極74aとが並列に接続された出力
電極、71bは水晶基板70上にフォトリソグラフィ技
術を用いて形成され、Al,Au等の電気抵抗率の小さ
な材料からなる第2の入力用符号化電極、72bは第2
の入力用符号化電極71bから所定間隔離れて形成され
た第3の出力用櫛形電極73bと第3の出力用櫛形電極
73bから(T+(±m−5×a/8)/fc)(Tは
受信・復調する信号の一周期、mは表面弾性波マッチド
フィルタに入力する信号のキャリア周波数fcと符号化
電極の各符号に対応する櫛形電極対間隔から決まる周波
数即ちチップレートとの比に2を掛けた値以下で0を含
む整数、aは1/2≦a≦3/2の範囲の値)だけ離れ
て、第3の出力用櫛形電極73bと同一の極性を有する
第4の出力用櫛形電極74bとが並列に接続された出力
電極、75は入力電極と出力電極を囲むようにして形成
され電磁誘導ノイズを低減させるために設けらたアース
パターン、76は第1の入力用符号化電極71aから所
定間隔離れて形成されたクロック信号用の出力用櫛形電
極、77は不要表面弾性波を吸収する目的で入出力電極
71b,72a,72b,76の外側に形成された吸音
材、78は構成要素70,71a,71b,72a,7
2b,75,76、77から成る表面弾性波素子であ
る。図9の表面弾性波素子は図2のSS復調部3に相当
するもので、実施の形態4と同じ動作であり、同じ効果
を有する。ただし、本実施の形態ではクロック信号用の
出力用櫛形電極76を設けている点が異なり、安定して
クロック信号を得ることができる。
【0079】なお、実施の形態1の場合と同様、入力用
符号化電極71a,71bの各符号に対応した櫛形電極
対の対数を、1対よりも多くかつ用いるキャリア周波数
とチップレートとの比以下にすることで変換効率、従っ
て出力効率を向上させることが可能である。また入力用
電極と出力用電極の電極形状を逆に構成、すなわち入力
用として櫛形電極を出力用として符号化電極を用いた構
成でも構わない。本実施の形態では、クロック信号用の
出力用櫛形電極76は入力用符号化電極71に対して出
力用櫛形電極72a、72bと反対方向に形成したが、
入力用符号化電極71aと出力用電極72aの間に設け
る等、特に形成位置及び大きさにこだわるものではな
い。
【0080】また、図9の吸音材77の形状は一例を示
し、特性が良好なら形状にはこだわらない。また、吸音
材77は、表面弾性波を考慮してもなお必要なければ、
形成する必要はない。
【0081】さらに、本実施の形態では表面弾性波マッ
チドフィルタ及び表面弾性波遅延線の電極形状は正規型
電極を用いたが、電極による反射の抑制及び帯域制限を
行うために必要に応じて電極形状をダブル電極及び重み
付けを行った形状にしても構わない。特に、本実施の形
態のように表面弾性波の進行方向に3つ以上の電極が構
成されている場合、各電極をダブル電極構造にすること
による不要輻射抑制の効果は非常に大きく、出力信号の
安定に効果を有する。
【0082】さらに、本実施の形態では圧電性基板とし
て水晶による構成について説明したが、同等の性能を有
する材料を用いても実現できることは言うまでもない。
【0083】さらに、実施の形態3の形状の表面弾性波
素子についても本実施の形態を適用することができる。
【0084】さらに、本実施の形態においては、第1の
出力用櫛形電極73aと第2の出力用櫛形電極74a,
第3の出力用櫛形電極73bと第4の出力用櫛形電極7
4bとを並列に接続して出力電極72a,72bを形成
し、加算回路の機能を持たせたが、外部に加算回路を設
けるならば出力用櫛形電極73aと74a,73bと7
4bを並列に接続せずに形成し、それぞれの出力用櫛形
電極73a,74a,73b,74bから別々に出力信
号を取り出して外部の加算回路にて加算を行い復調信号
を得ることが可能であることは明らかである。
【0085】以上のように本実施の形態によれば、第1
の出力用櫛形電極73aと第2の出力用櫛形電極74
a,第3の出力用櫛形電極73bと第4の出力用櫛形電
極74bとを並列に接続して出力電極72a,72bを
形成して加算回路の機能を持たせるようにしたので、外
部に加算回路を設けることなくQPSK方式における復
調が可能となり、また、2つの表面弾性波マッチドフィ
ルタと2つの表面弾性波遅延線とを同一基板上に形成し
たので、表面弾性波素子の小型化が可能となり、QPS
K方式に対応した復調回路を簡単にかつ小型に構成する
ことができる。
【0086】(実施の形態6)図10は本発明の実施の
