JP3327492B2 - 基体表面からの気相ゴミ除去装置及び除去方法並びにプロセス装置及びプロセスライン - Google Patents

基体表面からの気相ゴミ除去装置及び除去方法並びにプロセス装置及びプロセスライン

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JP3327492B2 JP24499293A JP24499293A JP3327492B2 JP 3327492 B2 JP3327492 B2 JP 3327492B2 JP 24499293 A JP24499293 A JP 24499293A JP 24499293 A JP24499293 A JP 24499293A JP 3327492 B2 JP3327492 B2 JP 3327492B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基体表面からの気相ゴ
ミ除去装置及び除去方法並びにプロセス装置及びプロセ
スラインに係る。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工程に於いて、例えば、基体
処理槽内及び基体搬送中に付着するゴミは、歩留まり低
下の最大の原因となっている。例えば、シリコンの大集
積回路に於いて、例えばドライエッチング処理中に処理
槽に供給されるガスは反応性のガスの他に堆積性ガス、
また堆積性ガス成分を含むガスが導入されている。この
堆積性ガスに起因するガス成分による反応堆積物が真空
槽に堆積する。また反応性ガスと被エッチング膜との副
反応生成物の堆積、耐レジスト・マスクとの低選択比に
起因するレジストからの分解物による副生成物の堆積、
スパッタされた下地材料、スパッタされた真空槽まわり
の構成材料の堆積等は、ゴミの発塵の主な原因となって
いる。例えば、アルミニウム金属配線のドライ・エッチ
ングに於いて、エッチング中にエッチング困難な材料か
ら成るゴミがアルミニウム表面に付着すると、ゴミの下
部はエッチングされずゴミの周りがエッチングされエッ
チング残り(エッチング残渣)が生じる。通常追加エッ
チングいわゆるオーバエッチングを行いエッチング残り
を除去するが、過剰なオーバエッチングは、レジストマ
スクや下地酸化膜の膜厚減りをもたらす。又オーバエッ
チング時の中性ラジカル種によるアルミニウム配線の横
方向のエッチングが進み、配線の細りの問題が生じる。
さらに段差部にわたるアルミニウム配線部は、平坦部の
アルミニウム部よりエッチング残り除去の為の追加のエ
ッチング、いわゆるオーバ・エッチングが少なくなる
為、段差部にゴミが付着するとエッチング残りが金属配
線間にわたり、金属配線の短絡を起こす問題が発生す
る。
【0003】またプラズマ絶縁膜の成膜処理では、ゴミ
がウエハ表面に付着すると、ゴミの上にも膜が堆積され
極少的な成膜の凹凸の発生や、取り込まれたゴミが重金
属の場合、シリコン上に形成されたMOSトランジスタ
のゲート絶縁膜の破壊、トランジスタ接合部のリーク電
流の増加、アルカリ性イオンの場合は、トランジスタの
閾値変化等のトランジスタの電気的性能に悪影響を及ぼ
す。
【0004】また、スパッタリングによる金属膜の成膜
処理では、基体表面上に付着したゴミは金属膜中に取り
込まれ金属配線の平坦な成膜性を劣化する。またコンタ
クトホール部及びスルホール部の穴の中にゴミが存在し
たまま金属成膜を行うと、配線形成後、コンタクトホー
ル及びスールホール部の抵抗増加、コンタクトホール及
びスールホール部配線のマイグレーション耐性の劣化の
問題が生じる。
【0005】この様に、従来は、これらのゴミがほとん
ど付着したまま次工程の処理槽に搬送され、処理槽間に
渡り相互汚染を起こしていた。また従来はゴミが基体上
に付着すると、気相中(ドライ処理)で殆ど除去できな
い為、一端、ゴミの付着した基体を、装置の真空槽から
取り出しウエット洗浄しなければならなかった。
【0006】また、ウェットの基体洗浄はW.Kern
等らが1970年に確立したRCA洗浄が基礎となって
おり、ゴミ除去については、アルカリ系APM(NH4
OH,H22)洗浄およびこれと超音波洗浄を組み合わ
せたものがある。その他、ブラシスクラバ洗浄、高圧ジ
ェット水洗浄、アイス・スクラバ洗浄等のウエット処理
が気相中でゴミを除去するドライ処理よりも広く用いら
れている。これは気相中(ドライ処理)でゴミ除去が困
難な為である。
【0007】しかし、ウエット処理によるゴミ除去も完
全ではなく数々の問題を抱えている。例えば、アルカリ
系洗浄液においてゴミの除去効果は、従来のゴミ除去ド
ライ処理より高いが、洗浄液からの金属吸着発生現象に
より、金属汚染の完全な除去が困難であり、エッチング
作用によりウェハ表面のマイクロラフネスが生じる問題
がある。また前記ウエット処理は、多量の薬品の使用に
よる薬品廃液が与える環境問題、洗浄槽内での基体裏面
のゴミが基体表面を汚染する問題、サブ・ミクロン幅の
小さな径の穴の中に入っているゴミの除去の困難さが問
題となっている。
【0008】気相中での基体表面上に付着したゴミを、
気相中で除去(ドライ除去処理)する技術が試みられて
いる。この技術は、ブロワーから供給された空気または
窒素ガスをHEPAフィルタを介し、真空槽へ導入し、
ゴミの付着した基体表面上に定常流を流し、間欠な圧力
変動(ショックウェーブ)又は、断続的なジェット気流
(パルスエアジェット)を基体表面上に加える事によ
り、基体表面上に付着したゴミを基体表面上から離脱さ
せ、ゴミを前記定常流のガスに輸送させ、ゴミを排出さ
せる方法である。
【0009】しかしこの方法では、十分なゴミ除去効果
を得る事は困難であり、又、ゴミ除去効果の再現性が得
られにくい問題がある。本発明者は、その原因を多大な
実験を重ねることにより探求した。その結果、十分なゴ
ミ除去効果を得ることが困難なこと、又、ゴミ除去効果
の再現性が得られにくいことの原因は、ゴミと基体表面
との間に単なるファンデルワールス力以外の力が働きそ
の力が何らかの作用をなしていることを知見した。そこ
で、さらに思考・実験を重ねたところ、ゴミと基体表面
との間に液架橋力が働いていることを見いだした。そし
て、この液架橋力は、基体表面の水分子に起因している
ことを突き止めた。すなわち、前記技術においては、真
空槽内の水分濃度が制御されておらず、基体表面上に多
量の水分(100水分子層以上)が吸着しており、この
為、ゴミと基体表面間の水分子による液化橋力により十
分なゴミ除去効果を得る事は、困難であり又ゴミ除去効
果の再現性が得られにくい問題が発生していることを解
明した。
【0010】又、ゴミの付着した基体を、Ar,He等
のガスのグロー放電に曝らし、グロー放電で生じた陽イ
オンを基体表面に照射させ、イオン照射エネルギでゴミ
を除去する事も試みられているが、十分な制御された均
一な低イオンエネルギ(2〜10eV)のイオンのフラ
