JP2645787B2 - 円板の周溝成形方法 - Google Patents
円板の周溝成形方法Info
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- JP2645787B2 JP2645787B2 JP1111693A JP1111693A JP2645787B2 JP 2645787 B2 JP2645787 B2 JP 2645787B2 JP 1111693 A JP1111693 A JP 1111693A JP 1111693 A JP1111693 A JP 1111693A JP 2645787 B2 JP2645787 B2 JP 2645787B2
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- Japan
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- circumferential groove
- forming
- flange
- cylindrical portion
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円板の外周に周溝を成
形する方法に関する。該円板は、例えば図2に示す油圧
装置aにおいて、シリンダbと摺動関係にあるピストン
cとして使用され、周溝dにはシールリングeが嵌着さ
れる。
形する方法に関する。該円板は、例えば図2に示す油圧
装置aにおいて、シリンダbと摺動関係にあるピストン
cとして使用され、周溝dにはシールリングeが嵌着さ
れる。
【0002】
【従来の技術】従来の周溝形成手段としては、図3に示
すように円板A1を金型B1、B2で外周部を残して保持
し、外周部に転造ローラC1を圧接しながら金型を回転
して肉厚部をリング状に形成し、次に別の金型B3、B4
で保持しながら肉厚部に溝転造ローラC2〜Cnを順次
押込むものが知られている(特開平3−15113
1)。
すように円板A1を金型B1、B2で外周部を残して保持
し、外周部に転造ローラC1を圧接しながら金型を回転
して肉厚部をリング状に形成し、次に別の金型B3、B4
で保持しながら肉厚部に溝転造ローラC2〜Cnを順次
押込むものが知られている(特開平3−15113
1)。
【0003】また、肉厚部を効果的に形成する手段とし
て、図4に示すように円板A2の外周部を筒状の金型D
で直角に折曲げて筒部を形成し、該筒部をその長さ方向
に金型E1、E2で圧縮して肉厚部とするものがあり、こ
れにおいても周溝は溝転造ローラで形成している(特開
平3−155423、同3−186643)。
て、図4に示すように円板A2の外周部を筒状の金型D
で直角に折曲げて筒部を形成し、該筒部をその長さ方向
に金型E1、E2で圧縮して肉厚部とするものがあり、こ
れにおいても周溝は溝転造ローラで形成している(特開
平3−155423、同3−186643)。
【0004】前記の各従来技術は、いずれも肉厚部の形
成及び溝の形成のための肉の移動量が大きく、加工仕事
量も大きい。このため、作業能率が低い上に被加工部分
の金属疲労が大で材質が劣化し易い。しかも、転造ロー
ラを用いるので設備が大がかりになり生産能率も低い。
成及び溝の形成のための肉の移動量が大きく、加工仕事
量も大きい。このため、作業能率が低い上に被加工部分
の金属疲労が大で材質が劣化し易い。しかも、転造ロー
ラを用いるので設備が大がかりになり生産能率も低い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、加工仕事量
が少なく材質の劣化も少ない上に、簡単に周溝を形成で
きる成形方法を得ることを課題とする。
が少なく材質の劣化も少ない上に、簡単に周溝を形成で
きる成形方法を得ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における前記課題
の解決手段は、可塑性金属の円板の外周部を略直角に折
曲げて屈曲部及び筒部を形成する第1工程と、該筒部の
外周側を屈曲部側へ肉つぶしをして径方向外方へ伸びる
第1フランジを形成する第2工程と、該筒部の芯部の先
端を径方向外方へ折曲げて第2フランジを形成する第3
工程と、からなることを特徴とする。
の解決手段は、可塑性金属の円板の外周部を略直角に折
曲げて屈曲部及び筒部を形成する第1工程と、該筒部の
外周側を屈曲部側へ肉つぶしをして径方向外方へ伸びる
第1フランジを形成する第2工程と、該筒部の芯部の先
端を径方向外方へ折曲げて第2フランジを形成する第3
工程と、からなることを特徴とする。
【0007】
【作用】前記第1工程で円板外周部に屈曲部及び筒部が
形成され、第2工程で屈曲部から外方へ伸びる第1フラ
ンジが成形され、第3工程で筒部の内周側の芯部の先端
が第2フランジとして屈曲され、両フランジの間に周溝
が形成される。
形成され、第2工程で屈曲部から外方へ伸びる第1フラ
ンジが成形され、第3工程で筒部の内周側の芯部の先端
が第2フランジとして屈曲され、両フランジの間に周溝
が形成される。
【0008】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は加工工程の1例を示すもので、図1(a)に
示す円板1を出発材料とし、図4に示すような適宜のプ
レス加工により、第1工程として、円板1の外周部に図
1(b)に示す屈曲部3及び筒部4を形成し、中心穴2
のまわりにボス部5を形成する。該中心穴2は後加工で
設けてもよいし設けなくてもよい。
る。図1は加工工程の1例を示すもので、図1(a)に
示す円板1を出発材料とし、図4に示すような適宜のプ
レス加工により、第1工程として、円板1の外周部に図
1(b)に示す屈曲部3及び筒部4を形成し、中心穴2
のまわりにボス部5を形成する。該中心穴2は後加工で
設けてもよいし設けなくてもよい。
【0009】次の第2工程で、図1(c)に示すよう
に、両面を金型6、7で保持しながら、筒部4の外周側
を筒状の金型8で屈曲部3に向けて加圧して肉つぶしを
行い、第1フランジ9を形成する。このとき筒部4の内
側部分は薄肉の芯部10となって残る。
に、両面を金型6、7で保持しながら、筒部4の外周側
を筒状の金型8で屈曲部3に向けて加圧して肉つぶしを
行い、第1フランジ9を形成する。このとき筒部4の内
側部分は薄肉の芯部10となって残る。
【0010】次の第3工程で図1(d)に示すように、
両面を金型6、7で保持し、芯部10に分割したリング
金型11をつき合わせ、テーパ面をもつ予備曲げ金型1
2で芯部10の先端を予備曲げ加工し、次いで図1
(e)に示すように仕上げ用の分割したリング金型13
と上面が平らな金型14で仕上げ成形して第2フランジ
15を形成する。これにより、両フランジ9、15間に
リング金型13の先端の厚さと等しい幅をもつ周溝16
が形成される。
両面を金型6、7で保持し、芯部10に分割したリング
金型11をつき合わせ、テーパ面をもつ予備曲げ金型1
2で芯部10の先端を予備曲げ加工し、次いで図1
(e)に示すように仕上げ用の分割したリング金型13
と上面が平らな金型14で仕上げ成形して第2フランジ
15を形成する。これにより、両フランジ9、15間に
リング金型13の先端の厚さと等しい幅をもつ周溝16
が形成される。
【0011】以上の工程において、第1工程及び第3工
程は単なる曲げ加工であり、肉の移動を伴う加工は、第
2工程の第1フランジ9を形成する工程のみであって、
しかも、この第1フランジ9は、肉つぶし加工が1度行
われるだけであるから、加工仕事量が少なく、材料の劣
化も少ない。
程は単なる曲げ加工であり、肉の移動を伴う加工は、第
2工程の第1フランジ9を形成する工程のみであって、
しかも、この第1フランジ9は、肉つぶし加工が1度行
われるだけであるから、加工仕事量が少なく、材料の劣
化も少ない。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明は、肉の移動を伴う
加工が少ないから小型のプレス機で加工でき、加工仕事
量が少ないから材料の劣化が少なく、強度の大きいフラ
ンジ又は周溝を形成することができ、また、転造ローラ
を使用しないから設備が簡単ですみ、加工速度が速く大
量生産できる利点を有する。
加工が少ないから小型のプレス機で加工でき、加工仕事
量が少ないから材料の劣化が少なく、強度の大きいフラ
ンジ又は周溝を形成することができ、また、転造ローラ
を使用しないから設備が簡単ですみ、加工速度が速く大
量生産できる利点を有する。
【図1】 本発明の工程説明図
【図2】 製品の使用状態の断面図
【図3】 従来技術の工程説明図
【図4】 別の従来技術の工程説明図
1 円板 3 屈曲部 4 筒部 9 第1フランジ 10 芯部 15 第2フランジ 16 周溝
Claims (1)
- 【請求項1】 可塑性金属の円板の外周部を略直角に折
曲げて屈曲部及び筒部を形成する第1工程と、 該筒部の外周側を屈曲部側へ肉つぶしをして径方向外方
へ伸びる第1フランジを形成する第2工程と、 該筒部の芯部の先端を径方向外方へ折曲げて第2フラン
ジを形成する第3工程と、 からなることを特徴とする、円板の周溝成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1111693A JP2645787B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 円板の周溝成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1111693A JP2645787B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 円板の周溝成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06218441A JPH06218441A (ja) | 1994-08-09 |
JP2645787B2 true JP2645787B2 (ja) | 1997-08-25 |
Family
ID=11769042
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1111693A Expired - Fee Related JP2645787B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 円板の周溝成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2645787B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5435434B2 (ja) * | 2011-06-03 | 2014-03-05 | Smc株式会社 | ピストン組立体、流体圧シリンダ及びピストン組立体の製造方法 |
-
1993
- 1993-01-26 JP JP1111693A patent/JP2645787B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06218441A (ja) | 1994-08-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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