JP3331726B2 - 光ファイバレ−ザ装置 - Google Patents

光ファイバレ−ザ装置

Info

Publication number
JP3331726B2
JP3331726B2 JP4185194A JP4185194A JP3331726B2 JP 3331726 B2 JP3331726 B2 JP 3331726B2 JP 4185194 A JP4185194 A JP 4185194A JP 4185194 A JP4185194 A JP 4185194A JP 3331726 B2 JP3331726 B2 JP 3331726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
laser
optical fiber
optical
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4185194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07231131A (ja
Inventor
浩行 安尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP4185194A priority Critical patent/JP3331726B2/ja
Publication of JPH07231131A publication Critical patent/JPH07231131A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3331726B2 publication Critical patent/JP3331726B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lasers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルスレ−ザ方式の距
離測定や、一般の計測に利用できる光ファイバレ−ザ光
源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバレ−ザは、活性媒質を含む光
ファイバに、ポンピング光を軸方向に入射して光を増幅
するものである。誘導放出を起こさせ位相を揃えるため
には共振器が必要である。このために、光ファイバの外
部に2枚のミラ−を設ける。原理はガスレ−ザや固体レ
−ザと同じようなものである。ポンピングによる活性媒
質の準位間の逆転分布を利用している。
【0003】ガスレ−ザや固体レ−ザのように励起光が
外部から軸に直角方向に照射されるのではなく、光ファ
イバの一端から内部光として軸方向に与えられる。これ
が大きな相違である。シングルモ−ドファイバに活性イ
オンを分布させて、一方から励起光(ポンピング光)を
入れると、これはシングルモ−ドファイバのコアの全体
に広がるが、コアが極めて細いので、イオンとの衝突確
率が格段に高い。ために効率の高い励起を行なうことが
できる。ここではEr3+イオンをド−プした光ファイバ
レ−ザを対象にする。 Erレ−ザやレ−ザの原理につ
いては例えば次のような文献がある。
【0004】P.Myslinski,J.Chrostowski,J.A.Koning
stein and J.R.Simpson,"High PowerQ-Swiched Erbium
Doped Fiber Laser"IEEE J.Quantum Electron.,vol.28
(1),371-377(1992) F.Seuin and T.Oleskevich,"Diode-pumped Q-swtiche
d fiber laser"Opt.Engineering,vol.32(9),2036-2041
(1993) A.Chandonnet and G.Larose,"High Power Q-switched
erbium fiber laser using an all-fiber intensity m
odulator" Opt.Engineering,vol.32(9),2031-2035(199
3) 多田、神谷共訳”光エレクトロニクスの基礎”、丸
善、p117〜120、1974年版 西原、春名、楢原共著、”光集積回路”、オ−ム社、
昭和60年度版
【0005】はエルビウムイオンをド−プしたシング
ルモ−ドファイバの一端を軸に対して90度に切断しこ
れを反射面としている。この面にアルゴンレ−ザの51
4nmの励起光を入射する。励起光はレンズで絞って入
射させる。他方のファイバ端は反射面ではなく、ここか
ら光を外部に取出し音響光学変調器を通して反射ミラ−
に導いている。入力側端面と外部のミラ−が共振器を構
成する。実質的にふたつの反射ミラ−を光ファイバの両
端に設定しているので通常の固体レ−ザや気体レ−ザと
同じように反射光がミラ−間を往復している間に増幅さ
れるのである。
【0006】励起光がファイバ端に入る前の自由光路に
ダイクロイックミラ−を設けてファイバレ−ザ光を外部
に取り出している。シングルモ−ドファイバのコア径は
2.2μm、開口数は0.16である。光ファイバ中の
エルビウム濃度は1600ppmである。ファイバの長
さは38cm〜60cmである。連続(CW)発振でき
る。しかしQスイッチにより強いパルス光を発生するこ
ともできる。スイッチ動作の方が重要である。ピ−ク出
力が230W、パルス幅が8ns、波長1.53μmの
光パルスが得られたそうである(Fig.3)。
【0007】もエルビウムド−プ光ファイバレ−ザで
ある。オ−ルファイバ型である。励起光は半導体レ−ザ
の光を用いている。励起光の入射側にファイバカップラ
を設けている。分岐の一方には誘電体ミラ−を設けてい
る。これは共振器の一方を構成する。他方の分岐から半
導体レ−ザの光をファイバに導入する。ファイバの反対
側はレンズに結合され、レンズを通った光が音響光学変
調器を通り、100%反射ミラ−に至る。このミラ−と
誘電体ミラ−がファブリペロ共振器を構成する(Fi
g.6)。
【0008】発振波長は1.56μmの近傍である。フ
ァイバの開口数は0.22である。ファイバ長は50c
m〜90cmである。連続(CW)動作も可能である。
音響光学変調器によりQスイッチ動作をさせることもで
きる。一次回折光がファイバと100%反射ミラ−を接
続している。Qスイッチにより、20ns幅の、290
Wピ−クパワ−のレ−ザ光が得られたとある(Fig.
7)。 もエルビウムド−プ光ファイバレ−ザであ
る。これはファイバの途中に変調器を設けている。ファ
イバの両端を反射面としている。これで共振器となる。
反射率はいずれも3.5%である。一方のファイバ端面
よりTiド−プサファイヤレ−ザの980nm(0.9
8μm)の励起光がファイバに導入される。1.55μ
mの連続光或はパルス光が発生する。Qスイッチにより
幅が15nsで、ピ−ク高さ400W、繰り返しが10
0Hzの大パルスが得られたという。
【0009】は一般にレ−ザの共振器の出力取出し側
のミラ−の透過率について考察し、最適の透過率を求め
ている。他方のミラ−は反射率100%である。取り出
し側のミラ−の最適透過率は(g0 Li)1/2 −Liで
あるとしている。g0 は1回光路通過当たりの利得で、
Liは1回光路通過時のファイバによる損失である。利
得や損失が変化すれば、最適透過率が変化する。
【0010】は光変調器の解説である。SAW(表面
弾性波素子:surface acoustic wave )である。圧電体
基板の上に薄膜光導波路を形成する。薄膜の上の一辺に
平行な入力グレ−テイングを形成する。反対側の辺にも
出力グレ−テイングを形成する。中間に互いに対向する
ように2つの櫛形電極を設ける。グレ−テイングと櫛形
電極は互いに直角をなす。櫛形電極間に表面弾性波を伝
搬させる。入力光が表面弾性波に斜めに当たると、一部
はそのまま透過する(0次透過光)。残りは表面弾性波
により回折される(一次回折光)。回折波と透過波(非
回折光)が出力される。回折波のパワ−は表面弾性波の
強度に依存する。従って出力光の内、透過光と、回折光
の割合を表面弾性波の電源パワ−を変えることにより任
意に変化させることができるのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ファイバレ−
ザにおいては、光を増幅されるために必ず共振器を構成
していた。このために光ファイバの両端に反射ミラ−を
設けていた。一方は100%反射ミラ−で、もう一方は
幾らかの光を外部に取り出すために部分ミラ−になって
いる。これは従来のガスレ−ザや固体レ−ザ、半導体レ
−ザと同じ思想に立つものである。部分透過ミラ−の透
過率と反射率の比には出力を最適にするための最適比が
ある。通常のレ−ザはこの最適比を持つように部分反射
ミラ−を製作しこれを装置に取り付ける。
【0012】部分透過ミラ−を持つレ−ザには次の難点
あるいは課題がある。 課題 損失がなく、反射率、透過率を正確に与えるた
めに誘電体多層膜ミラ−が必要である。しかし誘電体多
層膜ミラ−は高価である。 課題 製造工程での条件のばらつき、環境温度のばら
つきにより活性媒質である光ファイバのゲイン、損失が
変動する。すると部分透過ミラ−の透過率/反射率の最
適値が、初めに設定した最適値からずれてくる。このた
めに出力が低下する。
【0013】以上の難点は連続発振でも、パルス発振で
も同様に存在する。パルス発振の場合はさらに次の欠点
が加わる。パルス発振の場合、Qスイッチによりパルス
光を発生させる。Qスイッチを行なうために、前記の
〜にも説明されているように共振器の途中に光スイッ
チを挿入しなければならない。大部分の時間は光スイッ
チを遮断し共振器のQ値を下げてポンピング光による不
要な発振を抑制する。この間に電子が基底状態から励起
状態へ持ち上げられて反転分布が増大する。光ファイバ
の全体に反転分布の形でエネルギ−が蓄積されてゆく。
【0014】ある瞬間に光スイッチを透過状態にする。
共振器のQ値が増加するので、一挙に誘導放出が始ま
り。レ−ザ発振が起こる。パルス光が発生する。すぐに
反転分布が消滅し光が消える。蓄積されていた反転分布
が大きいので瞬間的なパワ−の大きいパルス光が生成す
る。この原理も固体レ−ザやガスレ−ザのQスイッチと
同じである。しかし光ファイバレ−ザの場合は特有の困
難がある。 課題 一般的にエルビウムド−プ、ネオジウムド−プ
光ファイバなど光ファイバレ−ザはゲインが非常に高
い。これは狭い断面積を持つファイバに励起光と活性イ
オンが局在するために、励起光とイオンの衝突の確率が
極めて高いことに起因する。光スイッチを遮断状態にし
ても、ゲインが大きいために、一方の反射ミラ−との間
で部分的な共振器が形成され。光ファイバの中に僅かな
帰還光が常時存在する。このために部分的な発振が常時
起こっている。エネルギ−が浪費される。すると光スイ
ッチ遮断時においてエネルギ−を効率良く蓄積できな
い。反転分布が十分に増加しない。するとQスイッチに
よって大きいピ−ク値のパルス光を得ることができな
い。
【0015】課題 光スイッチを共振器の中に入れて
いるが、透過(開)状態での光スイッチの損失が0でな
い。開状態の光スイッチによる損失がその他の共振器損
失に加わるので、これがQスイッチの出力に大きく影響
する。やの場合音響光学素子を光スイッチに使い超
音波回折格子を形成する。開(透過)状態としての光の
交換はこれの一次回折光を用いる。透過(開)状態での
損失(0次透過光)が小さいことが必要である。そうす
るためには一次回折光が余程強い音響光学素子を使わな
くてはならない。これは高価な素子となる。また充分な
一次回折光を得る為には、音響光学素子の表面弾性波を
強く励振しなければならない。このために大きい投入電
力が必要とされる。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の光ファイバレ−
ザは、反射ミラ−を用いない。従来のレ−ザのように反
射鏡による往復光共振器構造を取らない。増幅作用を持
つ光ファイバの両端を、電気入力により分岐比の変えら
れる2入力2分岐双方向光スイッチの反対側の2つポ−
トに接続し、残りの2つのポ−トから出力光を取り出
す。光ファイバの途中に合波器を挿入してポンピング光
源からのポンピング光をファイバ中に導入する。光は往
復せず閉曲線を周回する。
【0017】2入力2分岐双方向光スイッチというのは
2つの入力と2つの出力を持ち、入力のいずれかの光を
分配して出力に取り出せる光スイッチである。通常は一
方方向への光の伝達に用いる。しかし本発明ではこれを
双方向に使う。つまり出力の何れの光をも分配して入力
の各ポ−トに取り出せるようにしている。入力出力につ
いて双方向的である。入力のポ−トをポ−トA、Bとし
出力の分岐をポ−トC、ポ−トDとする。ポ−トBの光
が、ポ−トC、ポ−トDに分配される。反対にポ−トC
の光が、ポ−トA、Bに分配される。双方向的であるか
ら、入力出力という用語は不適切である。そこで同方向
にあり光が連続して伝搬しないふたつのポ−トを、同極
ポ−トと呼ぶ。対向方向にあり光が連続て通過するポ−
トを異極ポ−ト(対向ポ−ト)とよぶ。ポ−トBとポ−
トCは異極ポ−ト(対向ポ−ト)である。ポ−トCとポ
−トDは同極ポ−トである。2入力2分岐双方向光スイ
ッチは2組の同極ポ−トを持つ光スイッチである。
【0018】[A発明] 図1は本発明の第1の発明
(A発明と呼ぶ)に係る光ファイバレ−ザの原理構成図
である。これは光増幅作用を持つ光ファイバ1、ポンピ
ング光源2、合波器3、2入力2分岐双方向光スイッチ
4、光スイッチ駆動回路5などを含む。光ファイバ1
は、活性イオンをド−プしてあるので光増幅作用を発揮
する。ポンピング光源2は、アルゴンレ−ザのようなガ
スレ−ザでも半導体レ−ザでもよい。合波器3は光ファ
イバの途中に設けられ、ポンピング光源2からの光を、
光ファイバのコアの中に導入するものである。
【0019】結合比を適当に設定し合波器の孤立端には
ポンピング光も発振光も殆ど出ないようにしてある。2
入力2分岐双方向光スイッチ4はふたつの同極ポ−トを
持ち、異極ポ−ト(対向ポ−ト)間では光を連続して通
すことができるようになっている。ポ−トA、ポ−トB
が一方にあり、ポ−トC、ポ−トDが他方にある。光フ
ァイバの両端は、2入力2分岐双方向光スイッチの異極
ポ−トに接続する。残りの二つのポ−トからレ−ザ出力
を双方向に取り出す。図1では、光ファイバの端部を、
2入力2分岐双方向光スイッチのポ−トCとポ−トAに
接続している。ポ−トD、ポ−トBからレ−ザ出力を取
り出している。異極ポ−トから与えられた光の、同極ポ
−ト間での分配比は、光スイッチ駆動回路5からの電気
入力によって制御できる。分配比を固定すると、一定の
出力の連続レ−ザ光を得ることができる。分配比を瞬間
的に変えるとパルス発振させることができる。
【0020】光ファイバ、2入力2分岐双方向光スイッ
チとしては次のようなものを利用することができる。 (1)増幅作用を持つ光ファイバ:稀土類元素(Nd、
Erなど)を添加した石英ファイバ、有機色素(ロ−ダ
ミン6Gなど)を添加したプラスチックファイバなど (2)2入力2分岐双方向光スイッチ:音響光学素子
(A/O素子)、バランスブリッジ型光変調器(文献
P303図10.4)、内部全反射(TIR)スイッチ
(文献P315図10.8)、ブラッグ回折型スイッ
チ(文献P315図10.13)
【0021】[B発明] パルスレ−ザ…本発明の光フ
ァイバレ−ザは連続動作はもちろんできる。さらにQス
イッチにより大出力パルス光を発生させることもでき
る。パルス発振の方が重要である。大部分の時間は、光
ファイバの両端が結合しない状態(非結合)にしエネル
ギ−を貯める。瞬間的にファイバの両端を結合し、光路
が閉曲線になるようにする。これによりQスイッチ動作
を行なうことができる。図3は本発明(B発明と呼ぶ)
のQスイッチファイバレ−ザの概略構成図である。図1
のものとほぼ同じであるが、パルス発生装置6が新たに
加わっている。光増幅作用を持つ光ファイバの両端は、
2入力2分岐双方向光スイッチ4のポ−トAと、ポ−ト
Dに接続される。ポ−トC、ポ−トBは光の出力ポ−ト
になる。ポンピング光源2の励起光は合波器3により光
ファイバに入る。
【0022】光スイッチ駆動回路5は、ポ−ト間の結合
を変化させる。大部分の時間は、ポ−トDがポ−トB
に、ポ−トAがポ−トCに接続される。光路が閉ル−プ
をなさないので発振しない。この間に励起光の作用によ
り反転分布が増大してゆく。ある瞬間だけ2入力2分岐
双方向光スイッチの、ポ−トAとCを結合させる。この
とき誘導放出が起こり強いレ−ザ発振が起こる。反転分
布が一挙に消滅する。すると発振が停止する。再びポ−
トAとC、ポ−トBとDを結合させる。ポンピング光に
より反転分布が増えてゆきエネルギ−が蓄積される。
【0023】[C発明] 単一波長レ−ザ… エルビウ
ム添加ファイバの場合、増幅できる光の波長帯が図5に
示すように広い幅をもっている。図5において横軸は光
の波長、縦軸は増幅率である。増幅率が大きいのは15
24nm〜1565nmの範囲である。この範囲での発
振が広く起こっても良いという場合もある。大きいパワ
−を必要とする時などである。しかし特定の波長の光を
欲しいという場合もある。増幅できる波長域が広いの
で、幾つもの縦モ−ドができるのでそのままでは単色に
はならない。単色光を得ようとする場合は光路の途中
に、特定波長の光のみを通過させるフィルタを挿入す
る。これは誘電体フィルタや、光ファイバフィルタなど
である。すると透過光以外の波長の光に対する発振閾値
が上昇する。透過光に対する発振閾値のみが下がる。た
めに単一波長の光だけの発振が可能である。単色光を発
振できるレ−ザは、光の干渉を用いた計測器など、単色
性の要求される光源として有用である。
【0024】図6はそのような発明をしめす構成図であ
る。光ファイバ光路の適当な箇所にフィルタ7が挿入さ
れる。これは単一波長のみを透過するフィルタである。
フィルタは、ポンピング光の内、エルビウムイオンによ
って吸収されなかった波長の光を除去する効果もある。
一般に、発振光の単色性が高い程、ポンピング光から発
振光への変換効率が高い。ために単色にすることはレ−
ザ出力を増強する上にも効果的である。
【0025】[D発明] 波長可変レ−ザ…エルビウム
添加光ファイバレ−ザのように広い増幅帯域を持つレ−
ザの場合、音響光学素子を2入力2分岐双方向光スイッ
チとして用いて、透過光波長を選択するようにできる。
図7にこれを示す。音響光学素子の左右の端から光導波
路に光を入れる。中間にクシ形電極を設けてこれに交流
電圧を印加する。クシ形電極の距離によって決まる波長
の超音波が発生する。これが、光導波路を進行する光に
対して回折格子として機能する。
【0026】回折は1次、2次…とあるがここでは1次
回折光だけを出力側で取込むことにする。1次回折であ
るのでブラッグの条件2dsinθ=λが成り立つ。同
じ周期dの回折格子でも、波長λが異なると、回折光の
角度θが相違する。そこで入力側出力側の光ファイバの
方向と位置を適当に変えることにより波長を選ぶことが
できる。つまり2入力2分岐双方向光スイッチによって
単色を発生するレ−ザにすることができる。
【0027】[E発明] 一方向出力レ−ザ…これまで
に説明したものは2入力2分岐双方向光スイッチのふた
つのポ−トから2方向に出力光が出る。一方向にするに
は、図8に示すように、音響光学素子のポ−トの一つに
反射膜8を設ける。反射鏡によりこのポ−トに向かう光
を反射し、出力の方向を反対側に向けることができる。
この場合、音響光学素子(光スイッチ)を駆動する回路
はパルス動作をする必要がある。
【0028】[F発明] 発振出力制御レ−ザ…レ−ザ
発振器から取り出せる光量は、帰還光量に依存して変化
する。最大光量を得るために、帰還光量を最適値に設定
する。従来の光ファイバレ−ザは反射鏡を使って光を共
振器内に戻していたので、帰還量を任意に変化させるこ
とができなかった。本発明の場合は、光スイッチ(2入
力2分岐双方向光スイッチ)を使って光の帰還率を調整
できるので、常に最適の出力が得られるようにできる。
これによって安定したレ−ザ発振器を実現することがで
きる。
【0029】
【作用】
[A発明] 閉曲線ファイバレ−ザ…図1に示すよう
に、光増幅作用を有する光ファイバの両端が、2入力2
分岐双方向光スイッチ4のポ−トAとポ−トCに接続さ
れている。光スイッチ駆動回路5によって、ポ−トAと
ポ−トC、Dの結合、ポ−トCと、ポ−トB、ポ−トA
の結合の係数を変化させることができる。ポンピング光
源2から、励起光(ポンピング光)が合波器3を介して
光ファイバのコアに導入される。励起光は発振光より短
い波長を持つ。
【0030】例えばエルビウムド−プレ−ザの場合、励
起光源は、1.46〜1.49μmの波長の半導体レ−
ザ(InGaAsP)を用いることができる。レ−ザ光
は、1.53〜1.55μmの波長の光である。一般に
励起光は、レ−ザ発振光より短波長で電子の基底状態と
何れかの励起状態のエネルギ−の差にほぼ等しいもので
ある必要がある。あれば良い。活性媒質(Er,Ndな
ど)をド−プしたファイバに励起光(ポンピング光)が