ックス生成が困難であり、高イオンエネルギ(30e
V)で照射されイオンが電極材料をスパッタし、新たな
ゴミの問題を発生させたり、基体上にイオン衝撃による
基体表面層の格子欠陥、さらには半導体デバイス破壊を
生じるという問題がある。
【0011】又、有機系のゴミからなるゴミの除去をオ
ゾンと紫外線照射の組み合わせによるドライ除去処理が
ある。これは、有機系のゴミに185nm,254nm
の紫外線を照射させ、有機系のゴミを構成している特定
の分子結合を切り、オゾンO 3に254nmの紫外線を
照射し、酸素ラジカルを生成させ、この酸素ラジカルと
有機系のゴミを化学反応させCO,CO2なる反応生成
物をつくり、除去する手段である。一方、金属系のゴミ
では、塩素ガスに400nm以下の波長の光により、蒸
気圧の高い金属塩化物を生成させる手段がある。しか
し、これらの方法では、実際のゴミは有機、無機の混合
物質であることがほとんどで、この様な混合物質の場
合、化学反応による高蒸気圧の生成物を生成させ、除去
させる事は、非常に困難であり、ゴミ除去方法として、
万能ではない。
【0012】従来の半導体製造装置、製造ラインでは、
ゴミの付着した基体は、前記に述べた様に、一旦基体を
真空処理槽から取り出し、前記ウェット処理や、ドライ
処理により、基体上に付着していたゴミを除去してい
た。この為基体洗浄後も、基体は、大気下に再び曝され
る為、大気中の酸素により、例えば、シリコン、ポリシ
リコン、アルミニウム上には、自然酸化膜による汚染
や、基体を次工程の処理槽に搬送する間に、新たにゴミ
が基体に付着する等の問題がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、いかなる材
料から成るゴミにおいても、基体表面上に付着したゴミ
を、基体表面上から除去出来る基体表面からの気相ゴミ
除去装置及び除去方法。を提供することを目的とする。
【0014】また、ゴミ除去工程の自動化、インライン
化が初めて、可能になり、飛躍的に高めることができ、
例えばシリコン等の大規模集積回路の製造の高歩留りが
期待出きるプロセス装置及びプロセスラインを提供する
ことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の気相ゴミ除去装
置は、少なくとも1つの処理槽と、前記処理槽内におい
て基体を保持する手段と、前記基体表面の吸着水分量を
平均2分子層以下とするため前記基体表面に水分濃度1
00ppb以下で、且つ、前記基体上での流速が10m
/sec以上となるようなガスを供給する手段とを備え
たことを特徴とする。
【0016】本発明の半導体等のプロセス装置は、複数
の処理槽と前記処理槽に基体を搬送する手段を有したク
ラスター方式の基体処理装置において、前記複数の処理
槽の少なくとも1つに上記気相ゴミ除去装置が組み込ま
れていることを特徴とする。本発明のプロセスライン
は、上記気相ゴミ除去装置を少なくとも一部に有するこ
とを特徴とする。
【0017】本発明の基体表面からの気相ゴミ除去方法
は、処理層内の水分濃度を10ppm以下とし、且つ、
基体上での流速が10m/sec以上となるように、
体表面に水分濃度10ppm以下のガスを流し前記基
体表面の吸着水分量を平均2分子層以下とすることを特
徴とする。
【0018】
【作用】以下に本発明の作用を本発明をなすに際して得
た知見等と、また、好ましい実施態様例とともに説明す
る。
【0019】気相中においてゴミが基体表面上に吸着し
た場合、ゴミと基体間に働く力は、液架橋力とファンデ
ルワールス力であることを本発明者は知見した。特に、
水分が基体表面に存在している場合においては液架橋力
が支配的である。
【0020】本発明においては、初めて基体表面に付着
しているゴミと基体間の液架橋力を排除し、高々基体の
格子間の距離のマイナス2乗に比例する程度の小さなフ
ァンデルワールス力のみで基体にゴミが付着している状
態を実現している。これは、基体表面上の吸着水分量
が、略々2分子層以下であるときに実現されることを本
発明者は見いだした。この2分子層がどのような状態で
存在しているかは明確ではないが、2分子層以下という
のは、基体表面全体が2分子層以下の場合のみならず、
水分子が存在しない部分が一部にある場合も含まれると
いえる。
【0021】このような状態を実現するためには、基体
表面に供給されるガスの水分濃度が、100ppb以下
であるということが必要である。なお、処理層を構成す
る部材あるいはガス供給系の配管等の表面からの水分の
放出は極力小さくすることが好ましく、そのため、かか
る部材は、酸化クロムを主成分とする不動態膜がガスと
の接触部表面に形成されたものを用いればよい。
【0022】なお、本発明では、基体上での流速が10
m/sec以上となるようなガスを供給する手段を設け
ている。前述したように、液架橋力の影響を排除した状
態では、基体上での流速が10m/sec以上となるよ
うなガスを供給すればゴミは浮上し、基体表面から除去
できることを本発明者は見い出したのである。例えば、
図1におけるガス(例えばN2ガス)の吹き出し口11
1より250l/minの流量で基体表面にN2ガスを
吹き付けると、基体表面でのN2ガスの平均流速は約3
0m/secとなる。このN2の高速流によって、基体
表面より数μmから数10μmの領域では停流層が生
じ、高速流と停流層の界面にはベルヌイの定理によって
ベルヌーイの圧力差が生じると考えられる。例えば、こ
の流速約30m/secの高速流と停流層の界面に生じ
る圧力差は約0.5kg/cm2程度となることがわか
た。この圧力差は、例えば5μm及び1μm程度の比較
的大きなゴミに対し基体と垂直方向の運動エネルギを与
える。この垂直方向の運動エネルギは、力学的な考察よ
り、1μm以上のゴミを基体表面より離脱するために充
分なエネルギとなりうる。ガスの流速は、ゴミの粒径に
応じて適宜決めればよいが、30m/sec以上が好
しい。かかる高速流の場合除去効率が向上する。なお、
上限としては、50m/secが好ましい。
【0023】なお、例えば0.3μm程度の比較的小さ
なゴミは完全に停流層内部に存在するため、N2の高速
流によって生じる圧力差のみではゴミは基体表面より離
脱できないことがある。この0.3μm程度のゴミを基
体表面より離脱させるためには間欠的な圧力変動(例え
ば衝撃波)を基体表面あるいは基体表面上を流れる高速
のガス流に与えることが効果的であることが本発明者の
実験事実より明かとなった。この間欠的な圧力変動(例
えば衝撃波)は基体表面より数μmから数10μmに生
じている停流層を乱す効果を持つと考えられる。これ
は、間欠な圧力変動(例えば衝撃波)によって停留層内
に一瞬乱流が生じ、N2の高速流のみでは停流層であっ
た基体表面から数μm以下の領域においてもベルヌイの
定理による圧力差を発生できるのである。この圧力差に
よって基体表面のゴミは基体表面に対して垂直方向の運
