JP2853920B2 - 伝送路状態検出装置 - Google Patents

伝送路状態検出装置

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JP2853920B2
JP2853920B2 JP3171089A JP17108991A JP2853920B2 JP 2853920 B2 JP2853920 B2 JP 2853920B2 JP 3171089 A JP3171089 A JP 3171089A JP 17108991 A JP17108991 A JP 17108991A JP 2853920 B2 JP2853920 B2 JP 2853920B2
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誠 平山
裕二 井口
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  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、伝送路から供給され
るデジタル変調信号を処理して伝送路の状態(例えば、
良い、悪いなど)を検出する装置に関し、例えばQPS
K(Quadrature Phase Shift Keying )変調信号などが
供給される装置において伝送路状態を検出し得る伝送路
状態検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば無線送受信システムのダイ
バーシティー受信において、チャンネル切り替え用信号
として、伝送路の回線品質を判断する要素である、ビッ
ト誤り率(BER:Bit Error Rate)に
基づく切り替え信号が利用されている。
【0003】このBERを得る方法として、例えばフレ
ーム内にデータとは別にパリティビットを数ビット付加
して伝送し、受信側はこのフレーム内のパリティビット
を検出して、ビット誤りの数をNフレームに亘って検出
し、伝送路におけるBERを算出する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパリティビットを付加する場合においては、一般的
な伝送路誤り率を測定することはできるが、パリティビ
ット以外のビットの瞬時のビット誤りの発生や、バース
ト的に生じるビット誤りなどの現象を検出することには
適していなかった。
【0005】またこのような場合に定量的に厳密な意味
でのBERが測定できなくても、迅速に伝送路の状態、
例えばマルチパスフェージングなどによる変調信号に対
する位相ゆらぎに影響を与える状態や、瞬時やバースト
的に発生する状態などが迅速に検出できると有効な場合
が、例えば無線送受信システムのダイバーシティ受信の
チャンネル切り替えなどにおいてある。
【0006】例えば伝送路のビットBERを検出するの
にかかる時間を求める。一般に1フレームのビット数が
1000ビット程度でその中にパリティビットが8ビッ
ト程度挿入されていて、データ伝送速度が1Mbps程
度の場合には、1フレーム伝送時間は1msecとな
り、BER=10-4を検出するためには少なくとも12
50フレーム受信する必要があり、このBERを検出す
るために少なくとも約1.25sec必要であり、また
BER=10-5以下を検出するためには、少なくとも約
10秒以上かかり、非常に検出に時間がかかっていた。
【0007】このような問題は、ダイバーシティ受信を
行っている受信システムのチャンネル切り替えをこのB
ERデータによって判断して切り替えている場合には、
例えば無線伝送路でマルチパスフェージングなどが大き
くなり、受信信号の位相や振幅の乱れが大きくなってB
ERが大きくなっているような状態を、迅速に短い時間
で検出しなければ、最適なダイバーシティ受信のための
チャンネル切り替えを行うことができないという問題が
あった。
【0008】このような問題を改善する方法として、1
フレーム(例えば上記1000ビット)内のパリティビ
ットの数をより増やして、相対的にデータビット数を少
なくすれば、BERをもっと速く測定することができる
が、この場合には、データの伝送効率が低下するという
問題があった。
【0009】またデータ伝送速度を高速にすることによ
って、誤り検出時間を速くしたり、パリティビット数を
増加しても、データ伝送効率を低下させないようにした
りすることも考えられるが、データ伝送速度を高速にす
るためには、送受信回路の高速動作の安定化を図り、信
頼性を向上させなければならないという問題があった。
【0010】この発明は、以上の課題に鑑み為されたも
のであり、その目的とするところは、伝送路から供給さ
れるデジタル変調信号の位相の乱れなどを高速に、しか
も伝送効率を低下させることなく検出して伝送路状態を
検出する装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、以上の目的
を達成するために、以下の特徴的な各手段を備えて前記
課題を解決した。
【0012】すなわち、(1)入力デジタル変調信号を
直交する第1及び第2のキャリア信号を用いて復調して
複数ビットで表現された第1及び第2の復調信号を出力
する復調手段と、(2)前記第1及び第2の復調信号が
それぞれ取り得るレベルの2個の可変領域を、2次元座
標系の各座標軸に対応させ、前記入力デジタル変調信号
が意図している送信データの内容に応じて、前記第1及
び第2の復調信号のレベルが現われ得る確率に応じて、
2次元座標系上に、前記第1及び第2の復調信号のレベ
ルの組み合わせの出現の尤もらしさが異なる複数の検出
領域を設定しておき、前記復調手段から出力された第1
及び第2の復調信号のレベルの組み合わせがどの検出領
域に入っているかを検出して前記各検出領域を明らかに
して検出信号を出力する復調信号レベル領域検出手段
と、(3)前記複数の検出領域に属した検出信号をそれ
ぞれ計数し、これらの計数値をそれぞれ出力する計数手
段と、(4)前記複数の検出領域についての計数値に基
づいて伝送路の状態を判断して、伝送路状態信号を出力
する判断手段とを備えて成ることを特徴とする。
【0013】
【作用】この発明によれば、伝送路から供給される入力
信号を使用して、予め設定された複数の検出領域の、い
ずれの領域に検出されるか判断し、検出される領域ごと
に検出信号を出力して計数し、これらの計数値に基づい
て、例えば検出確率の大又は小などから、伝送路状態を
検出しているので、簡単な構成で高速に状態を把握で
き、しかもデータ伝送効率を低下させることがない。
【0014】例えば所望の領域で検出される頻度が高け
れば、回線状態が良いとしたり、所望の領域外の領域で
検出される頻度が高ければ、回線状態が悪いと判断する
ことができる。
【0015】
【0016】また伝送路からの信号供給がされているか
否かを検出する領域を前記復調信号レベル領域検出手段
に備えることによって、回線断を検出することもでき
る。
【0017】
【実施例】次に、この発明に係る伝送路状態検出装置を
QPSK信号の受信装置に適用した場合の好適な実施例
を図面を用いて説明する。
【0018】図1は、第1実施例に係る伝送路状態検出
装置の機能ブロック図である。
【0019】図1において、この伝送路状態検出装置に
は、QPSK変調されたデジタル変調信号が伝送路から
供給されるものとする。この検出装置の出力として、回
線状態『良』(論理『0』、L(Low )レベル)又は回
線状態『悪い』(論理『1』、H(High)レベル)を外
部に出力するものとする。
【0020】図1において、この装置は分配器1と、位
相検波器2、3と、移相器4と、増幅器6、7と、A/
D変換器8、9と、領域判定検出演算部10と、伝送路
状態出力部18と、アラーム表示部16とで構成されて
いる。更に伝送路状態出力部18は、高確率検出用カウ
ンタ11と、低確率検出用カウンタ12と、リセット回
路13と、カウント数設定回路14と、ラッチ回路15
とで構成されている。次に各構成要素の機能を説明す
る。
【0021】分配器1は、供給されるQPSK信号を2
分配して、一つの分配信号を位相検波器2に供給し、他
の分配信号を位相検波器3に供給する。
【0022】キャリア発生部5は、入力QPSK信号等
からキャリア(搬送波)信号を再生し、位相検波器2と
移相器4に供給する。
【0023】移相器4は、キャリア発生部5から供給さ
れるキャリア信号をπ/2(rad)移相させて、位相
検波器3に供給する。従ってキャリア発生部5から位相
検波器2に供給されるキャリア信号の位相は位相検波器
3に供給されるキャリア信号の位相よりもπ/2(ra
d)移相されているので直交関係となって供給されてい
る。これは供給されるQPSK信号が2チャンネルのデ
ジタルデータを直交関係のキャリア信号で変調されて生
成されており、この信号を元の2チャンネル信号に分離
するために供給される。
【0024】位相検波器2は、例えばリング復調器など
から構成でき、キャリア発生部5から供給されるキャリ
ア信号と分配器1から供給されるQPSK信号とから、
位相検波を行い、検波信号を増幅器6に供給する。この
検波信号をI(Inphase 、同相)チャンネル信号とい
う。
【0025】位相検波器3は、前記位相検波器2と同様
に、例えばリング復調器などから構成でき、移相器4か
ら供給されるπ/2(rad)移相されたキャリア信号
と、分配器1から供給されるQPSK信号とから、位相
検波を行い、検波信号を増幅器7に供給する。この検波
信号をQ(Quadrature、直交)チャンネル信号という。
【0026】増幅器6は、Iチャンネル信号を所定の振
幅に増幅し、A/D変換器8に供給する。また増幅器7
も、Qチャンネル信号を所定の振幅に増幅し、A/D変
換器9に供給する。
【0027】A/D変換器8は、増幅器6から供給され
るIチャンネル信号(復調信号)をクロック発生部17
から供給されるクロック信号に基づき線形変換で例えば
3ビットパラレル信号(Iチャンネル信号=I・2
+I・2+I・2の関係)に変換して演算部1
0に出力する。またA/D変換器9も、増幅器7から供
給されるQチャンネル信号をクロック発生部17から供
給されるクロック信号に基づき線形変換で前記と同様に
例えば3ビットパラレル信号(Qチャンネル=Q・2
+Q・2+Q・2の関係)に変換して領域判
定検出演算部10に出力する。また前記I信号及びQ
は、復調データとして例えば処理系などに提供するこ
とができる。
【0028】次に領域判定検出演算部10の機能を説明
する前に検出領域判定の概念を図2を用いて説明する。
前記I、Q信号の内、一つのI信号を例に説明する。復
調信号であるI信号が図2に示すような波形をしている
場合、検出用領域A、Bを設定し(図2(a))、所定
のサンプリングタイミング(図2(b))で、前記波形
をA/D変換器8でサンプリングして量子化する。L
(Level )4をしきい値として、L4〜L7においては
例えば論理『1』とし、L1〜L4においては例えば論
理『0』と判定して復調データが出力される(図2
(c))。
【0029】また前記サンプリングタイミングにおける
前記復調信号が前記領域A又はBのいずれの領域に検出
されるかを領域判定検出演算部10で判定する(図2
(d))。つまり、復調信号が論理『1』又は『0』を
意図とする信号であっても、伝送路における位相ゆらぎ
などの影響によって復調信号レベルが変動するので、前
記L5〜L6においては、論理『1』の確率が高いと判
定され、前記L2〜L3においては、論理『0』の確率
が高いと判定される。
【0030】次に領域判定検出演算部10の機能は、A
/D変換器8から供給される3ビットパラレルデータI
0〜2(I、I、I)と、3ビットパラレルデー
タQ0〜2(Q、Q、Q)とから、図3に示すI
・Qスペースダイヤグラム上のどの位置に値するかを演
算する。Iの量子化値は0〜7までの値で表し、Qの量
子化値も0〜7までの値で表す。例えば3ビットパラレ
ルデータI0〜2が((0、0、0)、即ち量子化値
『0』)で、3ビットパラレルデータQ0〜2
((0、0、0)、即ち量子化値『0』)であれば、図
3のスペースダイヤグラムの(I、Q)=(0、0)で
指定される位置にあることを表す。また3ビットパラレ
ルデータI0〜2が((1、1、1)、即ち量子化値
『7』)で、3ビットパラレルデータQ0〜2
((1、1、1)、即ち量子化値『7』)であれば、図
3のスペースダイヤグラムの(I、Q)=(7、7)で
指定される位置にあることを表す。
【0031】またこの領域判定検出演算部10では、図
4のスペースダイヤグラム上にI、Q信号の位相変動や
振幅変動などの影響を検出するために、QPSK信号の
場合は、I、Q信号によって本来4個の位相位置が決定
されるので、位相ゆらぎ(ジッタ)などによる信号劣化
がないとした場合を中心位置として、この中心位置を囲
むように回線『良』を検出するための検出用領域Aと、
『悪い』を検出する前記領域A以外の領域Bを設けて演
算する。この状態を図4に示す。
【0032】図4において、QPSK信号の受信によっ
てI、Q信号で決定される4個の位相位置は、図4上で
例えば点A1、A2、A3、A4で表すことができる。
A1の位置は、例えば0移相キャリアで伝送された2チ
ャンネルデジタルデータ(論理組み合わせ)の(0、
0)の位置を表す。またA2の位置は、例えばπ/2移
相キャリアで伝送された2チャンネルデジタルデータの
(0、1)の位置を表す。またA3の位置は、例えばπ
移相キャリアで伝送された2チャンネルデジタルデータ
の(1、1)の位置を表す。またA4の位置は、例えば
3π/2移相キャリアで伝送された2チャンネルデジタ
ルデータの(1、0)の位置を表す。
【0033】図4において、更にA1を検出するために
A1検出用領域部をA1の位置を中心とした四角い領域
を設ける。これは、Iの量子化値が例えば1〜2内で、
Qの量子化値が例えば1〜2内の領域を領域判定検出演
算部10で構成し、このA1検出用領域部内に、I、Q
の値が得られる場合は、位相の乱れが少ないものと判断
し、論理『1』又は『0』を取り得る確率が高いとして
高確率検出信号Akを高確率検出用カウンタ11に供給
する。実際には受信I、Qの値はA1を中心としてA1
検出領域部内で受信確率が正規分布を成して、受信され
ると考えられる。 即ち、図4のA1検出用領域部内の
検出によって領域判定検出演算部10から高確率検出信
号Akが出力される入力I、Qデータの組み合わせは、
4個の組み合わせが有り、I0〜2=(1、0、
0)、Q0〜2=(1、0、0)と、I0〜2
(1、0、0)、Q0〜2=(0、1、0)と、I
0〜2=(0、1、0)、Q0〜2=(1、0、0)
と、I0〜2=(0、1、0)、Q 〜2=(0、
1、0)とである。
【0034】また図4のB部にI、Qの値が得られる場
合の頻度が多いと、回線状態『悪い』と判断する。A1
検出用領域部内に対応するI、Qの値であると判断され
ると、このデータの個数を計数するために、高確率検出
信号Akを高確率検出用カウンタ11に供給する。また
B部でI、Qの値が得られる場合は、論理『1』又は
『0』を取り得る確率が低いとして低確率検出信号Bk
を低確率検出用カウンタ12に供給する。
【0035】更に図4において、前記A1と同様にA2
を検出するためにA2検出用領域部をA2の位置を中心
とした四角い領域を設ける。これは、Iの量子化値が例
えば1〜2内で、Qの量子化値が例えば5〜6内の領域
を領域判定検出演算部10で構成し、このA2領域部内
に、I、Qの値が得られる場合は、回線状態『良』と判
断し、高確率検出信号Akを高確率検出用カウンタ11
に供給する。実際には受信I、Qの値はA2を中心とし
てA2検出領域部内で受信確率が正規分布を成して、受
信されると考えられる。
【0036】即ち、図4のA2検出用領域部内の検出に
よって領域判定検出演算部10から高確率検出信号Ak
が出力される入力I、Qデータの組み合わせは、4個の
組み合わせが有り、I0〜2=(1、0、0)、Q
0〜2=(1、0、1)と、I0〜2=(1、0、
0)、Q0〜2=(0、1、1)と、I0〜2
(0、1、0)、Q0〜2=(1、0、1)と、I
0〜2=(0、1、0)、Q0〜 =(0、1、1)と
である。
【0037】このようにしてA2検出用領域部内のI、
Qの値が得られるデータであると判断されると、このデ
ータの個数を計数するために、高確率検出信号Akを高
確率検出用カウンタ11に供給する。またB部でI、Q
の値が得られる場合は、このデータの個数を計数するた
めに、低確率検出信号Bkを低確率検出用カウンタ12
に供給する。
【0038】更に図4において、前記A1、A2と同様
にA3を検出するためにA3検出用領域部をA3の位置
を中心とした四角い領域を設ける。これは、Iの量子化
値が例えば5〜6内で、Qの量子化値が例えば5〜6内
の領域を領域判定検出演算部10で構成し、このA3検
出用領域部内に、I、Qの値が得られる場合は、位相の
乱れが少ないものと判断し、高確率検出信号Akを高確
率検出用カウンタ11に供給する。実際には受信I、Q
の値はA3を中心としてA3検出領域部内で受信確率が
正規分布を成して、受信されると考えられる。
【0039】即ち、図4のA3検出用領域部内の検出に
よって領域判定検出演算部10から高確率検出信号Ak
が出力される入力I、Qデータの組み合わせは、4個の
組み合わせが有り、I0〜2=(1、0、1)、Q
0〜2=(1、0、1)と、I0〜2=(1、0、
1)、Q0〜2=(0、1、1)と、I0〜2
(0、1、1)、Q0〜2=(1、0、1)と、I
0〜2=(0、1、1)、Q0〜 =(0、1、1)と
である。
【0040】このようにしてA3検出用領域部内のI、
Qの値が得られるデータであると判断されると、このデ
ータの個数を計数するために、高確率検出信号Akを高
確率検出用カウンタ11に供給する。またB部でI、Q
の値が得られる場合は、このデータの個数を計数するた
めに、低確率検出信号Bkを低確率検出用カウンタ12
に供給する。
【0041】更に図4において、前記A1、A2、A3
と同様にA4を検出するためにA4検出用領域部をA4
の位置を中心とした四角い領域を設ける。これは、Iの
量子化値が例えば5〜6内で、Qの量子化値が例えば1
〜2内の領域を領域判定検出演算部10で構成し、この
A4検出用領域部内に、I、Qの値が得られる場合は、
位相の乱れが少ないものと判断し、高確率検出信号Ak
を高確率検出用カウンタ11に供給する。実際には受信
I、Qの値はA4を中心としてA4検出用領域部内で受
信確率が正規分布を成して、受信されると考えられる。
【0042】即ち、図4のA4検出用領域部内の検出に
よって領域判定検出演算部10から高確率検出信号Ak
が出力される入力I、Qデータの組み合わせは、4個の
組み合わせが有り、I0〜2=(1、0、1)、Q
0〜2=(1、0、0)と、I0〜2=(1、0、
1)、Q0〜2=(0、1、0)と、I0〜2
(0、1、1)、Q0〜2=(1、0、0)と、I
0〜2=(0、1、1)、Q0〜 =(0、1、0)と
である。
【0043】このようにしてA4検出用領域部内のI、
Qの値が得られるデータであると判断されると、このデ
ータの個数を計数するために、高確率検出信号Akを高
確率検出用カウンタ11に供給する。またB部でI、Q
の値が得られる場合は、このデータの個数を計数するた
めに、低確率検出信号Bkを低確率検出用カウンタ12
に供給する。
【0044】以上のような領域判定検出演算部10の機
能は、論理ゲートを組み合わせて実現することができ
る。また演算時間が論理ゲート方式よりも、長くかかっ
ても問題なければプログラム処理で実現することもでき
る。
【0045】次にカウント数設定回路14は、リセット
回路13からリセット信号が供給されると、高確率検出
用カウンタ11と低確率検出用カウンタ12に対するオ
ーバーフローさせる計数値を供給する。
【0046】高確率検出用カウンタ11は、領域判定検
出演算部10から供給される位相乱れの少ないデータの
個数である高確率検出信号Akを計数し、カウント数設
定回路14から供給されるオーバーフローさせる計数値
まで計数されると、オーバーフロー信号をラッチ回路1
5に供給する。低確率検出用カウンタ12も同様に、領
域判定検出演算部10から供給される位相乱れの多いデ
ータの個数である低確率検出信号Bkを計数し、カウン
ト数設定回路14から供給されるオーバーフローさせる
計数値まで計数されると、オーバーフロー信号をラッチ
回路15に供給する。
【0047】リセット回路13は、高確率検出用カウン
タ11又は低確率検出用カウンタ12から供給されるオ
ーバーフロー信号に基づきリセット信号を高確率検出用
カウンタ11又は低確率検出用カウンタ12に供給し、
更にカウント数設定回路14にカウント数の設定要求を
供給する。
【0048】ラッチ回路15は、RSフリップフロップ
などから構成でき、高確率検出用カウンタ11から供給
されるオーバーフロー信号によってLレベルに設定さ
れ、この信号によって回線『良』という情報として出力
され、また低確率検出用カウンタ12から供給されるオ
ーバーフロー信号によってHレベルに設定されこの信号
が回線『悪い』という情報として出力される。
【0049】アラーム表示部16は、例えば回線状態
『良』又は『悪い』の情報に対応してアラームを表示す
る。
【0050】次にこの装置の動作を説明する。
【0051】入力されたQPSK信号は、分配器1で2
分配され、それぞれ位相検波器2と、位相検波器3で位
相検波され、位相検波器2からはI信号が出力されて、
増幅器6に供給されて所定値に増幅される。また位相検
波器3からは、Q信号が出力されて増幅器7に供給され
て所定値に増幅される。
【0052】所定値に増幅されたI信号は、A/D変換
器8に供給されて、例えば3ビットパラレルデータ(I
、I、I)に変換され、それぞれ領域判定検出演
算部10に供給される。また所定値に増幅されたQ信号
も、A/D変換器9に供給されて、例えば3ビットパラ
レルデータ(Q、Q、Q)に変換され、それぞれ
領域判定検出演算部10に供給される。領域判定検出演
算部10においては、前述の図3に示すA1検出用領域
部内〜A4検出用領域部内のいずれかに受信I、Q信号
が得られるか否かを検出し、前記4領域内のいずれかに
得られる場合は、高確率検出信号Akを伝送路状態出力
部18の高確率検出用カウンタ11に供給する。また前
記A1検出用領域部内〜A4検出用領域部内のいずれに
も受信I、Q信号が得られない場合、即ち図3のB部領
域に得られる場合は低確率検出信号Bkを伝送路状態出
力部18の低確率検出用カウンタ12に供給する。
【0053】次に伝送路状態出力部18の動作を図5の
動作フローチャートを用いて説明する。
【0054】最初にカウント数設定回路14は、前記高
確率検出信号Akが供給され計数する高確率検出用カウ
ンタ11を所定カウント数でオーバーフローさせるカウ
ント数、例えば『a』と、低確率検出信号Bkを供給さ
れ計数する低確率検出用カウンタ12を所定カウント数
でオーバフローさせるカウント数、例えば『b』とを設
定するため供給する(S1)。ここでb/(a+b)=
H1が回線の伝送路品質による位相乱れ(例えばジッ
タ)などの影響による度合いを検出する判断値として使
用する。例えばa=9999とし、b=1とし、これら
の整数倍に設定すれば、H1=10-4を設定することが
できる。
【0055】次に高確率検出用カウンタ11は領域判定
検出演算部10から供給される前記高確率検出信号Ak
を計数し、低確率検出用カウンタ12も前記低確率検出
信号Bkを計数する(S2)。
【0056】前記計数を行うと、いずれかのカウンタの
計数が先にオーバーフローする((S3)。回線の影響
が受信I、Q信号に影響を与えていない場合は、前記高
確率検出信号Akの計数が優勢的に行われ、高確率検出
用カウンタ11が先にオーバーフローする、また受信
I、Q信号が回線の大きい影響を受けている場合は、前
記低確率検出信号Bkの計数が優勢的に行われ、低確率
検出用カウンタ12が先にオーバーフローする。
【0057】従って高確率検出用カウンタ11が、先に
オーバーフロー信号を出力した場合は、受信I、Qが回
線の影響を余り受けずに、良好な品質で受信されたもの
であるので、オーバーフロー信号を供給されるラッチ回
路15は、ラッチ出力としてLレベル信号、つまり回線
状態『良』を表す信号を外部に出力する(S4)。
【0058】次に高確率検出用カウンタ11から出力さ
れたオーバーフロー信号はリセット回路13に供給され
ると、リセット回路13は、高確率検出用カウンタ11
及び低確率検出用カウンタ12に対してリセット信号を
供給して、それまでの計数値をリセットさせると共に、
カウント数設定回路14に対してカウント数の再設定を
命令する(S5)。この命令を受けたカウント数設定回
路14は前記S1と同様なカウント数の設定供給を行
う。受信I、Q信号が回線の影響を余り受けていない場
合は、前記S1〜S5の動作を継続する。
【0059】しかしながら、受信I、Q信号が回線の影
響を受けて位相乱れなどの影響を大きく受けている場合
は、前記低確率検出信号Bkの計数が優勢的に行われ、
高確率検出用カウンタ11よりも先に低確率検出用カウ
ンタ12がオーバーフロー信号を出力し(S3)、この
オーバーフロー信号を供給されたラッチ回路15は、ラ
ッチ出力としてHレベル信号、つまり回線状態『悪い』
を表す信号を外部に供給する(S6)。
【0060】次に低確率検出用カウンタ12から出力さ
れたオーバーフロー信号は、リセット回路13に供給さ
れ、リセット回路13は、高確率検出用カウンタ11及
び低確率検出用カウンタ12に対してリセット信号を供
給し、高確率検出用カウンタ11及び低確率検出用カウ
ンタ12のそれまでの計数値をリセットさせると共に、
カウント数設定回路14に対してカウント数の設定変更
を命令する(S7)。この命令を受けたカウント数設定
回路14は、高確率検出用カウンタ11に対してカウン
ト数、例えば『c』を供給して設定させ、更に低確率検
出用カウンタ12に対してカウント数、『d』を供給し
て設定させる(S8)。ここでd/(c+d)=H2が
回線の伝送路の影響による位相乱れ(例えばジッタ)な
どの影響の度合いを検出する判断値として使用する。例
えばc=99999とし、d=1とし、これらの整数倍
に設定すれば、H2=10-5を設定することができる。
更にこのH2と前記H1の大小関係は、H1>H2の関
係を満たすように設定するものとする。この様に設定す
る理由は、前記H1の値の回線状態の時よりも、受信
I、Q信号に対する回線の影響の度合いが少なくなった
と判断される前記H1よりも十分に小さい値である前記
H2の値を判断値として、以下の計数を行い回線状態
『良』を検出するためである。
【0061】従って、前記S8において高確率検出用カ
ウンタ11と低確率検出用カウンタ12に対する設定変
更がなされると、次は再び前記S2で前記高確率検出信
号Akと、前記低確率検出信号Bkの計数を行う。この
計数を行い高確率検出用カウンタ11が先にオーバーフ
ロー信号を出力するならば、前記判断値H2以下になっ
たものと判断し、回線状態『良』を表す信号を外部に出
力する。また低確率検出用カウンタ12がオーバーフロ
ー信号を出力する場合は、前記判断値H2よりも大きい
と判断し、回線状態『悪い』を表す信号を外部に出力す
ると共に、アラーム表示部16に供給して、回線状態
『悪い』というアラームを表示させる。
【0062】以上のように回線状態を判断する判断値と
して、前記H1と、前記H2を設定し、悪い状態から良
い状態への復帰の判断を前記H2で行い、良い状態から
悪い状態への移行の判断は前記H1によって行っている
ので、回線状態『良』を表す信号又は『悪い』を表す信
号の出力を安定化させることができる。
【0063】またこの回線状態『良』(論理『0』、L
レベル)信号と回線状態『悪い』(論理『1』、Hレベ
ル)信号を使用して、無線送受信システムの例えば2チ
ャンネルダイバーシティ受信における、チャンネル切り
替え信号として使用できる。
【0064】以上の第1実施例によれば、無線伝送路か
ら供給されるQPSK信号でも、有線伝送路から供給さ
れるQPSK信号であっても、供給される信号から高速
に伝送路の回線状態を検出することができる。つまり従
来のような各フレーム内のパリティビットのデータの正
誤だけからBERを検出方法に比べ、この実施例におい
ては、供給される全ての信号を使用しているので、非常
に高速に回線状態が『良』又は『悪い』を検出すること
ができ、しかもデータの伝送効率も低下させることもな
い。
【0065】このように高速に回線状態を検出すること
ができるので、回線状態『良』を表す信号又は『悪い』
を表す信号を、無線送受信システムなどにおけるダイバ
ーシティ受信のチャンネル切り替えの判断情報として使
用して効果的である。また伝送路状態出力部18で判断
値H1とH2を用いているので回線状態を表す前記出力
信号を安定化させることができる。
【0066】次に図6のスペースダイアグラムを用いて
第2実施例を説明する。
【0067】この第2実施例は、第1実施例と同様に伝
送路から供給される信号はQPSK信号とし、回線状態
が『良』又は『悪い』だけの判断を行うのではなく、良
い状態と悪い状態の間の回線変動の移行方向を検出する
ための手段を設けて回線状態の『良』又は『悪い』の判
断出力の安定化を図り、更に回線状態『良』、『普
通』、『悪』の3段階で検出することを目的とするもの
である。
【0068】これを実現するために、図6に示すよう
に、前記I、Q信号の検出用領域部をA部(回線状態
『良』検出用、A1〜A4検出用領域部)、B部(回線
状態『悪い』を検出する領域)、C部(回線状態『普
通』を検出する領域)に分けて、A部で検出される信号
の個数と、B部で検出される信号の個数と、C部で検出
される信号の個数とを例えばそれぞれ独立に計数し、A
部で検出される個数が他部に比べ優勢的であれば回線状
態『良』と判断でき、B部で検出される個数が他部に比
べ優勢的であれば、回線状態『悪い』と判断でき、回線
状態『良』のときにC部で検出される個数が大きくなり
つつあれば、回線状態が悪くなりつつあることを予測で
き、例えばC部での検出が所定個数以上になれば、回線
状態『悪い』と判断することもできる。また回線状態が
悪い状態で、C部で検出される個数が大きくなりつつあ
れば、回線状態が良い方向に移行しつつあることを予測
でき、例えばC部での検出が所定個数以上になれば、回
線状態『良』と判断することもできる。
【0069】またA部、B部、C部での検出個数を独立
に計数すれば、いずれの検出領域で検出されるかによっ
て、回線状態を『良』、『普通』、『悪い』と3段階に
分けて外部に出力してもよい。またこの3つの信号を使
用して、ダイバーシティ受信における例えば3チャンネ
ルの切り替え用信号として使用してもよい。
【0070】以上の機能を実現する装置の機能ブロック
は基本的には図1の構成とし、異なる部分は、図6に示
した動作を領域判定検出演算部10において実現する。
またC部での検出個数をカウントする中確率検出用カウ
ンタを備えて、更に高確率検出用カウンタ11、低確率
検出用カウンタ12及び中確率検出用カウンタから出力
されるオーバーフロー信号を取り込み、前記判断を行っ
て例えば回線状態良、普通、悪いなどの信号を出力する
判断部を備えて実現することができる。
【0071】以上の第2実施例によれば、回線状態を従
来に比べ高速に、しかも伝送効率を低下させることなく
検出できるだけでなく、回線状態を更に詳しく監視する
ことができ、またダイバーシティ受信におけるチャンネ
ル切り替えにも有効に利用できる。
【0072】次に図7のスペースダイヤグラムを用いて
第3実施例を説明する。
【0073】第3実施例は、第1実施例と同様に伝送路
から供給される信号はQPSK信号とし、伝送路からの
信号供給が断たれたか否かを検出することを目的とする
ものである。
【0074】これを実現するために、図7に示すよう
に、伝送路からの信号供給が断たれたときの前記I、Q
信号の検出を行うためのA0検出用領域部を設ける。こ
のA0検出用領域部は、例えばI、Q信号の量子化値
が、I0〜2=(0(=2 2 の重み付け) 、1(=2 1 の重
み付け) 、1(=2 0 の重み付け) )、Q0〜2=(0(=
22 の重み付け) 、1(=2 1 の重み付け) 、1(=2 0
重み付け) )と、I0〜2=(1、0、0)、Q0〜2
=(0、1、1)と、I0〜2=(1、0、0)、Q
0〜2=(1、0、0)と、I0〜2=(0、1、
1)、Q0〜2=(1、0、0)の時に伝送路からの信
号供給が断たれたことを検出する領域である。またA0
検出用領域部以外の領域Bに当たるI、Q信号が得られ
る場合は、信号供給が断と判断しない。
【0075】以上の機能を実現する装置の機能ブロック
は、基本的には図1の構成で実現することができるが、
異なるところはA/D変換器8から出力されるI0〜2
データと、A/D変換器9から出力されるQ0〜2デー
タとから指定される領域が、前記A0検出用領域部に該
当するデータであるか否かを検出し、検出データの個数
を計数する手段を備えて、例えば所定個数以上にA0検
出用領域部に該当する受信I、Q信号が得られる場合
は、伝送路からの信号供給が断たれたと判断して、信号
供給断信号などを外部に出力するブロックを前記領域判
定検出演算部10内に設けるか、別に付加する構成とす
ることによって装置を実現することができる。 以上の
第3実施例によれば、簡単な構成で伝送路からの信号供
給断を即時に判断することができる。
【0076】以上で説明の実施例において説明したよう
に、復調信号レベルがどの検出領域に入っているかによ
って伝送路状態を判断しているので、他の方式の信号が
装置に供給される場合であっても良い。
【0077】即ち他の実施例として以下のような場合が
考えられる。伝送路から供給されるデジタル変調信号が
APSK(振幅位相変調方式)の最も簡単なものである
QAM(直交振幅変調)の中で16値QAMの信号がこ
の装置に供給される場合の、伝送路状態を検出する場合
は、第1実施例と同様な機能ブロックで受信I、Q信号
が得られ、この受信I、Q信号をそれぞれA/D変換し
て得られるI、Qデータによってスペースダイヤグラム
上で得られる信号配置点は例えばA1〜A16の位置で
仮想的に表すことができる。伝送路における位相、振幅
などに対する影響によって信号配置点を中心として信号
配置はゆらぐわけであるので、この前記A1〜A16の
信号配置点を中心としてA1検出用領域部〜A16検出
用領域部を設けて、この領域に検出される場合は回線状
態『良』とし、これらのA1検出用領域部〜A16検出
用領域部以外で検出される場合は、回線状態『悪い』と
判断することができる。
【0078】また他の実施例として、伝送路から供給さ
れるデジタル変調信号がFSK信号とした場合も以上と
同様に検出することができる。例えばFSK信号を周波
数検波器で検波し、この検波信号をA/D変換して量子
化する。この量子化の値から領域判定検出演算部で、論
理が高確率な量子化値を検出する高確率検出領域部と、
これ以外の低確率検出領域Bを設けて検出し、以上の第
1実施例と同様に高確率検出信号Akと低確率検出信号
Bkを伝送路状態出力部に供給して計数などして、回線
状態を判断する。従って、伝送路の影響によって変調信
号に対する周波数のずれなどが大きくなると、所定の高
確率検出領域部に検出される確率が少なくなり、影響を
受けていなければ高確率検出領域部で検出される確率が
高くなる。伝送路状態出力部に供給された高確率検出信
号Akと低確率検出信号Bkとを、例えば第1実施例と
同様に動作させることによって回線状態『良』又は『悪
い』などの情報を外部に出力することができる。以上に
よれば、伝送路から供給される変調信号がFSK信号で
あっても、伝送路の状態を短い時間で検出することがで
きる。
【0079】また以上の実施例においては、QPSK変
調されたデジタル信号、16QAM信号、FSK信号の
伝送品質を検出する機能ブロックとその動作を説明した
が、他の2相PSK信号でも、更に多くの相を使用する
多相PSKでも同様に実現でき、また他の多値QAMで
もあっても同様に若干の構成を変更、追加することで実
現することができる。
【0080】また以上のA/D変換器の変換ビット数
は、以上の実施例のビット数に限るものではなく、多く
するほど検出精度を向上させることができる。
【0081】また以上の実施例においては、検出用領域
を所定の範囲の広さに決めたが、用途に応じて可変検出
領域にしても適応できる。
【0082】また前記第1実施例における、判断値H1
及びH2に対して、所定の処理を施して伝送路BERに
近似させてもよい。
【0083】また以上の実施例において、検出用領域部
を四角い領域で設定したが、これに限るものではなく、
例えば円上に設定してもよい。
【0084】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、前
記復調手段と、前記復調信号レベル領域検出手段と、前
記計数手段と、前記判断手段を備えているので、従来に
比べ簡単な構成で入力デジタル変調信号の信号状態から
高速に、しかも伝送効率を低下させることなく伝送路状
態を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この第1実施例に係る伝送路状態検出装置の機
能ブロック図である。
【図2】この第1実施例に係る検出領域判定の概念図を
示す。
【図3】この第1実施例に係るI、Q信号の量子化表現
スペースダイヤグラムである。
【図4】この第1実施例に係る回線状態『良』、『悪
い』検出用領域部説明図である。
【図5】この第1実施例に係る伝送路状態出力部の動作
フローチャートである。
【図6】この第2実施例に係るスペースダイヤグラムで
ある。
【図7】この第3実施例に係るスペースダイヤグラムで
ある。
【符号の説明】
1…分配器、2、3…位相検波器、4…移相器、5…キ
ャリア発生部、6、7…増幅器、8、9…A/D変換
器、10…領域判定検出演算部、11…高確率検出用カ
ウンタ、12…低確率検出用カウンタ、13…リセット
回路、14…カウント数設定回路、15…ラッチ回路、
17…クロック発生部、18…伝送路状態出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 1/02 H04B 17/00 H04L 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力デジタル変調信号を直交する第1及
    び第2のキャリア信号を用いて復調して複数ビットで表
    現された第1及び第2の復調信号を出力する復調手段
    と、前記第1及び第2の復調信号がそれぞれ取り得るレベル
    の2個の可変領域を、2次元座標系の各座標軸に対応さ
    せ、前記入力デジタル変調信号が意図している送信デー
    タの内容に応じて、前記第1及び第2の復調信号のレベ
    ルが現われ得る確率に応じて、2次元座標系上に、前記
    第1及び第2の復調信号のレベルの組み合わせ の出現の
    尤もらしさが異なる複数の検出領域を設定しておき、
    記復調手段から出力された第1及び第2の復調信号のレ
    ベルの組み合わせがどの検出領域に入っているかを検出
    して前記各検出領域を明らかにして検出信号を出力する
    復調信号レベル領域検出手段と、 前記複数の検出領域に属した検出信号をそれぞれ計数
    し、これらの計数値をそれぞれ出力する計数手段と、 前記複数の検出領域についての計数値に基づいて伝送路
    の状態を判断して、伝送路状態信号を出力する判断手段
    とを備えて成ることを特徴とする伝送路状態検出装置。
  2. 【請求項2】 前記入力デジタル変調信号が、前記第1
    及び第2の復調信号を得ることができる多相位相変調信
    号であり、 前記検出領域として、伝送路状態の良否を判断できる領
    域を設定しておき、 前記判断手段が、伝送路状態の良否を判断する ことを特
    徴とする請求項1に記載の伝送路状態検出装置。
  3. 【請求項3】 前記入力デジタル変調信号が直交振幅変
    調信号であり、 前記検出領域として、伝送路状態の良否を判断できる領
    域を設定しておき、 前記判断手段が、ビットエラー率に反映される伝送路の
    良否を判断する ことを特徴とする請求項1に記載の伝送
    路状態検出装置。
  4. 【請求項4】 前記判断手段は、過去の判断結果に応じ
    て、判断基準を変化させることを特徴とする請求項2又
    は3に記載の伝送路状態検出装置。
  5. 【請求項5】 前記検出領域として、回線断を判断でき
    る領域を設定しておき、前記判断手段が回線断を判断す
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の伝
    送路状態検出装置。
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