JP2934628B2 - キナゾリノン誘導体及び養毛剤、皮膚外用剤 - Google Patents

キナゾリノン誘導体及び養毛剤、皮膚外用剤

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JP2934628B2 JP23441598A JP23441598A JP2934628B2 JP 2934628 B2 JP2934628 B2 JP 2934628B2 JP 23441598 A JP23441598 A JP 23441598A JP 23441598 A JP23441598 A JP 23441598A JP 2934628 B2 JP2934628 B2 JP 2934628B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規キナゾリノン誘
導体、特に養毛効果に優れたキナゾリノン誘導体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、禿や脱毛の原因としては、毛根、
皮脂腺などの器官に於ける男性ホルモンの活性化、毛包
への血流量の低下、皮脂の分泌過剰、過酸化物の生成な
どによる頭皮の異常が考えられている。このため、従来
より頭髪の発毛・育毛を促進し、脱毛を防止することを
目的とした養毛剤(育毛剤、発毛促進剤ということもあ
る)には前記の原因を取り除いたり、又は、軽減する作
用を有する化合物又は組成物が一般に配合されている。
【0003】すなわち、現在、養毛剤に配合されている
薬剤としては各種の作用を有する化合物あるいは生薬抽
出物があり、それらが各種の組み合わせにおいて用いら
れている。その作用としては、血行促進作用、局所刺激
作用、毛包賦活作用、抗男性ホルモン作用、抗脂漏作用
などがある。血行促進作用を有する薬剤としては、セン
ブリエキス、ビタミンE及びその誘導体、ニコチン酸ベ
ンジルエステル等があり、局所刺激作用により血液循環
を促進する薬剤としてはトウガラシチンキ、カンタリス
チンキ、カンフル、ノニル酸ワニリルアミド等がある。
毛包賦活作用を有する薬剤としては、ヒノキチオール、
プラセンタエキス、感光素、パントテン酸及びその誘導
体等が用いられる。抗男性ホルモン作用を有する薬剤と
しては、エストラジオール、エストロンがある。抗脂漏
作用を有する薬剤としてイオウ、チオキソロン、ビタミ
ンB等がある。
【0004】その他、フケの発生を防止するために角質
溶解作用、殺菌作用を有するサリチル酸、レゾルシン等
が、頭皮の炎症を防止するためにグリチルリチン酸、メ
ントール等が、さらには、毛包への栄養補給、酵素活性
の賦活のためにアミノ酸、ビタミン、生薬エキス等が配
合される。
【0005】一方、最近の特許においては、例えば D
(L)-パントラクトン(特開平8-26942)、2(1H)-ピリド
ン誘導体(特開平8-20521)、N-ニトロ-L-アルギニン
等(特開平7-316023)、3-メチレンイソインドリン-1-
オン誘導体(特開平7-316022)、インドール誘導体(特
開平7-304736)等が発毛効果、育毛効果、脱毛予防効果
等を有する薬剤として開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな薬剤が配合されているにも関わらず、従来の養毛剤
ではその発毛促進効果等は必ずしも充分なものではなか
った。本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたもの
であり、その目的はヒトの頭髪の発毛促進など養毛効果
に優れる化合物及びそれを有効成分とする養毛剤を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討を進めた結果、ある種のキナゾ
リノン誘導体及びその塩が優れた発毛促進効果、育毛効
果を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明にかかるキナゾリノン誘導体及びその
塩は、下記一般式(I)で示されることを特徴とする。
【0008】
【化2】 (上記一般式 (I) 中、A、Bの何れか一方はRで示
されるC10―30の炭化水素基であり、他方は−(C
)n−NRで示される基を意味する。R
は水素原子、低級アルキル基、フェニル基、ベンジ
ル基であるか、あるいはR、R が一緒になって3
〜7員の複素環を形成する。Rは水素原子、ハロゲン
原子、低級アルキル基、低級アシル基、ニトロ基、シア
ノ基、アミノ基、低級アルコキシカルボニル基、低級ア
ルキルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アシロキシ
基、カルバモイル基、低級アルキルカルバモイル基、低
級アシルアミノ基を意味する。nは1〜5の整数を意味
する。)
【0009】本発明において、AがRで示される基
で、Bが−(CH)n−NRで示される基であ
ることが好適である。さらに、RがC10−30のア
ルキル基であることが好適である。また、nが2または
3であることが好適である。また、本発明において、A
が−(CH)n−NRで示される基で、BがR
で示される基であることが好適である。本発明にかか
る養毛剤は、前記の何れかに記載のキナゾリノン誘導体
ないしその薬理的に許容できる塩を有効成分とすること
を特徴とする。また、本発明にかかる皮膚外用剤は、前
記の何れかに記載のキナゾリノン誘導体ないしその薬理
的に許容できる塩を配合したことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明化合物において、Rに見
られるC10―30の炭化水素基とは、炭素数10〜3
0の直鎖若しくは分岐状のアルキル基、炭素数10〜3
0の直鎖若しくは分岐状のアルケニル基、炭素数10〜
30の直鎖若しくは分岐状のアルキニル基を意味し、R
中には飽和環あるいは芳香環を有してもよい。前記直
鎖アルキル基としては、例えば、デシル、ウンデシル、
ドデシル、トリデシル、テトラデシル、ペンタデシル、
ヘキサデシル、ヘプタデシル、オクタデシル、ノナデシ
ル、イコシル、ヘニコシル、ドコシル、テトラコシル、
ヘキサコシル、オクタコシル等が挙げられる。
【0011】前記分岐状アルキル基としては、6-メチル
デシル、9-メチルデシル、6-エチルノニル、5-プロピル
オクチル、11-メチルドデシル、12-メチルトリデシル、
4-メチルテトラデシル、13-メチルテトラデシル、14-エ
チルヘキサデシル、10-メチルオクタデシル、15-エチル
ヘプタデシル、10-メチルドコシル、2-ペンチルオクタ
デシル、22-メチルトリコシル、12-ヘキシルオクタデシ
ル、6-メチルテトラコシル、24-メチルヘプタコシル、2
-デシルヘキサデシル、2-ノニルオクタデシル、2-ドデ
シルオクタデシル等が挙げられる。
【0012】炭素数10〜30の直鎖若しくは分岐状の
アルケニル基、炭素数10〜30の直鎖若しくは分岐状
のアルキニル基としては、例えば、4-デセニル、7-ドデ
セニル、9-オクタデセニル、3-ドデシニル等の上記アル
キル基に対応するアルケニル基、アルキニル基が挙げら
れる。また、R中に飽和環あるいは芳香環を有しても
よい炭化水素基としては、例えば、12-シクロヘキシル
ドデシル、4-ブチルフェニル、8-フェニルオクチル、ビ
フェニリル等が挙げられる。これらのうち、Rとして
は、好ましくは、炭素数10〜30の直鎖又は分岐アル
キル基であり、さらに好ましくは炭素数10〜25の直
鎖又は分岐のアルキル基であり、特に好ましくは炭素数
13〜21の直鎖型アルキル基である。Rの炭素数が
小さすぎると養毛効果が低下する傾向がある。
【0013】R、Rは同一又は異なって、水素原
子、低級アルキル基、フェニル基、ベンジル基である
か、あるいはR、R が一緒になって3〜7員の複
素環を形成することができる。R及びRにおいて、
低級アルキル基とは炭素数1〜6の直鎖若しくは分岐状
のアルキル基で、例えば、メチル、エチル、プロピル、
ブチル、イソプロピル、イソブチル、1-メチルプロピ
ル、t-ブチル、ペンチル、1-エチルプロピル、イソアミ
ル、ヘキシル等を挙げることができる。好ましくは、メ
チル基、エチル基である。なお、本発明において特に記
載のない限り、低級アルキル基の定義はこれと同じであ
る。
【0014】R及びRにおいて、フェニル基、ベン
ジル基は、それぞれハロゲン原子、低級アルキル基、低
級アシル基、ニトロ基、シアノ基、低級アルコキシカル
ボニル基、低級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基、
低級アシロキシ基で置換されても良い。ここでいう各置
換基の定義は以下の通りである。ハロゲン原子とは、塩
素、臭素、ヨウ素、フッ素を意味する。低級アルキル基
の定義は前記の通りであり、好ましくは、メチル基、エ
チル基である。低級アシル基とは、炭素数2〜7の直鎖
若しくは分岐状のアシル基、例えば、アセチル、プロピ
オニル、ブチリル、イソブチリル、ピバロイル等、ある
いはベンゾイル基を挙げることが出来る。
【0015】低級アルコキシカルボニル基とは、低級ア
ルキル基によりその水素原子が置換されたカルボキシル
基を意味し、好ましい低級アルコキシカルボニル基はメ
トキシカルボニル基、エトキシカルボニル基である。低
級アルキルアミノ基とは、1ないしは2個の同一又は異
なる低級アルキル基によりその水素原子が置換されたア
ミノ基を意味し、好ましい低級アルキルアミノ基はメチ
ルアミノ基、ジメチルアミノ基である。
【0016】低級アルコキシ基とは、低級アルキル基に
よりその水素原子が置換された水酸基を意味し、好まし
い低級アルコキシ基はメトキシ基、エトキシ基である。
低級アシロキシ基とは、低級アシル基によりその水素原
子が置換された水酸基を意味し、ここでいう低級アシル
基とは前記の通りである。好ましい低級アシロキシ基は
アセトキシ基、プロピオニルオキシ基である。
【0017】R及びRにおいて、R、R が一
緒になって形成する3〜7員の複素環とは、R、R
が結合している窒素原子を含んで形成される飽和又は不
飽和の3〜7員の複素環を意味し、該窒素原子の他に窒
素原子、酸素原子などのヘテロ原子をその環中に含有し
ていても良い。例えば、アジリジン環、アゼチジン環、
ピロリジン環、ピペリジン環、ホモピペリジン環、ピペ
ラジン環、モルフォリン環、ピロール環、ピラゾール
環、イミダゾール環等が挙げられる。このうち、好まし
くは、ピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モ
ルフォリン環である。該複素環は1個又は2個の同一又
は異なる置換基で置換されていてもよく、その置換基と
しては、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級アシ
ル基、ニトロ基からなる群より選択することが出来る。
なお、ここでいう低級アルキル基として、好ましくはメ
チル基、エチル基である。また、低級アルコキシ基とし
て、好ましくはメトキシ基、エトキシ基である。低級ア
シル基として、好ましくはアセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基である。これらのうち、R、Rとし
て好ましくは低級アルキル基、又は3〜7員の複素環で
ある。
【0018】Rにおいて、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、低級アシル基、低級アルコキシカルボニル基、低
級アルキルアミノ基、低級アルコキシ基及び低級アシロ
キシ基は前記R及びRにおける定義と同一である。
において低級アルキルカルバモイル基とは、低級ア
ルキル基によりその水素原子が1つ又は2つ置換された
カルバモイル基を意味し、好ましい低級アルキルカルバ
モイル基としてはメチルカルバモイル基、エチルカルバ
モイル基が挙げられる。
【0019】Rにおいて低級アシルアミノ基とは、低
級アシル基によりその水素原子が1つ又は2つ置換され
たアミノ基を意味する。なお、ここでいう低級アシル基
とは前記の通りである。好ましい低級アシルアミノ基と
しては、アセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、ベ
ンゾイルアミノ基が挙げられる。Rとして、好ましく
は水素原子である。本発明の一般式(I)中、A、Bの何
れか一方はRであり、他方は−(CH)n−NR
であるが、製造の点からはAがRであることが好
ましい。また、nは1〜5の整数であるが、好ましくは
2又は3である。なお、一般式(I)で示される本発明化
合物は、基R、R、R、Rのいずれかに不斉炭
素が存在することがある。本発明はこのような不斉炭素
に基づくそれぞれの光学異性体の他、幾何異性体、配座
異性体その他の異性体を包含し、また、これらの混合物
であることができる。
【0020】本発明で提供される化合物(I)は、公知の
反応を用いて製造することが出来る。以下その代表的な
合成例を示すが、本発明がこれらに限定されるものでは
ないことは言うまでもない。なお、以下の製造方法にお
いて特に明記しない限り、R 、R、R、R及び
nは上記一般式(I)の定義の通りである。
