JP3333721B2 - 領域検出装置 - Google Patents

領域検出装置

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JP3333721B2
JP3333721B2 JP24124597A JP24124597A JP3333721B2 JP 3333721 B2 JP3333721 B2 JP 3333721B2 JP 24124597 A JP24124597 A JP 24124597A JP 24124597 A JP24124597 A JP 24124597A JP 3333721 B2 JP3333721 B2 JP 3333721B2
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二美 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定のパターンを
持った参照画像を用意しておき、入力された探索画像か
らその参照画像と同じパターンを持つ領域を検出する領
域検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院や介護施設などの医療福祉施設で、
食事や洗濯物などを自動的に搬送するロボット(自走
車、無人走行車、自律移動ロボット)の開発が要望され
ている。その他、オフィスビルや、学校、工場などの室
内や、道路などにおいても自走車の開発が望まれてい
る。このような自走車が自律的に走行するために必要な
環境計測装置として、カメラ画像から走行環境内の目印
(ランドマーク)を検出する技術が重要である。
【0003】画像から、例えばランドマークのような、
ある特徴を持った形状を検出する方法として、従来よ
り、画像間の相関演算によるテンプレートマッチング法
が適用されている。この方法は、あらかじめ検出するラ
ンドマークをテンプレート画像(参照画像)として設定
しておき、探索したい画像とテンプレート画像との間で
相関演算を行い、相関が高い領域を検出する方法であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】走行環境内のランドマ
ークの画像は、撮像条件の変化により明るさが一定でな
く、そのような画像の明るさが大きく変化する条件下で
正しい検出を行なう必要がある。ところが、画像間の相
関演算では、画像の明るさが変化すると相関値が大きく
変化するため、正しくランドマークを検出することが難
しくなる。この問題に対して、正規化相関演算を適用す
る方法が有効であるが、演算量が増大する。また、3値
輪郭表現によるマッチング法が提案されているが、特別
なハードウェアを必要とする(「3値輪郭表現を用いた
リアルタイムトラッキングビジョン」三菱電気 奥田ほ
か、第13回日本ロボット学会学術講演会予稿集、p
p.321−322,1995)(“Three−le
vel Broad−EdgeMatching ba
sed Real−time Robot Visio
n”,K.Sumi,Proc.Internatio
nal Conferenceon Robotics
and Automation,pp.1416−1
422,1995)。
【0005】本発明は、上記事情に鑑み、特別なハード
ウエアの必要性や演算量の大幅な増大化を招くことな
く、明るさが変化しても高い検出精度で領域検出を行な
うことのできる領域検出装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の領域検出装置は、所定のパターンに分離される対象
領域と背景領域とを有する参照画像を格納しておく参照
画像メモリと、探索画像を入力する画像入力部と、入力
された探索画像が格納される探索画像メモリと、参照画
像を構成する対象領域および背景領域に各データ値を割
り当てるデータ値割当部と、データ値割当部により対象
領域および背景領域に各データ値が割り当てられてなる
参照画像と、探索画像の全域もしくは一部領域からなる
注目領域との近似の度合いをあらわす相関値を求める相
関値演算部と、相関値演算部により求められた相関値と
所定のしきい値との大小比較を含む演算処理により、注
目領域の中から、参照画像との近似の度合いの高い注目
領域を検出する領域検出部とを備えたことを特徴とす
る。
【0007】ここで、相関値演算部で求められる相関値
は、数学的な意味における相関演算により求められる相
関値である必要はなく、参照画像と注目領域との近似の
度合いを指標する値であればよい。また、探索画像は参
照画像と同一形状であってもよく、さらに広い面積を有
するものであってもよい。同一形状のときは探索画像全
域が注目領域となり、それよりも広いときは探索画像の
一部領域が注目領域となる。
【0008】本発明の領域検出装置は、参照画像とし
て、対象領域と背景領域のパターンのみ、あらかじめ定
められており、対象領域のデータ値および背景領域のデ
ータ値は、データ値割当部により、相関値を求めるに先
立って割り当てるようにしたため、例えばそのときの探
索画像あるいは注目領域の明るさに応じてデータ値を調
整することができ、明るさに変化があっても高精度な検
出を維持することができる。
【0009】ここで、上記参照画像として、互いに等し
い面積を有する対象領域と背景領域を有する参照画像を
用いることが好ましい。対象領域と背景領域との面積を
等しく設定した参照画像を用いることにより、明るさに
大きな変化があっても高精度の領域検出が可能となる。
その理由については後述する。
【0010】また、上記データ値割当部が、参照画像の
対象領域を構成する複数の画素それぞれに相互に同一の
第1のデータ値を割り当てるとともに、参照画像の背景
領域を構成する複数の画素それぞれに、相互に同一の第
2のデータ値を割り当てるものであることが好ましい。
例えばカメラから同一のシーンの画像を多数枚取り込ん
だ場合に、その同一のシーンから得られた多数枚の画像
の同一の画素の値は一定ではなく、種々のノイズ要因に
よるノイズを含み変動している。このようなノイズを含
んだ画像を探索の対象とする場合において、参照画像の
対象領域および背景領域がそれぞれその領域内で一定の
データ値を持つ参照画像を用いると探索画像のノイズに
対して、参照画像と近似したパターンを持つ領域を安定
的に検出することができる。
【0011】また、本発明の領域検出装置において、上
記データ値割当部が、参照画像を構成する対象領域およ
び背景領域のうちの少なくとも一方の領域に異なるデー
タ値を割り当てることにより、同一のパターンであって
割り当てられたデータ値の異なる複数の参照画像を生成
するものであって、上記相関値演算部が、それら複数の
参照画像それぞれと注目領域との各相関値を求めるもの
であることも好ましい形態である。
【0012】参照画像を構成する対象領域および背景領
域にそれぞれデータ値を設定すると、それらのデータ値
に適合したしきい値の設定と相俊って、ある明るさ(あ
るデータ値)の探索画像についての検出に強い参照画像
が生成される。そこで、データ値の異なる複数の参照画
像を生成して、それら複数の参照画像を用いて領域検出
を行なうと、広い範囲の明るさの変化に対して高精度の
領域検出が可能となる。
【0013】ここで、上記データ値割当部が同一のパタ
ーンであってデータ値の異なる複数の参照画像を生成す
る場合に、参照画像を構成する対象領域に割り当てられ
るデータ値と背景領域に割り当てられるデータ値とを変
数とする空間内における、相関値としきい値との大小比
較により注目領域が参照画像に近似していると判定され
る領域が、その空間内の、参照画像との近似の度合いが
高い所定領域を一部の重なりを許容して分担して埋める
ように、データ値割当部が、それぞれデータ値が割り当
てられた複数の参照画像を生成するものであるととも
に、領域検出部が、データ値割当部で生成された複数の
参照画像それぞれに応じたしきい値を設定するしきい値
設定部を備えたものであることが好ましい。
【0014】上述のように、割り当てられたデータ値の
異なる複数の参照画像を生成してそれら複数の参照画像
を領域検出に用いることが、検出精度上は好ましいが、
参照画像を単に闇雲に複数枚生成ししきい値を設定して
も、参照画像の枚数に応じて演算量は増えるものの、明
るさによっては検出できなかったり、複数の参照画像の
いずれでも無駄に重複して検出されたりなど、不都合を
生じる可能性もある。そこで上記の空間内を分担して埋
めるように、複数の参照画像を生成するとともにそれら
の参照画像に適合したしきい値を設定することにより、
演算量をできるだけ抑えて、広い範囲の明るさの変化に
対して高精度の領域検出が可能となる。
【0015】また、上記データ値割当部が、参照画像を
構成する対象領域および背景領域に、とり得るデータ値
範囲内の最大値および最小値のうちの一方の値および他
方の値をそれぞれ割り当てるものであることも好ましい
形態である。こうすることで、広い明るさに適合する参
照画像を1つに減らすことができ、演算量を減らすこと
ができる。
【0016】さらに、上記データ値割当部が、注目領域
