JP3039087B2 - 保持器付自動調心ころ軸受 - Google Patents
保持器付自動調心ころ軸受Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
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- F16C23/06—Ball or roller bearings
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- F16C23/082—Ball or roller bearings self-adjusting by means of at least one substantially spherical surface
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
- F16C33/467—Details of individual pockets, e.g. shape or roller retaining means
- F16C33/4682—Details of individual pockets, e.g. shape or roller retaining means of the end walls, e.g. interaction with the end faces of the rollers
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- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/34—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
- F16C19/38—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with two or more rows of rollers
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明に係る保持器付自動調心
ころ軸受は、各種機械装置に組み込んで、例えばハウジ
ングの内側に回転軸を支承するのに利用する。
ころ軸受は、各種機械装置に組み込んで、例えばハウジ
ングの内側に回転軸を支承するのに利用する。
【０００２】
【従来の技術】例えば重量の嵩む軸をハウジングの内側
に回転自在に支承する為従来から、図９〜１１に示す様
な、保持器付自動調心ころ軸受が使用されている。この
保持器付自動調心ころ軸受は、互いに同心に組み合わさ
れた外輪１と内輪２との間に、複数の球面ころ３、３を
転動自在に配列すると共に、金属板をプレス成形して成
る保持器（プレス保持器）４、４により、上記複数の球
面ころ３、３の分離防止を図る事で、構成されている。
に回転自在に支承する為従来から、図９〜１１に示す様
な、保持器付自動調心ころ軸受が使用されている。この
保持器付自動調心ころ軸受は、互いに同心に組み合わさ
れた外輪１と内輪２との間に、複数の球面ころ３、３を
転動自在に配列すると共に、金属板をプレス成形して成
る保持器（プレス保持器）４、４により、上記複数の球
面ころ３、３の分離防止を図る事で、構成されている。
【０００３】この内、外輪１の内周面には、単一の中心
を有する球状凹面である外輪軌道５を形成している。
又、内輪２の外周面には、それぞれの幅方向（図９の左
右方向）に前記外輪軌道５と対向する、１対の内輪軌道
６、６を形成している。又、上記複数の球面ころ３、３
は、その最大径部が各球面ころ３、３の軸方向長さの中
央部にある対称形で、上記外輪軌道５と上記１対の内輪
軌道６、６との間に、２列に亙って転動自在に配列され
ている。
を有する球状凹面である外輪軌道５を形成している。
又、内輪２の外周面には、それぞれの幅方向（図９の左
右方向）に前記外輪軌道５と対向する、１対の内輪軌道
６、６を形成している。又、上記複数の球面ころ３、３
は、その最大径部が各球面ころ３、３の軸方向長さの中
央部にある対称形で、上記外輪軌道５と上記１対の内輪
軌道６、６との間に、２列に亙って転動自在に配列され
ている。
【０００４】又、上記保持器４は、円錐筒状の主部７
と、この主部７の大径側端縁部から直径方向外側に延び
た外向フランジ部８と、小径側端縁部から直径方向内側
に延びた内向フランジ部９とを有する。上記主部７には
複数のポケット１０、１０を形成して、各ポケット１
０、１０にそれぞれ１個ずつの球面ころ３、３を、回転
自在に保持している。尚、上記主部７は、上記複数の球
面ころ３、３のピッチ円（複数の球面ころ３、３の中心
軸同士を結ぶ円）よりも直径方向内側に位置させる事に
より、各球面ころ３、３が各ポケット１０、１０を通じ
て、上記主部７の直径方向内側に抜け出る事を防止して
いる。
と、この主部７の大径側端縁部から直径方向外側に延び
た外向フランジ部８と、小径側端縁部から直径方向内側
に延びた内向フランジ部９とを有する。上記主部７には
複数のポケット１０、１０を形成して、各ポケット１
０、１０にそれぞれ１個ずつの球面ころ３、３を、回転
自在に保持している。尚、上記主部７は、上記複数の球
面ころ３、３のピッチ円（複数の球面ころ３、３の中心
軸同士を結ぶ円）よりも直径方向内側に位置させる事に
より、各球面ころ３、３が各ポケット１０、１０を通じ
て、上記主部７の直径方向内側に抜け出る事を防止して
いる。
【０００５】又、上記１対の保持器４、４の外向フラン
ジ部８、８の外周縁を、それぞれ案内リング１１の内周
面に摺接させる事で案内している。この案内リング１１
は、前記２列に亙って設けられた複数の球面ころ３、３
の間に、回転自在に設けられている。又、上記内向フラ
ンジ部９、９の内周縁を、上記内輪２の端部外周面に摺
接させる事で案内している。
ジ部８、８の外周縁を、それぞれ案内リング１１の内周
面に摺接させる事で案内している。この案内リング１１
は、前記２列に亙って設けられた複数の球面ころ３、３
の間に、回転自在に設けられている。又、上記内向フラ
ンジ部９、９の内周縁を、上記内輪２の端部外周面に摺
接させる事で案内している。
【０００６】更に、例えば特開昭６２−１４１３１３号
公報、特開平２−１８０３１４号公報に記載されている
様に、上記各外向フランジ部８、８の外側面で、上記各
ポケット１０、１０の中間部分には、それぞれ傾斜突起
１２を形成している。又、各球面ころ３、３の端面で、
この傾斜突起１２と対向する部分には、それぞれ凹部１
３、１３を形成している。そして、上記傾斜突起１２の
先端部と凹部１３とを係合させる事により、各ポケット
１０、１０内に保持された球面ころ３、３が、直径方向
外方に抜け出るのを防止している。この結果、各ポケッ
ト１０、１０内に回転自在に保持された球面ころ３、３
は、各ポケット１０、１０の内側から、直径方向の内外
何れの方向にも、抜け出る事がなくなる。
公報、特開平２−１８０３１４号公報に記載されている
様に、上記各外向フランジ部８、８の外側面で、上記各
ポケット１０、１０の中間部分には、それぞれ傾斜突起
１２を形成している。又、各球面ころ３、３の端面で、
この傾斜突起１２と対向する部分には、それぞれ凹部１
３、１３を形成している。そして、上記傾斜突起１２の
先端部と凹部１３とを係合させる事により、各ポケット
１０、１０内に保持された球面ころ３、３が、直径方向
外方に抜け出るのを防止している。この結果、各ポケッ
ト１０、１０内に回転自在に保持された球面ころ３、３
は、各ポケット１０、１０の内側から、直径方向の内外
何れの方向にも、抜け出る事がなくなる。
【０００７】上述の様に構成される保持器付自動調心こ
ろ軸受により、ハウジングの内側に回転軸を支承する場
合、外輪１をハウジングに内嵌固定し、内輪２を回転軸
に外嵌固定する。回転軸と共に内輪２が回転する場合に
は、複数の球面ころ３、３が転動して、この回転を許容
する。ハウジングの軸心と回転軸の軸心とが不一致の場
合、外輪１の内側で内輪２が調心する事で、この不一致
を補償するが、外輪軌道５は単一球面状に形成されてい
る為、上記複数の球面ころ３、３の転動は、不一致補償
後に於いても、円滑に行なわれる。
ろ軸受により、ハウジングの内側に回転軸を支承する場
合、外輪１をハウジングに内嵌固定し、内輪２を回転軸
に外嵌固定する。回転軸と共に内輪２が回転する場合に
は、複数の球面ころ３、３が転動して、この回転を許容
する。ハウジングの軸心と回転軸の軸心とが不一致の場
合、外輪１の内側で内輪２が調心する事で、この不一致
を補償するが、外輪軌道５は単一球面状に形成されてい
る為、上記複数の球面ころ３、３の転動は、不一致補償
後に於いても、円滑に行なわれる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の様に
構成され作用する、従来の保持器付自動調心ころ軸受に
於いては、次に述べる様な、解決すべき問題点がある。
構成され作用する、従来の保持器付自動調心ころ軸受に
於いては、次に述べる様な、解決すべき問題点がある。
【０００９】即ち、各ポケット１０の内側に保持された
球面ころ３が、直径方向外方に抜け出る事は、球面ころ
３端面の凹部１３と外向フランジ部８外側面の傾斜突起
１２との係合により防止するが、抜け出るのを防止する
為の機能を確実にする為には、上記両部１２、１３の係
合を確実に行なわせる必要がある。即ち、両部１２、１
３の係合深さを大きくしたり、上記傾斜突起１２を形成
した外向フランジ部８の弾性を大きく（強く）しなけれ
ばならない。
球面ころ３が、直径方向外方に抜け出る事は、球面ころ
３端面の凹部１３と外向フランジ部８外側面の傾斜突起
１２との係合により防止するが、抜け出るのを防止する
為の機能を確実にする為には、上記両部１２、１３の係
合を確実に行なわせる必要がある。即ち、両部１２、１
３の係合深さを大きくしたり、上記傾斜突起１２を形成
した外向フランジ部８の弾性を大きく（強く）しなけれ
ばならない。
【００１０】一方、ポケット１０の内側に球面ころ３を
組み付ける場合には、図１２に示す様に、上記傾斜突起
１２を形成した外向フランジ部８を弾性変形させつつ、
球面ころ３をポケット１０内に押し込む必要がある。従
って、この組み付け作業を容易に行なえる様にする為に
は、上記両部１２、１３の係合深さを浅くしたり、上記
外向フランジ部８の弾性を小さく（弱く）しなければな
らない。
組み付ける場合には、図１２に示す様に、上記傾斜突起
１２を形成した外向フランジ部８を弾性変形させつつ、
球面ころ３をポケット１０内に押し込む必要がある。従
って、この組み付け作業を容易に行なえる様にする為に
は、上記両部１２、１３の係合深さを浅くしたり、上記
外向フランジ部８の弾性を小さく（弱く）しなければな
らない。
【００１１】この為従来から、保持器４を構成する金属
板の板厚を小さくする事で、各ポケット１０、１０内へ
の球面ころ３、３の組み付け性を確保する様にしていた
が、保持器４が薄肉になる分、この保持器４の強度が低
下していた。
板の板厚を小さくする事で、各ポケット１０、１０内へ
の球面ころ３、３の組み付け性を確保する様にしていた
が、保持器４が薄肉になる分、この保持器４の強度が低
下していた。
【００１２】本発明の保持器付自動調心ころ軸受は、上
述の様な事情に鑑みて発明されたものである。
述の様な事情に鑑みて発明されたものである。
【００１３】
【課題を解決するための手段】本発明の保持器付自動調
心ころ軸受は、前述した従来の保持器付自動調心ころ軸
受と同様に、単一の中心を有する球状凹面である外輪軌
道を、その内周面に形成した外輪と、上記外輪軌道と対
向する１対の内輪軌道を、その外周面に形成した内輪
と、上記外輪軌道並びに内輪軌道との間に、２列に亙っ
て転動自在に設けられた複数の球面ころと、上記球面こ
ろを転動自在に保持する複数のポケットを備え、且つ上
記複数の球面ころのピッチ円よりも直径方向内側に位置
した、円錐筒状の主部を有する１対の保持器とから構成
される。
心ころ軸受は、前述した従来の保持器付自動調心ころ軸
受と同様に、単一の中心を有する球状凹面である外輪軌
道を、その内周面に形成した外輪と、上記外輪軌道と対
向する１対の内輪軌道を、その外周面に形成した内輪
と、上記外輪軌道並びに内輪軌道との間に、２列に亙っ
て転動自在に設けられた複数の球面ころと、上記球面こ
ろを転動自在に保持する複数のポケットを備え、且つ上
記複数の球面ころのピッチ円よりも直径方向内側に位置
した、円錐筒状の主部を有する１対の保持器とから構成
される。
【００１４】そして、この保持器は、上記主部の大径側
端縁部に、直径方向外側に延びた外向フランジ部を、小
径側端縁部に、直径方向内側に延びた内向フランジ部
を、それぞれ形成したものであり、上記外向フランジ部
の外周縁を、上記２列に亙って設けられた複数の球面こ
ろの間に回転自在に設けられた案内リングの内周面に、
上記内向フランジ部の内周縁を上記内輪の端部外周面
に、それぞれ案内させている。
端縁部に、直径方向外側に延びた外向フランジ部を、小
径側端縁部に、直径方向内側に延びた内向フランジ部
を、それぞれ形成したものであり、上記外向フランジ部
の外周縁を、上記２列に亙って設けられた複数の球面こ
ろの間に回転自在に設けられた案内リングの内周面に、
上記内向フランジ部の内周縁を上記内輪の端部外周面
に、それぞれ案内させている。
【００１５】更に、本発明の保持器付自動調心ころ軸受
に於いては、上記複数の球面ころは、少なくとも上記外
向フランジ部に対向する一端面に凹部を有する。又、上
記外向フランジ部の内周縁で、上記複数のポケットの中
間部位置に、直径方向内側に延出すると共に、上記球面
ころの一端面に向かって延びた舌片を形成している。そ
して、この舌片の先端部と上記凹部との係合により、上
記ポケットからの球面ころの脱落防止を図った事を特徴
としている。
に於いては、上記複数の球面ころは、少なくとも上記外
向フランジ部に対向する一端面に凹部を有する。又、上
記外向フランジ部の内周縁で、上記複数のポケットの中
間部位置に、直径方向内側に延出すると共に、上記球面
ころの一端面に向かって延びた舌片を形成している。そ
して、この舌片の先端部と上記凹部との係合により、上
記ポケットからの球面ころの脱落防止を図った事を特徴
としている。
【００１６】
【作用】上述の様に構成される本発明の保持器付自動調
心ころ軸受により、ハウジングの内側に回転軸を支承す
る場合等に於ける作用自体は、前述した従来の保持器付
自動調心ころ軸受の場合と同様である。
心ころ軸受により、ハウジングの内側に回転軸を支承す
る場合等に於ける作用自体は、前述した従来の保持器付
自動調心ころ軸受の場合と同様である。
【００１７】特に、本発明の保持器付自動調心ころ軸受
の場合、舌片と凹部との係合により、各ポケットの内側
に保持された球面ころが、直径方向外側に脱落するのを
防止する。外向フランジ部の内周縁に、片持ち式に支持
された舌片の剛性は、円周方向に亙る幅寸法、或は直径
方向に亙る長さ寸法により調節自在な為、保持器を構成
する金属板の板厚を特に小さくしなくても、各ポケット
内側への球面ころの組み付け性を確保出来る。この為、
保持器の強度を十分に確保出来る。
の場合、舌片と凹部との係合により、各ポケットの内側
に保持された球面ころが、直径方向外側に脱落するのを
防止する。外向フランジ部の内周縁に、片持ち式に支持
された舌片の剛性は、円周方向に亙る幅寸法、或は直径
方向に亙る長さ寸法により調節自在な為、保持器を構成
する金属板の板厚を特に小さくしなくても、各ポケット
内側への球面ころの組み付け性を確保出来る。この為、
保持器の強度を十分に確保出来る。
【００１８】
【実施例】図１〜８は、本発明の実施例のプレス保持器
を示している。尚、前述した従来の保持器付自動調心こ
ろ軸受と同等部分には同一符号を付して重複する説明を
省略し、以下、本発明の特徴部分に就いて説明する。
を示している。尚、前述した従来の保持器付自動調心こ
ろ軸受と同等部分には同一符号を付して重複する説明を
省略し、以下、本発明の特徴部分に就いて説明する。
【００１９】複数の対称形の球面ころ３、３の端面で、
保持器４の内端縁に形成された外向フランジ部８に対向
する部分には、リング型の凹部１４を形成している。
又、外向フランジ部８の内周縁で、複数のポケット１
０、１０の中間部位置には、それぞれ舌片１５を形成し
ている。各舌片１５は、上記外向フランジ部８の内周縁
から直径方向内側に延出すると共に、上記球面ころ３の
一端面に向かって延びて対向している。
保持器４の内端縁に形成された外向フランジ部８に対向
する部分には、リング型の凹部１４を形成している。
又、外向フランジ部８の内周縁で、複数のポケット１
０、１０の中間部位置には、それぞれ舌片１５を形成し
ている。各舌片１５は、上記外向フランジ部８の内周縁
から直径方向内側に延出すると共に、上記球面ころ３の
一端面に向かって延びて対向している。
【００２０】この舌片１５の先端部は、上記球面ころ３
をポケット１０の内側に組み込んだ場合に、図３に示し
た掛かり代δにより、この球面ころ３の端面に形成した
上記凹部１４と係合し、上記ポケット１０の内側から球
面ころ３が脱落する事を防止する。
をポケット１０の内側に組み込んだ場合に、図３に示し
た掛かり代δにより、この球面ころ３の端面に形成した
上記凹部１４と係合し、上記ポケット１０の内側から球
面ころ３が脱落する事を防止する。
【００２１】更に、図示の実施例の場合、主部７の大径
側端部に外向フランジ８を形成するのに、図４〜５に示
す様に、隣り合うポケット１０、１０同士を仕切る柱部
１６部分を直径方向外方に折り曲げている。
側端部に外向フランジ８を形成するのに、図４〜５に示
す様に、隣り合うポケット１０、１０同士を仕切る柱部
１６部分を直径方向外方に折り曲げている。
【００２２】上述の様に構成される本発明の保持器付自
動調心ころ軸受により、ハウジングの内側に回転軸を支
承する場合等に於ける作用自体は、前述した従来の保持
器付自動調心ころ軸受の場合と同様である。
動調心ころ軸受により、ハウジングの内側に回転軸を支
承する場合等に於ける作用自体は、前述した従来の保持
器付自動調心ころ軸受の場合と同様である。
【００２３】特に、本発明の保持器付自動調心ころ軸受
の場合、舌片１５と凹部１４との係合により、各ポケッ
ト１０、１０の内側に保持された球面ころ３、３が、直
径方向外側に脱落するのを防止する。外向フランジ部８
の内周縁に、片持ち式に支持された舌片１５の剛性は、
円周方向に亙る幅寸法Ｗ、或は直径方向に亙る長さ寸法
Ｌにより調節自在な為、保持器４を構成する金属板の板
厚を特に小さくしなくても、各ポケット１０、１０内側
への球面ころ３、３の組み付け性を確保出来る。
の場合、舌片１５と凹部１４との係合により、各ポケッ
ト１０、１０の内側に保持された球面ころ３、３が、直
径方向外側に脱落するのを防止する。外向フランジ部８
の内周縁に、片持ち式に支持された舌片１５の剛性は、
円周方向に亙る幅寸法Ｗ、或は直径方向に亙る長さ寸法
Ｌにより調節自在な為、保持器４を構成する金属板の板
厚を特に小さくしなくても、各ポケット１０、１０内側
への球面ころ３、３の組み付け性を確保出来る。
【００２４】即ち、図８（Ａ）（Ｂ）に示す様に、各舌
片１５の長さ寸法Ｌは、外向フランジ部８の幅寸法Ｄを
変える事で、調節自在である。しかもこの場合に於い
て、各舌片１５の先端部や外向フランジ部８の外周縁の
位置が変化する事がない為、球面ころ３、３や案内リン
グ１１等、保持器４以外の部品の寸法形状を変える必要
がない。この為、保持器４を構成する金属板の板厚を十
分に厚くしたまま、各ポケット１０の内側への球面ころ
３の組み付け性を向上させる事が出来、保持器４の強度
を十分に確保出来る。
片１５の長さ寸法Ｌは、外向フランジ部８の幅寸法Ｄを
変える事で、調節自在である。しかもこの場合に於い
て、各舌片１５の先端部や外向フランジ部８の外周縁の
位置が変化する事がない為、球面ころ３、３や案内リン
グ１１等、保持器４以外の部品の寸法形状を変える必要
がない。この為、保持器４を構成する金属板の板厚を十
分に厚くしたまま、各ポケット１０の内側への球面ころ
３の組み付け性を向上させる事が出来、保持器４の強度
を十分に確保出来る。
【００２５】又、図示の実施例の様に、隣り合うポケッ
ト１０、１０同士を仕切る柱部１６部分を直径方向外方
に折り曲げる事により、主部７の大径側端縁部に外向フ
ランジ部８を形成した場合、各ポケット１０、１０の角
部１８と球面ころ３の端面周縁部との干渉を防止しつ
つ、各ポケット１０、１０の角部１８の曲率半径を大き
くして、この角部１８に亀裂が発生するのを防止出来
る。
ト１０、１０同士を仕切る柱部１６部分を直径方向外方
に折り曲げる事により、主部７の大径側端縁部に外向フ
ランジ部８を形成した場合、各ポケット１０、１０の角
部１８と球面ころ３の端面周縁部との干渉を防止しつ
つ、各ポケット１０、１０の角部１８の曲率半径を大き
くして、この角部１８に亀裂が発生するのを防止出来
る。
【００２６】即ち、前記従来構造の場合外向フランジ部
８を、図１３に示す様に、隣り合うポケット１０、１０
同士を仕切る柱部１６、１６よりも端部寄り部分を折り
曲げる事で形成していた。この為、各ポケット１０、１
０の角部１８の曲率半径を大きくすると、この角部１８
と、球面ころ３の端面周縁部とが干渉してしまう。そこ
で従来は、この様な干渉を防止すべく、上記角部１８の
曲率半径を小さくしていた。ところが、各ポケット１
０、１０の角部１８の曲率半径を小さくすると、角部１
８に応力が集中し易くなって、この角部１８から亀裂が
発生し易くなる為、好ましくない。
８を、図１３に示す様に、隣り合うポケット１０、１０
同士を仕切る柱部１６、１６よりも端部寄り部分を折り
曲げる事で形成していた。この為、各ポケット１０、１
０の角部１８の曲率半径を大きくすると、この角部１８
と、球面ころ３の端面周縁部とが干渉してしまう。そこ
で従来は、この様な干渉を防止すべく、上記角部１８の
曲率半径を小さくしていた。ところが、各ポケット１
０、１０の角部１８の曲率半径を小さくすると、角部１
８に応力が集中し易くなって、この角部１８から亀裂が
発生し易くなる為、好ましくない。
【００２７】これに対して、図示の実施例の場合には、
図４〜６から明らかな通り、ポケット１０、１０を構成
する為に金属板に形成した通孔の角部１８の曲率半径を
大きくしても、ポケット１０、１０の角部１９の見掛け
上の曲率半径は小さくなる（図６参照）。この結果、角
部１９と球面ころ３端面外周縁との干渉を防止しつつ、
角部１８に亀裂が発生するのを防止出来る。
図４〜６から明らかな通り、ポケット１０、１０を構成
する為に金属板に形成した通孔の角部１８の曲率半径を
大きくしても、ポケット１０、１０の角部１９の見掛け
上の曲率半径は小さくなる（図６参照）。この結果、角
部１９と球面ころ３端面外周縁との干渉を防止しつつ、
角部１８に亀裂が発生するのを防止出来る。
【００２８】更に、球面ころ３端面の凹部１４をリング
状に形成した為、球面ころ３、３の内周側の潤滑を良好
に図れると同時に、各球面ころ３、３の端面と外向フラ
ンジ部８の外側面との間に作用する摩擦力軽減を図れ
る。
状に形成した為、球面ころ３、３の内周側の潤滑を良好
に図れると同時に、各球面ころ３、３の端面と外向フラ
ンジ部８の外側面との間に作用する摩擦力軽減を図れ
る。
【００２９】即ち、前記従来構造の場合、図１４に示す
様に、外輪１の中央部に形成した給油孔１７からこの外
輪１の内側に潤滑油を供給した場合でも、この潤滑油
は、案内リング１１に妨げられて、内輪２の外周面に迄
は達しにくい。又、各球面ころ３、３の端面が、その回
転中心から離れた位置で、案内リング１１の側面と摺接
する為、各球面ころ３、３と外向フランジ部８、８との
間に作用する摩擦力が大きくなって、動力損失が大きく
なる。
様に、外輪１の中央部に形成した給油孔１７からこの外
輪１の内側に潤滑油を供給した場合でも、この潤滑油
は、案内リング１１に妨げられて、内輪２の外周面に迄
は達しにくい。又、各球面ころ３、３の端面が、その回
転中心から離れた位置で、案内リング１１の側面と摺接
する為、各球面ころ３、３と外向フランジ部８、８との
間に作用する摩擦力が大きくなって、動力損失が大きく
なる。
【００３０】これに対して、図示の実施例の場合、図７
に示す様に、外輪１の中央部の給油孔１７からこの外輪
１の内側に供給された潤滑油は、球面ころ３、３の回転
に伴ないリング状の凹部１４に進入して、案内リング１
１の内側に迄達する。そして、この案内リング１１の内
周側部分で、上記凹部１４内の潤滑油は、前記舌片１５
により掻き取られて、内輪２の外周面に迄達する。
に示す様に、外輪１の中央部の給油孔１７からこの外輪
１の内側に供給された潤滑油は、球面ころ３、３の回転
に伴ないリング状の凹部１４に進入して、案内リング１
１の内側に迄達する。そして、この案内リング１１の内
周側部分で、上記凹部１４内の潤滑油は、前記舌片１５
により掻き取られて、内輪２の外周面に迄達する。
【００３１】又、各球面ころ３、３の端面は、上記リン
グ状の凹部１４の内側に存在する回転中心近傍位置で、
案内リング１１の側面と摺接する。この為、各球面ころ
３、３と案内リング１１の側面との間に作用する摩擦力
は小さく、動力損失も小さいもので済む。
グ状の凹部１４の内側に存在する回転中心近傍位置で、
案内リング１１の側面と摺接する。この為、各球面ころ
３、３と案内リング１１の側面との間に作用する摩擦力
は小さく、動力損失も小さいもので済む。
【００３２】尚、各球面ころ３、３の端面の凹部１４
は、実施例のリング状に限定するものではなく、又、保
持器も合成樹脂製とする事もある。
は、実施例のリング状に限定するものではなく、又、保
持器も合成樹脂製とする事もある。
【００３３】
【発明の効果】本発明の保持器付自動調心ころ軸受は、
以上に述べた通り構成され作用するが、保持器の強度を
確保しつつ、保持器への球面ころの組み付け性の向上を
図れる為、耐久性の優れた保持器付自動調心ころ軸受
を、安価に提供出来る。
以上に述べた通り構成され作用するが、保持器の強度を
確保しつつ、保持器への球面ころの組み付け性の向上を
図れる為、耐久性の優れた保持器付自動調心ころ軸受
を、安価に提供出来る。
【図１】本発明の実施例を示す部分断面図。
【図２】図１の右側の保持器を、図１の左方から見た
図。
図。
【図３】図２のＡ−Ａ断面図。
【図４】保持器を外周側から見た部分斜視図。
【図５】同じく内周側から見た部分斜視図。
【図６】図４のＢ矢視図。
【図７】外輪に潤滑油の給油孔を設けた状態を示す、図
１と同様の図。
１と同様の図。
【図８】舌片の長さを異ならせた状態の２例を示す、図
２と同様の図。
２と同様の図。
【図９】従来構造を示す部分断面図。
【図１０】図９の右側の保持器を、図９の左方から見た
図。
図。
【図１１】図１０のＣ−Ｃ断面図。
【図１２】保持器にころを組み付ける状態を示す断面
図。
図。
【図１３】従来の保持器を外周側から見た部分斜視図。
【図１４】外輪に潤滑油の給油孔を設けた状態を示す、
図９と同様の図。
図９と同様の図。
１ 外輪 ２ 内輪 ３ 球面ころ ４ 保持器 ５ 外輪軌道 ６ 内輪軌道 ７ 主部 ８ 外向フランジ部 ９ 内向フランジ部 １０ ポケット １１ 案内リング １２ 傾斜突起 １３ 凹部 １４ 凹部 １５ 舌片 １６ 柱部 １７ 給油孔 １８ 角部 １９ 角部
Claims (1)
- 【請求項１】 単一の中心を有する球状凹面である外輪
軌道を、その内周面に形成した外輪と、上記外輪軌道と
対向する１対の内輪軌道を、その外周面に形成した内輪
と、上記外輪軌道並びに内輪軌道との間に、２列に亙っ
て転動自在に設けられた複数の球面ころと、上記球面こ
ろを転動自在に保持する複数のポケットを備え、且つ上
記複数の球面ころのピッチ円よりも直径方向内側に位置
した、円錐筒状の主部を有する１対の保持器とから成
り、この保持器は、主部の大径側端縁部に、直径方向外
側に延びた外向フランジ部を、小径側端縁部に、直径方
向内側に延びた内向フランジ部を、それぞれ形成したも
のであり、上記外向フランジ部の外周縁を、上記２列に
亙って設けられた複数の球面ころの間に回転自在に設け
られた案内リングの内周面に、上記内向フランジ部の内
周縁を上記内輪の端部外周面に、それぞれ案内させた保
持器付自動調心ころ軸受に於いて、上記複数の球面ころ
は、少なくとも上記外向フランジ部に対向する一端面に
凹部を有し、上記外向フランジ部の内周縁で、上記複数
のポケットの中間部位置に、直径方向内側に延出すると
共に、上記球面ころの一端面に向かって延びた舌片を形
成し、この舌片の先端部と上記凹部との係合により、上
記ポケットからの球面ころの脱落防止を図った事を特徴
とする保持器付自動調心ころ軸受。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3348459A JP3039087B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 保持器付自動調心ころ軸受 |
| US07/983,746 US5234274A (en) | 1991-12-05 | 1992-12-01 | Self-aligning roller bearing with retainer |
| DE4240770A DE4240770C2 (de) | 1991-12-05 | 1992-12-03 | Selbstausrichtendes Wälzlager mit Käfig |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3348459A JP3039087B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 保持器付自動調心ころ軸受 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05157116A JPH05157116A (ja) | 1993-06-22 |
| JP3039087B2 true JP3039087B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=18397151
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3348459A Expired - Lifetime JP3039087B2 (ja) | 1991-12-05 | 1991-12-05 | 保持器付自動調心ころ軸受 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5234274A (ja) |
| JP (1) | JP3039087B2 (ja) |
| DE (1) | DE4240770C2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR101533386B1 (ko) | 2013-12-10 | 2015-07-09 | 주식회사 포엔스 | 지하 화장실 조명조도 자동제어장치와 이를 이용한 방법 |
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| FR2754864B1 (fr) * | 1996-10-21 | 1998-11-27 | Roulements Soc Nouvelle | Roulement a deux rangees de corps roulants, a rotule dans la bague exterieure et a deversement limite |
| US6361523B1 (en) * | 1998-03-27 | 2002-03-26 | Venetec International, Inc. | Anchoring system for a medical article |
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| JP4517759B2 (ja) * | 2003-08-08 | 2010-08-04 | 日本精工株式会社 | ころ軸受用保持器の製造方法 |
| EP1721599B1 (en) * | 2004-03-05 | 2015-04-29 | Kao Corporation | Toothpaste composition |
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| DE102004031027A1 (de) * | 2004-06-26 | 2006-01-12 | Ina-Schaeffler Kg | Käfig für zylindrische Wälzkörper |
| JP4397794B2 (ja) * | 2004-11-19 | 2010-01-13 | Ｎｔｎ株式会社 | 案内輪付き複列自動調心ころ軸受 |
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-
1991
- 1991-12-05 JP JP3348459A patent/JP3039087B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1992
- 1992-12-01 US US07/983,746 patent/US5234274A/en not_active Expired - Lifetime
- 1992-12-03 DE DE4240770A patent/DE4240770C2/de not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
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|---|---|
| DE4240770C2 (de) | 1995-10-12 |
| JPH05157116A (ja) | 1993-06-22 |
| DE4240770A1 (ja) | 1993-06-09 |
| US5234274A (en) | 1993-08-10 |
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