JP3337389B2 - 集光式太陽電池装置 - Google Patents

集光式太陽電池装置

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JP3337389B2
JP3337389B2 JP35789696A JP35789696A JP3337389B2 JP 3337389 B2 JP3337389 B2 JP 3337389B2 JP 35789696 A JP35789696 A JP 35789696A JP 35789696 A JP35789696 A JP 35789696A JP 3337389 B2 JP3337389 B2 JP 3337389B2
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重雄 寺田
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康二 福井
尚樹 石川
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/52PV systems with concentrators

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  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は集光式太陽電池装置
に関し、特に集光レンズと太陽電池との相対位置を変更
することによって常に効率的な発電を行う集光式太陽電
池装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、資源浪費や環境汚染の防止等の観
点から、太陽エネルギーの利用促進を図るための太陽電
池装置が注目されている。この太陽電池は通常、多結晶
あるいはアモルファスのPN接合シリコン膜等で構成さ
れているが、膜面積(受光面積)の大きいものは非常に
高価である。そこで、図11に示すように、太陽電池4
の前方に集光レンズ6を設け、その焦点付近に太陽電池
4を位置させることにより、比較的小径の太陽電池4に
効率的に太陽光Lを入射させる集光式の太陽電池装置が
提案されている。ところが、このような集光式太陽電池
装置では、太陽が直上位置から移動すると、図12に示
すように、太陽光Lの収束位置が太陽電池4から外れて
発電不能になる。そこで、例えば実開昭62−5315
号公報等では、図13に示すように、追尾機構によって
集光レンズ6および太陽電池4を常に太陽に向けるよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記追尾機構
を使用した装置は、大型で重量がある太陽電池装置全体
の姿勢を変える必要があるため追尾機構が大掛かりにな
るという問題がある上に、追尾機構の駆動源に発電エネ
ルギーの一部を使用すると、追尾機構のために多くの発
電エネルギーが消費されて、全体として発電効率が悪化
してしまうという問題もある。
【0004】そこで、本発明はこのような課題を解決す
るもので、従来の追尾機構に代わる簡易な機構によって
太陽電池への集光を可能とすることにより、太陽が移動
しても常に効率的な発電を行うことができる集光式太陽
電池装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、図2、図3に示すように、集光レンズ
(6)と、当該集光レンズ(6)に対向して配設された
太陽電池(4)と、集光レンズ(6)ないし太陽電池
(4)の一方を他方に対して対向面内で二次元方向へ相
対移動させる移動駆動手段(2A,2B)と、二次元方
向への相対移動量に応じて集光レンズ(6)ないし太陽
電池(4)を対向面に垂直な方向へ移動させて、太陽電
池(4)を集光レンズ(6)の焦点位置付近に位置決め
する案内部材(7)とを具備している。なお、案内部材
には、カム部材、テーパ部材、ローラによる倣い部材等
が含まれる。
【0006】本発明において、集光レンズに入射する太
陽光は太陽の運行に伴ってその方位角と入射角が変化す
る。この変化に伴い、集光レンズに入射した平行太陽光
