JP2023090759A - 情報処理システム、情報処理方法及び記録媒体 - Google Patents

情報処理システム、情報処理方法及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】高い精度の生体認証を実現可能な複数の生体情報を効率よく登録することができる情報処理システム、情報処理方法及び記録媒体を提供する。【解決手段】情報処理システムは、第1の端末により取得された第1の生体情報を登録する登録部と、第1の生体情報と照合される対象生体情報を取得する取得部とを有し、登録部は、対象生体情報が取得される際に第1の端末とは異なる第2の端末により取得された第2の生体情報を、対象生体情報と第1の生体情報との照合結果に応じて第1の生体情報と関連付けて登録する。【選択図】図2

Description

本発明は、情報処理システム、情報処理方法及び記録媒体に関する。
特許文献1には、行政手続きシステムの利用に先立って認証用の虹彩情報を登録するための虹彩登録端末を含むシステムが記載されている。特許文献1に記載の虹彩登録端末は、撮像装置で撮像した登録者の顔画像と身分証明書の写真の画像とを比較して、身分証明書の人物と登録者が同一人物であると判定された場合に、登録者の虹彩情報を含む虹彩登録情報を行政サーバに送信する。また、特許文献1に記載のシステムでは、多目的端末で可能な行政手続きにおいて虹彩情報を用いた認証処理が行われる。
特開2006-048263号公報 特開2005-242677号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、登録者の虹彩情報を取得する際に、登録者の顔画像の撮影、身分証明書の読み込み及び虹彩画像の撮影を行うため、効率よく生体情報を登録することは困難である。さらに、特許文献1に記載のシステムでは、認証処理に用いる生体情報として、単一の生体情報である虹彩情報を登録するにすぎないため、高い精度の生体認証を実現することは困難である。
本発明の目的は、上述した課題を鑑み、高い精度の生体認証を実現可能な複数の生体情報を効率よく登録することができる情報処理システム、情報処理方法及び記録媒体を提供することにある。
本発明の一観点によれば、第1の端末により取得された第1の生体情報を登録する登録部と、前記第1の生体情報と照合される対象生体情報を取得する取得部とを有し、前記登録部は、前記対象生体情報が取得される際に前記第1の端末とは異なる第2の端末により取得された第2の生体情報を、前記対象生体情報と前記第1の生体情報との照合結果に応じて前記第1の生体情報と関連付けて登録する情報処理システムが提供される。
本発明の他の観点によれば、第1の端末により取得された第1の生体情報を登録し、前記第1の生体情報と照合される対象生体情報を取得し、前記対象生体情報が取得される際に前記第1の端末とは異なる第2の端末により取得された第2の生体情報を、前記対象生体情報と前記第1の生体情報との照合結果に応じて前記第1の生体情報と関連付けて登録する情報処理方法が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、コンピュータに、第1の端末により取得された第1の生体情報を登録し、前記第1の生体情報と照合される対象生体情報を取得し、前記対象生体情報が取得される際に前記第1の端末とは異なる第2の端末により取得された第2の生体情報を、前記対象生体情報と前記第1の生体情報との照合結果に応じて前記第1の生体情報と関連付けて登録することを実行させるプログラムが記録された記録媒体が提供される。
本発明によれば、高い精度の生体認証を実現可能な複数の生体情報を効率よく登録することができる。
図1は、本発明の第1実施形態による情報処理システムの全体構成を示す概略図である。 図2は、本発明の第1実施形態による情報処理システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図3は、本発明の第1実施形態による情報処理システムにおける仮登録処理時の利用者端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図4は、本発明の第1実施形態による情報処理システムにおける仮登録データベースの例を示す概略図である。 図5は、本発明の第1実施形態による情報処理システムにおける本登録処理時の店舗端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図6は、本発明の第1実施形態による情報処理システムにおける本登録データベースの例を示す概略図である。 図7は、本発明の第1実施形態による情報処理システムにおける決済処理時の店舗端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図8は、本発明の第2実施形態による情報処理システムの全体構成を示す概略図である。 図9は、本発明の第2実施形態による情報処理システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図10は、本発明の第2実施形態による情報処理システムにおける仮登録処理時の利用者端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図11は、本発明の第2実施形態による情報処理システムにおける仮登録データベースの例を示す概略図である。 図12は、本発明の第2実施形態による情報処理システムにおける本登録処理時のチェックイン端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図13は、本発明の第2実施形態による情報処理システムにおける本登録データベースの例を示す概略図である。 図14は、本発明の第2実施形態による情報処理システムにおける搭乗口での手続き時の搭乗ゲート装置及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図15は、本発明の第3実施形態による情報処理システムの全体構成を示す概略図である。 図16は、本発明の第3実施形態による情報処理システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図17は、本発明の第3実施形態による情報処理システムにおける仮登録処理時の利用者端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図18は、本発明の第3実施形態による情報処理システムにおける仮登録データベースの例を示す概略図である。 図19は、本発明の第3実施形態による情報処理システムにおける本登録処理時の審査端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図20は、本発明の第3実施形態による情報処理システムにおける本登録データベースの例を示す概略図である。 図21は、本発明の第3実施形態による情報処理システムにおける予約発券処理時のキオスク端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図22は、本発明の第4実施形態による情報処理システムの全体構成を示す概略図である。 図23は、本発明の第4実施形態による情報処理システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図24は、本発明の第4実施形態による情報処理システムにおける仮登録処理時の利用者端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図25は、本発明の第4実施形態による情報処理システムにおける仮登録データベースの例を示す概略図である。 図26は、本発明の第4実施形態による情報処理システムにおける本登録処理時の券売機端末及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図27は、本発明の第4実施形態による情報処理システムにおける本登録データベースの例を示す概略図である。 図28は、本発明の第4実施形態による情報処理システムにおける改札口での手続き時の自動改札機及び管理サーバの動作を示すシーケンス図である。 図29は、本発明の他の実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態による情報処理システム及び情報処理方法について図1乃至図7を用いて説明する。
まず、本実施形態による情報処理システムの全体構成について図1を用いて説明する。図1は、本実施形態による情報処理システムの全体構成を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態による情報処理システム1は、管理サーバ11と、利用者端末12と、店舗端末13とを含んでいる。本実施形態による情報処理システム1は、実店舗である店舗SPの買い物客である利用者が購入する商品、役務等の購入対象の代金について生体認証決済を実行する決済サービスを提供するシステムである。生体認証決済は、生体認証を利用した決済である。生体認証決済は、利用者の生体情報と関連付けられた決済手段により、現金を必要としないだけでなく、クレジットカード、プリペイドカード、スマートフォン等の決済のための媒体の提示をも必要とせずに手ぶらでの決済を実現する。
なお、本実施形態及び後述の第2乃至第4実施形態では、利用者の生体情報として顔情報及び虹彩情報を用いる場合を例に説明するが、利用者の生体情報は、顔情報及び虹彩情報に限定されるものではない。利用者の生体情報としては、例えば、顔情報、虹彩情報、指紋情報、掌紋情報、声紋情報、歩容情報等の互いに種類の異なる複数の生体情報を適宜組み合わせて用いることもできる。
管理サーバ11は、例えば、情報処理システム1による決済サービスを含むサービスを提供する事業者の施設内に設置されている。利用者端末12は、買い物客となる利用者が使用する情報処理端末である。店舗端末13は、各地に所在する複数の店舗SPのそれぞれに設置されている。情報処理システム1は、複数の店舗SPに設置された複数の店舗端末13を含んでいる。
管理サーバ11、利用者端末12及び店舗端末13は、ネットワークNW1に接続されている。ネットワークNW1は、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、移動体通信網等により構成されている。利用者端末12は、例えば、無線通信によりネットワークNW1に接続するように構成されている。また、店舗端末13は、例えば、店舗SPに設置されたストアコントローラ等の店舗サーバを介してネットワークNW1に接続されるように構成することもできる。
管理サーバ11と利用者端末12とは、ネットワークNW1を介して通信可能になっている。管理サーバ11と店舗端末13とは、ネットワークNW1を介して通信可能になっている。
次に、本実施形態による情報処理システム1における各構成要素についてさらに図2を用いて説明する。図2は、本実施形態による情報処理システム1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、管理サーバ11について説明する。
管理サーバ11は、情報処理システム1を管理し、利用者情報の仮登録及び本登録、生体情報の照合、決済の処理等を行う情報処理装置である。なお、管理サーバ11の機能は、単一のサーバにより実現されてもよいし、複数のサーバにより実現されてもよい。
管理サーバ11は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)110と、RAM(Random Access Memory)111と、記憶装置112と、通信部113とを有している。CPU110、RAM111、記憶装置112及び通信部113は、バスライン114に接続されている。
CPU110は、記憶装置112に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、管理サーバ11全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU110は、記憶装置112に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、管理サーバ11としての各種処理を実行する。RAM111は、CPU110の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶装置112は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置112は、CPU110により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU110により参照されるデータ等を記憶する。
記憶装置112は、仮登録データベース(DB、Database)1121と、本登録DB1122とを格納している。仮登録DB1121は、利用者の顔情報及び虹彩情報のうちの顔情報を含む利用者情報が仮登録されるデータベースである。仮登録DB1121は、買い物客となる利用者が本登録のために来店する予定の店舗SPが所在する都道府県等の地域別に分けられた複数の地域別DB1121dを含んでいる。本登録DB1122は、利用者の顔情報及び虹彩情報を含む利用者情報が本登録されるデータベースである。なお、仮登録DB1121と本登録DB1122とは、互いに別個のデータベースであってもよいし、互いに統合されたデータベースであってもよい。
通信部113は、ネットワークNW1に接続され、ネットワークNW1を介してデータの送受信を行う。通信部113は、CPU110による制御に従って、利用者端末12及び店舗端末13との間の通信を行う。
こうして、管理サーバ11が構成されている。
次に、利用者端末12について説明する。
利用者端末12は、利用者が保有する端末であり、例えば、利用者が所持又は携帯して使用する携帯端末である。具体的には、利用者端末12は、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話等の携帯情報機器である。なお、利用者端末12は、必ずしも携帯端末である必要はなく、例えば、利用者の住居等に据え置かれたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置であってもよい。
利用者端末12は、図2に示すように、CPU120と、RAM121と、記憶装置122と、入力装置123と、表示装置124と、撮影装置125と、通信部126とを有している。CPU120、RAM121、記憶装置122、入力装置123、表示装置124、撮影装置125及び通信部126は、バスライン127に接続されている。
CPU120は、記憶装置122に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、利用者端末12全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU120は、記憶装置122に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、利用者端末12としての各種処理を実行する。RAM121は、CPU120の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶装置122は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置122は、CPU120により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU120により参照されるデータ等を記憶する。また、記憶装置122は、入力装置123から入力された情報を記憶することができる。また、記憶装置122は、撮影装置125により撮影された画像データを記憶することができる。
記憶装置122は、情報処理システム1により提供される決済サービスを利用するためのアプリケーションプログラム(以下、「決済アプリ」という。)を記憶する。CPU120は、決済アプリを実行することにより、利用者が決済サービスを利用するための各種処理を実行することができる。なお、利用者は、後述するように、決済アプリが実行された利用者端末12自体を必要とすることなく決済サービスを利用することができる。
入力装置123は、利用者からの入力を受け付ける入力部として機能する。利用者は、入力装置123を介して利用者端末12に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。入力装置123は、例えば、表示装置124に組み込まれたタッチパネル等である。
表示装置124は、利用者に対して各種画面を表示する表示部として機能する。表示装置124は、CPU120の制御に従って各種画面を表示する。
撮影装置125は、利用者の生体情報として利用者の顔画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。撮影装置125は、例えば、可視光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。撮影装置125は、CPU120の制御に従って、利用者の顔画像を撮影して取得する。
なお、利用者端末12は、撮影装置125に代えて又は撮影装置125とともに、利用者の生体情報として指紋を読み取って指紋画像を取得する指紋スキャナを有することもできる。
通信部126は、ネットワークNW1に接続され、ネットワークNW1を介してデータの送受信を行う。通信部126は、CPU120による制御に従って、管理サーバ11との間の通信を行う。
こうして、利用者端末12が構成されている。
次に、店舗端末13について説明する。
店舗端末13は、商品、役務等の購入対象を販売する店舗SPにおいて構築されたPOS(Point Of Sales)システムにおいてPOSレジスタとして動作する情報処理装置である。店舗端末13は、例えば、店舗SPにおけるレジカウンタ、サービスカウンタ等に設置されている。店舗端末13は、店舗SPにおいて利用者が購入する商品、役務等の購入対象の特定、購入対象の販売額の計算等を実行する。なお、店舗端末13は、店舗SPの店員により操作される有人レジ用の端末であってもよいし、買い物客である利用者により操作されるセルフレジ用の端末であってもよい。
店舗端末13は、図2に示すように、CPU130と、RAM131と、記憶装置132と、入力装置133と、表示装置134と、第1撮影装置135と、第2撮影装置136と、読取装置137と、通信部138とを有している。CPU130、RAM131、記憶装置132、入力装置133、表示装置134、第1撮影装置135、第2撮影装置136、読取装置137及び通信部138は、バスライン139に接続されている。
CPU130は、記憶装置132に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、店舗端末13全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU130は、記憶装置132に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、店舗端末13としての各種処理を実行する。RAM131は、CPU130の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶装置132は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置132は、CPU130により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU130により参照されるデータ等を記憶する。また、記憶装置132は、入力装置133から入力された情報を記憶することができる。また、記憶装置132は、第1撮影装置135及び第2撮影装置136により撮影された画像データを記憶することができる。
入力装置133は、店員又は利用者からの入力を受け付ける入力部として機能する。店員又は利用者は、入力装置133を介して店舗端末13に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。入力装置133は、例えば、表示装置134に組み込まれたタッチパネル、キーボード等である。
表示装置134は、店員又は利用者に対して各種画面を表示する表示部として機能する。表示装置134は、例えば、店員側の画面及び買い物客側の画面の2画面の構成とすることができる。表示装置134は、CPU130の制御に従って各種画面を表示する。
第1撮影装置135は、利用者の生体情報として利用者の顔画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第1撮影装置135は、例えば、可視光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第1撮影装置135は、CPU130の制御に従って、利用者の顔画像を撮影して取得する。
第2撮影装置136は、利用者の生体情報として利用者の虹彩画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第2撮影装置136は、例えば、近赤外光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第2撮影装置136は、近赤外光を撮影対象に照射する赤外照明を有していてもよい。第2撮影装置136は、CPU130の制御に従って、利用者の虹彩画像を撮影して取得する。
なお、第1撮影装置135及び第2撮影装置136は、互いに別個の装置である必要はなく、単一の撮影装置により構成されていてもよい。単一の撮影装置として、例えば4Kカメラ又はそれ以上の画素数を有するカメラのような高解像度の画像を取得可能な撮影装置を用いることができる。この場合、撮影された利用者の顔を含む1枚の高解像度の画像から、顔に関する特徴量である顔情報、及び虹彩に関する特徴量である虹彩情報を抽出してそれぞれ顔情報の照合及び虹彩情報の照合に用いることができる。
読取装置137は、利用者の購入する商品等の購入対象に付与されたコードを読み取る読取部として機能する。読取装置137は、例えば、バーコードから商品コードを読み取るバーコードリーダ、RFID(Radio Frequency Identification)タグから商品コードを読み取るタグリーダである。読取装置137は、CPU130の制御に従って、購入対象のコードを読み取る。CPU130は、不図示のストアコントローラ等に照会して、読取装置137により読み取られたコードに対応する購入対象の名称、価格等を含む情報を取得することができる。
通信部138は、ネットワークNW1に接続され、ネットワークNW1を介してデータの送受信を行う。通信部138は、CPU130による制御に従って、管理サーバ11との間の通信を行う。
なお、店舗端末13は、上記の構成のほか、レシートプリンタ、キャッシュドロワ、カードリーダ等の図示しない周辺機器を有することができる。これらの周辺機器により、店舗端末13は、利用者へのレシートの提供、現金決済、店舗SPで提示されたクレジットカード等による決済を実行することができる。
こうして、店舗端末13が構成されている。
以下、本実施形態による情報処理システム1における各構成要素の動作についてさらに図3乃至図7を用いて説明する。各構成要素が動作することにより、本実施形態による情報処理方法が実行される。
まず、仮登録処理時の利用者端末12及び管理サーバ11の動作について図3及び図4を用いて説明する。図3は、仮登録処理時の利用者端末12及び管理サーバ11の動作を示すシーケンス図である。図4は、仮登録DB1121の例を示す概略図である。仮登録処理では、利用者の顔情報及び虹彩情報のうちの顔情報を含む利用者情報が仮登録DB1121に仮登録される。
情報処理システム1により提供される決済サービスを利用するに先立ち、利用者は、決済アプリをダウンロード等により入手して利用者端末12の記憶装置122に実行可能に記憶する。利用者は、利用者端末12における決済アプリの実行に際して、オプトイン処理を行って、自己に関する情報の利用を決済サービスの提供主体に対して許諾することができる。なお、決済アプリをダウンロード等により入手して決済アプリを実行することに代えて、利用者は、利用者端末12のウェブブラウザ等により専用サイトにアクセスして決済アプリによる場合と同内容の仮登録処理を行うこともできる。
決済アプリが実行された利用者端末12のCPU120は、取得部として機能し、利用者による入力装置123を介した個人情報、決済手段情報及び来店地情報の各種情報の入力を受け付けて各種情報を取得する(ステップS1102)。個人情報は、利用者の氏名、生年月日、住所、電話番号等の利用者に関する個人情報である。決済手段情報は、クレジットカード番号、電子マネーのプリペイド番号等の利用者が決済に利用する決済手段に関する情報である。来店地情報は、複数の店舗SPのうち、利用者が本登録のために来店する予定の店舗SPの所在地に関する情報であり、具体的にはその店舗SPが所在する例えば都道府県等の地域に関する情報である。
また、CPU120は、取得部として機能し、撮影装置125により利用者の顔画像を撮影して、利用者の生体情報である顔画像を取得する(ステップS1104)。なお、CPU120は、撮影装置125により撮影された顔画像自体又は顔画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である顔情報として取り扱うことができる。なお、CPU120は、顔情報に代えて又は顔情報とともに、不図示の指紋スキャナにより利用者の指紋を読み取って、利用者の生体情報である指紋情報として指紋画像又はその特徴量を取得することもできる。
なお、CPU120は、ステップS1102、S1104の先後を問わず、ステップS1102、S1104のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS1102、S1104を並行して実行することもできる。
次いで、CPU120は、送信部として機能し、上述のようにして取得した利用者に関する個人情報、決済手段情報、来店地情報及び顔情報を含む利用者情報を管理サーバ11にネットワークNW1を介して送信する(ステップS1106)。なお、利用者の生体情報として指紋情報が取得されている場合、CPU120は、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報を含む利用者情報を送信することができる。
こうして、利用者は、自らが保有する利用者端末12から管理サーバ11に対して利用者情報を送信して利用者情報の登録を自ら申請することができる。
管理サーバ11のCPU110は、利用者端末12から利用者情報を受信して取得すると、登録部として機能し、取得した利用者情報を仮登録DB1121に仮登録する(ステップS1108)。この際、CPU110は、利用者情報に含まれる来店地情報に応じて、来店地情報の地域に対応する地域別DB1121dに利用者情報を仮登録する。また、CPU110は、利用者情報に含まれる各種情報を互いに関連付けて地域別DB1121dに仮登録する。
なお、複数の地域別DB1121dは、必ずしも都道府県等の地域別に分けられている必要はなく、近隣の店舗SPのグループ別に分けられたものであってもよい。この場合、利用者は、利用者端末12において来店地情報として店舗SP自体を特定する情報を入力することができる。また、CPU110は、利用者情報に含まれる来店地情報に応じて、来店地情報の店舗に対応する地域別DB1121dに利用者情報を仮登録することができる。
こうして、CPU110は、複数の利用者に関する利用者情報を、来店地情報に応じて複数の地域別DB1121dに分けて仮登録する。
図4は、管理サーバ11の仮登録DB1121における複数の地域別DB1121dの例を示している。図示するように、仮登録DB1121は、来店地情報により特定される地域として例えば都道府県の別に分けられた複数の地域別DB1121dを含んでいる。各地域別DB1121dには、複数の利用者を識別する識別子である利用者ID(Identification)ごとに各利用者に関する利用者情報が仮登録されている。地域別DB1121dに仮登録された利用者情報は、互いに関連付けられた個人情報、決済手段情報、顔情報、来店地情報等を含んでいる。仮登録された利用者情報は、生体情報として指紋情報を含むこともできる。
次に、本登録処理時の店舗端末13及び管理サーバ11の動作について図5及び図6を用いて説明する。図5は、本登録処理時の店舗端末13及び管理サーバ11の動作を示すシーケンス図である。図6は、本登録DB1122の例を示す概略図である。
上述のようにして仮登録DB1121に利用者情報が仮登録された利用者は、その生体情報である虹彩情報をも登録して利用者情報を本登録するため、利用者端末12において入力した来店地情報の地域に所在する店舗SPに来店する。本登録を目的とする利用者は、店舗SPにおける店舗端末13の設置場所に移動する。なお、利用者は、利用者情報の本登録だけを目的として店舗SPに来店することもできるし、利用者情報の本登録とあわせて店舗SPでの買い物を目的として店舗SPに来店することもできる。
店舗端末13では、店舗端末13を操作する店員又は利用者自身による入力装置133を介した入力等により、利用者情報を仮登録した利用者であるか否かが確認される。利用者情報を仮登録した利用者であることが確認されると、店舗端末13のCPU130は、取得部として機能し、第1撮影装置135により利用者の顔画像を撮影して、利用者の生体情報である顔画像を取得する(ステップS1202)。なお、CPU130は、第1撮影装置135により撮影された顔画像自体又は顔画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である顔情報として取り扱うことができる。なお、指紋情報を含む利用者情報が仮登録されている場合、CPU130は、顔情報に代えて又は顔情報とともに、不図示の指紋スキャナにより利用者の指紋を読み取って、利用者の生体情報である指紋情報として指紋画像又はその特徴量を取得することができる。
次いで、CPU130は、送信部として機能し、第1撮影装置135を介して取得した顔情報を管理サーバ11にネットワークNW1を介して送信する(ステップS1204)。なお、利用者の生体情報として指紋情報が取得されている場合、CPU130は、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報を含む利用者情報を送信することができる。
また、CPU130は、取得部として機能し、第2撮影装置136により利用者の虹彩画像を撮影して、利用者の生体情報である虹彩画像を取得する(ステップS1206)。CPU130は、第1撮影装置135により顔画像を撮影して取得する際に、第2撮影装置136により虹彩画像を撮影して取得することができる。具体的には、CPU130は、例えば、第1撮影装置135により顔画像を撮影して取得するのと同時に又は並行して、第2撮影装置136により虹彩画像を撮影して取得することができる。CPU130は、第2撮影装置136により撮影された虹彩画像自体又は虹彩画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である虹彩情報として取り扱うことができる。なお、指紋情報を取得する場合、CPU130は、指紋情報の取得と並行して虹彩情報を取得することができる。
こうして、CPU130は、第1撮影装置135を介して顔情報を取得する際に、第2撮影装置136を介して虹彩情報をも取得する。これにより、CPU130は、効率よく虹彩情報を取得することができる。
また、CPU130は、取得部として機能し、利用者による入力装置133を介した電話番号の入力を受け付けて電話番号を取得する(ステップS1208)。ここで入力された電話番号は、本人確認のために用いられる文字列として機能する。なお、CPU130は、電話番号に代えて、生年月日、パスワード、パスフレーズ等の利用者が独自に入力しうる他の文字列を用いることができる。この場合、利用者は、電話番号とともに又は電話番号に代えて、他の文字列を含む利用者情報を地域別DB1121dに仮登録しておくことができる。
次いで、CPU130は、送信部として機能し、入力装置133を介して取得した電話番号を管理サーバ11にネットワークNW1を介して送信する(ステップS1210)。
なお、CPU130は、ステップS1202、S1208の先後を問わず、ステップS1202、S1208のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS1202、S1208を並行して実行することもできる。また、CPU130は、ステップS1202に続くステップS1204、及びステップS1208に続くステップS1210を任意のタイミングで実行することができる。
一方、管理サーバ11のCPU110は、照合部として機能し、店舗端末13から受信して取得した顔情報の照合を実行する(ステップS1212)。この際、CPU110は、店舗端末13から取得した顔情報である対象顔情報を、利用者が来店した店舗SPが所在する地域に対応する地域別DB1121dに仮登録された顔情報である複数の登録顔情報と1:Nで照合する。CPU110は、顔情報の照合に際して、顔画像から抽出された特徴量を照合して、対象顔情報と登録顔情報との類似度に応じた照合スコアを計算することができる。顔情報の照合の結果、CPU110は、対象顔情報と類似度の高い順の所定の順位以上の上位複数の登録顔情報、例えば、上位1位から10位までの登録顔情報を特定する。
なお、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報が取得されている場合、CPU110は、顔情報の照合に代えて又は顔情報の照合とともに指紋情報の照合を実行することができる。
本実施形態において、CPU110は、複数の地域別DB1121dのうちの、利用者が来店した店舗SPが所在する地域に対応する地域別DB1121dに仮登録された複数の顔情報を母集団として対象顔情報と照合する。このように、本実施形態では、顔情報の照合の母集団が、利用者の顔情報等に関連付けられた来店地情報に応じて地域別に絞り込まれているため、高い精度で効率よく顔情報を照合することができる。
次いで、CPU110は、照合部として機能し、店舗端末13から受信して取得した電話番号の照合を実行する(ステップS1214)。この際、CPU110は、店舗端末13から取得した電話番号を、地域別DB1121dに仮登録された複数の電話番号であって、ステップS1212で特定された上位複数の登録顔情報と関連付けられた複数の電話番号と照合する。
次いで、CPU110は、判定部として機能し、顔情報の照合結果及び電話番号の照合結果に基づき、利用者の本人確認に成功したか失敗したかを判定する(ステップS1216)。すなわち、CPU110は、店舗端末13から取得した電話番号と一致する電話番号を、上位複数の登録顔情報と関連付けられた複数の電話番号の中に発見した場合、顔情報の照合一致及び電話番号の照合一致により本人確認に成功したと判定する。一方、CPU110は、店舗端末13から取得した電話番号と一致する電話番号を、上位複数の登録顔情報と関連付けられた複数の電話番号の中に発見しなかった場合、電話番号の照合不一致により本人確認に失敗したと判定する。
本実施形態では、顔情報の照合のみならず、電話番号の照合をも行って利用者の本人確認を行うため、より確実に本人確認を行うことができる。ただし、電話番号等の文字列の照合は、必ずしも行う必要はない。この場合、顔情報等の生体情報の照合を行って本人確認を行うことができる。
なお、CPU110は、例えば、対象顔情報との照合スコアが所定の閾値以上の高い登録顔情報を発見できない場合、電話番号の照合を行わずに、顔情報の照合不一致により本人確認に失敗したと判定することもできる。
CPU110は、本人確認に成功したと判定すると(ステップS1216、YES)、対象利用者情報として、本登録を目的とする利用者の利用者情報を地域別DB1121dから特定する(ステップS1218)。ここでCPU110により特定される対象利用者情報は、対象顔情報と類似度の高い順の上位複数の登録顔情報のうちのいずれかの顔情報と、店舗端末13から取得した電話番号と一致する電話番号とを含む利用者情報である。
CPU110は、対象利用者情報の特定の後又は本人確認に失敗したと判定すると(ステップS1216、NO)、送信部として機能し、本人確認の判定結果を示す判定結果情報を店舗端末13にネットワークNW1を介して送信する(ステップS1220)。判定結果情報は、本人確認に成功したか失敗したかを示す。また、CPU110は、本人確認に成功して対象利用者情報を特定した場合、判定結果情報とともに対象利用者情報の全部又は一部を店舗端末13にネットワークNW1を介して送信する。CPU110は、送信する対象利用者情報の一部として、例えば、個人情報、顔画像である顔情報等を含めることができる。
店舗端末13のCPU130は、管理サーバ11から判定結果情報を受信して取得すると、判定部として機能し、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すか失敗したことを示すかを判定する(ステップS1222)。
CPU130は、判定結果情報が本人確認に失敗したことを示すと判定すると(ステップS1222、NO)、利用者に対する対応処理を実行する(ステップS1224)。CPU130は、対応処理として、例えば、利用者端末12を用いた仮登録処理の再実行を利用者に対して促す画面、店舗SPでの利用者情報の登録に誘導する画面等を表示装置134に表示させることができる。
一方、CPU130は、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すと判定すると(ステップS1222、YES)、対象利用者情報のうちの個人情報を表示装置134に表示する(ステップS1226)。また、CPU130は、対象利用者情報のうちの顔画像を表示することもできる。
利用者又は店員は、表示装置134に表示された個人情報、顔画像等が利用者本人のものであるか否かを確認することができる。店員は、例えば、利用者との会話、利用者の顔の目視等を通じて、表示された個人情報、顔画像等が利用者本人のものであることを確認することができる。利用者又は店員は、個人情報、顔画像等が利用者本人のものであることを確認したか否かを示す入力を店舗端末13に入力装置133を介して入力することができる。
次いで、CPU130は、判定部として機能し、入力装置133を介した入力に基づき、利用者又は店員により個人情報、顔画像等が利用者本人のものであることが確認されたか否かを判定する(ステップS1228)。
CPU130は、確認されなかったと判定すると(ステップS1228、NO)、上記と同様の対応処理を実行する(ステップS1224)。
一方、CPU130は、確認されたと判定すると(ステップS1228、YES)、送信部として機能し、ステップS1206で取得した虹彩情報を管理サーバ11にネットワークNW1を介して送信する(ステップS1230)。
管理サーバ11のCPU110は、店舗端末13から虹彩情報を受信して取得すると、登録部として機能し、対象利用者情報に虹彩情報を追加して対象利用者情報を本登録DB1122に本登録する(ステップS1232)。この際、CPU110は、対象利用者情報に追加した虹彩情報を、対象利用者情報に含まれる他の情報と関連付けて本登録する。こうして、CPU110は、顔情報及び電話番号の照合結果に応じて、顔情報と虹彩情報とを互いに関連付けて顔情報及び虹彩情報を含む利用者情報を本登録DB1122に本登録する。
本実施形態では、近赤外光領域を撮影可能な専用の撮影装置を用いて取得する必要がある虹彩情報が店舗端末13にて取得されて登録される。これに対して、顔情報は、虹彩情報の登録前に、店舗端末13とは異なる利用者端末12から管理サーバ11に送信されて登録されている。したがって、本実施形態では、後述するように生体認証に用いる複数の生体情報である顔情報及び虹彩情報を効率よく取得して登録することができる。
図6は、管理サーバ11の本登録DB1122の例を示している。図示するように、本登録DB1122には、複数の利用者を識別する識別子である利用者IDごとに各利用者に関する利用者情報が本登録されている。本登録DB1122に本登録された利用者情報は、互いに関連付けられた個人情報、決済手段情報、顔情報、虹彩情報、来店地情報等を含んでいる。本登録された利用者情報は、生体情報として指紋情報を含むこともできる。
なお、上記では、利用者情報の本登録に際して管理サーバ11のCPU110が顔情報の照合及び電話番号の照合を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、店舗端末13のCPU130が、顔情報の照合及び電話番号の照合を行う機能、並びにこれらの照合結果に基づき本人確認を行う機能を有していてもよい。この場合、CPU130は、例えば、ネットワークNW1を介して管理サーバ11の仮登録DB1121を参照することができる。
次に、決済処理時の店舗端末13及び管理サーバ11の動作について図7を用いて説明する。図7は、決済処理時の店舗端末13及び管理サーバ11の動作を示すシーケンス図である。
店舗SPにて利用者情報の本登録を完了した利用者は、その当日又は後日、当該店舗SP又は別の店舗SPにて買い物を行うことができる。その際、利用者は、生体認証決済を利用して店舗SPでの購入対象の代金の決済を行うことができる。
利用者が買い物を目的として来店した店舗SPの店舗端末13のCPU130は、読取装置137により、利用者により選択された購入対象のコードを読み取って、コードに対応する購入対象の名称、価格等を含む情報を不図示の店舗サーバ等から取得する。これにより、CPU130は、購入対象の価格を含む情報である購入情報を生成する(ステップS1302)。
次いで、CPU130は、購入対象の代金の決済方法として生体認証決済が選択されたか否かを判定する(ステップS1304)。CPU130は、店員又は利用者による入力装置133を介した入力等に基づき、生体認証決済が選択されたか否かを判定することができる。
CPU130は、生体認証決済が選択されなかったと判定すると(ステップS1304、NO)、他の決済方法のための処理を実行する(ステップS1306)。他の決済方法は、例えば、現金決済、利用者により現に提示されたクレジットカードによるクレジットカード決済等である。
一方、CPU130は、生体認証決済が選択されたと判定すると(ステップS1304、YES)、取得部として機能し、第1撮影装置135により利用者の顔画像を撮影して、利用者の生体情報である顔画像を取得する(ステップS1308)。なお、CPU130は、第1撮影装置135により撮影された顔画像自体又は顔画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である顔情報として取り扱うことができる。なお、指紋情報を含む利用者情報が本登録されている場合、CPU130は、顔情報に代えて又は顔情報とともに、不図示の指紋スキャナにより利用者の指紋を読み取って、利用者の生体情報である指紋情報として指紋画像又はその特徴量を取得することができる。
また、CPU130は、取得部として機能し、第2撮影装置136により利用者の虹彩画像を撮影して、利用者の生体情報である虹彩画像を取得する(ステップS1310)。CPU130は、第2撮影装置136により撮影された虹彩画像自体又は虹彩画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である虹彩情報として取り扱うことができる。
なお、CPU130は、ステップS1308、S1310の先後を問わず、ステップS1308、S1310のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS1308、S1310を並行して実行することもできる。
次いで、CPU130は、送信部として機能し、第1撮影装置135を介して取得した顔情報及び第2撮影装置136を介して取得した虹彩情報を管理サーバ11にネットワークNW1を介して送信する(ステップS1312)。なお、指紋情報が取得されている場合、CPU130は、顔情報に代えて又は顔情報ととともに指紋情報を送信することができる。
一方、管理サーバ11のCPU110は、照合部として機能し、店舗端末13から受信して取得した顔情報の照合を実行する(ステップS1314)。この際、CPU110は、店舗端末13から取得した顔情報である対象顔情報を、本登録DB1122に本登録された顔情報である複数の登録顔情報と1:Nで照合する。CPU110は、顔情報の照合に際して、顔画像から抽出された特徴量を照合して、対象顔情報と登録顔情報との類似度に応じた照合スコアを計算することができる。顔情報の照合の結果、CPU110は、対象顔情報と類似度の高い順の所定の順位以上の上位複数の登録顔情報、例えば、上位1位から10位までの登録顔情報を特定する。
なお、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報が取得されている場合、CPU110は、顔情報の照合に代えて又は顔情報の照合とともに指紋情報の照合を実行することができる。
また、CPU110は、照合部として機能し、店舗端末13から受信して取得した虹彩情報の照合を実行する(ステップS1316)。この際、CPU110は、店舗端末13から取得した虹彩情報である対象虹彩情報を、本登録DB1122に本登録された虹彩情報である複数の登録虹彩情報と1:Nで照合する。CPU110は、虹彩情報の照合に際して、虹彩情報から抽出された特徴量を照合して、対象虹彩情報と登録虹彩情報との類似度に応じた照合スコアを計算することができる。虹彩情報の照合の結果、CPU110は、対象虹彩情報と類似度の高い順の所定の順位以上の上位複数の登録虹彩情報、例えば、上位1位から10位までの登録虹彩情報を特定する。
なお、CPU110は、ステップS1314、S1316の先後を問わず、ステップS1314、S1316のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS1314、S1316を並行して実行することもできる。
次いで、CPU110は、判定部として機能し、顔情報の照合結果及び虹彩情報の照合結果に基づき、利用者の本人確認に成功したか失敗したかを判定する(ステップS1318)。すなわち、CPU110は、上位複数の登録顔情報のうちのいずれかと、上位複数の登録虹彩情報のうちのいずれかとの両方を含む利用者情報を本登録DB1122に発見した場合、顔情報及び虹彩情報の両情報の照合一致により本人確認に成功したと判定する。一方、CPU110は、上位複数の登録顔情報のうちのいずれかと、上位複数の登録虹彩情報のうちのいずれかとの両方を含む利用者情報を発見しなかった場合、顔情報及び虹彩情報の少なくとも一方の照合不一致により本人確認に失敗したと判定する。
CPU110は、本人確認に成功したと判定すると(ステップS1318、YES)、後述の決済処理のための対象利用者情報を特定する(ステップS1320)。対象利用者情報は、上位複数の登録顔情報のうちのいずれかと、上位複数の登録虹彩情報のうちのいずれかとの両方を含む利用者情報である。
こうして、CPU110は、利用者の複数の生体情報である顔情報及び虹彩情報を用いた生体認証により利用者の本人確認を実行する。本実施形態では、複数の生体情報を用いて生体認証を行うため、本登録DB1122に登録された利用者情報の数が膨大であっても、高い精度の生体認証を実現することができる。特に、本実施形態では、顔情報とともに、より照合精度の高い虹彩情報が生体認証に用いられるため、より高い精度の生体認証を実現することができる。
また、本実施形態では、偽造物によるなりすましが困難な虹彩情報が生体認証に用いられるため、生体検知を行わなくてもより安全な生体認証を実現することができる。
CPU110は、対象利用者情報の特定の後又は本人確認に失敗したと判定すると(ステップS1318、NO)、送信部として機能し、本人確認の判定結果を示す判定結果情報を店舗端末13にネットワークNW1を介して送信する(ステップS1322)。判定結果情報は、本人確認に成功したか失敗したかを示す。
店舗端末13のCPU130は、管理サーバ11から判定結果情報を受信して取得すると、判定部として機能し、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すか失敗したことを示すかを判定する(ステップS1324)。
CPU130は、判定結果情報が本人確認に失敗したことを示すと判定すると(ステップS1324、NO)、上記と同様の他の決済方法のための処理を実行する(ステップS1306)。
一方、CPU130は、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すと判定すると(ステップS1324、YES)、購入対象の購入情報及びその代金の決済要求を管理サーバ11にネットワークNW1を介して送信する(ステップS1326)。
なお、CPU130は、購入情報を予め管理サーバ11に送信しておくこともできる。例えば、CPU130は、ステップS1312において顔情報及び虹彩情報とともに購入情報を管理サーバ11に送信しておくこともできる。この場合、管理サーバ11のCPU110は、顔情報の照合及び虹彩情報の照合により利用者の本人確認に成功したと判定すると、ステップS1322の判定結果情報の送信をスキップしてステップS1328の決済処理に移行することができる。また、店舗端末13のCPU130は、ステップS1324、S1326をスキップすることができる。
管理サーバ11のCPU110は、決済処理部として機能し、店舗端末13から購入対象の購入情報及び決済要求を受信して取得すると、購入対象の代金の決済処理を実行する(ステップS1328)。CPU110は、対象利用者情報に含まれる決済手段情報に基づき、購入対象の代金の決済処理を実行する。CPU110は、例えば、決済機関のサーバに決済処理を要求して決済処理を実行することができる。決済処理では、決済手段情報に示される決済手段により購入対象の代金の決済を完了できることもあれば、決済手段の有効期限切れ等により購入対象の代金の決済を完了できないこともある。
本実施形態において、CPU110は、顔情報及び虹彩情報のうちの顔情報が仮登録された時点では決済処理が実行不可能である。一方、CPU110は、上述のように、顔情報及び虹彩情報が本登録された時点以降において、顔情報及び虹彩情報の照合結果に基づく本人確認に成功した場合に決済処理が実行可能になっている。
なお、CPU110は、顔情報及び虹彩情報のうちの顔情報が仮登録された時点においても決済処理が実行可能なように構成することもできる。この場合、CPU110は、例えば、図5に示す場合と同様にして顔情報の照合及び電話番号等の文字列の照合を行って本人確認を行い、顔情報及び文字列の照合結果に基づく本人確認に成功した場合に同様に決済処理を実行するように構成することができる。このように構成することにより、虹彩情報の登録前においても決済処理を実行可能にするとともに、その精度を担保することができる。なお、この場合も、CPU110は、顔情報及び虹彩情報が本登録された時点以降において、顔情報及び虹彩情報の照合結果に基づく本人確認に成功した場合に決済処理が実行可能なように構成することができる。
次いで、CPU110は、送信部として機能し、購入対象の代金の決済結果を示す決済結果情報を店舗端末13にネットワークNW1を介して送信する(ステップS1330)。決済結果情報は、購入対象の代金の決済を完了できたか完了できなかったかを示す。
店舗端末13のCPU130は、管理サーバ11から決済結果情報を受信して取得すると、判定部として機能し、決済結果情報が決済を完了できたことを示すか完了できなかったことを示すかを判定する(ステップS1332)。
CPU130は、決済結果情報が決済を完了できなかったことを示すと判定すると(ステップS1332、NO)、上記と同様の他の決済方法のための処理を実行する(ステップS1306)。
一方、CPU130は、決済結果情報が決済を完了できたことを示すと判定すると(ステップS1332、YES)、生体認証決済により購入対象の代金の決済を完了したことを利用者に通知する(ステップS1334)。CPU130は、例えば、生体認証決済により購入対象の代金の決済を完了したことを示す画面を表示装置134に表示したり、不図示の音声出力装置から決済を完了したことを示すメッセージ音声又は効果音を出力したりして利用者に通知することができる。
このように、本実施形態によれば、虹彩情報が店舗端末13にて取得されて登録されるのに対して、顔情報が虹彩情報の登録前に利用者端末12から管理サーバ11に送信されて登録されている。したがって、本実施形態によれば、顔情報及び虹彩情報を効率よく取得して登録することができる。
また、本実施形態では、複数の生体情報を用いて生体認証を行うため、本登録DB1122に登録された利用者情報の数が膨大であっても、高い精度の生体認証を実現することができる。
なお、上記では、代金の決済に際して管理サーバ11のCPU110が顔情報の照合及び虹彩情報の照合を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、店舗端末13のCPU130が、顔情報の照合及び虹彩情報の照合を行う機能、並びにこれらの照合結果に基づき本人確認を行う機能を有していてもよい。この場合、CPU130は、例えば、ネットワークNW1を介して管理サーバ11の本登録DB1122を参照することができる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による情報処理システム及び情報処理方法について図8乃至図14を用いて説明する。なお、上記第1実施形態による情報処理システム及び情報処理方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
まず、本実施形態による情報処理システムの全体構成について図8を用いて説明する。図8は、本実施形態による情報処理システムの全体構成を示す概略図である。
図8に示すように、本実施形態による情報処理システム2は、管理サーバ21と、利用者端末12と、チェックイン端末23と、搭乗ゲート装置24とを含んでいる。本実施形態による情報処理システム2は、空港DAにて国際線又は国内線の航空機に搭乗する乗客である利用者について生体認証を利用した搭乗口での手続きを行うシステムである。生体認証を利用した搭乗口での手続きでは、利用者の生体情報を利用した生体認証により搭乗口の通過の可否が判定される。
管理サーバ21は、例えば、航空機を運航する航空会社、空港DAを運営する空港会社等の施設内に設置されている。利用者端末12は、航空機の乗客となる利用者が使用する情報処理端末である。チェックイン端末23は、例えば、空港DA内のチェックインロビーに設置されている。搭乗ゲート装置24は、空港DA内の搭乗口に設置されている。
管理サーバ21、利用者端末12、チェックイン端末23及び搭乗ゲート装置24は、ネットワークNW2に接続されている。ネットワークNW2は、WAN、LAN、移動体通信網等により構成されている。利用者端末12は、例えば、無線通信によりネットワークNW2に接続するように構成されている。
管理サーバ21と利用者端末12とは、ネットワークNW2を介して通信可能になっている。管理サーバ21とチェックイン端末23とは、ネットワークNW2を介して通信可能になっている。管理サーバ21と搭乗ゲート装置24とは、ネットワークNW2を介して通信可能になっている。
次に、本実施形態による情報処理システム2における各構成要素についてさらに図9を用いて説明する。図9は、本実施形態による情報処理システム2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、管理サーバ21について説明する。
管理サーバ21は、情報処理システム2を管理し、利用者情報の仮登録及び本登録、生体情報の照合等を行う情報処理装置である。なお、管理サーバ21の機能は、単一のサーバにより実現されてもよいし、複数のサーバにより実現されてもよい。
管理サーバ21は、図9に示すように、CPU210と、RAM211と、記憶装置212と、通信部213とを有している。CPU210、RAM211、記憶装置212及び通信部213は、バスライン214に接続されている。
CPU210は、記憶装置212に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、管理サーバ21全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU210は、記憶装置212に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、管理サーバ21としての各種処理を実行する。RAM211は、CPU210の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶装置212は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置212は、CPU210により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU210により参照されるデータ等を記憶する。
記憶装置212は、仮登録DB2121と、本登録DB2122とを格納している。仮登録DB2121は、利用者の顔情報及び虹彩情報のうちの顔情報を含む利用者情報が仮登録されるデータベースである。仮登録DB2121は、乗客となる利用者が航空機で空港DAを出発する出発日別に分けられた複数の出発日別DB2121dを含んでいる。本登録DB2122は、利用者の顔情報及び虹彩情報を含む利用者情報が本登録されるデータベースである。なお、仮登録DB2121と本登録DB2122とは、互いに別個のデータベースであってもよいし、互いに統合されたデータベースであってもよい。
通信部213は、ネットワークNW2に接続され、ネットワークNW2を介してデータの送受信を行う。通信部213は、CPU210による制御に従って、利用者端末12、チェックイン端末23及び搭乗ゲート装置24との間の通信を行う。
こうして、管理サーバ21が構成されている。
次に、利用者端末12について説明する。
利用者端末12は、上記第1実施形態において説明したとおりである。なお、記憶装置122は、情報処理システム2により行われる搭乗口での手続きを受けるためのアプリケーションプログラム(以下、「航空会社アプリ」という。)を記憶する。CPU120は、航空会社アプリを実行することにより、利用者が搭乗口での手続きを受けるための各種処理を実行することができる。なお、利用者は、後述するように、航空会社アプリが実行された利用者端末12自体を必要とすることなく搭乗口での手続きを受けることができる。
次に、チェックイン端末23について説明する。
チェックイン端末23は、利用者自身が操作して搭乗手続きを行う自動チェックイン端末である。なお、チェックイン端末23は、有人カウンタに設置され、航空会社の職員が操作するチェックイン端末であってもよい。
チェックイン端末23は、図9に示すように、CPU230と、RAM231と、記憶装置232と、入力装置233と、表示装置234と、第1撮影装置235と、第2撮影装置236と、読取装置237と、通信部238とを有している。CPU230、RAM231、記憶装置232、入力装置233、表示装置234、第1撮影装置235、第2撮影装置236、読取装置237及び通信部238は、バスライン239に接続されている。
CPU230は、記憶装置232に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、チェックイン端末23全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU230は、記憶装置232に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、チェックイン端末23としての各種処理を実行する。RAM231は、CPU230の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶装置232は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置232は、CPU230により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU230により参照されるデータ等を記憶する。また、記憶装置232は、入力装置233から入力された情報を記憶することができる。また、記憶装置232は、第1撮影装置235及び第2撮影装置236により撮影された画像データを記憶することができる。
入力装置233は、利用者からの入力を受け付ける入力部として機能する。利用者は、入力装置233を介してチェックイン端末23に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。入力装置233は、例えば、表示装置234に組み込まれたタッチパネル、キーボード等である。
表示装置234は、利用者に対して各種画面を表示する表示部として機能する。表示装置234は、CPU230の制御に従って各種画面を表示する。
第1撮影装置235は、利用者の生体情報として利用者の顔画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第1撮影装置235は、例えば、可視光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第1撮影装置235は、CPU230の制御に従って、利用者の顔画像を撮影して取得する。
第2撮影装置236は、利用者の生体情報として利用者の虹彩画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第2撮影装置236は、例えば、近赤外光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第2撮影装置236は、近赤外光を撮影対象に照射する赤外照明を有していてもよい。第2撮影装置236は、CPU230の制御に従って、利用者の虹彩画像を撮影して取得する。
なお、第1撮影装置235及び第2撮影装置236は、互いに別個の装置である必要はなく、単一の撮影装置により構成されていてもよい。単一の撮影装置としては、第1実施形態における第1撮影装置135及び第2撮影装置136の場合と同様に、例えば4Kカメラ又はそれ以上の画素数を有するカメラのような高解像度の画像を取得可能な撮影装置を用いることができる。
読取装置237は、利用者の旅券、航空券媒体等を読み取って旅券、航空券等に記録された情報を取得する情報取得部として機能する。航空券媒体は、例えば、紙の航空券、eチケット控えを表示する携帯端末等である。読取装置237は、例えば、コードリーダ、イメージスキャナ、非接触IC(Integrated Circuit)リーダ、OCR(Optical Character Reader)装置等により構成されている。
通信部238は、ネットワークNW2に接続され、ネットワークNW2を介してデータの送受信を行う。通信部238は、CPU230による制御に従って、管理サーバ21との間の通信を行う。
こうして、チェックイン端末23が構成されている。
次に、搭乗ゲート装置24について説明する。
搭乗ゲート装置24は、利用者が、搭乗ゲート装置24が設置された搭乗口から搭乗可能な航空機の乗客であることを確認するゲート端末である。
搭乗ゲート装置24は、図9に示すように、CPU240と、RAM241と、記憶装置242と、表示装置243と、ゲート244と、第1撮影装置245と、第2撮影装置246と、通信部247とを有している。CPU240、RAM241、記憶装置242、表示装置243、ゲート244、第1撮影装置245、第2撮影装置246及び通信部247は、バスライン248に接続されている。
CPU240は、記憶装置242に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、搭乗ゲート装置24全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU240は、記憶装置242に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、搭乗ゲート装置24としての各種処理を実行する。RAM241は、CPU240の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶装置242は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置242は、CPU240により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU240により参照されるデータ等を記憶する。また、記憶装置242は、第1撮影装置245及び第2撮影装置246により撮影された画像データを記憶することができる。
表示装置243は、利用者に対して各種画面を表示する表示部として機能する。表示装置243は、CPU240の制御に従って各種画面を表示する。
ゲート244は、搭乗ゲート装置24における利用者の本人確認の成否に応じて、CPU240による制御に従って、利用者の通行を許す開放状態又は利用者の通行を遮る閉鎖状態に移行する。ゲート244の方式は、例えば、通路の片側又は両側から設けられたフラッパーが開閉するフラッパーゲート、3本バーが回転するターンスタイルゲート等である。
第1撮影装置245は、利用者の生体情報として利用者の顔画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第1撮影装置245は、例えば、可視光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第1撮影装置245は、CPU240の制御に従って、利用者の顔画像を撮影して取得する。
第2撮影装置246は、利用者の生体情報として利用者の虹彩画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第2撮影装置246は、例えば、近赤外光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第2撮影装置246は、近赤外光を撮影対象に照射する赤外照明を有していてもよい。第2撮影装置246は、CPU240の制御に従って、利用者の虹彩画像を撮影して取得する。
なお、第1撮影装置245及び第2撮影装置246は、互いに別個の装置である必要はなく、単一の撮影装置により構成されていてもよい。単一の撮影装置としては、第1実施形態における第1撮影装置135及び第2撮影装置136の場合と同様に、例えば4Kカメラ又はそれ以上の画素数を有するカメラのような高解像度の画像を取得可能な撮影装置を用いることができる。
通信部247は、ネットワークNW2に接続され、ネットワークNW2を介してデータの送受信を行う。通信部247は、CPU240による制御に従って、管理サーバ21との間の通信を行う。
こうして、搭乗ゲート装置24が構成されている。
以下、本実施形態による情報処理システム2における各構成要素の動作についてさらに図10乃至図14を用いて説明する。各構成要素が動作することにより、本実施形態による情報処理方法が実行される。
まず、仮登録処理時の利用者端末12及び管理サーバ21の動作について図10及び図11を用いて説明する。図10は、仮登録処理時の利用者端末12及び管理サーバ21の動作を示すシーケンス図である。図11は、仮登録DB2121の例を示す概略図である。
情報処理システム2により行われる搭乗口での手続きを受けるに先立ち、利用者は、航空会社アプリをダウンロード等により入手して利用者端末12の記憶装置122に実行可能に記憶する。利用者は、利用者端末12における航空会社アプリの実行に際して、オプトイン処理を行って、自己に関する情報の利用を航空会社に対して許諾することができる。なお、航空会社アプリをダウンロード等により入手して航空会社アプリを実行することに代えて、利用者は、利用者端末12のウェブブラウザ等により専用サイトにアクセスして航空会社アプリによる場合と同内容の仮登録処理を行うこともできる。
航空会社アプリが実行された利用者端末12のCPU120は、取得部として機能し、利用者による入力装置123を介した個人情報、旅券情報、決済手段情報及びフライト予約情報の各種情報の入力を受け付けて各種情報を取得する(ステップS2102)。個人情報及び決済手段情報は、第1実施形態と同様である。旅券情報は、国際線の航空機に搭乗する場合の利用者の旅券情報であり、旅券番号を含む。フライト予約情報は、利用者が航空券を予約又は購入した搭乗予定の航空機のフライトに関する情報である。
また、CPU120は、取得部として機能し、撮影装置125により利用者の顔画像を撮影して、利用者の生体情報である顔画像を取得する(ステップS2104)。なお、CPU120は、撮影装置125により撮影された顔画像自体又は顔画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である顔情報として取り扱うことができる。なお、CPU120は、顔情報に代えて又は顔情報とともに、不図示の指紋スキャナにより利用者の指紋を読み取って、利用者の生体情報である指紋情報として指紋画像又はその特徴量を取得することもできる。
なお、CPU120は、ステップS2102、S2104の先後を問わず、ステップS2102、S2104のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS2102、S2104を並行して実行することもできる。
次いで、CPU120は、送信部として機能し、上述のようにして取得した利用者に関する個人情報、旅券情報、決済手段情報、フライト予約情報及び顔情報を含む利用者情報を管理サーバ21にネットワークNW2を介して送信する(ステップS2106)。なお、利用者の生体情報として指紋情報が取得されている場合、CPU120は、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報を含む利用者情報を送信することができる。
こうして、利用者は、自らが保有する利用者端末12から管理サーバ21に対して利用者情報を送信して利用者情報の登録を自ら申請することができる。
管理サーバ21のCPU210は、利用者端末12から利用者情報を受信して取得すると、登録部として機能し、取得した利用者情報を仮登録DB2121に仮登録する(ステップS2108)。この際、CPU210は、利用者情報に含まれるフライト予約情報に基づき、利用者が航空機で空港DAを出発する出発日に対応する出発日別DB2121dに利用者情報を仮登録する。また、CPU210は、利用者情報に含まれる各種情報を互いに関連付けて出発日別DB2121dに仮登録する。
なお、複数の出発日別DB2121dは、必ずしも1日単位で出発日別に分けられている必要はなく、例えば、数日単位、1週間単位等で分けられたものであってもよい。
こうして、CPU210は、複数の利用者に関する利用者情報を、フライト予約情報に応じて複数の出発日別DB2121dに分けて仮登録する。
図11は、管理サーバ21の仮登録DB2121における複数の出発日別DB2121dの例を示している。図示するように、仮登録DB2121は、フライト予約情報により特定される出発日別に分けられた複数の出発日別DB2121dを含んでいる。各出発日別DB2121dには、複数の利用者を識別する識別子である利用者IDごとに各利用者に関する利用者情報が仮登録されている。出発日別DB2121dに仮登録された利用者情報は、互いに関連付けられた個人情報、旅券番号を含む旅券情報、決済手段情報、顔情報、フライト予約情報等を含んでいる。フライト予約情報は、出発日等を含んでいる。仮登録された利用者情報は、生体情報として指紋情報を含むこともできる。
次に、本登録処理時のチェックイン端末23及び管理サーバ21の動作について図12及び図13を用いて説明する。図12は、本登録処理時のチェックイン端末23及び管理サーバ21の動作を示すシーケンス図である。図13は、本登録DB2122の例を示す概略図である。
上述のようにして仮登録DB2121に利用者情報が仮登録された利用者は、フライト予約情報で入力した搭乗予定のフライトの出発日当日に空港DAに行き、その日に利用者情報の本登録を行ってフライトに搭乗する。空港DAに到着した利用者は、まず、チェックイン端末23が設置されたチェックインロビーに移動する。
自動チェックイン端末であるチェックイン端末23では、利用者による入力装置233を介した入力等により、利用者情報を仮登録した利用者であるか否かが確認される。利用者情報を仮登録した利用者であることが確認されると、チェックイン端末23のCPU230は、取得部として機能し、第1撮影装置235により利用者の顔画像を撮影して、利用者の生体情報である顔画像を取得する(ステップS2202)。なお、CPU230は、第1撮影装置235により撮影された顔画像自体又は顔画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である顔情報として取り扱うことができる。なお、指紋情報を含む利用者情報が仮登録されている場合、CPU230は、顔情報に代えて又は顔情報とともに、不図示の指紋スキャナにより利用者の指紋を読み取って、利用者の生体情報である指紋情報として指紋画像又はその特徴量を取得することができる。
次いで、CPU230は、送信部として機能し、第1撮影装置235を介して取得した顔情報を管理サーバ21にネットワークNW2を介して送信する(ステップS2204)。なお、利用者の生体情報として指紋情報が取得されている場合、CPU230は、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報を含む利用者情報を送信することができる。
また、CPU230は、取得部として機能し、第2撮影装置236により利用者の虹彩画像を撮影して、利用者の生体情報である虹彩画像を取得する(ステップS2206)。CPU230は、第1撮影装置235により顔画像を撮影して取得する際に、第2撮影装置236により虹彩画像を撮影して取得することができる。具体的には、CPU230は、例えば、第1撮影装置235により顔画像を撮影して取得するのと同時に又は並行して、第2撮影装置236により虹彩画像を撮影して取得することができる。CPU230は、第2撮影装置236により撮影された虹彩画像自体又は虹彩画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である虹彩情報として取り扱うことができる。なお、指紋情報を取得する場合、CPU230は、指紋情報の取得と並行して虹彩情報を取得することができる。
こうして、CPU230は、第1撮影装置235を介して顔情報を取得する際に、第2撮影装置236を介して虹彩情報をも取得する。これにより、CPU230は、効率よく虹彩情報を取得することができる。
また、CPU230は、取得部として機能し、利用者による入力装置233を介した旅券番号の入力を受け付けて旅券番号を取得する(ステップS2208)。ここで入力された旅券番号は、本人確認のために用いられる文字列として機能する。なお、CPU230は、旅券番号に代えて、生年月日、電話番号、フライト予約番号、パスワード、パスフレーズ等の利用者が独自に入力しうる他の文字列を用いることができる。この場合、利用者は、旅券番号とともに又は旅券番号に代えて、他の文字列を含む利用者情報を出発日別DB2121dに仮登録しておくことができる。
次いで、CPU230は、送信部として機能し、入力装置233を介して取得した旅券番号を管理サーバ21にネットワークNW2を介して送信する(ステップS2210)。
なお、CPU230は、ステップS2202、S2208の先後を問わず、ステップS2202、S2208のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS2202、S2208を並行して実行することもできる。また、CPU230は、ステップS2202に続くステップS2204、及びステップS2208に続くステップS2210を任意のタイミングで実行することができる。
一方、管理サーバ21のCPU210は、照合部として機能し、チェックイン端末23から受信して取得した顔情報の照合を実行する(ステップS2212)。この際、CPU210は、チェックイン端末23から取得した顔情報である対象顔情報を、利用者が空港DAに来た当日の出発日に対応する出発日別DB2121dに仮登録された顔情報である複数の登録顔情報と1:Nで照合する。CPU210は、顔情報の照合に際して、顔画像から抽出された特徴量を照合して、対象顔情報と登録顔情報との類似度に応じた照合スコアを計算することができる。顔情報の照合の結果、CPU210は、対象顔情報と類似度の高い順の所定の順位以上の上位複数の登録顔情報、例えば、上位1位から10位までの登録顔情報を特定する。
なお、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報が取得されている場合、CPU210は、顔情報の照合に代えて又は顔情報の照合とともに指紋情報の照合を実行することができる。
本実施形態において、CPU210は、複数の出発日別DB2121dのうちの、利用者が空港DAに来た当日の出発日に対応する出発日別DB2121dに仮登録された複数の顔情報を母集団として対象顔情報と照合する。このように、本実施形態では、顔情報の照合の母集団が、利用者の顔情報等に関連付けられたフライト予約情報に応じて出発日別に絞り込まれているため、高い精度で効率よく顔情報を照合することができる。
次いで、CPU210は、照合部として機能し、チェックイン端末23から受信して取得した旅券番号の照合を実行する(ステップS2214)。この際、CPU210は、チェックイン端末23から取得した旅券番号を、出発日別DB2121dに仮登録された複数の旅券番号であって、ステップS2212で特定された上位複数の登録顔情報と関連付けられた複数の旅券番号と照合する。
次いで、CPU210は、判定部として機能し、顔情報の照合結果及び旅券番号の照合結果に基づき、利用者の本人確認に成功したか失敗したかを判定する(ステップS2216)。すなわち、CPU210は、チェックイン端末23から取得した旅券番号と一致する旅券番号を、上位複数の登録顔情報と関連付けられた複数の旅券番号の中に発見した場合、顔情報の照合一致及び旅券番号の照合一致により本人確認に成功したと判定する。一方、CPU210は、チェックイン端末23から取得した旅券番号と一致する旅券番号を、上位複数の登録顔情報と関連付けられた複数の旅券番号の中に発見しなかった場合、旅券番号の照合不一致により本人確認に失敗したと判定する。
本実施形態では、顔情報の照合のみならず、旅券番号の照合をも行って利用者の本人確認を行うため、より確実に本人確認を行うことができる。ただし、旅券番号等の文字列の照合は、必ずしも行う必要はない。この場合、顔情報等の生体情報の照合を行って本人確認を行うことができる。
なお、CPU210は、例えば、対象顔情報との照合スコアが所定の閾値以上の高い登録顔情報を発見できない場合、旅券番号の照合を行わずに、顔情報の照合不一致により本人確認に失敗したと判定することもできる。
CPU210は、本人確認に成功したと判定すると(ステップS2216、YES)、対象利用者情報として、本登録を目的とする利用者の利用者情報を出発日別DB2121dから特定する(ステップS2218)。ここでCPU210により特定される対象利用者情報は、対象顔情報と類似度の高い順の上位複数の登録顔情報のうちのいずれかの顔情報と、チェックイン端末23から取得した旅券番号と一致する旅券番号とを含む利用者情報である。
CPU210は、対象利用者情報の特定の後又は本人確認に失敗したと判定すると(ステップS2216、NO)、送信部として機能し、本人確認の判定結果を示す判定結果情報をチェックイン端末23にネットワークNW2を介して送信する(ステップS2220)。判定結果情報は、本人確認に成功したか失敗したかを示す。また、CPU210は、本人確認に成功して対象利用者情報を特定した場合、判定結果情報とともに対象利用者情報の全部又は一部をチェックイン端末23にネットワークNW2を介して送信する。CPU210は、送信する対象利用者情報の一部として、例えば、個人情報、顔画像である顔情報等を含めることができる。
チェックイン端末23のCPU230は、管理サーバ21から判定結果情報を受信して取得すると、判定部として機能し、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すか失敗したことを示すかを判定する(ステップS2222)。
CPU230は、判定結果情報が本人確認に失敗したことを示すと判定すると(ステップS2222、NO)、利用者に対する対応処理を実行する(ステップS2224)。CPU230は、対応処理として、例えば、利用者端末12を用いた仮登録処理の再実行を利用者に対して促す画面、有人のチェックインカウンターでの利用者情報の登録に誘導する画面等を表示装置234に表示させることができる。
一方、CPU230は、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すと判定すると(ステップS2222、YES)、対象利用者情報のうちの個人情報を表示装置234に表示する(ステップS2226)。また、CPU230は、対象利用者情報のうちの顔画像を表示することもできる。
利用者は、表示装置234に表示された個人情報、顔画像等が利用者本人のものであるか否かを確認することができる。利用者は、個人情報、顔画像等が利用者本人のものであることを確認したか否かを示す入力をチェックイン端末23に入力装置233を介して入力することができる。
次いで、CPU230は、判定部として機能し、入力装置233を介した入力に基づき、利用者により個人情報、顔画像等が利用者本人のものであることが確認されたか否かを判定する(ステップS2228)。
CPU230は、確認されなかったと判定すると(ステップS2228、NO)、上記と同様の対応処理を実行する(ステップS2224)。
一方、CPU230は、確認されたと判定すると(ステップS2228、YES)、送信部として機能し、ステップS2206で取得した虹彩情報を管理サーバ21にネットワークNW2を介して送信する(ステップS2230)。
管理サーバ21のCPU210は、チェックイン端末23から虹彩情報を受信して取得すると、登録部として機能し、対象利用者情報に虹彩情報を追加して対象利用者情報を本登録DB2122に本登録する(ステップS2232)。この際、CPU210は、対象利用者情報に追加した虹彩情報を、対象利用者情報に含まれる他の情報と関連付けて本登録する。こうして、CPU210は、顔情報及び旅券番号の照合結果に応じて、顔情報と虹彩情報とを互いに関連付けて顔情報及び虹彩情報を含む利用者情報を本登録DB2122に本登録する。
本実施形態では、近赤外光領域を撮影可能な専用の撮影装置を用いて取得する必要がある虹彩情報がチェックイン端末23にて取得されて登録される。これに対して、顔情報は、虹彩情報の登録前に、チェックイン端末23とは異なる利用者端末12から管理サーバ21に送信されて登録されている。したがって、本実施形態では、後述するように生体認証に用いる複数の生体情報である顔情報及び虹彩情報を効率よく取得して登録することができる。
図13は、管理サーバ21の本登録DB2122の例を示している。図示するように、本登録DB2122には、複数の利用者を識別する識別子である利用者IDごとに各利用者に関する利用者情報が本登録されている。本登録DB2122に本登録された利用者情報は、互いに関連付けられた個人情報、旅券番号を含む旅券情報、決済手段情報、顔情報、虹彩情報、フライト予約情報等を含んでいる。本登録された利用者情報は、生体情報として指紋情報を含むこともできる。
なお、上記では、利用者情報の本登録に際して管理サーバ21のCPU210が顔情報の照合及び旅券番号の照合を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、チェックイン端末23のCPU230が、顔情報の照合及び旅券番号の照合を行う機能、並びにこれらの照合結果に基づき本人確認を行う機能を有していてもよい。この場合、CPU230は、例えば、ネットワークNW2を介して管理サーバ21の仮登録DB2121を参照することができる。
次に、搭乗口での手続き時の搭乗ゲート装置24及び管理サーバ21の動作について図14を用いて説明する。図14は、搭乗口での手続き時の搭乗ゲート装置24及び管理サーバ21の動作を示すシーケンス図である。
チェックイン端末23での処理を完了した利用者は、例えば、手荷物預け、保安検査、出国審査等を経て搭乗口に向かう。搭乗口において、利用者は、以下のように動作する搭乗ゲート装置24を通過して航空機に搭乗する。
搭乗ゲート装置24のCPU240は、搭乗ゲート装置24の前に立つ利用者が検出されたか否かを判定する(ステップS2302)。CPU240は、例えば、搭乗ゲート装置24の前を常時撮影する第1撮影装置245、図示しない人感センサ等により、搭乗ゲート装置24の前に立つ利用者を検出することができる。CPU240は、利用者が検出されるまで待機する(ステップS2302、NO)。
CPU240は、利用者が検出されたと判定すると(ステップS2302、YES)、取得部として機能し、第1撮影装置245により利用者の顔画像を撮影して、利用者の生体情報である顔画像を取得する(ステップS2304)。なお、CPU240は、第1撮影装置245により撮影された顔画像自体又は顔画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である顔情報として取り扱うことができる。なお、指紋情報を含む利用者情報が本登録されている場合、CPU240は、顔情報に代えて又は顔情報とともに、不図示の指紋スキャナにより利用者の指紋を読み取って、利用者の生体情報である指紋情報として指紋画像又はその特徴量を取得することができる。
また、CPU240は、取得部として機能し、第2撮影装置246により利用者の虹彩画像を撮影して、利用者の生体情報である虹彩画像を取得する(ステップS2306)。CPU240は、第2撮影装置246により撮影された虹彩画像自体又は虹彩画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である虹彩情報として取り扱うことができる。
なお、CPU240は、ステップS2304、S2306の先後を問わず、ステップS2304、S2306のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS2304、S2306を並行して実行することもできる。
次いで、CPU240は、送信部として機能し、第1撮影装置245を介して取得した顔情報及び第2撮影装置246を介して取得した虹彩情報を管理サーバ21にネットワークNW2を介して送信する(ステップS2308)。なお、指紋情報が取得されている場合、CPU240は、顔情報に代えて又は顔情報ととともに指紋情報を送信することができる。
一方、管理サーバ21のCPU210は、照合部として機能し、搭乗ゲート装置24から受信して取得した顔情報の照合を実行する(ステップS2310)。この際、CPU210は、搭乗ゲート装置24から取得した顔情報である対象顔情報を、本登録DB2122に本登録された顔情報である複数の登録顔情報と1:Nで照合する。CPU210は、顔情報の照合に際して、顔画像から抽出された特徴量を照合して、対象顔情報と登録顔情報との類似度に応じた照合スコアを計算することができる。顔情報の照合の結果、CPU210は、対象顔情報と類似度の高い順の所定の順位以上の上位複数の登録顔情報、例えば、上位1位から10位までの登録顔情報を特定する。
なお、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報が取得されている場合、CPU210は、顔情報の照合に代えて又は顔情報の照合とともに指紋情報の照合を実行することができる。
また、CPU210は、照合部として機能し、搭乗ゲート装置24から受信して取得した虹彩情報の照合を実行する(ステップS2312)。この際、CPU210は、搭乗ゲート装置24から取得した虹彩情報である対象虹彩情報を、本登録DB2122に本登録された虹彩情報である複数の登録虹彩情報と1:Nで照合する。CPU210は、虹彩情報の照合に際して、虹彩情報から抽出された特徴量を照合して、対象虹彩情報と登録虹彩情報との類似度に応じた照合スコアを計算することができる。虹彩情報の照合の結果、CPU210は、対象虹彩情報と類似度の高い順の所定の順位以上の上位複数の登録虹彩情報、例えば、上位1位から10位までの登録虹彩情報を特定する。
なお、CPU210は、ステップS2310、S2312の先後を問わず、ステップS2310、S2312のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS2310、S2312を並行して実行することもできる。
次いで、CPU210は、判定部として機能し、顔情報の照合結果及び虹彩情報の照合結果に基づき、利用者の本人確認に成功したか否かを判定する(ステップS2314)。すなわち、CPU210は、上位複数の登録顔情報のうちのいずれかと、上位複数の登録虹彩情報のうちのいずれかとの両方を含む利用者情報を本登録DB2122に発見した場合、顔情報及び虹彩情報の両情報の照合一致により本人確認に成功したと判定する。一方、CPU210は、上位複数の登録顔情報のうちのいずれかと、上位複数の登録虹彩情報のうちのいずれかとの両方を含む利用者情報を発見しなかった場合、顔情報及び虹彩情報の少なくとも一方の照合不一致により本人確認に失敗したと判定する。
なお、CPU210は、顔情報及び虹彩情報の照合により本人確認に成功したと判定した場合、さらに、発見した利用者情報に含まれるフライト予約情報等に基づき、当該搭乗口から搭乗すべき航空機への搭乗資格を利用者が有するか否かを判定する。その結果、CPU210は、搭乗資格を有しないと判定した場合も、本人確認に失敗したと判定したものとして取り扱う。
こうして、CPU210は、利用者の複数の生体情報である顔情報及び虹彩情報を用いた生体認証により利用者の本人確認を実行する。本実施形態では、複数の生体情報を用いて生体認証を行うため、本登録DB2122に登録された利用者情報の数が膨大であっても、高い精度の生体認証を実現することができる。特に、本実施形態では、顔情報とともに、より照合精度の高い虹彩情報が生体認証に用いられるため、より高い精度の生体認証を実現することができる。
また、本実施形態では、偽造物によるなりすましが困難な虹彩情報が生体認証に用いられるため、生体検知を行わなくてもより安全な生体認証を実現することができる。
次いで、CPU210は、送信部として機能し、本人確認の判定結果を示す判定結果情報を搭乗ゲート装置24にネットワークNW2を介して送信する(ステップS2316)。判定結果情報は、本人確認に成功したか失敗したかを示し、本人確認に失敗した場合には搭乗資格がない場合をも含む。
搭乗ゲート装置24のCPU240は、管理サーバ21から判定結果情報を受信して取得すると、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すか失敗したことを示すかを判定する(ステップS2318)。
CPU240は、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すと判定すると(ステップS2318、YES)、ゲート244を、利用者の通行を許す開放状態に移行させる(ステップS2320)。この際、CPU240は、待機時の利用者の通行を遮る閉鎖状態から開放状態にゲート244を移行させてもよいし、待機時の開放状態をそのまま維持してもよい。利用者は、開放状態のゲート244を通行して搭乗ゲート装置24を通過し、搭乗口を通過して航空機に搭乗することができる。
一方、CPU240は、判定結果情報が本人確認に失敗したことを示すと判定すると(ステップS2318、NO)、ゲート244を、利用者の通行を遮る閉鎖状態に移行させる(ステップS2322)。この際、CPU240は、待機時の閉鎖状態をそのまま維持してもよいし、待機時の開放状態から閉鎖状態にゲート244を移行させてもよい。なお、この場合、CPU240は、例えば、利用者に確認を求める通知を表示装置243に表示させる処理、係員を呼び出すための処理等の対応処理をあわせて実行することができる。
このように、本実施形態によれば、虹彩情報がチェックイン端末23にて取得されて登録されるのに対して、顔情報が虹彩情報の登録前に利用者端末12から管理サーバ21に送信されて登録されている。したがって、本実施形態によれば、顔情報及び虹彩情報を効率よく取得して登録することができる。
また、本実施形態では、複数の生体情報を用いて生体認証を行うため、本登録DB2122に登録された利用者情報の数が膨大であっても、高い精度の生体認証を実現することができる。
なお、上記では、搭乗ゲート装置24が設置された搭乗口での手続きに生体認証を利用する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、空港DAにおけるラウンジへの入場、免税店等での買い物、到着国での民間サービスの利用等に際しても、上記と同様に生体認証による本人確認を行うことができる。また、免税店等での買い物については、利用者情報に登録された決済手段情報に基づき、第1実施形態と同様にして決済処理を実行することができる。
また、上記では、搭乗口での手続きに際して管理サーバ21のCPU210が顔情報の照合及び虹彩情報の照合を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、搭乗ゲート装置24のCPU240が、顔情報の照合及び虹彩情報の照合を行う機能、並びにこれらの照合結果に基づき本人確認を行う機能を有していてもよい。この場合、CPU240は、例えば、ネットワークNW2を介して管理サーバ21の本登録DB2122を参照することができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態による情報処理システム及び情報処理方法について図15乃至図21を用いて説明する。なお、上記第1及び第2実施形態による情報処理システム及び情報処理方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
まず、本実施形態による情報処理システムの全体構成について図15を用いて説明する。図15は、本実施形態による情報処理システムの全体構成を示す概略図である。
図15に示すように、本実施形態による情報処理システム3は、管理サーバ31と、利用者端末12と、審査端末33と、キオスク端末34とを含んでいる。本実施形態による情報処理システム3は、国際線の航空機で空港AAに到着して入国する入国者である利用者に対して生体認証を利用して入国者向けの各種サービスを提供するシステムである。生体認証を利用した各種サービスでは、利用者の生体情報を利用した生体認証により本人確認が行われ、必要に応じて生体認証決済が実行される。
なお、各種サービスとしては、特に限定されるものではなく、提供主体の官民を問わず、例えば、空港における自動化ゲートの利用登録サービス、リムジンバス等の二次交通手段その他の交通手段の予約発券サービス、ホテル等の宿泊施設の予約サービス等である。以下、本実施形態では、交通手段の予約発券サービスを提供する場合について説明する。
管理サーバ31は、例えば、当該国の出入国を管理する管理局の施設内に設置されている。利用者端末12は、外国から当該国に入国する入国者となる利用者が使用する情報処理端末である。審査端末33は、例えば、空港AAにおける入国審査場の審査ブースに設置されている。キオスク端末34は、例えば、空港AAにおける到着ロビーに設置されている。
管理サーバ31、利用者端末12、審査端末33及びキオスク端末34は、ネットワークNW3に接続されている。ネットワークNW3は、WAN、LAN、移動体通信網等により構成されている。利用者端末12は、例えば、無線通信によりネットワークNW3に接続するように構成されている。
管理サーバ31と利用者端末12とは、ネットワークNW3を介して通信可能になっている。管理サーバ31と審査端末33とは、ネットワークNW3を介して通信可能になっている。管理サーバ31とキオスク端末34とは、ネットワークNW3を介して通信可能になっている。
次に、本実施形態による情報処理システム3における各構成要素についてさらに図16を用いて説明する。図16は、本実施形態による情報処理システム3のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
管理サーバ31は、情報処理システム3を管理し、利用者情報の仮登録及び本登録、生体情報の照合等を行う情報処理装置である。なお、管理サーバ31の機能は、単一のサーバにより実現されてもよいし、複数のサーバにより実現されてもよい。
管理サーバ31は、図16に示すように、CPU310と、RAM311と、記憶装置312と、通信部313とを有している。CPU310、RAM311、記憶装置312及び通信部313は、バスライン314に接続されている。
CPU310は、記憶装置312に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、管理サーバ31全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU310は、記憶装置312に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、管理サーバ31としての各種処理を実行する。RAM311は、CPU310の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶装置312は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置312は、CPU310により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU310により参照されるデータ等を記憶する。
記憶装置312は、仮登録DB3121と、本登録DB3122とを格納している。仮登録DB3121は、利用者の顔情報及び虹彩情報のうちの顔情報を含む利用者情報が仮登録されるデータベースである。仮登録DB3121は、入国者となる利用者が航空機で空港AAに到着する到着日別に分けられた複数の到着日別DB3121dを含んでいる。本登録DB3122は、利用者の顔情報及び虹彩情報を含む利用者情報が本登録されるデータベースである。なお、仮登録DB3121と本登録DB3122とは、互いに別個のデータベースであってもよいし、互いに統合されたデータベースであってもよい。
通信部313は、ネットワークNW3に接続され、ネットワークNW3を介してデータの送受信を行う。通信部313は、CPU310による制御に従って、利用者端末12、審査端末33及びキオスク端末34との間の通信を行う。
こうして、管理サーバ31が構成されている。
次に、利用者端末12について説明する。
利用者端末12は、上記第1実施形態において説明したとおりである。なお、記憶装置122は、情報処理システム3により提供される入国者向けの各種サービスを利用するためのアプリケーションプログラム(以下、「入国者向けアプリ」という。)を記憶する。CPU120は、入国者向けアプリを実行することにより、入国者向けの各種サービスを利用するための各種処理を実行することができる。なお、利用者は、後述するように、入国者向けアプリが実行された利用者端末12自体を必要とすることなく入国者向けの各種サービスを利用することができる。
次に、審査端末33について説明する。
審査端末33は、入国審査場の審査ブースにおける審査官が使用する端末である。なお、審査端末33は、審査官による対面審査を省略する自動化ゲートに組み込まれたものであってもよい。
審査端末33は、図16に示すように、CPU330と、RAM331と、記憶装置332と、入力装置333と、表示装置334と、第1撮影装置335と、第2撮影装置336と、読取装置337と、通信部338とを有している。CPU330、RAM331、記憶装置332、入力装置333、表示装置334、第1撮影装置335、第2撮影装置336、読取装置337及び通信部338は、バスライン339に接続されている。
CPU330は、記憶装置332に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、審査端末33全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU330は、記憶装置332に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、審査端末33としての各種処理を実行する。RAM331は、CPU330の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶装置332は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置332は、CPU330により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU330により参照されるデータ等を記憶する。また、記憶装置332は、入力装置333から入力された情報を記憶することができる。また、記憶装置332は、第1撮影装置335及び第2撮影装置336により撮影された画像データを記憶することができる。
入力装置333は、審査官又は利用者からの入力を受け付ける入力部として機能する。審査官又は利用者は、入力装置333を介して審査端末33に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。入力装置333は、例えば、表示装置334に組み込まれたタッチパネル、キーボード等である。
表示装置334は、審査官又は利用者に対して各種画面を表示する表示部として機能する。表示装置334は、例えば、審査官側の画面及び入国者側の画面の2画面の構成とすることができる。表示装置334は、CPU330の制御に従って各種画面を表示する。
第1撮影装置335は、利用者の生体情報として利用者の顔画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第1撮影装置335は、例えば、可視光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第1撮影装置335は、CPU330の制御に従って、利用者の顔画像を撮影して取得する。
第2撮影装置336は、利用者の生体情報として利用者の虹彩画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第2撮影装置336は、例えば、近赤外光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第2撮影装置336は、近赤外光を撮影対象に照射する赤外照明を有していてもよい。第2撮影装置336は、CPU330の制御に従って、利用者の虹彩画像を撮影して取得する。
なお、第1撮影装置335及び第2撮影装置336は、互いに別個の装置である必要はなく、単一の撮影装置により構成されていてもよい。単一の撮影装置としては、第1実施形態における第1撮影装置135及び第2撮影装置136の場合と同様に、例えば4Kカメラ又はそれ以上の画素数を有するカメラのような高解像度の画像を取得可能な撮影装置を用いることができる。
読取装置337は、利用者の旅券等を読み取って旅券等に記録された情報を取得する情報取得部として機能する。読取装置337は、例えば、コードリーダ、イメージスキャナ、非接触ICリーダ、OCR装置等により構成されている。
通信部338は、ネットワークNW3に接続され、ネットワークNW3を介してデータの送受信を行う。通信部338は、CPU330による制御に従って、管理サーバ31との間の通信を行う。
こうして、審査端末33が構成されている。
次に、キオスク端末34について説明する。
キオスク端末34は、利用者自身が操作して交通手段の予約発券を行うチケット予約端末である。なお、キオスク端末34は、宿泊施設等の予約を行うこともできる。
キオスク端末34は、図16に示すように、CPU340と、RAM341と、記憶装置342と、入力装置343と、表示装置344と、第1撮影装置345と、第2撮影装置346と、発券装置347と、通信部348とを有している。CPU340、RAM341、記憶装置342、入力装置343、表示装置344、第1撮影装置345、第2撮影装置346、発券装置347及び通信部348は、バスライン349に接続されている。
CPU340は、記憶装置342に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、キオスク端末34全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU340は、記憶装置342に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、キオスク端末34としての各種処理を実行する。RAM341は、CPU340の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶装置342は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置342は、CPU340により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU340により参照されるデータ等を記憶する。また、記憶装置342は、入力装置343から入力された情報を記憶することができる。また、記憶装置342は、第1撮影装置345及び第2撮影装置346により撮影された画像データを記憶することができる。
入力装置343は、利用者からの入力を受け付ける入力部として機能する。利用者は、入力装置343を介してキオスク端末34に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。入力装置343は、例えば、表示装置344に組み込まれたタッチパネル、キーボード等である。
表示装置344は、利用者に対して各種画面を表示する表示部として機能する。表示装置344は、CPU340の制御に従って各種画面を表示する。
第1撮影装置345は、利用者の生体情報として利用者の顔画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第1撮影装置345は、例えば、可視光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第1撮影装置345は、CPU340の制御に従って、利用者の顔画像を撮影して取得する。
第2撮影装置346は、利用者の生体情報として利用者の虹彩画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第2撮影装置346は、例えば、近赤外光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第2撮影装置346は、近赤外光を撮影対象に照射する赤外照明を有していてもよい。第2撮影装置346は、CPU340の制御に従って、利用者の虹彩画像を撮影して取得する。
なお、第1撮影装置345及び第2撮影装置346は、互いに別個の装置である必要はなく、単一の撮影装置により構成されていてもよい。単一の撮影装置としては、第1実施形態における第1撮影装置135及び第2撮影装置136の場合と同様に、例えば4Kカメラ又はそれ以上の画素数を有するカメラのような高解像度の画像を取得可能な撮影装置を用いることができる。
発券装置347は、CPU340の制御に従って、利用者により予約された交通手段のチケットを発券する。
通信部348は、ネットワークNW3に接続され、ネットワークNW3を介してデータの送受信を行う。通信部348は、CPU340による制御に従って、管理サーバ31との間の通信を行う。
こうして、キオスク端末34が構成されている。
以下、本実施形態による情報処理システム3における各構成要素の動作についてさらに図17乃至図21を用いて説明する。各構成要素が動作することにより、本実施形態による情報処理方法が実行される。
まず、仮登録処理時の利用者端末12及び管理サーバ31の動作について図17及び図18を用いて説明する。図17は、仮登録処理時の利用者端末12及び管理サーバ31の動作を示すシーケンス図である。図18は、仮登録DB3121の例を示す概略図である。
情報処理システム3により提供される予約発券サービスの提供を受けるに先立ち、利用者は、入国者向けアプリをダウンロード等により入手して利用者端末12の記憶装置122に実行可能に記憶する。利用者は、利用者端末12における入国者向けアプリの実行に際して、オプトイン処理を行って、自己に関する情報の利用を各種サービスの提供主体に対して許諾することができる。なお、入国者向けアプリをダウンロード等により入手して入国者向けアプリを実行することに代えて、利用者は、利用者端末12のウェブブラウザ等により専用サイトにアクセスして入国者向けアプリによる場合と同内容の仮登録処理を行うこともできる。
入国者向けアプリが実行された利用者端末12のCPU120は、取得部として機能し、利用者による入力装置123を介した個人情報、旅券情報、決済手段情報及びフライト情報の各種情報の入力を受け付けて各種情報を取得する(ステップS3102)。個人情報及び決済手段情報は、第1実施形態と同様である。旅券情報は、利用者の旅券情報であり、旅券番号を含む。フライト情報は、利用者が入国する際に搭乗する航空機のフライトに関する情報である。
また、CPU120は、取得部として機能し、撮影装置125により利用者の顔画像を撮影して、利用者の生体情報である顔画像を取得する(ステップS3104)。なお、CPU120は、撮影装置125により撮影された顔画像自体又は顔画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である顔情報として取り扱うことができる。なお、CPU120は、顔情報に代えて又は顔情報とともに、不図示の指紋スキャナにより利用者の指紋を読み取って、利用者の生体情報である指紋情報として指紋画像又はその特徴量を取得することもできる。
なお、CPU120は、ステップS3102、S3104の先後を問わず、ステップS3102、S3104のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS3102、S3104を並行して実行することもできる。
次いで、CPU120は、送信部として機能し、上述のようにして取得した利用者に関する個人情報、旅券情報、決済手段情報、フライト情報及び顔情報を含む利用者情報を管理サーバ31にネットワークNW3を介して送信する(ステップS3106)。なお、利用者の生体情報として指紋情報が取得されている場合、CPU120は、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報を含む利用者情報を送信することができる。
こうして、利用者は、自らが保有する利用者端末12から管理サーバ31に対して利用者情報を送信して利用者情報の登録を自ら申請することができる。
管理サーバ31のCPU310は、利用者端末12から利用者情報を受信して取得すると、登録部として機能し、取得した利用者情報を仮登録DB3121に仮登録する(ステップS3108)。この際、CPU310は、利用者情報に含まれるフライト情報に基づき、利用者が航空機で空港に到着する到着日に対応する到着日別DB3121dに利用者情報を仮登録する。また、CPU310は、利用者情報に含まれる各種情報を互いに関連付けて到着日別DB3121dに仮登録する。
なお、複数の到着日別DB3121dは、必ずしも1日単位で到着日別に分けられている必要はなく、例えば、数日単位、1週間単位等で分けられたものであってもよい。
こうして、CPU310は、複数の利用者に関する利用者情報を、フライト情報に応じて複数の到着日別DB3121dに分けて仮登録する。
図18は、管理サーバ31の仮登録DB3121における複数の到着日別DB3121dの例を示している。図示するように、仮登録DB3121は、フライト情報により特定される到着日別に分けられた複数の到着日別DB3121dを含んでいる。各到着日別DB3121dには、複数の利用者を識別する識別子である利用者IDごとに各利用者に関する利用者情報が仮登録されている。到着日別DB3121dに仮登録された利用者情報は、互いに関連付けられた個人情報、旅券番号を含む旅券情報、決済手段情報、顔情報、フライト情報等を含んでいる。フライト情報は、到着日等を含んでいる。仮登録された利用者情報は、生体情報として指紋情報を含むこともできる。
次に、本登録処理時の審査端末33及び管理サーバ31の動作について図19及び図20を用いて説明する。図19は、本登録処理時の審査端末33及び管理サーバ31の動作を示すシーケンス図である。図20は、本登録DB3122の例を示す概略図である。
上述のようにして仮登録DB3121に利用者情報が仮登録された利用者は、フライト情報で入力したフライトで空港AAに到着すると、入国審査場に移動して審査ブースにて入国審査を受ける。
審査端末33では、審査端末33を操作する審査官又は利用者自身による入力装置333を介した入力等により、利用者情報を仮登録した利用者であるか否かが確認される。利用者情報を仮登録した利用者であることが確認されると、審査端末33のCPU330は、取得部として機能し、第1撮影装置335により利用者の顔画像を撮影して、利用者の生体情報である顔画像を取得する(ステップS3202)。なお、CPU330は、第1撮影装置335により撮影された顔画像自体又は顔画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である顔情報として取り扱うことができる。なお、指紋情報を含む利用者情報が仮登録されている場合、CPU330は、顔情報に代えて又は顔情報とともに、不図示の指紋スキャナにより利用者の指紋を読み取って、利用者の生体情報である指紋情報として指紋画像又はその特徴量を取得することができる。
次いで、CPU330は、送信部として機能し、第1撮影装置335を介して取得した顔情報を管理サーバ31にネットワークNW3を介して送信する(ステップS3204)。なお、利用者の生体情報として指紋情報が取得されている場合、CPU330は、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報を含む利用者情報を送信することができる。
また、CPU330は、取得部として機能し、第2撮影装置336により利用者の虹彩画像を撮影して、利用者の生体情報である虹彩画像を取得する(ステップS3206)。CPU330は、第1撮影装置335により顔画像を撮影して取得する際に、第2撮影装置336により虹彩画像を撮影して取得することができる。具体的には、CPU330は、例えば、第1撮影装置335により顔画像を撮影して取得するのと同時に又は並行して、第2撮影装置336により虹彩画像を撮影して取得することができる。CPU330は、第2撮影装置336により撮影された虹彩画像自体又は虹彩画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である虹彩情報として取り扱うことができる。なお、指紋情報を取得する場合、CPU330は、指紋情報の取得と並行して虹彩情報を取得することができる。
こうして、CPU330は、第1撮影装置335を介して顔情報を取得する際に、第2撮影装置336を介して虹彩情報をも取得する。これにより、CPU330は、効率よく虹彩情報を取得することができる。
また、CPU330は、取得部として機能し、利用者による入力装置333を介した旅券番号の入力を受け付けて旅券番号を取得する(ステップS3208)。ここで入力された旅券番号は、本人確認のために用いられる文字列として機能する。なお、CPU330は、旅券番号に代えて、生年月日、電話番号、パスワード、パスフレーズ等の利用者が独自に入力しうる他の文字列を用いることができる。この場合、利用者は、旅券番号とともに又は旅券番号に代えて、他の文字列を含む利用者情報を到着日別DB3121dに仮登録しておくことができる。
次いで、CPU330は、送信部として機能し、入力装置333を介して取得した旅券番号を管理サーバ31にネットワークNW3を介して送信する(ステップS3210)。
なお、CPU330は、ステップS3202、S3208の先後を問わず、ステップS3202、S3208のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS3202、S3208を並行して実行することもできる。また、CPU330は、ステップS3202に続くステップS2304、及びステップS3208に続くステップS3210を任意のタイミングで実行することができる。
一方、管理サーバ31のCPU310は、照合部として機能し、審査端末33から受信して取得した顔情報の照合を実行する(ステップS3212)。この際、CPU310は、審査端末33から取得した顔情報である対象顔情報を、利用者が空港AAに到着した当日の到着日に対応する到着日別DB3121dに仮登録された顔情報である複数の登録顔情報と1:Nで照合する。CPU310は、顔情報の照合に際して、顔画像から抽出された特徴量を照合して、対象顔情報と登録顔情報との類似度に応じた照合スコアを計算することができる。顔情報の照合の結果、CPU310は、対象顔情報と類似度の高い順の所定の順位以上の上位複数の登録顔情報、例えば、上位1位から10位までの登録顔情報を特定する。
なお、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報が取得されている場合、CPU310は、顔情報の照合に代えて又は顔情報の照合とともに指紋情報の照合を実行することができる。
本実施形態において、CPU310は、複数の到着日別DB3121dのうちの、利用者が空港AAに到着した当日の到着日に対応する到着日別DB3121dに仮登録された複数の顔情報を母集団として対象顔情報と照合する。このように、本実施形態では、顔情報の照合の母集団が、利用者の顔情報等に関連付けられたフライト情報に応じて到着日別に絞り込まれているため、高い精度で効率よく顔情報を照合することができる。
次いで、CPU310は、照合部として機能し、審査端末33から受信して取得した旅券番号の照合を実行する(ステップS3214)。この際、CPU310は、審査端末33から取得した旅券番号を、到着日別DB3121dに仮登録された複数の旅券番号であって、ステップS3212で特定された上位複数の登録顔情報と関連付けられた複数の旅券番号と照合する。
次いで、CPU310は、判定部として機能し、顔情報の照合結果及び旅券番号の照合結果に基づき、利用者の本人確認に成功したか失敗したかを判定する(ステップS3216)。すなわち、CPU310は、審査端末33から取得した旅券番号と一致する旅券番号を、上位複数の登録顔情報と関連付けられた複数の旅券番号の中に発見した場合、顔情報の照合一致及び旅券番号の照合一致により本人確認に成功したと判定する。一方、CPU310は、審査端末33から取得した旅券番号と一致する旅券番号を、上位複数の登録顔情報と関連付けられた複数の旅券番号の中に発見しなかった場合、旅券番号の照合不一致により本人確認に失敗したと判定する。
本実施形態では、顔情報の照合のみならず、旅券番号の照合をも行って利用者の本人確認を行うため、より確実に本人確認を行うことができる。ただし、旅券番号等の文字列の照合は、必ずしも行う必要はない。この場合、顔情報等の生体情報の照合を行って本人確認を行うことができる。
なお、CPU310は、例えば、対象顔情報との照合スコアが所定の閾値以上の高い登録顔情報を発見できない場合、旅券番号の照合を行わずに、顔情報の照合不一致により本人確認に失敗したと判定することもできる。
CPU310は、本人確認に成功したと判定すると(ステップS3216、YES)、対象利用者情報として、本登録を目的とする利用者の利用者情報を到着日別DB3121dから特定する(ステップS3218)。ここでCPU310により特定される対象利用者情報は、対象顔情報と類似度の高い順の上位複数の登録顔情報のうちのいずれかの顔情報と、審査端末33から取得した旅券番号と一致する旅券番号とを含む利用者情報である。
CPU310は、対象利用者情報の特定の後又は本人確認に失敗したと判定すると(ステップS3216、NO)、送信部として機能し、本人確認の判定結果を示す判定結果情報を審査端末33にネットワークNW3を介して送信する(ステップS3220)。判定結果情報は、本人確認に成功したか失敗したかを示す。また、CPU310は、本人確認に成功して対象利用者情報を特定した場合、判定結果情報とともに対象利用者情報の全部又は一部を審査端末33にネットワークNW3を介して送信する。CPU310は、送信する対象利用者情報の一部として、例えば、個人情報、顔画像である顔情報等を含めることができる。
審査端末33のCPU330は、管理サーバ31から判定結果情報を受信して取得すると、判定部として機能し、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すか失敗したことを示すかを判定する(ステップS3222)。
CPU330は、判定結果情報が本人確認に失敗したことを示すと判定すると(ステップS3222、NO)、利用者に対する対応処理を実行する(ステップS3224)。CPU330は、対応処理として、例えば、利用者端末12を用いた仮登録処理の再実行を利用者に対して促す画面、審査ブース又は専用ブースでの利用者情報の登録に誘導する画面等を表示装置334に表示させることができる。
一方、CPU330は、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すと判定すると(ステップS3222、YES)、対象利用者情報のうちの個人情報を表示装置334に表示する(ステップS3226)。また、CPU330は、対象利用者情報のうちの顔画像を表示することもできる。
利用者又は審査官は、表示装置334に表示された個人情報、顔画像等が利用者本人のものであるか否かを確認することができる。審査官は、例えば、利用者との会話、利用者の顔の目視、利用者により提示された旅券の記載内容の確認等を通じて、表示された個人情報、顔画像等が利用者本人のものであることを確認することができる。利用者又は審査官は、個人情報、顔画像等が利用者本人のものであることを確認したか否かを示す入力を審査端末33に入力装置333を介して入力することができる。
次いで、CPU330は、判定部として機能し、入力装置333を介した入力に基づき、利用者により個人情報、顔画像等が利用者本人のものであることが確認されたか否かを判定する(ステップS3228)。
CPU330は、確認されなかったと判定すると(ステップS3228、NO)、上記と同様の対応処理を実行する(ステップS3224)。
一方、CPU330は、確認されたと判定すると(ステップS3228、YES)、送信部として機能し、ステップS3206で取得した虹彩情報を管理サーバ31にネットワークNW3を介して送信する(ステップS3230)。
管理サーバ31のCPU310は、審査端末33から虹彩情報を受信して取得すると、登録部として機能し、対象利用者情報に虹彩情報を追加して対象利用者情報を本登録DB3122に本登録する(ステップS3232)。この際、CPU310は、対象利用者情報に追加した虹彩情報を、対象利用者情報に含まれる他の情報と関連付けて本登録する。こうして、CPU310は、顔情報及び旅券番号の照合結果に応じて、顔情報と虹彩情報とを互いに関連付けて顔情報及び虹彩情報を含む利用者情報を本登録DB3122に本登録する。
本実施形態では、近赤外光領域を撮影可能な専用の撮影装置を用いて取得する必要がある虹彩情報が審査端末33にて取得されて登録される。これに対して、顔情報は、虹彩情報の登録前に、審査端末33とは異なる利用者端末12から管理サーバ31に送信されて登録されている。したがって、本実施形態では、後述するように生体認証に用いる複数の生体情報である顔情報及び虹彩情報を効率よく取得して登録することができる。
図20は、管理サーバ31の本登録DB3122の例を示している。図示するように、本登録DB3122には、複数の利用者を識別する識別子である利用者IDごとに各利用者に関する利用者情報が本登録されている。本登録DB3122に本登録された利用者情報は、互いに関連付けられた個人情報、旅券番号を含む旅券情報、決済手段情報、顔情報、虹彩情報、フライト情報等を含んでいる。本登録された利用者情報は、生体情報として指紋情報を含むこともできる。
なお、上記では、利用者情報の本登録に際して管理サーバ31のCPU310が顔情報の照合及び旅券番号の照合を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、審査端末33のCPU330が、顔情報の照合及び旅券番号の照合を行う機能、並びにこれらの照合結果に基づき本人確認を行う機能を有していてもよい。この場合、CPU330は、例えば、ネットワークNW3を介して管理サーバ31の仮登録DB3121を参照することができる。
次に、予約発券処理時のキオスク端末34及び管理サーバ31の動作について図21を用いて説明する。図21は、予約発券処理時のキオスク端末34及び管理サーバ31の動作を示すシーケンス図である。
審査ブースでの入国審査を完了した利用者は、例えば、空港AAの到着ロビーに設置されたキオスク端末34にて交通手段の予約発券を行うことができる。その際、利用者は、生体認証決済を利用して交通手段の運賃の決済を行うことができる。
キオスク端末34のCPU340は、交通手段の時刻表、運賃、行き先等の詳細を表示し、入力装置343を介した利用者による交通手段の座席等の指定を待機する。CPU340は、利用者により交通手段の予約が指定されると、その指定に従って利用者が予約を希望する予約情報を生成する(ステップS3302)。
次いで、CPU340は、交通手段の運賃の決済方法として生体認証決済が選択されたか否かを判定する(ステップS3304)。CPU340は、利用者による入力装置343を介した入力等に基づき、生体認証決済が選択されたか否かを判定することができる。
CPU340は、生体認証決済が選択されなかったと判定すると(ステップS3304、NO)、他の決済方法のための処理を実行する(ステップS3306)。他の決済方法は、例えば、現金決済、利用者により現に提示されたクレジットカードによるクレジットカード決済等である。
一方、CPU340は、生体認証決済が選択されたと判定すると(ステップS3304、YES)、取得部として機能し、第1撮影装置345により利用者の顔画像を撮影して、利用者の生体情報である顔画像を取得する(ステップS3308)。なお、CPU340は、第1撮影装置345により撮影された顔画像自体又は顔画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である顔情報として取り扱うことができる。なお、指紋情報を含む利用者情報が本登録されている場合、CPU340は、顔情報に代えて又は顔情報とともに、不図示の指紋スキャナにより利用者の指紋を読み取って、利用者の生体情報である指紋情報として指紋画像又はその特徴量を取得することができる。
また、CPU340は、取得部として機能し、第2撮影装置346により利用者の虹彩画像を撮影して、利用者の生体情報である虹彩画像を取得する(ステップS3310)。CPU340は、第2撮影装置346により撮影された虹彩画像自体又は虹彩画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である虹彩情報として取り扱うことができる。
なお、CPU340は、ステップS3308、S3310の先後を問わず、ステップS3308、S3310のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS3308、S3310を並行して実行することもできる。
次いで、CPU340は、送信部として機能し、第1撮影装置345を介して取得した顔情報及び第2撮影装置346を介して取得した虹彩情報を管理サーバ31にネットワークNW3を介して送信する(ステップS3312)。なお、指紋情報が取得されている場合、CPU340は、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報を送信することができる。
一方、管理サーバ31のCPU310は、照合部として機能し、キオスク端末34から受信して取得した顔情報の照合を実行する(ステップS3314)。この際、CPU310は、キオスク端末34から取得した顔情報である対象顔情報を、本登録DB3122に本登録された顔情報である複数の登録顔情報と1:Nで照合する。CPU310は、顔情報の照合に際して、顔画像から抽出された特徴量を照合して、対象顔情報と登録顔情報との類似度に応じた照合スコアを計算することができる。顔情報の照合の結果、CPU310は、対象顔情報と類似度の高い順の所定の順位以上の上位複数の登録顔情報、例えば、上位1位から10位までの登録顔情報を特定する。
なお、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報が取得されている場合、CPU310は、顔情報の照合に代えて又は顔情報の照合とともに指紋情報の照合を実行することができる。
また、CPU310は、照合部として機能し、キオスク端末34から受信して取得した虹彩情報の照合を実行する(ステップS3316)。この際、CPU310は、キオスク端末34から取得した虹彩情報である対象虹彩情報を、本登録DB3122に本登録された虹彩情報である複数の登録虹彩情報と1:Nで照合する。CPU310は、虹彩情報の照合に際して、虹彩情報から抽出された特徴量を照合して、対象虹彩情報と登録虹彩情報との類似度に応じた照合スコアを計算することができる。虹彩情報の照合の結果、CPU310は、対象虹彩情報と類似度の高い順の所定の順位以上の上位複数の登録虹彩情報、例えば、上位1位から10位までの登録虹彩情報を特定する。
なお、CPU310は、ステップS3314、S3316の先後を問わず、ステップS3314、S3316のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS3314、S3316を並行して実行することもできる。
次いで、CPU310は、判定部として機能し、顔情報の照合結果及び虹彩情報の照合結果に基づき、利用者の本人確認に成功したか失敗したかを判定する(ステップS3318)。すなわち、CPU310は、上位複数の登録顔情報のうちのいずれかと、上位複数の登録虹彩情報のうちのいずれかとの両方を含む利用者情報を本登録DB3122に発見した場合、顔情報及び虹彩情報の両情報の照合一致により本人確認に成功したと判定する。一方、CPU310は、上位複数の登録顔情報のうちのいずれかと、上位複数の登録虹彩情報のうちのいずれかとの両方を含む利用者情報を発見しなかった場合、顔情報及び虹彩情報の少なくとも一方の照合不一致により本人確認に失敗したと判定する。
CPU310は、本人確認に成功したと判定すると(ステップS3318、YES)、後述の決済処理のための対象利用者情報を特定する(ステップS3320)。対象利用者情報は、上位複数の登録顔情報のうちのいずれかと、上位複数の登録虹彩情報のうちのいずれかとの両方を含む利用者情報である。
こうして、CPU310は、利用者の複数の生体情報である顔情報及び虹彩情報を用いた生体認証により利用者の本人確認を実行する。本実施形態では、複数の生体情報を用いて生体認証を行うため、本登録DB3122に登録された利用者情報の数が膨大であっても、高い精度の生体認証を実現することができる。特に、本実施形態では、顔情報とともに、より照合精度の高い虹彩情報が生体認証に用いられるため、より高い精度の生体認証を実現することができる。
また、本実施形態では、偽造物によるなりすましが困難な虹彩情報が生体認証に用いられるため、生体検知を行わなくてもより安全な生体認証を実現することができる。
CPU310は、対象利用者情報の特定の後又は本人確認に失敗したと判定すると(ステップS3318、NO)、送信部として機能し、本人確認の判定結果を示す判定結果情報をキオスク端末34にネットワークNW3を介して送信する(ステップS3322)。判定結果情報は、本人確認に成功したか失敗したかを示す。
キオスク端末34のCPU340は、管理サーバ31から判定結果情報を受信して取得すると、判定部として機能し、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すか失敗したことを示すかを判定する(ステップS3324)。
CPU340は、判定結果情報が本人確認に失敗したことを示すと判定すると(ステップS3324、NO)、上記と同様の他の決済方法のための処理を実行する(ステップS3306)。
一方、CPU340は、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すと判定すると(ステップS3324、YES)、交通手段の予約情報及びその運賃の決済要求を管理サーバ31にネットワークNW3を介して送信する(ステップS3326)。
なお、CPU340は、予約情報を予め管理サーバ31に送信しておくこともできる。例えば、CPU340は、ステップS3312において顔情報及び虹彩情報とともに予約情報を管理サーバ31に送信しておくこともできる。この場合、管理サーバ31のCPU310は、顔情報の照合及び虹彩情報の照合により利用者の本人確認に成功したと判定すると、ステップS3322の判定結果情報の送信をスキップしてステップS3328の決済処理に移行することができる。また、キオスク端末34のCPU340は、ステップS3324、S3326をスキップすることができる。
管理サーバ31のCPU310は、キオスク端末34から交通手段の予約情報及びその運賃の決済要求を受信して取得すると、決済処理部として機能し、運賃の決済処理を実行する(ステップS3328)。CPU310は、対象利用者情報に含まれる決済手段情報に基づき、運賃の決済処理を実行する。CPU310は、例えば、決済機関のサーバに決済処理を要求して決済処理を実行することができる。決済処理では、決済手段情報に示される決済手段により購入対象の決済を完了できることもあれば、決済手段の有効期限切れ等により購入対象の決済を完了できないこともある。
本実施形態において、CPU310は、顔情報及び虹彩情報のうちの顔情報が仮登録された時点では決済処理が実行不可能である。一方、CPU310は、上述のように、顔情報及び虹彩情報が本登録された時点以降において、顔情報及び虹彩情報の照合結果に基づく本人確認に成功した場合に決済処理が実行可能になっている。
なお、CPU310は、顔情報及び虹彩情報のうちの顔情報が仮登録された時点においても決済処理が実行可能なように構成することもできる。この場合、CPU310は、例えば、図19に示す場合と同様にして顔情報の照合及び旅券番号等の文字列の照合を行って本人確認を行い、顔情報及び文字列の照合結果に基づく本人確認に成功した場合に同様に決済処理を実行するように構成することができる。このように構成することにより、虹彩情報の登録前においても決済処理を実行可能にするとともに、その精度を担保することができる。なお、この場合も、CPU310は、顔情報及び虹彩情報が本登録された時点以降において、顔情報及び虹彩情報の照合結果に基づく本人確認に成功した場合に決済処理が実行可能なように構成することができる。
次いで、CPU310は、送信部として機能し、購入対象の決済結果を示す決済結果情報をキオスク端末34にネットワークNW3を介して送信する(ステップS3330)。決済結果情報は、購入対象の決済を完了できたか完了できなかったかを示す。
キオスク端末34のCPU340は、管理サーバ31から決済結果情報を受信して取得すると、判定部として機能し、決済結果情報が決済を完了できたことを示すか完了できなかったことを示すかを判定する(ステップS3332)。
CPU340は、決済結果情報が決済を完了できなかったことを示すと判定すると(ステップS3332、NO)、上記と同様の他の決済方法のための処理を実行する(ステップS3306)。
一方、CPU340は、決済結果情報が決済を完了できたことを示すと判定すると(ステップS3332、YES)、生体認証決済により運賃の決済を完了したことを利用者に通知する(ステップS3334)。CPU340は、例えば、生体認証決済により運賃の決済を完了したことを示す画面を表示装置344に表示したり、不図示の音声出力装置から決済を完了したことを示すメッセージ音声又は効果音を出力したりして利用者に通知することができる。
次いで、CPU340は、発券装置347により、予約を行った交通手段を利用するためのチケットを発券する(ステップS3336)。
このように、本実施形態によれば、虹彩情報が審査端末33にて取得されて登録されるのに対して、顔情報が虹彩情報の登録前に利用者端末12から管理サーバ31に送信されて登録されている。したがって、本実施形態によれば、顔情報及び虹彩情報を効率よく取得して登録することができる。
また、本実施形態では、複数の生体情報を用いて生体認証を行うため、本登録DB3122に登録された利用者情報の数が膨大であっても、高い精度の生体認証を実現することができる。
なお、上記では、キオスク端末34による予約発券サービスに生体認証を利用する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、免税店等での買い物、当該国での民間サービスの利用等に際しても、上記と同様に生体認証による本人確認を行うことができる。また、免税店等での買い物については、利用者情報に登録された決済手段情報に基づき、第1実施形態と同様にして決済処理を実行することができる。
また、上記では、予約発券に際して管理サーバ31のCPU310が顔情報の照合及び虹彩情報の照合を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、キオスク端末34のCPU340が、顔情報の照合及び虹彩情報の照合を行う機能、並びにこれらの照合結果に基づき本人確認を行う機能を有していてもよい。この場合、CPU340は、例えば、ネットワークNW3を介して管理サーバ31の本登録DB3122を参照することができる。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態による情報処理システム及び情報処理方法について図22乃至図28を用いて説明する。なお、上記第1乃至第3実施形態による情報処理システム及び情報処理方法と同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
まず、本実施形態による情報処理システムの全体構成について図22を用いて説明する。図22は、本実施形態による情報処理システムの全体構成を示す概略図である。
図22に示すように、本実施形態による情報処理システム4は、管理サーバ41と、利用者端末12と、券売機端末43と、自動改札機44とを含んでいる。本実施形態による情報処理システム4は、駅STにて鉄道に乗車する乗客である利用者について生体認証を利用した改札口での手続きを行うシステムである。生体情報を利用した改札口での手続きでは、利用者の生体情報を利用した生体認証により改札口の通過の可否が判定される。
管理サーバ41は、例えば、列車を運行する鉄道会社等の施設内に設置されている。利用者端末12は、列車の乗客となる利用者が使用する情報処理端末である。券売機端末43は、例えば、駅STの改札外の乗車券売場に設置されている。自動改札機44は、駅STの改札口に設置されている。
管理サーバ41、利用者端末12、券売機端末43及び自動改札機44は、ネットワークNW4に接続されている。ネットワークNW4は、WAN、LAN、移動体通信網等により構成されている。利用者端末12は、例えば、無線通信によりネットワークNW4に接続するように構成されている。
管理サーバ41と利用者端末12とは、ネットワークNW4を介して通信可能になっている。管理サーバ41と券売機端末43とは、ネットワークNW4を介して通信可能になっている。管理サーバ41と自動改札機44とは、ネットワークNW4を介して通信可能になっている。
次に、本実施形態による情報処理システム4における各構成要素についてさらに図23を用いて説明する。図23は、本実施形態による情報処理システム4のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、管理サーバ41について説明する。
管理サーバ41は、情報処理システム4を管理し、利用者情報の仮登録及び本登録、生体情報の照合等を行う情報処理装置である。なお、管理サーバ41の機能は、単一のサーバにより実現されてもよいし、複数のサーバにより実現されてもよい。
管理サーバ41は、図23に示すように、CPU410と、RAM411と、記憶装置412と、通信部413とを有している。CPU410、RAM411、記憶装置412及び通信部413は、バスライン414に接続されている。
CPU410は、記憶装置412に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、管理サーバ41全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU410は、記憶装置412に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、管理サーバ41としての各種処理を実行する。RAM411は、CPU410の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶装置412は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置412は、CPU410により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU410により参照されるデータ等を記憶する。
記憶装置412は、仮登録DB4121と、本登録DB4122とを格納している。仮登録DB4121は、利用者の顔情報及び虹彩情報のうちの顔情報を含む利用者情報が仮登録されるデータベースである。仮登録DB4121は、乗客となる利用者の最寄り駅別に分けられた複数の最寄り駅別DB4121dを含んでいる。本登録DB4122は、利用者の顔情報及び虹彩情報を含む利用者情報が本登録されるデータベースである。なお、仮登録DB4121と本登録DB4122とは、互いに別個のデータベースであってもよいし、互いに統合されたデータベースであってもよい。
通信部413は、ネットワークNW4に接続され、ネットワークNW4を介してデータの送受信を行う。通信部413は、CPU410による制御に従って、利用者端末12、券売機端末43及び自動改札機44との間の通信を行う。
こうして、管理サーバ41が構成されている。
次に、利用者端末12について説明する。
利用者端末12は、上記第1実施形態において説明したとおりである。なお、記憶装置122は、情報処理システム4により行われる改札口での手続きを受けるためのアプリケーションプログラム(以下、「鉄道会社アプリ」という。)を記憶する。CPU120は、鉄道会社アプリを実行することにより、利用者が改札口での手続きを受けるための各種処理を実行することができる。なお、利用者は、後述するように、鉄道会社アプリが実行された利用者端末12自体を必要とすることなく改札口での手続きを受けることができる。
次に、券売機端末43について説明する。
券売機端末43は、利用者自身が操作して定期乗車券、普通乗車券等の各種の乗車券を購入する自動券売機端末である。なお、券売機端末43は、有人窓口に設置され、鉄道会社の職員が操作する券売機端末であってもよい。
券売機端末43は、図23に示すように、CPU430と、RAM431と、記憶装置432と、入力装置433と、表示装置434と、第1撮影装置435と、第2撮影装置436と、発券装置437と、通信部438とを有している。CPU430、RAM431、記憶装置432、入力装置433、表示装置434、第1撮影装置435、第2撮影装置436、発券装置437及び通信部438は、バスライン439に接続されている。
CPU430は、記憶装置432に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、券売機端末43全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU430は、記憶装置432に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、券売機端末43としての各種処理を実行する。RAM431は、CPU430の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶装置432は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置432は、CPU430により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU430により参照されるデータ等を記憶する。また、記憶装置432は、入力装置433から入力された情報を記憶することができる。また、記憶装置432は、第1撮影装置435及び第2撮影装置436により撮影された画像データを記憶することができる。
入力装置433は、利用者からの入力を受け付ける入力部として機能する。利用者は、入力装置433を介して券売機端末43に対して、各種情報を入力したり、処理の実行の指示を入力したりすることができる。入力装置433は、例えば、表示装置434に組み込まれたタッチパネル、キーボード等である。
表示装置434は、利用者に対して各種画面を表示する表示部として機能する。表示装置434は、CPU430の制御に従って各種画面を表示する。
第1撮影装置435は、利用者の生体情報として利用者の顔画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第1撮影装置435は、例えば、可視光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第1撮影装置435は、CPU430の制御に従って、利用者の顔画像を撮影して取得する。
第2撮影装置436は、利用者の生体情報として利用者の虹彩画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第2撮影装置436は、例えば、近赤外光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第2撮影装置436は、近赤外光を撮影対象に照射する赤外照明を有していてもよい。第2撮影装置436は、CPU430の制御に従って、利用者の虹彩画像を撮影して取得する。
なお、第1撮影装置435及び第2撮影装置436は、互いに別個の装置である必要はなく、単一の撮影装置により構成されていてもよい。単一の撮影装置としては、第1実施形態における第1撮影装置135及び第2撮影装置136の場合と同様に、例えば4Kカメラ又はそれ以上の画素数を有するカメラのような高解像度の画像を取得可能な撮影装置を用いることができる。
発券装置437は、CPU430による制御に従って、利用者が購入した乗車券の発券を行う。
通信部438は、ネットワークNW4に接続され、ネットワークNW4を介してデータの送受信を行う。通信部438は、CPU430による制御に従って、管理サーバ41との間の通信を行う。
なお、券売機端末43は、上記の構成のほか、現金処理機、カードリーダ等の図示しない周辺機器を有することができる。これらの周辺機器により、券売機端末43は、現金決済、券売機端末43で読み取った交通系ICカード、クレジットカード等による決済を実行することができる。
こうして、券売機端末43が構成されている。
次に、自動改札機44について説明する。
自動改札機44は、利用者が、自動改札機44が設置された改札口から乗車可能な列車の乗客であることを確認する改札端末である。
自動改札機44は、図23に示すように、CPU440と、RAM441と、記憶装置442と、表示装置443と、ゲート444と、第1撮影装置445と、第2撮影装置446と、通信部447とを有している。CPU440、RAM441、記憶装置442、表示装置443、ゲート444、第1撮影装置445、第2撮影装置446及び通信部447は、バスライン448に接続されている。
CPU440は、記憶装置442に記憶されたプログラムを実行することにより動作し、自動改札機44全体の動作を制御する制御部として機能する。また、CPU440は、記憶装置442に記憶されたアプリケーションプログラムを実行して、自動改札機44としての各種処理を実行する。RAM441は、CPU440の動作に必要なメモリ領域を提供する。
記憶装置442は、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ等の記憶媒体により構成され、記憶部として機能する。記憶装置442は、CPU440により実行されるプログラム、そのプログラムの実行の際にCPU440により参照されるデータ等を記憶する。また、記憶装置442は、第1撮影装置445及び第2撮影装置446により撮影された画像データを記憶することができる。
表示装置443は、利用者に対して各種画面を表示する表示部として機能する。表示装置443は、CPU440の制御に従って各種画面を表示する。
ゲート444は、自動改札機44における利用者の本人確認の成否に応じて、CPU440による制御に従って、利用者の通行を許す開放状態又は利用者の通行を遮る閉鎖状態に移行する。ゲート444の方式は、例えば、通路の片側又は両側から設けられたフラッパーが開閉するフラッパーゲート、3本バーが回転するターンスタイルゲート等である。
第1撮影装置445は、利用者の生体情報として利用者の顔画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第1撮影装置445は、例えば、可視光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第1撮影装置445は、CPU440の制御に従って、利用者の顔画像を撮影して取得する。
第2撮影装置446は、利用者の生体情報として利用者の虹彩画像を撮影して取得する生体情報取得部として機能する。第2撮影装置446は、例えば、近赤外光領域を撮影可能なデジタルカメラ等の撮影装置である。第2撮影装置446は、近赤外光を撮影対象に照射する赤外照明を有していてもよい。第2撮影装置446は、CPU440の制御に従って、利用者の虹彩画像を撮影して取得する。
なお、第1撮影装置445及び第2撮影装置446は、互いに別個の装置である必要はなく、単一の撮影装置により構成されていてもよい。単一の撮影装置としては、第1実施形態における第1撮影装置135及び第2撮影装置136の場合と同様に、例えば4Kカメラ又はそれ以上の画素数を有するカメラのような高解像度の画像を取得可能な撮影装置を用いることができる。
通信部447は、ネットワークNW4に接続され、ネットワークNW4を介してデータの送受信を行う。通信部447は、CPU440による制御に従って、管理サーバ41との間の通信を行う。
こうして、自動改札機44が構成されている。
以下、本実施形態による情報処理システム4における各構成要素の動作についてさらに図24乃至図28を用いて説明する。各構成要素が動作することにより、本実施形態による情報処理方法が実行される。
まず、仮登録処理時の利用者端末12及び管理サーバ41の動作について図24及び図25を用いて説明する。図24は、仮登録処理時の利用者端末12及び管理サーバ41の動作を示すシーケンス図である。図25は、仮登録DB4121の例を示す概略図である。
情報処理システム4により行われる改札口での手続きを受けるに先立ち、利用者は、鉄道会社アプリをダウンロード等により入手して利用者端末12の記憶装置122に実行可能に記憶する。利用者は、利用者端末12における鉄道会社アプリの実行に際して、オプトイン処理を行って、自己に関する情報の利用を鉄道会社に対して許諾することができる。なお、鉄道会社アプリをダウンロード等により入手して鉄道会社アプリを実行することに代えて、利用者は、利用者端末12のウェブブラウザ等により専用サイトにアクセスして鉄道会社アプリによる場合と同内容の仮登録処理を行うこともできる。
鉄道会社アプリが実行された利用者端末12のCPU120は、取得部として機能し、利用者による入力装置123を介した個人情報、決済手段情報及び最寄り駅情報の各種情報の入力を受け付けて各種情報を取得する(ステップS4102)。個人情報及び決済手段情報は、第1実施形態と同様である。最寄り駅情報は、利用者の住居に最も近い駅ST又は利用者が最も頻繁に利用する駅STである最寄り駅に関する情報である。
また、CPU120は、取得部として機能し、撮影装置125により利用者の顔画像を撮影して、利用者の生体情報である顔画像を取得する(ステップS4104)。なお、CPU120は、撮影装置125により撮影された顔画像自体又は顔画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である顔情報として取り扱うことができる。なお、CPU120は、顔情報に代えて又は顔情報とともに、不図示の指紋スキャナにより利用者の指紋を読み取って、利用者の生体情報である指紋情報として指紋画像又はその特徴量を取得することもできる。
なお、CPU120は、ステップS4102、S4104の先後を問わず、ステップS4102、S4104のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS4102、S4104を並行して実行することもできる。
次いで、CPU120は、送信部として機能し、上述のようにして取得した利用者に関する個人情報、決済手段情報、最寄り駅情報及び顔情報を含む利用者情報を管理サーバ41にネットワークNW4を介して送信する(ステップS4106)。なお、利用者の生体情報として指紋情報が取得されている場合、CPU120は、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報を含む利用者情報を送信することができる。
こうして、利用者は、自らが保有する利用者端末12から管理サーバ41に対して利用者情報を送信して利用者情報の登録を自ら申請することができる。
管理サーバ41のCPU410は、利用者端末12から利用者情報を受信して取得すると、登録部として機能し、取得した利用者情報を仮登録DB4121に仮登録する(ステップS4108)。この際、CPU410は、利用者情報に含まれる最寄り駅情報に基づき、利用者の最寄り駅に対応する最寄り駅別DB4121dに利用者情報を仮登録する。また、CPU410は、利用者情報に含まれる各種情報を互いに関連付けて最寄り駅別DB4121dに仮登録する。
なお、複数の最寄り駅別DB4121dは、必ずしも1駅単位で最寄り駅別に分けられている必要はなく、例えば、複数駅単位、駅の所在地単位等で分けられたものであってもよい。
こうして、CPU410は、複数の利用者に関する利用者情報を、最寄り駅情報に応じて複数の最寄り駅別DB4121dに分けて仮登録する。
図25は、管理サーバ41の仮登録DB4121における複数の最寄り駅別DB4121dの例を示している。図示するように、仮登録DB4121は、最寄り駅情報により特定される最寄り駅別に分けられた複数の最寄り駅別DB4121dを含んでいる。各最寄り駅別DB4121dには、複数の利用者を識別する識別子である利用者IDごとに各利用者に関する利用者情報が仮登録されている。最寄り駅別DB4121dに仮登録された利用者情報は、互いに関連付けられた個人情報、決済手段情報、顔情報、最寄り駅情報等を含んでいる。仮登録された利用者情報は、生体情報として指紋情報を含むこともできる。
次に、本登録処理時の券売機端末43及び管理サーバ41の動作について図26を用いて説明する。図26は、本登録処理時の券売機端末43及び管理サーバ41の動作を示すシーケンス図である。図27は、本登録DB4122の例を示す概略図である。
上述のようにして仮登録DB4121に利用者情報が仮登録された利用者は、最寄り駅情報で入力した最寄り駅である駅STに行き、利用者情報の本登録を行うとともに、定期乗車券、普通乗車券等を購入する。駅STに到着した利用者は、まず、券売機端末43が設置された乗車券売場に移動する。
自動券売機端末である券売機端末43では、利用者による入力装置433を介した入力等により、利用者情報を仮登録した利用者であるか否かが確認される。利用者情報を仮登録した利用者であることが確認されると、券売機端末43のCPU430は、取得部として機能し、第1撮影装置435により利用者の顔画像を撮影して、利用者の生体情報である顔画像を取得する(ステップS4202)。なお、CPU430は、第1撮影装置435により撮影された顔画像自体又は顔画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である顔情報として取り扱うことができる。なお、指紋情報を含む利用者情報が仮登録されている場合、CPU430は、顔情報に代えて又は顔情報とともに、不図示の指紋スキャナにより利用者の指紋を読み取って、利用者の生体情報である指紋情報として指紋画像又はその特徴量を取得することができる。
次いで、CPU430は、送信部として機能し、第1撮影装置435を介して取得した顔情報を管理サーバ41にネットワークNW4を介して送信する(ステップS4204)。なお、利用者の生体情報として指紋情報が取得されている場合、CPU430は、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報を含む利用者情報を送信することができる。
また、CPU430は、取得部として機能し、第2撮影装置436により利用者の虹彩画像を撮影して、利用者の生体情報である虹彩画像を取得する(ステップS4206)。CPU430は、第1撮影装置435により顔画像を撮影して取得する際に、第2撮影装置436により虹彩画像を撮影して取得することができる。具体的には、CPU430は、例えば、第1撮影装置435により顔画像を撮影して取得するのと同時に又は並行して、第2撮影装置436により虹彩画像を撮影して取得することができる。CPU430は、第2撮影装置436により撮影された虹彩画像自体又は虹彩画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である虹彩情報として取り扱うことができる。なお、指紋情報を取得する場合、CPU430は、指紋情報の取得と並行して虹彩情報を取得することができる。
こうして、CPU430は、第1撮影装置435を介して顔情報を取得する際に、第2撮影装置436を介して虹彩情報をも取得する。これにより、CPU430は、効率よく虹彩情報を取得することができる。
また、CPU430は、取得部として機能し、利用者による入力装置433を介した電話番号の入力を受け付けて電話番号を取得する(ステップS4208)。ここで入力された電話番号は、本人確認のために用いられる文字列として機能する。なお、CPU430は、電話番号に代えて、生年月日、パスワード、パスフレーズ等の利用者が独自に入力しうる他の文字列を用いることができる。この場合、利用者は、電話番号とともに又は電話番号に代えて、他の文字列を含む利用者情報を最寄り駅別DB4121dに仮登録しておくことができる。
次いで、CPU430は、送信部として機能し、入力装置433を介して取得した電話番号を管理サーバ41にネットワークNW4を介して送信する(ステップS4210)。
なお、CPU430は、ステップS4202、S4208の先後を問わず、ステップS4202、S4208のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS4202、S4208を並行して実行することもできる。また、CPU430は、ステップS4202に続くステップS4204、及びステップS4208に続くステップS4210を任意のタイミングで実行することができる。
一方、管理サーバ41のCPU410は、照合部として機能し、券売機端末43から受信して取得した顔情報の照合を実行する(ステップS4212)。この際、CPU410は、券売機端末43から取得した顔情報である対象顔情報を、利用者の最寄り駅に対応する最寄り駅別DB4121dに仮登録された顔情報である複数の登録顔情報と1:Nで照合する。CPU410は、顔情報の照合に際して、顔画像から抽出された特徴量を照合して、対象顔情報と登録顔情報との類似度に応じた照合スコアを計算することができる。顔情報の照合の結果、CPU410は、対象顔情報と類似度の高い順の所定の順位以上の上位複数の登録顔情報、例えば、上位1位から10位までの登録顔情報を特定する。
なお、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報が取得されている場合、CPU410は、顔情報の照合に代えて又は顔情報の照合とともに指紋情報の照合を実行することができる。
本実施形態において、CPU410は、複数の最寄り駅別DB4121dのうちの、利用者の最寄り駅に対応する最寄り駅別DB4121dに仮登録された複数の顔情報を母集団として対象顔情報と照合する。このように、本実施形態では、顔情報の照合の母集団が、利用者の顔情報等に関連付けられた最寄り駅情報に応じて最寄り駅別に絞り込まれているため、高い精度で効率よく顔情報を照合することができる。
次いで、CPU410は、照合部として機能し、券売機端末43から受信して取得した電話番号の照合を実行する(ステップS4214)。この際、CPU410は、券売機端末43から取得した電話番号を、最寄り駅別DB4121dに仮登録された複数の電話番号であって、ステップS4212で特定された上位複数の登録顔情報と関連付けられた複数の電話番号と照合する。
次いで、CPU410は、判定部として機能し、顔情報の照合結果及び電話番号の照合結果に基づき、利用者の本人確認に成功したか失敗したかを判定する(ステップS4216)。すなわち、CPU410は、券売機端末43から取得した電話番号と一致する電話番号を、上位複数の登録顔情報と関連付けられた複数の電話番号の中に発見した場合、顔情報の照合一致及び電話番号の照合一致により本人確認に成功したと判定する。一方、CPU410は、券売機端末43から取得した電話番号と一致する電話番号を、上位複数の登録顔情報と関連付けられた複数の電話番号の中に発見しなかった場合、電話番号の照合不一致により本人確認に失敗したと判定する。
本実施形態では、顔情報の照合のみならず、電話番号の照合をも行って利用者の本人確認を行うため、より確実に本人確認を行うことができる。ただし、電話番号等の文字列の照合は、必ずしも行う必要はない。この場合、顔情報等の生体情報の照合を行って本人確認を行うことができる。
なお、CPU410は、例えば、対象顔情報との照合スコアが所定の閾値以上の高い登録顔情報を発見できない場合、電話番号の照合を行わずに、顔情報の照合不一致により本人確認に失敗したと判定することもできる。
CPU410は、本人確認に成功したと判定すると(ステップS4216、YES)、対象利用者情報として、本登録を目的とする利用者の利用者情報を最寄り駅別DB4121dから特定する(ステップS4218)。ここでCPU410により特定される対象利用者情報は、対象顔情報と類似度の高い順の上位複数の登録顔情報のうちのいずれかの顔情報と、券売機端末43から取得した電話番号と一致する電話番号とを含む利用者情報である。
CPU410は、対象利用者情報の特定の後又は本人確認に失敗したと判定すると(ステップS4216、NO)、送信部として機能し、本人確認の判定結果を示す判定結果情報を券売機端末43にネットワークNW4を介して送信する(ステップS4220)。判定結果情報は、本人確認に成功したか失敗したかを示す。また、CPU410は、本人確認に成功して対象利用者情報を特定した場合、判定結果情報とともに対象利用者情報の全部又は一部を券売機端末43にネットワークNW4を介して送信する。CPU410は、送信する対象利用者情報の一部として、例えば、個人情報、顔画像である顔情報等を含めることができる。
券売機端末43のCPU430は、管理サーバ41から判定結果情報を受信して取得すると、判定部として機能し、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すか失敗したことを示すかを判定する(ステップS4222)。
CPU430は、判定結果情報が本人確認に失敗したことを示すと判定すると(ステップS4222、NO)、利用者に対する対応処理を実行する(ステップS4224)。CPU430は、対応処理として、例えば、利用者端末12を用いた仮登録処理の再実行を利用者に対して促す画面、有人の窓口での利用者情報の登録に誘導する画面等を表示装置434に表示させることができる。
一方、CPU430は、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すと判定すると(ステップS4222、YES)、対象利用者情報のうちの個人情報を表示装置434に表示する(ステップS4226)。また、CPU430は、対象利用者情報のうちの顔画像を表示することもできる。
利用者は、表示装置434に表示された個人情報、顔画像等が利用者本人のものであるか否かを確認することができる。利用者は、個人情報、顔画像等が利用者本人のものであることを確認したか否かを示す入力を券売機端末43に入力装置433を介して入力することができる。
次いで、CPU430は、判定部として機能し、入力装置433を介した入力に基づき、利用者により個人情報、顔画像等が利用者本人のものであることが確認されたか否かを判定する(ステップS4228)。
CPU430は、確認されなかったと判定すると(ステップS4228、NO)、上記と同様の対応処理を実行する(ステップS4224)。
一方、CPU430は、確認されたと判定すると(ステップS4228、YES)、送信部として機能し、ステップS4206で取得した虹彩情報を管理サーバ41にネットワークNW4を介して送信する(ステップS4230)。
また、CPU430は、利用者により入力装置433等を介して入力される乗車券の購入指示に従って、利用者が購入を希望する乗車券の販売処理を実行する(ステップS4232)。CPU430は、例えば、現金決済、クレジットカード決済等により乗車券の運賃を決済することができる。CPU430は、乗車券の販売処理により、利用者が購入した乗車券に関する情報である乗車券情報を生成する。乗車券情報は、定期乗車券、普通乗車券等の乗車券の種別、乗車区間、有効日又は有効期間等の乗車券に関する情報である。
なお、CPU430は、乗車券の販売処理に際して、発券装置437により紙等の媒体に印字された乗車券を発券しないチケットレスで乗車券を販売することができる。利用者は、後述するように、紙等の媒体に印字された乗車券の改札を受けることなく改札口を通過することができる。
次いで、CPU430は、生成した乗車券情報を管理サーバ41にネットワークNW4を介して送信する(ステップS4234)。
管理サーバ41のCPU410は、券売機端末43から虹彩情報及び乗車券情報を受信して取得すると、登録部として機能し、対象利用者情報に虹彩情報及び乗車券情報を追加して対象利用者情報を本登録DB4122に本登録する(ステップS4236)。この際、CPU410は、対象利用者情報に追加した虹彩情報及び乗車券情報を、対象利用者情報に含まれる他の情報と関連付けて本登録する。こうして、CPU410は、顔情報及び電話番号の照合結果に応じて、顔情報と虹彩情報とを互いに関連付けて顔情報及び虹彩情報を含む利用者情報を本登録DB4122に本登録する。
本実施形態では、近赤外光領域を撮影可能な専用の撮影装置を用いて取得する必要がある虹彩情報が券売機端末43にて取得されて登録される。これに対して、顔情報は、虹彩情報の登録前に、券売機端末43とは異なる利用者端末12から管理サーバ41に送信されて登録されている。したがって、本実施形態では、後述するように生体認証に用いる複数の生体情報である顔情報及び虹彩情報を効率よく取得して登録することができる。
図27は、管理サーバ41の本登録DB4122の例を示している。図示するように、本登録DB4122には、複数の利用者を識別する識別子である利用者IDごとに各利用者に関する利用者情報が本登録されている。本登録DB4122に本登録された利用者情報は、互いに関連付けられた個人情報、決済手段情報、顔情報、虹彩情報、最寄り駅情報、乗車券情報等を含んでいる。本登録された利用者情報は、生体情報として指紋情報を含むこともできる。
なお、上記では、利用者情報の本登録に際して管理サーバ41のCPU410が顔情報の照合及び電話番号の照合を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、券売機端末43のCPU430が、顔情報の照合及び電話番号の照合を行う機能、並びにこれらの照合結果に基づき本人確認を行う機能を有していてもよい。この場合、CPU430は、例えば、ネットワークNW4を介して管理サーバ41の仮登録DB4121を参照することができる。
次に、改札口での手続き時の自動改札機44及び管理サーバ41の動作について図28を用いて説明する。図28は、改札口での手続き時の自動改札機44及び管理サーバ41の動作を示すシーケンス図である。
券売機端末43での処理を完了した利用者は、例えば、購入した定期乗車券の有効期間内、購入した普通乗車券の有効日当日等において、乗車区間の駅STの改札口に向かう。改札口において、利用者は、以下のように動作する自動改札機44を通過して列車に乗車する。
自動改札機44のCPU440は、自動改札機44の前に立つ利用者が検出されたか否かを判定する(ステップS4302)。CPU440は、例えば、自動改札機44の前を常時撮影する第1撮影装置445、図示しない人感センサ等により、自動改札機44の前に立つ利用者を検出することができる。CPU440は、利用者が検出されるまで待機する(ステップS4302、NO)。
CPU440は、利用者が検出されたと判定すると(ステップS4302、YES)、取得部として機能し、第1撮影装置445により利用者の顔画像を撮影して、利用者の生体情報である顔画像を取得する(ステップS4304)。なお、CPU440は、第1撮影装置445により撮影された顔画像自体又は顔画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である顔情報として取り扱うことができる。なお、指紋情報を含む利用者情報が本登録されている場合、CPU440は、顔情報に代えて又は顔情報とともに、不図示の指紋スキャナにより利用者の指紋を読み取って、利用者の生体情報である指紋情報として指紋画像又はその特徴量を取得することができる。
また、CPU440は、取得部として機能し、第2撮影装置446により利用者の虹彩画像を撮影して、利用者の生体情報である虹彩画像を取得する(ステップS4306)。CPU440は、第2撮影装置446により撮影された虹彩画像自体又は虹彩画像から抽出した特徴量を、利用者の生体情報である虹彩情報として取り扱うことができる。
なお、CPU440は、ステップS4304、S4306の先後を問わず、ステップS4304、S4306のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS4304、S4306を並行して実行することもできる。
次いで、CPU440は、送信部として機能し、第1撮影装置445を介して取得した顔情報及び第2撮影装置446を介して取得した虹彩情報を管理サーバ41にネットワークNW4を介して送信する(ステップS4308)。なお、指紋情報が取得されている場合、CPU440は、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報を送信することができる。
一方、管理サーバ41のCPU410は、照合部として機能し、自動改札機44から受信して取得した顔情報の照合を実行する(ステップS4310)。この際、CPU410は、自動改札機44から取得した顔情報である対象顔情報を、本登録DB4122に本登録された顔情報である複数の登録顔情報と1:Nで照合する。CPU410は、顔情報の照合に際して、顔画像から抽出された特徴量を照合して、対象顔情報と登録顔情報との類似度に応じた照合スコアを計算することができる。顔情報の照合の結果、CPU410は、対象顔情報と類似度の高い順の所定の順位以上の上位複数の登録顔情報、例えば、上位1位から10位までの登録顔情報を特定する。
なお、顔情報に代えて又は顔情報とともに指紋情報が取得されている場合、CPU410は、顔情報の照合に代えて又は顔情報の照合とともに指紋情報の照合を実行することができる。
また、CPU410は、照合部として機能し、自動改札機44から受信して取得した虹彩情報の照合を実行する(ステップS4312)。この際、CPU410は、自動改札機44から取得した虹彩情報である対象虹彩情報を、本登録DB4122に本登録された虹彩情報である複数の登録虹彩情報と1:Nで照合する。CPU410は、虹彩情報の照合に際して、虹彩情報から抽出された特徴量を照合して、対象虹彩情報と登録虹彩情報との類似度に応じた照合スコアを計算することができる。虹彩情報の照合の結果、CPU410は、対象虹彩情報と類似度の高い順の所定の順位以上の上位複数の登録虹彩情報、例えば、上位1位から10位までの登録虹彩情報を特定する。
なお、CPU410は、ステップS4310、S4312の先後を問わず、ステップS4310、S4312のうちのいずれかを先に実行することもできるし、両ステップS4310、S4312を並行して実行することもできる。
次いで、CPU410は、判定部として機能し、顔情報の照合結果及び虹彩情報の照合結果に基づき、利用者の本人確認に成功したか否かを判定する(ステップS4314)。すなわち、CPU410は、上位複数の登録顔情報のうちのいずれかと、上位複数の登録虹彩情報のうちのいずれかとの両方を含む利用者情報を本登録DB4122に発見した場合、顔情報及び虹彩情報の両情報の照合一致により本人確認に成功したと判定する。一方、CPU410は、上位複数の登録顔情報のうちのいずれかと、上位複数の登録虹彩情報のうちのいずれかとの両方を含む利用者情報を発見しなかった場合、顔情報及び虹彩情報の少なくとも一方の照合不一致により本人確認に失敗したと判定する。
なお、CPU410は、顔情報及び虹彩情報の照合により本人確認に成功したと判定した場合、さらに、発見した利用者情報に含まれる乗車券情報等に基づき、当該改札口から乗車すべき列車への乗車資格を利用者が有するか否かを判定する。その結果、CPU410は、乗車資格を有しないと判定した場合も、本人確認に失敗したと判定したものとして取り扱う。
こうして、CPU410は、利用者の複数の生体情報である顔情報及び虹彩情報を用いた生体認証により利用者の本人確認を実行する。本実施形態では、複数の生体情報を用いて生体認証を行うため、本登録DB4122に登録された利用者情報の数が膨大であっても、高い精度の生体認証を実現することができる。特に、本実施形態では、顔情報とともに、より照合精度の高い虹彩情報が生体認証に用いられるため、より高い精度の生体認証を実現することができる。
また、本実施形態では、偽造物によるなりすましが困難な虹彩情報が生体認証に用いられるため、生体検知を行わなくてもより安全な生体認証を実現することができる。
次いで、CPU410は、送信部として機能し、本人確認の判定結果を示す判定結果情報を自動改札機44にネットワークNW4を介して送信する(ステップS4316)。判定結果情報は、本人確認に成功したか失敗したかを示し、本人確認に失敗した場合には乗車資格がない場合をも含む。
自動改札機44のCPU440は、管理サーバ41から判定結果情報を受信して取得すると、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すか失敗したことを示すかを判定する(ステップS4318)。
CPU440は、判定結果情報が本人確認に成功したことを示すと判定すると(ステップS4318、YES)、ゲート444を、利用者の通行を許す開放状態に移行させる(ステップS4320)。この際、CPU440は、待機時の利用者の通行を遮る閉鎖状態から開放状態にゲート444を移行させてもよいし、待機時の開放状態をそのまま維持してもよい。利用者は、開放状態のゲート444を通行して自動改札機44を通過し、改札口を通過して列車に搭乗することができる。
一方、CPU440は、判定結果情報が本人確認に失敗したことを示すと判定すると(ステップS4318、NO)、ゲート444を、利用者の通行を遮る閉鎖状態に移行させる(ステップS4322)。この際、CPU440は、待機時の閉鎖状態をそのまま維持してもよいし、待機時の開放状態から閉鎖状態にゲート444を移行させてもよい。なお、この場合、CPU440は、例えば、利用者に確認を求める通知を表示装置443に表示させる処理、係員を呼び出すための処理等の対応処理をあわせて実行することができる。
このように、本実施形態によれば、虹彩情報が券売機端末43にて取得されて登録されるのに対して、顔情報が虹彩情報の登録前に利用者端末12から管理サーバ41に送信されて登録されている。したがって、本実施形態によれば、顔情報及び虹彩情報を効率よく取得して登録することができる。
また、本実施形態では、複数の生体情報を用いて生体認証を行うため、本登録DB4122に登録された利用者情報の数が膨大であっても、高い精度の生体認証を実現することができる。
なお、上記では、自動改札機44が設置された改札口での手続きに生体認証を利用する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、駅STの構内における売店等での買い物等に際しても、上記と同様に生体認証による本人確認を行うことができる。また、売店等での買い物については、利用者情報に登録された決済手段情報に基づき、第1実施形態と同様にして決済処理を実行することができる。
また、上記では、改札口での手続きに際して管理サーバ41のCPU410が顔情報の照合及び虹彩情報の照合を行う場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、自動改札機44のCPU440が、顔情報の照合及び虹彩情報の照合を行う機能、並びにこれらの照合結果に基づき本人確認を行う機能を有していてもよい。この場合、CPU440は、例えば、ネットワークNW4を介して管理サーバ41の本登録DB4122を参照することができる。
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した情報処理システムは、さらに他の実施形態によれば、図29に示すように構成することもできる。図29は、他の実施形態による情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図29に示すように、他の実施形態による情報処理システム1000は、第1の端末により取得された第1の生体情報を登録する登録部1002と、第1の生体情報と照合される対象生体情報を取得する取得部1004とを有する。登録部1002は、対象生体情報が取得される際に第1の端末とは異なる第2の端末により取得された第2の生体情報を、対象生体情報と第1の生体情報との照合結果に応じて第1の生体情報と関連付けて登録する。
他の実施形態による情報処理システム1000によれば、第2の生体情報の登録前に第1の生体情報が登録されているので、高い精度の生体認証を実現可能な複数の生体情報を効率よく登録することができる。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、撮影装置を用いてそれぞれ顔情報及び虹彩情報を取得する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。取得すべき利用者の生体情報に応じた装置を用いて生体情報を取得することができる。
また、上記実施形態では、利用者情報として個人情報等の特定の情報を登録する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。利用者情報としては、利用者に関する種々の情報を登録することができる。
また、上記実施形態では、複数の生体情報である顔情報及び虹彩情報の照合結果に基づき本人確認を行う場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。顔情報及び虹彩情報のいずれか一方の照合結果に基づき本人確認を行うこともできる。例えば、顔情報の取得が困難な場合には、単一の生体情報である虹彩情報の照合結果に基づき本人確認を行うことができる。
また、上記実施形態による管理サーバ11、21、31、41は、それぞれ一又は複数の装置からなるシステムとして構成することができる。また、上記実施形態による店舗端末13、チェックイン端末23、審査端末33及び券売機端末43は、それぞれ一又は複数の装置からなるシステムとして構成することができる。また、上記実施形態による搭乗ゲート装置24、キオスク端末34及び自動改札機44は、それぞれ一又は複数の装置からなるシステムとして構成することができる。
また、上記の各実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラムを記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のコンピュータプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのコンピュータプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また、該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS(Operating System)上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1の端末により取得された第1の生体情報を登録する登録部と、
前記第1の生体情報と照合される対象生体情報を取得する取得部とを有し、
前記登録部は、前記対象生体情報が取得される際に前記第1の端末とは異なる第2の端末により取得された第2の生体情報を、前記対象生体情報と前記第1の生体情報との照合結果に応じて前記第1の生体情報と関連付けて登録する情報処理システム。
(付記2)
前記第2の端末は、前記対象生体情報及び前記第2の生体情報を取得する付記1記載の情報処理システム。
(付記3)
前記第2の端末は、前記対象生体情報を取得するのと並行して前記第2の生体情報を取得する付記2記載の情報処理システム。
(付記4)
前記登録部は、複数の利用者の複数の前記第1の生体情報を登録し、前記第2の生体情報を、前記対象生体情報と前記複数の第1の生体情報との照合結果に応じて前記第1の生体情報と関連付けて登録する付記1乃至3のいずれかに記載の情報処理システム。
(付記5)
前記登録部は、前記第2の生体情報を、前記対象生体情報と前記複数の第1の生体情報のうちの一部との照合結果に応じて前記第1の生体情報と関連付けて登録する付記4記載の情報処理システム。
(付記6)
前記複数の第1の生体情報のうちの前記一部は、前記第1の生体情報と関連付けられた情報に基づき絞り込まれたものである付記5記載の情報処理システム。
(付記7)
前記第1の生体情報と関連付けられた前記情報は、前記第1の端末から、前記第1の生体情報とともに前記登録部に送信されたものである付記6記載の情報処理システム。
(付記8)
前記登録部は、前記第1の生体情報と関連付けて文字列を登録し、前記第2の端末に入力された文字列と前記登録された文字列との照合結果に応じて、前記第2の生体情報を前記第1の生体情報と関連付けて登録する付記1乃至7のいずれかに記載の情報処理システム。
(付記9)
前記対象生体情報と前記第1の生体情報とを照合する第1の照合部を有する付記1乃至8のいずれかに記載の情報処理システム。
(付記10)
第3の端末により取得された第1の生体情報及び第2の生体情報を、それぞれ登録された前記第1の生体情報及び前記第2の生体情報と照合する第2の照合部を有する付記1乃至9のいずれかに記載の情報処理システム。
(付記11)
前記登録部は、前記第1の生体情報が取得された利用者に関する情報と関連付けて前記第1の生体情報を登録する付記1乃至10のいずれかに記載の情報処理システム。
(付記12)
前記利用者に関する情報は、前記利用者が決済に利用する決済手段に関する情報を含む付記11記載の情報処理システム。
(付記13)
前記決済手段に関する情報に基づき決済処理を実行する決済処理部を有する付記12記載の情報処理システム。
(付記14)
前記決済処理部は、前記第1の生体情報及び第2の生体情報のうちの前記第1の生体情報が登録された時点では前記決済処理が実行不可能であり、前記第2の生体情報が前記第1の生体情報と関連付けられて登録された時点以降において、前記第1の生体情報及び前記第2の生体情報の照合結果に基づき前記決済処理が実行可能である付記13記載の情報処理システム。
(付記15)
前記決済処理部は、前記第1の生体情報及び第2の生体情報のうちの前記第1の生体情報が登録された時点では前記第1の生体情報及び文字列の照合結果に基づき前記決済処理の実行が可能であり、前記第2の生体情報が前記第1の生体情報と関連付けられて登録された時点以降において、前記第1の生体情報及び前記第2の生体情報の照合結果に基づき前記決済処理が実行可能である付記13記載の情報処理システム。
(付記16)
前記第1の端末は、前記第1の生体情報が取得された利用者が保有する端末である付記1乃至15のいずれかに記載の情報処理システム。
(付記17)
前記第1の生体情報は、顔情報であり、
前記第2の生体情報は、虹彩情報である付記1乃至16のいずれかに記載の情報処理システム。
(付記18)
第1の端末により取得された第1の生体情報を登録し、
前記第1の生体情報と照合される対象生体情報を取得し、
前記対象生体情報が取得される際に前記第1の端末とは異なる第2の端末により取得された第2の生体情報を、前記対象生体情報と前記第1の生体情報との照合結果に応じて前記第1の生体情報と関連付けて登録する情報処理方法。
(付記19)
コンピュータに、
第1の端末により取得された第1の生体情報を登録し、
前記第1の生体情報と照合される対象生体情報を取得し、
前記対象生体情報が取得される際に前記第1の端末とは異なる第2の端末により取得された第2の生体情報を、前記対象生体情報と前記第1の生体情報との照合結果に応じて前記第1の生体情報と関連付けて登録する
ことを実行させるプログラムが記録された記録媒体。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1、2、3、4…情報処理システム
12…利用者端末
13…店舗端末
23…チェックイン端末
24…搭乗ゲート装置
33…審査端末
34…キオスク端末
43…券売機端末
44…自動改札機

Claims (7)

  1. 第1の端末により取得された第1の生体情報を登録する登録部と、
    前記第1の生体情報と照合される対象生体情報を取得する取得部とを有する情報処理装置と、
    前記第1の端末とは異なる第2の端末とを有し、
    前記登録部は、前記対象生体情報が取得される際に前記第2の端末により取得された第2の生体情報を、前記対象生体情報と前記第1の生体情報との照合結果に応じて前記第1の生体情報と関連付けて登録し、
    前記第2の端末は、前記対象生体情報及び前記第2の生体情報を取得し、前記対象生体情報を取得するのと並行して前記第2の生体情報を取得する情報処理システム。
  2. 前記登録部は、複数の利用者の複数の前記第1の生体情報を登録し、前記第2の生体情報を、前記対象生体情報と前記複数の第1の生体情報との照合結果に応じて前記第1の生体情報と関連付けて登録する請求項1記載の情報処理システム。
  3. 前記登録部は、前記第2の生体情報を、前記対象生体情報と前記複数の第1の生体情報のうちの一部との照合結果に応じて前記第1の生体情報と関連付けて登録する請求項2記載の情報処理システム。
  4. 前記複数の第1の生体情報のうちの前記一部は、前記第1の生体情報と関連付けられた情報に基づき絞り込まれたものである請求項3記載の情報処理システム。
  5. 前記第1の生体情報と関連付けられた前記情報は、前記第1の端末から、前記第1の生体情報とともに前記登録部に送信されたものである請求項4記載の情報処理システム。
  6. 前記登録部は、前記第1の生体情報と関連付けて文字列を登録し、前記第2の端末に入力された文字列と前記登録された文字列との照合結果に応じて、前記第2の生体情報を前記第1の生体情報と関連付けて登録する請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
  7. 情報処理装置が、第1の端末により取得された第1の生体情報を登録し、
    前記情報処理装置が、前記第1の生体情報と照合される対象生体情報を取得し、
    前記情報処理装置が、前記対象生体情報が取得される際に前記第1の端末とは異なる第2の端末により取得された第2の生体情報を、前記対象生体情報と前記第1の生体情報との照合結果に応じて前記第1の生体情報と関連付けて登録し、
    前記第2の端末は、前記対象生体情報及び前記第2の生体情報を取得し、前記対象生体情報を取得するのと並行して前記第2の生体情報を取得する情報処理方法。
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