JP2023042645A - 光送信機、通信装置、及び光変調器のバイアス制御方法 - Google Patents

光送信機、通信装置、及び光変調器のバイアス制御方法 Download PDF

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Abstract

Figure 2023042645000001
【課題】外乱ノイズによる位相変動の影響が抑制され主信号の品質が維持された光送信機を提供する。
【解決手段】光送信機は、光変調器と、光変調器の出力光をモニタするモニタ回路と、前記モニタ回路のモニタ結果を用いて前記光変調器のバイアス電圧を制御するプロセッサと、を有し、前記プロセッサは、前記バイアス電圧に、第1周波数の第1ディザ信号と、第1周波数と異なる第2周波数の第2ディザ信号を時分割で重畳し、モニタ結果から、前記第1周波数の変動成分に基づく第1制御誤差と、前記第2周波数の変動成分に基づく第2制御誤差を算出し、前記第1制御誤差と前記第2制御誤差を用いて前記バイアス電圧を制御する制御値を決定する。
【選択図】図3

Description

本開示は、光送信機、通信装置、及び光変調器のバイアス制御方法に関する。
光通信で、マッハツェンダ型光変調器(Mach-Zehnder optical Modulator:MZM)を用いて直交位相変調を行うコヒーレント光トランシーバが用いられている。直交位相変調を行うMZMでは、子MZMと呼ばれる2つのМZMが入れ子になって親MZMと呼ばれる1つのMZMが形成されている。位相変調をかける前提として、2つの子MZMと親MZMのそれぞれが適切な位相に保たれていることが必要である。各MZMは、外部から印加されるバイアス電圧によって、適切な位相に制御される。
光変調器には、温度、波長などの動作環境や、経時変化による動作点ドリフトが発生することが知られている。動作点がドリフトすると、各MZMの位相が理想値からずれて、主信号の性能が劣化する、このため、運用中も信号変調と並行して、ドリフトを補償するためのフィードバック制御が行われる(たとえば、特許文献1参照)。光変調されたパイロット信号に含まれるノイズを抽出して同期検波の信号からノイズ分を除去し、光変調器の動作点を適正に制御する構成が提案されている(たとえば、特許文献2参照)。
特開2012-211936号公報 特開2007-310288号公報
外乱ノイズも光変調器の位相を乱す要因となり得る。コヒーレント光トランシーバを搭載したプラグインユニットを含む通信装置では、電源部のスイッチングノイズや、冷却ファンの速度制御用のパルス幅変調(Pulse Width Modulation:PWM)回路のノイズが、光変調器の位相を乱す。動作点ドリフトと比較すると、外乱ノイズによる位相変動量は微小なので、これまでは主信号の品質への影響は無視できる程度であった。しかし、通信容量拡大のために変調の多値度が増えると、シンボル間隔が狭くなり、外乱ノイズによる微小な位相変動による主信号への影響が顕在化する。たとえば、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation:直交振幅変調)方式の変調では、主信号の品質に対する外乱ノイズの影響は十分に小さいが、64QAMのように多値度が増加すると、主信号に対する外乱ノイズの影響が無視できなくなる。
発明の一側面では、外乱ノイズによる位相変動の影響が低減され主信号の品質が維持された光送信機を提供することを目的とする。
一実施形態では、光送信機は、光変調器と、前記光変調器の出力光をモニタするモニタ回路と、前記モニタ回路のモニタ結果を用いて前記光変調器のバイアス電圧を制御するマイクロプロセッサと、を有し、
前記マイクロプロセッサは、前記バイアス電圧に、第1周波数の第1ディザ信号と、前記第1周波数と異なる第2周波数の第2ディザ信号を時分割で重畳し、前記モニタ結果から、前記第1周波数の変動成分に基づく第1制御誤差と、前記第2周波数の変動成分に基づく第2制御誤差を算出し、前記第1制御誤差と前記第2制御誤差を用いて前記バイアス電圧を制御する制御値を決定する。
光送信機において、外乱ノイズによる位相変動の影響が抑制され、主信号の品質が維持される。
一般的なバイアス制御の図である。 図1Aの構成における外乱ノイズの影響を示す図である。 第1実施形態の光送信機の模式図である。 図2の光送信機のバイアス制御の演算処理の一例を示す図である。 図2の光送信機のバイアス制御の演算処理の別の例を示す図である。 第2実施形態の光送信機の模式図である。 図5の光送信機のバイアス制御の演算処理の一例を示す図である。 制御値格納テーブルの一例を示す図である。 実施形態のバイアス制御の基本フローチャートである。 各アームのバイアス制御のフローチャートである。 図9のバイアス制御の具体的な処理のフローチャートである。 各演算処理の概要と効果を示す図である。 効果確認の図であり、外乱がないときのモニタ信号と位相変動量を示す図である。 効果確認の図であり、従来のバイアス制御で外乱ノイズが発生したときのモニタ信号と位相変動量を示す図である。 効果確認の図であり、実施形態のバイアス制御で外乱ノイズが発生したときのモニタ信号と位相変動量を示す図である。 実施形態の光送信機を用いた通信装置の模式図である。
実施形態の光送信機の構成とバイアス制御の詳細を述べる前に、図1Aと図1Bを参照して、発明者らが見出した技術課題、すなわち、外来ノイズの影響の顕在化を説明する。図1Aは一般的なバイアス制御の図、図1Bは、図1Aの構成における外乱ノイズの影響を示す。光変調器は、レーザダイオード(Laser Diode:LD)から入射した連続光を、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)で生成されたデータ信号で変調して、変調光信号を出力する。光変調器を構成する各MZMを適切な位相に制御するために、自動バイアス制御(Automatic Bias Control:ABC)が行われる。
