JP2023166256A - 通信システム、通信装置とその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザビリティを低下させることなく、無線設定に必要な情報のユーザへの提示を制御する通信システム、通信装置とその制御方法並びにプログラムを提供する。【解決手段】スマートフォン等の情報処理装置とプリンタ等の通信装置を含む通信システムにおいて、通信装置によるネットワークのセットアップ処理は、情報処理装置と無線通信を行うための無線設定を開始できる第1条件であることに基づいて、無線設定に必要な情報をユーザに提示するか、或いは第1条件と異なる第2条件であることに基づいて、無線設定を開始できる状態であることを示す情報を含む画面を表示し、ユーザの指示に応じて無線設定に必要な情報をユーザに提示する。こうして提示された情報に基づいて接続情報を取得した情報処理装置から無線設定の要求を受信すると、その受信した要求に応じて無線設定を実行する。【選択図】図6
Description
本発明は、通信システム、通信装置とその制御方法、並びにプログラムに関する。
PC(パーソナルコンピュータ)等の情報処理装置が、プリンタ等の通信装置に、アクセスポイント(外部装置)に関する情報を送信し、当該通信装置と当該外部装置とを接続させる技術が知られている。
特許文献1は、通信装置が情報処理装置から特定信号を受信すると、通信装置の操作パネルにQRコード(登録商標)を表示し、その表示されたQRコードを情報処理装置が読み取ることで通信装置とアクセスポイントを接続させるセットアップ処理を記載している。しかしながら、この方法では、悪意のある第三者が通信装置の操作パネルにQRコードを表示させることが可能であるため、通信装置が悪意のある第三者の情報処理装置と接続されて通信装置の操作が妨害されるなどのおそれがある。
近年、通信装置にアクセスポイントと接続するための接続情報を送信し、当該通信装置と当該アクセスポイントとを接続させる機能が普及するにあたり、当該機能の利便性を向上させることが求められている。
本発明の目的は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、ユーザビリティを低下させることなく、無線設定に必要な情報のユーザへの提示を制御することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係る通信装置は以下のような構成を備える。即ち、
情報処理装置と通信する通信装置であって、
前記情報処理装置と無線通信を行うための無線設定を開始できる状態になった条件が第1条件であることに基づいて、前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第1提示手段と、
前記無線設定を開始できる状態になった条件が前記第1条件と異なる第2条件であることに基づいて、前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報を含む画面を表示し、ユーザの指示に応じて前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第2提示手段と、
前記第1提示手段或いは前記第2提示手段により提示された情報に基づいて接続情報を取得した前記情報処理装置から前記無線設定の要求を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記要求に応じて無線設定を実行する設定手段と、を有することを特徴とする。
情報処理装置と通信する通信装置であって、
前記情報処理装置と無線通信を行うための無線設定を開始できる状態になった条件が第1条件であることに基づいて、前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第1提示手段と、
前記無線設定を開始できる状態になった条件が前記第1条件と異なる第2条件であることに基づいて、前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報を含む画面を表示し、ユーザの指示に応じて前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第2提示手段と、
前記第1提示手段或いは前記第2提示手段により提示された情報に基づいて接続情報を取得した前記情報処理装置から前記無線設定の要求を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記要求に応じて無線設定を実行する設定手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、無線設定に必要な情報のユーザへの提示を制御することで無線設定の利便性を向上できるという効果がある。
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
本発明の実施形態に係る情報処理装置と通信装置の構成を説明するブロック図。
実施形態に係る情報処理装置と通信装置とがDPPを利用したWECを使用して実行する通信処理を説明するシーケンス図。
実施形態に係る情報処理装置がWEC用アプリにより表示するWEC開始画面の一例を示す図。
実施形態に係る通信装置が、図2のS200で行うDPP待ち受けモード開始処理を説明するフローチャート。
実施形態に係る通信装置が、図2のS203~S206で実行するWECの実行処理を説明するフローチャート。
実施形態に係る通信装置におけるネットワークのセットアップ処理を説明するフローチャート。
図6のS604で通信装置の表示部に表示される画面の一例を示す図。
図6のS609でネットワークのセットアップモードが開始されていることを表示する画面の一例を示す図。
図6のS611で通信装置の表示部に表示される選択画面の一例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これら複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一もしくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
本発明の実施形態に係る通信システムに含まれる情報処理装置及び通信装置について説明する。情報処理装置として、本実施形態ではスマートフォンを例示しているが、これに限定されない。例えば情報処理装置として、携帯端末、PC(パーソナルコンピュータ)、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ等、種々のものを適用可能である。また通信装置として、実施形態ではプリンタを例示しているが、これに限定されず、情報処理装置と無線通信を行うことが可能な装置であれば、種々のものを適用可能である。例えば、プリンタであれば、インクジェットプリンタ、フルカラーレーザービームプリンタ、モノクロプリンタ等に適用することができる。またプリンタのみならず複写機やファクシミリ装置、携帯端末、スマートフォン、ノートPC、タブレット端末、PDA、デジタルカメラ、音楽再生デバイス、テレビ、スマートスピーカ等にも適用可能である。その他、複写機能、FAX機能、印刷機能等の複数の機能を備える複合機にも適用可能である。
また実施形態では、情報処理装置は、Wi-Fi Easy Connect(以下、WEC)(登録商標)と呼ばれる機能に対応している場合は、当該機能を実行可能である。WECとは、Wi-Fi Allianceで策定されたDevice Provisioning Protocol(以下、DPP)を用いて、他の装置のネットワークのセットアップ(無線設定)を実行する機能である。尚、他の装置のネットワークのセットアップとは、具体的には、他の装置をネットワークを形成するアクセスポイントと接続させる処理である。WECにおいては、「Configurator」という役割で動作する装置(以下、Configurator装置)と、「Enrollee」という役割で動作する装置(以下、Enrollee装置)との間で通信が行われる。尚、本実施形態では、Configurator装置はDPPにおけるInitiatorであり、Enrollee装置は、DPPにおけるResponderであるものとする。
Configurator装置は、Enrollee装置からBootstrapping情報を取得する。Bootstrapping情報には、例えばEnrollee装置の識別情報(MACアドレス等)や、Enrollee装置とセキュアな通信を行うために用いられる公開鍵情報などが含まれる。本実施形態では、Bootstrapping情報を「WEC関連情報」として説明する。尚、他の情報もWEC関連情報として扱われて良い。そしてConfigurator装置は、取得したBootstrapping情報を用いてEnrollee装置との無線通信を実行する。具体的には例えば、Configurator装置は、Bootstrapping情報に含まれる公開鍵を用いてEnrollee装置と通信を行う。更に、その通信で得られた情報に基づいて共通鍵を生成し、その共通鍵を用いて暗号化した情報を、Enrollee装置に送信する。尚、ここで送信される情報は、具体的には例えば、アクセスポイントに接続するための接続情報である。そしてEnrollee装置は、Configurator装置から受信した接続情報を使ってアクセスポイントとの無線接続を確立する。尚、本実施形態におけるWECによるネットワークのセットアップ処理においては、WECに対応している情報処理装置は、Configurator装置として動作し、WECに対応している通信装置は、Enrollee装置として動作するものとして説明する。
まず実施形態に係る情報処理装置と、実施形態の情報処理装置と通信可能な通信装置の構成について図1のブロック図を参照して説明する。また、実施形態では以下の構成を例に記載するが、本実施形態は通信装置と通信を行うことが可能な装置に関して適用可能なものであり、特にこの図1の通りに機能を限定するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置101と通信装置151の構成を説明するブロック図である。
まず情報処理装置101の構成を説明する。
情報処理装置101は本実施形態に係る情報処理装置である。情報処理装置101は、入力インタフェース102、CPU103、ROM104、RAM105、外部記憶装置106、出力インタフェース107、表示部108、通信部110、近距離無線通信部111等を有する。CPU103、ROM104、RAM105等によって、情報処理装置101の制御部が形成される。
入力インタフェース102は、キーボード109等の操作部が操作されることにより、ユーザからのデータ入力や動作指示を受け付けるためのインタフェースである。尚、操作部は、物理キーボードや物理ボタン等であっても良いし、表示部108に表示されるソフトキーボードやソフトボタン等であっても良い。即ち、入力インタフェース102は、表示部108を介してユーザからの入力(操作)を受け付けても良い。
CPU103は、システム制御部として機能し、情報処理装置101の全体を制御する。ROM104は、CPU103が実行する制御プログラムやデータテーブル、組み込みオペレーティングシステム(以下、OSという)プログラム等の固定データを格納する。本実施形態では、ROM104に格納されている各制御プログラムは、ROM104に格納されている組み込みOSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ、割り込み処理等のソフトウエア実行制御を行う。RAM105は、バックアップ電源を必要とするSRAM(Static Random Access Memory)等で構成される。RAM105は、図示しないデータバックアップ用の一次電池によってデータが保持されているため、プログラム制御変数等の重要なデータを揮発させずに格納することができる。また情報処理装置101の設定情報や情報処理装置101の管理データ等を格納するメモリエリアやプログラムが展開されるプログラムエリアもRAM105に設けられている。またRAM105は、CPU103の主メモリとワークメモリとしても用いられる。
外部記憶装置106は、通信装置151のネットワークのセットアップを実行するためのアプリケーションプログラム(以後、設定アプリ)、通信装置151が解釈可能な印刷情報を生成する印刷情報生成プログラム等を保存している。設定アプリとは、通信装置151の接続先となるアクセスポイントの設定をWEC等で行うためのアプリケーションプログラムである。尚、この設定アプリは、ネットワークのセットアップ機能以外の他の機能を備えていても良い。例えば設定アプリは、通信装置151に印刷を実行させる機能や、通信装置151にセットされた原稿をスキャンさせる機能、通信装置151の状態を確認する機能等を備えていても良い。この設定アプリは、例えば、通信部110を介したインターネット通信によって、外部のサーバからインストールされることにより、外部記憶装置106に格納される。また外部記憶装置106は、通信部110を介して接続している通信装置151との間で情報を送受信する送受信制御プログラム等の各種プログラムや、これらのプログラムが使用する各種情報を保存している。
出力インタフェース107は、表示部108へのデータの表示や、情報処理装置101の状態を表示するための制御を行うインタフェースである。表示部108は、LED(発光ダイオード)やLCD(液晶ディスプレイ)等を含み、データの表示や情報処理装置101の状態の提示等を行うのに使用される。
通信部110は、通信装置151やアクセスポイント131等の装置と接続して、データ通信を実行する。例えば、通信部110は、通信装置151内のアクセスポイント(不図示)に接続可能である。通信部110と通信装置151内のアクセスポイントとが接続することで、情報処理装置101と通信装置151は相互に通信可能となる。尚、通信部110は、無線通信で通信装置151とダイレクトに通信しても良いし、情報処理装置101や通信装置151の外部に存在する外部装置を介して通信しても良い。尚、この外部装置とは、情報処理装置101の外部及び通信装置151の外部に存在する外部アクセスポイント(アクセスポイント131等)や、アクセスポイント以外で通信を中継可能な装置を含む。本実施形態では、通信部110が用いる無線通信方式は、IEEE802.11シリーズに準拠する通信規格であるWi-Fi(WirelessFidelity)(登録商標)であるものとする。そして、前述したWECを、通信部110による通信により実行するものとする。アクセスポイント131としては、例えば、無線LANルーター等の機器などが挙げられる。本実施形態において、情報処理装置101と通信装置151とが外部アクセスポイントを介さずにダイレクトに接続する方式をダイレクト接続方式という。また情報処理装置101と通信装置151とが外部アクセスポイントを介して接続する方式をインフラ接続方式という。
近距離無線通信部111は、通信装置151等の装置と近距離で無線接続して、データ通信を実行するもので、通信部110とは異なる通信方式によって通信を行う。近距離無線通信部111は、例えば、通信装置151内の近距離無線通信部157と無線接続可が能である。この通信方式としては、例えば、Near Field Communication(NFC)、Bluetooth(登録商標) Classic、Bluetooth Low Energy(BLE)、Wi-Fi Aware等が挙げられる。
本実施形態では、情報処理装置101は、設定アプリによるネットワークのセットアップ処理の実行指示に基づいて情報処理装置101のOSによりWECを実行する。
次に通信装置151の構成を説明する。
通信装置151は本実施形態に係る通信装置である。通信装置151は、ROM152、RAM153、CPU154、プリントエンジン155、スキャンエンジン162、通信部156、近距離無線通信部157等を有する。ROM152、RAM153、CPU154等によって、通信装置151の制御部が形成される。
通信部156は、通信装置151内部のアクセスポイントとして、情報処理装置101等の装置と接続するためのアクセスポイントを有している。尚、このアクセスポイントは、情報処理装置101の通信部110と無線接続が可能である。通信部156が、このアクセスポイントを有効化することで、通信装置151がアクセスポイントとして動作することになる。尚、通信部156は、情報処理装置101とダイレクトに無線接続しても良いし、アクセスポイント131を介して無線接続しても良い。本実施形態では、通信部156が用いる無線通信方式は、IEEE802.11シリーズに準拠する通信規格であるものとする。また以下の説明において、Wi-Fi(WirelessFidelity)(登録商標)(Wi-Fi通信)とは、IEEE802.11シリーズに準拠する通信規格である。また通信装置151がWECに対応しているのであれば、前述したWECを、通信部156による通信により実行するものとする。また通信部156は、アクセスポイントとして機能するハードウェアを備えていてもよいし、アクセスポイントとして機能させるためのソフトウエアにより、アクセスポイントとして動作してもよい。
この通信装置151は、通信部156を用いて通信を行うためのモードとして、インフラストラクチャモード及びP2P(Peer to Peer)モードで動作可能である。インフラストラクチャモードとは、通信装置151が、ネットワークを形成する外部装置(例えば、アクセスポイント131)を介して、情報処理装置101等の他の装置と通信する形態である。インフラストラクチャモードで動作する通信装置151によって確立される外部アクセスポイントとの接続を、インフラストラクチャ接続(以後、インフラ接続)という。本実施形態では、インフラ接続において、通信装置151が子局として動作し、外部アクセスポイントが親局として動作する。本実施形態において親局とは、親局が属するネットワークにおいて使用される通信チャネルを決定する装置であり、子局とは、子局が属するネットワークにおいて使用される通信チャネルを決定せず、親局が決定した通信チャネルを用いる装置である。
P2Pモードとは、通信装置151が、ネットワークを形成する外部装置を介さず、情報処理装置101等の他の装置と直接的に通信する形態である。実施形態では、P2Pモードには、通信装置151がアクセスポイントとして動作するAPモードが含まれるものとする。このAPモード時に通信装置151内で有効化されるアクセスポイントの接続情報(SSIDやパスワード)は、ユーザが任意に設定可能であるものとする。P2Pモードには、例えば、通信装置151がWi-Fi Direct(WFD)によって通信するためのWFDモードが含まれていても良い。尚、複数のWFD対応機器のうちいずれが親局として動作するかは、例えば、Group Owner Negotiationというシーケンスに従って決定される。またGroup Owner Negotiationが実行されずに、親局が決定されても良い。WFD対応機器であり、且つ親局の役割を果たす装置を特に、Group Ownerという。P2Pモードで動作する通信装置151によって確立される他の装置との直接的な接続をダイレクト接続という。本実施形態では、ダイレクト接続において、通信装置151が親局として動作し、他の装置が子局として動作する。
また実施形態では、通信装置151は、ユーザから所定の操作を受け付けることで、通信装置151のネットワークのセットアップを実行するためのモードであるネットワークのセットアップモードとして動作可能である。通信装置151は、ネットワークのセットアップモードとして動作する場合、通信部156を用いることにより、ネットワークのセットアップモードとして動作中に、有効なセットアップ用アクセスポイントとして動作する。このセットアップ用アクセスポイントは、上述のAPモード時に有効化されるアクセスポイントとは異なるアクセスポイントである。また、このセットアップ用アクセスポイントのSSIDは、情報処理装置101の設定アプリが認識可能な所定の文字列を含むものとする。またセットアップ用アクセスポイントは、接続にパスワードを必要としないアクセスポイントであるものとする。
ネットワークのセットアップモードとして動作している通信装置151は、セットアップ用アクセスポイントと接続している情報処理装置101との通信において、所定の通信プロトコル(セットアップ用通信プロトコル)を用いるものとする。セットアップ用通信プロトコルは、具体的には例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)である。通信装置151は、ネットワークのセットアップモードでの動作を開始した後、所定の時間が経過するとネットワークのセットアップモードでの動作を停止し、セットアップ用アクセスポイントを無効化する。これは、セットアップ用アクセスポイントは、上述したようにパスワードを必要としないアクセスポイントであるため、長時間有効化していると、適切でない装置から接続を要求されてしまう可能性が高まるためである。尚、このセットアップ用アクセスポイントは、パスワードを必要とするアクセスポイントであっても良い。その場合、セットアップ用アクセスポイントとの接続に用いられるパスワードは、設定アプリが予め把握している固定の(ユーザが変更できない)パスワードであるものとする。
また更に、実施形態では、通信装置151は、通信装置151のネットワークのセットアップを、セットアップ用通信プロトコルとは異なる通信プロトコルで実行するためのモードとしても動作可能である。実施形態では、セットアップ用通信プロトコルとは異なる通信プロトコルは、上述したDPPであるものとし、当該モードを、DPP待ち受けモードと呼ぶものとする。通信装置151がDPP待ち受けモードで動作している状態で情報処理装置101からDPPによるネットワークのセットアップ要求を受信すると、DPPによるネットワークのセットアップを実行する。そのためDPP待ち受けモードは、言い換えれば、DPPによるネットワークのセットアップ要求を待ち受けているモードである。
近距離無線通信部157は、情報処理装置101等の装置と近距離で無線接続するための構成であり、例えば、情報処理装置101内の近距離無線通信部111と無線接続が可能である。この通信方式としては、例えば、NFC、Bluetooth Classic、BLE、Wi-Fi Aware等が挙げられる。
RAM153は、バックアップ電源を必要とするSRAM等で構成される。このRAM153は、図示しないデータバックアップ用の一次電池によってデータが保持されているため、プログラム制御変数等の重要なデータを揮発させずに格納することができる。また、通信装置151の設定情報や通信装置151の管理データ等を格納するメモリエリアもRAM153に設けられている。またRAM153は、CPU154のプログラムエリアを有し、主メモリとワークメモリとしても用いられ、情報処理装置101等から受信した印刷情報を一旦保存するための受信バッファや各種の情報を保存する。ROM152は、CPU154が実行する制御プログラムやデータテーブル、OSプログラム等の固定データを格納する。実施形態では、ROM152に格納されている各制御プログラム等はRAM153に展開され、CPU154は、その展開されたプログラムを実行することで、組み込みOSの管理下でスケジューリングやタスクスイッチ、割り込み処理等のソフトウエア実行制御を行う。CPU154は、システム制御部として機能し通信装置151の全体を制御する。
プリントエンジン155は、RAM153に保存された情報や情報処理装置101等から受信した印刷ジョブに基づき、インク等の記録剤を紙等の記録媒体上に付与することで記録媒体上に画像を形成し印刷物を出力する。尚、一般に、情報処理装置101等から送信される印刷ジョブのデータ量は大きいため、印刷ジョブの通信には、高速通信が可能な通信方式を用いることが求められる。そのため通信装置151は、近距離無線通信部157よりも高速な通信が可能な通信部156を介して印刷ジョブを受信する。
スキャンエンジン162は、操作部159からの入力や情報処理装置101等から受信したスキャンジョブに基づき、セットされた書面等から画像データや文書データを読み取る。読み取ったデータはスキャン結果として、RAM153に保存したり、情報処理装置101等に送信したりする。尚、一般に、通信装置151から情報処理装置101等に送信されるスキャン結果のデータ量は大きいため、それらの通信には、高速通信が可能な通信方式を用いることが求められる。よって通信装置151は、近距離無線通信部157よりも高速な通信が可能な通信部156を介してスキャン結果を送信する。尚、通信装置151には、外付けHDDやSDカード等のメモリがオプション機器として装着されてもよく、通信装置151に保存されるスキャン結果などの情報は、当該メモリに保存されても良い。
入力インタフェース158は、物理ボタン等の操作部159が操作されることにより、ユーザからのデータ入力や動作指示を受け付けるためのインタフェースである。尚、操作部159は、表示部161に表示されるソフトキーボードやソフトボタンを含んでも良い。即ち、入力インタフェース158は、表示部161を介してユーザからの入力を受け付けても良い。出力インタフェース160は、表示部161がデータの表示や通信装置151の状態の提示を行うための制御を行うインタフェースである。表示部161は、LED(発光ダイオード)やLCD(液晶ディスプレイ)などを含み、データの表示や通信装置151の状態の提示等を行う。
図2は、実施形態に係る情報処理装置101と通信装置151とがDPPを利用したWECを使用して実行する通信処理を説明するシーケンス図である。この図2に示す処理は、例えば、各装置のCPUが、その装置のROMや外部記憶装置等に格納されたプログラムを、その装置のRAMに展開して実行することにより実現される。
まずS200において通信装置151は、DPP待ち受けモードを開始する。このDPP待ち受けモード開始のトリガーは、例えば、操作部159を介したユーザ操作であってもいいし、情報処理装置101等の外部装置から特定信号を受信することであってもよい。尚、DPP待ち受けモードの開始処理についての詳細は図4を参照して後述する。
DPP待ち受けモードが開始されるとWEC関連情報の読み取りが可能となる。例えば、S201に示すBootstrappingに二次元バーコード、例えばQRコード(登録商標)を用いる場合、通信装置151は、WEC関連情報に基づいて二次元バーコードを生成して表示部161に表示する。S201では、情報処理装置101がBootstrappingによって、WEC関連情報を取得する。例えば、Bootstrappingに二次元バーコードを用いる場合、情報処理装置101は、設定アプリにおいて二次元バーコードの撮影機能を実行する。二次元バーコードの撮影機能では、撮影部112を用いて二次元バーコードを撮影し、撮影された撮影画像から二次元バーコードを解析する。これによって、設定アプリは二次元バーコードに含まれる、例えば通信装置151の識別情報や公開鍵等のWEC関連情報を取得できる。
S202で情報処理装置101は、OSの機能により、DPPを利用したWECを開始する。具体的には、まず情報処理装置101は、WEC用アプリの起動指示を設定アプリからOSに指示することでWEC用アプリを起動する。これによりWEC用アプリがフォアグラウンドで動作し、設定アプリがバックグラウンドで動作することとなる。例えば、この起動指示の実行が、WECを実行するための指示に相当することとなる。
これにより情報処理装置101は、WEC用アプリによるWEC開始画面(図3)を表示する。尚、WEC用アプリは、情報処理装置101に予めインストールされているプログラムであり、情報処理装置101のOSベンダーによって提供されるプログラムである。またWEC用アプリが起動された場合、設定アプリによって取得されたWEC関連情報がWEC用アプリに提供される。
図3は、実施形態に係る情報処理装置101がWEC用アプリにより表示するWEC開始画面の一例を示す図である。
WEC開始画面300には、ボタン301、302、303が表示されている。ボタン301は、「別のアクセスポイントを選択する」ボタンで、WECによる設定対象として設定されているアクセスポイントを変更するように指示するボタンである。尚、ボタン301が操作される前は、WECによる設定対象として設定されているアクセスポイントは、情報処理装置101が現在接続しているアクセスポイントである。情報処理装置101は、ボタン301が選択された場合、アクセスポイントのリストを表示し、そのリストからユーザによって選択されたアクセスポイントを、WECによる設定対象として新たに設定する。尚、このアクセスポイントのリストには、情報処理装置101が接続したことがあるアクセスポイント等が含まれるものとする。
「いいえ」ボタン302は、WECの実行をキャンセルするためのボタンであり、「はい」ボタン303は、WECの実行を指示するためのボタンである。情報処理装置101は、「いいえ」ボタン302が操作された場合、図2のシーケンス図で示す処理を終了する。また情報処理装置101は、「はい」ボタン303が押下された場合はS203に進む。
S203でWEC用アプリは、WEC関連情報やWECによる設定対象として設定されているアクセスポイントに関する情報を用いてWEC用のAPIを実行することにより、OSにWECの実行を指示する。そして、OSの機能により、情報処理装置101と通信装置151との間で、DPP Authenticationと呼ばれる認証処理が実行される。DPP Authenticationでは、情報処理装置101と通信装置151との間で、認証情報や、情報の暗号化に利用される情報などが通信されることで、装置間の通信の認証が行われる。このDPP Authenticationにおける通信において、情報処理装置101から送信される各種情報は、情報処理装置101によって通信装置151から取得されているWEC関連情報に基づき暗号化される。DPP Authenticationでは、具体的には、まず情報処理装置101が、DPPによるネットワークのセットアップ要求としてAuthentication Requestを送信する。このときDPP待ち受けモードとして動作する通信装置151は、Authentication Requestを待ち受けるモードであるDPP待ち受けモードとして動作している。このため、情報処理装置101から送信されたAuthentication Requestを受信すると、その受信したAuthentication Requestを、通信装置151が現在有している復号鍵による復号を試みる。そして通信装置151は、その復号に成功すると、Authentication responseを情報処理装置101に送信して情報処理装置101との通信を認証する。尚、情報処理装置101が、正確なWEC関連情報を取得できておらず、正確に情報を暗号化できていなかった場合は、通信装置151における復号が失敗する。この場合は認証が失敗し、通信装置151から情報処理装置101にAuthentication responseが送信されない。Authentication responseが情報処理装置101によって受信されることで、DPP Authenticationが完了する。またDPP Authenticationにおいては、DPPが用いられて通信が実行される。
次にS204において、OSの機能により、情報処理装置101と通信装置151との間で、DPP Configurationと呼ばれる処理が実行される。DPP Configurationでは、情報処理装置101は、WECによる設定対象として設定されているアクセスポイントと接続するための接続情報を、WECにより通信装置151に送信する。この接続情報には、WECによる設定対象として設定されているアクセスポイントのSSIDやパスワード、暗号化方式を示す情報等が少なくとも一つ以上含まれる。このとき送信されるパスワードは、情報処理装置101とアクセスポイントとの間の接続が確立される際に、OS対応のアプリが表示する画面上においてユーザによって入力された情報である。そして、情報処理装置101とアクセスポイントとの間の接続が確立された際にOSにより保持された情報である。また、このパスワードは、設定アプリが保持していない情報である。このとき送信されるパスワードは、OSが既に保持している情報であり、且つDPP ConfigurationはOSによって実行される処理であるため、設定アプリが表示する画面上において新たにユーザによって入力される必要はない。
実施形態のように、WECによって接続情報を送信することで、設定アプリが表示する画面上において、ユーザからパスワードの入力を新たに受け付けることなく、且つ、セキュアな通信で、パスワードを通信装置151に送信することができる。尚、DPP Configurationにおいても、DPPが用いられて通信が実行される。
次にS205で通信装置151は、DPP Configurationが完了したことに応じてDPP待ち受けモードを終了する。そしてS206で通信装置151は、DPP Configurationによって接続情報が取得できたことをもってインフラストラクチャモードに移行する。そして通信装置151は、その接続情報を用いて、その接続情報に対応するアクセスポイント(例えばアクセスポイント131)との接続を試みる。ここで接続が成功した場合、これ以後、通信装置151は、接続したアクセスポイントが形成するネットワークを介して通信を実行可能となる。ここで、接続したアクセスポイントが形成するネットワークを介した通信は、DPPとは異なるプロトコル(具体的には例えば、Port9100やSNMP、通信装置151のベンダー独自のプロトコル)によって実行される。
このとき通信装置151は、WECによって取得した接続情報に対応するアクセスポイントとの接続の成否を示す情報を、情報処理装置101に送信しても良い。また、更に、WECによって取得した接続情報に対応するアクセスポイントとの接続が失敗した場合、通信装置151は、失敗した原因を示す情報を情報処理装置101に送信するようにしても良い。またこれらの情報の送信には、DPPが用いられて実行されてもよい。尚、WECによって取得した接続情報に対応するアクセスポイントとの接続が失敗する原因は、WECにおける通信のエラーや、当該アクセスポイントが発見されなかったことや、通信装置151から取得されたWEC関連情報が適切な情報でなかったこと等が考えられる。また例えば、WECによる設定対象として設定されているアクセスポイントとの接続に用いられる暗号化方式が通信装置151が対応していない暗号化方式であった場合も考えられる。また例えば、WECによる設定対象として設定されているアクセスポイントとの接続に用いられる暗号化方式が、WECが対応していない暗号化方式であった場合も考えられる。
またこのとき情報処理装置101は、WECによって取得した接続情報に対応するアクセスポイントと通信装置151との接続の成否を示す情報を表示部108に表示してもよい。更に、WECによって取得した接続情報に対応するアクセスポイントと通信装置151との接続が失敗した場合は、失敗した原因を示す情報を表示部108に表示してもよい。
そしてS207で情報処理装置101は、WECの実行が終わったことに基づいて、フォアグラウンドで動作しているアプリを、WEC用アプリから設定アプリに切り替える。そして情報処理装置101は、自身が属するネットワーク上で、通信装置151を検索する。この処理は、WECの実行が終わったことの通知をOSから受け取った設定アプリにより実行される。そして情報処理装置101は、通信装置151が発見されると、その通信装置151にケーパビリティ情報を要求し、通信装置151はケーパビリティ情報を情報処理装置101に送信する。これにより情報処理装置101は、設定アプリ上に、通信装置151の情報を登録する。これにより、これ以後、その設定アプリによって通信装置151との通信を実行可能になる。具体的には例えば、情報処理装置101は、その設定アプリにより、通信装置151に印刷ジョブを送信できるようになる。
このとき、WECによって通信装置151が接続したアクセスポイントによって形成されるネットワークに情報処理装置101が属している場合、そのアクセスポイントを介して通信装置151との通信が実行可能となる。また通信装置151が接続したアクセスポイントが、情報処理装置101が接続しているアクセスポイントでなかった場合等、情報処理装置101と通信装置151との間の通信が実行できない場合は、ケーパビリティ情報の要求や取得は省略される。尚、S207におけるネットワーク通信は、例えば、DPPや、SNMP等のセットアップ用通信プロトコルとも異なる通信プロトコルが利用されて実行される。そして情報処理装置101は、このネットワーク通信を終了すると、この処理を終了する。
尚、上記説明では、WEC用アプリによってWEC開始画面が表示され、WEC用アプリがWEC用のAPIを実行することによりWECの実行をOSに指示する形態で説明したが、本発明はこの形態に限定されない。例えば設定アプリによってWEC開始画面が表示されても良い。またWEC用のAPIを設定アプリが実行することによりWECの実行をOSに指示する形態であっても良い。
図4は、実施形態に係る通信装置151が、図2のS200で行うDPP待ち受けモード開始処理を説明するフローチャートである。尚、このフローチャートで示す処理は、例えば、CPU154がROM152やメモリ等に格納された設定アプリをRAM153に展開して実行することにより実現される。また図4のフローチャートで示す処理は、例えば、通信装置151がネットワークのセットアップモードを開始したことに基づいて開始される。
S401でCPU154は、DPP通信の待ち受けチャネルを決定する。DPP通信の待ち受けチャネルとは、情報処理装置101から送信されるDPPによるネットワークのセットアップ要求を待ち受けるチャネルのことである。またDPP configuration処理でも同じチャネルが使用される。尚、DPP通信の待ち受けチャネルに、どのチャネルを使用するかは、例えば、ユーザが通信装置151の操作部159から設定してもよい。
次にS402に進みCPU154は、情報処理装置101とセキュアな通信を行うために用いられる公開鍵情報を生成する。次にS403に進みCPU154は、通信装置151の識別情報(例えばMACアドレス)やDPP通信の待ち受けチャネルに関する情報、S402で生成した公開鍵情報などを含むBootstrapping情報を生成する。そしてS404に進みCPU154は、DPP待ち受けモードを開始する。DPP待ち受けモードが開始されると、通信装置151と情報処理装置101との間でDPP Authenticationにおける通信が可能となる。
次にS405に進みCPU154は、DPP待ち受けモードタイムアウト用タイマを起動する。CPU154は、DPP待ち受けモードでの動作を開始した後、所定の時間が経過してDPP待ち受けモードのタイムアウト用タイマがカウントした値が閾値を超え、DPP待ち受けモードのタイムアウトが発生すると、DPP待ち受けモードを終了する。
尚、CPU154は、図4のS401を実行する前に、通信装置151がネットワークのセットアップモードを開始しているか否かを判定してもよい。そしてCPU154は、通信装置151がネットワークのセットアップモードを開始している場合はS401に進み、通信装置151がネットワークのセットアップモードを開始していない場合は、DPP待ち受けモードを開始せずに、このフローチャートで示す処理を終了してもよい。
図5は、実施形態に係る通信装置151が、図2のS203~S206で実行するWECの実行処理を説明するフローチャートである。図5のフローチャートで示す処理は、例えば、CPU154がROM152やメモリ等に格納された設定アプリをRAM153に展開して実行することにより実現される。そして図5のフローチャートで示す処理は、通信装置151が情報処理装置101からのDPP Authentication要求を受信したことに基づいて開始される。
S501でCPU154は、DPP Authentication処理を実行する。上述したように、DPP Authentication処理では、情報処理装置101と通信装置151との間で認証情報や情報の暗号化に利用される情報などが通信されることで、装置間の通信の認証が行われる。次にS502に進みCPU154は、情報処理装置101との間でのDPP Authentication処理が成功したか否かを判定する。上述したように、このDPP Authentication処理の通信において情報処理装置101から送信される各種情報は、情報処理装置101で暗号化されて送信される。CPU154は、情報処理装置101から受信した情報を、予め保持している復号鍵によって復号することに成功すると情報処理装置101との通信を認証する。尚、情報処理装置101が、正確なWEC関連情報を取得できておらず、正確に情報を暗号化できていなかった場合は、通信装置151での復号が失敗するため認証は失敗する。CPU154は、情報処理装置101との通信の認証に成功した場合は、DPP Authentication処理が成功したと判定してS504に進む。一方、復号に失敗した場合は、DPP Authentication処理で認証に失敗したと判定してS503に進み、DPP待ち受けモードを終了して、この処理を終了する。
S502で認証に成功したと判定した場合はS504でCPU154は、DPP Configuration処理を実行する。このDPP Configuration処理においてCPU154は、情報処理装置101からWECによる設定対象として設定されているアクセスポイントと接続するための接続情報をWECにより受信する。この接続情報には、WECによる設定対象として設定されているアクセスポイントのSSIDやパスワード、暗号化方式を示す情報等が含まれる。次にS505に進みCPU154は、情報処理装置101とのDPP Configuration処理が成功したか否かを判定する。具体的には、CPU154は、情報処理装置101からWECによる設定対象として設定されているアクセスポイントと接続するための接続情報をWECにより受信した場合は成功したと判定し、受信できなかった場合は失敗したと判定する。CPU154は、S505でDPP Configuration処理が失敗したと判定した場合はS503に進んでDPP待ち受けモードを終了して、この処理を終了する。一方、S505でDPP Configuration処理が施行したと判定した場合はS506に進む。こうしてS506に進んだ場合は、CPU154は、アクセスポイントのSSIDや暗号化方式、パスワードを取得したことになる。
S506でCPU154は、情報処理装置101から受け取った接続情報にSSIDが含まれているか否かを判定する。CPU154は、S506でSSIDが含まれていないと判定した場合はS503に進んでDPP待ち受けモードを終了して、この処理を終了する。一方、CPU154は、S506でSSIDが含まれていると判定した場合はS507に進む。S507でCPU154は、情報処理装置101から受け取った接続情報に暗号化方式が含まれているか否かを判定する。ここでCPU154は、暗号化方式が含まれていないと判定した場合はS503に進み、S507で暗号化方式が含まれていると判定した場合はS508に進む。S508でCPU154は、情報処理装置101から受け取った接続情報にパスワードが含まれているか否かを判定する。尚、このときCPU154は、DPP通信を用いてアクセスポイントと接続する場合は、パスワードではなく公開鍵情報が含まれているか否かを判定してもよい。また設定対象として設定されているアクセスポイントのセキュリティ設定が無効に設定されている場合はパスワードが含まれていなくてもよい。CPU154は、S508でパスワードが含まれていないと判定した場合はS503に進んでDPP待ち受けモードを終了して、この処理を終了する。S508でパスワードが含まれていると判定した場合はS509に進んで、DPP待ち受けモードを終了してS510に進む。尚、CPU154は、DPP待ち受けモードを終了すると、情報処理装置101からのDPP Authentication処理の要求に応じることが出来ない。
S510でCPU154は、ネットワークのセットアップモードを終了し、セットアップ用アクセスポイントを無効化する。尚、S510におけるネットワークのセットアップモードでの動作の終了と、S509におけるDPP待ち受けモードでの動作の終了は、どちらが先に行われてもよい。即ち、CPU154は、ネットワークのセットアップモードでの動作を終了した後、DPP待ち受けモードでの動作を終了してもよい。また、ネットワークのセットアップモードでの動作の終了と、DPP待ち受けモードでの動作の終了は、同時に行われてもよい。更に、ネットワークのセットアップモードでの動作の終了処理、又はDPP待ち受けモードでの動作の終了処理と、アクセスポイントとの接続処理の順序は問わない。
次にS511に進みCPU154は、情報処理装置101から受け取ったWECによる設定対象として設定されているアクセスポイントの各種情報(SSID、パスワード、暗号化方式)に基づいて、それに対応するアクセスポイントに接続する。そしてCPU154は、このフローチャートを終了する。
図6は、実施形態に係る通信装置151におけるネットワークのセットアップ処理を説明するフローチャートである。このフローチャートで示す処理は、例えばユーザが通信装置151の電源投入、又はユーザが通信装置151のネットワーク設定を初期化、或いはユーザが通信装置151の操作部159からセットワークセットアップモードを開始するなどの操作に基づいて開始される。また図6のフローチャートで示す処理は、例えば、CPU154がROM152やメモリ等に格納された設定アプリをRAM153に展開して実行することにより実現される。
S601でCPU154は、ネットワークのセットアップを実行するためのモードであるネットワークのセットアップモードとして動作を開始させる。その後、S602でDPP待ち受けモードを開始させる。S602の処理は図4のS401~S405の処理に相当する。
次にS603に進みCPU154は、ネットワークのセットアップモードが手動で開始されたか否かを判定する。ここで、手動で開始されたと判定される操作は、例えばユーザが通信装置151の操作部159から直接ネットワークのセットアップモードを開始させた場合である。これに対して、ユーザが通信装置151の電源を投入した場合や、通信装置151のネットワーク設定を初期化した場合に開始されるネットワークのセットアップモードは、自動で開始されたと判定される。S603でCPU154は、ネットワークのセットアップモードが手動で開始されたと判定するとS604に進み、表示部161に二次元バーコードを含む情報を表示する。ここで、二次元バーコードには、例えばWECによるネットワーク設定を実行するためのBootstrapping情報が含まれる。このBootstrapping情報には、例えばEnrollee装置(ここでは通信装置151)の識別情報(MACアドレス等)や、Enrollee装置とセキュアな通信を行うために用いられる公開鍵情報などが含まれる。
図7は、図6のS604で表示部161に表示される画面の一例を示す図である。
画面700は、領域701、702を表示している。領域701は、ネットワークのセットアップを実行させるため手順の説明文の一例を表示している。領域702は、上述したネットワーク設定を実行するためのBootstrapping情報を二次元バーコードで表示している。情報処理装置101は、設定アプリにおいて撮影部112を用いて二次元バーコードを撮影し、撮影された画像から二次元バーコードを解析することでWEC関連情報を取得できる。これによって情報処理装置101から通信装置151にDPP Authentication処理を要求することが出来る。
次にS605に進みCPU154は、情報処理装置101からネットワークのセットアップ要求を受信したか否を判定する。ここで、ネットワークのセットアップ要求はDPPを用いたWECによるセットアップ要求だけでなく、WEC以外のセットアップ方式によるセットアップ要求でも良い。例えば、WECによるネットワークのセットアップ要求を受信した場合、S605の時点では図5のS501~S508相当の処理が実行されている。従って通信装置151は、この時点で情報処理装置101から通信装置151に接続してほしいアクセスポイントの接続情報を受信していることになる。S605でCPU154は、ネットワークのセットアップ要求を受信したと判定した場合はS606に進みDPP待ち受けモードを終了する。尚、CPU154は、DPP待ち受けモードを終了すると、情報処理装置101からのDPP Authentication処理の要求に応じることができない。そしてS607に進みCPU154は、ネットワークのセットアップモードを終了し、セットアップ用のアクセスポイントを無効化する。尚、S607におけるネットワークのセットアップモードでの動作の終了と、S606におけるDPP待ち受けモードでの動作の終了は、どちらが先に行われてもよい。即ち、CPU154は、ネットワークのセットアップモードでの動作を終了した後、DPP待ち受けモードでの動作を終了しもよい。また、ネットワークのセットアップモードでの動作の終了と、DPP待ち受けモードでの動作の終了は同時に行われてもよい。さらに、ネットワークのセットアップモードでの動作の終了処理又はDPP待ち受けモードでの動作の終了処理と、アクセスポイントとの接続処理の順序は問わない。
そしてS608に進みCPU154は、情報処理装置101から受信したアクセスポイントの各種情報(SSID、パスワード、暗号化方式)に基づいて、それに対応するアクセスポイントに接続してこの処理を終了する。
一方、S603でCPU154は、手動で開始されたと判定しない場合はS609に進みCPU154は、ネットワークのセットアップモードが開始されていることを表示部161に表示する。ここで、ネットワークのセットアップモードが開始されていることの表示は、ユーザにネットワークのセットアップ以外の操作を可能にさせるために表示部161の一部分の領域で示す。
図8は、図6のS609でネットワークのセットアップモードが開始されていることを表示する画面の一例を示す図である。
図8(A)は、通信装置151を初めて電源投入した際に表示部161に表示される着荷処理の画面例を示す。図8(A)では、表示部161はタッチパネルを想定している。画面800には領域801とアイコン802が表示されている。領域801は、着荷時に必要な手順をユーザに説明するための文言を表示している。アイコン802は、ネットワークのセットアップモードが開始されているか否かを示すアイコンを示している。アイコン802は、例えば、ネットワークのセットアップモードが開始されていない状態のアイコンを示している。
図8(B)は、通信装置151を初めて電源投入した際に表示部161に表示される着荷処理の画面例を示す。図8(B)では表示部161はタッチパネルを想定している。表示画面803には、領域804とアイコン805が表示されている。領域804は、図8(A)の領域801と同様に、着荷時に必要な手順をユーザに説明するための文言を表示している。アイコン805は、図8(A)のアイコン802と同様に、ネットワークのセットアップモードが開始されているか否かを示すアイコンである。アイコン805は、ネットワークのセットアップモードが開始されている状態のアイコンを示している。
図8(C)は、通信装置151の着荷処理が完了している状態で電源投入した際に表示部161に表示される画面例を示す。図8(C)では、表示部161はタッチパネルを想定している。表示画面806には、領域807とアイコン808が表示されている。領域807には、例えばコピー、印刷やスキャンを実行するためのアイコンや設定画面を表示させるためのアイコンが表示されていても良いし、それ以外の操作を実行するためのアイコンを表示しても良い。アイコン808は、ネットワークのセットアップモードが開始されているか否かを示すアイコンを表示している。アイコン808は、例えばネットワークのセットアップモードが開始されていない状態のアイコンを示している。
図8(D)は、通信装置151の着荷処理が完了している状態で電源投入した際に表示部161に表示される画面例を示す。図8(D)では表示部161はタッチパネルを想定している。表示画面809には領域810とアイコン811が表示されている。領域810は、図8(C)の領域807と同様に、例えばコピー、印刷やスキャンを実行するためのアイコンや設定画面を表示させるためのアイコンが表示されていても良いし、それ以外の操作を実行するためのアイコンを表示しても良い。アイコン811は、図8(C)のアイコン808と同様に、ネットワークのセットアップモードが開始されているか否かを示すアイコンである。アイコン811は、ネットワークのセットアップモードが開始されている状態のアイコンを示している。
このように、ネットワークのセットアップモードが開始されていることを示す表示は、ネットワークのセットアップ以外のユーザ操作を可能にさせるために、表示部161の一部分の領域に表示される。尚、本実施形態では、ネットワークのセットアップモードが開始されたか否かの状態をタッチパネル上のアイコンで表現しているが、LEDの消灯、点灯、点滅などで表現しても良い。
次にS610に進みCPU154は、ユーザがネットワークのセットアップモードの表示を指示操作したか否かを判定する。ネットワークのセットアップモードの表示の指示操作とは、例えば上述した図8(B)のアイコン805や、図8(D)のアイコン811の押下操作である。S610でCPU154が、そのアイコンが押下されていないと判定した場合はS609の処理に戻る。一方、S610でCPU154が、そのアイコンが押下されていると判定した場合はS611に進む。S611でCPU154は、表示部161に二次元バーコードを表示するかどうかの選択画面を表示する。尚、ここでは、表示部161がタッチパネルであって、図8(B)のアイコン805や、図8(D)のアイコン811を押下することによって、ネットワークのセットアップモードの表示を指示する例を示した。しかし、これに限らず、例えば図8(B)のアイコン805や、図8(D)のアイコン811を表示することによって、ネットワークのセットアップモードが開始されていることをユーザに認識させる。そして、ネットワークのセットアップモードの表示の指示操作としては、別途設けられた物理的なボタンを押下することによって、ネットワークのセットアップモードの表示の指示操作を行うようにしても良い。
図9は、図6のS611で通信装置151の表示部161に表示される選択画面の一例を示す図である。
この選択画面900は、領域901、ボタン902、ボタン903を含んでいる。領域901は、二次元バーコードを表示するか否かをユーザに問いかける文言を表示している。「はい」ボタン902は、二次元バーコード表示を指示するボタンであり、「いいえ」ボタン903は、二次元バーコード表示をキャンセルするためのボタンである。次にS612に進みCPU154は、ユーザが「はい」ボタン902を選択したか否かを判定する。上述した図9における「はい」ボタン902をユーザが押下したと判定した場合はS604に進み、ユーザが「いいえ」ボタン903を押下したと判定した場合はS609に戻る。尚、ここでは、表示部161がタッチパネルであって、表示部161に「はい」ボタン902及び「いいえ」ボタン903を設ける構成を示した。しかし、これに限らず、表示部161に二次元バーコードを表示するか否かをユーザに問いかける文言のみを表示し、「はい」ボタン及び「いいえ」ボタンは、物理的なボタンとして設けられていても良い。
本実施形態では、S610でユーザがネットワークのセットアップモードの表示を指示するアイコンを押下した場合にS611で表示部161に二次元バーコードを表示するか否かを問い合わせる画面を表示している。そしてユーザが「はい」ボタン902を選択した場合にS604で二次元バーコードを表示している。しかしながら、S610でネットワークのセットアップモードの表示を押下した場合に、二次元バーコードを表示するか否かの確認画面を表示せずにS604に進んで二次元バーコードを表示しても良い。
またS605でCPU154は、対向機(ここでは情報処理装置101)からのネットワークのセットアップの要求を受信していない場合はS613に進む。S613でCPU154は、ネットワークのセットアップモードを開始してからの経過時間が所定時間を超えているかどうかを判定する。S613でCPU154は、所定時間を経過していないと判定した場合はS605に進む。一方、S613でCPU154は、所定時間を経過したと判定した場合はS614に進む。S614でCPU154は、DPP待ち受けモードを終了し、S615でネットワークのセットアップモードを終了する。尚、S614の処理は、S606の処理と同一である。そして、S615の処理はS607の処理と同一である。
以上説明したように実施形態によれば、通信装置151のネットワークのセットアップモードの動作が自動で開始された場合、ネットワークのセットアップモードが開始されていることを示す表示を行う。ここで、ネットワークのセットアップモードが開始されていることを示す表示は、ネットワークのセットアップ以外のユーザ操作を可能とさせるために、表示部161の画面の一部分に表示される。そして、ユーザの選択に応じて、DPPを用いたWECによるネットワークのセットアップを実行するための二次元バーコードを表示するか否かの確認画面を表示する。これにより、ネットワークのセットアップ可能な状態であることをユーザが認識していない場合でも、ネットワークのセットアップが可能であることをユーザに通知できる。またネットワークのセットアップ以外のユーザ操作も可能となるため、ユーザビリティが向上する。
ユーザが通信装置151のネットワークのセットアップモードの動作を手動で開始させた場合は、ユーザがネットワークのセットアップを実行する意志があるため、最初から二次元バーコードを表示部161に表示する。
これにより、所定のアクセスポイントと通信装置151との接続を、WECによって確立させることができる場合には、WECによってセットアップを行うことで、ユーザによるパスワードの入力等を省略した簡便なセットアップを実現できる。また、所定のアクセスポイントと通信装置151との接続を、WECによって確立させることができない場合には、WECと異なる機能によってセットアップを行うことで、アクセスポイントと通信装置151との間の接続の確立をより確実に遂行できる。
加えて本実施形態では、設定対象の所定のアクセスポイントに通信装置151が接続できる場合には、所定のアクセスポイントの接続情報をWECによって通信装置151に送信するよう情報処理装置101を制御する。また、設定対象の所定のアクセスポイントに接続できない場合は、セットアップ用プロトコルを用いたネットワークのセットアップによって所定のアクセスポイントと異なるアクセスポイントの接続情報を通信装置151に送信するよう情報処理装置101を制御する。尚、所定のアクセスポイントに通信装置151が接続できる場合とは、例えば、所定のアクセスポイントとの接続に用いられる暗号化方式に通信装置151が対応している場合である。また、所定のアクセスポイントとの接続に用いられる周波数帯域に通信装置151が対応している場合である。そして、所定のアクセスポイントに通信装置151が接続できない場合とは、例えば、所定のアクセスポイントとの接続に用いられる暗号化方式に通信装置151が対応していない場合である。また、所定のアクセスポイントとの接続に用いられる周波数帯域に通信装置151が対応していない場合である。尚、本実施形態では、所定のアクセスポイントに通信装置151が接続できる場合であっても、暗号化方式にWECが対応していない場合、所定のアクセスポイントと異なるアクセスポイントの接続情報を送信するよう情報処理装置101を制御する。
また通信装置151の無線接続に関する設定の実行を許可するための入力は、画面外の物理ボタン等によってされてもよい。また、通信装置151の無線接続に関する設定の実行を許可するための入力は、画面表示ではなく音声出力部(不図示)を介した音声によって行われてもよい。
また実施形態では、ネットワークのセットアップモードが開始された後に、DPP待ち受けモードが開始されるが、この形態に限らない。例えば、DPP待ち受けモードが開始された後に、ネットワークのセットアップモードが開始されてもよい。即ち、ネットワークのセットアップモードとDPP待ち受けモードの開始条件が同じである場合、開始順序は問わず、両方のモードが同時に開始されてもよい。また、ネットワークのセットアップモードとDPP待ち受けモードのうちどちらか一方のモードが開始されたことを条件に、もう一方のモードが開始されてもよい。
また実施形態では、通信装置151は、WECの実行が失敗した場合にDPP待ち受けモードを終了するが、終了しない形態であってもよい。これにより、情報処理装置からのネットワークのセットアップの実行要求、又はWECの実行要求に応じて、再度ネットワークのセットアップを実行することが可能である。
更に実施形態では、通信装置151は、ネットワークのセットアップの実行要求とWECの実行要求のどちらか一方の要求を受信した場合、もう一方の実行要求に関するモードの有効化を維持する。つまり、ネットワークのセットアップの実行要求を受信した場合であっても、DPP待ち受けモードを有効化しておく。しかしながら、通信装置151は、ネットワークのセットアップの実行要求とWECの実行要求のどちらか一方の要求を受信した場合、もう一方の実行要求に関するモードは無効化してもよい。例えば、WECの実行要求を受信した場合、ネットワークのセットアップモードを終了してもよい。これにより、ネットワークのセットアップの実行要求とWECの実行要求のどちらか一方の要求を受信した場合、もう一方の実行要求に関するモードは無効化することによって、意図しないネットワークのセットアップを実行してしまうことを抑制できる。
またWECの実行要求を受信し、ネットワークのセットアップモードを終了した場合においてWECの実行が失敗した場合は、WECの実行が失敗したことに基づいてネットワークのセットアップモードを再度開始する。これにより、情報処理装置からのネットワークのセットアップの実行要求に応じて、再度ネットワークのセットアップを実行することが可能になる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
[項目1]
情報処理装置と通信する通信装置であって、
前記情報処理装置と無線通信を行うための無線設定を開始できる状態になった条件が第1条件であることに基づいて、前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第1提示手段と、
前記無線設定を開始できる状態になった条件が前記第1条件と異なる第2条件であることに基づいて、前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報を含む画面を表示し、ユーザの指示に応じて前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第2提示手段と、
前記第1提示手段或いは前記第2提示手段により提示された情報に基づいて接続情報を取得した前記情報処理装置から前記無線設定の要求を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記要求に応じて無線設定を実行する設定手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
情報処理装置と通信する通信装置であって、
前記情報処理装置と無線通信を行うための無線設定を開始できる状態になった条件が第1条件であることに基づいて、前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第1提示手段と、
前記無線設定を開始できる状態になった条件が前記第1条件と異なる第2条件であることに基づいて、前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報を含む画面を表示し、ユーザの指示に応じて前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第2提示手段と、
前記第1提示手段或いは前記第2提示手段により提示された情報に基づいて接続情報を取得した前記情報処理装置から前記無線設定の要求を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記要求に応じて無線設定を実行する設定手段と、
を有することを特徴とする通信装置。
[項目2]
前記第1条件は、前記ユーザが手動で前記無線設定を開始できる状態になった場合であることを特徴とする項目1に記載の通信装置。
前記第1条件は、前記ユーザが手動で前記無線設定を開始できる状態になった場合であることを特徴とする項目1に記載の通信装置。
[項目3]
前記第2条件は、前記通信装置が自動で前記無線設定を開始できる状態になった場合であることを特徴とする項目1に記載の通信装置。
前記第2条件は、前記通信装置が自動で前記無線設定を開始できる状態になった場合であることを特徴とする項目1に記載の通信装置。
[項目4]
前記第2条件は、前記通信装置の電源投入によるものであることを特徴とする項目2に記載の通信装置。
前記第2条件は、前記通信装置の電源投入によるものであることを特徴とする項目2に記載の通信装置。
[項目5]
前記第2条件は、前記通信装置の初期化によるものであることを特徴とする項目2に記載の通信装置。
前記第2条件は、前記通信装置の初期化によるものであることを特徴とする項目2に記載の通信装置。
[項目6]
前記受信手段が受信する前記要求は、前記情報処理装置との無線通信で使用するアクセスポイントの情報を含むことを特徴とする項目1乃至5のいずれか一項目に記載の通信装置。
前記受信手段が受信する前記要求は、前記情報処理装置との無線通信で使用するアクセスポイントの情報を含むことを特徴とする項目1乃至5のいずれか一項目に記載の通信装置。
[項目7]
前記無線設定に必要な情報は、二次元バーコードで表示されることを特徴とする項目1乃至6のいずれか一項目に記載の通信装置。
前記無線設定に必要な情報は、二次元バーコードで表示されることを特徴とする項目1乃至6のいずれか一項目に記載の通信装置。
[項目8]
前記ユーザの指示に応じて前記二次元バーコードを表示するかどうか前記ユーザに選択させる手段を、更に有することを特徴とする項目7に記載の通信装置。
前記ユーザの指示に応じて前記二次元バーコードを表示するかどうか前記ユーザに選択させる手段を、更に有することを特徴とする項目7に記載の通信装置。
[項目9]
前記無線設定に必要な情報は、前記通信装置の識別情報と公開鍵情報を含むことを特徴とする項目1乃至8のいずれか一項目に記載の通信装置。
前記無線設定に必要な情報は、前記通信装置の識別情報と公開鍵情報を含むことを特徴とする項目1乃至8のいずれか一項目に記載の通信装置。
[項目10]
前記画面に表示される前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報は、前記無線設定を開始できる状態かどうかを示すアイコンを含むことを特徴とする項目1乃至9のいずれか一項目に記載の通信装置。
前記画面に表示される前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報は、前記無線設定を開始できる状態かどうかを示すアイコンを含むことを特徴とする項目1乃至9のいずれか一項目に記載の通信装置。
[項目11]
前記ユーザの指示は、前記ユーザによる前記アイコンへのユーザ操作であることを特徴とする項目10に記載の通信装置。
前記ユーザの指示は、前記ユーザによる前記アイコンへのユーザ操作であることを特徴とする項目10に記載の通信装置。
[項目12]
前記接続情報は、アクセスポイントと接続するための接続情報であることを特徴とする項目1乃至11のいずれか一項目に記載の通信装置。
前記接続情報は、アクセスポイントと接続するための接続情報であることを特徴とする項目1乃至11のいずれか一項目に記載の通信装置。
[項目13]
前記設定手段は、前記アクセスポイントを介したインフラストラクチャモードを設定することを特徴とする項目12に記載の通信装置。
前記設定手段は、前記アクセスポイントを介したインフラストラクチャモードを設定することを特徴とする項目12に記載の通信装置。
[項目14]
前記情報処理装置は、Wi-Fi Easy Connect(WEC)機能に対応しており、前記無線設定は、Device Provisioning Protocol(DPP)を用いて実行されることを特徴とする項目1乃至13のいずれか一項目に記載の通信装置。
前記情報処理装置は、Wi-Fi Easy Connect(WEC)機能に対応しており、前記無線設定は、Device Provisioning Protocol(DPP)を用いて実行されることを特徴とする項目1乃至13のいずれか一項目に記載の通信装置。
[項目15]
情報処理装置と通信装置とを有する通信システムであって、
前記通信装置は、
前記情報処理装置と無線通信を行うための無線設定を開始できる状態になった条件が第1条件であることに基づいて、前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第1提示手段と、
前記無線設定を開始できる状態になった条件が前記第1条件と異なる第2条件であることに基づいて、前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報を含む画面を表示し、ユーザの指示に応じて前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第2提示手段と、
前記第1提示手段或いは前記第2提示手段により提示された情報に基づいて接続情報を取得した前記情報処理装置から前記無線設定の要求を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記要求に応じて無線設定を実行する設定手段と、を有し、
前記情報処理装置は、
前記第1提示手段或いは前記第2提示手段により提示された情報を撮影して前記無線設定に必要な情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記情報と、設定対象のアクセスポイントの情報とに基づいて前記接続情報を取得し、前記無線設定の要求として前記通信装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする通信システム。
情報処理装置と通信装置とを有する通信システムであって、
前記通信装置は、
前記情報処理装置と無線通信を行うための無線設定を開始できる状態になった条件が第1条件であることに基づいて、前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第1提示手段と、
前記無線設定を開始できる状態になった条件が前記第1条件と異なる第2条件であることに基づいて、前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報を含む画面を表示し、ユーザの指示に応じて前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第2提示手段と、
前記第1提示手段或いは前記第2提示手段により提示された情報に基づいて接続情報を取得した前記情報処理装置から前記無線設定の要求を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記要求に応じて無線設定を実行する設定手段と、を有し、
前記情報処理装置は、
前記第1提示手段或いは前記第2提示手段により提示された情報を撮影して前記無線設定に必要な情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記情報と、設定対象のアクセスポイントの情報とに基づいて前記接続情報を取得し、前記無線設定の要求として前記通信装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする通信システム。
[項目16]
前記情報処理装置は、前記設定対象のアクセスポイントを選択する選択手段を、更に有することを特徴とする項目15に記載の通信システム。
前記情報処理装置は、前記設定対象のアクセスポイントを選択する選択手段を、更に有することを特徴とする項目15に記載の通信システム。
[項目17]
前記情報処理装置は、前記無線設定に必要な情報を用いて前記通信装置を認証し、当該認証に成功することに応じて前記送信手段は、前記無線設定の要求を前記通信装置に送信することを特徴とする項目15又は16に記載の通信システム。
前記情報処理装置は、前記無線設定に必要な情報を用いて前記通信装置を認証し、当該認証に成功することに応じて前記送信手段は、前記無線設定の要求を前記通信装置に送信することを特徴とする項目15又は16に記載の通信システム。
[項目18]
前記通信装置の認証の成功は、前記通信装置が前記情報処理装置が前記無線設定に必要な情報に基づいて暗号化された情報を受信し、前記通信装置が前記暗号化された情報を前記通信装置の復号鍵で復号できた場合であることを特徴とする項目15乃至17のいずれか一項目に記載の通信システム。
前記通信装置の認証の成功は、前記通信装置が前記情報処理装置が前記無線設定に必要な情報に基づいて暗号化された情報を受信し、前記通信装置が前記暗号化された情報を前記通信装置の復号鍵で復号できた場合であることを特徴とする項目15乃至17のいずれか一項目に記載の通信システム。
[項目19]
情報処理装置と通信する通信装置を制御する制御方法であって、
前記情報処理装置と無線通信を行うための無線設定を開始できる状態になった条件が第1条件であることに基づいて、前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第1提示工程と、
前記無線設定を開始できる状態になった条件が前記第1条件と異なる第2条件であることに基づいて、前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報を含む画面を表示し、ユーザの指示に応じて前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第2提示工程と、
前記第1提示工程或いは前記第2提示工程により提示された情報に基づいて接続情報を取得した前記情報処理装置から前記無線設定の要求を受信する受信工程と、
前記受信工程が受信した前記要求に応じて無線設定を実行する設定工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
情報処理装置と通信する通信装置を制御する制御方法であって、
前記情報処理装置と無線通信を行うための無線設定を開始できる状態になった条件が第1条件であることに基づいて、前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第1提示工程と、
前記無線設定を開始できる状態になった条件が前記第1条件と異なる第2条件であることに基づいて、前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報を含む画面を表示し、ユーザの指示に応じて前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第2提示工程と、
前記第1提示工程或いは前記第2提示工程により提示された情報に基づいて接続情報を取得した前記情報処理装置から前記無線設定の要求を受信する受信工程と、
前記受信工程が受信した前記要求に応じて無線設定を実行する設定工程と、
を有することを特徴とする制御方法。
[項目20]
コンピュータに、項目19に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
コンピュータに、項目19に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
本発明は上記実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、本発明の範囲を公にするために、以下の請求項を添付する。
101…情報処理装置、103…CPU、104…ROM、105…RAM、106…外部記憶装置、108…表示部、110…通信部、111…近距離無線通信部、112…撮影部、131…アクセスポイント、151…通信装置、152…ROM、153…RAM、、154…CPU、156…通信部、157…近距離無線通信部、159…操作部、160…出力インタフェース、161…表示部
Claims (20)
- 情報処理装置と通信する通信装置であって、
前記情報処理装置と無線通信を行うための無線設定を開始できる状態になった条件が第1条件であることに基づいて、前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第1提示手段と、
前記無線設定を開始できる状態になった条件が前記第1条件と異なる第2条件であることに基づいて、前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報を含む画面を表示し、ユーザの指示に応じて前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第2提示手段と、
前記第1提示手段或いは前記第2提示手段により提示された情報に基づいて接続情報を取得した前記情報処理装置から前記無線設定の要求を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記要求に応じて無線設定を実行する設定手段と、
を有することを特徴とする通信装置。 - 前記第1条件は、前記ユーザが手動で前記無線設定を開始できる状態になった場合であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記第2条件は、前記通信装置が自動で前記無線設定を開始できる状態になった場合であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記第2条件は、前記通信装置の電源投入によるものであることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
- 前記第2条件は、前記通信装置の初期化によるものであることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
- 前記受信手段が受信する前記要求は、前記情報処理装置との無線通信で使用するアクセスポイントの情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記無線設定に必要な情報は、二次元バーコードで表示されることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記ユーザの指示に応じて前記二次元バーコードを表示するかどうか前記ユーザに選択させる手段を、更に有することを特徴とする請求項7に記載の通信装置。
- 前記無線設定に必要な情報は、前記通信装置の識別情報と公開鍵情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記画面に表示される前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報は、前記無線設定を開始できる状態かどうかを示すアイコンを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記ユーザの指示は、前記ユーザによる前記アイコンへのユーザ操作であることを特徴とする請求項10に記載の通信装置。
- 前記接続情報は、アクセスポイントと接続するための接続情報であることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 前記設定手段は、前記アクセスポイントを介したインフラストラクチャモードを設定することを特徴とする請求項12に記載の通信装置。
- 前記情報処理装置は、Wi-Fi Easy Connect(WEC)機能に対応しており、前記無線設定は、Device Provisioning Protocol(DPP)を用いて実行されることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
- 情報処理装置と通信装置とを有する通信システムであって、
前記通信装置は、
前記情報処理装置と無線通信を行うための無線設定を開始できる状態になった条件が第1条件であることに基づいて、前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第1提示手段と、
前記無線設定を開始できる状態になった条件が前記第1条件と異なる第2条件であることに基づいて、前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報を含む画面を表示し、ユーザの指示に応じて前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第2提示手段と、
前記第1提示手段或いは前記第2提示手段により提示された情報に基づいて接続情報を取得した前記情報処理装置から前記無線設定の要求を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した前記要求に応じて無線設定を実行する設定手段と、を有し、
前記情報処理装置は、
前記第1提示手段或いは前記第2提示手段により提示された情報を撮影して前記無線設定に必要な情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得した前記情報と、設定対象のアクセスポイントの情報とに基づいて前記接続情報を取得し、前記無線設定の要求として前記通信装置に送信する送信手段と、
を有することを特徴とする通信システム。 - 前記情報処理装置は、前記設定対象のアクセスポイントを選択する選択手段を、更に有することを特徴とする請求項15に記載の通信システム。
- 前記情報処理装置は、前記無線設定に必要な情報を用いて前記通信装置を認証し、当該認証に成功することに応じて前記送信手段は、前記無線設定の要求を前記通信装置に送信することを特徴とする請求項15に記載の通信システム。
- 前記通信装置の認証の成功は、前記通信装置が前記情報処理装置が前記無線設定に必要な情報に基づいて暗号化された情報を受信し、前記通信装置が前記暗号化された情報を前記通信装置の復号鍵で復号できた場合であることを特徴とする請求項15に記載の通信システム。
- 情報処理装置と通信する通信装置を制御する制御方法であって、
前記情報処理装置と無線通信を行うための無線設定を開始できる状態になった条件が第1条件であることに基づいて、前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第1提示工程と、
前記無線設定を開始できる状態になった条件が前記第1条件と異なる第2条件であることに基づいて、前記無線設定を開始できる状態であることを示す情報を含む画面を表示し、ユーザの指示に応じて前記無線設定に必要な情報をユーザに提示する第2提示工程と、
前記第1提示工程或いは前記第2提示工程により提示された情報に基づいて接続情報を取得した前記情報処理装置から前記無線設定の要求を受信する受信工程と、
前記受信工程が受信した前記要求に応じて無線設定を実行する設定工程と、
を有することを特徴とする制御方法。 - コンピュータに、請求項19に記載の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022077179A JP2023166256A (ja) | 2022-05-09 | 2022-05-09 | 通信システム、通信装置とその制御方法、並びにプログラム |
US18/309,881 US20230363022A1 (en) | 2022-05-09 | 2023-05-01 | Communication system, communication apparatus and method of controlling the same, and storage medium |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022077179A JP2023166256A (ja) | 2022-05-09 | 2022-05-09 | 通信システム、通信装置とその制御方法、並びにプログラム |
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ID=88647882
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JP2022077179A Pending JP2023166256A (ja) | 2022-05-09 | 2022-05-09 | 通信システム、通信装置とその制御方法、並びにプログラム |
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2022
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2023
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