JP2908398B1 - ディジタルpll回路および発振器の遅延素子 - Google Patents

ディジタルpll回路および発振器の遅延素子

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Abstract

【要約】 【課題】 低電圧でも製造ばらつきに無関係に安定動作
し、かつジッタ特性が良い。 【解決手段】 遅延素子制御回路2は、位相周波数比較
回路1から受けた出力信号の基準信号との差の誤差信号
に基づいて出力信号の遅延値を検出しこの遅延値により
発振器3の遅延素子を制御するディジタル制御信号を生
成する。発振器3で遅延値を設定する直列接続された遅
延素子31〜3mそれぞれは、複数のトランジスタで構
成される遅延回路を有し複数のディジタル制御信号の制
御を受けてこの遅延回路それぞれを最適遅延値で能動化
できる。したがって、遅延素子31〜3mそれぞれの遅
延回路構成と遅延素子制御回路2のディジタル制御信号
の論理構成との組み合わせで、細かい刻み幅の遅延値を
最小数の遅延素子31〜3mにより備えた最適な回路を
形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発振器から出力さ
れる所望の出力信号と外部の基準信号との位相および周
波数を比較しその誤差に基づいて発振器の出力信号を制
御してこの出力信号を基準信号と一致させるディジタル
PLL(位相同期ループ)回路および発振器の遅延素子
に関し、特に、特定用途向けLSI(ASIC)などで
遅延調整に使用され、出力信号を高い精度で基準信号に
追従できるディジタルPLL回路およびこれに用いられ
る発振器の遅延素子に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、ディジタルPLL回路は、データ
通信など、様々な分野で用いられている。ディジタルP
LL回路は、発振器を含み、周波数を可変する制御信号
を発振器に入力して出力する信号の周波数を入力する基
準信号による周波数に追従させる機能を有している。発
振器は、通常リング発振器の形態を有し、それぞれが固
有の遅延時間を有する複数の遅延素子を直列接続した構
成になっている。
【0003】発振器の出力周波数は、上記リング発振器
の遅延時間を変化させることによって変化させることが
できる。この遅延時間を変化させる方法には、発振器の
遅延素子を制御する制御信号にアナログ制御信号または
ディジタル制御信号を用いる二つの方法がある。
【0004】まず、図10を参照して第一の方法である
アナログ制御信号を用いて電圧制御発振器を制御するデ
ィジタルPLL回路について説明する。ディジタルPL
L回路は、図示されるように、位相周波数比較器10
0、ローパスフィルタ(以後、LPFと略称する)11
0、および電圧制御発振器(以後、VCOと略称する)
120により構成される。
【0005】VCO120の出力信号は、LSI内部に
供給される一方、位相周波数比較器100に基準信号と
共に入力し、位相周波数比較器100から出力信号と基
準信号との差の信号が誤差信号としてLPF110に出
力される。誤差信号はLPF110によりアナログ制御
信号に変換されVCO120に入力する。VCO120
では、LPF110から受けるアナログ制御信号の電圧
変化に追従して出力信号の周波数が変化する。出力信号
の周波数の変化は位相周波数比較器100から出力する
誤差信号を変化させ、この結果、LPF110から出力
されるアナログ制御信号の電圧が変化する。
【0006】次に、図11を参照して入力するアナログ
制御信号の電圧によって制御されるVCO120の回路
構成およびその機能について説明する。
【0007】VCO120で使用される遅延素子は、一
つずつのP型トランジスタ121およびN型トランジス
タ122、ならびに同数のP型トランジスタ123、イ
ンバータ124およびN型トランジスタ125により構
成される。
【0008】一方を電源電圧VDDに接続するP型トラ
ンジスタ121は他方を接地したN型トランジスタ12
2と直列接続し、P型トランジスタ121とN型トラン
ジスタ122との接続はP型トランジスタ121および
複数のP型トランジスタ123のゲートと接続して制御
信号を供給する。他方、N型トランジスタ122および
複数のN型トランジスタ125のゲートはアナログ制御
信号を入力する。
【0009】また、一方を電源電圧VDDに接続する遅
延値制御用の複数のP型トランジスタ123、P型およ
びN型のトランジスタが直列接続されP型トランジスタ
123と同数のインバータ124、および一方を接地さ
れP型トランジスタ123と同数の遅延値制御用のN型
トランジスタ125それぞれは、直列に接続されてい
る。
【0010】次に、この回路における動作機能について
説明する。
【0011】入力するアナログ制御信号の電圧が上がっ
た場合、N型トランジスタ122ではゲート電圧が上が
る。したがって、P型トランジスタ121および遅延調
整用P型トランジスタ123のゲートに供給される制御
信号の電圧は下がり、遅延調整用P型トランジスタ12
3の電流値は大きくなる。この結果、遅延調整用P型ト
ランジスタ123と直列に接続するインバータ124お
よび遅延調整用N型トランジスタ125の電流値は増大
し、同時に遅延素子それぞれの遅延値が小さくなる。こ
のため、VCO120の出力信号の発振周波数は高くな