導入されるので、励起光により電子が励起準位に持ち上
げられる。励起準位は2以上あって、励起準位間の遷移
が起こり下側の励起準位を電子が占めるようになる。基
底準位よりも励起準位の方に電子が多く存在するので反
転分布という。ポ−トB、ポ−トDはレ−ザ光がでてく
るポ−トになる。もちろんポ−トC、ポ−トDの関係は
逆にしても良い。
【0031】図2はこのようなレ−ザの作用を説明する
図である。ポ−トAから光スイッチに入る光を光線aと
する。これの一方の成分が光線a1 である。これはポ−
トCからファイバに戻る。帰還光である。他方の成分が
光線a2 である。これはレ−ザ光として外部に取り出さ
れる。a1 、a2 の分岐比は光スイッチの電気入力によ
って決まる。ポ−トCから入る光を光線cとする。一方
の成分が光線c1 とする。これはポ−トAからファイバ
に戻る。帰還光である。他方の成分が光線c2 である。
これはレ−ザ光として外部に取り出す。光スイッチの分
岐比により、光線c1 、c2の比率が決まる。
【0032】光スイッチが遮断され、ポ−トCとポ−ト
Aが結合していないとき(a1 =0,c1 =0)は、光
がファイバ中を巡回しないので、誘導放出が起こらず、
ポ−トB、ポ−トDに光を殆ど出さない。ただし励起光
と自然放出光(c2 )がポ−トBからでる。この例では
励起光は時計廻りに回るので、ポ−トBからでるが、ポ
−トDからはでない。励起光(ポンピング光)により、
電子の反転分布が増大してゆく。反転分布の増大という
形でエネルギ−が光ファイバの中に蓄積される。細い光
ファイバコア(例えば3μm径)の中を通るので、衝突
断面積が広く光が電子を励起する確率が極めて高い。励
起光が極めて有効に利用される。これは光ファイバレ−
ザの大きな特徴である。反転分布から電子が少しずつ基
底状態に落ちるので弱い蛍光が出る。自然放出である。
蛍光は全方向に出るが、光ファイバの中であるから、コ
アに沿う方向にしか伝搬しない。つまり右回りと左回り
に伝搬する。これはレ−ザ発振波長と同じ波長である
が、パワ−が小さいので、ポ−トB、ポ−トD(光線a
2)に出る蛍光は等量で微弱である。出力ポ−トである
BとDの光の比はかなり大きい。Bには励起光が出るか
らである。
【0033】光スイッチに与える電圧により、2入力2
分岐双方向光スイッチの各ポ−トの結合を任意に変化さ
せることができる。ある程度の結合を与えると、励起光
もこれによって誘起された光も閉曲線を何回も循環でき
るようになる。1.55μmの光が循環すると、これと
の相互作用により、励起準位から電子が基底状態に同期
して落ちる。これが光の位相と合致して起こる起こるの
でレ−ザ発振する。光は両方向にでるので、右廻り光、
左廻り光として伝搬する。光の強度は1:1である。こ
れらのレ−ザ光がポ−トB、ポ−トDから外部に放出さ
れる。
【0034】連続発振させる場合は、2入力2分岐双方
向光スイッチの分岐比(あるいは結合比)を一定にして
おく。この場合は、一定強度の連続光がでる。連続光の
エネルギ−と、励起光のエネルギ−が一定比をなす。エ
ルビウム光ファイバレ−ザのばあいゲインが高いので、
微分効率は20〜30%にも達する。
【0035】パルス発振させることもできる。Qスイッ
チ動作によってパルス光を出すようにする。始めポ−ト
C、ポ−トAが結合しないようする。閉曲線ができな
い。励起光も、発振光も閉曲線を進行できない。この場
合は、光によって、電子が効率よく上の励起準位に持ち
上げられる。エネルギ−が光から電子準位のエネルギ−
に変換される。つまり反転分布がファイバ全体に成長し
てゆく。電子状態によりエネルギ−を蓄積してゆく。あ
る瞬間に2入力2分岐双方向光スイッチの電気入力を調
整し、ポ−トCとポ−トAの結合を高める。実質的に閉
曲線が形成される。光は、閉曲線の中を進行する。ため
に急激に相互作用して、電子が基底状態に落ちる。レ−
ザ発振が瞬間的に起こる。反転分布がなくなるので、発
振はすぐに停止する。こうしてパルス幅の狭い、パルス
波高の高いパルス光が得られる。光スイッチによってQ
スイッチ動作をさせたものである。
【0036】従来の光ファイバレ−ザと違う点は、光を
閉曲線の中を回すことによりレ−ザ発振させるというこ
とである。反射鏡によって反射して、往復運動させ、共
振させるのではない。往復ではなく周回運動である。こ
のようにしてもレ−ザ発振するかどうか疑問があるかも
しれない。反射鏡がある場合は定在波がふたつの反射鏡
の間にできて、鏡面が振幅0(節になる)になるので、
位相が揃い縦モ−ドが安定する。本発明は、光の運動が
周回運動である。鏡面が存在しないので、節になる場所
が決まらない。
【0037】しかし、周回運動であっても、M回目とM
+1回目の循環の光の間で位相がことなると互いに打ち
消しあうのでこの波長の光は消える。M回目とM+1回
目の循環の光の位相が揃うものだけが残る。これが他の
波長の光のエネルギ−を奪って成長する。結局縦モ−ド
は、周回光路の長さLによって決まる。光の波長をλと
し、Nを整数として、L=λNとなるλを選択する。λ
は、図5のように、増幅率が高い領域に含まれる。縦モ
−ドは、増幅率が大きくしかもL=λNという条件を満
足する値として決まる。モ−ドの幅は、周回光路の逆数
になる。
【0038】図5のように活性媒質が、広い範囲で高い
増幅率をもち、周回光路が長い場合、複数の縦モ−ドが
存在する。単一縦モ−ドにならない。しかしそれは差し
支えない。多モ−ドで発振しても良い場合が多いからで
ある。単一モ−ドが必要であれば、公知の縦モ−ド単一
化の技術を利用できる。これについては後に述べる。本
発明は光ファイバを用いて周回光路を形成しレ−ザ発振
させるところに特徴がある。光ファイバレ−ザは例外な
く対向反射鏡を使い光を往復させている。本発明はそう
でなく閉曲線のなかを巡回させている。光路が周回する
という点ではリングレ−ザがある。これはガスレ−ザな
どにおいて、反射鏡を幾つも設置して、光が閉曲線を伝
搬するようにしたものである。光路が正多角形とは限ら
ない。
【0039】これは反射鏡を多用するので、軸合わせが
難しいし、パワ−も小さい。大きい面積を占有するなど
の難点がある。リングレ−ザジャイロなど角速度測定な
どの用途があるだけである。本発明はこれらのリングレ
−ザとも違う。反射鏡を使わない。軸合わせの問題もな
い。ポンピング光が軸に直角に与えられない、嵩張らな
い、ゲインが大きい、パワ−が大きいという点で違う。
【0040】本発明の難点は、レ−ザ光が、ポ−トBと
ポ−トDというふうに両方向に出ることであろう。両方
向にでると、パワ−が半減するからである。しかしこの
問題は後に説明するように容易に克服できる。
【0041】[B発明] パルスレ−ザ…図3、図4
(a)、(b)はQスイッチによるパルス発振をさせる
装置を示す。この例では光ファイバの両端をポ−トD
と、ポ−トAにつないでいる。ポ−トの接続は任意であ
る。図4(1)はポンピングの状態を示す。電気入力が
なく、ポ−トDとポ−トAが非結合である。ために光路
が閉曲線を形成しない。励起光は反転分布を作るだけで
ある。エネルギ−が反転分布の形で蓄積される。僅かな
自然放出光がポ−トCとポ−トBから出てゆく。励起光
の残りも、ポ−トBから出る。帰還光(周回する光)が
ないので、誘導放出が起こらない。
【0042】図4(2)は光スイッチに電気入力を与え
て、ポ−トCとポ−トAとを部分的に結合させた状態を