光変調器から出力される変調光信号の一部を分岐して、光検出器(Photo Detector:PD)でモニタする。モニタ結果に基づいてABC回路でバイアス制御値を計算し、モニタ結果を光変調器にフィードバックする。バイアス制御値は、デジタルアナログ変換器(digital to Analog Converter:DAC)で電圧値に変換され、直流(Direct Current:DC)バイアスとして光変調器に印加される。このDCバイアスには、バイアス制御用のディザ信号が重畳されている。ディザ信号として、一般的に単一の周波数が用いられる。モニタ光に含まれる、ディザ信号と同じ周波数成分が最小になるように、DCバイアスは制御される。
光トランシーバを搭載した通信装置では、電源、PWM回路などの、光トランシーバ周辺の電気または電子部品で発生する電気的な振幅変化が、外来ノイズ(電磁波)としてモニタ用のPDに混入する。外来ノイズの発生とその程度は不定期であり、どのタイミングでどのレベルのノイズが発生するかわからない。
外来ノイズとバイアス制御用のディザ信号の周波数が一致する場合に、ノイズの影響が最も大きくなる。実際はバイアスずれが無くても位相変動量が検出される、あるいは、わずかなバイアスずれが最大の位相変動量として検出されるからである。多値度が低い場合は、主信号に対する外来ノイズの影響は無視できる程度に小さいが、多値度が増加して、複素平面上のシンボル間隔が小さくなると、外来ノイズによる位相変動量の誤検出が無視できなくなる。
PD出力は0.01mAオーダーの微小な光電流であり、ノイズに対する耐力が低い。微小な光電流は、後段のトランスインピーダンスアンプ(Transimpedance Amplifier:TIA)で電圧に変換されるとともに、10,000倍以上の大きな利得が与えられる。バンドパスフィルタ(Bandpass Filter:BPF)で電圧信号からディザ周波数を含む成分が抽出された後に、アンプ(AMP)でさらに10倍以上の利得が与えられる。PD出力に外来ノイズが乗ると、検出されたディザ周波数成分とともにノイズが大きく増幅され、ABC回路によるバイアス制御が不安定になる。
図1Bは、外乱ノイズの主信号品質への影響を示す。電源スイッチングや冷却ファンのPWM制御により外来ノイズがPD出力に混入すると、PD出力が変動する。外来ノイズよるPD出力の微小な電流変化は、高ゲインの電気アンプによって大きく増幅され、ABC回路で推定される位相変動量が増大する。シンボル間隔が小さい高多値度の変調では、外来ノイズによる微小な位相変動量は主信号の品質への影響が顕著になる。直交位相変調を行うマッハツェンダ型のIQ変調器では、Iアーム、Qアーム、及び親変調器の各バイアス電圧を最適点に制御する必要があるが、外来ノイズの影響はどのバイアス電圧にも表れ得る。
変調多値度の増加により顕在化する外来ノイズの影響を抑制するため、実施形態では、光変調器のバイアス制御において、1つのバイアス電圧に対して、複数の周波数のディザ信号を時分割で重畳する。複数の周波数のそれぞれで、モニタ結果からバイアス制御値(制御誤差)を計算し、複数の周波数で得られたバイアス制御値(制御誤差)に演算処理を施して、最終的なバイアス制御値を決定する。演算処理は、ノイズの影響を低減する処理であり、複数の周波数で求めたバイアス制御値の移動平均、二乗和平均、分散などを算出する処理である。異なる周波数で求められた複数のバイアス制御値から、ノイズの影響が少ない最終的なバイアス制御値を決定することで、光変調器のバイアス制御に対するノイズの影響が抑制される。
<第1実施形態>
図2は、第1実施形態の光送信機10Aの模式図である。光送信機10Aは、光変調器13と、光変調器13の出力光をモニタするモニタ回路105と、モニタ回路105のモニタ結果を用いて光変調器13のバイアス電圧を制御するマイクロプロセッサ15Aと、を有する。光送信機10Aはまた、光変調器13に光を供給する光源11と、光変調器13にデータ信号を入力するDSP12を有する。以下の説明で、「バイアス」または「バイアス電圧」というときは、特段の断りのないかぎり、DCバイアス電圧をいうものとする。
モニタ回路105は、光変調器13の出力光の一部を検出するPD16と、PD16から出力される光電流を電圧信号に変換して増幅するTIA17と、TIA17から出力された電圧信号に含まれる所定の周波数の変動成分を抽出するBPF18-1、及び18-2を含む。モニタ回路105に、BPF18-1とPBF18-2の出力をそれぞれ増幅するアンプ19-1と19-2が含まれていてもよい。
光変調器13は、たとえば、直交位相変調を行うMZ変調器である。同相の信号を扱うMZM131と、直交位相の信号を扱うMZM132が入れ子になって、親MZM133が形成されている。MZM131を「IアームMZM131」、MZM132を「QアームMZM132」と呼ぶ。
マイクロプロセッサ15Aは、DAC14を介して、光変調器13の各MZMにバイアス電圧を印加する。マイクロプロセッサ15Aは、IアームMZM131と、QアームMZM132と、親MZM133のそれぞれに与えられるバイアス電圧を制御して、各MZMを適切な位相に保つ。適切な位相とは、信号入力がない状態で、IアームMZM131の2本の導波路間の位相差が180°、QアームMZM132の2本の導波路間の位相差が180°、IアームとQアームの間の位相差が90°となる位相である。この位相状態を保つことにより、入力データ信号に基づいて、2ビット4値を表す直交位相変調が行われる。
DSP12から、RF信号端子を介して、高速のデータ信号がIアームMZM131とQアームMZM132に入力され、各アームで光変調が行われる。Iアームで変調された光とQアームで変調された光の間に90°の位相差が与えられて合波され、光変調器13から変調光信号が出力される。
