JP3084986U - 食品泡立て装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量のミルク等の液状食品を卓上で効率よく
撹拌して泡立てるための小型電動式の装置で、洗浄容易
で衛生的に使用でき、また容器と共に保管が容易な食品
泡立て装置を提供する。 【解決手段】 泡立て器２は、把手部４と回転部５とを
有する。把手部４のケース７の開口６から回転部５の軸
部１２を挿入してモータ９の回転軸８に直結する。ケー
ス７の外側のスイッチ操作部１１を操作してモータ９の
電源を入り切りする。軸部１２、ばね保持部１３は合成
樹脂製とする。環状のコイルばね１４をばね保持部１３
に着脱自在にはめ込む。ばね保持部１３には、ばね受け
部１５と、保護リング部１６とを設ける。保護リング部
１６でコイルばね１４と容器内面との接触を防止する。
容器３内の食品に回転部５を挿入して回転させることに
よって食品を撹拌し、泡立てる。容器３の蓋２１に、嵌
合孔２２を設け、これに泡立て器２を直立保持できるよ
うにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、容器に収容された比較的少量のミルク等の液状食品を卓上で効率 よく撹拌して泡立てるための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、比較的少量のミルク等の液状食品を卓上で効率よく撹拌して泡立てるた めの小型電動式の装置は見られない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、比較的少量のミルク等の液状食品を卓上で効率よく撹拌して泡立 てるための小型電動式の装置であって、洗浄容易で衛生的に使用でき、また容器 と共に保管が容易な食品泡立て装置を提供することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案においては、上記課題を解決するため、把手部４と、この把手部４に 対して着脱自在の回転部５とを具備させて食品泡立て装置を構成する。把手部４ には、一端側に回転部５の一端部を挿入するための開口６を有するケース７と、 このケース７の開口６に回転軸８を向けてケース内に固着されたモータ９及びモ ータ駆動用電池１０と、電池からモータへの給電を入り切り操作できるようにケ ース７の外側に操作部１１を露出させてケースに取り付けられたスイッチとを具 備させる。回転部５は、軸部１２と、ばね保持部１３と、環状のコイルばね１４ とで構成する。軸部１２は合成樹脂製とし、一端部をケース７の開口６を通して モータの回転軸８に着脱自在とする。ばね保持部１３は、合成樹脂製とし、軸部 １２の他端に固着される。環状のコイルばね１４は、ばね保持部１３に着脱自在 にはめ込まれる。ばね保持部１３には、ばね受け部１５と、保護リング部１６と を具備させる。ばね受け部１５は、軸部１２と同心で外周にコイルばね１４を弾 性的にはめ込み可能とし、保護リング部１６は、ばね受け部１５にはめ込まれた コイルばね１４の外径よりも大径で軸部１２と同心とする。容器３に収容された 食品内に回転部５を挿入して回転させることによって食品を撹拌し、泡立てるよ うにする。 容器３には、上部に開口１９を有する本体２０と、本体の開口１９に着脱自在 に嵌合される蓋２１とを具備させる。蓋２１には、泡立て器２の回転部５を容器 本体２０の内側に挿入した状態で把手部４を直立保持できるように、把手部４の 一端側の外形とほぼ相似の内周形状を有する嵌合孔２２を具備させる。容器３に 泡立て器２を直立保持した状態で場所をとらずに保管できる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。図１は泡立て装置の使用又は 保管状態の一部を切り欠いた正面図、図２は泡立て装置の分解斜視図、図３は泡 立て装置の使用又は保管状態の斜視図、図４は回転部の一部の分解斜視図である 。

【０００６】 図において、泡立て装置１は、泡立て器２と、撹拌すべきミルク等の液状食品 を収容するガラス容器３とを具備する。

【０００７】 泡立て器２は、把手部４と、この把手部４に対して着脱自在の回転部５とを具 備する。把手４は、一端側に回転部５の一端部を挿入するための開口６を有する ケース７と、このケースの開口６に回転軸８を向けてケース７内に固着されたモ ータ９及びモータ駆動用電池１０と、電池からモータへの給電を入り切り操作で きるようにケース７の外側に操作部１１を露出させてケース７に取り付けられた スイッチとを具備する。

【０００８】 回転部５は、軸部１２と、ばね保持部１３と、環状のコイルばね１４とで構成 される。軸部１２はポリプロピレン等の弾性合成樹脂製とし、一端部に連結孔１ ２ａを備え、ケースの開口６を通してモータ９の回転軸８に着脱自在である。ば ね保持部１３は、軸部１２と一体に構成され、軸部１２の他端に固着される。環 状のコイルばね１４は、ばね保持部１３に着脱自在にはめ込まれる。ばね保持部 １３は、ばね受け部１５と、保護リング部１６とを具備する。ばね受け部１５は 、軸部１２と同心で、外周にコイルばね１４を弾性的にはめ込み可能である。保 護リング部１６は、ばね受け部１５にはめ込まれたコイルばね１４の外径よりも 大径で、軸部１２と同心である。軸部１２と保護リング部１６との間は、軸部１ ２から放射状に伸びて保護リング部１６に接続する複数のリブ１７で結合され、 各リブ間には流通開口１８が形成される。

【０００９】 コイルばね１４は、リブ上１７に配置され、それによって、保護リング部１６ の内側の流通開口１８に液状食品が流通し、コイルばね１４で撹拌される。

【００１０】 容器３は、上部に開口１９を有する本体２０と、本体の開口１９に着脱自在に 嵌合される蓋２１とを具備する。蓋２１は、嵌合孔２２を具備する。嵌合孔２２ は、把手部４の一端側の外形とほぼ相似の内周形状であり、泡立て器２の回転部 ５を容器本体２０の内側に挿入した状態で、把手部４を直立状態で保持できる。

【００１１】 容器３に収容されたミルク等の食品内に泡立て器２の回転部５を挿入して回転 させることによって食品を撹拌し、泡立てる。図１に示すように、蓋２１の嵌合 孔２２を通して回転部５を容器３内へ挿入すれば、把手４の先端部が嵌合孔２２ に嵌合し、泡立て器２が作業適正位置に直立して保持される。従って、この状態 で撹拌作業を行うことができる。モータ９を回転させると回転部５が回転するが 、軸部１２が弾性を有するために先端側がわずかに左右に揺動しながら回転する ことになる。この動作が撹拌効率を高める。撹拌される液状食品は、容器中央の 下方からリブ上１７間の流通開口１８を通って上昇し、外側から下降して再び中 央に集まって上昇するように対流し、全体が効率よく撹拌され、泡立てられる。 保護リング部１６は、の外径よりも大径であるため、金属製の固いコイルばね１ ４が直接容器３の内周に当たって傷つけるおそれがない。使用後に保管する際に も、図１に示すように、泡立て器２を容器３に挿入して立てておけば場所をとら ない。必要に応じて、図４に示すように、回転部５のばね１４をばね受け部１５ から外して洗浄することができる。回転部５全体も、軸部１２をモータ９の回転 軸８から引き抜いて把手から取り外すことができる。

【００１２】

【考案の効果】

以上のように、本考案は、比較的少量のミルク等の液状食品を卓上で効率よく 撹拌して泡立てるための小型電動式の装置であって、洗浄容易で衛生的に使用で き、また容器と共に保管が容易な食品泡立て装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】泡立て装置の使用又は保管状態の一部を切り欠
いた正面図である。

【図２】泡立て装置の分解斜視図である。

【図３】泡立て装置の使用又は保管状態の斜視図であ
る。

【図４】回転部の一部の分解斜視図である。

【符号の説明】

１ 泡立て装置 ２ 泡立て器 ３ 容器 ４ 把手部 ５ 回転部 ６ 開口 ７ ケース ８ 回転軸 ９ モータ １０ 電池 １１ スイッチの操作部 １２ 軸部 １２ａ 連結孔 １３ ばね保持部 １４ 環状のコイルばね １５ ばね受け部 １６ 保護リング部 １７ リブ １８ 流通開口 １９ 開口 ２０ 容器本体 ２１ 蓋 ２２ 嵌合孔

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 把手部と、この把手部に対して着脱自在
   の回転部とを具備し、 前記把手は、一端側に前記回転部の一端部を挿入するた
   めの開口を有するケースと、このケースの開口に回転軸
   を向けてケース内に固着されたモータ及びモータ駆動用
   電池と、電池からモータへの給電を入り切り操作できる
   ようにケースの外側に操作部を露出させてケースに取り
   付けられたスイッチとを具備し、 前記回転部は、一端部を前記ケースの開口を通して前記
   モータの回転軸に着脱自在の合成樹脂製の軸部と、この
   軸部の他端に固着された合成樹脂製のばね保持部と、こ
   のばね保持部に着脱自在にはめ込まれた環状のコイルば
   ねとを具備し、 前記ばね保持部は、前記軸部と同心で外周に前記コイル
   ばねを弾性的にはめ込み可能なばね受け部と、ばね受け
   部にはめ込まれたコイルばねの外径よりも大径で軸部と
   同心の保護リング部とを具備し、 容器に収容された食品内に前記回転部を挿入して回転さ
   せることによって泡立てするようにしたことを特徴とす
   る食品泡立て装置。
2. 【請求項２】 把手部と、この把手部に対して着脱自在
   の回転部とを具備した泡立て器と、 この泡立て器を、前記回転部を内側に挿入し、把手部を
   外側に突出させた状態で保持可能な食品収容用の容器と
   を具備し、 前記泡立て器の把手は、一端側に前記回転部の一端部を
   挿入するための開口を有するケースと、このケースの開
   口に回転軸を向けてケース内に固着されたモータ及びモ
   ータ駆動用電池と、電池からモータへの給電を入り切り
   操作できるようにケースの外側に操作部を露出させてケ
   ースに取り付けられたスイッチとを具備し、 前記泡立て器の回転部は、一端を前記ケースの開口を通
   して前記モータの回転軸に着脱自在の合成樹脂製の軸部
   と、この軸部の他端に固着された合成樹脂製のばね保持
   部と、このばね保持部に着脱自在にはめ込まれた環状の
   コイルばねとを具備し、 前記ばね保持部は、前記軸部と同心で外周に前記コイル
   ばねを弾性的にはめ込み可能なばね受け部と、ばね受け
   部にはめ込まれたコイルばねの外径よりも大径で軸部と
   同心の保護リング部とを具備し、 前記容器は、上部に開口を有する本体と、本体の開口に
   着脱自在に嵌合される蓋とを具備し、 この蓋は、前記泡立て器の回転部を容器本体の内側に挿
   入した状態で前記把手部を直立保持すべく把手の一端側
   外形とほぼ相似の内周形状を有する嵌合孔を具備するこ
   とを特徴とする食品泡立て装置。
3. 【請求項３】 前記軸部と保護リング部との間が、軸部
   から放射状に伸びて保護リング部に接続する複数のリブ
   で結合され、 前記コイルばねが、前記リブ上に配置され、それによっ
   て、保護リング部の内側の各リブ間に液状食品が流通し
   てコイルばねで撹拌可能に構成されていることを特徴と
   する請求項１又は２に記載の食品泡立て装置。