JP2023039624A - 超音波診断装置および超音波診断システム - Google Patents

超音波診断装置および超音波診断システム Download PDF

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敏江 丸山
Toshie Maruyama
俊介 佐藤
Shunsuke Sato
慈浩 大森
Shigehiro Omori
修 中嶋
Osamu Nakajima
弘介 並木
Kosuke Namiki
衣津紀 久我
Itsuki Kuga
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【課題】ユーザによる認証操作を減らしつつ安全性を維持したリモート接続を実現すること。【解決手段】実施形態に係る超音波診断装置は、取得部と、リモート接続部とを備える。取得部は、一つ以上の超音波診断装置とのリモート接続の実行指示を取得する。リモート接続部は、実行指示を契機として、ユーザの認証操作による認証が行われた後、サーバまたはクライアントとして動作することによりリモート接続を行う。さらに、リモート接続部は、リモート接続が確立された後、ユーザの認証操作による認証を必要とせずに、サーバまたはクライアントとしての動作を相互に切り替え可能である。【選択図】 図2

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、超音波診断装置および超音波診断システムに関する。
従来、リモートによって超音波診断装置のデモンストレーションおよび講習を実施する場合に、超音波診断装置と、超音波診断装置の機能をシミュレートしたソフトウェア(以降、装置シミュレータと称する)を実行するPC(Personal Computer)とをネットワークを介して接続する、或いは装置シミュレータを実行する複数のPCを、ネットワークを介して接続する技術が知られている。しかし、上記の技術では、少なくとも一方のユーザは装置シミュレータを利用することになるため、実際の超音波診断装置の画質および操作などを体感できないという問題がある。
他方、複数の超音波診断装置を、ネットワークを介して接続する技術も知られている。この技術では、遠隔操作側の超音波診断装置と、被遠隔操作側の超音波診断装置とを、ネットワークを介して接続し、超音波診断装置の遠隔操作を可能にするものである。このとき、一方の超音波診断装置を操作するユーザは、遠隔操作側または被遠隔操作側を選択し、アカウントおよびパスワードを入力することによって、相手先の超音波診断装置による認証を受ける必要がある。しかし、接続が確立された後に、遠隔操作側または被遠隔操作側を切り替える際、再びユーザによる認証操作が必要となり、利便性が損なわれていた。
特開2006-122197号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、ユーザによる認証操作を減らしつつ安全性を維持したリモート接続を実現することである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る超音波診断装置は、取得部と、リモート接続部とを備える。取得部は、一つ以上の超音波診断装置とのリモート接続の実行指示を取得する。リモート接続部は、実行指示を契機として、ユーザの認証操作による認証が行われた後、サーバまたはクライアントとして動作することによりリモート接続を行う。さらに、リモート接続部は、リモート接続が確立された後、ユーザの認証操作による認証を必要とせずに、サーバまたはクライアントとしての動作を相互に切り替え可能である。
図1は、第1の実施形態に係る超音波診断システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態における超音波診断装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、第1の実施形態における超音波診断装置の装置本体の外観を示す斜視図である。 図4は、第1の実施形態における超音波診断装置に接続される入力装置の外観を示す上面図である。 図5は、図4の入力装置が備えるタッチパネルに表示される設定画面を例示する図である。 図6は、第1の実施形態におけるリモート接続設定に関するウインドウを例示する図である。 図7は、第1の実施形態に係る超音波診断システムが実行する初回のリモート接続処理を説明するためのシーケンス図である。 図8は、第1の実施形態におけるパスワード表示に関するダイアログボックスを例示する図である。 図9は、第1の実施形態におけるパスワード入力に関するウインドウを例示する図である。 図10は、第1の実施形態における接続許可に関するダイアログボックスを例示する図である。 図11は、第1の実施形態における超音波診断装置が実行するサーバ端末としてのリモート接続処理を説明するためのフローチャートである。 図12は、第1の実施形態におけるサーバ動作画面を例示する図である。 図13は、第1の実施形態における超音波診断装置が実行するクライアント端末としてのリモート接続処理を説明するためのフローチャートである。 図14は、第1の実施形態におけるクライアント動作画面を例示する図である。 図15は、第1の実施形態に係る超音波診断システムが実行する動作切替処理を説明するためのシーケンス図である。 図16は、第1の実施形態におけるサーバ端末の超音波診断装置が実行する動作切替処理を説明するためのフローチャートである。 図17は、第1の実施形態におけるクライアント端末の超音波診断装置が実行する動作切替処理を説明するためのフローチャートである。 図18は、第1の実施形態におけるチャット画面を含むサーバ動作画面を例示する図である。 図19は、第1の実施形態におけるチャット画面を含むクライアント動作画面を例示する図である。 図20は、第1の実施形態における撮影データを含むサーバ動作画面を例示する図である。 図21は、第1の実施形態における2画面表示を実行中のクライアント動作画面を例示する図である。 図22は、第2の実施形態に係る超音波診断システムの構成例を示すブロック図である。 図23は、第2の実施形態におけるクライアント動作画面を例示する図である。 図24は、第2の実施形態における複数画面表示を例示する図である。
以下、図面を参照しながら、超音波診断装置の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る超音波診断システム1の構成例を示すブロック図である。図1の超音波診断システム1は、超音波診断装置10と、超音波診断装置20とを有する。超音波診断装置10は、ネットワークNWを介して、相手先の超音波診断装置20とリモート接続することができる。このことは、超音波診断装置20も同様である。
具体的には、超音波診断装置10および超音波診断装置20は、例えば、ネットワークNW上で提供されているクラウドサービスCSを用いてリモート接続および認証が行われる。クラウドサービスCSを用いた認証は、例えば、ワンタイムパスワードを用いたものである。尚、以降では、超音波診断装置10と超音波診断装置20とのリモート接続および認証は、クラウドサービスCSを介するものとし、その記載を省略することがある。
また、リモート接続後の超音波診断装置10および超音波診断装置20は、一方がサーバとして動作し、他方がクライアントとして動作する。以降では、サーバとなった超音波診断装置をサーバ端末と呼び、クライアントとなった超音波診断装置をクライアント端末と呼ぶ。
更に、本実施形態では、サーバ端末の表示画面がクライアント端末に共有されてもよく、クライアント端末からサーバ端末を操作可能であってもよい。そのため、超音波診断装置10および超音波診断装置20は、原則として同じ型式の装置であるものとする。また、超音波診断装置10および超音波診断装置20は、原則として同じアプリケーションを有するものとする。
図2は、第1の実施形態における超音波診断装置10の構成例を示すブロック図である。図2の超音波診断装置10は、装置本体100と、超音波プローブ101とを有する。装置本体100は、入力装置102、出力装置103、および撮影装置104と接続されている。また、装置本体100は、ネットワークNWを介して超音波診断装置20と接続することができる。尚、装置本体100は、ネットワークNWを介して外部装置(図示せず)と接続されてもよい。外部装置は、例えば、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)を搭載したサーバである。
超音波プローブ101は、例えば、装置本体100による制御に従い、被検体である生体P内のスキャン領域について超音波スキャンを実行する。超音波プローブ101は、例えば、複数の圧電振動子、複数の圧電振動子とケースとの間に設けられる整合層、および複数の圧電振動子から放射方向に対して後方への超音波の伝搬を防止するバッキング材を有する。超音波プローブ101は、例えば、複数の超音波振動子が所定の方向に沿って配列された一次元アレイプローブである。超音波プローブ101は、装置本体100と着脱自在に接続される。超音波プローブ101には、オフセット処理、および超音波画像をフリーズさせる操作(フリーズ操作)等の際に押下されるボタンが配置されてもよい。尚、超音波プローブ101は、例えば、第1の素子配列方向(エレベーション方向)と第2の素子配列方向(アジマス方向)とに沿って複数の超音波振動子が配列された2次元アレイプローブでもよい。
複数の圧電振動子は、装置本体100が有する後述の超音波送信回路110から供給される駆動信号に基づいて超音波を発生する。これにより、超音波プローブ101から生体Pへ超音波が送信される。超音波プローブ101から生体Pへ超音波が送信されると、送信された超音波は、生体Pの体組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射され、反射波信号として複数の圧電振動子にて受信される。受信される反射波信号の振幅は、超音波が反射される不連続面における音響インピーダンスの差に依存する。また、送信された超音波パルスが、移動している血流または心臓壁等の表面で反射された場合の反射波信号は、ドプラ効果により、移動体の超音波送信方向の速度成分に依存して、周波数偏移を受ける。超音波プローブ101は、生体Pからの反射波信号を受信して電気信号に変換する。
図2には、一つの超音波プローブ101と装置本体100との接続関係を例示している。しかしながら、装置本体100には、複数の超音波プローブを接続することが可能である。接続された複数の超音波プローブのうちいずれを超音波スキャンに使用するかは、例えば、後述するタッチパネル上のソフトウェアボタンによって任意に選択することができる。
装置本体100は、超音波プローブ101により受信された反射波信号に基づいて超音波画像を生成する装置である。装置本体100は、超音波送信回路110と、超音波受信回路120と、記憶部としての内部記憶回路130と、画像メモリ140と、入力インタフェース150と、出力インタフェース160と、接続インタフェース170、通信インタフェース180と、処理回路190とを有する。
