JP3279034B2 - 運行管理制御装置およびその方法 - Google Patents

運行管理制御装置およびその方法

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JP3279034B2 JP00890094A JP890094A JP3279034B2 JP 3279034 B2 JP3279034 B2 JP 3279034B2 JP 00890094 A JP00890094 A JP 00890094A JP 890094 A JP890094 A JP 890094A JP 3279034 B2 JP3279034 B2 JP 3279034B2
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隆己 江川
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神鋼電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工場等の無人搬送シス
テムにおいて、無人搬送車の運行を管理し、搬送経路の
決定等を行う運行管理制御装置およびその方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図10は複数の無人車を有する自動搬送
システムのシステム構成図である。この図において、5
0は無人搬送システムの管理を行う運行管理制御装置、
101は廊下型の走行路、#1、#2、・・・、#5は
無人車である。また、1、2、・・・、28は走行路1
01上に点在するノードであり、無人車#1ないし#5
はこれらのノードにおいて停止、方向転換、および搬送
物の積み降ろし作業を行う。また、運行管理制御装置5
0は、無人車#1ないし#5の各々の走行経路および移
動順序を決定し、その結果を無線などの通信手段により
送信する。無人車#1ないし#5はその送信信号を受信
し、その受信信号が示す経路および順序で移動を行う。
【0003】図11は運行管理制御装置50の構成を示
すブロック図であり、この図において、51は動作計画
部、52は経路計画部、53は経路探索部である。経路
探索部53および経路計画部52は、同一走行区間を互
いに逆方向に走行することがないように無人車#1ない
し#5の移動経路(基本経路)を決定する。
【0004】動作計画部51は、各無人車#1ないし#
5の移動を時間的に調べ、移動不能状態となる場合に
は、経路の変更/追加、移動順序の規制を行い、移動不
能状態を解消する。この経路および移動順序の決定の詳
細については、運行管理制御装置(特願平5−3109
32号)で述べられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図12は、運行管理制
御装置50が行う処理の説明図であり、同図(a)は経
路探索部53および経路計画部52によって求められた
基本経路を示す。この図において、無人車#1ないし#
5の走行経路は、実線、点線、破線、一点鎖線、二点鎖
線で各々示されており、例えば無人車#1の基本経路
は、ノード13、12、11、・・・、2である。
【0006】動作計画部51は、この基本経路に基づい
て動作計画を行い、各無人車#1ないし#5の移動が時
間的に調べられる。ここで、 ノード16において移動を終了し待機状態になる無
人車#2は、無人車#5の移動の邪魔になるため、ノー
ド16→15→1と退避し、 ノード3において待機状態になる無人車#3は、無
人車#1の移動の邪魔になるため、ノード3→2→1と
退避しようとし、 ノード5において待機状態になる無人車#4は、無
人車#1の移動の邪魔になるため、ノード5→4→18
と退避し、 さらに無人車#4がノード18において無人車#5
の移動の邪魔になるため、ノード18→17→16→1
5→1と退避し、 さらに無人車#2がノード1において無人車#4の
退避の邪魔になるため、ノード1→2と退避する(図1
2(b)参照)。
【0007】この状況において、無人車#3は無人車#
2が邪魔となりノード1へは退避できず、無人車#1も
移動目標であるノード2へ進めない。また、無人車#2
は左右を無人車#4、#3に挟まれているため、他のノ
ードへ退避できない。これにより動作計画部51によっ
て解消できない移動不能状態となる。
【0008】このように、基本経路をただ単に逆走行区
間がないように決めるだけでは、複数の無人車が異なる
経路で特定のノードへ集合してしまい、退避動作などに
よって移動不能が解消できない場合が考えられる。
【0009】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、逆走行区間が無く、さらに待機状態となった
無人車の逃げ道を塞がないような基本経路を求めること
ができる運行管理制御装置およびその方法を提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
停止位置である複数のノードと、前記ノード間を接続す
る接続路からなる走行路を走行する複数の無人車の運行
を制御する運行管理制御装置において、前記走行路の各
接続路を挟んで隣合う端点を結んでループを検出するル
ープ検出手段と、前記ループ検出手段において検出され
たループに方向を設定する方向付け手段と、前記方向付
け手段において設定された方向に沿うように無人車の走
行経路を探索する経路探索手段とを有することを特徴と
している。
【0011】請求項2記載の発明は、停止位置である複
数のノードと、前記ノード間を接続する接続路からなる
走行路を走行する複数の無人車の運行を制御する運行管
理制御方法において、前記走行路の各接続路を直線状に
接続した直線区間を求める第1ステップと、前記第1ス
テップにおいて得られた直線区間同士を結ぶことによっ
てループを形成する第2ステップと、前記第2のステッ
プにおいて得られたループに方向付けを行う第3ステッ
プと、前記第3ステップにおいて得られる方向付けされ
たループに対応して接続路に同方向の方向付けを行う第
4ステップと、前記第4ステップにおいて方向付けされ
た方向に沿って無人車が走行するような経路を求める第
5ステップとを有することを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、ループ検出手段
走行路の各接続路を挟んで隣合う端点を結んでループ
を検出し、方向付け手段がそのループに方向付けを行
い、経路探索手段がその方向付けに従って各無人車の経
路を決定するため、複数の無人車が特定のノードに集中
するような場合においても無人車の移動が滞ることがな
い走行経路を得ることができる。
【0013】請求項2記載の発明によれば、第1ステッ
プで走行路の各接続路を直線状に接続した直線区間を求
め、第2ステップでそれらの直線区間同士の組み合わせ
によってループを形成し、第3ステップでそれらのルー
プに方向付けを行い、第4ステップでその方向付けに従
って各接続路を方向付けし、第5ステップでそれら方向
付けされた接続路の方向に従って各無人車の走行経路を
求めるため、複数の無人車が特定のノードに集中するよ
うな場合においても無人車の移動が滞ることがない走行
経路を得ることができる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の一実施例に
ついて説明する。図1は本実施例による運行管理制御装
置102の構成を示すブロック図である。この図におい
て、103は運行制御データメモリであり、各無人車の
移動経路、移動順序などを記憶する。104は搬送指示
テーブルメモリであり、搬送物の位置や搬送先などを記
憶する。105は、無人車データメモリであり、各無人
車の現在位置、移動方向などの状態を記憶する。106
は、走行路データメモリであり、走行路上の各ノードの
座標と、その接続関係と方向、コストなどを記憶する。
ここでコストとは、例えば隣接ノード間の移動時間など
の走行の行い易さを示す指標であり、各接続路(以降、
シーンと称す)毎に予め設定されている。なお、1つの
シーンは互いに逆方向の2つのアークからなり、例え
ば、ノード1、2間のシーンはノード1→2とノード2
→1のアークを有する。
【0015】また、107は無人車の最適な走行経路お
よび動作順序を決定する制御部である。この制御部10
7はCPU等により構成され、機能的には動作計画部1
08、経路整列部109、経路探索部110、およびル
ープ候補検出部111に分けることができる。これらの
動作計画部108、経路整列部109、経路探索部11
0、およびループ候補検出部111については以下で詳
述する。
【0016】A:経路探索部110 まず、経路探索部110は、経路整列部109から供給
される経路探索指示に従って、出発点(ノード)および
目標点(ノード)を結ぶ全ての経路を求める。次に、走
行路データメモリ106に記憶されたコストから、各経
路のコストをそれぞれ積算し、そのコストが最小となる
経路を選択する。ただし、経路探索指示に後述する方向
付けを示す方向情報が含まれる場合には、方向付けされ
たシーンを逆方向に移動する経路は選択されない。
【0017】以上の方法で求めた経路(初期経路)は経
路整列部109へ出力される。なお、ここで作成された
経路は、他の無人車の走行経路との競合は考慮されてい
ない。
【0018】B:ループ候補検出部111 ループ候補検出部111は、図2に示すフローチャート
に従って以下で述べるループ候補検出処理を行う。
【0019】まず、ステップSa1において、走行路の
各シーンを直線状にできるだけ長く接続した直線区間を
全て求める。ただし、 1)両方向走行可能 2)シーンの端点を結ぶ経路がそのシーン以外に存在す
る の条件を満たすシーンを対象とする。ここで、2)の条
件を満たさないシーンを単線区間と称する。
【0020】次に、ステップSa2において、前ステッ
プSa1で求められた直線区間の端点のうち一つのシー
ンを挟んで隣合う端点を結び、それによってできるルー
プがループ候補とされる。
【0021】そして、ステップSa3では、前ステップ
Sa2で求められたループ候補から、時計回り(CW)
と反時計回り(CCW)の2つの方向のループ候補が作
成される。
【0022】また、以上の処理によって求められたルー
プ候補は、走行路データメモリ106に記憶される。
【0023】C:経路整列部109 経路整列部109は、図3に示すフローチャートに従っ
て以下で述べる経路整列処理を行う。
【0024】まず、ステップSb1では、上述した経路
探索部110に指示を出し、初期経路を求める。このと
き、走行路101の各シーンに方向付けは行われていな
い。
【0025】次に、ステップSb2において、上述した
ループ候補検出部111において検出された直線区間の
それぞれにカウンタを用意し、その値を「0」に設定す
る。このとき、カウンタは各々の直線区間に対して+方
向と−方向の2つが用意される。また、直線区間および
ループ候補は、走行路データメモリ106に記憶されて
いる。
【0026】ステップSb3では、ステップSb1で求
めた初期経路に含まれるシーンを取り出し、これを含む
直線区間が有れば、それと同じ方向のカウンタをインク
リメント(+1)する。このようにして、全てのシーン
が調べられ、カウンタの値が適時更新される。
【0027】ステップSb4では、ステップSb3にお
けるカウント結果を比較し、+方向と−方向のカウンタ
の値の差が最も大きい直線区間を選択する。
【0028】ステップSb5では、前ステップSb4に
おいて直線区間が見つからない場合を検出し、これが検
出された場合にはステップSb8へ進む。
【0029】次のステップSb6では、上記ステップS
b4において選択された直線区間のカウンタ値の大きい
方のカウンタの方向に、同直線区間を方向付けする。
【0030】そして、ステップSb7では、前ステップ
SP6において方向付けを行った直線区間とループを構
成する別の直線区間と、それら2直線区間を結ぶシーン
を、方向付けされた直線区間の方向に合わせて方向付け
する。そして、その新たに方向付けした直線区間とルー
プを構成するさらに別の直線区間がある場合には同様な
方向付けを行う。このようにして可能なかぎり方向付け
を繰り返し、ステップSb4へ戻る。つまり、対象とな
る直線区間が無くなるまで、ステップSb4からステッ
プSb7までの処理が繰り返し実行される。
【0031】ステップSb8では、方向付けされた順に
シーンを取り出し、そのシーンを通行禁止にしても、以
下の2つの条件 1)そのアークの始点(ノード)に無人車が入り込んだ
場合、他に移動できるノードがある。 2)そのアークの終点(ノード)に無人車が移動するこ
とができる。 が共に満たされる場合には、そのアークを通行禁止にす
る。もし、上記2つの条件を満たさないアークを通行禁
止にすると、そのアークの始点および終点における無人
車の移動に支障をきたす。
【0032】次にステップSb9では、再び経路探索部
110によって、方向付けされた走行路における各無人
車の経路を求める。この結果、走行経路に逆走行区間が
無い場合には、その走行経路が基本経路となり、処理を
終了する。
【0033】もし逆走行区間がある場合には以下の処理
を行う。 まず、初期経路に基づいて、各無人車が互いに逆方向
に移動を行う区間(逆方向区間)を求める。
【0034】各無人車の経路の逆方向区間のコストを
積算し、コストが最大となる無人車(着目無人車)を選
出する。
【0035】そして、着目無人車の経路の逆方向区間
のうちまだ方向付けされていない経路を同無人車の移動
方向の逆方向に方向付けし、一方通行とする。この方向
付けは、上述した直線区間の方向付けあるいは既にで
行われた方向付けに追加される。
【0036】経路探索部110へ探索指示を出し、こ
の方向付けされた走行路において全ての無人車の経路を
求め直す。ここで、経路が求められない無人車がある場
合には、において行った方向付けを解除し、で選出
された着目無人車の次にコストの大きい無人車を着目無
人車とし、再びの処理を行う。
【0037】そして、その経路に基づいて逆方向区間
を求める。ここで、逆方向区間が無い場合は、そのとき
の走行経路が最終的な基本経路となり、処理を終了す
る。また、逆方向区間があるばあいには、の処理に戻
り〜の処理を逆走行区間が無くなるまで繰り返す。
【0038】以上説明した経路整列処理によって、逆走
行区間が無い基本経路が得られ、その基本経路は次に述
べる動作計画部108へ出力される。
【0039】C:動作計画部108 動作計画部108は、経路整列部109から供給される
基本経路に基づいて各無人車の移動を時間的に調べ、移
動順序を調整したり、必要に応じて経路を変更、追加す
るなどして、全無人車の目標点までの移動動作を計画す
る。なお、この動作計画部108における経路の探索
は、既に方向付けされた走行路において、経路探索部1
10および経路整列部109が行う。
【0040】動作計画部108の行う動作計画処理を以
下で説明する。 まず、上述した基本経路と走行路の各シーンの移動時
間(コスト)に基づいて、各無人車を順次移動してい
く。この間、移動中のある無人車の移動先に作業を終え
て待機状態にある他の無人車が存在する場合に、その待
機状態の無人車を他のノードに退避させる経路(退避経
路)を求め、待機中の無人車の経路にその退避経路を追
加する。
【0041】上記の処理において、複数の無人車が
狭い領域に密集してしまい、上述した退避動作を行って
も予定していた経路で進むことができない、いわゆるデ
ッドロックの状況に陥った場合には、まず、各無人車の
移動順序を調整する。つまり、ノードの通過順序を変更
することで、デッドロックの解消を試みる。
【0042】上記の処理においてデッドロックが解
消できない場合には、そのデッドロックの要因となる無
人車の迂回経路を求め、それを現在の経路と交換するこ
とでデッドロックの解消を試みる。
【0043】上記の処理においても迂回動作がとれ
ない場合は、適当な無人車の経路に一旦別のノードへ退
く待避経路を追加し、その待避によって他の無人車に道
を譲った後、再び元の経路で移動を行うことで、デッド
ロックの解消を試みる。
【0044】上記〜の処理を繰り返し、動作計画
を行う。ただし、デッドロックが解消できない場合に
は、動作計画失敗で処理を終了する。
【0045】D:動作例1 上述した運行管理制御装置102の動作を図4(a)に
示す梯子型走行路101を用いて説明する。
【0046】ループ候補検出部111は、走行路データ
メモリ106から走行路101のシーン構成を読み出
し、上述したループ候補検出処理(図2)を行う。
【0047】まず、ステップSa1において、以下の2
つの直線区間が求められる(図4(a))の太線)。 直線区間:ノード1-2-3-4-5-6-7-8-9-10-11-12-13-14 直線区間:ノード15-16-17-18-19-20-21-22-23-24-25
-26-27-28
【0048】次に、ステップSa2において、上記直線
区間の端点であるノード1および15、14および28
がそれぞれ結ばれ、1つのループ候補が作成される。
【0049】そして、ステップSa3では、ノード1→2
→3→・・・→13→14を直線区間+、その逆方向を直
線区間−で表し、同様にノード15→16→17→・・・→
27→28を直線区間+、その逆方向を直線区間−で表
すとすると、以下に示す2つのループ候補が得られる。 ループ候補(CW) :直線区間− → 直線区間
+ ループ候補(CCW):直線区間+ → 直線区間
【0050】以上の処理結果は走行路データメモリ10
6に記憶される。ここで、もし仮にノード20、21間
が通行禁止である(図5参照)場合には、ノード6、7
間、ノード7、8間、ノード21、22間の3つのシー
ンは単線区間となるため、直線区間に含められない。こ
のため、図4の太線で示す4つの直線区間が得られる。 直線区間:ノード1-2-3-4-5-6 直線区間:ノード8-9-10-11-12-13-14 直線区間:ノード15-16-17-18-19-20 直線区間:ノード22-23-24-25-26-27-28
【0051】そして、ループ候補は直線区間および
から、ループ候補は直線区間およびから得られ
る。 ループ候補(CW) :直線区間− → 直線区間
+ ループ候補(CCW):直線区間+ → 直線区間
− ループ候補(CW) :直線区間− → 直線区間
+ ループ候補(CCW):直線区間+ → 直線区間
【0052】次に、経路整列部109は、経路整列処理
(図3参照)に従って、経路探索部110へ探索指示を
出し、図6(a)に示す初期経路を得る(ステップSb
1)。この図において、無人車#1ないし#6の経路
は、実線、点線、破線、一点鎖線、二点鎖線、太線で示
されており、例えば無人車#1は、出発点であるノード
18から目標点であるノード3へノード4を経由して移
動する経路が初期経路として設定されている。
【0053】そして、ステップSb3では、カウンタの
インクリメントが行われ、例えば、ノード3,4間のシ
ーンは無人車#1および#2の走行経路に含まれ、無人
車#1および#2はその経路を−方向に移動を行うた
め、直線区間の−方向のカウンタの値に2が加算され
る。また、このシーンは無人車#6が+方向に移動を行
うため、直線区間の+方向のカウンタがさらにインク
リメントされる。以下にこのときのカウンタの計数結果
を示す。 直線区間+のカウンタ値=5、直線区間−のカウン
タ値=8 直線区間+のカウンタ値=0、直線区間−のカウン
タ値=18
【0054】直線区間のカウンタ値の差は3、直線区
間のカウンタ値の差は18であり、直線区間が選択
される(ステップSb4)。
【0055】そして、ステップSb6で、直線区間が
−方向に方向付けさる。
【0056】次のステップSb7では、直線区間が+
方向に方向付けされ、ノード1,15間のシーンがノー
ド15→1の方向に、ノード14,28間のシーンがノ
ード14→28の方向に各々方向付けされる(図6
(b)太矢印)。
【0057】そしてステップSb9では、ノード10,
24間などに逆走行区間が検出され、その逆走行区間を
無くすために、ノード10→24、22→8に方向付け
が追加され、経路探索部110において再び経路を求め
直す。
【0058】図6(c)はその結果である基本経路を示
す運行図であり、全ての無人車の経路の方向は方向付け
された全てのシーンの方向と同方向であると共に、逆走
行区間は存在しない。
【0059】そして、動作計画部108は、上述した基
本経路に退避経路を加え、全ての無人車の目標点までの
経路と移動順序の計画を完了する。このように、各経路
はループ候補となった直線区間を巡回可能なようにセッ
トされるので、たとえ近隣のノードに無人車が集中した
としても移動が滞ることはなく、待機中の無人車も順次
退避を行うことができる。
【0060】図7は、運行管理制御装置の動作計画を走
行路101においてシミュレーションした結果を示す図
である。この図において、計画手法2は上述した動作例
の手法であり、計画手法1は経路整列処理(図3参照)
のステップSb9のみで基本経路を求める手法である。
つまり、計画手法1は逆走行区間が無いように基本経路
を求める手法である。また、走行する無人車の数を1か
ら10台まで順次増やして各々1万回シミュレーション
を行っている。このときの各無人車の出発点および目標
点をランダムに設定している。
【0061】また、「成功」は動作計画の成功回数、
「完了」は全ての無人車が移動や作業(目標点におい
て、5秒間移載を行う)を終えて待機になった時刻、
「到着」は無人車が待機になるなる時刻を台数で平均し
たもの、「待ち」は各無人車が目標点へ移動をする間に
待たされた時間の平均、「退避」は各無人車が作業を終
えて退避するのに要した平均時間である。
【0062】この図に示すように、計画手法1では無人
車の数が7〜10台の場合に動作計画を失敗するケース
が見られるが、計画手法2では全ての場合において成功
している。また、完了時刻についても、無人車の数が7
台以上の場合には計画手法2の方が速く完了している。
【0063】E:動作例2 ここでは、図8に示す一般的な走行路130における運
行管理制御装置102のループ候補検出処理と経路整列
処理について説明する。
【0064】走行路130の場合、ループ候補検出処理
(図2参照)によって、単線区間はノード7、14間、
ノード13、14間、ノード間14、15、ノード1
1、12間、ノード12、24間、ノード間19、2
0、ノード20、21間、ノード23、24間の計8シ
ーンであり、以下に示す8つの直線区間が得られる。 直線区間:ノード1-2-3-4-5 直線区間:ノード6-7-8-9-10-11 直線区間:ノード16-17-18 直線区間:ノード3-9-16 直線区間:ノード4-10-17 直線区間:ノード5-11-18 直線区間:ノード21-22-23 直線区間:ノード25-26-27
【0065】そして、これらの直線区間の組み合わせに
より、以下のループ候補が得られる。 ループ候補:{直線区間,直線区間} ループ候補:{直線区間,直線区間} ループ候補:{直線区間,直線区間} ループ候補:{直線区間,直線区間} ループ候補:{直線区間,直線区間}
【0066】ここで、ループ候補に含まれる直線区間
は、その一部(ノード9-10-11)の区間だけがループ
形成に寄与する(図8参照)。
【0067】次に、経路整列処理(図3参照)によっ
て、図9(a)に示すような初期経路が得られる。この
図において、無人車#1ないし#5の経路は、実線、点
線、破線、一点鎖線、二点鎖線で各々示されており、例
えば無人車#1には、出発点であるノード4からノード
3,2を通って目標点であるノード1へ移動する経路が
設定される。
【0068】次に、ステップSb3において、カウンタ
の値が適時更新され、以下に示す計数結果が得られる。 直線区間+のカウンタ値=3、直線区間−のカウン
タ値=3 直線区間+のカウンタ値=5、直線区間−のカウン
タ値=2 直線区間+のカウンタ値=0、直線区間−のカウン
タ値=1 直線区間+のカウンタ値=1、直線区間−のカウン
タ値=0 直線区間+のカウンタ値=0、直線区間−のカウン
タ値=0 直線区間+のカウンタ値=2、直線区間−のカウン
タ値=0 直線区間+のカウンタ値=0、直線区間−のカウン
タ値=1 直線区間+のカウンタ値=0、直線区間−のカウン
タ値=0
【0069】これにより、ステップSb6で、まず直線
区間が+方向に決まる。そしてループ候補の中から直
線区間を含むループ候補の別の直線区間が−方向
に、同じくループ候補の直線区間が−方向に各々規
定される(ステップSb7)。
【0070】再びステップSb4に戻り、まだ方向付け
されていない直線区間の中から直線区間が選択され、
+方向に方向付けされる。そしてループ候補の直線区
間が−方向にセットされる。
【0071】この処理を繰り返し、順次直線区間が
+、直線区間が−、直線区間が+にセットされ、 ループ候補はCW 方向付け順位1 ループ候補はCCW 方向付け順位2 ループ候補はCCW 方向付け順位3 ループ候補はCW 方向付け順位4 ループ候補はCW 方向付け順位5 が得られる。
【0072】ステップSb8において、それらの方向と
逆向きのアーク 1→2,2→3,3→4,4→5,5→11,11→10,10→9,9→
8,8→7,7→6,6→19→16,16→17,17→18,18→11,
11→10,10→9 5→4,11→5,18→11,17→18,10→17,4→10 3→4,4→10,10→17,17→16,16→9,9→3 21→22,22→23,23→27,27→26,26→25,25→21 を順次通行禁止にすることを試みる。ただし、アーク5
→4,11→5,17→16,16→9 については、ステップSb
8の説明で述べた2つの条件が満たされないため通行禁
止とされない。図9(b)は、この方向付けの結果を示
した図であり、矢印によりその方向が示されている。
【0073】次に、図9(c)に示すような基本経路が
求められる。この図において、各無人車の経路は図9
(a)の初期経路と同一の線種で示されている。また、
この基本経路は初期経路と比べ、無人車#3、#4、お
よび#5の経路が、 無人車#3:ノート゛5→11→18→17 から 5→4→3
→9→10→11→18→17 無人車#4:ノート゛3→9→8→7→14→13 から 3→2→1
→6→7→14→13 無人車#5:ノート゛8→2→3→4→5 から 8→9→10
→11→5 へ変わっている。また、ノード11→5を通行禁止にし
なかったため、無人車#5の基本経路を得ることができ
ている。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、各無人車が走行路上を循環可能なように走行路に方
向付けを行い、その方向付けに従って各無人車の走行経
路を求めるため、複数の無人車が特定のノードに集中す
るような場合においても移動が滞ることのない走行経路
を得ることができ、従って、動作不能状態を未然に防ぐ
ことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における運行管理制御装置1
02のブロック構成図である。
【図2】ループ候補検出処理を示すフローチャートであ
る。
【図3】経路整列処理を示すフローチャートである。
【図4】動作例1において、走行路101におけるルー
プ候補検出処理で検出された直線区間(a)とループ候
補(b)を示す図である。
【図5】走行路120におけるループ候補検出処理によ
って検出された直線区間とループ候補を示す図である。
【図6】動作例1における、初期経路(a)、方向付け
(b)、基本経路(c)を示する図である。
【図7】運行管理制御装置102の動作をシミュレーシ
ョンした結果を示す図である。
【図8】動作例2において、走行路130におけるルー
プ候補検出処理で検出されたループ候補を示す図であ
る。
【図9】動作例2における、初期経路(a)、方向付け
(b)、基本経路(c)を示する図である。
【図10】無人車搬送システムのシステム構成図であ
る。
【図11】運行管理制御装置50のブロック構成図であ
る。
【図12】運行管理制御装置50の動作例であり、基本
経路(a)、デッドロック状態(b)を示す図である。
【符号の説明】
101、120,130 走行路 #1、#2、・・・ 無人車 102 運行管理制御装置 103 運行制御データメモリ 104 搬送指示テーブルメモリ 105 無人車データメモリ 106 走行路データメモリ 107 制御部 108 動作計画部 109 経路整列部 110 経路探索部 111 ループ候補検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05D 1/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 停止位置である複数のノードと、前記ノ
    ード間を接続する接続路からなる走行路を走行する複数
    の無人車の運行を制御する運行管理制御装置において、 前記走行路の各接続路を挟んで隣合う端点を結んでルー
    プを検出するループ検出手段と、 前記ループ検出手段において検出されたループに方向を
    設定する方向付け手段と、 前記方向付け手段において設定された方向に沿うように
    無人車の走行経路を探索する経路探索手段と、 を有することを特徴とする運行管理制御装置。
  2. 【請求項2】 停止位置である複数のノードと、前記ノ
    ード間を接続する接続路からなる走行路を走行する複数
    の無人車の運行を制御する運行管理制御方法において、 前記走行路の各接続路を直線状に接続した直線区間を求
    める第1ステップと、 前記第1ステップにおいて得られた直線区間同士を結ぶ
    ことによってループを形成する第2ステップと、 前記第2のステップにおいて得られたループに方向付け
    を行う第3ステップと、 前記第3ステップにおいて得られる方向付けされたルー
    プに対応して接続路に同方向の方向付けを行う第4ステ
    ップと、 前記第4ステップにおいて方向付けされた方向に沿って
    無人車が走行するような経路を求める第5ステップと、 を有することを特徴とする運行管理制御方法。
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