動エネルギが与えられ、基体表面から数μmから数10
μm程度舞い上がることができると考えられる。なお、
舞い上がったゴミは基体表面を流れる例えばN2の高速
流によって真空チャンバの外部へ瞬時に運び去られる。
このN2の高速流は高速なもの(例えば上述した10m
/sec以上)を用いているためこの中に存在する基体
表面から離脱したゴミは基体に再付着する機会をまった
く与えられない。
【0024】以上のような作用によって本発明によって
基体表面からゴミが除去できる。
【0025】基体あるいは基体上に付着したゴミを、例
えばXeランプや例えば80℃に加熱したガス(例えば
2ガス)を用いて昇温することも基体表面に吸着して
いる水分をさらに排除し、液架橋力を小さくする効果を
より一層助長するものである。
【0026】基体と、ゴミに働く力がファンデルワール
ス力のみで表せられる基体表面において、付着している
ゴミは常にブラウン運動によって基体表面を自由に移動
している。ブラウン運動のエネルギは温度によって決定
され、例えばゴミの温度を高くすると、温度に比例した
運動エネルギによってゴミは基体表面を移動することに
なる。例えばXeランプ等で昇温すればゴミのブラウン
運動を活性化することができる。基体表面を動き回って
いるゴミは、基体表面の数オングストローム程度の凹凸
によって跳ね上がり、この瞬間、基体とゴミとの間に働
くファンデルワールス力は最小になり、ゴミが基体から
最も離脱し易い状態となる。
【0027】またブラウン運動はゴミの不規則な運動で
あるため、基体に対して垂直な方向への運動も存在す
る。従ってこの作用においても基体とゴミの間に働くフ
ァンデアワールス力を最小となりうる。
【0028】ゴミを昇温させる際、その温度には細心の
注意を払わなければならない。本発明者は基体温度が8
0℃以上でゴミの除去効果が現れることを知見している
が、ブラウン運動を活性化させる上で温度は極力高い方
が効果的であることは前述の理由より明かである。しか
し、実際のプロセスでは基体表面に付着するゴミの種類
を断定することは非常に困難であり、その中には当然有
機物等も含まれる。従って有機物を溶解させる温度以下
(例えば200℃以下)での加熱が理想である。さら
に、プロセス全体を低温(400℃前後)でおこなうこ
とを考慮すると、たとえ有機物の付着が認められなくと
も、300℃以上の加熱は熱処理効果を及ぼす可能性が
あるため好ましくない。以上の理由から基体及びゴミの
加熱には80℃から300℃が好ましく、80℃から2
00℃がより好ましい。
【0029】
【実施例】
(実施例1)本発明の第1の実施例を図1を用いて説明
する。図において101は真空処理槽であり、例えばタ
ーボ分子ポンプ102及び粗引きポンプ103によっ
て、真空処理槽101内の真空度は10-10〜10-12
orrに保つことができる。105は真空排気通路で開
閉弁104を介して真空処理槽101と接続されてい
る。
【0030】真空処理槽101は、例えば真空融解した
SUS316Lでできており、その内面106は鏡面研
磨し、かつ不動態化処理されてCr23膜が形成され、
放出ガス及び水分の吸着が極めて少ない表面になってい
る。
【0031】107は基体であり、本実施例ではシリコ
ンウェハを用いている。もちろんシリコンウエハに限ら
ず、他の半導体基板(例えば化合物半導体基板)、磁性
体基板、超伝導体基板などであってもよい。108はシ
リコンウェハー107を保持するための支持台(基体を
保持する手段)であり、例えば真空もしくは静電吸着方
式による基体保持機構を有している。
【0032】109はシリコンウェハー107上に付着
しているゴミを示しており、110はガス吹き出し口1
09からシリコンウェハー107上に吹き付けられた例
えばN2ガスの流れを示している。
【0033】111はシリコンウェハー上に設置された
2ガスの吹き出し口で、ガス供給通路112と接続さ
れており、ガス供給制御弁113によって高速なN2
スをシリコンウェハー107上に定常的に流す為のもの
である。ここで114は高圧ガス供給源で、例えば高圧
2ボンベである。高圧N2ボンベ114は高圧ガス供給
通路115を通して定常流通路116および高圧ガス制
御部117と接続されている。この定常流通路116に
は例えば通電加熱機構またはその他の加熱機構118が
備えられており、N2ガスを約80℃に加熱することが
できる。117は高圧ガスの間欠的で俊敏な流れの制御
を行う機構を備えている。
【0034】本実施例では高速開閉弁119、120の
間欠的な高速開閉によって、高圧部121からガス供給
通路112およびガス吹き出し口111を通して間欠的
で俊敏な圧力変動をシリコンウェハー表面上の定常的な
ガスの流れに作用させることができる。本実施例では圧
力変動の発生頻度は最大10回/分であるが、高速開閉
弁119、120をさらに高速に駆動するか、または高
圧ガス制御部117を並列に多段設けることによって、
間欠的な圧力変動の発生頻度をさらに増やすことができ
る。
【0035】本実施例で用いたN2ガスの水分濃度は1
0〜100ppbに制御されているため、真空処理槽1
01内の水分濃度は少なくとも10ppm以下に保つこ
とができ、この時の吸着水分量は略々1×1015分子/
cm2である。これは、平均値で2分子層に相当する。
【0036】122はN2ガスおよびゴミの排気通路で
あり、開閉弁123を介して真空処理槽101と接続さ
れており、シリコンウェハー上から離脱したゴミはN2
ガスの流れにともなうようにして、開閉弁124を介し
て系外の例えばスクラバーのような排ガス処理装置に排
出される。また、排気通路122は開閉弁125および
粗排気通路126を介して粗引きポンプ103に接続さ
れており、真空処理槽内を減圧例えば100Torrに
保ちながらN2ガスおよびそれにともなうゴミを排出す
ることができる。
【0037】127は、シリコンウェハー107を昇温
するための、例えばXeランプである。128は真空処
理槽101に接続された光導入口で、例えば光学研磨さ
れた合成石英等の窓材129が備えられていることによ
り、Xeランプ127の光がシリコンウェハー107の
表面に均一に照射することができる。さらに、Xeラン
プ127の出力を制御することによってシリコンウェハ
ー107を昇温し、かつ一定の温度例えば100℃に保
つことができる。
【0038】130は基体収納槽であり、131は基体
を真空処理槽内へ自在に搬出入するための機構を備えた
搬送室である。基体搬送室131は開閉弁132を介し
て真空処理槽101に接続されており、基体搬送室13
1は開閉弁133を介して基体収納槽130に接続され
ている。基体収納槽130及び基体搬送室131の水分
濃度は真空処理槽101と同様に10ppm以下に制御
されている。
【0039】次に、図1に示した式の装置を用いてゴミ
除去の実験を行った結果について記述する。まず、実験
