JP2993376B2 - 蛇行防止機能を有する熱間連続仕上圧延機 - Google Patents

蛇行防止機能を有する熱間連続仕上圧延機

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JP2993376B2 JP6238970A JP23897094A JP2993376B2 JP 2993376 B2 JP2993376 B2 JP 2993376B2 JP 6238970 A JP6238970 A JP 6238970A JP 23897094 A JP23897094 A JP 23897094A JP 2993376 B2 JP2993376 B2 JP 2993376B2
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祥三 東
勝 三宅
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱間連続仕上圧延にお
いて圧延材後端部の蛇行に伴う絞り込み発生を防止でき
る蛇行防止機能を有する熱間連続仕上圧延機に係り、特
に、押えロールによって蛇行を防止する蛇行防止機能を
有する熱間連続仕上圧延機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱間圧延材の仕上圧延には、
熱間連続仕上圧延機が広く用いられている。このような
熱間連続仕上圧延機は、通常、多段スタンドの圧延機、
すなわち複数段の圧延スタンドより構成されており、圧
延スタンドを複数段にすることによって十分な仕上圧延
ができるようにしている。
【0003】しかしながら、圧延材の後端部がi番目の
圧延機(第iスタンド)を通過した後、第i+1スタン
ドに至までの間、圧延材後端部は、幅方向拘束力が無く
なるので蛇行しやすくなる。これが著しい場合、圧延材
後端部は圧延材の通板トラブル防止のために設けられて
いるサイドガイドに強く衝突し、2重3重に折れ込みな
がら第i+1スタンドに噛み込まれ、いわゆる「絞り込
み」が発生する。
【0004】この絞り込みは、圧延ロールの損傷、製品
表面性状の劣化、圧延ライン稼働率および製品歩留まり
の低下等を招く。一般に熱間連続仕上圧延機の後段スタ
ンドでの絞り込み発生頻度は、圧延材が薄物、幅広、硬
質、低クラウン等であるほど高い傾向にある。
【0005】圧延中に発生する圧延材の蛇行を防止する
技術としては、圧延ロールの駆動側と従動側の圧延荷重
の差に基づき、間接的に蛇行量を検出し、圧延ロール幅
方向のギャップ開度制御であるレベリング操作を行う差
荷重方式蛇行制御や、圧延機入側にセンサを設置して直
接圧延材の蛇行量を検出して圧延機のレベリングを制御
するセンサ方式蛇行制御等、レベリング操作による蛇行
防止方法が多く提案されており、一部の圧延機では採用
されている。
【0006】しかしながら、これらのレベリング操作に
よる蛇行制御では、 1)熱間連続仕上圧延機では、厚さ1.6mm以下の圧
延材が最終スタンド間通過する時間は約0.3秒であっ
て、応答が困難であること、 2)圧延材の後端部平面形状が圧延材幅方向に対して非
対象である場合には、正確な蛇行量を検出できないこ
と、 3)積極的にレベリングを変化させるので、圧延材の幅
方向板厚分布に悪影響を及ぼすこと、 などの問題点がある。従って、レベリング操作によらな
い蛇行量制御技術が提案されており、例えば特開昭62
−40928号が開示されている。
【0007】図7は、特開昭62−40928号に記載
された従来の蛇行防止機能を有する熱間連続仕上圧延機
の構成図である。図7において、圧延材21は、図中矢
印の方向に走行し、圧延ロール22によって圧延されて
いる。さらに、圧延材21は、圧延ロール22と圧延ロ
ール22の前スタンド圧延ロール(図示せず)との間に
設けられた張力制御装置であるルーパ23で張力を調整
されている。
【0008】ここで、圧延材21の後端部が前スタンド
圧延ロールを通過すると、圧延材後端部は、前スタンド
圧延ロールによる幅方向拘束力を失うが、ルーパ23の
ロール24とルーパ上方からピンチロール25により圧
延材21を圧接しているので、圧延材21後端部は大き
な蛇行をせずに走行する。従って、サイドガイド26に
衝突して発生する絞り込みは起こりにくい。
【0009】一方、特開昭54−19453号に冷間圧
延における圧延材の尻抜け時の絞り込み防止方法および
装置が開示されている。この装置では、特開昭62−4
0928号におけるルーパロール24とピンチロール2
5の代わりに板状の固定板押えと可動板押えが用いられ
ている。冷間圧延材の尻抜け時に、これらの圧延押え部
材によって積極的に圧延材に張力が加えられ、圧延材後
端部の蛇行が防がれ、絞り込みが防止されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開昭54
−19453号の装置は、圧延材後端部の蛇行を防ぎ、
絞り込みを防止するものの、圧延材押え部材は板状であ
るので、すりきず等が発生しやすく、圧延材の押えを行
った後の部分は製品として使い物にならない。また、接
触抵抗も大きいので工具の磨耗も大きく、場合によって
は焼き付きも発生する。しかし、冷間圧延の場合、通
常、圧延材のブロックがバッチ的に流れているのではな
く、圧延材は途切れることなく連続的に流れており、圧
延材の尻抜き作業は、保守時等に行う非定常的な作業に
すぎない。従って、圧延材尻抜き作業の後端部損失が歩
留まり低下に与える影響は非常に少なく、むしろ、圧延
ロールの損傷、圧延ライン稼働率の低下等が問題とな
る。
【0011】これに対して、熱間圧延の場合、圧延材
は、一塊のブロックとして供給され、圧延機により順次
圧延されていく。従って、特開昭54−19453号の
装置では各々の圧延ブロックの後端部が製品として使え
ないので、後端部損失による歩留まり低下はかなり大き
なものとなる。また、押え部材が板状であると、高温の
圧延材に長時間接触し続けることになるので焼き付きを
起こすが、これを防ぐことができる適当な材料がない。
【0012】従って、後端部損失による歩留まり低下お
よび押え部材の焼き付きを防ぐために、特開昭62−4
0928号では、圧延材押え部材を板状のものからロー
ルに変えている。このように圧延材押え部材をロールに
し、上方より垂直力を加えることにより、すりきず等の
発生を防ぎ、後端部損失を低減させて、歩留まりを向上
させている。さらに押え部材がロール状であるので焼き
付きも起こらない。
【0013】しかしながら、ロールを上方から押えるこ
とにより別の問題が生じている。まず、熱間圧延におい
ては、圧延材後端部はしばしば非対称な形状となる。例
えば圧延材後端部が図7(b)に示すように左右非対象
に狭まっている場合、圧接されている圧延材後端部のオ
フセンタ量が大きく、また、圧延ロール剛性が小さいこ
とより、図7(c)に示すようにルーパロール24とピ
ンチロール25のギャップ間隔が板幅方向で変わってし
まう。従って、このような場合、圧延材21は図7
(b)、図7(c)に示す方向に蛇行し、サイドガイド
26に衝突して絞り込みが発生する。
【0014】本発明は、このような状況を鑑みてなされ
たもので、熱間連続仕上圧延機において圧延材後端部が
圧延スタンドを離脱した後、次の圧延スタンドにいたる
までの間、圧延材、特に圧延材後端部が蛇行するのを防
ぐことを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、複数段の圧延スタンド
から構成される熱間連続仕上圧延機において、各圧延ス
タンドの間の少なくとも一箇所に、圧延材の上下からこ
の圧延材を板厚方向に挟持する少なくとも板厚方向に移
動可能な押えロールを設け、押えロールのうち少なくと
も一方が圧延材板幅方向に分割された複数の小ロールか
らなる蛇行防止機能を有する熱間連続仕上圧延機であ
る。
【0016】また、請求項2に対応する発明は、請求項
1に対応する発明において、圧延材の蛇行量を計測する
蛇行計測手段と、小ロールの圧延材に対する押え力を各
小ロール毎に独立して調節できる駆動装置と、蛇行計測
手段により計測された蛇行量に基づいて駆動装置を制御
し、各小ロールの押え力を圧延材の蛇行を少なくするよ
うに調節する制御装置とを付加した蛇行防止機能を有す
る熱間連続仕上圧延機である。
【0017】
【作用】従って、まず、請求項1に対応する発明の蛇行
防止機能を有する熱間連続仕上圧延機においては、押え
ロールが設置され、かつ押えロールが圧延材幅方向に複
数の小ロールに分割されている。従って、圧延材後端部
が非対称な形状の場合であっても、圧延材がロールに対
してオフセンターにならず、かつ一体の押えロールの場
合よりも剛性も高く、押えロール間のギャップが一定に
保持されるので蛇行発生率を低減できる。
【0018】また、請求項2に対応する発明の蛇行防止
機能を有する熱間連続仕上圧延機においては、請求項1
に対応する発明と同様に作用する他、蛇行計測手段によ
り計測された蛇行量に基づいて、制御手段が駆動装置を
制御して蛇行を打ち消すように各小ロールによる圧延材
に対する押え力を調整するので、発生した蛇行を修正で
きる。なお、上記、蛇行を打ち消すような押え力調整と
は、例えば圧延材幅方向右側の押え力を強くすると圧延
材は進行方向に対して右側に曲がろうとするので、これ
を利用して蛇行がなくなるように押え力を調整する、と
いうことである。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を用
いて説明する。図1は本実施例の蛇行防止機能を有する
熱間連続仕上圧延機の側面図であり、図2は本実施例の
蛇行防止機能を有する熱間連続仕上圧延機を上方から見
た図、図3は押えロール部の断面図である。
【0020】図1は、7段の圧延スタンドからなる熱間
連続仕上圧延機の第7圧延スタンド入側(第1〜6圧延
スタンドは図示せず)に蛇行防止機能を設けた例であ
る。この熱間連続仕上げ圧延機において、圧延材1の走
行路に沿って、圧延材1の張力を制御するルーパ5と、
圧延材1の蛇行を防止する蛇行防止機構部と、圧延材1
を水平圧延する第7圧延スタンドと、圧延後に圧延材1
を巻き取るダウンコイラ4とが配設されている。
【0021】前記第7圧延スタンドは、圧延材1を圧延
する圧延ロール2a,2bと、圧延材1の異常通板防止
のために設けられる一対のサイドガイド3とを配設さ
れ、さらに、図示しない圧延ロール駆動部,制御部,そ
の他の必要な設備からなっている。
【0022】また、蛇行防止機構部において、圧延材1
が図示しない第6圧延スタンドを抜けた後、圧延材1後
端部が蛇行しないようにかつ圧延材1を圧延しない程度
に圧延材1を押える上側押えロール6および下側押えロ
ール7が配設されている。
【0023】さらに、この上側押えロール6および下側
押えロール7は、上側押えロール6を圧延材板厚方向に
押える駆動装置8と、下側押えロール7を圧延材板厚方
向に押える駆動装置9と、各押えロール6,7を圧延材
幅方向に移動させる駆動装置10とを介して図示しない
支持部材に接続されている。
【0024】また、上側押えロール6と下側押えロール
7は、それぞれ2つの小ロール6a,6b,7a,7b
に分割され、駆動装置8,9によってそれぞれ独立して
圧延材1を圧接できるようになっている。また、小ロー
ルの表面あらさは圧延材に傷をつけない範囲でできるだ
けあらいものを用いている。
【0025】さらに、上側押えロール6と下側押えロー
ル7には、押え力を測定するロードセル11が接続され
ており、一方、蛇行量そのものを直接を測定する蛇行計
測手段である蛇行センサ12が圧延ロール2a,2bの
前に設置されている。
【0026】これらのロードセル11および蛇行センサ
12からの信号に基づいて、駆動装置8,9の押え力を
調節する制御装置13が駆動装置8,9,10,ロード
セル11および蛇行センサ12に接続されており、この
制御装置13によって蛇行機構部全体が制御されてい
る。
【0027】次に、以上のように構成された本実施例の
蛇行防止機能を有する熱間連続仕上圧延機の動作につい
て説明する。まず、圧延材1の先端部が、第7圧延スタ
ンドの圧延ロール2a,2bを通過すると、ダウンコイ
ラ4により圧延材1の巻き取りが始まり、ルーパ5が立
ち上がる。一方、圧延材1先端部の圧延ロール2a,2
b通過後、上側押えロール6および下側押えロール7を
駆動装置10により圧延材幅中心方向に、すなわち図2
に示す位置に移動させる。さらに、駆動装置8,9によ
って小ロールに分割された上側押えロール6,下側押え
ロール7を圧延材厚さ方向に移動させて圧延材1を上下
から挟持、圧接する。
【0028】従って、圧延材後端部が左右非対象形状と
なっている場合であっても、図3(a)に示すように、
小ロール6a,7aの中心付近で圧延材1を押えること
ができる。そのため、押えロールに対するオフセンター
が生じず、かつロールの胴長が短いことから剛性が高く
なることとあいまって、押えロールのギャップ間隔が板
幅方向で変わってしまうことがなく、蛇行発生率は著し
く低減する。
【0029】次に、蛇行が発生した場合であっても、圧
延材1に対する板幅方向の押え力を違えることにより圧
延材1の進行方向を調節し、蛇行を修正することができ
る。例えば小ロール6b,7b(圧延材幅方向右側)に
よる押え力を大きくし、小ロール6a,7a(圧延材幅
方向左側)による押え力を小さくすると、小ロール6
b,7b部分の圧延材進行速度は遅くなり、小ロール6
a,7a部分の圧延材進行速度は速くなるので、圧延材
1は図3(b)中矢印に示した方向(図中右側方向)に
曲がろうとする。
【0030】従って、常時、蛇行センサ12により蛇行
量を計測し、押えロールの押え力をロードセル7で監視
しておけば、蛇行が発生したとき、制御装置は、これら
の出力に基づいて駆動装置8,9を制御し、圧延材の蛇
行を打ち消すように押え力を調整する。従って、図3
(b)に示すように蛇行を修正することができる。ま
た、この蛇行修正は圧延材1の後端部に限らずどの部分
でも行うことができる。
【0031】上述したように、本実施例による熱間連続
仕上圧延機は、圧延スタンド間に圧延材1を上下から挟
持する複数の小ロール6a,6b,7a,7bに分割さ
れた可動な押えロールを設け、押えロールのギャップ間
隔が板幅方向で変わらないようにしたので、圧延材1の
後端部が左右非対象形状の場合であっても蛇行を防止で
き、ひいては絞り込みを防止できるので、製品歩留ま
り、製品品質および圧延ライン稼働率の向上に寄与する
ことができる。
【0032】また、上述したように、本実施例による熱
間連続仕上圧延機は、圧延スタンド間に圧延材1を上下
から挟持する複数の小ロール6a,6b,7a,7bに
分割された可動な押えロール,蛇行センサ12,ロード
セル11,駆動装置8,9および制御装置13を設け、
押えロールのギャップ間隔が板幅方向で変わらないよう
にし、かつ各小ロールにかける圧下量を調節して圧延材
の進行方向を修正できるようにしたので、圧延材1の後
端部が左右非対象形状の場合であっても蛇行を防止で
き、蛇行が発生した場合であってこれを修正でき、ひい
ては絞り込みを防止できるので、製品歩留まり、製品品
質および圧延ライン稼働率の向上に寄与することができ
る。
【0033】例えば図4は、本実施例の熱間連続仕上圧
延機による1ヶ月に渡る圧延実施の前後に発生した絞り
込み回数と絞り込み発生原因を示している。図4から、
本発明の実施により圧延材後端部形状に起因する絞り込
み回数は著しく低減されたことがわかる。
【0034】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。図5は本発明に係る蛇行防止機能を有する熱間連続
仕上圧延機の他の実施例の押えロール部を上方から見た
図、図6は同じく押えロール部の断面図であり、図1、
図2と同一部分には同一符号を付して説明し、ここでは
異なる部分についてのみ述べる。
【0035】この熱間連続仕上圧延機は、それぞれ5つ
の小ロールからなる上側押えロール16と下側押えロー
ル17を備え、また、各押えロールを圧延材幅中心方向
に移動させる駆動装置10は設けられていない。その他
の構成については前記実施例と同様なので、その説明を
省略する。
【0036】次に、以上のように構成された本実施例の
熱間連続仕上圧延機の動作について説明する。圧延材1
の先端部が第7圧延スタンドの圧延ロール2a,2bに
入る前では、上側押えロール16と下側押えロール17
はそれぞれ上下開いた状態で圧延材1から離れた位置で
待機させておく。そして、圧延材先端が圧延ロール2
a,2bを通過した段階、もしくは第7スタンドよりも
前段スタンドの圧延加重切りの信号が発生した段階で、
上側押えロール16と下側押えロール17はそれぞれの
駆動装置により圧延材1方向に作動され、圧延材は圧延
材幅方向の複数の箇所で挟持される。以下の動作は、前
実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0037】上述したように、本実施例による熱間連続
仕上圧延機は、圧延スタンド間に圧延材1を上下から挟
持するそれぞれ5つの小ロールに分割された可動な上
側,下側押えロール16,17,蛇行センサ12,ロー
ドセル11,駆動装置8,9および制御装置13を設
け、押えロールのギャップ間隔が板幅方向で変わらない
ようにし、かつ各小ロールにかける圧下量を調節して圧
延材の進行方向を修正できるようにしたので、前述の実
施例と同様な効果の他、分割された小ロール数が多いの
でより一層蛇行発生率の低減ができる。また、押えロー
ルを圧延材幅方向に移動させるための駆動装置が不用な
ので、装置を安価にできる。
【0038】また、前記2つの実施例では、上下の押え
ロールを設けたが、例えば下側押えロールはルーパのロ
ールを用いるようにしても構わない。また、本発明の実
施例では、7スタンドの熱間連続仕上圧延機を用いた
が、スタンド数は7段に限定されるものでなく、複数段
であれば何段でもよい。さらに、本発明の実施例では、
押えロール等の蛇行防止機能を第7圧延スタンドの前に
設けたが、第2圧延スタンド以降の圧延ロール前であれ
ば、どこに設けても蛇行防止機能を有する。
【0039】また、本発明の蛇行修正機能を有する熱間
連続仕上圧延機に、レベリング用駆動部,板幅方向の荷
重センサ等の検知手段,レベリング制御部等を設けたレ
ベリング操作による蛇行修正機能を付加し、前述した小
ロールに対する押え力を調節する蛇行修正機能とレベリ
ング操作による蛇行修正を組み合わせると、より一層確
実な蛇行修正を図ることのできる熱間連続仕上圧延機を
構成することができる。このような熱間連続仕上圧延機
においては、本発明による蛇行修正機能により予め蛇行
修正がされているので、レベリング操作による蛇行修正
はわずかですみ、圧延ロールのギャップ開度制御である
レベリング操作量を少なくすることができるので、圧延
材の板厚ばらつきを小さくすることができる。さらに、
レベリング操作のための圧延ロールに対する荷重センサ
を本発明の蛇行計測手段としても用いることができるの
で、実施例における蛇行センサ12を省略し、投資効果
の割に蛇行防止効果の高い装置を作ることが可能であ
る。
【0040】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、熱
間連続仕上圧延機において、圧延材後端部が圧延スタン
ドを離脱した後、次の圧延スタンドにいたるまでの間、
圧延材、特に圧延材後端部が蛇行するのを防ぐことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の蛇行防止機能を有する熱間連続仕上
圧延機の側面図。
【図2】本実施例の蛇行防止機能を有する熱間連続仕上
圧延機を上方から見た図。
【図3】本発明に係る蛇行防止機能を有する熱間連続仕
上圧延機の一実施例の押えロール部の断面図。
【図4】本発明の熱間連続仕上圧延機による1ヶ月に渡
る圧延実施の前後に発生した絞り込み回数と絞り込み発
生原因を示すグラフ図。
【図5】本発明に係る蛇行防止機能を有する熱間連続仕
上圧延機の他の実施例の押えロール部を上方から見た
図。
【図6】本発明に係る蛇行防止機能を有する熱間連続仕
上圧延機の他の実施例の押えロール部の断面図。
【図7】特開昭62−40928号に記載された従来の
蛇行防止機能を有する熱間連続仕上圧延機の構成図。
【符号の説明】
2a,2b…圧延ロール、3…サイドガイド、6…上側
押えロール、6a,6b…小ロール、7…下側押えロー
ル、7a,7b…小ロール、8…駆動装置、9…駆動装
置、11…ロードセル、12…蛇行センサ、13…制御
装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 升田 貞和 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日本鋼管株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−40928(JP,A) 特開 昭60−137752(JP,A) 特開 平7−256326(JP,A) 実開 昭63−2510(JP,U) 特公 平6−9703(JP,B2) 実公 昭51−48596(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21B 39/14 B21C 47/24 B21C 47/34

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段の圧延スタンドから構成される熱
    間連続仕上圧延機において、 前記各圧延スタンドの間の少なくとも一箇所に、圧延材
    の上下からこの圧延材を板厚方向に挟持する少なくとも
    板厚方向に移動可能な押えロールを設け、この押えロー
    ルのうち少なくとも一方が前記圧延材板幅方向に分割さ
    れた複数の小ロールからなることを特徴とする蛇行防止
    機能を有する熱間連続仕上圧延機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蛇行防止機能を有する熱
    間連続仕上圧延機において、 圧延材の蛇行量を計測する蛇行計測手段と、 小ロールの圧延材に対する押え力を各小ロール毎に独立
    して調節できる駆動装置と、 前記蛇行計測手段により計測された蛇行量に基づいて前
    記駆動装置を制御し、各小ロールの押え力を圧延材の蛇
    行を少なくするように調節する制御装置とを付加したこ
    とを特徴とする蛇行防止機能を有する熱間連続仕上圧延
    機。
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