JP3011948B2 - ディジタル等化器 - Google Patents

ディジタル等化器

Info

Publication number
JP3011948B2
JP3011948B2 JP1198151A JP19815189A JP3011948B2 JP 3011948 B2 JP3011948 B2 JP 3011948B2 JP 1198151 A JP1198151 A JP 1198151A JP 19815189 A JP19815189 A JP 19815189A JP 3011948 B2 JP3011948 B2 JP 3011948B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
filter
digital
coefficient
multipath
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1198151A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0362628A (ja
Inventor
英樹 大久保
要人 阿部
信也 福岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Corp filed Critical Pioneer Corp
Priority to JP1198151A priority Critical patent/JP3011948B2/ja
Priority to DE69014470T priority patent/DE69014470T2/de
Priority to US07/498,672 priority patent/US5157691A/en
Priority to EP90303184A priority patent/EP0411741B1/en
Publication of JPH0362628A publication Critical patent/JPH0362628A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3011948B2 publication Critical patent/JP3011948B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H21/00Adaptive networks
    • H03H21/0012Digital adaptive filters

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ディジタル等化器に係り、より詳細には、
例えばFM受信機の受信信号に内在するマルチパス信号成
分を補正するマルチパス補正フィルタに関する。
〔従来の技術〕
FM放送を受信する際にしばしば遭遇する問題として、
マルチパス伝送がある。これは、山・建物等での反射に
よって遅延した単一あるいは複数の電波が、送信点によ
り直接到来した電波と共に受信されることによって生じ
るもので、FM復調後には歪み成分となり、放送の受信品
質を著しく悪化させる。カーラジオのように受信地点の
移動を伴う受信機では、この問題の影響は特に顕著なも
のとなる。
適応フィルタ マルチパス伝送された電波から正しい受信信号を得る
ための手法として適応信号処理を用いた適応フィルタの
考え方がある。
すなわち、離散的なフィルタのn時点における出力y
(n)は、 で与えられる。akはフィルタの係数、 Nx(n-k)は入力信号である。
適応信号処理はフィルタの希望の応答d(n)とフィルタ
出力y(n)との誤差 e(n)=d(n)−y(n) …(2) の2乗平均値(2乗平均誤差)εを評価係数Fとして定
義し、 ε=E〔e(n) 2〕=F …(3) E〔・〕は期待値演算 これが最小となるようにフィルタの係数制御(調整)を
行うものである。
このような適応フィルタの係数制御には演算量が比較
的少なく実時間処理が容易な逐次修正形の勾配アルゴリ
ズムが広く用いられている。このアルゴリズムはn時点
で推定された係数ベクトルa(n)の修正量ベクトルΔa(n)
を求め、 (n+1)=(n)−Δ(n) …(4) をn+1時点での係数ベクトルとして逐次的に最適な係
数ベクトルへと収束されるものである。修正量ベクトル
量Δ(n)は評価係数Fの最急勾配によって決定され、
すなわち、 がn+1時点の係数ベクトルとなる。αは修正量をコン
トロールする正の定数である。なお、係数ベクトル
(n)は、 (n)=[…,ak(n),…] …(6) で与えられる(Tは転置を表す)。
従来例1 この従来例1は上記適応フィルタをマルチパス補正フ
ィルタに応用したものである。
すなわち、FM信号は振幅(エンベロープ)に情報が含
まれておらず、一定振幅であり、一方、マルチパス伝送
されたFM信号はその伝達関数の影響により、エンベロー
プが変動している。したがって、エンベロープ一定の信
号を希望の応答と考え、適応フィルタの考え方をマルチ
パス伝送の補正フィルタに適用することができる。フィ
ルタ係数の適応制御のための評価関数Fとしては、例え
ば、 F=E({|y(n)|2−g(n)) …(7) ここに、g(n)は基準値で、 g(n)=constantである。
あるいは、 等が考えられる。このような考え方に基づいたマルチパ
ス補正フィルタの公知文献としては、次のものが挙げら
れる。
文献1…J.R.Treichler,B.G.Agee:“A new Approach
to Multlpath Correctlon of constant Modulus Signal
s",IEEE Trans.vol.ASSP−31,No.2,pp459−471(1983) 文献2…伊丹、羽鳥:“判定帰還構成による包絡線一
定信号のマルチパス除去”、信学技報、CAS87−154,pp.
19−24(1987) ところが、上記従来例1によりFM放送において十分な
マルチパス補正を行うためにはフィルタ係数が相当量必
要となり、それによるフィルタ演算及びフィルタ係数制
御のための演算は膨大なものとなる。
従来例2 第6図、第7図および第8図に従来例2の概要を示
す。この従来例2はマルチパス伝送路の伝達関数に着目
し、送信点より直接到来した電波(以下、直接波とい
う。)を基準として正規化することによりフィルタ演算
を行うマルチパス補正フィルタの例である。
すなわち、まず、この従来例2をFMチューナに適用し
た場合の概要を説明しておく。第6図にその概要図を示
す。アンテナ1で受信された電波信号はフロントエンド
2を経由してA/Dコンバータ3によりディジタル値に変
換される。そのディジタル信号は正規化回路4により直
接波を基準として正規化される。正規化された入力信号
Nx(n)は等化器5に入力される。等化器5は入力信号Nx
(n)にマルチパス補正を施し、その出力信号y(n)を復調
回路6に送る。
等化器5は、第7図に示すように、伝送関数HEQ(z)
もつディジタルフィルタ7と、その出力信号y(n)を抽出
する絶対値二乗要素8と、抽出されたフィードバック信
号と正規化のための基準値信号“1"とを比較する加算要
素9と、その比較偏差(すなわち、誤差信号e(n))に基
づいてディジタルフィルタ7のフィルタ係数および遅
延量uを制御する制御要素10とからなる。ディジタルフ
ィルタ7は、第8図に示すように、FIR型のディジタル
フィルタである。
さて、一般にマルチパス伝送路の伝達関数は次のよう
に表すことができる。
ここで、riは受信地点における各電波の複素振幅であ
り、 を示している。
次に、直接波を基準として正規化すると、伝達関数H
MP(jω)は、 と書き改められる。更に、信号を周期Tでサンプリング
することで離散信号に変換するならば、伝達関数H
MP(jω)は、 と表すことができる。特に、反射によって遅延した電波
(反射波)が単一の場合には、 HMP(z)=1+r・z-u …(13) が伝達関数となる。この場合の逆関数HEQ(z)は、 となり、これを級数展開すると、 がマルチパス伝送路の逆関数として得られる。この逆関
数HEQ(z)の特性を持ったマルチパス補正フィルタ
は、反射波の遅延時間τをサンプリング周期Tにより正
規化することによって得られた遅延量uの整数倍に相当
するところのみ非零の係数をもつフィルタとして実現で
きる。反射波が単一でない場合においては、複素振幅r
のかわりに時変な複素振幅r(n)を定義することによっ
て、単一反射波の場合と同様に扱うことが可能となる。
このような構造のフィルタに適応フィルタの考え方を適
用したマルチパス補正フィルタの公知文献としては次の
ものが挙げられる。
公知文献1…K.D.KAMMEYER,R.MANN and W.TOBERGTE:
“Modified Adaptlve FIR Equalizer for Multipath Ec
ho Cancellation in FM Transmission",IEEE J vol.SAC
−5,No.2,pp.226−237(1987) 公知文献2…特開昭62−140527号公報ところで、適応
制御のための評価関数Fとしては、 F=E({|y(n)|2−g(n)), g(n)=constant, …(16) を用いるが、直接波によって正規化された信号を用いる
場合には、 g(n)=1 …(17) とすることができ、すなわち、 F=E({|y(n)|2−1}) …(18) が評価関数となる。非零のフィルタ係数をhjと表すと係
数ベクトルは、 =[…,hj,…] であり(ここで、明らかにh0=(−r)=1であ
る)、n時点におけるフィルタ係数ベクトルの推定値
(n)からn+1時点における推定値(n+1)を求めるため
の更新式は、 で与えられ(xは正の定数)、あるいは、係数ベクトル
の各要素は複素振幅rによって一意に決定されること
からn+1時点における複素振幅r(n+1)を直接推定する
ための更新式、 によって、フィルタ係数を求めることもできる(rは)
正の整数)、また、n時点における遅延量の推定値u(n)
からn+1時点における遅延量u(n+1)を推定するための
更新式は、 で与えられる(μは正の定数)。このように非零のフィ
ルタ係数の値及びそれに相当する遅延量を求めることに
より、フィルタ演算及びフィルタ係数制御の演算量の大
幅な削減が可能となる。
従来例3 第9図、第10図に従来例3の概要を示す。この従来例
3の上記従来例2のマルチパス補正フィルタを縦続接続
構造にて実現したものである。
第7図、第8図と比較して、この従来例3が異なるの
は、ディジタルフィルタ11として縦続接続型のFIRディ
ジタルフィルタを用いている点と、そのフィルタ係数
の更新制御を行う制御要素12の点である。
すなわち、上記マルチパス補正フィルタはマル27ス伝
送の補正を行うのに十分な総遅延量(有限長)をもつフ
ィルタとして実際には構成されるのであるが、非零の係
数の個数を2のべき乗に選ぶと、このフィルタの伝達関
数は、 と書き改めることができ、これは唯一つの係数をもった
フィルタの縦続接続によって実現される。
ここで、 cm=(−r)2m-1,um=2m-1・u …(24) である。この縦続接続構造のフィルタにおける適応制御
も前記の場合と同様に行われ、更に演算量の削減が可能
となる。
なお、これらの従来例2および3に示したマルチパス
補正フィルタはマルチパスの補正だけでなく、このフィ
ルタ以前のアナログ処理(IFフィルタ等)により生じる
線形歪みの除去にもあわせて有効なものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来の方法においてはマルチパス伝送された信号
を直接波の振幅により正規化する操作を行っているた
め、評価関数Fにおけるエンベロープの基準値(フィル
タの希望応答)であるg(n)の値を g(n)=1 …(25) とすることが可能である。しかしながら、実際の信号に
おいては直接波の振幅riは未知であり、補正フィルタに
入力される信号を正規化することは不可能である。その
ため、基準値g(n)を決定することは困難である。更に、
カーラジオのような移動を伴う受信機では受信場所によ
って直接波の受信強度が変化するために、直接波の振幅
riによる正規化が行われないことになるが、この場合に
は正規化された信号に代えて直接波の振幅そのものが基
準値となるため一定の振幅の出力信号を得ることは極め
て困難である。
本発明は、フィルタの入力信号の直接波の振幅による
正規化の操作を行うことなく、マルチパス補正を行うこ
とが可能なディジタル等化器を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は振幅(r)また
は位相(θ)が異なる複数の同一周波数信号の多重化信
号に対応するディジタル入力信号(x(n))をフィルタ演
算処理するディジタルフィルタ(7)と、このディジタ
ルフィルタの出力信号(y(n))を予め定められた基準値
信号(g(n))と比較し、その比較偏差分(e(n))に基づ
いて前記出力信号(y(n))の振幅を一定に制御するフィ
ードバック回路と、を備えたディジタル等化器におい
て、前記フィードバック回路は、前記出力信号(y(n)
に前記比較偏差分(e(n))に対応して生成され、比
較偏差分(e(n))をゼロに収束せしめるための係数
信号(b(n))を乗算する乗算要素(14)を含むよう
構成する。
〔作用〕
本発明によれば、ディジタルフィルタ(7)から出力
される出力信号(y(n))はフィードバック回路によりフ
ィードバックされ、基準振幅信号(g(n))との比較偏差
が算出されるが、このときフィードバックされるディジ
タルフィルタの出力信号には乗算要素(14)において前
記比較偏差分(e(n))に対応する係数信号(b(n))が乗
ぜられる。この係数信号(b(n))はディジタルフィルタ
(7)のフィルタ係数の更新と同時に繰返し更新され
る。その結果、比較偏差分(e(n))はゼロに収束し、振
幅が一定となるので、一定振幅の出力信号を出力させる
とができ、多重信号による混変調ひずみを除去した出力
信号を得ることができる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
原理 本発明の実施例を説明する前に、本発明の原理を説明
する。
マルチパス補正フィルタの伝達関数HEQ(z)を非零のフ
ィルタ係数ベクトル要素hjを用いて表すと、 であり、この構造のフィルタを適応制御するための評価
関数Fとして、 F=E〔{b(n)・|y(n)|2−g(n)〕 g(n)=constant …(27) を定義するが、基準値g(n)は任意の定数であり、ここで
仮に、 g(n)=1 …(28) とすると、すなわち、 F=E〔{b(n)・|y(n)|2−1}〕 …(29) が評価関数となる。この評価関数Fに含まれている係数
b(n)の値を適応制御することにより、入力信号を直接波
の振幅で正規化する操作を行うことなくマルチパス補正
フィルタの実現を可能にするものである。
この補正フィルタの適応動作は、複素振幅rからフィ
ルタ係数を求める場合を例にとると、n+1時点の複素
振幅r(n+1)を推定する更新式は、 であり、n+1時点の遅延量u(n+1)を推定する更新式
は、 で与えられ、またn+1時点の係数b(n+1)については、 によって更新され(βは正の定数)、これらの3つのパ
ラメータの更新を繰り返すことによってフィルタの最適
制御が行われる。各パラメータの更新式について更に詳
細な演算を示すならば(期待値演算は瞬時値で置き換え
る)、 b(n+1) =b(n)−2・β・e(n)・y(n)・y(n) …(35) となる。ここでRe[・]は複素数の実数部を示し、*は
複素共役を表している。またはフィルタの入力信号ベ
クトルであり、 (n)=[…,x(n−j・u),…] …(36) フィルタ出力y(n)は、 y(n)=▲T (n)▼・▲x- (n)▼ …(37) によって得られるものである。e(n)はフィルタ出力の誤
差信号であり、 e(n)=b(n)・|y(n)|2−1 …(38) である。
第1実施例 上記原理に基づく本発明の第1実施例を第1図に示
す。なお、第1図において第7図の従来例と重複する部
分には同一の符号を附して以下説明する。
第1図において第7図と異なる点は、絶対値二乗要素
8と加算要素9との間に係数信号bを絶対値二乗要素8
の出力信号に乗算する乗算要素14が介在されている点、
基準値信号として正規化のための基準値ではなく任意に
収束すべきパラメータ値としての基準値信号g(n)が与え
られる点、および係数信号bをフィルタ係数に合わせ
て更新制御する制御要素15を含めた点である。
すなわち、本発明は、(27)式あるいは(29)に示す
評価関数Fに含まれている係数b(n)の値を適応制御する
ことにより、入力信号x(n)の直接波の振幅rで正規化す
る操作を行うことなくマルチパスの補正するものであ
り、前述の(30)式〜(32)式(より詳細には、(33)
式〜(35)式)の演算を実行するものである。ここで、
第2図に、第1実施例の等化器について下記の条件下で
シュミレーションした場合の単一反射の場合の各パラメ
ータの収束特性を示す。
第2図からわかるように、各パラメータおよび出力信
号y(n)ともに所定時間後に一定値に収束しており、マル
チパス補正が正しく行われていることがわかる。
なお、複素振幅rのかわりに係数ベクトルを直接更
新する場合についても同様である。
以上の等化器をFMチューナに適用した例を第6図との
比較において第3図に示す。この第3図からわかるよう
に、正規化回路4(第6図)が省略され、構成の簡素化
とともに確実にマルチパスの補正をすることが可能とな
る。
第2実施例 第4図に本発明の第2実施例を示す。
この第2実施例は、乗算要素14の挿入位置をディジタ
ルフィルタ7と絶対値二乗要素8の抽出点との間に置き
換えたものである。
すなわち、この第2実施例は、正規化された伝達関数
HEQ(z)の構造を持つフィルタに係数b(n)を縦続接続構成
したフィルタ、 HEQ′(z)=b(n)・HEQ(z) を次の評価関数、 F=E〔{|y(n)|2−g(n)〕、 g(n)=constant、 を用いて適応制御するようにしたものである。H
EQ′(z)の各パラメータ複素振幅r、遅延量u、係数
bの更新は上記と同様の更新式、 によって行われる。
このようにしても出力y(n)に対して係数信号bを乗算
することに変りなはなく、同等の効果を得ることができ
る。
第3実施例 第5図に本発明の第3実施例を示す。
この第3実施例は、乗算要素14の挿入位置をディジタ
ルフィルタ7の入力端とし、乗算要素14とディジタルフ
ィルタ7との縦続接続としたものである。動作原理は第
2実施例と同様である。このように係数信号bとディジ
タルフィルタとの接続順序は出力信号y(n)の値に影響を
与えず、同等の効果を得ることができる。
上記第1実施例、第2実施例は第7図、第8図の非巡
回型FIRディジタルフィルタに対応して構成した例を示
したが、補正フィルタを次式の伝達関数、 で表される第9図、第10図の縦続接続構成のフィルタに
適用した場合についても全て同様の効果が得られるもの
である。
以上のようにして、任意の入力信号に対して動作可能
なマルチパス補正フィルタを比較的少ない演算量で実現
できる。
以上の各実施例ではチューナを例にとって説明したが
電話回線等の通信回線に使われるFM等の伝達信号にも適
用可能である。また以上の実施例ではFMを例にして説明
したがその他のPM、FSK、PSK等のエンベロープ一定の信
号にも適用可能である。さらにQPSK等のディジタル変調
にも有効である。さらにまた伝送路の特性を推定、測定
する事にも用いうる。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、直接波の振幅による正
規化の操作を行うことなく、任意の入力信号に対し適正
な等化を行うことができ、正しい信号データを得ること
ができる。特に、入力信号がマルチパス伝送路を経由し
て受信される電波信号の等化処理(すなわち、マルチパ
ス補正)を行うことができ、受信強度の変化しやすい車
載用ラジオの受信品質の向上に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例のブロック図、 第2図はシミュレーションによる単一反射の場合の各パ
ラメータの収束特性を示す特性図、 第3図は本発明を適用したFMチューナ例のブロック図、 第4図は本発明の第2実施例のブロック図、 第5図は本発明の第3実施例のブロック図、 第6図は従来の等化器を適用したFMチューナ例のブロッ
ク図、 第7図は従来例2の等化器のブロック図、 第8図は従来例2の非巡回型FIRディジタルフィルタの
ブロック図、 第9図は従来例3の等化器のブロック図、 第10図は従来例3の縦続接続型FIRディジタルフィルタ
のブロック図である。 1……アンテナ 2……フロントエンド 3……A/Dコンバータ 6……復調回路 7……ディジタルフィルタ 8……絶対値二乗要素 9……加算要素 13……等化器 14……乗算要素 15……制御要素 x(n)……ディジタル入力信号 y(n)……出力信号 r(n)……複素振幅 θ(n)……位相 u(n)……遅延量 b(n)……係数信号 g(n)……基準値信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−78244(JP,A) 特開 昭61−196613(JP,A) 特開 昭64−81532(JP,A) 特開 平1−151321(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 3/04 - 3/18 H04B 7/005

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振幅(r)または位相(θ)が異なる複数
    の同一周波数信号の多重化信号に対応するディジタル入
    力信号(x(n))をフィルタ演算処理するディジタル
    フィルタ(7)と、このディジタルフィルタの出力信号
    (y(n))を予め定められた基準値信号(g(n))
    と比較し、その比較偏差分(e(n))に基づいて前記
    出力信号(y(n))の振幅を一定に制御するフィード
    バック回路と、を備えたディジタル等化器において、 前記フィードバック回路は、前記出力信号(y(n))
    に前記比較偏差分(e(n))に対応して生成され、比
    較偏差分(e(n))をゼロに収束せしめるための係数
    信号(b(n))を乗算する乗算要素(14)を含むこと
    を特徴とするディジタル等化器。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディジタル等化器におい
    て、乗算要素(14)は前記ディジタルフィルタ(7)の
    出力信号(y(n))のフィードバック信号抽出回路内
    に含めたことを特徴とするディジタル等化器。
  3. 【請求項3】請求項1記載のディジタル等化器におい
    て、乗算要素(14)は前記ディジタルフィルタ(7)の
    出力端とフィードバック信号抽出点との間に介在させた
    ことを特徴とするディジタル等化器。
  4. 【請求項4】請求項1記載のディジタル等化器におい
    て、乗算要素(14)は前記ディジタルフィルタ(7)の
    入力端に接続したことを特徴とするディジタル等化器。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4記載のディジタル等化器に
    おいて、多重化信号(x(n))はマルチパス伝送され
    たFM変調信号であることを特徴とするディジタル等化
    器。
JP1198151A 1989-07-31 1989-07-31 ディジタル等化器 Expired - Fee Related JP3011948B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1198151A JP3011948B2 (ja) 1989-07-31 1989-07-31 ディジタル等化器
DE69014470T DE69014470T2 (de) 1989-07-31 1990-03-26 Digitaler Entzerrer und FM-Empfänger damit.
US07/498,672 US5157691A (en) 1989-07-31 1990-03-26 Digital equalizer and fm receiver having same
EP90303184A EP0411741B1 (en) 1989-07-31 1990-03-26 Digital equalizer and FM receiver having same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1198151A JP3011948B2 (ja) 1989-07-31 1989-07-31 ディジタル等化器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0362628A JPH0362628A (ja) 1991-03-18
JP3011948B2 true JP3011948B2 (ja) 2000-02-21

Family

ID=16386309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1198151A Expired - Fee Related JP3011948B2 (ja) 1989-07-31 1989-07-31 ディジタル等化器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5157691A (ja)
EP (1) EP0411741B1 (ja)
JP (1) JP3011948B2 (ja)
DE (1) DE69014470T2 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2540974B2 (ja) * 1990-03-15 1996-10-09 日本電気株式会社 アダプティブ・フィルタ適応化方法及び装置
SE469251B (sv) * 1991-10-16 1993-06-07 Ericsson Telefon Ab L M Beslutsaaterkopplad olinjaer utjaemnare
US8352400B2 (en) 1991-12-23 2013-01-08 Hoffberg Steven M Adaptive pattern recognition based controller apparatus and method and human-factored interface therefore
US10361802B1 (en) 1999-02-01 2019-07-23 Blanding Hovenweep, Llc Adaptive pattern recognition based control system and method
ES2048092B1 (es) * 1992-02-14 1996-11-16 Alcatel Standard Electrica Ecualizador automatico digital asincrono para transmision de datos por cable.
DE4206476A1 (de) * 1992-03-02 1993-09-09 Blaupunkt Werke Gmbh Schaltungsanordnung zur beseitigung von stoerungen bei stereo-rundfunk-signalen
JP3283913B2 (ja) * 1992-08-20 2002-05-20 日本無線株式会社 Gps受信装置
JPH06309794A (ja) * 1993-04-26 1994-11-04 Toshiba Corp 再生信号等化装置
NO944905L (no) * 1993-12-21 1995-06-22 Nec Corp Senderanordning for mobilt satelittkommunikasjonsutstyr
JP3354286B2 (ja) 1994-06-04 2002-12-09 株式会社ケンウッド マルチパス除去フィルタ
US5809072A (en) * 1996-03-15 1998-09-15 Integrated Circuit Systems Mixed signal adaptive equalizer
US7268700B1 (en) 1998-01-27 2007-09-11 Hoffberg Steven M Mobile communication device
US7904187B2 (en) 1999-02-01 2011-03-08 Hoffberg Steven M Internet appliance system and method
US9818136B1 (en) 2003-02-05 2017-11-14 Steven M. Hoffberg System and method for determining contingent relevance
JP4205509B2 (ja) * 2003-08-19 2009-01-07 パイオニア株式会社 マルチパスひずみ除去フィルタ
JP4246562B2 (ja) * 2003-08-19 2009-04-02 パイオニア株式会社 マルチパスひずみ除去フィルタ
US7590174B2 (en) 2005-12-20 2009-09-15 Altera Corporation Signal adjustment receiver circuitry
US8265133B2 (en) * 2009-09-30 2012-09-11 Silicon Laboratories Inc. Radio receiver having a multipath equalizer

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5270707A (en) * 1975-12-09 1977-06-13 Nec Corp Automatic phase control system
JPS5833313A (ja) * 1981-08-21 1983-02-26 Nec Corp トランスバ−サル定利得可変等化器
JPS59211313A (ja) * 1983-05-17 1984-11-30 Toshiba Corp 自動等化器
DE3345284A1 (de) * 1983-12-14 1985-06-27 Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München Verfahren und schaltungsanordnung zur digitalsignalverarbeitung nach art eines vorzugsweise adaptiven transversalfilters
US4604755A (en) * 1984-06-01 1986-08-05 International Business Machines Corp. Feed forward dual channel automatic level control for dual tone multi-frequency receivers
FR2583938A1 (fr) * 1985-06-21 1986-12-26 Labo Electronique Physique Filtre numerique de quadrature et demodulateur de signal numerique module en frequence comprenant un tel filtre
DE3543898A1 (de) * 1985-12-12 1987-06-19 Blaupunkt Werke Gmbh Entzerrer in form eines digitalen nichtrekursiven filters
US4839905A (en) * 1986-04-30 1989-06-13 Conklin Instrument Corporation Multirate automatic equalizer
NL8701331A (nl) * 1987-06-09 1989-01-02 Philips Nv Datatransmissiesysteem bevattende een beslissingsteruggekoppelde egalisator en gebruik makende van partieleresponsie technieken.
DE3884178D1 (de) * 1988-01-27 1993-10-21 Blaupunkt Werke Gmbh Autoradio mit einem Kaskadenentzerrer in nichtrekursiver Form.

Also Published As

Publication number Publication date
US5157691A (en) 1992-10-20
JPH0362628A (ja) 1991-03-18
DE69014470D1 (de) 1995-01-12
EP0411741B1 (en) 1994-11-30
DE69014470T2 (de) 1995-06-29
EP0411741A1 (en) 1991-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3011948B2 (ja) ディジタル等化器
US6563868B1 (en) Method and apparatus for adaptive equalization in the presence of large multipath echoes
US7358798B1 (en) Nonlinear filter
CN101218744B (zh) 自适应数字滤波器、fm接收机及信号处理方法
JP3354286B2 (ja) マルチパス除去フィルタ
US4701936A (en) Apparatus and method for adjusting the receivers of data transmission channels
EP0524560A2 (en) Method and apparatus for updating coefficients in a complex adaptive equalizer
KR100926983B1 (ko) 적응디지털필터, fm수신기, 신호처리방법 및 프로그램
WO1998056121A1 (fr) Emetteur-recepteur adaptatif
JPH0257373B2 (ja)
KR20100097071A (ko) Iir 필터를 이용한 디지털 상하향 변환 방법 및 장치
JPH09121181A (ja) 直交振幅変調復調器用干渉トーン消去方法およびその装置
JP4649381B2 (ja) 回り込みキャンセラ
US6587504B1 (en) Adaptive equalizer and designing method thereof
KR950012821B1 (ko) 디지탈 비순환형 필터 형태의 등화기를 갖는 vhf카 라디오
JP4017323B2 (ja) 回り込みキャンセラ
Kammeyer et al. A modified adaptive FIR equalizer for multipath echo cancellation in FM transmission
KR100489409B1 (ko) 무선 통신시스템의 송수신기 성능을 개선하기 위한 방법
US7277514B2 (en) Inter-symbol interference canceller
JP2752692B2 (ja) 位相変調信号復調器
JP7106017B2 (ja) 無線受信装置、制御回路、記憶媒体および無線通信方法
CN113676156B (zh) 一种基于lms的任意幅频响应fir滤波器设计方法
US10623055B2 (en) Reception apparatus, transmission apparatus, and communication system
JP5049730B2 (ja) 中継装置
JP3146609B2 (ja) 自動等化回路

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees