JP3415974B2 - 画像収集装置 - Google Patents

画像収集装置

Info

Publication number
JP3415974B2
JP3415974B2 JP26653895A JP26653895A JP3415974B2 JP 3415974 B2 JP3415974 B2 JP 3415974B2 JP 26653895 A JP26653895 A JP 26653895A JP 26653895 A JP26653895 A JP 26653895A JP 3415974 B2 JP3415974 B2 JP 3415974B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
scale pattern
light
optical
planet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP26653895A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09113356A (ja
Inventor
篤史 白石
正二 土肥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP26653895A priority Critical patent/JP3415974B2/ja
Publication of JPH09113356A publication Critical patent/JPH09113356A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3415974B2 publication Critical patent/JP3415974B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Image Input (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は航空機や人工衛星な
どから惑星表面を観測する画像収集装置にかかわり、特
に、視線方向を同定する機能を備えた画像収集装置に関
する。航空機や人工衛星などから惑星表面を見下ろす場
合、どこを見ているのか正確に把握するために画像収集
装置の視線方向を知っておく必要がある。しかし、画像
収集装置の視線方向を変化させる光学走査機構自体のメ
カニカルな精度の限界、及び画像収集装置の視線方向を
検出する機構の精度の限界のため、しばしば必要な精度
で視線方向を知ることができない。このため、惑星表面
の画像データは分解能の限界や観測位置の不確定性など
による誤差を含む問題が生じる。以上より、視線方向を
それが搭載されている航空機や人工衛星の姿勢安定性及
び位置安定性のレベルまで高めることができる、換言す
れば、正確に視線方向を測定できる画像収集装置が要望
されている。
【0002】
【従来の技術】視線方向を測定する従来方法としては、
以下の2つがある。第1の方法は、画像収集装置の視線
方向の駆動に用いる走査鏡の角度あるいは画像収集装置
そのものの角度をエンコーダなどのセンサを用いて測定
し、該エンコーダの出力から視線方向を算出する。第2
の方法は、画像収集装置の視線方向の駆動をステッピン
グモータで行い、該ステッピングモータの1パルス当り
の回転角度とステッピングモータへ送出したパルス数か
ら視線方向を算出する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、第1の従来方
法では、エンコーダの最小角度分解能がそのまま視線方
向の制御における最小単位となる。このため、視線方向
がエンコーダの角度分解能以下の小さなブレを起こして
も、それを検出できない問題がある。又、第2の方法で
は、精度は視線方向駆動機構の機械的な精度で決まる。
このため、工作精度の限界などによる誤差が生じても、
それを検出することができない問題がある。以上から本
発明の目的は、エンコーダ等を使用することなく、正確
に視線方向を測定できる画像収集装置を提供することで
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】図1は本発明に係わる画
像収集装置の原理説明図である。11は航空機、人工衛
星等の飛行体、12は惑星表面の光学画像を収集する画
像収集部、13は惑星表面の光学画像に視線方向を示す
スケールパターン像を重畳するスケールパターン重畳機
構(スケールパターン光学系)である。画像収集部12
において、21は惑星表面の光学画像を補足する集光光
