JP3033465B2 - パラメータ設定装置 - Google Patents

パラメータ設定装置

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JP3033465B2
JP3033465B2 JP7100174A JP10017495A JP3033465B2 JP 3033465 B2 JP3033465 B2 JP 3033465B2 JP 7100174 A JP7100174 A JP 7100174A JP 10017495 A JP10017495 A JP 10017495A JP 3033465 B2 JP3033465 B2 JP 3033465B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子楽器等の各種機
能や楽音効果に対応したパラメータを設定変更するパラ
メータ設定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の電子楽器には、多数のパラメータ
の中から各種機能や楽音効果に対応したパラメータを表
示画面上に表示し、表示された数値や図形等を見ながら
操作者がマウスなどのポインティングデバイスを操作し
て、各種機能や楽音効果のオン/オフやその機能や効果
に関するパラメータ値を適宜設定変更することができる
ように構成されたものが存在する。例えば、図1(A)
のようなエンベロープ波形をディスプレイ上に表示し、
そのエンベロープ波形の折れ線の角付近(図では四角形
の部分)にカーソル(マウスポインタ)を配置し、そこ
でマウスボタンをオン操作(クリック)し、オン操作し
たまま上下左右にカーソルを移動することによって、エ
ンベロープ波形の形状を自由に変更することができると
共に、変更されたエンベロープ波形に応じて、対応する
パラメータ値も同時に変更することができるようになっ
ている。すなわち、マウスポインタで四角形をクリック
し、上下方向にドラッグすることによって、エンベロー
プレベルを変更することができ、左右方向に移動するこ
とによってエンベロープタイムを変更することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、マウス
操作によって同時に2種類のパラメータを変更すること
は一見便利なようであるが、いずれか一方のパラメータ
値だけを変更したい場合には、他方のパラメータ値が変
化しないように注意深く上下方向又は左右方向だけにカ
ーソルを移動しなければならないので、マウスなどのポ
インティングデバイスの操作に不必要な神経を使わなけ
ればならいという問題を有する。また、コンピュータグ
ラフィクスのソフトなどにおいては、マウスなどの操作
とスイッチ操作とを組み合わせることによって、このよ
うな問題を解決したものがある。すなわち、それはシフ
トキーを押しながらマウスなどを操作することにより、
カーソルの移動方向を上下方向又は左右方向のみに限定
するようにしたものである。ところが、マウスなどのポ
インティングデバイスの操作とスイッチ操作とを組み合
わせたものは、全てをマウス操作で行うものに比べて、
一旦キースイッチ操作を行わなければならないため、操
作性が劣るという欠点がある。また、上下方向又は左右
方向を限定するためのアンコンを表示し、それを指定す
ることによっていずれか一方を選択するようにしてもよ
いが、この場合も一旦対応するアイコンを指定するとい
う動作が必要となるため、操作性が劣るという問題があ
る。
【0004】この発明は上述の点に鑑みてなされたもの
であり、マウスなどのポインティングデバイスのみの操
作で、2種類以上のパラメータの中からいずれか1つを
選択し、選択されたパラメータを容易に編集することの
できるパラメータ設定装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るパラメー
タ設定装置は、表示画面上でカーソルの位置を指定する
ポインティングデバイスと、パラメータの変更を指定す
る操作子と、この操作子によってパラメータの変更が指
定されたままの状態で前記カーソルが移動した場合の移
動方向を検出する検出手段と、複数のパラメータの中か
ら前記移動方向に対応したパラメータを決定するパラメ
