JP2544049B2 - 高炉出銑口充填材 - Google Patents

高炉出銑口充填材

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JP2544049B2
JP2544049B2 JP3341423A JP34142391A JP2544049B2 JP 2544049 B2 JP2544049 B2 JP 2544049B2 JP 3341423 A JP3341423 A JP 3341423A JP 34142391 A JP34142391 A JP 34142391A JP 2544049 B2 JP2544049 B2 JP 2544049B2
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稔 片岡
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隆志 松永
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正章 中山
繁 天野
竹市 岩永
高芳 佐藤
正則 小林
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KUROSAKI YOGYO KK
Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、耐用性を向上した製
銑用高炉の出銑口の閉塞に用いる充填材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高炉出銑口充填材としては、特開
昭50−39091号公報に記載されているように、ろ
う石、アルミナ等の酸化物、炭化珪素、窒化珪素等の非
酸化物、それにカーボン等を骨材とし、これに粘土、ピ
ッチ等を添加し、さらに、タール,レジン等の有機化合
物をバインダーとしたものが通常使用されている。
【0003】ところが、この充填材は、マッドガン,開
孔機等の高炉設備の能力から、出銑口に充填するに当た
っては、比較的多量のバインダーを用いて軟らかくする
必要があり、また、開孔については、強度はあまり高く
できないといった制約がある。そのため、耐火物として
は緻密な組織を形成できず、且つ強度も低いものとな
り、出銑末期には充填物の消失によって出銑口の口径が
大きくなり、出銑、出滓速度が急激に上昇するという問
題があった。
【0004】その解決手段として、「開孔径」を小さく
する方法も採られたが、出銑初期の速度が遅すぎてスラ
グ排出が遅れ、炉内圧上昇による操業トラブルが起こり
易くなる。したがって、充填材の耐用を支配する「開孔
径」は、溶銑,スラグをバランスよく排出するための適
正な径を選択せざるを得ず、1日当たりの出銑回数もほ
ぼ決まったものになっている。
【0005】また、特公昭48−79218号公報に見
られるように、ZrSiO4(ジルコン)を添加し、高
温下(1400°C以上)でZrO2とSiO2に分解さ
せ、ZrO2のもつ耐火物性により高耐用化を図ったも
のもあるが、SiO2の生成により大幅な耐用性向上は
望めなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高炉
の出銑口の開孔径を大きくしても長時間出銑が可能な高
耐用性高炉出銑口充填材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の高耐用性高炉出
銑口充填材は、耐火性配合物中に、粒径3mm以下のZ
rO2と粒径1mm以下のC粉末とを、それぞれ15〜
90重量%と10〜35重量%との割合で含有せしめて
なることを特徴とする。
【0008】ZrO2原料としては、未安定のものを用
いると加熱により異常膨張を起こして組織が損なわれ、
かつ高融点物でもあり焼結が起こりにくくなるため、C
aO、Y23等のイオン結合性の強い酸化物を固溶させ
て安定化したもの、或いはその80%程度を部分安定化
したものを用いる。ZrO2の使用量が、15重量%よ
り少ない場合には、ZrO2の効果が少なく、90重量
%より多い場合には耐熱衝撃性を損なうことになる。
【0009】ZrO2原料の粒度調整は、粒径が3mm
以下、好ましくは1mm以下になるようにする。
【0010】ZrO2の他に耐食性が良好なZrB2をZ
rO2の50重量%以下使用してもよい。
【0011】ZrO2と組み合わせて使用する耐火物原
料としては、出銑口充填材に通常使用されているカーボ
ン原料,Siの非酸化物であるSiC,Si34及びS
i,FeSi等の焼結材並びに充填性付与のための耐火
粘土,ろう石等の原料を使用できる。
【0012】カーボン原料としては、無煙炭、石炭・石
油系コークス、天然・人造黒鉛等を任意に選択でき、そ
の使用量としては10〜35重量%がよい。10重量%
より少ない場合には、強度が高くなり過ぎて開孔不能と
なり、35重量%より多い場合にはバインダー量が増し
て組織が不良となり、耐食性を低下させる。粒径は1m
m以下がよく、そのうち50μm以下の含有量が50%
以上含まれるものが好ましい。
【0013】SiC,Si34としては、耐スラグ性が
良い反面、耐溶銑性がよくないため、使用量としては合
量で30〜50重量%が好ましく、粒径は50μm以下
が好ましい。なお、Si34の代わりにSi34Feを
使用することも可能である。上記配合物に焼結剤として
金属粉を添加すると強度が上がり、耐アブレージョン性
が向上する。金属粉としては、Si,Al,Al−Si
合金,Al−Mg合金,Al−Si−Ca合金,Al−
Mg−Ca合金等が使用可能である。
【0014】たとえば、金属珪素粉は配合中の炭素と反
応してβ−SiCを形成して結合に寄与する。また、A
l金属粉末は配合中の窒素と反応してAlN或いは炭素
と反応してAl43を形成して耐食性及び強度発現に寄
与する。その添加量としては外掛けで1〜15重量%が
良く、15重量%より多すぎると強度が出過ぎて開孔が
困難となる。出銑口前面は大気に晒されており、酸化の
懸念がある。前記金属の添加でも酸化防止効果はある
が、硼素化合物、たとえばB4C等を併用するとより好
ましい。
【0015】これはB4CがCOと反応してB23の膜
を生成しカーボンの表面酸化を防止する効果があるため
である。添加量としては、カーボン原料に対して5重量
%以下で充分である。多すぎると低融物であるため、耐
食性を低下させることになる。
【0016】また、開孔時,出銑時に出銑口充填剤へ耐
剥離性を持たせるために、繊維状物質、たとえば、Si
C,Si34,Al23等のウィスカーを添加するとよ
い。添加量としては外掛けで1〜3重量%がよい。1重
量%より少ないと剥離防止効果が薄く、3重量%より多
いと分散性が悪くなる。更にウィスカーの形状として
は、分散性,靭性強化の点から、直径0.1〜1μm、
アスペクト比50〜5000のものが好ましい。有機結
合材としては、通常用いられるコールタール,フェノー
ルレジンが適用でき、固定炭素の多いものが好ましい。
【0017】
【作用】充填材として、ジルコニアを所定量含有した材
料を使用することによって、通常のマッドガン、開孔機
等を使用した場合比較的多量のバインダーを用いる必要
があっても、その耐用性は顕著に増大する。
【0018】
【実施例】実施例1 表1に、粘土を使用した系で、アルミナ系とジルコニア
系充填材及び焼結材としての金属珪素粉末の効果を比較
した結果を示す。金属珪素粉末を添加していないもので
もジルコニア系の方がアルミナ系よりは耐食性が良く、
金属珪素粉末を添加することで更に耐食性が増してい
る。なお、表1に示す配合組成は、重量%によって示
す。表中で数値前の+は外掛け添加量を示す。
【0019】
【表1】 実施例2 表2に、配合する金属珪素粉末を5重量%と一定にし
て、ZrO2の使用量を変えた場合の強度と耐食性との
関係を示す。熱間強度はほぼ同等であるが、耐食性はZ
rO2の使用量が増すにつれて向上しており、ZrO2
はアルミナ系に比べ2〜5倍の値を示している。表中で
数値前の+は外掛け添加量を示す。
【0020】
【表2】 実施例3 表3に、ZrO2の使用量を40重量%(5)と、90
重量%(7)とし、これに焼結材として金属珪素粉末添
加量が強度並びに耐食性に与える影響を調べた結果を示
す。
【0021】金属珪素粉末を増加することにより、強度
が上昇し、耐食性も良好となっている。
【0022】アルミナ系でも、同様に、熱間強度は金属
珪素粉末の増加により向上しているものの、ZrO2
に比べ耐食性の向上は小さいものである。
【0023】ZrO2系は、金属珪素粉末を添加するこ
とで組織が強化され、更に耐食性がよくなることを示し
ている。アルミナ系に比べ3〜6倍の耐食性を示した。
表中で数値前の+は外掛け添加量を示す。
【0024】
【表3】 実施例4 表4に表2の実施例5をベースにして金属Al粉末,硼
素化合物及びウィスカーを添加した結果を示す。表中の
配合組成は重量%であり、数値前の+は外掛け添加量を
示す。いずれの添加物も強度が上昇して耐食性も良好と
なっている。ここで、耐食性が良好であった5,7及び
9を4000m3級の大型高炉で実炉テストを実施し
た。充填性はいずれも問題なく、所定量の圧入ができ
た。ただ熱間強度の高い9は非常に硬く、開孔に手間取
ったため「O2」ランスを使用し開孔した。5および7
は、アルミナ系に比べると若干開孔に時間がかかった程
度でドリルによる開孔は可能であった。
【0025】耐用はアルミナ系の約3時間の出銑時間に
対して、ZrO2の添加量とともに長くなり、5配合物
では出銑時間が約5時間、7では5.5時間となり、5
0%以上の長時間出銑が可能であった。「O2」ランス
で開孔した9は5時間であった。更に実施例4の10,
11及び12の配合物を実炉で試験した結果、5に比べ
いずれも10%以上の出銑時間が確保できた。
【0026】
【表4】 以上のように、ZrO2を骨材としたマッド材は、開孔
径を小さくせずに、初期の溶融物排出を容易にするため
に、開孔径を大きくした長時間の出銑が可能であった。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る高炉出銑口充填材は、耐ス
ラグ性,耐溶銑性にすぐれたZrO2の機能を充分に活
かし、スラグ,溶銑をバランスよく排出して長時間出銑
を可能にする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古里 功 福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号 黒崎窯業株式会社内 (72)発明者 片岡 稔 千葉県木更津市築地7番地1 黒崎窯業 株式会社 木更津工場内 (72)発明者 内田 良彦 千葉県木更津市築地7番地1 黒崎窯業 株式会社 木更津工場内 (72)発明者 松永 隆志 千葉県木更津市築地7番地1 黒崎窯業 株式会社 木更津工場内 (72)発明者 中村 展 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 中山 正章 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 天野 繁 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 岩永 竹市 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 技術開発本部内 (72)発明者 佐藤 高芳 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (72)発明者 小林 正則 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径3mm以下のZrO2粒径1mm
    以下のC粉末とを、それぞれ15〜90重量と10〜
    35重量との割合で耐火性配合物中に含有せしめてな
    る高炉出銑口充填材。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の高炉出銑口充填材に、
    金属粉末を外掛けで1〜15重量%添加した高炉出銑口
    充填材。
JP3341423A 1991-12-24 1991-12-24 高炉出銑口充填材 Expired - Lifetime JP2544049B2 (ja)

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JP5168080B2 (ja) * 2008-10-22 2013-03-21 Jfeスチール株式会社 竪型炉用不定形耐火物
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