学系、22はスケールパターン像に基づいて視線方向を
同定する視線方向同定部、23は集光光学系の方向を制
御する視線方向駆動部である。スケールパターン重畳機
構13において、13aはスケールパターン発生部、1
3b,13cは反射鏡である。又、31は惑星表面の
像、32は惑星表面の光学画像に重畳されるスケールパ
ターン、33は画像収集装置の視野である。
【0005】航空機、衛星等の飛行体11から惑星表面
の光学情報を収集する画像収集装置において、視線方向
駆動部23は集光光学系21の視線方向を制御し、該集
光光学系により惑星表面の光学画像31を補足し、スケ
ールパターン重畳機構13は該惑星表面の光学画像31
に視線方向を示すスケールパターン像32を重畳し、視
線方向同定部22は重畳されているスケールパターン像
32に基づいて視線方向を同定する。このようにすれ
ば、エンコーダ等を使用することなく、正確に視線方向
を測定できる。・・・請求項1 スケールパターン像を重畳するスケールパターン重畳機
構13は、集光光学系12の集光開口径よりも小さい反
射鏡13cを該集光光学系の光路の一部に備え、該反射
鏡を経由してスケールパターン像を惑星表面の光学画像
に重畳する。あるいは、スケールパターン重畳機構13
は、集光光学系12の集光開口径と同等の大きさ、ある
いは集光開口径よりも大きなサイズの半透明鏡を該集光
光学系の光路に備え、反射あるいは透過のいずれかによ
りスケールパターン像を惑星表面の光学画像に重畳す
る。以上のようにスケールパターン重畳機構を構成すれ
ば、簡単にスケールパターン像を惑星表面の光学画像に
重畳することができる。・・・請求項2、3
【0006】スケールパターン重畳機構13は、スケー
ルパターン像を発生するスケールパターン発生部13a
を備え、該スケールパターン発生部を、光透過基板上に
遮光材料でマスクしたスケールパターン原板とスケール
パターン原板の光透過基板の裏面または側面より光を照
射する光源とで構成する。この場合、光透過基板の一面
にスケールパターンを形成し、光入射面以外の他の面に
反射特性を有する材料を被着する。以上のようにスケー
ルパターン発生部を構成すれば、スケールパターン像を
簡単に発生することができ、しかも、光の漏れ無く効率
よくスケールパターンを発生できる。・・・請求項4、
5 又、固体基板上に発光素子を集積回路技術等により所定
のスケールパターン像が発生するように作り込んでなる
スケールパターン原板を用意し、該発光素子を発光させ
ることによりスケールパターン像を発生する。このよう
にすれば、スケールパターン発生部をコンパクトに構成
することができる。・・・請求項6 更に、スケールパターン像の重畳をオン・オフ制御する
手段を設ける。このオン・オフ制御手段を設けることに
より、スケールパターン像に隠れた惑星表面の画像も適
宜収集できるようになる。・・・請求項7
【0007】又、スケールパターン像が重畳された互い
に隣接する複数の画像を合成する場合、各画像の同一ス
ケールパターン部分が重なるように合成する手段を設け
る。この画像合成手段によれば、簡単に、かつ、正確に
隣接画像を合成できる。・・・請求項8 又、重畳されたスケールパターン像の惑星表面の光学画
像に対するずれ量を測定する手段を設ける。この手段を
設けることにより、スケールパターン像のずれ量が測定
でき、該ずれ量により飛行体の姿勢の安定性や飛行体の
速度変化を検出でき、しかも、視線方向の補正制御を行
うことができる。・・・請求項9 更に、スケールパターンの格子点あるいは縦横線が識別
可能となるようにスケールパターンを形成する。このよ
うにすれば、視線方向同定部22は惑星表面の光学画像
に重畳されているスケールパターン像の格子点あるいは
縦横線を識別するだけで視線方向を算出することが可能
となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
(a)画像収集装置の全体の構成 図2は本発明に係わる画像収集装置の全体の構成図であ
り、11は航空機、人工衛星等の飛行体のベース、12
は惑星表面の光学画像を収集する画像収集部、13はス
ケールパターン重畳機構(スケールパターン光学系)
で、視線方向を示すスケールパターン像を惑星表面の光
学画像に重畳するものである。画像収集部12におい
て、21は惑星表面の光学画像を補足する集光光学系、
22はスケールパターン像に基づいて視線方向を同定す
る視線方向同定部、23は集光光学系の視線方向を制御
する視線方向駆動部である。スケールパターン重畳機構
13において、13aはスケールパターン生成装置、1
3b,13cは反射鏡である。又、31は惑星表面、3
3は画像収集装置の視野である。
