JP3361933B2 - 回線呼接続制御システム - Google Patents

回線呼接続制御システム

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JP3361933B2
JP3361933B2 JP15209596A JP15209596A JP3361933B2 JP 3361933 B2 JP3361933 B2 JP 3361933B2 JP 15209596 A JP15209596 A JP 15209596A JP 15209596 A JP15209596 A JP 15209596A JP 3361933 B2 JP3361933 B2 JP 3361933B2
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dch
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bch
setup
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俊之 山崎
茂雄 藤井
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のインタフェ
ースをグループ化して同報着信を行なう方式を採用した
通信システムの接続制御方式に関するもので、特に、こ
のような通信システムの一つである簡易型携帯電話シス
テム(以下、PHSともいう)において基地局の集約設
置のために使用される接続制御装置の接続制御方式に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の接続制御方式の例としてDch共
用方式がある。Dch共用方式の動作を、PHSの基地
局用回線(I′回線)を収容する接続制御装置の接続制
御方式を例に説明する。
【0003】図6はシステム構成を示す図であり、2,
7,9はそれぞれBch、3,8,10はそれぞれDc
h(以下、順にDl1,Dr1,Dr2と呼ぶ)、4は
接続制御装置(以下、PBXともいう)である。
【0004】この図を用いて、まず同報着信時の動作を
説明する。同報着信時には、PHS接続装置(以下、I
SMAともいう)1よりDl1を介してPBXへ、se
tup信号(以下単にsetupという)が送信され
る。
【0005】これを受信したPBX4の制御部6は、こ
のsetupをそれぞれDr1,Dr2を介して基地局
装置11および基地局装置12(以下、それぞれCS
1,CS2と呼ぶ)に対して同報する。
【0006】このとき、例えばCS1のカバーエリア内
で該当PHS端末(以下、PSともいう)が応答した場
合は、CS1に収容されたBchのうち空いているBc
hを指定した呼設定受付メッセージ(以下、callp
rocともいう)がCS1からDr1を介してPBXへ
向けて送信される。
【0007】これを受けたPBX4の制御部6は、IS
MA〜PBX間のBchのうち空いているBchを指定
したcallprocをDl1を介してISMAへ送信
する。以後、呼制御メッセージが、Dl1,Dr1を介
して授受された後、通話が制御される。
【0008】このように、同報着信においては全ての呼
制御メッセージが、ISMA−PBX間についてはDl
1を使用して行なわれる。次に、同図を用いて、発信時
の動作について、CS1のカバーエリア内のPSからの
発信を例に説明する。
【0009】CS1のカバーエリア内のPSからの発信
においては、はじめにCS1に収容されたBchのうち
空いているBchを指定したsetupがDr1を介し
てPBXへ送信される。
【0010】これを受けたPBX4の制御部6は、IS
MA〜PBX間のBchのうち空いているBchを指定
したsetupをDl1を介してISMAへ送信する。
以後、呼制御メッセージが、Dl1,Dr1を介して授
受され、通話が制御される。
【0011】このように、発信においても全ての呼制御
メッセージが、ISMA−PBX間についてはDl1を
使用して行なわれる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の方式であるDc
h共用方式では、PBXに収容した全てのPBX−IS
MA間のBchに関する呼制御メッセージが一つのDc
hを使用して授受されるため、多くの呼が発生する場合
にはDchの容量が不足するのでPBXを増設しインタ
フェースを分散収容することが必要となる。特に、PH
Sにおける位置登録はBchの使用状況とは無関係に大
量に発生する場合があるため、一つのDchでは不足す
る可能性が高い。
【0013】また、Dch共用方式では、共用している
一つのDchに故障が生じた場合、全てのBchが使用
不可となる。あるいは、PBXへ収容するBchを増
設、削除する際に、ISMA側でDch共用の設定変更
を行なうために、既にPBXに収容している全Bch
を、一時的に閉塞する必要があるという問題もある。
【0014】本発明は、このような問題を解決するため
に、一つの接続制御装置で複数のDchの使用を可能と
することにより、特定のDchへの呼制御メッセージの
集中を回避すると共に、一部のDchの故障時、および
インタフェースの増設、削除時にも中断することなくサ
ービスを継続できる機能を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
課題は前記特許請求の範囲に記載した手段により解決さ
れる。請求項1の発明は、同報着信を行なう通信システ
ムであって、m本の情報チャネル(Bch)とそれを制
御する制御チャネル(Dch)とからなる「m×Bch
+Dch」の構成を基本形態とし、第一の装置と第二の
装置の間を複数の前記基本形態で接続し、該接続された
全ての前記Dchを用いて前記第一の装置から前記第二
の装置へ呼設定メッセージ1を送信し回線呼接続制御を
行なうように構成した回線呼接続制御システムである。
【0016】すなわち、請求項1の回線呼接続制御シス
テムは、第一の装置と第二の装置を、同報着信がなされ
る複数の基本形態(m・Bch+Dch)を使って、D
ch共用の設定をすることなしに接続する点が従来の装
置と異なる。
【0017】例えば、簡易型携帯電話システム(PH
S)における、PHS接続装置ISMA(第一の装置に
相当する)と接続制御装置PBX(第二の装置に相当す
る)を、2B+Dの形態のインタフェース(m=2の基
本形態に相当する。以下これを基本インタフェースとも
いう)を複数使用して接続するようなシステムの場合、
【0018】従来のシステムでは全ての基本インタフェ
ースで特定の一つのDchを共用する方式(以下、Dc
h共用ともいう)を採っており、ISMAからPBXへ
の着信時には、前記特定のDchのみを介してISMA
からPBXへ着呼設定メッセージ(呼設定メッセージ1
に相当する、以下、着setupともいう)が送信され
るのに対し、
【0019】本システムではDch共用することなく全
ての基本インタフェースのDchを使用し、着信時には
全てのDchを介してISMAからPBXへ着setu
pが送信される点が異なる。
【0020】請求項2の発明は、前記請求項1の発明に
おいて、第二の装置を、各Dchを介して第一の装置か
ら各呼設定メッセージ1を受信する際に、各呼設定メッ
セージ1を受信したDchのみを着呼状態に遷移し、着
番号を記憶する機能を有する回線管理部と、予め設定し
た特定のDchを介して送信された当該呼設定メッセー
ジ1のみを保持し、前記特定のDch以外のDchを介
して送信された当該呼設定メッセージ1を破棄する機能
を有する同一呼判定部と、
【0021】該同一呼判定部で保持した当該呼設定メッ
セージ1を記憶し、呼設定受付メッセージを第一の装置
へ送信する際に、着呼状態にあるDchを含む基本形態
のBchのうち、空き状態にあるBchを検索・選択
し、該選択したBchを含む基本形態のDchを介して
前記呼設定受付メッセージを第一の装置へ送信する機能
を有する制御部とから構成するようにしたものである。
【0022】すなわち、請求項2の回線呼接続制御シス
テムは、第一の装置から第二の装置への着信時におい
て、 複数のDchを介して呼設定メッセージ1を受信する
際に、呼設定メッセージ1を受信したDchのみを回線
管理部において「着呼状態」に遷移すること、 次に予め保守端末等からのコマンド投入等の方法で初
期設定された特定のDch(以下、代表Dchともい
う)からの呼設定メッセージ1のみを同一呼判定部にお
いてフィルタリングして、その後の呼制御に使用するこ
と、
【0023】呼設定受付メッセージを第一の装置へ返
信する際に、前記着呼状態にあるDchを含む基本形態
Bchであり且つ空き状態であるBchのみから通話に
使用するBchを選択すること、 それ以後の第二の装置との呼制御メッセージの授受
は、前記選択したBchを含む基本形態のDchのみを
使用すること、を主な特徴とする。
【0024】これにより、前記PHSにおける前記IS
MAと前記PBXを前記基本インタフェースを複数使用
して接続するようなシステムの場合、従来のシステムで
は、ISMAからPBXへの着信時において、全ての呼
制御メッセージが、共用された一つのDchのみを常時
使用して授受されていたのに対し、
【0025】本システムでは、同じ着番号を有する着s
etupが全てのDchを介して同報されるためDch
一つあたりで見たDchトラヒックは変わらないが、呼
設定受付メッセージ(以下、callprocともい
