JP2793985B2 - 可変容量スペクトル拡散伝送装置 - Google Patents

可変容量スペクトル拡散伝送装置

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JP2793985B2
JP2793985B2 JP8902296A JP8902296A JP2793985B2 JP 2793985 B2 JP2793985 B2 JP 2793985B2 JP 8902296 A JP8902296 A JP 8902296A JP 8902296 A JP8902296 A JP 8902296A JP 2793985 B2 JP2793985 B2 JP 2793985B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル信号の
伝送において、同一帯域の伝送路で、多種のサ−ビス、
あるいは、多種のメディアに属する伝送条件の異なる信
号を、効率良く伝送できるスペクトル拡散伝送装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】電気信号にディジタル情報信号を乗せる
変調方法としては、振幅、位相、周波数のそれぞれを変
化させる変調方式、さらに、それらを組合わせて変化さ
せる変調方式がある。ディジタル情報信号を、これらの
変調方式で変調する場合における変調信号への変換にお
いて、2進のディジタル情報1ビットを1変調信号に対
応させる場合は、2種類の変調信号が必要となり、その
変調多値数は2となる。また、2進のディジタル情報2
ビットを1変調信号に対応させる場合は、4種類の変調
信号が必要となり、その変調多値数は4となる。
【0003】スペクトル拡散伝送においては、このデ−
タ変調の変調多値数が多いほど、同じ周波数帯域で多く
の情報信号を伝送することができ、スペクトル拡散変調
の変調多値数が多いほど、多くのチャネルを設定するこ
とができる。すなわち、周波数を有効に利用することが
できる。しかし、両方の変調とも変調多値数が多くなる
ほど伝送路の影響を受け易くなり、この結果伝送のデ−
タ誤り率が悪化して伝送の信頼度は低下するようにな
る。
【0004】図5および図6は、従来の多値変調スペク
トル拡散伝送装置の例を示す図であり、図5は送信部の
構成を示しており、図6は受信部の構成を示している。
図5において、送信部310では、送信する送信情報デ
−タ311がデ−タ多値変調器312に入力されてデ−
タの多値変調が行なわれ、その多値変調出力がスペクト
ル拡散多値変調器313に供給される。スペクトル拡散
多値変調器313では、拡散符号器314から発生され
たPN符号等の拡散符号出力が変調多値数に対応させて
乗算され、スペクトル拡散された送信多値信号315が
得られている。そして、スペクトル拡散多値変調器31
3において、このスペクトル拡散された送信多値信号3
15が送信される。
【0005】図7に、例えばQPSK(Quadrature Pha
se Shift Keying )変調方式でデータ多値変調が行わ
れ、QPSK変調方式でスペクトル拡散多値変調も行わ
れる場合の様子を示す。図7(a)は送信情報データを
示しており、その一例として送信情報データが「110
01101001000」とされている。この場合、デ
ータ多値変調器312においてQPSK変調が送信情報
データに施されるので、2進の送信データ情報2ビット
が1変調信号に対応される。例えば、送信情報データは
図示するように「11」「00」「11」「01」「0
0」「10」「00」の2ビットづつが1変調信号に対
応されてデータ多値変調されることになる。
【0006】このように多値変調されたデータ多値変調
信号は、データ多値変調信号毎にスペクトル拡散多値変
調器313においてスペクトル拡散多値変調が行われ
る。図7(b)は拡散符号器314が発生する拡散符号
の例を示しており、スペクトル拡散多値変調器313に
おいて、この拡散符号とデータ多値変調信号とが乗算さ
れることになる。この乗算は、情報データ「0」を
「1」に、情報データ「1」を「−1」に置き換えて乗
算し、乗算した値が「1」なら「0」を、「−1」なら
「1」として乗算データを求める。このようにして得ら
れた乗算データを同図(c)に示す。
【0007】この乗算データに対応するQPSK変調信
号の位相シフトを図7(d)に示しており、例えば、乗
算データ2ビットが「00」の場合は位相シフトπ/4
のスペクトル拡散多値変調信号となり、乗算データ2ビ
ットが「01」の場合は位相シフト7π/4のスペクト
ル拡散多値変調信号となり、乗算データ2ビットが「1
0」の場合は位相シフト3π/4のスペクトル拡散多値
変調信号となり、乗算データ2ビットが「11」の場合
は位相シフト5π/4のスペクトル拡散多値変調信号と
なる。このようにして、スペクトル拡散多値変調信号が
生成されて送信されるようになる。
【0008】また図6において、受信部320では、受
信された図7(d)に示すような受信多値信号325が
スペクトル逆拡散多値復調器323に入力されて、受信
多値信号325に拡散符号器324から発生された図7
)に示すようなPN符号等の拡散符号出力が変調多
値数に対応して乗算される。これにより、逆拡散処理が
行われ、受信多値信号325は図7()に示すような
デ−タ多値変調された信号に戻される。次いで、この信
号はデ−タ多値復調器322に供給されて、データ多値
復調が行われることにより、受信情報デ−タ321が復
調される。これにより、図7(a)に示す送信情報デー
タが再生される。
【0009】ただし、従来の伝送装置では、デ−タ変
調、スペクトル拡散変調の変調多値数は固定の多値数に
決められており、一般に伝送装置はフェ−ジング時にも
一定の品質を満足することを最大目標として検討されて
いるため、変調多値数はフェ−ジングが無い場合に、実
現可能な値よりも小さく設計されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】近年、研究が盛んに行
われているマルチメディア通信においては、高い伝送品
質が要求される多種のサ−ビスやメディアのデータ、大
きな伝送容量を必要とするディジタル信号を、同一帯域
の伝送路で効率良く伝送できる技術が要望されている。
しかし、従来のスペクトル拡散伝送装置においては、上
述したように変調多値数はフェ−ジングが無い場合に、
実現可能な値よりも小さく設計されているため、トラヒ
ックが大きくなった場合は呼損が発生し易くなるという
問題点がある。また、多種のサ−ビス、あるいはメディ
アによって、要求される伝送品質が異なるため、同一の
フェ−ジングの影響を受けた場合、あるサ−ビスにおい
て伝送品質が満たされていても、他のサ−ビスに対して
は伝送品質を満たすことができなくなるという問題点も
ある。
【0011】そこで、本発明はマルチメディア通信にお
いて、上述した従来の問題点を解決し、高い伝送品質を
必要とする多種のサ−ビスやメディアのデータ、および
大きな伝送容量を必要とするデータなど、伝送条件の異
なる多種のディジタル信号を同一帯域の伝送路で効率的
に伝送することのできる可変容量スペクトル拡散伝送装
置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の可変容量スペクトル拡散伝送装置の送信部
は、ディジタル信号の変調多値数を設定する変調多値数
設定手段と、該変調多値数設定手段で設定された変調多
値数で多値変調を行うデータ多値変調器と、該変調多値
数設定手段で設定された変調多値数でスペクトル拡散多
値変調を行うスペクトル拡散多値変調器と、前記変調多
値数設定手段で設定された変調多値数の識別情報を付加
する多値識別情報付加手段とを備え、前記変調多値数設
定手段は、前記ディジタル信号に要求される伝送条件、
あるいは、必要とする伝送路容量に応じて前記データ多
値変調器と、前記スペクトル拡散多値変調器に、変調多
値数をそれぞれ設定するようにしている。
【0013】また、本発明の可変容量スペクトル拡散伝
送装置の受信部は、伝送されたディジタル信号の変調多
値数を、送信側で付加された多値識別情報により識別す
る変調多値数識別手段を備えた変調多値数制御手段と、
該変調多値数制御手段により識別された変調多値数が設
定されて、設定された変調多値数に基づいてデータ多値
復調を行うデータ多値復調器と、該変調多値数制御手段
により識別された変調多値数が設定されて、設定された
変調多値数に基づいてスペクトル逆拡散多値復調を行う
スペクトル逆拡散多値復調器とを備えている。
【0014】このような本発明の可変容量スペクトル拡
散伝送装置によれば、送信部では、送信するデータの属
性に応じてデータ多値変調器およびスペクトル拡散多値
変調器の多値変調数を変更するようにし、受信部では、
伝送されたデータの変調多値数を識別してデータ多値復
調器およびスペクトル逆拡散多値復調器の変調多値数
変更するようにしたので、多種のサービスやメディアの
データ、要求される伝送条件の異なるディジタル信号を
同一の帯域で効率的に伝送することができるようにな
る。また、各ディジタル信号とも十分な品質で伝送する
ことができるようになり、全体の伝送容量あるいはスル
ープットを向上することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明による可変容量スペ
クトル拡散伝送装置の実施の形態の原理的な構成につい
て、図1および図2を用いて説明する。図1は、本発明
による可変容量スペクトル拡散伝送装置の送信部の原理
的構成を示すブロック図である。この図において、送信
部210は、多値識別信号214が供給される変調多値
数制御回路215と、変調多値数制御回路215により
設定されるデータ変調多値数に従い、入力された送信情
報データを多値変調するデータ多値変調器212と、変
調多値数制御回路215によりスペクトル拡散変調多値
数が可変される拡散符号器216と、拡散符号器216
より発生される拡散符号が拡散変調多値数に応じて乗算
されることによりスペクトル拡散多値変調を行うスペク
トル拡散多値変調器213からなる。
【0016】このように構成された送信部210には、
多種のサ−ビスやメディアのデータ、要求される伝送条
件の異なる送信情報デ−タ211が入力されると共に、
送信部210において最適な多値数の多値変調が行われ
るための多値識別信号214が入力される。多値識別信
号214が入力される変調多値数制御回路215では、
多値識別信号214に応じてデ−タ多値変調器212、
拡散符号器216とスペクトル拡散多値変調器213に
最適な変調多値数を設定する。すなわち、送信情報デ−
タ211はデ−タ多値変調器212に転送されて、選択
設定された変調多値数に従ってデ−タ変調される。つい
で、スペクトル拡散多値変調器213で拡散符号器21
6からの出力が、選択設定された変調多値数に対応させ
て乗算され、スペクトル拡散された送信多値信号217
となる。そして、このスペクトル拡散された信号が送信
される。
【0017】このようにして送信された信号を受信する
本発明の可変容量スペクトル拡散伝送装置の受信部の原
理的構成を示すブロック図を図2に示す。図2におい
て、受信部220は、与えられた多値識別信号224に
応じて変調多値数を制御する変調多値数制御回路225
と、変調多値数制御回路225によりスペクトル逆拡散
変調多値数が可変される拡散符号器226と、入力され
た受信多値信号227を、拡散符号器226から供給さ
れる拡散符号が変調多値数に応じて乗算されることによ
りスペクトル逆拡散多値復調するスペクトル逆拡散多値
復調器223と、変調多値数制御回路225によりデー
タ復調する変調多値数が制御されるデータ多値復調器2
22とから構成される。
【0018】このように構成された受信部220では、
多値識別信号224が変調多値数制御回路225に与え
られ、変調多値数制御回路225は、デ−タ多値復調
器222、拡散符号器226とスペクトル逆拡散多値復
調器223における復調の変調多値数が、送信された信
号と同じ変調多値数となるよう多値識別信号224に従
い制御が行われる。また、スペクトル逆拡散多値復調器
223において、入力された受信多値信号227に拡散
符号器226からの出力を、選択設定された変調多値数
に対応させて乗算することにより逆拡散が行われる。こ
れにより、受信された信号がデ−タ多値変調された信号
に戻される。
【0019】次いで、デ−タ多値復調器222に転送さ
れて、選択設定された変調多値数に従ってデ−タ多値復
調され、送信情報データ211に対応した受信情報デー
タ221が再生される。なお、多値識別信号224は、
送信部210に入力される送信情報データ211に施さ
れた変調多値数が、受信部220に通知される等の手段
により設定される。
【0020】次に、本発明の可変容量スペクトル拡散伝
送装置の送信部の構成の一例のブロック図を図3に示
す。この図において、送信部110は、送信部に入力さ
れた送信情報データ111の変調多値数を識別する変調
多値数識別回路112と、変調多値数識別回路112で
識別された多値識別信号が供給される変調多値数制御回
路117と、変調多値数制御回路117によりデータ変
調多値数が可変されるデータ多値変調器113と、変調
多値数制御回路117が設定する変調多値数を示す多値
識別情報を付加する多値識別情報付加回路114と、変
調多値数制御回路117によりスペクトル拡散変調多値
数が可変される拡散符号器118と、拡散符号器118
より発生される拡散符号が拡散変調多値数に応じて乗算
されることによりスペクトル拡散多値変調を行うスペク
トル拡散多値変調器115からなる。
【0021】このように構成された送信部110には、
多種のサ−ビスやメディアのデータ、要求される伝送条
件の異なる送信情報デ−タ111が、同一の端子から入
力され、変調多値数識別回路112に供給される。この
変調多値数識別回路112では、入力された送信情報デ
−タ111のデ−タ速度、デ−タ容量、情報デ−タに含
まれる変調多値数の指定情報などにより、最適な変調多
値数が識別されて、多値識別信号116が出力され、変
調多値数制御回路117に供給される。また、変調多値
数識別回路112は、後述する受信部120に設けられ
ている伝送されてきたデータの変調多値数を識別する変
調多値数識別回路123からの多値識別信号を受けて、
多値識別信号116を出力してもよい。
【0022】変調多値数制御回路117では、デ−タ多
値変調器113、拡散符号器118とスペクトル拡散多
値変調器115の変調多値数が、多値識別信号116に
従い最適な値になるよう制御を行う。さらに、多値識別
情報付加回路114に対しては、送信する送信多値信号
119の変調多値数を示す情報を送信信号に付加させる
制御を行う。すなわち、送信情報デ−タ111はデ−タ
多値変調器113に転送されて、選択設定された変調多
値数に従ってデ−タ変調され、変調の多値数を示す情報
が多値識別情報付加回路114において付加される。つ
いで、スペクトル拡散多値変調器115で拡散符号器1
18からの出力が、選択設定された変調多値数に対応し
て乗算され、スペクトル拡散された送信多値信号119
となる。そして、このスペクトル拡散された信号が送信
される。
【0023】このようにして送信された信号を受信する
本発明の可変容量スペクトル拡散伝送装置の受信部の構
成を示すブロック図の一例を図4に示す。図4におい
て、受信部120は、入力された受信多値信号128を
拡散符号器127から供給される拡散符号に基づいてス
ペクトル逆拡散するスペクトル逆拡散多値復調器124
と、スペクトル逆拡散された受信信号の変調多値数を識
別する変調多値数識別回路123と、変調多値数識別回
路123から出力される多値識別信号125に応じて変
調多値数を制御する変調多値数制御回路126と、変調
多値数制御回路126によりスペクトル逆拡散変調多値
数が可変される拡散符号器127と、変調多値数制御回
路126によりデータ復調する変調多値数が制御される
データ多値復調器122とからなる。
【0024】このように構成された受信部120では、
スペクトル逆拡散多値復調器124において、入力され
た受信多値信号128に拡散符号器127からの出力
を、選択設定した変調多値数に対応させて乗算すること
により逆拡散が行われる。これにより、受信された信号
がデ−タ多値変調された信号に戻される。このデ−タ多
値変調された信号は変調多値数識別回路123に供給さ
れ、変調多値数識別回路123において変調多値数が識
別されて多値識別信号125が出力される。この多値識
別信号125は変調多値数制御回路126に供給され
る。変調多値数制御回路126では、デ−タ多値復調器
122、拡散符号器127とスペクトル逆拡散多値復調
器124の多値数が、送信側と同じ変調多値数となるよ
う多値識別信号125に従い制御を行う。
【0025】すなわち、受信多値信号128は、スペク
トル逆拡散多値復調器124で拡散符号器127からの
出力が、選択設定された変調多値数に対応させて乗算さ
れることにより、逆拡散が行われてデータ多値変調信号
に戻される。次いで、変調多値数識別回路123に転送
され、ここで変調多値数が識別されて多値識別信号が出
力される。さらに、デ−タ多値復調器122に転送され
て、選択設定された変調多値数に従ってデ−タ多値復調
され、送信情報データ111に対応した受信情報データ
121が再生される。
【0026】ところで、スペクトル逆拡散多値復調器1
24、拡散符号器127、デ−タ多値復調器122に設
定される変調多値数は、変調多値数識別回路123にお
いて識別されるが、この識別により変調多値数を得るよ
うにする方法には次のような方法がある。第1の方法
は、符号多重化して伝送するパイロットチャネルなどに
より変調多値数の指定情報を伝送し、パイロットチャン
ネルの信号から変調多値数を識別する方法であり、第2
の方法は、信号がパケットで伝送される場合に、パケッ
トの先頭(ヘッダ)に予め決められた変調多値数で指定
情報を付加して伝送し、パケットの先頭から情報デ−タ
の変調多値数を識別する方法であり、さらに、他の方法
としては、1パケット前のパケットデ−タで変調多値数
を指定する方法などがある。
【0027】このような変調多値数を得る方法のいずれ
かにより、受信部120において変調多値数の指定情報
を逆拡散し復調することが、可能となる。したがって、
変調多値数識別回路123で受信信号から読みとった、
多値識別信号125に従い、変調多値数制御回路126
が変調多値数を制御することにより、スペクトル逆拡散
多値復調器124と拡散符号器127、デ−タ多値復調
器122の変調多値数が、送信部110の多値数と同一
になるよう制御されることになる。
【0028】以上説明した本発明の可変容量スペクトル
拡散伝送装置において、高品質の送信データや、リアル
タイム性を要求される送信データを送信する場合には、
データ多値変調器およびスペクトル拡散多値変調器にお
ける変調多値数を小さくすることにより、伝送路の影響
を受けにくい高品質のデータの伝送が可能となる。ま
た、大きな伝送容量を必要とする送信データを送信する
場合には、データ多値変調器およびスペクトル拡散多値
変調器における変調多値数を大きくすることにより、大
容量のデータの伝送が可能となる。このように本発明
は、画像ディジタルデータや、音声ディジタルデータお
よびその他のディジタルデータ等の、品質やデータ速度
の異なるデータを同一帯域の伝送路を用いて伝送するこ
とができるようになる。
【0029】なお、送信部110において、データ多値
変調器113にQPSKが選択設定され、スペクトル拡
散多値変調器115にもQPSKが選択設定されている
場合は、前記図7に示すような多値変調が行われる。ま
た、データ多値変調器113およびスペクトル拡散多値
変調器115における多値変調方式としては、BPS
K,QPSK,8PSK,16PSK等の位相変調方
式、周波数変調方式、あるいは、16QAM等の振幅位
相変調方式のいずれでも用いることができる。ここで、
例えば位相変調方式として変調多値数をBPSKから1
6PSKまで可変したとすると、最も少ないデータを伝
送した時に比較して、最大16倍のデータを同一帯域の
伝送路において伝送することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
伝送路の状態が良好で高速でデータを送れる場合は、変
調多値数を大きくしてデータを高速で伝送することがで
きると共に、伝送路の状態が劣化した場合は、変調多値
数を小さくすることによりデータを伝送することができ
るようになる。したがって、マルチメディア通信などに
おいて、より高い伝送品質、より大きな伝送容量等の多
種のサ−ビスやメディアのディジタル信号や、要求する
伝送条件の異なるディジタル信号を、同一の帯域で効率
良く伝送することができる。
【0031】また、伝送品質がフェ−ジング等により劣
化している場合においても、小さな変調多値数を選択し
て伝送することにより、各種のサ−ビス、メディアとも
十分な品質で伝送可能となり、全体の伝送容量、スル−
プットを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の可変容量スペクトル拡散伝送装置の実
施の形態の送信部の原理的構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の可変容量スペクトル拡散伝送装置の実
施の形態の受信部の原理的構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の可変容量スペクトル拡散伝送装置の実
施の形態の送信部の構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の可変容量スペクトル拡散伝送装置の実
施の形態の受信部の構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図5】従来のスペクトル拡散伝送装置の送信部の構成
を示すブロック図である。
【図6】従来のスペクトル拡散伝送装置の受信部の構成
を示すブロック図である。
【図7】データ多値変調およびスペクトル拡散多値変調
の様子を示す図である。
【符号の説明】
110,210,310 送信部 111,211,311 送信情報デ−タ 112 送信部の変調多値数識別回路 113,212 デ−タ多値変調器(多値可変) 312 デ−タ多値変調器 114 多値識別情報付加回路 115,213 スペクトル拡散多値変調器(多値可
変) 313 スペクトル拡散多値変調器 116,214 送信部の多値識別信号 117,215 送信部の変調多値数制御回路 118,216 送信部の拡散符号器(多値可変) 314 送信部の拡散符号器 119,217,315 送信多値信号 120,220,320 受信部 121,221,321 受信情報デ−タ 122,222 デ−タ多値復調器(多値可変) 322 デ−タ多値復調器 123 受信部の変調多値数識別回路 124,223 スペクトル逆拡散多値復調器(多値可
変) 323 スペクトル逆拡散多値復調器 125,224 受信部の多値識別信号 126,225 受信部の変調多値数制御回路 127,226 受信部の拡散符号器(多値可変) 324 受信部の拡散符号器 128,227,325 受信多値信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−159148(JP,A) 特開 昭60−141057(JP,A) 特開 平6−224954(JP,A) 特開 昭50−68209(JP,A) 特開 昭57−155856(JP,A) 特開 平8−172459(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 1/707 H04L 1/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 要求される伝送条件、あるいは、必要と
    する伝送路容量の異なる複数のディジタル信号を、同一
    帯域の伝送路を用いて伝送するスペクトル拡散伝送装置
    であって、 前記ディジタル信号の変調多値数を設定する変調多値数
    設定手段と、 該変調多値数設定手段で設定された変調多値数でデータ
    変調を行うデータ多値変調器と、 該変調多値数設定手段で設定された変調多値数でスペク
    トル拡散を行うスペクトル拡散多値変調器と 前記変調多値数設定手段で設定された変調多値数の識別
    情報を付加する多値識別情報付加手段と を備え、 前記変調多値数設定手段は、前記ディジタル信号に要求
    される伝送条件、あるいは、必要とする伝送路容量に応
    じて前記データ多値変調器と、前記スペクトル拡散多値
    変調器に、変調多値数をそれぞれ設定することを特徴と
    する可変容量スペクトル拡散伝送装置。
  2. 【請求項2】 伝送されたディジタル信号の変調多値
    数を、送信側で付加された多値識別情報により識別する
    変調多値数識別手段を備えた変調多値数制御手段と、 該変調多値数制御手段により識別された変調多値数が設
    定されて、設定された変調多値数に基づいてデータ復調
    を行うデータ多値復調器と、 該変調多値数制御手段により識別された変調多値数が設
    定されて、設定された変調多値数に基づいてスペクトル
    逆拡散を行うスペクトル逆拡散多値復調器と、 を備えることを特徴とする可変容量スペクトル拡散伝送
    装置。
  3. 【請求項3】 大容量の伝送路を必要とする第1のデ
    ィジタル信号と、大容量の伝送路を必要としない第2の
    ディジタル信号とを、同一帯域の伝送路を用いて伝送す
    るスペクトル拡散伝送装置であって、 ディジタル信号の変調多値数を設定する変調多値数設定
    手段と、 該変調多値数設定手段で設定された変調多値数でデータ
    変調を行うデータ多値変調器と、 該変調多値数設定手段で設定された変調多値数でスペク
    トル拡散を行うスペクトル拡散多値変調器とを備え、 前記変調多値数設定手段は、前記第1ディジタル信号
    を伝送する場合に、大きな多値数を前記データ多値変調
    器と、前記スペクトル拡散多値変調器にそれぞれ設定
    し、前記第2のディジタル信号を伝送する場合に、小さ
    な多値数を前記データ多値変調器と、前記スペクトル拡
    散多値変調器に、それぞれ設定することを特徴とする可
    変容量スペクトル拡散伝送装置。
  4. 【請求項4】 高品質の伝送路を必要とする第1のデ
    ィジタル信号と、高品質の伝送路を必要としない第2の
    ディジタル信号とを、同一帯域の伝送路を用いて伝送す
    るスペクトル拡散伝送装置であって、 ディジタル信号の変調多値数を設定する変調多値数設定
    手段と、 該変調多値数設定手段で設定された変調多値数でデータ
    変調を行うデータ多値変調器と、 該変調多値数設定手段で設定された変調多値数でスペク
    トル拡散を行うスペクトル拡散多値変調器とを備え、 前記変調多値数設定手段は、前記第1ディジタル信号
    を伝送する場合に、小さな多値数を前記データ多値変調
    器と、前記スペクトル拡散多値変調器にそれぞれ設定
    し、前記第2のディジタル信号を伝送する場合に、大き
    な多値数を前記データ多値変調器と、前記スペクトル拡
    散多値変調器に、それぞれ設定することを特徴とする可
    変容量スペクトル拡散伝送装置。
  5. 【請求項5】 リアルタイム性が要求される第1のデ
    ィジタル信号と、リアルタイム性が要求されない第2の
    ディジタル信号とを、同一帯域の伝送路を用いて伝送す
    るスペクトル拡散伝送装置であって、 ディジタル信号の変調多値数を設定する変調多値数設定
    手段と、 該変調多値数設定手段で設定された変調多値数でデータ
    変調を行うデータ多値変調器と、 該変調多値数設定手段で設定された変調多値数でスペク
    トル拡散を行うスペクトル拡散多値変調器とを備え、 前記変調多値数設定手段は、前記第1ディジタル信号
    を伝送する場合に、小さな多値数を前記データ多値変調
    器と、前記スペクトル拡散多値変調器にそれぞれ設定
    し、前記第2のディジタル信号を伝送する場合に、大き
    な多値数を前記データ多値変調器と、前記スペクトル拡
    散多値変調器に、それぞれ設定することを特徴とする可
    変容量スペクトル拡散伝送装置。
  6. 【請求項6】 ディジタル化した画像通信信号と、デ
    −タ転送信号と、音声信号とを、同一帯域の伝送路を用
    いて伝送するスペクトル拡散伝送装置であって、 ディジタル信号の変調多値数を設定する変調多値数設定
    手段と、 該変調多値数設定手段で設定された変調多値数でデータ
    変調を行うデータ多値変調器と、 該変調多値数設定手段で設定された変調多値数でスペク
    トル拡散を行うスペクトル拡散多値変調器とを備え、 前記変調多値数設定手段は、前記データ多値変調器と、
    前記スペクトル拡散多値変調器に、前記画像通信信号、
    前記デ−タ転送信号、さらに前記音声信号の順序で大き
    な変調多値数を選択設定することを特徴とする可変容量
    スペクトル拡散伝送装置。
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