JP2513736Y2 - 医療テ―ピング用テ―プ - Google Patents

医療テ―ピング用テ―プ

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JP2513736Y2
JP2513736Y2 JP7661693U JP7661693U JP2513736Y2 JP 2513736 Y2 JP2513736 Y2 JP 2513736Y2 JP 7661693 U JP7661693 U JP 7661693U JP 7661693 U JP7661693 U JP 7661693U JP 2513736 Y2 JP2513736 Y2 JP 2513736Y2
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taping
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良久 室賀
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良久 室賀
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は,指,手首,足首等の
関節を捻挫や脱臼などで痛めた場合に,一次治療の終了
後再発を予防するためにおこなうテーピング,または脱
臼や骨折および腱断裂などに対する応急処置としてテー
ピングする場合,テープの片側に塗布した接着剤塗布面
が随所で亀裂して空隙を生ずる医療テーピング用テープ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医療用に用いるテープ,包帯については
用途別に種々考案されたものがある。すなわち,弾力性
を有するもの(特開昭56−102242)(実開平1
−161723)や,通気性を考慮したもの(実開平2
−23524),ずれを防止する包帯(実開昭61−1
24624)など枚挙にいとまがない程多数の考案,発
明が出願されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら,本考案
が解決しようとする課題は,スポーツ又は日常の作業,
動作において指,手首等の関節を痛めた場合,捻挫,脱
臼等に対する一応の処置をおこなった後,軽度なもので
あればテーピングのみで再びそれまでの動作を継続す
る。しかし従来の技術におけるテープ,包帯等を用いて
テーピングをおこなった場合,テープにて被覆した患部
の発汗作用の停止,皮膚呼吸の制限,あるいはテーピン
グの圧迫による血流の妨害,更には筋肉の運動を妨げて
しまったりすることが多い。例えばスポーツの場合プレ
ーを再開してもこれらの悪弊害が災いしてそれまでの力
または技が発揮できなくなったり,テーピングが気にな
り感覚が微妙に変化してしまって,調子が戻らなかった
りすることがある。このようなことはスポーツに限らず
あらゆる分野で日常茶飯事的に発生している。このよう
な弊害を防止し,患部の苦痛を和らげながら治癒効果を
も高めることを目的として考案した医療テーピング用テ
ープを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記のごときテーピング
による弊害を解消しようと,スポーツ選手がプレー中に
発生する突き指,捻挫,脱臼等の故障に対してテーピン
グ方法とテープの改良を重ねた結果,課題を解決するた
めの手段として,次のごとき本考案の医療テーピング用
テープを開発した。緯糸の太さに対して伸縮性を有する
経糸の太さを若干大きな比率にして織った織布を基材と
するテープの片面に接着成分に炎症防止剤を混入した接
着剤を塗布し,テーピングの際接着剤塗布面が随所にて
亀裂し空隙を生ずることを特徴とする医療テーピング用
テープ。
【0005】
【作用】課題を解決するための手段に記載した医療テー
ピング用テープ(以下「医療用テープ」とする。)にお
いては,緯糸の径に対して経糸の径を若干太くして織っ
たテープ基材であるため,凹凸,起伏の多い身体表面に
スパイラル状にテーピングしても,よじれが生じない。
またテープ基材の片面全面に,接着成分に炎症防止剤を
混入した接着剤(以下「接着剤」とする。)を薄く塗布
することによって,テープは軽量に仕上がりテーピング
したとき患部に対して圧迫感を与えることが少ない。従
って医療用テープ自体が薄く軽量となって患部にテーピ
ングしても筋肉の運動を妨げず,更には血行障害にも支
障となる要素は少なくなる。テーピングの際は医療用テ
ープを引っ張りながら貼着するため伸縮性を有する経糸
はやや伸長する。このため緯糸と経糸により形成されて
いるます目状の間隙は,歪んだ菱形,長方形等に変形
し,塗布してある接着剤は随所に亀裂が入り空隙が生じ
る。このため患部面に接着した医療用テープに通気性が
生じ,患部およびその周辺皮膚の発汗作用を抑止せず,
また皮膚呼吸をも妨げることはない。
【0006】
【実施例】本考案の実施例を図面によって説明すれば,
図1においては,医療用テープの基材織布の緯糸(1)
と経糸(2)(図中,緯糸(1)と経糸(2)はそれぞ
れ1本のみ,ます目状間隙(4)は1個のみに符号を付
した。以下各図とも同じ。)と,それらによって構成さ
れるます目状の間隙(4)示す概念的な部分拡大図であ
って,緯糸(1),経糸(2)の太さおよび間隙等の大
きさについては実際の寸法を全く無視した図である。第
1図に示す医療用テープの基材については,一般に使用
されるガーゼの包帯と殆ど類似であるが,本考案の目的
の1つであるテーピング時に発生する,ねじれ現象を解
消するため緯糸(1)と経糸(2)の太さに差異を持た
せてあり,更に経糸(2)には伸縮性を持たせてある。
テーピングの際に医療用テープをやや引伸して患部に貼
着するが,この際緯糸(1)と経糸(2)の太さが同一
であればねじれ現象が発生する。医療用テープを使用中
に剥れてくるなどは,このねじれ現象のためである。つ
まり緯糸(1)の太さを1とすれば経糸(2)の太さに
ついては,1.20〜1.30倍程度の比率を持たせて
あるため,経糸(2)の伸縮性と相俟って,その相乗効
果により,ねじれ現象を吸収することができる。第2図
は,本考案の医療用テープの部分拡大図,第3図はその
断面図である。今第2図においてテーブ基材の片面全面
に接着剤(3)が塗布されているものとする。その断面
は第3図の如くであり接着剤(3)とテープ基材は接着
している。第2図において緯糸(1)と経糸(2)のそ
れぞれの片面,緯糸(1)と経糸(2)によって形成さ
れている,ます目状間隙(4)をも併せ,テープ基材の
片側全面は接着剤(3)にて隙間なく塗布される。つま
り接着剤(3)によって緯糸(1),経糸(2),ます
目状間隙(4)の位置的相互関係は固定された状態とな
る。なお,ます目状間隙(4)の大きさであるが,ます
目の一辺が経糸(2)1本の太さ程度の長さで形成され
る。つまり経糸(2)および緯糸(1)が一本置き間隔
にて織られ,ます目状間隔(4)が形成されている。ま
た接着剤(3)の接着成分には塩化ビニール系のものを
使用し,ラバー系統の接着材を使用しないため極薄に塗
布が可能となる。本案の医療用テープを患部に貼着しょ
うとして,経糸(2)の長さ方向に(テープの長さ方向
に)引伸した場合,第4図に示す如く経糸(2)は伸縮
性を有するため伸長し,緯糸(1)と緯糸(1)との間
隔は拡大する。第1図,第2図に示したます目状間隙
(4)は,第4図の間隙(5)の如く経糸(2)の長さ
方向に伸長する。この間隙(5)(斜線部分)には接着
剤(3)が塗布してあるが,接着剤(3)は粘度が高
く,しかも極薄に塗布されている状態のため経糸(2)
と共に伸長することができず,一か所あるいは複数箇所
において引っ張り破断現象によって亀裂し空隙を生ず
る。第5図にこの概念を示す。左側図は,医療用テープ
が使用前の時,ます目状間隙(4)に塗布してある接着
剤(3)の状態を斜線部分で示し,右側図には当該テー
プが引伸された時,間隙(5)に塗布してある接着剤
(3)の状態を斜線部分で誇張して示す。第5図右側の
接着剤(3)は図の上下への引っ張り応力に耐え切れず
破断し,亀裂を生じて空隙(6)を形成する。(図の例
示においては1か所。)医療用テープにてテーピングを
おこなう時この空隙(6)は,ます目状間隙(4)の複
数個あるいは部分的全部において生ずる。この空隙
(6)を発生させることによって,患部に被覆した本案
の医療用テープは通気性が生じ患部および周辺皮膚に対
して,発汗作用また皮膚呼吸を妨害することなく,テー
ピング本来の目的である患部の固定等をも損なうことは
ない。第4図にて示したごとくテーピングの際テープは
たえず垂直に引っ張られるものとは限らない。テーピン
グするには凹凸,起伏の多い身体に貼着するため斜めに
引伸されたりしてテープ自体には第6図,第7図の如く
斜方向にも引伸力がかかる。しかします目状間隙(4)
の形状が長方形か,菱形あるいは不規則変形になるのみ
であって,ます目状間隙(4)に塗布されている接着剤
(3)に対する作用は,前述の説明とまったく同様であ
るため説明は省略する。一般的には,患部のテーピンク
はテーピング本来のテーピング効果を主体としているた
め,炎症防止には炎症防止剤を別に塗布したり,あるい
は別処置をするが,本案においては接着剤(3)の接着
成分に亜鉛酸化物等の炎症防止剤を混入してテーピング
効果と炎症防止効果を同時発効させ,更に仕上がり厚さ
を極力薄くなるように考慮してあるため,使用中におい
て患部に対し圧迫感,違和感が軽減される。なお,患部
にテーピングするとき接着剤面が清潔な状態を保つよう
に,また医療用テープを保管等の処置のとき,形くずれ
をしないよう接着剤塗布面に易剥離状態に仮着できるシ
ート(9)を貼着する。
【0007】
【考案の効果】本考案の医療テーピング用テープには,
次のような効果がある。 1.患部にテーピングする際,引っ張って緯糸(1)と
経糸(2)が形成するます目状間隙(4)が長方形,菱
目形,あるいは不規則変形状となるため,接着剤(3)
塗布面が随所で破断されて亀裂し空隙(6)が生じて,
患部を被覆する医療用テープに通気性が生じ,患部や,
周辺皮膚の発汗作用が妨げられたり,皮膚呼吸ができな
くなるようなことはない。 2.緯糸(1)と経糸(2)との太さが異なり,更に経
糸(2)に伸縮性を持たせてあることによって,患部面
が不規則な歪面であっても,スパイラル性が非常に優れ
部分的にねじれ,撚りができ難い。 3.接着剤(3)には接着成分に亜鉛酸化物等の炎症防
止成分が混合してあるため,テーピング効果と炎症防止
効果が同時発効し,目的別に,それぞれを塗布した場合
に比べて塗布量が少なくなるためテープの仕上がり厚さ
が僅かで済む。 4.テープが薄いため,軽量で柔軟性に富み患部に対し
て圧迫感,異物感が少なく,患部付近の筋肉の運動を阻
害することはない。 5.テープ自体が薄くて軽く柔軟性があるため,圧迫し
て血流を妨害することはない。 6.患部にテーピング中であっても,圧迫感等が少なく
てテーピングの意識が希薄であるため,作業やスポーツ
プレーに安心感をもって熱中することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 テープ基材の部分拡大図。
【図2】 医療テーピング用テープの部分拡大図。
【図3】 医療テーピング用テープの断面図。
【図4】 医療テーピング用テープを垂直に伸長したと
きの概念図。
【図5】 ます目状間隙の未使用状態と伸長した状態時
の比較概念図。
【図6】 ます目状間隙の右斜方向伸長状態時の形態
図。
【図7】 ます目状間隙の左斜方向伸長状態時の形態
図。
【符号の説明】
1. 緯糸。 2. 経糸。 3. 接着剤 4. 緯糸と経糸が構成するます目状間隙。 5. ます目状間隙か垂直方向に伸長した時のます目状
間隙。 6. 接着剤が亀裂して発生した空隙。 7. ます目状間隙が右斜方向に伸長した時のます目状
間隙。 8. ます目状間隙が左斜方向に伸長した時のます目状
間隙。 9. シート。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯糸の太さに対して伸縮性を有する経糸の
    太さを若干大きな比率にして織った織布を基材とするテ
    ープの片面に接着成分に炎症防止剤を混入した接着剤を
    塗布し,テーピングの際接着剤塗布面が随所にて亀裂し
    空隙を生ずることを特徴とする医療テーピング用テー
    プ。
JP7661693U 1993-12-30 1993-12-30 医療テ―ピング用テ―プ Expired - Lifetime JP2513736Y2 (ja)

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JPH0743330U JPH0743330U (ja) 1995-08-22
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