う)以降のメッセージは、通話に使用するBchを含む
基本インタフェースのDchのみを使用するため、Dc
h一つあたりで見たDchトラヒックが軽減されるとい
う効果がある。
【0026】また、例えば、代表Dch以外のDchに
障害が発生した場合は、そのDchを介しては着set
upがPBXへ到達しないため、回線管理部はそのDc
hを「着呼状態」に遷移しない。従って、callpr
ocをISMAへ送信する際には、障害が発生したDc
hを含む基本インタフェースのBchは、通話に使用す
るBchの候補とはならないため、サービスが支障なく
継続されるという利点がある。
【0027】請求項3の発明は、前記請求項1に記載の
発明における第二の装置を、各Dchを介して第一の装
置から各呼設定メッセージ1を受信する際に、各呼設定
メッセージ1を受信した前記各Dchのみを着呼状態に
遷移し、着番号を記憶する機能を有する回線管理部と、
同一の着番号を有する呼設定メッセージ1の受信の有無
を判定し、最初に受信した呼設定メッセージ1のみを保
持する機能を有する同一呼判定部と、
【0028】該同一呼判定部で保持した当該呼設定メッ
セージ1を記憶し、呼設定受付メッセージを前記第一の
装置へ送信する際に、着呼状態にあるDchを含む基本
形態のBchのうち、空き状態にあるBchを検索・選
択し、該選択したBchを含む基本形態のDchを介し
て前記呼設定受付メッセージを第一の装置へ送信する機
能を有する制御部とによって構成したものである。
【0029】すなわち、請求項3の回線呼接続制御シス
テムは、請求項2のシステムをさらに発展させたシステ
ムである。同報着信により第一の装置から複数のDch
を介して到達する同じ着番号を有する複数の呼設定メッ
セージ1(以下、着setupともいう)の中から、同
一呼判定部において一つの着setupのみをフィルタ
リングする方法として、
【0030】請求項2のシステムでは、予め保守端末等
からのコマンド投入等の方法で初期設定された特定のD
ch(代表Dch)からの着setupを固定的に選択
していたのに対し、本システムでは、同一の着番号を有
する着setupの有無を判定し、最初に受信した着s
etupを選択するという方法を採ること、を主な特徴
とする。
【0031】これにより、例えば前記、PHSにおける
ISMAとPBXを基本インタフェースを複数使用して
接続するようなシステムの場合、請求項2の回線呼接続
制御システムにおいては、代表Dchに障害が発生した
場合はサービス続行が不可能となるが、
【0032】本システムにおいては、任意のDchに障
害が発生しても、それ以外のDchから着setupが
PBXに到達し、また故障が発生した基本インタフェー
スのBchがcallproc返信時に選択対象から自
動的に除外されるため、サービスを中断することなく継
続できる。
【0033】さらに、同様の理由により、PBXへ収容
する基本インタフェースを増設、削除する際も、増設、
削除対象の基本インタフェース以外には影響を与えず、
サービスを一時的に中断することなく継続できる。
【0034】請求項4の発明は、請求項2、または、請
求項3に記載の発明において、制御部が、呼設定メッセ
ージ2を第一の装置へ送信する際に、基本形態のBch
のうち、空き状態にあるBchを検索し、該空き状態に
あるBchを含むDchを介して前記呼設定メッセージ
2を前記第一の装置へ送信するように構成したものであ
る。
【0035】すなわち、請求項4の回線呼接続制御シス
テムは、制御部が、第二の装置から第一の装置への発信
時において、呼設定メッセージ2を第一の装置へ送信す
る際に、空き状態にあるBchを検索・選択し、該Bc
hを含むDchのみを介して呼制御メッセージを授受す
ることを主な特徴とする。
【0036】これにより、例えば、前記PHSにおける
ISMAとPBXを前記基本インタフェースを複数使用
して接続するようなシステムの場合、従来のBch共用
方式を採用した制御部では、PBXからISMAへの発
信時において、全ての呼制御メッセージが、共用された
一つのDchのみを常時使用して授受されていたのに対
し、
【0037】本制御部では、発信呼設定メッセージ(呼
設定メッセージ2に相当する。以下、発setupとも
いう)送信時に、複数のDchの中から呼毎に一つのD
chを選択するため、Dch一つあたりで見たDchト
ラヒックが軽減される。
【0038】請求項5の発明は、請求項2または3に記
載の発明において、制御部を、呼設定メッセージ2を第
一の装置へ送信する際に、全てのDchから予め定めら
れた順番に当該Dchを選択し、該選択したDchを介
して前記呼設定メッセージ2を前記第一の装置へ送信す
るように構成したものである。