の焦点は三次元的に移動する。そこで、太陽の運行に伴
い移動駆動手段によって集光レンズないし太陽電池の一
方を他方に対して対向面内で二次元方向へ相対移動さ
せ、同時にカム部材によって対向面に垂直な方向へ移動
させることにより、太陽電池を常に集光レンズの焦点位
置付近に位置決めすることができる。本第1発明によれ
ば、集光レンズないし太陽電池のいずれかのみを移動さ
せれば良いから追従機構としての移動駆動手段の構造が
簡素化される。特に、カム部材を使用したことにより、
集光レンズ等の移動駆動を二次元的に行うのみでこれら
の三次元的な移動を実現しているから、移動駆動手段の
構造をさらに簡素かつ軽量なものとすることができる。
そして、移動駆動手段の駆動に要するエネルギーも小さ
くできるから、発電エネルギーの一部を駆動に使用して
もその消費量は少なく、発電効率の悪化が避けられる。
【0007】上記集光レンズ(6)および太陽電池
(4)を対向する二枚の板体(3,13)上にそれぞれ
複数配置して、移動駆動手段(2A,2B)により、板
体(3,13)の一方を他方に対して対向面内で二次元
方向へ相対移動させ、かつ案内部材(7)は上記二次元
方向への相対移動量に応じて板体(3,13)の一方を
上記対向面に垂直な方向へ移動させるものであっても良
い。
【0008】これによれば、板体上に設けた複数の集光
レンズないし太陽電池を一体に移動させることができる
から、移動駆動手段の構造がさらに簡素化できる。
【0009】さらに、上方へ開放する容器状のケーシン
グ(11)を設け、集光レンズ(6)を設けた板体(1
3)をケーシング(11)の開口に覆着するとともに、
太陽電池(4)を設けた板体(3)をケーシング(1
1)内に収納して移動駆動手段(2A,2B)により二
次元方向へ相対移動させるようにしても良い。
【0010】これによれば、太陽電池装置がケーシング
内に収納されてユニット化されるから、家屋の屋根上等
に必要数の太陽電池ユニットを自由な配置で設けること
ができる。この場合、ケーシング内へ水を供給すれば、
板体上の太陽電池を容易に冷却することができるととも
に、供給水の浮力で集光レンズを設けた板体が軽くな
り、カム部材による板体の垂直方向移動がより容易とな
る。また、温まった供給水を風呂等に利用することもで
きる。
【0011】さらに、ケーシング(11)の底壁上に収
納室(12)を設け、当該収納室(12)内に移動駆動
手段(2A,2B)を収納するようにしても良い。この
移動駆動手段はX軸方向移動用のモータ(2A)とY軸
方向移動用のモータ(2B)とで構成することができ
る。
【0012】これによれば、移動駆動手段がケーシング
外へ突出しないから、太陽電池ユニットを隣接させて無
駄なスペースを生じることなく配置することができると
ともに、搬送保管等にも便利である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には、本発明に係る集光式太
陽電池装置の全体構成を示す。太陽電池装置は家屋の屋
根上等に設置される多数の太陽電池ユニット1を有して
おり、各太陽電池ユニット1は同一構造で、それぞれに
後述するような集光レンズ、太陽電池、駆動機構等が内
設されている。なお、太陽電池ユニット1は通常、後述
するY軸方向を屋根の傾斜方向へ向けて設置される。
【0014】図2には太陽電池ユニット1の破断平面図
を示し、図3には、図2のIII −III 線に沿う断面図を
示す。太陽電池ユニット1は、平面視で四角形の上方へ
開放する容器状ケーシング11を有し、その底壁中央に
は平面視で長方形の収納室12が形成されている。収納
室12は長方形の側壁に囲まれ、その底壁はケーシング
11の底壁よりも段付きに下がって(図3)、一部は下
方へ開放して配線口121となっている。収納室12は
側壁上に天板122が液密的に覆着されて閉鎖されてお
り、その内部には移動駆動手段としての駆動機構を構成
するX軸モータ2AとY軸モータ2Bが配設されてい
る。これらモータ2A,2Bはいずれもパルスモータで
ある。
【0015】Y軸モータ2Bには図2の下方へ突出する
その出力軸にカップリング21によってネジ付きシャフ
ト22の一端が結合されている。ネジ付きシャフト22
は図2の上下方向(Y軸方向)へ延び、その両端部が軸
受け25に支持されて、ケーシング11の底壁と平行に
位置している(図3)。ネジ付きシャフト22にはトラ
ベルナット26が設けてある。トラベルナット26は直
方体形で、その下面が摺動自在にケーシング11の底壁
に接するとともに、下端部に形成された雌ネジ部内を上
記ネジ付きシャフト22が貫通している。トラベルナッ
ト26にはネジ付きシャフト22と直交する方向(X軸
方向)へガイドシャフト261が貫通している。Y軸モ
ータ2Bを正逆転させると、トラベルナット26がネジ
付きシャフト22に沿ってY軸方向へ正逆移動する。
【0016】収納室12の長手方向中央に位置するX軸
モータ2Aからは左右一対の出力軸が突出し、各出力軸
にはカップリング21によってそれぞれネジ付きシャフ
ト23,24の一端が結合されている。各ネジ付きシャ
フト23,24はX軸方向へ延び、それぞれ両端部は軸
受け25によって支持されている。各ネジ付きシャフト
23,24には上記トラベルナット26と同形同構造の
トラベルナット27.28が装着されており、これらト
ラベルナット27,28を、それぞれガイドシャフト2
71,281がY軸方向へ貫通している。X軸モータ2
Aを正逆転させると、左右の各トラベルナット27,2
8はネジ付きシャフト23,24に沿ってX軸の同方向
へ同量だけ正逆移動する。
【0017】ケーシング11の内空間にはこれよりもや
や小さい正方形状の樹脂製支持板3が配設されており、
支持板3の下面には図2の下辺と左右辺に沿ってそれぞ
れ係合片31A,31B,32A,32B,33A,3
3B,34A,34B,35A,35B,36A,36
Bが設けられている。これら係合片31A〜36Bはそ
れぞれ対となって下方へ平行に延び(図3)、各ガイド
シャフト261〜281に上方から嵌装されて各内側面
がガイドシャフト261〜281の側面に当接係合して
いる。各係合片31A〜36Bはトラベルナット26〜
28とは間隔を有して位置しており、Y軸モータ2Bに
よってトラベルナット26がネジ付きシャフト22に沿
ってY軸方向へ移動させられると、ガイドシャフト26
1に係合する下辺の係合片31A〜32Bがこれと一体
に移動して、支持板3が全体としてY軸方向へ移動す
る。この時、左右辺の各係合片33A〜36Bはガイド
シャフト271、281に沿って摺動し、支持板3は平
行に位置するガイドシャフト271と281に案内され
て姿勢変化を生じることなく移動する。一方、X軸モー
タ2Aによって各トラベルナット27,28がネジ付き
シャフト23,24に沿ってX軸方向へ移動させられる
と、各ガイドシャフト271、281に係合する左右辺
の係合片33A〜36Bがこれと一体に移動して、支持
板3は全体としてX軸方向へ移動する。この時、下辺の
係合片31A〜32Bはガイドシャフト261に沿って
摺動する。支持板3は、平行に位置する左右のガイドシ
ャフト271と281によって姿勢変化を規制されてい
るから、この時のX軸方向移動もスムーズになされる。
なお、X軸モータ2Aを単軸出力とし、Y軸モータ2B
を二軸出力として、支持板3の左右辺に代えて上下辺で
姿勢変化を規制するような構造としても良い。
【0018】上記支持板3上には太陽電池4が間隔をお
いて多数設けられており、また、支持板3上のコーナ部
の一つには位置検出センサ5が設けられている。ケーシ
ング11の開放部は蓋板13で覆われており、蓋板13
の外周部は、図4に示すように、側壁11の上端に固定
された枠部材14,15により液密的に挟着されてい
る。蓋板13は上層の強化ガラス板131、中層の透明
スペーサ板132、および下層の透明アクリル板133
により構成されており、スペーサ板132には上記各太
陽電池4および位置検出センサ5に対応する位置に円形
開口が形成されて、これら開口内にスペーサ板132と
ほぼ同厚の、集光レンズたるフレネルレンズ6が配設さ
れている。上方より至った平行太陽光Lは各フレネルレ
ンズ6によって各太陽電池4の近傍直上にある焦点fo
へ収束させられた後、太陽電池6の受光面内に収まる大
きさの集光スポットとして太陽電池6に入射する。位置
検出センサ5の受光面51(図5)にもこれに対応する
フレネルレンズ6によって、図5の斜線で示すように、
所定径の集光スポットLp が形成される。位置検出セン
サ5の受光面51は図示するように4つに分割されてお
り、各分割面511,512,513,514からは入
射光量に応じた出力電流が得られる。したがって、集光
スポットLp が受光面中心51aにある図示の状態では
各分割面511〜514の出力電流は同じで平衡してい
るが、集光スポットLp が受光面中心51aからX軸あ
るいはY軸方向へずれると、各分割面511〜514か
らの出力電流は不平衡となる。そこで、位置検出センサ
5の受光面中心51aに集光スポットLp がある時に、
各太陽電池4の受光面上にもそれぞれフレネルレンズ6
による集光スポットが生じるように、位置検出センサ
5、各太陽電池4、および各フレネルレンズ6の設置位
置を考慮しておけば、位置検出センサ5からの出力電流
の不平衡を解消するように支持板3を移動させることに
よって、各太陽電池4の受光面を各フレネルレンズ6に
よる集光スポットが生じる位置に常に合致させることが
できる。なお、各太陽電池4は例えば支持板3上に形成
されたプリント配線により互いに接続され、その発電出
力は図略のリード線によって支持板3から太陽電池ユニ
ット1外へ取り出される。
【0019】図2において、支持板3の下面には4つの
コーナ部の内方位置にカムフォロア37が突設されてい
る。このカムフォロア37は図6に示すように先細の錐
状体で、その先端が、ケーシング11の底壁上に設けた
カム体7のカム面7a上に位置して支持板3を支えてい
る。カム体7は円柱形をなし(図2)、角形の基台71
(図6)上に固定されている。カム体7のカム面7aは
詳細を後述する曲面形状で外周部から中心部へ下り傾斜
し、カム体7は全体として円形の臼の形をしている。カ
ムフォロア37によって支持された支持板3が既述の各
モータ2A,2BによってX軸方向ないしY軸方向へ移
動させられると、カム体7のカム面中心からの移動距離
rに応じて支持板3はカム面7aに倣って垂直上方(Z
軸方向)へ持ち上げられる。
【0020】上記カム面の断面形状は以下のように決定
されている。すなわち、図7において、水平姿勢で配設
された厚肉集光レンズ(実際にはフレネルレンズ)6に
図の上方から平行太陽光が入射すると、これは集光レン
ズ6下方の距離fにある焦点fo に収束する。太陽光が
次第に傾き、集光レンズ6への入射角がd1 ,d2 ,d
3 と変化すると、焦点の位置はf1 ,f2 ,f3 と変化
する。この焦点位置の変化曲線は一般に(1)式で表さ
れる多項式となる。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、ai は集光レンズの設計諸元によ
り決定される値である。
【0023】発明者の実験によると、fo からf1 ,f
2 ,f3 への変化軌跡はほぼ(2)式で示す二次曲線と
して良好に近似できる。
【0024】
【数2】
【0025】ここで、aは集光レンズの設計諸元により
決定される値である。
【0026】そこで、カム体7のカム面中心Oから距離
r3 までは、カム面7aは上記(2)式に沿った2次曲
面とし、それより外方は所定の曲率で滑らかに水平まで
変化する面としてある。上記距離r3 は太陽光の入射角
がd3 になる位置に対応しており、この入射角d3 は午
前9時あるいは午後3時頃のものである。すなわち、太
陽光による十分な発電が期待できるのはほぼ午前9時か
ら午後3時頃までの間であり、この間は(2)式に沿っ
た曲面上をカムフォロア37が移動するから、支持板3
上の各太陽電池4は常に各フレネルレンズ6の焦点位置
変化に追従して移動させられる。
【0027】図2、図3において、ケーシング11の側
壁には給排水管14が分岐接続されて、ケーシング11
内に水が供給されている。この水により、支持板3上の
各太陽電池4が放熱冷却されるとともに、支持板3に浮
力が作用してカムフォロア37による垂直上方への持ち
上げがスムーズになされる。また、ケーシング11内で
温められた水は日没後に上記給排水管14から排出回収
され、風呂等に利用される。なお、日中に何らかの原因
で供給水の水位が下がって太陽電池4が空気中に露出す
ると、図4の破線で示すようにフレネルレンズ6の焦点
fo 位置が上方へ移動して太陽電池4付近での集光スポ
ットの径が大きくなる。これにより、太陽電池4への熱
集中が緩和され、周囲の冷却水が無くなっても太陽電池
4の過度の温度上昇は避けられる。
【0028】図1において、各太陽電池ユニット1は制
御装置8に接続されている(図はその内一つの太陽電池
ユニットについてのみ接続関係を示す)。すなわち、各
太陽電池ユニット1内のX軸モータ2AおよびY軸モー
タ2Bは、これらに対応して制御装置8内に設けたX軸
モータ駆動回路82およびY軸モータ駆動回路83にそ
れぞれ接続されている。X軸モータ駆動回路82および
Y軸モータ駆動回路83にはコンピュータ81の出力イ
ンターフェース813を介してそれぞれ支持板3に対す
るX方向、Y方向の移動座標位置が出力され、これに基
づいてX軸モータ2AおよびY軸モータ2Bに駆動パル
スが出力される。また、各太陽電池ユニット1内に設け
た位置検出センサ5の各分割面511〜514(図5)
からの出力電流は制御装置8の差動アンプ回路84へ入
力し、ここで不平衡電流に応じた電圧に変換された後、
A/D変換器85でデジタル信号に変換されて、コンピ
ュータ81の入力インターフェース814を経てCPU
811へ入力する。また、制御装置8にはデータ設定部
86が設けられて、ここで太陽電池ユニット設置場所の
経度、緯度、設置方位角、設置傾斜角等が設定される。
設定値は入力インターフェース814を経てコンピュー
タ81のCPU811へ入力する。また、コンピュータ
81は制御プログラムおよびデータを記憶するためのメ
モリ812を有している。
【0029】図8には、上記コンピュータ81における
制御処理手順を示す。ステップ101では、データ設定
部86で設定された、太陽電池ユニット設置場所の経度
λ、緯度φ、設置方位角γ、設置傾斜角βを読み込む。
ここで、設置方位角γは図9に示すように、太陽電池ユ
ニット1の南方向からの振れ角である。また、設置傾斜
角βは太陽電池ユニット1が水平面に対してなす角度で
ある。続くステップ102では太陽電池ユニット1に対
する太陽光Lの入射角dと方位角θ(図10)を式
(3)〜式(5)により算出する。
【0030】
【数3】
【0031】ここで、hは太陽の高度角、αは太陽の方
位角であり、これらを図9に示す。高度角h、方位角α
はいずれも経度λ、緯度φ、太陽の時角H、太陽の赤緯
δ等より公知の式で算出することができる。
【0032】ステップ103では、カムフォロア37が
移動すべきカム体7のカム面中心O(図7)からの距離
rを式(6)で算出する。
【0033】
【数4】
【0034】ステップ104では式(7)、式(8)で
支持板3に対するX方向、Y方向の移動座標位置x,y
を算出し、出力する。これにより、太陽電池ユニット1
内のX軸モータ2AおよびY軸モータ2Bが起動してカ
ムフォロア37がカム面7aの所定位置へ移動させら
れ、これに伴って支持板3が三次元方向へ移動する。
【0035】
【数5】
【0036】ステップ105では、位置検出センサ5か
らの不平衡電流値を読み込み、この不平衡電流値が零に
なるようにステップ106で移動座標位置x,yに補正
を加えて出力する。
【0037】以上の各ステップのうち、ステップ104
〜106は順次他の太陽電池ユニット1に対しても行わ
れ、全ての太陽電池ユニット1内の支持板3が所定位置
へ移動させられる。太陽光の入射角dと方位角θは時々
刻々と変化するから、ステップ102以下が一定時間毎
に繰り返され、新たな移動座標位置x,yが算出され
て、全ての太陽電池ユニット1内の支持板3が新たな位
置へ移動させられる。このようにして、支持板3上の各
太陽電池4は、太陽の運行に伴うフレネルレンズ6の焦
点の移動に追従して常に焦点付近へ移動し、確実かつ効
率的な集光発電がなされる。
【0038】上記実施形態ではフレネルレンズを固定と
し、太陽電池を移動させる構造を採用しているが、太陽
電池を固定とし、フレネルレンズを移動させる構造とし
ても良い。
【0039】また、上記実施形態ではカム体を臼形に成
形してカム面を内周全周に形成することにより、広い範
囲の太陽の運行軌跡に対応できるようにしているが、必
