JP3232945B2 - 前処理方法および入出力装置 - Google Patents

前処理方法および入出力装置

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JP3232945B2
JP3232945B2 JP05293795A JP5293795A JP3232945B2 JP 3232945 B2 JP3232945 B2 JP 3232945B2 JP 05293795 A JP05293795 A JP 05293795A JP 5293795 A JP5293795 A JP 5293795A JP 3232945 B2 JP3232945 B2 JP 3232945B2
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Computer And Data Communications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクのような大
きな記憶容量を持ち、記録再生可能な記憶媒体に対し前
処理および記録再生を行う方法および装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、情報再生装置としてCD−ROM
(Compact Disc−Read Only M
emory)装置が非常に普及している。なぜなら、C
D−ROMはCD−DA(Compact Disc−
Digital Audio)で培った技術を用いるこ
とで大容量かつ低価格を実現しているため、ソフトウェ
ア供給業者がユーザにアプリケーション・プログラムを
大量に配布するのに最適なメディアとなっているからで
ある。ただ、CD−ROM装置は再生のみしか行えない
ため、ユーザが記録を行う為にはその他の情報記録再生
装置を使用するしかなかった。そこで、このCD技術を
用いた大容量かつ低価格な記録及び再生を行える装置の
開発が活発に行われている。例えば、通称オレンジブッ
クと呼ばれる規格書で規格化されているCD−WO(C
ompact Disc−Write Once)やC
D−MO(Compact Disc−Magneto
Optics)がある。前者は追記型で既に製品化さ
れている。後者は光磁気効果を用いた書換可能型で、実
用化間近の段階にある。
【0003】CD等の記録媒体に対して記録する場合
は、情報に誤り訂正符号を付して符号化することが一般
的に行われている。クロス・インタリーブ・リードソロ
モン・符号(Cross Interleaved R
eed−Solomon Code、以下CIRCと略
す)は誤り訂正符号の一種で、ディスクの製造工程上で
発生する1ビット、2ビット程度の欠陥(以下ランダム
・エラーと略する)を訂正する能力の高いリード・ソロ
モン符号と、ディスク上のごみや傷等による比較的時間
の長い欠陥や制御系の乱れによる欠陥(以下バースト・
エラーと略する)を抑制する能力の高いインタリーブと
いうデータをある一定の法則にしたがって分散させるこ
とによりバースト・エラーをランダム・エラーに変換す
る手段を組み合わせたものである。
【0004】また、記録再生情報単位変換方法として
は、特開昭63ー81661にて記載されているよう
に、媒体記録再生単位をトラック(記録媒体1回転)あ
たりのセクタ数に一致させることにより、実際に記録媒
体に記録再生する前の回転待ち時間を無くすことで、記
録再生の実行時間を短縮する方法が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気ディス
ク装置や光磁気ディスク装置のような従来の情報記録再
生装置では、情報が未記録の記録媒体を使用する際、記
録媒体上の媒体位置情報を読み込み、その媒体位置情報
が正確に読み込め、かつ前の媒体位置情報から推定でき
る媒体位置情報であった場合には、その媒体位置情報が
記録されているセクタに任意の情報を書き込みその後読
み込んで一致していれば、そのセクタは正確に読み書き
可能と判断する。そして、媒体位置情報に読み込みエラ
ーが発生している場合や、書き込んだ情報と読み出した
情報が一致しない場合には、そのセクタには欠陥がある
と判断し、使用不可能の領域として記録媒体上に登録を
行う。この登録の際に欠陥セクタの代わりに使用する代
替セクタを同時に登録することにより記録媒体のセクタ
の連続性を保っている(以下、この作業をサーティファ
イと略する)。したがって、このサーティファイは使用
する記録媒体全面に施さなければならず、非常に多大な
時間が必要であった。そのため、この情報記録再生装置
を使用するユーザは、自己の限りある時間内に、このサ
ーティファイを行わなければならないと言う煩わしい問
題があった。
【0006】また、CIRCを用いた書き込み型のCD
−MOのような情報記録再生装置にサーティファイ技術
を用いて記録媒体上の欠陥を見つけだすと、欠陥が存在
するセクタのみならずそのセクタを含むクラスタ(セク
タの集まりで、情報記録再生装置内の記録再生単位)を
全て除去しなければならなくなるため、クラスタ・サイ
ズを大きくとると容量の著しい減少が起こるという問題
があった。
【0007】また、記録再生情報単位変換方法として特
開昭63ー81661に記載されている方法は、記録媒
体が円盤状のものであり、また1回転中のセクタが一定
である記録媒体においてのみ回転待ち時間を無くすこと
でデータの記録再生を速くする事を目的とした方式であ
る。しかしならがら、書換え可能なCDなどではクラス
タ単位での記録再生が望ましく、OSの記録再生単位が
1セクタ程度であることに鑑みると、これらの記録再生
の単位の不一致を解決する必要がある。
【0008】そこで、本発明は、記録媒体に対して、特
に、書換え可能なCDなどの大容量の記録媒体に対して
記録再生する処理速度を向上し、柔軟な記録再生の可能
な処理方法および装置を提供することを目的としてい
る。特に、従来多大な処理時間を費やしていたサーティ
ファイ処理を省くことによってユーザーの負荷を軽減で
きる処理方法および装置を提供することを目的としてい
る。そして、記録時にセクタの使用の可否を素早く確実
に判断し、できるかぎり記録媒体の容量の減少を防止で
きる処理方法および装置を提供することを目的としてい
る。さらに、記録再生単位の大きな記録媒体に対し、O
Sなどにおいて扱われる小さな記録再生単位でも高速で
信頼性の高い情報の入出力が可能な処理方法および装置
を提供することを目的としている。そして、大容量の記
録媒体を用いて記録再生するのに好適な処理方法および
装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、ま
ず、記録再生可能な記録媒体上の単位記録領域であるセ
クタの使用の可否を判断する際に、読み込みたいセクタ
記録位置情報と媒体位置情報の読み込み状況を判断し
ている。すなわち、情報の記録位置が誤り訂正符号を付
してセクタ内に書換え可能な状態で書き込まれる記録位
置情報であって、読み込みたいセクタの記録位置情報
読み込むステップと、記録媒体上にあらかじめ設けられ
たセクタの位置を示す書換え不可能な媒体位置情報であ
って、読み込みたいセクタの媒体位置情報を読み込むス
テップとを行い、読み込みたいセクタの記録位置情報の
読み込み状況と媒体位置情報の読み込み状況の組み合わ
せによって読み込みたいセクタの使用の可否を判断して
いる。記録位置情報および他の情報は、クロス・インタ
リーブ・リードソロモン・符号等の誤り訂正能力の高い
符号を付されて記録および再生されるので、セクタに微
小な欠陥があっても十分に使用可能だからである。
【0010】セクタの使用の可否を判断するステップに
おいて、読み込みたいセクタの記録位置情報が正常に読
み込まれず、読み込みたいセクタの媒体位置情報が正常
に読み込まれず、さらに、その正常に読み込まれないこ
とが、連続したセクタの媒体位置情報が正常に読み込ま
れない連続エラーのときに読み込みたいセクタが使用不
可能であると判断している。すなわち、記録位置情報が
正常に読み込まれたときは、そのセクタが使用可能であ
ると判断し、記録位置情報が正常に読み込まれず、さら
に、連続エラーの回数が整数n未満であるときも、その
セクタが使用可能であると判断し、一方、連続エラーの
回数が整数nあるいはそれ以上であるときは、そのセク
タが使用不可能であると判断している。ただし、整数n
は、以下の(1)式を満たす整数であり、
【0011】
【数3】
【0012】この式において、ディフェクト率=(欠陥
による使用不可能の容量)/(記録媒体の総記録容量)
である。また、整数nは、(1)式を満たす最大の整数
を用いることにより記録媒体の容量の減少を抑制する効
果が高い。
【0013】このような前処理は記録媒体から情報を読
み取るのと平行して高速で処理できるので、入出力する
際にそのセクタの使用の可否を随時判断することができ
る。従って、記録媒体に対しあらかじめサーティファイ
のような処理を施しておかなくても良く、さらに、記録
する直前のセクタの状況に応じて判断ができる。このた
め、本発明の前処理を行うことによって記録媒体を始め
て使うたびにサーティファイを行う手間を省くことがで
きる。それと同時にセクタの使用の可否を実際に記録す
るときに判断することができるので記録媒体に対し極め
て信頼性の高く情報を記録できる。
【0014】本発明の前処理方法は、例えば、セクタを
単位記録領域の1つとして記録再生可能な記録媒体に対
しデータの入出力を行う録再部と、データの符号化と復
号化を行う符号変調部と、録再部を介して得られる記録
媒体にあらかじめ書き込まれ書換え不可能なセクタの位
置を示す媒体位置情報であって、読み込みたいセクタの
媒体位置情報の状況、および符号変調部を介して得られ
るセクタに書換え可能な記録位置情報であって、読み込
みたいセクタの記録位置情報の状況からセクタの使用の
可否を判断する演算部とを有する入出力装置によって行
うことができる。記録媒体として書換え可能な光記録媒
体を用いた場合は、媒体位置情報として光記録媒体上の
プリグルーブ絶対時間を用い、記録位置情報としてサブ
コード内のいずれかのデータを用いることができる。ま
た、演算部は連続した前記セクタの前記媒体位置情報が
正常に読み込まれない連続エラーの回数をカウントし、
カウント値が整数nあるいはそれ以上であるときにセク
タが使用不可能であると判断できる。
【0015】記録媒体に対しバースト・エラーをランダ
ム・エラーに変換できるようにデータをスクランブルさ
せて記録再生する場合は、記録媒体に対応した第1の記
録再生単位が、OSの記録再生情報などの第2の記録再
生単位より非常に大きくなる。従って、記録媒体の第1
の記録再生単位と少なくとも等しい記憶容量の一時的に
記憶可能な情報保管部を用いて、第1の記録再生単位よ
りも小さな第2の記録再生単位で前記記録媒体に対し情
報を記録および再生の少なくともいずれかを行う情報記
録再生方法を採用することが望ましい。この情報記録再
生方法において、記録媒体から情報を再生するときは、
第2の記録再生単位で構成された第2の記録再生情報に
該当する記録領域を含む第1の記録再生単位で構成され
た第1の記録再生情報を少なくとも1つの第1の記録再
生単位で読み込み、情報保管部に展開する読み込むステ
ップと、情報保管部上に展開された第1の記録再生情報
の第2の記録再生情報を第2の記録再生単位で再生する
ステップとを行う。また、記録媒体に情報を記録すると
きは、読み込むステップに加え、第2の記録再生情報を
情報保管部上に展開された第1の記録再生情報の該当す
る箇所と置換するステップと、情報保管部上の第1の記
録再生情報を第1の記録再生単位で記録媒体に記録する
ステップとを行う。この際、記録媒体に情報を記録する
ときに、置換するステップを複数回行った後、所定のタ
イミングをもって記録するステップを行えば、記録媒体
にアクセスする回数が少なくなるので効率的な処理が行
え、処理スピードも向上する。
【0016】このような処理は、第1の記録再生単位を
少なくとも1つ備えた第1の記録再生情報を入出力可能
な第1の入出力部と、第1の記録再生単位よりも小さな
第2の記録再生単位を少なくとも1つ備えた第2の記録
再生情報を入出力可能な第2の入出力部と、第1の記録
再生単位と少なくとも等しい記憶容量の一時的に記憶可
能な情報保管部とを有する入出力装置を用い、情報保管
部は第1の入出力部および第2の入出力部の間で、第1
の記録再生情報を第2の記録再生単位で展開することが
望ましい。この装置を記録再生装置内に設置する場合
は、第1の入出力部は第1の記録再生情報を記録媒体に
記録再生可能な録再部となり、第2の入出力部は第2の
記録再生情報をバスを経由して入出力可能な通信部とな
る。また、情報保管部から第1の入出力部に入出力され
る情報を符号化および復号化する符号変調部を設けて入
出力情報の信頼性をさらに向上することができる。例え
ば、クロス・インタリーブ・リードソロモン・符号を用
いて符号化および復号化することができる。
【0017】また、入出力装置をホスト・コンピュータ
等の情報処理装置側に設け、記録媒体を内蔵した外部記
憶装置をこの入出力装置を介して使用する場合は、第1
の入出力部は第1の記録再生情報をバスを経由して入出
力可能とし、第2の入出力部は第2の記録再生情報をオ
ペレーティングシステムに対し入出力可能とすることが
望ましい。多くのコンピュータにおいては、この第1の
入出力部と第2の入出力部の機能をオペレーティングシ
ステム(OS)上で動作するデバイス・ドライバとして
実現できる。
【0018】また、第1の入出力部が、所定のタイミン
グで第1の記録再生情報を出力すれば、記録再生に伴う
記録媒体へのアクセスを効率良く行え、処理速度を向上
できる。例えば、オペレーティングシステムの情報取扱
終了命令や、記録媒体のイジェクトを指示する命令を所
定のタイミングとして用いることができる。
【0019】
【実施例】以下本発明を、書き換え可能なCDを記録媒
体とした記録再生装置、およびこの記録再生装置を外部
入出力装置として用いるコンピュータを例にとって説明
する。
【0020】装置の概略 図1に、本例の記録再生装置10およびホスト・コンピ
ュータ20の概要を示してある。本例の記録再生装置1
0は、CDを記録媒体11として搭載可能であり、この
記録媒体11に対しデータの入出力を行う入出力部12
と、記録媒体11の回転や光学ヘッドの位置制御などを
行う記録媒体制御機構19を備えている。また、ホスト
・コンピュータ20は、コンピュータを動作させるオペ
レーティング・システム(OS)21と、OS21から
データを受けて記録再生装置10へデータを送り記録再
生装置10を制御可能なデバイス・ドライバ23と、R
AM等のメモリー22と、OS21の上で動作するアプ
リケーション24を備えている。さらに、ホスト・コン
ピュータ20は計時機能をもったタイマー25を備えて
おり、デバイス・ドライバ23、タイマー25、さらに
メモリー22の一部であるデバドラ情報保管部26によ
ってコンピュータ側の入出力管理部27が構成されてい
る。入出力に対し用いられるデバイス・ドライバの一般
的な機能は、OSで操作するファイルと情報記録再生装
置側で操作されるファイルとの緩衝材をなす役割を果た
すものである。このようなデバイス・ドライバは情報記
録再生装置毎に仕様の異なるものを使用することが一般
的である。
【0021】本例のコンピューター20と記録再生装置
10は、SCSI等のバス30によって接続されてい
る。ホスト・コンピュータ20および記録再生装置10
はバスインタフェース19および29をそれぞれ備えて
おり、これらのインタフェース19および29を介して
データおよび制御命令がやりとりされる。
【0022】本例の記録再生装置10に設けられた入出
力部12は、インターフェース19を介してコンピュー
タ側からのデータを受け取り、また、コンピュータ側に
データを出力する通信部13と、この通信部13を介し
て入出力されるデータを一次的に保管する装置情報保管
部14と、コンピュータ側に入出力されるデータを記録
媒体に入出力されるデータに符号化および復号化する符
号変調部15と、符号化された符号化データを記録媒体
11に対し入出力する録再部16と、サーティファイの
結果を判定する演算を行う演算部17と、さらに、これ
らを制御する制御部18を備えている。
【0023】本例の入出力部12において、データを記
録媒体に記録する際は、コンピュータ側との通信によっ
て編集あるいは作成されて装置情報保管部14に保管さ
れている符号変調前データが符号変調部15によりCI
RCに基づいて符号化データに符号・変調化され、符号
化データは録再部16を通り録再データに変換され、こ
の録再データが記録媒体11に記録される。一方、デー
タを再生する時はこの逆となり、記録媒体11から再生
された録再データは録再部16を通り符号化データに変
換され、この符号化データが符号変調部15によってホ
スト・コンピュータ20に送られる符号変調前データに
変調・復号化される。
【0024】データ構成 図2に基づき、本例の記録媒体11を用いて記録再生さ
れる録再データの構成を説明する。図2(a)に示した
ように、記録媒体11の記録領域はクラスタ61の単位
で区切られて入出力されるようになっている。本例の記
録媒体11では1つのクラスタ61は後述する付加情報
も含めて76Kバイトで入出力が行われ、この記録媒体
に対し入出力されるクラスタを物理的なクラスタと呼ぶ
ことにする。図2(b)に示すように、1つの物理的な
クラスタ61にはデータ前付加情報62とデータ後付加
情報63に挟まれて複数のセクタ71からなるデータ、
すなわち64Kバイトの論理的なクラスタ70が記録さ
れている。データ前付加情報62は、Link1セクタ
64、RunIn1セクタ65、RunIn2セクタ6
6の3情報からなり、また、データ後付加情報63は、
RunOut1セクタ67、RunOut2セクタ6
8、Link2セクタ69の3情報からなっている。本
例の入出力部12おいては、論理的なクラスタ70内の
複数のセクタ71を前後それぞれ2つのセクタにわたっ
て分散・配置(スクランブル)した録再データを用いて
記録媒体11に対し記録している。このため、論理的な
クラスタ70の前後にスクランブル用のセクタが必要と
なり、RunIn1セクタ65、RunIn2セクタ6
6、RunOut1セクタ67およびRunOut2セ
クタ68を含めて物理的なクラスタ61を用いて入出力
を行っている。さらに、物理的なクラスタ61には、そ
の前後にLink1セクタ64およびLink2セクタ
65を付加して入出力を行い、記録媒体11の回転ムラ
や録再部のジッタ等によるセクタ位置の変動を吸収でき
るようにしている。
【0025】図3に、セクタに纏められた情報をスクラ
ンブルする様子を示してある。かりにスクランブル実行
前の1セクタを2352バイトと定義すると、スクラン
ブル前の全データでは、データがセクタm、m+1、m
+2、m+3・・・の順に整然と並んでいる。このデー
タをスクランブルすることによってセクタmのデータが
セクタm、m+1およびm+2に分散・配置される。ま
た、セクタm+1のデータはセクタm+1、m+2およ
びm+3に分散・配置される。この結果、スクランブル
後のセクタmには、スクランブル前の全データの中でセ
クタm、セクタm−1、セクタm−2の3セクタ中のあ
る箇所にあるデータが混在して含まれる。他のセクタに
ついても同様にスクランブルが行われる。このようにセ
クタ内のデータをスクランブルして記録することによ
り、セクタにまたがるようなバーストエラーが起きた場
合であっても、セクタすべての情報を失うことはなくな
り、CIRCなどによって誤り訂正できる可能性があ
る。従って、記録媒体に入出力されるデータの信頼性を
大幅に向上することができる。
【0026】スクランブルして記録された情報は、ある
セクタだけ入出力しても不完全であり、前後のセクタが
入出力するために必要となる。これはデータ70の端に
位置するセクタについても言えることであり、データ7
0の端に位置するセクタをスクランブルするためにRu
nIn1セクタ65およびRunIn2セクタ66、さ
らにRunOut1セクタ67およびRunOut2セ
クタ68が必要となる。このように、スクランブルとい
う技術により、データの信頼性を確保しているが、ある
セクタには前後のセクタの情報が混在しているため、再
生を行いたいセクタがセクタmであるとするとセクタm
のデータを含む3セクタ(セクタm、セクタm+1、セ
クタm+2)を読み込まなければならない。同様に記録
を行いたいセクタがセクタのm場合にはセクタmを含む
3セクタ(セクタm、セクタm+1、セクタm+2)は
書き込まなければならない。また、前述したようにセク
タmにはセクタm−2、セクタm−1、セクタmの情報
が書き込まれなければならず、セクタm+1にはセクタ
m−1、セクタm、セクタm+1の情報が書き込まれな
ければならない。したがって、記録再生する場合には上
述した1つのクラスタの情報を記録媒体11上の記録単
位として、この記録単位で一括で記録再生することが望
ましい。
【0027】図2に戻って、論理的なクラスタ70は、
複数のセクタ71で構成されており、このセクタ71は
図2(c)で示すように、98のEFMフレーム72か
ら構成されている。EFM(8−14変調,Eight
to FourteenModulation)とは
数ある変調方式のうちの一種で、8ビットのデータを1
4ビットからなるパターンに変換する方式である。この
EFMを用いて変調化された情報の1つのグループ(E
FMフレーム)72は、図2(d)に示してあるよう
に、サンプリングに用いる同期信号73およびサブコー
ド74を備え、これらに続いてパリティ76が付加され
たデータ75が複数連続して格納されている。このEF
Mフレーム72が98個集まったグループを一単位(9
8EFMフレーム)で取り扱い、これが1つのセクタと
なる。
【0028】それぞれのEFMフレーム72のサブコー
ド74を98フレーム分集めると図2(e)に示すよう
な構成のサブコード全体が構成される。このサブコード
74は、コントロールビット75、アドレスビット7
6、サブコードデータ77、CRC78(Cyclic
Redundancy Check Code,サブ
コードデータの誤り検出用の巡回符号)によって構成さ
れる。さらに、サブコードデータ77は、図2(f)に
示すように、トラック番号79、インデックス80、ト
ラック内の現在位置81、0データ82、絶対位置83
によって構成されている。このサブコードデータ77
は、CRC78によって誤り検出が行われており、また
98EFMフレーム71の中に分散されているのでよほ
ど大きなバースト・エラーが起こらない限り確実に読み
出せる。
【0029】処理 図4に、本例の記録再生装置10の行う処理を示してあ
る。本例の記録再生装置10は、記録媒体に対し記録・
再生を行う際に、前処理101と、記録媒体に情報を書
き込み、読みだし、さらに書換えを行う入出力処理10
2とを行う。
【0030】前処理 この処理は、従来の磁気ディスク装置や光磁気ディスク
装置のような情報記録再生装置で行われていたサーティ
ファイを不要にできる処理である。従来の装置では、記
録媒体に対し最初に情報を書き込む前に、未記録の記録
媒体に対し読み書き可能であるかを確認するサーティフ
ァイという処理を行う。この処理では、記録媒体上の媒
体位置情報を読み込み、その媒体位置情報が正確に読み
込め、かつ前の媒体位置情報から推定できる媒体位置情
報であるかを先ず判断する。次に、媒体位置情報が記録
されているセクタに対し、任意の情報を書き込み、その
後読み込む。そして、書き込んだ情報と読み込んだ情報
が一致していれば、そのセクタは正確に読み書き可能と
判断する。一方、媒体位置情報に読み込みエラーが発生
している場合や、書き込んだ情報と読み出した情報が一
致しない場合には、そのセクタには欠陥があると判断す
る。欠陥があると判断されたセクタを、使用不可能の領
域として記録媒体上に登録を行い、この登録の際に欠陥
セクタの代わりに使用する代替セクタを同時に登録す
る。これにより記録媒体が欠陥のあるセクタを含んでい
る場合であっても、セクタの連続性を保って記録再生が
できるようにしている。このサーティファイは使用する
記録媒体全面に施す必要があり、そのため非常に時間の
かかる処理である。また、サーティファイをした際に、
記録媒体上の欠陥を見つけだすと、欠陥が存在するセク
タのみならずそのセクタを含むクラスタを全て除去する
ので、クラスタ・サイズを大きくとると欠陥があった場
合に、その記録媒体の容量は著しく減少してしまう。
【0031】これに対し、図1に示した本例の記録再生
装置10は、図4に示したようにセクタの欠陥の判定を
行う前処理101と、入出力処理102を平行に行う。
従って、サーティファイは不要となり、未記録の記録媒
体を記録再生装置に装着して、そのままの状態で情報の
記録および再生処理に取りかかることができる。そし
て、入出力処理と平行してセクタの欠陥の判別ができる
ように、本例の前処理においては、記録位置情報の有無
と、媒体位置情報の読み取りエラーの発生率に基づきセ
クタの欠陥を判断し、短時間で確実に記録媒体の状態を
判別できるようにしている。すなわち、本例の記録再生
装置10の入出力部12は録再部16を介して記録媒体
11から強制的にデータを読み取り、そのデータを符号
変調部15で復号する。そして、復号されたサブコード
データ77内の記録位置を示す情報のいずれかをもって
記録位置情報の有無を判別している。サブコードデータ
77は、上述したように98EFMフレームに分散され
ており、CRCによって誤り検出も行われるためよほど
大きなバーストエラーがない限り読み出し可能なデータ
である。そして、EFMフレームには必ず含まれている
データなので、この記録位置情報があればすでに情報が
記録されている領域であり、今後も使用可能な領域であ
ると判断する。本例の入出力部12では、演算部17が
サブコードデータの絶対位置83を用いて判断している
が、トラック番号79とトラック内の現在位置79など
の他の位置情報を用いてももちろん良い。また、EFM
でなく他の変調方式のデータであってももちろん良く、
サブコードデータと同程度の位置情報を用いて記録位置
情報の有無を判断できる。
【0032】媒体位置情報は、記録媒体上の記録位置を
示すように記録媒体に直接用意された情報である。本例
では、図5に示すプリグルーブ中のプリグルーブ絶対時
間(Absolute Time In Pregro
ove、以下ATIPと略する)を媒体位置情報として
用いており、この情報は記録媒体11からのデータを直
接受け取る録再部16にて分離し、演算部17に供給し
ている。プリグルーブとは記録媒体11上にあらかじめ
彫り刻まれたガイドレールのような溝84のことで、こ
の溝84には記録媒体11上のこの溝84の位置を示す
情報がATIP85として記録媒体11を作成する工程
で予め書き込まれている。しかし、ATIP85には誤
り訂正は施されていないため前述のバースト・エラーが
存在すれば確実にエラーが発生する。なお、1つのAT
IPが1つのセクタに対応して記録されている。なお、
本例では、このATIP85を媒体位置情報として用い
るが、同様に記録媒体に既に書き込まれた位置情報であ
れば他の方式を用いても良い。また、記録媒体も図5に
示した円形のものに限定されない。
【0033】演算部17における記録位置情報と媒体位
置情報との演算方法を示す前に、記録位置情報と媒体位
置情報の関係を以下に示す表を用いて説明する。
【0034】
【表1】
【0035】この表1では、記録媒体に情報が記録され
ている場合と記録されていない場合における、媒体位置
情報(ATIP)と記録位置情報(サブコード)の読み
込み状況、および、その読み込まれた結果についての本
発明による判断結果を示してあり、従来の記録再生装置
においてサーティファイを実行した場合の判断結果と比
較してある。
【0036】情報記録済みの記録媒体に対し本例の記録
再生装置において前処理を施した際は、媒体位置情報お
よび記録位置情報の双方が読み込みエラーを起こすと、
そのセクタの情報は救いようがないとして使用不可とす
る。媒体位置情報および記録位置情報の双方が読み込め
ない場合は、情報記録後に記録媒体上に傷・ごみが発生
し大きな欠陥が生じていると考えられ、記録してもその
データを正常に読み込める保証が全くないからである。
これは、従来の記録再生装置におけるサーティファイに
おいても同様である。媒体位置情報が読み込みエラーを
起こすが、記録位置情報が読み込める場合は、微小な欠
陥が生じているだけであり、記録したデータが正常に読
み込めているので、本例の前処理でも、従来のサーティ
ファイにおいても使用可と判断する。
【0037】一方、情報未記録の記録媒体に対し本例の
記録再生装置の前処理を行うと、記録媒体上には未だ情
報を記録したことがないので記録位置情報は存在せず、
記録位置情報には読み込みエラーが発生する。従って、
記録媒体に既に存在する媒体位置情報を用いて読み書き
可能か否かを判断することになる。サーティファイ方式
の場合、媒体位置情報が正確に読み込めなければ、単純
にそのセクタは情報読み書き不可と判断する。この場
合、前述したように欠陥が存在するセクタのみならずそ
のセクタを含むクラスタを全て除去しなければならな
い。後述する媒体位置情報エラー発生率が高い記録媒体
では、媒体位置情報の読み込みエラーが頻繁に発生する
ことになるので、データ読み書き不可能と判断される領
域が非常に大きくなる。
【0038】これに対し、本例の記録再生装置では、媒
体位置情報の読み込みエラーが所定の回数連続して起き
た場合のみ、そのセクタが使用不可能であると判断する
ことにより、微小な欠陥を含むセクタを使用できるよう
にしている。記録済の記録媒体について判断されている
ように、記録位置情報のエラー訂正能力は非常に高く、
また同様に記録媒体に記録されるその他のデータにも同
様のエラー訂正がかけられているので、実際にはそのセ
クタの上にデータを書き込み、使用することが可能だか
らである。微小な欠陥を含むセクタを使用可能とする一
方で、本例で用いている前処理では、データの読み書き
が保証できないセクタ、すなわち大きな欠陥があると考
えられるセクタを媒体位置情報に連続した読み込みエラ
ーが発生することによって判断している。このようなセ
クタに対しては本例の前処理においてもクラスタごと使
用不可とし、代替えのクラスタを割り当てている。
【0039】このように、本例の前処理では、使用可能
なセクタと、使用不可能なセクタとを媒体位置情報が連
続して読み込めなかった回数によって判別しており、そ
の回数n(整数)は以下の(1)式によって規定してい
る。
【0040】
【数4】
【0041】ここでディフェクト率とは、記録媒体上の
物理的に使用可能な記録領域の総数(記録容量)に対す
る、欠陥が存在して実際には使用不可能な容量の割合を
表したものである。本実施例においては、記録媒体上を
クラスタ単位で記録再生しているので、記録媒体上の全
クラスタに対する使用不可クラスタの割合である。な
お、1つのクラスタの中に1つでも使用不可の欠陥セク
タが存在すると、そのクラスタは使用不可能となる。こ
のディフェクト率は、通常、媒体供給者が特定の規格値
を定めて出荷するので、その値を用いることができる。
【0042】媒体位置情報エラー発生率とは、記録媒体
上の全セクタのうち、媒体位置情報に読み込みエラーが
発生する可能性があるセクタの割合を表したものであ
る。この媒体位置情報エラー発生率は、ここでは媒体位
置情報としてATIPを用いているのでATIPのエラ
ー発生率を用い、このエラー発生率は概ね0.1程度で
あると言われている。
【0043】(1)式を導くにあたっての基本的な考え
方は、次の通りである。すなわち、欠陥セクタとは大き
な傷等、または様々な大きさの傷等が集中した領域であ
るから、このような領域では媒体位置情報が連続して読
み込みエラーを発生させる。そこで、あるセクタが使用
可能か使用不可能かということを媒体位置情報の連続読
み込みエラー数で評価することができるのである。
【0044】(1)式の左辺は上記のディフェクト率を
1クラスタ中のセクタ数で除したものであるから、欠陥
セクタの存在確率である。これに対し、右辺は、媒体位
置情報がn回連続して読み取りエラーを発生させる確率
である。この右辺が左辺より大きいのであるから、n回
連続して媒体位置情報が読み込みエラーを発生させたセ
クタを欠陥セクタとして判断しておけば、少なくとも記
録媒体上の欠陥セクタを見逃すことなく欠陥セクタとし
て把握できることになる。
【0045】整数nとしては(1)式を満たす最大のn
を選択することが最も好ましい。このとき、ユーザが使
用できる記録領域を最大限大きく確保できるからであ
る。しかも、式5の右辺が左辺より大きいので、酸化等
により欠陥が成長しても、欠陥成長によって長時間経過
後使用不可能となるような欠陥セクタをも未然に防止で
きる。すなわち、本例の前処理では、早めに欠陥セクタ
としての判断がなされていることになる。また、(1)
式を満たす最大のnの代わりにそれより小さいnでもよ
いことは勿論である。記録媒体の耐久性、使用環境等を
考慮して、nを決定することもあり得るからである。
【0046】さて、1クラスタ中のセクタ数及びディフ
ェクト率を振って次表にマトリクスにて示す。
【0047】
【表2】
【0048】この表2では説明の関係上、1クラスタ中
のセクタ数及びディフェクト率について特定の数値のみ
について表しているが、その他の数値に対してnを求め
ることもできる。例えば、1クラスタ中のセクタ数=3
2、ディフェクト率=1%とすると 欠陥セクタの存在確率=3.125×10-4 となり、3回連続して媒体位置情報が読み込みエラーを
発生する確率=1×10-3に比べて小さい。したがっ
て、n=3とすれば記録媒体の欠陥セクタの存在確率を
超えており、非常に信頼性の高い欠陥セクタ判別方法を
実現できる。
【0049】図6に、演算部17によって行われる処理
をフローチャートによって示してある。まず、ステップ
105において、読み込みたいセクタの記録位置情報
(サブコード)の読み込みにエラーが発生したかを判断
し、正確に記録位置情報(サブコード)が読み込めた場
合は、ステップ106で使用可能領域(情報記録領域)
と判断する。一方、ステップ105で読み込みたいセク
タの記録位置情報(サブコード)の読み込みにエラーが
発生したと判断すると、ステップ107で読み込みたい
媒体位置情報(ATIP)にn回以上連続エラーが発生
したかを判断する。ここで、連続エラーが(n−1)回
以下なら、ステップ108でその読み込みたいセクタに
はデータがまだ存在していないが、使用可能領域(情報
未記録領域)であると判断できる。ステップ107で読
み込みたい媒体位置情報(ATIP)にn回以上連続エ
ラーが発生した場合は、ステップ109においてそのセ
クタには欠陥が存在し、使用不可領域であると判断す
る。このような処理の流れは、演算部17において、ソ
フトウェアによって実現することも可能であるし、ハー
ドウェアによって実現することも可能である。
【0050】本例の前処理におけるステップ107、1
08および109の判断は、アクセスしているセクタの
状態を表しているので、後述する入出力処理102に領
域通知という情報として伝達される。そして、入出力処
理102において、この領域通知に基づき、そのセクタ
の情報を読み込んだり、そのセクタあるいは欠陥のある
場合は代替のセクタに情報を書き込む処理が行われる。
【0051】CIRC等の誤り訂正能力の高い符号や、
スクランブルなどの多少のバーストエラーに対処できる
データ構造を採用している本例のような記録再生装置に
おいては、上記のような前処理によって記録媒体上の欠
陥セクタの判断を簡単に行える。本例の前処理では、従
来のサーティファイのように読み書きを繰り返しす必要
はないので、ユーザの貴重な時間の浪費を防止できる。
さらに、本例の前処理では、データの読み書きに対する
信頼性を保持できるように欠陥セクタを除去しながら、
使用不能となるクラスタは最低限にとどめることができ
るので、サーティファイを行うよりも容量の減少を最小
限に押さえ、信頼性の高い情報記録再生装置を提供する
事が可能となる。
【0052】なお、本実施例において、セクタが未記録
であっても読み込み動作を行えるのは、ATIPから再
生クロックを生成しているからである。
【0053】入出力処理 上記の前処理の施された記録媒体11に対し、本例の記
録再生装置10の入出力部12を用いて、ホスト・コン
ピュータ20からのデータの書き込み、および記録媒体
11に書き込まれたデータの読みだしが行われる。ま
た、ホスト・コンピュータ20においては、アプリケー
ション24からOS21を介し、さらにデバイスドライ
バ23を含む入出力管理部27を介して記録再生装置1
0に対しデータの入出力が行われる。また、ホスト・コ
ンピュータ20においては、アプリケーション24bの
ようにOS21を介さずに、すなわち、入出力管理部2
7を介さずに直接インターフェースを介して記録再生装
置10に対しデータの入出力を行うものもある。
【0054】記録再生装置側の入出力処理 本例の記録再生装置の入出力部12では、先に説明した
ように、記録媒体11に記録されるホスト・コンピュー
タからのデータは通信部13によって受け取られ、その
ままのデータ形式で装置情報保管部14に一旦保管され
る。装置情報保管部14に保管されたデータは符号変調
部15に符号変調前データとして渡され、符号変調部1
5によりCIRCに基づいて符号化データに符号・変調
化される。この符号化データは、さらに、録再部16を
通りスクランブルされた録再データに変換され、この録
再データが記録媒体11に記録される。データ再生時は
この逆となり、記録媒体11から再生された録再データ
は録再部16においてデスクランブルされ符号化データ
に変換される。この符号化データは符号変調部15にお
いてコンピュータと通信できる符号変調前データに変調
・復号化され、情報保管部1に一旦保管される。装置情
報保管部14に保管されたデータが通信部13を介して
コンピュータ等のホスト・コンピュータに渡される。
【0055】このような入出力経路によって、CIRC
が誤り訂正符号として付され、さらに、スクランブルが
施されるので、他のコンピュータ機器と同様にビット誤
り率が10-12 という高信頼性を確保することができ
る。そして、スクランブルが施されているので、上述し
たように録再部16から記録媒体11へは、1クラスタ
単位の情報として記録媒体に対して一括で記録および再
生されることが望ましい。例えば、記録媒体11に対し
一括に記録を実際に行うには、一括記録を実行するデー
タが途切れることなく記録媒体と同期を取って記録され
なければならないので、次の(2)式に示すように、
【0056】
【数5】
【0057】が成り立たなければならない。しかし、ホ
スト・コンピュータからの転送レート(ある一定の長さ
のデータの受け渡しに要する時間)はホスト・コンピュ
ータの仕事の割り振り等の事情により大きく左右され
る。このため、(2)式のような転送レートが記録再生
装置において記録を行いたいとき全てに満足できるとは
限らない。そこで、本例の記録再生装置10は、入出力
部12に一括した記録を行えるデータ、すなわち、少な
くとも1クラスタのデータを一時的に蓄えられる装置情
報保管部14を設けてある。
【0058】本例の記録再生装置10は、入出力部12
に大容量の装置情報保管部14を設けてあるので、ここ
で記録したいデータを記録媒体11に対する記録単位で
ある1クラスタ分のデータをホスト・コンピュータから
受け取り、完全に装置情報保管部14に受け取り終了し
たところで実際に記録媒体11に記録を開始する。これ
によって、記録媒体11に対するデータの書き換えをホ
スト・コンピュータの転送レートによらず確実に行うこ
とができ、安定した記録再生装置を実現できる。
【0059】また、1クラスタよりさらに大きな容量の
装置情報保管部14としても良い。これにより、1クラ
スタより大きなデータの記録に際しては、ホスト・コン
ピュータからの見かけ上の転送レートをさらに向上でき
る。例えば、4クラスタに相当する装置情報保管部14
を持つと、4クラスタまでのデータは記録媒体11に録
再部16が実際に記録する記録実行時間とは無関係にホ
スト・コンピュータ20からデータを受け取って置くこ
とができる。すなわち、装置情報保管部14にコンピュ
ータからのデータを受け取った時点で、ホスト・コンピ
ュータ側には、記録媒体に記録が完了したと通知するこ
とができる。これにより、ホスト・コンピュータと通信
部のデータの受け渡しは完全に終了したことになり、O
S21あるいはデバイス・ドライバ23、またはアプリ
ケーション26bはデータの転送処理から開放される。
従って、ホスト・コンピュータは直ちに次の仕事にとり
かかる事ができる。このように、記録媒体11に対し一
括して記録する記録単位以上の容量の情報保管部を設け
ることによってコンピュータに対し入出力速度の速い記
録再生装置とすることができる。
【0060】この装置情報保管部14はRAM等の書き
換え可能メモリが最適であるが、そのほかの書き換え可
能の媒体を用いても同じ効果が得られる。
【0061】セクタの書換え方法 図2のデータ構成および図7の装置情報保管部14内の
セクタと論理クラスタとの関係を参照して、図8にフロ
ーチャートを用いて示したクラスタを記録単位として入
出力する場合のセクタの書換え処理について説明する。
記録媒体11の任意のk番目の物理的なクラスタ61中
の全情報、すなわち論理クラスタ70の内のl番目のセ
クタを(k,l)セクタ71とする。先ず、(k,l)
セクタ71に記録する場合は、ステップ110で記録媒
体から物理的なクラスタ61単位で読み込み、このクラ
スタ61内の実質的なデータである論理クラスタ分の情
報を装置情報保管部14に全て読み込む。次に、ステッ
プ112で、ホスト・コンピュータから記録する(k,
l)セクタのデータをコンピュータから出力される単
位、例えばセクタ単位で通信部13にて受け取る。通信
部13が受け取ったデータをステップ115で装置情報
保管部14上のlセクタの位置に受け取った(k,l)
セクタのデータを展開する。ステップ116で、書き換
えられたlセクタを含む論理クラスタ全体の情報を前後
の付加情報を付して物理的なクラスタ61を記録単位と
して記録媒体11に記録する。(k,l)セクタ71を
再生する場合は、上記と同様にステップ110およびス
テップ112でクラスタ単位の情報を全て読み込む。ス
テップ113で再生を行うことを判断し、ステップ11
7でコンピュータの取り扱う単位、例えばセクタ単位で
装置情報保管部14内の(k,l)セクタ71の情報を
通信部13を介してホスト・コンピュータ20に送りだ
す。
【0062】本例のような入出力処理を行うと、記録媒
体上の記録再生単位とホスト・コンピュータからの記録
再生単位は全く同じ単位でなくてもよい。従って、ホス
ト・コンピュータによりまちまちな記録再生単位に即応
可能である。また、上述したように、装置情報保管部1
4は、記録媒体11に対し入出力を行うためにも有用な
保管部である。このように、記録媒体の記録再生単位で
データを入出力できる装置情報保管部14を設けること
によって、バーストエラーなどに対し信頼性を高めるよ
うにスクランブルされた記録方式が用いられている記録
媒体に対し迅速に入出力を行えると同時に、記録媒体の
記録再生単位とコンピュータ側の記録再生単位が異なっ
ている場合にも簡単に対応できる。さらに、情報保管部
に上記のような複合した機能を持たしているので、コス
ト的にも非常に有利な記録再生装置を実現できる。
【0063】図9に、前処理で得られた領域通知の情報
を、入出力処理において用いる様子をフローチャートを
用いて示してある。図8に示した1クラスタ単位でデー
タを記録媒体から読み取るステップ110における処理
をさらに詳しく示すと、まず、ステップ120で1セク
タのデータの検出、さらに細かくは2Kバイト単位での
データの検出・読み込みを行う。この際、セクタの使用
の可否が図6のフローチャートに基づき説明した前処理
によって判断され、その結果が領域通知として伝達され
る。ステップ121において、領域通知に基づきそのセ
クタが情報記録領域(ステップ106の判断)であれ
ば、ステップ122において1クラスタ分のデータを読
み込むまでステップ120に戻って処理を繰り返す。領
域通知に基づき、そのセクタが情報未記録領域(ステッ
プ108の判断)であれば、記録可能な領域であるの
で、そのまま書換えあるいは新規データを書き込む下流
の処理に移行する。一方、領域通知に基づき、そのセク
タが使用不可領域(ステップ109の判断)であれば、
ステップ123で代替クラスタを割当て、書換えあるい
は新規データを書き込む処理に移行する。本例の記録再
生装置に採用している前処理は、書換えの都度、あるい
は新規な情報を書き込むときに対象となるセクタにアク
セスし、素早くそのセクタの使用の可否を判断できる。
従って、余分な時間をかけずに、記録再生の信頼性を大
幅に向上できる。また、未記録の記録媒体に対しサーテ
ィファイを行わず、すぐに記録・再生処理に入れるの
で、ユーザーに対し非常に効率的な作業環境を提供でき
る。
【0064】コンピュータ側の入出力処理 図1に示したように、ホスト・コンピュータ20は、入
出力管理部27を備えている。本例の入出力管理部27
は、デバイス・ドライバ23によって主に構成されてお
り、このデバイス・ドライバ23は、ファイルの緩衝剤
としての機能に加え、ライト・キャッシュ機能を備えて
いる。ライト・キャッシュ機能は高速なファイル・アク
セスを実現するためのものであり、書き込み時のデータ
をメモリ等に一時的に蓄え、蓄え終了したところで書き
込み終了をOS21に返し、その後任意のタイミングで
実際に記録再生装置10に送り、記録媒体11に記録す
る手法である。本例の入出力管理部27は、コンピュー
タのメモリー22の一部を用いてデバドラ情報保管部2
6を構成してあり、この情報保管部26をライト・キャ
ッシュとして使用できるようになっている。
【0065】特に、本例のデバドラ情報保管部26は、
記録再生装置10の装置情報保管部14と同様に、記録
媒体11の記録再生単位に対応して1つあるいは2つ以
上のクラスタに対応したメモリ容量を確保してある。従
って、記録媒体11の記録再生単位を記録再生装置の入
出力部12およびデバイス・ドライバ23を介してコン
ピュータ側のデバドラ情報保管部26に一端格納すれ
ば、デバドラ情報保管部26を記録再生装置の装置情報
保管部14と同様の処理でデータの入出力を扱うことが
できる。逆に、デバイス・ドライバ23はバス30およ
び通信部13を介して記録再生装置の側の装置情報保管
部14と接続されているので、装置情報保管部14をラ
イト・キャッシュとして取り扱うことも可能である。
【0066】デバイス・ドライバ23が、コンピュータ
内に用意されているデバドラ情報保管部26をライト・
キャッシュとして扱い、デバドラ情報保管部26と記録
再生装置の入出力部12との間で記録媒体11の記録再
生単位のデータ送受信が行われるのであれば、バス30
は、記録再生単位でデータの送受信を行えば良い。一
方、デバイス・ドライバ23が記録再生装置の側の装置
情報保管部14をライト・キャッシュとして用いたり、
あるいは、OS21を経由せずに記録再生装置とダイレ
クトに入出力を行うアプリケーション24bが稼働して
いる場合は、OS21あるいはアプリケーション24b
の取り扱う記録再生単位、例えばセクタ単位でデータを
送受信を行う。
【0067】記録・再生の詳細 以下に図10ないし11を参照して、記録媒体に対し書
換えを行う様子をさらに詳しく説明する。上述したよう
にコンピュータ側のデバドラ情報保管部26と、装置側
の装置情報保管部14は、記録媒体の書換えに際し、ほ
ぼ同様の機能を果たす。そこで、以下の説明においては
特に区別しないかぎり、装置情報保管部14とは、デバ
ドラ情報保管部26および装置情報保管部14のいずれ
であっても良い。また、以下では、OSの記録再生単位
に基づき説明しているが、アプリケーション24bのよ
うにOSを介さずに直接入出力を行うソフトウェアにつ
いても同様の処理が行われる。
【0068】図10に任意の個数のOS記録再生単位9
0で構成されているOS記録再生情報91の全情報が媒
体記録再生単位70の媒体記録再生情報97中に含まれ
ている場合を示す。なお、録再部16と記録媒体11と
の間ではクラスタ単位61で入出力が行われるが、装置
情報保管部14等で扱われる媒体記録再生単位はスクラ
ンブル前のデータで良い。このため、図2に示したデー
タ前付加情報62およびデータ後付加情報63を除いた
データ70を格納できる情報単位で送受信することが可
能である。
【0069】データ再生時は、OS21が読みだそうと
しているOS記録再生情報91を含む媒体記録再生情報
97が符号変調部15を介して媒体記録再生単位70で
記録媒体11から再生される。記録媒体11から再生さ
れた媒体記録再生情報97は、装置情報保管部14に保
管される。次に、情報保管部17に保管された情報の中
から、OS21が読みだそうとしているOS記録再生情
報91を取り出しOS21に送り返す。
【0070】データ記録時は、書き換える前のOS記録
再生情報91を含む媒体記録再生情報97が符号変調部
15を介して媒体記録再生単位で記録媒体から再生さ
れ、装置情報保管部14に保管される。次に書き換える
OS記録再生情報91をOS21から受け取り、装置情
報保管部14上の媒体記録再生情報97に上書き更新さ
れる。最後に装置情報保管部14上から更新された媒体
記録再生情報97が取り出され、符号変調部15を介し
て記録媒体に記録される。
【0071】図11に任意の個数のOS記録再生単位9
0で構成されているOS記録再生情報91の全情報が複
数の媒体記録再生単位70に含まれている場合を示す。
装置情報保管部14のメモリ容量によって、OS記録再
生情報91のすべてをカバーする複数の媒体記録再生単
位70を装置情報保管部14にロードする第1の方法
と、媒体記録再生単位70を1つ1つ装置情報保管部1
4にロードする第2の方法がある。もちろん、装置情報
保管部14の容量や、その他のシステム環境に応じて第
1の方法および第2の方法を使い分けることが可能であ
り、また、これらの方法の中間となる2つ以上の媒体記
録再生単位70を装置情報保管部14にロードする方法
も採用できる。
【0072】第1の方法では、データ再生時に、OS2
1が読みだそうとしているOS記録再生情報91中の第
1のOS記録再生単位90aを含む媒体記録再生情報9
7の第1の媒体記録再生単位70aと、OS21が読み
だそうとしているOS記録再生情報91中の第2の記録
再生単位90bを含む媒体記録再生情報97の第2の媒
体記録再生単位70bが符号変調部15を介して記録媒
体から再生され、装置情報保管部14に保管される。次
に装置情報保管部14に保管された情報の中から、OS
21が読みだそうとしているOS記録再生情報91の
内、第1のOS記録再生単位90aと第2のOS記録再
生単位90bを取り出し、OS21に送り返す。
【0073】データ記録時は、書き換える前のOS記録
再生情報91中の第1のOS記録再生単位90aを含む
媒体記録再生単位70aと、書き換える前のOS記録再
生情報91の中の第2の記録再生単位90bを含む媒体
記録再生単位70bが符号変調部15を介して記録媒体
から再生され、装置情報保管部14に保管される。次に
書き換えるOS記録再生情報91をOS21から全て受
け取り、装置情報保管部14上の媒体記録再生情報97
に上書き更新される。この時、OS記録再生情報91中
の第1のOS記録再生単位90aは情報保管部上の媒体
記録再生情報97中の第1の媒体記録再生単位70aの
該当する箇所に上書き更新され、OS記録再生情報91
中の第2のOS記録再生単位90bは情報保管部上の媒
体記録再生情報97中の第2の媒体記録再生単位70b
上の該当する箇所に上書き更新される。最後に装置情報
保管部14上から更新された媒体記録再生情報97を取
り出し、符号変調部15を介して記録媒体に記録され
る。
【0074】また、第2の方法では、データ再生時は、
OS21が読みだそうとしているOS記録再生情報91
中の第1のOS記録再生単位90aを含む媒体記録再生
情報97の第1の媒体記録再生単位70aを符号変調部
15を介して記録媒体から再生し、装置情報保管部14
に保管する。そして、装置情報保管部14に保管された
情報の中から、OS21が読みだそうとしているOS記
録再生情報91の内、第1のOS記録再生単位90aを
取り出し、OS21に送り返す。次に、OS21が読み
だそうとしているOS記録再生情報91中の第2のOS
記録再生単位90bを含む媒体記録再生情報97の第2
の媒体記録再生単位70bを符号変調部15を介して記
録媒体から再生し、装置情報保管部14に保管する。そ
して、装置情報保管部14に保管された情報の中から、
OS21が読みだそうとしているOS記録再生情報91
の内、第2のOS記録再生単位90bを取り出し、OS
21に送り返す。
【0075】同様にデータ記録時は、書き換える前のO
S記録再生情報91中の第1のOS記録再生単位90a
を含む媒体記録再生情報97の第1の媒体記録再生単位
70aを符号変調部15を介して記録媒体から再生し、
装置情報保管部14に保管する。そして、書き換えるO
S記録再生情報91の内、第1のOS記録再生単位90
aをOS21から受け取り、装置情報保管部14上の媒
体記録再生情報97中の第1の媒体記録再生単位70a
に上書き更新する。その後、装置情報保管部14上から
更新された媒体記録再生情報97中の第1の媒体記録再
生単位70aを取り出し、符号変調部15を介して記録
媒体に記録される。次に書き換える前のOS記録再生情
報91中の第2のOS記録再生情報90bを含む媒体記
録再生情報97の媒体記録再生単位70bを符号変調部
15を介して記録媒体から再生し、装置情報保管部14
保管する。書き換えるOS記録再生情報91の内、第2
のOS記録再生単位90bを受け取り、装置情報保管部
14上の媒体記録再生情報97中の第2の媒体記録再生
単位70bに上書き更新する。装置情報保管部14上か
ら更新された媒体記録再生情報97中の第2の媒体記録
再生単位70bを取り出し、符号変調部15を介して記
録媒体に記録される。
【0076】このような方法を用いると、記録媒体上の
媒体記録再生単位と、OSとのやりとりにおけるOS記
録再生単位とを等しくする必要が無くなり、OSにより
まちまちなOS記録再生単位に即応可能となる。また記
録媒体の仕様の変更によって媒体記録再生単位が変更し
ても即応できる。さらに、第2の方法、あるいは第1の
方法と第2の方法の中間的な方法は、情報保管部の容量
の大きさに制限が施されている場合に特に有効であり、
この方法により少容量の情報保管部しか搭載していない
もしくはコスト的に搭載不可能なシステムにおいても同
様の効果が得られる。これらの方法を用いた情報記録再
生システムを使用するユーザの立場から見れば、OSの
OS記録再生単位を特に意識することなく使用すること
ができ、非常に簡単にまた安価にシステム構築が可能と
なる。
【0077】次に、図12に基づき本例の情報保管部を
ライト・キャッシュ的に用いて、同一の媒体記録再生情
報97の中に任意の個数のOS記録再生情報を次々に記
録する場合を示す。ここでは、連続して4個のOS記録
再生情報91a〜91dの記録命令を受け付けた場合に
ついて説明する。
【0078】OS21から1番目のOS記録再生情報9
1aの記録命令が来た時には、書き換える前の1番目の
OS記録再生情報91aを含む媒体記録再生情報97を
符号変調部15を介して記録媒体から再生し、装置情報
保管部14に保管する。次に書き換える1番目のOS記
録再生情報91aをOS21から全て受け取り、装置情
報保管部14上の媒体記録再生情報97に上書き更新
し、媒体記録再生情報97’とする。この状態で、次の
記録命令を待つ。すなわち、上述した記録方法とは異な
り、即座に装置情報保管部14上から更新された媒体記
録再生情報97'を取り出し、符号変調部15を介して
記録媒体に記録するのではなく、次の記録命令によって
記録媒体への記録を行うか否かを判断する。
【0079】次にOS21から2番目のOS記録再生情
報91bの記録命令が来る。この時、書き換える前の2
番目のOS記録再生情報91bを全データの一部に含ん
だ媒体記録再生情報97' は既に装置情報保管部14に
保管されているので、符号変調部15を介して再生して
くる必要は無い。1番目のOS記録再生情報91aを更
新した媒体記録再生情報97’が書き込まれていないの
で、記録媒体から再生してくると1番目のOS記録再生
情報91aの情報が欠落してしまう。従って、本例の処
理では記録媒体からの再生のみが連続するような処理は
通常行われない。次に、書き換える2番目のOS記録再
生情報91bを全て受け取り、装置情報保管部14上の
媒体記録再生情報97' に上書き更新し、媒体記録再生
情報97''とする。この状態で、さらにつぎの記録命令
を待つ。すなわち、先の1番目のOS記録再生情報91
a受け取り時と同様に更新された媒体記録再生情報9
7''を符号変調部15を介して記録媒体に記録するとい
う操作は行わない。
【0080】上述の2番目のOS記録再生情報91bの
記録命令を受け付ける処理と同様の処理が、3番目のO
S記録再生情報91cおよび4番目のOS記録再生情報
91dの記録命令を受け付けたときにも行われる。
【0081】これら全ての操作が行われた後の装置情報
保管部14には先の1番目のOS記録再生情報91a
と、2番目のOS記録再生情報91bと、3番目のOS
記録再生情報91cと、4番目のOS記録再生情報91
dによって更新され、 媒体記録再生情報97''''が構築
される。この4個のOS記録再生情報を含む媒体記録再
生情報97''''を、装置情報保管部14にある媒体記録
再生情報と異なる媒体記録再生情報に対する記録命令、
ファイルのクローズ、アプリケーションの終了あるいは
所定の経過時間などをタイミングとして取り出す。この
タイミングについては本明細書の中でさらに詳しく説明
する。装置情報保管部14から取り出した媒体記録再生
情報97''''は、符号変調部15を介して記録媒体に記
録される。これにより、1番目のOS記録再生情報91
aから、4番目のOS記録再生情報91dまで全てのO
S記録再生情報が記録媒体上の記録として更新される。
この方法を以下において、事後記録方法として参照す
る。
【0082】図13にこの事後記録方法を、OS21と
装置情報保管部14との間のデータの流れと、装置情報
保管部14と符号変調部15との間のデータの流れを経
過時間に対し示してある。なお、図13(a)は前述の
事後記録方法を採用しない場合のデータの流れを示し、
図13(b)は、図13(a)と同じ時間軸で事後記録
方法を用いた場合のデータの流れを示してある。
【0083】図13(a)において、OS21から時刻
t1に1番目のOS記録再生情報91aに関する記録命
令を受け、符号変調部15から装置情報保管部14に該
当する媒体記録再生情報97を記録媒体から再生する。
再生が終了すると時刻t2に1番目のOS記録再生情報
91aを受け取り装置情報保管部14に上書き更新し、
媒体記録再生情報97’とする。時刻t3に更新が終了
すると、装置情報保管部14に保管された媒体記録再生
情報97’を符号変調部15を介して記録媒体に記録す
る。時刻t5に記録が終了すると、OS21に記録終了
の通知を発行する。次に、時刻t7に、OS21から2
番目のOS記録再生情報91bに関する記録命令を受
け、符号変調部15から装置情報保管部14に該当する
媒体記録再生情報97’を記録媒体から再生する。再生
が終了すると時刻t10に2番目のOS記録再生情報9
1bを受け取り装置情報保管部14に上書き更新し、媒
体記録再生情報97''とする。時刻t11に更新が終了
すると、装置情報保管部14に保管された媒体記録再生
情報97''を符号変調部15を介して記録媒体に記録す
る。時刻t14に記録が終了すると、OS21に記録終
了の通知を発行する。同様の処理を第3番目のOS記録
再生情報91cと第4番目のOS記録再生情報91dに
繰り返し、時刻t23に4つのOS記録再生情報91a
〜91dまでの内容が更新された媒体記録再生情報9
7''''が記録媒体に記録される。
【0084】一方、本例の事後記録方法を採用すると、
図13(b)に示すように、時刻t3までは上記と同じ
処理を行い、時刻t3において装置情報保管部14の媒
体記録再生情報が更新されると、直ちにOS21に記録
終了の通知を発行する。これに呼応して、OS21は、
2番目のOS記録再生情報91bに関する記録命令を時
刻t4に出す。この記録命令を受け、さらに、装置情報
保管部14には、2番目のOS記録再生情報91bに該
当するデータ領域を含む媒体記録再生情報97が存在し
ているので、即座に2番目のOS記録再生情報91bを
受入れ、媒体記録再生情報97を更新する。時刻t6に
更新が終了すると、OS21に記録終了を通知し、OS
21はこれを受けて、時刻t8に次の3番目のOS記録
再生情報91cの記録命令を出す。同様の処理が3番目
のOS記録再生情報91cおよび4番目のOS記録再生
情報91dに対して行われ、時刻t13に装置情報保管
部14の媒体記録再生情報97は、1番目から4番目ま
でのOS記録再生情報91a〜91dによって更新され
た媒体記録再生情報97''''となる。すなわち、本例の
事後記録方法を採用することによって、4つのOS記録
再生情報の更新がほぼ半分の時間で終了する。OS記録
再生情報の数が増加するに連れて、本例の事後記録方法
による時間の短縮効果は大きくなる。また、更新される
データの位置は互いに接近している確立が高いので、本
例の事後記録方法によって処理時間が短縮できる機会は
非常に多い。
【0085】この後、実際の記録媒体への記録は、時刻
t13に記録終了の通知を受けた後所定のタイミングを
もって実行開始され、装置情報保管部14上の1番目、
2番目、3番目、4番目のOS記録再生情報により更新
された媒体記録再生情報を符号変調部15を介して記録
媒体に記録する。
【0086】このように、事後記録方法を用いると、装
置情報保管部14と符号変調部15から記録媒体11と
の間の処理、すなわち、図13(a)における媒体記録
再生情報97’、97''、97''' および97''''の記
録再生処理を省くことができ、記録の更新にかかる時間
を大幅に削減でる。よって記録実行時間は大幅に短縮で
きる。特に、OSからの記録命令が同一の媒体記録再生
情報内に幾度と無く行われるときには飛躍的に記録実行
時間は短縮できる。媒体記録再生単位が大きい時には、
図13(a)の記録再生処理に費やす時間はその媒体記
録再生情報の大きさに正比例して増大する。従って、本
例の記録再生装置10のように、媒体記録再生単位が大
きい場合は特にこの事後記録方法による効果は絶大なも
のとなる。更に記録再生命令の回数が削減される事によ
り、記録媒体への書き込み回数の低減が可能となり、記
録媒体の信頼性の向上にも効果がある。
【0087】また、この事後記録方法を採用するに当た
り、媒体記録再生単位よりさらに大きな情報保管部をシ
ステム上に搭載し、いくつかの媒体記録再生情報を保管
しておくことで、OSからの記録再生命令に対し更に迅
速に受け答えすることが可能となる。
【0088】なお、本実施例では同一の媒体記録再生情
報に4個のOS記録再生情報が上書き保管される場合の
み述べたが、それ以上のOS記録再生情報が上書き保管
される場合においては更に効果が増すことは前述した通
りである。
【0089】情報保管部が記録再生装置10の側にあっ
ても、ホスト・コンピュータ20の側にあっても、図1
0ないし図13に基づき説明した処理の効果が得られる
ことは説明した通りである。さらに、ホスト・コンピュ
ータ20の側に用意されたデバドラ情報保管部26を用
いてデバイス・ドライバ23によって情報の更新を行う
ことにより、いっそう処理速度を速くすることができ
る。図14に、ホスト・コンピュータ上に用意された本
例の入出力管理部27のデバイス・ドライバ23とデバ
ドラ情報保管部26を用いて、上述の記録再生情報単位
変換方法と事後記録方法を採用した場合のデータの流れ
を示してある。本図では、このシステムにおけるデバイ
ス・ドライバ23の動作をOS21とデバイス・ドライ
バ23との間のデータの流れと、デバイス・ドライバ2
3と情報記録再生装置10との間のデータの流れ(バス
30に相当する)とを横軸時間として表している。ま
た、図14では1番目から3番目のOS記録再生情報9
1a〜91cに対する3個の記録命令が順次発行される
場合を例に取り説明する。
【0090】図14において、デバイス・ドライバ23
は、時刻t31にOS21からの情報取扱開始命令を受
け、情報記録再生装置10の内の情報に対して記録再生
が行われる事を知る。その後、時刻t32にOS21は
1番目のOS記録再生情報91aに対する記録命令をデ
バイス・ドライバ23に対して発行する。この1番目の
OS記録再生情報91aに対する記録命令を受けたデバ
イス・ドライバ23は上述の記録再生情報単位変換方法
に基づいて動作し、時刻t33に、情報記録再生装置1
0に対して該当する媒体記録再生情報97の再生命令を
発行する。この再生命令を受け、情報記録再生装置10
は記録媒体から媒体記録再生単位で、その媒体記録再生
情報97を再生する。時刻t34にデバイス・ドライバ
23に媒体記録再生情報97をバス30を経由して転送
し、終了手続きをデバイス・ドライバ23に向け発行す
る。これによりデバイス・ドライバ23は、書き換える
前の1番目のOS記録再生情報91aに対応するデータ
領域を含む媒体記録再生情報97を、媒体記録再生単位
の状態でデバドラ情報保管部26に保管し、時刻t35
にOS21から書き換える1番目のOS記録再生情報9
1aを受け取る。そして、デバドラ情報保管部26にあ
る媒体記録再生情報97を更新し、媒体記録再生情報9
7’とする。時刻t36にこの上書き保管が終了したと
ころでデバイス・ドライバ23はOS21に対して1番
目の記録終了手続きを発行する。
【0091】OS21からは、これに呼応して時刻t3
7に、2番目のOS記録再生情報91bに関する記録命
令がOS21からデバイス・ドライバ23に発行され
る。デバイス・ドライバ23はデバドラ情報保管部26
内に該当する更新の対象となる媒体記録再生情報97が
存在しているので、即座にOS21から書き換える2番
目のOS記録再生情報91bを受け取り、デバドラ情報
保管部26上で上書き保管を行う。この上書き保管が終
了したところで時刻t38にデバイス・ドライバ23は
OS21に対して2番目の記録終了手続きを発行する。
【0092】同様に3番目のOS記録再生情報91cに
対する記録命令が時刻t39にOS21からデバイス・
ドライバ23に発行される。デバイス・ドライバ23は
デバドラ情報保管部26内に既に該当する媒体記録再生
情報97が存在しているので、即座にOS21から書き
換える3番目のOS記録再生情報91cを受け取る。デ
バドラ情報保管部26上で上書き保管を行って媒体記録
再生情報97''' とし、この上書き保管が終了した時刻
t40にデバイス・ドライバ23はOS21に対して3
番目の記録終了手続きを発行する。
【0093】この後、OS21は全ての記録命令が終了
したとして、時刻t41に情報取扱終了命令をデバイス
・ドライバ23に発行する。この情報取扱終了命令は、
その情報に対して追加の記録再生が生じないことをOS
21からデバイス・ドライバ23に通知するものであ
り、ここでは、記録媒体に対し記録を行う所定のタイミ
ングとしてこの命令を使用する。通常、時刻t31に発
行される情報取扱開始命令および時刻t41に発行され
る情報取扱終了命令は情報記録再生装置10には発行さ
れず、ホスト・コンピュータ20内にて交わされている
命令である。また、これらの情報取扱開始命令および情
報取扱終了命令は、情報の記録再生の一つの区切りとし
ての命令であるので、情報を記録するタイミングとして
は非常に都合が良い。デバイス・ドライバ23は、時刻
t41にこの情報取扱終了命令を受け、時刻t42に、
媒体記録再生情報を記録媒体に記録するよう記録再生装
置10に記録命令を発行すると共に、デバドラ情報保管
部26上の媒体記録再生情報97''' をバス30を介し
て記録再生装置10に転送する。この記録命令を受けた
記録再生装置10は媒体記録再生情報97''' を受け取
り、記録媒体上にその媒体記録再生情報を記録する。記
録が終了すると時刻t43にデバイス・ドライバ23に
終了手続きを発行する。
【0094】上述のように、ホスト・コンピュータ上の
メモリ上に配置されたデバドラ情報保管部26を用いる
ことにより、ホスト・コンピュータ内で交わされる情報
取扱終了命令を所定のタイミングとすることが可能とな
る。そして、このタイミングを用いて事後記録方法によ
る記録媒体への記録が実現可能となる。この情報取扱命
令による記録媒体への記録は、記録再生装置がホスト・
コンピュータと同じ電源を使用していないときに、記録
再生装置の電源のみを切られた場合にも、ホスト・コン
ピュータ上の文字表示によりユーザに注意を促すことが
でき、非常に安全である。またユーザに記録媒体を記録
再生装置外に取り出された時に対しても同様に文字表示
によりユーザに注意を促すことができる。したがって、
ユーザが記録されたと思って記録媒体を抜き出したり、
電源を切ったりした場合にもホスト・コンピュータ上で
注意を促すことができ、また即座に記録再生装置を元の
状態に戻すことで、未だホスト・コンピュータ上のメモ
リから消されてはいない情報を直ちに復旧することがで
きる。
【0095】また、記録再生装置に対する記録再生命令
発行回数を削減されるので非常に高速なファイル・アク
セスが実現できることは言うまでもない。
【0096】なお、本実施例では連続して3回の記録命
令がOSからデバイス・ドライバに発生した場合のみ示
しているが、この回数が変化してもまた記録命令と再生
命令が混在しても同様の効果が得られる。
【0097】アプリケーションによる入出力処理 次に、図1に示したアプリケーション24が記録再生装
置10を用いて記録媒体11の上のファイルに対し入出
力する処理を説明する。アプリケーション24には、O
Sを介してデータの入出力を行うアプリケーション24
aと、OSを介さずに直接記録再生装置10にアクセス
し、入出力を行うアプリケーション24bがある。
【0098】まず、アプリケーション24aが記録再生
装置10を用いて記録媒体11に対し情報を記録再生す
る場合を例に説明する。アプリケーション24aが所望
の情報を使用したいとき即ち再生時は、OS21を介し
てデバイス・ドライバ23に情報再生命令を発行する。
デバイス・ドライバ23は、この情報再生命令を受けデ
バドラ情報保管部26上で前述の記録再生情報単位変換
方法を用いてOS記録再生単位から媒体記録再生単位に
変換する。これにより、デバイス・ドライバ23は変換
された媒体記録再生単位の媒体記録再生情報を再生する
ように情報記録再生装置10に対して再生命令を発行す
る。情報記録再生装置10はその再生命令を通信部13
にて受け、制御部18が各ブロックを制御して記録媒体
11上の媒体記録再生情報を再生し通信部13を介して
ホスト・コンピュータ20上のデバイス・ドライバ23
に情報を送信する。デバイス・ドライバ23はデバドラ
情報保管部26上で前述の記録再生情報単位変換方法を
用いてOS21にOS記録再生情報を送信する。OS2
1はアプリケーション24aにこの情報を渡す。この処
理の流れによって、アプリケーション24aの1回の再
生命令が実行される。
【0099】アプリケーション24aが所望の情報を記
録媒体11に保管したい場合、即ち記録時には情報の流
れが逆となる。OS21を介してデバイス・ドライバ2
3に情報記録命令と情報が渡され、デバイス・ドライバ
23は前述のようにデバドラ情報保管部26を用いた記
録再生情報単位変換方法及び事後記録方法によって、記
録再生装置10上の通信部13を介して記録媒体11に
情報を記録する。
【0100】これに対し、アプリケーション24bは次
のような方法でOSおよびデバイス・ドライバを介さず
に記録媒体に対し記録再生を行う。アプリケーション2
4bが所望の情報を使用したいとき即ち再生時は、直
接、記録再生装置10上の通信部13に情報再生命令が
発行される。この命令を受け制御部18は記録再生装置
に用意された装置情報保管部14上で前述の記録再生情
報単位変換方法を用いてアプリケーション24bの記録
再生単位から媒体記録再生単位に変換する。このアプリ
ケーション24bの記録再生単位は、OS記録再生単位
と全く同一にできる。アプリケーション24bのプログ
ラム自体はOS21で動作しているのでOS記録再生単
位を知ることが可能であるからである。また、アプリケ
ーション24bが終了した後に他のアプリケーションに
記録再生装置10が使用された場合に記録再生不可能な
状態に陥ることを防ぐためにも同一の記録再生単位が採
用されることが望ましい。アプリケーション24bの情
報記録再生単位が変換された後、制御部18はその他の
ブロックを制御し媒体記録再生単位で媒体記録再生情報
を記録媒体11から再生し、装置情報保管部14に保管
する。制御部18は前述の記録再生情報単位変換方法を
用いてこの媒体記録再生情報からアプリケーション24
bに渡すようにアプリケーション24bの情報記録再生
単位に変換された再生情報を通信部13を介して送信
し、再生処理を終了する。
【0101】アプリケーション24bが所望の情報を保
管したいとき、即ち記録時には、アプリケーション24
bから直接、記録再生装置20上の通信部13に情報記
録命令と情報が渡される。記録再生装置10上の制御部
18は、装置情報保管部14を用いて前述の記録再生情
報単位変換方法により、アプリケーション24bの記録
再生単位を媒体記録再生単位に変換し、他の各ブロック
を制御して記録媒体11に情報を記録する。
【0102】このように、本例の記録再生装置10は、
入出力部12に媒体記録再生単位のデータを保管できる
装置情報保管部14を設けてあるので、ここで記録再生
単位を変換して記録することができる。従って、ユーザ
がOSならびにデバイス・ドライバを介さずに記録再生
装置に直接記録再生しようとするアプリケーションを使
用しても全く問題なく、また、速い処理速度によって書
換え可能なCDなどの記録再生単位の大きな記録媒体を
用いることができる。また、OSを介して記録再生され
たデータは、記録再生装置の電源が不当に切られたり、
記録媒体が抜かれてしまったような場合でも破壊される
ことは無く非常に安全である。OSを介さずに記録再生
する場合であっても、記録再生されたデータは記録再生
装置内の情報保管部には残るので、記録媒体の不当な抜
き出しなどのトラブルには安全に対処できる。
【0103】記録のタイミングについて 記録再生情報単位変換方法および事後記録方法を用いて
媒体記録再生単位で更新あるいは作成された情報を記録
媒体に対し記録するタイミングとして、例えば、異なる
媒体記録再生情報に対するOS記録再生情報の再生、あ
るいは記録命令がなされた時点、ホスト・コンピュータ
内で交わされる情報取扱終了命令がなされた時点などを
用いることができる。以下では、さらに、記録再生情報
単位変換方法と事後記録方法を採用するために必要なデ
バドラ情報保管部26が最低媒体記録再生単位分だけ、
メモリ22上にホスト・コンピュータ20の起動時に確
保された場合、例えば、簡易的にデバドラ情報保管部2
6として4個の媒体記録再生単位が確保された場合にお
ける記録再生装置10への記録再生について説明する。
【0104】OS21、デバイス・ドライバ23を介し
た記録再生もしくは介さない記録再生のどちらにおいて
も、前述の事後記録方法の所定のタイミングとしての情
報取扱終了命令を用いることができる。しかしながら、
この情報取扱終了命令が発行されない内に、記録媒体に
記録されていない媒体記録再生情報で、デバドラ情報保
管部26が全領域埋まってしまう、すなわち、バッファ
・フルの状態となることがあり得る。このバッファ・フ
ル状態で情報取扱終了命令のみを所定のタイミングとし
て使用していると、デバドラ情報保管部26に存在しな
い媒体記録再生情報に対する情報記録再生命令には応答
できなくなる。したがって、バッファ・フル状態の後に
OS21から、デバドラ情報保管部26に存在しない媒
体記録再生情報への記録再生命令が来たとき、この記録
再生命令を受け付けた瞬間(バッファ・フル・タイミン
グとする)も所定のタイミングとして用い、デバドラ情
報保管部26内の媒体記録再生情報を記録する。これに
よって、記録媒体に記録された、あるいは記録再生装置
10に転送された媒体記録再生情報の占めていたデバド
ラ情報保管部26上の領域は、次のOS21からの記録
再生命令によって読みだされる媒体記録再生情報を保管
する領域として使用可能となる。
【0105】また、記録媒体を記録再生装置10から放
出するイジェクト命令をタイミングとして捕らえて、装
置情報保管部14あるいはデバドラ情報保管部26内に
ある情報を記録媒体に記録することも有用である。アプ
リケーションの多くは、稼働終了するときにOSを介し
てファイルをクローズするので、この命令をタイミング
として書き出せば、それまでに作成あるいは書き換えら
れたデータは装置情報保管部14あるいはデバドラ情報
保管部26から記録媒体に記録される。しかし、アプリ
ケーションによってはファイルクローズ命令を出さない
ものもあり、このようなアプリケーションでは作成され
たデータあるいは更新されたデータが記録されずに終了
してしまう。そこで、記録媒体を抜き出すイジェクト命
令によって装置情報保管部14あるいはデバドラ情報保
管部26内のデータを記録媒体に書き込むようにしてお
けば、アプリケーションが作動している最中に作成され
た、あるいは更新されたデータが記録媒体に反映されず
に消失する事態を未然に防止できる。
【0106】さらに、本例の入出力管理部27は、タイ
マー25が設けられており、これによって所定の経過時
間をタイミングとして記録媒体に書き込むことも可能で
ある。すなわち、OS21からの記録再生命令がしばら
く発行されず、情報取扱命令も発行されない状態は非常
に少ないが、この状態は記録を保持する点では非常に危
険な状態である。この状態を救済するために、タイマー
25を用いてOS21からの個々の記録再生命令の受け
付けた時間の間隔を測定する。そして、一定時間OS2
1から記録再生命令が発行されない場合は、デバドラ情
報保管部26内の未記録の媒体記録再生情報を記録再生
装置10に転送し、記録媒体11に記録する。
【0107】このように、所定のタイミングとして情報
取扱終了命令の他に、バッファ・フル・タイミング及び
最後の記録再生からの経過時間をも使用することで、情
報記録再生システムとしての安定性及び信頼性が格段に
向上させることができる。
【0108】なお、上記にて説明のために用いたデータ
構成や、クラスタなどのバイト数は例示に過ぎず、上記
の例に限定されるものではないことはもちろんである。
また、上記の例では、記録再生装置およびホスト・コン
ピュータの両方に情報保管部を設けてあるが、いずれか
一方に情報保管部が用意されている場合であっても記録
再生単位の異なる情報をスムーズに変換できることは説
明した通りである。
【0109】
【0110】このように、情報を記録再生する際に、記
録媒体の記録再生単位と同じあるいは大きな情報を一時
的に記憶可能な情報保管部を設けることにより、ホスト
・コンピュータの転送レートなど、外部の要因によらず
記録再生装置側で確実に行うことができ、安定した記録
再生装置を実現できる。
【0111】なお、本発明は、上記に限定されることな
く幾多の変更を加え得ることは勿論である。例えば、C
IRCを基本構成として用いているミニ・ディスク(M
ini Disc、通称MD)などにも適用可能であ
る。
【0112】また、情報保管部を設けることにより、記
録媒体に記録されている媒体記録再生単位とOS等から
受け付ける記録及び再生の記録再生単位を簡単に変換す
ることが可能となり、またOSからの全ての記録及び再
生の命令受付に対し対応することが可能となる。さら
に、一時的に記憶可能な情報保管部上で複数の記録情報
を記録してから所定のタイミングで記録媒体に記録する
ことにより、さらに処理速度を高められる。記録再生の
動作を2回、3回と行うシステムにおいては当然のこと
ながら2回、3回の記録実行時間を省略したことになり
さらに高速な記録が実現できる。
【0113】また、情報保管部を情報記録再生装置外、
例えばホスト・コンピュータ内に設けることにより、情
報を更新する際の処理速度を向上できる同時に、記録再
生装置の電源オフや記録媒体の取り出しによる情報の未
記録状態を未然に防ぐことが可能となり、非常に安全な
情報記録再生システムが実現できる。特に、記録媒体に
記録する所定のタイミングとしてOSと同期のとれる情
報取扱終了命令を受け付けた時にすると、記録実行時間
の更なる低減および処理の安全性を確保することができ
る。
【0114】また、書き換え型CDのみならず、通常の
再生専用のCDに対しても情報保管部を設けた本発明の
処理方法および入出力装置を適用できる。従って、1台
の情報記録再生装置により書き換え型CDも再生専用の
CDも扱うことができ、書き換え可能のCDと再生専用
のCDとの区別をユーザに意識させることなく取り扱え
る非常に使い勝手の良い情報記録再生装置が実現でき
る。
【発明の効果】以上に説明したように、まず、本発明の
前処理を行えば、記録媒体にあらかじめ記録されている
媒体位置情報と強力な誤り訂正符号により保護された記
録位置情報とを用い、それらの位置情報の欠陥に対する
読み出し誤りの発生のし易さの差を利用して、使用可能
なセクタか使用不可能なセクタかを判断できる。そし
て、記録媒体のディフェクト率と媒体位置情報の誤り率
とを考慮することにより、使用不可能なセクタの発生を
記録媒体に応じた適切な量に抑制可能となる。この前処
理を採用すれば、サーティファイを行うことなく、セク
タの使用可否を判断しながら処理が進められるので、ユ
ーザはサーティファイに伴う多大な時間を浪費しなくて
すみ、快適な作業環境のもとで大容量の記録媒体を有効
に活用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る記録再生装置とホスト・
コンピュータの構成の概要を示すブロック図である。
【図2】図1に示す記録再生装置およびホスト・コンピ
ュータで取り扱われるデータの構成の概略を示す図であ
り、(a)は記録媒体の物理的なクラスタの配置を、
(b)は物理的なクラスタ内のデータの配列を、(c)
はセクタ内のデータの配列を、(d)はEFMフレーム
内のデータの配列を、(e)はサブコードの配列を、ま
た、(f)はサブコードデータの内容をそれぞれ示して
いる。
【図3】記録媒体に記録再生する際にデータをスクラン
ブルする様子を説明する図である。
【図4】図1に示す記録再生装置の行う処理を示すフロ
ーチャートである。
【図5】記録媒体上の媒体位置情報を説明する図であ
る。
【図6】図1に示した記録再生装置における前処理の流
れを示すフローチャートである。
【図7】情報保管部を用いて記録再生単位を変換する様
子を示す図である。
【図8】情報保管部を用いて記録再生単位の異なる情報
を記録再生する処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図9】図8に示した入出力処理の読みだし時に、前処
理からの領域通知によって判断する様子を示すフローチ
ャートである。
【図10】情報保管部を用いて記録再生単位の異なる情
報を記録再生する際の情報の流れを示す図である。
【図11】情報保管部を用いて記録再生単位の異なる情
報を記録再生する際の情報の流れを示す図である。
【図12】情報保管部を用いて記録再生単位の異なる情
報を記録再生する際の情報の流れを示す図である。
【図13】情報記録再生する際の入出力のタイミングを
説明する図であり、(a)は事後記録方法を採用しない
場合を、また、(b)は事後記録方法を採用した場合を
示してある。
【図14】情報記録再生する際の入出力のタイミングを
説明する図である。
【符号の説明】
10・・記録再生装置 11・・記録媒体 12・・入出力部 13・・通信部 14・・装置情報保管部 15・・符号変調部 16・・録再部 17・・演算部 18・・制御部 19・・制御機構 20・・ホスト・コンピュータ 21・・OS 22・・メモリ 23・・デバイス・ドライバ 24・・アプリケーション 25・・タイマー 26・・デバドラ情報保管部 27・・入出力管理部 30・・バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−26956(JP,A) 特開 平5−134819(JP,A) 特開 平3−238683(JP,A) 特開 平2−66777(JP,A) 特開 平2−35516(JP,A) 特開 昭62−88172(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/06 306 G06F 3/06 305 G06F 3/08

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録再生可能な記録媒体上の単位記録領
    域であるセクタの使用の可否を判断する際に、 情報の記録位置が誤り訂正符号を付して前記セクタ内に
    書換え可能な状態で書き込まれる記録位置情報であっ
    て、読み込みたい前記セクタの前記記録位置情報を読み
    込むステップと、 前記記録媒体上にあらかじめ設けられた前記セクタの位
    置を示す書換え不可能な媒体位置情報であって、前記読
    み込みたいセクタの前記媒体位置情報を読み込むステッ
    プと、前記読み込みたいセクタの 前記記録位置情報の読み込み
    状況と前記媒体位置情報の読み込み状況の組み合わせに
    よって前記読み込みたいセクタの使用の可否を判断する
    ステップとを有することを特徴とする前処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記セクタの使用の
    可否を判断するステップでは、前記読み込みたいセクタ
    前記記録位置情報が正常に読み込まれず、前記読み込
    みたいセクタの前記媒体位置情報が正常に読み込まれ
    ず、さらに、その正常に読み込まれないことが、連続し
    た前記セクタの前記媒体位置情報が正常に読み込まれな
    い連続エラーのときに前記読み込みたいセクタが使用不
    可能であると判断することを特徴とする前処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項において、前記セクタの使用の
    可否を判断するステップは、前記記録位置情報が正常に
    読み込まれたときは、そのセクタが使用可能であると判
    断し、 前記記録位置情報が正常に読み込まれず、さらに、前記
    連続エラーの回数が整数n未満であるときも、そのセク
    タが使用可能であると判断し、前記連続エラー の回数が整数nあるいはそれ以上である
    ときは、そのセクタが使用不可能であると判断すること
    を特徴とする前処理方法。ただし、整数nは、以下の
    (1)式を満たす整数であり、 ((ディフェクト率)/(1クラスタ中のセクタ数)) < (媒体位置情報エラー発生率) ・・・(1) この(1)式において、 ディフェクト率=(欠陥による使用不可能の容量)/
    (記録媒体の総記録容量)である。
  4. 【請求項4】 請求項において、前記整数nは、前記
    (1)式を満たす最大の整数であることを特徴とする前
    処理方法。
  5. 【請求項5】 セクタを単位記録領域の1つとして記録
    再生可能な記録媒体に対しデータの入出力を行う録再部
    と、 前記データの符号化と復号化を行う符号変調部と、 前記録再部を介して得られる前記記録媒体にあらかじめ
    書き込まれ書換え不可能な前記セクタの位置を示す媒体
    位置情報であって、読み込みたい前記セクタの前記媒体
    位置情報の状況、および前記符号変調部を介して得られ
    る前記セクタに書換え可能な記録位置情報であって、前
    記読み込みたいセクタの前記記録位置情報の状況から前
    記セクタの使用の可否を判断する演算部とを有すること
    を特徴とする入出力装置。
  6. 【請求項6】 請求項において、前記記録媒体が書換
    え可能な光記録媒体であり、前記媒体位置情報として前
    記光記録媒体上のプリグルーブ絶対時間を用い、前記記
    録位置情報としてサブコード内のいずれかのデータを用
    いることを特徴とする入出力装置。
  7. 【請求項7】 請求項において、前記演算部は、連続
    した前記セクタの前記媒体位置情報が正常に読み込まれ
    ない連続エラーの回数をカウント可能であることを特徴
    とする入出力装置。
  8. 【請求項8】 請求項において、前記演算部は、前記
    記録位置情報が正常に読み込めず、さらに、前記カウン
    ト値が整数nあるいはそれ以上であるときに前記セクタ
    が使用不可能であると判断することを特徴とする入出力
    装置。ただし、整数nは、以下の(1)式を満たす整数
    であり、 ((ディフェクト率)/(1クラスタ中のセクタ数)) < (媒体位置情報エラー発生率) ・・・(1) この(1)式において、 ディフェクト率=(欠陥による使用不可能の容量)/
    (記録媒体の総記録容量) である。
  9. 【請求項9】 請求項において、前記整数nは、前記
    (1)式を満たす最大のnであることを特徴とする入出
    力装置。
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