内の、参照画像を構成する対象領域および背景領域にそ
れぞれ対応する各部分領域毎の、データ値の各平均的な
値を求める平均演算部を有し、その平均演算部で求めら
れた、対象領域および背景領域にそれぞれ対応する各部
分領域毎のデータ値の各平均的な値が、対象領域および
背景領域それぞれに割り当てられてなる参照画像を生成
するものであることも好ましい形態である。
【0017】この場合、探索画像の明るさの変化の影響
がキャンセルされ、誤検出が防止される。この場合に、
上記平均演算部は、対象領域および背景領域それぞれ
に、とり得るデータ値範囲内の最大値および最小値のう
ちの一方の値および他方の値それぞれが割り当てられて
なる第1の参照画像と、対象領域および背景領域双方
に、とり得るデータ値範囲内の最大値および最小値のう
ちの一方の値が割り当てられてなる第2の参照画像とを
生成して、相関演算部に、これら第1および第2の参照
画像それぞれと注目領域との各相関値を求めさせ、これ
ら2つの相関値に基づいて、注目領域内の、参照画像を
構成する対象領域および背景領域にそれぞれ対応する各
部分領域毎の、データ値の各平均的な値を求めるもので
あることが好ましい。
【0018】もともと相関演算部を備えていることか
ら、この相関演算部を利用して上記の演算を行なうこと
により、参照画像を構成する対象領域および背景領域に
割り当てるべき各データ値を高速に求めることができ
る。また、参照画像の対象領域および背景領域に注目領
域内の各対応する部分領域の各平均的なデータ値を割り
当てる形態において、上記領域検出部は、注目領域のノ
イズレベルと、参照画像を構成する対象領域と背景領域
との境界線の長さとに基づくしきい値を設定するしきい
値設定部を有するものであることも好ましい形態であ
る。
【0019】このようなしきい値を設定すると、注目領
域内のパターンの変化やノイズの混入があっても、所望
のパターンを持った領域を検出することができる。ま
た、本発明の領域検出装置において、相対的な位置関係
が既知の、参照画像との近似の度合が高い領域として検
出されることが予定された検出予定領域が複数設定され
ている場合において、領域検出部が、相関値としきい値
との大小比較により、参照画像との近似の度合いが高い
候補領域を求め、候補領域どうしの相対的な位置関係
と、検出予定領域どうしの相対的な位置関係とに基づい
て、候補領域の中から、参照画像との近似の度合いが高
い領域を抽出するものであることも好ましい形態であ
る。
【0020】こうすることにより、誤検出の可能性を減
らすことができる。さらに、本発明の領域検出装置にお
いて、データ値割当部に、参照画像を構成する対象領域
および背景領域に各データ値が割り当てられた第1の参
照画像を生成させ、相関値演算部に第1の参照画像を注
目領域との相関値を求めさせ、領域検出部に、第1の参
照画像との近似の度合いの高い注目領域を検出させた
後、再度、データ値割当部に、領域検出部により一旦検
出された注目領域のデータ値に基づいて求められる各デ
ータ値が対象領域および背景領域に割り当てられてなる
第2の参照画像を生成させ、相関値演算部に、第2の参
照画像と、領域検出部により一旦検出された注目領域と
の相関値を求めさせ、領域検出部に、その領域検出部に
より一旦検出された注目領域の中から、第2の参照画像
との近似の度合の高い注目領域を抽出させる動作順序制
御部を備えることも好ましい形態である。
【0021】このように、領域の検出のサイクルを繰り
返すと、先ず最初のサイクルで検出しようとする領域を
荒篩いして絞り込み、次のサイクルで高精度の検出を行
なうことができる。この場合に、荒篩により絞り込まれ
た領域のみ比較的演算量の大きい高精度検出の対象とす
ればよく、高精度かつ高速の領域検出が可能となる。こ
の場合に、上記データ値割当部が、第1の参照画像を生
成するにあたり、対象領域および背景領域に、とり得る
データ値範囲内の最大値および最小値のうちの一方の値
および他方の値をそれぞれ割り当てるものであることが
好ましく、またデータ値割当部が、第2の参照画像を生
成するにあたり、領域検出部により一旦検出された注目
領域内の、参照画像を構成する対象領域および背景領域
にそれぞれ対応する各部分領域毎の、データ値の各平均
的な値を、それぞれ対象領域および背景領域に割り当て
るものであることが好ましい。
【0022】初回のサイクルでは、例えば最大値と最小
値とからなる参照画像を用いることにより荒篩いを行な
うことができ、次のサイクルでは、荒篩により一旦検出
された領域に合わせたデータ値を持つ参照画像を用いる
ことにより高精度の検出が可能となる。ここで、荒篩い
のための参照画像は必ずしも最大値と最小値とからなる
ものである必要はなく、例えば前述した複数の参照画像
を用いても荒篩いの目的を達成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。図1は、本発明の領域検出装置の一実施形態
をあらわすブロック図である。この図1に示す領域検出
装置100は、画像入力部110、探索画像メモリ12
0、参照画像メモリ130、相関器140、濃度値割当
部150、領域検出部160、制御部170および参照
画像パターン作成部180を備えている。またこの領域
検出装置100には、ビデオ用のカメラ200が接続さ
れている。
【0024】これら領域検出装置100およびカメラ2
00は例えば自走ロボットに搭載され、その自走ロボッ
トの走行経路上の目印(「マーク」と称する)に対応す
る参照画像を設定しておき、走行時にカメラ200で画
像(「探索画像」と称する)を撮影してその探索画像の
中からマークを検出し、それによりその自走ロボット自
身の現在の位置や向きを知ることができ、走行のための
データとして用いられる。
【0025】図1に示す領域検出装置100を構成する
画像入力部110は、カメラ200で撮影された画像を
入力する、カメラ200と領域検出装置100とのイン
ターフェースを成す部分であり、カメラ200から入力
された画像をあらわす信号がA/D変換されてその画像
をあらわすディジタルの画像データが生成される。以
下、簡単のため、画像とその画像をあらわす画像データ
とを区別せずに、単に画像と称する場合がある。
【0026】マークを実際に検出しようとする際にカメ
ラ200で撮影された画像を、ここでは探索画像と称
し、この探索画像は画像入力部110を経由して探索画
像メモリ120に一旦入力される。一方、参照画像メモ
リ130には、あらかじめ設定されたマークに対応して
作成された参照画像が格納されるが、この参照画像を作
成する際は、カメラ200によりマークが撮影され、そ
の撮影されたマークを含む画像が画像入力部110を経
由して参照画像パターン作成部180に入力され、この
参照画像パターン作成部180により、そのマークに対
応する参照画像が作成されて参照画像メモリ130に格
納される。ここで、参照画像パターン作成部180で作
成される参照画像は、マークをあらわす対象領域とその
マークの背景をなす背景領域とからなる所定のパターン
を有するものであり、対象領域と背景領域とのパターン
(参照画像上の領域分割の形状)は定まっているもの
の、対象領域および背景領域それぞれの濃度値は定まっ
ておらず、あるいは仮に定めた濃度値が割り当てられて
いる。尚、ここでは、画素もしくは領域に割り当てられ
る、あるいは割り当てられた、画像の濃度あるいは輝度
に対応する値を、濃度で代表させて「濃度値」と称する
ことにする。
【0027】尚、本実施形態には参照画像パターン作成
部180が備えられているが、この参照画像パターン作
成部180は必ずしも備えられている必要はない。カメ
ラ200とは別のカメラを用いて、あるいはこのカメラ
200を領域検出装置100から取り外してマークを撮
影し、それにより得られた画像をマニュアルで加工した
り、あるいは他の装置に取り込んで半自動で加工して、
参照画像を作成し、そのようにして作成した参照画像を
領域検出装置100の参照画像メモリ130に格納させ
てもよい。
【0028】マークを実際に検出しようとする際、参照
画像メモリ130に格納された参照画像は濃度値割当部
150に読み出され、この濃度値割当部150により、
その参照画像を構成する対象領域および背景領域それぞ
れに各濃度値が割り当てられる。どのような濃度値が割
り当てられるかについては、後述する。また、濃度値割
当部150には、平均演算部151が備えられている
が、この平均演算部151は、参照画像に割り当てる濃
度値を求めるためのものであり、一緒に後述する。
【0029】マークを実際に検出しようとする際は、カ
メラ200で撮影が行なわれ、その撮影により得られた
探索画像が画像入力部110を経由して探索画像メモリ
120に一旦格納され、この探索画像メモリ120に格
納された探索画像の中から注目領域が切り出されて、そ
の切り出された注目領域が相関器140に入力される。
【0030】この相関器140には、濃度値割当部15
0により濃度値が割り当てられた後の参照画像も入力さ
れる。この相関器140は、入力された参照画像と注目
領域との近似の度合いをあらわす相関値が求められる。
具体的には、この相関器140では、参照画像の各画素
のデータ値をAij,注目領域の各画素の画素値をBij
したとき、対応する画素どうしの差分の絶対値の和、す
なわち、
【0031】
【数1】
【0032】が相関値dとして求められる。(1)式の
演算は、数学的な意味での相関演算ではないが、相関値
dが小さいほど参照画像と注目領域との近似の度合が高
いことを意味しており、本実施形態では、この(1)式
の演算を相関演算と称する。ただし、この相関値dは、
参照画像の濃度値を固定した場合、注目領域の全体の濃
度値(カメラで撮影したときの被写体の明るさ)によっ
て大きく変動する。
【0033】以下、図面を参照しながら探索画像からの
注目領域の切り出し、および、相関器140における相
関演算について説明する。図2は、探索画像からの注目
領域の切り出し方法の説明図である。先ず探索画像の一
番上かつ一番左の隅を1つの頂点として参照画像と同一
形状の領域D1 を探索画像メモリ120から読み出す。
このようにして探索画像メモリ120から探索画像の部
分領域を読み出すことをここでは‘切り出す’と表現
し、そのようにして、切り出された部分領域を注目領域
と称する。
【0034】次に、一番隅の領域D1 がx方向に一画素
分ずれた領域D2 が切り出される。このとき、その一画
素分ずれた領域D2 をあらためて全部探索画素メモリ1
20から読み出す必要はなく、相関器140内に一旦読
み出した注目領域を格納しておくメモリを備え、探索画
像メモリ120からは領域D2 に含まれており、かつ領
域D1 に含まれていない画素のみ読み出されて相関器1
40に入力され、相関器140内において注目領域D2
が組立てられる。このようにして注目領域を組み立てる
場合も、注目領域を切り出すと称する。これを繰り返し
探索画像の一番右側まで達すると、一番左に戻り、今度
はy方向に一画素分ずれた領域が切り出され、さらにx
方向に順次一画素分ずつずれた領域が切り出される。こ
れがさらに繰り返され、最終的には、探索画像の一番下
かつ一番右隅の領域Dn が切り出される。
【0035】相関器140では、このようにして順次切
り出された複数の注目領域それぞれと参照画像との間で
(1)式に従った相関演算が行なわれ、相関値dが求め
られる。ここでは代表的に、図2に示す1つの注目領域
Dを考える。参照画像は、上述したように対象領域と背
景領域とを有し、対象領域には濃度値a0 が割り当てら
れており、背景領域には濃度値b0 が割り当てられてい
るものとする。また、対象領域、背景領域の面積はそれ
ぞれS1 ,S2 と表記されるが、ここでは、S1 =S2
である。ここではこれを面積S(=S1 =S2 )と表記
する。
【0036】また注目領域Dの、参照画像の対象領域、
背景領域にそれぞれ対応する各部分領域毎の各画素の濃
度値の平均は、それぞれa,bであるとする。以下で
は、参照画像の対象領域,背景領域と同じ位置関係にあ
る注目領域内の各部分領域を、それぞれ、「注目領域の
対象領域」、「注目領域の背景領域」と称する。
【0037】図3は、相関器140における相関演算の
概念的な説明図である。図3(A)は、図2に示すよう
な参照画像の各画素を一次元的に並べその一次元的に並
べた各画素の濃度値を縦軸に示した図である。図3
(A)の横軸の左半分には対象領域の画素(濃度値a
0 )が並べられ、右半分には背景領域の画素(濃度値b
0 )が並べられている。また、ここでは画素が一次元的
に並べられているため、対象領域、背景領域の面積S
は、横軸の長さに置き換えられている。また、ここで
は、濃度値の最小値は0、最大値は255である。
【0038】図3(B)は、注目領域に対する、図3
(A)と同様な図である。注目領域の対象領域を構成す
る各画素は横軸の左半分に並べられ、注目領域の背景領
域を構成する各画素は横軸の右半分に並べられている。
ここでは、簡単のため、注目領域の対象領域を構成する
各画素はいずれも濃度値aを有し、注目領域の背景領域
を構成する各画素はいずれも濃度値bを有するものとす
る。
【0039】図3(C)は、相関器140における相関
演算の結果を示す模式図であり、このときの相関値d
は、図3(A)の図と図3(B)の図とを重ね合わせた
ときの、濃度値a0 と濃度値aに挟まれた斜線を付した
領域の面積と、濃度値b0 と濃度値bとに挟まれた、や
はり斜線付した領域の面積との和が相関値となる。すな
わち、(1)式により示される相関値dは、ここでは、 d=|a−a0 |・S+|b−b0 |・S ……(2) であらわされる。
【0040】図1に示す相関器140では、上記のよう
にして相関値dが求められ、領域検出部160に入力さ
れる。この領域検出部160は、相関値dと大小比較さ
れるしきい値tを設定するしきい値設定部161を有し
ており、領域検出部160では相関器140から送られ
てきた相関値dとしきい値設定部161で設定されたし
きい値tとの大小関係が求められ、相関値d<しきい値
tのとき、今回の相関値dを求めるために用いられた注
目領域が参照画像に近似している(すなわち、マークを
検出した)と判定され、相関値d≧しきい値tのとき、
今回の相関値dを求めるために用いられた注目領域は参
照画像とは似ていないと判定される。この判定結果、お
よび、参照画像と近似する注目領域が検出されたときそ
の注目領域の位置座標(マークの位置)がこの領域検出
装置100から出力される。この領域検出装置100か
ら出力されたデータは、この領域検出装置100が搭載
された自走ロボットの走行制御に用いられる。
【0041】制御部170は、上述した動作、すなわ
ち、濃度値割当部150による、参照画像の対象領域、
背景領域への濃度値a0 ,b0 の割り当て、相関器14
0による相関演算領域検出部160によるマークの検出
処理の実行順序を制御するものである。制御部170
は、さらに、この領域検出装置100に設定されている
各種の動作モードに応じた制御を行なう。例えば上述の
基本的な動作も1つの動作モードであり、他の動作モー
ドとしては、例えば、処理速度を上げ、かつマーク検出
の精度を上げる目的で、上記の一連の処理を複数回繰り
返す動作モードがあり、そのような一連の処理を複数回
繰り返すときのシーケンス制御も、この制御部170が
担っている。尚、一連の処理を複数回繰り返すモードに
ついては後述する。
【0042】次に、(1)式もしくは(2)式により求
められた相関値dをしきい値処理することにより、参照
画像に近似した注目領域を検出すること、すなわちマー
クを検出することが可能であることについて説明する。
ここでは参照画像の対象領域の面積と背景領域の面積と
が異なる場合を含めて説明することから、対象領域の面
積をS1 ,背景領域の面積をS2 であらわすと、相関値
dは、(2)式より、 d=|a−a0 |・S1 +|b−b0 |・S2 ……(3) であらわされる。ただし、ここでは、一般性を失なわな
い範囲で説明を簡単化するため、a0 <b0 ,S1 ≦S
2 とする。
【0043】このとき、この相関値dと比較されるしき
い値tを、 t=(b0 −a0 )・S1 ……(4) に設定すると、aとa0 の大小関係、bとb0 の大小関
係の如何にかかわらず、 d<t のとき、a<b ……(5) が成立する。
【0044】つまり相関値dがしきい値tより小さいな
らば、必ず、注目領域の対象領域と背景領域との濃度値
の大小関係が、参照画像のそれと等しくなる。濃度値が
変化しても、すなわち明るさが変化しても、濃度値の大
小関係は変化しないので、参照画像と濃度値の大小関係
が同じ注目領域が、検出したいマークが撮影された領域
(これを「マーク領域」と称する)となる。
【0045】さらに、このしきい値tが大きいほど、大
きな相関値dを許容でき、大きな明るさの変化に対応で
きるようになる。しきい値tは、(4)式に示すように
濃度値a0 ,b0 、面積S1 によって決まる。参照画像
の濃度値a0 ,b0 は、濃度値割当部150により、そ
の時その時の状況に応じて設定される。その設定の1つ
の態様として、参照画像の濃度値a0 ,b0 として、こ
の領域検出装置100のシステムとしてとり得る値の最
小値(ここではa0 =0),最大値(ここではb0 =2
55)を設定する態様もある。
【0046】面積S1 は、この領域検出装置100を稼
働させる前の準備段階における、マークに応じた参照画
像を設定する際に定められ、ここでは、S1 ≦S2 とい
う条件下で説明を進めており、したがってS1 =S2
とき、しきい値tが最大となる。S1 =S2 ということ
は、参照画像の対象領域の面積S1 と背景画像の面積S
2 とが等しいことを意味し、このとき、探索画像の濃度
変化に対して最も安定的にマークを検出することができ
る。これが本実施形態において対象領域と背景領域との
面積が同一の参照画像を設定していることの理由であ
る。
【0047】以下、各場合に分けて、いずれの場合も
(5)式が成立することを示す。 (A)a≧a0 ,b≧b0 の場合 d<tより(a−a0 )S1 +(b−b0 )S2 <(b
0 −a0 )S1 aS1 +bS2 −b02 −b01 <0 a<b0 +(b0 −b)(S2 /S1 ) b0 −b≦0より 右辺≦b0 ≦b よって a<bとなる。
【0048】(B)a≧a0 ,b<b0 の場合 d<tより (a−a0 )S1 +(b−b0 )S2 <(b0 −a0
1 aS1 −bS2 +b02 −b01 <0 a<b0 {1−(S2 /S1 )}+b(S2 /S1 ) 1−(S2 /S1 )≦0,b<b0 より 右辺<b{1−(S2 /S1 )}+b(S2 /S1 )=
b よって a<bとなる。
【0049】(C)a<a0 ,b≧b0 の場合 a0 <b0 よりa<bとなる。 (D)a<a0 ,b<b0 の場合 d<tより (a0 −a)S1 +(b0 −b)S2 <(b0 −a0
1 (2a0 −a)(S1 /S2 )+b0 {1−(S1 /S
2 )}<b 1−(S1 /S2 )>0,b<b0 より b0 {1−(S1 /S2 )}>b{1−(S1 /S
2 )} よって (2a0 −a)(S1 /S2 )+b{1−(S1 /S
2 )}<b (2a0 −a)(S1 /S2 )<b(S1 /S2 ) 又 a<a0 より 左辺>(2a−a)(S1 /S2 ) よって a(S1 /S2 )<b(S1 /S2 ) となりa<bが成立する。
【0050】以上の(A)〜(D)より、aとa0 の大
小関係,bとb0 の大小関係の如何にかかわらず(5)
式が成立することがわかる。図4は、対象領域と参照領
域の面積が等しい参照画像の設定方法の一例を示すフロ
ーチャート、図5は図4のフローチャートの説明中で参
照される参照画像のヒストグラムである。
【0051】カメラ200、でマークとして設定しよう
とする領域が撮影されてその撮影により得られた画像が
画像入力部110を経由して参照画像パターン作成部1
80に入力される。この参照画像パターン作成部180
では、図4に示すフローチャートに従って、この参照画
像パターン作成部180に入力された画像に基づいて、
参照画像のパターンが作成される。
【0052】先ず、入力された画像の中からそのマーク
が映し出された領域を参照画像(の候補)として設定す
る(ステップ4_1)。このとき参照画像を設定する基
になる画像は、カメラで得られた1フレーム分の画像で
あってもよいが、より好ましくは多数フレームについて
の平均画像を用いるのがよい。平均画像を用いることに
より、各フレーム毎の画像に含まれるノイズ成分が抑制
されるからである。
【0053】次にステップ4_1で設定した参照画像を
対象領域と背景領域とに分割するこの領域分割にあたっ
ては、ここでは、ステップ4_1で設定した参照画像の
画素の濃度値のヒストグラムが求められ(図5参照)、
このヒストグラムの中のくぼみeをしきい値として参照
画像が二分されることにより、その参照画像が対象領域
と背景領域とに分割される(ステップ4_2)
【0054】参照画像が対象領域と背景領域とに分割さ
れると、次に、分割された対象領域の面積と背景画像の
面積とが等しいか否かが判定される(ステップ4_
3)。それらの面積が等しくないときは、カメラで得ら
れた画像上での参照画像の位置を移動させて(ステップ
4_4)、ステップ4_2に戻り、以下同様のことを繰
り返す。ステップ4_3において、対象領域の面積と背
景領域の面積が等しいことが判定されると、対象領域の
面積と背景領域の面積が等しい参照画像が求められたこ
とになる。
【0055】このようにして参照画像が求められると、
その参照画像の対象領域の濃度値、および背景領域の濃
度値の情報は捨て去られ、対象領域と背景領域とからな
るパターンの情報が抽出されて、図1に示す参照画像メ
モリ130に格納される。本実施形態に関するこれまで
の説明では、参照画像の対象領域および背景領域にはそ
れぞれ濃度値a0 ,b0 が割り当てられるとして説明し
てきたが、本実施形態では、このように、参照画像の対
象領域を構成する画素にはどの画素にも同一の濃度値a
0 が割り当てられ、参照画像の背景領域を構成する画素
にはどの画素にも同一の濃度値b0 が割り当てられる。
その理由は以下の通りである。
【0056】探索画像内の注目領域の濃度値は一定でな
いので、参照画像の濃度値が一定でないと、同じシーン
の注目領域に対してもフレーム毎に相関値が異なり、相
関値に誤差が生じる。これは、ここで採用している相関
演算が参照画像と注目領域の互いに対応する画素毎に差
分を演算しているためで、この相関演算では画素ごとの
ノイズが累積されてしまうことによる。そこで、参照画
像の対象領域と背景領域の濃度値をそれぞれ一定値にす
ることで、ノイズの影響を減らすことができる。このと
き、注目領域内の全画素の濃度平均値をその注目領域の
全画素に割り当てても相関値は同じ値になり、探索画素
のノイズが平滑化され、安定で誤差の少ない相関値を得
ることができる。
【0057】また、図1に示す領域検出装置100に
は、濃度値割当部150が、参照画素の対象領域および
背景領域の一方もしくは双方の領域に異なる濃度値を割
り当てることにより、パターンは同一であって、対象領
域の濃度値a0 と背景領域の濃度値b0 との組(a0
0 )が異なる複数の参照画像を生成する動作モードが
設定されている。この場合、相関器140では、探索画
像から切り出した1つの注目領域毎に、その注目領域と
それらの複数の参照画像それぞれとの各相関値が求めら
れ、領域検出部160では、それら1つの注目領域につ
いて複数得られた相関値のうちのいずれか1つでもしき
い値以下の場合に、その注目領域がマーク領域であると
判定される。
【0058】1つの濃度値の組(a0 ,b0 )のみの1
つの参照画像の場合、一般的には、マーク領域として検
出される注目領域の濃度値の範囲(明るさの範囲)は限
られることになる。そこで、同一パターンであって濃度
値の組(a0 ,b0 )が異なる参照画像を複数設定する
と、それぞれの参照画像が異なる濃度値の範囲を補い合
い、注目画像の濃度値の大きな変化(明るさの大きな変
化)に対応することができる。
【0059】図6は、濃度値割当部150における、複
数の参照画像の生成方法の一例を示すフローチャートで
ある。先ず、参照画像どうしを区別するための番号nを
n=0とする(ステップ6_1)。次に、この番号n=
0の参照画像の対象領域の濃度値a0 ,背景領域の濃度
値b0 を設定する(ステップ6_2)。次いで、それら
の濃度値a0 ,b0 の差分c=b0 −a0 を求め(ステ
ップ6_3)、ステップ6_4に進み、bn +c(ここ
ではb0 +c)が、この装置上にとり得る値の上限であ
る255以下か否かが判定されbn +c≦255のとき
はステップ6_5に進み、nがインクリメントされ、ス
テップ6_6では、番号n(ここでは番号1)の参照画
像の濃度値の組(an ,bn )がan =bn-1,bn
n-1 +cに設定されて、ステップ6_4に戻る。ステ
ップ6_4においてbn +c>255であると判定され
ると、ステップ6_7に進み、今度はan −c≧0が否
かが判定される。an −c≧0のときは、ステップ6_
8に進んでnがインクリメントされ、ステップ6_9で
は、番号nの参照画像の濃度値の組(an ,bn )が、
n =an-1 −c,bn =an-1に設定され、ステップ
6_7に戻る、ステップ6_7においてan−c<0で
あると判定されると、このルーチンを抜ける。
【0060】濃度値割当部150では、この図6に示す
手順に従って、しきい値t=(b0−a0 )・Sが等し
い、複数の参照画像が生成される。図7は、複数の参照
画像生成の他の手法の説明図である。濃度値割当部15
0は、図6を参照して説明した方法に代え、もしくはそ
の方法と併存する形で、以下に説明する手法に基づいて
あらかじめ設定された濃度値の組を有する複数の参照画
像を生成するようにプログラムされている。
【0061】対象領域の濃度値をx、背景領域の濃度値
をyとし、x−y空間を考えると、それら濃度値の組み
合わせは(x,y)で表わすことができる。参照画像の
対象領域と背景領域の濃度値の組を(a0 ,b0 )、た
だし、a0 <b0 、注目領域の濃度値の組を(a,b)
とする。今、対象領域と背景領域の面積が等しいとする
と、面積を1としても一般性を失わない。このとき、相
関値dは、(2)式より、 d=|a−a0 |+|b−b0 | ……(6) となる。この相関値をx−y空間で考えると、図7に示
す、(a0 ,b0 )と(a,b)とを結ぶ線分(v1+
v2)の長さが相関値dとなる。しきい値tを(4)式
より、 t=b0 −a0 ……(7) とすると、図7に示す菱形の枠内が、マーク領域として
検出される注目領域の濃度値の組(a,b)の範囲であ
る。
【0062】複数の参照画像の濃度値を設定するに際
し、この図を用いて全ての濃度値の組合せを含むように
濃度値の組を決めることで、適切な参照画像の設定を行
うことができる。図8は、図7を参照して説明した考え
方に基づいて求められた参照画像の濃度値の組としきい
値を示す図である。
【0063】図8(A)は、参照画像の濃度値の組とし
て(0,86),(86,86),(172,25
5),(0,255)が設定されている。ここで、濃度
値0はこの装置上とり得る値の中の最低値、濃度値25
5は最大値である。しきい値tは、上記の濃度値の組を
持つ4枚の参照画像に対し共通にt=86が設定されて
いる。このとき、4枚の参照画像によって検出すること
のできる、注目領域の濃度値の組は、図8(A)にそれ
ぞれハッチングして示す領域であり、注目領域の濃度値
の組(a,b)がa<bを満足する三角形領域全域を分
担して埋めていることになる。ここでは、上記4枚の参
照画像を用いることにより、注目領域の濃度値の組
(a,b)がa<bを満足する限り、どれか1つの参照
画像との相関演算により求められた相関値dがd<tを
満足することになる。
【0064】図8(B)は、図8(A)の場合と参照画
像の濃度値の組は同一であるが、しきい値tを若干大き
く設定したものである。各濃度値の組を含む領域の
どうしが重なっている。このように、注目領域の濃度値
の組(a,b)がa<bを満足しているにも関わらず検
出されないという誤検出をなくすために、この図8
(B)に示すように一部を重ねてもよい。注目画像の濃
度値の組(a,b)がこの重なった領域内に位置すると
きには、ノイズ等を無視した理論上は、4つの参照画像
とその注目領域との相関演算により求められた4つの相
関値のうち2つの相関値がしきい値以下となる。
【0065】図8(C)は、注目領域の濃度値の組
(a,b)がa<bを満足していても濃度値aと濃度値
bとが近似したb−a<dの領域についてはマーク領域
として検出されないようにする場合の、参照画像の濃度
値の組およびしきい値の設定方法を示す図である。この
図8(C)に示すように参照画像の濃度値の組およびし
きい値を設定すると、b−a<dの注目領域はマーク領
域として検出されず、b−a≧dの注目領域は4枚の参
照画像のうちいずれか1枚の参照画像で検出されること
になる。
【0066】図1に示す濃度値割当部150には、上記
の考え方に基づく複数の濃度値の組がプログラムされて
おり、複数の参照画像を用いる動作モードが指定される
と、それら複数の濃度値の組それぞれを持つ複数の参照
画像が生成される。また、領域検出部160を構成する
しきい値設定部161には、それら複数の参照画像それ
ぞれに対応するしきい値がプログラムされており、複数
の参照画像を用いる動作モードが指定されると、各参照
画像に応じた各しきい値(複数の参照画像について同一
のしきい値の場合もある)が設定される。
【0067】図9は、濃度値の組(0,255)を持つ
参照画像の、前述したx−y空間内での位置及び検出範
囲を示す図である。(4)式のしきい値tは、a0 =最
小濃度値(ここでは0)、b0 =最大濃度値(ここでは
255)のとき、最大になる。しきい値tは、t=b0
−a0 に設定する(面積は、1に規格化されているもの
とする)。このとき、この参照画像の濃度値の組としき
い値による検出範囲は図9に示すようになり、x<yの
全範囲を含み、全ての濃度値変化(明るさ)に対して検
出できる。すなわち(0,255)の参照画像を作るこ
とによって、1つの参照画像で全ての濃度変化(明る
さ)に対応できることになる。
【0068】図1に示す濃度値割当部150は、このよ
うな、(0,255)の濃度値の組を持つ参照画像を生
成するモードも有している。以上述べた、注目領域の濃
度値とは無関係に設定した濃度値の組を持つ参照画像
は、以下に説明する欠点を持っており、このため、濃度
値割当部150は、平均演算部151が、注目領域の対
象領域と背景領域の各濃度平均値を求め、それらの濃度
平均を参照画像の濃度値の組として設定するモードも
合わせ持っている。
【0069】図10は、(a0 ,b0 )の濃度値の組を
持つ参照画像と複雑なパターンを持つ注目領域との相関
演算を示す模式図である。図10(A)は、参照画像に
ついて、画素を横軸に一次元的に並べて、縦軸に各画素
の濃度値を示した、図3と同様の図であり、濃度値の組
(a0 ,b0 )を有している。
【0070】図10(B)は、注目領域に関する図10
(A)と同様の図であり、注目領域の対象領域および背
景領域は、この図10(B)に示すように複雑な濃度パ
ターンを有している。図10(C)は、注目領域の対象
領域および背景領域それぞれについて、濃度値の平均値
を示した図である。対象領域の濃度値の平均値はa,背
景領域の濃度値の平均値はbである。
【0071】図10(D)は、図10(A)に示す参照
画像と図10(B)に示す注目領域との相関演算結果を
示す図であり、注目領域が図10(B)に示すような複
雑な濃度パターンを持っている場合であっても、図10
(C)に示すような濃度値の組(a,b)をもつ注目領
域と同一の相関値が得られ、図10(B)に示すよう
な、複雑な濃度パターンを持ち、したがって参照画像と
は明らかに異なる注目領域をマーク領域として誤検出を
する可能性がある。
【0072】これに対し、注目領域の対象領域および背
景領域の各濃度平均値a,bを求め、これらの濃度平均
値a,bを濃度値の組とする参照画像を生成すると、上
記のような誤検出は回避され、高精度な検出が可能とな
る。注目領域の対象領域および背景領域の各濃度平均値
a,bを濃度値の組とする参照画像を用いると、相関器
150では、この参照画像と注目領域との相関演算によ
って、注目領域の対象領域および背景領域のそれぞれに
ついて、平均値との絶対値差分が計算され、その和が相
関値となる。この相関値は、平均値からの濃度のばらつ
き(絶対偏差)を表わしている。
【0073】したがって、この求められた相関値に基づ
いて、注目領域の対象領域及び背景領域の濃度値がそれ
ぞれ一定であるかどうかを評価することができ、図10
(B)に示すような注目領域がマーク領域として誤検出
されることが防止される。本実施形態では、濃度値割当
部150を構成する平均演算部151では、以下に説明
するようにして注目領域の対象領域および背景領域の各
濃度平均値が求められる。すなわち、先ず濃度値の組
(a0 ,b0 )が(0,255)と(0,0)である2
つの参照画像を作る。(0,0)の参照画像に代えて
(255,255)の参照画像を用いてもよい。相関器
140に、これら2つの参照画像それぞれと注目領域と
の相関演算を行なわせる。濃度平均値の組(a,b)を
有する注目領域との相関値は、濃度値の組(0,25
5)を有する参照画像については、 d1 =|a−0|×S1 +|b−255|×S2 =a×S1 +(255〜b)×S2 ……(8) 濃度値の組(0,0)を有する参照画像については、 d2 =|a−0|×S1 +|b−0|×S2 =a×S1 +b×S2 ……(9) 濃度値の組(255,255)を有する参照画像を用い
たときは、 d3 =|a−255|×S1 +|b−255|×S2 =(255−a)×S1 +(255−b)×S2 ……(10) となる。
【0074】平均演算部151ではこれらの相関値を受
け取り、2つの相関値d1 ,d2 (あるいは相関値(d
1 ,d3 ))から注目領域の濃度平均値の組(a,b)
を求める。例えば、(8)式と(9)式より、 (d1 +d2 −255×S2 )÷(2×S1 )=a ……(11) となる。
【0075】また、bは、(11)式で求めたaと
(9)式を用いて、 (d2 −a×S1 )÷S2 =b ……(12) 以上により、(a,b)が計算により導出される。以上
より、相関演算により、注目領域の対象領域および背景
領域の各濃度平均値を求めることができる。
【0076】(10)式を用いる場合も同様である。例
えばbに関しては、(8)式と(10)式より、 255×S2 −(d1 +d3 −255×S1 )÷(2×S1 )=b ……(13) となる。
【0077】濃度値割当部150では、平均演算部15
1により以上のようにして求められた、注目領域の対象
領域と背景領域の各濃度平均値a,bを濃度値の組とす
る参照画像が生成され、注目領域との相関演算のために
今度はその参照画像が相関器140に入力される。この
ような、注目領域の対象領域および背景領域の各濃度平
均値を濃度値の組とする参照画像を用いてその注目領域
との相関演算を行なう場合、領域検出部160を構成す
るしきい値設定部161では、その相関演算により求め
られた相関値を評価するためのしきい値tとして、以下
に説明するしきい値が設定され、そのしきい値により相
関値が評価される。
【0078】ここでは、参照画像全体の面積を2S(2
S=S1 +S2 )、画像のノイズの平均値をe、参照画
像を構成する対象領域と背景領域との境界線の長さを
k、参照画像の対象領域と背景領域のパターンからの注
目領域の対象領域と背景領域のパターンの変動許容幅を
f、注目領域の対象領域と背景領域の各濃度平均値をそ
れぞれa,bとすると、しきい値tは、 t=2×S×e+k×f×(b−a) …(14) に設定される。ここで、画像のノイズとは、カメラ20
0(図1参照)で同一のシーンを多数のフレームに渡っ
て撮影したときのそれら多数のフレームの各画素毎の濃
度値の変動をいい、ここでは、そのノイズの平均値はあ
らかじめ求められて、(14)式に基づくしきい値tの
設定のためにしきい値設定部161にあらかじめプログ
ラムされている。その他、参照画像の面積2S,参照画
像のパターンに応じて定まる境界線の長さk、注目領域
のパターンの変動の許容幅fもしきい値設定部161に
あらかじめ格納されており、しきい値設定部161で
は、上述したようにして注目領域の各濃度平均値a,b
が求められると、その濃度平均値a,bの情報を平均演
算部151から受け取って、(14)式に基づくしきい
値tが設定される。
【0079】(14)式に基づくしきい値tを設定し、
そのしきい値tを用いて、注目領域の各濃度平均値a,
bを濃度値の組とした参照画像を用いた相関演算により
求められた相関値dを評価することにより、画像のノイ
ズや注目領域のパターンの変化を考慮したマーク領域の
検出を行なうことができる。また、図1に示す領域検出
装置は、相対的な位置関係が既知のマークが複数設定さ
れている場合において、領域検出部160が、相関値
しきい値との大小比較により、マーク領域の候補を検出
し、候補どうしの相対的な位置関係と、マークどうしの
相対的な位置関係とに基づいて、マーク領域の候補のな
かから、マーク領域を抽出するという動作モードを備え
ている。
【0080】図11は、相対的な配置位置が既知の複数
のマークを撮影した画像を模式的に示した図である。こ
こでは、図11に示すように複数の位置に複数のマーク
(位置:P1 ,P2,…,Pn )を設定する(図にはP1
,P2 ,P3 の3つのみ示されている)。各マークに
適合する各参照画像を用いて、探索画像から似ている領
域を検出する(複数検出してもよい)。マークP1 に対
し、検出された位置をP1 (1),P 1 (2)…P1
(m1 )、同様に、Pn に対する検出位置をPn
(1),Pn (2)…Pn (mn )とする。マークP
1 ,P2 ,…,Pn の位置関係がほぼ決まっているもの
とすると、検出した位置P1 (1),…,Pn (mn
の配置関係により、正しいマーク領域を検出することが
できる。この方式を採用することにより、‘似ている’
参照画像が複数存在するとき、それらを分離することが
できる。また、マーク検出結果を検証できるので、マー
ク検出の信頼性を向上させることができる。
【0081】図12には、検出したマーク領域の候補の
中からマークの配置関係に基づいて正しいマーク領域を
検出するマーク領域検出プログラムのフローチャートで
ある。先ず、ステップ12 1においてマークの検出位
置P1 (1),…,Pn (m n )をこのプログラム内に
取り込み、ステップ12 2において、予め分かってい
るマーク間の相対距離W1 (2),W1 (3),…,W
1 (n),W2 (3),…,W2 (n),…Wn-1
(n)をこのプログラム内に取り込む。ここで、相対距
離Wi (j)はマークiとマークjとの間の相対距離を
表わしている。次いで、ステップ12 3ではマーク間
相対距離の許容範囲Tをこのプログラム内に取り込む。
この許容範囲Tは、検出した2つのマーク位置Pi ,P
j が、 L=||Pi −Pj |−Wi (j)|<T ……(15) を満たすとき、それら検出した2つのマーク位置Pi
j の相対位置関係は正しいものと判定するための基準
となる値であり、マークの設定を含めたシステム設定時
に定められ、予めこの装置内に設定されている。
【0082】尚、以上の変数P,W(添字省略)は、い
ずれも2次元位置を示す位置ベクトルであり、記号|…
|は、間に挟まれたベクトル…のノルムを表わしてい
る。次に、ステップ12 4では、2つのマークの全て
の組み合わせに対する、(15)式に示される意味にお
けるLの和を最小にするようなマーク検出位置のセット S=[S1 ’,S2 ’,…,Sn ’] ……(16) が見つけられる。
【0083】つまり、各マークに対して複数の候補が検
出されたとき、全てのマークの相対距離の誤差の和、す
なわち
【0084】
【数2】
【0085】が最小になるように、各マークに対してそ
れぞれ1つの候補を選択する。各マークiに対する候補
を、(16)式に示すように、Si ’とする。誤差の和
の最小値の見つけ方は、総当たりで計算すればよい。ま
た、数が多い場合は動的計画法を適用することで計算量
を減らすこともできる。次いで、ステップ12 5〜1
13において、ステップ12 4で見つけた各マー
クの候補S1 ’,S2 ’,…,Sn ’を使って、それら
の候補のうちのある1つの候補(ここではSi ’で代表
させる)の位置Pi (Si ’)と他の全ての候補(ここ
ではSj ’で代表させる)それぞれの位置Pj (S
j ’)との間の相対距離|Pi (Si ’)−Pj (S
j ’)|が、ステップ12 2で入力したマークどうし
の相対距離Wi (j)に対し許容範囲T以内にあるかど
うかが調べられ、許容範囲内にある数をカウントし、そ
の数がマークの全数に対し過半数であればその1つの候
補Si ’について正しくマークが検出されたと判定され
る。具体的には、先ずステップ12 5においてiに1
がセットされ、ステップ12 6においてjに1,Cに
0がセットされ、ステップ12 7において ||Pi (Si ’)−Pj (Sj ’)|−Wi (j)|<T ……(17) か否かが判定される。
【0086】(17)式を満たす場合はステップ12
8に進んで、(17)式を満たした数Cがカウントアッ
プされ、(17)式を満たせない場合はステップ12_
8はスキップして、ステップ12 9に進んでjがイン
クリメントされ、ステップ12 10ではj≦nか否か
が判定され、j≦nを満たす限りステップ12 7〜1
10の各ステップが繰り返される。
【0087】ステップ12 11に進んだ際は、候補S
i ’に関し、他の候補との相対距離が(17)式を満足
した数がCに格納されており、ステップ12 11で
は、C>n/2ならば、マークiが正しく検出されたと
判定される。すなわち、C>n/2のとき、候補Si
がマークiを正しく捉えたマーク領域であると判定され
る。
【0088】ステップ12 12ではiがインクリメン
トされ、次の候補Si ’に対し同様の判定が行われる。
これを繰り返し、そのような判定が最後の候補Sn ’ま
で終了すると(ステップ12 13)、このプログラム
が完了する。図13,図14は、これまで説明したいく
つかのモードを組み合わせた動作モードの処理の流れを
示すフローチャートの、それぞれ、前半部、後半部をあ
らわした図である。
【0089】先ず、濃度値割当部150により、(a
0 ,b0 )=(0,255)の濃度値の組を持つ参照画
像が生成される(ステップ13_1)。また、領域検出
部160におけるしきい値設定部161では、しきい値
tとして、t=(255−d)×Sが設定される(ステ
ップ13_2)。ここでdは、注目領域の対象領域、背
景領域の各濃度平均値をa,bとしたとき、b−a<d
の場合、その注目領域をマーク領域として検出しないよ
うにするための値である(図8(C)の説明を参照)。
【0090】次に検索画像が入力され(ステップ13_
3)、mに初期値0が設定される(ステップ13_
4)。このmは、検出されたマーク領域の候補の数をあ
らわす変数である。次いで、相関器140では、注目領
域が切り出され(ステップ13_5)、その切り出され
た注目領域と、ステップ(13_1)で設定された参照
画像との相関演算が行なわれて相関値が求められる(ス
テップ13_6)。次いで、領域検出部160におい
て、ステップ13_6で求められた相関値とステップ1
3_2で設定されたしきい値との大小比較が行なわれ
(ステップ13_7)、相関値<しきい値の場合、その
ときの相関値dm と、そのときの注目領域の切り出し位
置Pm が領域検出部160内に格納される(ステップ1
3_8)。このステップ13_8で求められた注目領域
には、図10を参照して説明したように、誤検出により
検出された注目領域が含まれている可能性があり、ここ
では、この検出された注目領域はマーク領域の候補に過
ぎないものである。ステップ13_9ではmがインクリ
メントされ、ステップ13_10では切り出し終了か否
かが判定され、まだ終了していないときは切り出し位置
をずらして(ステップ13_11)、そのずらした切り
出し位置について注目領域が切り出され(ステップ13
_5)、同様の処理が実行される。
【0091】切り出しが終了すると(ステップ13_1
0)、ステップ13_12に進み、m=0か否か、すな
わちマーク領域の候補が少なくとも1つ検出されたか否
かが判定される。マーク領域の候補が1つも検出されな
かったときは、ここで終了する。マーク領域の候補が1
つでも検出されていた場合、図14のステップ14_1
に進み、ステップ14_1〜ステップ14_7におい
て、そのマーク領域の候補として検出された注目領域の
対象領域および背景領域の各平均濃度値a,bが求めら
れる。具体的には、濃度値割当部150において濃度値
の組(a0 ,b0)が(0,0)である参照画像が設定
され(ステップ14_1)、マーク領域の候補複数が存
在する場合にそれらの候補を区別するための変数iに初
期値0が格納され(ステップ14_2)、相関器140
において、切り出し位置Pi の注目領域が再度切り出さ
れて(ステップ14_3)、相関演算が行なわれる(ス
テップ14_4)。このとき得られた相関値をgとす
る。
【0092】次いで、濃度値の組(0,255)の参照
画像を用いて先に求めた相関値diと濃度値の組(0,
0)の参照画像を用いて求めた相関値gとを用いて、
(8)式〜(12)式に示す算出方法により、切り出し
位置iの注目領域の、対象領域、背景領域の各濃度平均
値a,bを算出する(ステップ14_5)。これをマー
ク領域の候補として検出された全ての注目領域について
繰り返す(ステップ14_6,14_7)。
【0093】これが終わると、今度は、iに再度初期値
0を格納しておいて(ステップ14_8)、濃度割当
部150により、濃度値の組(a0 ,b0 )が(a,
b)である参照画像が設定され(ステップ14_9)
マーク領域の候補として検出された切り出し位置Pi
注目領域がもう一度切り出され(ステップ14_1
0)、相関器140において相関演算が行なわれ(ステ
ップ14_11)、一方、しきい値設定部161では、
しきい値=2×S×e+k×f×(b−a)が設定され
(ステップ14_12)(このしきい値については(1
4)式を参照)、相関値としきい値との大小が判定され
(ステップ14_13)、相関値<しきい値のときは、
このときの候補がマーク領域であると判定して切り出し
位置Pi にマーク領域が存在するという情報を出力する
(ステップ14_14)。これをマーク領域の各候補に
ついて繰り返す(ステップ14_15,14_16)。
【0094】注目領域の対象領域,背景領域それぞれの
濃度平均値a,bを求め、それらの濃度平均値a,bを
濃度値の組とする参照画像を設定して相関演算を行なう
と高精度のマーク領域の検出が可能であるが、極めて多
数の注目領域の全てについてこの方式を適用とすると、
それら全ての注目領域それぞれについて濃度平均値a,
bを求める必要があり、高速性に欠けることになる。そ
こで、図13,図14に示す動作モードでは、先ず
(0,255)の参照画像を用いて、誤検出の可能性を
許容してマーク領域の候補が検出され、そのようにして
検出した比較的少数の候補(注目領域)について高精度
の検出アルゴリズムが適用される。このため、高速性を
確保しつつ高精度のマーク領域の検出が可能となる。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特別なハードウェアの必要性や演算量の大幅な増大化を
招くことなく、明るさに変化があっても高い検出精度で
領域検出を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の領域検出装置の一実施形態をあらわす
ブロック図である。
【図2】探索画像からの注目領域の切り出し方法の説明
図である。
【図3】相関器における相関演算の概念的な説明図であ
る。
【図4】対象領域と参照領域の面積が等しい参照画像の
設定方法の一例を示すフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートの説明中で参照される参
照画像のヒストグラムである。
【図6】濃度値割当部における、複数の参照画像の生成
方法の一例を示すフローチャートである。
【図7】複数の参照画像生成の他の手法の説明図であ
る。
【図8】図7を参照して説明した考え方に基づいて求め
られた参照画像の濃度値の組としきい値を示す図であ
る。
【図9】濃度値の組(0,255)を持つ参照画像の、
濃度値の組を変数とする空間内での位置および検出範囲
を示す図である。
【図10】(a0 ,b0 )の濃度値の組を持つ参照画像
と複雑なパターンを持つ注目領域との相関演算を示す模
式図である。
【図11】相対的な配置位置が既知の複数のマークが撮
影された画像を模式的に示した図である。
【図12】検出したマーク領域の候補の中からマークの
配置関係に基づいて正しいマーク領域を検出するマーク
領域検出プログラムを示すフローチャートである。
【図13】いくつかのモードを組み合わせた動作モード
の処理の流れを示すフローチャートの前半部を示す図で
ある。
【図14】いくつかのモードを組み合わせた動作モード
の処理の流れを示すフローチャートの後半部を示す図で
ある。
【符号の説明】
100 領域検出装置 110 画像入力部 120 探索画像メモリ 130 参照画像メモリ 140 相関器 150 濃度値割当部 151 平均演算部 160 領域検出部 161 しきい値設定部 170 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 脇岡 剛 (56)参考文献 特開 平8−212346(JP,A) 特開 平9−106457(JP,A) 特開 平9−53939(JP,A) 特開 平10−134186(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 7/00 G06T 1/00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のパターンに分離される、互いに面
    積が等しい対象領域と背景領域とを有する参照画像を格
    納しておく参照画像メモリと、 探索画像を入力する画像入力部と、 入力された探索画像が格納される探索画像メモリと、 前記参照画像を構成する対象領域および背景領域に各デ
    ータ値を割り当てるデータ値割当部と、 該データ値割当部により対象領域および背景領域に各デ
    ータ値が割り当てられてなる参照画像と、前記探索画像
    の全域もしくは一部領域からなる注目領域との近似の度
    合いをあらわす相関値を求める相関値演算部と、 該相関値演算部により求められた相関値と所定のしきい
    値との大小比較を含む演算処理により、注目領域の中か
    ら、該参照画像との近似の度合いの高い注目領域を検出
    する領域検出部とを備えたことを特徴とする領域検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記データ値割当部が、前記参照画像の
    対象領域を構成する複数の画素それぞれに相互に同一の
    第1のデータ値を割り当てるとともに、該参照画像の背
    景領域を構成する複数の画素それぞれに、相互に同一の
    第2のデータ値を割り当てるものであることを特徴とす
    る請求項1記載の領域検出装置。
  3. 【請求項3】 前記データ値割当部が、前記参照画像を
    構成する対象領域および背景領域のうちの少なくとも一
    方の領域に異なるデータ値を割り当てることにより、同
    一のパターンであって割り当てられたデータ値の異なる
    複数の参照画像を生成するものであって、 前記相関値演算部が、該複数の参照画像それぞれと前記
    注目領域との各相関値を求めるものである ことを特徴と
    する請求項1記載の領域検出装置。
  4. 【請求項4】 所定のパターンに分離される対象領域と
    背景領域とを有する参照画像を格納しておく参照画像メ
    モリと、 探索画像を入力する画像入力部と、 入力された探索画像が格納される探索画像メモリと、 前記参照画像を構成する対象領域および背景領域に各デ
    ータ値を割り当てるデータ値割当部と、 該データ値割当部により対象領域および背景領域に各デ
    ータ値が割り当てられてなる参照画像と、前記探索画像
    の全域もしくは一部領域からなる注目領域との近似の度
    合いをあらわす相関値を求める相関値演算部と、 該相関値演算部により求められた相関値と所定のしきい
    値との大小比較を含む演算処理により、注目領域の中か
    ら、該参照画像との近似の度合いの高い注目領域を検出
    する領域検出部とを備え、 前記データ値割当部が、参照画像を構成する対象領域に
    割り当てられるデータ値と背景領域に割り当てられるデ
    ータ値とを変数とする空間内における、相関値としきい
    値との大小比較により注目領域が参照画像に近似してい
    ると判定される領域が、該空間内の、参照画像との近似
    の度合いが高い所定領域を一部の重なりを許容して分担
    して埋めるように、前記参照画像を構成する対象領域お
    よび背景領域のうちの少なくとも一方の領域に異なるデ
    ータ値を割り当てることにより、同一のパターンであっ
    て割り当てられたデータ値の異なる複数の参照画像を生
    成するものであって、 前記相関値演算部が、該複数の参照画像それぞれと前記
    注目領域との各相関値を求めるものであり、 前記領域検出部が、前記データ値割当部で生成された複
    数の参照画像それぞれと前記注目領域との間で求められ
    る各相関値と比較される各しきい値を設定するしきい値
    設定部を備えたものであることを特徴とする 領域検出装
    置。
  5. 【請求項5】 所定のパターンに分離される対象領域と
    背景領域とを有する参照画像を格納しておく参照画像メ
    モリと、 探索画像を入力する画像入力部と、 入力された探索画像が格納される探索画像メモリと、 前記参照画像を構成する対象領域および背景領域に各デ