形態6による表面弾性波素子のパターン図である。図1
0において、80は表面を鏡面加工された圧電性の水晶
基板、81は水晶基板80上にフォトリソグラフィ技術
を用いて形成され、Al,Au等の電気抵抗率の小さな
材料からなる入力用符号化電極、82aは入力用符号化
電極81から所定間隔離れて形成された第1の出力用櫛
形電極83aと第1の出力用櫛形電極83aから(T+
(±n+5×a/8)/fc)(Tは受信・復調する信
号の一周期、nは表面弾性波マッチドフィルタに入力す
る信号のキャリア周波数fcと符号化電極の各符号に対
応する櫛形電極対間隔から決まる周波数即ちチップレー
トとの比に2を掛けた値以下で0を含む整数、aは1/
2≦a≦3/2の範囲の値)だけ離れて、第1の出力用
櫛形電極83aと同一の極性を有する第2の出力用櫛形
電極84aとが並列に接続された出力電極、82bは入
力用符号化電極81から所定間隔離れて形成された第3
の出力用櫛形電極83bと第3の出力用櫛形電極83b
から(T+(±m−5×a/8)/fc)(Tは受信・
復調する信号の一周期、mは表面弾性波マッチドフィル
タに入力する信号のキャリア周波数fcと符号化電極の
各符号に対応する櫛形電極対間隔から決まる周波数即ち
チップレートとの比に2を掛けた値以下で0を含む整
数、aは1/2≦a≦3/2の範囲の値)だけ離れて、
第3の出力用櫛形電極83bと同一の極性を有する第4
の出力用櫛形電極84bとが並列に接続された出力電
極、85は入力電極と出力電極を囲むようにして形成さ
れ電磁誘導ノイズを低減させるために設けらたアースパ
ターン、86は入力用符号化電極81から所定間隔離れ
て形成されたクロック信号用の出力用櫛形電極、87は
不要表面弾性波を吸収する目的で入出力電極82a,8
2b,86の外側に形成された吸音材、88は構成要素
80,81,82a,82b,85,86,87から成
る表面弾性波素子である。
【0087】図10の表面弾性波素子は図2のSS復調
部3に相当するもので、実施の形態5と同じ動作であ
り、同じ効果を有する。ただし、本実施の形態では2つ
の入力用符号化電極を一体化して形成しており、入力端
子を減らすことができる。
【0088】なお、実施の形態1の場合と同様、入力用
符号化電極81の各符号に対応した櫛形電極対の対数
を、1対よりも多くかつ用いるキャリア周波数とチップ
レートとの比以下にすることで変換効率、従って出力効
率を向上させることが可能である。また入力用電極と出
力用電極の電極形状を逆に構成、すなわち入力用として
櫛形電極を出力用として符号化電極を用いた構成でも構
わない。
【0089】また、本実施の形態では、クロック信号用
の出力用櫛形電極86は入力用符号化電極81に対して
出力用櫛形電極82a,82bと反対方向に形成した
が、入力用符号化電極81と出力用電極82a,82b
の間に設ける等、特に形成位置及び大きさにこだわるも
のではない。
【0090】さらに、図10の吸音材87の形状は一例
を示し、特性が良好なら形状にはこだわらない。また、
吸音材87は、表面弾性波を考慮してもなお必要なけれ
ば、形成する必要はない。
【0091】さらに、本実施の形態では表面弾性波マッ
チドフィルタ及び表面弾性波遅延線の電極形状は正規型
電極を用いたが、電極による反射の抑制及び帯域制限を
行うために必要に応じて電極形状をダブル電極及び重み
付けを行った形状にしても構わない。特に、本実施の形
態のように表面弾性波の進行方向に3つ以上の電極が構
成されている場合、各電極をダブル電極構造にすること
による不要輻射抑制の効果は非常に大きく、出力信号の
安定に効果を有する。
【0092】さらに、本実施の形態では圧電性基板とし
て水晶による構成について説明したが、同等の性能を有
する材料を用いても実現できることは言うまでもない。
【0093】さらに、実施の形態3および実施の形態4
の形状の表面弾性波素子についても本実施の形態を適用
することができる。
【0094】さらに、本実施の形態においては、第1の
出力用櫛形電極83aと第2の出力用櫛形電極84a,
第3の出力用櫛形電極83bと第4の出力用櫛形電極8
4bとを並列に接続して出力電極82a,82bを形成
し、加算回路の機能を持たせたが、外部に加算回路を設
けるならば出力用櫛形電極83aと84a,83bと8
4bを並列に接続せずに形成し、それぞれの出力用櫛形
電極83a,84a,83b,84bから別々に出力信
号を取り出して外部の加算回路にて加算を行い復調信号
を得ることが可能であることは明らかである。
【0095】以上のように本実施の形態によれば、第1
の出力用櫛形電極83aと第2の出力用櫛形電極84
a,第3の出力用櫛形電極83bと第4の出力用櫛形電
極84bとを並列に接続して出力電極82a,82bを
形成して加算回路の機能を持たせるようにしたので、外
部に加算回路を設けることなくQPSK方式における復
調が可能となり、また、2つの表面弾性波マッチドフィ
ルタと2つの表面弾性波遅延線とを同一基板上に形成し
たので、表面弾性波素子の小型化が可能となり、QPS
K方式に対応した復調回路を簡単にかつ小型に構成する
ことができる。
【0096】(実施の形態7)図11は本発明の実施の
形態7による表面弾性波部品を示す断面図である。図1
1において、91は表面弾性波素子、92は表面弾性波
素子91を保持固定し気密封止するためのパッケージの
ベース、93は表面弾性波素子91の入出力端子とグラ
ンド端子とに接続してパッケージの外に端子を引き出す
ためその接続数に応じてベース92に設けられたリード
ピン、94は表面弾性波素子91の各端子とリードピン
93を接続するためのAu,Al等からなるワイヤー、
95はベースと溶接され表面弾性波素子91を気密封止
するためのキャップである。気密封止する際には窒素ガ
スや不活性ガスを充填している。
【0097】この様な構成にすることによって、表面弾
性波素子91は外部環境と遮断されるので、素子表面に
異物が付着することによって生じる表面弾性波伝搬速度
の変化や余計な反射、また櫛形電極のショート等の不具
合が発生しない。
【0098】図11において実施の形態2〜6の表面弾
性波素子を用いることによって、簡単な復調回路構成で
QPSK方式における復調が可能となり、伝送速度の速
いSS通信システムを構築することができる。
【0099】なお、上記の説明では、表面弾性波素子を
キャンシールパッケージにワイヤーボンディングで接続
して封止する構成について説明したが、その封止および
実装の形態について規定されるものではなく、例えばセ
ラミックパッケージやモールドパッケージ等で封止した
構成や、フリップチップやTAB(Tape AutomatedBond
ing 、テープ使用自動ボンディング)等によってパッケ
ージと基板を接続する構成等それぞれ必要に応じた構成
の封止および実装の形態において実施可能である。
【0100】以上のように本実施の形態によれば、表面
弾性波素子91をパッケージに気密封止するようにした
ので、外部環境の影響が遮断され、表面弾性波素子91
の動作が安定化すると共に長寿命化を図ることができ
る。
【0101】
【発明の効果】以上のように本発明のスペクトラム拡散
通信装置によれば、相関信号取得回路からの出力信号を
遅延させる第1と第2の遅延回路と、相関信号取得回路
の出力信号と第1および第2の遅延回路の出力信号とを
加算する第1および第2の加算回路を有することによ
り、第1の加算回路から同相成分の元データを復調し、
第2の加算回路から直交成分の元データを復調すること
ができるので、表面弾性波マッチドフィルタで相関信号
取得回路を構成し、表面弾性波遅延線で第1、第2の遅
延回路を構成するようにすれば、表面弾性波マッチドフ
ィルタと表面弾性波遅延線を用いた簡単な構成でQPS
K方式の復調を行うことができるという有利な効果が得
られる。
【0102】また、相関信号取得回路を表面弾性波マッ
チドフィルタとし、遅延回路を表面弾性波遅延線とした
ことにより、表面弾性波マッチドフィルタで相関信号を
取得し、表面弾性波遅延線で信号を遅延することができ
るので、表面弾性波マッチドフィルタと表面弾性波遅延
線を用いた簡単な構成でQPSK方式の復調を行うこと
ができるという有利な効果が得られる。
【0103】
【0104】
【0105】
【0106】
【0107】
【0108】
【0109】
【0110】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるスペクトラム拡散
通信装置を示すブロック図
【図2】図1のスペクトラム拡散通信装置を構成するS
S復調部を示すブロック図
【図3】QPSK方式を復調する際の表面弾性波マッチ
ドフィルタおよび遅延回路の出力信号の位相状態を示す
位相状態図
【図4】(a)情報信号(元データ)を示す信号列図 (b)情報信号を差動符号化した信号を示す信号列図 (c)SS復調部における表面弾性波マッチドフィルタ
(相関信号取得回路)の出力信号を示す波形図 (d)遅延回路の出力信号を示す波形図 (e)加算回路の出力信号を示す波形図 (f)遅延回路の出力信号を示す波形図 (g)加算回路の出力信号を示す波形図 (h)復調された情報信号(元データ)を示す信号列図
【図5】(a)本発明の実施の形態1に用いた表面弾性
波マッチドフィルタを示すパターン図 (b)本発明の実施の形態1に用いた表面弾性波遅延線
を示すパターン図 (c)本発明の実施の形態1に用いた表面弾性波遅延線
を示すパターン図
【図6】(a)本発明の実施の形態2による表面弾性波
素子を示すパターン図 (b)本発明の実施の形態2による表面弾性波素子を示
すパターン図
【図7】(a)本発明の実施の形態3による表面弾性波
素子を示すパターン図 (b)本発明の実施の形態3による表面弾性波素子を示
すパターン図
【図8】本発明の実施の形態4による表面弾性波素子を
示すパターン図
【図9】本発明の実施の形態5による表面弾性波素子を
示すパターン図
【図10】本発明の実施の形態6による表面弾性波素子
を示すパターン図
【図11】本発明の実施の形態7による表面弾性波部品
を示す断面図
【図12】従来の復調装置に用いられる表面弾性波マッ
チドフィルタを示す概略図
【符号の説明】
1 SS変調部 2 送受信周波数変換部 3 SS復調部 4 アンテナ 5 相関信号取得回路 6、10 遅延回路 7、11 加算回路 8、9、12、13 信号線(ライン) 20 表面弾性波マッチドフィルタ 21、27、33 圧電性基板 22、41、51、81 入力用符号化電極 23、29、35 出力用櫛形電極 24、30、36、45、55、67、77、87 吸
音材 25、31、37、46、56、65、75、85 ア
ースパターン 26、32 表面弾性波遅延線 28、34 入力用櫛形電極 40、50、60、70、80 水晶基板 42a、52a、62a、62b、72a、72b 出
力電極 82a、82b 出力電極 43、53 第1の出力用櫛形電極 44a、54a 第2の出力用櫛形電極 47、48、57、58、68、78、88、91 表
面弾性波素子 61a、71a 第1の入力用符号化電極 61b、71b 第2の入力用符号化電極 63a、73a、83a 第1の出力用櫛形電極 63b、73b、83b 第3の出力用櫛形電極 64a、74a、84a 第2の出力用櫛形電極 64b、74b、84b 第4の出力用櫛形電極 76、86 クロック信号用の出力用櫛形電極 92 ベース 93 リードピン 94 ワイヤー 95 キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−105610(JP,A) 特開 平4−302552(JP,A) 特開 平9−181564(JP,A) 特開 平1−160143(JP,A) 特開 平9−83487(JP,A) 特表 平8−501672(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/69 - 1/713 H04J 13/00 - 13/06 H04L 27/00 - 27/38 H03H 9/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信データを所定の符号系列でSS信号に
    変換するSS変調部と、SS信号を元データに復調する
    SS復調部とを有するスペクトラム拡散通信装置であっ
    て、前記SS復調部は、SS信号を復調して相関信号を
    得る相関信号取得回路と、前記相関信号取得回路からの
    出力信号を遅延させる第1と第2の遅延回路と、前記相
    関信号取得回路の出力信号と前記第1および第2の遅延
    回路の出力信号とを加算する第1および第2の加算回路
    を有し、前記第1の遅延回路は入力信号をT+(±n+
    5×a/8)/fc(Tは受信・復調する信号の1周
    期、fcは前記相関信号取得回路へ入力される信号のキ
    ャリア周波数、nは(2×キャリア周波数fc/チップ
    レート)の値以下の0を含む整数、aは1/2≦a≦3
    /2の範囲の値)遅延させ、前記第2の遅延回路は入力
    信号をT+(±m−5×a/8)/fc(mは(2×キ
    ャリア周波数fc/チップレート)の値以下の0を含む
    整数)遅延させるスペクトラム拡散通信装置。
  2. 【請求項2】前記相関信号取得回路は表面弾性波マッチ
    ドフィルタであり、前記遅延回路は表面弾性波遅延線で
    ある請求項1に記載のスペクトラム拡散通信装置。
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