の流れを図1に基づいて説明する。
【0040】シリコンウェハー107上に平均粒径が約
0.3〜5.0μmのポリスチレンラテックス標準粒
子を散布し、レーザー散乱光方式のパーティクルカウン
ターを用いて予め粒子数を調べておき、これを基体収納
槽130に挿入し、槽内の水分濃度が10ppm以下に
なるようN2ガスによる置換を充分に行った後、基体搬
送室131を通して真空処理槽101内の支持台108
に固定した。さらにシリコンウェハー107をXeラン
プ127によって約100℃に昇温した。次に開閉弁1
13を開放し、吹き出し口111を通して約80℃のN
2ガスをシリコンウェハー107上に連続的に最大 25
0 l/minの流量で吹き付けた。さらに、高圧ガス
制御部117を作動させ、毎分10回の割合で間欠的な
圧力変動を同じくガス吹き出し口111より発生させ
た。吹き出されたN2ガスおよびシリコンウェハー10
7上から離脱したゴミは排気通路121を通して系外へ
排出した。
【0041】図2にシリコンウェハー上のゴミの除去効
果を示す。
【0042】図2より、0.3μm以上の粒子径を持つ
ゴミが効果的に除去されることがわかった。また、シリ
コンウェハーあるいはN2定常流を昇温せずに室温にお
いて、同様の実験を試みた。その結果、昇温時の場合と
比較すると0.3μmの粒子径のゴミが若干取れにくく
なっていることが観察された。続いて、N2ガス定常流
あるいはシリコンウェハーは昇温しておき、間欠的な圧
力変動を発生させずに実験を行ったが、0.3μm程度
以下の小さなゴミはほとんど除去されていなかった。
【0043】ゴミを昇温する手法として、例えばレーザ
等を用いて基体表面に付着しているゴミのみを昇温させ
ても前述同様にゴミの基体表面からの離脱の効果が期待
できる。しかし、基体に局所的な温度差が生じるため、
基体に形成された例えばMOSトランジスタ等のデバイ
スに損傷を与える可能性が大である。このため、本実施
例では基体と基体に付着したゴミとを同時に昇温した。
しかし、デバイスに影響を与えない場合においては、前
記レーザ等を用いてゴミのみを昇温させても同様な効果
が期待できる。
【0044】これまでの説明によって、本発明では従来
技術にないゴミを基体表面から非常に離脱し易い状態を
作りだせる事が明かである。基体表面から完全にゴミを
排除するためには、大流量のN2ガスを基体表面に吹き
付け、さらに間欠かつ俊敏な圧力変動(例えば衝撃波)
を加えることが非常に有効であることが実験事実より明
かである。
【0045】本実施例では、基体107表面上の高速な
2ガス定常流および間欠的で俊敏な圧力変動を基体1
07表面上に設置したガス吹き出し口111から同時に
供給する方式を用いたが、この方式にとらわれることは
なく、基体107上に高速ガスの定常流を供給する機構
が少なくとも一つ備えられていて、基体107上の定常
流に作用する間欠的で俊敏な圧力変動を発生させる機構
が少なくとも1つ備えられていれば、本発明によってゴ
ミが除去される作用によれば、如何なる方式をとっても
かまわない。さらに本実施例において、基体上のゴミ除
去に効果的な作用を及ぼす間欠的でかつ俊敏な圧力変動
として例えば衝撃波または圧力波を用いてもいっこうに
構わない。
【0046】その例を実施例1の図1および図3、図4
を用いて説明する。
【0047】まず、図3では、図1に示した真空処理槽
101に導入される高速なN2ガスの定常流はガス吹き
出し口301と間欠的で俊敏な圧力変動の発生部303
およびその吹き出し口302が区別されている。この例
では、定常流の供給は実施例1の図1と同様にシリコン
ウェハー上に垂直に供給され、間欠俊敏な圧力変動は他
の個所から基体上もしくは真空処理槽内全体に作用する
ような構成になっている。
【0048】図4の例においては、図1に示した真空処
理槽101に導入される高速なN2ガスの定常流はガス
吹き出し口401と間欠的で俊敏な圧力変動の発生部4
02およびその吹き出し口403が図3と同様に区別さ
れているが、この例では、間欠俊敏な圧力変動は実施例
1の図1と同様にシリコンウェハー上に垂直に供給さ
れ、定常流の供給が基体に対して水平に、ガス排気側に
向かっている構成となっている。
【0049】また、間欠的で俊敏な圧力変動の発生機構
についても、本実施例では、真空処理槽101外にその
機構を設け、発生した圧力変動をガス吹き出し口111
に伝達する方式をとっているが、例えば真空処理槽10
1内のガス吹き出し口に例えばオリフィス等のノズルを
設け、吹き出し口111自身に間欠的で俊敏な圧力変動
の発生機構を備えてもかまわない。すなわち、真空処理
槽101内に間欠的で俊敏な圧力変動を発生することが
できれば、その方法は何等問わない。
【0050】その例を実施例1の図1および図5を用い
て説明する。
【0051】図5においては、図1に示した真空処理槽
101に導入される間欠的で俊敏な圧力変動の発生機構
がガス吹き出し口501自身に備えられており、シリコ
ンウェハーに対して垂直に供給される。また、高速なN
2ガスの定常流はガス吹き出し口502より基体である
シリコンウェハーに対して水平に、ガス排気側に向かっ
ている構成となっている。本実施例において、高速なN
2ガスの定常流が図3のようにシリコンウェハーに対し
て垂直に供給され、間欠俊敏な圧力変動の発生機構を持
つ吹き出し口501が他の個所に設置されていても構わ
ない。
【0052】本実施例では、不活性なN2ガスによるゴ
ミの除去について言及してきたが、反応性ガス、例えば
Cl2ガスもしくはこれをArのような不活性ガスに混
入させたガスを基体表面上に定常的に流し、基体上の金
属性のゴミが、例えばAlであった場合、Cl2ガスと
Alとの反応によってAlCl2が形成され、これが揮
発性であることを考慮すると、間欠的で俊敏な圧力変動
との相乗作用によって、容易に除去可能である。
【0053】その他、例えば有機物のゴミに対しては、
例えばO3のような反応性ガスが適用可能であり、例え
ばSiO2のゴミに対しては、例えばHFガスが考えら
れる。
【0054】これらは、一例に過ぎないが、反応性ガス
を選択し、ガス系切り換え機構を設けることによって、
本発明の気相ゴミ除去作用とともに化学反応を積極的に
利用したさらに効果的なゴミ除去が可能である。
【0055】(実施例2)本発明の第2の実施例につい
て説明する。本実施例では、図1における真空処理槽1
01内の基体107及びその支持台108が回転できる
機構を有しているときについて図6を用いて説明する。
【0056】図6において、601は基体であり、本実
施例ではシリコンウェハーを用いている。602はシリ
コンウェハー601を保持するための支持台であり、例
えば真空もしくは静電吸着方式による基体保持機構を有
している。603はシリコンウェハ601および、支持
台602を回転するための回転機構であり、例えば毎分
1000回転に3秒で達する性能を有している。604
は、回転機構の例えば回転数及び回転時間等を制御する
制御部である。
【0057】次に、図6に示した式の装置を用いたゴミ
除去の実験方法及び結果について記述する。
【0058】シリコンウェハ上に付着させたゴミは、粒
径0.5μmのポリスチレンラテックス標準粒子を用
い、付着量は1cm2当たり約10個とした。約80℃
のN2ガスをシリコンウェハー601上に連続的に最大
250l/minの流量で吹き付け始めた1秒後に、制
御部604より制御信号を回転機構603に与えること
により、毎分0回転から1000回転に4秒間で達する
ようにした。シリコンウェハの1000回転での回転時
間は30秒間である。この後、シリコンウェハの回転を
止め、レーザ散乱光方式のパーティクルカウンタにてゴ
ミの数を測定した。実験結果より、シリコンウェハ上の
0.5μmの粒子は1cm2あたり約1個に減少したこ
とがわかった。
【0059】続いて、前述のゴミを付着させたシリコン
ウェハに約80℃のN2ガスをシリコンウェハー上に連
続的に最大 250l/minの流量で吹き付けなが
ら、シリコンウェハを3秒間1000回転で回転させた
後、回転を停止し、完全に回転が停止してから5秒後に
再びシリコンウェハを1000回転で回転させることを
10回繰り返した。シリコンウェハの回転が止まるたび
にシリコンウェハ上のゴミを測定した結果、例えば1回
目で1cm2あたり約1個であったゴミが、2回目で1
cm2あたり約0.8個、5回目では約0.5個に減少
し、以後ゴミの減少量は飽和傾向にあった。この結果よ
りシリコンウェハの回転、停止を繰り返すことがゴミの
除去に効果を示すことがわかった。
【0060】基体を回転させることによって、基体表面
に付着したゴミを除去できる機構としては、基体を回転
させた瞬間に基体のごく表面で生じる気体の乱流が作用
していると考えられる。この乱流によって基体表面に付
着しているゴミには基体に対して垂直の運動エネルギが
与えられ、基体表面から離脱すると考えられる。
【0061】本実施例ではシリコンウェハの回転数は毎
分1000回転であり、1000回転に達する時間は約
4秒間とした。しかし、これらの値はゴミを除去しよう
としている基体の形状、大きさ、並びに基体に付着して
いるゴミの種類等によって最適化すればよく、具体的に
は実験等により予め求めておけばよい。
【0062】さらに、前述の実験でシリコンウェハの回
転に、間欠且つ俊敏な圧力変動(例えば衝撃波)の発生
を加えても、シリコンウェハ上からゴミを除去すること
に効果を表す。
【0063】また、基体を回転させながら、例えばXe
ランプ照射によって基体表面の温度を例えば100℃に
昇温させてもゴミは効果的に基体表面から除去できると
考えられる。
【0064】(実施例3)本実施例を、図1および図7
を用いて説明する。図7で701は、図1の117の高
圧ガス制御の代わりに接続される電離窒素ガス制御部で
ある。また、702は真空紫外光源、例えば重水素ラン
プである。703は、硝子容器であり、ここでは円筒状
のパイプを用いた。704は、真空紫外光の反射板であ
る。 705、706は、高速開閉弁である。707よ
り、導入された窒素ガスは、706の高速開閉弁を介
し、703のガラス容器へ導入される。ここで、窒素ガ
スは、702の真空紫外光で電離する。704の真空紫
外光反射板は、前記電離効率を上げるべく作用するもの
である。703で電離した窒素ガスは、705の高速開
閉弁を介し、708に続く真空処理槽へ導入される。こ
こで実施例1で用いた真空処理槽101を用いた。電離
した窒素ガス110は、シリコンウェハ107の静電気
を中和すべく作用し、この中和により、気相中のゴミと
シリコンウェハ107の間に働く、静電気力を打ち消
し、気相中のゴミが、シリコンウェハに付着または再付
着する事を防止する。本実施例に於いては、電離した窒
素ガスを用いる事により、従来より約20%ゴミを減ら
す事が出来た。また重水素ランプの代わりに軟X線を用
いて、清浄で水分の少ない空気(10〜100ppm)
を電離させ場合でも、従来より約15%ゴミを減らす事
ができた。すなわち、窒素ガスの代わりに清浄な空気を
用いることも可能である。本実施例では、実施例1と同
じ実験用試料、ゴミ測定器を用いた。本実施例では、7
02の紫外線光源、軟X線光源を、701の内部に設置
したが、実施例1の様に128の光導入口を介し127
の位置に光源を設置しても良い。
【0065】(実施例4)本発明の第4の実施例につい
て説明する。本実施例では、図1における真空処理槽内
の基体支持台内部に例えば超音波発生器のような機械的
振動を発生する機構を組み込んだ場合について図8を用
いて説明する。
【0066】図8は、図1の基体支持台108の代わり
に用いたものである。図において、801は基体であ
り、本実施例ではシリコンウェハーを用いている。80
2はシリコンウェハー801を保持するための支持台で
あり、例えば真空もしくは静電吸着方式による基体保持
機構を有している。803は例えば30KHzから2M
Hzの超音波発生器であり、支持台802を介して、シ
リコンウェハ801に超音波振動が伝搬するようになっ
ている。
【0067】次に、図4に示した式の装置を用いたシリ
コンウェハ上からのゴミ除去の実験方法及び結果につい
て記述する。
【0068】基体にはシリコンウェハを用い、その上
に、粒径0.5μmのポリスチレンラテックス標準粒子
を1cm2あたり約10個付着させた。約80℃のN2
スをシリコンウェハー801上に連続的に最大250l
/minの流量で吹き付け始めた1秒後に、超音波発生
器803を作動させた。超音波発生器803の動作時間
は30秒間である。この後、超音波発生器803の動作
を停止させ、レーザ散乱光方式のパーティクルカウンタ
を用いゴミの数を測定した。このときのシリコンウェハ
上のゴミは1cm2あたり約1個であった。
【0069】次に、超音波発生器の動作時間を30秒間
とし間隔を5秒間あけて再び超音波発生器を30秒動作
させる操作を5回繰り返した。超音波発生器の動作時間
と動作時間の間にシリコンウェハに付着しているゴミの
数を測定した。結果として、超音波発生器の動作回数が
増加するにつれてシリコンウェハ上のゴミは減少し、最
終的にはシリコンウェハ上に付着しているゴミは1cm
2あたり約0.5個であった。
【0070】以上の実験より、例えば超音波のような機
械的な振動を与えることによって効率よく基体表面のゴ
ミを除去できることがわかった。もちろん本実施例の条
件によらず、条件を最適化することで、この方法により
さらに高効率でゴミを除去することが可能となる。
【0071】また、ここでは基体を振動させる手段とし
て例えば超音波発生器を用いたが、これは基体に振動を
与えることを目的としているため、このような機構を有
するものであればどのような手段を用いてもよい。
【0072】さらに、本実施例においては、実施例1で
述べた、例えば間欠且つ俊敏な圧力変動(例えば衝撃
波)や、実施例2で述べた基体を回転させる機構は用い
ていない。しかし、このような装置との組み合わせるこ
とによっても基体表面からのゴミ除去装置を構成するこ
とができる。
【0073】(実施例5)本実施例を実施例1で示した
図1及び図9を用いて説明する。図9において901は
水素ガス供給源で、例えば高圧水素ガスボンベである。
901は高圧水素ガス供給通路902および904に続
く図1のガス供給通路116を通して真空処理槽101
と接続されている。水素ガス供給通路902はステンレ
ス、Niまたはその他の金属製で、例えばシースヒータ
ーまたはその他の加熱機構903が備えられており、水
素ガスを例えば約900℃まで加熱することができる。
加熱された水素ガス供給通路902の金属内表面の触媒
作用により、供給された水素ガスの一部、または全部が
原子状水素となり、図1のガス供給通路116およびガ
ス吹き出し口111を通して真空処理槽101内の基体
107のシリコンウェハー上に供給される。
【0074】本実施例においては、実施例1で行った基
体表面上における高速ガスの定常流および間欠的かつ俊
敏な圧力変動に加え、真空処理槽101内のシリコンウ
ェハー107上に原子状水素を供給することによって、
実施例1で行った実験結果に比べさらに約30%ゴミを
減らすことができた。本実施例において、ゴミが除去さ
れる、またはゴミの付着が防止される機構についてはま
だ明らかではないが、シリコンウエハー表面を原子状水
素により水素終端表面にすることにより表面吸着水分が
減り、または表面が疎水性となり水分による基体とゴミ
との間の液架橋力を減少させたものと考えられる。本実
施例のようにシリコン表面を水素終端することにより、
表面吸着水分量は著しく減少する。
【0075】図9(a)に10ppm以下の水分濃度雰
囲気下における水素終端されたシリコン表面に吸着する
水分量を示す。水分濃度10ppm雰囲気下における表
面吸着量はたかだか1/50分子層にも満たない。すな
わち、実施例1にあげた、基体表面の吸着水分量が平均
値で2分子層以下となれば、真空処理槽101内の雰囲
気が水分濃度10ppmを越える場合においてもゴミの
除去が可能である。従って、水分濃度10ppm以下の
雰囲気において、本発明の作用が更に増すことはいうま
でもない。
【0076】本実施例では真空処理槽101外にその機
構を設け、発生した原子状水素をガス吹き出し口111
より供給する方法をとっているが、例えば真空処理槽1
01内に例えばタングステンフィラメントを設け、熱励
起による原子状水素発生機構を備えてもかまわない。す
なわち、真空処理槽101内に原子状水素を混入するこ
とができれば、原子状水素発生場所、およびその方法は
問わない。また、本実施例では基体にシリコンウエハー
を用いたがが、表面の水素終端が可能ならば基体の材質
は問わない。逆に、ゴミの表面を水素終端させることが
可能であれば、基体の材質を問わず本発明の作用があ
る。また、本実施例では原子状水素を用いたが、基体ま
たはゴミの表面の吸着水分量を減らす、または疎水性表
面にする等の、基体とゴミの間に働く付着力を減少させ
ることができればその方法は何等問わない。
【0077】(実施例6)本発明の第6の実施例につい
て説明する。本実施例では、実施例1で述べた図1にお
ける真空処理槽の構成において、基体に例えばシリコン
ウェハを用い、シリコンウェハ表面に定常的に供給する
ガス流の代わりに例えば液化N2のような常温で容易に
気化する液体を用いた場合について図10を用いて述べ
る。
【0078】図において、1001は液化N2タンクで
あり、例えば真空断熱された容器である。1002は液
化N2をシリコンウェハ1003表面に供給するための
供給通路であり、例えば真空断熱を施し、内面は約液化
2温度(77K)に保持されており、ほぼ液体の状態
で液化N2を吹き出し口1004まで搬送することがで
きる。1005は液化N2タンク内の圧力を一定に保つ
ための圧力調整弁であり、この圧力調整弁1005を開
閉することによって、液化N2タンク内の圧力を任意の
一定値に保つことができる。液化N2は、開閉弁100
6を解放することによって、液化N2タンク内の圧力に
より、供給通路1002を通りシリコンウェハ上に供給
される。吹き出し口1004はシリコンウェハ上に液化
2が例えば均一に噴射できる構造とした。さらに、1
004から噴射される液化N2の流量は液化N2タンク内
の圧力によって制御される。
【0079】次に実験方法及びその結果について述べ
る。基本的な実験手順は実施例1に沿っている。ゴミと
してはシリコンウェハ上に平均粒径0.5μmのポリス
チレンラテックス粒子を付着させた。予め、レーザ散乱
光方式のパーティクルカウンタによってゴミの数を測定
し、本実験でのゴミの数は1cm2当たり約10個であ
った。液化N2を供給するためのN2ガスの圧力は、10
kg/cm2とした。
【0080】シリコンウェハ上液化N2を60秒間散布
すると同時に、実施例1で述べた間欠且つ俊敏な圧力変
動を10秒間に一回、合計6回与えた。この後、再びレ
ーザ散乱方式のパーティクルカウンタによってシリコン
ウェハ表面に付着しているゴミの数を測定した。このと
きのシリコンウェハ上に付着しているゴミの数は1cm
2当たり約0.5個以下となった。この結果より、シリ
コンウェハに液化N2を供給しながら間欠且つ俊敏な圧
力変動を与えると、シリコンウェハ上からゴミを除去で
きることが明かとなった。
【0081】この作用としては、例えば液化N2のよう
に室温で容易に気化する液体は、一種の爆発のような作
用を伴って気化する。この際、波長が数μm程度の衝撃
波を伴い、この衝撃波が基体に付着しているゴミに対し
運動エネルギを与えていると考えらる。この運動エネル
ギによってゴミは非常に離脱し易い状態となり、さら
に、間欠且つ俊敏な圧力変動を加えることによって完全
にシリコンウェハ上から離脱すると考えられる。このよ
うに基体表面から離脱したゴミは、気化した液体が作り
出す定常的なガス流によって外部に搬送されると考えら
れる。
【0082】本実施例では、室温で容易に気化する液体
として、液化N2を用いた。しかし、この現象は、液体
が気化する際に発生するエネルギが作用しているといえ
るので、例えば、液化Arやイソプロピルアルコールの
ような室温で容易に気化する液体であればどのような液
体を使用しても、同様な効果があると考えられる。ま
た、室温で容易に気化する液体を供給する装置の構成に
関しても、本実施例は単なる1つの例にすぎず、液体の
状態で基体表面に供給できる機構であればどのような装
置を用いてもいっこうにかまわない。
【0083】さらに、実施例1より、基体を昇温する事
がゴミの除去に効果を及ぼすことから、気化温度を室温
のみならず、例えば100℃程度の昇温によって気化す
る液体を用いてもよい。
【0084】(実施例7)本実施例に於いて、本発明の
ゴミ除去装置を、例えばシリコンウェハを処理する半導
体製造装置にどの様に組み込むかを、本実施例を用いて
説明する。図11、12、13は、シリコンウェハを処
理する半導体製造装置を各々上から見た模式図である。
これら半導体製造装置は、シリコンウェハを処理する
為、複数の処理槽とシリコンウェハを各処理槽に、搬送
する手段を備えた搬送槽、シリコンウェハを収納したウ
ェハ・カセットを収納する槽を有したクラスター方式の
半導体製造装置である。これらクラスター方式の半導体
製造は、本実施例1に於いて、明記された様に各槽は、
例えば真空融解したSUS316で出来ており、その内
面は、鏡面研磨し、かつCr23膜で不動態化処理され
ており放出ガス及び水分の吸着が極めて少ない表面に成
っている。さらに本処理槽に用いる高圧ガスの水分濃度
は、10〜100ppbである。これにより本各真空槽
の水分濃度は、高々10ppm以下に保たれていること
は、言うまでもない。本図11に於いて、1101は、
シリコンウェハ上に付着したゴミを除去する為の、ゴミ
除去装置を有した真空槽、1102は、1103は処理
するウェハ及び処理終了後のウェハを収納する為のカセ
ットを収納する槽である。1104は、シリコンウェハ
を各処理槽に搬送する手段を有した搬送機構である。1
105は各処理槽にシリコンウェハを搬送する為の真空
槽である。1106,1107,1108,1109,
1110は、例えばシリコンウェハを処理する為のドラ
イ・エッチング処理、プラズマ成膜処理、熱分解成膜処
理、スパッタ成膜処理等の真空槽である。
【0085】各処理槽で処理されたシリコンウェハ上に
は、その処理槽内のゴミが付着する。ゴミを付着したま
ま、このウェハが次工程の処理槽に搬送され処理される
と、例えばドライ・エッチ処理槽へ搬送されると、ゴミ
がマスクとなりエッチング残りを生じる。又プラズマ成
膜処理装置へ搬送されると、ゴミが成膜中に取り込まれ
シリコンの大集積回路の長期的信頼性に悪影響を与え、
成膜平坦化にも問題が生じる。この様にシリコンウェハ
上に付着したゴミは、シリコンの大集積回路の製造の低
歩留の原因となる事は、よく知られた事である。本発明
に於いは、各槽の処理中にゴミが付着したウェハをゴミ
除去装置を有したゴミ除去槽に搬送し、シリコンウェハ
上に付着したゴミをシリコンウェハ上から除去する事が
出来る。本実施例に於いては、前記ゴミ除去槽を、11
02,1103の処理するウェハ及び処理終了後のウェ
ハを収納する為のカセットを収納する槽と、1105の
各処理槽にシリコンウェハを搬送する為の真空槽との間
に設置したが、ゴミ除去槽をクラスター方式の半導体製
造装置に接続し、シリコンウェハ上に付着したゴミを除
去する事が重要であり、例えば図12、図13に示す様
に、少なくとも一つ以上のゴミ除去槽を他の位置と接続
設置しても構わない。
【0086】(実施例8)本実施例に於いて、本発明の
ゴミ除去装置、もしくは、前記ゴミ除去装置を組み込ん
だ枚葉処理方式やクラスター方式の半導体製造装置を少
なくとも一部に有する事を特徴とする半導体製造ライン
にどの様に組み込むかを、本実施例を用いて説明する。
図14に於いて、1401は、シリコンウェハを枚葉毎
に各半導体製造装置に自動搬送する窒素雰囲気のトンネ
ルである(以後窒素トンネルと言う)。1402は、搬
送されるシリコンウェハである。例えば1403,14
04は、枚葉毎に処理する半導体製造装置である。14
05は、複数の処理槽と前記処理槽にシリコンウェハを
搬送する手段を有したクラスター方式の半導体製造装置
である。例えば1403は、反応性イオンエッチング装
置であり、1404は、プラズマ成膜装置である。14
06は例えばステッパであり、1407はイオン打ち込
み装置である。1409,1410,1411,1412,
1413は、本発明のゴミ除去装置である。1414
は、シリコンウェハを各処理槽に搬送する為の手段を有
した真空槽である。1415,1416,1417は、例
えばシリコンウェハを処理する為のドライ・エッチング
処理槽、プラズマ成膜処理槽、熱分解成膜処理槽、スパ
ッタ成膜処理槽等の真空槽である。本実施例1、7に於
いて、明記されていると同様に各槽及び窒素トンネル
は、例えば真空融解したSUS316で出来ており、そ
の内面は、鏡面研磨し、かつCr22膜で不動態化処理
されており放出ガス及び水分の吸着が極めて少ない表面
に成っている。さらに本処理槽に用いる高圧ガスの水分
濃度は、10〜100ppbである。これにより本各真
空槽の及び窒素トンネルの水分濃度は、高々10ppm
以下に保たれていることは、言うまでもない。
【0087】実施例7で明記した様に、ウェハ表面上に
付着したゴミは、シリコンの大集積回路の製造の低歩留
の大きな原因となっている。そこでこの問題を解決する
為に本実施例では、各処理槽でシリコンウェハを処理中
に付着したゴミを、ゴミ除去装置で除去し次工程の処理
槽に搬送する機能を有した半導体製造ラインを設計し
た。
【0088】これにより、処理槽で生じるゴミの影響を
最小限に出来る半導体製造ラインが達成出来た。本発明
に於いて、処理中に付着したゴミを次工程処理槽に、持
ち込まない事が重要であり、その目的を満足するもので
あれば、ゴミ除去装置を前記半導体製造ラインのどの位
置に設置しても良い。
【0089】
【発明の効果】本発明により、いかなる材料から成るゴ
ミに於いても、基体表面上に付着したゴミを、基体表面
上から除去出来る。本発明は、従来実用面で困難であっ
たドライ処理による気相中でのゴミ除去の手段を初めて
提供し、従来広く用いられているウェット処理は、本発
明により全てドライに置き換えることが処理可能になっ
た。このドライ化により、半導体等の製造装置および半
導体等の製造ラインのゴミ除去工程の自動化、インライ
ン化が初めて可能になり、製造歩留まりを飛躍的に高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を説明するための装置構成図である。
【図2】シリコンウェハー上のゴミの除去効果を示す図
である。
【図3】実施例1の変形例を説明するための装置構成図
である。
【図4】実施例1の他の変形例を説明するための装置構
成図である。
【図5】実施例1の装置の圧力変動機構の概念構成図で
ある。
【図6】実施例2を説明するための装置構成図である。
【図7】実施例3を説明するための装置構成図である。
【図8】実施例4を説明するための装置構成図である。
【図9】実施例5を説明するための装置構成図である。
【図10】実施例6を説明するための装置構成図であ
る。
【図11】実施例7を説明するための装置構成図であ
る。
【図12】実施例7の変形例を説明するための装置構成
図である。
【図13】実施例7の他の変形例を説明するための装置
構成図である。
【図14】実施例8を説明するための装置構成図であ
る。
【符号の説明】
101 真空処理槽、 102 分子ポンプ、 103 粗引きポンプ、 104 開閉弁、 105 真空排気通路、 107 シリコンウエハー(基体)、 108 支持台(基体を保持する手段)、 109 ゴミ、 110 N2ガスの流れ、 111 N2ガスの吹き出し口、 112 ガス供給通路、 113 ガス供給制御弁、 114 高圧ガス供給源、 115 高圧ガス供給通路、 116 定常流通路、 117 高圧ガス制御部、 118 加熱機構、 119,120 高速開閉弁、 121 高圧部、 122 排気通路、 123,124,125 開閉弁、 126 粗排気通路、 127 Xeランプ、 128 光導入口、 129 窓材、 130 基体収納槽、 131 搬送室 131,132,133 開閉弁。
フロントページの続き (72)発明者 林 主税 神奈川県茅ケ崎市萩園2500番地日本真空 技術株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−211127(JP,A) 特開 平4−120730(JP,A) 特開 平4−348522(JP,A) 特開 平4−242952(JP,A) 特開 昭64−1237(JP,A) 特開 昭46−55056(JP,A) 実開 平2−126113(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B08B 1/00 - 1/04 B08B 5/00 - 13/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つの処理槽と、前記処理槽
    内において基体を保持する手段と、前記基体表面の吸着
    水分量を平均2分子層以下とするため前記基体表面に水
    分濃度100ppb以下で、且つ、前記基体上での流速
    が10m/sec以上となるようなガスを供給する手段
    とを備えたことを特徴とする基体表面からの気相ゴミ除
    去装置。
  2. 【請求項2】 間欠的な圧力変動を少なくとも前記基体
    表面に発生させるための手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の基体表面からのゴミ除去装置。
  3. 【請求項3】 前記間欠的な圧力変動を少なくとも基体
    表面に発生させる手段として、衝撃波もしくは圧力波を
    発生させる機構を備えたことを特徴とする請求項2に記
    載の基体表面からの気相ゴミ除去装置。
  4. 【請求項4】 前記基体を80℃以上300℃以下の温
    度に上昇させる手段を備えたことを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載の基体表面からの気相ゴ
    ミ除去装置。
  5. 【請求項5】 前記基体を80℃以上200℃以下の温
    度に上昇させる手段を備えたことを特徴とする請求項4
    に記載の基体表面からの気相ゴミ除去装置。
  6. 【請求項6】 前記基体表面の吸着水分量が平均値で2
    分子層以下となるよう構成したことを特徴とする請求項
    1ないし5のいずれか1項に記載の基体表面からの気相
    ゴミ除去装置。
  7. 【請求項7】 前記処理槽内に正負の電荷を供給し、前
    記処理槽内に存在する静電気を除去するための手段を有
    したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項
    に記載の基体表面からの気相ゴミ除去装置。
  8. 【請求項8】 前記基体を回転させる手段を有したこと
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の
    基体表面からの気相ゴミ除去装置。
  9. 【請求項9】 前記基体に、超音波もしくは機械的振動
    またはその両方を供給する手段を有したことを特徴とす
    る請求項1ないし8のいずれか1項に記載の基体表面か
    らの気相ゴミ除去装置。
  10. 【請求項10】 前記ガスに原子状水素を混入させる手
    段を有したことを特徴とする請求項1ないし9のいずれ
    か1項に記載の基体表面からの気相ゴミ除去装置。
  11. 【請求項11】 前記基体表面に液体窒素、液体アルゴ
    ン、イソプロピルアルコール等の常温で容易に気化する
    液体を供給する手段を有したことを特徴とする請求項1
    ないし10のいずれか1項に記載の基体表面からの気相
    ゴミ除去装置。
  12. 【請求項12】 前記ガスが反応性ガスもしくは少なく
    とも反応ガスを一部に含んだガスであることを特徴とす
    る請求項1ないし11のいずれか1項に記載の基体表面
    からの気相ゴミ除去装置。
  13. 【請求項13】 複数の処理槽と前記処理槽に基体を搬
    送する手段を有した基体処理装置において、前記複数の
    処理槽の少なくとも1つに請求項1ないし12のいずれ
    か1項に記載の基体表面からの気相ゴミ除去装置が組み
    込まれていることを特徴とするプロセス装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし12のいずれか1項に
    記載の基体表面からの気相ゴミ除去装置を少なくとも一
    部に有することを特徴とするプロセスライン。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載のプロセス装置を少
    なくとも一部に有することを特徴とするプロセスライ
    ン。
  16. 【請求項16】 処理層内の水分濃度を10ppm以下
    とし、且つ、基体上での流速が10m/sec以上とな
    るように、基体表面に水分濃度10ppm以下のガスを
    流し前記基体表面の吸着水分量を平均2分子層以下と
    することを特徴とする基体表面からの気相ゴミ除去方
    法。
  17. 【請求項17】 間欠的な圧力変動を少なくとも前記基
    体表面に発生させることを特徴とする請求項16記載の
    基体表面からの気相ゴミ除去方法。
  18. 【請求項18】 前記基体を300℃以下の温度に上昇
    させる手段を備えたことを特徴とする請求項16または
    17に記載の基体表面からの気相ゴミ除去方法。
  19. 【請求項19】 前記基体表面の吸着水分量が平均値で
    2分子層以下とすることを特徴とする請求項16ないし
    18のいずれか1項に記載の基体表面からの気相ゴミ除
    去方法。
  20. 【請求項20】 前記処理槽内に正負の電荷を供給し、
    前記処理槽内に存在する静電気を除去することを特徴と
    する請求項16ないし19のいずれか1項に記載の基体
    表面からの気相ゴミ除去方法。
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