JP3366049B2 - 録画装置 - Google Patents

録画装置

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JP3366049B2
JP3366049B2 JP11380393A JP11380393A JP3366049B2 JP 3366049 B2 JP3366049 B2 JP 3366049B2 JP 11380393 A JP11380393 A JP 11380393A JP 11380393 A JP11380393 A JP 11380393A JP 3366049 B2 JP3366049 B2 JP 3366049B2
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正芳 平嶋
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は他人が容易に傍受するこ
とができる伝送方式を用いてテレビ信号等の情報を伝送
する場合や、ビデオカメラ等で撮影した内容を他人に知
られることなく保存する場合に、その情報信号を秘匿化
するための信号処理を可能にするスクランブルコーディ
ックに関するものであり、特にそのスクランブルコーデ
ィックを内蔵した録画装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年通信衛星など各種通信媒体の発達や
光ディスク等の記録媒体の発達により、非常に広域にそ
して高速にデータ通信,情報伝達が可能となってきてい
る。一方データ通信による情報伝達によって多くの人々
が容易に傍受できることとなり、秘匿性を有する情報伝
達が困難となる一面を有することになってきている。
【0003】例えば通信衛星を用いた企業内通信やテレ
ビ会議による企業内秘匿情報を含むデータ通信や企業内
実験の内容をビデオテープレコーダ(以下VTRと記
す),光ディスク等の情報記録媒体に記録して伝達する
場合が多くなってきている。これらの情報や映像,音声
等は当事者以外には知られたくないことが多い。このよ
うな情報を秘匿化するためにはスクランブル機能を有す
るスクランブルエンコーダが用いられる。しかしながら
従来のスクランブルエンコーダは大規模な暗号化システ
ムやエンコーダを用いる必要があり、容易に秘匿処理す
ることができなかった。そのためVTR等に記録された
秘匿情報を容易に再生したり記録したりする機器に適当
なものが少なく、この秘匿情報の伝達の障害となってい
た。
【0004】図9は従来のスクランブルエンコーダの概
略構成を示すブロック図である。本図において101は
スクランブルエンコーダ全体を制御するコンピュータ
(以降CPUと記す)であって、システムの大きさによ
ってパーソナルコンピュータから汎用大型コンピュータ
までの種々のものが用いられる。そして映像信号及び音
声信号は夫々映像スクランブラ102及び音声スクラン
ブラ103に与えられる。又映像信号に同期して鍵信号
形成回路104によって鍵信号が形成され、映像スクラ
ンブラ102のスクランブル化された映像信号と重畳回
路105によって重畳される。音声信号はFM変調回路
106によってFM変調され、混合回路107より混合
することにより、スクランブルがかけられたコンポジッ
トビデオ信号が得られる。
【0005】このようなスクランブルエンコーダの動作
について説明する。映像スクランブラ102の方式には
種々のものが考えられるが、ここでは映像信号の走査線
を途中で入れ換えるラインローテーション処理によるス
クランブルについて述べる。このローテーションの切断
点はCPU1で決めその値をXとすると、切断点Xを鍵
信号(Kj)で暗号化し、暗号化されたXを鍵信号形成
回路によって垂直帰線消去期間内の二値信号として形成
する。又音声信号のスクランブルは、音声信号をA/D
変換して擬似ランダム信号(以降PN信号と記す)を加
算して暗号化する。そしてこのPN信号の初期値のみを
重畳して送出している。
【0006】このような信号を受信した受信側では、ス
クランブルエンコーダと逆の動作、即ちスクランブルデ
コーダでデスクランブルができる。例えば音声のデスク
ランブルはPN信号初期値をPN発生回路に入力してデ
スクランブル用のPN信号系列を発生させ、これに基づ
いて元の信号を復調する。又映像信号のデスクランブル
はフィールド毎又は一定周期で送られてくるPN信号初
期値から走査線の読出位置を論理的に決めている。決め
るためのアルゴリズムは公開せず、秘匿安全性を高めて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来のスクランブルエンコーダ,デコーダでは、この
スクランブルエンコーダ,デコーダが大がかりであるた
め、大型で高価になり、テレビジョン受像機や家庭用の
ビデオテープレコーダに組み込むことは難しかった。従
ってデスクランブラ(デコーダ)部分のみが小型化さ
れ、テレビジョン受像機にデスクランブル(デコーダ)
装置を接続して用いられていた。そのため場所を取ると
共に高価となっていた。
【0008】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであって、小型のスクランブルエンコー
ダ,デコーダを録画装置内に組込み、秘匿化された信号
を記録し、再生する機能を有する録画装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、テレビジョン信号の音声信号のスクランブル及びデ
スクランブルを行うスクランブルコーディックを含む録
画装置であって、スクランブルコーディックは、スクラ
ンブル時に入力されたアナログ音声信号を直列のビット
ストリーム信号に変換する変換回路と、デスクランブル
時に複合映像信号から音声信号を復調してビットストリ
ーム信号に変換する復調回路と、音声用の擬似ランダム
パルス信号を発生する音声PN発生回路と、音声PN発
生回路の出力及びビットストリーム信号に変換された音
声信号との排他的論理和をとる第1のEOR回路と、ス
クランブル時に第1のEOR回路の出力を変調する変調
回路と、スクランブル時に変調された信号を映像信号と
混合する混合回路と、デスクランブル時に第1のEOR
回路の出力を元のアナログ音声信号に復調するPCM復
調回路と、各録画装置毎に異なった鍵データを保持する
不揮発性の鍵データメモリと、を有し、音声PN発生回
路は、鍵データメモリの出力が初期値として設定される
ことを特徴とするものである。
【0010】又請求項2の発明は、請求項1の録画装置
において、秘匿化するための暗証番号を保持する保持手
段と、各録画装置毎に異なった鍵データを保持する不揮
発性の鍵データメモリと、保持手段に保持された暗証番
号と鍵データメモリの出力との排他的論理和を演算する
第2のEOR回路とを有し、音声PN発生回路は、第2
のEOR回路の出力が初期値として設定されることを特
徴とするものであり、請求項3の発明は、請求項2の録
画装置において、暗証番号を保持手段に入力する入力手
段を有することを特徴とするものである。
【0011】本願の請求項4の発明は、テレビジョン信
号の映像信号及び音声信号のスクランブル及びデスクラ
ンブルを行うスクランブルコーディックを含む録画装置
であって、スクランブルコーディックは、各録画装置毎
に異なった鍵データを保持する鍵データメモリと、入力
された映像信号を水平走査線毎に交互に書込む一対のラ
インメモリと、鍵データメモリの出力が初期値として設
定され、相異なった擬似ランダムパルス信号を各水平走
査線毎に出力する非線形フィードバックシフトレジスタ
と、スクランブル時には非線形フィードバックシフトレ
ジスタの出力に対応した値を初期値とし、デスクランブ
ル時には非線形フィードバックシフトレジスタの出力を
ラインメモリの最大アドレス値から減算した値を初期値
として設定するアドレス設定回路と、アドレス設定回路
により設定されたアドレスから連続するアドレスを発生
し、各水平走査線単位でアドレス信号を交互に一対のラ
インメモリに与えるアドレスカウンタと、スクランブル
時に入力されたアナログ音声信号を直列のビットストリ
ーム信号に変換する変換回路と、デスクランブル時に複
合映像信号から音声信号を復調してビットストリーム信
号に変換する復調回路と、音声用の擬似ランダムパルス
信号を発生する音声PN発生回路と、音声PN発生回路
の出力及びビットストリームに変換された音声信号との
排他的論理和をとる第1のEOR回路と、スクランブル
時に第1のEOR回路の出力を変調する変調回路と、ス
クランブル時に変調された信号を映像信号と混合する混
合回路と、デスクランブル時に第1のEOR回路の出力
を元のアナログ音声信号に復調するPCM復調回路と、
を具備し、音声PN発生回路は、鍵データメモリの信号
が初期値として設定されることを特徴とするものであ
る。
【0012】又本願の請求項5の発明は、テレビジョン
信号の映像信号及び音声信号のスクランブル及びデスク
ランブルを行うスクランブルコーディックを含む録画装
置であって、スクランブルコーディックは、各録画装置
毎に異なった鍵データを保持する鍵データメモリと、入
力された映像信号を水平走査線毎に交互に書込む一対の
ラインメモリと、鍵データメモリの出力が初期値として
設定され、相異なった擬似ランダムパルス信号を各水平
走査線毎に出力する非線形フィードバックシフトレジス
タと、スクランブル時には非線形フィードバックシフト
レジスタの出力をラインメモリの最大アドレス値から減
算した値を初期値とし、デスクランブル時には非線形フ
ィードバックシフトレジスタの出力に対応した値を初期
値として設定するアドレス設定回路と、アドレス設定回
路により設定されたアドレスから連続するアドレスを発
生し、各水平走査線単位でアドレス信号を交互に一対の
ラインメモリに与えるアドレスカウンタと、スクランブ
ル時に入力されたアナログ音声信号を直列のビットスト
リーム信号に変換する変換回路と、デスクランブル時に
複合映像信号から音声信号を復調してビットストリーム
信号に変換する復調回路と、音声用の擬似ランダムパル
ス信号を発生する音声PN発生回路と、音声PN発生回
路の出力及びビットストリームに変換された音声信号と
の排他的論理和をとる第1のEOR回路と、スクランブ
ル時に第1のEOR回路の出力を変調する変調回路と、
スクランブル時に変調された信号を映像信号と混合する
混合回路と、デスクランブル時に第1のEOR回路の出
力を元のアナログ音声信号に復調するPCM復調回路
と、を具備し、音声PN発生回路は、鍵データメモリの
信号が初期値として設定されるものであることを特徴と
するものである。
【0013】本願の請求項6の発明は、テレビジョン信
号の映像信号及び音声信号のスクランブル及びデスクラ
ンブルを行うスクランブルコーディックを含む録画装置
であって、スクランブルコーディックは、各録画装置毎
に異なった鍵データを保持する鍵データメモリと、入力
された映像信号を水平走査線毎に交互に書込む一対のラ
インメモリと、鍵データメモリの出力が初期値として設
定され、相異なった擬似ランダムパルス信号を各水平走
査線毎に出力する非線形フィードバックシフトレジスタ
と、スクランブル時には非線形フィードバックシフトレ
ジスタの出力に対応した値を初期値とし、デスクランブ
ル時には非線形フィードバックシフトレジスタの出力を
ラインメモリの最大アドレス値から減算した値を初期値
として設定するアドレス設定回路と、アドレス設定回路
により設定されたアドレスから連続するアドレスを発生
し、各水平走査線単位でアドレス信号を交互に一対のラ
インメモリに与えるアドレスカウンタと、スクランブル
時に入力されたアナログ音声信号を直列のビットストリ
ーム信号に変換する変換回路と、デスクランブル時に複
合映像信号から音声信号を復調してビットストリーム信
号に変換する復調回路と、音声用の擬似ランダムパルス
信号を発生する音声PN発生回路と、音声PN発生回路
の出力及びビットストリームに変換された音声信号との
排他的論理和をとる第1のEOR回路と、スクランブル
時に第1のEOR回路の出力を変調する変調回路と、ス
クランブル時に変調された信号を映像信号と混合する混
合回路と、デスクランブル時に第1のEOR回路の出力
を元のアナログ音声信号に復調するPCM復調回路と、
秘匿化するための暗証番号を保持する保持手段と、保持
手段に保持された暗証番号と鍵データメモリの出力との
排他的論理和を演算する第2のEOR回路とを有し、非
線形フィードバックシフトレジスタは、第2のEOR回
路の出力が初期値として設定され、相異なった擬似ラン
ダムパルス出力を水平走査線毎に出力するものであり、
音声PN発生回路は、第2のEOR回路の出力が初期値
として設定され、アナログ信号用の擬似ランダムパルス
信号を発生することを特徴とするものである。
【0014】本願の請求項7の発明は、テレビジョン信
号の映像信号及び音声信号のスクランブル及びデスクラ
ンブルを行うスクランブルコーディックを含む録画装置
であって、スクランブルコーディックは、各録画装置毎
に異なった鍵データを保持する鍵データメモリと、入力
された映像信号を水平走査線毎に交互に書込む一対のラ
インメモリと、鍵データメモリの出力が初期値として設
定され、相異なった擬似ランダムパルス信号を各水平走
査線毎に出力する非線形フィードバックシフトレジスタ
と、スクランブル時には非線形フィードバックシフトレ
ジスタの出力に対応した値を初期値とし、デスクランブ
ル時には非線形フィードバックシフトレジスタの出力を
ラインメモリの最大アドレス値から減算した値を初期値
として設定するアドレス設定回路と、アドレス設定回路
により設定されたアドレスから連続するアドレスを発生
し、各水平走査線単位でアドレス信号を交互に一対のラ
インメモリに与えるアドレスカウンタと、スクランブル
時に入力されたアナログ音声信号を直列のビットストリ
ーム信号に変換する変換回路と、デスクランブル時に複
合映像信号から音声信号を復調してビットストリーム信
号に変換する復調回路と、音声用の擬似ランダムパルス
信号を発生する音声PN発生回路と、音声PN発生回路
の出力及びビットストリームに変換された音声信号との
排他的論理和をとる第1のEOR回路と、スクランブル
時に第1のEOR回路の出力を変調する変調回路と、ス
クランブル時に変調された信号を映像信号と混合する混
合回路と、デスクランブル時に第1のEOR回路の出力
を元のアナログ音声信号に復調するPCM復調回路と、
秘匿化するための暗証番号を保持する保持手段と、保持
手段に保持された暗証番号と鍵データメモリの出力との
排他的論理和を演算する第2のEOR回路とを有し、非
線形フィードバックシフトレジスタは、第2のEOR回
路の出力が初期値として設定され、相異なった擬似ラン
ダムパルス出力を水平走査線毎に出力するものであり、
音声PN発生回路は、第2のEOR回路の出力が初期値
として設定され、アナログ信号用の擬似ランダムパルス
信号を発生することを特徴とするものである。
【0015】本願の請求項8の発明は、請求項6の録画
装置において、暗証番号を保持手段に入力する入力手段
を有することを特徴とするものである。
【0016】本願の請求項9の発明は、請求項7の録画
装置において、暗証番号を保持手段に入力する入力手段
を有することを特徴とするものである。
【0017】請求項10の発明は、録画装置を特定する
固有のデータを画像データとして保持するメッセージメ
モリと、記録時にメッセージメモリのデータを読出し秘
匿化処理をすることなく映像信号に挿入するメッセージ
挿入回路と、を具備することを特徴とするものである。
請求項11の発明は、非線形フィードバックシフトレジ
スタを、その構成ビット数及びフィードバックループを
ランダムに設定したことを特徴とするものである。請求
項12,13の発明は、これらの録画装置においてアド
レスカウンタは、アドレス設定回路より設定されたアド
レスから連続する読出アドレス又は書込アドレスを発生
し、各水平走査線単位で書込アドレス信号を交互に一対
のラインメモリに与える読出アドレスカウンタ又は書込
アドレスカウンタであることを特徴とするものである。
【0018】
【作用】このような特徴を有する本願発明では、1つの
スクランブルコーディックによりスクランブル,デスク
ランブルを行っている。そのスクランブル時には、まず
非線形フィードバックシフトレジスタが鍵データメモリ
の出力を初期値として相異なった擬似ランダムパルス信
号を各水平走査線毎に出力する。この非線形フィードバ
ックシフトレジスタの出力に対応した信号をアドレス設
定回路によってアドレスカウンタに初期値として設定す
る。そして前述のアドレスカウンタによりその設定され
たアドレスから連続するアドレスを発生し、一対のライ
ンメモリに交互に書込まれている映像信号を各水平走査
線単位で信号を交互にこの一対のラインメモリに与える
ことにより読出し、ラインローテーションを行う。こう
して各水平走査線毎に異なった位置から読出すことによ
り映像信号にスクランブルをかけている。このようにし
てスクランブルがかけられた映像信号が録画されたり、
出力されることになる。
【0019】又そのデスクランブル時には同様に一対の
ラインメモリへの書込みを行うと共に、アドレス設定回
路は非線形フィードバックシフトレジスタの出力をライ
ンメモリの最大アドレス値から減じた値を各水平走査線
毎に初期値として設定している。従ってアドレスカウン
タはその設定されたアドレスから連続するアドレスを発
生し、各水平走査線単位でアドレス信号を交互にこの一
対のラインメモリに与えることにより、ラインメモリに
交互に書込まれている映像信号を読出せば元の信号を再
生することができる。こうすれば同様に構成により映像
信号のデスクランブルが行われるので、テープ等の記録
媒体に記録されているスクランブルされたデータ信号を
解読することができる。
【0020】、アドレス設定回路のアドレスの設定
が、スクランブル時には非線形フィードバックシフトレ
ジスタの出力をラインメモリの最大アドレス値から減算
した値を初期値とし、デスクランブル時には非線形フィ
ードバックシフトレジスタの出力に対応した値を初期値
として設定する場合にも同様の作用を有することはいう
までもない。
【0021】請求項1の記録装置では、音声信号に対し
てスクランブル時には音声信号を変換回路によってビッ
トストリーム信号に変換し、EOR回路によって音声P
N発生回路の出力との排他的論理和をとってスクランブ
ルをかけている。又デスクランブル時には抽出された信
号をビットストリーム信号に変換し、同一の音声PN発
生回路の出力との排他的論理和によってデスクランブル
を行い、アナログ信号に変換して出力するようにしてい
る。
【0022】又請求項5及び6の録画装置では、映像信
号に対しては請求項1,2と同様の処理を行い、音声信
号に対しては請求項1と同様の処理を行ってスクランブ
ル又はデスクランブルを行っている。
【0023】更に請求項2,6,7に示すように、秘匿
化するための暗証番号を保持する保持手段と、この保持
手段に保持された暗証番号と鍵データメモリの出力との
排他的論理和を演算する第2のEOR回路とを設けるよ
うにすれば、保持手段を有し暗証番号の合致した録画装
置しかそのデータ信号をデスクランブルすることはでき
なくなり、秘匿性が向上する。即ち鍵データメモリを検
出し鍵データメモリにある鍵データとの照合の後、第2
のEOR回路において保持手段に保持された暗証番号と
この鍵データメモリの出力との排他的論理和を演算して
出力する。第2のEOR回路の出力が非線形フィードバ
ックシフトレジスタの初期値として設定され、相異なっ
た擬似ランダムパルス出力を水平走査線毎に出力され
る。以降は前述と同様の動作でスクランブルされ、又は
デスクランブルされることになる。尚暗証番号が漏れた
場合にも入力手段によりその暗証番号を書換えることが
可能なので、更に秘匿性が向上する。
【0024】又請求項10では、録画装置を特定するメ
ッセージデータを画像データとし、記録時にはスクラン
ブルをかけない状態でこの画像データを録画装置に記録
している。そのため再生時にはその画像データを読出
し、録画機器番号等のメッセージから特定の機器を確認
することによって、誤ることなく再生できるようにして
いる。
【0025】
【実施例】次に本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。図1は本発明の映像信号と音声信号が
複合された信号の場合の実施例による録画装置とその周
辺回路の全体構成を示すブロック図である。本図におい
てチューナ1はテレビジョン放送のための受信機であっ
て、受信信号は映像信号を検波する直線検波回路2に与
えられる。直線検波回路2によって検波された信号は音
声信号が4.5MHzの搬送波を変調して映像信号に周波
数多重されている、いわゆるNTSC信号であり、本実
施例の録画装置3のスクランブルコーディック4の入力
端子P1に与えられる。又この信号は音声中間周波のS
IF回路5及びFM検波回路6を介して音声信号に変換
され、スクランブルコーディック4の音声用入力端子P
2に与えられる。録画装置3はスクランブルコーディッ
ク4及び映像・音声記録再生部7,操作部8を含んで構
成されている。スクランブルコーディック4の出力のう
ち映像信号Vは端子P3より、左右チャンネルの音声信
号L,Rは夫々端子P4,P5より出力され、モニタと
なるAVTV9に接続される。
【0026】録画装置3のスクランブルコーディック4
は映像信号と音声信号とにスクランブルをかけるスクラ
ンブラ、及びこれをデコードするためのデスクランブラ
の機能を達成する回路である。又映像・音声記録再生部
7はVTR又は光ディスク等の映像・音声を記録再生す
る装置であり、映像信号は6MHzまでの周波数帯域を記
録できるものとする。
【0027】次にこのスクランブルコーディック4の回
路構成について図2〜図4を用いて説明する。図2はス
クランブルコーディックの映像信号の処理の一部分を示
すブロック図である。スイッチ10は記録及び再生によ
って切換えられるスイッチであり、共通端子cが記録時
には入力端子P1側、再生時には図1に示す映像・音声
記録再生部7の出力側に夫々の目的に応じて切換えられ
る。そしてこのスイッチ10の共通端子cには、同期分
離回路11,fSC再生回路12,22H抽出回路13,
22H消去回路14が接続される。同期分離回路11は
水平同期信号H,垂直同期信号Vを分離するものであ
り、その出力はパルス形成回路15に与えられる。パル
ス形成回路15は各部にクロック信号やゲートパルスを
供給するものである。fSC再生回路12は色副搬送波
(fSC)を再生し4fSCを形成する回路であって、パル
ス形成回路15に与えられる。22H抽出回路13,2
2H消去回路14は夫々22番目の水平走査線の映像信
号(以降22Hと記す)を抜き取る回路及び消去する回
路である。抽出された22Hの信号はトリガパルス検出
回路16に与えられる。トリガパルス検出回路16は2
2番目の水平走査線の映像信号部分に重畳されている信
号中から、スクランブル開始を示すトリガパルスを抽出
する検出回路であり、その出力はスクランブルトリガ発
生回路17に与えられる。スクランブルトリガ発生回路
17はスクランブル時にスクランブルトリガ信号を発生
するものであって、その出力は遅延回路18に与えられ
る。遅延回路18はスクランブルがかかっていない信号
のときは22H抽出回路13で抽出された22Hの信号
を遅延させると共に、スクランブルトリガ発生回路17
のスクランブルトリガ信号を遅延させるものである。
【0028】又このスクランブルコーディック4の各部
の動作を制御するため制御部としてCPU19が接続さ
れる。CPU19は図1に示す操作部8からの入力信号
に基づいて各部を制御するものである。又パルス形成回
路15の出力は読出クロック発生回路20に与えられ
る。読出クロック発生回路20は読出アドレス発生回路
21にクロック信号を与えるものである。読出アドレス
発生回路21の出力端はKiメモリ22に接続される。
Kiメモリ22はスクランブルコーディック固有の鍵
データを記憶する不揮発性の鍵データメモリである。鍵
データは例えば64ビットで構成するものとする。この
64ビット中の8ビットをパリティとしてもよい。Ki
メモリ22から読出されたデータは図3に示す非線形フ
ィードバックシフトレジスタ31、図4に示す音声PN
発生回路51に初期値として与えられる。
【0029】図3は映像信号のスクランブル及びデスク
ランブルを行う部分スクランブルコーディック4の部分
を示すブロック図である。本図において図2に示すパル
ス形成回路15からの4fSCのクロック信号が書込アド
レスカウンタ32及び読出アドレスカウンタ33に与え
られる。これらのアドレスカウンタは入力クロックを計
数するカウンタであって、その並列出力はセレクタ34
及び35に夫々与えられる。又22H消去回路14から
の22Hが除かれた映像信号がA/D変換器36に与え
られる。A/D変換器36はアナログ映像信号をデジタ
ル信号に変換するものであって、その出力はラインメモ
リ37,38に与えられる。セレクタ34,35はパル
ス形成回路15から水平同期信号Hに同期した切換信号
が与えられており、交互に書込アドレス及び読出アドレ
スを切換えてラインメモリ37,38に与えるものであ
る。ラインメモリ37,38は夫々1水平走査線の映像
信号を744ドットとし、各8ビットで記憶するメモリ
である。これらのラインメモリ37,38は、セレクタ
34,35によって選択された書込アドレスカウンタ3
2の書込アドレスにデータを書込み、読出時にはセレク
タ34,35で選択された読出アドレスカウンタ33か
らの読出アドレスよりデータを読出すものである。
【0030】セレクタ39はセレクタ34,35と同期
し、その読出信号を選択するものである。セレクタ39
の出力はD/A変換器40に与えられる。D/A変換器
40は選択された信号をアナログ信号に変換するもので
あり、その出力は22H挿入回路41に与えられる。2
2H挿入回路41には遅延回路18を介して22Hの水
平走査線信号が与えられる。22H挿入回路41は22
H消去回路14で消去した22H、即ち22本目の水平
走査線のスクランブルトリガと映像フレーム、音声フレ
ームとのタイミングを合わせて映像信号に挿入するもの
である。挿入出力はスクランブル又はデスクランブルさ
れた信号としてメッセージ挿入回路42に与えられる。
【0031】又メッセージメモリ43は録画装置を特定
する機器番号等の固有のデータを画像データとして保持
するメモリであり、例えば図5に示すようなメッセージ
を記録している。スクランブル動作時にはメッセージメ
モリ43に記録されているこのメッセージが画像データ
としてメッセージ挿入回路42に与えられる。メッセー
ジ挿入回路42は映像信号にこのメッセージを重畳して
新たな映像信号とするものであり、その出力は混合回路
44に与えられる。混合回路44はこの映像信号と変調
されたFM音声信号とを混合するものであり、その出力
は図1に示す映像・音声記録再生部7に与えられる。さ
て非線形フィードバックシフトレジスタ31は、例えば
平成2年1月25日発行の官報(号外第7号)の郵政省
告示第53号の別図第5図に記載の回路とする。
【0032】さてこの非線形フィードバックシフトレジ
スタ31の出力はラインローテーション方式における水
平走査線のカットポイントを定めるものである。このカ
ットポイントは1H内に186であるので、8ビットの
データを用い186以上はMSBを反転する。MSB反
転回路45はこの出力によってMSBを反転する回路で
あり、その出力n(=0〜185)はアドレス設定回路
46に与えられる。アドレス設定回路46は各水平走査
線の読出アドレスの初期値を演算して設定するものであ
り、スクランブル時には4nとなるように、又デスクラ
ンブル時には読出アドレスの最大値を744とすると、
744−4nとなるように、演算するものである。尚ア
ドレス設定回路46の他のアドレス設定方法(以下第2
の方法)として、この逆に、スクランブル時には744
−4nとし、デスクランブル時には4nとすることもで
きる。
【0033】次に音声のスクランブル,デスクランブル
を行うブロックについて図4を参照しつつ説明する。ま
ず音声信号の入力端子P2はA/D変換器52の入力端
に接続される。A/D変換器52はアナログ音声信号を
14ビットのデジタル信号に変換するものであり、P/
S変換器53に与える。P/S変換器53は入力信号を
直列ビットストリーム信号に変換するものであり、音声
制御回路54から制御情報が加えられる。この直列出力
はセレクタ55に与えられる。ここでA/D変換器5
2,P/S変換器53はアナログ音声入力をビットスト
リームに変換する変換回路を構成している。一方図1に
示すスイッチ10の共通端子cには4.5MHzの信号を
増幅するバンドパスアンプ(以降BPAと記す))56
が接続され、その出力はQPSK復調回路57に与えら
れる。QPSK復調回路57は720KHzの二値信号を
ビットストリームとしてセレクタ55に出力するもので
ある。セレクタ55はデスクランブル,スクランブルに
応じてこれらのいずれかの信号を選択し、EOR回路5
8及びセレクタ59に与える。
【0034】又音声側にも非線形フィードバックシフト
レジスタ31と同機能を有する音声PN発生回路51を
有している。即ち音声PN発生回路51は非線形フィー
ドバックシフトレジスタ31と同一構造のものであって
もよいが、本実施例では異なるものとして説明する。音
声PN発生回路51は音声用の擬似ランダムパルス(以
降PN信号と記す)を発生するものであって、その出力
は遅延ゲート60を介してEOR回路58の他方の入力
端に与えられている。EOR回路58はこの遅延ゲート
60を介した音声PN信号とP/S変換器53の出力と
の排他的論理和によってスクランブルし、又はスクラン
ブルされた音声信号をデスクランブルする第1のEOR
回路であって、その出力はセレクタ59に与えられる。
セレクタ59は各フレーム中のスクランブルがかかって
いない信号についてはセレクタ55、スクランブルがか
かっている信号についてはEOR回路58の出力を選択
するものである。そしてその出力はスクランブル時には
QPSK変調回路61、デスクランブル時には出力をP
CM復調回路62に与えられる。
【0035】QPSK変調回路61ではこのスクランブ
ルされた信号を変調して混合回路44に与える。又PC
M復調回路62はデスクランブル時に入力された信号を
パラレル信号に変換し、更にアナログ信号に変換するこ
とによってPCM復調するものであり、その出力は左右
の音声出力端子P4,P5を介してアナログ音声信号と
して出力される。
【0036】次に本実施例の動作について図6のタイム
チャートを参照しつつ説明する。まずチューナ等からの
NTSC信号を入力端子P1に入力し、この信号をスク
ランブルエンコードして録画するものとする。この場合
にはまず図1の操作部8より録画指示信号を入力する。
この入力の終わった時刻を図6に示す録画指示信号のt
11 とする。この信号は図2のCPU19に伝えられ、
CPU19により図3のメッセージメモリ43に一定時
間同じ信号を読出せるように読出アドレスを与え、図5
に示すような「機器識別番号の文字が示されるメッセー
ジ」が例えば1分間表示できるようにする。メッセージ
メモリ43の出力はメッセージ挿入回路42を介して映
像信号に挿入される。このような文字の表示はいわゆる
文字放送受信機で使われている技術によって容易に実現
できる。
【0037】さて図6に示すように時刻t21 で上記機器
識別番号の文字記録時間が経過し文字表示する映像信号
の記録媒体、例えばテープへの書込みを終了する。そう
すれば適当な時間後にCPU19からスクランブルトリ
ガ発生回路17へクロックが供給され、図6のt31 にス
クランブルトリガ信号として24ビットのスクランブル
トリガパルスが出力される。このパルス列はどんな信号
でもよいが、映像信号との混合を避けるため例えば文字
放送のCR16ビットを共通に用い、フレームコードを
「11100111」に変更する。即ち全体では、「1
010101010101010111000111」
となる。これは図2のスクランブルトリガ発生回路17
をフューズROMとして構成し、ロードが終わる時刻t
21 以後の適当な時間後にこのスクランブルトリガパル
スを出力する。このトリガパルスは遅延回路18によっ
て遅延され、図3の22H挿入回路41により22Hに
挿入される。遅延回路18は前述のように1msec毎の音
声フレーム、33msec毎の映像フレーム及びスクランブ
ルトリガとのタイミングを合わせるために遅延するもの
であり、22Hゲートパルスと4fSC、及び音声スクラ
ンブルパルスSfによってスクランブルトリガを遅延さ
せ、22Hに挿入している。又遅延回路18は音声スク
ランブルの図6に示すスタートゲート信号を発生させて
いる。このスタートゲート信号を図4の遅延ゲート60
に加え、ゲート信号がHのときのみ遅延ゲート60の出
力が音声PN発生回路51の出力と同一になる(0か1
かに変化する)。音声フレームと映像フレーム、スクラ
ンブルトリガが図6のような時間関係にあり、スクラン
ブルトリガの時刻t31 が映像フレームの始まりt51 より
少し早いものとして説明する。なお図6のスタートゲー
ト信号を発生させるには、遅延回路18の中に再トリガ
可能な単安定マルチバイブレータを設けておき、その時
定数をスクランブルトリガの間隔より少し長く設定して
おけば可能であることはいうまでもない。
【0038】まず音声信号のスクランブルについて説明
する。音声信号のスクランブルについてはPCM化する
方が扱い易いので、ここではPCM化するものとしてお
り、その方式は衛星テレビジョン放送方式に準ずるもの
とする。但し複合映像信号を6MHzの帯域内に納め、C
ATVや広帯域記録可能な映像・音声記録再生部7(M
USE信号をそのまま記録できる帯域があれば充分であ
り、SVHS方式のVTRを若干広帯域化してもよ
い。)で映像信号をNTSCの信号方式で記録できるよ
うにするため、4.5MHzの搬送波を720Kbps の音
声信号(PCM)でQPSKするものとする。
【0039】図1に示すようにスクランブルコーディッ
ク4の入力端子P1に入力されたNTSCの音声信号
は、同時にSIF回路5,FM検波回路6を介してFM
検波されて入力端子P2からA/D変換器52に加えら
れる。即ち音声が多重化されている場合には左右の2チ
ャンネル出力が端子P2に加えられ、ビデオカメラ等か
らの出力が映像と音声とに分離されていれば音声は直接
端子P2へ入力され、放送受信時は直線検波回路2の出
力が端子P1に入力されることになる。
【0040】又音声がステレオで2チャンネルの場合も
1つのA/D変換器を用いる場合には、A/D変換器と
入力端子P2の間にサンプルホールド回路を設け、左右
の2チャンネルを交互にA/D変換する。この2チャン
ネルを32KHzでサンプリングし、14ビットで量子化
し10ビットに準瞬時圧縮する。これは衛星テレビジョ
ン放送の音声Aモードの4チャンネル中の2チャンネル
と同一規格である。伝送すべき容量は32K×2×10
=640Kbitsに、制御情報64Kbitsと関連情報16
Kbitsの計720Kbitsで充分である。衛星テレビジョ
ン放送では2.048Mbps の信号をQPSKで約±
3.5MHzの周波数偏位をかけて送っているが、VTR
等の閉ループでは信号劣化が少ないので周波数偏位は少
なくてもよい。又伝送容量が約1/3であるから全体で
1/6の周波数偏位に抑えることが可能であり、±60
0〜700KHzの周波数偏位に納め得る。従って映像信
号を含めて6MHzの帯域内に納めることができる。
【0041】このA/D変換器52の出力はP/S変換
器53によって直列ビットストリーム信号に変換され
る。そして音声制御回路54から制御信号及び必要な場
合には関連情報を加え、720Kbps のデジタル信号列
を形成し、セレクタ55を介してEOR回路58に供給
する。
【0042】次にPN系列の発生について説明する。図
2のKiメモリ22にはスクランブルコーディック毎、
即ち録画装置毎に別々の鍵データ64ビットが記憶され
ている。この64ビット中の8ビットをパリティとして
もよい。この64ビットを読出して図3の非線形フィー
ドバックシフトレジスタ31及び音声PN発生回路51
に初期値として設定する。非線形フィードバックシフト
レジスタ31,音声PN発生回路51は例えば32ビッ
トのシフトレジスタとするが、32ビットでなく16ビ
ットのものを用いてもよい。
【0043】又図示していないが秘匿性の向上ための暗
証番号を用い、この暗証番号を保持する保持手段を設け
てもよい。そして保持手段の出力と鍵データを記憶する
Kiメモリ22の出力を第2のEOR回路に入力して排
他的論理和信号を得て、その出力を初期値とすることに
より、更に高度な秘匿性を持たせることができる。更に
はこの暗証番号を変更するために暗証番号を保持手段に
入力する入力手段を設け、暗証番号を適宜変更すること
とすれば、盗難等による漏洩に関して秘匿性が更に向上
できる。
【0044】音声PN発生回路51のクロックは720
KHzとする。非線形フィードバックシフトレジスタ31
は1H毎のクロックにより1ビットだけ内容をシフト
し、読出アドレスカウンタ33のアドレスを設定する。
音声PN発生回路51では232−1のPN信号系列を発
生させる。こうしてPN信号系列を発生させ、遅延ゲー
ト60によって映像フレーム,音声フレーム,スクラン
ブルトリガパルスの相互の位相差を調整する。そして遅
延ゲート60から出力された音声PN信号とセレクタ5
5を通して得られるPCM変調信号との排他的論理和
を、EOR回路58によって形成する。こうして音声信
号のスクランブルを行ってセレクタ59を介してQPS
K変調器61によりQPSK変調し、図3の混合回路4
4に与える。
【0045】次に映像信号の処理について説明する。映
像信号は入力端子P1に与えられると同期分離回路11
により水平同期信号H及び垂直同期信号Vが分離され、
22H抽出回路13,22H消去回路14により22H
が抽出され、又は消去される。この22H消去回路14
により22Hが消去された信号は図3のA/D変換器3
6に与えられる。
【0046】映像信号にスクランブルをかけない状態で
は、このA/D変換器36で8ビットのデジタル値に変
換し、ラインメモリ37,38に交互に書込み及び読出
しが行われる。この場合には1ライン分だけ遅延されて
セレクタ39を介してD/A変換器40に出力する。そ
してアナログ信号としてこの信号に22H挿入回路41
を介して22Hの信号を挿入してビデオ信号としてい
る。
【0047】又映像信号にスクランブルをかける場合
(走査線内位置入れ換え方式、いわゆるラインローテー
ションをかける場合)について説明する。ラインローテ
ーションをかける場合は、ラインメモリの読出アドレス
を映像信号のカットポイント、即ち走査線内における信
号の位置入れ換えてラインローテーションを行うため
の切断位置に合わせてスタートする。カットポイントは
非線形フィードバックシフトレジスタ31の出力の8ビ
ットを用いる。カットポイントがラインメモリの最大ア
ドレスから最大186と規定されているため、186以
上はMSB反転回路45によってMSBを反転する。M
SB反転回路45の出力は8ビットの0〜185の信号
であり、ライン毎に異なっている。今これをnとする。
アドレス設定回路46では入力端子P1の映像信号の第
22H目(D/A変換器40の出力の第21H目)の終
りまでに4nにプリセットする。即ちスクランブル時に
は4×nの演算を行う。そうすれば入力端子P1に入力
される映像信号の第23H目(D/A変換器の22H
目)の始めから、読出アドレスカウンタ33は4n,4
n+1,4n+2・・・と計数し、744となると0に
戻って1,2,3・・・4n−1までカウントする。そ
うすれば図7の「元の信号(23H目)φ0 」に示すよ
うにラインメモリ37に書込まれた1水平走査線のデー
タa1 〜a9 は、a4 ,a5 ,・・・a9 ,a0
1 ,a2 ,a3 と読出され、「スクランブル後φ1
のようにスクランブルされた信号が得られることとな
る。又この間に入力された第24H目の信号がそのまま
ラインメモリ38に書込まれる。「スクランブル後
φ1 」の信号の読出後に24H目の読出開始時には、読
出アドレスカウンタ33に設定される読出開始アドレス
は所定ビットシフトし、nでなく別の数字kに変化して
いる。1Hにつきこのシフトレジスタを何ビットシフト
させるかは、あらかじめシステム設計時に定めておくも
のとする。
【0048】次に入力端子P1に入力される第25H目
の間にラインメモリ38のデータ「図7の元の信号(第
24H目)φ3 」が読出される。このとき読出アドレス
カウンタ33の出力は図7に示すように4k,4k+1
・・・とカウントアップしていく。これはラインメモリ
37から23H目を読出す場合と同様である。従って4
kをカットポイントとしてラインローテーションがかか
っている。こうして図6のt55 から始まるフィールドの
23H〜262Hまでの映像信号に対して、各水平走査
線単位でローテーション処理を施しスクランブルをかけ
ることができる。
【0049】尚前述した第2の方法では、入力端子P1
の映像信号の第22H目(D/A変換器40の出力の第
21H目)の終りまでに744−4nに読出アドレスカ
ウンタ33をプリセットする。読出アドレスカウンタ3
3は744−4n+1,744−4n+2,・・・とカ
ウントアップし、744−4n+4nとなると、0に戻
って1,2,3,・・・744−4n−1までカウント
する。そうすれば図8のφ10に示すように、ラインメモ
リ37に書込まれた23Hの水平走査線のデータa1
9 は、a4 ,a5 ,・・・a9 ,a0 ,a1 ,a2
3 と読出され、φ11のようにスクランブルされる。
【0050】又この間に入力された第24H目の信号は
図8のφ13のようにラインメモリ38に書込まれる。そ
して24H目の読出開始時には、読出アドレスカウンタ
33に設定される読出開始アドレスは所定ビットシフト
してnではなく別の数字kに変化している(即ち744
−4k)。従って読出アドレスカウンタ33の出力は図
8に示すように744−4k,744−4k+1,・・
・とカウントアップしていく。こうしてラインメモリ3
7から23H目を読出す場合と同様に、ラインメモリ3
8から24H目が読出される。従って744−4kをカ
ットポイントとしてローテーションがかかる。
【0051】さてこのようにスクランブルを施した映像
信号にスクランブルトリガ信号としてのスクランブルト
リガパルスを22H目に挿入する。このスクランブルト
リガ信号は文字放送の規格に準じれば1Hに296ビッ
トのデジタル信号を重畳することができる。先頭の24
ビットをスクランブルトリガパルスとすれば、残りの2
72ビットはデータとして使える。ここで誤り訂正符号
も文字放送と同一のものを使う場合には192ビットの
データ容量があるので、閉ループで使用する場合のデー
タとしては充分な容量となる。
【0052】ここで重要なことは前述のようにラインロ
ーテーション方式によるスクランブルのカットポイント
として、非線形フィードバックシフトレジスタ31の出
力の8ビットを用いていることであり、且つカットポイ
ントがラインメモリの最大アドレスから最大186と規
定されていることである。即ち映像信号の1水平走査期
間(以降1Hと記す)毎のカットポイントを決める前述
のnとkの関係は非線形であって予測できない。具体的
には読出アドレスカウンタ33に設定される読出開始ア
ドレスは1H毎に所定ビットシフトし、nでなく別の数
字kに変化している。1Hについてこのシフトレジスタ
を何ビットシフトさせるかは、あらかじめシステム設計
時に定めておくものとする。従ってnは知りえてもkを
知ることは不可能である。即ちローテーションのカット
ポイントを暗号化することによって映像信号に高度な秘
匿処理を行うことができる。
【0053】さて22H挿入回路41の出力をメッセー
ジ挿入回路42に供給し、図5に示すような「機器識別
番号の文字が示されるメッセージ」等のメッセージ情報
を挿入する。こうしてメッセージを挿入した信号は混合
回路44に供給し、QPSK変調回路61の出力の4.
5MHzの音声信号と混合してNTSCに類似の信号を得
る。この信号を図1に示す映像・音声記録再生部7に記
録する。こうして記録された映像及び音声信号は、鍵デ
ータKiが同一のスクランブルコーディック4を有する
録画装置3を用いて再生しない限り、デスクランブルを
行うことができない。
【0054】さてスクランブルトリガパルスは録画開始
時に1回発生するようにしているが、映像・音声記録再
生部7に記録されるスクランブル信号を再生する場合は
必ずしも最初から再生するとは限らない。従って一定周
期毎にスクランブルトリガパルスを発生させ、これを前
述したように映像信号に重畳しておくことが好ましい。
これはCPU19により容易に実現することができる。
例えば1分(1800フィールド)毎にCPU19から
スクランブルトリガ発生回路17にスクランブルトリガ
信号を発生させるように制御することによって実現でき
る。
【0055】次にスクランブルがかかった信号を映像・
音声記録再生部7から読出し、デスクランブルする場合
の動作について説明する。本発明ではこのスクランブル
コーディック4をデスクランブル時にも用いていること
に大きな特徴を有する。さて映像・音声記録再生部7の
出力を再生する場合には図2のスイッチ10を映像・音
声記録再生部7側に切換え、その再生出力を同期分離回
路11,fSC再生回路12,22H抽出回路13,22
H消去回路14に入力する。映像・音声記録再生部7の
再生信号は、映像信号及び4.5MHzの搬送波が720
KHzでQPSK変調された信号とする。尚再生時には最
初の所定時間スクランブルされない状態で図5に示すよ
うに記録した機器を特定するメッセージ情報が再生され
るので、この番号の機器を用いて再生することが必要と
なる。
【0056】まず音声のデスクランブル時には、再生さ
れた信号は4.5MHzを中心周波数とする図4のBPA
56によって増幅され、QPSK復調回路57で復調さ
れて720Kbps の二値信号(ビットストリーム)とな
る。一方操作部8によって再生を指示しておくことによ
り、CPU19からセレクタ55を介してQPSK復調
回路57の出力がEOR回路58に伝えられる。スクラ
ンブルされたビットストリーム信号に、後述するように
スクランブルをかけるために加算されたPN信号系列を
加算し、排他的論理和をとることによってスクランブル
のかかっていないビットストリーム信号が得られる。セ
レクタ59はスクランブルがかかっているか否かによっ
て入力を切換えるものであり、その出力端にはスクラン
ブルがかかっていないビットストリーム信号が選択され
て出力される。この信号はPCM復調回路62によって
復調され、出力端子P4,P5より出力される。又PN
信号系列の加算期間をCPU19で直接指定できないと
きは、クロックパルス発生回路15の出力とCPU19
で形成したゲート信号を用いるものとする。
【0057】さてこのデスクランブルのために用いられ
るPN信号系列の形成について説明する。まず入力端子
P1に与えられる映像信号から22H抽出回路13で2
2H目の水平同期信号を抽出し、スクランブルトリガパ
ルスをトリガパルス検出回路16によって検出する。2
2H目には文字放送と同一の信号形式で信号が重畳され
ているので、クロックパルスも文字放送受信機と同様に
22H抽出回路13に供給しておくことにより22H目
のスクランブルトリガ信号を読出す。そしてこのスクラ
ンブルトリガパルスの時刻t31 の次の音声スクランブル
フレーム(時間的に間に合わなければあらかじめ決めた
数の音声フレームだけ遅らせて)から、Kiメモリ22
の鍵データKiを音声PN発生回路51の初期値として
スクランブル時と同様に非線形フィードバックシフトレ
ジスタ31,音声PN発生回路51に供給し、初期値と
して設定する。そしてスクランブルをかけた場合と同様
の手順で音声PN信号を発生させる。こうすれば音声信
号はデスクランブルされることとなる。このようにスク
ランブル時と、デスクランブル時とにおいて、同一回路
構成を併用すると共に同様の手順の処理を行うことによ
り、確実な処理と高度な秘匿性を有する録画記録再生を
達成している。
【0058】次にこのような方法で行う映像信号のデス
クランブルについて説明する。図7において「スクラン
ブル後φ1 」の信号を「スクランブル後φ2 」の形の信
号に戻すためには、非線形フィードバックシフトレジス
タ31の出力としてnが出力されるタイミングで、読出
アドレスカウンタ36を(744−4n)に初期設定す
ることが必要である。この鍵は音声の信号処理と共通で
よく、非線形フィードバックシフトレジスタ31のどの
部分(8ビット)を使うかをスクランブル時に決めてお
けばよい。そのためにはCPU19の制御によりMSB
反転回路45の出力をアドレス設定回路46に出力す
る。アドレス設定回路46はデスクランブル時に744
−4nの演算を行い、読出アドレスとして読出アドレス
カウンタ33にプリセットする。そうすれば図7「デス
クランブルφ2 」の信号のように24H目の水平走査線
はa0 からa9 まで「元の信号(23H目)φ0 」と同
一の状態で順次読出されることとなる。この間にライン
メモリ38にはローテーションされた24H目の信号
「元の信号(24H目)φ3 」が記録されているため、
25H目に読出しを開始するときには744−4kから
順にb0 ,b1 ・・・と読出すことによってデスクラン
ブルすることができる。一方書込アドレスカウンタ32
については、各水平走査線毎に入力をそのままラインメ
モリ37又は38に書込むように設定する。従ってデス
クランブルのための特別な処理は不要である。
【0059】又前述した第2の方法では図8においてφ
11をφ12の形に戻すためには、非線形フィードバックシ
フトレジスタ31の出力としてnが出力されるタイミン
グで読出アドレスカウンタ33を4nに初期設定するこ
とが必要である。アドレス設定回路46はデスクランブ
ル時に4nを読出アドレスカウンタ33にプリセットす
る。その結果図8のφ12に示すように、23H目の水平
走査線はa0 からa9までφ10と同一の状態で順次読出
されることになる。この間にラインメモリ38にはロー
テーションされた24H目の信号が記録されているた
め、読出しの開始時には4kから順にb0 ,b1 ,・・
・と読出すことによってデスクランブルすることができ
る。
【0060】こうして読出された各水平走査線の映像信
号はセレクタ39によって選択されたD/A変換器40
に与えられ、アナログ映像信号に変換される。そして2
2H挿入回路41により22H目が挿入され、音声信号
と混合して出力する。こうすればAVTV9によってデ
スクランブルされた映像信号を認識することができる。
【0061】尚本実施例は各水平走査線の映像信号をラ
インメモリ37,38にそのまま交互に書込み、各ライ
ンメモリの読出開始位置をアドレス設定回路46と読出
アドレスカウンタ33によってライン毎に異なった位置
から読出すことによって秘匿化処理を行っているが、書
込時にアドレス設定回路で設定されたアドレスから書込
みを行い、読出アドレスカウンタは0〜744まで連続
して書込むように構成することも可能である。この場合
には書込アドレスカウンタ32と読出アドレスカウンタ
33とを切換えることによって容易に行うことができ
る。
【0062】以上詳細に説明したようにスクランブルコ
ーディック4の回路はスクランブル,デスクランブルに
ほとんど共用されて用いられる簡易構成となっており、
又大半はデジタル信号処理回路であって、LSI化が容
易である。スクランブルコーディック4内の同期分離回
路11、fSC再生回路12、22H挿入回路41、A/
D変換器36,52、D/A変換器40、BPA56、
QPSK復調回路57、PCM復調回路62、混合回路
44以外のゲート数は5〜6万ゲートであり、1チップ
に集積することも可能である。又QPSK復調回路5
7,PCM復調回路62についてはBSチューナ用LS
Iを修正し、2.048MHzと720KHzの両方の周波
数に対応できるようにすればよい。このように主要部分
を1チップ化することにより盗聴等の不正に対して強度
が増し、安全性を向上させることができる。
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1〜の発明によるスクランブルコーディックを用いれ
ば、同一の回路で映像信号や音声信号のスクランブルと
デスクランブルを行うことができる。このスクランブル
コーディック回路は構成が極めて簡単であり、安価に秘
匿処理機能を映像・音声記録再生装置に付加することが
できる。
【0064】更に鍵データメモリを設け、例えば鍵デー
タKiを64ビットとすれば、同一のKiが現れる確率
は約1/1844京であり、同じものが生産される可能
性は実質的に零である。従って盗聴に対して極めて強い
セキュリティを持ち、記録に用いた記録再生装置以外で
は解読ができないものが実現できる。
【0065】又請求項10では、録画装置を特定するメ
ッセージデータを画像データとし、記録時にはスクラン
ブルをかけない状態で「機器識別番号の文字が示される
メッセージ」等の画像データを録画装置に記録してい
る。そのため再生時にはその画像データを読出し、録画
機器番号等のメッセージから特定の機器を確認すること
によって、どのような装置を用いて記録したが確認でき
るので、使用機器を間違えることはないという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による録画装置の全体構成を
示すブロック図である。
【図2】本実施例の録画装置に内蔵されたスクランブル
コーディックの一部を示すブロック図である。
【図3】本実施例のスクランブルコーディックの映像信
号処理部分を示すブロック図である。
【図4】本実施例のスクランブルコーディックの音声信
号処理部分を示すブロック図である。
【図5】本実施例の「機器識別番号の文字が示されるメ
ッセージ」等のメッセージ情報の表示内容の一例を示す
パターン図である。
【図6】本実施例の動作を示すタイムチャートである。
【図7】本実施例のスクランブル及びデスクランブル時
の1水平走査期間の信号変化の一例を示す図である。
【図8】本実施例のスクランブル及びデスクランブル時
の1水平走査期間の信号変化の他の例を示す図である。
【図9】従来のスクランブル装置の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 チューナ 2 直線検波回路 3 録画装置 4 スクランブルコーディック 5 SIF回路 6 FM検波回路 7 映像・音声記録再生部 8 操作部 9 AVTV 10 スイッチ 11 同期分離回路 12 fSC再生回路 13 22H抽出回路 14 22H消去回路 15 パルス形成回路 16 トリガパルス検出回路 17 スクランブルトリガ発生回路 18 遅延回路 19 CPU 20 読出クロック発生回路 21 読出アドレス発生回路 22 Kiメモリ 31 非線形フィードバックシフトレジスタ 32 書込アドレスカウンタ 33 読出アドレスカウンタ 34,35,39,55,59 セレクタ 37,38 ラインメモリ 36,52 A/D変換器 40 D/A変換器 41 22H挿入回路 42 メッセージ挿入回路 43 メッセージメモリ 44 混合回路 45 MSB反転回路 46 アドレス設定回路 51 音声PN発生回路 53 P/S変換器 54 音声制御回路 57 QPSK復調回路 58 EOR回路 61 QPSK変調回路 62 PCM復調回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−244987(JP,A) 特開 昭60−74888(JP,A) 特開 平2−41091(JP,A) 特開 平2−41051(JP,A) 特開 平4−4692(JP,A) 特開 平4−360068(JP,A) 特開 平4−360438(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/167 H04N 5/91 - 5/956 G11B 20/10

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン信号の音声信号のスクラン
    ブル及びデスクランブルを行うスクランブルコーディッ
    クを含む録画装置であって、 前記スクランブルコーディックは、 スクランブル時に入力されたアナログ音声信号を直列の
    ビットストリーム信号に変換する変換回路と、 デスクランブル時に複合映像信号から音声信号を復調し
    てビットストリーム信号に変換する復調回路と、 音声用の擬似ランダムパルス信号を発生する音声PN発
    生回路と、 前記音声PN発生回路の出力及びビットストリーム信号
    に変換された音声信号との排他的論理和をとる第1のE
    OR回路と、 スクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を変調す
    る変調回路と、 スクランブル時に変調された信号を映像信号と混合する
    混合回路と、 デスクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を元の
    アナログ音声信号に復調するPCM復調回路と、 各録画装置毎に異なった鍵データを保持する不揮発性の
    鍵データメモリと、を有し、 前記音声PN発生回路は、前記鍵データメモリの出力が
    初期値として設定されるものであることを特徴とする録
    画装置。
  2. 【請求項2】 秘匿化するための暗証番号を保持する保
    持手段と、 各録画装置毎に異なった鍵データを保持する不揮発性の
    鍵データメモリと、 前記保持手段に保持された暗証番号と前記鍵データメモ
    リの出力との排他的論理和を演算する第2のEOR回路
    とを有し、 前記音声PN発生回路は、前記第2のEOR回路の出力
    が初期値として設定されるものであることを特徴とする
    請求項1記載の録画装置。
  3. 【請求項3】 暗証番号を前記保持手段に入力する入力
    手段を有することを特徴とする請求項2記載の録画装
    置。
  4. 【請求項4】 テレビジョン信号の映像信号及び音声信
    号のスクランブル及びデスクランブルを行うスクランブ
    ルコーディックを含む録画装置であって、 前記スクランブルコーディックは、 各録画装置毎に異なった鍵データを保持する鍵データメ
    モリと、 入力された映像信号を水平走査線毎に交互に書込む一対
    のラインメモリと、 前記鍵データメモリの出力が初期値として設定され、相
    異なった擬似ランダムパルス信号を各水平走査線毎に出
    力する非線形フィードバックシフトレジスタと、 スクランブル時には前記非線形フィードバックシフトレ
    ジスタの出力に対応した値を初期値とし、デスクランブ
    ル時には前記非線形フィードバックシフトレジスタの出
    力を前記ラインメモリの最大アドレス値から減算した値
    を初期値として設定するアドレス設定回路と、 前記アドレス設定回路により設定されたアドレスから連
    続するアドレスを発生し、各水平走査線単位でアドレス
    信号を交互に前記一対のラインメモリに与えるアドレス
    カウンタと、 スクランブル時に入力されたアナログ音声信号を直列の
    ビットストリーム信号に変換する変換回路と、 デスクランブル時に複合映像信号から音声信号を復調し
    てビットストリーム信号に変換する復調回路と、 音声用の擬似ランダムパルス信号を発生する音声PN発
    生回路と、 前記音声PN発生回路の出力及びビットストリームに変
    換された音声信号との排他的論理和をとる第1のEOR
    回路と、 スクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を変調す
    る変調回路と、 スクランブル時に変調された信号を映像信号と混合する
    混合回路と、 デスクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を元の
    アナログ音声信号に復調するPCM復調回路と、を具備
    し、 前記音声PN発生回路は、前記鍵データメモリの信号が
    初期値として設定されるものであることを特徴とする録
    画装置。
  5. 【請求項5】 テレビジョン信号の映像信号及び音声信
    号のスクランブル及びデスクランブルを行うスクランブ
    ルコーディックを含む録画装置であって、 前記スクランブルコーディックは、 各録画装置毎に異なった鍵データを保持する鍵データメ
    モリと、 入力された映像信号を水平走査線毎に交互に書込む一対
    のラインメモリと、 前記鍵データメモリの出力が初期値として設定され、相
    異なった擬似ランダムパルス信号を各水平走査線毎に出
    力する非線形フィードバックシフトレジスタと、 スクランブル時には前記非線形フィードバックシフトレ
    ジスタの出力を前記ラインメモリの最大アドレス値から
    減算した値を初期値とし、デスクランブル時には前記非
    線形フィードバックシフトレジスタの出力に対応した値
    を初期値として設定するアドレス設定回路と、 前記アドレス設定回路により設定されたアドレスから連
    続するアドレスを発生し、各水平走査線単位でアドレス
    信号を交互に前記一対のラインメモリに与えるアドレス
    カウンタと、 スクランブル時に入力されたアナログ音声信号を直列の
    ビットストリーム信号に変換する変換回路と、 デスクランブル時に複合映像信号から音声信号を復調し
    てビットストリーム信号に変換する復調回路と、 音声用の擬似ランダムパルス信号を発生する音声PN発
    生回路と、 前記音声PN発生回路の出力及びビットストリームに変
    換された音声信号との排他的論理和をとる第1のEOR
    回路と、 スクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を変調す
    る変調回路と、 スクランブル時に変調された信号を映像信号と混合する
    混合回路と、 デスクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を元の
    アナログ音声信号に復調するPCM復調回路と、を具備
    し、 前記音声PN発生回路は、前記鍵データメモリの信号が
    初期値として設定されるものであることを特徴とする録
    画装置。
  6. 【請求項6】 テレビジョン信号の映像信号及び音声信
    号のスクランブル及びデスクランブルを行うスクランブ
    ルコーディックを含む録画装置であって、 前記スクランブルコーディックは、 各録画装置毎に異なった鍵データを保持する鍵データメ
    モリと、 入力された映像信号を水平走査線毎に交互に書込む一対
    のラインメモリと、 前記鍵データメモリの出力が初期値として設定され、相
    異なった擬似ランダムパルス信号を各水平走査線毎に出
    力する非線形フィードバックシフトレジスタと、 スクランブル時には前記非線形フィードバックシフトレ
    ジスタの出力に対応した値を初期値とし、デスクランブ
    ル時には前記非線形フィードバックシフトレジスタの出
    力を前記ラインメモリの最大アドレス値から減算した値
    を初期値として設定するアドレス設定回路と、 前記アドレス設定回路により設定されたアドレスから連
    続するアドレスを発生し、各水平走査線単位でアドレス
    信号を交互に前記一対のラインメモリに与えるアドレス
    カウンタと、 スクランブル時に入力されたアナログ音声信号を直列の
    ビットストリーム信号に変換する変換回路と、 デスクランブル時に複合映像信号から音声信号を復調し
    てビットストリーム信号に変換する復調回路と、 音声用の擬似ランダムパルス信号を発生する音声PN発
    生回路と、 前記音声PN発生回路の出力及びビットストリームに変
    換された音声信号との排他的論理和をとる第1のEOR
    回路と、 スクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を変調す
    る変調回路と、 スクランブル時に変調された信号を映像信号と混合する
    混合回路と、 デスクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を元の
    アナログ音声信号に復調するPCM復調回路と、 秘匿化するための暗証番号を保持する保持手段と、 前記保持手段に保持された暗証番号と前記鍵データメモ
    リの出力との排他的論理和を演算する第2のEOR回路
    とを有し、 前記非線形フィードバックシフトレジスタは、前記第2
    のEOR回路の出力が初期値として設定され、相異なっ
    た擬似ランダムパルス出力を水平走査線毎に出力するも
    のであり、 前記音声PN発生回路は、前記第2のEOR回路の出力
    が初期値として設定さ れ、アナログ信号用の擬似ランダ
    ムパルス信号を発生するものであることを特徴とする録
    画装置。
  7. 【請求項7】 テレビジョン信号の映像信号及び音声信
    号のスクランブル及びデスクランブルを行うスクランブ
    ルコーディックを含む録画装置であって、 前記スクランブルコーディックは、 各録画装置毎に異なった鍵データを保持する鍵データメ
    モリと、 入力された映像信号を水平走査線毎に交互に書込む一対
    のラインメモリと、 前記鍵データメモリの出力が初期値として設定され、相
    異なった擬似ランダムパルス信号を各水平走査線毎に出
    力する非線形フィードバックシフトレジスタと、 スクランブル時には前記非線形フィードバックシフトレ
    ジスタの出力に対応した値を初期値とし、デスクランブ
    ル時には前記非線形フィードバックシフトレジスタの出
    力を前記ラインメモリの最大アドレス値から減算した値
    を初期値として設定するアドレス設定回路と、 前記アドレス設定回路により設定されたアドレスから連
    続するアドレスを発生し、各水平走査線単位でアドレス
    信号を交互に前記一対のラインメモリに与えるアドレス
    カウンタと、 スクランブル時に入力されたアナログ音声信号を直列の
    ビットストリーム信号に変換する変換回路と、 デスクランブル時に複合映像信号から音声信号を復調し
    てビットストリーム信号に変換する復調回路と、 音声用の擬似ランダムパルス信号を発生する音声PN発
    生回路と、 前記音声PN発生回路の出力及びビットストリームに変
    換された音声信号との排他的論理和をとる第1のEOR
    回路と、 スクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を変調す
    る変調回路と、 スクランブル時に変調された信号を映像信号と混合する
    混合回路と、 デスクランブル時に前記第1のEOR回路の出力を元の
    アナログ音声信号に復調するPCM復調回路と、 秘匿化するための暗証番号を保持する保持手段と、 前記保持手段に保持された暗証番号と前記鍵データメモ
    リの出力との排他的論理和を演算する第2のEOR回路
    とを有し、 前記非線形フィードバックシフトレジスタは、前記第2
    のEOR回路の出力が初期値として設定され、相異なっ
    た擬似ランダムパルス出力を水平走査線毎に出力するも
    のであり、 前記音声PN発生回路は、前記第2のEOR回路の出力
    が初期値として設定され、アナログ信号用の擬似ランダ
    ムパルス信号を発生するものであることを特徴とする録
    画装置。
  8. 【請求項8】 暗証番号を前記保持手段に入力する入力
    手段を有することを特徴とする請求項6記載の録画装
    置。
  9. 【請求項9】 暗証番号を前記保持手段に入力する入力
    手段を有することを特徴とする請求項7記載の録画装
    置。
  10. 【請求項10】 録画装置を特定する固有のデータを画
    像データとして保持するメッセージメモリと、 記録時に前記メッセージメモリのデータを読出し秘匿化
    処理をすることなく映像信号に挿入するメッセージ挿入
    回路と、を具備することを特徴とする請求項1〜9のい
    ずれか1項に記載の録画装置。
  11. 【請求項11】 前記非線形フィードバックシフトレジ
    スタは、その構成ビット数及びフィードバックループを
    ランダムに設定したものであることを特徴とする請求項
    4〜9のいずれか1項に記載の録画装置。
  12. 【請求項12】 前記アドレスカウンタは、前記アドレ
    ス設定回路より設定されたアドレスから連続する読出ア
    ドレスを発生し、各水平走査線単位で読出アドレス信号
    を交互に一対の前記ラインメモリに与える読出アドレス
    カウンタであることを特徴とする請求項4〜9のいずれ
    か1項に記載の録画装置。
  13. 【請求項13】 前記アドレスカウンタは、前記アドレ
    ス設定回路より設定されたアドレスから連続する書込ア
    ドレスを発生し、各水平走査線単位で書込アドレス信号
    を交互に一対の前記ラインメモリに与える書込アドレス
    カウンタであることを特徴とする請求項4〜9のいずれ
    か1項に記載の録画装置。
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