ずしも臼形とする必要はない。
【0040】さらに、モータによる移動駆動のみで支持
板上の太陽電池が確実に焦点付近へ位置決めされる場合
には、位置検出センサによる位置補正は不要である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明の集光式太陽電池装
置によれば、簡易な機構によって、太陽が移動しても常
に効率的な発電を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における、太陽電池装置の
全体構成を示す図である。
【図2】太陽電池ユニットの破断平面図である。
【図3】図2のIII −III 線に沿った断面図である。
【図4】太陽電池ユニットのケーシング開口側縁の拡大
断面図である。
【図5】位置検出センサの受光面の平面図である。
【図6】カム体設置部の拡大垂直断面図である。
【図7】太陽光入射角に応じた集光レンズの焦点移動を
説明する図である。
【図8】コンピュータの制御フローチャートである。
【図9】太陽電池ユニットと太陽光との関係を示す説明
図である。
【図10】太陽電池ユニットと太陽光との関係を示す説
明図である。
【図11】従来装置の概略側面図である。
【図12】従来装置の概略側面図である。
【図13】従来装置の概略側面図である。
【符号の説明】
1…太陽電池ユニット、11…ケーシング、12…収納
室、13…蓋板、2A…X軸モータ、2B…Y軸モー
タ、3…支持板、4…太陽電池、6…フレネルレンズ、
7…カム体。
フロントページの続き (72)発明者 寒河江 孝志 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知 製鋼株式会社内 (72)発明者 福井 康二 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知 製鋼株式会社内 (72)発明者 石川 尚樹 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知 製鋼株式会社内 (72)発明者 丹下 恭一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−90473(JP,A) 特開 平8−321630(JP,A) 特開 昭61−164272(JP,A) 特開 平9−199749(JP,A) 特開 平9−148610(JP,A) 特開 平10−79527(JP,A) 米国特許4147561(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/04 - 31/078

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集光レンズと、当該集光レンズに対向し
    て配設された太陽電池と、前記集光レンズないし太陽電
    池の一方を他方に対して対向面内で二次元方向へ相対移
    動させる移動駆動手段と、二次元方向への相対移動量に
    応じて前記集光レンズないし太陽電池を前記対向面に垂
    直な方向へ移動させて、前記太陽電池を前記集光レンズ
    の焦点位置付近に位置決めする案内部材とを具備する集
    光式太陽電池装置。
  2. 【請求項2】 前記集光レンズおよび太陽電池を対向す
    る二枚の板体上にそれぞれ複数配置して、前記移動駆動
    手段により、板体の一方を他方に対して対向面内で二次
    元方向へ相対移動させ、かつ前記案内部材は前記二次元
    方向への相対移動量に応じて前記板体の一方を前記対向
    面に垂直な方向へ移動させるものである請求項1に記載
    の集光式太陽電池装置。
  3. 【請求項3】 上方へ開放する容器状のケーシングを設
    け、前記集光レンズを設けた板体をケーシングの開口に
    覆着するとともに、前記太陽電池を設けた板体をケーシ
    ング内に収納して前記移動駆動手段により二次元方向へ
    相対移動させるようにした請求項2に記載の集光式太陽
    電池装置。
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