示す。閉曲線光路が形成できる。光が光路を周回できる
ので、誘導放出が起こる。位相の揃ったレ−ザ光が発振
する。Qスイッチによるレ−ザ発振において本発明の顕
著な特徴がある。従来の光ファイバレ−ザは、先に課題
、として述べたような問題がある。光ファイバレ−
ザはゲインが高いので、2枚の反射鏡の内1枚が反射条
件から外れるようにしても1枚の反射鏡の反射で、光が
ファイバに戻るので、一部に誘導放出が起こる。エネル
ギ−が蓄積されにくい。穴の開いた容器に水を貯めるよ
うな非効率性がある。
【0043】本発明は、光が光路中を周回しない条件で
ポンピング光するので、誘導放出が起こらず、反転分布
が安定である。十分にエネルギ−を蓄積できるので、大
きいパルス波高を実現できる。本発明は課題を解決す
る。次に、音響光学素子の問題について述べる。例え
ば、2枚の反射鏡M1 、M2を用いる従来の光ファイバ
レ−ザにおいて、M1ミラ−の反射率を100%、M2
ミラ−の反射率を4%として、この時に最大出力が得ら
れると仮定する。M2ミラ−の透過率が96%であり、
帰還光量が4%、出力光が96%であるという仮定であ
る。ゲインが高いので、ガスレ−ザや固体レ−ザのよう
に高い反射率のミラ−M2を使わな。これは光ファイバ
レ−ザの特徴の一つである。
【0044】Qスイッチのために、従来例の〜は光
路の途中に、音響光学素子を用いて一次回折光が光路を
形成するようになっている。きわめて回折効率の良い音
響光学素子を用いたとしても0次透過光がかなりあるの
で、一次回折光が100%にはならない。電圧を印加し
て一次回折光を取り出しても、最大で80%である。つ
まり光スイッチは0%と80%の2値を取ることにな
る。20%は損失になる。一般に長波長の光ほど回折効
率が低下し、同じ回折光量を得るための電圧も増大す
る。レ−ザ発振光である1.55μmの光に対しては回
折効率が悪いので、駆動電圧も大きくなる。これは出力
を取り出すための部分反射鏡と、Qスイッチのための音
響光学素子が別になっているからである。0次透過光が
純粋に損失となる。また光スイッチの負担も大きい。
【0045】本発明はこの点で極めて有利である。Qス
イッチ動作と、出力動作が同じ2入力2分岐双方向光ス
イッチによってなされるので、損失光というものが発生
しない。2入力2分岐双方向光スイッチにおいてポ−ト
Dとポ−トAとの結合をWとすると、これが周回光の強
さを決める。(1−W)は損失とならず、これが出力光
そのものである。いずれの光も有効に利用されるのであ
る。励起光を極めて有効に利用することができる。した
がって同じ励起エネルギ−を与えれば、より強い出力光
を発生させることができる。
【0046】[C発明] 単一波長レ−ザ…図5に示す
ように、エウビウム添加光ファイバは広い範囲で、増幅
作用をもっている。これを用いてレ−ザ発振させると広
い波長領域に光がでる。もちろん縦モ−ドによる限定が
あるが、増幅範囲で幾つもの縦モ−ドが存在する。単一
の光にするには、図6に示すように光路の途中にフィル
タ7を挿入する。これは特定の波長の光のみを通すフィ
ルタである。光ファイバフィルタ、誘電体膜フィルタな
どである。フィルタを透過する光以外の波長の光に対し
ては発振閾値が上昇するので、これらの波長の光では発
振しない。フィルタを通る波長でのみ発振する。単色光
を出すレ−ザができる。
【0047】光の干渉を用いた計測器などでは単色光で
あることが要求される。このような場合に図6のフィル
タ付きのレ−ザは有用である。フィルタを光路に挿入す
ることは、これによりポンピング光(励起光)を除去す
ることができるという効果がある。また一般にレ−ザの
場合、単色性が高いほどポンピング光から発振光への変
換効率が高くなる。だからフィルタによって、光エネル
ギ−の変換効率自体も向上する。
【0048】[D発明] 波長可変レ−ザ…図7に示す
構成により波長可変のレ−ザを構成できる。エルビウム
添加ファイバの場合は図5に示すように、広い波長範囲
で増幅作用がある。これを巧みに利用する。光スイッチ
に音響光学素子を使い、櫛形電極に高周波電圧を印加す
ると、表面に超音波による回折格子が形成される。1次
回折光の方向はブラッグの条件2dsinθ=λにより
決まる。波長が短いほど回折角が小さい。ために回折方
向を指定することにより適当な波長を選択できる。図7
において、異なる方向に波長の異なる光が回折される。
そこでファイバ端のポ−トCとポ−トAの方向を変化さ
せながら、音響光学素子の側辺にそって移動させると一
つの波長を選択できる。図5のような増幅特性を持つ光
ファイバの場合、1523nm〜1570nmの範囲の
任意の単一波長で発振する波長可変レ−ザとすることが
できる。
【0049】[E発明] 一方向出力レ−ザ…本発明の
レ−ザの欠点は2方向に光がでるということである。た
めにパワ−が半分に低下してしまう。図8のようにする
とこれを解決することができる。ポ−トCから直進した
光が当たるポ−トBの部分に反射鏡8を設ける。それで
右廻り光は、ポ−トCから音響光学素子の光スイッチ
(A/O)に入り、反射鏡8で反射されて右向きに出力
される。
【0050】帰還光を発生させるには、ポ−トCの一次
回折光とポ−トAに、ポ−トAの一時回折光をポ−トC
に戻す必要がある。しかし光スイッチの素子全体に超音
波回折格子を形成すると、反射された光が回折される。
そこで光スイッチ駆動回路5がΔtの短い時間だけパル
スを発生し、局所的な回折格子を形成する。これが領域
にあり、領域に存在しないときは、ポ−トCとポ−
トAが一次回折により結合される。ポ−トAからの光の
一部が回折されポ−トCの帰還光になる。
【0051】残りのポ−トAの光は0次透過光であり光
スイッチを直進する。ポ−トCからの光の一次回折光は
ポ−トAにゆき帰還光となる。ポ−トCからの光の0次
透過光は反射膜8で反射される。これは領域を通るが
ここには回折格子が存在しないので回折されない。光ス
イッチの表面を直進する。光スイッチを出た光は2本に
なるがこれは平行光である。平行であるからレンズによ
り一つのビ−ムにまとめることができる。半分ずつのパ
ワ−で出力されるが。これが統合されて1本のビ−ムと
なる。音響光学素子の一部に回折格子を瞬間的に形成す
る必要があるのは、Qスイッチ動作をさせるためであ
る。連続発振の場合は、もっと簡単である。櫛形電極の
配置を工夫して、領域のみに回折格子を形成するよう
にする。
【0052】[F発明] 発振出力制御レ−ザ…従来の
反射鏡で共振器を作る光ファイバレ−ザは外部条件によ
りゲインや損失が変化し最適発振条件からずれてもこれ
を調整できないという欠点があった(課題)。ミラ−
の反射率を変更するのは容易でないからである。ところ
が本発明は違う。光スイッチにより帰還光量を任意に変
えることができるので、発振出力の変化をモニタして帰
還光量を再調整し常に最適の条件で発振させるようにで
きる。
【0053】図9にこのようにした改良を示す。これは
合波器により光ファイバを伝搬する光の一部を分岐させ
て、フィルタ9を通し、光量モニタ装置10により光量
を測定するものである。ここでは合波器はポンピング光
を導入するためのものを利用しているが、光路中に別異
の合波器を設けても良い。このフィルタ9は、ポンピン
グ光を通さず、発振光のみを通すものである。連続発振
でもパルス発振でも同様に適用できる。ファイバ中の発
振光の強度を光量モニタ装置10で観測し、これが変動
すると、光スイッチ4の分岐比を変える。分岐比設定信
号11が光スイッチ駆動回路5に入り、光スイッチの分
岐比を変化させる。すると最適条件に設定される。つま
りこの装置は以下のサイクルを繰り返すことにより、常
に最高の出力を得るようにできる。
【0054】光量モニタ装置でレ−ザ発振光レベルを
モニタする。 発振光レベルに依存して光分岐光信号を発生する。 レ−ザ発振光レベルが変化する。 というふうに調整を行なうことができる。この制御は,
最高出力を維持するためだけに有用なのではない。レ−
ザパワ−を任意の一定レベルに保持するためにも用いる
ことができる。
【0055】
【実施例】図10の構造の光ファイバレ−ザを形成し
た。光増幅作用のある光ファイバとして、Erを約30
00PPM添加した石英ファイバ2.5mを用いた。コ
ア径は3μmである。これに通常のシングルモ−ドファ
イバ(コア径10μm)をつないでいる。接続点は×に
よって示す。光路には合波器(WDM)や、2入力2分
岐双方向光スイッチ(A/O)、ファイバコリメ−タ、
FC−FCコネクタなどが含まれる。励起光源は1.4
8μmの波長の半導体レ−ザである。この光を合波器を
通じて光増幅作用のある光ファイバに導入する。光ファ
イバの中を光が伝搬する。
【0056】ファイバコリメ−タにより、2入力2分岐
双方向光スイッチに所定の角度から光を入射させる。2
入力2分岐双方向光スイッチに適当な電圧を印加すると
一次回折光が生成し、これにより両方から2入力2分岐
双方向光スイッチに入る光路がつながる。回折しない光
がある。これは0次透過光である。0次透過光は、音響
光学素子の両側に出る。これらをプリズムにより同一の
方向に反射する。同一方向にでるので、レンズによって
一つのビ−ムにすることができる。
【0057】始めに連続発振の特性を調べた。光スイッ
チの投入電力を変化させて、回折効率を変化させる。そ
して出力のパワ−を測定した。結果を図11に示す。印
加電圧が0の時は、光が周回しないのでレ−ザ発振が起
こらない。印加電圧を増やすとレ−ザ出力が増大する。
一次回折が起こり帰還光の割合が増えるからである。印
加電圧が10Vの時に、最大のレ−ザ出力8.2mWが
得られた。この時の光スイッチの回折効率は10%であ
った。つまり帰還光が10%、出力光が90%である。
これ以上に電圧を増やすと、レ−ザ出力が却って減少す
る。帰還光の割合が増えているが、帰還光(周回光)が
大きくても発振の強度が増えず、出力光の分岐比が減る
ことによって、出力光が減少するのである。このように
光スイッチの印加電圧を変化させるだけで最高の光出力
が得られる。外部条件の変動により最高出力点がずれて
も、印加電圧の調整によって、最高出力に戻すことがで
きる。
【0058】従来の光ファイバレ−ザは、一方の反射鏡
からの100%反射が常にあり、光の一部が戻るので音
響光学素子(光スイッチ)の遮断時にも弱いレ−ザ発振
が持続していた。エネルギ−蓄積が不十分で、Qスイッ
チにおいて十分なパワ−が得られなかった。光スイッチ
が閉状態の時に、発振が完全に抑制されているかどうか
ということは重要なことである。
【0059】これを調べるために、出力ポ−トの光を光
スペクトルアナライザで分光した。図12にその結果を
示す。横軸が波長である。1.47μm〜1.57μm
の範囲の出力を観測している。1目盛りは0.01μm
である。縦軸は光出力であるが、これは対数目盛りであ
る。1.473μmの近傍の小さいピ−クは励起光であ
る。1.48μm〜1.52μmはこのスペアナのノイ
ズレベルであって光が殆ど出ていないといえる。1.5
3μm〜1.56μmに小さいピ−クがある。この結果
から光スイッチを閉じた状態では、レ−ザ発振はしてお
らず。自然放出光のみであることがわかる。従来例では
光スイッチ閉でも弱いレ−ザ発振が起こりエネルギ−の
蓄積が妨げられていたが、本発明では光スイッチが閉の
時は、まったく発振が起こっていないということが確認
された。
【0060】つぎにQスイッチ動作をさせた。パルス発
生器により、2入力2分岐双方向光スイッチ(音響光学
素子)をパルス動作させた。励起光の強度を15mWか
ら100mWの範囲で変化させた。この範囲の全体でパ
ルス発振が起こった。出力ピ−クパワ−と、パルス幅を
測定した。図13はその結果を示す。励起光が20mW
〜50mWで、出力ピ−クパワ−は励起光に比例して増
える。励起光が20mWでパルス光のピ−クパワ−は約
80Wである。励起パワ−50mWで、レ−ザ出力は約
230Wである。
【0061】ところが励起パワ−が50mW〜100m
Wでは、出力/励起光比の傾きが小さくなる。励起光が
大きくなると530nm、670nm等の他の波長の光
が発振されるからであろうと考えられる。励起光62m
Wで出力260W、励起光78mWで265Wの出力で
ある。100mWの励起に対して出力光は330Wであ
った。極めて高いピ−クパワ−のパルスレ−ザ光が得ら
れる。
【0062】一方パルス幅は励起光が15mWの時92
nsであった。励起光が小さいので反転分布が十分に形
成されず、光が光ファイバル−プを何回も周回しないと
全部の反転分布が消滅しないからであろう。励起光と出
力光が大きくなると、パルス幅が狭くなる。励起光が6
0mW以上になると、パルス幅は30nsになり安定す
る。これは光ファイバル−プを2まわりする程度の時間
である。Qスイッチにより、瞬間的に励起準位にある電
子が基底状態に落ちるということがわかる。十分に狭い
幅の高出力光パルスを得ることができる。
【0063】
【発明の効果】活性媒質を分布させた光ファイバの両端
に反射鏡を置いた公知のレ−ザ発振器は次の難点があっ
た。反射率、透過率を正確に決めるために高価な誘電体
ミラ−を必要とする。光スイッチを遮断した時でも、一
方の反射鏡は100%光を反射するのでこれにより誘導
放出が起こる。エネルギ−蓄積時にも、少しづつ発振が
起こりパワ−が散逸するのでエネルギ−の蓄積効率が低
い。
【0064】本発明は、反射鏡を使わない。高価な誘電
体ミラ−を不要とする。本発明はファイバを閉曲線にし
て、2入力2分岐双方向光スイッチの両端のポ−トにフ
ァイバ端をつないでいる。光スイッチが遮断されている
ときは、光がファイバ中を周回しないので、誘導放出が
まったく起こらない。エネルギ−の蓄積効率が高い。Q
スイッチ動作したときに大きいパルス光を得ることがで
きる。ゲインが高いファイバレ−ザに最適の構造であ
る。
【0065】ミラ−で光を反射する場合は、帰還量を容
易に調整することができない。本発明は、反射ミラ−で
光を帰還するのではない。温度変化によりゲインが変動
し、最適の結合効率が得られる値からずれても、光スイ
ッチの電圧を調整し常に最適の条件にすることができ
る。レ−ザ発振光は右廻り、左廻りの両方に回るので、
ふたつの光が発生する。これが難点である。しかしこれ
はプリズムやミラ−を使って平行光にできるのでレンズ
により1本のビ−ムにまとめることができる。
【0066】従来の光ファイバレ−ザは、音響光学素子
と往復光路を形成するために反射鏡が別になっていたの
で、0次透過光が無駄になっていた。高性能の音響光学
素子を使っても1次回折光の割合を80%程度にまであ
げることは容易でない。すると20%以上の光エネルギ
−が無駄に費やされる。また音響光学素子も回折効率の
高いものを使わなくてはならないので高価額になる。
【0067】本発明は、光スイッチが、光路を閉曲線に
する機能と、出力光を取り出すの機能の両方の機能を果
たすようになっている。ために、0次透過光が無駄にな
らない。これがレ−ザ出力そのものだからである。また
音響光学素子の一次回折の効率が低くても良いのでより
安価な音響光学素子を使うことができる。印加電圧も低
くて良い。本発明は、光ファイバにErイオンや、Nd
イオンをド−プしたものや、ロ−ダミン6Gなど有機色
素をド−プしたプラスチックファイバなどを光路とし
た、光ファイバレ−ザに応用できる。
【0068】本発明の光ファイバレ−ザは、強いパルス
光を発生することができるので多くの用途に利用でき
る。例えば、レ−ザ測距の光源として用いることができ
る。これは、レ−ザ光を対象物に照射し光が対象で反射
されて戻ってくるまでの時間を計測するものである。こ
の場合、パルス光が強いということが必要である。本発
明はこの要求に合うように強力なパルスを発生すること
ができる。とくにErレ−ザの場合は、1.55μmの
レ−ザ光を出すことができる。これは目の角膜を傷つけ
ないので安全性が高い。半導体レ−ザをパルス発振させ
たとしても、このような大きいパワ−のパルスは得られ
ない。同じ程度の強さのパルス光を発生する固体レ−ザ
は存在する。しかしこのような大出力固体レ−ザに比較
して安価な装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバレ−ザの原理構成図。
【図2】本発明の光ファイバレ−ザの動作を説明する
図。
【図3】本発明の光ファイバレ−ザをQスイッチレ−ザ
にする場合の構成図。
【図4】本発明のQスイッチレ−ザの動作を説明する図
であって、(a)がポンピング光中を示す。(b)がQ
スイッチ時の動作を示す。
【図5】エルビウム添加光ファイバの増幅特性例
【図6】本発明のフィルタ付きリング状光ファイバレ−
ザの構成図。
【図7】光スイッチとして音響光学素子を用いた場合の
レ−ザの光の配分を示す図。
【図8】本発明の光ファイバレ−ザにおいて、両方向に
出る2本の光線を同方向にする構成を示す図。
【図9】本発明のレ−ザの発振出力制御構成図。
【図10】本発明の実施例に係る光ファイバレ−ザの構
成図。
【図11】本発明のレ−ザにおいて、連続発振モ−ドに
おいて、光スイッチとしての音響光学素子に対する印加
電圧を変えて、レ−ザ出力の変化を測定した結果を示す
グラフ。
【図12】光スイッチを遮断した時の、出力光の発振ス
ペクトル図。
【図13】本発明のレ−ザにおいて、励起光強度と、パ
ルス光の出力ピ−クパワ−およびパルス幅との関係を示
すグラフ。
【符号の説明】
1 光増幅作用を持つ光ファイバ 2 ポンピング光源 3 合波器 4 2入力2分岐双方向光スイッチ 5 光スイッチ駆動回路 6 パルス発生装置 7 フィルタ 8 反射膜 9 フィルタ 10 光量モニタ装置 11 光分岐比設置信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/00 - 3/30 G02F 1/35

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある波長範囲で光増幅作用を持つ光ファ
    イバと、吸収波長範囲に含まれるポンピング光を発生す
    るポンピング光源と、ポンピング光を光ファイバに入射
    させる合波器と、光を入力出力する二つのポ−トとこの
    ポ−トにつながる2つの分岐と分岐につながり前記ポ−
    トからの光を分配する二つのポ−トとを持ち電気入力に
    より光分岐率を変えられる2入力2分岐双方向光スイッ
    チと、前記光スイッチの光分岐比を変えるための光スイ
    ッチ駆動回路を含み、光ファイバの両端を前記2入力2
    分岐双方向光スイッチの対向する二つのポ−トに接続
    し、ポンピング光をファイバに導入して電子を励起し反
    転分布を形成し、光ファイバと2入力2分岐双方向光ス
    イッチにより閉曲線を構成することにより光の一部が光
    ファイバ中を周回して反転分布を利用し誘導放出を起こ
    させレ−ザ発振するようにし、2入力2分岐双方向光ス
    イッチの光ファイバが接続されていない2つのポ−トよ
    り両方向にレ−ザ出力光を取り出すようにしてあり、 2入力2分岐双方向光スイッチが音響光学素子によって
    構成され、ファイバ端から出た光が音響光学素子を伝搬
    する超音波の格子により回折されることによりファイバ
    端のポ−トが相互に結合されるようにしてあり、光ファ
    イバによって増幅される波長領域のうち特定の波長の光
    が回折により一方のポ−トから他方のポ−トに伝搬して
    光ファイバへの帰還光になるようにし、2入力2分岐双
    方向光スイッチにおけるファイバ端につながるポ−トの
    角度を調整することにより波長選択性を持つようにし光
    増幅作用のある任意の波長の光を発振できるようにした
    ことを特徴とする光ファイバレ−ザ装置。
  2. 【請求項2】 2入力2分岐双方向光スイッチである音
    響光学素子の一つの出力端を塞ぐようにレ−ザ発振波長
    の光を反射する膜を付け音響光学素子を一定時間だけ回
    折光が生じるようにパルス動作させることにより2本の
    レ−ザ光を同一の方向に取り出せるようにした請求項1
    に記載の光ファイバレ−ザ装置。
  3. 【請求項3】 ポンピング光源の合波されずに余ったポ
    ンピング光が出てくる合波器の出力端に、ポンピング光
    源波長を除去しレ−ザ発振波長を透過させるフィルタと
    透過光強度をモニタする装置を備え、透過光強度が最高
    になるように2入力2分岐双方向光スイッチの電気入力
    を設定することによりレ−ザ発振出力を制御することを
    特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の光
    ファイバレ−ザ装置。
  4. 【請求項4】 光ファイバ光路の途中に合波器を設け、
    合波器から出る光ファイバに、ポンピング光を除去しレ
    −ザ発振波長を透過させるフィルタと透過光強度をモニ
    タする装置を備え、透過光強度が予め定められた値にな
    るように、2入力2分岐双方向光スイッチの電気入力を
    設定することを特徴とする請求項1又は請求項2の何れ
    かに記載の光ファイバレ−ザ装置。
JP4185194A 1994-02-16 1994-02-16 光ファイバレ−ザ装置 Expired - Fee Related JP3331726B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4185194A JP3331726B2 (ja) 1994-02-16 1994-02-16 光ファイバレ−ザ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4185194A JP3331726B2 (ja) 1994-02-16 1994-02-16 光ファイバレ−ザ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07231131A JPH07231131A (ja) 1995-08-29
