JP3229760B2 - 防災監視システム - Google Patents

防災監視システム

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JP3229760B2
JP3229760B2 JP32076194A JP32076194A JP3229760B2 JP 3229760 B2 JP3229760 B2 JP 3229760B2 JP 32076194 A JP32076194 A JP 32076194A JP 32076194 A JP32076194 A JP 32076194A JP 3229760 B2 JP3229760 B2 JP 3229760B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、マンション等
の共同住宅に用いて好適な防災監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、マンション等の共同住宅
では、住戸内で発生した火災を迅速に感知して警報を発
する火災報知システムが設置されている。この種のシス
テムは、各住戸の居室内に配設される複数の火災感知器
と、各住戸毎に設けられ、当該住戸内の各火災感知器に
接続される中継器と、これら中継器に接続される受信機
とから構成されており、火災発生時には火災感知器から
出力される発報信号が中継器を介して受信機に入力され
ることによって当該受信機が火災発生を報知するように
している。
【0003】ところで、近年にあっては、このような火
災報知システムに加えて、各住戸を個別に防災管理する
ホーム・セキュリティシステムを備えた共同住宅も実用
化されつつある。ホーム・セキュリティとは、例えば、
ドアや窓の施錠の有無をチェックしたり、ガス漏れ、あ
るいは不法侵入者を感知する機能を備えて防犯・防災管
理するものである。このような機能を有するホーム・セ
キュリティシステムでは、通常、周知のインターフォン
と兼用され、住戸内部の異常を外部へ報知する戸外表示
器と、ドアや窓の施錠の有無をチェックしたり、煙・ガ
ス漏れを検出する各種センサと、これらセンサ出力に応
じて監視制御する住宅情報盤とから構成される。
【0004】ホーム・セキュリティシステムは、基本的
に各住戸毎に独立して防犯・防災管理するものであり、
上述した火災報知システムのように住戸全体を集中監視
するものとはシステム構成が異なる。そこで、住戸全体
を集中監視する火災報知システムと、各住戸を個別に監
視するホーム・セキュリティシステムとの利点を組み合
わせれば、より高度なシステムが具現され得るため、両
システムを融和させて双方の特長を活かすようにした防
災監視システムが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述した火災報
知システムとホーム・セキュリティシステムとを融和し
た防災監視システムでは、火災報知システムがベースと
なり、この上でホーム・セキュリティシステムと融和さ
せることが要求される。つまり、共同住宅にあっては火
災報知システム機能が必須であり、たとえホーム・セキ
ュリティシステムがシステムダウンしたとしても、火災
報知システムの機能は維持されなければならない。
【0006】防災監視システムの一態様として次の形態
が考えられている。すなわち、火災感知器が火災を感知
して発報信号を発生した時に、中継器がこれを受けて住
宅情報盤へ第1報を送出して火元住戸の住人に対して火
災感知を報知する。そして、この住宅情報盤に備えられ
て火災発生を断定する断定スイッチが住人により手動操
作されることによって、当該住宅情報盤から中継器を介
して受信機側に真報発生の指示が与えられ、次いで、こ
の受信機が真報を送出することで、住宅情報盤が火災発
生を報知する形態となる。
【0007】ところで、このような形態において、中継
器が住宅情報盤へ第1報を送出した時に、例えば、その
住戸情報盤が停電等でダウンした異常状態にあると、火
災発生を断定すべく断定スイッチを操作したにもかかわ
らず、真報発生の指示を受信機側に与えることができ
ず、このために迅速な火災報知が阻害されてしまうとい
う問題が出てくる。また、中継器が住宅情報盤へ第1報
を送出した時に、その住戸の住人が不在であったり、出
火と同時に退去してしまうと、断定スイッチが操作され
ないため、住宅情報盤から受信機側へ真報発生の指示を
与えることができないという弊害がある。
【0008】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、住戸住人が不在であったり、住宅情報盤に異常
が発生した場合であっても、火災報知機能を喪失するこ
とがない防災監視システムを提供することを目的として
いる。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の防災監視システムは、火災を感知
して発報信号を発生する火災感知手段と、各住戸毎に設
けられ、前記発報信号を受信して火災感知を表わす第1
報を発生する中継手段と、住戸内の火災発生を断定する
断定スイッチを備え、前記第1報を受信して当該断定ス
イッチが操作された時には真報発生を指示し、一方、火
災発生を表わす真報をループバック受信した時には当該
住戸内で火災報知する住宅情報盤と、前記真報発生の指
示を受信して前記真報を生成し、生成した真報を前記中
継手段を介して住宅情報盤に供給する受信手段と、前記
住宅情報盤に接続して住戸外に設置され、住宅情報盤が
前記真報を受信した場合に、当該住戸外で火災報知する
戸外報知手段とから構成され、前記住宅情報盤は、自己
の異常を検知して異常信号を発生する異常信号発生手段
を具備し、前記中継手段は、前記発報信号を受信した時
点から所定時間経過後に前記受信手段へ真報発生を指示
する第1の真報発生手段と、前記異常信号発生手段から
供給される異常信号と前記発報信号とを受信した時に前
記受信手段へ真報発生を指示する第2の真報発生手段と
を具備することを特徴としている。
【0010】また、請求項2に記載の発明によれば、前
記住宅情報盤は、予め複数の音声データを記憶してお
き、前記第1報を受信した時には第1報を表わす音声デ
ータを読み出してメッセージ再生し、前記真報を受信し
た時には真報を表わす音声データを読み出してメッセー
ジ再生して火災報知する音声合成手段を具備することを
特徴としている。
【0011】さらに、請求項3に記載の発明にあって
は、前記住宅情報盤に配設される第1のスピーカと前記
戸外報知手段に配設される第2のスピーカとは、インタ
ーフォンとして兼用使用されることを特徴としている。
【0012】また、請求項4に記載の発明によれば、前
記戸外報知手段は、前記火災感知手段を点検する点検ス
イッチを備え、当該点検スイッチの操作に応じた操作信
号を発生し、前記中継手段は、この操作信号に応じて前
記火災感知手段へ点検信号を供給する点検回路を備え、
当該点検信号に応答して当該火災感知手段から出力され
る信号に基づいて点検結果を前記住宅情報盤へ供給し、
前記住宅情報盤は、この点検結果を前記音声合成手段に
てメッセージ再生し、前記戸外報知手段から音声出力さ
せることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明による防災監視システムでは、例えば、
火災感知された住戸の住人が不在であったり、出火と同
時に住人が退去してしまい、住宅情報盤に備えられる断
定スイッチが操作されない場合においても、第1の真報
発生手段が発報信号を受信した時点から所定時間経過後
に受信手段へ真報発生を指示するから、火災報知機能を
喪失することがない。また、火災感知時に住宅情報盤が
停電等でダウンして異常状態になった場合には、異常信
号発生手段が住宅情報盤の異常を検知して異常信号を発
生し、第2の真報発生手段がこの異常信号と火災感知に
対応した発報信号とを受信した時に受信手段へ真報発生
を指示するため、火災報知機能を喪失することなく、迅
速な火災報知が可能になる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。 A.システム構成 図1は、本発明の一実施例による防災監視システムの全
体構成を示すブロック図であり、共同住宅100に適用
した場合の一例を図示している。この図において、1は
火災感知器であり、共同住宅100の各住戸R内に設置
される。火災感知器1は、例えば、アナログ型またはオ
ン/オフ型の煙感知素子や熱感知素子から構成され、火
災による煙あるいは熱を感知した場合に発報信号を出力
する。
【0015】2はCPU、ROMおよびRAM等から構
成される制御部と、この制御部によって監視制御される
周辺回路と、スピーカSPとを備える住宅情報盤であ
る。この住宅情報盤2は、住戸R内でのガス漏れを検出
するガス検知センサ3や、異常発生を報知する際に操作
される非常スイッチ4等が接続されると共に、住戸Rの
外部(例えば、玄関)に設けられる戸外表示器5および
中継器6に接続される。
【0016】戸外表示器5と住宅情報盤2とは、周知の
インターフォンとして機能する一方、当該情報盤2が住
戸内の異常を検知した場合、異常発生を戸外表示器5か
らでも報知するように構成されている。また、戸外表示
器5には、後述する点検スイッチSW1が配設されてお
り、この点検スイッチSW1の操作に応じて点検回路
(後述する)を駆動するように構成されている。
【0017】中継器6は、上述した火災感知器1と接続
される一方、住宅情報盤2および受信機7に接続されて
おり、火災感知器1から供給される発報信号を受信した
場合、当該発報信号を受信機7へ送出する。また、中継
器6は上述した点検スイッチSW1が操作された場合に
火災感知器1へ点検信号を送出し、当該点検信号に対応
した点検結果を住宅情報盤2へ供給する。なお、中継器
6は、各住戸R毎に配設されるものであって、同一階の
中継器6同士は順次送り配線される接続形態をなしてい
る。
【0018】受信機7は、各階に配設される中継器6に
対して信号線L、コモン線Cおよび電源線からなる電源
兼用信号線PSを介して接続されており、中継器6およ
び火災感知器1に電源を供給すると共に、火災感知時に
中継器6側から送出される真報を受信して該当住戸へ火
災警報を発する。このような構成において、受信機7、
中継器6および火災感知器1が前述した従来の火災報知
システムに相当し、構成要素2〜5がホーム・セキュリ
ティシステムに相当しており、本発明はこれら両システ
ムを融和させた点に特長があり、これについて図2を参
照して詳述する。
【0019】B.各部の構成 図2は、防災監視システムの電気的構成を示すブロック
図であり、この図において図1に示した各部と共通する
要素には同一の番号を付している。 (1)中継器6の構成 中継器6において、10は受信回路であり、信号線Lお
よびコモン線Cを介して駆動電圧を火災感知器1に供給
すると共に、この火災感知器1から供給される発報信
号、あるいは後述する点検信号Qに対応した試験信号を
受信する。受信回路10は、フォトカプラ発光部10a
−1,10a−2を有しており、火災感知器1から発報
信号を受信した場合に当該発光部10a−1を駆動し、
これに対応するフォトカプラ受光部10b−1をオン設
定する。
【0020】したがって、火災により火災感知器1が作
動した時には、端子T1と後述する住宅情報盤2の端子
R1とを接続する信号路L1に第1報が与えられる。ま
た、受信回路10は、後述するタイマ回路11から真報
発生の指示が与えられた場合、フォトカプラ発光部10
a−2を駆動して対応するフォトカプラ受光部10b−
2をオン設定し、端子T2と住宅情報盤2の端子R2と
を接続する信号路L2に真報信号を送出する。さらに、
受信回路10は、火災感知器1からの発報信号を受信し
た場合に、「H」レベルの信号を発生し、後述するアン
ド回路17の一方の入力端に供給する。なお、この
「H」レベルの信号は、火災感知器1が復旧されるまで
出力が維持される。
【0021】タイマ回路11は、受信回路10が発報信
号を受信した時点から計時を開始し、所定時間(例え
ば、3分)経過時点で真報信号を発生する。このタイマ
回路11から送出される真報信号は、受信回路10と受
信機7とに供給される。なお、真報信号を受信した受信
機7は、警報区分に応じてフォトカプラ発光部10a−
2を駆動する。ここで言う警報区分とは、発報信号を送
出した中継器6が設置される階と、その直上階を指す。
つまり、受信機7が火災を感知した場合、全階の中継器
6に対して真報を発令するのではなく、出火階とその直
上階とに配置される中継器6に対して真報を発する。こ
れにより、出火階とその直上階の住人に対して優先的に
火災報知でき、全階の住人が一斉に避難する際に起こり
得るパニックを抑止している。
【0022】次に、12は復旧回路であり、火災感知器
1に印加される駆動電圧を一旦ゼロリセットした後、再
び印加して当該火災感知器1を復旧する。この復旧回路
12は、後述する点検回路13あるいは復旧受信回路1
6からの指示に従って復旧動作する。点検回路13は、
点検スイッチSW1の操作に応じて住宅情報盤2から信
号路STを介して供給される操作信号を受信した場合に
火災感知器1へ点検信号Qを供給する。また、点検回路
13は、点検スイッチSW1のオンにより、内蔵するフ
ォトカプラ発光部13aを駆動する。点検スイッチSW
1の操作に応じてフォトカプラ発光部13aが駆動され
た場合、当該発光部13aに対応する受光部13bがオ
ン状態となり、端子T3から信号路Tを介して接続され
る住宅情報盤2に試験モードを報知する。
【0023】14はフリッカ回路であり、戸外表示器5
側に配設されるランプ5aを点滅表示させるフリッカ信
号を発生する。フリッカ回路14は、火災が発生した住
戸の受信回路10から真報送出がなされた時にフリッカ
信号を生成し、これを端子T4から信号路Fによって住
宅情報盤2を経由してランプ5aに供給する。15は住
宅情報盤2と信号路Kを介して接続される端子T5が
「H」レベルになった時に、住宅情報盤2の異常を検知
し、当該「H」レベルの信号を出力する異常受信回路で
ある。この異常受信回路15の出力は、後述するアンド
回路17の他方の入力端に供給される。
【0024】復旧受信回路16は、住宅情報盤2と信号
路Rを介して接続される端子T6に復旧信号が入力され
た場合、タイマ回路11をリセットすると共に、復旧回
路12に復旧指示する信号を発生する。アンド回路17
は、前述した受信回路10が発報信号を受信し、かつ、
異常受信回路が住宅情報盤2を異常と見做した場合に、
火災発生を表わす真報信号を受信機7側へ出力する。
【0025】(2)住宅情報盤2および戸外表示器5の
構成 住宅情報盤2において、20はCPU,ROMおよびR
AM等から構成される制御部であり、上述した中継器6
から供給される各種信号に応じて火災報知制御する。ま
た、制御部20は、音声合成回路20aを備える。音声
合成回路20aは、予め定められた複数の音声メッセー
ジを音声データとして記憶しており、制御部20の指示
の下に対応する音声データを選択し、選択した音声デー
タを再生出力してスピーカSP1より発声させる。な
お、ここで言う音声データとは、例えば、ADPCM符
号化された人声音、若しくはフォルマント合成音を用い
る。
【0026】音声合成回路20aから再生出力される音
声メッセージは、動作モード別にその内容が定められて
いる。すなわち、信号路L1を介して中継器6側から第
1報信号を受信した場合には、「第1報受信モード」と
なり、この場合には、例えば、「火災感知器が作動しま
した。確認して下さい。」というメッセージが再生され
る。また、信号路L2を介して真報信号を受信した時に
は、「真報モード」となり、「火事です。火事です。○
○で火災が発生しました。安全を確認の上避難して下さ
い。」というメッセージが再生される。なお、上記○○
の部分には、火災が発生した”階”あるいは”住戸番
号”が発声される。さらに、信号路Tを介して試験信号
を受信した場合には、試験モードとなり、「正常(ある
いは異常)です。」というメッセージが再生される。な
お、試験モードでは、後述するリレー回路21aによっ
て音声信号経路が切替えられるため、住戸内では発声さ
れずに、戸外表示器5側のスピーカSP2から発声され
る。
【0027】増幅部21は、上述した音声合成回路20
aから供給される再生出力(音声信号)を増幅して出力
する。この増幅部21に含まれるリレー回路21aは、
制御部20の指示に応じてリレー切片L1,L2を切替制
御する。すなわち、「第1報受信モード」および「真報
モード」では、これらリレー切片L1,L2をオン設定
し、上述した火災報知メッセージを住戸内外に放音す
る。一方、「試験モード」では、リレー切片L1をオ
ン、リレー切片L2をオフ設定して住戸外にのみ点検結
果を音声にて報知させるようになっている。
【0028】SW2は、第1報から火災発生を断定する
際に操作される断定スイッチである。22aは、この断
定スイッチSW2が操作された場合に作動するフォトカ
プラ発光部である。22bは当該フォトカプラ発光部2
2aに対応する受光部であり、発光部22aが駆動され
ることでオン設定される。したがって、断定スイッチS
W2が操作されると、フォトカプラ発光部22aが作動
してフォトカプラ受光部22bがオン状態となり、端子
R3,R4間が導通状態となり、中継器6と住宅情報盤
2とを接続する信号路D,Eがループ経路をなすこと
で、受信機7側に真報信号が供給される。なお、端子R
3,R4間には線路断線を監視するための負荷抵抗R1
が介挿されている。
【0029】23aは停電などにより住宅情報盤2に駆
動電源Vccが供給されなくなった時にオフ状態となる
フォトカプラ発光部であり、この発光部23aがオフさ
れることで、対応する受光部23bもオフ設定される。
これにより、信号路Kを介して中継器6の端子T5が
「H」レベルとなり、住宅情報盤2の異常が中継器6側
に報知されることになる。SW3は復旧スイッチを兼ね
る音響停止スイッチであり、制御部20の指示の下に発
生する火災報知メッセージ音を停止させる際に操作され
る。例えば、調理中に発生した煙に火災感知器1が作動
して誤発報した時には、このスイッチSW3を操作す
る。
【0030】24aは当該スイッチSW3が操作された
時に駆動されるフォトカプラ発光部である。このフォト
カプラ発光部24aが駆動された場合、対応する受光部
24bがオン状態となり、端子R3,R4間が導通状態
となり、中継器6と住宅情報盤2とを接続する信号路
E,Rがループ経路をなす。これにより、復旧受信回路
16に「L」レベルの復旧信号が供給されてシステムリ
セットがなされる。なお、端子R3,R4間には線路断
線を監視するための負荷抵抗R2が介挿されている。
【0031】戸外表示器5は、周知のドアフォンと一体
化されたものであって、前述したフリッカ信号により点
滅表示する警報ランプ5aとスピーカSP2とを備え
る。この戸外表示器5に内蔵されるスピーカSP2と、
住宅情報盤2に内蔵されるスピーカSP1とは周知のイ
ンターフォンとしても兼用される一方、点検時には住宅
情報盤2側から点検結果が音声メッセージとして発声さ
れる。
【0032】C.実施例の動作 次に、上述した構成による防災監視システムの動作につ
いて図2を参照して説明する。ここでは、火災感知器1
が作動した場合の動作、火災が確認された場合の動作、
住宅情報盤2に異常が発生した場合の動作および点検動
作について言及する。
【0033】(1)火災感知器1が作動した場合の動作 中継器6側の動作 火災感知器1が住戸内の火災による煙や熱を感知する
と、発報信号を発生し、中継器6の受信回路10がこれ
を受信する。そうすると、当該回路10はフォトカプラ
発光部10a−1を駆動して対応するフォトカプラ受光
部10b−1をオン設定する。これにより、中継器6の
端子T1と住宅情報盤2の端子R1とを接続する信号路
L1に「第1報」が与えられる。なお、受信回路10は
発報信号を受信すると、感知器作動を表わす「H」レベ
ルの信号をアンド回路17の一方の入力端へ供給する
が、この場合、住宅情報盤2に異常状態でないから、ア
ンド回路17は真報信号を発生しない。
【0034】住宅情報盤2側の動作 信号路L1を介して「第1報」を受信した住宅情報盤2
では、「第1報モード」となり、制御部20が音声合成
回路20aに対して「火災感知器が作動しました。確認
して下さい。」なる音声メッセージを再生出力する。こ
れにより、住宅情報盤2の内部スピーカSP1と、戸外
表示器5のスピーカSP3とから上記の火災報知メッセ
ージが発声される。
【0035】(2)火災が確認された場合の動作 (a)断定スイッチSW2が操作される場合 住宅情報盤2側の動作 このようにして「第1報」が発せられた時に、住宅情報
盤2側の断定スイッチSW2が火元住戸の住人によって
操作されたとする。そうすると、フォトカプラ発光部2
2aが作動し、これに対応する受光部22bをオン状態
に設定する。これにより、中継器6と住宅情報盤2とを
接続する信号路D,Eがループ経路を形成し、受信機7
に真報信号を供給する。
【0036】受信機7および中継器6側の動作 中継器6を介して真報信号を受信した受信機7は、警報
区分の各中継器6のフォトカプラ発光部10a−2を作
動させ、これに対応する受光部10b−2をオン状態に
設定する。そうすると、警報区分の各中継器6は、端子
T2から信号路L2を介して住宅情報盤2へ真報信号を
送出する。なお、ここで言う警報区分の中継器6とは、
火元住戸のある出火階と、当該出火階の直上階とに配置
される中継器6を指している。また、火災が発生した住
戸の中継器6では、真報状態下でフリッカ回路14を駆
動し、戸外表示器5に配設されている警報ランプ5aを
点滅表示させる。
【0037】住宅情報盤2の動作 次いで、「真報」を受信した住宅情報盤2では、「真報
モード」となり、制御部20が音声合成回路20aに対
して「火事です。火事です。○○(住戸番号等)で火災
が発生しました。安全を確認の上避難して下さい。」な
る音声メッセージを再生出力するよう指示する。これに
より、住宅情報盤2の内部スピーカSP1と、戸外表示
器5のスピーカSP2とから上記の火災警報メッセージ
が発声される。
【0038】(b)断定スイッチSW2が操作されない
場合(中継器6側の動作) 例えば、火元住戸において火の回りが早く、住人が断定
スイッチSW2を操作せずに住戸から退去した場合や、
火元住戸の住人が不在である時には、当該スイッチSW
2が操作されないから、「真報」が発せられずに「第1
報」状態のままになってしまう。そこで、こうした不都
合を回避すべく中継器6側では、次のように動作する。
つまり、受信回路10が火災感知器1から発報信号を受
信した時点で、タイマ回路11は計時を開始し、所定時
間(例えば、3分)経過後に自動的に真報信号を発生し
て受信機7に供給する。受信機7は、この真報信号を受
けて出火階とその直上階とに配置される中継器6に対し
て真報を発する。このように、本システムでは、住宅情
報盤2側で断定スイッチSW2が操作されなくとも、第
1報発生時点から所定時間経過後に自動的に「真報」を
発令することが可能になる。
【0039】(3)住宅情報盤2に異常が発生した場合
の動作 住宅情報盤2側の動作 次に、第1報が発生した状態で住宅情報盤2において停
電等により駆動電源が供給されない状況に陥ったとす
る。そうすると、フォトカプラ発光部23aが発光せ
ず、対応する受光部23bがオフ状態となるため、信号
路Kを介して接続される中継器6の端子T5が「H」レ
ベルとなる。
【0040】中継器6側の動作 端子T5が「H」レベルになると、異常受信回路15は
住宅情報盤2の異常を検知して「H」レベルの信号をア
ンド回路17の他方の入力端に供給する。そして、この
状態で、受信回路10が火災感知器1からの発報信号を
受信していると、当該受信回路10からアンド回路17
の一方の入力端に「H」レベルの信号が供給され、当該
アンド回路17から真報信号が出力される。したがっ
て、本システムによれば、住戸情報盤2が停電等でダウ
ンして異常状態にあっても、発報信号発生後に直ちに真
報信号を発生して受信機7側へ供給するので、迅速な火
災報知が可能になる。
【0041】(4)点検動作 戸外表示器5および中継器6側の動作 点検時には、戸外表示器5に配設される点検スイッチS
W1が操作される。当該スイッチSW1が操作される
と、点検回路13は火災感知器1へ点検信号Qを供給す
る一方、内蔵するフォトカプラ発光部13aを駆動す
る。そして、フォトカプラ発光部13aが駆動される
と、これに対応する受光部13bがオン状態となり、端
子T3から信号路Tを介して住宅情報盤2へ試験モード
であることを知らせる。
【0042】そして、住宅情報盤2では、試験モードに
なると、制御部20の指示に応じてリレー回路21aが
リレー切片L1をオン、リレー切片L2をオフ設定する一
方、音声合成回路20aが「異常有りません。正常で
す。」という点検結果をメッセージ再生し、これを戸外
表示器5から報知する。なお、点検信号Qに応じて火災
感知器1が作動しない場合、音声合成回路20aは火災
感知器1の異常を報知すべく「異常です。」と音声メッ
セージを発声する。このように、本システムの点検動作
によれば、点検スイッチSW1の操作だけで火災感知器
1の正常/異常が音声にて報知されるから、極めて簡便
な点検が実現する。
【0043】以上のように、本実施例によれば、火災感
知された住戸の住人が不在で、住宅情報盤2側で断定ス
イッチSW2が操作されない場合でも、第1報発生時点
から所定時間経過後にタイマ回路11が自動的に「真
報」を発令するので、住宅情報盤2から中継器6を介し
て受信機7側へ真報発生の指示を与えることが可能にな
る。また、火災感知時に住戸情報盤2が停電等でダウン
して異常状態にあっても、アンド回路17が発報信号を
受信する受信回路10の出力と、停電に応じてオフされ
るフォトカプラ受光部23bの出力を受信して住宅情報
盤2側の異常を検知する異常受信回路15の出力との論
理積で真報信号を発生し、これを受信機7側へ供給する
ので、火災報知機能を喪失することなく、迅速な火災報
知が可能になる。さらに、この実施例では、点検スイッ
チSW1の操作だけで火災感知器1の正常/異常が音声
にて報知されるから、従来のように、点検装置を用いる
ことなく、極めて簡便な点検が実現する。
【0044】なお、本実施例では、音声メッセージで火
災報知あるいは火災警報を発するようにしたが、これに
限定されることなく、例えば、サイレン音や鐘鳴音など
を音声メッセージと交互に発音するようにしても良い。
また、この実施例にあっては、音声合成回路20a住宅
情報盤2側に設ける態様としたが、これに替えて、中継
器6側に設けるようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、火災感知された状態で
住宅情報盤に備えられる断定スイッチが操作されない場
合、第1の真報発生手段が発報信号を受信した時点から
所定時間経過後に受信手段へ真報発生を指示するので、
火災報知機能を維持できる。また、火災感知時に住宅情
報盤が異常状態になった場合、異常信号発生手段が住宅
情報盤の異常を検知して異常信号を発生し、第2の真報
発生手段がこの異常信号と火災感知に対応した発報信号
とを受信した時に受信手段へ真報発生を指示するため、
火災報知機能を喪失することなく、迅速な火災報知を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の全体システム構成を示
すブロック図である。
【図2】同実施例の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 火災感知器(火災感知手段) 2 住宅情報盤(住宅情報盤) 5 戸外表示器(戸外報知手段) 6 中継器(中継手段) 7 受信機(受信手段) 10 受信回路(第2の真報発生手段) 11 タイマ回路(第1の真報発生手段) 15 異常受信回路(第2の真報発生手段) 17 アンド回路(第2の真報発生手段) 23a フォトカプラ発光部(異常信号発生手段) 23b フォトカプラ受光部(異常信号発生手段) SW2 断定スイッチ(断定スイッチ)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−20573(JP,A) 特開 平6−76190(JP,A) 特開 昭63−41997(JP,A) 特開 昭57−132293(JP,A) 特開 昭59−221792(JP,A) 実開 平3−41398(JP,U) 実開 昭61−55786(JP,U) 実開 昭62−134195(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00 G08B 23/00 - 31/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火災を感知して発報信号を発生する火災
    感知手段と、 各住戸毎に設けられ、前記発報信号を受信して火災感知
    を表わす第1報を発生する中継手段と、 住戸内の火災発生を断定する断定スイッチを備え、前記
    第1報を受信して当該断定スイッチが操作された時には
    真報発生を指示し、一方、火災発生を表わす真報をルー
    プバック受信した時には当該住戸内で火災報知する住宅
    情報盤と、 前記真報発生の指示を受信して前記真報を生成し、生成
    した真報を前記中継手段を介して住宅情報盤に供給する
    受信手段と、 前記住宅情報盤に接続して住戸外に設置され、住宅情報
    盤が前記真報を受信した場合に、当該住戸外で火災報知
    する戸外報知手段とから構成され、 前記住宅情報盤は、自己の異常を検知して異常信号を発
    生する異常信号発生手段を具備し、 前記中継手段は、前記発報信号を受信した時点から所定
    時間経過後に前記受信手段へ真報発生を指示する第1の
    真報発生手段と、 前記異常信号発生手段から供給される異常信号と前記発
    報信号とを受信した時に前記受信手段へ真報発生を指示
    する第2の真報発生手段とを具備することを特徴とする
    防災監視システム。
  2. 【請求項2】 前記住宅情報盤は、予め複数の音声デー
    タを記憶しておき、前記第1報を受信した時には第1報
    を表わす音声データを読み出してメッセージ再生し、前
    記真報を受信した時には真報を表わす音声データを読み
    出してメッセージ再生して火災報知する音声合成手段を
    具備することを特徴とする請求項1記載の防災監視シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記住宅情報盤に配設される第1のスピ
    ーカと前記戸外報知手段に配設される第2のスピーカと
    は、インターフォンとして兼用使用されることを特徴と
    する請求項1記載の防災監視システム。
  4. 【請求項4】 前記戸外報知手段は、前記火災感知手段
    を点検する点検スイッチを備え、当該点検スイッチの操
    作に応じた操作信号を発生し、 前記中継手段は、この操作信号に応じて前記火災感知手
    段へ点検信号を供給する点検回路を備え、当該点検信号
    に応答して当該火災感知手段から出力される信号に基づ
    いて点検結果を前記住宅情報盤へ供給し、 前記住宅情報盤は、この点検結果を前記音声合成手段に
    てメッセージ再生し、前記戸外報知手段から音声出力さ
    せることを特徴とする請求項2記載の防災監視システ
    ム。
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