JP3115451B2 - 通信用ネットワーク - Google Patents

通信用ネットワーク

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JP3115451B2
JP3115451B2 JP05120019A JP12001993A JP3115451B2 JP 3115451 B2 JP3115451 B2 JP 3115451B2 JP 05120019 A JP05120019 A JP 05120019A JP 12001993 A JP12001993 A JP 12001993A JP 3115451 B2 JP3115451 B2 JP 3115451B2
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Toyota Motor Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/407Bus networks with decentralised control
    • H04L12/417Bus networks with decentralised control with deterministic access, e.g. token passing

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、勧誘手順により論理リ
ングを確立維持しつつ通信を行う通信用ネットワークに
関する。
【0002】
【従来の技術】図1には、通信用ネットワークの一例構
成が示されている。この図のネットワークは、局番00
〜03が付与された4個の局をバス10により相互に接
続した構成を有している。このような構成を有するネッ
トワークにおいて実施可能なプロトコルの一つに、トー
クンパッシング方式のプロトコルがある。これは、例え
ばIEEE802.4に規定されたプロトコルである。
【0003】トークンパッシング方式においては、論理
リングの確立、維持等の管理が必須である。論理リング
とはデータの送受信に参加する局から構成されるリング
であり、図1においては論理リング12が破線で示され
ている。また、図中、トークンは論理リング上を局番が
大きな局から小さな局へと送信されており、各局は、自
局を示す情報TS、先行局を示す情報PS及び後続局を
示す情報NSを有している。例えば局01は、TS=0
1、PS=02、NS=00という情報を有している。
【0004】トークンパッシング方式においては、情報
の送信権はトークン(token)と呼ばれる。トーク
ンを獲得した局は、そのトークン獲得回数が前回の動誘
フレーム送信から数えて所定回に達した場合に、他の局
に対して勧誘フレームを送信する。IEEE802.4
では、勧誘フレームとしてソリシットエニイ(soli
citany)が規定されている。ソリシットエニイ
は、トークンを保持している局(トークン保持局)から
他の全ての局に対し送信される。ソリシットエニイを受
信した局のうち応答が可能な局は、これに対し応答す
る。トークン保持局は、ソリシットエニイに応答した局
のうち論理リングのトークン伝送方向にありかつ自局に
最も近い局番を有する局を新たな後続局として扱い、ト
ークンを送信する。この結果、ソリシットエニイに応答
した局が新たに論理リング12に参加する。また、トー
クン送信の際には、例えばトークンがバス10上におい
てノイズ等により破壊されると後続局がトークンを受信
できないため、トークン再送という手順が実行される。
すなわち、トークンが、所定回数を限度として繰返し送
信される。
【0005】ソリシットエニイに対して他のいずれの局
によっても応答が発せられなかった場合、トークン保持
局は、現在論理リング12を構成している局が自局のみ
であると見なし、次のような動作を実行する。すなわ
ち、バスアイドルタイマ(busidletime
r)がタイムアップするのを待って、クレイムトークン
(claimtoken)を他の局に所定回数送信す
る。クレイムトークンとはトークンを要求するフレーム
である。クレイムトークンを送信した局は、クレイムト
ークンの所定回数送信によりトークンを生成する。トー
クンを生成した局は、アクセスクラスのチェックを経
て、再度ソリシットエニイを送信する。このソリシット
エニイに対する応答もないようであれば、ソールアクテ
ィブステーション(soleactivestat
ion)、すなわち自局のみが通信に参加していると見
なし、勧誘を停止する。この局は、アイドル(自局に対
する呼び掛け待ち)状態に移行し、他の局からの有効な
呼び掛けを受信するまで待つ。従って、例えば電源断等
の原因で後続局がトークンを受信できない状態に至った
場合にも、トークン再送手順によりトークン保持局がこ
の状態を認識して他局の勧誘を行うことにより、論理リ
ング12を維持することが可能であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トーク
ン保持局に故障等が発生し、トークン保持局が送信可能
・受信不可能状態となった場合、従来は、ネットワーク
全体が送受信動作の停止に追い込まれていた。
【0007】トークン保持局が送信可能・受信不可能状
態となった場合、トークン保持局は、勧誘に対する他局
の応答を受信できない。従って、この局は、ソリシット
エニイに対していずれの局も応答しない場合の動作を実
行する。この動作の結果、トークン保持局はアイドル状
態に移行するが、他局からの送信を受信できないため、
通信に復帰できない。また、トークン非保持局も、自局
に対するトークンの送信が断たれるため、タイマのカウ
ントアップ等によりアイドル状態に移行する。この結
果、ネットワーク全体が、黙ってしまう。この状態から
通信を復旧するためには、故障した局以外の局を初期化
する必要があり、そのためには手操作が必要である。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、トークン保持局が
送信可能・受信不可能状態となった場合にこの局のみを
論理リングから排除することができ、また自動的にネッ
トワーク動作を復旧できる通信用ネットワークを提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、複数の局から構成され、情報を送
受信しようとする複数の局による論理リングをトークン
及び勧誘送信により確立維持する通信用ネットワークに
おいて、各局が、トークンを保持している場合に他の局
に対して勧誘送信を実行する勧誘手段と、他の局から勧
誘送信があった場合にこれに応答する勧誘応答手段と、
自局による勧誘送信に対する応答を受信した場合に、応
答した局に対してトークンを送信するトークン送信手段
と、を有し、特定の局以外の局が、自局による勧誘送信
に対する応答を受信できない場合に、他の局に対して勧
誘送信を所定回数を限度として繰り返し実行する勧誘繰
返し手段と、上記所定回数まで勧誘送信を繰返し実行し
たにもかかわらず自局による勧誘送信に対する応答を受
信できない場合に、自局以外の局が論理リングに参加し
ていないと見なし、自局に対する送信を待つ状態に移行
する待ち状態移行手段と、待ち状態において自局宛ての
有効な送信を受信した場合にこれに応答して所定の動作
を開始する復帰手段と、を有し、上記特定の局が、自局
による勧誘送信に対する応答を受信できない場合に、他
の局に対して勧誘送信を繰り返し実行する勧誘繰返し手
段と、他の局が通信に参加していない場合にトークンを
生成するトークン生成手段と、を有することを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明においては、トークン保持局が他局に対
して勧誘送信を実行する。勧誘送信を受信した局は、応
答可能な場合にこれに応答する。勧誘送信を実行した局
は、勧誘送信に対する応答を受信した場合に、応答した
局に対してトークンを送信する。逆に、勧誘送信に対す
る応答を受信できない場合、勧誘送信を実行した局(特
定の局以外の局に限る)は、所定回数を限度として勧誘
送信を繰り返し実行する。所定回数まで勧誘送信を繰返
し実行したにもかかわらず自局による勧誘送信に対する
応答を受信できない場合、その局は、自局以外の局が論
理リングに参加していないと見なし、自局に対する送信
を待つ状態に移行する。このようにトークン保持局が待
ち状態に移行した場合、上記特定の局は、他の局が通信
に参加していないとみなし、クレイムトークン等の手段
によりトークンを生成する。上記特定の局はトークン獲
得に伴い他局に対する勧誘送信を実行する。待ち状態に
ある局は、特定の局からの勧誘送信を受信して、これに
応答して所定の動作を開始する。なお、勧誘送信を実行
した局が特定の局である場合には、勧誘送信は所定回数
で打ち切られず、その後も他局に対する勧誘が継続され
る。
【0011】従って、トークン保持局(特定の局以外の
局に限る)が送信可能・受信不可能状態となった場合、
自局による勧誘送信に対する応答が他局から送信された
としても、これを受信できないから、当該トークン保持
局は、最終的に待ち状態に移行する。しかし、特定の局
が、他の局が通信に参加していない場合にトークンを生
成して通信を行い始めるから、これによりネットワーク
が通信状態に自動的に復帰することとなり、また、送信
可能・受信不可能状態となっている局は有効な送信を受
信できないから、待ち状態から復帰できない。従って、
故障局も好適に特定でき、かつ論理リングから排除され
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。
【0013】(1)各局通信制御部の動作 図2乃至図5には、本発明の一実施例に係る通信用ネッ
トワーク、特にその各局の通信制御部の動作の流れが示
されている。本実施例を構成する各局は、図示しない
が、通信制御部を備えている。通信制御部は、アプリケ
ーション装置との間で情報を授受しつつ、局相互を接続
するバス10を介して行う他局との通信を制御する。こ
の実施例のシステムを例えば生産ラインにおける情報伝
送に使用する場合、ラインに配置された各種機器の制御
装置が、アプリケーション装置に該当する。また、この
実施例において採用しているプロトコルは、MAP4の
レイヤモデルを簡素化したレイヤモデルを構成してい
る。具体的には、アプリケーション層、データリンク層
(LLC(Logical Link Contro
l)層及びMAC(Media Access Con
trol)層)及び物理層から構成されたレイヤモデル
を有している。
【0014】本実施例の通信用ネットワークは、先に示
した図1と同様、複数の局をバス10により相互に接続
した構成を有している。また、本実施例において採用し
ているプロトコルは、トークンパッシングに係るプロト
コルである点で、IEEE802.4に規定されている
ものと共通している。そこで、以下、図1のようなネッ
トワーク接続を前提として、実施例に関する説明を行
う。
【0015】(1.1)初期ルーチン 図2に示されるルーチンは、電源をオン(100)した
直後に実行される初期ルーチンである。この図のルーチ
ンは、特に子局の動作を示している。このルーチンにお
いては、ウォッチドグタイマのリセット(102)、R
AMクリア(104)、割り込みベクトルの設定(10
6)、バッファ初期化(108)、I/O初期化(11
0)、ROMチェック(112)、RAMチェック(1
14)、TSの設定(116)が実行され、ウォッチド
グタイマが再度リセットされた後に(120)、所定時
間の待機(122)を経て、通信制御部の動作がメイン
ルーチンに移行する(124)。
【0016】このルーチンにおけるウォッチドグタイマ
は、CPUの暴走監視用のハードウエアタイマである。
各局の通信制御部は、ウォッチドグタイマのようなハー
ドウエアタイマの他にも、ソフトウエア的に構成された
各種のタイマを有している。電源がオフされるとき、こ
れらのタイマはいずれもリセットされる。しかし、ハー
ドウエア上で構成されたタイマ、特にそのコンデンサに
は電荷が残留しているため、ステップ102に示される
ようなリセット処理が必要になる。なお、ここにいうC
PUは、局の動作を制御するCPUである。
【0017】また、各局は、アプリケーション装置から
供給されるデータやバス10を介して受信したデータを
格納するRAM、CPU等の動作に係るプログラムや定
数等を格納するROM、バス10に係るバッファ、アプ
リケーション装置に係るI/O等を備えている(図示せ
ず)。ステップ104、108〜114はこれらを使用
可能な状態とし又は正常に動作することを確認する動作
である。ステップ106は、送受信に係る割り込みと処
理とを対応付けるステップである。ステップ116は、
TSの初期設定である。
【0018】(1.2)メインルーチン 図3乃至図5には、メインルーチンの流れが示されてい
る。初期ルーチンの終了直後並びに後述するステップ2
32及び258の実行直後には、ウォッチドグタイマが
リセットされ(200)、ループタイマ(loopt
m)がリセットされる(202)。ループタイマは、メ
インルーチンの暴走を監視するためのソフトウエア的な
ウォッチドグタイマである。通信制御部は、次に、自局
がトークンを保持しているかどうかを判定する(20
4)。この時点でトークンを獲得していない場合にはス
テップ206へ、している場合にはステップ234へ、
それぞれ移行する。
【0019】ステップ206では、MAC層受信処理、
タイマ処理、送信データ作成が実行される。MAC層受
信処理は、論理リング12の管理等に関するフレーム、
例えばトークン、フーフォローズ(whofollo
ws)、セットサクセッサ(setsuccesso
r)、ソリシットサクセッサ1(solicitsu
ccessor1)、ソリシットサクセッサ2(so
licitsuccessor2)等のMACコン
トロールフレームを受信した場合に、受信したフレーム
に施す受信処理である。タイマ処理は、MACコントロ
ールフレームに関するタイマ、例えばトークンパスタイ
マ(tokenpasstimer)、フーレスポ
ンスタイマ(whoresponsetime
r)、レスポンスウインドウタイマ(response
windowtimer)、コンテンションタイマ
(contentiontimer)等を、セットし
あるいはリセットする処理である。送信データ作成は、
受信処理したMACコントロールフレームに対する応答
等として他局に対し送信すべきデータを作成する処理で
ある。
【0020】通信制御部は、次に、自局がトークンを保
持しているかどうかを判定する(208)。この時点で
トークンを獲得していない場合にはステップ210へ、
している場合にはステップ210へ、それぞれ移行す
る。ステップ210では、LLC層受信処理、すなわち
LLC層に係るデータ(アプリケーション装置において
使用するデータ)に係る受信処理が実行される。
【0021】ステップ206から210に至る処理は、
受信用バッファが空になるまで、すなわち、受信済の情
報が全て受信処理されるまで繰返し実行され(21
2)、受信用バッファが空になると通信制御部の動作は
他局への送信に係るステップ214に移行する。ステッ
プ214ではステップ206で作成されたデータがMA
Cコントロールフレームとして送信される。ステップ2
16では他局から送信されるフレームが受信される。
【0022】通信制御部は、続いて、リング加入状態を
インリング(inring)フラグ等を用いて確認する
(218)。インリングフラグとは、自局が論理リング
12に参加していることを示すフラグである。インリン
グフラグがの状態を正しい状態とした上で、ステップ2
28へ移行する。
【0023】ステップ228では、送信タイマ(tx
timer)がチェックされる。送信タイマは、送信後
次の受信までにある程度の時間を確保するためのタイマ
である。続くステップ230では、通信制御部は、アプ
リケーション装置に供給すべきデータをコモンメモリ上
に書き込み、同時にベースメモリ上にフラグを立てる。
アプリケーション装置に係るインタフェース部(図示せ
ず)は、ベースメモリ上にフラグが立っている場合にコ
モンメモリからデータを読み込みアプリケーション装置
に供給する。また、その次のステップ232では、通信
制御部は、アプリケーション装置から供給される送信す
べきデータをバスインタフェース部から受けとり、ベー
スメモリに書き込む。なお、コモンメモリ及びベースメ
モリは、先に述べたRAM上の所定の記憶領域である。
ステップ232実行後、通信制御部の動作はステップ2
00に戻る。
【0024】ステップ204又は212でトークンを保
持していると判定された場合、ステップ234が実行さ
れる。ステップ234では、通信制御部は、受信用バッ
ファが空であるか否かを判定し、空になるまでLLC層
受信処理を実行する(236)。空になった後は、TY
PE1,TYPE3送信処理を実行する(238〜24
2)。送信処理としてTYPE1,TYPE3の2種類
があるのは、一斉同報、1対1送信等、各種の送信形式
があるためである。通信制御部は、ステップ238〜2
42の後、送信タイマをチェック(244)した上で送
信を実行し(246)、送信用バッファが空になった時
点で、すなわち送信すべきデータがなくなった時点で
(248)、トークンの送信を開始させる(250)。
すなわち、トークンパスタイマをスタートさせた上で
(252)、自局がトークンを有していることを示すト
ークン獲得フラグをリセットし(254)、トークンに
係る送信処理(256)及び送信(258)を実行す
る。なお、トークンパスタイマは、後述するトークン再
送を実行する際、用いられる。ステップ258実行後、
通信制御部の動作はステップ200に戻る。
【0025】(2)各局の基本動作 各局の基本動作、例えばトークンパッシング手順やソリ
シットサクセッサ手順は、上述した流れに則って実現さ
れる。以下、各局の基本動作について、各手順毎に説明
した上で、電源投入直後の動作や故障局発生時の動作に
ついて説明する。
【0026】(2.1)ソリシットサクセッサ手順 ソリシットサクセッサ手順は、後続局が未知である場合