光変調器13の位相状態は運用中もモニタされ、DAC14からDCバイアス端子を介して、IアームMZM131、QアームMZM132、親MZM133のそれぞれに、個別のバイアス電圧が印加される。IアームMZM131に印加されるバイアス電圧を「Iバイアス」、QアームMZM132に印加されるバイアス電圧を「Qバイアス」、親MZM133に印加されるバイアス電圧を「Φバイアス」と呼ぶ。
実施形態では、Iバイアス、Qバイアス、及びΦバイアスの制御に、同じディザ信号を用いる。ディザ信号とは、小振幅で変動する低周波の信号である。「小振幅」とは、たとえば数mV~数十mVの振幅である。「低周波」とは、光変調器13の駆動振幅と比較して十分に低い数Hz~1kHz程度の周波数である。
ディザ信号として、複数の異なる周波数を用い、ひとつのバイアス電圧に重畳するディザ信号の周波数を切り替える。Iバイアス、Qバイアス、Φバイアスのそれぞれで、第1周波数f1のディザ信号を重畳する区間と、第2周波数f2のディザ信号を重畳する区間が設けられる。たとえば、第1周波数f1は300Hz、第2周波数f2は1kHzである。ディザ信号の周波数の組み合わせはこの例に限定されず、200Hzと800Hz、400Hzと1kHzなど、少なくとも一方が外来ノイズの周波数と重ならないように、適切に選択できる。
第1周波数f1のディザ信号と、第2周波数f2のディザ信号は、たとえば変調カーブ(電圧対パワー特性)のボトムの電圧を中心に変化する。各MZMのバイアス電圧が最適点(この例では変調カーブのボトム)にあるときは、光変調器13の出力に、f1またはf2の2倍の周波数で変化する成分が含まれる。各MZMのバイアス電圧が変調カーブのボトムからずれていると、光変調器13の出力に、f1またはf2と同じ周波数で変化するディザ成分が現れる。このバイアス電圧のずれが制御誤差(偏差)として検出される。
1つのバイアス電圧に、2つの異なる周波数のディザ信号が時分割で重畳されるので、バイアス制御中に外来ノイズが発生しても、少なくともいずれかの周波数で外来ノイズの影響が回避される。
ひとつのバイアス電圧に異なる周波数のディザ信号を重畳するので、PD16の出力から、それぞれのディザ周波数でのパワー変動成分を抽出する構成が必要である。モニタ回路105では、TIA17の後段に、f1成分を抽出するBPF18-1(図中、「BPF1」と表記)と、f2成分を抽出するBPF18-2(中、「BPF2」と表記)が設けられているが、この例に限定されない。周波数可変BPFを用いて、マイクロプロセッサ15Aによるディザ周波数の切換えと、周波数可変BPFの通過帯域の切換えを同期させてもよい。
BPF18-1で抽出された周波数成分はアンプ19-1で増幅されて、マイクロプロセッサ15Aに入力される。BPF18-2で抽出された周波数成分はアンプ19-2で増幅されて、マイクロプロセッサ15Aに入力される。
マイクロプロセッサ15Aは、ディザ生成回路151、ADC152aと152b、制御誤差算出回路153aと153b、メモリ154、演算器155A、セレクタ158A、バイアス値算出回路159,ディザ重畳回路161、及び、ユーザインタフェース(I/F)162を有する。
ディザ生成回路151は、少なくとも2つの異なる周波数f1、f2のディザ信号を生成する。ディザ重畳回路161は、光変調器の13のIアームMZM131、QアームMZM132、及び親MZM133のそれぞれに印加するDCバイアスに、周波数f1とf2のディザ信号を切り替えて重畳する。
ADC152aは、光変調器13の出力光信号に含まれる周波数f1の変動成分をデジタルサンプリングして、f1変動成分のデジタル値を、制御誤差算出回路153aに入力する。ADC152bは、光変調器13の出力光信号に含まれる周波数f2の変動成分をデジタルサンプリングして、f2変動成分のデジタル値を制御誤差算出回路153bに入力する。
制御誤差算出回路153aは、ディザ生成回路151で生成されたf1ディザ信号を用いて、f1成分を同期検波する。同期検波されたf1成分の大きさ(振幅)が、バイアス制御の位相ずれ、すなわち制御誤差(偏差)を表す。制御誤差には、バイアス電圧の位相ずれの大きさと方向(符号)が含まれる。検出されたf1成分の制御誤差は、バイアス制御のサイクルごとにメモリ154のf1処理用メモリ154aに保存される。
制御誤差算出回路153bは、ディザ生成回路151で生成されたf2ディザ信号を用いて、f2成分を同期検波する。同期検波されたf2成分の大きさ(振幅)が、バイアス制御の位相ずれ、すなわち制御誤差(偏差)を表す。制御誤差には、バイアス電圧の位相ずれの大きさと方向(符号)が含まれる。検出されたf2成分の制御誤差は、バイアス制御のサイクルごとに、メモリ154のf2処理用メモリ154bに保存される。
演算器155Aは、演算のウィンドウサイズごとに、f1処理用メモリ154aとf2処理用メモリ154bから、保存された制御差値を読み出して、ノイズ低減のための演算を行う。ウィンドウサイズは、たとえば、ユーザI/F162を介して、オペレータによって設定可能である。
第1実施形態では、演算器155Aは、単純平均計算器156、または二乗和平均計算器157を含む。単純平均計算器156は、ウィンドウをずらしながら、f1成分の制御誤差とf2成分の制御誤差の移動平均を計算する。二乗和平均計算器157を用いる場合は、単純平均の計算結果を用いるので、単純平均計算器156と二乗和平均計算器157の双方が用いられる。単純平均の計算結果と、二乗和平均の計算結果は、セレクタ158Aに入力される。
セレクタ158Aは、制御サイクルごとに、単純平均または二乗和平均をバイアス値算出回路159に出力する。いずれの値を選択するかは、ユーザI/F162を介して、あらかじめ決定されていてもよい。たとえば、QPSK、16QAMなど、多値度が比較的低い変調方式で、高精度のノイズ除去を要しない場合は単純平均を用い、64QAMなど多値度が比較的高い変調方式で、二乗和平均を用いてもよい。