ータ決定手段と、前記パラメータ決定手段によって決定
されたパラメータの値を前記カーソルの移動に応じて変
更する変更手段とを備えたものである。
【0006】
【作用】ポインティングデバイスは表示画面上でカーソ
ルを自由に移動させ、そのカーソルの位置情報を入力す
るものである。操作子はパラメータの変更を指定するも
のである。従って、表示画面上にパラメータの設定や編
集に関するものが表示されている場合に、操作子を操作
することによってパラメータの変更を指定することがで
きる。検出手段は操作子によってパラメータの変更が指
定されたままの状態、すなわち操作子がオン操作された
ままの状態でポインティングデバイスの操作に応じてカ
ーソルが移動した場合のカーソルの移動方向を検出す
る。このとき、表示されているパラメータの種類が複数
の場合には、その移動方向とパラメータ種類とが予め対
応付けられているので、パラメータ決定手段はその複数
のパラメータの中から移動方向に対応したパラメータを
変更対象のパラメータであると決定する。変更手段は、
決定されたパラメータの値をカーソルの移動に応じて適
宜変更する。このようにポインティングデバイスを操作
するだけで、変更したいパラメータの種類を特定すると
共に、その変更量も同時に指定することができるので、
パラメータの値を容易かつ迅速に編集することができ
る。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に従って
詳細に説明する。図2はこの発明に係るパラメータ設定
装置を内蔵した電子楽器の全体構成を示すハードブロッ
ク図である。マイクロプロセッサユニット(CPU)1
1は、この電子楽器の動作を制御するものである。この
CPU11に対して、バス1Dを介してROM12、R
AM13、押鍵検出回路14、スイッチ検出回路15、
表示回路16、マウスインターフェイス(I/F)1
7、音源回路18、効果付与回路19、タイマ1A及び
MIDIインターフェイス(I/F)1Cがそれぞれ接
続されている。
【0008】ROM12はCPU11の各種プログラム
や各種データを格納するものであり、リードオンリーメ
モリ(ROM)で構成されている。RAM13は、演奏
情報やCPU11がプログラムを実行する際に発生する
各種データや各種パラメータを一時的に記憶するもので
あり、ランダムアクセスメモリ(RAM)の所定のアド
レス領域がそれぞれ割り当てられ、レジスタ及びフラグ
として利用される。
【0009】鍵盤21は、発音すべき楽音の音高を選択
するための複数の鍵を備えており、各鍵に対応してキー
スイッチを有しており、また必要に応じて押鍵速度検出
装置や押圧力検出装置等のタッチ検出手段を有してい
る。鍵盤21は音楽演奏のための基本的な操作子であ
り、これ以外の演奏操作子、例えばドラムパッド等でも
よいことはいうまでもない。押鍵検出回路14は、発生
すべき楽音の音高を指定する鍵盤21のそれぞれの鍵に
対応して設けられた複数のキースイッチからなる回路を
含んで構成されており、新たな鍵が押圧されたときはキ
ーオンイベント情報を出力し、鍵が新たに離鍵されたと
きはキーオフイベント情報を出力する。また、鍵押し下
げ時の押鍵操作速度又は押圧力等を判別してタッチデー
タを生成する処理を行い、生成したタッチデータをベロ
シティデータとして出力する。このようにキーオン、キ
ーオフイベント情報及びベロシティ情報はMIDI規格
で表現されておりキーコードと割当てチャンネルを示す
データをも含んでいる。
【0010】パネルスイッチ22は、音色、音量、効果
等を選択・設定・制御するための各種操作子を含むもの
である。パネルスイッチには色々なものがあるが、その
詳細については公知なので説明を省略する。スイッチ検
出回路15は、パネルスイッチ22の各操作子の操作状
態を検出し、その操作状態に応じたスイッチ情報をバス
1Dを介してCPU11に出力する。
【0011】表示回路16はCPU11の制御状態、設
定パラメータの内容等の各種の情報を表示部23に表示
するものである。表示部23は液晶表示パネル(LC
D)等から構成され、表示回路16によってその表示動
作を制御される。マウス24は、表示部23上の座標点
を入力するポインティングデバイスの一種であり、その
出力はマウスインターフェイス(I/F)17及びバス
1Dを介してCPU11に取り込まれる。そして、CP
U11はその座標点に対応した位置にカーソルが表示さ
れるように表示回路16に制御信号を出力する。
【0012】音源回路18は、複数のチャンネルで楽音
信号の同時発生が可能であり、バス1Dを経由して与え
られた演奏情報(MIDI規格に準拠したデータ)を入
力し、このデータに基づき楽音信号を発生する。音源回
路18における楽音信号発生方式はいかなるものを用い
てもよい。例えば、発生すべき楽音の音高に対応して変
化するアドレスデータに応じて波形メモリに記憶した楽
音波形サンプル値データを順次読み出すメモリ読み出し
方式、又は上記アドレスデータを位相角パラメータデー
タとして所定の周波数変調演算を実行して楽音波形サン
プル値データを求めるFM方式、あるいは上記アドレス
データを位相角パラメータデータとして所定の振幅変調
演算を実行して楽音波形サンプル値データを求めるAM
方式等の公知の方式を適宜採用してもよい。
【0013】音源回路18から発生された楽音信号は、
効果付与回路19及びサウンドシステム25を介して発
音される。タイマ1Aは時間間隔を計数したりするため
のクロックパルスを発生するものであり、このクロック
パルスはCPU11に対してインタラプト命令として与
えられるので、CPU11はインタラプト処理により各
種処理を実行する。フロッピーディスクトライブ(FD
D)1B及びMIDIインターフェイス(I/F)1C
は、演奏データを外部に出力したり、外部から演奏デー
タを入力したりするためのインターフェイスである。な
お、これらの装置以外に、公衆回線、各種ネットワー
ク、HDD等を介して演奏データのやりとりを行っても
よい。
【0014】次に、マイクロコンピュータ(CPU1
1)によって実行される電子楽器の処理の一例を図3〜
図5のフローチャートに基づいて説明する。通常、電源
が投入されると、CPU11はROM12に格納されて
いるプログラムに応じた処理を開始し、RAM13内の
各レジスタ、バッファ、フラグ等に初期値等をセット
し、その後はパネルスイッチ22上の各スイッチの操作
イベントに応じて図3のパラメータ変更処理を実行す
る。
【0015】図3はパネルスイッチ22上のパラメータ
変更スイッチ(図示せず)が操作された場合に行われる
パラメータ変更処理の詳細を示す図である。このパラメ
ータ変更処理は次のようなステップで順番に実行され
る。
【0016】ステップ31:操作されたパラメータ変更
スイッチに対応するパラメータの値に応じた図形を表示
する。例えば、操作されたスイッチがエンベロープに関
するスイッチの場合には、図1のようなエンベロープ波
形の形状を示す図形を表示する。また、エンベロープレ
ベルスケーリングやエンベロープレートのスケーリング
の場合には、図6のような鍵盤図に対応したスケーリン
グ波形の形状を示す図形を表示する。 ステップ32:マウス24のボタンがオン操作(クリッ
ク)されたかどうか、すなわちマウスボタンオンイベン
ト有りかどうかを判定し、オンイベント有り(YES)
の場合は次のステップ33に進み、オンイベント無し
(NO)の場合はステップ36に進む。
【0017】ステップ33:オン操作された位置が図形
の角あるいはその周辺かどうか、すなわち図1(A)の
エンベロープ波形の場合には、その折れ線の角付近(図
では四角形の近傍)かどうかを判定し、YESの場合は
ステップ34に進み、NOの場合はステップ35に進
む。 ステップ34:前ステップ33でYESと判定されたと
いうことは、図形の角あるいはその周辺でマウスボタン
がオン操作されたことを意味するので、そのオン操作さ
れた角に対して従来と同様の特定パラメータ変更処理を
行う。図4はこの特定パラメータ変更処理の詳細を示す
図である。この特定パラメータ変更処理は次のようなス
テップで順番に実行される。 ステップ41:マウス24のボタンがオフ操作されたか
どうか、すなわちマウスボタンオフイベント有りかどう
かを判定し、オフイベント有り(YES)の場合は図3
のステップ32に直ちにリターンし、オフイベント無し
(NO)すなわちオン操作されたままの場合にはステッ
プ42に進む。 ステップ42:前ステップ41でマウスオフイベント無
しと判定されたので、ここではマウスの移動有りかどう
かを判定し、移動有り(YES)の場合はマウスボタン
がオン操作されたまま移動したことを意味するので、ス
テップ43に進み、移動無し(NO)の場合はステップ
41にリターンする。 ステップ43:前ステップ42でマウス移動有りと判定
されたので、ここでは、その移動量に応じてカーソルの
表示位置もあわせて移動する。 ステップ44:前ステップ43のカーソル移動にあわせ
て、角(四角形)の位置がカーソル位置に沿うように表
示図形を変形すると共に、角(四角形)に対応するパラ
メータ値(エンベロープ波形の場合にはレベルとタイム
の両方のパラメータ値)を変更する。
【0018】ステップ35:前ステップ33でNOと判
定されたということは、図形の角あるいはその周辺以外
でマウスボタンがオン操作されたことを意味するので、
パラメータの値を全体的に変更する全体パラメータ変更
処理を行う。図5はこの全体パラメータ変更処理の詳細
を示す図である。この全体パラメータ変更処理は次のよ
うなステップで順番に実行される。 ステップ51:前ステップ32でマウスボタンがオン操
作された判定された時点における現在のカーソル位置P
1を記憶する。 ステップ52:4方向にパラメータを変更可能な旨を示
す図形(以下、「4方向図形」とする)などを表示す
る。例えば、4方向図形とは図1(B)のように三角形
の頂点が上下左右を向いた4つの三角形で構成されるよ
うなものである。 ステップ53:カウンタCOUNTに『2』をセットす
る。このカウンタCOUNTはマウスボタンがオン操作
された時点から多少のあそびを持ってマウスの移動位置
を判定するためのものであり、これによってマウスの誤
操作を少なくすることができる。 ステップ54:マウス24のボタンがオフ操作されたか
どうか、すなわちマウスボタンオフイベント有りかどう
かを判定し、オフイベント有り(YES)の場合はステ
ップ5Gに進み、オフイベント無し(NO)の場合はス
テップ55に進む。
【0019】ステップ55:前ステップ54でマウスオ
フイベント無しと判定されたので、ここではマウスの移
動(ドラッグ)有りかどうかを判定し、移動有り(YE
S)の場合はステップ56に進み、移動無し(NO)の
場合はステップ54にリターンする。 ステップ56:前ステップ55でマウス移動有りと判定
されたので、ここでは、その移動量に応じてカーソルの
表示位置も移動させる。 ステップ57:カウンタCOUNTが『0』かどうかを
判定し、『0』(YES)の場合はステップ5Dに進
み、『0』以外の『1』又は『2』の場合にはステップ
58に進む。
【0020】ステップ58:カウンタCOUNTの値を
『1』だけデクリメント処理する。 ステップ59:カウンタCOUNTが『0』かどうかを
判定し、『0』(YES)の場合はステップ5Aに進
み、『1』(NO)の場合はステップ54にリターンす
る。 ステップ5A:前ステップ59でYESと判定されたと
いうことは、図形の角あるいはその周辺以外の位置P1
でマウスボタンがオンされ、この位置P1からマウス2
4が移動したことによって、ステップ51の処理によっ
て4方向図形が表示され、ステップ53の処理によって
カウンタCOUNTに『2』が設定され、ステップ54
〜ステップ59及びステップ54〜ステップ58の処理
によって、カウンタCOUNTの値が『0』になったこ
とを意味する。従って、ここでは、現在のカーソル位置
P2と、ステップ51で記憶されたカーソル位置P1と
の間の位置関係に応じて4方向図形の三角形のうち、上
下方向又は左右方向のいずれを表示するかを決定する。
すなわち、このステップでは、2種類のパラメータのう
ち、どちらのパラメータを変更するのかを決定する。 ステップ5B:前ステップ5Aで決定した方向の三角形
のみを表示する。例えば、4方向図形の左右方向を表示
すると決定した場合には図1(C)のようにマウス移動
方向が左右方向であることを示す左右方向図形を表示す
る。 ステップ5C:現在のカーソル位置P2を記憶する。
【0021】ステップ5D:前ステップ57でYESと
判定されたということは、前ステップ59〜ステップ5
C及びステップ54〜ステップ56の処理を経たことを
意味する。従って、ここでは、カーソル移動にあわせ
て、ステップ5Aで決定した方向のみにカーソル移動に
応じた量だけパラメータ図形の全体を変形すると共に、
変形した箇所に対応する全パラメータの値を変更する。 ステップ5E:現在のカーソル位置P3と、ステップ5
C又はステップ5Fで記憶されたカーソル位置P2との
間の位置関係に応じてマウス移動方向を示す図形(移動
方向表示図形)を表示する。例えば、図1(C)のよう
にマウス移動方向が左方向の場合には、それに対応して
頂点左向きの三角形を黒塗り表示する。 ステップ5F:現在のカーソル位置P3をカーソル位置
P2として記憶する。 ステップ5G:ステップ52の処理によって表示された
4方向図形、ステップ5B又はステップ5Eの処理によ
って表示された2方向図形を消去し、図3のステップ3
2にリターンする。
【0022】ステップ36:前ステップ32でマウスオ
ンイベント無しと判定されたので、ここではマウスの移
動有りかどうかを判定し、移動有り(YES)の場合は
ステップ37に進み、移動無し(NO)の場合はステッ
プ32にリターンする。 ステップ37:前ステップ36でマウス移動有りと判定
されたので、ここでは、その移動量に応じてカーソルの
表示位置もあわせて移動する。
【0023】以下、この発明に係るパラメータ設定装置
によるパラメータ編集動作を図1の表示部23の具体的
な表示画面を例示しながら説明する。図1はこの発明に
係るパラメータ設定装置を内蔵した電子楽器が起動し、
パネルスイッチ22上のエンベロープ波形パラメータの
変更スイッチ(図示せず)が操作された後の表示部23
の表示画面の一例を示す図である。図1の表示画面は一
般的なエンベロープ波形のパラメータ設定画面であり、
縦軸がエンベロープレベルを示し、横軸がエンベロープ
タイムを示すものである。このエンベロープ波形はエン
ベロープレベルとエンベロープタイムによって特定され
る屈曲点すなわち角に位置する四角形を、それぞれ結ぶ
ことによって形成されている。例えば、四角形E1はレ
ベル0、タイム0、四角形E2はレベルL2、タイムT
2、四角形E3はレベルL3、タイムT3、四角形E4
はレベルL4、タイムT4、四角形E5はレベルL5、
タイムT5、四角形E6はレベルL6、タイムT6、四
角形E7はレベル0、タイムT7である。ここで、四角
形E5のレベルL5と四角形E6のレベルL6は同じ値
である。四角形E6のタイムT6はキーオフイベントに
依存する任意の値であり、四角形E7のタイムT7はこ
のタイムT6の任意の値に加算される値である。
【0024】従って、この四角形の位置をカーソルで指
定し、その四角形の位置を上下左右に自由自在に動かす
ことによって、その移動した四角形の位置に応じて、そ
の四角形に対応したエンベロープレベル及びエンベロー
プタイムが変化し、結果としてエンベロープ波形の形状
が変形するようになっている。このように個別のパラメ
ータ値を変更することによってエンベロープ波形を変形
する処理はステップ34(図4)の特定パラメータ変更
処理によって行われる。なお、この特定パラメータ変更
処理は従来と同じなので、ここでは説明を省略する。
【0025】次に、図1(A)に示すようなカーソル位
置(すなわちエンベロープ波形を構成する図形の角ある
いはその周辺以外の位置)でマウス24のマウスボタン
がオン操作され、オン操作されたままの状態で左方向に
移動された場合におけるこの実施例の動作について説明
する。まず、このようなカーソル位置でオン操作される
と、ステップ33でNOと判定され、ステップ35(図
5)の全体パラメータ変更処理が実行されるようにな
る。この全体パラメータ変更処理では、ステップ51に
よってオン操作されたカーソル位置P1が記憶され、ス
テップ52によって図1(B)のような4方向図形が表
示部23に表示され、ステップ53によってカウンタC
OUNTに『2』が設定される。
【0026】オン操作されたままの状態で左方向にマウ
ス24が移動するので、それに応じてステップ54〜ス
テップ58の処理が行われ、移動するマウス24に応じ
て図1(C)のようにカーソルの表示位置がカーソルC
1からカーソルC2のように移動すると共に、カウンタ
COUNTの値は『1』になり、ステップ59でNOと
判定され、再びステップ54〜ステップ58の処理が行
われる。そして、カーソルの表示位置はカーソルC2か
らカーソルC3のように移動し、カウンタCOUNTの
値は『0』となり、今度はステップ59でYESと判定
され、ステップ5A〜ステップ5C、ステップ54〜ス
テップ57及びステップ5D〜ステップ5Fの処理が行
われる。ステップ5A及びステップ5Bの処理によって
カーソルの左方向の移動に対応して図1(C)のような
左右方向図形が表示される。そして、ステップ5Dの処
理によってカーソルの左方向の移動量に応じてエンベロ
ープ波形を構成する全ての四角形のパラメータ値(エン
ベロープタイム)が変更され、ステップ5Eの処理によ
って図1(C)のような左方向へのマウス移動を示す図
形が表示される。すなわち、頂点が左側を向いた三角形
だけが黒塗りされる。この後はマウスをどのような方向
に移動させても、左右方向のパラメータ、すなわち、エ
ンベロープタイムの値のみが変更される。なお、この場
合、カーソルの移動方向は左右方向のみに制限されるこ
となく、マウスの移動に追従するように制御される。図
1に示すような全体パラメータ変更処理によって、エン
ベロープ波形を構成する四角形のパラメータのタイム値
が全て例えば4分の3倍となり、その結果、全体的にエ
ンベロープ波形の各変化レートが大きくなる。なお、マ
ウスボタンをオンした後、最初に上下方向にマウスを移
動させた場合は、全ての四角形のエンベロープレベルが
変更される。
【0027】なお、上述の実施例では、エンベロープの
パラメータ編集を例に説明したが、図6のようなエンベ
ロープレベルスケーリング及びエンベロープレートスケ
ーリングなどのキースーケリングのパラメータ編集等に
適用してもよい。このような場合には、カーソルの左右
方向の移動に対応して各四角形のパラメータ値が平行に
シフトし、カーソルの上下方向の移動に対応して各四角
形のパラメータ値が拡大したり縮小したりする。また、
パラメータの種類は説明したもの以外のものであれば、
どのようなものでもよいことはいうまでもない。
【0028】実施例のように複数パラメータ(各四角形
の位置)を同時に編集するようなものに限らず、単独の
パラメータ(1つの四角形の位置)の編集に適用しても
よいことはいうまでもない。全体のパラメータ値を変更
する際に、カーソルの移動に応じて図形が平行移動する
ような形式でパラメータ値を変更してもよいて、ある基
準点に対して図形が圧縮したり、伸縮したりするように
形式でパラメータ値を変更してもよい。上述の実施例で
は、図形だけを図示したが、各四角形のパラメータの値
示す数字を図形と同時に表示するようにしてもよい。ま
た、パラメータ値を数字だけで表示してもよい。マウス
以外のタブレット、ライトペン、ジョイテティック、ト
ラックボール、タッチパネルなどのポインティングデバ
イスでパラメータ値を変更してもよい。上述の実施例で
は、パラメータの変更方向が決定した後も自由にカーソ
ルを移動できる場合について説明したが、パラメータ変
更方向が決定した後はその方向のみにカーソルの移動を
規制するようにしてもよい。また、3種類以上のパラメ
ータを変更するようなものに適用してもよいことはいう
までもない。その場合、初期移動方向を3種類以上に区
分すればよい。例えば、パラメータ図形が正五角形のレ
ーダーチャートで構成され、複数のパラメータを多次元
的に表示しているような場合には、そのチャートの各方
向を指定するようにすればよい。
【0029】図5の全体パラメータ変更処理のステップ
5Eでは、現在のカーソル位置P3と記憶したカーソル
位置P2との間の位置関係に応じて方向を示す図形を表
示する場合について説明したが、記憶したカーソル位置
P2の代わりにステップ51で記憶されたカーソル位置
P1と現在のカーソル位置P3との間の位置関係に応じ
て図形を表示するようにしてもよい。上述の実施例で
は、エンベロープタイムを変更する場合について説明し
たが、エンベロープレートを変更してもよい。上述の実
施例では、エンブロープ波形の形状を各四角形を直線で
結んで形成した場合について説明したが、各四角形を通
過するように滑らかに結ぶスプライン曲線や始点と終点
をその間の各四角形に基づいて滑らかに結ぶベジェ曲線
などで形成してもよい。
【0030】
【発明の効果】この発明によれば、マウスなどのポイン
ティングデバイスのみの操作で、2種類以上のパラメー
タの中からいずれか1つを選択し、選択されたパラメー
タを容易に編集することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2の表示部に表示されるエンベロープ波形
の形状の一例を示す図である。
【図2】 この発明に係るパラメータ設定装置を内蔵し
た電子楽器の全体構成を示すハードブロック図である。
【図3】 図2のパネルスイッチ上のパラメータ変更ス
イッチが操作された場合に行われるパラメータ変更処理
の詳細を示す図である。
【図4】 図3の特定パラメータ変更処理の詳細を示す
図である。
【図5】 図3の全体パラメータ変更処理の詳細を示す
図である。
【図6】 図2の表示部に表示される鍵盤図に対応した
スケーリング波形の形状を示す図である。
【符号の説明】
11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…押
鍵検出回路、15…スイッチ検出回路、16…表示回
路、17…マウスインターフェイス、18…音源回路、
19…効果付与回路、1A…タイマ、1B…フロッピー
ディスクトライブ、1C…MIDIインターフェイス、
1D…バス、21…鍵盤、22…パネルスイッチ、23
…表示部、24…マウス、25…サウンドシステム
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/10 - 1/46 G06F 3/033 - 3/033 380 G06T 11/80

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面上でカーソルの位置を指定する
    ポインティングデバイスと、 前記表示画面上における前記カーソルの所定の移動方向
    に対応した複数のパラメータ要素によって決定されるパ
    ラメータの変更を指定する操作子と、 この操作子によってパラメータの変更が指定されたまま
    の状態で前記カーソルが移動した場合の移動方向を検出
    する検出手段と、 複数のパラメータ要素の中から前記検出手段が検出した
    移動方向に対応したパラメータ要素を決定するパラメー
    タ要素決定手段と、 前記パラメータ要素決定手段によって決定されたパラメ
    ータ要素の値を前記カーソルの移動に応じて変更する変
    更手段と、 前記操作子によってパラメータの変更が指定された場合
    に、変更可能な前記複数のパラメータ要素が対応する前
    記カーソルの所定の移動方向を示す図形を各々表示画面
    上に表示する表示手段を備えたラメータ設定装置。
  2. 【請求項2】 表示画面上でカーソルの位置を指定する
    ポインティングデバイスと、 前記表示画面上における前記カーソルの所定の移動方向
    に対応した複数のパラメータ要素によって決定されるパ
    ラメータの変更を指定する操作子と、 この操作子によってパラメータの変更が指定されたまま
    の状態で前記カーソルが移動した場合の移動方向を検出
    する検出手段と、 複数のパラメータ要素の中から前記検出手段が検出した
    移動方向に対応したパラメータ要素を決定するパラメー
    タ要素決定手段と、 前記パラメータ要素決定手段によって決定されたパラメ
    ータ要素の値を前記カーソルの移動に応じて変更する変
    更手段と、 前記パラメータ要素決定手段によって決定されたパラメ
    ータ要素が対応する前記カーソルの所定の移動方向を示
    す図形を表示画面上に表示する表示手段を備えた
    メータ設定装置。
  3. 【請求項3】 前記パラメータ要素決定手段は前記操
    作子によってパラメータの変更指定された時点での前記
    カーソルの位置に応じて前記移動方向に対応したパラメ
    ータ要素群を決定し、 前記変更手段は前記パラメータ要素決定手段によって
    決定された前記パラメータ要素群の値を前記カーソルの
    移動に応じて同時に変更することを特徴とする請求項1
    または2に記載のパラメータ設定装置。
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