【0009】(b)スケールパターン 図3はスケールパターンの説明図であり、31は惑星表
面の像、32は惑星表面画像に重畳されるスケールパタ
ーン像、33は画像収集装置の視野である。スケールパ
ターン像32は多数の縦線、横線を有するメッシュ模様
になっており地球全体を覆うようになっている。スケー
ルパターンの水平方向は東方向の視角α Xであり、例え
ば(1.59°/200)程度の間隔になっている。但し(1.59
°/200)間隔で表示するとスパン間隔が短くなって表現
できないので図3では1.59°間隔で示している。又、ス
ケールパターンの垂直方向は北方向の視角αYであり、
水平方向と同様に1.59度間隔になっている。画像収集装
置の視野33は視線方向駆動部23により惑星31の表
面の任意の場所に置けるようになっている。スケールパ
ターン重畳機構13は画像収集装置の視野が動く範囲全
体にスケールパターン像を重ねる。これにより、画像収
集装置は図3に示すような合成像を見ることになる。す
なわち、惑星表面の像31にスケールパターン32が重
なっている状態の像の一部が集光光学系21の視野33
によって切り取られたものが観測される。
【0010】(c)視線方向同定原理 惑星に対する飛行体(航空機あるいは人工衛星)の位置
関係が不動であれば(例えば静止衛星)、スケールパタ
ーン像32と惑星表面の像31の相対的な位置関係は変
化しない。又、惑星に対する飛行体の位置と方向が既知
であれば、スケールパターン像32と惑星表面像31の
位置関係は、飛行体の位置と精度で算出することができ
る。位置が明らかであり、かつ、画像収集装置により観
測可能な特徴的な地形を基準にしてスケールパターンと
惑星画像の相対的な位置関係を明らかにしておけば、そ
れ以後は、画像収集装置の視線方向を惑星表面のどこに
向けても、そのときに観測している地点に近いスケール
パターンの格子点位置を基準にして視線方向を算出する
ことができる。
【0011】(d)視線方向同定部の構成及び同定法 図4は視線方向同定部の構成図であり、22aは惑星表
面像にスケールパターン像を重畳した光学画像を記憶す
る画像記憶部、22bは特徴的地形点A(図3)の経緯
度(x0,y0)や該地形点に近接する格子点Bの視線方
向(αX0′,α Y0′)等を記憶するメモリ、22cは視
線方向算出部で、スケールパターン像及びメモリ22b
に記憶してあるデータを用いて画像収集装置の視線方向
を算出するものである。図5は視線方向同定処理のフロ
ーである。惑星上の経緯度(x0,y0)が既知の特徴的
地形点A(図3参照)を画像収集装置で補足して、惑星
表面像にスケールパターン像を重畳した光学画像を画像
記憶部22aに格納する(ステップ101)。尚、赤道
上の静止衛星直下の地点の経緯度(x,y)をそれぞれ
0、東方向及び北方向の視角をそれぞれαX,αYで表
現すれば、経緯度と視角の間には以下の関係式が成立す
る。
【0012】
【数1】 ただし、rは地球の半径、Rは地球中心から静止衛星ま
での距離である。従って、(1)式に既知の特徴的地形点
Aの経緯度(x0,y0)を代入して、画像収集装置より
地点Aみた時の視角αX0,αY0を求める(ステップ10
2)。
【0013】スケールパターンにおける各格子点間の視
角は等間隔であるから最も近い格子点B(図3)の視線
方向(αX0′,αY0′)を比例配分の計算により算出す
る(ステップ103)。これにより、スケールパターン
像と惑星画像の相対的な位置関係が明確になる。かかる
状態で、画像収集装置の視線方向を変えて視野33を移
動させる(ステップ104)。ついで、新たな視野内の
格子点C(図3)と格子点B間の水平、垂直方向の間隔
より格子点Cの東方向及び北方向の視角αX′,αY′を
算出し(ステップ105)、比例配分の計算により視野
中心の視角αX″,αY″を求め(ステップ106)、こ
れらを(1)式に代入して視野中心の経緯度を求める(ス
テップ107)。尚、ステップ102の処理を定期的に
行って格子点Bの視角を算出し、それ迄の視角値と比較
することにより、換言すれば、惑星表面の特徴的地形点
Aとスケールパターン像の相対的位置関係を観測し続け
ることにより、飛行体(衛星本体あるいは航空機)の姿
勢のぶれや速度変化、ローリング、ピッチング等を検出
することができ、しかも、該視角のずれ量を視角方向の
補正制御に利用することができる。
【0014】(e)スケールパターン重畳機構 (e-1) スケールパターン重畳機構の第1実施例 図6はスケールパターン重畳機構の第1実施例構成図で
あり、図2と同一部分には同一符号を付している。第1
実施例においては、画像収集部12の光路の一部に集光
開口径よりも小さい反射鏡13bを設け、該反射鏡を経
由してスケールパターン生成装置13aによって生成さ
れたスケールパターン像を対象の画像(惑星表面の像)
に重畳する。 (e-2) スケールパターン重畳機構の第2実施例 図7はスケールパターン重畳機構の第2実施例構成図で
あり、図2と同一部分には同一符号を付している。第2
実施例においては、画像収集装置の光路全体を覆う半透
明鏡13dを設け、該半透明鏡を経由して反射によりス
ケールパターン像を対象の画像(惑星表面の像)に重畳
する。惑星表面の光学像は半透明鏡13dを透過して画
像収集部12に入射する。
【0015】(e-3) スケールパターン重畳機構の第3実
施例 図8はスケールパターン重畳機構の第3構成図であり、
図2と同一部分には同一符号を付している。第3実施例
においては、画像収集装置の光路全体を覆う半透明鏡1
3eを設け、該半透明鏡を経由して透過によりスケール
パターン像を対象の画像(惑星表面の像)に重畳する。
惑星表面の光学像は半透明鏡13eで反射して画像収集
部12に入射する。尚、第2、第3実施例において、半
透明鏡13d,13eの材質として任意の光学材料が使
用できるが、観測対象とする光の波長によって使い分け
るとよい場合がある。例えば、ゲルマニウム製の鏡を用
いると熱赤外線は透過し、可視光は反射するという性質
により、観測対象となる光以外の波長の光でスケールパ
ターン像を作成/重畳させることにより、観測対象から
の光やスケールパターンの光をより効率よく使うことが
できるようになる。
【0016】(f)スケールパターン原板の構成 (f-1) スケールパターン原板の第1の構成 図9はスケールパターン原板の第1の構成図であり、
(a)は正面図、(b)は斜視図である。図中、41は
光透過基板、42はアルミ等の遮光材料であり、光透過
基板上に被着されている。43はスケールパターンの格
子点、44はスケールパターン原板、45、45′は発
光ダイオード等の光源である。ガラス等の光透過基板4
1の表(おもて)面上にアルミ等の遮光部材42を蒸着
により積層し、しかる後、露光、エッチング等によりス
ケールパターン原板44を作る。図2のスケールパター
ンは縦横線でメッシュ模様になっているが、図9のスケ
ールパターンは格子点に円形のスポットを有する構成に
なっている。このスケールパターン原板44の裏面から
光源45により、あるいは側面から光源45′により光
を照射すると、表面よりスケールパターン像が出力さ
れ、惑星の光学像に重畳される。
【0017】(f-2) スケールパターン原板の第2の構成 図10はスケールパターン原板の第2の構成図であり、
図9の第1の構成と同一部分には同一符号を付してい
る。第1の構成と異なる点は、光透過基板41の一面
(表面)にスケールパターンを形成し、表面、光入射面
のそれぞれと異なる他の面に反射特性あるいは散乱特性
を持たせた点である。すなわち、第2の構成では、反射
散乱特性を持たせるために、表面及び光入射面のそれぞ
れと異なる他の面に反射散乱特性を有する材料を被着し
て反射散乱面46を形成している。尚、図10では、例
として右側の側面を光入射面としているが、実際には表
(おもて)面以外のどの面が光入射面であってもよい。
表面は第1の構成と同様にスケールパターン像の出力に
用いられ、反射散乱面46は光を反射、散乱させて光透
過基板41からの光の漏れを防ぐ。これにより、迷光を
減少させて、効率よく光を利用することができる。
【0018】(f-3) スケールパターン原板の第3の構成 図11はスケールパターン原板の第3の構成図であり、
51は珪素の単結晶基板(固体基板)、52は絶縁層、
53は電極層、54は発光ダイオード、55はスケール
パターン原板である。珪素の単結晶基板51上に半導体
リソグラフィの手法により、所定のスケールパターン像
が発光により発生するように発光ダイオード54を作り
込んでスケールパターン原板55を形成する。基板51
及び電極層53は発光ダイオード駆動回路等の±電極
(±電源ライン)を兼用するようになっている。以上の
ようにスケールパターン原板55を構成すれば、第1、
第2の構成における光源が不要となり、スケールパター
ン発生部をコンパクトに構成することができる。
【0019】(g)スケールパターン像のオン・オフ制
御機構 スケールパターン像を惑星の光学像に重畳させると、該
スケールパターン像と重なる地点の観測データを得るこ
とができなくなる。これを避けるために、スケールパタ
ーン像の重畳を中止する機構が必要になる。図12はス
ケールパターンの重畳オン・オフ制御機構の説明図であ
る。12は画像収集部、13はスケールパターン重畳機
構である。スケールパターン重畳機構13において、1
