JP3060573B2 - プロジェクタ用陰極線管 - Google Patents

プロジェクタ用陰極線管

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JP3060573B2
JP3060573B2 JP3088741A JP8874191A JP3060573B2 JP 3060573 B2 JP3060573 B2 JP 3060573B2 JP 3088741 A JP3088741 A JP 3088741A JP 8874191 A JP8874191 A JP 8874191A JP 3060573 B2 JP3060573 B2 JP 3060573B2
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cathode ray
ray tube
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electron gun
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兼光 村上
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロジェクタ用の陰極
線管、特にその電子銃の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】赤(R)、緑(G)及び青(B)の単色
陰極線管をインラインに配置し、各単色陰極線管の前面
に配した投射レンズによりスクリーン上に結像させるビ
デオプロジェクタが提案されている。図4及び図5は従
来のプロジェクタ用陰極線管の要部、即ちその電子銃を
示す。同図において、1は陰極線管のネック部、2はネ
ック部1内に配した電子銃である。電子銃2は、1つの
カソードKに対して第1グリッドG1 、第2グリッドG
2 、第3グリッドG3 、第4グリッドG4 及び第5グリ
ッドG5 、さらに第2グリッドG2 と第3グリッドG3
間のアークサプレッサ3を、同軸上に配置し、アークサ
プレッサ3と第4グリッドG4 にはフォーカス電圧(例
えば9KV)を印加し、第3グリッドG3 及び第5グリ
ッドG5 には高圧電圧(アノード電圧:例えば32K
V)を印加するように構成される。アークサプレッサ3
は第2グリッドG2 (印加電圧が例えば450V)と高
圧の第3グリッドG3 間の放電防止のために設けてい
る。高圧電圧はアノードボタンから供給され、フォーカ
ス電圧はステムピンを通して供給される。第3グリッド
3 と第5グリッドG5 間は高圧リード4によって導通
をとり同電位にしており、また第4グリッドG4 とアー
クサプレッサ3間もリード線5によって同電位にしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この様な3
管式のプロジェクタにおいては、実際の使用においてレ
ジストレーション(通常の直視型の陰極線管におけるコ
ンバージェンスに相当する)がドリフトする(所謂ずれ
る)という問題があった。プロジェクタのセットにはテ
ストモードがあり、使用者が自らレジストレーションを
調整できるようにてなっているため、レジストレーショ
ンドリフトに対する要求が強くなってきている。
【0004】レジストレーションドリフトの現象は次の
ような場合に生ずる。 (1)プロジェクタの電源をオン,オフすることによっ
てレジストレーションがずれる。 (2)プロジェクタの電源をオンしてラスターを出した
状態で使用しているとレジストレーションが徐々にずれ
て来る。特に静止画の場合にずれる量が目立つ。 (3)プロジェクタの使用終了直前にレジストレーショ
ンを調整して、しばらく時間を置いてから電源を再びオ
ンするとレジストレーションがずれている。
【0005】このレジストレーションドリフトの原因と
して、投射レンズ系、陰極線管等が考えられ、陰極線管
としてもドリフトしていることが判明した。そして、本
発明者は、陰極線管におけるレジストレーションドリフ
トの主原因が電子銃の第3グリッドG3 と第5グリッド
5 間を接続する高圧リード4によるネック部内壁の帯
電であることを突き止めた。即ち、ネック部1の内壁が
高圧リード4によって帯電することにより、ネック部1
内の電界が影響を受け、第3グリッドG3 と第4グリッ
ドG4 間の間隙、或は第4グリッドG4 と第5グリッド
5 間の間隙より電界の影響を受けて電子ビームの軌跡
が変動しレジストレーションドリフトを誘発する。
【0006】本発明は、上述の点に鑑み、レジストレー
ションドリフトを改善したプロジェクタ用陰極線管を提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のプロジェクタ用
陰極線管は、その電子銃12の第3グリッドG3 と第5
グリッドG5 間を接続する高圧リード13を、ネック部
1内壁を対称的に帯電させるように電子銃軸に対して対
称的に複数設けて構成する。
【0008】
【作用】図4及び図5で示す第3グリッドG3 と第5グ
リッドG5 間を1本の高圧リード4で接続する従来例の
場合には、この高圧リード4により之と対向する側のネ
ック部内壁が帯電し、ネック部内の電界がひずむことに
よって電子ビームの軌跡に影響を与える。
【0009】之に対して、図1〜図3に示す本発明の場
合には、第3グリッドG3 と第5グリッドG5 間を接続
する高圧リード13をネック部1内壁を対称的に帯電さ
せるように電子銃軸に対して対称的に複数本設けること
により、ネック部内の電界のひずみが抑制され、電子ビ
ームに対して電界が均等に作用することになり、電子ビ
ームのドリフト量が低減する。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本発明によるプ
ロジェクタ用陰極線管の実施例を説明する。
【0011】図1及び図2において、1は陰極線管のネ
ック部、12はネック部1内に配した電子銃を示す。電
子銃12には、前述と同様に、1つのカソードKに対し
て第1グリッドG1 、第2グリッドG2 、第3グリッド
3 、第4グリッドG4 及び第5グリッドG5 、さらに
第2グリッドG2 と第3グリッドG3 間の放電防止用の
アークサプレッサ3を、同軸上に配して成る。アークサ
プレッサ3と第4グリッドG4 にはステムピンよりリー
ド線5を介してフォーカス電圧(例えば9KV)が印加
され、第3グリッドG3 及び第5グリッドG5 にはアノ
ードボタンを通じて高圧電圧(アノード電圧:例えば3
2KV)が印加される。しかして、本例では、第3グリ
ッドG3 と第5グリッドG5 間を電子銃軸に対して対称
的に配した複数、本例では2本の高圧リード13〔13
A,13B〕によって接続する。
【0012】かかる構成によれば、第3グリッドG3
第5グリッドG5 間を接続する高圧リード13を電子銃
軸に対して対称的に2本設けたことにより、高圧リード
13によるネック部内壁の帯電が対称的に生じ、この帯
電によるネック部1内の電界への影響が電子銃軸に対し
て均等化される。従って、電子ビームに対する影響が抑
制され、レジストレーションドリフトを低減することが
できる。また、短時間でレジストレーションドリフトを
安定化することができる。
【0013】次に、図1及び図2に示す本実施例のプロ
ジェクタ用陰極線管14と、図4及び図5で示す従来の
プロジェクタ用陰極線管6との電子ビームのスポット状
態でのドリフト量を測定した結果を示す。測定方法は次
の通りである。 測定条件 ヒータ電圧Ef =6.3V カソード電圧Ek 190V 第2グリッドG2 の電圧Ec2≒450V 先ず、陰極線管の電源をオンにし(高圧電圧HV=33
KV、第4グリッドG4 のフォーカス電圧Ec4≒9K
V)、第2グリッドG2 の電圧Ec2をカットオフ電圧E
c2c0にセッティングする(Ec2=Ec2c0)。電子ビーム
偏向をオフにしてこのときの電子ビームの蛍光面上の原
点を定める。カソードヒータ点灯5分間(ヒータ電圧E
f =6.3V、カソード電圧Ek =190V、カソード
電流Ik =0A、Ec2=Ec2c0、高圧電圧HV=33K
V、フォーカス電圧Ec4≒9KVの状態において)の
後、1回目のドリフト量を測定する。このドリフト量は
電子ビームの絶対スポット移動量Dであり、数1の式で
求める。
【0014】
【数1】 但し、x:水平方向のスポット移動量 y:垂直方向のスポット移動量
【0015】次に、電子ビーム偏向をオンにしてカソー
ド電流Ik =1mAのエージングを5分行った後、Ik
=0Aにして電子ビーム偏向をオフしてビームスポット
の移動量x,yを測定する。再び電子ビーム偏向をオン
にし、Ik =1mAのエージングを5分行った後(合計
で10分となる)、同様の測定を行う。之を繰り返して
k =1mAのエージング30分(合計)後まで測定す
る。ビームスポット位置が安定しない場合は30分後も
継続する。このようにして測定した結果を次に示す。
【0016】 ドリフト量D 従来例の陰極線管 ‥‥‥ 0.074mm 本発明の陰極線管 ‥‥‥ 0.035mm (試料20個において)
【0017】上記で明らかなようにドリフト量(絶対ス
ポット移動量)Dとして、本実施例の陰極線管14は、
従来例の陰極線管6に比べて50%以上改善することが
できた。また、ドリフトする方向性についても、従来の
高圧リード4を1本とした陰極線管では高圧リード4の
付いている側とは反対方向であったが、本実施例の高圧
リード13を対称的に2本設けた陰極線管では方向が偏
らず電子銃中心に集まる傾向がある。エーシングしても
ビームスポットが移動しなくなる時間を安定した時間と
みなして比較したところ、従来例は20分程度であるの
に対して、本実施例は15分以内と短い時間でレジスト
レーションのドリフトが安定化することも確認できた。
【0018】尚、上例においては、高圧リード13を電
子銃軸に対して対称的に2本設けた構成としたが、その
他、例えば図3に示すように等角間隔をもって対称的に
5本の高圧リード13〔13A,13B,13C,13
D,13E〕を設ける等、3本以上対称的に設けること
も可能である。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、電子銃における第3グ
リッドG3 と第5グリッドG5 間を接続する高圧リード
ネック部内壁を対称的に帯電させるように電子銃軸に
対して複数設けることにより、レジストレーションドリ
フトを低減することができ、また、レジストレーション
が安定する時間も短縮することができる。従って、信頼
性の高いプロジェクタ用陰極線管を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロジェクタ用陰極線管の一例を示す
電子銃部分の縦断面図である。
【図2】図1の横断面図である。
【図3】本発明のプロジェクタ用陰極線管の他の例を示
す電子銃部分の横断面図である。
【図4】従来のプロジェクタ用陰極線管の例を示す電子
銃部分の縦断面図である。
【図5】図4の横断面図である。
【符号の説明】
1 ネック部 2,12 電子銃 K カソード G1 第1グリッド G2 第2グリッド G3 第3グリッド G4 第4グリッド G5 第5グリッド 3 アークサプレッサ 4 高圧リード 5 リード線 13A〜13E 高圧リード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−133647(JP,A) 実開 昭63−109435(JP,U) 実開 昭59−39856(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 31/10 H01J 29/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子銃の第3グリッドと第5グリッド間
    を接続する高圧リードがネック部内壁を対称的に帯電さ
    せるように前記電子銃の軸に対して対称的に複数設けら
    れて成るプロジェクタ用陰極線管。
JP3088741A 1991-04-19 1991-04-19 プロジェクタ用陰極線管 Expired - Lifetime JP3060573B2 (ja)

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