【0021】本発明化合物(I-1)(A=R、B=−
(CH)n−NR
【化3】 本発明化合物(I-1)は、図1の反応式AAのように、ア
ミドカルボン酸(II)をその分子内縮合した化合物(III)
とし、ついでこれをアミン(IV)と反応させ、化合物(V)
を経由してこれを分子内縮合させることにより合成する
ことできる。第1段階目の反応としては、例えば化合物
(II)のカルボキシル基反応性誘導体である酸ハライド、
混合酸無水物等を経由する方法が挙げられる。
【0022】酸ハライドを経由する場合には、例えば五
塩化リン、三塩化リン、塩化チオニル等を用いて、アミ
ドカルボン酸 (II) をその対応する酸ハライドへと変換
する。添加剤として、例えばトリエチルアミン、ピリジ
ン、N-メチルモルホリンなどの有機塩基などを用いる。
溶媒としては、例えばジクロロメタン、クロロホルムな
どのハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ピリジンなどの芳香族類、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類、N,N-ジ
メチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミドなどの
アミド類、ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド
類、あるいはそれらの混合溶媒が用いられる。反応温
度、反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれ
ば良いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われ
る。
【0023】混合酸無水物を経由する場合には、活性化
剤として、例えばクロロ炭酸エチル、クロロ炭酸イソブ
チル、塩化ピバロイル、ジフェニルホスフィニッククロ
リド、オキシ塩化リンなどを用いて、アミドカルボン酸
(II)をその対応する混合酸無水物へと変換する。添加剤
として、例えば、有機塩基であるトリエチルアミン、ピ
リジン、N-メチルモルホリンなどが用いられる。溶媒と
しては例えば、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハ
ロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピ
リジンなどの芳香族類、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンなどのエーテル類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-
ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジメチルスルホ
キシドなどのスルホキシド類が用いられる。反応温度、
反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良
いが、通常-15℃から溶媒の還流温度の範囲で行われ
る。
【0024】反応式AAの第2段階目における化合物(I
II)とアミン(IV)の反応は、無溶媒下、あるいは溶媒存
在下にて行うことができ、さらに第3段階として、生成
した化合物(V)を引き続き加熱することによりこれを分
子内縮合させることができる。溶媒としては、例えばジ
クロロメタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水
素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ピリジンなどの芳
香族類、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテ
ル類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセト
アミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドなどのス
ルホキシド類が用いられる。反応温度は室温〜150℃
の範囲で行うことができる。好ましくは無溶媒下室温〜
100℃にて化合物(V)を生成させ、さらに100℃〜
150℃にて分子内縮合させることにより本発明化合物
(I-1)とすることができる。
【0025】また、本発明化合物(I-1)は、図2に示す
反応式ABのように、化合物(III)とアミン(VI)から化
合物(VII)を経由して化合物(VIII)を合成し、これをア
ミン(IX)と反応させることにより合成することもでき
る。なお、Lは窒素と容易に置換する原子又は基を意
味し、例えば、ハロゲン原子、トシルオキシ基、メシル
オキシ基等が挙げられる。Lの定義は以下においても
同じである。反応式ABの第1、第2段階は、反応式A
Aの第2、第3段階の反応に準じて行うことができる。
【0026】反応式ABの第3段階の反応は塩基の存在
下で行うことができる。塩基としては、例えば、炭酸カ
リウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水素化ナ
トリウム等の無機塩基、トリエチルアミン、ピリジン等
の有機塩基が用いられる。溶媒としては、トルエン、エ
ーテル、テトラヒドロフラン、アセトン、N,N-ジメチル
ホルムアミド等が用いられる。具体的には、例えば、塩
基として炭酸カリウムを用い、アセトン、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等の溶媒中にて、室温から溶媒の還流温
度の範囲で反応を行なうことにより目的を達する。
【0027】また、本発明化合物(I-1)においてR
が水素原子である化合物(I-1a)は、図3に示す反応
式ACのように、化合物(III)とアミン(X)から化合物(X
I)を経由して化合物(XII)を合成し、これを脱保護反応
に付すことにより合成することもできる。なお、反応式
ACにおいて、L、Lはアミノ保護基を意味し、本
反応式の目的に反しない限りいかなる保護基でも使用す
ることが出来る。例えば、そのいずれか一方が第三ブチ
ルオキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、
9−フルオレニルメチルオキシカルボニル基等のウレタ
ン型保護基、2−(トリメチルシリル)エタンスルホニ
ル基等のスルホニル型保護基、2,2,2−トリフルオ
ロ−1,1−ジフェニルエタンスルフェニル基等のスル
フェニル型保護基、ベンジル基、トリチル基、9−フェ
ニルフルオレニル基等のアルキル型保護基等のアミノ保
護基で、他方が水素原子であるか、あるいは、L、L
が一緒になって形成されるフタルイミド型アミノ保護
基が挙げられる。L、L の定義は以下においても同
じである。
【0028】反応式ACの第1、第2段階は、前記反応
式AAの第2、第3段階の反応に準じて行うことができ
る。反応式ACの第3段階の脱保護反応は、アミノ保護
基L、Lの種類により公知の各種の方法を用いるこ
とができる。具体的には、例えば、Lがt-ブトキシカ
ルボニル基でLが水素原子である場合には、氷酢酸等
の溶媒中、フッ化水素を用い、室温から溶媒の還流温度
の範囲で反応を行なうことにより目的を達する。また、
、Lが一緒になって形成されるフタルイミド型ア
ミノ保護基の場合には、脱保護剤としてヒドラジンを用
い、エタノール中にて室温から溶媒の還流温度の範囲で
反応を行なうことにより目的を達する。
【0029】本化合物(I-1a)は、図4に示す反応式AD
のように、塩基の存在下、約1当量のハロゲン化物(XII
I)と反応させることにより、本発明化合物(I-1b)とする
ことができ、さらに化合物(I-1b)を同様にハロゲン化物
(XIV)と反応させることにより、本発明化合物(I-1)が得
られる。Xはハロゲン原子を表し、Xの定義は以下にお
いても同じである。
【0030】本反応は、R、Rが低級アルキル基、
フェニル基、ベンジル基の場合には、塩基として、例え
ば、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウ
ム、水素化ナトリウム等の無機塩基、トリエチルアミ
ン、ピリジン等の有機塩基が用いられる。具体的には、
例えば、塩基として炭酸カリウムを用い、アセトン、N,
N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中にて、室温から溶
媒の還流温度の範囲で反応を行なうことにより目的を達
する。また、本反応式ADと同様にして、本発明化合物
(I-1a)を約2当量のハロゲン化物(XIII)と塩基の存在下
で反応させることにより、一般式(I-1)においてR
が同一である本発明化合物を得ることが出来る。
また、化合物(I-1a)を対応するジハロゲン化物と反応さ
せることにより、一般式(I-1)においてR、Rが一
緒になって3〜7員の複素環を形成している本発明化合
物が得られる。
【0031】反応式AAの原料化合物であるアミドカル
ボン酸(II)は、図5の反応式AEのように、カルボン酸
(XV)を反応式AAの第1段階の方法に準じて酸ハライド
や混合酸無水物に変換したあと、化合物(XVI)と反応さ
せることにより合成することができる。また、アミドカ
ルボン酸(II)は、図6に示す反応式AFのように、ア
ミン(XVII)と対応するカルボン酸(XV)から公知のアミド
形成反応によって、アミド(XVIII)を合成し、これを脱
保護反応に付すことにより合成することもできる。L
はカルボキシル保護基を表し、以後の反応において問題
を起こさない限りメチル基、エチル基、第3ブチル基等
の低級アルキル基、フェナシル基あるいはトリクロロエ
チル基等を用いることができる。Lの定義は以下同じ
である。
【0032】反応式AFの第1段階のアミド形成反応と
しては、特に問題のない限り、混合酸無水物法、酸塩化
物法、DCC法、CDI法あるいはアジド法等の公知の
方法を用いることができる。混合酸無水物法、酸塩化物
法は、前記反応式AAの第1段階の反応に準じて行うこ
とができる。
【0033】DCC法の場合には、縮合剤として例え
ば、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド塩酸塩(WSCI)等が用いられ
る。溶媒として例えば、ジクロロメタン、クロロホルム
等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラン、1,4-ジオ
キサン等のエーテル類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,
N-ジメチルアセトアミド等のアミド類等が用いられる。
本反応は必要に応じて1−ヒドロキシベンゾトリアゾー
ル(HOBt)やN−ヒドロキシスクシンイミド(HO
Su)を添加して行っても良い。反応温度、反応時間は
使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが通常、
0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0034】CDI法の場合には、活性化剤として例え
ば、N,N’−カルボニルジイミダゾール等を用いてカ
ルボン酸 (XV) をその対応するN−アシル誘導体へと変
換した後、アミン(XVII) と反応させる。添加剤として
例えば、有機塩基であるトリエチルアミン、ピリジン、
N−メチルモルホリン等が、無機塩基である水素化ナト
リウム、水素化カリウム等が用いられる。溶媒として例
えば、ジクロロメタン、クロロホルム等のハロゲン化炭
化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテ
ル類、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセト
アミド等のアミド類等が用いられる。反応温度、反応時
間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良いが通
常、0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0035】アジド法の場合には、活性化剤として例え
ば、ジフェニルホスホリルアジド等を用いてカルボン酸
(XV) をその対応するアジドへと変換した後、アミン(X
VII)と反応させる。添加剤として例えば、有機塩基であ
るトリエチルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン
等が用いられる。溶媒として例えば、ジクロロメタン、
クロロホルム等のハロゲン化炭化水素、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素、テトラヒドロフラ
ン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、N,N-ジメチルホル
ムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド等のアミド類等が
用いられる。反応温度、反応時間は使用する原料化合物
に応じて変化させれば良いが通常、0℃から溶媒の還流
温度の範囲で行われる。
【0036】反応式AFの第2段階目の脱保護反応は、
酸あるいは塩基の存在下加水分解することにより行われ
る。酸としては塩酸、硫酸、p-トルエンスルホン酸な
ど、塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
カリウムt−ブトキシドなどが用いられる。溶媒として
は、メタノール、エタノールなどのアルコール類、水あ
るいはこれらの混合溶媒などが使用される。反応温度、
反応時間は使用する原料化合物に応じて変化させれば良
いが、通常0℃から溶媒の還流温度の範囲で行われる。
【0037】本発明化合物(I-2)(A=−(CH)n
−NR、B=R
【化4】 本発明化合物(I-2)は、図7の反応式BAのように、ア
ミン(XIX)とカルボン酸(XX)から化合物(XXI)を経由して
合成することができる。本反応の第1段階目は、前記反
応式AFの第1段階のように公知のアミド形成反応を用
いることができる。また、第2段階目の反応は、反応式
AAの第3段階目における分子内縮合反応に準じて行う
ことができる。
【0038】また、本発明化合物(I-2)は、図8の反応
式BBのようにしても合成することができる。反応式B
Bにおいては、まずアミドカルボン酸(XXII)をその分子
内縮合した化合物(XXIII)とする。ついでこれをアミン
(XXIV)と反応させ、生成した化合物(XXV)を分子内縮合
させて、化合物(XXVI)とする。この化合物(XXVI)とアミ
ン(IX)を反応させることにより本発明化合物(I-2)が得
られる。
【0039】反応式BBの第1〜第3段階の反応は、反
応式AAに準じて行うことができる。反応式BBの第4
段階の反応は、反応式ABの第3段階の反応に準じて行
うこことができる。また、本発明化合物(I-2)において
、Rが水素原子である化合物(I-2a)は、図9に示
す反応式BCのように、アミン(XIX)とカルボン酸(XXVI
I)から化合物(XXVIII)を経由して化合物(XXIX)を合成
し、これを脱保護反応に付すことにより合成することが
できる。
【0040】反応式BCの第1段階は、反応式AFの第
1段階のように公知のアミド形成反応により行うことが
できる。反応式BCの第2段階は、反応式AAの第3段
階の反応に準じて行うことができる。反応式BCの第3
段階の脱保護反応は、反応式ACの第3段階の反応に準
じて行うことができる。本化合物(I-2a)は、図10に示
す反応式BDのように、塩基の存在下、約1当量のハロ
ゲン化物(XIII)と反応させることにより、本発明化合物
(I-2b)とすることができ、さらに化合物(I-2b)を同様に
ハロゲン化物(XIV)と反応させることにより、本発明化
合物(I-2)が得られる。本反応は、反応式ADに準じて
行うことができる。
【0041】また、本反応式BDと同様にして、本発明
化合物(I-2a)を約2当量のハロゲン化物(XIII)と塩基の
存在下で反応させることにより、一般式(I-2)において
とR が同一である本発明化合物を得ることが出
来る。また、化合物(I-2a)を対応するジハロゲン化物と
反応させることにより、一般式(I-2)においてR、R
が一緒になって3〜7員の複素環を形成している本発
明化合物が得られる。
【0042】反応式BA、BCの原料化合物であるアミ
ン(XIX)は、図11に示す反応式BEのように、カルボ
ン酸(XXX)とアミン(XXIV)からアミド(XXXI)を合成
し、これを脱保護反応に付すことにより得ることができ
る。本反応の第1段階は、反応式AF第1段階の方法に
準じて行うことができ、また、第2段階の脱保護反応
は、反応式ACの第3段階の方法に準じて行うことがで
きる。反応式BBの原料化合物であるカルボン酸(XXII)
は、図12に示す反応式BFのように、カルボン酸(XXX
II)と化合物(XVI)から合成することができる。本反応
は、反応式AEの方法に準じて行うことができる。
【0043】また、カルボン酸(XXII)は、図13に示す
反応式BGのように、カルボン酸(XXXII)と化合物(XVI
I)から化合物(XXXIII)を合成し、これを脱保護反応に付
すことにより合成することができる。本反応は、反応式
AFの方法に準じて行うことができる。なお、上記の各
反応式において用いられている原料化合物で、前述して
いない化合物は商業上入手可能であるか、あるいは公知
の方法を用いて対応する原料から容易に合成することが
できる。
【0044】本発明で提供されるキナゾリノン誘導体
(I)は、必要に応じて酸付加塩とすることができる。酸
付加塩としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン
酸等の無機酸との塩、酢酸、プロピオン酸、クエン酸、
乳酸、シュウ酸、マレイン酸、フマル酸、コハク酸、酒
石酸、メタンスルホン酸等の有機酸との塩が挙げられ
る。これらの塩は通常の方法により容易に製造すること
が出来る。本発明にかかるキナゾリノン誘導体は、その
作用機作は明らかではないが、優れた発毛促進効果、育
毛効果を有する。よって、これを頭皮に塗布することに
より、脱毛の治療・改善、脱毛の予防をはかることがで
きる。
【0045】本発明のキナゾリノン誘導体は、いわゆる
男性型脱毛症や男性ホルモン性脱毛といわれるうす毛や
脱毛の他、円形脱毛症、粃糠性脱毛症、脂漏性脱毛症等
の病的脱毛症に適用することができる。本発明のキナゾ
リノン誘導体の使用量としては、性別、年齢、脱毛やう
す毛等の症状の程度等によって適宜決定されるべきもの
であるが、通常、0.01〜20mg/cmを成人一
人当たり一日一回または数回に分けて頭皮に塗布する。
【0046】また、本発明のキナゾリノン誘導体を発毛
促進、育毛促進、脱毛予防等の養毛効果を目的とした医
薬品、医薬部外品あるいは化粧品に用いる場合、その剤
型は本発明の効果を発揮できる剤型であれば任意に選択
することができ、例えば、トニック、ローション、乳
液、クリーム、軟膏、ジェル、スプレー、ムース等が挙
げられる。
【0047】そして、これらの製剤中には本発明にかか
るキナゾリノン誘導体の他に、医薬品、医薬部外品、化
粧品の分野で通常養毛剤に配合可能な成分を配合するこ
とができる。例えば、薬効成分としては、血行促進作用
を有する薬剤として、センブリエキス、ビタミンE及び
その誘導体、ニコチン酸ベンジルエステル等のニコチン
酸エステル類などが挙げられる。局所刺激作用により血
液循環を促進する薬剤としてはトウガラシチンキ、カン
タリスチンキ、カンフル、ノニル酸ワニリルアミド等が
挙げられる。毛包賦活作用を有する薬剤としては、ヒノ
キチオール、プラセンタエキス、感光素、パントテン酸
及びその誘導体等が挙げられる。抗男性ホルモン作用を
有する薬剤としては、エストラジオール、エストロン等
のホルモン剤などが挙げられる。抗脂漏作用を有する薬
剤としてイオウ、チオキソロン、ビタミンB等が挙げ
られる。
【0048】その他、フケの発生を防止するために角質
溶解作用、殺菌作用を有するサリチル酸、レゾルシン等
が挙げられ、頭皮の炎症を防止するためにグリチルリチ
ン酸及びその誘導体、メントール等が、さらには、毛包
への栄養補給、酵素活性の賦活のためにセリン、メチオ
ニン、アルギニン等のアミノ酸類、ビオチン等のビタミ
ン類、生薬エキス等が挙げられる。
【0049】また、アルテア、ヨクイニン、ペパーミン
ト、ヨウテイ、トウガラシ、アロエ、クコ、ヨモギ、イ
ネ、マンケイシ、マンネンロウ、コッサイホ、エニシ
ダ、リンドウ、タンジン、ヘチマ、キキョウ、マツ、ク
ジン、トウキ、ベニバナ、メギ、ビンロウジ、ユーカ
リ、カゴソウ、モクツウ、ゴシツ、サイコ、チャ、カン
ゾウ、ホップ、キク、セネガ、ゴマ、センキュウ、カシ
ュウ、カッコン、マイカイカ、サフラン、ローズマリ
ー、ジオウ、ゼニアオイ等の植物抽出物を配合すること
もできる。
【0050】また、アルコキシカルボニルピリジンN-オ
キシド、塩化カルプロニウム、アセチルコリン誘導体等
の血管拡張剤;セファランチン等の皮膚機能亢進剤;ヘ
キサクロロフェン、ベンザルコニウムクロリド、セチル
ピリジニウムクロリド、ウンデシレン酸、トリクロロカ
ルバニド、ビチオノール等の抗菌剤;亜鉛及びその誘導
体;乳酸又はそのアルキルエステル;クエン酸等の有機
酸類;トラネキサム酸等のプロテアーゼ阻害剤等を配合
することもできる。
【0051】また、エタノール、イソプロピルアルコー
ル等のアルコール類;グリセリン、プロピレングリコー
ル、ポリエチレングリコール等の多価アルコール類;高
級脂肪酸、高級アルコール、炭化水素油、天然油脂、エ
ステル油、シリコーン油等の油分;界面活性剤;香料;
キレート剤;1,3-ブチレングリコール、ヒアルロン酸及
びその誘導体、マルチトール、アテロコラーゲン、乳酸
ナトリウム等の保湿剤;マルメロ粘質物、カルボキシビ
ニルポリマー、キサンタンガム等の増粘剤;酸化防止
剤;紫外線吸収剤;色素;水;安定化剤等、通常養毛料
に配合される成分を本発明の効果を損なわない範囲で配
合することができる。
【0052】以下に、具体例を挙げて本発明を説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。発毛試験 1)試験方法 発毛試験は、毛周期の休止期にあるC3H / HeNCrjマウス
を用い、小川らの方法(ノーマル アンド アブノーマル
エピダーマル ディファレンシェーション Normal and
Abnormal Epidermal Differentiation、M. Seiji およ
び I. A. Bernstein 編集、159〜170頁、1982年、東大
出版)により行った。
【0053】すなわち、マウスを1群10匹とし、バリ
カンおよびシェーバーでマウスの背部を3×4cm剃毛
し、エタノール(陰性対照)および各被験化合物のエタ
ノール溶液を1日1回、0.1 mlずつ塗布した。各被験化
合物の発毛効果は、マウス背部の発毛部分の面積を測定
し、剃毛部分の面積に対する発毛部分の面積比を毛再生
面積率(%)として評価した。
【0054】2)結果 下記被験化合物による18日後の毛再生面積率を表1に
示す。 化合物1:3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘプタ
デシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン
【化5】
【0055】化合物2:3-[3-(ジメチルアミノ)プロピ
ル]-2-ヘプタデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 一塩
酸塩
【化6】
【0056】化合物3:3-[3-(ジメチルアミノ)プロピ
ル]-2-ヘプタデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 二塩
酸塩
【化7】
【0057】化合物4:3-[3-(ジメチルアミノ)プロピ
ル]-2-トリデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン
【化8】
【0058】化合物7:3-[3-(ジメチルアミノ)プロピ
ル]-2-ヘニコシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 一塩酸
【化9】
【0059】
【表1】 化合物 化合物濃度(w/v%) 毛再生面積率(%) 無添加(陰性対照) - 0 化合物1 0.1 100 化合物2 0.1 100 化合物3 0.1 55 化合物4 0.1 66 化合物7 0.2 83
【0060】上記の表1から明らかなように、本発明に
係るキナゾリノン誘導体及びその薬理的に許容される塩
は、優れた発毛促進、育毛効果を示した。
【0061】
【実施例】以下、本発明にかかる実施例及び配合例につ
いて説明するが、本発明はこれらに限定されるものでは
ない。 実施例1−1 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘプタデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン(化合物1)
【0062】1)2-(オクタデカノイルアミノ)安息香酸
エチル アントラニル酸エチル(2.00 g)の塩化メチレン溶液(20
ml)に、トリエチルアミン(1.86 ml)及び塩化オクタデカ
ノイル(3.67 g)を加え、室温で30分間撹拌した。反応
液をクロロホルムで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム、
水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し、無
色結晶の標題化合物(5.45 g)を得た。
【0063】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=7.3
Hz), 1.2-1.45 (28H, m), 1.42 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.
75 (2H, quintet, J=7.3 Hz), 2.43 (2H, t, J=7.3 H
z), 4.38 (2H, q, J=7.3 Hz), 7.06 (1H, m), 7.53 (1
H, m), 8.04 (1H, dd, J=7.8, 1.5 Hz), 8.74 (1H, d,
J=8.3 Hz), 11.10 (1H, brs).
【0064】2)2-(オクタデカノイルアミノ)安息香酸 2-(オクタデカノイルアミノ)安息香酸エチル(1.00 g)の
エタノール溶液(10 ml)に水酸化ナトリウム溶液(NaOH
0.14 g / 水 2 ml)を加え、室温で4時間撹拌した。反
応液を濃縮して得られた残渣に酢酸エチルを加え、希塩
酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸ナトリウム
で乾燥後濃縮した。残渣をヘキサン-酢酸エチル混液を
用いて再結晶し、無色結晶の標題化合物(0.85 g)を得
た。
【0065】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.2-1.45 (28H, m), 1.76 (2H, quintet, J=7.3 H
z), 2.48 (2H, t, J=7.3 Hz), 7.12 (1H, m), 7.60 (1
H, m), 8.12 (1H, m), 8.77 (1H, d, J=8.3 Hz), 10.90
(1H, brs).
【0066】3)3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-
ヘプタデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 2-(オクタデカノイルアミノ)安息香酸(0.85 g)の塩化メ
チレン懸濁液(10 ml)にトリエチルアミン(0.44 ml)と塩
化ジフェニルホスフィン酸(0.48 ml)を加えた。0℃で
3時間撹拌後、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミン(0.
33 ml)を加え室温で44時間撹拌した。反応液をクロロ
ホルムで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム、水で順次洗
浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル20 g、ク
ロロホルム-メタノール)にて精製することにより、無
色結晶のN-[2-[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバ
モイル]フェニル]オクタデカンアミド(0.53 g)及び無色
結晶の標題化合物(0.37 g)を得た。
【0067】N-[2-[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カ
ルバモイル]フェニル]オクタデカンアミド1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8 Hz), 1.2-1.4
5 (28H, m), 1.7-1.85(4H, m), 2.30 (6H, s), 2.40 (2
H, t, J=7.6 Hz), 2.52 (2H, t, J=5.6 Hz),3.52 (2H,
m), 7.01 (1H, m), 7.39-7.44 (2H, m), 8.64 (1H, d,
J=8.3 Hz), 8.91 (1H, brs), 11.58 (1H, brs).
【0068】3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘプ
タデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン1 H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.6 Hz), 1.2-1.4
(26H, m), 1.46 (2H,m), 1.84 (2H, m), 1.90 (2H,
m), 2.26 (6H, s), 2.40 (2H, t, J=6.8 Hz), 2.85 (2
H, t, J=7.8 Hz), 4.15 (2H, t, J=7.8 Hz), 7.42 (1H,
m), 7.62 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.70 (1H, m), 8.24 (1
H, d, J=8.3 Hz).
【0069】実施例1−2 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘプタデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン(化合物1) 1)2-(オクタデカノイルアミノ)安息香酸 ステアリン酸(853 mg)の塩化メチレン懸濁液(8.5 ml)に
トリエチルアミン(0.46 ml)を加え、次いで氷冷下、ク
ロロ炭酸エチル(0.32 ml)を滴下した。0℃で1時間撹
拌後、アントラニル酸(411 mg)とトリエチルアミン(0.4
2 ml)の塩化メチレン混液(2 ml)を滴下し、45℃で1
6時間撹拌した。反応液をクロロホルムで希釈し、水、
飽和食塩水で順次洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後
濃縮した。残渣をヘキサン-酢酸エチル混液を用いて再
結晶し、無色結晶の標題化合物(1.107 g)を得た。 本品
は、TLC及び1H-NMRの比較により、実施例1−1の2)
で得られた標題化合物と同定された。
【0070】2)3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-
ヘプタデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 2-(オクタデカノイルアミノ)安息香酸(404 mg)の塩化メ
チレン懸濁液(5 ml)にトリエチルアミン(0.14 ml)を加
え、次いで氷冷下、塩化ジフェニルホスフィン酸(0.19
ml)を加えた。0℃で3時間撹拌後、N,N-ジメチル-1,3-
プロパンジアミン(0.14 ml)を加え室温で13時間、次
いで50℃で24時間撹拌した。反応液を酢酸エチルで
希釈し、水、飽和炭酸水素ナトリウム、飽和食塩水で順
次洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後濃縮した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル35
g、クロロホルム-メタノール)にて精製することによ
り、無色結晶のN-[2-[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]
カルバモイル]フェニル]オクタデカンアミド(87 mg)及
び無色結晶の標題化合物(203 mg)を得た。これらはTLC
及び1H-NMRの比較により、実施例1−1の3)で得られ
たN-[2-[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイ
ル]フェニル]オクタデカンアミド及び標題化合物とそれ
ぞれ同定された。
【0071】実施例1−3 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘプタデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン(化合物1) 実施例1−1の3)あるいは実施例1−2の2)で得ら
れたN-[2-[N-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]カルバモイ
ル]フェニル]オクタデカンアミド(211 mg)にトルエン(5
ml)を加え、130℃で23時間還流撹拌した。反応液
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル25
g、クロロホルム-メタノール)にて精製することによ
り、無色結晶の標題化合物(116 mg)を得た。本品は、TL
C及び1H-NMRの比較により、実施例1−1の3)で得ら
れた標題化合物と同定された。併せて、原料(39 mg)を
回収した。
【0072】実施例1−4 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘプタデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン(化合物1) 1)2-ヘプタデシル-4H-3,1-ベンズオキサジン-4-オン ステアリン酸(853 mg)の塩化メチレン懸濁液(8.5 ml)に
トリエチルアミン(0.46 ml)を加え、次いで氷冷下、ク
ロロ炭酸エチル(0.32 ml)を滴下した。0℃で1時間撹
拌後、アントラニル酸(411 mg)とトリエチルアミン(0.4
2 ml)の塩化メチレン混液(2 ml)を滴下し、45℃で1
6時間撹拌した。反応液を氷冷後、トリエチルアミン
(0.46 ml)とクロロ炭酸エチル(0.32 ml)を滴下し、0℃
で1時間、次いで室温で1.5時間撹拌した。反応液を濃
縮後、残渣に酢酸エチルを加え、水で洗浄、希塩酸で中
和、次いで飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後濃縮し、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル35 g、クロロホルム-メ
タノール)に付し、無色結晶の標題化合物(966 mg)を得
た。
【0073】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.2-1.45 (28H, m), 1.83 (2H,quintet, J=7.8 H
z), 2.68 (2H, t, J=7.8 Hz), 7.50 (1H, ddd, J=7.8,
7.3,1.0 Hz), 7.56 (1H, d, J=8.3 Hz), 7.79 (1H, dd
d, J=8.3, 7.3, 1.5 Hz), 8.19 (1H, dd, J=7.8, 1.5 H
z).
【0074】2)3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-
ヘプタデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 2-ヘプタデシル-4H-3,1-ベンズオキサジン-4-オン(385
mg)にN,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミン(0.14 ml)を
加え70℃で2時間、次いで130℃で3時間撹拌し
た。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル25 g、クロロホルム-メタノール)に付
し、無色結晶の標題化合物(368 mg)を得た。本品は、TL
C及び1H-NMRの比較により、実施例1−1の3)で得ら
れた標題化合物と同定された。
【0075】実施例2 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘプタデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン 一塩酸塩(化合物2) 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘプタデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン(335 mg)の酢酸エチル溶液(3 m
l)に、氷冷下、4N塩酸-酢酸エチル溶液(0.19 ml)を滴下
した。0℃で30分間撹拌後、析出した結晶を吸引濾取
し、酢酸エチルで洗浄、次いで乾燥することにより無色
結晶の標題化合物(336 mg)を得た。
【0076】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.2-1.4 (26H, m), 1.48 (2H,m), 1.85 (2H, quint
et, J=7.8 Hz), 2.38 (2H, m), 2.82 (6H, s), 2.84 (2
H,t, J=7.8 Hz), 3.17 (2H, t, J=8.1 Hz), 4.25 (2H,
t, J=6.8 Hz), 7.45 (1H,m), 7.66 (1H, d, J=7.8 Hz),
7.74 (1H, m), 8.19 (1H, dd, J=8.3, 1.5 Hz),12.75
(1H, brs).
【0077】実施例3 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘプタデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン 二塩酸塩(化合物3) 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘプタデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン(282 mg)の酢酸エチル溶液(3 m
l)に、氷冷下、4N塩酸-酢酸エチル溶液(0.32 ml)を滴下
した。0℃で30分間撹拌後、析出した結晶を吸引濾取
し、酢酸エチルで洗浄、次いで乾燥することにより無色
結晶の標題化合物(306 mg)を得た。
【0078】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.7 H
z), 1.2-1.4 (26H, m), 1.50 (2H,m), 1.85 (2H, m),
2.56 (2H, m), 2.87 (3H, s), 2.89 (3H, s), 3.28 (4
H, m), 4.39 (2H, t, J=6.7 Hz), 7.59 (1H, m), 7.83
(1H, m), 8.10 (1H, brd), 8.24 (1H, d, J=8.2 Hz).
【0079】実施例4 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-トリデシル-3-ヒド
ロキナゾリン-4-オン(化合物4) 1)2-トリデシル-4H-3,1-ベンズオキサジン-4-オン アントラニル酸(823 mg)の塩化メチレン懸濁液(20 ml)
にトリエチルアミン(1.76 ml)を加え、氷冷後、塩化ミ
リストイル(1.63 ml)を滴下した。反応液を室温で2.5時
間撹拌後、氷冷し、トリエチルアミン(0.92 ml)とクロ
ロ炭酸エチル(0.63 ml)を順次滴下した。0℃で1時
間、次いで室温で1.5時間撹拌後、反応液を濃縮した。
残渣に酢酸エチルを加え、水で洗浄、希塩酸で中和、次
いで飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル60 g、クロロホルム-ヘキサ
ン)に付し、無色結晶の標題化合物(1.663 g)を得た。
【0080】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.2-1.45 (20H, m), 1.83 (2H,quintet, J=7.8 H
z), 2.68 (2H, t, J=7.8 Hz), 7.50 (1H, m), 7.56 (1
H, d,J=8.3 Hz), 7.79 (1H, m), 8.19 (1H, dd, J=8.3,
1.5 Hz).
【0081】2)3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-
トリデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 2-トリデシル-4H-3,1-ベンズオキサジン-4-オン(817 m
g)にN,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミン(0.34 ml)を加
え70℃で2時間、次いで140℃で21時間撹拌し
た。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル35 g、クロロホルム-メタノール)に付
し、無色固体の標題化合物(746 mg)を得た。
【0082】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.2-1.4 (18H, m), 1.46 (2H,m), 1.84 (2H, m),
1.90 (2H, m), 2.25 (6H, s), 2.39 (2H, t, J=6.8 H
z), 2.85 (2H, t, J=8.1 Hz), 4.15 (2H, t, J=7.8 H
z), 7.42 (1H, m), 7.62 (1H, d,J=8.3 Hz), 7.70 (1H,
m), 8.24 (1H, dd, J=8.3, 1.5 Hz).
【0083】実施例5 2-ヘプタデシル-3-(3-モルホリノプロピル)-3-ヒドロキ
ナゾリン-4-オン(化合物5)
【化10】 2-ヘプタデシル-4H-3,1-ベンズオキサジン-4-オン(1.50
0 g)にN-(3-アミノプロピル)モルホリン(0.63 ml)を加
え70℃で2時間、次いで130℃で21時間撹拌し
た。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(シリカゲル50 g、クロロホルム-酢酸エチル)に付
し、無色固体の標題化合物(1.137 g)を得た。
【0084】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.2-1.4 (26H, m), 1.47 (2H,m), 1.83 (2H, m),
1.93 (2H, m), 2.45 (6H, m), 2.85 (2H, t, J=7.8 H
z), 3.69 (4H, m), 4.17 (2H, t, J=7.6 Hz), 7.42 (1
H, m), 7.62 (1H, dd, J=7.8, 1.0 Hz), 7.71 (1H, m),
8.23 (1H, dd, J=8.1, 1.0 Hz).
【0085】実施例6 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘニコシル-3-ヒド
ロキナゾリン-4-オン(化合物6)
【化11】
【0086】1)2-ヘニコシル-4H-3,1-ベンゾオキサジ
ン-4-オン ベヘン酸(3.51 g)の塩化メチレン懸濁液(35 ml)にトリ
エチルアミン(1.58 ml)を加え、次いで氷冷下、クロロ
炭酸エチル(1.08 ml)を滴下した。0℃で1.5時間撹拌
後、アントラニル酸(1.42 g)とトリエチルアミン(1.44
ml)の塩化メチレン混液(7 ml)を滴下し、0℃で3 時間
撹拌後、室温で15時間撹拌した。反応液を氷冷後、ト
リエチルアミン(1.58 ml)とクロロ炭酸エチル(1.08 ml)
を滴下し、0℃で1時間、次いで室温で2.5時間撹拌し
た。反応液を濃縮後、残渣にクロロホルムを加え、水、
飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥後濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル100 g、ヘキサン-クロロホルム)
に付し、無色固体の標題化合物(3.39 g)を得た。
【0087】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.1-1.4 (34H, m), 1.41 (2H,m), 1.83 (2H, quint
et, J=7.8 Hz), 2.68 (2H, t, J=7.8 Hz), 7.50 (1H, d
dd,J=7.8, 7.3, 1.0 Hz), 7.56 (1H, d, J=8.3 Hz), 7.
79 (1H, ddd, J=8.3, 7.3,1.5 Hz), 8.19 (1H, dd, J=
7.8, 1.5 Hz).
【0088】2)3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-
ヘニコシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 2-ヘニコシル-4H-3,1-ベンゾオキサジン-4-オン(1.38
g)にN,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミン(0.44 ml)を加
え70℃で2.5時間、次いで130℃で20時間撹拌し
た。反応混合物に酢酸エチルを加え、飽和食塩水で洗浄
した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル50 g、クロロホルム-メタノール)に付し、淡黄
色固体の標題化合物(1.23 g)を得た。
【0089】1H-NMR (CDCl3) δ: 0.88 (3H, t, J=6.8
Hz), 1.1-1.4 (34H, m), 1.46 (2H,m), 1.84 (2H, quin
tet, J=7.8 Hz), 1.90 (2H, dd, J=7.8, 6.8 Hz), 2.25
(6H, s), 2.39 (2H, t, J=6.8 Hz), 2.86 (2H, t, J=
7.8 Hz), 4.15 (2H, t, J=7.8 Hz), 7.42 (1H, m), 7.6
2 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.70 (1H, m), 8.24 (1H, d,J=
7.8 Hz).
【0090】実施例7 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘニコシル-3-ヒド
ロキナゾリン-4-オン一塩酸塩(化合物7) 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘニコシル-3-ヒド
ロキナゾリン-4-オン(1.10 g)の酢酸エチル溶液(11 ml)
に、氷冷下、4N塩酸-酢酸エチル溶液(0.57 ml)を滴下し
た。0℃で20分間撹拌後、濃縮した。残渣をエタノー
ル-酢酸エチル混液を用いて再結晶し、無色結晶の標題
化合物(1.03 g)を得た。
【0091】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.1-1.4 (34H, m), 1.48 (2H,m), 1.85 (2H, quint
et, J=7.8 Hz), 2.38 (2H, dd, J=8.3, 7.3 Hz), 2.83
(8H, m), 3.18 (2H, t, J=8.3 Hz), 4.25 (2H, t, J=7.
3 Hz), 7.45 (1H, m), 7.66(1H, d, J=7.8 Hz), 7.74
(1H, m), 8.19 (1H, m), 12.78 (1H, brs).
【0092】実施例8 2-ヘプタデシル-8-メトキシ-3-[2-(1-ピロリジニル)エ
チル]-3-ヒドロキナゾリン-4-オン(化合物8)
【化12】
【0093】1)2-ヘプタデシル-8-メトキシ-4H-3,1-
ベンゾオキサジン-4-オン 2-アミノ-3-メトキシ安息香酸(3.00 g)の塩化メチレン
懸濁液(30 ml)にトリエチルアミン(5.30 ml)を加え、氷
冷後、塩化ステアロイル(5.44 g)を滴下した。反応液を
室温で2.5時間撹拌後、氷冷し、トリエチルアミン(2.80
ml)とクロロ炭酸エチル(1.88 ml)を順次滴下した。0
℃で1時間、次いで室温で3時間撹拌後、反応液を濃縮
した。残渣にクロロホルムを加え、水、飽和食塩水で順
次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シ
リカゲル150 g、クロロホルム-ヘキサン)に付し、無色
固体の標題化合物(3.73 g)を得た。
【0094】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.2-1.5 (28H, m), 1.83 (2H,quintet, J=7.8 Hz),
2.74 (2H, t, J=7.8 Hz), 4.01 (3H, s), 7.27 (1H, d
d,J=8.3, 1.5 Hz), 7.43 (1H, t, J=8.3 Hz), 7.78 (1
H, dd, J=8.3, 1.5 Hz).
【0095】2)2-ヘプタデシル-8-メトキシ-3-[2-(1-
ピロリジニル)エチル]-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 2-ヘプタデシル-8-メトキシ-4H-3,1-ベンゾオキサジン-
4-オン(2.62 g)に1-(2-アミノエチル)ピロリジン(0.88
ml)を加え130℃で3時間撹拌した。反応混合物に酢
酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル75 g、
クロロホルム-メタノール)に付し、無色固体の標題化
合物(2.92g)を得た。
【0096】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.2-1.4 (26H, m), 1.45 (2H,m), 1.7-1.9 (6H,
m), 2.63 (4H, m), 2.78 (2H, t, J=7.8 Hz), 2.92 (2
H, t,J=7.8 Hz), 4.00 (3H, s), 4.27 (2H, t, J=7.8 H
z), 7.15 (1H, dd, J=7.8, 1.0 Hz), 7.35 (1H, t, J=
7.8 Hz), 7.83 (1H, dd, J=7.8, 1.0 Hz).
【0097】実施例9 2-ヘプタデシル-8-メトキシ-3-[2-(1-ピロリジニル)エ
チル]-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 一塩酸塩(化合物
9)
【化13】 2-ヘプタデシル-8-メトキシ-3-[2-(1-ピロリジニル)エ
チル]-3-ヒドロキナゾリン-4-オン(2.51 g)の酢酸エチ
ル溶液(25 ml)に、氷冷下、4N塩酸-酢酸エチル溶液(1.3
6 ml)を滴下した。0℃で20分間撹拌後、濃縮した。
残渣をエタノール-酢酸エチル混液を用いて再結晶し、
無色結晶の標題化合物(2.18 g)を得た。
【0098】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.1-1.4 (26H, m), 1.56 (2H,quintet, J=7.8 Hz),
1.84 (2H, quintet, J=7.8 Hz), 2.12 (2H, m), 2.23
(2H, m), 2.98 (2H, m), 3.07 (2H, t, J=7.8 Hz), 3.3
3 (2H, m), 3.86 (2H, m),4.01 (3H, s), 4.73 (2H, t,
J=7.8 Hz), 7.20 (1H, dd, J=7.8, 1.0 Hz), 7.39(1H,
t, J=7.8 Hz), 7.76 (1H, dd, J=7.8, 1.0 Hz), 13.24
(1H, brs).
【0099】実施例10 3-[2-(ジイソプロピルアミノ)エチル]-2-ヘプタデシル-
7-ニトロ-3-ヒドロキナゾリン-4-オン(化合物10)
【化14】
【0100】1)2-ヘプタデシル-7-ニトロ-4H-3,1-ベ
ンゾオキサジン-4-オン 4-ニトロアントラニル酸(3.00 g)の塩化メチレン懸濁液
(30 ml)にトリエチルアミン(4.85 ml)を加え、氷冷後、
塩化ステアロイル(4.99 g)を滴下した。反応液を室温で
3.25時間撹拌後、氷冷し、トリエチルアミン(2.55 ml)
とクロロ炭酸エチル(1.74 ml)を順次滴下した。0℃で
1時間、次いで室温で3時間撹拌後、反応液を濃縮し
た。残渣にクロロホルムを加え、水、飽和食塩水で順次
洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリ
カゲル200 g、クロロホルム-ヘキサン)に付し、無色固
体の標題化合物(3.62 g)を得た。
【0101】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.2-1.5 (28H, m), 1.84 (2H,quintet, J=7.6 Hz),
2.73 (2H, t, J=7.6 Hz), 8.27 (1H, dd, J=8.8, 2.0
Hz), 8.37 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.40 (1H, d, J=2.0 H
z).
【0102】2)3-[2-(ジイソプロピルアミノ)エチル]
-2-ヘプタデシル-7-ニトロ-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 2-ヘプタデシル-7-ニトロ-4H-3,1-ベンゾオキサジン-4-
オン(2.60 g)にN,N-ジイソプロピルエチレンジアミン
(1.16 ml)を加え130℃で18時間撹拌した。反応混
合物に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル100 g、クロロホルム-メタノール)に付し、黄色固体
の標題化合物(2.96 g)を得た。
【0103】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.00 (12H, d, J=6.4 Hz), 1.2-1.4 (26H, m), 1.4
7 (2H, m), 1.85 (2H, quintet, J=7.8 Hz), 2.76 (2H,
t,J=6.8 Hz), 2.95 (2H, t, J=7.8 Hz), 3.04 (2H, se
ptet, J=6.4 Hz), 4.08 (2H, t, J=6.8 Hz), 8.17 (1H,
dd, J=8.3, 2.0 Hz), 8.39 (1H, d, J=8.3 Hz), 8.48
(1H, d, J=2.0 Hz).
【0104】実施例11 3-[2-(ジイソプロピルアミノ)エチル]-2-ヘプタデシル-
7-ニトロ-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 一塩酸塩(化合
物11)
【化15】 3-[2-(ジイソプロピルアミノ)エチル]-2-ヘプタデシル-
7-ニトロ-3-ヒドロキナゾリン-4-オン(2.44 g)の酢酸エ
チル溶液(25 ml)に、氷冷下、4N塩酸-酢酸エチル溶液
(1.20 ml)を滴下した。室温で30分間撹拌後、濃縮し
た。残渣をエタノール-酢酸エチル混液を用いて再結晶
し、淡黄色結晶の標題化合物(2.09 g)を得た。
【0105】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.2-1.4 (26H, m), 1.4-1.6 (8H, m), 1.65 (6H,
d, J=6.8 Hz), 1.90 (2H, quintet, J=7.6 Hz), 3.03
(2H, t, J=7.6 Hz), 3.23 (2H, m), 3.77 (2H, m), ,
4.91 (2H, m), 8.20 (1H, dd, J=8.8, 2.0 Hz), 8.36
(1H, d, J=8.8 Hz), 8.49 (1H, d, J=2.5 Hz), 12.32
(1H, brs).
【0106】実施例12 7-アミノ-3-[2-(ジイソプロピルアミノ)エチル]-2-ヘプ
タデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン(化合物12)
【化16】 3-[2-(ジイソプロピルアミノ)エチル]-2-ヘプタデシル-
7-ニトロ-3-ヒドロキナゾリン-4-オン(500 mg)の酢酸エ
チル溶液(5 ml)に10%パラジウム-炭素(105 mg)を加え、
水素雰囲気下室温で2.5時間撹拌した。反応混合物をセ
ライト(商品名)を通して濾過し、濾液を濃縮してオレ
ンジ色固体の標題化合物(467 mg)を得た。
【0107】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.03 (12H, d, J=6.8 Hz), 1.2-1.4 (26H, m), 1.4
4 (2H, m), 1.63 (2H, quintet, J=7.8 Hz), 2.71 (2H,
t,J=7.3 Hz), 2.85 (2H, t, J=7.8 Hz), 3.04 (2H, se
ptet, J=6.8 Hz), 4.01 (2H, t, J=7.3 Hz), 4.13 (2H,
s), 6.72 (1H, dd, J=8.3, 2.0 Hz), 6.73 (1H, d,J=
2.0 Hz), 8.03 (1H, d, J=8.3 Hz).
【0108】実施例13 7-アミノ-3-[2-(ジイソプロピルアミノ)エチル]-2-ヘプ
タデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 一塩酸塩(化合
物13)
【化17】 7-アミノ-3-[2-(ジイソプロピルアミノ)エチル]-2-ヘプ
タデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン(455 mg)の酢酸エ
チル溶液(5 ml)に、氷冷下、4N塩酸-酢酸エチル溶液(0.
23 ml)を滴下した。0℃で20分間撹拌後、濃縮した。
残渣をエタノール-酢酸エチル混液を用いて再結晶し、
無色結晶の標題化合物(363 mg)を得た。
【0109】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.2-1.4 (26H, m), 1.4-1.6 (8H, m), 1.63 (2H,
d, J=6.3 Hz), 1.85 (2H, quintet, J=7.8 Hz), 2.91
(2H, t, J=7.8 Hz), 3.20 (2H, m), 3.74 (2H, m), 4.2
7 (2H, s), 4.79 (2H, m), 6.75 (1H, dd, J=8.3, 2.0
Hz), 6.77 (1H, d, J=2.0 Hz), 7.97 (1H, d, J=8.3 H
z), 12.10 (1H, brs).
【0110】実施例14 3-デシル-2-[3-(ジブチルアミノ)プロピル]-3-ヒドロキ
ナゾリン-4-オン(化合物14)
【化18】
【0111】1)2-(3-クロロプロピル)-4H-3,1-ベンゾ
オキサジン-4-オン アントラニル酸(3.52 g)の塩化メチレン懸濁液(35 ml)
にトリエチルアミン(7.60 ml)を加え、氷冷後、塩化4-
クロロブチリル(3.62 g)を滴下した。反応液を室温で3
時間撹拌後、氷冷し、トリエチルアミン(4.00 ml)とク
ロロ炭酸エチル(2.70 ml)を順次滴下した。0℃で1時
間、次いで室温で3時間撹拌した。反応液にクロロホル
ムを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(シリカゲル125 g、クロロ
ホルム-ヘキサン)に付し、黄色固体の標題化合物(4.00
g)を得た。
【0112】1H-NMR (CDCl3) δ:2.32 (2H, dt, J=7.3,
6.3 Hz), 2.89 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.71(2H, t, J=6.
3 Hz), 7.51 (1H, dd, J=8.3, 7.8 Hz), 7.57 (1H, d,
J=8.3 Hz), 7.80 (1H, ddd, J=8.3, 7.8, 1.5 Hz), 8.2
0 (1H, dd, J=7.8, 1.5 Hz).
【0113】2)2-[(4-クロロブタノイル)アミノ]-N-
デシルベンズアミド 2-(3-クロロプロピル)-4H-3,1-ベンゾオキサジン-4-オ
ン(0.50 g)にn-デシルアミン(0.45 ml)を加え、40℃
で45分間撹拌した。反応混合物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(シリカゲル50 g、クロロホルム)に
付し、淡黄色固体の標題化合物(0.59 g)を得た。
【0114】1H-NMR (CDCl3) δ:0.88 (3H, t, J=6.8 H
z), 1.2-1.5 (14H, m), 1.63 (2H,m), 2.20 (2H, dt, J
=7.3, 6.3 Hz), 2.60 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.43 (2H,
q, J=6.6 Hz), 3.65 (2H, t, J=6.3 Hz), 6.22 (1H,
m), 7.07 (1H, td, J=7.8, 1.0Hz), 7.4-7.5(2H, m),
8.58 (1H, d, J=8.3 Hz), 11.15 (1H, brs).
【0115】3)3-デシル-2-[3-(ジブチルアミノ)プロ
ピル]-3-ヒドロキナゾリン-4-オン 2-[(4-クロロブタノイル)アミノ]-N-デシルベンズアミ
ド(0.29 g)にジ-n-ブチルアミン(0.26 ml)を加え、50
℃で1.5時間、次いで70℃で90時間、さらに130
℃で22時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチルを加
え、飽和重曹水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥後濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル20 g、クロロ
ホルム-メタノール)に付し、標題化合物を含有する褐
色オイル(33 mg)を得た。標題化合物に起因する代表的
な物性値を示す。1 H-NMR (CDCl3) δ:2.87 (2H, t, J=7.3 Hz), 4.09 (2
H, t, J=7.8 Hz), 7.60(1H, d, J=7.8 Hz), 7.70 (1H,
m), 8.24 (1H, d, J=7.8 Hz).
【0116】 配合例1 育毛トニック キナゾリノン誘導体(化合物4) 0.5重量% ジオクタン酸ピリドキシン 0.1 パントテニルエチルエーテル 0.2 ヒノキチオール 0.05 ホ゜リオキシエチレン(12)ホ゜リオキシフ゜ロヒ゜レン(6)テ゛シルテトラテ゛シル 1.0 l−メントール 0.1 殺菌剤 適 量 1,3-ブチレングリコール 3.0 エタノール 70.0 精製水 残 余
【0117】<調製方法>常温でエタノール可溶成分を
エタノールに攪拌しながら加えて溶解し、水溶性成分は
精製水に溶かして、エタノール溶液に水溶液を加えて均
一にした後、濾過した。
【0118】 配合例2 発毛促進用液剤 キナゾリノン誘導体(化合物1) 0.2重量% 塩化カルプロニウム 1.0 パントテニルエチルエーテル 0.5 塩酸ジフェンヒドラミン 0.1 ヒノキチオール 0.1 酢酸dl-α-トコフェロール 0.1 サリチル酸 0.2 l−メントール 0.2 グリチルリチン酸 0.1 dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 1.0 エタノール 70.0 精製水 残 余
【0119】<調製方法>常温でエタノール可溶成分を
エタノールに攪拌しながら加えて溶解し、水溶性成分は
精製水に溶かして、エタノール溶液に水溶液を加えて均
一にした後、濾過した。
【0120】 配合例3 ヘアートニック キナゾリノン誘導体(化合物2) 0.1重量% シャクヤク抽出物(1,3-ブチレングリコール抽出液) 0.01 ヒノキチオール 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンEアセテート 0.02 メントール 0.2 センブリエキス 1.0 サリチル酸 0.1 マイカイカ抽出物(エタノール抽出液) 0.5 プロピレングリコール 2.0 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 ホ゜リオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 75%エタノール 残 余
【0121】<調製方法>75%エタノールに各成分を
順次添加し、攪拌溶解して、ヘアートニックを得た。
【0122】 配合例4 ヘアートニック ボタンピ抽出物(エタノール抽出液) 5.0重量% キナゾリノン誘導体(化合物2) 0.05 キナゾリノン誘導体(化合物7) 0.05 ヒノキチオール 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンEアセテート 0.02 メントール 0.2 サリチル酸 0.1 カッコン抽出物(エタノール抽出液) 0.5 プロピレングリコール 2.0 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 ホ゜リオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 75%エタノール 残 余
【0123】 <調製方法> 75%エタノールに各成分を順次添加し、攪拌溶解し
て、ヘアートニックを得 た。
【0124】 配合例5 ヘアートニック キナゾリノン誘導体(化合物1) 0.05重量% 95%エタノール 50.0 グリチルリチン酸モノアンモニウム 0.05 ボタンピ抽出物(エタノール抽出液) 0.05 シャクヤク抽出物(1,3-ブチレングリコール溶液) 0.02 サフラン抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ローズマリー抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ペパーミント抽出物(エタノール抽出液) 0.02 トウキ抽出物(エタノール抽出液) 0.02 アルテア抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ジオウ抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ヨクイニン抽出物(エタノール抽出液) 0.02 ラウリル硫酸ナトリウム 0.1 N,N-シ゛メチル-2-テ゛シルテトラテ゛シルアミンオキシト゛ 0.5 硬化ヒマシ油エチレンオキシト゛(40モル)付加物 0.5 コハク酸 適 量 香料及び色素 適 量 精製水 残 余
【0125】<調製方法>配合例1に準じてヘアートニ
ックを調製した。
【0126】 配合例6 ヘアローション 95%エタノール 90.0 重量% ビタミンEアセテート 0.05 キナゾリノン誘導体(化合物2) 0.01 ラウリル硫酸ナトリウム 0.06 プロピレングリコール 0.1 硬化ヒマシ油エチレンオキシト゛(40モル)付加物 0.5 乳酸 適 量 乳酸ナトリウム 適 量 香料及び色素 適 量 精製水 残 余
【0127】<調製方法>95%エタノールに硬化ヒマ
シ油エチレンオキシド(40モル)付加物および香料を
溶解させ、これに精製水を添加後、他の成分を添加し、
攪拌溶解して透明液状のローションを得た。
【0128】 配合例7 ヘアートニック キナゾリノン誘導体(化合物7) 0.1重量% ヒノキチオール 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンEアセテート 0.02 メントール 0.2 センブリエキス 1.0 サリチル酸 0.1 プロピレングリコール 2.0 ホ゜リオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 75%エタノール 残 余
【0129】<調製方法>75%エタノールに各成分を
順次添加し、攪拌溶解して、ヘアートニックを得た。
【0130】 配合例8 ヘアートニック キナゾリノン誘導体(化合物2) 0.5重量% キナゾリノン誘導体(化合物7) 0.1 ヒノキチオール 1.0 ビタミンB6 0.2 ビタミンE 0.02 メントール 0.2 サリチル酸 0.1 プロピレングリコール 2.0 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 ホ゜リオキシエチレン(10モル)モノステアレート 2.0 70%エタノール 残 余
【0131】<調製方法>70%エタノールに各成分を
順次添加し、攪拌溶解して、ヘアートニックを得た。
【0132】 配合例9 O/W型乳液 (A相) ホ゜オキシエチレン(60モル)付加硬化ヒマシ油 2.0重量% グリセリン 10.0 ジプロピレングリコール 10.0 1,3-ブチレングリコール 4.0 キナゾリノン誘導体(化合物1) 0.1 ポリエチレングリコール1500 5.0 (B相) オクタン酸イソセチル 10.0 スクワラン 5.0 ワセリン 2.0 プロピルパラベン 2.0 (C相) カルボキシビニルポリマー1%水溶液 30.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.03 イオン交換水 8.35 (D相) イオン交換水 4.5 (E相) 水酸化カリウム 0.12 イオン交換水 残 余
【0133】<調製方法>A相およびB相をそれぞれ6
0℃で加熱溶解し、混合してホモミキサー処理し、ゲル
を調製した。このゲルにD相を徐々に添加してホモミキ
サーで分散させた。次に、このゲル分散物に、予め溶解
させたC相を添加し、さらに予め溶解させたE相を添加
してホモミキサーで乳化し、O/W型乳液を得た。
【0134】 配合例10 クリーム (A相) N,N-シ゛メチル-2-テトラテ゛シルアミンオキシト゛ 2.5重量% 流動パラフィン 5.0 セトステアリルアルコール 5.5 グリセリルモノステアレート 3.0 ホ゜リオキシエチレン(20モル)2-オクチルト゛テ゛シルエーテル 3.0 プロピルパラベン 0.3 香料 0.1 (B相) キナゾリノン誘導体(化合物2) 1.0 グリセリン 8.0 ジプロピレングリコール 20.0 ポリエチレングリコール4000 5.0 ヘキサメタリン酸ソーダ 0.005 イオン交換水 残 余
【0135】<調製方法>A相およびB相をそれぞれ加
熱溶解して混合し、ホモミキサーで乳化してクリームを
得た。
【0136】 配合例11 エアゾールスプレー (原液処方) 95%エタノール 50.0重量% グリチルリチン酸 0.1 キナゾリノン誘導体(化合物7) 0.5 センブリエキス 0.1 ラウリル硫酸ナトリウム 0.1 硬化ヒマシ油エチレンオキシト゛(40モル)付加物 0.5 乳酸 適 量 乳酸ナトリウム 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 余 (充填処方) 原液 50.0 液化石油ガス 50.0
【0137】<調製方法>原液成分を溶解して原液を調
製した。この原液を缶に充填し、バルブ装着後、ガスを
充填してエアゾールスプレーを得た。
【0138】 配合例12 シャンプー (1)ココイルメチルタウリンナトリウム 2.0重量% (2)ホ゜リオキシエチレン(8モル)オレイルアルコールエーテル 2.0 (3)ラウリン酸ジエタノールアミド 4.0 (4)エチレングリコール脂肪酸エステル 1.0 (5)グリセリン 0.2 (6)メントール 0.1 (7)キナゾリノン誘導体(化合物1) 0.1 (8)エデト酸2ナトリウム 0.1 (9)香料 適 量 (10)精製水 残 余
【0139】<調製方法>(10)を70℃に加熱し、こ
れに(1)〜(9)の成分を順次添加し、攪拌混合して
溶解後、冷却してシャンプーを得た。
【0140】 配合例13 リンス (1)ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 1.5重量% (2)ジメチルポリシロキサン(20cs) 3.0 (3)ホ゜リオキシエチレン(10モル)オレイルアルコールエーテル 1.0 (4)グリセリン 5.0 (5)キナゾリノン誘導体(化合物2) 0.5 (6)4-tert-ブチル-4'-メトキシシ゛ヘ゛ンソ゛イルメタン 適 量 (7)紫外線吸収剤 適 量 (8)精製水 残 余
【0141】<調製方法>(8)に(1)、(3)、及
び(4)を加え、70℃に加温して水相とした。その他
の成分を加熱融解して70℃に加温し、油相とした。水
相に油相を加え、乳化機により攪拌混合後、冷却してリ
ンスを得た。
【0142】 配合例14 スカルプトリートメント (原液処方) (1)流動パラフィン 27.0重量% (2)ステアリン酸 5.0 (3)セタノール 5.0 (4)ソルビタンモノオレエート 2.0 (5)ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛タンモノオレエート 3.0 (6)キナゾリノン誘導体(化合物7) 0.1 (7)1,3-ブチレングリコール 5.0 (8)防腐剤 適 量 (9)精製水 残 余 (充填処方) 原液 50.0 液化石油ガス 50.0
【0143】<調製方法>成分(5)〜(6)を成分
(1)〜(4)に溶解し、80℃に加熱して均一に溶解
した後、30℃に冷却した。これを、30℃にした成分
(7)〜(9)の混合液に添加し、攪拌混合して原液を
調製した。この原液を噴射剤とともに缶に充填し、スカ
ルプトリートメントを得た。
【0144】 配合例15 スカルプトリートメント (原液処方) (1)ヒノキチオール 0.1重量% (2)センブリエキス 1.0 (3)ビタミンB6 0.1 (4)ビタミンE 0.01 (5)メントール 0.1 (6)サリチル酸 0.001 (7)キナゾリノン誘導体(化合物2) 0.1 (8)ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛タンモノオレエート 0.1 (9)プロピレングルコール 2.0 (10)75%エタノール 残 余 (充填処方) 原液 50.0 ジメチルエーテル 50.0
【0145】<調製方法>配合例14と同様にして、ス
カルプトリートメントを得た。以下、本発明化合物なら
びにその製造方法を例示する。
【0146】化合物15 3-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-ヘプタデシル-3-ヒド
ロキナゾリン-4-オン
【化19】 実施例1−4の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロ
パンジアミンの代わりにN,N-ジメチルエチレンジアミン
を用いることにより、標題化合物を得る。
【0147】化合物16 2-ヘプタデシル-3-(3-ピペリジノプロピル)-3-ヒドロキ
ナゾリン-4-オン
【化20】 実施例1−4の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロ
パンジアミンの代わりに3-ピペリジノプロピルアミンを
用いることにより、標題化合物を得る。
【0148】化合物17 3-[3-(ジエチルアミノ)プロピル]-2-ヘプタデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン
【化21】 実施例1−4の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロ
パンジアミンの代わりにN,N-ジエチル-1,3-プロパンジ
アミンを用いることにより、標題化合物を得る。
【0149】化合物18 3-(3-アミノプロピル)-2-ヘプタデシル-3-ヒドロキナゾ
リン-4-オン 二塩酸塩
【化22】
【0150】実施例1−4の2)において、N,N-ジメチ
ル-1,3-プロパンジアミンの代わりにtert-ブチル N-(3-
アミノプロピル)カルバメートを用いることにより、3-
{3-[N-(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}-
2-ヘプタデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オンを得る。本
化合物を酢酸エチル中、塩化水素−酢酸エチル溶液を用
いて室温で脱保護反応を行うことにより、標題化合物を
得る。
【0151】化合物19 3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘプタデシル-8-メ
チル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン
【化23】
【0152】実施例1−4の1)において、アントラニ
ル酸の代わりに2-アミノ-3-メチル安息香酸を用いるこ
とにより2-ヘプタデシル-8-メチル-4H-3,1-ベンズオキ
サジン-4-オンを得る。実施例1−4の2)と同様にし
て、2-ヘプタデシル-8-メチル-4H-3,1-ベンズオキサジ
ン-4-オンと、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミンか
ら、標題化合物を得る。
【0153】化合物20 7-クロロ-3-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-2-ヘプタデ
シル-3-ヒドロキナゾリン-4-オン
【化24】
【0154】実施例1−4の1)において、アントラニ
ル酸の代わりに2-アミノ-4-クロロ安息香酸を用いるこ
とにより7-クロロ-2-ヘプタデシル-4H-3,1-ベンズオキ
サジン-4-オンを得る。実施例1−4の2)と同様にし
て、7-クロロ-2-ヘプタデシル-4H-3,1-ベンズオキサジ
ン-4-オンと、N,N-ジメチル-1,3-プロパンジアミンか
ら、標題化合物を得る。
【0155】化合物21 3-[2-(ジメチルアミノ)エチル]-2-トリデシル-3-ヒドロ
キナゾリン-4-オン
【化25】 実施例4の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりにN,N-ジメチルエチレンジアミンを用
いることにより、標題化合物を得る。
【0156】化合物22 3-(3-ピペリジノプロピル)-2-トリデシル-3-ヒドロキナ
ゾリン-4-オン
【化26】 実施例4の2)において、N,N-ジメチル-1,3-プロパン
ジアミンの代わりに3-ピペリジノプロピルアミンを用い
ることにより、標題化合物を得る。
【0157】化合物23 3-(3-アミノプロピル)-2-トリデシル-3-ヒドロキナゾリ
ン-4-オン 二塩酸塩
【化27】
【0158】実施例4の2)において、N,N-ジメチル-
1,3-プロパンジアミンの代わりにtert-ブチル N-(3-ア
ミノプロピル)カルバメートを用いることにより、3-{3-
[N-(tert-ブトキシカルボニル)アミノ]プロピル}-2-
トリデシル-3-ヒドロキナゾリン-4-オンを得る。本化合
物を酢酸エチル中、塩化水素−酢酸エチル溶液を用いて
室温で脱保護反応を行うことにより、標題化合物を得
る。
【0159】化合物24 2-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-オクタデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン
【化28】
【0160】実施例14の2)において、n-デシルアミ
ンの代わりに1-オクタデシルアミンを用いることにより
2-[(4-クロロブタノイル)アミノ]-N-オクタデシルベン
ズアミドを得る。実施例14の3)と同様にして、2-
[(4-クロロブタノイル)アミノ]-N-オクタデシルベンズ
アミドとジメチルアミン塩酸塩から標題化合物を得る。
【0161】化合物25 3-オクタデシル-2-(3-ピペリジノプロピル)-3-ヒドロキ
ナゾリン-4-オン
【化29】 実施例14の3)と同様にして、2-[(4-クロロブタノイ
ル)アミノ]-N-オクタデシルベンズアミドとピペリジン
から、標題化合物を得る。
【0162】化合物26 2-(3-モルホリノプロピル)-3-オクタデシル-3-ヒドロキ
ナゾリン-4-オン
【化30】 実施例14の3)と同様にして、2-[(4-クロロブタノイ
ル)アミノ]-N-オクタデシルベンズアミドとモルホリン
から、標題化合物を得る。
【0163】化合物27 2-[3-(ジエチルアミノ)プロピル]-3-オクタデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン
【化31】 実施例14の3)と同様にして、2-[(4-クロロブタノイ
ル)アミノ]-N-オクタデシルベンズアミドとジエチルア
ミンから、標題化合物を得る。
【0164】化合物28 2-(3-アミノプロピル)-3-オクタデシル-3-ヒドロキナゾ
リン-4-オン
【化32】
【0165】2-[(4-クロロブタノイル)アミノ]-N-オク
タデシルベンズアミドとフタルイミドカリウムとを、D
MF中、80℃にて反応させることにより、2-{[4-(フ
タルイミド)ブタノイル]アミノ}-N-オクタデシルベンズ
アミドを得る。実施例1−3と同様にして、2-{[4-(フ
タルイミド)ブタノイル]アミノ}-N-オクタデシルベンズ
アミドから、3-オクタデシル-2-[3-(フタルイミド)プロ
ピル]-3-ヒドロキナゾリン-4-オンを得る。3-オクタデ
シル-2-[3-(フタルイミド)プロピル]-3-ヒドロキナゾリ
ン-4-オンをエタノール中、環流温度にてヒドラジンと
反応させることにより、標題化合物を得る。
【0166】化合物29 2-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-テトラデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン
【化33】
【0167】実施例14の2)において、n-デシルアミ
ンの代わりに1-テトラデシルアミンを用いることにより
2-[(4-クロロブタノイル)アミノ]-N-テトラデシルベン
ズアミドを得る。実施例14の3)と同様にして、2-
[(4-クロロブタノイル)アミノ]-N-テトラデシルベンズ
アミドとジメチルアミン塩酸塩から標題化合物を得る。
【0168】化合物30 2-[3-(ジエチルアミノ)プロピル]-3-テトラデシル-3-ヒ
ドロキナゾリン-4-オン
【化34】 実施例14の3)と同様にして、2-[(4-クロロブタノイ
ル)アミノ]-N-テトラデシルベンズアミドとジエチルア
ミンから標題化合物を得る。
【0169】化合物31 2-(3-アミノプロピル)-3-テトラデシル-3-ヒドロキナゾ
リン-4-オン
【化35】
【0170】2-[(4-クロロブタノイル)アミノ]-N-テト
ラデシルベンズアミドとフタルイミドカリウムとを、D
MF中、80℃にて反応させることにより、2-{[4-(フ
タルイミド)ブタノイル]アミノ}-N-テトラデシルベンズ
アミドを得る。実施例1−3と同様にして、2-{[4-(フ
タルイミド)ブタノイル]アミノ}-N-テトラデシルベンズ
アミドから、3-テトラデシル-2-[3-(フタルイミド)プロ
ピル]-3-ヒドロキナゾリン-4-オンを得る。3-テトラデ
シル-2-[3-(フタルイミド)プロピル]-3-ヒドロキナゾリ
ン-4-オンをエタノール中、環流温度にてヒドラジンと
反応させることにより、標題化合物を得る。
【0171】また、以下の化合物なども本発明に包含さ
れる。 化合物32
【化36】 化合物33
【化37】
【0172】化合物34
【化38】 化合物35
【化39】
【0173】化合物36
【化40】 化合物37
【化41】
【0174】化合物38
【化42】 化合物39
【化43】
【0175】化合物40
【化44】 化合物41
【化45】
【0176】
【発明の効果】本発明のキナゾリノン誘導体は、優れた
発毛促進効果、育毛効果を有し、ヒトの頭皮の脱毛の治
療・改善、脱毛の予防に非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の製造方法
の一例を示す図である。
【図2】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の製造方法
の一例を示す図である。
【図3】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の製造方法
の一例を示す図である。
【図4】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の製造方法
の一例を示す図である。
【図5】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の原料化合
物の製造方法の一例を示す図である。
【図6】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の原料化合
物の製造方法の一例を示す図である。
【図7】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の製造方法
の一例を示す図である。
【図8】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の製造方法
の一例を示す図である。
【図9】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の製造方法
の一例を示す図である。
【図10】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の製造方
法の一例を示す図である。
【図11】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の原料化
合物の製造方法の一例を示す図である。
【図12】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の原料化
合物の製造方法の一例を示す図である。
【図13】本発明にかかるキナゾリノン誘導体の原料化
合物の製造方法の一例を示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 真柄 綱夫 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株式会社 資生堂 第一リサーチセンタ ー内 (56)参考文献 特開 平7−304736(JP,A) 特開 昭50−32191(JP,A) Chem.Pharm.Bull.; vol.41(No.6),p1114−1117 (1993) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 239/90 A61K 7/06 A61K 31/505 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式 (I) で示されるキナゾリノ
    ン誘導体及びその塩。 【化1】 (上記一般式 (I) 中、A、Bの何れか一方はRで示
    されるC10−30の炭化水素基であり、他方は−(C
    )n−NRで示される基を意味する。R
    は水素原子、低級アルキル基、フェニル基、ベンジ
    ル基であるか、あるいはR、Rが一緒になって3〜
    7員の複素環を形成する。Rは水素原子、ハロゲン原
    子、低級アルキル基、低級アシル基、ニトロ基、シアノ
    基、アミノ基、低級アルコキシカルボニル基、低級アル
    キルアミノ基、低級アルコキシ基、低級アシロキシ基、
    カルバモイル基、低級アルキルカルバモイル基、低級ア
    シルアミノ基を意味する。nは1〜5の整数を意味す
    る。)
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化合物において、AがR
    で示される基で、Bが−(CH)n−NR
    示される基であることを特徴とするキナゾリノン誘導体
    及びその塩。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の化合物において、
    がC10―30のアルキル基であることを特徴とす
    るキナゾリノン誘導体及びその塩。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の化合物に
    おいて、nが2または3であることを特徴とするキナゾ
    リノン誘導体及びその塩。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の化合物において、Aが−
    (CH)n−NR で示される基で、BがR
    示される基であることを特徴とするキナゾリノン誘導体
    及びその塩。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れかに記載のキナゾリ
    ノン誘導体ないしその薬理的に許容できる塩を有効成分
    とする養毛剤。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5の何れかに記載のキナゾリ
    ノン誘導体ないしその薬理的に許容できる塩を配合した
    皮膚外用剤。
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