3aはスケールパターン生成装置であり、スケールパタ
ーン原板44、光源45を備えるもの、13bは反射
鏡、13gは光源45をオン・オフ制御する光源オン・
オフ制御部、13hはスケールパターンの光路を遮断す
る遮光シャッタ、13iは反射鏡13bを回転させて光
路を切り替える光路切り替え部である。スケールパター
ン像の重畳をオン・オフ制御するには、(1) 光源オン・
オフ制御部13gにより光源45をオン・オフする、あ
るいは、(2) スケールパターン像の光路を遮光シャッタ
13hにより遮断/開放する、あるいは、(3) 光路切り
替え部13iにより反射鏡13bを回転する、の3つの
方法がある。図12ではこれら3つの方法によりスケー
ルパターン像の重畳をオン・オフする手段を全て示した
が、実際には、いずれかの方法でスケールパターンの重
畳を適宜オン・オフ制御できればよく、上記(1)〜(3)の
いずれかの手段を設ければよい。
【0020】スケールパターン像の重畳オン・オフの運
用は以下の場合が考えられる。第1の運用法は、スケー
ルパターン像により隠れた惑星表面の画像を収集する運
用である。光学装置の視野をある方向に向け、スケール
パターンのある画像と無い画像を素早く撮影し、2つの
像を比較することにより、衛星の姿勢の擾乱の影響を極
力押さえながら、スケールパターン像による欠落が無
く、同時に位置に関する正確な情報を含む惑星表面の画
像情報を得ることができる。第2の運用法は、地球に送
信する観測データ量の削減である。スケールパターン像
が入ったデータについては、そのごく一部を地球に送
り、その直前あるいは直後に撮影されたスケールパター
ン像を含まないデータについてのみ視野全体のデータを
地球に送る。これによって、地球の観測所まで送るデー
タ量を削減することができる。
【0021】(h)画像合成処理 画像収集装置の視野は惑星全体に比べて狭い。このた
め、画像収集装置で収集した複数の隣接画像を合成して
大きな1枚の画像とする処理が必要になる。そこで、本
発明においては、画像に重畳されているスケールパター
ン像を基準にして隣接画像をつなぎあわせる。図13は
隣接画像合成処理の説明図である。A,Bは隣接画像、
61,62はそれぞれ隣接画像A,Bを記憶する第1、
第2の画像記憶部、63は隣接画像を合成する画像合成
部、64は合成画像を記憶する合成画像記憶部である。
【0022】2回の画像撮影により互いに一部が重なり
合う2つの隣接画像A,Bを第1、第2の画像記憶部6
1、62に格納する。これら2つの画像A,Bには連続
してスケールパターン像が重畳されている。このため、
画像重複領域C内の2つの格子点α,βは各隣接画像
A,Bに共有されている。そこで、画像合成部63は第
1画像Aの画像重複領域Cにおける格子点α,βと第2
画像Bの画像重複領域Cにおける格子点α,βとが重な
るように第1、第2画像A,Bを重ねて合成画像を生成
して合成画像記憶部64に格納する。以上では、画像重
複領域C内の2つの格子点が互いに重なるように画像合
成した場合であるが、視線方向が回転しない画像収集装
置の場合は1つの格子点のみが互いに重なるようにして
隣接画像を合成することもできる。
【0023】(i)スケールパターンーの別の構成 図14はスケールパターンの別の構成例であり、スケー
ルパターン重畳機構13(図2参照)は、メッシュ様の
スケール模様で地球全体が覆われるようにスケールパタ
ーン像を地球の光学像に重畳する。スケールパターンの
格子点は基本的に衛星直下の地球投影で50Km置きに
相当するように配設する。又、地球投影で150m×1
50mの大ドットBDと、100m×100mの中ドッ
トMDが交互に50Km毎に出現するようにスケールパ
ターンを形成する。画像収集装置(カメラ)は、地球周
回の静止軌道上に位置する地球観測衛星に乗せられた望
遠式カメラであり、該カメラの視野は地球投影で50K
m四方であり、しかも、地球全体を走査することができ
るものとすると、上記スケールパターンを地球像に重畳
すると、カメラが地表面のどこを見ても、大ドットBD
または中ドットMDのいずれか一つが必ず視野に入るこ
とになる。
【0024】以上の大ドット、中ドットに加えて、これ
ら大ドットBD及び中ドットMDを中心として上下左右
に10Km離れた4点、及び斜め方向に14.142K
m離れた4点の計8点に、50m×50mの小ドットS
Dを必要に応じて配設してスケールパターンを形成す
る。以上の方法により、50Km間隔の格子点には、ド
ットの有無情報だけでなく、「大ドットか中ドットか」
及び「8点の小ドットの有無」により29=512通り
の情報が表示されることになる。
【0025】ここで、カメラから見た地球の像を、1.
59度四方(カメラ直下で1000Km×1000K
m)の区画に分割する。このように分割すると、各区画
内には20×20=400個の「50Km格子点」が含
まれることになる。400<512であるから各区画内
において、前記方法でスケールパターンを形成すれば、
全ての格子点に一意的に「名前」をつけることが可能と
なる。スケールパターンにかかる処置を施した場合、カ
メラは大ざっぱにある「区画」に視線を向けるだけで、
その区画がどれであるか分かっていれば、その時の視野
内に含まれる「50Km格子点」の大きさと周囲の小ド
ットのパターンから、自分がどこを見ているのか知るこ
とができるようになる。
【0026】以上では、格子点に大ドット、中ドット、
小ビットを適当に配設することにより格子点を識別可能
にしたものであるが、スケールパターンを図3に示すよ
うに縦線、横線で形成し、該縦線、横線それぞれを断続
させてバーコード化し、該線が上から何番目あるいは左
から何番目であるかを特定するように構成することもで
きる。又、以上はスケールパターンに形成したコードに
より格子点を識別するものであるが、図11に示すよう
なスケールパターン原板の場合には、各格子点の発光素
子を格子点位置に応じた所定の発光パターンで断続させ
ることにより格子点を識別するようにもできる。以上、
本発明を実施例により説明したが、本発明は請求の範囲
に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が可能であ
り、本発明はこれらを排除するものではない。
【0027】
【発明の効果】以上本発明によれば、視線方向駆動部に
より集光光学系の視線方向を制御し、該集光光学系によ
り惑星表面の光学画像を補足し、スケールパターン重畳
機構により該惑星表面の光学画像に視線方向を示すスケ
ールパターン像を重畳し、視線方向同定部により重畳さ
れているスケールパターン像に基づいて視線方向を同定
するようにしたから、エンコーダ等を使用することな
く、正確に視線方向を測定することができる。又、本発
明によれば、画像収集部における集光光学系の集光開口
径よりも小さい反射鏡を該集光光学系の光路の一部に設
け、該反射鏡を経由してスケールパターン像を惑星表面
の光学画像に重畳し、あるいは、集光光学系の集光開口
径よりも大きなサイズの半透明鏡を該集光光学系の光路
に設け、反射あるいは透過のいずれかによりスケールパ
ターン像を惑星表面の光学画像に重畳するようにしたか
ら、簡単な構成でスケールパターン像を惑星表面の光学
画像に重畳することができる。
【0028】更に、本発明によれば、スケールパターン
重畳機構に、スケールパターン像を発生するスケールパ
ターン発生部を設け、該スケールパターン発生部を、光
透過基板上に遮光材料でマスクしたスケールパターン原
板と、スケールパターン原板の光透過基板の裏面または
側面より光を照射する光源により構成したから、スケー
ルパターンを簡単に発生することができる。又、この場
合、光透過基板の一面にスケールパターンを形成し、光
入射面以外の他の面に反射特性を有する材料を被着する
ようにしたから、光の漏れ無く効率よくスケールパター
ン像を発生することができる。又、本発明によれば、固
体基板上に発光素子を集積回路技術等により所定のスケ
ールパターン像が発生するように作り込んでなるスケー
ルパターン原板を用意し、該発光素子を発光させること
によりスケールパターン像を発生するようにしたから、
スケールパターン発生部ををコンパクトに構成すること
ができる。
【0029】更に、本発明によれば、スケールパターン
像の重畳をオン・オフ制御する手段を設けたから、スケ
ールパターン像に隠れた惑星表面の画像も適宜収集する
ことができる。又、本発明によれば、スケールパターン
像が重畳された互いに隣接する複数の画像を合成する場
合、各画像における同一のスケールパターン部分が重な
るように合成するから、簡単に、かつ、正確に隣接画像
を合成することができる。又、本発明によれば、重畳さ
れたスケールパターン像の惑星表面の光学画像に対する
ずれ量を測定する手段を設けたから、スケールパターン
像のずれ量により飛行体の姿勢の安定性や飛行体の速度
変化を検出でき、しかも、視線方向の補正制御を行うこ
とができる。更に、本発明によれば、スケールパターン
像の格子点あるいは縦横線が識別可能となるようにスケ
ールパターンを形成したから、視線方向同定部は惑星表
面の光学画像に重畳されているスケールパターン像の格
子点あるいは縦横線を識別するだけで視線方向を算出す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の全体の構成図である。
【図3】スケールパターン説明図である。
【図4】視線方向同定部の構成図である。
【図5】視線方向同定の処理フローである。
【図6】スケールパターン重畳機構の第1実施例説明図
である。
【図7】スケールパターン重畳機構の第2実施例説明図
である。
【図8】スケールパターン重畳機構の第3実施例説明図
である。
【図9】スケールパターン原板の第1の構成図である。
【図10】スケールパターン原板の第2の構成図であ
る。
【図11】スケールパターン原板の第3の構成図であ
る。
【図12】スケールパターン像のオン・オフ制御機構説
明図である。
【図13】画像合成処理の説明図である。
【図14】スケールパターンの別の構成図である。
【符号の説明】
