JP2838335B2 - 感光性組成物 - Google Patents

感光性組成物

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JP2838335B2
JP2838335B2 JP4017570A JP1757092A JP2838335B2 JP 2838335 B2 JP2838335 B2 JP 2838335B2 JP 4017570 A JP4017570 A JP 4017570A JP 1757092 A JP1757092 A JP 1757092A JP 2838335 B2 JP2838335 B2 JP 2838335B2
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俊一 近藤
一也 上西
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版やIC等の
半導体製造工程、液晶、サーマルヘッド等の回路基板の
製造、更にその他のフォトアプリケーション工程に使用
される化学増幅系ポジ型感光性組成物に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】ポジ型フォトレジスト組成物としては、一
般にアルカリ可溶性樹脂と感光物としてのナフトキノン
ジアジド化合物とを含む組成物が用いられている。例え
ば、「ノボラック型フェノール樹脂/ナフトキノンジア
ジド置換化合物」として米国特許第3,666,473号、
米国特許第4,115,128号及び米国特許第4,173,4
70号等に、また最も典型的な組成物として「クレゾー
ル−ホルムアルデヒドより成るノボラック樹脂/トリヒ
ドロキシベンゾフェノン−1,2−ナフトキノンジアジ
ドスルホン酸エステル」の例がトンプソン「イントロダ
クション・トゥー・マイクロリソグラフィー」(L.F.Tho
mpson 「Introduction to Microlithography」)(ACS
出版、No. 219号、p112〜121)に記載されて
いる。
【0003】このような基本的にノボラック樹脂とキノ
ンジアジド化合物から成るポジ型フォトレジストでは、
ノボラック樹脂がプラズマエッチングに対して高い耐性
を与え、ナフトキノンジアジド化合物は溶解阻止剤とし
て作用する。そして、ナフトキノンジアジドは光照射を
受けるとカルボン酸を生じることにより溶解阻止能を失
いノボラック樹脂のアルカリ溶解度を高めるという特性
を持つ。
【0004】これまで、かかる観点からノボラック樹脂
とナフトキノンジアジド系感光物を含有する数多くのポ
ジ型フォトレジストが開発、実用化され、0.8μm〜2
μm程度までの線幅加工に於いては十分な成果をおさめ
てきた。しかし、集積回路はその集積度を益々高めてお
り、超LSIなどの半導体基板の製造に於いてはハーフ
ミクロン以下の線幅から成る超微細パターンの加工が必
要とされるようになってきた。この必要な解像力を達成
するためにフォトリソグラフィーに用いられる露光装置
の使用波長は益々短波化し、今では、遠紫外光やエキシ
マレーザー光(XeCl,KrF,ArFなど)が検討
されるまでになってきている。
【0005】従来のノボラックとナフトキノンジアジド
化合物から成るレジストを遠紫外光やエキシマレーザー
光を用いたリソグラフィーのパターン形成に用いると、
ノボラック及びナフトキノンジアジドの遠紫外領域に於
ける吸収が強いために光がレジスト底部まで到達しにく
くなり、低感度でテーパーのついたパターンしか得られ
ない。
【0006】このような問題を解決する手段の一つが、
米国特許第4,491,628号、米国特許第4,996,13
6号等に記載されている化学増幅系レジスト組成物であ
る。化学増幅系ポジ型レジスト組成物は、遠紫外光など
の放射線の照射により露光部に酸を生成させ、この酸を
触媒とする反応によって、活性放射線の照射部と非照射
部の現像液に対する溶解性を変化させパターンを基板上
に形成させるパターン形成材料である。
【0007】ポジ型化学増幅系レジストは、アルカリ可
溶性樹脂、放射線露光によって酸を発生する化合物(光
酸発生剤)および溶解阻止化合物から成る3成分系と、
酸との反応によりアルカリ可溶となる基を有する樹脂と
光酸発生剤とからなる2成分系に大別できる。従来の化
学増幅系レジスト(米国特許第4,491,628号、米国
特許第4,996,136号、米国特許第4,101,323号
等)では溶解阻止性が不十分であるために膜減りが大き
くレジストプロファイルを著しく劣化させる。また、熱
安定性も悪いために露光後のベークによりレジスト膜が
収縮するという問題を有しており、いずれも実用レベル
には到達していない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、露光後のベークによる膜収縮が少なく、良好なプロ
ファイルと高解像力を有する化学増幅系感光性組成物を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記諸点
に留意し鋭意検討した結果、本発明の目的が少なくとも
一種の下記一般式〔I〕〜〔XI〕のいずれかで表される
化合物、アルカリ可溶性樹脂及び光酸発生剤から成るこ
とを特徴とする化学増幅系ポジ型感光性組成物。
【0010】
【化9】
【0011】
【化10】
【0012】
【化11】
【0013】
【化12】
【0014】
【化13】 上記式中の記号の意味は以下の通りである。 R01,R02,R03,R04;水素原子又はR05−X−R06
−基(但し、R05はアルキル基、R06はアルキレン基、
Xは酸素原子又は硫黄原子を示し、〔I〕〜〔XI〕の各
分子中、R01〜R04の少なくとも1個はR05−X−R06
−基である。)、 R1 ;−CO−、−COO−、−NHCONH−、−N
HCOO−、−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、
−SO3 −又は
【0015】
【化14】 (G=2〜6、但し、G=2のときはR4 、R5 のうち
少なくとも一方はアルキル基である。)、 R4 ,R5 ;水素原子、アルキル基、アルコキシ基、−
OH、−COOH、−CN、ハロゲン原子、−R6 −C
OOR7 又は−R8 −OH、 R6 ,R8 ;アルキレン基、 R7 ;水素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキ
ル基、 R2 ,R3 ,R9 〜R12,R15,R17〜R21,R25〜R
27,R30〜R32,R37〜R42,R46〜R49及びR51;水
素原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、アシル
基、アシロキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ア
ラルキル基、アラルキルオキシ基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、カルボキシル基、シアノ基又は−N(R13)(R
14)(R13,R14;水素原子、アルキル基、アリール
基)、 R16;単結合、アルキレン基又は
【0016】
【化15】 22,R24;単結合、アルキレン基、−O−、−S−、
−CO−又はカルボオキシ基、 R23;水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アシル
基、アシロキシ基、アリール基、ニトロ基、水酸基、シ
アノ基又はカルボキシル基(但し、水酸基はR05−X−
06−基で置換されていてもよい。)、 R28,R29;メチレン基、低級アルキル置換メチレン
基、ハロメチレン基又はハロアルキル基、 R33〜R36;水素原子又はアルキル基、 R43〜R45;水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
シル基又はアシロキシ基、 R50;水素原子、R05−X−R06−基又は
【0017】
【化16】 52,R53;水素原子、低級アルキル基、低級ハロアル
キル基又はアリール基、 Y;−CO−又は−SO2 −、 Z,B;単結合又は−O−、 A;メチレン基、低級アルキル置換メチレン基、ハロメ
チレン基又はハロアルキル基、 E;単結合又はオキシメチレン基、 a〜q,s,t,v,g1〜i1,k1〜m1,o1,
q1,s1,u1;0〜5の整数、 r,u,y,w,x,y,z,a1〜f1,p1,r
1,t1,v1〜x1;0〜4の整数、 j1,n1;0〜3の整数、 y1;3〜8の整数 (a〜y1;2以上のとき、( )内の基は同一でもよ
くまたは異なっていてもよい。)、 (a+b), (e+f+g), (k+l+m), (q+r+s), (w+x+y), (c1+d
1), (g1+h1+i1+j1), (o1+p1), (s1+t1)≧1、(j1+n1)
≦3、(r+u), (w+z), (x+a1),(y+b1), (c1+e1), (d1+f
1), (p1+r1), (t1+v1), (x1+w1)≦4、(a+c), (b+d),
(e+h), (f+i), (g+j), (k+n), (l+o), (m+p), (q+t),
(s+v),(g1+k1), (h1+l1), (i1+m1), (o1+q1), (s1+u1)
≦5。
【0018】本発明の一般式〔I〕〜〔XI〕の化合物
は、F. R. van Heerden et al., Tetrahedron Lett.,6
61(1978)に記載の方法により、塩基性触媒存在
下、一般式〔I′〕〜〔XI′〕のポリヒドロキシ化合物
と、例えば、メチルオキシメチルクロライドとをジクロ
ルメタン中で反応させることにより得られる。
【0019】
【化17】
【0020】
【化18】
【0021】
【化19】
【0022】
【化20】
【0023】
【化21】 1 ;−CO−、−COO−、−NHCONH−、−N
HCOO−、−O−、−S−、−SO−、−SO2 −、
−SO3 −又は
【0024】
【化22】 (G=2〜6、但し、G=2のときはR4 、R5 のうち
少なくとも一方はアルキル基である。)、 R4 ,R5 ;水素原子、アルキル基、アルコキシ基、−
OH、−COOH、−CN、ハロゲン原子、−R6 −C
OOR7 又は−R8 −OH、 R6 ,R8 ;アルキレン基、 R7 ;水素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキ
ル基、 R2 ,R3 ,R9 〜R12,R15,R17〜R21,R25〜R
27,R30〜R32,R37〜R42,R46〜R49及びR51;水
素原子、水酸基、アルキル基、アルコキシ基、アシル
基、アシロキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ア
ラルキル基、アラルキルオキシ基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、カルボキシル基、シアノ基又は−N(R13)(R
14)(R13,R14;水素原子、アルキル基、アリール
基)、 R16;単結合、アルキレン基又は
【0025】
【化23】 22,R24;単結合、アルキレン基、−O−、−S−、
−CO−又はカルボオキシ基、 R23;水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アシル
基、アシロキシ基、アリール基、ニトロ基、水酸基、シ
アノ基又はカルボキシル基、 R28,R29;メチレン基、低級アルキル置換メチレン
基、ハロメチレン基又はハロアルキル基、 R33〜R36;水素原子又はアルキル基、 R43〜R45;水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ア
シル基又はアシロキシ基、 R50;水素原子又は
【0026】
【化24】 52,R53;水素原子、低級アルキル基、低級ハロアル
キル基又はアリール基、 Y;−CO−又は−SO2 −、 Z,B;単結合又は−O−、 A;メチレン基、低級アルキル置換メチレン基、ハロメ
チレン基又はハロアルキル基、 E;単結合又はオキシメチレン基、 a〜q,s,t,v,g1〜i1,k1〜m1,o1,
q1,s1,u1;0〜5の整数、 r,u,y,w,x,y,z,a1〜f1,p1,r
1,t1,v1〜x1;0〜4の整数、 j1,n1;0〜3の整数、 y1;3〜8の整数 (a〜y1;2以上のとき、( )内の基は同一でもよ
くまたは異なっていてもよい。)、 (a+b), (e+f+g), (k+l+m), (q+r+s), (w+x+y), (c1+d
1), (g1+h1+i1+j1), (o1+p1), (s1+t1)≧1、(j1+n1)
≦3、(r+u), (w+z), (x+a1),(y+b1), (c1+e1), (d1+f
1), (p1+r1), (t1+v1), (x1+w1)≦4、(a+c), (b+d),
(e+h), (f+i), (g+j), (k+n), (l+o), (m+p), (q+t),
(s+v),(g1+k1), (h1+l1), (i1+m1), (o1+q1), (s1+u1)
≦5。
【0027】3成分系ポジ型感光性材料は、酸分解性溶
解抑制剤、アルカリ可溶性樹脂及び光酸発生剤から成
る。酸分解性溶解抑制剤は、アルカリ可溶性樹脂のアル
カリへの溶解性を抑制し、露光を受けると発生する酸に
より酸分解性基が脱保護され、逆にアルカリへの溶解性
を促進する作用を有する。特開昭63−27829及び
特開平3−198059にナフタレン、ビフェニル及び
ジフェニルシクロアルカンを骨格化合物とする溶解抑制
剤が開示されているが、ベーク後の膜収縮、プロファイ
ル及び解像力の点で不十分である。
【0028】本発明の溶解抑制剤は、一般式〔I〕〜
〔XI〕で表されるが、これらの特定化合物は従来公知の
技術にはない以下に示すいずれかの条件を満足する骨格
化合物を用いるものであり、これによって初めて本発明
の目的を達成することができる。 (1)水素結合性の連結基もしくは置換基を有する2個
以上の芳香環から成る構造。 (2)炭素数2以上の直鎖状のアルキレン鎖もしくは炭
素数4以上の分岐状のアルキレン鎖を連結基としたジフ
ェニル構造。 (3)3個以上の芳香環から成る構造及びインダン、フ
ラボン骨格を有する構造。
【0029】これらのうち好ましいものは骨格化合物が
以下のいずれかの条件を満足する場合である。 (1)−CO−、−SO−、−SO2 −、−SO3 −、
−COO−、−NHCOO−を芳香環連結基として有す
る構造。 (2)炭素数4以上の分岐状アルキレン鎖を連結基とし
たジフェニル構造。 (3)3〜7個の芳香環から成る構造及びインダン、フ
ラボン骨格を有する構造。
【0030】これらのうち更に好ましいものは、官能基
数(1分子中のR05−X−R06−基基数)が3以上のも
のである。官能基数が2以下では溶剤への溶解性が低下
し、またプロファイル、解像力の点で好ましくない。酸
分解性抑制剤として以下の化合物を例示することができ
るが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0031】
【化25】
【0032】
【化26】
【0033】
【化27】
【0034】
【化28】
【0035】
【化29】
【0036】
【化30】
【0037】
【化31】
【0038】
【化32】
【0039】
【化33】
【0040】
【化34】
【0041】
【化35】
【0042】
【化36】
【0043】
【化37】
【0044】
【化38】
【0045】
【化39】
【0046】
【化40】
【0047】
【化41】
【0048】
【化42】
【0049】
【化43】
【0050】
【化44】 本発明に用いられる一般式〔I〕〜〔XI〕で表される化
合物中のR01〜R04は水素原子又はR05−X−R06−基
(R05はアルキル基、R06はアルキレン基、Xは酸素原
子又は硫黄原子を表す)である。上述の脱塩化水素反応
においては、アルキルオキシ(又はチオ)アルキレンク
ロライドのポリヒドロキシ化合物(一般式〔I′〕〜
〔XI′〕)に対するモル比を変えることにより任意の数
のR5 −X−R6 −基を導入することができる。
【0051】本発明に用いられる一般式〔I〕〜〔XI〕
で表される化合物のR05−X−R06−基含有率は30%
〜100%が好ましく、50%〜100%の範囲が更に
好適である。R05−X−R06−基含有率が30%以下で
は、アルカリ可溶性樹脂の溶解抑制効果が小さく、膜減
りが大きくなる。本発明に用いられるアルカリ可溶性樹
脂としては、例えばノボラック樹脂、アセトン−ピロガ
ロール樹脂、ポリヒドキシスチレン、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体、カルボキシル基含有メタクリル系樹
脂及びその誘導体を挙げることができるが、これらに限
定されるものではない。
【0052】特に好ましいアルカリ可溶性樹脂はノボラ
ック樹脂である。該ノボラック樹脂は所定のモノマーを
主成分として、酸性触媒の存在下、アルデヒド類と付加
縮合させることにより得られる。所定のモノマーとして
は、フェノール、m−クレゾール、p−クレゾール、o
−クレゾール等のクレゾール類、2,5−キシレノー
ル、3,5−キシレノール、3,4−キシレノール、
2,3−キシレノール等のキシレノール類、m−エチル
フェノール、p−エチルフェノール、o−エチルフェノ
ール、p−t−ブチルフェノール、2,3,5−トリメ
チルフェノール等のアルキルフェノール類、p−メトキ
シフェノール、m−メトキシフェノール、3,5−ジメ
トキシフェノール、2−メトキシ−4−メチルフェノー
ル、m−エトキシフェノール、p−エトキシフェノー
ル、m−プロポキシフェノール、p−プロポキシフェノ
ール、m−ブトキシフェノール、p−ブトキシフェノー
ル等のアルコキシフェノール類、2−メチル−4−イソ
プロピルフェノール等のビスアルキルフェノール類、m
−クロロフェノール、p−クロロフェノール、o−クロ
ロフェノール、ジヒドロキシビフェニル、ビスフェノー
ルA、フェニルフェノール、レゾルシノール、ナフトー
ル等のヒドロキシ芳香化合物を単独もしくは2種類以上
混合して使用することができるが、これらに限定される
ものではない。
【0053】アルデヒド類としては、例えばホルムアル
デヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プ
ロピルアルデヒド、ベンズアルデヒド、フェニルアセト
アルデヒド、α−フェニルプロピルアルデヒド、β−フ
ェニルプロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアル
デヒド、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロ
キシベンズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、
m−クロロベンズアルデヒド、p−クロロベンズアルデ
ヒド、o−ニトロベンズアルデヒド、m−ニトロベンズ
アルデヒド、p−ニトロベンズアルデヒド、o−メチル
ベンズアルデヒド、m−メチルベンズアルデヒド、p−
メチルベンズアルデヒド、p−エチルベンズアルデヒ
ド、p−n−ブチルベンズアルデヒド、フルフラール、
クロロアセトアルデヒド及びこれらのアセタール体、例
えばクロロアセトアルデヒドジエチルアセタール等を使
用することができるが、これらの中で、ホルムアルデヒ
ドを使用するのが好ましい。
【0054】これらのアルデヒド類は、単独でもしくは
2種類以上組み合わせて用いられる。酸性触媒としては
塩酸、硫酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸等を使用することが
できる。こうして得られたノボラック樹脂の重量平均分
子量は、1,000〜30,000の範囲であることが好ま
しい。1,000未満では未露光部の現像後の膜減りが大
きく、30,000を越えると現像速度が小さくなってし
まう。特に好適なのは2,000〜20,000の範囲であ
る。
【0055】ここで、重量平均分子量はゲルパーミエー
ションクロマトグラフィーのポリスチレン換算値をもっ
て定義される。本発明に於ける一般式〔I〕〜〔XI〕で
表される化合物とアルカリ可溶性樹脂の使用比率は、ア
ルカリ可溶性樹脂100重量部に対し、一般式〔I〕〜
〔XI〕で表される化合物3〜100重量部、好ましくは
5〜60重量部である。この使用比率が3重量部未満で
は、残膜率が著しく低下し、また100重量部を越える
とレジストの耐熱性及びドライエッチング耐性が低下す
る。
【0056】本発明で使用される活性光線または放射線
の照射により分解して酸を発生する化合物としては、光
カチオン重合の光開始剤、光ラジカル重合の光開始剤、
色素類の光消色剤、光変色剤、あるいはマイクロレジス
ト等に使用されている公知の光により酸を発生する化合
物およびそれらの混合物を適宜に選択して使用すること
ができる。
【0057】例えば S.I. Schlesinger, Photogr. Sci.
Eng., 18, 387(1974)、T.S. Bal et al, Polymer, 21,
423(1980)等に記載のジアゾニウム塩、米国特許第4,06
9,055 号、同4,069,056 号、同 Re 27,992号、特願平3-
140140号等に記載のアンモニウム塩、D.C. Necker et a
l, Macromolecules, 17, 2468(1984) 、C.S. Wen etal,
Teh, Proc. Conf. Rad. Curing ASIA, p478 Tokyo, Oc
t (1988) 、米国特許第4,069,055 号、同4,069,056 号
等に記載のホスホニウム塩、J.V. Crivello etal, Macr
omorecules, 10(6), 1307 (1977) 、Chem. & Eng. New
s, Nov. 28, p31 (1988)、欧州特許第104,143 号、米国
特許第339,049 号、同第410,201 号、特開平2-150848
号、特開平2-296514号等に記載のヨードニウム塩、J.V.
Crivelloet al, Polymer J. 17, 73(1985)、J.V. Criv
ello et al. J. Org. Chem., 43,3055 (1978) 、W.R. W
att et al, J. Polymer Sci., Polymer Chem. Ed., 22,
1789(1984) 、J.V. Crivello et al, Polymer Bull.,
14, 279(1985) 、J.V. Crivello et al, Macromorecule
s, 14(5), 1141 (1981) 、J.V. Crivello et al, J. Po
lymer Sci., Polymer Chem. Ed., 17, 2877(1979) 、欧
州特許第370,693 号、同3,902,114 号、同233,567 号、
同297,443 号、同297,442 号、米国特許第4,933,377
号、同161,811 号、同410,201 号、同339,049 号、同4,
760,013 号、同4,734,444 号、同2,833,827 号、独国特
許第2,904,626 号、同3,604,580 号、同3,604,581 号等
に記載のスルホニウム塩、J.V. Crivello et al, Macro
morecules, 10(6),1307(1977) 、J.V. Crivello et al,
J. Polymer Sci., Polymer Chem. Ed., 17, 1047(197
9) 等に記載のセレノニウム塩、C.S. Wen et al, Teh,
Proc. Conf. Rad. Curing ASIA, p478 Tokyo, Oct (198
8) 等に記載のアルソニウム塩等のオニウム塩、米国特
許第3,905,815 号、特公昭46-4605 号、特開昭48-36281
号、特開昭55-32070号、特開昭60-239736 号、特開昭61
-169835 号、特開昭61-169837 号、特開昭62-58241号、
特開昭62-212401 号、特開昭63-70243号、特開昭63-298
339 号等に記載の有機ハロゲン化合物、K. Meier et a
l, J. Rad. Curing, 13(4), 26(1986) 、T.P. Gill et
al, Inorg. Chem., 19, 3007(1980) 、D.Astruc, Acc.
Chem. Res., 19(12), 377 (1896)、特開平2-161445号等
に記載の有機金属/有機ハロゲン化物、S. Hayase et a
l, J. Polymer Sci., 25, 753(1987) 、E. Reichmanis
et al, J. Polymer Sci., Polymer Chem. Ed., 23, 1(1
985)、Q.Q. Zhu et al, J. Photochem., 36, 85, 39, 3
17 (1987) 、B. Amit et al, Tetrahedron Lett., (24)
2205 (1973) 、D.H.R. Barton et al, J. Chem Soc., 3
571(1965) 、P.M. Collins et al, J. Chem. Soc., Per
kin I, 1695(1975)、M. Rudinstein et al, Tetrahedro
n Lett., (17), 1445 (1975) 、J.W. Walker et al, J.
Am. Chem. Soc., 110, 7170 (1988)、S.C. Busman et
al, J. Imaging Technol., 11(4), 191 (1985) 、H.M.
Houlihan et al, Macoromolecules,21, 2001 (1988)、
P.M. Collins et al, J. Chem. Soc., Chem. Commun.,
532(1972) 、S. Hayase et al, Macromolecules, 18, 1
799(1985) 、E. Reichmaniset al, J. Electrochem. So
c., Solid State Sci. Technol., 130(6)、F.M. Houlih
an et al, Macromolecules, 21, 2001 (1988)、欧州特
許第0290,750号、同046,083 号、同156,535 号、同271,
851 号、同0,388,343 号、米国特許第3,901,710 号、同
4,181,531 号、特開昭60-198538 号、特開昭53-133022
号等に記載のo−ニトロベンジル型保護基を有する光酸
発生剤、M. TUNOOKA et al, Polymer Preprints Japan,
35(8)、G. Berner et al, J. Rad. Curing, 13(4)、W.
J. Mijset al, Coating Technol., 55(697), 45(1983)
、Akzo, H. Adachi et al, Polymer Preprints, Japa
n, 37(3)、欧州特許第0199,672号、同84515 号、同 19
9,672号、同044,115 号、同0101,122号、米国特許第4,6
18,564 号、同4,371,605 号、同4,431,774 号、特開昭6
4-18143号、特開平2-245756号、特願平3-140109号等に
記載のイミノスルフォネート等に代表される、光分解し
てスルホン酸を発生する化合物、特開昭61−1665
44号に記載のジスルホン化合物を挙げることができ
る。
【0058】またこれらの光により酸を発生する基、あ
るいは化合物をポリマーの主鎖または側鎖に導入した化
合物、例えば、M.E. Woodhouse et al, J. Am. Chem. S
oc.,104, 5586 (1982) 、S.P. Pappas et al, J. Imagi
ng Sci., 30(5), 218(1986)、S. Kondo et al, Makromo
l. Chem., Rapid Commun., 9,625(1988) 、Y.Yamadaet
al, Makromol. Chem., 152, 153, 163 (1972) 、J.V. C
rivello et al, J.Polymer Sci., Polymer Chem. Ed.,
17, 3845 (1979)、米国特許第3,849,137 号、独国特許
第3,914,407 、特開昭63-26653号、特開昭55-164824
号、特開昭62-69263号、特開昭63-1460387、特開昭63-1
63452 号、特開昭62-153853 号、特開昭63-146029 号等
に記載の化合物を用いることができる。
【0059】さらにV.N.R. Pillai, Synthesis, (1), 1
(1980)、A. Abad et al, Tetrahedron Lett., (47)4555
(1971)、D.H.R. Barton et al, J. Chem. Soc., (C), 3
29(1970)、米国特許第3,779,778 号、欧州特許第126,71
2 号等に記載の光により酸を発生する化合物も使用する
ことができる。上記活性光線または放射線の照射により
分解して酸を発生する化合物の中で、特に有効に用いら
れるものについて以下に説明する。
【0060】(1)トリハロメチル基が置換した下記一
般式(XII)で表されるオキサゾール誘導体又は一般式
(XIII) で表されるS−トリアジン誘導体。式中、R1
は置換もしくは未置換のアリール基、アルケニル基、R
2 は置換もしくは未置換のアリール基、アルケニル基、
アルキル基又は−CY3 を表す。Yは塩素原子または臭
素原子を示す。
【0061】具体的には以下の化合物 XII-1〜8 および
XIII-1〜10を挙げることができるがこれに限定されるも
のではない。
【0062】
【化45】
【0063】
【化46】
【0064】
【化47】
【0065】
【化48】
【0066】
【化49】 (2)下記の一般式(XIV)で表されるヨードニウム塩、
または一般式(XV) で表されるスルホニウム塩。式中、
Ar1 、Ar2 は各々独立に置換もしくは未置換のアリ
ール基を示す。好ましい置換基としては、アルキル基、
ハロアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アル
コキシ基、ニトロ基、カルボキシル基、アルコキシカル
ボニル基、ヒドロキシ基、メルカプト基およびハロゲン
原子が挙げられる。
【0067】R3 ,R4 ,R5 は各々独立に、置換もし
くは未置換のアルキル基、アリール基を示す。好ましく
は炭素数6〜14のアリール基、炭素数1〜8のアルキ
ル基およびそれらの置換誘導体である。好ましい置換基
は、アリール基に対しては炭素数1〜8のアルコキシ
基、炭素数1〜8のアルキル基、ニトロ基、カルボキシ
ル基、ヒドロキシ基およびハロゲン原子であり、アルキ
ル基に対しては炭素数1〜8のアルコキシ基、カルボキ
シル基、アルコキシカルボニル基である。 Z-は対ア
ニオンを示し、例えばBF4 - 、As F6 - 、P
6 - 、SbF6 - 、SiF6 - 、ClO4 - 、CF3
SO3 - 、BPh4 - (Ph = フェニル) 、ナフタレン
−1−スルホン酸アニオン等の縮合多核芳香族スルホン
酸アニオン、アントラキノンスルホン酸アニオン、スル
ホン酸基含有染料等を挙げることができるがこれらに限
定されるものではない。
【0068】またR3 ,R4 ,R5 のうちの2つおよび
Ar1 、Ar2 はそれぞれの単結合または置換基を介し
て結合してもよい。一般式(XIV)、(XV)で示される上記
オニウム塩は公知であり、例えば J.W. Knapczyk et a
l, J. Am. Chem. Soc., 91, 145 (1969) 、A.L. Maycok
et al, J.Org. Chem., 35,2532(1970) 、E. Goethas e
tal, Bull. Soc. Chem. Belg., 73,546, (1964)、H.M.
Leicester, J. Ame. Chem. Soc., 51, 3587(1929)、J.
B. Crivello etal, J. Polym. Chem. Ed., 18, 2677 (1
980)、米国特許第2,807,648号および同4,247,473 号、
特開昭53-101,331号等に記載の方法により合成すること
ができる。
【0069】具体例としては以下に示す化合物 XIV-1〜
20及びXV-1〜34が挙げられるが、これに限定されるもの
ではない。
【0070】
【化50】
【0071】
【化51】
【0072】
【化52】
【0073】
【化53】
【0074】
【化54】
【0075】
【化55】
【0076】
【化56】
【0077】
【化57】
【0078】
【化58】
【0079】
【化59】
【0080】
【化60】
【0081】
【化61】
【0082】
【化62】
【0083】
【化63】
【0084】
【化64】 (3)下記一般式(XVI)で表されるジスルホン誘導体ま
たは一般式(XVII) で表されるイミノスルホネート誘導
体。式中、Ar3 、Ar4 は各々独立に置換もしくは未
置換のアリール基を示す。R6 は置換もしくは未置換の
アルキル基、アリール基を表す。Aは置換もしくは未置
換のアルキレン基、アルケニルン基、アリーレン基を示
す。
【0085】具体例としては以下に示す化合物 XVI-1〜
12及びXVII-1〜12が挙げられるが、これに限定されるも
のではない。
【0086】
【化65】
【0087】
【化66】
【0088】
【化67】
【0089】
【化68】
【0090】
【化69】
【0091】
【化70】
【0092】
【化71】
【0093】
【化72】 これらの活性光線または放射線の照射により分解して酸
を発生する化合物の添加量は、感光性組成物の全重量
(塗布溶媒を除く)を基準として通常0.001〜40重
量%の範囲で用いられ、好ましくは0.1〜20重量%の
範囲で使用される。本発明の感光性組成物には必要に応
じて、更に染料、顔料、可塑剤、界面活性剤、光増感剤
などを含有させることができる。
【0094】好適な染料としては油性染料及び塩基性染
料がある。具体的にはオイルイエロー#101、オイル
イエロー#103、オイルピンク#312、オイルグリ
ーンBG、オイルブルーBOS、オイルブルー#60
3、オイルブラックBY、オイルブラックBS、オイル
ブラックT−505(以上オリエント化学工業株式会社
製)、クリスタルバイオレット(CI42555)、メ
チルバイオレット(CI42535)、ローダミンB
(CI45170B)、マラカイトグリーン(CI42
000)、メチレンブルー(CI52015)等を挙げ
ることができる。
【0095】さらに、下記に挙げるような分光増感剤を
添加し、使用する光酸発生剤が吸収を持たない遠紫外よ
り長波長領域に増感させることにより、本発明の感光性
組成物にi又はg線に対する感度を持たせることができ
る。好適な分光増感剤としては、具体的にはベンゾフェ
ノン、p,p′−テトラメチルジアミノベンゾフェノ
ン、p,p′−テトラエチルエチルアミノベンゾフェノ
ン、2−クロロチオキサントン、アントロン、9−エト
キシアントラセン、アントラセン、ピレン、ペリレン、
フェノチアジン、ベンジル、アクリジンオレンジ、ベン
ゾフラビン、セトフラビン−T、9,10−ジフェニル
アントラセン、9−フルオレノン、アセトフェノン、フ
ェナントレン、2−ニトロフルオレン、5−ニトロアセ
ナフテン、ベンゾキノン、2−クロロ−4−ニトロアニ
リン、N−アセチル−p−ニトロアニリン、p−ニトロ
アニリン、N−アセチル−4−ニトロ−1−ナフチルア
ミン、ピクラミド、アントラキノン、2−エチルアント
ラキノン、2−tert−ブチルアントラキノン、1,2−
ベンズアントラキノン、3−メチル−1,3−ジアザ−
1,9−ベンズアンスロン、ジベンザルアセトン、1,
2−ナフトキノン、3,3′−カルボニル−ビス(5,
7−ジメトキシカルボニルクマリン)及びコロネン等で
あるがこれに限定されるものではない。
【0096】本発明の感光性組成物は、上記各成分を溶
解する溶媒に溶かして支持体上に塗布する。ここで使用
する溶媒としては、エチレンジクロライド、シクロヘキ
サノン、シクロペンタノン、γ−ブチロラクトン、メチ
ルエチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、2−メト
キシエチルアセテート、エチレングリコールモノエチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、トルエン、酢酸エチル、乳酸メチル、乳酸エ
チル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、テトラヒドロフラン等が好ましく、これらの溶
媒を単独あるいは混合して使用する。
【0097】また、上記溶媒に界面活性剤を加えること
もできる。具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリ
オキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオ
レイルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル類、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテ
ル、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル等の
ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオ
キシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマ
ー類、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパル
ミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモ
ノオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタン
トリステアレート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキ
シエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレ
ンソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソル
ビタントリステアレート等のポリオキシエチレンソルビ
タン脂肪酸エステル類等のノニオン系界面活性剤、エフ
トップEF301、EF303、EF352(新秋田化
成(株)製)、メガファックF171、F173(大日
本インキ(株)製)、フロラードFC430、FC43
1(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG71
0、サーフロンS−382、SC101、SC102、
SC103、SC104、SC105、SC106(旭
硝子(株)製)等のフッ素系界面活性剤、オルガノシロ
キサンポリマーKP341(信越化学工業(株)製)や
アクリル酸系もしくはメタクリル酸系(共)重合ポリフ
ローNo.75、No.95(共栄社油脂化学工業(株)
製)等を挙げることができる。これらの界面活性剤の配
合量は、本発明の組成物中の固形分100重量部当た
り、通常、2重量部以下、好ましくは1重量部以下であ
る。
【0098】これらの界面活性剤は単独で添加してもよ
いし、また、いくつかの組み合わせて添加することもで
きる。上記感光性組成物を精密集積回路素子の製造に使
用されるような基板(例:シリコン/二酸化シリコン被
覆)上にスピナー、コーター等の適当な塗布方法により
塗布後、所定のマスクを通して露光し、ベークを行い現
像することにより良好なレジストパターンを得ることが
できる。
【0099】本発明の感光性組成物の現像液としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、
ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、アンモニア
水等の無機アルカリ類、エチルアミン、n−プロピルア
ミン等の第一アミン類、ジエチルアミン、ジ−n−ブチ
ルアミン等の第二アミン類、トリエチルアミン、メチル
ジエチルアミン等の第三アミン類、ジメチルエタノール
アミン、トリエタノールアミン等のアルコールアミン
類、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエ
チルアンモニウムヒドロキシド等の第四級アンモニウム
塩、ピロール、ピヘリジン等の環状アミン類等のアルカ
リ類の水溶液を使用することができる。
【0100】更に、上記アルカリ類の水溶液にアルコー
ル類、界面活性剤を適当量添加して使用することもでき
る。
【0101】
【発明の効果】本発明のポジ型感光性組成物は、露光後
のベークによる膜収縮が少なく、良好なプロファイルと
高解像力を有する。
【0102】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明の内容がこれにより限定されるものでは
ない。
【0103】
【実施例1〜10】第1表に示す各素材をジグライム6
gに溶解し、0.2μmのフィルターでろ過してレジスト
溶液を作成した。このレジスト溶液を、3000r.p.m.
の回転数のスピンコーターを利用してシリコーンウェハ
ー上に塗布し、90℃で60秒間、真空吸着型のホット
プレートで乾燥して、膜厚1.0μmのレジスト膜を得
た。
【0104】
【比較例1および2】米国特許第4,491,628 号明細書に
記載された方法に従って、t−ブトキシカルボニルオキ
シスチレンポリマーとt−ブトキシカルボニルオキシ−
α−メチルスチレンポリマーを合成し、実施例1〜10
と同様の操作により2成分系ポジ型レジスト膜を得た。
そのときの組成比を第1表に示す。
【0105】
【比較例3〜5】欧州特許第249,139号明細書に記
載されている化合物ジ−t−ブチルテレフタレート、4
−t−ブトキシ−p−ビフェニル、t−ブチル−2−ナ
フチルカーボネートを溶解阻止剤として実施例1〜10
と同様の操作により3成分系ポジ型レジスト膜を得た。
そのときの組成比を第1表に示す。
【0106】第1表に示される略号は次の通りである。 <ポリマー> NOV m/p=45/55 ノボラック(重量平均分子量6,000) PVP p-ヒドロキシスチレンポリマー( 重量平均分子
量9,600) TBOCS t-ブトキシカルボニルオキシスチレンポリマー
( 数平均分子量21,600) TBAMS t-ブトキシカルボニルオキシ−α−メチルスチ
レンポリマー(数平均分子量46,900) TBNC t-ブチル−2−ナフチルカーボネート <光酸発生剤> TPSFA 光酸発生剤の例中の(XV−3) TPSFS 〃 (XV−5) DPIFP 〃 (XIV −2) IPPS 〃 (XVI −12) PIMS 〃 (XVII−1) <溶解阻止剤> DTBTP ジ−t−ブチルテレフタレート TBPBP 4−t−ブトキシ−p−ビフェニル TBNC t−ブチル−2−ナフチルカーボネート このレジスト膜に、テストパターンマスクを介して25
4nmの遠紫外光により露光を行った。露光後110℃
の真空吸着型ホットプレートで60秒間加熱を行い、た
だちに2.38%テトラメチルアンモニウムハイドロオキ
サイド(TMAH)水溶液で60秒間浸漬し、30秒間
リンスして乾燥した。このようにして得られたシリコー
ンウェハー上のパターンを走査型電子顕微鏡で観察し、
レジストのプロファイルを評価した。その結果を第2表
に示す。
【0107】感度は0.70μmのマスクパターンを再
現する露光量の逆数として定義し、比較例1の感度との
相対値で示した。また膜収縮は露光部の露光前後の膜厚
の比の百分率で表した。解像力は0.70μmのマスク
パターンを再現する露光量における限界解像力を表す。
第2表の結果から本発明のレジストは、露光後のベーク
による膜収縮も少なく、良好なプロファイルと高い解像
力を有していることがわかる。
【0108】 NOV m/p=45/55ノボラック(重量平均分
子量6,000) PVP p−ヒドロキシスチレンポリマー(重量平均
分子量9,600) TBOCS t−ブトキシカルボニルオキシスチレンポ
リマー(数平均分子量21,600) TBAMS t−ブトキシカルボニルオキシ−α−メチ
ルスチレンポリマー(数平均分子量46,900) TBNC t−ブチル−2−ナフチルカーボネート <光酸発生剤> TPSFA 光酸発生剤の例中の(XV−3) TPSFS 〃 (XV−5) DPIFP 〃 (XIV−2) IPPS 〃 (XVI −1
2) PIMS 〃 (XVII−
1) <溶解阻止剤> DTBTP ジ−t−ブチルテレフタレート TBPBP 4−t−ブトキシ−p−ビフェニル TBNC t−ブチル−2−ナフチルカーボネート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−154049(JP,A) 特開 平5−194472(JP,A) 特開 平5−232702(JP,A) 特開 平5−94017(JP,A) 特開 平4−88348(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/00 - 7/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一種の一般式[II]〜[V
    III]、[X]又は[XI]のいずれかで表される化
    合物、アルカリ可溶性樹脂及び少なくとも一種の一般式
    [XV]又は[XVII]で表される光酸発生剤から成
    ることを特徴とする化学増幅系ポジ型感光性組成物。 式中、 R01,R02,R03,R04;水素原子又はR05
    −X−R06−基(但し、R05はアルキル基、R06
    はアルキレン基、Xは酸素原子又は硫黄原子を示し、
    〔II〕〜〔VIII〕、〔X〕及び〔XI〕の各分子
    中、R01〜R04の少なくとも1個はR05−X−R
    06−基である。)、 R〜R12,R15,R17〜R21,R25〜R
    27,R30〜R32,R37〜R42,R48〜R
    49及びR51;水素原子、水酸基、アルキル基、アル
    コキシ基、アシル基、アシロキシ基、アリール基、アリ
    ールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基、ハ
    ロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基又は −N(R13)(R14)(R13,R14;水素原
    子、アルキル基、アリール基)、R16;単結合、アル
    キレン基又は 22,R24;単結合、アルキレン基、−O−、−S
    −、−CO−又はカルボオキシ基、 R23;水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アシル
    基、アシロキシ基、アリール基、ニトロ基、水酸基、シ
    アノ基又はカルボキシル基(但し、水酸基はR05−X
    −R06−基で置換されていてもよい。)、 R28,R29;メチレン基、低級アルキル置換メチレ
    ン基、ハロメチレン基又はハロアルキル基、 R33〜R36;水素原子又はアルキル基、 R50;水素原子、R05−X−R06−基又は 52,R53;水素原子、低級アルキル基、低級ハロ
    アルキル基又はアリール基、Y;−CO−又は−SO
    −、 Z;単結合又は−O−、 A;メチレン基、低級アルキル置換メチレン基、ハロメ
    チレン基又はハロアルキル基、 E;単結合又はオキシメチレン基、 e〜q,s,t,v,g1〜i1,k1〜m1,o1,
    q1,s1,u1;0〜5の整数、 r,u,y,w,x,y,z,a1〜f1,p1,r
    1,t1,v1〜x1;0〜4の整数、 j1,n1;0〜3の整数、 y1;3〜8の整数 (e〜y1;2以上のとき、()内の基は同一でもよく
    または異なっていてもよい。)、 (e+f+g),(k+l+m),(q+r+s),
    (w+x+y),(c1+d1),(g1+h1+i1
    +j1),(s1+t1)≧1、(j1+n1)≦3、 (r+u),(w+z),(x+a1),(y+b
    1),(c1+e1),(d1+f1),(t1+v
    1),(x1+w1)≦4、(e+h),(f+i),
    (g+j),(k+n),(l+o),(m+p),
    (q+t),(s+v),(g1+k1),(h1+l
    1),(i1+m1),(s1+u1)≦5である。 式中、Rは各々独立に、置換もしくは未置換
    のアルキル基、アリール基を示す。Zは対アニオンを
    示す。 式中、Rは置換もしくは未置換のアルキル基、アリー
    ル基を表す。Aは置換若しくは未置換のアルキレン基、
    アルケニレン基、アリーレン基を表す。
  2. 【請求項2】 組成物の全非揮発性物質に対して5重量
    %より多く50重量%以下の一般式[I]で表される化
    合物、アルカリ可溶性樹脂及び少なくとも一種の一般式
    [XV]又は[XVII]で表される光酸発生剤から成
    ることを特徴とする化学増幅系ポジ型感光性組成物。 ;−CO−、−COO−、−NHCONH−、−N
    HCOO−、−O−、−S−、−SO−、−SO−、
    −SO−又は (G=2〜6、但し、G=2のときはR、Rのうち
    少なくとも一方はアルキル基である。) R,R;水素原子、アルキル基、アルコキシ基、−
    OH、−COOH、 −CN、ハロゲン原子、−R−COOR又は−R
    −OH、 R,R;アルキレン基、 R;水素原子、アルキル基、アリール基又はアラルキ
    ル基、 R,R;水素原子、水酸基、アルキル基、アルコキ
    シ基、アシル基、アシロキシ基、アリール基、アリール
    オキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基、 ハロゲン原子、ニトロ基、カルボキシル基、シアノ基又
    は −N(R13)(R14)(R13,R14;水素原
    子、アルキル基、アリール基)、a〜d;0〜5の整
    数、 (a〜d;2以上のとき、()内の基は同一でもよくま
    たは異なっていてもよい。)、 (a+b)≧1、 (a+c),(b+d)≦5である。 式中、Rは各々独立に、置換もしくは未置換
    のアルキル基、アリール基を示す。Zは対アニオンを
    示す。 式中、Rは置換もしくは未置換のアルキル基、アリー
    ル基を表す。Aは置換若しくは未置換のアルキレン基、
    アルケニレン基、アリーレン基を表す。
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