JP3217737B2 - 工作機械精度計測システム - Google Patents

工作機械精度計測システム

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JP3217737B2
JP3217737B2 JP23774497A JP23774497A JP3217737B2 JP 3217737 B2 JP3217737 B2 JP 3217737B2 JP 23774497 A JP23774497 A JP 23774497A JP 23774497 A JP23774497 A JP 23774497A JP 3217737 B2 JP3217737 B2 JP 3217737B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の動作速
度を含めた加工精度を測定、評価するための工作機械精
度計測システムに関する。
【0002】
【従来の技術】機械加工を行うNC工作機械の動作補間
精度の評価法として、実切削加工法と円弧軌跡測定法と
がある。実切削加工法は、図9に示すように、工作物5
1をエンドミル52によって実際に2次元円形状に切削
加工し、その後、工作物51を取り外し、精密測定器で
工作物51の加工形状を計測、評価する方法である。
【0003】一方、円弧軌跡測定法は、図10に示すよ
うに、工作機械上に円弧測定できる測定装置53を設置
し、その円運動軌跡を計測し、評価する方法である。即
ち、測定装置53は、差動トランス等の測長器を内蔵す
る半径方向伸延棒54の一端に取付けられた球体55を
磁石によってテーブル側球面受56に支承させると共
に、半径方向伸延棒54の他端に取付けられた球体57
を磁石によって工作機械の動作軸59の下端に取付けた
主軸側球面座58に支承させることによって構成されて
いる。そして、テーブル側球面受56の中心を回転中心
として工作機械の動作軸59を円運動させ、その円運動
軌跡を測定し、評価するものである。この円弧軌跡測定
法は、工作物を切削せずに加工機単体の精度測定が可能
であることから、近年多く用いられるようになってきて
いる。その結果、バックラッシュ量等の基本的な誤差要
因を定量的に計測し、高精度で加工機の調整を行うこと
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した実切
削加工法と円弧軌跡測定法は、未だ、以下の解決すべき
課題を有していた。即ち、図9に示す実切削加工法の場
合、エンドミル52等の切削工具に起因する切削加工の
誤差等が計測結果に混在するため、加工機単体の精度、
即ち、純粋な加工機精度を計測できない。また、エンド
ミル52の取付け・取り外しによっても誤差が発生し、
かつ、取付け・取り外し作業に時間を要し、効率的に計
測・評価できない。従って、今日においては、あまり用
いられていない。
【0005】一方、図10に示す円弧軌跡測定法は、円
弧形状以外の形状には対応できず、また、高速切削加工
に対応し、かつ、実際のNC命令において不可欠な直線
補間やNURBUS補間等で指令される任意の軌跡に対
応することができない。即ち、実際のNC命令において
は、終点と中心の座標もしくは半径を指令し、その間の
経路を円弧で補間する円弧補間のほかに、始点と終点の
座標を指令し、その間の経路を直線で補間する直線補間
や、制御点の座標や制御点の持つ重み、ベクトルを指令
し、自由曲線や自由曲面を表現する関数式を用いて、経
路を任意に補間するNURBUS補間が行われるが、こ
の際、経路部分の精度と速度の計測・評価は、効率的な
加工を行う上で非常に重要であり、特に、動作方向が急
激に変化する部分や指令点近傍での加減速部等の定量的
評価が極めて重要である。しかし、上記した円弧軌跡測
定法ではこのような評価は実現できない。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、工作機械が動作する場合の任意軌跡の位置
座標と速度とを、工作物を加工することなく、計測でき
る工作機械精度計測システムを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の工作機械精度計測システムは、工作機械の動作軸
を平面移動させ、その軌跡座標を計測する工作機械精度
計測システムにおいて、前記動作軸のX、Y方向位置を
X・Y方向位置検出装置によって検出し、検出された前
記X、Y方向位置に基づいて、前記動作軸の軌跡座標を
計測し、しかも、前記X・Y方向位置検出装置は、前記
動作軸の下端に主ブロックを取付け、該主ブロックに上
下方向に段違いにかつ直交状態にX、Y方向リニアガイ
ドブロックを設け、該X、Y方向リニアガイドブロック
に、それぞれ、Y、X方向に平行移動自在なX、Y方向
可動リニアガイドレールを摺動自在に取付け、該X、Y
方向可動リニアガイドレールに、それぞれ、X、Y方向
リニアスケールを一体的に取付け、前記主ブロックに前
記X、Y方向リニアスケールと協働して前記主ブロック
のX、Y方向位置を検出するX、Y方向位置検出ヘッド
を取付けることによって構成されている。
【0008】また、請求項2記載の工作機械精度計測シ
ステムは、請求項1記載の工作機械精度計測システムに
おいて、前記工作機械精度計測システムによって得られ
た前記軌跡座標の計測データを指令されたNC座標値と
比較して評価するようにしている。請求項3記載の工作
機械精度計測システムは、請求項1記載の工作機械精度
計測システムにおいて、前記工作機械精度計測システム
を用いて前記軌跡座標の計測データのみならず、軌跡速
度の計測データを作成し、該計測データを、指令された
NC座標値及び軌跡速度と比較して評価するようにして
いる。請求項4記載の工作機械精度計測システムは、工
作機械の動作軸を平面移動させ、その軌跡座標を計測す
る工作機械精度計測システムにおいて、前記動作軸の
X、Y方向位置をX・Y方向位置検出装置によって検出
し、検出された前記X、Y方向位置に基づいて、前記動
作軸の軌跡座標を計測し、前記軌跡座標の計測データの
みならず、軌跡速度の計測データを作成し、該計測デー
タを、指令されたNC座標値及び軌跡速度と比較して評
価するようにしている。
【0009】請求項5記載の工作機械精度計測システム
は、工作機械の動作軸を空間移動させ、その軌跡座標を
計測する工作機械精度計測システムにおいて、前記動作
軸のX、Y、Z方向位置をX・Y・Z方向位置検出装置
によって検出し、検出された前記X、Y、Z方向位置に
基づいて、前記動作軸の軌跡座標を計測し、しかも、前
記X・Y・Z方向位置検出装置は、前記動作軸の下端に
主ブロックを取付け、該主ブロックに上下方向に段違い
にかつ直交状態にX、Y方向リニアガイドブロックを設
け、該X、Y方向リニアガイドブロックに、それぞれ、
Y、X方向に平行移動自在なX、Y方向可動リニアガイ
ドレールを摺動自在に取付け、該X、Y方向可動リニア
ガイドレールに、それぞれ、X、Y方向リニアスケール
を一体的に取付け、前記主ブロックに前記X、Y方向リ
ニアスケールと協働して前記主ブロックのX、Y方向位
置を検出するX、Y方向位置検出ヘッドを取付け、か
つ、前記主ブロックに、該主ブロックに対する前記動作
軸のZ方向の移動量を検出するZ方向位置検出ヘッドを
取付けると共に、前記動作軸の下端に、前記Z方向位置
検出ヘッドと協働して前記動作軸のZ方向位置を検出す
るZ方向リニアスケールを取付けることによって構成さ
れている。
【0010】請求項6記載の工作機械精度計測システム
は、請求項5記載の工作機械精度計測システムにおい
て、前記工作機械精度計測システムによって得られた前
記軌跡座標の計測データを指令されたNC座標値と比較
して評価するようにしている。そして、請求項7記載の
工作機械精度計測システムは、請求項5記載の工作機械
精度計測システムにおいて、前記工作機械精度計測シス
テムを用いて前記軌跡座標の計測データのみならず、軌
跡速度の計測データを作成し、該計測データを、指令さ
れたNC座標値及び軌跡速度と比較して評価するように
している。
【0011】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。 (第1の実施の形態) 図4に示すように、本実施の形態に係る工作機械精度計
測システムAは、X・Y方向位置検出装置Bと計測装置
32とから構成されるが、まず、図1〜図3を参照し
て、工作機械精度計測システムAの要部となるX・Y方
向位置検出装置Bの構成について説明する。
【0012】図1に示すように、厚肉の矩形鋼板からな
るベースプレート10上には、上下方向に高さを異なら
せた状態(段違い状態)で、かつ、直交状態に、X方向
可動リニアガイドレール11とY方向可動リニアガイド
レール12とが配設されており、それぞれ、Y方向とX
方向に平行移動することができる。即ち、X方向可動リ
ニアガイドレール11の両端は、それぞれ、ベースプレ
ート10の左右縁に沿って配設された左、右固定リニア
ガイドレール13、14上をY方向に移動自在なサポー
ト用リニアガイドブロック15、16上に載置されてい
る。従って、X方向可動リニアガイドレール11はY方
向に平行移動することができる。
【0013】一方、Y方向可動リニアガイドレール12
の両端は、それぞれ、ベースプレート10の前後縁部に
沿って配設された前、後固定リニアガイドレール17、
18上をX方向に移動自在なサポート用リニアガイドブ
ロック19、20上に載置されている。従って、Y方向
可動リニアガイドレール12はX方向に平行移動するこ
とができる。
【0014】図1に示すように、X方向可動リニアガイ
ドレール11とY方向可動リニアガイドレール12の直
交部には矩形箱体からなる主ブロック21が配設されて
いる。図1〜図3に示すように、主ブロック21の内部
には、上下方向に段違い状態に、かつ、直交状態にX、
Y方向リニアガイドブロック22、23が取付けられて
いる。そして、主ブロック21は、X方向リニアガイド
ブロック22を介して、X方向可動リニアガイドレール
11にX方向に摺動自在に支持されると共に、Y方向リ
ニアガイドブロック23を介して、Y方向可動リニアガ
イドレール12にY方向に移動自在に支持されている。
【0015】図1〜図3に示すように、主ブロック21
は連結軸24を介して工作機械の動作軸の一例である主
軸25に連結されている。かかる構成によって、工作機
械の主軸25を所定のプログラミングに沿って移動する
と、主軸25と一体をなす主ブロック21も移動し、こ
の移動に連動して、X方向可動リニアガイドレール11
とY方向可動リニアガイドレール12も、それぞれ、Y
方向とX方向に平行移動することになる。
【0016】また、本実施の形態では、図1〜図3に示
すように、X方向可動リニアガイドレール11の上面と
Y方向可動リニアガイドレール12の下面には、それぞ
れ、略全長にわたってマグネスケール等のX、Y方向リ
ニアスケール26、27が取付けられている。一方、図
3に示すように、X、Y方向リニアスケール26、27
と協働して、主ブロック21のX方向及びY方向の移動
量を検出するX、Y方向位置検出ヘッド28、29が、
主ブロック21内に上下方向に段違い状態にかつ直交状
態に取付けられている。そして、これらのX、Y方向位
置検出ヘッド28、29によって、X、Y方向リニアス
ケール26、27から位置データ(X、Y方向位置)を
検出し、後述する計測装置32に出力することができ
る。
【0017】図4に示すように、上記した構成を有する
X・Y方向位置検出装置Bの近傍には、ディスプレイ3
1を有するパーソナルコンピュータ等の計測装置32が
配設されており、X・Y方向位置検出装置BのX、Y方
向位置検出ヘッド28、29は、信号線30によって計
測装置32のI/Oインターフェースに接続されてい
る。
【0018】次に、上記した構成を有する工作機械精度
計測システムAの作動について、図1〜図4を参照して
説明する。工作機械にNC制御装置からNC命令を与え
て任意の軌跡動作を行わせると、その主軸25は、連結
軸24を介して、主ブロック21を、同様に、任意軌跡
で平面移動させることになる。この場合、主ブロック2
1は、直交するX、Y方向リニアガイドブロック22、
23を介して、X、Y方向可動リニアガイドレール1
1、12に支持されるため、その真直度と直角度が保証
されることになる。また、主ブロック21の任意動作に
よって、X、Y方向可動リニアガイドレール11、12
は、それぞれが支持されている左、右固定リニアガイド
レール13、14上、及び、前、後固定リニアガイドレ
ール17、18上を、Y、X方向に独立した直線運動を
行うことになる。
【0019】そして、X、Y方向位置検出ヘッド28、
29によって、X、Y方向リニアスケール26、27か
ら位置データを検出し、後述する計測装置32に出力す
ることができる。この場合、主ブロック21の動作方向
に対して、直角な軸杆からなるX、Y方向可動リニアガ
イドレール11、12は、単体としてはその歪み量や動
作の加速度による撓み量等の影響を受けやすいが、X、
Y方向リニアスケール26、27と一体化されているの
で、その影響を著しく低減することができる。
【0020】このようにして、X、Y方向位置検出ヘッ
ド28、29から検出された位置データは、計測装置3
2に出力される。その軌跡座標(位置座標)は、計測装
置32内で同時2軸(X軸、Y軸)の任意の軌跡座標と
して、2次元平面へ合成され、合成された軌跡座標より
軌跡座標の計測データを作成し、かつこの計測データに
基づいて軌跡速度の計測データが作成される。そして、
これらの計測データと、計測装置32上で指令されたN
C座標値、もしくは軌跡経路、及び、軌跡速度等とを、
ディスプレイ31等を用いて、比較評価することができ
る。
【0021】図5は主軸25を円軌跡上を移動させた場
合に得られる円弧補間誤差であり、符号40は指令され
たNC座標値からなる円軌跡、符号41は計測された軌
跡を示す。図6は主軸25に矩形軌跡上を移動させた場
合に得られる直線補間誤差であり、符号42は指令され
たNC座標値からなる矩形軌跡、符号43は計測された
矩形軌跡を示す。これれらの誤差は共にディスプレイ3
1上に表示することができる。このように、2次元円の
動作を用いた手法である円弧軌跡測定法では不可能であ
った任意軌跡を、本実施の形態に係る工作機械精度計測
システムAを用いることによって、高い精度の計測、評
価が可能であることを示している。特に、図6に示すよ
うに、矩形軌跡における角部のように、動作方向が急激
に変化する部分や指令点近傍においても、加減速部等の
定量的評価を容易かつ精密に行うことができる。また、
以下の表1に、本発明に係る工作機械精度計測システム
及び従来の実切削加工法と円弧軌跡計測法の適用関係を
示す。なお、軌跡精度評価において、○は良好、×は不
良又は不能であることを示し、軌跡速度評価において、
○は良好、×は不良又は不能であることを示す。
【0022】
【表1】
【0023】(第2の実施の形態) 本実施の形態に係る工作機械精度計測システムは、図7
及び図8に示すように、主軸25が3次元空間内を移動
する場合であっても、X・Y・Z方向位置検出装置Cに
よって、3次元空間内の移動軌跡の軌跡座標と軌跡速度
を精密に計測できるようにしたことを特徴とする。
【0024】即ち、図7及び図8に示すように、本実施
の形態では、X・Y・Z方向位置検出装置Cは、第1の
実施の形態に係るX・Y方向位置検出装置Bの主ブロッ
ク21に相当する主ブロック44に、X、Y方向位置検
出ヘッド28、29のみならず、Z方向の移動量を検出
するZ方向位置検出ヘッド45を取付け、さらに、連結
軸24に相当する連結軸46内に主軸(動作軸)25の
Z方向位置を検出するZ方向リニアスケール47を取付
けたことを特徴とする。なお、X・Y・Z方向位置検出
装置Cのその他の構成は、X・Y方向位置検出装置Bと
同一なので、同一の符号で示す。
【0025】本実施の形態においても、X、Y方向位置
検出ヘッド28、29及びZ方向位置検出ヘッド45か
ら検出された位置データ(X、Y、Z方向位置)は、計
測装置32に出力される。その軌跡座標(位置座標)
は、計測装置32内で同時3軸(X軸、Y軸、Z軸)の
任意の軌跡座標として、3次元空間へ合成され、合成さ
れた軌跡座標より軌跡座標の計測データを作成し、かつ
この計測データに基づいて軌跡速度の計測データが作成
される。そして、これらの計測データと、計測装置32
上で指令されたNC座標値、もしくは軌跡座標(経路)
、及び、軌跡速度等と、ディスプレイ31等を用い
て、比較評価することができる。
【0026】以上、本発明を、実施の形態を参照して説
明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載
の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の
形態や変形例も含むものである。
【0027】
【発明の効果】請求項1〜7記載の工作機械精度計測シ
ステムにおいては、直交する各位置検出軸の方向を工作
機械の動作軸の方向と一致させることにより、工作機械
の各動作軸が実際に移動した位置を一意に検出すること
ができ、また、検出された各軸の位置座標から、同時2
軸又は同時3軸の任意の位置座標を、2次元平面又は3
次元空間で合成し、その2次元データ又は3次元データ
として出力することができる。従って、従来の2次元円
の動作を用いた手法、即ち、円弧軌跡測定法では不可能
であった任意軌跡を計測、評価することができるのみな
らず、その精度及び速度を高めることもできる。
【0028】請求項1〜3、請求項5〜7記載の工作機
械精度計測システムにおいては、リニアスケールを可動
リニアガイドレールと一体化させることにより、歪み量
や動作の加速度による撓み量等の影響を受けやすい可動
リニアガイドレールの剛性を高めることができるので、
その影響を著しく低減することができ、その面からも計
測精度を高めることができる。
【0029】請求項2又は6記載の工作機械精度計測シ
ステムにおいては、計測装置で得られた任意軌跡座標の
計測データを用いて、指令されたNC座標値と比較検討
できる。従って、実際のNC命令、即ち、直線補間やN
URBUS補間等で指令される任意の軌跡に対応した計
測評価が可能となると共に、高速切削加工時に発生する
動作方向が急激に変化する部分での経路誤差を定量的に
評価することが可能となる。請求項3、4又は7記載の
工作機械精度計測システムにおいては、計測装置で得ら
れた任意軌跡座標及び軌跡速度の計測データを用いて、
指令されたNC座標値、又は、軌跡経路、及び、軌跡速
度を比較検討できる。従って、実際のNC命令、即ち、
直線補間やNURBUS補間等で指令される任意の軌跡
に対応した計測評価が可能となると共に、高速切削加工
時に発生する動作方向が急激に変化する部分での経路誤
差及びNC命令近傍での加減速等の特徴的な現象を定量
的に評価することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る工作機械精度
計測システムの要部をなすX・Y方向位置検出装置の斜
視図である。
【図2】X・Y方向位置検出装置の要部拡大説明図であ
る。
【図3】X・Y方向位置検出装置の要部拡大断面図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る工作機械精度
計測システムの全体構成を示す斜視図である。
【図5】計測装置のディスプレイ上に図形化されて表示
された計測データを示すグラフである。
【図6】計測装置のディスプレイ上に図形化されて表示
された計測データを示すグラフである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る工作機械精度
計測システムの要部をなすX・Y・Z方向位置検出装置
の斜視図である。
【図8】X・Y・Z方向位置検出装置の要部拡大説明図
である。
【図9】従来の実切削加工法の説明図である。
【図10】従来の円弧軌跡測定法の説明図である。
【符号の説明】
A:工作機械精度計測システム、B:X・Y方向位置検
出装置、C:X・Y・Z方向位置検出装置、10:ベー
スプレート、11:X方向可動リニアガイドレール、1
2:Y方向可動リニアガイドレール、13:左固定リニ
アガイドレール、14:右固定リニアガイドレール、1
5:サポート用リニアガイドブロック、16:サポート
用リニアガイドブロック、17:前固定リニアガイドレ
ール、18:後固定リニアガイドレール、19:サポー
ト用リニアガイドブロック、20:サポート用リニアガ
イドブロック、21:主ブロック、22:X方向リニア
ガイドブロック、23:Y方向リニアガイドブロック、
24:連結軸、25:主軸(動作軸)、26:X方向リ
ニアスケール、27:Y方向リニアスケール、28:X
方向位置検出ヘッド、29:Y方向位置検出ヘッド、3
0:信号線、31:ディスプレイ、32:計測装置、4
0:指令されたNC座標値からなる円軌跡、41:計測
された軌跡、42:指令されたNC座標値からなる矩形
軌跡、43:計測された矩形軌跡、44:主ブロック、
45:Z方向位置検出ヘッド、46:連結軸、47:Z
方向リニアスケール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−309548(JP,A) 特開 平7−239209(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 17/00 B23Q 17/22 B23B 49/00 G01B 21/00 - 21/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作機械の動作軸を平面移動させ、その
    軌跡座標を計測する工作機械精度計測システムにおい
    て、 前記動作軸のX、Y方向位置をX・Y方向位置検出装置
    によって検出し、検出された前記X、Y方向位置に基づ
    いて、前記動作軸の軌跡座標を計測し、 しかも、前記X・Y方向位置検出装置は、前記動作軸の
    下端に主ブロックを取付け、該主ブロックに上下方向に
    段違いにかつ直交状態にX、Y方向リニアガイドブロッ
    クを設け、該X、Y方向リニアガイドブロックに、それ
    ぞれ、Y、X方向に平行移動自在なX、Y方向可動リニ
    アガイドレールを摺動自在に取付け、該X、Y方向可動
    リニアガイドレールに、それぞれ、X、Y方向リニアス
    ケールを一体的に取付け、前記主ブロックに前記X、Y
    方向リニアスケールと協働して前記主ブロックのX、Y
    方向位置を検出するX、Y方向位置検出ヘッドを取付け
    ることによって構成されることを特徴とする工作機械精
    度計測システム。
  2. 【請求項2】 前記工作機械精度計測システムによって
    得られた前記軌跡座標の計測データを指令されたNC座
    標値と比較して評価するようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の工作機械精度計測システム。
  3. 【請求項3】 前記工作機械精度計測システムを用いて
    前記軌跡座標の計測データのみならず、軌跡速度の計測
    データを作成し、該計測データを、指令されたNC座標
    値及び軌跡速度と比較して評価するようにしたことを特
    徴とする請求項1記載の工作機械精度計測システム。
  4. 【請求項4】 工作機械の動作軸を平面移動させ、その
    軌跡座標を計測する工作機械精度計測システムにおい
    て、 前記動作軸のX、Y方向位置をX・Y方向位置検出装置
    によって検出し、検出された前記X、Y方向位置に基づ
    いて、前記動作軸の軌跡座標を計測し、 前記軌跡座標の計測データのみならず、軌跡速度の計測
    データを作成し、該計測データを、指令されたNC座標
    値及び軌跡速度と比較して評価するようにしたことを特
    徴とする工作機械精度計測システム。
  5. 【請求項5】 工作機械の動作軸を空間移動させ、その
    軌跡座標を計測する工作機械精度計測システムにおい
    て、 前記動作軸のX、Y、Z方向位置をX・Y・Z方向位置
    検出装置によって検出し、検出された前記X、Y、Z方
    向位置に基づいて、前記動作軸の軌跡座標を計測し、 しかも、前記X・Y・Z方向位置検出装置は、前記動作
    軸の下端に主ブロックを取付け、該主ブロックに上下方
    向に段違いにかつ直交状態にX、Y方向リニアガイドブ
    ロックを設け、該X、Y方向リニアガイドブロックに、
    それぞれ、Y、X方向に平行移動自在なX、Y方向可動
    リニアガイドレールを摺動自在に取付け、該X、Y方向
    可動リニアガイドレールに、それぞれ、X、Y方向リニ
    アスケールを一体的に取付け、前記主ブロックに前記
    X、Y方向リニアスケールと協働して前記主ブロックの
    X、Y方向位置を検出するX、Y方向位置検出ヘッドを
    取付け、かつ、前記主ブロックに、該主ブロックに対す
    る前記動作軸のZ方向の移動量を検出するZ方向位置検
    出ヘッドを取付けると共に、前記動作軸の下端に、前記
    Z方向位置検出ヘッドと協働して前記動作軸のZ方向位
    置を検出するZ方向リニアスケールを取付けることによ
    って構成されることを特徴とする工作機械精度計測シス
    テム。
  6. 【請求項6】 前記工作機械精度計測システムによって
    得られた前記軌跡座標の計測データを指令されたNC座
    標値と比較して評価するようにしたことを特徴とする請
    求項5記載の工作機械精度計測システム。
  7. 【請求項7】 前記工作機械精度計測システムを用いて
    前記軌跡座標の計測データのみならず、軌跡速度の計測
    データを作成し、該計測データを、指令されたNC座標
    値及び軌跡速度と比較して評価するようにしたことを特
    徴とする請求項5記載の工作機械精度計測システム。
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