JP3331726B2 true JP3331726B2 (ja) 2002-10-07

Family

ID=12619765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4185194A Expired - Fee Related JP3331726B2 (ja) 1994-02-16 1994-02-16 光ファイバレ−ザ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3331726B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7876794B2 (en) 2005-09-29 2011-01-25 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Laser light source

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6181463B1 (en) * 1997-03-21 2001-01-30 Imra America, Inc. Quasi-phase-matched parametric chirped pulse amplification systems
US5818630A (en) * 1997-06-25 1998-10-06 Imra America, Inc. Single-mode amplifiers and compressors based on multi-mode fibers
JP3251223B2 (ja) 1998-02-25 2002-01-28 日本電気株式会社 光増幅器
US6275512B1 (en) 1998-11-25 2001-08-14 Imra America, Inc. Mode-locked multimode fiber laser pulse source
US7120174B2 (en) * 2004-06-14 2006-10-10 Jds Uniphase Corporation Pulsed laser apparatus and method
JP4869738B2 (ja) * 2006-03-02 2012-02-08 株式会社フジクラ ファイバレーザの出力安定化方法及びファイバレーザ
JP4932551B2 (ja) * 2007-03-16 2012-05-16 株式会社フジクラ 光パルス発生装置及び光ファイバレーザ装置
JP2010186816A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Sumitomo Electric Ind Ltd レーザ光源
JP5335613B2 (ja) * 2009-08-21 2013-11-06 株式会社フジクラ レーザ装置
WO2013066631A1 (en) * 2011-10-18 2013-05-10 The General Hospital Corporation Apparatus and methods for producing and/or providing recirculating optical delay(s)
CN107302175B (zh) * 2017-06-21 2019-10-22 安徽大学 一种基于外场辅助控制的全光开关
JP2019106423A (ja) * 2017-12-11 2019-06-27 株式会社フジクラ ファイバレーザ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7876794B2 (en) 2005-09-29 2011-01-25 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Laser light source

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07231131A (ja) 1995-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4942582A (en) Single frequency solid state laser
US5189676A (en) Broadband laser source
JP3331726B2 (ja) 光ファイバレ−ザ装置
EP1608048A2 (en) Pulsed laser apparatus and method
US7742509B2 (en) Single-longitudinal mode laser with orthogonal-polarization traveling-wave mode
JPS62502806A (ja) 多重共振器スイッチングレ−ザ−
KR20140121874A (ko) 감축된 양의 펄스당 에너지를 사용하는 펄스형 레이저 및 광학 증폭기 시스템
JP5151018B2 (ja) 光源装置
US6697394B2 (en) Directly modulatable laser
US8194310B1 (en) All fiber pulse generator for pumping a non-linear converter
JP2011204834A (ja) ファイバレーザ光源とそれを用いた波長変換レーザ装置
US5940419A (en) Frequency doubling solid-state laser including lasant material and nonlinear optical material
Kang et al. Characterization of wavelength-tunable single-frequency fiber laser employing acoustooptic tunable filter
JP2005203430A (ja) 光ファイバレーザ及びそれを用いたレーザ光生成方法
JP3905479B2 (ja) ファイバレーザ装置
JP2007073552A (ja) レーザ光発生装置及び画像生成装置
JP3176682B2 (ja) 波長可変レーザー装置
JP5341096B2 (ja) モード同期ファイバーレーザーおよびモード同期ファイバーレーザーを用いたパルスレーザー光の発振方法
US20120057608A1 (en) Intra-cavity sum-frequency mixing using solid-state and semiconductor gain-media
JP2004287105A (ja) 光スイッチと光スイッチを用いたファイバレーザ
JP2008536322A (ja) 単周波数モノリシック線形レーザ・デバイス、および該デバイスを備えた装置
JPS63291488A (ja) 光ファイバレ−ザ装置
JP2004172230A (ja) 二つのレーザー媒体を用いたレーザー装置
Wysocki et al. Broadband operation of erbium-doped silica-based fiber lasers
JPH08334800A (ja) 光信号増幅器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees