JP3012439B2 - 光ヘテロダイン検波方式および検波装置 - Google Patents

光ヘテロダイン検波方式および検波装置

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JP3012439B2
JP3012439B2 JP5230585A JP23058593A JP3012439B2 JP 3012439 B2 JP3012439 B2 JP 3012439B2 JP 5230585 A JP5230585 A JP 5230585A JP 23058593 A JP23058593 A JP 23058593A JP 3012439 B2 JP3012439 B2 JP 3012439B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/11Arrangements specific to free-space transmission, i.e. transmission through air or vacuum
    • H04B10/112Line-of-sight transmission over an extended range
    • H04B10/1121One-way transmission

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  • Electromagnetism (AREA)
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの光を重ね合わせ
たときに、周波数の違いから生ずるうなり(以下ビート
信号という)又は両光の位相の違いから生じる強度変調
を受光素子で検出する光ヘテロダイン検波方式および光
ヘテロダイン検波装置に関し、より詳しくは信号光と参
照光の2つの光線の波面の角度のずれに拘らず、ビート
信号(強度変調信号)を検出できる光ヘテロダイン検波
方式およびその実施に使用する光ヘテロダイン検波装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光のコヒーレント性、並列性およ
び高速性を利用した光通信機器、高精度距離測定機器等
の各種の光学機器が開発されて来ている。そして、最近
では、次世代の光通信機器として、衛星と衛星、或は衛
星と宇宙飛翔体間における高速、大容量通信とを可能に
する空間追尾システムの開発が進められている。
【0003】この種の光通信機器等においては、信号光
の受光技術が重要であり、その一例として、光のコヒー
レント性を利用した光ヘテロダイン検波法(検波方式)
がある。この光ヘテロダイン検波法は、レーザという単
一波長で干渉性の良い光源の登場以来、容易に行われる
ようになった。
【0004】以下ではワイヤレス光通信における光ヘテ
ロダイン検波法について説明する。偏光面、波面が一致
したコヒーレントな2つの光(以下信号光と参照光と呼
ぶ。)の作り出す電場を、E1、E2とすると、信号光の
電場E1および参照光の電場E2は、下記(1)式、
(2)式でそれぞれ表される。
【0005】 E1=A1exp[i(2πν1t+φ1)]・・・(1) E2=A2exp[i(2πν2t+φ2)]・・・(2) 但し、ν1、ν2は信号光と参照光の周波数、φ1、φ2
信号光と参照光の位相、A1、A2は信号光と参照光の振
幅をそれぞれ表している。
【0006】信号光および参照光が導かれる受光素子上
で観測される光電流強度Iは、両者を混合したのち、二
乗検波することになるので、下記(3)式で表される。
【0007】 I=|E1+E22 =A1 2+A2 2+2A12cos[2π(ν1−ν2)t+φ1−φ2] ・・・(3) この(3)式から分かるように、光電流強度Iは直流分
と、周波数がν1−νのビート信号とからなる。従っ
て、光ヘテロダイン検波法では、ビート信号の検出が必
須となる。
【0008】ところで、光通信システムにおいては、一
般に信号光は送信側から送信され、参照光は受信側が自
ら発している。この様な場合、信号光と参照光の波面を
合わせるには、非常に高度な光学的アライメント技術を
必要とする。
【0009】ここで、図15に示されるように、信号光
206と参照光202の2つの光の波面が角度δだけず
れていて、受光部の大きさがDである受光素子200で
光ヘテロダイン検波を実施する場合を仮定すると、受光
部上の点xでのビート信号の強度IFは、下記(4)
式で表される。
【0010】 IFx=2A12cos[2π(ν1−ν2)t+φ1−φ2 +2πxsinδ/λ1]・・・(4) 但し、λ1は信号光206の波長を表している。
【0011】また、受光部全体にわたってのビート信号
強度IFは、下記(5)式で表される。
【0012】 IF=∫DIFxdx =2A12Dsin(πDsinδ/λ1)/(πDsinδ/λ1)× cos[2π(ν1−ν2)t+φ1−φ2+πDsinδ/λ1] ・・・(5) この(5)式より、ビート信号強度IFの振幅がsin
(πDsinδ/λ1)/(πDsinδ/λ1)に比例
して減少することが分かる。
【0013】図16に、信号光206の波長λ1が78
0nmのときの受光部の大きさDと、ビート信号を安定
して検出するためのずれ角δの上限値との関係を示す。
図17から分かるように、このビート信号を安定して検
出する、即ちビート信号が0とならないためのずれ角δ
の上限値は、信号光206の波長λ1に加えて、受光部
の大きさDにも依存する。
【0014】図17に信号光206の波長λ1、受光部
の大きさDが、λ1=780nm、D=500μmであ
る場合のビート信号強度IFの相対強度の振る舞いを示
す。但し、図17の縦軸はビート信号相対強度を、横軸
は波面のずれ角δをそれぞれ示す。
【0015】図17から分かるように、波面のずれ角δ
が大きくなるとビート信号強度IFは急速に減少し、δ
=0.089度でIF=0となる。従って、信号光20
6と参照光202の波面の微小な角度ずれによりビート
信号は検出されなくなる。
【0016】この様な問題点を解決するためには、信号
光206と参照光202との波面を一致させればよく、
そのような手段を備えた先行技術として、「O plu
sE 1992年6月号 125頁」に記載されている
空間追尾システムや「同1990年1月号 100頁」
に記載されている光カプラーを用いたものが提案されて
いる。
【0017】図18に上記文献に記載されている空間追
尾システムの原理を示す。この空間追尾システムは、信
号光206の参照光202に対する角度のずれδを象限
検出器201で検出し、角度のずれδが0度になるよう
に、すなわち信号光206と参照光202との波面が一
致するように参照光202の入射角度を機械的に制御す
るシステム構成をとる。
【0018】図19に上記文献に記載された光カプラー
を用いたものの原理を示す。ここでは、一方の光ファイ
バー204によって伝送される信号光と、他方の光ファ
イバー205によって伝送される参照光を光カプラー2
07に導き、光カプラー206によって両光の波面を合
わるシステム構成をとる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
空間追尾システムでは、信号光206と参照光202の
波面を合わせるのに時間が掛かる、システム自体が大型
化する、といったような問題点がある。
【0020】また、光カプラー207を用いた方法で
は、両光の波面合わせを精度よく行うためには、光ファ
イバー204、205と、光カプラー207の結合にお
ける位置精度が厳しく要求されるところ、この位置精度
を得ることが困難であるため、結局波面合わせを精度よ
く行うことが困難であった。また、光結合率が悪いとい
う問題点もある。
【0021】以上説明した従来技術の問題点を以下に総
括すると、空間追尾システムでは、波面を機械的に制
御する装置が必要で、波面制御に時間が掛かり、システ
ム構成が大型化する。および、光カプラーを用いたも
のでは、光の損失が大きく、光ファイバーと光カプラー
間との高度な位置精度を必要とするアライメント技術が
必要である。
【0022】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決するものであり、信号光と参照光の波面の角度ずれ
にも拘らず、ビート信号を能率よく検出でき、角度ずれ
による機械的調整が不要で、かつシステム構成の小型化
が図れる光ヘテロダイン検波方式およびその実施に使用
する光ヘテロダイン検波装置を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明の光ヘテロダイン
検波方式は、信号光と参照光を含む2つ以上の光の重ね
合わせを利用した光ヘテロダイン検波でビート信号の検
出を行う光ヘテロダイン検波方式において、少なくとも
該参照光の一部又は全部を拡散、集光又は回折させるこ
とにより進行角度の異なる散乱参照光を生成し、該散乱
参照光と該信号光を重ね合わせることにより、該散乱参
照光と該信号光の周波数差又は位相差に相当するビート
信号を検出するようにしており、そのことにより上記目
的が達成される。
【0024】また、本発明の光ヘテロダイン検波装置
は、信号光と参照光を含む2つ以上の光の重ね合わせを
利用した光ヘテロダイン検波でビート信号の検出を行う
光ヘテロダイン検波装置において、少なくとも該参照光
の一部又は全部を拡散、集光又は回折させることにより
進行角度の異なる散乱参照光を生成する第1光学素子
と、該散乱参照光と該信号光を混合する第2光学素子
と、混合された光を受光し、該散乱参照光と該信号光の
周波数差又は位相差に相当するビート信号を検出する第
3光学素子とを備えており、そのことにより上記目的が
達成される。
【0025】好ましくは、前記第1光学素子が光を拡散
する機能を有し、該機能により前記散乱参照光を生成す
る。
【0026】また、好ましくは、前記第1光学素子が光
を拡散する機能を有し、該機能により前記散乱参照光を
生成する。
【0027】また、好ましくは、前記第1光学素子とし
て、拡散板又は反射型拡散板を用いる。
【0028】また、好ましくは、前記第1光学素子とし
て、多層レンズ、多層ミラー又は多層レンズアレイ、多
層ミラーアレイを用いる。
【0029】また、好ましくは、前記第1光学素子が光
を集光又は発散する機能を有し、該機能により前記散乱
参照光を生成する。
【0030】また、好ましくは、前記第1光学素子とし
て、1つのミラー又は1つのレンズを用いる。
【0031】また、好ましくは、前記1つのミラーとし
て、凸面ミラー、凹面ミラー、又は複数の面を有する平
面鏡の集合体を用いる。
【0032】また、好ましくは、前記第1光学素子とし
て、ほぼ同一平面上にほぼ同一の間隔で配設されたミラ
ーアレイ又はレンズアレイを用いる。
【0033】また、好ましくは、前記第1光学素子が光
を回折する機能を有し、該機能により前記散乱参照光を
生成する。
【0034】また、好ましくは、前記第1光学素子とし
て、穴を有し、該穴により前記参照光を生成する回折格
子を用いる。
【0035】また、好ましくは、前記参照光の方向を可
変とする可変手段と、前記第3光学素子により検出され
たビート信号に基づいて該可変手段を制御する制御手段
とを更に用いる。
【0036】また、好ましくは、前記信号光の方向を可
変とする可変手段と、前記第3光学素子により検出され
たビート信号に基づいて該可変手段を制御する制御手段
とを更に用いる。
【0037】また、好ましくは、前記第1光学素子が、
光を透過する機能と散乱する機能とを有し、前記参照光
に散乱角における平面波の強度分布を与える。
【0038】
【作用】上記のような拡散板を設けると、拡散板に入射
する参照光は拡散板を透過した後に散乱光となり、様々
な方向へ発散する球面波の集まりとなる。換言すれば、
様々な方向への平面波の集まりとみなせる。
【0039】一方、空間光伝送の場合、信号光は様々な
方向から入射することになるが、信号光の入射角が参照
光の散乱角より小さい条件下では、必ず散乱参照光には
信号光と波面の一致する成分が含まれる。このような条
件は、両光を重ね合わせて混合する光学素子によって満
足される。
【0040】従って、上記構成によれば、信号光と波面
が一致する散乱参照光成分が存在するので、両光のビー
ト信号を検出することができる。
【0041】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0042】(実施例1)図1は本発明光ヘテロダイン
検波方式の実施に使用される本発明光ヘテロダイン検波
装置の実施例1を示す。この実施例1では、本発明光ヘ
テロダイン検波装置をワイヤレス光通信システム(空間
光伝送システム)に適用している。このワイヤレス光通
信システムは、送信側A1と受信側B1で構成されてお
り、以下に送信側A1および受信側B1を順を追って説明
する。
【0043】送信側A1は、基準波長λ0のコヒーレント
光と波長λ1(λ0≠λ1)のコヒーレント光をデジタル
的に切り替えて信号光76を発生させる波長可変半導体
レーザ1と、波長可変半導体レーザ1の出力をモニター
し、信号光76の発光強度や波長を制御する制御回路2
と、信号光76を空間に向けて送信するためのレーザ光
放射窓11で構成されている。
【0044】本実施例1では、次に説明する受信側B1
に設けられ、信号光76と参照光72のビート信号を電
気(電圧又は電流)的に検出する受光素子9として、S
i系のデバイス(波長900nm以下でのみ受光感度を
有する)を用いるため、波長可変レーザ1として波長を
830nmに設定したAlGaAs系半導体レーザを用
いた。
【0045】受信側B1は、偏光フィルタ4、フィルタ
5、参照光用半導体レーザ6、コリメートレンズ12、
拡散板7、光学素子8、集光レンズ3、受光素子9およ
び信号処理回路10で構成されている。
【0046】偏光フィルタ4は、送信側A1から送信さ
れて来た信号光76を直線偏光に変換して光学素子8に
入射する。偏光フィルタ4と光学素子8との間には、フ
ィルタ5が設けられている。フィルタ5は、背景光とし
ての室内照明や太陽光の大部分の波長帯域成分をカット
し、信号光76の波長域(ここでは830nm)のみを
透過させる。すなわち、フィルタ5はノイズ成分をカッ
トする。
【0047】光学素子8には、また参照光72’となる
基準波長コヒーレント光を発する参照光用半導体レーザ
6からのレーザ光が入射される。光学素子8と参照光用
半導体レーザ6との間には、参照光用半導体レーザ6側
よりコリメートレンズ12および拡散板7がこの順に配
置されている。コリメートレンズ12は参照光72’を
コリメートして拡散板7に導く。拡散板7はコリメート
された参照光72’を散乱させ、散乱参照光72を光学
素子8に導く。本実施例1では、拡散板7として、磨り
ガラスを用いた。
【0048】光学素子8はプリズムで形成され、信号光
76と拡散された散乱参照光72を重ね合わせて混合す
る。重ね合わされた混合光は集光レンズ3により集光さ
れて受光素子9に導かれる。受光素子9は混合された信
号光76と散乱参照光72とのビート信号を電気信号と
して検出する。受光素子9の検出信号は信号処理回路1
0に入力され、ここで検出信号の増幅、波形整形処理が
行われ、続いて復調処理が行われる。以上により送信側
A1と受信側B1との通信が行われる。
【0049】上記のように、集光レンズ3を設け、これ
により混合光を集光して受光素子9に導く構成によれ
ば、受光素子9の大きさを小さくでき、混合光の強度を
保ったまま、応答速度を向上できる利点がある。
【0050】次に、図2に従い本発明のビート信号検出
原理について説明する。拡散板7の出射面側には凹凸が
形成された散乱面70となっており、拡散板7に入射す
る参照光72’(平面波)は、拡散板7を透過した後に
散乱参照光72となり、様々な方向へ発散する球面波7
4の集まりとなる。換言すれば様々な方向への平面波の
集まり75とみなせる。ここでは、そのうちの3方向の
平面波75a、75b、75cのみを図示してある。
【0051】一方、空間光伝送の場合、信号光76は様
々な方向から入射することになるが、信号光の入射角が
参照光72’の散乱角より小さければ、必ず散乱参照光
72にはその信号光76と波面の一致する成分75cが
含まれている。但し、図2では散乱参照光72と信号光
76を混合する光学素子8は図示していない。
【0052】このように、散乱参照光72、より具体的
には散乱参照光75cと信号光76との波面が一致する
時は、上記従来技術の項で述べたように、信号光76と
参照光72’それぞれの光線のビート信号検出が可能と
なる。
【0053】また、ビート信号検出が可能となる信号光
76と参照光72’の角度のずれδの範囲は、拡散板7
の散乱角の大きさで決まり、散乱角は拡散板7の散乱面
70の凹凸の空間周期を変えることにより制御できる。
一般に、散乱角を大きく取ると、それぞれの方向への散
乱平面波75の強度が減少するが、参照光72’は外部
に照射されず人体に影響がないので、強度を十分に大き
くすることが可能である。従って、強度を十分に大きく
することにより、散乱平面波75の強度減少を容易に補
償できる。それ故、本発明によれば、拡散板7により参
照光72’を散乱させることで、ずれ角δに対する使用
範囲が広く、かつ十分なビート信号強度を得ることが可
能になる。
【0054】従って、本発明によれば、信号光76と参
照光72’の波面の角度ずれにも拘らず、ビート信号を
迅速、かつ精度よく検出できる。しかも、上記従来の空
間追尾システムとは異なり、角度ずれによる機械的調整
が不要であるので、システム構成の小型化が図れる。
【0055】次に、図3に従って送信側A1から受信側
B1への伝送の原理を説明する。図3(a)は、伝送す
べきデジタル信号の波形を示しており、このデジタル信
号に対応して、送信側A1では2波長λ0、λ1を制御回
路2により制御し、波長可変レーザ1により変調して、
図3(b)に示す波形の信号光76を空間に放射する。
この様にして波長(周波数)変調された光は、空間を伝
播し受信側B1で参照光用レーザ6からの散乱参照光7
2(波長λ0)と混合され、受光素子9により電気信号
に変換される。
【0056】図3(c)はこの電気信号の波形を示して
おり、同図と図3(a)を比較してみれば分かるよう
に、元のデジタル信号が”1”の時にビート信号(周波
数△ν=ν1−ν2)が現れている。このビート信号は上
記した信号処理回路10によって信号処理されて復調さ
れ、これにより受信側B1で元のデジタル信号が得られ
る(図3(d)参照)。すなわち、送信側A1と受信側
B1との通信が行われる。
【0057】上記した実施例1において、信号光76と
散乱参照光72との多少の位相のずれは許容されるの
で、図4に示される変形例が可能である。この変形例で
は、コリメートレンズ12を設けず、参照光72’を直
接拡散板7で散乱させる構成をとる。この変形例によれ
ば、コリメート用の光学系が不要であるので、部品点数
の削減が図れる利点がある。また、参照光72’を損失
する事なく利用でき、かつ、散乱角をレーザ遠視野像の
広がりから直接大きくすることが可能になる。
【0058】このようなワイヤレス光通信システムは、
ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)等に応用さ
れるが、実際上、送信側、受信側の移動等に対応して送
信側の出射口と受講側の入射口とを僅かな角度のずれも
なく合わせることは不可能である。しかるに、本実施例
1のように拡散板を用いた、いわば光拡散波面同調方式
によれば、角度の調整が不要で移動可能なワイヤレス光
通信システムを実現することが可能になる。
【0059】(実施例2)図5は本発明光ヘテロダイン
検波装置の実施例2を示す。この実施例2もワイヤレス
光通信システムに適用した例を示している。なお、光ヘ
テロダイン検波方式を採用したワイヤレス光通信システ
ムの一例として、本願出願人が特願平4−212648
で先に提案した「空間光伝送装置及びその伝送方式」が
ある。
【0060】本実施例2では、信号変調方式として、実
施例1とは異なり、信号を光の周波数としてではなく、
光の位相の変化として送信する伝送構成をとる。以下に
その詳細を説明する。
【0061】送信側において半導体レーザより発生され
た信号光76は、図示しない電気光学変調素子により位
相変調されて、受信側B2に送信される。以下に受信側
B2の構成を動作と共に説明する。
【0062】空間を伝搬して来た信号光76はホログラ
ム103により集光される。続いて、集光された信号光
76は、λ/4板104により円偏光に変換され、偏光
板105に導かれる。偏光板105は、円偏光された光
の内から、受光時に混合する参照光と偏光方向が一致す
る直線偏光成分を選択透過させる。偏光板105により
直線偏光変換された信号光76は、反射型回折格子10
6で回折される。続いてホログラムレンズ103の焦点
位置に設置したピンホール107により、信号光76の
波長領域に相当する特定の波長のみが抽出される。続い
て、抽出された波長成分のみの信号光76をコリメート
レンズ112で平行光にして、受光素子110に入射す
る。これにより、ホログラムレンズ103で散乱され信
号光76に混入しているインコヒーレント光の内、信号
光76と波長が異なるものがカットされる。
【0063】一方、参照光用半導体レーザ109からは
上記同様にして参照光72’が発生され、この参照光7
2’は集光レンズ101でコリメートされ、続いて反射
型拡散板108により反射、拡散され、様々な方向への
散乱参照光72となって受光素子アレイ110に入射す
る。従って、本実施例2では、上記のようにして抽出さ
れた信号光76と散乱参照光72とを受光素子アレイ1
10により光ヘテロダイン検波する。光ヘテロダイン検
波されたビート信号は上記同様の信号処理回路111に
よって信号処理されて復調される。
【0064】ここで、反射型拡散板108により散乱さ
れた散乱参照光72は、ある立体角方向に成分を有する
平面波の集合として見なせる状態を実現する。それ故、
本実施例2によれば、信号光76が傾いて入射しても反
射して散乱された散乱参照光72のある1部平面波成分
との干渉により、ビート信号を発生させることが可能と
なる。
【0065】本実施例2では、反射型拡散板108とし
て、アルミ板を砂番#1500で研磨したものを用い
た。このような金属板を研磨した反射型拡散板108を
用いる場合は、上記実施例1の透過型の拡散板7を用い
る場合よりも散乱角を大きく取ることが可能であり、か
つ、透過型の拡散板7のような参照光72’の後方散乱
による光量減衰を生じないという利点がある。
【0066】また、本実施例2では受光素子アレイ11
0として、Ge半導体を材料とするPINフォトダイオ
ードを2次元的に配列したものを用いた。この受光素子
アレイ110には、上記のように信号光76と、参照光
用半導体レーザ109から発生され、反射型拡散板10
8により散乱された散乱参照光72とが混合されて入射
される。受光素子アレイ110は入射光を二乗検波し、
上記(3)式で表される出力を得る。そして、この出力
を信号処理回路111が送信側から送信された元の信号
に復調する。
【0067】このような受光素子アレイ110を用いた
光ヘテロダイン検波においては、異なる方向から入射し
た信号光76は異なる受光素子に入射し、そこでビート
信号が検出されることになる。換言すれば、受光素子を
アレイ化したことにより、信号光76の入射方向に対応
してビート信号が最大になる受光素子を選択することが
可能になる。また、信号光76自体の入射角度を検知す
ることが可能となる。このことは、ワイヤレス光通信シ
ステム等において、信号光76が壁などにより反射して
多重経路を取る場合に、時間が遅れてやって来る反射信
号光を取り込むことがないので、反射信号光に起因する
雑音を確実に除去できる。従って、検出精度の向上が図
れる。
【0068】このように、本実施例2においても、実施
例1同様に送信側と受光側の角度調節を行うことなく光
伝送することが可能になる。
【0069】上記実施例1、実施例2の説明から分かる
ように、本発明の意図する所は、参照光を散乱させ、こ
れにより信号光と波面が一致する散乱成分が必ず存在す
る、ある立体角を有する平面波の集合体(散乱参照光)
を生成して、ビート信号を検出することにある。すなわ
ち、信号光と参照光の波面合わせを行うことなく、ビー
ト信号を検出できるようにすることにある。
【0070】それ故、以下の実施例3〜8では、システ
ム構成全体の説明は省略し、参照光よりある立体角を有
する平面波の集合体を生成する手段についてのみ説明す
る。
【0071】(実施例3)図6は本発明の実施例3を示
す。この実施例3では、上記実施例2のアルミニウム製
の反射型拡散板108の代わりに、その表面に凹球面状
に加工した多数のミラー(マイクロミラー)91、91
…を並べたマイクロミラーアレイ90を拡散板として用
いる。図示するように、参照光72’はマイクロミラー
アレイ90のミラー面で反射され、様々な方向への散乱
参照光72となる。散乱参照光72のビーム面積95は
信号光のビーム面積とほぼ一致していることが効率良く
ビート信号を検出するためには必要であるが、マイクロ
ミラーアレイ90のミラー個々の大きさはこのビーム面
積より十分に小さいことが望ましい。
【0072】本実施例3では、マイクロミラーの設計に
より、波面を精度よく制御することが可能である。以下
にその理由を説明する。図6において、平板マイクロミ
ラーアレイ90の各ミラー91に入射した平面波は反射
して集点面92で結像する。これは等価的に焦点面92
に球面波光源がマスクロミラーアレイ90と同じ間隔で
並んだものとなる。但し、その広がり角はミラー91の
設計で決まる。
【0073】一方、球面波光源の並びが作り出す遠視野
像は、下記(6)式で表される強度分布となる。
【0074】 |sin(wπx/λ)/sin(πcx/λ)|・・・(6) ここで、wはビームの幅、cはミラー91の間隔、λは
波長、xは平面波の入射方向からのずれの角度である。
【0075】一例として、w=4.5mm、c=450
μm、λ=780nmのとき、上記(6)式でその強度
分布が定まる遠視野像は図7に示す様に振る舞う。この
図より、上記の条件の時、遠視野像はその進行方向が約
0.1度間隔の平面波の繰り返しとなる。上記(6)式
より、cx/λ=n(nは整数)を満たす角度間隔で平
面波が繰り返される。従って、繰り返し角がX度以下を
実現するためには、 c≧180λ/π/X ・・・(7) とすればよい。
【0076】既に上記の図17で説明したように、受光
部の大きさが500μmの場合、ビート信号は0.1度
の角度のずれで、検出できなくなるので、ビート信号を
検出するためには、それより小さい角度間隔で平面波が
繰り返されることが必要である。つまり、発振波長λに
対して繰り返し角0.1度以下を実現するためには、上
記(7)式より、c≧573λとすれば良い。この関係
式は受光部の大きさによる変わることは言うまでもな
い。この例では、凹型ミラーアレイを用いたが、凸型ミ
ラーアレイを用いることもできる。
【0077】上記理由により、本実施例3によれば、実
施例1、実施例2に比べて、再現性および制御性の向上
が図れる光ヘテロダイン検波を実施することができる利
点がある。
【0078】(実施例4)図8は本発明の実施例4を示
す。本実施例4では、散乱参照光72の生成手段として
用いる透過型の拡散板として、例えば、「M.Oikawa and
K.Iga,Applied Optics 21(6)、1982年、1052頁」に記
載されているマイクロレンズアレイ120を用いる。
【0079】図8(a)にこのマイクロレンズアレイ1
20の概念図を示す。このマイクロレンズアレイ120
は、六角形状をなす多数のマイクロレンズ121、12
1…を、各六角形の外縁部が連続的になるように配設し
て構成されている。
【0080】図8(b)にマイクロレンズアレイ120
での光の拡散の様子を示す。マイクロレンズアレイ12
0に入射する参照光72’は散乱されて様々な方向ヘの
散乱参照光72となり、様々な方向への平面波の集合体
123となる。従って、本実施例4による場合も上記各
実施例同様の効果を奏することができる。
【0081】加えて、この実施例4では、散乱参照光7
2の生成手段として、マイクロレンズ121を用いるの
で、位相の乱れを無くすることが可能である。
【0082】本実施例4においても、上記実施例3と同
様、マイクロレンズ121透過後の光はマイクロレンズ
121からその焦点距離だけ離れた面上(図示せず)で
結像し、等価的に球面波アレイとなる。ここで、球面波
の広がりは個々のマイクロレンズ121の開口で決ま
る。つまり、レンズの間隔、開口、焦点距離、径等を設
計することにより、所望の角度範囲でビート信号の検出
が可能になる。この例では、凸型レンズアレイを用いた
が、凹型レンズアレイを用いることもできる。
【0083】(実施例5)図9は本発明の実施例5を示
す。この実施例6では散乱参照光72の生成手段として
多層薄膜レンズ130を用いる。この多層薄膜レンズ1
30は、曲率の異なる薄膜レンズを幾層にも重ねて構成
され、各々の界面での反射により、参照光72’を拡散
させる。参照光72’のうち、薄膜層131で反射した
ものは、散乱参照光72となる。同様に、参照光72’
と同じ位相にある参照光172’が、薄膜層135で反
射した散乱参照光172は、上記散乱参照光72と共
に、平面波137を形成する。
【0084】このような構成において、薄膜層の数を充
分多くすることにより、連続的な方向の広がりをもつ平
面波の集まりを得ることが出来る。本実施例5によって
も上記各実施例同様の効果を奏することができる。
【0085】加えて、本実施例5では、立体角だけでな
く、散乱方向をも制御することができるので、指向性の
ある信号光を受信するのに有利である。
【0086】(実施例6)図10は本発明の実施例6を
示す。本実施例6では、散乱参照光72の生成手段とし
て、回折手段を用いる。この回折手段は、図10に示す
ように、光を透過しない物質からなる板状物体(回折
板)140に多数の穴141、141…を設けて構成さ
れている。
【0087】回折板140に入射される照光72’は、
穴141によって回折され、回折された散乱参照光72
が平面波の集合体144を形成する。
【0088】本実施例6のように回折手段を用いた場
合、実施例3、実施例4のように、散乱光を球面波光源
のアレイとみなすことはできない。しかしながら、本実
施例6においても、散乱光の作り出す遠視野像は、回折
板140上の穴141の間隔とその大きさにより制御す
ることができる。その強度分布は、下記(8)式で与え
られる。ここで、aは穴141の直径であり、その他の
記号は上記(6)式と同様である。
【0089】 |sin(aπx/λ)/(aπx/λ) ・sin(wπx/λ)/sin(πcx/λ)|・・・(8) この(8)式より、全体の振幅はsin(aπx/λ)
/(aπx/λ)で制限される。例えば、光源の広がり
角≧10度を実現するためにには、a≦5.73λとす
ればよい。この関係式も受光部の大きさにより変化する
ことはもちろんである。
【0090】本実施例6に関する参考文献として、例え
ば、小山次郎、西原浩著「光波電子光学」(コロナ社)
が挙げられる。
【0091】加えて、本実施例6では、回折現象を利用
することにより散乱参照光72を生成するので、位相の
乱れが無く、かつ散乱参照光生成手段を簡単に作製出来
る利点がある。
【0092】以上の各実施例では、散乱参照光の生成手
段として、平面状の拡散板、レンズ、ミラー、回折板等
の例を述べたが、各々の形状を変化させたものも本発明
の範囲内に含まれることはもちろんである。
【0093】(実施例7)以下に本発明の実施例7を示
す。本実施例7では、上記の実施例4で用いたマイクロ
レンズアレイの代わりにセルフォックレンズアレイを用
いている。実施例4ではそのレンズ間隔が400μm以
上のレンズを作製することが困難であるが、本実施例7
では比較的に簡単に実現することができる上に、レンズ
収差を小さく作製することができる。
【0094】(実施例8)図11は本発明の実施例8を
示す。本実施例8では、簡単に散乱参照光を得る方法と
して、1つのレンズ又は1つのミラーを用いている。図
11(a)はその一例として、凹型レンズ150を用い
た例を示し、図11(b)は凸型ミラー151を用いた
例を示し、図11(c)は凹型ミラー152を用いた例
を示し、図11(d)は複数の平面鏡からなる凸状の集
合体(多面鏡)153を用いた例を示している。
【0095】本実施例8においては、凸型レンズを用い
ることも可能である。
【0096】(実施例9)図12は本発明の光ヘテロダ
イン検波装置の実施例9を示す。この実施例9でも、本
発明光ヘテロダイン検波装置をワイヤレス光通信システ
ムに適用している。
【0097】上記実施例1〜実施例8に示した、参照光
として拡散平面波を用いる方式では、参照光の方向を
0.1度以上の精度で信号光に合わせ込むことは必要で
はない。しかし、広い角度範囲にわたって安定したビー
ト信号を検出するためには、例えばレンズアレイなどの
拡散用光学素子の開口を大きくし、かつ拡散平面波の遠
視野像の繰り返し角度を0.1度以下にする必要があ
る。ところが、開口を大きくし、繰り返し角度を小さく
すれば、各方向の平面波の電界強度は減少するので、ビ
ート信号の強度が減少する。そこで、本発明の光ヘテロ
ダイン検波装置は、アクチュエータ部分を備え、それに
より、拡散平面波の繰り返し角度範囲を十分に小さく保
ちつつ、しかも繰り返し範囲を小さくとり光強度を確保
する。
【0098】本実施例9では、送信側から送られてきた
信号光76は、受信側B3に送信される。以下に受信側
B3の構成と動作を共に説明する。
【0099】受信側B3では、空間を伝搬して来た信号
光76は集光レンズ34aを備える入射窓34より入射
し、光合波用光学素子24を通り受光素子アレイ25の
中の1つの受光素子に集光される。
【0100】一方、参照光72’は半導体レーザ21よ
り発生され、コリメートレンズ22でコリメートされ
る。コリメートされた参照光72’は、拡散用光学素子
23に入射し、拡散されて、散乱参照光72となる。散
乱参照光72は光合波用光学素子24によりその方向が
変えられた後に、信号光76と合波され、受光素子アレ
イ25に入射する。本実施例では、半導体レーザ21と
して、AlGaAs系で発振波長が830nmの半導体
レーザを使用する。拡散用光学素子23としては、セル
フォックレンズアレイを使用する。セルフォックレンズ
アレイは、レンズの直径が1mmのセルフォックレンズ
を俵状に積み上げた構成をしており、レンズ間隔は1m
mで、開口は0.2となっている。
【0101】次に、アクチュエータ部分を説明する。ア
クチュエータ部分は、光合波用光学素子24が取り付け
られ、磁石29を備えた回転ステージ28と、磁場を発
生させるためのコイル30および32と、コイル30お
よび32にそれぞれ接続された電源31および33と、
電源31および33を制御するためのアクチュエータ用
制御回路35とを有する。
【0102】回転ステージ28は、その中央部分を軟性
の樹脂状接着剤にて図示しないロッドに接着されてい
る。コイル30は、紙面に対して垂直な方向に磁場を発
生し、コイル32は紙面に対して左右方向に磁場を発生
する。この磁場と、回転ステージ28に備えられた磁石
29との相互作用により、回転ステージ28および光合
波用光学素子24は回転可能となる。アクチュエータ用
制御回路35は、受光素子アレイ25により検出される
信号を処理し、所望の回転角で回転ステージ28を回転
させるべく、電源31および33に流す電流を最適化す
る。
【0103】本実施例9の場合は、拡散用光学素子23
により、受光素子アレイ25上で0.05度間隔の散乱
参照光72の平面波成分が存在する。その存在角度範囲
は、±11.5度である。従って、信号光76の受光素
子アレイ25への入射方向のずれが±11.5度以内で
あれば、既に説明したように散乱参照光72によりビー
ト信号の検出が可能である。
【0104】一方、信号光76の入射方向が±11.5
度を越えてずれた場合は、受光素子アレイ28によりビ
ート信号が検出されないので、アクチュエータ用制御回
路35は、コイル30および32に与える電流を調節す
べく電源31および33を制御することにより光合波用
光学素子24を回転させ、ビート信号を検出する。
【0105】本実施例9の光ヘテロダイン検波装置で
は、アクチュエータの位置合わせ角度の精度は、散乱参
照光72を利用しているので、散乱参照光72の平面波
成分が存在する角度範囲程度、この場合具体的には約±
11.5度程度でよい。従って、上記従来の波面を合わ
せるシステムのように、信号光と参照光との波面合わせ
に時間が掛からず、また、装置の位置精度もきびしくは
要求されない。
【0106】(実施例10)本実施例10では、図12
に示す光ヘテロダイン検波装置において、拡散用光学素
子23として、マイクロレンズアレイを使用する。この
マイクロレンズアレイは、上記実施例4において図8
(a)に示す構造をしており、レンズ間隔が250μm
で、開口が0.4である。このマイクロレンズアレイに
よって、入射する全ての光が拡散平面波となり、散乱参
照光として利用される。これにより、散乱参照光72
は、±23.6度の範囲にわたって、繰り返し角度0.
2度の平面波となる。また、受光素子の大きさは直径5
00μmとする。
【0107】本実施例10では、繰り返し角度が0.2
度の平面波であるので、光合波用光学素子24を±0.
1度の角度範囲の回転させるだけで、信号光76と散乱
参照光72との角度のずれが±23.6度の全範囲にわ
たってビート信号を検出できる。すなわち、本実施例の
光ヘテロダイン検波装置は、アクチュエータ部分による
位置合わせの角度範囲はきわめて小さいにもかかわら
ず、信号光76と散乱参照光72との大きいずれ角に対
応することができる。
【0108】(実施例11)図13は本発明の光ヘテロ
ダイン検波装置の実施例11を示す。この実施例11で
は、送信側から送られてきた信号光76は、受信側B4
に送信される。以下に受信側B4の構成と動作を共に説
明する。
【0109】受信側B4では、空間を伝搬して来た信号
光76は、光合波用光学素子24によりその方向を変え
られた後に、受光素子アレイ25の中の受光素子に入射
する。
【0110】一方、参照光72’は半導体レーザ21よ
り発生され、コリメートレンズ22でコリメートされ
る。コリメートされた参照光72’は、拡散用光学素子
23に入射し、拡散されて、散乱参照光72となる。散
乱参照光72は合波用光学素子24を通過した後に、信
号光76と合波され、受光素子アレイ25に入射する。
本実施例では、拡散用光学素子23としては、実施例9
と同様、レンズ間隔が1mmで、開口が0.2であるセ
ルフォックレンズアレイを使用する。このとき、散乱参
照光72の各方向の平面波成分が受光素子アレイ25上
の各受光素子に対応するように、受光素子間隔がおよそ
43μmとなるようにアレイ化して受光素子アレイ25
を形成し、拡散用受光素子23から25mm離れた位置
に配する。これにより、受光素子アレイ25の何れの受
光素子に信号光76が入射しても、信号光76と散乱参
照光72とのビート信号の検出が可能となる。
【0111】本実施例11の光ヘテロダイン検波装置
も、上記実施例9と同様のアクチュエータ部分(図示せ
ず)を備える。これにより、信号光76の入射角度がず
れた場合でも、アクチュエータ部分を用いて光合波用光
学素子24を回転させることにより、ビート信号の強度
を十分に大きく保ちながら、安定して検出することが可
能となる。
【0112】なお、本実施例11には、上記実施例10
のように、拡散用受光素子23のレンズ間隔を小さくと
り、すなわち、散乱参照光72の平面波の繰り返し角度
を大きくして、かつ、レンズの開口を小さくする構成を
含む。この構成により、アクチュエータ部分による位置
合わせの角度範囲はきわめて小さいにもかかわらず、信
号光76を精度よく散乱参照光72の平面波に合わせ込
むことができる。
【0113】(実施例12)本実施例12では、図12
および図13に示す光ヘテロダイン検波装置において、
拡散用光学素子23として、図14に示すレンズアレイ
を使用する。このレンズアレイは、隣合うレンズ36と
の間に隙間があいており、列方向において中央部に位置
するレンズ36の直径は小さく、外側に位置するレンズ
36ほど直径は大きい。但し、各レンズ36間隔は一定
である。
【0114】このようなレンズアレイの中央部にコリメ
ートされた参照光72’が入射すると、レンズアレイに
よる散乱参照光72の拡散平面波の強度は、散乱角が0
度付近で大きく、散乱角が大きくなるにしたがって小さ
くなる。
【0115】本実施例12の光ヘテロダイン検波装置で
は、上記拡散用光学素子23によって、まず、他の実施
例と同様に、ビート信号が検出される。このとき、必要
であれば、アクチュエータ部分によって光合波用光学素
子24が回転され位置合わせが行われる。その後に、そ
のビート信号が検出された受光素子の位置に1番強度の
強い拡散平面波を合わせ込むように、アクチュエータ部
分によって光合波用光学素子24を回転させる。これに
より、上記実施例よりも大きな強度のビート信号が検出
される。
【0116】
【発明の効果】請求項1記載の光ヘテロダイン検波方式
又は請求項2記載の光ヘテロダイン検波装置によれば、
第1光学素子により参照光を散乱させ、これにより必ず
信号光と波面の一致する成分が含まれる散乱参照光を得
る構成をとるので、信号光と参照光との2つの光の波面
のずれに拘らず、ビート信号を確実に検出することがで
きる。
【0117】従って、角度ずれによる機械的調整が不要
であるので、ビート信号を能率よく検出できると共に、
装置構成の小型化が可能になる光ヘテロダイン検波装置
を実現できる利点がある。
【0118】また、特に請求項4記載の光ヘテロダイン
検波装置において、第1光学素子として、拡散板を用い
る場合は、ずれ角に対する使用範囲が広く、かつ十分な
ビート信号強度を得ることができる光ヘテロダイン検波
装置を実現できる利点がある。
【0119】また、特に請求項4記載の光ヘテロダイン
検波装置において、第1光学素子として、反射型拡散板
を用いる場合は、散乱角を大きく取ることが可能であ
り、かつ光量減衰を避けることができる光ヘテロダイン
検波装置を実現できる利点がある。
【0120】また、特に請求項5記載の光ヘテロダイン
検波装置において、第1光学素子として、多層薄膜レン
ズを用いる場合は、立体角だけではなく、散乱方向をも
制御できるので、指向性のある信号光を受信するのに有
利な光ヘテロダイン検波装置を実現できる利点がある。
【0121】また、特に請求項7記載の光ヘテロダイン
検波装置によれば、散乱参照光を簡単に得ることができ
る。
【0122】また、特に請求項9記載の光ヘテロダイン
検波装置において、第1光学素子として、マイクロミラ
ーアレイを用いる場合は、再現性および制御性のよい光
ヘテロダイン検波装置を実現できる利点がある。
【0123】また、特に請求項11記載の光ヘテロダイ
ン検波装置によれば、第1光学素子として、回折格子を
用いるので、位相の乱れがなく、簡単に製作できる光ヘ
テロダイン検波装置を実現できる利点がある。
【0124】また、特に請求項12又は13記載の光ヘ
テロダイン検波装置によれば、散乱参照光又は信号光の
方向を可変とする可変手段が、第3光学素子により検出
されたビート信号に基づいて制御手段により制御される
ので、ずれ角に対する使用範囲が広く、かつ簡単に散乱
参照光を信号光に合わせ込むことができる。
【0125】また、特に請求項14記載の光ヘテロダイ
ン検波装置によれば、前記第1光学素子が、光を透過す
る機能と散乱する機能とを有し、前記参照光に散乱角に
おける平面波の強度分布を与えるので、より大きな強度
のビート信号を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明光ヘテロダイン検波装置をワイヤレス光
通信システムに適用した実施例1を示すシステム構成
図。
【図2】本発明光ヘテロダイン検波装置におけるビート
信号の検出原理を示す説明図。
【図3】ワイヤレス光通信システムにおける各段階の信
号波形を示す波形図。
【図4】実施例1の変形例を示す模式図。
【図5】本発明光ヘテロダイン検波装置をワイヤレス光
通信システムに適用した実施例2を示すシステム構成
図。
【図6】本発明光ヘテロダイン検波装置の実施例3を示
す要部の模式図側面図。
【図7】縦軸に電界強度(相対値)、横軸に光の進行方
向(°)をとって遠視野像の振る舞いを示すグラフ。
【図8】(a)は本発明光ヘテロダイン検波装置の実施
例4を示す要部の模式的平面図、(b)は要部の模式的
側面図。
【図9】本発明光ヘテロダイン検波装置の実施例5を示
す要部の模式的側面図。
【図10】本発明光ヘテロダイン検波装置の実施例6を
示す要部の模式的側面図。
【図11】本発明光ヘテロダイン検波装置の実施例7を
示す要部の模式的側面図。
【図12】本発明光ヘテロダイン検波装置をワイヤレス
光通信システムに適用した実施例9を示すシステム構成
図。
【図13】本発明光ヘテロダイン検波装置をワイヤレス
光通信システムに適用した実施例10を示すシステム構
成図。
【図14】本発明光ヘテロダイン検波装置の実施例12
を示す要部の模式的平面図。
【図15】受光素子上で僅かに進行方向の異なる2光束
でビート信号を得る場合を示す概念図。
【図16】受光部の大きさとビート信号が0とならない
ずれ角の上限値との関係を示すグラフ。
【図17】2光束のずれ角度とビート信号強度との関係
を示すグラフ。
【図18】空間追尾システムに適用される従来の光ヘテ
ロダイン検波法を示す模式図。
【図19】光カプラーを用いた従来の光ヘテロダイン検
波法を示す模式図。
【符号の説明】
1 波長可変半導体レーザ 2 制御回路 3 集光レンズ 4 偏光フィルタ 5 フィルタ 6 参照光用半導体レーザ 7 拡散板 8 光学素子 9 受光素子 10 信号処理回路 11 レーザ光放射窓 12 コリノメートレンズ 28 回転ステージ 29 磁石 30、32 コイル 31、33 電源 35 アクチュエータ用制御装置 72’参照光 72 散乱参照光 76 信号光 90 マイクロミラーアレイ 108 反射型拡散板 110 受光素子アレイ 120 マイクロレンズアレイ 130 多層薄膜レンズ 140 回折板 141 穴 A1 送信側 B1、B2、B3、B4 受信側
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04B 10/142 (72)発明者 瀧口 治久 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 河西 秀典 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−201323(JP,A) 特開 昭59−13434(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 10/00 - 10/28

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号光と参照光を含む2つ以上の光の重
    ね合わせを利用した光ヘテロダイン検波でビート信号の
    検出を行う光ヘテロダイン検波方式において、 該参照光から進行角度の異なる散乱参照光を生成し、該
    散乱参照光と該信号光を重ね合わせることにより、該散
    乱参照光と該信号光の周波数差又は位相差に相当するビ
    ート信号を検出する光ヘテロダイン検波方式。
  2. 【請求項2】 信号光と参照光を含む2つ以上の光の重
    ね合わせを利用した光ヘテロダイン検波でビート信号の
    検出を行う光ヘテロダイン検波装置において、 該参照光から進行角度の異なる散乱参照光を生成する第
    1光学素子と、 該散乱参照光と該信号光を混合する第2光学素子と、 混合された光を受光し、該散乱参照光と該信号光の周波
    数差又は位相差に相当するビート信号を検出する第3光
    学素子とを備えた光ヘテロダイン検波装置。
  3. 【請求項3】 前記第1光学素子が光を拡散する機能を
    有し、該機能により前記散乱参照光を生成する光学素子
    である請求項2記載の光ヘテロダイン検波装置。
  4. 【請求項4】 前記第1光学素子が拡散板又は反射型拡
    散板である請求項3記載の光ヘテロダイン検波装置。
  5. 【請求項5】 前記第1光学素子が多層レンズ、多層ミ
    ラー又は多層レンズアレイ、多層ミラーアレイである請
    求項3記載の光ヘテロダイン検波装置。
  6. 【請求項6】 前記第1光学素子が光を集光又は発散す
    る機能を有し、該機能により前記散乱参照光を生成する
    光学素子である請求項2記載の光ヘテロダイン検波装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第1光学素子が1つのミラー又は1
    つのレンズである請求項6記載の光ヘテロダイン検波装
    置。
  8. 【請求項8】 前記1つのミラーが、凸面ミラー、凹面
    ミラー、又は複数の面を有する平面鏡の集合体である請
    求項7記載の光ヘテロダイン検波装置。
  9. 【請求項9】 前記第1光学素子がほぼ同一平面上にほ
    ぼ同一の間隔で配設されたミラーアレイ又はレンズアレ
    イである請求項6記載の光ヘテロダイン検波装置。
  10. 【請求項10】 前記第1光学素子が光を回折する機能
    を有し、該機能により前記散乱参照光を生成する光学素
    子である請求項2記載の光ヘテロダイン検波装置。
  11. 【請求項11】 前記第1光学素子が穴を有し、該穴に
    より前記参照光を生成する回折格子である請求項10記
    載の光ヘテロダイン検波装置。
  12. 【請求項12】 前記参照光の方向を可変とする可変手
    段と、前記第3光学素子により検出されたビート信号に
    基づいて該可変手段を制御する制御手段とを更に備えた
    請求項2記載の光ヘテロダイン検波装置。
  13. 【請求項13】 前記信号光の方向を可変とする可変手
    段と、前記第3光学素子により検出されたビート信号に
    基づいて該可変手段を制御する制御手段とを更に備えた
    請求項2記載の光ヘテロダイン検波装置。
  14. 【請求項14】 前記第1光学素子が、光を透過する機
    能と散乱する機能とを有し、前記参照光に散乱角におけ
    る平面波の強度分布を与える請求項12又は13記載の
    光ヘテロダイン検波装置。
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