    ータ値を割り当てるデータ値割当部と、 該データ値割当部により対象領域および背景領域に各デ
    ータ値が割り当てられてなる参照画像と、前記探索画像
    の全域もしくは一部領域からなる注目領域との近似の度
    合いをあらわす相関値を求める相関値演算部と、 該相関値演算部により求められた相関値と所定のしきい
    値との大小比較を含む 演算処理により、注目領域の中か
    ら、該参照画像との近似の度合いの高い注目領域を検出
    する領域検出部とを備え、 前記データ値割当部が、前記参照画像を構成する対象領
    域および背景領域に、とり得るデータ値範囲内の最大値
    および最小値のうちの一方の値および他方の値をそれぞ
    れ割り当てるものであることを特徴とする 領域検出装
    置。
  6. 【請求項6】 前記データ値割当部が、前記注目領域内
    の、前記参照画像を構成する対象領域および背景領域に
    それぞれ対応する各部分領域毎の、データ値の各平均的
    な値を求める平均演算部を有し、該平均演算部で求めら
    れた、対象領域および背景領域にそれぞれ対応する各部
    分領域毎のデータ値の各平均的な値が、対象領域および
    背景領域それぞれに割り当てられてなる参照画像を生成
    するものであることを特徴とする請求項1記載の領域検
    出装置。
  7. 【請求項7】 所定のパターンに分離される対象領域と
    背景領域とを有する参照画像を格納しておく参照画像メ
    モリと、 探索画像を入力する画像入力部と、 入力された探索画像が格納される探索画像メモリと、 前記参照画像を構成する対象領域および背景領域に各デ
    ータ値を割り当てるデータ値割当部と、 該データ値割当部により対象領域および背景領域に各デ
    ータ値が割り当てられてなる参照画像と、前記探索画像
    の全域もしくは一部領域からなる注目領域との近似の度
    合いをあらわす相関値を求める相関値演算部と、 該相関値演算部により求められた相関値と所定のしきい
    値との大小比較を含む演算処理により、注目領域の中か
    ら、該参照画像との近似の度合いの高い注目領域を検出
    する領域検出部とを備え、 前記データ値割当部が、対象領域および背景領域それぞ
    れに、とり得るデータ値範囲内の最大値および最小値の
    うちの一方の値および他方の値それぞれが割り当てられ
    てなる第1の参照画像と、対象領域および背景領域双方
    に、とり得るデータ値範囲内の最大値および最小値のう
    ちの一方の値が割り当てられてなる第2の参照画像とを
    生成して、前記相関演算部に、これら第1および第2の
    参照画像それぞれと前記注目領域との各相関値を求めさ
    せ、これら2つの相関値に基づい て、該注目領域内の、
    参照画像を構成する対象領域および背景領域にそれぞれ
    対応する各部分領域毎の、データ値の各平均的な値を求
    める平均演算部を有し、該平均演算部で求められた、対
    象領域および背景領域にそれぞれ対応する各部分領域毎
    のデータ値の各平均的な値が、対象領域および背景領域
    それぞれに割り当てられてなる参照画像を生成するもの
    であることを特徴とする 領域検出装置。
  8. 【請求項8】 所定のパターンに分離される対象領域と
    背景領域とを有する参照画像を格納しておく参照画像メ
    モリと、 探索画像を入力する画像入力部と、 入力された探索画像が格納される探索画像メモリと、 前記参照画像を構成する対象領域および背景領域に各デ
    ータ値を割り当てるデータ値割当部と、 該データ値割当部により対象領域および背景領域に各デ
    ータ値が割り当てられてなる参照画像と、前記探索画像
    の全域もしくは一部領域からなる注目領域との近似の度
    合いをあらわす相関値を求める相関値演算部と、 該相関値演算部により求められた相関値と所定のしきい
    値との大小比較を含む演算処理により、注目領域の中か
    ら、該参照画像との近似の度合いの高い注目領域を検出
    する領域検出部とを備え、 前記データ値割当部が、前記注目領域内の、前記参照画
    像を構成する対象領域および背景領域にそれぞれ対応す
    る各部分領域毎の、データ値の各平均的な値を求める平
    均演算部を有し、該平均演算部で求められた、対象領域
    および背景領域にそれぞれ対応する各部分領域毎のデー
    タ値の各平均的な値が、対象領域および背景領域それぞ
    れに割り当てられてなる参照画像を生成するものであ
    り、 前記領域検出部が、前記注目領域のノイズレベルと、前
    記参照画像を構成する対象領域と背景領域との境界線の
    長さとに基づくしきい値を設定するしきい値設定部を有
    するものであることを特徴とする 領域検出装置。
  9. 【請求項9】 所定のパターンに分離される対象領域と
    背景領域とを有する参照画像を格納しておく参照画像メ
    モリと、 探索画像を入力する画像入力部と、 入力された探索画像が格納される探索画像メモリと、 前記参照画像を構成する対象領域および背景領域に各デ
    ータ値を割り当てるデータ値割当部と、 該データ値割当部により対象領域および背景領域に各デ
    ータ値が割り当てられてなる参照画像と、前記探索画像
    の全域もしくは一部領域からなる注目領域との近似の度
    合いをあらわす相関値を求める相関値演算部と、 該相関値演算部により求められた相関値と所定のしきい
    値との大小比較を含む演算処理により、注目領域の中か
    ら、該参照画像との近似の度合いの高い注目領域を検出
    する領域検出部とを備え、 前記領域検出部が、相対的な位置関係が既知の、参照画
    像との近似の度合が高い領域として検出されることが予
    定された検出予定領域が複数設定されている場合におい
    て、相関値としきい値との大小比較により、参照画像と
    の近似の度合いが高い候補領域を求め、候補領域どうし
    の相対的な位置関係と、前記検出予定領域どうしの相対
    的な位置関係とに基づいて、該候補領域の中から、参照
    画像との近似の度合いが高い領域を抽出するものである
    ことを特徴とする 領域検出装置。
  10. 【請求項10】 所定のパターンに分離される対象領域
    と背景領域とを有する参照画像を格納しておく参照画像
    メモリと、 探索画像を入力する画像入力部と、 入力された探索画像が格納される探索画像メモリと、 前記参照画像を構成する対象領域および背景領域に各デ
    ータ値を割り当てるデータ値割当部と、 該データ値割当部により対象領域および背景領域に各デ
    ータ値が割り当てられてなる参照画像と、前記探索画像
    の全域もしくは一部領域からなる注目領域との近似の度
    合いをあらわす相関値を求める相関値演算部と、 該相関値演算部により求められた相関値と所定のしきい
    値との大小比較を含む演算処理により、注目領域の中か
    ら、該参照画像との近似の度合いの高い注目領域を検出
    する領域検出部と、 前記データ値割当部に、参照画像を構成する対象領域お
    よび背景領域に各データ値が割り当てられた第1の参照
    画像を生成させ、前記相関値演算部に第1の参照画像と
    注目領域との相関値を求めさせ、前記領域検出部に、第
    1の参照画像と の近似の度合いの高い注目領域を検出さ
    せた後、再度、前記データ値割当部に、前記領域検出部
    により一旦検出された注目領域のデータ値に基づいて求
    められる各データ値が対象領域および背景領域に割り当
    てられてなる第2の参照画像を生成させ、前記相関値演
    算部に、第2の参照画像と、前記領域検出部により一旦
    検出された注目領域との相関値を求めさせ、前記領域検
    出部に、該領域検出部により一旦検出された注目領域の
    中から、第2の参照画像との近似の度合の高い注目領域
    を抽出させる動作順序制御部とを備えたことを特徴とす
    領域検出装置。
  11. 【請求項11】 前記データ値割当部が、前記第1の参
    照画像を生成するにあたり、対象領域および背景領域
    に、とり得るデータ値範囲内の最大値および最小値のう
    ちの一方の値および他方の値をそれぞれ割り当てるもの
    であることを特徴とする請求項10記載の領域検出装
    置。
  12. 【請求項12】 前記データ値割当部が、前記第2の参
    照画像を生成するにあたり、前記領域検出部により一旦
    検出された注目領域内の、参照画像を構成する対象領域
    および背景領域にそれぞれ対応する各部分領域毎の、デ
    ータ値の各平均的な値を、それぞれ対象領域および背景
    領域に割り当てるものであることを特徴とする請求項
    記載の領域検出装置。
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