超音波送信回路110は、超音波プローブ101に駆動信号を供給するプロセッサである。超音波送信回路110は、例えば、トリガ発生回路、遅延回路、およびパルサ回路により実現される。トリガ発生回路は、所定のレート周波数で、送信超音波を形成するためのレートパルスを繰り返して発生する。遅延回路は、超音波プローブから発生される超音波をビーム状に集束して送信指向性を決定するために必要な複数の圧電振動子毎の遅延時間を、トリガ発生回路が発生する各レートパルスに対し与える。パルサ回路は、レートパルスに基づくタイミングで、超音波プローブ101に設けられる複数の超音波振動子へ駆動信号(駆動パルス)を印加する。遅延回路により各レートパルスに対し与える遅延時間を変化させることで、複数の圧電振動子の表面からの送信方向が任意に調整可能となる。
また、超音波送信回路110は、駆動信号によって、超音波の出力強度を任意に変更することができる。超音波診断装置では、出力強度を大きくすることにより、生体P内での超音波の減衰の影響を小さくすることができる。超音波診断装置は、超音波の減衰の影響を小さくすることによって、受信時において、S/N比の大きい反射波信号を取得することができる。
一般的に、超音波が生体P内を伝播すると、出力強度に相当する超音波の振動の強さ(これは、音響パワーとも称する)が減衰する。音響パワーの減衰は、吸収、散乱および反射などによって起こる。また、音響パワーの減少の度合いは、超音波の周波数および超音波の放射方向の距離に依存する。例えば、超音波の周波数を大きくすることにより、減衰の度合いは大きくなる。また、超音波の放射方向の距離が長くなるほど、減衰の度合いは大きくなる。
超音波受信回路120は、超音波プローブ101が受信した反射波信号に対して各種処理を施し、受信信号を生成するプロセッサである。超音波受信回路120は、超音波プローブ101によって取得された超音波の反射波信号に基づく受信信号を生成する。具体的には、超音波受信回路120は、例えば、プリアンプ、A/D変換器、復調器、およびビームフォーマにより実現される。プリアンプは、超音波プローブ101が受信した反射波信号をチャネル毎に増幅してゲイン補正処理を行う。A/D変換器は、ゲイン補正された反射波信号をディジタル信号に変換する。復調器は、ディジタル信号を復調する。ビームフォーマは、例えば、復調されたディジタル信号に受信指向性を決定するのに必要な遅延時間を与えて、遅延時間が与えられた複数のディジタル信号を加算する。ビームフォーマの加算処理により、受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調された受信信号が発生する。
内部記憶回路130は、例えば、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体、または半導体メモリ等、プロセッサにより読み取り可能な記憶媒体等を有する。内部記憶回路130は、超音波送受信を実現するためのプログラム、後述するリモート接続に関するプログラム、および各種データなどを記憶している。各種データは、例えば、プログラムの実行中に使用されるパラメータ、ルックアップテーブル(Look Up Table:LUT)、撮影装置104によって生成された撮影データ、リモート接続に関する設定(リモート接続設定と称する)、および操作手順に関するプロトコルデータを含む。プログラムおよび各種データは、例えば、内部記憶回路130に予め記憶されていてもよい。また、プログラムおよび各種データは、例えば、非一過性の記憶媒体に記憶されて配布され、非一過性の記憶媒体から読み出されて内部記憶回路130にインストールされてもよい。また、内部記憶回路130は、入力インタフェース150を介して入力される操作に従い、処理回路190で生成されるBモード画像データ、造影画像データ、および血流映像に関する画像データなどを記憶する。内部記憶回路130は、記憶している画像データを、通信インタフェース180を介して超音波診断装置20および外部装置に転送することも可能である。
なお、内部記憶回路130は、CDドライブ、DVDドライブ、およびフラッシュメモリなどの可搬性記憶媒体との間で種々の情報を読み書きする駆動装置などであってもよい。内部記憶回路130は、記憶しているデータを可搬性記憶媒体へ書き込み、可搬性記憶媒体を介してデータを外部装置に記憶させることも可能である。
画像メモリ140は、例えば、磁気的記憶媒体、光学的記憶媒体、または半導体メモリなどのプロセッサにより読み取り可能な記憶媒体を有する。画像メモリ140は、入力インタフェース150を介して入力されるフリーズ操作直前の複数フレームに対応する画像データを保存する。画像メモリ140に記憶されている画像データは、例えば、連続表示(シネ表示)される。
上記の内部記憶回路130および画像メモリ140は、必ずしもそれぞれが独立した記憶装置により実現されなくてもよい。内部記憶回路130および画像メモリ140は、単一の記憶装置により実現されてもよい。また、内部記憶回路130および画像メモリ140は、それぞれが複数の記憶装置により実現されてもよい。
入力インタフェース150は、入力部としての入力装置102を介し、操作者からの各種指示を受け付ける。入力装置102は、例えば、マウス、キーボード、フットスイッチ、パネルスイッチ、スライダースイッチ、トラックボール、ロータリーエンコーダ、操作パネル、およびタッチパネルである。入力インタフェース150は、例えばバスを介して処理回路190に接続され、操作者から入力される操作指示を電気信号へ変換し、電気信号を処理回路190へ出力する。なお、入力インタフェース150は、マウスおよびキーボード等の物理的な操作部品と接続するものだけに限られない。例えば、超音波診断装置10とは別体に設けられた外部の入力機器から入力される操作指示に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を処理回路190へ出力する回路も入力インタフェースの例に含まれる。
出力インタフェース160は、例えば処理回路190からの電気信号を出力装置103へ出力するためのインタフェースである。出力装置103は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、LEDディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRTディスプレイ等の任意のディスプレイである。出力装置103は、入力装置102を兼ねたタッチパネル式のディスプレイでもよい。出力装置103は、ディスプレイの他に、音声を出力するスピーカーを更に含んでもよい。出力インタフェース160は、例えばバスを介して処理回路190に接続され、処理回路190からの電気信号を出力装置103に出力する。尚、以降では、単に「ディスプレイ」と記載されている場合、出力装置103と同様の意味で用いる。
図3は、第1の実施形態における超音波診断装置10の装置本体100の外観を示す斜視図である。図2の装置本体100には、入力装置102と、出力装置103とが接続されている。ユーザは、入力装置102を操作し、出力装置103を視認することによって所望の臨床情報を得る。
図4は、第1の実施形態における超音波診断装置10に接続される入力装置102の外観を示す上面図である。図4の入力装置102は、タッチパネル410と、第1の操作部420と、第2の操作部430とを備える。尚、タッチパネル410は、タッチコマンドスクリーン(Touch Command Screen:TCS)と呼ばれてもよい。
タッチパネル410には、例えば、超音波診断装置の設定画面が表示される。設定画面には、接続されている超音波プローブを切り替えるためのソフトウェアボタン、所定のアプリケーションを起動するためのソフトウェアボタン、リモート接続に関するソフトウェアボタン、および第1の操作部420の操作に対応して変更可能な設定項目などが配置されている。
図5は、図4の入力装置102が備えるタッチパネル410に表示される設定画面500を例示する図である。図5の設定画面500の右側には、例えば、リモート接続に関する5つのソフトウェアボタン510から550までが配置されている。
ソフトウェアボタン510には、「RemoteServer」と表示されており、サーバとして動作することによりリモート接続を行うための実行指示が対応付けられている。例えば、ユーザがソフトウェアボタン510を選択することにより、超音波診断装置10は、サーバ動作によるリモート接続の実行指示を受け付ける。
ソフトウェアボタン520には、「RemoteClient」と表示されており、クライアントとして動作することによりリモート接続を行うための実行指示が対応付けられている。例えば、ユーザがソフトウェアボタン520を選択することにより、超音波診断装置10は、クライアント動作によるリモート接続の実行指示を受け付ける。
ソフトウェアボタン530には、「Remote Setting」と表示されており、リモート接続設定を行うための実行指示が対応付けられている。リモート接続設定には、例えば、ルーム名の設定、接続する装置の識別名の設定、画質設定、およびフレームレート設定がある。例えば、ユーザがソフトウェアボタン530を選択することにより、超音波診断装置10は、リモート接続設定画面をディスプレイに表示させる。
ソフトウェアボタン540には、「PauseMouse」と表示されており、リモート接続中の画面に表示されるカーソルの制御に関する切り替えを行うための実行指示が対応付けられている。例えば、クライアント端末としてリモート接続中に、ユーザがソフトウェアボタン540を選択することにより、超音波診断装置10は、カーソルの制御をサーバ側およびクライアント側で共通の操作にする、或いはカーソルの制御を自装置に対する操作にすることを切り替えることができる。共通の操作とは、サーバ端末のカーソルをクライアント端末からも操作できるようにすることである。
ソフトウェアボタン550には、「ShowChatBox」と表示されており、リモート接続中のチャット画面に関する設定を行うための実行指示が対応付けられている。例えば、リモート接続中に、ユーザがソフトウェアボタン550を選択することにより、超音波診断装置10は、ディスプレイに表示される表示画像にチャット画面を表示、或いは非表示することができる。
上記のソフトウェアボタン510から550までは、それぞれ選択されると、ハイライトされる。例えば、ソフトウェアボタン520(「RemoteServer」)がハイライトされている場合、超音波診断装置10は、サーバ動作に関する各種機能を実行している。また例えば、ソフトウェアボタン530(「RemoteClient」)がハイライトされている場合、超音波診断装置10は、クライアント動作に関する各種機能を実行している。尚、これらのことは、超音波診断装置20も同様である。
第1の操作部420は、例えば、ダイヤル式のつまみ、上下方向に可動するスイッチ、および左右方向に可動するスイッチなどで構成される。第1の操作部420は、例えばタッチパネル410の画面上に表示される設定項目を変更する際に用いられる。
第2の操作部430は、例えば、ダイヤル式のリング、ハードウェアボタン、ホイール、およびトラックボールなどで構成される。第2の操作部430は、例えばディスプレイに表示される表示画像上のマウスポインタを移動する際や、表示画面上のソフトウェアボタンを選択する際などに用いられる。
具体的には、第2の操作部430は、ハードウェアボタンに相当する左ボタンLBおよび右ボタンRB、ホイールH、およびトラックボールTBを有する。ユーザは、例えば、トラックボールTBを用いてディスプレイに表示されるマウスポインタを移動させることができる。また、ユーザは、左ボタンLB、右ボタンRB、およびホイールHを用いてアプリケーション上の種々の操作を行うことができる。
接続インタフェース170は、撮影装置104と接続され、撮影装置104と装置本体100との間で撮影データなどのデータ通信を行う。撮影装置104は、例えば、超音波プローブ101の操作を含む撮影データを生成する。撮影データは、例えば、光学画像(カメラ画像)または動画像である。撮影装置104は、例えば、撮像素子を備えた一般的なカメラである。
通信インタフェース180は、例えばネットワークNWを介して超音波診断装置20と接続され、超音波診断装置20との間でデータ通信を行う。
処理回路190は、例えば、超音波診断装置10の中枢として機能するプロセッサである。処理回路190は、内部記憶回路130に記憶されているプログラムを実行することで、当該プログラムに対応する機能を実現する。処理回路190は、例えば、Bモード処理機能191と、ドプラ処理機能192と、画像生成機能193と、取得部として機能する取得機能194Aと、リモート接続部として機能するリモート接続機能194Bと、サーバ動作部として機能するサーバ動作機能194Cと、クライアント動作部として機能するクライアント動作機能194Dと、操作記録部として機能する操作記録機能194Eと、表示制御部として機能する表示制御機能195と、制御部として機能するシステム制御機能196とを有する。
Bモード処理機能191は、超音波受信回路120から受け取った受信信号(エコー信号)に基づき、Bモードデータを生成する機能である。Bモード処理機能191によって処理回路190は、例えば、超音波受信回路120から受け取った受信信号に対して包絡線検波処理、および対数圧縮処理などを施し、受信信号の信号強度(エコー反射強度)を輝度の値(輝度値)で表現したデータ(Bモードデータ)を生成する。生成されたBモードデータは、2次元的な超音波走査線(ラスタ)上のBモードRAWデータとして不図示のRAWデータメモリに記憶される。
また、処理回路190は、Bモード処理機能191により、ハーモニックイメージング(Harmonic Imaging)を実行することができる。ハーモニックイメージングとは、超音波の反射波信号に含まれる基本波成分だけでなく、高調波成分(ハーモニック成分)も利用する撮像法である。ハーモニックイメージングには、例えば、造影剤を用いないティッシュハーモニックイメージング(THI:Tissue Harmonic Imaging)と、造影剤を利用するコントラストハーモニックイメージング(CHI:Contrast Harmonic Imaging)とがある。
THIでは、振幅変調(AM:Amplitude Modulation)法や位相変調(PM:Phase Modulation)法、AM法及びPM法を組み合わせたAMPM法と呼ばれる映像法を用いて、ハーモニック成分を抽出することができる。
AM法、PM法およびAMPM法では、同一の走査線に対して振幅や位相が異なる超音波送信を複数回行う。これにより、超音波受信回路120は、各走査線で複数の反射波データを生成し、生成した反射波データを出力する。処理回路190は、Bモード処理機能191により、各走査線の複数の反射波データを、変調法に応じた加減算処理することで、ハーモニック成分を抽出する。そして、処理回路190は、ハーモニック成分の反射波データに対して包絡線検波処理などを行って、Bモードデータを生成する。
また、CHIでは、例えば、周波数フィルタを用いてハーモニック成分を抽出する。処理回路190は、Bモード処理機能191により、造影剤を反射源とする反射波データ(高調波成分)と、生体P内の組織を反射源とする反射波データ(基本波成分)とを分離することができる。これにより、処理回路190は、フィルタを用いて造影剤からの高調波成分を選択して、造影画像データを生成するためのBモードデータを生成することができる。
造影画像データを生成するためのBモードデータは、造影剤を反射源とするエコー反射強度を輝度値で表したデータとなる。また、処理回路190は、生体Pの反射波データから基本波成分を抽出して、組織画像データを生成するためのBモードデータを生成することもできる。
ドプラ処理機能192は、超音波受信回路120から受け取った受信信号を周波数解析することで、スキャン領域に設定されるROI(Region Of Interest:関心領域)内にある移動体のドプラ効果に基づく運動情報を抽出したデータ(ドプラ情報)を生成する機能である。生成されたドプラ情報は、2次元的な超音波走査線上のドプラRAWデータ(ドプラデータとも称する)として不図示のRAWデータメモリに記憶される。
具体的には、処理回路190は、ドプラ処理機能192により、例えば移動体の運動情報として、平均速度、平均分散値、平均パワー値などを複数のサンプル点それぞれで推定し、推定した運動情報を示すドプラデータを生成する。移動体は、例えば、血流や、心壁などの組織、造影剤である。本実施形態に係る処理回路190は、ドプラ処理機能192により、血流の運動情報(血流情報)として、血流の平均速度、血流速度の分散値、血流信号のパワー値などを、複数のサンプル点それぞれで推定し、推定した血流情報を示すドプラデータを生成する。
画像生成機能193は、Bモード処理機能191により生成されたデータに基づいて、Bモード画像データを生成する機能である。例えば、画像生成機能193によって処理回路190は、超音波走査の走査線信号列を、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用の画像データ(表示用画像データ)を生成する。具体的には、処理回路190は、RAWデータメモリに記憶されたBモードRAWデータに対してRAW-ピクセル変換、例えば、超音波プローブ101による超音波の走査形態に応じた座標変換を実行することで、ピクセルから構成される2次元Bモード画像データ(超音波画像データとも称する)を生成する。換言すると、処理回路190は、画像生成機能193により、超音波の送受信によって、連続する複数のフレームにそれぞれ対応する複数の超音波画像(医用画像)を生成する。
また、処理回路190は、例えば、RAWデータメモリに記憶されたドプラRAWデータに対してRAW-ピクセル変換を実行することで、血流情報が映像化されたドプラ画像データを生成する。ドプラ画像データは、平均速度画像データ、分散画像データ、パワー画像データ、又はこれらを組み合わせた画像データである。処理回路190は、ドプラ画像データとして、血流情報がカラーで表示されるカラードプラ画像データ、および一つの血流情報がグレースケールで波形状に表示されるドプラ画像データを生成する。
取得機能194Aは、ユーザによる入力情報を取得する機能である。入力情報には、例えば、アプリケーションや機能の実行指示、任意の項目の選択、および文字入力である。例えば、取得機能194Aによって処理回路190は、ユーザによって入力された、実行指示(サーバ動作実行指示、或いはクライアント動作実行指示)を受け付ける。また、処理回路190は、ユーザによって入力された、ルーム名、識別名、およびパスワードなどを受け付ける。
また、取得機能194Aによって処理回路190は、通信インタフェース180を介して超音波診断装置20、或いはクラウドサービスCSからの通知情報および要求情報などを取得する。通知情報には、例えば、サーバ動作割り当て通知、クライアント動作割り当て通知、接続許可通知がある。要求情報には、例えば、接続許可要求がある。
さらに、取得機能194Aによって処理回路190は、撮影装置104によって生成された撮影データ、或いは他の超音波診断装置から受信した撮影データを取得する。処理回路190は、取得した撮影データを内部記憶回路130へと記憶する。
リモート接続機能194Bは、ユーザからのサーバ動作実行指示、或いはクライアント動作実行指示を契機として、リモート接続に関する処理(リモート接続処理と称する)を行う機能である。リモート接続処理には、例えば、クラウドサービスCSへのサーバ動作実行処理、クライアント動作実行処理、接続許可要求処理、および接続許可通知処理がある。
例えば、リモート接続機能194Bによって処理回路190は、実行指示を契機として、ユーザの認証操作による認証が行われた後、サーバ端末またはクライアント端末として動作することによりリモート接続を行う。さらに、処理回路190は、リモート接続が確立された後、ユーザの認証操作による認証を必要とせずに、サーバ端末またはクライアント端末としての動作を相互に切り替え可能である。尚、認証に関する説明は後述される。
サーバ動作機能194Cは、サーバ動作に関する処理を行う機能である。サーバ動作に関する処理とは、例えば、サーバ動作画面の表示、クライアント端末への超音波画像の共有、クライアント端末へのTCSの表示画面の共有、クライアント端末からの操作受け付け、およびクライアント端末への操作記録情報(プロトコルデータと称する)の共有がある。例えば、サーバ動作機能194Cによって処理回路190は、サーバ端末としての処理を実行する。
クライアント動作機能194Dは、クライアント動作に関する処理を行う機能である。クライアント動作に関する処理とは、例えば、クライアント動作画面の表示、サーバ端末からの超音波画像の共有、サーバ端末からのTCSの表示画面の共有、サーバ端末への操作指示、およびサーバ端末からのプロトコルデータの共有がある。サーバ端末への操作指示は、例えば、サーバ端末と共通のマウスポインタの動きを介して行われる。例えば、クライアント動作機能194Dによって処理回路190は、クライアント端末としての処理を実行する。
操作記録機能194Eは、超音波診断装置の検査手順(プロトコルと称する)を記録する機能である。具体的には、操作記録機能194Eによって処理回路190は、記録開始から記録終了までのユーザの操作をプロトコルデータとして記録する。よって、プロトコルデータには、操作開始から操作終了までの設定情報が含まれる。設定情報には、例えば、画像モードの設定、アノテーションの設定、ボディマークの設定、および参照画像の設定がある。処理回路190は、記録したプロトコルデータを内部記憶回路130へと記憶する。尚、リモート接続時においては、処理回路190は、記録したプロトコルデータを、接続先の超音波診断装置へ転送(共有とも称する)することができる。
表示制御機能195は、画像生成機能193により生成された各種超音波画像データに基づく画像を出力装置103としてのディスプレイに表示させる機能である。具体的には、例えば、処理回路190は、表示制御機能195により、画像生成機能193により生成されたBモード画像データ、ドプラ画像データ、又はこれらの両方を含む画像データに基づく画像のディスプレイにおける表示を制御する。
より具体的には、処理回路190は、表示制御機能195により、例えば、超音波走査の走査線信号列を、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用画像データを生成する。また、処理回路190は、表示用画像データに対し、ダイナミックレンジ補正、輝度(ブライトネス)補正、コントラスト補正、及びγカーブ補正、並びにRGB変換等の各種処理を実行してもよい。また、処理回路190は、表示用画像データに、種々のパラメータの文字情報、目盛り、ボディマーク等の付帯情報を付加してもよい。また、処理回路190は、操作者が入力装置により各種指示を入力するためのユーザインタフェース(GUI:Graphical User Interface)を生成し、GUIをディスプレイに表示させてもよい。
さらに、処理回路190は、表示制御機能195により、超音波画像を含んだサーバ動作画面のGUI、および超音波画像を含んだクライアント動作画面のGUIをディスプレイに表示させる。また、処理回路190は、通知情報および要求情報に応じたウインドウおよびダイアログボックスをディスプレイに表示させる。尚、処理回路190は、サーバ端末またはクライアント端末に、サーバ端末の超音波画像およびクライアント端末の超音波画像を並べて表示させてもよい。
システム制御機能196は、超音波診断装置10全体の動作を統括して制御する機能である。例えば、システム制御機能196によって処理回路190は、超音波の送受信に関するパラメータに基づいて超音波送信回路110および超音波受信回路120を制御する。
また、システム制御機能196により処理回路190は、例えば、プログラムの実行中に設定されたパラメータ、或いは変更されたパラメータを内部記憶回路130に記憶させてもよい。
以上、第1の実施形態における超音波診断装置10の構成について説明した。尚、超音波診断装置20の構成は、超音波診断装置10の構成と略同様のため、説明を省略する。
次に、第1の実施形態におけるリモート接続設定について説明する。リモート接続を開始する前に、超音波診断装置10および超音波診断装置20では、予めリモート接続設定を行う必要がある。リモート接続設定を行うために、ユーザは、タッチパネル410に表示される図5の設定画面500上のソフトウェアボタン530(「Remote Setting」)を選択する。ユーザがソフトウェアボタン530を選択すると、超音波診断装置10は、リモート接続設定に関するウインドウをディスプレイに表示する。以下では、リモート接続設定に関するウインドウについて、図6を用いて説明する。
図6は、第1の実施形態におけるリモート接続設定に関するウインドウ600を例示する図である。図6のウインドウ600には、リモート接続設定のための複数の項目などが表示されている。ウインドウ600は、テキストボックス610、テキストボックス620、ラジオボタン630、ラジオボタン640、およびソフトウェアボタン650を有する。
テキストボックス610は、リモート接続を行うためのルーム名(Available room)を入力することができる。ルーム名は、例えば、リモート接続を行うユーザ同士で予め取り決めていてもよいし、予めリストアップされていてもよい。
テキストボックス620は、リモート接続を行う装置の識別名(Remote Device)を入力することができる。装置の識別名は、例えば、シリアルナンバーである。
ラジオボタン630は、クライアント側に転送する表示画像(超音波画像)の画質を選択することができる。選択可能な画質は、例えば、三段階に分けられており、それぞれ「Low」「Medium」および「High」である。
ラジオボタン640は、クライアント側に転送する映像のフレームレートを選択することができる。選択可能なフレームレートは、例えば、三段階に分けられており、それぞれ「10」「30」および「60」である。
ソフトウェアボタン650には、「Save」と表示されており、リモート接続設定を保存する実行指示が対応付けられている。例えば、ユーザがソフトウェアボタン650を選択することにより、超音波診断装置10は、リモート接続設定を内部記憶回路130へと記憶する。
次に、第1の実施形態に係る超音波診断システム1によるリモート接続の概要について説明する。超音波診断装置10および超音波診断装置20は、前述のリモート接続設定において、同一のルーム名(例えば、「Hospital CMSC」)を設定しているものとする。
図7は、第1の実施形態に係る超音波診断システム1が実行する初回のリモート接続処理を説明するためのシーケンス図である。図7のシーケンス図は、超音波診断装置10、クラウドサービスCS、および超音波診断装置20のそれぞれに関する処理を表している。図7のシーケンス図では、超音波診断装置10がサーバ端末としてクラウドサービスCSに登録した後、超音波診断装置20がクライアント端末としてクラウドサービスCSに登録するものとする。
(ステップST701)
超音波診断装置10は、サーバ動作実行操作を受け付ける。サーバ動作実行操作は、例えば、ユーザによって、超音波診断装置10のタッチパネル410に表示される設定画面500のソフトウェアボタン510(「RemoteServer」)が選択される操作である。この操作によって、例えば、ソフトウェアボタン510はハイライトされる。尚、サーバ動作実行操作は、超音波診断装置20とのリモート接続の実行指示に相当する。
(ステップST702)
サーバ動作実行操作が行われた後、超音波診断装置10は、サーバ動作割り当てをクラウドサービスCSへ要求する。サーバ動作割り当ての要求(サーバ動作割り当て要求と称する)には、例えば、ルーム名およびサーバ動作させる装置の識別名が含まれる。クラウドサービスCSは、超音波診断装置10からサーバ動作割り当て要求を受け付ける。
(ステップST703)
サーバ動作割り当て要求の受け付けを契機として、クラウドサービスCSは、サーバ動作割り当てを超音波診断装置10へ通知する。サーバ動作割り当ての通知(サーバ動作割り当て通知と称する)には、例えば、サーバ動作の可否に関する情報が含まれる。ここでは、クラウドサービスCSは、超音波診断装置10のサーバ動作を承認したものとする。超音波診断装置10は、クラウドサービスCSからサーバ動作割り当て通知を受け付ける。サーバ動作割り当て通知を受け付けたことによって、超音波診断装置10は、サーバ端末としてクラウドサービスCSに接続が完了したものとする。
(ステップST704)
サーバ動作割り当てを通知した後、クラウドサービスCSは、超音波診断装置10をサーバ端末として登録する。具体的には、クラウドサービスCSは、超音波診断装置10を示す装置の識別名を、ルーム名「Hospital CMSC」のサーバ端末として対応付ける。
(ステップST705)
サーバ端末を登録した後、クラウドサービスCSは、ワンタイムパスワードを超音波診断装置10へ通知する。超音波診断装置10は、クラウドサービスCSからワンタイムパスワード通知を受け付ける。
(ステップST706)
ワンタイムパスワード通知を受け付けた後、超音波診断装置10は、ワンタイムパスワードをディスプレイに表示する。ワンタイムパスワードは、クライアント端末が接続許可を要求する際に用いられる。具体的には、超音波診断装置10は、ワンタイムパスワードを表示したダイアログボックスをディスプレイに表示する。以下では、ワンタイムパスワードの表示について、図8を用いて説明する。
図8は、第1の実施形態におけるパスワード表示に関するダイアログボックス800を例示する図である。図8のダイアログボックス800には、パスワード表示に関する複数の項目などが表示されている。ダイアログボックス800は、テキストボックス810およびカウントダウン文字列820を有する。
テキストボックス810は、ワンタイムパスワードが表示される。例えば、図8ではテキストボックス810において「284568543」が表示されている。ワンタイムパスワードは、所定の時間毎(例えば、60秒毎)に更新される。ワンタイムパスワードは、テキストボックス810に表示されている間において有効である。
カウントダウン文字列820は、ワンタイムパスワードの有効期限を表示する。例えば、図8では、カウントダウン文字列820として「Expiring in 56 sec」が表示されている。カウントダウン文字列820は、例えば、有効期限がゼロに近づくと表示色が変更されてもよい。また、ワンタイムパスワードが更新された場合、カウントダウン文字列820は、更新されたワンタイムパスワードの有効期限を新たに表示する。
(ステップST707)
超音波診断装置10がサーバ端末として登録された後、超音波診断装置20は、クライアント動作実行操作を受け付ける。クライアント動作実行操作は、例えば、ユーザによって、超音波診断装置20のタッチパネル410に表示される設定画面500のソフトウェアボタン520(「RemoteClient」)が選択される操作である。この操作によって、例えば、ソフトウェアボタン520はハイライトされる。尚、クライアント動作実行操作は、超音波診断装置10とのリモート接続の実行指示に相当する。
(ステップST708)
クライアント動作実行操作が行われた後、超音波診断装置20は、クライアント動作割り当てをクラウドサービスCSへ要求する。クライアント動作割り当ての要求(クライアント動作割り当て要求と称する)には、例えば、ルーム名およびクライアント動作させる装置の識別名が含まれる。クラウドサービスCSは、超音波診断装置20からクライアント動作割り当て要求を受け付ける。
(ステップST709)
クライアント動作割り当て要求の受け付けを契機として、クラウドサービスCSは、クライアント動作割り当てを超音波診断装置20へ通知する。クライアント動作割り当ての通知(クライアント動作割り当て通知と称する)には、例えば、クライアント動作の可否に関する情報が含まれる。ここでは、クラウドサービスCSは、超音波診断装置20のクライアント動作を承認したものとする。超音波診断装置20は、クラウドサービスCSからクライアント動作割り当て通知を受け付ける。クライアント動作割り当て通知を受け付けたことによって、超音波診断装置20は、クライアント端末としてクラウドサービスCSに接続が完了したものとする。
(ステップST710)
クライアント動作割り当てを通知した後、クラウドサービスCSは、超音波診断装置20をクライアント端末として登録する。具体的には、クラウドサービスCSは、超音波診断装置20を示す装置の識別名を、ルーム名「Hospital CMSC」のクライアント端末として対応付ける。
(ステップST711)
クライアント動作割り当て通知を受け付けた後、超音波診断装置20は、ワンタイムパスワード入力画面をディスプレイに表示する。以下では、ワンタイムパスワード入力画面について、図9を用いて説明する。
図9は、第1の実施形態におけるパスワード入力に関するウインドウ900を例示する図である。図9のウインドウ900には、パスワード入力に関する複数の項目などが表示されている。ウインドウ900は、テキストボックス910、テキストボックス920、ソフトウェアボタン930、テキストボックス940、およびソフトウェアボタン950を有する。
テキストボックス910は、リモート接続設定におけるルーム名が表示される。例えば、図9では、テキストボックス910において「Hospital CMSC」が表示されている。
テキストボックス920は、リモート接続設定における装置の識別名が表示される。例えば、図9では、テキストボックス920において「0123456789」が表示されている。
ソフトウェアボタン930には、「Refresh」と表示されており、サーバ端末として登録されている装置に対応するルーム名および識別名に更新する実行指示が対応付けられている。例えば、ユーザがソフトウェアボタン930を選択することにより、超音波診断装置20は、サーバ端末として登録されている超音波診断装置10に対応するルーム名および識別名に更新する。
テキストボックス940は、ワンタイムパスワードを入力することができる。ここで入力されるワンタイムパスワードは、超音波診断装置10において表示されるワンタイムパスワードである。
ソフトウェアボタン950には、「Submit」と表示されており、入力したワンタイムパスワードをクラウドサービスCSへ送信する実行指示が対応付けられている。例えば、ユーザがソフトウェアボタン950を選択することにより、超音波診断装置20は、入力されたワンタイムパスワードをクラウドサービスCSへと送信する。
(ステップST712)
ワンタイムパスワード入力画面をディスプレイに表示した後、超音波診断装置20は、ワンタイムパスワード入力操作を受け付ける。ワンタイムパスワード入力操作は、例えば、ユーザによって、ウインドウ900のテキストボックス940にワンタイムパスワードが入力され、ソフトウェアボタン950が選択される操作である。尚、ワンタイムパスワード入力操作は、超音波診断装置20を使用するユーザの認証操作に相当する。
(ステップST713)
ワンタイムパスワード入力操作が行われた後、超音波診断装置20は、接続許可を、クラウドサービスCSを介して超音波診断装置10へと要求する。接続許可の要求(接続許可要求と称する)には、例えば、ステップST712において入力されたワンタイムパスワードが含まれる。クラウドサービスCSは、超音波診断装置20から接続許可要求を受け付ける。
(ステップST714)
接続許可要求を受け付けた後、クラウドサービスCSは、認証処理を行う。具体的には、クラウドサービスCSは、接続許可要求に含まれるワンタイムパスワードが有効か否かを判定する。ここでは、ワンタイムパスワードが有効であるものとする。
(ステップST715)
認証処理を行った後、クラウドサービスCSは、超音波診断装置20からの接続許可を超音波診断装置10へ要求する。超音波診断装置10は、クラウドサービスCSから接続許可要求を受け付ける。
(ステップST716)
接続許可要求を受け付けた後、超音波診断装置10は、接続許可画面をディスプレイに表示する。以下では、接続許可画面について、図10を用いて説明する。
図10は、第1の実施形態における接続許可に関するダイアログボックス1000を例示する図である。図10のダイアログボックス1000には、接続を許可するか否かを選択する複数のソフトウェアボタンが表示されている。ダイアログボックス1000は、ソフトウェアボタン1010およびソフトウェアボタン1020を有する。
ソフトウェアボタン1010には、「Allow」と表示されており、接続を許可する通知を行う実行指示が対応付けられている。このステップでは、ユーザによってソフトウェアボタン1010が選択されたものとする。尚、ソフトウェアボタン1010の選択は、超音波診断装置10を使用しているユーザの認証操作に相当する。
他方、ソフトウェアボタン1020には、「Deny」と表示されており、接続を拒否する通知を行う実行指示が対応付けられている。
(ステップST717)
ユーザによる接続許可の入力操作が行われた後、超音波診断装置10」は、接続許可を、クラウドサービスCSを介して超音波診断装置20へと通知する。クラウドサービスCSは、超音波診断装置10から接続許可の通知(接続許可通知と称する)を受け付ける。
(ステップST718)
接続許可通知を受け付けた後、クラウドサービスCSは、超音波診断装置10からの接続許可を超音波診断装置20へ通知する。超音波診断装置20は、クラウドサービスCSから接続許可通知を受け付ける。
(ステップST719)
接続許可を超音波診断装置20へ通知した後、クラウドサービスCSは、サーバ端末の超音波診断装置とクライアント端末の超音波診断装置とを対応付けて記憶する。具体的には、クラウドサービスCSは、認証が行われた端末の組み合わせとして、超音波診断装置10を示す装置の識別名と、超音波診断装置20を示す装置の識別名とを対応付けて記憶する。
(ステップST720)
超音波診断装置20が接続許可通知を受け付けた後、超音波診断装置10、および超音波診断装置20は、リモート接続を開始する。具体的には、超音波診断装置10がサーバとして動作し、超音波診断装置20がクライアントとして動作することによってリモート接続が行われる。
以上、第1の実施形態に係る超音波診断システム1による初回のリモート接続の概要について説明した。次に、初回のリモート接続において、超音波診断装置10が実行するサーバ端末としてのリモート接続処理について図11を用いて説明する。
図11は、第1の実施形態における超音波診断装置10が実行するサーバ端末としてのリモート接続処理を説明するためのフローチャートである。図11のフローチャートは、例えば、ユーザによって設定画面500のソフトウェアボタン510(「RemoteServer」)を選択する操作が行われたこと契機として、超音波診断装置10の処理回路190がリモート接続処理に関するプログラム(リモート接続プログラムと称する)を実行することによって開始される。
(ステップST1110)
リモート接続プログラムが実行されると、処理回路190は、取得機能194Aを呼び出す。取得機能194Aにより、処理回路190は、サーバ動作実行指示を受け付ける。
(ステップST1120)
サーバ動作実行指示を受け付けた後、処理回路190は、リモート接続機能194Bを呼び出す。リモート接続機能194Bにより、処理回路190は、サーバ端末としてクラウドサービスCSに接続する。尚、以降の処理は、いずれもリモート接続機能194Bによるものである。
(ステップST1130)
サーバ端末としてクラウドサービスCSへの接続が完了した後、処理回路190は、クラウドサービスCSから通知されたワンタイムパスワードを表示する。
(ステップST1140)
ワンタイムパスワードを表示した後、処理回路190は、クライアント端末からの応答を待機する。クライアント端末が応答した後、処理回路190は、クライアント端末からの接続許可要求を受信する。
(ステップST1150)
接続許可要求を受信した後、処理回路190は、接続許可画面を表示する。接続許可画面は、例えば、図10のダイアログボックス1000である。
(ステップST1160)
接続許可画面を表示した後、処理回路190は、接続許可の承諾指示を受け付けたか否かを判定する。例えば、ユーザによって、ダイアログボックス1000のソフトウェアボタン1010(「Allow」)を選択する操作が行われれば、処理回路190は、接続許可の承諾指示を受け付けたと判定する。他方、ユーザによって、ダイアログボックス1000のソフトウェアボタン1020(「Deny」)を選択する操作が行われれば、処理回路190は、接続許可の承諾指示を受け付けていない(即ち、接続拒否の指示を受け付けた)と判定する。接続許可の承諾指示を受け付けた場合、処理はステップST1170へと進む。接続拒否の指示を受け付けた場合、処理はステップST1130へと戻る。
なお、ダイアログボックス1000が表示されてから所定の時間(例えば、タイムアウトまでの時間)の間にユーザによって何も操作が行われなかった場合、処理回路190は、接続許可の承諾指示を受け付けていない(即ち、接続拒否の指示を受け付けた)と判定してもよい。この場合、ダイアログボックス1000には、タイムアウトまでの時間をカウントダウンする表示が含まれてもよい。
(ステップST1170)
接続許可の承諾指示を受け付けた後、処理回路190は、クライアント端末へ接続許可通知を送信する。
(ステップST1180)
接続許可通知を送信した後、処理回路190は、クライアント端末とのリモート接続を開始する。ステップST1180の処理の後、リモート接続プログラムは終了する。
リモート接続が開始された後、超音波診断装置10の処理回路190は、サーバ動作機能194Cを実行する。サーバ動作機能194Cを実行すると、処理回路190は、サーバ動作画面をディスプレイに表示する。以下では、サーバ動作画面について、図12を用いて説明する。
図12は、第1の実施形態におけるサーバ動作画面1200を例示する図である。図12のサーバ動作画面1200は、例えば、超音波診断装置10のディスプレイに表示される。サーバ動作画面1200は、画面の上部に設けられる第1の表示領域1210と、画面の左側に設けられる第2の表示領域1220と、画面の右側に設けられる画像表示領域1230とを含む。尚、これらのことは、以降のサーバ動作画面でも略同様である。
第1の表示領域1210には、リモート接続状態表示1211が表示される。リモート接続状態表示1211には、サーバ端末であることを示す「Server」の文字列が表示されている。
第2の表示領域1220には、例えば、ダイアログ(図8のダイアログボックス800および図10のダイアログボックス1000など)およびチャット画面(後述される)が表示される。画像表示領域1230には、超音波画像1231が表示される。超音波画像1231は、例えば、超音波診断装置10によって撮像されているリアルタイム画像である。
以上、初回のリモート接続において、超音波診断装置10が実行するサーバ端末としてのリモート接続処理について説明した。次に、初回のリモート接続において、超音波診断装置20が実行するクライアント端末としてのリモート接続処理について図13を用いて説明する。尚、超音波診断装置20は、超音波診断装置10の構成と略同様であるため、超音波診断装置10についての構成を用いて説明する。
図13は、第1の実施形態における超音波診断装置20が実行するクライアント端末としてのリモート接続処理を説明するためのフローチャートである。図13のフローチャートは、例えば、ユーザによって設定画面500のソフトウェアボタン520(「RemoteClient」)を選択する操作が行われたことを契機として、超音波診断装置20の処理回路190がリモート接続プログラムを実行することによって開始される。
(ステップST1310)
リモート接続プログラムが実行されると、処理回路190は、取得機能194Aを呼び出す。取得機能194Aにより、処理回路190は、クライアント動作実行指示を受け付ける。
(ステップST1320)
クライアント動作実行指示を受け付けた後、処理回路190は、リモート接続機能194Bを呼び出す。リモート接続機能194Bにより、処理回路190は、クライアント端末としてクラウドサービスCSに接続する。尚、以降の処理は、いずれもリモート接続機能194Bによるものである。
(ステップST1330)
クライアント端末としてクラウドサービスCSへの接続が完了した後、処理回路190は、ワンタイムパスワードの入力画面を表示する。
(ステップST1340)
ワンタイムパスワードの入力画面を表示した後、処理回路190は、ユーザからのワンタイムパスワードの入力を待機する。ユーザがワンタイムパスワードを入力することによって、処理回路190は、ワンタイムパスワードの入力を受け付ける。
(ステップST1350)
ワンタイムパスワードの入力を受け付けた後、処理回路190は、サーバ端末へ接続許可要求を送信する。
(ステップST1360)
接続許可要求を送信した後、処理回路190は、サーバ端末から接続許可通知を受信したか否かを判定する。例えば、ステップST1350において接続許可要求を送信してから所定の時間(例えば、タイムアウトまでの時間)の間にサーバ端末から何も応答が無かった場合、処理回路190は、サーバ端末から接続許可通知を受信していないと判定する。サーバから接続許可通知を受信した場合、処理はステップST1370へと進む。接続拒否許可通知を受信できなかった場合、処理はステップST1340へと戻る。
なお、処理回路190は、サーバ端末から接続拒否の通知(接続拒否通知と称する)を受信した場合、サーバ端末から接続許可通知を受信していないと判定してもよい。
(ステップST1370)
サーバ端末から接続許可通知を受信した後、処理回路190は、サーバ端末とのリモート接続を開始する。ステップST1370の処理の後、リモート接続プログラムは終了する。
リモート接続が開始された後、超音波診断装置20の処理回路190は、クライアント動作機能194Dを実行する。クライアント動作機能194Dを実行すると、処理回路190は、クライアント動作画面をディスプレイに表示する。以下では、クライアント動作画面について、図14を用いて説明する。
図14は、第1の実施形態におけるクライアント動作画面1400を例示する図である。図14のクライアント動作画面1400は、例えば、超音波診断装置20のディスプレイに表示される。クライアント動作画面1400は、サーバ動作画面1200と同様に、第1の表示領域1410と、第2の表示領域1420と、画像表示領域1430とを含む。尚、これらのことは、以降のクライアント動作画面でも略同様である。
第1の表示領域1410には、リモート接続状態表示1411と、カーソル状態表示1412と、接続ボタン1413と、チャットボタン1414と、TCS切替ボタン1415とが表示される。リモート接続状態表示1411には、クライアント端末であることを示す「Client」の文字列が表示されている。
カーソル状態表示1412には、カーソル制御に関する状態を示す「MousePause」の文字列が表示されている。図14のように、カーソル状態表示1412がグレーアウトしている場合、カーソル制御はサーバ端末およびクライアント端末で共通の操作となる。他方、カーソル状態表示1412がハイライトされている場合、カーソル制御は自装置に対する操作となる。これらの切り替えは、ユーザが例えば図5のソフトウェアボタン540を選択することによって行われる。
接続ボタン1413には、「Connect」と表示されており、リモート接続のオンオフを切り替えるための実行指示が対応付けられている。図14のように、接続ボタン1413がハイライトしている場合、超音波診断装置20は、リモート接続中であることを示す。他方、接続ボタン1413がハイライトされていない場合、超音波診断装置20は、リモート接続中でないことを示す。
チャットボタン1414には、「Chat」と表示されており、チャット画面のオンオフを切り替えるための実行指示が対応付けられている。図14のように、チャットボタン1414がハイライトしていない場合、超音波診断装置20は、チャット画面をオフにしている、即ち、チャット画面を非表示にしていることを示す。他方、チャットボタン1414がハイライトされている場合、超音波診断装置20は、チャット画面をオンにしている、即ち、チャット画面を表示していることを示す。
TCS切替ボタン1415には、「ServerTCS」と表示されており、サーバ端末のTCS(例えば、タッチパネル410)に表示されている表示画面(例えば、設定画面500)をクライアント端末のTCSに表示する機能のオンオフを切り替えるための実行指示が対応付けられている。図14のように、TCS切替ボタン1415がハイライトしていない場合、超音波診断装置20は、タッチパネル410に自装置の設定画面を表示している。他方、TCS切替ボタン1415がハイライトされている場合、超音波診断装置20は、タッチパネル410にサーバ端末の設定画面を表示する。
第2の表示領域1420には、例えば、ダイアログおよびチャット画面(後述される)が表示される。画像表示領域1430には、超音波診断装置10から送信された超音波画像1231が表示される。
以上、初回のリモート接続において、超音波診断装置20が実行するクライアント端末としてのリモート接続処理について説明した。次に、第1の実施形態に係る超音波診断システム1による動作切替処理の概要について図15を用いて説明する。動作切替処理とは、二つの装置間におけるサーバ動作およびクライアント動作の役割を切り替える処理である。この動作切替処理は、二回目以降のリモート接続に相当する。
図15は、第1の実施形態に係る超音波診断システム1が実行する動作切替処理を説明するためのシーケンス図である。図15のシーケンス図は、超音波診断装置10、クラウドサービスCS、および超音波診断装置20のそれぞれに関する処理を表している。図15のシーケンス図では、超音波診断装置10および超音波診断装置20がそれぞれサーバ動作およびクライアント動作を終了させた後、超音波診断装置20がサーバ端末としてクラウドサービスCSに登録し、超音波診断装置10がクライアント端末としてクラウドサービスCSに登録するものとする。
(ステップST1501)
超音波診断装置20は、クライアント動作終了操作を受け付ける。クライアント動作終了操作は、例えば、ユーザによって、ハイライトされているソフトウェアボタン520(「RemoteClient」)が選択される操作である。この操作によって、例えば、ソフトウェアボタン520のハイライトが解除される。
(ステップST1502)
クライアント動作終了操作が行われた後、超音波診断装置20は、クライアント動作解除をクラウドサービスCSへ通知する。クラウドサービスCSは、超音波診断装置20からクライアント動作解除の通知(クライアント動作解除通知と称する)を受け付ける。
(ステップST1503)
クライアント動作解除通知の受け付けを契機として、クラウドサービスCSは、超音波診断装置20のクライアント端末としての登録を解除する。このとき、クラウドサービスCSは、超音波診断装置20のリモート接続相手である超音波診断装置10に対して、登録解除の通知を行ってもよい。
(ステップST1504)
超音波診断装置20のクライアント端末としての登録が解除された後、超音波診断装置10は、サーバ動作終了操作を受け付ける。サーバ動作終了操作は、例えば、ユーザによって、ハイライトされているソフトウェアボタン510(「RemoteServer」)が選択される操作である。この操作によって、例えば、ソフトウェアボタン510のハイライトが解除される。
(ステップST1505)
サーバ動作終了操作が行われた後、超音波診断装置10は、サーバ動作解除をクラウドサービスCSへ通知する。クラウドサービスCSは、超音波診断装置10からサーバ動作解除の通知(サーバ動作解除通知と称する)を受け付ける。
(ステップST1506)
サーバ動作解除通知の受け付けを契機として、クラウドサービスCSは、超音波診断装置10のサーバ端末としての登録を解除する。
(ステップST1507)
超音波診断装置10のサーバ端末としての登録が解除された後、超音波診断装置20は、サーバ動作実行操作を受け付ける。サーバ動作実行操作は、例えば、ユーザによって、ソフトウェアボタン510(「RemoteServer」)が選択される操作である。
(ステップST1508)
サーバ動作実行操作が行われた後、超音波診断装置20は、サーバ動作割り当てをクラウドサービスCSへ要求する。クラウドサービスCSは、超音波診断装置20からサーバ動作割り当て要求を受け付ける。
(ステップST1509)
サーバ動作割り当て要求の受け付けを契機として、クラウドサービスCSは、サーバ動作割り当てを超音波診断装置20へ通知する。ここでは、クラウドサービスCSは、超音波診断装置20のサーバ動作を承認したものとする。超音波診断装置20は、クラウドサービスCSからサーバ動作割り当て通知を受け付ける。サーバ動作割り当て通知を受け付けたことによって、超音波診断装置20は、サーバ端末としてクラウドサービスCSに接続が完了したものとする。
(ステップST1510)
サーバ動作割り当てを通知した後、クラウドサービスCSは、超音波診断装置20をサーバ端末として登録する。具体的には、クラウドサービスCSは、超音波診断装置20を示す装置の識別名を、ルーム名「Hospital CMSC」のサーバ端末として対応付ける。
(ステップST1511)
超音波診断装置20がサーバ端末として登録された後、超音波診断装置10は、クライアント動作実行操作を受け付ける。クライアント動作実行操作は、例えば、ユーザによって、ソフトウェアボタン520(「RemoteClient」)が選択される操作である。
(ステップST1512)
クライアント動作実行操作が行われた後、超音波診断装置10は、クライアント動作割り当てをクラウドサービスCSへ要求する。クラウドサービスCSは、超音波診断装置10からクライアント動作割り当て要求を受け付ける。
(ステップST1513)
クライアント動作割り当て要求の受け付けを契機として、クラウドサービスCSは、クライアント動作割り当てを超音波診断装置10へ通知する。ここでは、クラウドサービスCSは、超音波診断装置10のクライアント動作を承認したものとする。超音波診断装置10は、クラウドサービスCSからクライアント動作割り当て通知を受け付ける。クライアント動作割り当て通知を受け付けたことによって、超音波診断装置10は、クライアント端末としてクラウドサービスCSに接続が完了したものとする。
(ステップST1514)
クライアント動作割り当てを通知した後、クラウドサービスCSは、超音波診断装置10をクライアント端末として登録する。具体的には、クラウドサービスCSは、超音波診断装置10を示す装置の識別名を、ルーム名「Hospital CMSC」のクライアント端末として対応付ける。
(ステップST1515)
同一のルーム名においてサーバ端末登録およびクライアント端末登録が行われた後、クラウドサービスCSは、自動認証処理を行う。具体的には、クラウドサービスCSは、過去に認証が行われた端末の組み合わせとして、超音波診断装置10を示す装置の識別名と、超音波診断装置20を示す装置の識別名とを対応付けて記憶している。そして、所定の期間内であれば、クラウドサービスCSは、記憶されている端末の組み合わせに基づいて、ワンタイムパスワードの認証に関する処理を省略する。即ち、超音波診断装置10および超音波診断装置20は、動作切替処理において、ユーザの認証操作による認証を必要としない。
(ステップST1516)
自動認証処理が行われた後、超音波診断装置10、および超音波診断装置20は、リモート接続を開始する。具体的には、超音波診断装置10がクライアントとして動作し、超音波診断装置20がサーバとして動作することによってリモート接続が行われる。
図15のフローチャートの内容を概括すると、超音波診断装置10および超音波診断装置20は、リモート接続が確立された後、それぞれのユーザの認証操作による認証を必要とせずに、サーバまたはクライアントとしての動作を相互に切り替えることができる。
以上、第1の実施形態に係る超音波診断システム1による動作切替処理の概要について説明した。次に、動作切替において、サーバ端末の超音波診断装置10が実行する動作切替処理について図16を用いて説明する。
図16は、第1の実施形態におけるサーバ端末の超音波診断装置10が実行する動作切替処理を説明するためのフローチャートである。図16のフローチャートは、例えば、ユーザによって設定画面500においてハイライトされているソフトウェアボタン510(「RemoteServer」)を選択する操作が行われたこと契機として開始される。
(ステップST1610)
処理回路190は、取得機能194Aにより、サーバ動作終了指示を受け付ける。
(ステップST1620)
サーバ動作終了指示を受け付けた後、処理回路190は、リモート接続機能194Bにより、クラウドサービスCSとの接続を解除する。
(ステップST1630)
クラウドサービスCSとの接続を解除した後、処理回路190は、クライアント動作実行指示を受け付ける。
(ステップST1640)
クライアント動作実行指示を受け付けた後、処理回路190は、リモート接続機能194Bにより、クライアント端末としてクラウドサービスCSに接続する。
(ステップST1650)
クライアント端末としてクラウドサービスCSに接続が完了した後、処理回路190は、サーバ端末とのリモート接続を開始する。ステップST1650の処理の後、図16のフローチャートは終了する。
リモート接続が開始された後、超音波診断装置10の処理回路190は、クライアント動作機能194Dを実行する。クライアント動作機能194Dを実行すると、処理回路190は、クライアント動作画面をディスプレイに表示する。
図16のフローチャートの内容を概括すると、超音波診断装置10は、超音波診断装置20とのリモート接続が既に行われていたため、二回目以降のリモート接続において、サーバ動作からクライアント動作へ切り替える際にユーザの認証操作による認証を必要としない。
以上、動作切替処理において、サーバ端末の超音波診断装置10が実行する処理について説明した。次に、動作切替において、クライアント端末の超音波診断装置20が実行する動作切替処理について図17を用いて説明する。
図17は、第1の実施形態におけるクライアント端末の超音波診断装置20が実行する動作切替処理を説明するためのフローチャートである。図17のフローチャートは、例えば、ユーザによって設定画面500のソフトウェアボタン520(「RemoteClient」)を選択する操作が行われたことを契機として開始される。
(ステップST1710)
処理回路190は、取得機能194Aにより、クライアント動作終了指示を受け付ける。
(ステップST1720)
クライアント動作終了指示を受け付けた後、処理回路190は、リモート接続機能194Bにより、クラウドサービスCSとの接続を解除する。
(ステップST1730)
クラウドサービスCSとの接続を解除した後、処理回路190は、サーバ動作実行指示を受け付ける。
(ステップST1740)
サーバ動作実行指示を受け付けた後、処理回路190は、リモート接続機能194Bにより、サーバ端末としてクラウドサービスCSに接続する。
(ステップST1750)
サーバ端末としてクラウドサービスCSに接続が完了した後、処理回路190は、クライアント端末とのリモート接続を開始する。
リモート接続が開始された後、超音波診断装置20の処理回路190は、サーバ動作機能194Cを実行する。サーバ動作機能194Cを実行すると、処理回路190は、サーバ動作画面をディスプレイに表示する。
図17のフローチャートの内容を概括すると、超音波診断装置20は、超音波診断装置10とのリモート接続が既に行われていたため、二回目以降のリモート接続において、クライアント動作からサーバ動作へ切り替える際にユーザの認証操作による認証を必要としない。
以上説明したように、第1の実施形態に係る超音波診断装置は、他の超音波診断装置とのリモート接続の実行指示を取得し、実行指示を契機として、ユーザの認証操作による認証が行われた後、サーバまたはクライアントとして動作することによりリモート接続を行い、リモート接続が確立された後、ユーザの認証操作による認証を必要とせずに、サーバまたはクライアントとしての動作を相互に切り替え可能である。
従って、第1の実施形態に係る超音波診断装置は、二回目以降のリモート接続においてユーザの認証操作が必要ないことから、ユーザによる認証操作を減らしつつ安全性を維持したリモート接続を実現することができる。
以下では、サーバ動作画面、或いはクライアント動作画面の表示例について、図18から図21を用いて説明する。尚、これらの動作画面は、サーバ端末およびクライアント端末に依存するため、超音波診断装置10および超音波診断装置20を区別せずに説明する。
図18は、第1の実施形態におけるチャット画面1810を含むサーバ動作画面1800を例示する図である。図18のサーバ動作画面1800の第2の表示領域1220には、チャット画面1810が表示されている。このチャット画面1810は、ユーザがソフトウェアボタン550を選択することにより表示される。サーバ端末は、このチャット画面1810を介して、リモート接続中のクライアント端末とチャットを行うことができる。
図19は、第1の実施形態におけるチャット画面1910を含むクライアント動作画面1900を例示する図である。図19のクライアント動作画面1900の第2の表示領域1420には、チャット画面1910が表示されている。このチャット画面1910は、ユーザがソフトウェアボタン550を選択する、或いはユーザが第1の表示領域1410のチャットボタン1414を選択することにより表示される。クライアント端末は、このチャット画面1910を介して、リモート接続中のサーバ端末とチャットを行うことができる。
図20は、第1の実施形態における撮影データ2010を含むサーバ動作画面2000を例示する図である。図20のサーバ動作画面2000の画像表示領域1230には、超音波画像1231と共に撮影データ2010が表示される。撮影データ2010には、例えば、超音波画像1231に関する超音波プローブの操作が含まれる。サーバ端末は、クライアント端末への超音波画像1231の共有において、撮影データ2010も併せて共有することができる。
図20の撮影データの表示は、例えば、図5の設定画面500に設けられたカメラ表示を切り替えるためのソフトウェアボタン(図示せず)をユーザが選択することによって実行されてよい。尚、画像表示領域1230における撮影データ2010は、任意の位置に移動可能である。
図21は、第1の実施形態における2画面表示を実行中のクライアント動作画面2100を例示する図である。図21のクライアント動作画面2100は、画面左半分にサーバ端末のサーバ動作画面が表示されている。具体的には、サーバ動作画面は、画面の上部に設けられる第1の表示領域2110と、第1の表示領域2110の下に設けられる画像表示領域2120とを含む。画面の右半分に表示されているクライアント動作画面は、画面の上部に設けられる第1の表示領域2130と、第1の表示領域2130の下に設けられる画像表示領域2140とを含む。
図21の2画面表示は、例えば、図5の設定画面500に設けられた2画面表示を切り替えるためのソフトウェアボタン(図示せず)をユーザが選択することによって実行されてよい。尚、2画面表示は、「side by side表示」と呼ばれてもよい。
画像表示領域2120には、サーバ端末の超音波画像1231が表示される。画像表示領域2140には、クライアント端末の超音波画像2141が表示される。また、画像表示領域2120と画像表示領域2140とは互いに隣あっている。即ち、クライアント端末は、サーバ端末の超音波画像1231と、クライアント端末の超音波画像2141とを並べて表示することができる。尚、このことは、サーバ端末でも同様である。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、一つのサーバ端末と一つのクライアント端末とでリモート接続(1対1のリモート接続)を行うことについて説明した。他方、第2の実施形態では、一つのサーバ端末と複数のクライアント端末とでリモート接続(1対多のリモート接続)を行うことについて説明する。
図22は、第2の実施形態に係る超音波診断システム1Aの構成例を示すブロック図である。図22の超音波診断システム1Aは、超音波診断装置10と、複数の超音波診断装置20-1,20-2,…,20-N(Nは2以上)とを有する。超音波診断装置10は、ネットワークNWを介して、相手先の複数の超音波診断装置20-1,20-2,…,20-Nとリモート接続することができる。このことは、複数の超音波診断装置20-1,20-2,…,20-Nも同様である。
リモート接続および認証の方法については、前述の第1の実施形態と同様である。即ち、超音波診断装置10および複数の超音波診断装置20-1,20-2,…,20-Nは、ネットワークNW上で提供されているクラウドサービスCSを用いてリモート接続および認証が行われる。以降では、超音波診断装置10がサーバ端末、複数の超音波診断装置20-1,20-2,…,20-Nが複数のクライアント端末であるものとして説明する。
図23は、第2の実施形態におけるクライアント動作画面2300を例示する図である。図23のクライアント動作画面2300では、第1の表示領域1410のリモート接続状態表示1411において、六番目のクライアント端末であることを示す「Client6」の文字列が表示されている。クライアント端末の番号は、例えば、リモート接続が完了した順に割り当てられる。
さらに、クライアント動作画面2300の第1の表示領域1410には、優先ボタン2310が表示される。優先ボタン2310には、サーバ端末を操作可能であることを示す「Priority」の文字列が表示されている。図23のように、優先ボタン2310がハイライトされている場合、サーバ端末を操作することが可能となる。また、優先ボタン2310がハイライトされている超音波診断装置は、「優先権を有する超音波診断装置」と呼ばれてもよい。他方、優先ボタン2310がグレーアウトしている場合、サーバ端末を操作することができない。これらの切り替えは、クライアント端末を使用しているユーザが優先ボタン2310を選択することによって行われるか、或いはサーバ端末を使用しているユーザが任意の方法でクライアント端末を指定することによって行われてもよい。
以上の内容を概説すると、超音波診断装置10と複数の超音波診断装置20-1,20-2,…,20-Nのうちの優先権を有する超音波診断装置とは、第1の実施形態と略同様の動作、或いは処理を行うことができる。また、超音波診断装置10および複数の超音波診断装置20-1,20-2,…,20-Nは、第1の実施形態と同様に、リモート接続が確立された後、それぞれのユーザの認証操作による認証を必要とせずに、サーバまたはクライアントとしての動作を相互に切り替えることができる。
以上説明したように、第2の実施形態に係る超音波診断装置は、複数の超音波診断装置とのリモート接続の実行指示を取得し、実行指示を契機として、ユーザの認証操作による認証が行われた後、サーバまたはクライアントとして動作することによりリモート接続を行い、リモート接続が確立された後、ユーザの認証操作による認証を必要とせずに、サーバまたはクライアントとしての動作を相互に切り替え可能である。
従って、第2の実施形態に係る超音波診断装置は、第1の実施形態と同様に、二回目以降のリモート接続においてユーザの認証操作が必要ないことから、ユーザによる認証操作を減らしつつ安全性を維持したリモート接続を実現することができる。
以下では、第2の実施形態におけるリモート接続を行っている複数の超音波診断装置の画面を統合した表示例について、図24を用いて説明する。尚、この表示例は、サーバ端末またはクライアント端末のどちらで表示されてもよい。
図24は、第2の実施形態における複数画面表示2400を例示する図である。図24の複数画面表示2400は、例えば、超音波診断装置10のディスプレイに表示される。複数画面表示2400には、一つのサーバ端末の表示画面と、15のクライアント端末の表示画面とが4×4のマトリクス状に配置されている。複数画面表示2400に表示されるクライアント端末は、例えば、優先権を有する超音波診断装置でもよい。
図24の複数画面表示は、例えば、図5の設定画面500に設けられた複数画面表示を切り替えるためのソフトウェアボタン(図示せず)をユーザが選択することによって実行されてよい。尚、複数画面表示は、「side by side表示」と呼ばれてもよい。
なお、図24の例では、サーバ端末と複数のクライアント端末とを1対15の表示フォーマットで表示しているが、これに限らない。例えば、1対3および1対8など、任意の表示フォーマットで表示することが可能である。
以上の各実施形態を概括すると、各実施形態に係る超音波診断装置は、一つ以上の超音波診断装置とのリモート接続の実行指示を取得し、実行指示を契機として、ユーザの認証操作による認証が行われた後、サーバまたはクライアントとして動作することによりリモート接続を行い、リモート接続が確立された後、ユーザの認証操作による認証を必要とせずに、サーバまたはクライアントとしての動作を相互に切り替え可能である。
(変形例)
上記の各実施形態では、リモート接続に用いられる複数の超音波診断装置は、それぞれ原則として同じ型式の装置であるものとしていたが、これに限らない。例えば、リモート接続に用いられる複数の超音波診断装置は、異なる型式の装置であってもよい。例えば、サーバ端末は、クライアント端末からの操作を受け付ける際に、操作方法が共通の動作のみ受け付けてもよい。
また、上記の各実施形態では、リモート接続に用いられる複数の超音波診断装置は、それぞれ原則として同じアプリケーションを有するものとしていたが、これに限らない。例えば、リモート接続に用いられる複数の超音波診断装置は、同じアプリケーションを有していなくてもよい。具体的には、一方の超音波診断装置が搭載しているアプリケーションが、他方の超音波診断装置には搭載されていないケースである。例えば、クライアント端末は、サーバ端末からのプロトコルデータの共有において、搭載されていないアプリケーション、或いは機能についてアラートを表示してもよい。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、ユーザによる認証操作を減らしつつ安全性を維持したリモート接続を実現することができる。
実施形態の説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(central processing unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、上記各実施形態の各プロセッサは、プロセッサ毎に単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。さらに、上記各実施形態における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,1A 超音波診断システム
10,20,20-1,20-2,20-N 超音波診断装置
100 装置本体
101 超音波プローブ
102 入力装置
103 出力装置
104 撮影装置
110 超音波送信回路
120 超音波受信回路
130 内部記憶回路
140 画像メモリ
150 入力インタフェース
160 出力インタフェース
170 接続インタフェース
180 通信インタフェース
190 処理回路
191 Bモード処理機能
192 ドプラ処理機能
193 画像生成機能
194A 取得機能
194B リモート接続機能
194C サーバ動作機能
194D クライアント動作機能
194E 操作記録機能
195 表示制御機能
196 システム制御機能
410 タッチパネル
420 第1の操作部
430 第2の操作部
500 設定画面
510,520,530,540,550,650,930,950,1010,1020 ソフトウェアボタン
600 ウインドウ
610,620,810,910,920,940 テキストボックス
630,640 ラジオボタン
800,1000 ダイアログボックス
820 カウントダウン文字列
900 ウインドウ
1200,1800,2000 サーバ動作画面
1210,1410,2110,2130 第1の表示領域
1211 リモート接続状態表示
1220,1420 第2の表示領域
1230,1430,2120,2140 画像表示領域
1231,2141 超音波画像
1400,1900,2100,2300 クライアント動作画面
1411 リモート接続状態表示
1412 カーソル状態表示
1413 接続ボタン
1414 チャットボタン
1415 TCS切替ボタン
1810,1910 チャット画面
2010 撮影データ
2310 優先ボタン
2400 複数画面表示
CS クラウドサービス
H ホイール
LB 左ボタン
NW ネットワーク
RB 右ボタン
TB トラックボール

Claims (20)

  1. 一つ以上の超音波診断装置とのリモート接続の実行指示を取得する取得部と、
    前記実行指示を契機として、ユーザの認証操作による認証が行われた後、サーバまたはクライアントとして動作することにより前記リモート接続を行うリモート接続部と
    を具備し、
    前記リモート接続部は、前記リモート接続が確立された後、前記ユーザの認証操作による認証を必要とせずに、前記サーバまたは前記クライアントとしての動作を相互に切り替え可能である、
    超音波診断装置。
  2. 前記一つ以上の超音波診断装置は、前記クライアントとして動作し、
    前記実行指示は、前記サーバとして動作する指示を含み、
    前記リモート接続部は、前記サーバとして動作することにより前記リモート接続を行う、
    請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 前記リモート接続部は、前記認証操作の結果として、前記一つ以上の超音波診断装置へ接続許可を通知することで前記リモート接続が確立される、
    請求項2に記載の超音波診断装置。
  4. サーバ動作に関する処理を行うサーバ動作部
    を更に具備し、
    前記サーバ動作に関する処理は、サーバ動作画面の表示、前記一つ以上の超音波診断装置への超音波画像の共有、および前記一つ以上の超音波診断装置のうちの優先権を有する超音波診断装置からの操作受け付けを含む、
    請求項2または請求項3に記載の超音波診断装置。
  5. 前記サーバ動作部は、前記サーバ動作画面において、前記一つ以上の超音波診断装置とチャットを行う、
    請求項4に記載の超音波診断装置。
  6. 前記取得部は、前記超音波画像に関する超音波プローブの操作を含む撮影データを取得し、
    前記サーバ動作部は、前記一つ以上の超音波診断装置への前記超音波画像の共有において、前記撮影データも併せて共有する、
    請求項4または請求項5に記載の超音波診断装置。
  7. ユーザの操作をプロトコルデータとして記録する操作記録部
    を更に具備し、
    前記サーバ動作に関する処理は、前記一つ以上の超音波診断装置への前記プロトコルデータの共有を更に含む、
    請求項4から請求項6までのいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  8. 前記サーバ動作に関する処理は、前記一つ以上の超音波診断装置へのタッチコマンドスクリーンの表示画面の共有を更に含む、
    請求項4から請求項7までのいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  9. 前記取得部は、前記優先権を有する超音波診断装置から一つ以上の超音波画像を取得し、
    前記超音波画像と、前記一つ以上の超音波画像とを並べて表示する表示制御部
    を更に具備する、
    請求項4から請求項8までのいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  10. 前記一つ以上の超音波診断装置のうちの特定の超音波診断装置は、前記サーバとして動作し、
    前記実行指示は、前記クライアントとして動作する指示を含み、
    前記リモート接続部は、前記クライアントとして動作することにより前記特定の超音波診断装置と前記リモート接続を行う、
    請求項1に記載の超音波診断装置。
  11. 前記リモート接続部は、前記認証操作の結果として、前記特定の超音波診断装置から接続許可を通知されることで前記リモート接続が確立される、
    請求項10に記載の超音波診断装置。
  12. クライアント動作に関する処理を行うクライアント動作部
    を更に具備し、
    前記クライアント動作に関する処理は、クライアント動作画面の表示、前記特定の超音波診断装置からの特定の超音波画像の共有、および前記特定の超音波診断装置への操作指示を含む、
    請求項10または請求項11に記載の超音波診断装置。
  13. 前記クライアント動作部は、前記クライアント動作画面において、少なくとも前記特定の超音波診断装置とチャットを行う、
    請求項12に記載の超音波診断装置。
  14. 前記取得部は、前記特定の超音波画像に関する超音波プローブの操作を含む撮影データを取得し、
    前記クライアント動作部は、前記特定の超音波画像の共有において、前記撮影データも併せて共有する、
    請求項12または請求項13に記載の超音波診断装置。
  15. 前記クライアント動作に関する処理は、前記特定の超音波診断装置からの、ユーザの操作を記録したプロトコルデータの共有を更に含む、
    請求項12から請求項14までのいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  16. 前記クライアント動作に関する処理は、前記特定の超音波診断装置からのタッチコマンドスクリーンの表示画面の共有を更に含む、
    請求項12から請求項15までのいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  17. 前記クライアント動作部は、前記特定の超音波診断装置と共通のマウスポインタの動きを介して前記特定の超音波診断装置への操作指示を行う、
    請求項12から請求項16までのいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  18. 超音波画像を生成する画像生成部と、
    前記超音波画像と、前記特定の超音波画像とを並べて表示する表示制御部と
    を具備する、
    請求項12から請求項17までのいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  19. ユーザの認証操作による認証は、ワンタイムパスワードが用いられる、
    請求項1から請求項18までのいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  20. 第1の超音波診断装置と、
    前記第1の超音波診断装置とは異なる第2の超音波診断装置と
    を具備し、
    前記第1の超音波診断装置は、第1のユーザの認証操作による認証が行われた後、サーバとして動作することにより前記第2の超音波診断装置とのリモート接続を行い、
    前記第2の超音波診断装置は、前記第1のユーザとは異なる第2のユーザの認証操作による認証が行われた後、クライアントとして動作することにより前記第1の超音波診断装置との前記リモート接続を行い、
    前記第1の超音波診断装置および前記第2の超音波診断装置は、前記リモート接続が確立された後、前記第1のユーザおよび前記第2のユーザの認証操作による認証を必要とせずに、前記サーバおよび前記クライアントとしての動作を相互に切り替え可能である、
    超音波診断システム。
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