固定的に単純平均を用いる場合は、演算器155Aは、二乗和平均計算器157を動作させずに、単純平均値を順次セレクタ158Aに出力してもよい。二乗和平均を固定的に用いる場合は、二乗和平均値が順次セレクタ158Aに出力されてもよい。セレクタ158Aは必須ではなく、あらかじめオペレータにより決定された単純平均、または二乗和平均の結果が、演算器155Aからバイアス値算出回路159に直接入力される構成であってもよい。
バイアス値算出回路159は、演算器155Aまたはセレクタ158Aの出力値(バイアス位相ずれを表す制御誤差)から、Φバイアス、Iバイアス、及びQバイアスのそれぞれの電圧補正値を制御値として計算する。ディザ重畳回路161は、補正後の各バイアス電圧に、周波数f1のディザ信号と周波数f2のディザ信号を、時分割で重畳する。ディザ信号を含むバイアス電圧は、DAC14によってアナログ電圧に変換されて、DCバイアス端子から光変調器13に印加される。
<単純平均処理>
図3は、単純平均計算器156の動作を示す。バイアス制御のサイクルごとに、Φバイアス、Iバイアス、及びQバイアスの各々に、周波数f1のディザ信号と、周波数f2のディザ信号が重畳される。たとえば、f1は300Hz、f2は1kHzである。この単純平均処理は、区間(サイクル)をずらしながら、所定のウィンドウサイズごとに制御誤差の平均値を求めるので、移動平均の算出にあたる。
ウィンドウサイズは、一回の演算で用いる総データの個数である。図3の例では、ウィンドウサイズは、2サイクルで得られる4個のデータに設定されているが、この例に限定されない。制御値(移動平均)は、Φ、I、Qのバイアスごとに、各サイクルで検出された制御誤差を用いて以下の式で求められる。
Figure 2023042645000002
ここで、AN-1は前回のサイクルでのf1成分の制御誤差、BN-1は前回のサイクルでのf2成分の制御誤差、Aは今回のサイクルでのf1成分の制御誤差、Bは今回のサイクルでのf2成分の制御誤差である。f1成分の制御誤差を2つ、f2成分の制御誤差を2つ、合計4つのデータの平均値を、制御値として用いる。
Φバイアス、Iバイアス、Qバイアスのそれぞれについて、2サイクル分の制御誤差がメモリ154に保存される都度、単純平均計算器156で制御値が計算される。次のタイミングで、1サイクルずらして、2サイクル目のf1成分の制御誤差とf2成分の制御誤差、及び、3サイクル目のf1成分の制御誤差とf2成分の制御誤差を用いて、単純平均が計算される。メモリ154のバッファに余裕がある場合は、3サイクル以上、サンプル総数が6以上のウィンドウサイズを設定してもよい。
<二乗和平均>
図4は、二乗和平均計算器157の動作を示す。バイアス制御のサイクルごとに、周波数f1のディザ信号と、周波数f2のディザ信号が、Φバイアス、Iバイアス、及びQバイアスの各々に重畳される。たとえば、f1は300Hz、f2は1kHzである。二乗和平均は、単純平均値を用いて、下記の計算式で求められる。
Figure 2023042645000003
ここで、xはi番目のサイクルの単純平均値、x(バー)は、単純平均値の平均値である。Φバイアスに着目すると、1サイクル目のf1成分の制御誤差A_Φ_N-1と、f2成分の制御誤差B_Φ_N-1とから、単純平均xとしてΦ_ave_N-1が2サイクル目で算出される。また、2サイクル目のf1成分とf2成分の制御誤差の単純平均xとしてΦ_ave_N-2が算出される。3サイクル目で、単純平均x、xと、これらの平均値x(バー)を用いて、二乗和平均として、二乗和の平方根Φ_ave_1が求められる。
二乗和平均を用いることで、単純平均のウィンドウサイズを拡大するよりも小さいバッファサイズで、同程度のノイズ軽減効果が得られる。少なくとも2種類のディザ周波数を用いることで、いずれかの周波数に近い外来ノイズが混入する場合でも、外来ノイズの影響を軽減することができる。
光送信機10Aの立ち上げ時は、テスト信号を用いてディザ成分の検出と、移動平均または二乗和平均の計算を繰り返して、設定用の単純平均値または二乗和平均値を求めて、初期バイアス電圧を設定してもよい。単純平均または二乗和平均を用いることで、f1とf2のどちらか一方のディザ成分に大きなノイズ影響が乗っている場合でも、このノイズの影響を軽減することができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態の光送信機10Bの模式図である。第2実施形態では、ノイズ低減のための演算処理として、分散を算出する。
光送信機10Bは、光変調器13と、光変調器13の出力光をモニタするモニタ回路105と、モニタ回路105のモニタ結果を用いて光変調器13のバイアス電圧を制御するマイクロプロセッサ15Bと、を有する。光送信機10Bはまた、光源11とDSP12を有する。第2実施形態でも、2つの異なる周波数f1とf2のディザ信号を用いる。モニタ回路105において、TIA17の後段に、f1と同じ周波数でパワー変動する成分(f1成分)を抽出するBPF18-1と、f2と同じ周波数でパワー変動する成分(f2成分)を抽出するBPF18-2設けられている。BPF18-1で抽出された周波数成分はアンプ19-1で増幅されて、マイクロプロセッサ15Bに入力される。BPF18-2で抽出された周波数成分はアンプ19-2で増幅されて、マイクロプロセッサ15Bに入力される。
マイクロプロセッサ15Bは、ディザ生成回路151、ADC152aと152b、制御誤差算出回路153aと153b、メモリ164、演算器155B、セレクタ158B、バイアス値算出回路159、及びディザ重畳回路161を有する。
ディザ生成回路151は、少なくとも2つの異なる周波数f1、f2のディザ信号を生成する。ディザ重畳回路161は、光変調器の13のIアームMZM131、QアームMZM132、及び親MZM133のそれぞれに印加するDCバイアスに、周波数f1とf2のディザ信号を時分割で重畳する。
ADC152aは、光変調器13の出力光信号に含まれる周波数f1の変動成分をデジタルサンプリングして、f1変動成分のデジタル値を、制御誤差算出回路153aに入力する。ADC152bは、光変調器13の出力光信号に含まれる周波数f2の変動成分をデジタルサンプリングして、f2変動成分のデジタル値を制御誤差算出回路153bに入力する。
制御誤差算出回路153aは、ディザ生成回路151で生成されたf1ディザ信号を用いて、f1成分を同期検波する。同期検波されたf1成分の大きさが、バイアス制御の位相ずれ、すなわち制御誤差(偏差)を表す。制御誤差には、位相ずれの大きさと方向(符号)が含まれる。検出されたf1成分の制御誤差はバイアス制御のサイクルごとにメモリ164のf1処理用メモリ164aに保存される。
制御誤差算出回路153bは、ディザ生成回路151で生成されたf2ディザ信号を用いて、f2成分を同期検波する。同期検波されたf2成分の大きさが、バイアス制御の位相ずれ、すなわち制御誤差(偏差)を表す。制御誤差には、位相ずれの大きさと方向(符号)が含まれる。検出されたf2成分の制御誤差はバイアス制御のサイクルごとにメモリ164のf2処理用メモリ164bに保存される。
メモリ164aと164bは、Φバイアス、Iバイアス、Qバイアスのそれぞれについて、所定のサイクル(Nサイクル、Nは自然数)分の制御誤差を保存する。
演算器155Bは、演算のウィンドウごとに、f1処理用メモリ154aとf2処理用メモリ154bから、保存された制御誤差値を読み出して、ノイズ低減のための演算を行う。ウィンドウサイズは、あらかじめ設定されていてもよいし、図2と同様に、ユーザI/Fを介して、オペレータによって設定されてもよい。
演算器155Bは、f1成分の制御誤差の分散を計算する分散計算器171と、f2成分の制御誤差の分散を計算する分散計算器172と、f1成分とf2成分の分散の大きさを比較する比較器173を含む。比較器173は、f1成分の分散とf2成分の分散のうち、いずれか小さい方を選択し、分散が小さくなる方の周波数をセレクタ158Bに通知する。
分散(σ)は、ディザ信号の周波数ごと、バイアス電圧の種類ごとに、下記の式に基づいて計算される。
Figure 2023042645000004
ここで、σは標準偏差、nはサンプル数、xは着目しているi番目のサイクルの制御誤差、x(バー)はn個のサンプルの制御誤差の平均値である。
セレクタ158Bには、バイアス制御のサイクルごとに、f1処理用メモリ164aとf2処理用メモリ164bから、着目している制御誤差が入力される。セレクタ158Bは、比較器173の比較結果に基づいて、分散が小さくなる方の周波数成分の制御誤差を選択し、選択した制御誤差をバイアス値算出回路159に出力する。
バイアス値算出回路159は、Φバイアス、Iバイアス、及びQバイアスのそれぞれについて、セレクタ158Bの出力値(位相ずれを表す制御誤差)から電圧補正値を計算する。補正後の各バイアス電圧に、周波数f1のディザ信号と周波数f2のディザ信号が、ディザ重畳回路161によって時分割で重畳される。ディザ信号を含むバイアス電圧は、DAC14によってアナログ電圧に変換されて、DCバイアス端子から光変調器13に印加される。
<分散処理>
図6は、分散処理を示す。制御の各サイクルで、Φバイアス、Iバイアス、Qバイアスのそれぞれに、周波数f1のディザ信号と、周波数f2のディザ信号が重畳される。バイアスごとに、f1成分の制御誤差(偏差)と、f2成分の制御誤差(偏差)が、制御誤差算出回路153aと153bによって算出される。算出された制御誤差は、順次、メモリ164の所定の領域に保存される。
1サイクル目で、Φバイアスについて、f1成分の制御誤差A_Φ_1(181Φ)と、f2成分の制御誤差B_Φ_1(182Φ)が得られる。同様に、Iバイアスについて、f1成分の制御誤差A_I_1(181I)と、f2成分の制御誤差B_I_1(182I)が得られ、Qバイアスについて、f1成分の制御誤差A_Q_1(181Q)と、f2成分の制御誤差B_Q_1(182Q)が得られる、
図7は、メモリ164の制御値格納テーブルの一例を示す。バイアスの種類(MZMのアーム)ごとに、f1処理用メモリ164aの該当アドレスに、ディザ周波数がf1のときの制御誤差が順次記録される。f2処理用メモリ164bの該当アドレスに、ディザ周波数がf2のときの制御誤差が順次記録される。
分散計算器171は、バイアスごとに、f1成分に関するn個の制御誤差から、f1制御誤差の分散を計算する。分散計算器172は、バイアスごとに、f2成分に関するn個の制御誤差から、f2制御誤差の分散を計算する。計算された分散値は、制御値格納テーブルに書き戻されてもよい。
2つの周波数成分の分散値を比較し、分散が小さい方の周波数成分で検出された制御誤差をバイアス制御に使用する。分散が大きい周波数成分で検出された制御誤差は外来ノイズの影響が大きいとみなして、バイアス制御に使用しない。たとえばΦバイアスに関し、f1成分の分散が0.23、f2成分の分散が0.01だとすると、ノイズの影響の少ないf2成分で検出された制御誤差を用いてバイアスを制御する。IバイアスとQバイアスについても同様である。
バイアスごとに、分散が小さい方の周波数成分で検出された制御誤差を用いることで、ノイズの影響が低減される。第2実施形態の構成は、ノイズの影響の有無または大小を区別してバイアス制御を実施するので、ノイズ抑制効果が高い。
<バイアス制御処理>
図8は、実施形態のバイアス制御の全体的なフローチャートである。光変調器13の各アームのDCバイアスに重畳するディザ信号に第1周波数(f1)を設定し(S1)、f1ディザ信号を用いたバイアス制御を行う(S2)。このバイアス制御で、光変調器の出力光パワーから、ディザ信号の現在の周波数f1と同じ周波数の変動成分を検出し、変動成分から制御誤差を算出する。f1について算出された制御誤差を、メモリ154または164の所定の領域に保存する。
次に、光変調器13の各アームのDCバイアスに重畳するディザ信号に第2周波数(f2)を設定し(S3)、f2ディザ信号を用いたバイアス制御を行う(S4)。このバイアス制御で、光変調器の出力光パワーから、ディザ信号の現在の周波数f2と同じ周波数の変動成分を検出し、変動成分から制御誤差を算出する。f2について算出された制御誤差を、メモリ154または164の所定の領域に保存する。保存されたf1の制御誤差とf2の制御誤差にノイズ低減用の演算処理を施して、各アームのバイアス電圧の補正値を求める。光送信機10A、または10B(以下、「光送信機10」と総称することがある)の運用中、ステップS1からS4が繰り返し行われる(S5でYES)。
図9は、各アームのバイアス制御処理のフローチャートである。光変調器13の第1バイアスが制御される(S11)。この例で、第1バイアスは、親MZMに与えられるΦバイアスである。Φバイアスは、信号入力のない状態でIアームを通る光とQアームを通る光の位相差を90°に保つDCバイアスである。
光変調器13の第2バイアスが制御される(S12)。この例で、第2バイアスは、Iアームに与えられるIバイアスである。Iバイアスは、信号入力のない状態で、IアームMZMの2本の導波路を通る光の位相差を180°に保つDCバイアスである。
光変調器13の第3バイアスが制御される(S13)。この例で、第3バイアスは、Qアームに与えられるQバイアスである。Qバイアスは、信号入力のない状態で、QアームMZMの2本の導波路を通る光の位相差を180°に保つDCバイアスである。
Φバイアス、Iバイアス、及びQバイアスが時分割で制御される場合は、S11、S12、S13は順不同である。Φバイアス、Iバイアス、及びQバイアスが並列で制御される場合は、バイアス制御用のマイクロプロセッサ15Aまたは15Bが並列で用いられてΦバイアス、Iバイアス、Qバイアスが同時に制御される。光送信機10の動作中は(S14でYES)、ステップS11~13が繰り返し行われる。
図10は、図9のS11、S12、S13の各バイアス制御の具体的なフローチャートである。まず、光変調器13の出力光信号の一部をPD16でモニタして、光出力パワーに含まれるディザ信号と同じ周波数の変動成分を抽出し、変動成分の振幅に基づいて、バイアス電圧の制御誤差、すなわち偏差を算出する(S21)。次に、符号を算出する(S22)。符号は、制御の方向を示す。制御誤差が小さくなる方向に変化している場合は、制御の方向は正しく、符号はプラスになる。制御誤差が大きくなる方向に変化している場合は、制御の方向が逆方向なので、符号はマイナスになる。
次に、S21で求めた偏差(制御誤差)を用いて、演算処理を行う(S23)。演算処理は、図3の移動平均の算出、図4の二乗和平均の算出、図7の分散(σ)の比較など、ノイズを低減できればどのような演算処理であってもよい。最後に、S22で求めた符号と、S23の演算処理で求めた制御値に基づいて、現在のバイアス値を更新する(S24)。いずれの演算処理を用いても、ノイズの影響が低減された制御値が求められ、特に多値度の高い変調方式で主信号の品質劣化が抑制される。
図11は、実施形態で用いた各演算処理の概要と効果を示す。単純平均は、図3で示したように、f1とf2のそれぞれで算出した合計M個の制御誤差の移動平均である。2つの周波数を用いる場合、Mは2の整数倍であり、M/2個のf1成分の制御誤差と、M/2個のf2成分の制御誤差が用いられる。いずれか一方のディザ周波数に近い周波数でノイズが発生した場合でも、移動平均をとることで、ノイズの影響が軽減される。また、単純な演算であり、演算処理回路が単純化される。
二乗和平均は、図4で示したように、f1とf2のそれぞれで算出した合計M個の制御誤差を用いて、f1成分とf2成分の単純平均xを複数計算する。2つの周波数を用いる場合、Mは2の整数倍である4以上の整数である。M/2個のf1成分の制御誤差と、M/2個のf2成分の制御誤差を用いて、単純平均xと、単純平均の平均値x(バー)から、二乗和平方根を計算する。いずれか一方のディザ周波数に近い周波数でノイズが発生した場合でも、二乗和平均を求めることで、ノイズの影響が軽減される。単純平均でウィンドウサイズを拡張してノイズ軽減効果を向上する場合と比較して、小さいバッファで同程度のノイズ軽減効果が得られる。
分散を用いたノイズ除去は、f1とf2のそれぞれで算出した合計M個の制御誤差を用いて、f1成分とf2成分のそれぞれの分散(σ)を計算する。2つの周波数を用いる場合、Mは2の整数倍である4以上の整数である。M/2個のf1成分の制御誤差を用いてf1成分の分散を計算し、M/2個のf2成分の制御誤差を用いて、f2成分の分散を計算する。分散が小さいディザ周波数の制御誤差を用いて、制御値を決定する。いずれか一方の周波数成分にノイズの影響が生じているばあいでも、この周波数成分をバイアス制御に用いないことで、ノイズの影響を除去できる。ノイズの影響の有無または大小を判断して、ノイズの影響を除去するので、ノイズ低減効果が高い。
<効果確認>
図12~図14は効果確認の図である。図12は、外乱がないときのモニタ信号と位相変動量を示す。図13は、従来のバイアス制御で外乱ノイズが発生したときのモニタ信号と位相変動量を示す図である。図14は、実施形態のバイアス制御で外乱ノイズが発生したときのモニタ信号と位相変動量を示す。
図12の(A)の横軸は時間、左の縦軸はPD電流(mA)、右の縦軸はアンプ出力を表す。外来ノイズが発生していないときは、光変調器のモニタ信号として微弱なPD電流が得られる。このPD電流は、後段のTIAとアンプで増幅されてADCに入力される。
図12の(B)の横軸は時間、左の縦軸は位相変動量(度)、右の縦軸はQ値(dB)を表す。外来ノイズがないので、位相変動量は所定範囲内にあり、Q値の変動も一定範囲内である。
図13の(A)で、従来のバイアス制御、すなわちノイズ抑制対策のないバイアス制御で外来ノイズが発生すると、PD電流に変動成分C1が生じる。外来ノイズは、光送信機が置かれる環境によって不定期に発生する。PD電流に現れる変動成分C1は、TIAとアンプによって、大きな電圧変動C2に変換される。
図13の(B)に示すように、PD出力に基づいてバイアス制御値を算出するときに、大きな電圧変動C2が位相変動C3として検出される。位相変動C3を含んだままバイアス制御が行われると、実際のバイアス状態と整合しないバイアス制御が行われ、Q値が大きく低下する。その結果、光変調器の動作が不安定になる。
図14の(A)で、実施形態のバイアス制御で外来ノイズが発生すると、図13の(A)と同様に、PD電流が変動し、マイクロプロセッサ15のADCに入力される信号に、大きな電圧変動C2が生じる。
図14の(B)で、PD出力に基づいてバイアス制御値を算出するときに、電圧変動C2の影響はノイズ低減のための演算処理によって低減されている。図13の(B)と異なり、サークルC4で示すように、位相変動量に大きな変化は現れず、信号品質を表すQ値も維持される。
1つのバイアスに重畳するディザ信号に2以上の周波数を用いることで、不定期な外乱ノイズが発生したときでも、少なくともいずれかの周波数で外乱ノイズの影響を回避できるので、誤検出を最小にすることができる。あらかじめ予想されるノイズの周波数がわかっているときは、ディザ信号の2以上の周波数として、そのノイズ周波数ではない周波数を選択することで、ノイズ低減効果をさらに向上できる。
<通信装置への適用>
図15は、実施形態の光送信機10-1、10-2を用いた通信装置100の模式図である。通信装置100では、複数のプラグインユニット111、112と、プラグインユニット111、112の動作にかかわる電気または電子部品を含む。電気または電子部品は、たとえば、電源120、ブレード制御基板130、複数の冷却ファンを含むファン群140である。プラグインユニットは、対応するソケットに差し込まれることで本体との接続が得られる部品またはサブアセンブリである。
通信装置100に接続されたブレード型のプラグインユニット111、112は、ブレード制御基板130によって制御される。電源120は、プラグインユニット111、112の挿抜、交換、新規追加等の際に、オン、オフ制御される。ファン群140は、各冷却ファンの温度制御を行うPWM回路を有していてもよい。
プラグインユニット111は、光送信機10-1を有するコヒーレント光トランシーバ20-1と、プラガブル光モジュール群110を含む。プラガブル光モジュール群110は、光コネクタを介して光ファイバに接続された複数の光モジュールを含む。コヒーレント光トランシーバ20-1は、光送信機10-1とともにコヒーレント光受信機を有し、受信した変調光信号を、局発光との干渉を利用して検波する。
コヒーレント光トランシーバ20-1の光送信機10-1では、外来ノイズの影響を抑制したバイアス制御が行われる。プラグインユニット111の周辺の電源120のスイッチングや、ファン群140のPWM回路の動作などによってノイズが発生した場合でも、ノイズの影響が抑制され、光送信機10-1から出力される光変調信号の品質が維持される。
プラグインユニット112は、プラグインユニット111と同様の構成であり、光送信機10-2を有するコヒーレント光トランシーバ20-1と、プラガブル光モジュール群110を含む。光送信機10-2も、外来ノイズの影響を抑制したバイアス制御を実施して、信号品質の良好な変調光信号を送信する。
以上、特定の構成例に基づいて実施形態の光送信機10の構成とバイアス制御を説明したが、本発明のバイアス制御技術は、上述した構成例に限定されない。モニタ回路105として、ディザ信号の周波数と同じパワー変動成分を抽出できる任意の構成を採用してもよい。ノイズ抑制のための演算処理は、上述した単純平均、二乗和平均、分散の他に、適切な平滑化処理、メディアンフィルタリング処理などであってもよい。Φバイアス、Iバイアス、Qバイアスを時分割で制御する替わりに、マイクロプロセッサ15の機能を分割して、Φバイアス、Iバイアス、Qバイアスを並列で同時に制御してもよい。光変調器は直交位相変調器に限定されず、偏波多重方式の直交位相変調器であってもよい。この場合、互いに直交する2つの偏波のそれぞれで、上述したバイアス制御が行われる。
以上の説明に対し、以下の付記を示す。
(付記1)
光変調器と、
前記光変調器の出力光をモニタするモニタ回路と、
前記モニタ回路のモニタ結果を用いて前記光変調器のバイアス電圧を制御するプロセッサと、
を有し、
前記プロセッサは、前記バイアス電圧に、第1周波数の第1ディザ信号と、前記第1周波数と異なる第2周波数の第2ディザ信号を時分割で重畳し、前記モニタ結果から、前記第1周波数の変動成分に基づく第1制御誤差と、前記第2周波数の変動成分に基づく第2制御誤差を算出し、前記第1制御誤差と前記第2制御誤差を用いて前記バイアス電圧を制御する制御値を決定する、
光送信機。
(付記2)
前記光変調器は第1の子変調器と第2の子変調器が入れ子になって親変調器が形成されるマッハツェンダ型光変調器であり、
前記プロセッサは、前記第1の子変調器の第1バイアスと、前記第2の子変調器の第2バイアスと、前記親変調器の第3バイアスに前記第1ディザ信号と前記第2ディザ信号を時分割で重畳し、前記第1バイアス、前記第2バイアス、及び前記第3バイアスを、時分割で制御する、
付記1に記載の光送信機。
(付記3)
前記モニタ回路は、前記光変調器の出力光の一部を検出する光検出器と、
前記光検出器の出力から、前記第1周波数で変動する成分を抽出する第1フィルタと、
前記光検出器の出力から、前記第2周波数で変動する成分で抽出する第2フィルタと、を含む、付記1または2に記載の光送信機。
(付記4)
前記プロセッサは、前記第1制御誤差と前記第2制御誤差を用いて演算処理を行う演算器を有し、演算結果に基づいて前記制御値を決定する、付記1から3のいずれかに記載の光送信機。
(付記5)
前記プロセッサは、前記第1制御誤差と前記第2制御誤差の単純平均、または二乗和平均を計算し、計算結果に基づいて前記制御値を決定する、
付記1から4のいずれかに記載の光送信機。
(付記6)
変調多値度に応じて、前記単純平均と前記二乗和平均のいずれかを選択するセレクタを有する、付記5に記載の光送信機。
(付記7)
前記プロセッサは、前記第1制御誤差の分散値と、前記第2制御誤差の分散値を計算し、分散値が小さいほうの制御誤差を用いて前記制御値を決定する、
付記1から4のいずれかに記載の光送信機。
(付記8)
前記第1制御誤差の分散値と前記第2制御誤差の分散値の比較結果に基づいて、前記第1制御誤差と前記第2制御誤差のいずれかを選択するセレクタを有する、付記7に記載の光送信機。
(付記9)
付記1~8のいずれかに記載の光送信機を有する光トランシーバと、
前記光トランシーバの動作に用いられる電気または電子部品と、
を有する通信装置。
(付記10)
光変調器のバイアス電圧に、第1周波数の第1ディザ信号と、前記第1周波数と異なる第2周波数の第2ディザ信号を時分割で重畳し、
前記光変調器の出力光をモニタし、
モニタ結果から、前記第1周波数の変動成分に基づく第1制御誤差と、前記第2周波数の変動成分に基づく第2制御誤差を算出し、
前記第1制御誤差と前記第2制御誤差を用いて前記バイアス電圧を制御する制御値を決定する、
光変調器のバイアス制御方法。
(付記11)
前記第1制御誤差と前記第2制御誤差を用いて演算処理を行い、
演算結果に基づいて前記制御値を決定する、
付記10に記載の光変調器のバイアス制御方法。
10A、10B、10-1、10-2 光送信機
11 光源
12 DSP
13 光変調器
131 IアームMZM
132 QアームMZM
133 親MZM
14 DAC
15A、15B マイクロプロセッサ(プロセッサ)
151 ディザ生成回路
152a、152b ADC
153a、153b 制御誤差算出回路
154 メモリ
155A、155B 演算器
156 単純平均計算器
157 二乗和平均計算器
158A、158B セレクタ
159 バイアス値算出回路
161 ディザ重畳回路
162 ユーザI/F
171、172 分散計算器
173 比較器
16 PD
17 TIA
18-1 BPF(第1フィルタ)
18-2 BPF(第2フィルタ)
19-1、19-2 アンプ
20-1、20-2 コヒーレント光トランシーバ(光トランシーバ)
100 通信装置
105 モニタ回路
111、112 プラグインユニット
120 電源(電気または電子部品)
130 ブレード制御基板(電気または電子部品)
140 ファン群(電気または電子回路)

Claims (9)

  1. 光変調器と、
    前記光変調器の出力光をモニタするモニタ回路と、
    前記モニタ回路のモニタ結果を用いて前記光変調器のバイアス電圧を制御するプロセッサと、
    を有し、
    前記プロセッサは、前記バイアス電圧に、第1周波数の第1ディザ信号と、前記第1周波数と異なる第2周波数の第2ディザ信号を時分割で重畳し、前記モニタ結果から、前記第1周波数の変動成分に基づく第1制御誤差と、前記第2周波数の変動成分に基づく第2制御誤差を算出し、前記第1制御誤差と前記第2制御誤差を用いて前記バイアス電圧を制御する制御値を決定する、
    光送信機。
  2. 前記光変調器は第1の子変調器と第2の子変調器が入れ子になって親変調器が形成されるマッハツェンダ型光変調器であり、
    前記プロセッサは、前記第1の子変調器の第1バイアスと、前記第2の子変調器の第2バイアスと、前記親変調器の第3バイアスに前記第1ディザ信号と前記第2ディザ信号を時分割で重畳し、前記第1バイアス、前記第2バイアス、及び前記第3バイアスを、時分割または並列に制御する、
    請求項1に記載の光送信機。
  3. 前記モニタ回路は、前記光変調器の出力光の一部を検出する光検出器と、
    前記光検出器の出力から、前記第1周波数で変動する成分を抽出する第1フィルタと、
    前記光検出器の出力から、前記第2周波数で変動する成分で抽出する第2フィルタと、を含む、
    請求項1または2に記載の光送信機。
  4. 前記プロセッサは、前記第1制御誤差と前記第2制御誤差を用いて演算処理を行う演算器を有し、演算結果に基づいて前記制御値を決定する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の光送信機。
  5. 前記プロセッサは、前記第1制御誤差と前記第2制御誤差の単純平均、または二乗和平均を計算し、計算結果に基づいて前記制御値を決定する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の光送信機。
  6. 前記プロセッサは、前記第1制御誤差の分散値と、前記第2制御誤差の分散値を計算し、分散値が小さいほうの制御誤差を用いて前記制御値を決定する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の光送信機。
  7. 前記第1制御誤差の分散値と前記第2制御誤差の分散値の比較結果に基づいて、前記第1制御誤差と前記第2制御誤差のいずれかを選択するセレクタを有する、
    請求項6に記載の光送信機。
  8. 請求項1~7のいずれか1項に記載の光送信機を有する光トランシーバと、
    前記光トランシーバの動作に用いられる電気または電子部品と、
    を有する通信装置。
  9. 光変調器のバイアス電圧に、第1周波数の第1ディザ信号と、前記第1周波数と異なる第2周波数の第2ディザ信号を時分割で重畳し、
    前記光変調器の出力光をモニタし、
    モニタ結果から、前記第1周波数の変動成分に基づく第1制御誤差と、前記第2周波数の変動成分に基づく第2制御誤差を算出し、
    前記第1制御誤差と前記第2制御誤差を用いて前記バイアス電圧を制御する制御値を決定する、
    光変調器のバイアス制御方法。
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