【0039】すなわち、請求項5の回線呼接続制御シス
テムは、制御部が呼設定メッセージ2を第二の装置に送
信する際に、全てのDchから予め定められた順番に当
該Dchを使用することを主な特徴とする。
【0040】これにより、例えば、前記PHSにおける
ISMAとPBXを基本インタフェースを複数使用して
接続するようなシステムの場合、位置登録時において、
全ての登録メッセージ(呼設定メッセージ2に相当、以
下registerともいう)が共用された一つのDc
hのみを常時使用して授受されていたのに対し、本制御
部では、register送信時に、複数のDchの中
から位置登録毎に一つのDchを選択するため、Dch
一つあたりで見たDchトラヒックが軽減される。
【0041】なお、位置登録のようにBchを使用しな
い呼接続における呼制御メッセージについては、Bch
の空き状態と無関係に順次ラウンドロビン式(選択可能
な複数のDchを巡回式に順番に選択する方式。例えば
選択候補となるチャネルがnチャネルのとき、『1→2
→3→……→n→1→2→3→……→n→1→……』の
ように巡回して選択する。)等の方法で順番にDchを
使用することが可能である。
【0042】
【発明の実施の形態】代表制御チャネル方式の動作を、
PHSの基地局用回線(I′回線)を収容する接続制御
装置における接続制御方式を例に説明する。
【0043】図1は本発明のシステム構成の例を示す図
であり、数字符号1はPHS接続装置、2,7,9,1
3はそれぞれBch(以下、2で示されるBchをそれ
ぞれB11,B12と呼び、B13で示されるBchを
それぞれB21,B22と呼ぶ)、3,8,10,14
はそれぞれDch(以下、順にDl1,Dl2,Dr
1,Dr2と呼ぶ)を示している。
【0044】また、4は接続制御装置(PBX)、5は
通話チャネル交換部、6は制御部、11,12は基地局
装置、15は回線管理部、16は同一呼判定部を表わし
ている。B11,B12とDl1、そしてB21,B2
2とDl2がそれぞれ基本インタフェースを構成してい
る。
【0045】この図を用いて、本発明の方式がDch一
つあたりのトラヒックを軽減することができることを説
明する。まず、同報着信時の動作を説明する。図2は同
報着信時のPBXの動作を示す流れ図である。図に示す
“S−0”〜“S−9”の表示は処理のステップを示す
ものであって、以下の説明中の括弧内の同一の記載と対
応している。同報着信時においては、ISMAよりDl
1およびDl2を介してsetupがPBXへ送信され
る(S−0)。
【0046】回線管理部は、setupは受信したDl
1,Dl2に対応する呼状態を「着呼状態」に遷移す
る。このとき同時に着番号を記憶しておく(S−1)。
次に、回線管理部はsetupを同一呼判定部へ転送す
る(S−2)。
【0047】これを受信した同一呼判定部は、一定時間
内に同一着番号のsetupを受信していないかどうか
を判定する(S−3)。同一呼判定部は、もし一定時間
内に同一の着番号のsetupを受信していない場合に
は、そのsetupを制御部へ転送し(S−4)、一定
時間内に同一の着番号のsetupを受信していた場合
には、そのsetupを破棄する(S−5)。
【0048】例えば、同一着番号に対し、Dl1とDl
2からほぼ同時にsetupがあり(それぞれsetu
p1,setup2とする)、同一呼判定部へ転送され
るタイミングがsetup2よりsetup1の方が速
かった場合、setup1は制御部へ転送されるが、s
etup2は破棄される。
【0049】次に、setup1を受信した制御部は、
このsetup1をそれぞれDr1,Dr2を介してC
S1,CS2に対して同報する(S−6)。このとき、
例えばCS1のカバーエリア内で該当PSが応答した場
合は、CS1に収容されたBchのうち空いているBc
hを指定したcallprocがDr1を介してPBX
へ向けて送信される(S−7)。
【0050】これを受けた制御部は、同一着番号の呼に
関してDchが着呼状態にあるISMA〜PBX間基本
インタフェースの中から空いているBchを検索する。
例えば、B11,B21,B22が使用中でB12が空
いている場合、B12を選択してDl1を介してcal
lprocをISMAへ送信する。以後、呼制御メッセ
ージが、Dl1とDr1を介して授受され、通話が制御
される(S−8)。
【0051】一方、選択されなかった基本インタフェー
スのDchであるDl2の回線管理部では、一定時間後
に本着信番号に関するDl2の呼状態を「空」に遷移す
る(S−9)。
【0052】このように、同報着信においては、選択さ
れたBchを含む基本インタフェースのDchにおいて
は、Dch共用方式と同等の呼制御メッセージトラヒッ
ク量となるが、選択されなかった基本インタフェースの
Dchにおいてはsetupの処理のみであり、Dch
あたりで見たトラヒック量が減少する。
【0053】上記図2の(S−8)において、「以後通
常の着信接続処理に従って適切な呼処理を行なう」との
表示があるが、この呼処理について、図3に示す。すな
わち、同図は、同報着信時の接続処理シーケンスの例を
示す図である。(このシーケンスはISDN通信に関す
るJT−Q932で定められている規格に準拠してい
る) 同図において、PSはPHS端末を、CSは基地局装置
を、PBXは接続装置(第二の装置)を、ISMAはP
HS接続装置(第一の装置)を表わしている。信号の流
れ等については、同図から明らかであるので特に説明を
加えない。
【0054】図4は発信時のPBXにおける接続処理を
示す流れ図であって、“S−10”〜“S−12”の表
示は処理のステップを示すものであり、以下の説明中の
括弧内の同一の記載と対応している。以下図1、図2、
図4を参照して発信時の動作について、CS1のカバー
エリア内のPSからの発信を例に説明する。
【0055】CS1のカバーエリア内のPSからの発信
においては、はじめにCS1に収容されたBchのうち
空いているBchを指定したsetupがDr1を介し
てPBXへ送信される(S−10)。
【0056】これを受けたPBXの制御部は、ISMA
〜PBX間のBch中から空いているBchを検索す
る。例えば、B11,B21,B22が使用中でB12
が空いている場合、B12を選択してD11を介してs
etupをISMAへ送信する(S−11)。以後、呼
制御メッセージが、Dl1とDr1を介して授受され、
通話が制御される(S−12)。
【0057】一方、選択されなかった基本インタフェー
スのDchであるDl2には呼制御メッセージトラヒッ
クは発生しない。このように、発信においても、選択さ
れたBchを含む基本インタフェースのDchにおいて
は、Dch共用方式と同等の呼制御メッセージトラヒッ
クがかかるが、選択されなかった基本インタフェースの
Dchにおいては全くトラヒックが発生せず、結果とし
て各Dchにトラヒックが分散される。
【0058】上記図4の(S−12)において、「以後
通常の着信接続処理に従って適切な呼処理を行なう」と
の表示があるが、この呼処理について、図5に示す。
【0059】すなわち、同図は、発信時の接続処理シー
ケンスの例を示す図である。(このシーケンスはISD
N通信に関するJT−Q932で定められている規格に
準拠している)
【0060】同図において、PSはPHS端末を、CS
は基地局装置を、PBXは接続装置(第二の装置)を、
ISMAはPHS接続装置(第一の装置)を表わしてお
り、これらは先に示した図3の場合と同じである。信号
の流れ等については、同図から明らかであるので特に説
明を加えない。
【0061】次に、図1、図2、および図4を用いて、
本方式が特定Dchの故障時にもサービスを継続できる
ことを説明する。ここでは、例としてDl2に故障が発
生した場合の同報着信時の動作について説明する。
【0062】同報着信時においては、ISMAよりDl
1を介して、setupがPBXへ送信され、それをP
BXが受信する(S−0)。一方、Dl2は故障を起こ
しているためDl2からのsetupは受信されない。
【0063】回線管理部は、setupを受信したDl
1の呼状態を「着呼状態」に遷移する。このとき同時に
着番号を記憶しておく(S−1)。一方、Dl2ではs
etupを受信しないため、Dl2の呼状態は「着呼状
態」に遷移しない。
【0064】次に、回線管理部は、受信したsetup
を、同一呼判定部へ転送する(S−2)。これを受信し
た同一呼判定部は、一定時間内に同一着番号のsetu
pを受信していないかどうかを判定する(S−3)。同
一呼判定部は、もし一定時間内に同一の着番号のset
upを受信していない場合には、そのsetupを制御
部へ転送し(S−4)、一定時間内に同一の着番号のs
etupを受信していた場合には、そのsetupを破
棄する(S−5)。本例の場合は、Dl1からのset
upが制御部へ転送される。
【0065】次に、setupを受信した制御部は、こ
のsetupをそれぞれDr1,Dr2を介してCS
1,CS2に対して同報する。このとき、例えば、CS
1のカバーエリア内で該当PSが応答した場合は、CS
1に収容されたBchのうち、空いているBchを指定
したcallprocがDr1を介してPBXへ向けて
送信される(S−7)。
【0066】これを受けた制御部は、同一着番号の呼に
関してDchが着呼状態にあるISMA〜PBX間基本
インタフェースの中から空いているBchを検索する。
本例のばあいは、Dl2は着呼状態ではないため、Dl
1を含む基本インタフェースのBchであるB11,B
12のみが検索対象となる。
【0067】以後、呼制御メッセージが、Dl1とDr
1を介して授受され、通話が制御される(S−8)。こ
のように、Dl2に故障が発生しても、サービスを継続
することが可能である。
【0068】次に、図1、図2、および図4を参照し
て、本方式が基本インタフェースの増設および削除時に
も、サービスを継続できることを説明する。ここでは、
例として図1においてDl2を含む基本インタフェース
が収容されていない状況から、新たにDl2を含む基本
インタフェースをPBXに増設する場合の同報着信時の
動作について説明する。
【0069】従来の方法では、新たに追加する基本イン
タフェースのDchであるDl2と既にPBXへ収容さ
れている基本インタフェースのDchであるDl1との
Dch共用を設定するために、一時的に既存のB11,
B12を閉塞する必要があった。
【0070】一方、本方式の場合は、基本インタフェー
ス毎にDchが個別に管理されているため、Dl2を含
む基本インタフェースを増設する際に、Dl1の回線管
理部には影響を与えずに増設が実施できる。そのため、
B11,B12の閉塞を実施する必要がない。
【0071】まず、Dl2を含む基本インタフェースが
収容されていない状況における一斉着信時の動作を説明
する。Dl2を含む基本インタフェースが収容されてい
ない状況では、同報着信時においては、ISMAよりD
l1を介してのみ、setupが送信され、それをPB
Xが受信する(S−0)。
【0072】回線管理部は、setupを受信したDl
1の呼状態を「着呼状態」に遷移する。このとき同時に
着番号を記憶しておく(S−1)。次に、回線管理部は
setupを同一呼判定部へ転送する(S−2)。
【0073】これを受信した同一呼判定部は、一定時間
内に同一着番号のsetupを受信していないかどうか
を判定する(S−3)。本例の場合は、Dl1からのs
etupのみが同一呼判定部で受信されるため、Dl1
からのsetupが制御部へ転送される(S−4)。
【0074】次に、setupを受信した制御部は、こ
のsetupをそれぞれDr1,Dr2を介してCS
1,CS2に対して同報する(S−6)。このとき、例
えば、基地局装置1(以下、CS1ともいう)のカバー
エリア内で該当PSが応答した場合は、CS1に収容さ
れたBchのうち空いているBchを指定したcall
procがDr1を介してPBXへ向けて送信される
(S−7)。
【0075】これを受けた制御部は、同一着番号の呼に
関してDchが着呼状態にあるISMA〜PBX間の基
本インタフェースの中から空いているBchを検索す
る。本例の場合は、Dl2は収容されていないため、D
l1を含む基本インタフェースのBchであるB11,
B12のみが検索対象となる。
【0076】以後、呼制御メッセージが、Dl1とDr
1を介して授受され、通話が制御される(S−8)。こ
こで、Dl2を含む基本インタフェースがPBXへ収容
されると、その直後からは、同報着信時にDl2を介し
てもsetupがPBXへ送信されるため、それからは
先に同報着信時の動作について記述した内容と同じ動作
がなされる。
【0077】このように、Dl2を含む基本インタフェ
ースが増設される場合でも、既にPBXへ収容されたB
chを閉塞する必要はなく、従ってサービスを停止する
ことなく継続することが可能である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のインタフェースをグループ化して同報着信を行な
う方式を採用しているPHSにおける接続制御装置にお
いて、複数の基本インタフェースを収容する場合に、D
chあたりのトラヒックを軽減することができると共
に、特定Dchの故障時、あるいは、基本インタフェー
スの増設、削除等に際して、サービスを中断することな
く作業を行なうことができる。
【0079】特に急激な普及が予想される公衆PHSサ
ービスの分野において、急激なユーザの増加に対して、
Dchの負荷を軽減することのできる本発明が有効であ
る。また、同様に公衆PHSサービスの分野において
は、サービスエリアの拡大や新サービスに対応するため
に、基地局設備の工事が必要となり、基本インタフェー
スの収容替えが多く発生する。そのため、サービスを停
止することなく基本インタフェースの収容替え工事が可
能である本発明が非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用したPBXを含むシステム構成の
例を示す図である。
【図2】同報着信時のPBXにおける接続処理を示す流
れ図である。
【図3】同報着信時の接続処理シーケンスの例を示す図
である。
【図4】発信時のPBXにおける接続処理を示す流れ図
である。
【図5】発信時の接続処理シーケンスの例を示す図であ
る。
【図6】従来のDch共用方式を採用したPBXを含む
システム構成の例を示す図である。
【符号の説明】
1 PHS接続装置 2,7,9,13 情報チャネル(Bch) 3,8,10,14 制御チャネル(Dch) 4 接続制御装置 5 通話チャネル交換部 6 制御部 11,12 基地局 15 回線管理部 16 同一呼判定部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04Q 7/26 7/30 (56)参考文献 特開 平8−51657(JP,A) 特開 平6−292286(JP,A) 特開 平9−153894(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 3/42 - 3/58 H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38 H04M 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同報着信を行なう機能を有する通信シス
    テムであって、 m本(m:1以上の整数)の情報チャネル(以下、Bc
    hともいう)と、 それを制御する制御チャネル(以下、Dchともいう)
    とからなる「m×Bch+Dch」の構成を基本形態と
    し、 第一の装置と第二の装置の間を複数の前記基本形態で接
    続し、 該接続された全ての前記Dchを用いて前記第一の装置
    から前記第二の装置へ呼設定メッセージ1を送信し回線
    呼接続制御を行なうことを特徴とする回線呼接続制御シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 第二の装置は、 各Dchを介して第一の装置から各呼設定メッセージ1
    を受信する際に、各呼設定メッセージ1を受信したDc
    hのみを着呼状態に遷移し、着番号を記憶する機能を有
    する回線管理部と、 予め設定した特定のDchを介して送信された当該呼設
    定メッセージ1のみを保持し、前記特定のDch以外の
    Dchを介して送信された当該呼設定メッセージ1を破
    棄する機能を有する同一呼判定部と、 該同一呼判定部で保持した当該呼設定メッセージ1を記
    憶し、呼設定受付メッセージを第一の装置へ送信する際
    に、着呼状態にあるDchを含む基本形態のBchのう
    ち、空き状態にあるBchを検索・選択し、該選択した
    Bchを含む基本形態のDchを介して前記呼設定受付
    メッセージを第一の装置へ送信する機能を有する制御部
    とから構成されることを特徴とする請求項1に記載の回
    線呼接続制御システム。
  3. 【請求項3】 第二の装置は、 各Dchを介して第一の装置から各呼設定メッセージ1
    を受信する際に、各呼設定メッセージ1を受信した前記
    各Dchのみを着呼状態に遷移し、着番号を記憶する機
    能を有する回線管理部と、 同一の着番号を有する呼設定メッセージ1の受信の有無
    を判定し、最初に受信した呼設定メッセージ1のみを保
    持する機能を有する同一呼判定部と、 該同一呼判定部で保持した当該呼設定メッセージ1を記
    憶し、呼設定受付メッセージを前記第一の装置へ送信す
    る際に、着呼状態にあるDchを含む基本形態のBch
    のうち、空き状態にあるBchを検索・選択し、該選択
    したBchを含む基本形態のDchを介して前記呼設定
    受付メッセージを第一の装置へ送信する機能を有する制
    御部とから構成されることを特徴とする請求項1に記載
    の回線呼接続制御システム。
  4. 【請求項4】 制御部は、呼設定メッセージ2を第一の
    装置へ送信する際に、基本形態のBchのうち、空き状
    態にあるBchを検索し、該空き状態にあるBchを含
    むDchを介して前記呼設定メッセージ2を前記第一の
    装置へ送信することを特徴とする請求項2または3に記
    載の回線呼接続制御システム。
  5. 【請求項5】 制御部は、呼設定メッセージ2を第一の
    装置へ送信する際に、全てのDchから予め定められた
    順番に当該Dchを選択し、該選択したDchを介して
    前記呼設定メッセージ2を前記第一の装置へ送信するこ
    とを特徴とする請求項2または3に記載の回線呼接続制
    御システム。
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