JP3166388B2 - 操舵力制御装置 - Google Patents

操舵力制御装置

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JP3166388B2
JP3166388B2 JP06923293A JP6923293A JP3166388B2 JP 3166388 B2 JP3166388 B2 JP 3166388B2 JP 06923293 A JP06923293 A JP 06923293A JP 6923293 A JP6923293 A JP 6923293A JP 3166388 B2 JP3166388 B2 JP 3166388B2
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yaw rate
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actual yaw
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操舵力制御装置に関す
るものであり、特に、操舵反力発生装置の制御装置、す
なわち、ステアリングホイールに加えられる操舵力とは
逆向きの操舵反力を発生させる操舵反力発生装置を制御
する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の操舵力制御装置は、例えば、特
開平4─362475号公報によって知られている。こ
の操舵力制御装置は、(a) ステアリングホイールの操舵
角を検出する操舵角検出装置と、(b) 車両がコーナリン
グ限界状態にあり、かつ、操舵角検出装置により検出さ
れた操舵角の絶対値が増加した場合に、操舵反力発生装
置の操舵反力を増加させる操舵反力増加手段とを含んで
いる。この従来の操舵力制御装置によれば、車両が過度
なアンダステア状態にあっても、過度なオーバステア状
態にあっても、操舵角の絶対値が増加すれば、操舵反力
が増加させられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、操舵反力が
運転者の意図に反して増加させられてしまう場合がある
という問題があった。熟練した運転者は意図的に車両を
スピンさせるように操舵することがあるが、その場合に
は、過度のオーバステア状態からさらに操舵角の絶対値
が増加させられるが、その場合にも操舵反力が増加させ
られてしまい、意図的にスピンを発生させ難くなるので
ある。それに対して、車両が過度のアンダステア状態に
ある場合において、操舵角の絶対値が増加するように操
舵されるのは、運転者が未熟な場合であって、意図的に
スピンを発生させるためではないのが普通である。この
ような場合に、運転者が操舵角の絶対値を増加させるの
は、車両を運転者の目標とする到達点に近づけようとす
るためである。結果的には、さらにアンダステア状態が
進行し、あるいは後輪の横すべりが増加して逆に過度の
オーバステア状態になるなどして、車両が一層不安定な
状態に達してしまう。後者の場合には、操舵反力を増加
させる必要があるが、前者の場合には増加させない方が
よいのである。以上の事情を背景として、本発明は、運
転者が誤った操舵をした場合にのみ操舵反力を増加させ
得る操舵制御装置を得ることを課題としてなされたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題の解決手段は、
操舵力制御装置を、図1に示すように、前記(a) 操舵角
検出装置1と、(c) 車両の実際のヨーレイトである実ヨ
ーレイトを検出する実ヨーレイト検出装置2と、(d)
ヨーレイト検出装置2により検出された実ヨーレイトの
絶対値が予め定められた設定値以上であり、操舵角検出
装置1により検出された操舵角に基づいて決まる目標ヨ
ーレイトの実ヨーレイトに対する比率が1より大きい設
定値以上であり、かつ、操舵角検出装置1により検出さ
れた操舵角の絶対値が増加した場合に、操舵反力発生装
置3の操舵反力を増加させ、実ヨーレイトの絶対値が設
定値より小さい場合に操舵反力を増加させない操舵反力
増加手段4とを含むものとすることである。また、操舵
力制御装置を、前記(a) 操舵角検出装置1と、(c) 実ヨ
ーレイト検出装置2と、(e) 操舵角検出装置1により検
出された操舵角に応じた目標ヨーレイトと、実ヨーレイ
ト検出装置2により検出された実ヨーレイトとに基づい
て決まる過度のアンダステア状態にあり、かつ、操舵角
検出装置1により検出された操舵角の絶対値が増加した
場合は、操舵反力発生装置3の操舵反力を増加させ、目
標ヨーレイトと実ヨーレイトとに基づいて決まる過度の
オーバステア状態にある場合は、操舵角検出装置1によ
り検出された操舵角の絶対値が増加しても操舵反力を増
加させない操舵反力増加手段4とを含むものとすること
によっても解決することができる。
【0005】
【作用】請求項1に記載の操舵力制御装置において、目
標ヨーレイトの実ヨーレイトに対する比率が1より大き
い設定値以上であって、かつ、ステアリングホイールの
操舵角の絶対値が増加すれば、操舵反力が増加させられ
る。目標ヨーレイトは、操舵角検出手段によって検出さ
れるステアリングホイールの操舵角に基づいて決めら
れ、実ヨーレイトは、実ヨーレイト検出手段によって検
出される。操舵反力は、ステアリングホイールに加えら
れる操舵力とは逆向きで、かつ、制御可能な力であり、
操舵反力発生装置によって発生させられ、操舵反力増加
手段によって増加させられる。操舵反力が増加させられ
ると、ステアリングホイールが重くなり、運転者が操舵
角の絶対値を増大させ難くなる。
【0006】目標ヨーレイトの実ヨーレイトに対する比
率は、車両が定常状態にある場合にはほぼ1である。実
ヨーレイトと目標ヨーレイトとがほぼ一致するからであ
る。しかし、車両がアンダステア状態にある場合には、
実ヨーレイトが目標ヨーレイトに対して小さくなり、上
記比率が1より大きくなる。この比率の大きさは、アン
ダステア状態の進行に伴って大きくなる。「1より大き
い設定値」は、車両が過度のアンダステア状態の下限に
ある場合の目標ヨーレイトの実ヨーレイトに対する比率
の大きさである。
【0007】なお、目標ヨーレイトの実ヨーレイトに対
する比率を求める場合には、実ヨーレイトが分母にな
る。そのため、目標ヨーレイトおよび実ヨーレイトの絶
対値が非常に小さい場合には、誤差によって上記比率が
非常に大きくなってしまい、実際にはほぼ直進状態にあ
るのに、誤って過度のアンダステア状態であるとされて
しまう可能性がある。それを回避するために実ヨーレ
イトの絶対値の大きさが設定値より小さい場合は除外す
ることが望ましく、それによって、実際には過度のアン
ダステア状態でないのに操舵反力が増加させられること
を回避することができる。実際上も、実ヨーレイトが設
定値より小さい場合には、車両はほぼ直進状態にあるた
め除外しても差し支えないのである。
【0008】車両が過度のアンダステア状態になると、
ステアリングホイールが操舵角の絶対値が増加する方向
に操舵される場合がある。運転者が車両が意図するコー
スに沿って走行しないのは、操舵角の不足が原因である
と誤って考え、操舵角の絶対値を増すからである。しか
し、このような操舵は行われない方がよい。過度のアン
ダステア状態になった場合には、目標ヨーレイトが実ヨ
ーレイトに近づくように、ステアリングホイールを操舵
角の絶対値が減少するように操舵する方がよいのであ
る。それに対して、車両が過度のオーバステア状態にあ
る場合において、ステアリングホイールの操舵角の絶対
値が増加させられるのは、運転者が誤った操舵を行った
のではなく、意図的に行ったのである。そのため、請求
項2に記載の操舵反力制御装置におけるように、過度の
アンダステア状態にあり、かつ、操舵角の絶対値が増加
した場合に操舵反力を増加させ、過度のオーバステア状
態である場合は操舵角の絶対値が増加しても操舵反力を
増加させないようにすることは妥当なことである。
【0009】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の操舵力
制御装置によれば、車両が過度のアンダステア状態にな
った場合に、運転者がステアリングホイールの操舵角の
絶対値を増大させる誤った操舵がし難くなり、車両の走
行安定性の低下が回避される。また、車両が過度のオー
バステア状態にある場合において、ステアリングホイー
ルの操舵角の絶対値が増加させられるのは、運転者が誤
った操舵を行ったのではなく、意図的に行ったのである
ため、操舵反力が増加させられることはない。請求項2
に記載の操舵力制御装置によれば、運転者の意図に反し
て操舵反力が増加させられることを回避することがで
き、運転者が誤った操舵を行った場合のみに増加させる
ことができるのである。さらに、実ヨーレイトの絶対値
が設定値より小さい場合は除外されるため、比率が誤差
等に起因して大きくなり、誤って過度のアンダステア状
態でないのに操舵反力が増加させられることを回避する
ことができる。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例である操舵反力制御装置を
電動パワーステリング装置に適用した例を図面を用いて
詳細に説明する。図2において、10,12は操舵車輪
としての左前輪,右前輪であり、これら左右前輪10,
12はナックルアーム14,タイロッド16を介してス
テアリングギヤ装置18によって連結されている。ステ
アリングギヤ装置18は、ステアリングギヤボックス2
0,ラック22,ピニオン24等を備えており、ラック
22がステアリングギヤボックス20に対して摺動可能
に設けられている。ラック22の両端にはタイロッド1
6が連結され、ピニオン24にはステアリングシャフト
26を介してステアリングホイール28が取り付けられ
ている。また、ステアリングシャフト26の中間部には
減速機30が取り付けられ、この減速機30には電動モ
ータ32が連結されている。電動モータ32には、駆動
回路34を介してモータ制御装置36が接続され、モー
タ制御装置36によって制御された電流が供給されるよ
うになっている。
【0011】ステアリングホイール28に操舵力が加え
られると、ステアリングシャフト26に操舵トルクが与
えられる。ピニオン24が回転させられ、それによっ
て、ラック22がステアリングギヤボックス20に対し
て摺動させられ、タイロッド16,ナックルアーム14
を介して左右前輪10,12が転舵される。また、電動
モータ32に電流が供給されると、ステアリングシャフ
ト26に制御トルクが与えられる。つまり、ステアリン
グシャフト26には、ステアリングホイール28に加え
られた操舵力による操舵トルクと、電動モータ32によ
り与えられる制御トルクとの両方が与えられるのであ
る。
【0012】モータ制御装置36は、コンピュータを主
体とするもので、その入力部には、操舵角センサ40,
車輪速センサ42,ヨーレイトセンサ44等が接続さ
れ、出力部には、駆動回路34を介して電動モータ32
が接続されている。また、ROMには、図3,4のグラ
フに表されるテーブルや後述する図5のフローチャート
に表される反力トルク決定プログラム,通常制御トルク
決定プログラム,路面μ演算プログラム、車速,加速度
等演算プログラム等が格納されている。
【0013】操舵角センサ40はステアリングホイール
28の回転角を検出するもので、ステアリングホイール
28のニュートラル位置からの隔たりを表すものであ
る。ニュートラル位置から左方向への隔たりを正の値と
する。また、ステアリングホイール28の操舵角に基づ
いて目標ヨーレイトγ*が求められる。目標ヨーレイト
γ*と、ステアリングホイール28の操舵角θとは間に
は次式で表される関係が存在する。 γ*(s) /θ(s) =G(s) ・{1/(N・L)}{V/
(1+kh ・V2 )} ただし、G(s) =1/(1+Tv・s)であり、Nはス
テアリグギヤ比、Lはホイールベース、kh はスタビリ
ティファクタ、Tvは目標ヨーレイト車速感応一次遅れ
時定数をそれぞれ表している。目標ヨーレイト車速感応
一次遅れ時定数Tvは車速Vの増加に応じて増加させら
れる値で、時定数Tvと車速Vとの間には図3のテーブ
ルで表される関係がある。
【0014】車輪速センサ42は、各車輪の回転数を検
出するものであって、これらの出力値に基づいて車速
V,路面μ等が求められる。路面μは、駆動時における
前輪10,12(従動輪)の回転数と図示しない後輪
(駆動輪)の回転数とを比較することによって求められ
る。路面μが高い場合より低い場合の方が、後輪の回転
数と前輪10,12の回転数との差が大きくなる。ヨー
レイトセンサ44は、車両の鉛直軸回りの回転角速度を
検出するものであり、左方向回転を正とする。
【0015】以上のように構成された電動パワーステア
リング装置における作動を説明する。電動モータ32に
供給される電流iは、図6に示すように、目標トルクτ
reqが得られるように制御される。目標トルクτreq
は、通常制御トルクτnml と反力トルクτcnt との和で
あり、通常制御トルクτnml ,反力トルクτcnt は後述
するように、モータ制御装置36に格納されたプログラ
ムに基づいて決定される。目標トルクτreq がトルク電
流変化ゲインKτiによって電流iに変換され、伝達関
数がM(s) の電動モータ32に供給される。一方、電動
モータ32の出力トルクτout がフィードバックされ、
この出力トルクτout と目標トルクτreqとの差がフィ
ードバック補償伝達関数H(s)によって電流i′に変
換される。この電流iと電流i′との和の電流が電動モ
ータ32に供給されるのである。このようにして、目標
トルクτreq に近い出力トルクτout が得られるように
電動モータ32への供給電流が制御されるのである。
【0016】通常制御トルクτnml は、モータ制御装置
36のROMに格納さたプログラムに基づいて求められ
る。通常制御トルクτnml は、車速V,ステアリングホ
イール28の操舵角θ等に基づいて求められ、車速Vの
増加に伴って減少させられ、操舵角θの増加に伴って増
加させられる。
【0017】反力トルクτcnt は、図5のフローチャー
トで表されるプログラムに基づいて求められる。反力ト
ルクτcnt は、常には0であるが、車両が過度のアンダ
ステア状態であって、かつ、ステアリングホイール28
の操舵角θの絶対値が増加させられた場合に0から増加
させられるのである。車両が過度のアンダステア状態に
なったか否かの判定は、目標ヨーレイトγ*の実ヨーイ
レトγに対する比率 δ=γ*/γ (1) に基づいて行われる。比率δが設定値(本実施例におい
ては1.8)以上であれば、車両が過度のアンダステア
状態にあるとされるのである。ステアリングホイール2
8の操舵角θの絶対値が増加させられたか否かの判定
は、操舵判定量Δγb Δγb =γ・(γ*−γ)′ (2) に基づいて行われる。操舵判定量Δγb が0より大きい
場合には、操舵角θの絶対値が増加させられたとされる
のである。
【0018】まず、前者の比率δについて説明する。目
標ヨーレイトγ*の実ヨーレイトγに対する比率δは、
車両が正常走行状態にある場合には1に近い値となる。
実ヨーレイトγと目標ヨーレイトγ*とがほぼ一致する
からである。しかし、正常走行状態にない場合には1か
らの外れ量が大きくなる。例えば、タイヤが非線形領域
にある場合には、コーナリングフォースの不足により目
標ヨーレイトγ*と実ヨーレイトγとは一致しないから
である。そして、車両が過度のアンダステア状態にある
場合には、実ヨーレイトγが目標ヨーレイトγ*に対し
て過小になるため、上記比率δが設定値より大きくなる
のである。
【0019】車両が過度のアンダステア状態にあること
を、目標ヨーレイトγ*と実ヨーレイトγとの差に基づ
いて検出することも考えられる。しかし、差が同じで
も、車両の走行状態が異なる場合がある。例えば、車両
が過度のアンダステア状態にあり、実ヨーレイトγが
0.5(rad/s)に対して差が0.4の場合と、車両が正
常走行状態にあり、実ヨーレイトγが1.0(rad/s)に
対して差が0.4の場合とでは、差が同じで、小さいた
め、いずれの場合も正常走行状態にあるとされてしまう
のである。
【0020】それに対して、本実施例におけるように目
標ヨーレイトγ*の実ヨーレイトγに対する比率に基づ
いて検出すれば、比率が同じで、車両の走行状態が著し
く異なる場合は少ない。例えば、上述の2つの場合にお
いて、前者の場合には、比率が1.8となるため、過度
のアンダステア状態にあるとされ、後者の場合には、比
率が1.4となるため、正常走行状態にあるとされる
が、これらの検出結果は、実際の車両の状態と一致する
のである。しかも、除算であるため、ヨーレイトの発生
方向を考慮する必要がないという利点もある。
【0021】一方、除算であるため、分母の大きさ(実
ヨーレイトγの絶対値)が非常に小さい場合には除外す
ることが望ましい。実ヨーレイトγの絶対値が非常に小
さい場合には誤差によって比率が大きくなってしまうこ
とがあるからである。この場合には、車両がほぼ直進状
態にあるため除外しても問題はない。
【0022】本実施例においては、図7に示すように、
実ヨーレイトγの絶対値|γ|がしきい値γmin より小
さい場合には除外するようにされている。しきい値γ
min は、下式によって求められる。 γmin =k・μGy/V ただし、kは1未満の正の係数であり、本実施例におい
ては0.1とされている。また、μGyは限界横Gであ
り、路面μが高いほど大きくなる値である。限界横G
(μGy)と路面μとの関係は予め決められており、そ
のテーブルがモータ制御装置36のROMに格納されて
いる。しきい値γmin は、路面μが高くなるほど大き
く、車速Vが大きくなるほど小さくなる。路面μが低い
場合や車速Vが大きい場合には、車両が限界状態に達し
易いためしきい値γmin が小さくされ、路面μが高い場
合や車速Vが小さい場合には、限界状態に達し難いため
しきい値γmin が大きくされるのである。以上の説明か
ら明らかなように、目標ヨーレイトγ*と実ヨーレイト
γとが図7に示す斜線の領域に属する場合には、車両が
過度のアンダステア状態にあると検出される。
【0023】次に、後者のステアリングホイール28の
操舵角θの絶対値が増加させられたか否かの検出につい
て説明する。前記(2)式に示すように、操舵判定量Δ
γb は、実ヨーレイトγとヨーレイト偏差微分量(γ*
−γ)′との積である。ヨーレイト偏差微分量(γ*−
γ)′は、目標ヨーレイトγ*から実ヨーレイトγを引
いた値の変化量である。外乱がなく、車速V,操舵角θ
等が一定であれば、ヨーレイト偏差微分量(γ*−
γ)′は0である。目標ヨーレイトγ*も実ヨーレイト
γも一定であるからである。それに対して、車両が過度
のアンダステア状態にある場合に、操舵角θが変化すれ
ば、それに伴って目標ヨーレイトγ*は変化するが、実
ヨーレイトγは殆ど変化しないか、その変化量は小さ
い。そのため、ヨーレイト偏差微分量(γ*−γ)′は
操舵角θの変化に伴って変化することになる。
【0024】車両が左旋回中(操舵角θおよび実ヨーレ
イトγが正の場合)で、車両が過度のアンダステア状態
にある場合において、運転者がステアリングホイール2
8をさらに左方向に操舵すれば、それに伴って目標ヨー
レイトγ*は大きくなるが、実ヨーレイトγは大きくな
らないか、大きくなってもその増加量が小さい。場合に
よっては減少する。そのため、目標ヨーレイトγ*と実
ヨーレイトγとの差が大きくなり、ヨーレイト偏差微分
量(γ*−γ)′が正になる。また、実ヨーレイトγが
正(左旋回)であるため、操舵判定量Δγb が正にな
る。一方、運転者が、ステアリングホイール28を右方
向に操舵すれば、差が小さくなるためヨーレイト偏差微
分量(γ*−γ)′が負になる。一方、実ヨーレイトγ
は正であるため、操舵判定量Δγb は負になる。
【0025】同様に、右旋回中(操舵角θおよび実ヨー
レイトγが負の場合)で、かつ、車両が過度のアンダス
テア状態にある場合において、運転者がステアリングホ
イール28をさらに右方向に操舵すれば、目標ヨーレイ
トγ*と実ヨーレイトγとの差が小さくなる(絶対値が
大きくなる)。したがって、ヨーレイト偏差微分量(γ
*−γ)′が負になり、実ヨーレイトγも負(右旋回)
であるため、操舵判定量Δγb が正になるのである。以
上のように、車両が過度のアンダステア状態にある場合
において操舵角θの絶対値が増加させられた場合には、
操舵判定量Δγb は正になるのである。なお、車速V,
操舵角θが一定で、外乱等により実ヨーレイトγが低下
した場合や、操舵角θが一定で車速Vが大きくなった場
合にも操舵判定量Δγb は正になる。これらの場合にお
ける車両の走行状態は、操舵角θの絶対値が増加させら
れた場合における状態と実質的に同じであるため、これ
らの場合に操舵力の制御が行われることは差し支えな
い。
【0026】反力トルクτcnt は、比率δが設定値(本
実施例においては1.8)以上であって、かつ、操舵判
定量Δγb が正である場合に増加させられる。
【0027】車両が過度のアンダステア状態にある場合
に、ステアリングホイール28が操舵角の絶対値を減少
させるように操作されれば、横すべり角に対するコーナ
リングフォースの不足が少なくなるため、車両の走行安
定性が増す。それに対して、ステアリングホイール28
が操舵角θの絶対値が増加するように操作されれば、さ
らにアンダステア状態が進行し、あるいは後輪の横すべ
りが増加して逆に過度のオーバステア状態になるなどし
て車両の走行安定性が低下する。この操舵は、運転者
が、実ヨーレイトγの目標ヨーレイトγ*に対する不足
を、操舵角θの不足と誤解した場合に行われる。したが
って、車両が過度のアンダステア状態にある場合におい
て、ステアリングホイール28が操舵角θの絶対値が増
加する方向に操舵される場合にその誤った操舵を行い難
くされて、車両の走行安定性の低下が回避されるのであ
る。現に運転者が行おうとしている操舵が望ましくない
ことを運転者に認識させる効果もある。
【0028】本実施例において、反力トルクτcnt は、
次式に示すように、ヨーレイト偏差微分量(γ*−
γ)′および車速Vに基づいて決められる。 τcnt =−F(V)・(γ*−γ)′ (3) F(V)は車速感応ゲインであり、車速Vの増加に伴っ
て増加させられる値である。車速感応ゲインF(V)と
車速Vとの関係は図4のグラフで表されるテーブルとさ
れている。また、ヨーレイト偏差微分量(γ*−γ)′
は、前述のように、操舵角θの変化量に対応する量であ
り、換言すれば、ステアリングホイール28の操舵角θ
の絶対値が増加させられた場合(誤操舵された場合)に
おける車両走行状態と、正しい操舵が行われた場合にお
ける車両走行状態との差に対応する量である。反力トル
クτcnt は、運転者の誤操舵の量が大きいほど大きく、
車速Vが大きいほど大きくされるのである。
【0029】以下、この反力トルクτcnt を決定するた
めの反力トルク決定ルーチンを図5のフローチャートに
基づいて説明する。ステップ1(以下、単にS1と略称
する。他のステップにおいても同様)において、操舵角
θ(i) ,車速V(i) ,ヨーレイトγ(i) ,路面μ(i) が
読み込まれ、S2においてしきい値γmin が演算され
る。S3において、ヨーレイトγ(i)の絶対値がしきい
値γmin より小さいか否かが判定される。しきい値γ
min より小さく、YESと判定されれば、S4におい
て、後述するフラグがリセットされ、S5において、反
力トルクτcnt が0とされる。S6において、反力トル
クτcnt 値が出力され、S7において、今回読み込まれ
た各データが前回値とされ、1回のルーチンの実行が終
了する。その結果、通常制御トルクτnml がそのまま目
標トルクτreq とされ、電動モータ32には、出力トル
クτout が目標トルクτreq に一致するような電流が供
給される。
【0030】一方、ヨーレイトγ(i) の絶対値がしきい
値γmin 以上で、S3においてNOと判定されれば、S
8,9において、目標ヨーレイトγ*,比率δが演算さ
れ、S10においてフラグがセットされているか否かが
判定される。S10が最初に実行される場合にはフラグ
はセットされていないため、NOと判定される。次に、
S11において、比率δが設定値(本実施例においては
1.8)以上であるか否かが判定される。車両が過度の
アンダステア状態にない場合には、NOと判定され、S
4以降が実行される。車両が過度のアンダステア状態に
ある場合にはYESと判定され、S12においてフラグ
がセットされる。すなわち、フラグは、車両が過度のア
ンダステア状態となったことを表すものである。その
後、S13において、反力トルクτcnt が0とされ、S
6以降が実行される。
【0031】フラグFがセットされた後は、S10にお
いてYESと判定される。S14,15において、終了
条件が満たされるか否かが判定され、満たされていない
場合には、S16以降が実行されるが、満たされた場合
にはS19以降が実行される。終了条件については後述
する。車両が過度のアンダステア状態になったと検出さ
れた直後においてS14,15が実行される場合には、
終了条件は満たされていないため、いずれのステップに
おいてもNOと判定される。
【0032】S16において、操舵判定量Δγb が正か
否かが判定される。操舵判定量Δγb は、次のように、
目標ヨーレイトγ*から実ヨーレイトγを引いた値の今
回値と前回値との差をサイクルタイムΔtで除すること
によって求められる。 Δγb =γ(i) ・{(γ*(i)−γ(i) )−(γ*(i-1)−
γ(i-1) )}/Δt ここで、サイクルタイムΔtは、本ルーチンの1回の実
行に要する時間である。前述のように、ステアリングホ
イール28が操舵角θの絶対値が増加する方向に操舵さ
れればYESと判定され、S17において、反力トルク
τcnt が求められる。電動モータ32には、この反力ト
ルクτcnt の増加に応じた電流が供給され、ステアリン
グホイール28の切り増しがし難くなる。操舵角の絶対
値が減少させられ、あるいは一定に保たれる場合にはN
Oと判定され、S18において、反力トルクτcnt が0
とされる。
【0033】前述の終了条件が満たされたか否かの判定
は、S14における比率δが1近傍である状態が一定時
間継続したか否かの判定、あるいはS15における実ヨ
ーレイトγの絶対値がしきい値γmin より小さい状態が
一定時間継続したか否かの判定によって行われる。比率
δがほぼ1にあるということは、車両が正常走行状態に
あることを表しており、実ヨーレイトγの絶対値がしき
い値γmin より小さいということは、車両がほぼ直進状
態にあることを表している。したがって、S14,15
のいずれか一方のステップにおいてYESと判定される
のは、車両の走行安定性が悪くなる可能性がない状態が
一定時間継続した場合であり、S19,20においてフ
ラグがリセットされ、反力トルクτcnt が0とされる。
【0034】以上のように、本発明の操舵力制御装置に
よれば、車両が過度なアンダステア状態にある場合にお
いて、運転者が誤った操舵をした場合には、反力トルク
τcnt が増加させられる。運転者がステアリングホイー
ルの操舵角の絶対値を増大させる誤った操舵がし難くな
り、車両の走行安定性の低下を回避させることができ
る。また、車両がオーバステア状態にある場合におい
て、ステアリングホイールの操舵角の絶対値が増加させ
られた場合には、運転者が誤った操舵を行ったのではな
く、意図的に行ったとして反力トルクτcnt が増加させ
られない。
【0035】さらに、車両が過度のアンダステア状態に
あることが、目標ヨーレイトγ*の実ヨーレイトγに対
する比率δに基づいて検出されるため、正確に過度のア
ンダステア状態にあることが検出される。また、反力ト
ルクτcnt が、ヨーレイト偏差微分量に基づいて決めら
れるため、操舵反力が運転者の誤操舵の量に応じて増加
させられる。
【0036】なお、上記実施例においては、反力トルク
τcnt が常には0とされ、必要な場合にのみ発生させら
れる(0から増加させられる)ようにされていたが、常
時与えられ、必要な場合に増加させられるようにしても
よい。また、反力トルクτcnt は、必ずしも、ヨーレイ
ト偏差変化量,車速Vに基づいて決められる必要はな
く、操舵角の変化量等他の量に基づいて決められるよう
にしてもよい。例えば、反力トルクτcnt に常に一定値
を加えるようにすれば〔τcnt =−F(V)・(γ*−
γ)′+A〕、ステアリングホイール28の操舵角の絶
対値が増加させられた場合に操舵反力が急に増加させら
れることになるため、誤操舵が行われたことがステアリ
ングホイール28を介して運転者に良好に伝達させるこ
とが可能となる。
【0037】さらに上記実施例においては、操舵判定量
Δγb が正の場合に操舵反力が増加させられるようにさ
れていたが、ヨーレイト偏差Δγ(γ=γ*−γ)が正
の場合に操舵反力が増加させられるようにしてもよい。
この場合には、ステアリングホイール28を切り増す方
向に操舵し難くされるだけでなく、切り戻す方向に操舵
し易くされるという利点もある。
【0038】また、しきい値γmin は、一定値として
も、車速Vのみ、路面μのみに基づいて決められるよう
にしてもよい。さらに、比率δの設定値は1より大きい
値であれば、上記実施例に限定されるわけではない。
【0039】また、本実施例の操舵力制御装置を液圧パ
ワーステアリング装置に適用することも可能である。そ
の他、いちいち例示することはしないが、特許請求の範
囲を逸脱することなく当業者の知識に基づいて種々の変
形,改良を施した態様で本発明を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を概念的に示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例である操舵力制御装置を備え
た電気パワーステアリング装置の回路図である。
【図3】上記実施例のモータ制御装置のROMに格納さ
れた時定数と車速との関係を示す図である。
【図4】上記モータ制御装置のROMに格納された車速
感応ゲインと車速との関係を示す図である。
【図5】上記モータ制御装置のROMに格納された反力
トルクτcnt 決定プログラムを示すフローチャートであ
る。
【図6】上記電動モータの制御を説明するためのブロッ
ク図である。
【図7】目標ヨーレイトγ*と実ヨーレイトγとの関係
を示す図である。
【符号の説明】
18 ステアリングギヤ装置 28 ステアリングホイール 32 電動モータ 34 駆動回路 36 モータ制御装置 40 操舵角センサ 44 ヨーレイトセンサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールと操舵車輪との間
    に設けられてステアリングホイールに加えられる操舵力
    とは逆方向で制御可能な操舵反力を発生させる操舵反力
    発生装置を制御する制御装置であって、 前記ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検
    出装置と、 車両の実際のヨーレイトである実ヨーレイトを検出する
    実ヨーレイト検出装置と、その実ヨーレイト検出装置により検出された実ヨーレイ
    トの絶対値が予め定められた設定値以上であり、 前記操
    舵角検出装置により検出された操舵角に基づいて決まる
    目標ヨーレイトの前記実ヨーレイトに対する比率が1よ
    り大きい設定値以上であり、かつ、前記操舵角検出装置
    により検出された操舵角の絶対値が増加した場合に、前
    記操舵反力発生装置の操舵反力を増加させ、前記実ヨー
    レイトの絶対値が前記設定値より小さい場合に前記操舵
    反力を増加させない操舵反力増加手段とを含むことを特
    徴とする操舵力制御装置。
  2. 【請求項2】 ステアリングホイールと操舵車輪との間
    に設けられてステアリングホイールに加えられる操舵力
    とは逆方向で制御可能な操舵反力を発生させる操舵反力
    発生装置を制御する制御装置であって、 前記ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検
    出装置と、 車両の実際のヨーレイトである実ヨーレイトを検出する
    実ヨーレイト検出装置と、 前記操舵角検出装置により検出された操舵角に応じた目
    標ヨーレイトと、前記実ヨーレイト検出装置により検出
    された実ヨーレイトとに基づいて決まる過度のアンダス
    テア状態にあり、かつ、前記操舵角検出装置により検出
    された操舵角の絶対値が増加した場合は、前記操舵反力
    発生装置の操舵反力を増加させ、前記目標ヨーレイトと
    前記実ヨーレイトとに基づいて決まる過度のオーバステ
    ア状態にある場合は、前記操舵角検出装置により検出さ
    れた操舵角の絶対値が増加しても前記操舵反力を増加さ
    せない操舵反力増加手段とを含むことを特徴とする操舵
    力制御装置。
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