や自局の局番と後続局の局番が不連続である場合にトー
クン保持局により実行される手順である。前者は、論理
リング12への参加を勧誘する場合であり、後者は、論
理リング12への参加を確認する場合である。
【0027】ソリシットサクセッサ手順において使用さ
れるMACコントロールフレームは、ソリシットサクセ
ッサ1及び2である。ソリシットサクセッサ1及び2
は、いずれも、応答すべき局の範囲を指定して送信され
る勧誘フレームであり、いずれも、送信元アドレス部
(SA:Source Address)及び宛先アド
レス部(DA:Destination Addres
s)を有している。ソリシットサクセッサ1又は2を送
信する局は、SAにTSをセットし、またDAを適宜セ
ットして、ソリシットサクセッサ1又は2を送信する。
ソリシットサクセッサ1又は2に応答できる局は、局番
がSAとDAの間にある局である。但し、局番がSA又
はDAに等しい局は応答できない。応答は、セットサク
セッサにより行う。
【0028】この実施例では、論理リング12上におい
て、局番が大きな局から小さな局へとトークンが送信さ
れる。ただし、論理リング12上で局番最小の局は、論
理リング12上で局番最大の局を後続局とする。一方
で、ソリシットサクセッサ手順は後続局となるべき旨の
勧誘や後続局の確認のために実行される手順であるた
め、論理リング12上においてDAはSAの“下流側”
にある必要がある。従って、自局番号が最小でない場合
には、図6(a)において太線で示される範囲の局に応
答を許すソリシットサクセッサを、最小である場合には
図6(b)において太線で示される範囲の局に応答を許
すソリシットサクセッサを、それぞれ用いる必要があ
る。ソリシットサクセッサとして1及び2の2種類を設
けているのは、このようにDAをSAより大きくしたい
場合と小さくしたい場合が存在するからである。なお、
図6においては、局の個数を64個(40H個)存在し
ているとしている。
【0029】トークン保持局は、ソリシットサクセッサ
1又は2により他局に対し論理リング12への参加を勧
誘する場合又は論理リング12への参加を確認する場
合、ソリシットサクセッサ1又は2の送信に伴い、内蔵
するソフトウエアタイマであるレスポンスウインドウタ
イマをスタートさせる。送信されたソリシットサクセッ
サ1又は2を受信した局のうち、論理リング12への参
加を希望する局であって、ソリシットサクセッサ1又は
2により指定された範囲(SAとDAの間。以下、ウイ
ンドウという)に属する局は、ソリシットサクセッサ1
又は2の受信に応じてコンテンションタイマをスタート
させ、コンテンションタイマのカウントアップ後に、自
局の局番をデータとして含むセットサクセッサを、ソリ
シットサクセッサ送信局宛てに送信する。ソリシットサ
クセッサ1又は2を送信したトークン保持局は、自局宛
てのセットサクセッサを受信する。トークン保持局は、
レスポンスウインドウタイマをスタートさせ、これがタ
イムアップした時点で、受信したセットサクセッサを送
信した局に対し、トークンを送信する。コンテンション
タイマ及びレスポンスウインドウタイマに関しては、後
に説明する。
【0030】(2.1.1)後続局未知の場合のソリシ
ットサクセッサ手順 後続局が未知である場合に実行されるソリシットサクセ
ッサ手順は、論理リング12に参加したい局を勧誘する
手順である。例えば後述するトークン再送に失敗し、さ
らにフーフォローズへの応答も受信できない場合、トー
クン保持局は、現在論理リング12に参加している局が
自局以外に存在していないと見なして、他局に対し、論
理リング12への参加を勧誘する。また、電源立ち上げ
直後の親局は、後述するように、クレイムトークンの繰
返し送信によりトークンを獲得し、その後に、他局に対
し、論理リング12への参加を勧誘する。
【0031】例えば図7に示されるように、局04がS
A=04、DA=01のソリシットサクセッサ1を送信
した場合、ウインドウに属する局02及び03の2局が
応答可能である。局02及び03は、自己のコンテンシ
ョンタイマを乱数的に設定する。コンテンションタイマ
は、複数の局による応答の競合を防ぐためのタイマであ
る。図7に示されるように、例えば局02のコンテンシ
ョンタイマに0msが、局03のコンテンションタイマ
に4msが、それぞれ設定されたとすると、局02のコ
ンテンションタイマの方が局03のコンテンションタイ
マより早く(この場合即時に)タイムアップする。従っ
て、局02が先に、局02から局04に宛てたセットサ
クセッサを送信する。局03は、局02から局04に宛
てたセットサクセッサが送信されたことを受信により確
認し、自局から局04に宛てたセットサクセッサの送信
を断念する。局04は、再びレスポンスウインドウタイ
マがタイムアップした時点で、局02にトークンを送信
する。
【0032】また、図8に示されるように、局02及び
03のコンテンションタイマに偶然同一の時間が設定さ
れた場合、局02から局04に宛てたセットサクセッサ
と局03から局04に宛てたセットサクセッサがバス1
0上で衝突するから、局04ではいずれのセットサクセ
ッサも正しく受信できない。局02及び03は、セット
サクセッサで応答した結果、トークン待ちの状態とな
る。レスポンスウインドウタイマには、ソリシットサク
セッサ送信時に所定値(例えば8ms)が設定されてお
り、局02及び03のいずれからもセットサクセッサを
受信できない場合タイムアップする。局04は、この場
合、局02及び03に対する勧誘を諦める。この後、局
04はウインドウを広げたソリシットサクセッサを送信
し、これに応答した局、例えば局01にトークンを送信
する。局02及び03は、他局宛てのトークンを受信
し、これにより論理リング12への参加を諦め、次の機
会まで待つ。
【0033】図9には、このような動作を実現すべくト
ークン保持局により実行されるソリシットサクセッサ手
順、すなわち後続局未知の場合のソリシットサクセッサ
手順の流れが示されている。
【0034】この手順においては、まず、通信制御部に
よりTS=NSであるか否かが判定される(300)。
クレイムトークンによりトークンを獲得した直後の親局
においては、TS≠NSとなっている。また、トークン
再送に失敗しさらにフーフォローズへの応答も受信でき
なかった局においては、NSにはそれまでの後続局の局
番が設定されているから、やはりTS≠NSとなってい
る。従って、後続局未知の場合のソリシットサクセッサ
手順を開始した直後においては、ステップ300からス
テップ302に動作が移行する。
【0035】ステップ302においては、NSが1減ぜ
られる。但し、減算の結果00Hになった場合、最大の
局番(局数が64個の場合には40H)がNSに設定さ
れる。さらに、TS>NSの場合(304)ソリシット
サクセッサ1が(306)、TS≦NSの場合(30
4)ソリシットサクセッサ2が(308)、それぞれ送
信される。トークン保持局は、ソリシットサクセッサ1
又は2を送信した後、レスポンスウインドウタイマに所
定値(この実施例では8ms)を設定しスタートさせる
(310)。トークン保持局は、その後、レスポンスウ
インドウタイマがタイムアップするまで待つ(31
2)。
【0036】論理リング12に参加したい局がソリシッ
トサクセッサ1又は2のウインドウ内に存在している場
合、図8に示されるようなセットサクセッサの衝突が発
生しない限り、トークン保持局はレスポンスウインドウ
タイマがタイムアップする以前に自局宛てのセットサク
セッサを受信できる。トークン保持局は、レスポンスウ
インドウタイマがタイムアップする以前に何等かの有効
フレームを受信した場合(314)、受信したフレーム
がセットサクセッサであるか否かを判定する(31
6)。セットサクセッサである場合、このセットサクセ
ッサにデータとして含まれる局番、すなわちセットサク
セッサを送信した局の局番をNSに設定した上で、レス
ポンスウインドウタイマを設定し、さらにこれがタイム
アップするまで待つ(318)。タイムアップしたら、
トークン保持局は勧誘動作を終了し、NSで示される局
にトークンを送信する(320)。なお、受信したフレ
ームがセットサクセッサでない場合、勧誘動作を中止し
てトークンを放棄する(322)。
【0037】また、ステップ306又は308において
送信したソリシットサクセッサ1又は2に対する応答を
レスポンスウインドウタイマがタイムアップするまでに
受信できなかった場合(312)、TS=NSでない限
り(300)、NSを1減じて(302)ソリシットサ
クセッサ1又は2が再度送信される(306又は30
8)。すなわち、NSを1ずつ減ずることによりソリシ
ットサクセッサ1又は2のウインドウが1ずつ広がり、
これまで応答できなかった局も順に応答可能になる。
【0038】このような送信の繰り返しにもかかわら
ず、TS=NSとなっても応答を受信できなかった場合
(300)、ステップ324に移行する。すなわち、ソ
リシットサクセッサ1又は2のウインドウが最大限に広
がった状態でもセットサクセッサ等のフレームによる応
答を受信できなかった場合、自局が親局か否か(TS=
00H(=40H)か否か)の判定が実行される。自局
が親局である場合、すなわちクレイムトークン送信によ
るトークン獲得後のソリシットサクセッサ手順の場合、
SA=DA=TSのソリシットサクセッサ2、すなわち
全局を対象としたソリシットサクセッサが送信され(3
26)、ステップ310に移行する。これに対し、自局
が子局である場合、ソリシットサクセッサの送信はもは
や行われない。この場合、有効フレームを受信するま
で、待ち状態となる(328)。有効フレームを受信し
たら、ステップ316に移行する。
【0039】このように、本実施例の場合、親局による
勧誘は他局が応答するまで続くのに対し、子局による勧
誘は勧誘の対象を拡大し切った時点で終了する。また、
IEEE802.4のように全局が一斉に応答可能な勧
誘ではないため、各局の受信部の負担を軽減できる。
【0040】(2.1.2)後続局既知の場合のソリシ
ットサクセッサ手順 図10には、後続局既知の場合のソリシットサクセッサ
手順が示されている。このソリシットサクセッサ手順
は、自局に付与されている局番と後続局に付与されてい
る局番とが不連続である場合のように論理リング12の
メンテナンスが必要な場合に実行される。すなわち、後
続局を確認するためのソリシットサクセッサ手順であ
る。
【0041】このソリシットサクセッサ手順において
は、トークン保持局は、まず、自局が、論理リング12
に参加している局中で最小アドレス(局番)であるか否
かを判定する(400)。トークン保持局は、最小アド
レスである場合ソリシットサクセッサ2を(402)、
ない場合ソリシットサクセッサ1を(404)、後続局
にそれぞれ送信する。送信の後、トークン保持局はレス
ポンスウインドウタイマを所定値(この実施例では8m
s)に設定した上でこれをスタートさせる(406)。
レスポンスウインドウタイマがタイムアップする以前に
(408)後続局から有効フレームを受信した場合(4
09)、受信したフレームがセットサクセッサであれば
(410)、前述のステップ318と同様の処理を実行
し(412)、さらに、後続局にトークンを送信する
(414)。レスポンスウインドウタイマがタイムアッ
プした場合、ただちにステップ414に移行する。な
お、レスポンスウインドウタイマがタイムアップする以
前にセットサクセッサ以外のMACコントロールフレー
ムを受信した場合、ソリシットサクセッサ手順を中止し
てトークンを放棄する(416)。
【0042】(2.2)トークンパッシング手順 本実施例では、トークンを獲得した局は所定回に1回後
続局未知のソリシットサクセッサ手順を実行し、これに
対してセットサクセッサで応答した局にトークンを送信
する。ソリシットサクセッサに対して応答した局が、そ
れ以前も論理リング12に参加している局である場合、
論理リング12に参加を希望している局は無いと見なさ
れ、所定期間、勧誘動作は行われなくなる。このような
経過により論理リング12が確立された状態では、トー
クンパッシングにより論理リング12が維持される。
【0043】トークンパッシングとは、データの送信権
であるトークンを保持している局が、他局に対してトー
クンを送信する際に実行する手順である。例えば図11
に示されるように、局03がトークンを保持しており、
この局からその後続局である局02にトークンが送信さ
れる場合を考える。この場合、局03はトークンパスタ
イマをスタートさせると共にトークンを送信する。トー
クンの送信を受けた局02は送信すべきデータがあれば
送信する。局02は、その後、後続局にトークンを渡
す。ソリシットサクセッサに対応した局が複数ある場合
の対応としては、第1に、複数同時に応答した場合はこ
れを無視し、応当局が単一のときに前記のようにトーク
ンを渡すようにしてもよい。第2に、IEEEE80
2.4のように、論理リングのトークン伝達方向に見て
一番近い局にトークンを渡すようにしてもよい。局03
は、このように局02による有効なMACコントロール
フレームの送信が行われていることを受信により確認
し、トークンパッシング完了と判断する。
【0044】また、図12に示されるように、局03か
ら送信したトークンがノイズ等により破壊された場合、
後続局02はトークンを受信できないから、局03はト
ークンパスタイマのタイムアップ後に、トークンを再送
する。この実施例では、トークンパスタイマは60ms
でタイムアップする。再送したトークンが局02により
受信されたことが、前述の方法により確認された場合、
局03はトークンパッシング完了と判断する。
【0045】さらに、図13に示されるように、局06
がバス10から切断されたりその電源がオフしたりした
場合、局07から局06へのトークン再送は成功しな
い。この場合、局07は後続局を見失った状態であると
いえる。局07は、自局の局番及び後続局の局番を含む
フレームであるフーフォローズを送信する。フーフォロ
ーズに対して応答可能な局は、フーフォローズに含まれ
る後続局の後続局、この図の場合局05である。この局
05からセットサクセッサにより応答があると、トーク
ン保持局07は、この局05に対してトークンを送信す
る。また、トークンが所定回数巡回して局07に到来し
た場合、局07は局06をソリシットサクセッサ1によ
り勧誘する。この時点でも応答がなければ、局07は局
05に対してトークンを送信する。
【0046】図14には、トークンパッシングの手順が
示されている。
【0047】この手順においては、まず、トークンパス
タイマがスタートされる(500)。この実施例の場
合、トークンパスタイマには60msが設定される。次
に、トークン獲得フラグがリセットされ(502)、ト
ークン送信処理(504)が実行され、さらにトークン
が送信される(506)。
【0048】トークン保持局は、トークンパスタイマが
タイムアップする以前に(508)有効なMACコント
ロールフレームを受信した場合(510)、トークン送
信に成功したと見なし、受信待ち状態に移行する(51
2)。また、有効なMACコントロールフレームを受信
せずにトークンパスタイマがタイムアップした場合、再
度トークンパスタイマがスタートされ(514)、さら
に、トークンが送信される(516)。トークン保持局
は、トークンパスタイマがタイムアップする以前に(5
18)有効なMACコントロールフレームを受信した場
合(520)、トークン再送に成功したと見なし、受信
待ち状態に移行する(512)。
【0049】トークン再送にも失敗した場合、すなわち
有効なMACコントロールフレームを受信せずにトーク
ンパスタイマがタイムアップした場合、フーフォローズ
タイマがスタートされ(522)、さらにフーフォロー
ズが送信される(524)。フーフォローズタイマがタ
イムアップする以前に(526)セットサクセッサを受
信した場合(528)、このセットサクセッサを送信し
た局を後続局として扱う。逆に、フーフォローズタイマ
がタイムアップした場合、後続局未知の場合のソリシッ
トサクセッサ手順を実行する(532)。
【0050】(3)電源投入時の動作 次に、上述した各手順を用いて実現されるネットワーク
の動作のうち、電源投入時の動作について説明する。
【0051】ここで、ネットワークを構成する局の個数
が64個であるとし、親局には局番00H=40Hが付
与されているとする。さらに、まず親局00の電源が投
入され、その後局01→03→04の順に電源が投入さ
れるとする。図15及び図16には、この場合のネット
ワークの動作、特に論理リング12を管理するためのM
ACコントロールフレームの送受信に係る動作が示され
ている。
【0052】図15に示されるように、親局40は、電
源投入後まずクレイムトークンを規定回数(例えば8
回)送信する。この送信は、所定時間間隔で(例えば4
ms間隔で)実行される。親局40は、この手順を実行
することによりトークンを獲得する。
【0053】親局40は、クレイムトークンの規定回数
送信によりトークンを獲得した後、まず後続局未知の場
合のソリシットサクセッサ手順を実行する。すなわち、
親局40は、自局以外に電源が投入されておりかつ通信
に参加できる局があるか否かを確認すると共に、その局
を論理リング12に勧誘すべく、ソリシットサクセッサ
手順を実行する。この場合、ソリシットサクセッサを送
信する局の局番が40Hであるから、前述のステップ3
04においてTS≧NSが常に成り立つから、送信され
るソリシットサクセッサはソリシットサクセッサ1とな
る。
【0054】親局40は、ソリシットサクセッサ1のウ
インドウを、徐々に拡大していく。すなわち、親局40
においては電源投入直後にTS=40、NS=3Fが設
定されているから、最初に送信するソリシットサクセッ
サ1ではSA=40、DA=3F、次に送信するソリシ
ットサクセッサ1ではSA=40、DA=3E、…とい
うように、ウインドウが、前述のステップ302の操作
により、1ずつ拡大されていく。ウインドウを拡大し切
るまでに他の局に電源が投入されなければ、親局40が
送信したソリシットサクセッサ1に対する応答は送信さ
れないから、親局40は前述のステップ326を繰返し
実行する。すなわち、ウインドウが最大限に拡大された
ソリシットサクセッサ2が、他局からの応答があるま
で、送信される。なお、親局40によるソリシットサク
セッサ1又は2の送信、すなわち他局の勧誘は、レスポ
ンスウインドウタイマがタイムアップする時間間隔(こ
の図では8ms)で、実行される。
【0055】この後、ある時点で局01の電源が投入さ
れたとする。局01は、親局40から送信されるソリシ
ットサクセッサ1又は2に対し、セットサクセッサによ
り応答する。親局40は、これに応じて局01にトーク
ンを送信する。自局宛てのトークンを受信した局01
は、まず後続局未知の場合のソリシットサクセッサ手順
を実行し、自局以外の局に対し、論理リング12への参
加を勧誘する。局01においては、電源投入直後にTS
=01、NS=40が設定されているから、最初に送信
するソリシットサクセッサはSA=01、DA=40の
ソリシットサクセッサ2、次に送信するソリシットサク
セッサはSA=01、DA=3Fのソリシットサクセッ
サ2となる。SA=01、DA=3Fのソリシットサク
セッサ2に対しては、親局40のみが応答できる。親局
40がセットサクセッサで応答すると、局01は親局4
0にトークンを送信する。このようにして、電源が投入
されている局40及び01により、論理リング12が確
立される。
【0056】親局40は、定期的に、例えばトークンが
256周するごとに、SA=40、DA=NSのソリシ
ットサクセッサ1を送信する。すなわち、40→NSの
範囲に通信に参加できる局があればこれを論理リング1
2に加えるべく、ネットワークの状態を監視する。
【0057】ある時点で、局03の電源が投入されてい
たとすると、局03は、親局00が定期的に送信するS
A=40、DA=NSのソリシットサクセッサ1を受信
した時点で、セットサクセッサを親局40宛てに送信す
る。親局40は、これに応じて局03にトークンを送信
する。自局宛てのトークンを受信した局03は、これに
応じてまず後続局未知の場合のソリシットサクセッサ手
順を実行する。この場合のソリシットサクセッサ手順で
は、まずSA=03、DA=01のソリシットサクセッ
サ1が、次にSA=03、DA=40のソリシットサク
セッサ2が、送信される。電源が投入されている局のう
ち局01は、SA=03、DA=40のソリシットサク
セッサ2に対しては応答可能である。そこで、局01は
セットサクセッサで応答し、局03はこれに応えてトー
クンを局01に送信する。このようにして、論理リング
12に局03が加えられ、03→01→40→03→…
の順で、トークンが巡回する状態となる。
【0058】さらに、ある時点で、局04の電源が投入
されたとする。局04は、親局00が定期的に送信する
SA=40、DA=NSのソリシットサクセッサ1を受
信した時点で、セットサクセッサを親局40宛てに送信
する。親局40は、これに応じて局04にトークンを送
信する。自局宛てのトークンを受信した局04は、これ
に応じてまず後続局未知の場合のソリシットサクセッサ
手順を実行する。この場合のソリシットサクセッサ手順
では、まずSA=04、DA=03のソリシットサクセ
ッサ1が、次にSA=04、DA=02のソリシットサ
クセッサ1が、送信される。電源が投入されている局の
うち局03は、SA=04、DA=02のソリシットサ
クセッサ1に対しては応答可能である。そこで、局03
はセットサクセッサで応答し、局04はこれに応えてト
ークンを局03に送信する。このようにして、論理リン
グ12に局04が加えられ、04→03→01→40→
04→…の順で、トークンが巡回する状態となる。
【0059】(4)子局が送信可能・受信不可能状態と
なったときの動作 図17には、本実施例においてトークンを保持している
子局(例えば局07)の通信機能の一部に故障等が発生
し、送信可能・受信不可能状態となったときの動作が示
されている。
【0060】この場合、局07が後続局未知の場合のソ
リシットサクセッサ手順を実行したとしても、自局宛て
のセットサクセッサを受信できないから、ソリシットサ
クセッサが対象とする局の範囲は徐々に拡大され、ある
時点で、ステップ300の条件を満たすようになる。局
07は、この時点で勧誘を止め、有効フレームの受信待
ち状態に移行する。
【0061】局07は、この時点でトークンを保持して
いるから、ネットワークにおける通信は一旦沈黙するこ
とになる。この実施例では、このような状態に至った場
合に、前述の電源投入時と同様、他局(例えば親局4
0)によってクレイムトークンが送信され、親局40が
自分でトークンを生成する。親局40は、続いて、電源
投入時と同様後続局未知の場合のソリシットサクセッサ
手順を実行する。親局40以外の局であって自局をウイ
ンドウに含むソリシットサクセッサを受信した局は、セ
ットサクセッサにより親局40に応答する。親局40
は、この局にトークンを送信する。
【0062】すなわち、トークンを保持している子局
(例えば局07)が送信可能・受信不可能状態となった
場合に、この実施例においては、トークン保持局による
勧誘動作がある時点で打ち切られる。さらに、その後親
局40によってトークンが生成され論理リング12が再
確立されるため、IEEE802.4のような手動リセ
ットは必要なくなる。また、従前のトークン保持局であ
る子局(例えば局07)は、クレイムトークン送信によ
るトークン獲得後に親局40が送信するソリシットサク
セッサに応答できないから、送信可能・受信不可能状態
となった局が自動的に論理リング12から排除されるこ
ととなり、故障局の特定が容易となる。
【0063】(5)親局が送信可能・受信不可能状態と
なったときの動作 図18には、本実施例においてトークンを保持している
親局40の通信機能の一部に故障等が発生し、送信可能
・受信不可能状態となったときの動作が示されている。
【0064】この場合、子局の場合と異なり、ソリシッ
トサクセッサ手順は、ウインドウを最大限に拡大しても
打ち切られず、全局を対象とするソリシットサクセッサ
2の送信が繰返し実行継続される。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
特定の局以外の局を、所定回数まで勧誘送信を繰返し実
行したにもかかわらず自局による勧誘送信に対する応答
を受信できない場合に自局に対する送信を待つ状態に移
行するよう構成すると共に、特定の局を、他局が通信に
参加していない場合にトークンを生成し勧誘送信を実行
するよう構成したため、特定の局以外の局であるトーク
ン保持局が送信可能・受信不可能状態となった場合に、
特定の局によりトークンが生成され論理リングが再確立
されるから、ネットワークが通信状態に自動的に復帰で
きる。さらに、送信可能・受信不可能状態となった局
は、待ち状態から復帰できない。従って、故障局も好適
に特定でき、かつ論理リングから排除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トークンパッシング方式を採用する通信用ネッ
トワークの一例構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施例に係る通信用ネットワークの
動作のうち、各局通信制御部が電源投入直後に実行する
初期ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】この実施例において各局通信制御部が実行する
メインルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図4】この実施例において各局通信制御部が実行する
メインルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図5】この実施例において各局通信制御部が実行する
メインルーチンの一部を示すフローチャートである。
【図6】この実施例において他局に対する勧誘等に使用
されるMACコントロールフレームであるソリシットサ
クセッサを説明するための図であり、(a)はソリシッ
トサクセッサ1を、(b)はソリシットサクセッサ2
を、それぞれ示す図である。
【図7】この実施例において実行される他局に対する勧
誘動作、特にセットサクセッサが衝突せず正常に実行さ
れた動作を示す図である。
【図8】この実施例において実行される他局に対する勧
誘動作、特にセットサクセッサが衝突した場合の動作を
示す図である。
【図9】この実施例において初期化時及び後続局を見失
った時に実行される後続局未知の場合のソリシットサク
セッサ手順を示すフローチャートである。
【図10】この実施例において論理リングのメンテナン
スの際に実行される後続局既知の場合のソリシットサク
セッサ手順を示すフローチャートである。
【図11】この実施例において実行されるトークンパッ
シング、特にトークン送信に成功した場合の動作を示す
図である。
【図12】この実施例において実行されるトークンパッ
シング、特にトークン送信に失敗し再送に成功した場合
の動作を示す図である。
【図13】この実施例において実行されるトークンパッ
シング、特にトークン再送に失敗した場合の動作を示す
図である。
【図14】この実施例において実行されるトークンパッ
シングの手順を示すフローチャートである。
【図15】この実施例の電源投入時の動作、特に局40
に電源が投入されてから局01を加えた論理リングが確
立されるまでの動作を示す図である。
【図16】この実施例の電源投入時の動作、特に局03
に電源が投入されてから局03及び04を加えた論理リ
ングが確立されるまでの動作を示す図である。
【図17】この実施例においてトークンを保持している
局07が送信可能・受信不可能状態となった場合の動作
を示す図である。
【図18】この実施例においてトークンを保持している
親局が送信可能・受信不可能状態となった場合の動作を
示す図である。
【符号の説明】
10 バス 12 論理リング 00,40 親局の局番 01〜3F 子局の局番 solicitsuccessor ソリシットサク
セッサ solicitsuccessor1 ソリシット
サクセッサ1 solicitsuccessor2 ソリシット
サクセッサ2 responsewindowtimerレスポン
スウインドウタイマ setsuccessor セットサクセッサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡村 直樹 奈良県大和郡山市美濃庄町492番地 シ ャープ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の局から構成され、情報を送受信し
    ようとする複数の局による論理リングをトークン及び勧
    誘送信により確立維持する通信用ネットワークにおい
    て、 各局が、 トークンを保持している場合に他の局に対して勧誘送信
    を実行する勧誘手段と、 他の局から勧誘送信があった場合にこれに応答する勧誘
    応答手段と、 自局による勧誘送信に対する応答を受信した場合に、応
    答した局に対してトークンを送信するトークン送信手段
    と、 を有し、 特定の局以外の局が、 自局による勧誘送信に対する応答を受信できない場合
    に、他の局に対して勧誘送信を所定回数を限度として繰
    り返し実行する勧誘繰返し手段と、 上記所定回数まで勧誘送信を繰返し実行したにもかかわ
    らず自局による勧誘送信に対する応答を受信できない場
    合に、自局以外の局が論理リングに参加していないと見
    なし、自局に対する送信を待つ状態に移行する待ち状態
    移行手段と、 待ち状態において自局宛ての有効な送信を受信した場合
    にこれに応答して所定の動作を開始する復帰手段と、 を有し、 上記特定の局が、 自局による勧誘送信に対する応答を受信できない場合
    に、他の局に対して勧誘送信を繰り返し実行する勧誘繰
    返し手段と、 他の局が通信に参加していない場合にトークンを生成す
    るトークン生成手段と、 を有することを特徴とする通信用ネットワーク。
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