11・・航空機、衛星等の飛行体 12・・惑星表面の光学画像を収集する画像収集部 13・・スケールパターン重畳機構 13a・・スケールパターン発生部 13b,13c・・反射鏡 21・・集光光学系 22・・視線方向同定部 23・・視線方向駆動部 31・・惑星表面の像 32・・スケールパターン像 33・・画像収集装置の視野
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−201537(JP,A) 特開 平3−239942(JP,A) 特開 昭62−56814(JP,A) 特開 昭61−277012(JP,A) 特開 平6−167333(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 1/00 G01C 11/02 B64G 1/66 H04N 7/18

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機、衛星等の飛行体から惑星表面の
    光学情報を収集する画像収集装置において、 惑星表面の光学画像を補足する集光光学系、 惑星表面の光学画像に視線方向を示すスケールパターン
    像を重畳する光学系、 集光光学系の視線方向を制御する視線方向制御部、 前記スケールパターンに基づいて視線方向を同定する視
    線方向同定部を備えたことを特徴とする画像収集装置。
  2. 【請求項2】 前記スケールパターン像を重畳する光学
    系は、集光光学系の集光開口径よりも小さい反射鏡を該
    集光光学系の光路の一部に設け、該反射鏡を経由してス
    ケールパターン像を惑星表面の光学画像に重畳すること
    を特徴とする請求項1記載の画像収集装置。
  3. 【請求項3】 前記スケールパターン像を重畳する光学
    系は、集光光学系の集光開口径よりも大きなサイズの半
    透明鏡を該集光光学系の光路に設け、反射あるいは透過
    のいずれかによりスケールパターン像を惑星表面の光学
    画像に重畳することを特徴とする請求項1記載の画像収
    集装置。
  4. 【請求項4】 前記画像収集装置はスケールパターン像
    を発生するスケールパターン発生部を備え、該スケール
    パターン発生部は、 光透過基板上に遮光材料でマスクしたスケールパターン
    原板と、 スケールパターン原板の光透過基板の裏面または側面よ
    り光を照射する光源を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の画像収集装置。
  5. 【請求項5】 光透過基板の一面にスケールパターンを
    形成し、光入射面以外の他の面に反射特性を有する材料
    を被着したことを特徴とする請求項4記載の画像収集装
    置。
  6. 【請求項6】 前記画像収集装置はスケールパターン像
    を発生するスケールパターン発生部を備え、該スケール
    パターン発生部は、 固体基板上に発光素子を所定のスケールパターン像が発
    生するように作り込んでなるスケールパターン原板を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の画像収集装置。
  7. 【請求項7】 前記画像収集装置は更に、 スケールパターン像を発生するスケールパターン発生部
    と、 惑星表面の光学画像に対してスケールパターン像の重畳
    をオン・オフする手段を備えたことを特徴とする請求項
    1記載の画像収集装置。
  8. 【請求項8】 前記画像収集装置は更に、 スケールパターン像が重畳された互いに隣接する複数の
    画像を、各画像のスケールパターン像が重なるように合
    成する手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画
    像収集装置。
  9. 【請求項9】 前記画像収集装置は更に、 前記重畳されたスケールパターン像の惑星表面の光学画
    像に対するずれ量を測定する手段を備えた請求項1記載
    の画像収集装置。
  10. 【請求項10】 前記スケールパターンの格子点あるい
    は縦横線が識別可能となるようにスケールパターンを形
    成し、視線方向同定部は惑星表面の光学画像に重畳され
    ているスケールパターン像の格子点あるいは縦横線を識
    別することにより視線方向を算出することを特徴とする
    請求項1記載の画像収集装置。
JP26653895A 1995-10-16 1995-10-16 画像収集装置 Expired - Fee Related JP3415974B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26653895A JP3415974B2 (ja) 1995-10-16 1995-10-16 画像収集装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26653895A JP3415974B2 (ja) 1995-10-16 1995-10-16 画像収集装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09113356A JPH09113356A (ja) 1997-05-02
JP3415974B2 true JP3415974B2 (ja) 2003-06-09

Family

ID=17432262

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26653895A Expired - Fee Related JP3415974B2 (ja) 1995-10-16 1995-10-16 画像収集装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3415974B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6366707B1 (en) * 1999-04-13 2002-04-02 Hewlett-Packard Company Imaging apparatus alignment system and method
JP2011063041A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Mitsubishi Electric Corp スキャニング装置
JP5937821B2 (ja) * 2011-12-27 2016-06-22 株式会社トプコン 測量機
US9571794B2 (en) 2011-12-19 2017-02-14 Kabushiki Kaisha Topcon Surveying apparatus
JP6447055B2 (ja) * 2014-01-28 2019-01-09 株式会社リコー 校正方法、校正装置、計測用具及びプログラム
JP6327370B2 (ja) * 2015-02-13 2018-05-30 株式会社リコー 計測用具、校正方法、校正装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09113356A (ja) 1997-05-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7751645B2 (en) Precision optical systems with performance characterization and uses thereof
JPS6020240B2 (ja) 航空用移動マツプ表示装置
EP0874218B1 (en) Surveying instrument
US8638446B2 (en) Laser scanner or laser tracker having a projector
US6731329B1 (en) Method and an arrangement for determining the spatial coordinates of at least one object point
US6624879B2 (en) Exposure apparatus and method for photolithography
WO1979000175A1 (en) Vehicle controlled raster display system
JP7022601B2 (ja) 測量装置および測量方法
US20190238226A1 (en) Combined imaging and laser communication system
US5189295A (en) Three axis earth/star sensor
US5223702A (en) Method and apparatus for rotational rate determination using a stellar reference
US4643578A (en) Arrangement for scanned 3-D measurement
JP3415974B2 (ja) 画像収集装置
JP2020505619A (ja) 再帰反射表面を用いた加工物の位置、向き、及びスケールの検出
JP2020051818A (ja) 測量装置及び測量装置システム
US7675631B2 (en) Holographic optical element
US11280615B2 (en) Through-cloud celestial sighting system
Kahlmann et al. Calibration and improvements of the high-resolution range-imaging camera SwissRanger
US5773813A (en) Angular position finding system for an observation instrument
US3154626A (en) Device for determining the position of a mark in a transparent or translucent plate or film
McGill et al. Holographic circle-to-point converter with particular applications for lidar work
US11635490B2 (en) Surveying system having a rotating mirror
JPS61280511A (ja) 遠隔計測のための光学的視準装置
Laurin et al. Eye-safe imaging and tracking laser scanner system for space applications
JPS595882B2 (ja) 多面体回転鏡の面たおれ補正光学装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030318

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees