JP3219644B2 - 監視用画像記録装置 - Google Patents

監視用画像記録装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、設置カメラからの
画像信号を入力して記録する監視用画像記録装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】設置したカメラからの撮影画像信号を入
力して、その入力信号を記録媒体に記録し、必要に応じ
て撮影画像を表示して、店舗,事務所,住宅などの様々
な場所における監視を行ってその安全性を図る監視用画
像記録再生装置がある。このような監視用画像記録再生
装置は、金融機関,コンビニエンスストアでの店舗内の
監視用、現金自動支払機の監視用、鉄道機関における利
用客の監視用、高速道路の料金支払所での監視用、集合
住宅の入口での来客者,不審者の監視用など、現代社会
の多方面な用途に利用されている。
【0003】監視用画像記録装置にあって、更なる監視
強化,安全性の向上を図るために、複数のカメラを設置
し、これらの複数のカメラからの入力画像信号を切り替
えて記録するようにしたものが開発されている。このよ
うなタイプの監視用画像記録装置では、あるカメラから
の入力画像信号は常に記録し、別のカメラからの入力画
像信号はアラーム入力のタイミングに合わせて記録を開
始するような記録プログラムが設定されているものが一
般的である。
【0004】ここで、アラーム入力の自動的な方法とし
て、カメラの設置場所の近傍に人体センサを設置してお
いて人間が近づくと人体センサからアラームを入力する
方法、ドアに開閉センサを設置しておいてドアが開くと
開閉センサからアラームを入力する方法などが用いられ
ている。勿論、人間の操作によってアラーム入力を行う
方法も可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】複数の設置カメラを使
用する場合、監視用画像記録装置側に設けられたカメラ
入力用端子の数と、実際に使用したいカメラの数とは、
必ずしも一致するとは限らない。このような事情から、
記録プログラムの設定時に、カメラ入力用端子に接続さ
れていないカメラを誤って選択してしまう可能性があ
る。
【0006】また、カメラ入力用端子に正しく接続され
ているカメラからの画像信号を記録している間に、カメ
ラ自体の故障などによる何等かの原因によってそのカメ
ラからの画像信号が無くなったとしても記録動作は継続
されるので、無画像信号を記録し続けることになり、記
録媒体を無駄にしてしまう可能性もある。
【0007】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、無信号状態のカメラを特定でき、その無信号状
態のカメラを避けた誤操作がない記録プログラムを設定
できる監視用画像記録装置を提供することを目的とす
る。
【0008】本発明の他の目的は、無信号状態のカメラ
を特定でき、そのカメラからの入力信号の記録を停止し
て記録媒体の無駄な消費を避けることができる監視用画
像記録装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る監視用画
像記録装置は、画像信号を出力する複数のカメラの切替
えを制御する記録プログラムに従って各カメラから画像
信号を入力して記録する監視用画像記録装置において、
前記各カメラからの画像信号の入力の有無を検出する検
出手段と、前記画像信号の入力の有無に応じて前記各カ
メラの選択可否を設定すると共に表示してカメラの選択
を受付け可能としたカメラ選択手段と、該カメラ選択手
段により選択した切替え対象のカメラを用いた記録プロ
グラムを設定する設定手段と、前記切替え対象のカメラ
の記録方法を選択する記録方法選択手段と、設定された
記録プログラムで用いるカメラを特定する特定情報と該
カメラの記録方法とを対応させて表示する表示手段とを
備えることを特徴とする。
【0010】第2発明に係る監視用画像記録装置は、複
数のカメラを切り替えて、各カメラからの画像信号を入
力して媒体に記録する監視用画像記録装置において、前
記各カメラからの画像信号の入力の有無を検出する検出
手段と、前記画像信号の入力の有無に応じて前記各カメ
ラの選択可否を設定すると共に表示してカメラの選択を
受付け可能としたカメラ選択手段と、該カメラ選択手段
により選択した切替え対象のカメラを用いた記録プログ
ラムを設定する設定手段と、前記切替え対象のカメラの
記録方法を選択する記録方法選択手段と、設定された記
録プログラムで用いるカメラを特定する特定情報と該カ
メラの記録方法とを対応させて表示する表示手段と、前
検出手段の検出結果に基づいて各カメラについての画
像信号の前記媒体への記録の有無を制御する制御手段と
を備えることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て具体的に説明する。
【0012】図1は、本発明の監視用画像記録装置を用
いた全体構成を示す模式図である。図1において、1a,
1b, 1c, 1dは監視対象の場所に設置された4台のカメラ
である。各カメラ1a, 1b, 1c, 1dは自動的に撮像し、得
た画像信号を記録再生装置2に出力する。記録再生装置
2は、入力された画像信号を内蔵したハードディスクに
記録し、また、必要に応じてその画像信号をモニタ3に
出力する。モニタ3は画像信号に応じた画像を表示す
る。記録再生装置2での処理動作は、使用者のマウス4
の操作にて制御される。
【0013】また、図2は図1における記録再生装置2
の内部構成を示すブロック図である。記録再生装置2
は、入力切替・A/D変換部21と、画像圧縮/伸長部22
と、出力エンコーダ23と、制御部24と、ハードディスク
25と、4個の同期検出器26a, 26b, 26c, 26dとを有す
る。各同期検出器26a, 26b, 26c, 26dは、対応する各カ
メラ1a, 1b, 1c, 1dに接続されており、各カメラ1a, 1
b, 1c, 1dからの画像信号に含まれる同期信号を検出
し、同期信号の有無を示す信号、つまり入力画像信号の
有無を示す信号(例えば、有る場合には“High”,無い
場合には“Low ”の信号)を制御部24に出力する。
【0014】入力切替・A/D変換部21は、4個の各カ
メラ1a, 1b, 1c, 1dからアナログの画像信号を入力し、
これらの画像信号から所望の画像信号を選択してそれを
ディジタルの画像信号に変換して、画像圧縮/伸長部22
に出力する。画像圧縮/伸長部22は、このディジタルの
画像信号を圧縮してハードディスク25に記録する。ま
た、必要に応じて、画像圧縮/伸長部22は、ハードディ
スク25に記録された圧縮画像信号を再生してそれに伸長
処理を施して、出力エンコーダ23に出力する。出力エン
コーダ23は、入力データを表示可能なデータに変換して
モニタ3に出力する。
【0015】制御部24は、マウス4を介した使用者から
の入力指示に基づいて、ハードディスク25への記録・再
生動作を制御すると共に、入力切替・A/D変換部21,
画像圧縮/伸長部22及び出力エンコーダ23の処理動作も
制御する。制御部24は、後述するような手法にて、記録
プログラムの設定を行い、また、各同期検出器26a, 26
b, 26c, 26dからの同期信号の有無を示す信号に基づい
て、各カメラ1a, 1b, 1c, 1dからの入力画像信号の有無
を検出し、この検出結果に基づいて、設定した記録プロ
グラムを変更する。
【0016】次に、動作について説明する。各カメラ1
a, 1b, 1c, 1dからのアナログ画像信号は、入力切替・
A/D変換部21にて選択されてディジタル変換された
後、画像圧縮/伸長部22にて圧縮処理を施されてハード
ディスク25に記録される。各カメラ1a, 1b, 1c, 1dから
のアナログ画像信号の切替えは、制御部24にて予め設定
されている記録プログラムに従って制御される。
【0017】また、入力切替・A/D変換部21からのデ
ィジタル画像信号は、画像圧縮/伸長部22で何も処理を
受けずに素通りして出力エンコーダ23に出力され、表示
用のデータに変換されてモニタ3に送られる。また、各
カメラ1a, 1b, 1c, 1dからの画像信号はそれぞれ対応す
る各同期検出器26a, 26b, 26c, 26dに入力され、同期信
号の有無を示す信号に変換され、その変換信号が制御部
24に出力される。そして、この各同期検出器26a, 26b,
26c, 26dからの入力信号に基づいて、各カメラ1a, 1b,
1c, 1dからの画像信号の有無を判断する。
【0018】以下、本発明の特徴部分である各カメラ1
a, 1b, 1c, 1dからの画像信号の記録プログラムの設定
動作について詳述する。図3は、この設定動作の操作画
面を示す図である。なお、この操作画面はモニタ3に表
示される。
【0019】本例では、常に制御部24が必要な入力を行
えるようなボタンなどを画面に表示し(図3参照)、使
用者がマウス4を操作して必要な動作指示を行う構成と
する。記録プログラムの設定は、次のように行う。図3
に示すような画面を表示させ、マウス4を用い、マウス
ポインタ31にて、カメラ設定部32を所望のボタンをクリ
ックして設定すべきカメラを選択し、その後、記録方法
設定部33の所望のボタンをクリックして記録方法を決定
する。設定されたカメラの番号及びその記録方法が設定
プログラム表示部34に表示される。なお、日時表示部35
には日付と時刻とが表示される。
【0020】なお、図3に示す例では、4種類の記録方
法(Alarm,1s,2s,3s)のうちから任意の
記録方法を選択できるようになっている。ここで、Al
armとは、従来の技術で説明したようなアラームが入
力された場合に、その時点から一定期間にわたって短い
時間間隔(例えば0.5 秒)で記録を行う方法を示してい
る。また、1s,2s,3sとは、それぞれ1秒,2
秒,4秒間隔で継続して記録を行う方法を示している。
例えば、金融機関の現金自動支払機で利用客が操作を開
始した時点をアラーム入力タイミングとしてそれ以降一
定時間にわたって記録する場合などのように、特定の場
所に人が現れたときに記録する場合に、Alarmを設
定し、何事がなくても店舗内を継続的に記録する場合
に、1秒,2秒,4秒毎の継続記録を設定する。
【0021】制御部24は、各カメラ1a, 1b, 1c, 1dから
の画像信号の有無を検出し、画像信号がないカメラは記
録設定できないように、記録プログラムを修正して操作
画面上の表示を変更する。例えば、カメラ1dからの画像
信号が無い場合には、カメラ1dを選択するカメラ設定部
32のボタンを操作不可とし、これを知らせるためにカメ
ラ1d用のボタン表示を他のカメラ1a, 1b, 1c用のボタン
表示とは異ならせる。例えば、カメラ1d用のボタンだ
け、その表示色を異ならせる。
【0022】図4は、本発明の一例を示すタイミング図
である。2台のカメラ1aとカメラ1bとからの画像信号を
それぞれ1秒間間隔で継続記録する(図3の表示例の連
続1s)ような記録プログラムが設定されていたとす
る。この場合に、異常がなければ期間Aに示すように、
両カメラ1a,1bが交互に切り替えられて、それぞれから
の画像信号が記録される。ここで、タイミングBでカメ
ラ1bに何等かの故障が発生して同期信号が無くなったと
する。その場合には、それ以降の期間Cでは、カメラ1b
からの入力信号は記録せず、カメラ1aのみからの画像信
号を1秒間間隔で記録し続ける。このようにして、ハー
ドディスク25の無駄な消費を防ぐ。
【0023】図5は、このような動作処理を示すフロー
チャートである。記録動作が開始されると、制御部24に
て設定された記録プログラムに従って次の記録対象のカ
メラを選択する(ステップS1)。このとき、その記録
対象のカメラからの画像信号を入力できるように、制御
部24から入力切替・A/D変換部21に切替え信号が送ら
れる。次に、記録タイミングになったか否かを判定し
(ステップS2)、記録タイミングになった時点でその
カメラの同期信号が有るか否かを判定する(ステップS
3)。
【0024】同期信号が有る場合には、その画像信号を
記録して(ステップS4)、ステップS6に進む。一
方、同期信号が無い場合には、警告を出力して(ステッ
プS5)、ステップS6に進む。ステップS5の警告出
力は、画像信号が無くなったことを使用者に知らせるた
めのものであり、具体的には、画面上でのメッセージ表
示、警告音の発生などがこれに相当する。ステップS6
では、記録終了の指示が有るか否かを判定し、指示が有
る場合には記録動作を終了し、指示が無い場合には更に
次の記録対象のカメラを選択するためにステップS1に
戻る。
【0025】なお、上述した例では設置するカメラの台
数を4台としたが、これは例示であり、複数台であれば
何台であっても良いことは勿論である。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明の監視用画像記録装
置では、複数の各カメラからの画像信号入力の有無を検
出し、画像信号がないカメラは設定できないようにした
ので、カメラを選択する際に誤操作がないような記録プ
ログラムを設定することができる。
【0027】また、本発明の監視用画像記録装置では、
複数の各カメラからの画像信号入力の有無を検出し、画
像信号がないカメラからの信号の記録は行わないように
したので、記録媒体の無駄な消費を防止することが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視用画像記録装置を用いた全体構成
を示す模式図である。
【図2】図1の記録再生装置の内部構成を示すブロック
図である。
【図3】記録プログラムの設定動作における操作画面を
示す図である。
【図4】本発明の一例を示すタイミング図である。
【図5】本発明の動作を示すフロチャートである。
【符号の説明】
1a, 1b, 1c, 1d カメラ 2 記録再生装置 3 モニタ 4 マウス 21 入力切替・A/D変換部 24 制御部 25 ハードディスク 26a, 26b, 26c, 26d 同期検出器 32 カメラ設定部 33 記録方法設定部 34 設定プログラム表示部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像信号を出力する複数のカメラの切替
    えを制御する記録プログラムに従って各カメラから画像
    信号を入力して記録する監視用画像記録装置において、
    前記各カメラからの画像信号の入力の有無を検出する検
    出手段と、前記画像信号の入力の有無に応じて前記各カ
    メラの選択可否を設定すると共に表示してカメラの選択
    を受付け可能としたカメラ選択手段と、該カメラ選択手
    段により選択した切替え対象のカメラを用いた記録プロ
    グラムを設定する設定手段と、前記切替え対象のカメラ
    の記録方法を選択する記録方法選択手段と、設定された
    記録プログラムで用いるカメラを特定する特定情報と該
    カメラの記録方法とを対応させて表示する表示手段とを
    備えることを特徴とする監視用画像記録装置。
  2. 【請求項2】 複数のカメラを切り替えて、各カメラか
    らの画像信号を入力して媒体に記録する監視用画像記録
    装置において、前記各カメラからの画像信号の入力の有
    無を検出する検出手段と、前記画像信号の入力の有無に
    応じて前記各カメラの選択可否を設定すると共に表示し
    てカメラの選択を受付け可能としたカメラ選択手段と、
    該カメラ選択手段により選択した切替え対象のカメラを
    用いた記録プログラムを設定する設定手段と、前記切替
    え対象のカメラの記録方法を選択する記録方法選択手段
    と、設定された記録プログラムで用いるカメラを特定す
    る特定情報と該カメラの記録方法とを対応させて表示す
    る表示手段と、前記検出手段の検出結果に基づいて各カ
    メラについての画像信号の前記媒体への記録の有無を制
    御する制御手段とを備えることを特徴とする監視用画像
    記録装置。
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