る。
【0012】一方、入力するアナログ制御信号の電圧が
下がった場合、N型トランジスタ122ではゲート電圧
が下がる。したがって、P型トランジスタ121および
遅延調整用P型トランジスタ123のゲートに供給され
る制御信号の電圧は上がり、遅延調整用P型トランジス
タ123の電流値は小さくなる。この結果、遅延調整用
P型トランジスタ123と直列に接続するインバータ1
24および遅延調整用N型トランジスタ125の電流値
は小さくなり、同時に遅延素子それぞれの遅延値が大き
くなる。このためVCO120の出力信号の発振周波数
は低くなる。
【0013】VCO120の全ての遅延素子は、ゲート
にアナログ制御信号または制御信号が接続されているた
め、遅延素子の遅延値を個別に変更することはできな
い。また、アナログ制御信号を発生するためにLPF1
10が必要であり、ディジタルPLL回路のブロックサ
イズが大きくなることが避けられない。
【0014】また、電源電圧が低くなるほどアナログ制
御信号上のノイズがVCO120の出力信号に発生する
ジッタに対する影響が大きくなる。
【0015】次に、図12はアナログ制御信号の電圧変
化に対する出力信号の周波数変化の一例を示すグラフで
ある。図示されるように、アナログ制御信号の電圧が低
い範囲131ではアナログ制御信号の電圧変化に対して
出力信号の周波数変化が大きい。一方、アナログ制御信
号の電圧が高い範囲132ではアナログ制御信号の電圧
変化に対して出力信号の周波数変化が小さい。
【0016】周波数変化の大きい範囲131では、PL
L回路として使用することが可能であるが、アナログ制
御信号上に含まれるノイズの影響が出力信号に生じ易
い。一方、周波数変化の小さい範囲132では、アナロ
グ制御信号上に含まれるノイズの影響が出力信号に生じ
ないが、製造ばらつきによる発振周波数のばらつきが大
きくデバイスの全条件においてPLL回路を構成するこ
とができない。
【0017】次に、図13を参照して、第二の方法であ
るディジタル制御信号を使用して発振器を制御するディ
ジタルPLL回路について説明する。
【0018】図示されるように、ディジタルPLL回路
は、位相周波数比較回路1、遅延素子制御回路210、
および発振器220により構成される。遅延素子制御回
路210はアップダウンカウンタ211および段数切替
制御回路212により構成される。また、発振器220
はg個の遅延素子221、222、〜22gおよび遅延
部230により構成される。
【0019】位相周波数比較回路1は、基準信号とLS
I内部に供給される発振器220の出力信号とを入力
し、出力信号の周波数が基準信号の周波数と比較した結
果を高低差信号のアップ信号/ダウン信号による誤差信
号として遅延素子制御回路210のアップダウンカウン
タ211に出力する。
【0020】アップダウンカウンタ211は、誤差信号
のアップ信号/ダウン信号によりh個の計数値C1〜C
hを上下させて段数切替制御部212へ出力する。段数
切替制御部212は、アップダウンカウンタ211から
受ける計数値Cxに基づいて決定される周波数を出力信
号とするため、制御信号S1〜Sgを発振器220のg
個の遅延素子221〜22gそれぞれの能動化指示とし
て出力する。遅延素子221〜22gそれぞれは、最小
の周波数変化量を得るための最小遅延素子である。
【0021】図14は、最小遅延素子240として、発
振器220の遅延素子221、222、〜22gそれぞ
れで用いられる一例を示す機能ブロック図である。複数
段を従属接続される最小遅延素子240では、インバー
タ241が前段のインバータ(241)からの入力を受
けて後段のインバータ(241)へ出力すると共にこの
出力をトランスファ242に接続する。トランスファ2
42は、自己の入力にインバータ241の出力を接続
し、自己の出力をインバータ243の入力に接続する。
インバータ243はトランスファ242の出力を受ける
と共に後段のトランスファ(244)からの入力を受け
てトランスファ244へ出力し、トランスファ244の
出力は前段のインバータ(243)に接続される。
【0022】また、遅延部230は、全ての遅延素子2
21、222、〜22gと併せた遅延値で最低周波数、
全ての遅延素子221、222、〜22gを取り除いた
単独での遅延値で最高周波数、それぞれを決定する遅延
回路である。
【0023】遅延部230は、図13に示されるよう
に、3個以上の奇数段による直列インバータと一つのト
ランスファがループを形成し、トランスファの両端が初
段の遅延素子221の入り側の入出力端子に接続する。
発振器220の出力信号は、遅延素子221に出力する
インバータの入力側から取り出され、LSI内部および
位相周波数比較回路1へ送出される。
【0024】この出力信号は上述したように少くとも一
つの制御信号Sx(1≦x≦g)により能動化指示され
た段数の遅延素子22xおよび遅延部230の総和の遅
延値を有する。したがって、g段の遅延素子221、2
22、〜22gの全てが能動化する場合には発振器全体
の遅延値が最大値となり最低周波数が決定される。他
方、遅延素子22xが一つも能動化されない場合には発
振器全体の遅延値が遅延部230の遅延値のみの最小値
となり最高周波数が決定される。
【0025】このように、発振器全体の遅延値は、遅延
部230の遅延値と、能動化された遅延素子22xの遅
延値の合計になる。したがって、ディジタル制御信号に
より能動化された遅延素子22xの段数が少ない場合、
遅延値が小さくなり、発振器220の出力信号の周波数
は高くなる。一方、ディジタル制御信号により能動化さ
れた遅延素子22xの段数が多い場合、遅延値が大きく
なり、発振器220の出力信号の周波数は低くなる。
【0026】図13に示される発振器220の出力信号
における周波数の最少刻み値は、図14における最小遅
延素子240の遅延値により決定され、インバータ24
1、243およびトランスファ242、244それぞれ
の遅延値の総和と同一かまたはこれより大きい。
【0027】図15は、ディジタル制御信号により能動
化された発振器の遅延素子段数と出力信号の発振周波数
との関係の一例を示すグラフである。
【0028】図13に示される発振器220全体の遅延
値にはディジタル制御信号S1〜Sgを使用して遅延素
子221,222,〜22gそれぞれの能動化段数を切
り替えて決定しているが、一般に遅延値が大きい最小遅
延素子240(図14)を遅延素子221,222,〜
22gそれぞれに使用しているので、図示されるよう
に、出力信号の周波数は遅延素子の能動化段数の変化に
対して階段的に変化し連続した波形にならない。したが
って、出力信号において、基準周波数に追従するのに十
分な周波数分解能を得ることができず、ジッタ特性が悪
くなるという問題点がある。
【0029】また、発振器の全体の遅延値は、遅延素子
の段数を切り替えて決定しているため段数切り替えのタ
イミング調整が必要であり、段数切り替えのタイミング
がずれた場合、出力クロックのパルス幅が変動し、PL
L回路が誤動作するという問題がある。
【0030】また、図13に示されるディジタル制御信
号を使用した発振器220は多数段の遅延素子221、
222、〜22gを接続するため、図11に示されるア
ナログ制御信号を使用したVCO120と比較して消費
電力が大きいという問題点もある。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のディジ
タルPLL回路には、次のような問題点がある。
【0032】第一の問題点は、アナログ制御の場合で
は、アナログ制御信号上のノイズが出力信号の周波数変
化として現れ、ジッタが生じることである。
【0033】その理由は、電圧制御発振器内の遅延素子
をアナログ制御信号の電圧により制御する際、アナログ
制御信号電圧の変化に対応して出力信号の周波数が大き
く変化する箇所を使用するからである。
【0034】第二の問題点は、アナログ制御の場合で
は、電源電圧が低いほどアナログ制御信号上のノイズに
対する耐圧が小さいことである。
【0035】その理由は、上記同様、電圧制御発振器内
の遅延素子をアナログ制御信号の電圧により制御する
際、アナログ制御信号電圧の変化に対応して出力信号の
周波数が大きく変化する箇所を使用するからである。
【0036】第三の問題点は、ディジタル制御の場合、
出力信号の周波数切り替えの際、PLL回路が誤動作す
ることである。
【0037】その理由は、発振器を構成する遅延素子の
能動化段数を切り替えて周波数を決めているので、切り
替えタイミングを間違えた場合、出力されるクロック信
号のパルス幅が変化するためである。
【0038】第四の問題点は、ディジタル制御の場合、
出力信号の周波数の切り替えによる変更が段階的のみで
あり、ジッタ特性が悪くなることである。
【0039】その理由は、発振器を構成する遅延素子の
能動化段数を切り替えて周波数を決めているので、出力
信号の周波数の切り替えステップの最小刻み値が遅延素
子が有する遅延値となるからである。遅延値の最小刻み
値は上述したように遅延素子を構成するインバータおよ
びトランスファそれぞれの遅延値の和の2倍に等しいか
またはこれより大きい値である。
【0040】第五の問題点は、ディジタル制御の場合、
消費電力が大きいことである。
【0041】その理由は、発振器を構成する遅延素子の
能動化段数を切り替えて周波数を決めているので、出力
信号の周波数を決める多数の遅延素子が常に動作状態に
なるからである。
【0042】本発明の課題は、上記問題点を解決して、
発振器の出力信号を高い精度で基準信号に追従できるデ
ィジタルPLL回路を提供することである。
【0043】
【課題を解決するための手段】本発明によるディジタル
PLL回路は、発振器から出力される所望の出力信号と
外部の基準信号との位相および周波数を比較しその誤差
に基づいて前記発振器の前記出力信号を制御してこの出
力信号を前記基準信号と一致させるディジタルPLL
(位相同期ループ)回路において、複数の遅延素子を有
し前記遅延素子それぞれの遅延値を変更設定するディジ
タル制御信号を受けこのディジタル制御信号に基づいて
制御された出力信号を出力する発振器と、この発振器の
出力信号と前記基準信号とを入力してそれぞれの位相お
よび周波数を比較しその差を誤差信号として出力する比
較回路と、この誤差信号を入力し、この誤差信号に基づ
いて前記発振器の遅延素子それぞれにおける遅延値を設
定するディジタル制御信号を作成し、前記発振器の遅延
素子それぞれへ出力する制御回路とを備え、かつ前記複
数の遅延素子それぞれが並列に接続された複数の遅延調
整用P型トランジスタおよび複数の遅延調整用N型トラ
ンジスタそれぞれを備え、それぞれのトランジスタのゲ
ートに前記ディジタル制御信号を入力し微細な遅延の刻
み幅を設定している。
【0044】この構成により、ディジタル制御信号の制
御により出力信号の周波数を変化させる遅延値の最小刻
み値が、発振器を構成する遅延素子の遅延値ではなく、
遅延素子を構成するトランジスタ単位で設定できるよう
に、複数のディジタル制御信号を遅延素子それぞれに接
続し内部の構成素子を制御して遅延素子それぞれの遅延
値を変更できる。したがって、遅延値のきめ細かな設定
により、ほぼ連続した周波数の変化が可能になる。
【0045】また、発振器に用いられる遅延素子の具体
的な構成の一つは、ディジタル制御信号により出力信号
の発振周波数の制御を受ける発振器に備える遅延素子
一方を電源電圧に接続する論理を決めるP型トラン
ジスタと、並列に接続され一方を前記論理を決めるP型
トランジスタの他方、かつ他方を出力端子それぞれに接
続する複数の遅延調整用P型トランジスタと、並列に接
続され一方を出力端子に接続する複数の遅延調整用N型
トランジスタと、一方をこの遅延調整用N型トランジス
タの他方に接続し、かつ他方を接地する論理を決めるN
型トランジスタとを備え、論理を決める前記P型トラン
ジスタおよびN型トランジスタそれぞれのゲートに遅延
素子の入力、複数の前記遅延調整用P型トランジスタそ
れぞれのゲートにP型トランジスタを制御する前記ディ
ジタル制御信号、ならびに複数の前記遅延調整用N型ト
ランジスタそれぞれのゲートにN型トランジスタを制御
する前記ディジタル制御信号それぞれを接続してい
る。
【0046】この構成によれば、各遅延素子において、
論理を決めるトランジスタが複数の遅延調整用トランジ
スタに対して一つで済むうえ、複数の遅延調整用トラン
ジスタそれぞれのゲートに対してディジタル制御信号に
よる能動化制御ができるのできめの細かい遅延値の設定
制御、すなわちほぼ連続的な遅延設定ができる。
【0047】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0048】図1は本発明の実施の一形態を示す機能ブ
ロック図である。図1に示されたディジタルPLL回路
では、位相周波数比較回路1、遅延素子制御回路2およ
び発振器3が設けられている。遅延素子制御回路2は遅
延値検出部21および論理値設定部22を備えるものと
し、発振器3はm個の遅延素子31、32〜3mを備え
るものとする。
【0049】位相周波数比較回路1は基準信号とLSI
内部に供給される発振器3の出力信号とを入力してそれ
ぞれの位相および周波数を比較し出力信号の周波数を基
準信号の周波数と比較した結果を高低差信号のアップ信
号/ダウン信号による誤差信号として遅延素子制御回路
2に出力するものとする。
【0050】遅延素子制御回路2は、位相周波数比較回
路1から誤差信号を入力し、この誤差信号に基づいて発
振器3の遅延素子31〜3mそれぞれにおける遅延値を
設定するディジタル制御信号S1〜Snを作成し、発振
器3の遅延素子31〜3mそれぞれへ出力するものとす
る。
【0051】発振器3の遅延素子31、32〜3mそれ
ぞれは、異なる遅延値の設定が可能であり、遅延素子制
御回路2からディジタル制御信号S1〜Snの少くとも
一つを受けて遅延素子内部の構成素子(例えば、図3を
参照して説明する遅延調整用トランジスタ)毎の能動化
を図り、それぞれに遅延値を設定するものとする。ま
た、遅延素子31、32〜3mはループを形成し、遅延
素子3mの出力信号を発振器3の出力信号とするものと
し、遅延素子31、32〜3mそれぞれにディジタル制
御信号S1〜Snにより設定された遅延値の総和による
遅延値が発振器3の出力信号における発振周波数を決定
している。
【0052】このような構成により、異なる遅延値を有
する遅延素子の組み合わせが微小な遅延値の設定を可能
とするので、一連の動作を繰り返すことにより発振器の
出力信号と基準信号との誤差によりこの誤差を零にする
方向へ微小な遅延値を比較的少数の遅延素子により設定
して位相と周波数とが一致するまでほぼ連続的に変化さ
せることができる。すなわち、発振器の出力信号を高い
精度で基準信号に追従させることができる
【0053】
【実施例】次に、上記実施の形態のうち、図1に示され
た機能ブロックの詳細について実施例を示す図面を参照
して説明する。
【0054】まず、図1に示された遅延素子制御回路2
では、遅延値検出部21が誤差信号のアップ信号/ダウ
ン信号によりk個の計数値D1〜Dkを上下させて論理
値設定部22へ出力するものとする。論理値設定部22
は遅延値検出部21から受ける計数値Diに基づいて決
定される周波数を出力信号とするため、ディジタル制御
信号S1〜Snを発振器3のm個の遅延素子31〜3n
それぞれの遅延値を設定するために出力するものとす
る。
【0055】このディジタル制御信号S1〜Snは、遅
延素子31〜3nそれぞれの遅延回路構成および発振器
3の遅延値決定のために適用する遅延値の刻み値に基づ
いて設定されるものとする。図示されるディジタル制御
信号S1〜Snでは、後における説明のために、ディジ
タル制御信号S1〜S4が全ての遅延素子31〜3nに
複式に接続しているが、この接続も、論理値設定部22
に含まれてよい。
【0056】次に、図1に図2を併せ参照して遅延値検
出部21にシフトレジスタ回路構成を用いた場合につい
て説明する。
【0057】図2では、8ビットのシフトレジスタ回路
を使用した例が示されており、左端が最下位ビットで、
左から1ビット目、2ビット目、かつ最後を8ビット目
とする。
【0058】初期状態(a)の初期値“100000
0”は左端が符号“1”であり、この状態で位相周波数
比較回路1からアップ信号が入ると、状態(b)に示さ
れるように2ビット目まで符号“1”が入る。再度アッ
プ信号が入ると、状態(c)に示されるように3ビット
目まで符号“1”が入る。このようにアップ信号が入る
毎に右側のビット位置に符号“1”が入る。
【0059】状態(d)のように4ビット目まで符号
“1”がある状態でダウン信号が位相周波数比較回路1
から入る場合、状態(e)に変化し、4ビット目が符号
“0”になり符号“1”は3ビット目までになる。この
状態で再度ダウン信号が入った際には、状態(f)に変
化し、3ビット目が符号“0”になり符号“1”は2ビ
ット目までになる。
【0060】この符号“1”の数が発振器3の遅延値、
すなわち出力信号の発振周波数を決定する論理値D1〜
D8となる。したがって、基準信号と出力信号とが一致
し誤差がない場合には誤差信号のアップ信号もダウン信
号も入らず、発振器3の遅延値は不変であり、したがっ
て出力信号の発振周波数は不変である。
【0061】次に、図3に図1を併せ参照して発振器3
の遅延素子31〜3mそれぞれに使用される第一の遅延
素子40について説明する。
【0062】図3に示される遅延素子40は、並列構成
により接続されるa個の遅延調整用P型トランジスタ4
1、一つずつの論理を決めるP型トランジスタ42およ
び論理を決めるN型トランジスタ43、ならびに並列構
成により接続されるb個の遅延値調整用N型トランジス
タ44により構成され、この順序で直列構成により接続
されるものとする。またこの直列構成は、遅延値調整用
P型トランジスタ41により電源電圧VDDに接続し、
遅延値調整用N型トランジスタ44により接地されるも
のとする。
【0063】遅延素子40の入力は論理を決めるP型ト
ランジスタ42およびN型トランジスタ43それぞれの
ゲートに接続し、出力は論理を決めるP型トランジスタ
42とN型トランジスタ43との接続点に接続し、複数
個の遅延素子40は、図1に示される発振器3の遅延素
子31〜3mとして直列に接続されるものとし、最終段
の出力は初段の入力に接続されている。
【0064】遅延素子制御回路2から受けるディジタル
制御信号は、図3において、P型トランジスタへの制御
に対してはa個の信号をa個の遅延調整用P型トランジ
スタ41それぞれのゲートに接続し、一方N型トランジ
スタへの制御に対してはb個の信号をb個の遅延調整用
P型トランジスタ44それぞれのゲートに接続して、ト
ランジスタそれぞれを選択的に能動化して遅延調整して
いる。
【0065】したがって、遅延調整用P型トランジスタ
41ではP型トランジスタ制御のディジタル制御信号に
よりa個の中からいくつかが選択能動化され、また遅延
調整用N型トランジスタ44ではN型トランジスタ制御
のディジタル制御信号によりb個の中からいくつかが選
択能動化されることにより、遅延素子40の遅延値が決
定される。
【0066】このようにして図1に示される発振器3の
m個の遅延素子31〜3mそれぞれの遅延値が決まるこ
とにより発振器3全体の遅延値が決定して出力信号の発
振周波数が決定する。また遅延値が遅延調整用のトラン
ジスタ毎に制御できるので、最小変化単位を数ピコ秒
(ps)単位にすることができる。
【0067】次に、図4および図5に図1を併せ参照し
て遅延素子制御回路2が出力するディジタル制御信号S
1〜Snのうち(m+4)個を使用して、発振器3の遅
延素子31〜3mに対して遅延値を制御する例について
説明する。
【0068】図4に示されるように、ディジタル制御信
号S1〜Snのうち、下位ビットのディジタル制御信号
S1〜S4は全ての遅延素子31〜3mに接続され、上
位のディジタル制御信号Si(5≦i≦m+4)それぞ
れは遅延素子3(i−4)に個別に接続されているもの
とする。この接続により、全ての遅延素子31〜3mそ
れぞれでは、ディジタル制御信号S1〜S(m+4)に
より遅延値を個別に変化することができる。
【0069】図5(A)には、各遅延素子で、4個の遅
延調整用P型トランジスタのサイズが同一であり、かつ
4個の遅延調整用N型トランジスタのサイズが同一、デ
ィジタル制御信号S1がHレベル、かつディジタル制御
信号S2、S3、S4の全てがLレベルの状態での遅延
値を“1”とした場合のディジタル制御信号S1〜Sn
の4ビットの論理と遅延素子31〜3mそれぞれに対す
る遅延値との関係の一例を表す真理値が図示されてい
る。この場合の遅延値は,ディジタル制御信号S2、S
3、S4の論理LLL、HLL、LHL、HHL、LL
H、HLH、LHH、HHHに対応して1倍、2倍、3
倍、4倍、5倍、6倍、7倍、8倍と均等に変化する。
【0070】次に、図5(B)では、各遅延素子で、4
個の遅延調整用P型トランジスタそれぞれのサイズが異
なり、かつ4個の遅延調整用N型トランジスタそれぞれ
のサイズが異なり、ディジタル制御信号S1がHレベ
ル、かつディジタル制御信号S2、S3、S4の全てが
Lレベルの状態での遅延値を“1”とした場合のディジ
タル制御信号S1〜Snの4ビットの論理と遅延素子3
1〜3mそれぞれに対する遅延値との関係の一例を表す
真理値が図示されている。この場合の遅延値は、ディジ
タル制御信号S2、S3、S4の論理LLL、HLL、
LHL、HHL、LLH、HLH、LHH、HHHに対
応して1倍、1.1倍、1.2倍、1.3倍、2倍、4
倍、8倍、10倍と不均等に変化させることができる。
【0071】このように、図1に示される遅延素子制御
回路2では、ディジタル制御信号S1〜Snの中から複
数の遅延素子31〜3mに共通に接続する回路、および
個別に接続する回路が予め設定された遅延条件に基づい
て形成されると共に、遅延素子制御回路2の遅延値検出
部21が検出し計数値D1、D2、〜Dkにより出力さ
れる遅延値に基づいて、ディジタル制御信号S1〜Sn
の論理値が、論理値設定部22の論理設定回路において
決定されるものとしている。
【0072】次に、図6に図1を併せ参照して発振器3
の遅延素子31〜3mそれぞれに使用される第二の遅延
素子50について説明する。
【0073】図6に示される遅延素子50は、一つの論
理を決めるP型トランジスタ51、並列構成により接続
されるc個の遅延調整用P型トランジスタ52、並列構
成により接続されるd個の遅延値調整用N型トランジス
タ53および一つの論理を決めるN型トランジスタ54
により構成され、この順序で直列構成により接続される
ものとする。またこの直列構成は、P型トランジスタ5
1により電源電圧VDDに接続し、N型トランジスタ5
4により接地されるものとする。
【0074】遅延素子50の入力は論理を決めるP型ト
ランジスタ51およびN型トランジスタ54それぞれの
ゲートに接続し、出力は遅延調整用P型トランジスタ5
2と遅延調整用N型トランジスタ54との接続点に接続
している。また、複数個の遅延素子50は、図1に示さ
れる発振器3の遅延素子31〜3mとして直列に接続さ
れるものとし、最終段の出力は初段の入力に接続されて
いる。
【0075】遅延素子制御回路2から受けるディジタル
制御信号は、図6において、P型トランジスタへの制御
に対してはc個の信号をc個の遅延調整用P型トランジ
スタ52それぞれのゲートに接続し、一方N型トランジ
スタへの制御に対してはd個の信号をd個の遅延調整用
P型トランジスタ54それぞれのゲートに接続して、ト
ランジスタそれぞれを選択的に能動化して遅延調整して
いる。
【0076】したがって、遅延調整用P型トランジスタ
52ではP型トランジスタ制御のディジタル制御信号に
よりc個の中からいくつかが選択能動化され、また遅延
調整用N型トランジスタ54ではN型トランジスタ制御
のディジタル制御信号によりd個の中からいくつかが選
択能動化されることにより、遅延素子50の遅延値が決
定される。
【0077】このようにして図1に示される発振器3の
m個の遅延素子31〜3mそれぞれの遅延値が決まるこ
とにより発振器3全体の遅延値が決定して出力信号の発
振周波数が決定する。
【0078】次に、図7および図8それぞれを参照して
図1に示される遅延素子31〜3mに、図3を参照して
説明した遅延素子40および図6を参照して説明した遅
延素子50を混在して使用した例について説明する。
【0079】図7においては、初段の遅延素子31に第
二の遅延素子50、残りの遅延素子32〜3mに第一の
遅延素子40それぞれが使用されている。
【0080】一方、図8においては、初段および二段目
の遅延素子31、32に第一の遅延素子40、残りの遅
延素子33〜3mに第二の遅延素子50それぞれを使用
している。
【0081】遅延素子40および遅延素子50それぞれ
では遅延値の刻み値が異なり、遅延素子40の遅延値の
刻み値に比べ、遅延素子50の遅延値の刻み値の方が大
きいものとする。発振器としてはディジタル制御信号に
より、遅延値の刻み値が大きい遅延素子50の遅延値を
先に決定し、次いで、遅延値の刻み値が小さい遅延素子
40の遅延値を決定することにより発振器全体の遅延値
を決定して出力信号の発振周波数が決定されている。
【0082】二種類の遅延素子40および遅延素子50
を使用することにより、必要な発振周波数に対し、発振
器を最小の遅延素子段数で構成することができる。した
がって、消費電力を低減することもできる。また、遅延
値の刻み値が異なる二種類の遅延素子を使用した発振器
では、遅延値の刻み値が大きい遅延素子を粗調整用とし
て、また遅延値の刻み値が小さい遅延素子を微調整用と
してそれぞれ使用することにより、ディジタルPLL回
路の基準信号であるクロックの引き込み時間を小さくす
ることができる。
【0083】次に、図9に図1を併せ参照して遅延素子
制御回路2が出力するディジタル制御信号S1〜Snの
うち(4m)個を使用して、発振器3の遅延素子31〜
3mに対して遅延値を制御する図4とは別の例について
説明する。
【0084】図9に示されるように、ディジタル制御信
号S1〜Snのうち、下位のディジタル制御信号S1〜
S(4m)の4本ずつが全ての遅延素子31〜3mそれ
ぞれに接続されている。ディジタル制御信号S1〜Sn
の論理は遅延値検出部21から出力される計数値D1、
D2、〜Dkに基づいて論理値設定部23の論理設定回
路により遅延素子31、32、〜、3mそれぞれの遅延
値を決定している。
【0085】したがって、上述した図4の場合と異な
り、このような単純な接続により、全ての遅延素子31
〜3mそれぞれに対する遅延値を、ディジタル制御信号
S1〜S(4m)に基づいて個別に変化させることがで
きる。
【0086】上述したように、発振器を構成している遅
延素子の個々の遅延値を、ディジタル制御信号を使用し
て制御しているので、制御信号上のノイズが出力信号の
ジッタに影響することがなく、また、低電圧の際にも安
定した動作を容易に確保できる。
【0087】また、遅延素子の遅延値を個別に制御する
ので段数の切り替えがなく、遅延値を変化させる際でも
タイミングの調整が不要である。更に、発振器を構成す
る遅延素子の段数は、必要最小限の段数で構成できるた
め、消費電力を小さくすることもできる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。
【0089】第一の効果は、ディジタルPLL回路であ
るがアナログ同様、ほぼ連続的に周波数を変化させ得る
ことである。
【0090】その理由は、発振器を構成する遅延素子に
おいて遅延値の最小変化単位をトランジスタ単位の数p
s単位に制御できるからである。
【0091】第二の効果は、電源電圧が低い場合に、制
御信号上に数ミリボルト(mV)程度のノイズが含まれ
る場合でも、出力信号に影響が及ばないことである。
【0092】その理由は、遅延素子の制御信号をディジ
タル的にオン・オフできるからである。
【0093】第三の効果は、ローパスフィルタが不要な
ことである。
【0094】その理由は、発振器を構成する遅延素子が
ディジタル的に制御できるからである。
【0095】第四の効果は、発振器を構成する遅延素子
の切り替えタイミングが誤動作することによる次段の回
路ブロックの誤動作を回避できることである。
【0096】その理由は、発振器の遅延値を変化させる
際に発振器を構成している遅延素子の段数を切り替える
必要がないため、制御信号の切り替えの際に、出力信号
のパルス幅を大きくすることがなく、発振周波数を変更
させるタイミングの配慮を不要にするからである。
【0097】第五の効果は、従来のディジタルPLL回
路と比較して消費電力を低減できることである。
【0098】その理由は、発振器を構成する遅延素子の
段数を、アナログPLL回路の発振器で構成される遅延
素子の段数と同一の段数まで低減できるからである。
【0099】第六の効果は、製造ばらつきによる特性の
劣化が小さいことである。
【0100】その理由は、遅延素子の遅延値をでディジ
タル的に制御できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す機能ブロック図で
ある。
【図2】図1の遅延値検出部にシフトレジスタを用いた
場合の動作の一形態を示すイメージ図である。
【図3】本発明による第一の遅延素子の一形態を示す回
路図である。
【図4】本発明による遅延素子制御回路内での実施の一
形態を示すブロック接続図である。
【図5】図4の接続のディジタル制御信号により決定さ
れる真理値の一形態を示す説明図である。
【図6】本発明による第二の遅延素子の一形態を示す回
路図である。
【図7】本発明による発振器の遅延素子構成の一形態を
示すブロック図である。
【図8】本発明による発振器の遅延素子構成の図7とは
別の一形態を示すブロック図である。
【図9】本発明による遅延素子制御回路内での図4とは
別の実施の一形態を示すブロック接続図である。
【図10】従来の一例を示す機能ブロック図である。
【図11】図10におけるVCOの一例を示す回路図で
ある。
【図12】図11のVCOにおける信号電圧と発振周波
数との関係の一例を示すグラフである。
【図13】従来のディジタル制御信号により発振器を制
御する一例を示す機能ブロック図である。
【図14】図13における発振器の遅延素子を形成する
一例を示す回路図である。
【図15】図13の発振器において遅延素子の段数と出
力信号の発振周波数との関係の一例を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 位相周波数比較回路 2 遅延素子制御回路 3 発振器 21 遅延値検出部 22、23 論理値設定部 31、32〜3m、40、50 遅延素子 41、52 遅延調整用P型トランジスタ 42、51 論理を決めるP型トランジスタ 43、54 論理を決めるN型トランジスタ 44、53 遅延値調整用N型トランジスタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−206726(JP,A) 特開 平3−153124(JP,A) 特開 平5−315899(JP,A) 特開 平9−275332(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03L 7/06 - 7/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振器から出力される所望の出力信号と
    外部の基準信号との位相および周波数を比較しその誤差
    に基づいて前記発振器の前記出力信号を制御してこの出
    力信号を前記基準信号と一致させるディジタルPLL
    (位相同期ループ)回路において、複数の遅延素子を有
    し前記遅延素子それぞれの遅延値を変更設定するディジ
    タル制御信号を受けこのディジタル制御信号に基づいて
    制御された出力信号を出力する発振器と、この発振器の
    出力信号と前記基準信号とを入力してそれぞれの位相お
    よび周波数を比較しその差を誤差信号として出力する比
    較回路と、この誤差信号を入力し、この誤差信号に基づ
    いて前記発振器の遅延素子それぞれにおける遅延値を設
    定するディジタル制御信号を作成し、前記発振器の遅延
    素子それぞれへ出力する制御回路とを備え、かつ前記複
    数の遅延素子それぞれが並列に接続された複数の遅延調
    整用P型トランジスタおよび複数の遅延調整用N型トラ
    ンジスタそれぞれを備え、それぞれのトランジスタのゲ
    ートに前記ディジタル制御信号を入力し微細な遅延の刻
    み幅を設定することを特徴とするディジタルPLL回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディジタルPLL回路
    において、前記遅延素子、並列に接続され一方を電源
    電圧に接続する複数の遅延調整用P型トランジスタと、
    一方をこの遅延調整用P型トランジスタの他方、かつ他
    方を出力端子それぞれに接続する論理を決めるP型トラ
    ンジスタと、並列に接続され一方を接地する複数の遅延
    調整用N型トランジスタと、一方をこの遅延調整用N型
    トランジスタの他方、かつ他方を出力端子それぞれに接
    続する論理を決めるN型トランジスタとを備え、論理を
    決める前記P型トランジスタおよびN型トランジスタそ
    れぞれのゲートに遅延素子の入力、複数の前記遅延調整
    用P型トランジスタそれぞれのゲートにP型トランジス
    タを制御する前記ディジタル制御信号、および複数の前
    記遅延調整用N型トランジスタそれぞれのゲートにN型
    トランジスタを制御する前記ディジタル制御信号それぞ
    れを接続する第一の遅延素子であることを特徴とするデ
    ィジタルPLL回路。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のディジタルPLL回路
    において、前記遅延素子、一方を電源電圧に接続する
    論理を決めるP型トランジスタと、並列に接続され一方
    を前記論理を決めるP型トランジスタの他方、かつ他方
    を出力端子それぞれに接続する複数の遅延調整用P型ト
    ランジスタと、並列に接続され一方を出力端子に接続す
    る複数の遅延調整用N型トランジスタと、一方をこの遅
    延調整用N型トランジスタの他方に接続し、かつ他方を
    接地する論理を決めるN型トランジスタとを備え、論理
    を決める前記P型トランジスタおよびN型トランジスタ
    それぞれのゲートに遅延素子の入力、複数の前記遅延調
    整用P型トランジスタそれぞれのゲートにP型トランジ
    スタを制御する前記ディジタル制御信号、および複数の
    前記遅延調整用N型トランジスタそれぞれのゲートにN
    型トランジスタを制御する前記ディジタル制御信号それ
    ぞれを接続する第二の遅延素子であることを特徴とする
    ディジタルPLL回路。
  4. 【請求項4】 請求項または請求項に記載のディジ
    タルPLL回路において、前記制御回路が出力するディ
    ジタル制御信号は、前記発振器に備えられる複数の遅延
    素子それぞれの遅延値を同時に決定することを特徴とす
    るディジタルPLL回路。
  5. 【請求項5】 請求項または請求項に記載のディジ
    タルPLL回路において、前記制御回路が出力するディ
    ジタル制御信号は、前記発振器に備えられる複数の遅延
    素子それぞれの遅延値を個別に決定することを特徴とす
    るディジタルPLL回路。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のディジタルPLL回路
    において、前記発振器は、請求項に記載の第一の遅延
    素子および請求項に記載の第二の遅延素子の両者を混
    合してえ、前記第一の遅延素子および前記第二の遅延
    素子では互いに遅延の刻み幅が相違し、前記遅延素子制
    御回路が出力する制御信号は、前に遅延の刻み幅が大き
    い遅延素子の遅延値を調整設定し、これに次いで遅延の
    刻み幅が小さい遅延素子の遅延値を調整設定することを
    特徴とするディジタルPLL回路。
  7. 【請求項7】 ディジタル制御信号により出力信号の発
    振周波数の制御を受ける発振器に備えられる遅延素子
    、一方を電源電圧に接続する論理を決めるP型トラン
    ジスタと、並列に接続され一方を前記論理を決めるP型
    トランジスタの他方、かつ他方を出力端子それぞれに接
    続する複数の遅延調整用P型トランジスタと、並列に接
    続され一方を出力端子に接続する複数の遅延調整用N型
    トランジスタと、一方をこの遅延調整用N型トランジス
    タの他方に接続し、かつ他方を接地する論理を決めるN
    型トランジスタとを備え、論理を決める前記P型トラン
    ジスタおよびN型トランジスタそれぞれのゲートに遅延
    素子の入力、複数の前記遅延調整用P型トランジスタそ
    れぞれのゲートにP型トランジスタを制御する前記ディ
    ジタル制御信号、ならびに複数の前記遅延調整用N型ト
    ランジスタそれぞれのゲートにN型トランジスタを制御
    する前記ディジタル制御信号それぞれを接続する構成
    であることを特徴とする発振器の遅延素子。
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