以下、情報処理システム等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
なお、以下において用いる用語は、一般的には次のように定義される。なお、これらの用語の語義は常にここに示されるように解釈されるべきではなく、例えば以下において個別に説明されている場合にはその説明も踏まえて解釈されるべきである。
商品とは、価値を有する物である。以下の実施の形態において、商品とは、自動販売機により販売可能な缶詰飲料やびん詰め飲料などあるが、これに限られない。例えば、商品には、食品や飲料などの飲食物やその他の有体物が含まれうる。また、商品には、ユーザに対するサービスや、電子コンテンツ(例えば、音楽や画像、書籍等を鑑賞等することができるようにする情報などであるが、これに限られない)や、金銭的価値を有するポイントなどを示すデータなどの無体物も含まれうる。なお、商品の販売とは、有償で販売する場合に限られず、無償で商品を配布することも含まれると解釈してもよい。
ある事項について識別子とは、当該事項を一意に示す文字又は符号等である。識別子は、例えばIDであるが、対応する事項を識別しうる情報であれば種類は問わない。すなわち、識別子は、それが示すものそのものの名前であってもよいし、一意に対応するように符号等を組み合わせたものであってもよい。
取得とは、ユーザ等により入力された事項を取得することを含んでいてもよいし、自装置又は他の装置に記憶されている情報(予め記憶されている情報であってもよいし当該装置において情報処理が行われることにより生成された情報であってもよい)を取得することを含んでいてもよい。他の装置に記憶されている情報を取得するとは、他の装置に記憶されている情報をAPI経由などで取得することを含んでいてもよいし、他の装置により提供されている文書ファイルの内容(ウェブページの内容なども含む)についてスクレイピング等を行うことにより取得することを含んでいてもよい。また、画像ファイルについて光学式文字読み取りを行うことにより情報を取得することなど、元の情報に基づいてそれとは異なるフォーマットの情報を取得することを含んでいてもよい。
情報を出力するとは、ディスプレイへの表示、プロジェクタを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。具体的には、例えば、情報のウェブページへの表示を可能とすることや、電子メール等として送信することや、印刷するための情報を出力することなどを含む。
情報の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、他の装置等から有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
情報処理装置等に格納されている各種の情報について、更新とは、格納されている情報の変更のほか、格納されている情報に新たな情報が追加されることや、格納されている情報の一部又は全部が消去されることなどを含む概念である。
(実施の形態)
本実施の形態において、情報処理システム1は、1以上の自動販売機700と、ユーザが使用するユーザ端末600から送信された情報を受信可能な情報処理装置100とを備える。すなわち、情報処理システム1は、ユーザ端末600を用いて利用可能に構成されている。
本実施の形態において、情報処理装置100は、自動販売機700により販売機識別子に対応する証明符号に関する符号情報がユーザ端末600から送信された場合に、符号情報を用いて、ユーザに商品が販売されたか否かを判断するように構成されている。ここで、証明符号が文字列であり、販売機出力部743は自動販売機700に設けられている表示装置701に証明符号を文字列として表示させるように構成されていることが好ましい。この場合、表示装置701として、販売する商品の価格、当該自動販売機700に投入された金額、及びお釣りの金額のうち少なくとも1つを表示可能なものを用いるようにしてもよい。
本実施の形態において、自動販売機700に関する販売機情報と符号情報とがユーザ端末600から送信され、情報処理装置100は、それらを用いてユーザに商品が販売されたか否かを判断する。商品を販売した時間に関する販売時情報を用いて取得された証明符号に関する符号情報がユーザ端末600から送信され、情報処理装置100は、符号情報を受信した時刻に基づいてユーザに商品が販売されたか否かを判断してもよい。
情報処理装置100は、ユーザに商品が販売されたと判断した場合に、受信した符号情報に基づいた出力情報を出力する。出力情報は、受信された販売機情報に基づいた情報であってもよいし、販売された商品に関する商品情報に基づいた情報であってもよいし、価格情報に基づいた情報であってもよい。また、情報処理装置100は、ユーザ端末600から送信されたユーザ識別子に基づいて、商品の販売記録に関する情報、例えば領収情報などを出力情報として出力するようにしてもよいし、ユーザ毎の商品の販売に関する履歴情報に基づいて出力情報を出力するようにしてもよい。
以下、このように構成された情報処理システム1について説明する。
図1は、本発明の実施の形態の1つに係る情報処理システム1の概要を示す図である。
本実施の形態において、情報処理システム1は、情報処理装置100と、複数の自動販売機700とを備える。情報処理システム1は、それを利用するユーザが所有するユーザ端末600と共に用いられる。なお、情報処理システム1は、情報処理装置100と、自動販売機700と、ユーザ端末600とで構成されると解釈してもよい。
本実施の形態において、複数の自動販売機700のそれぞれは、所定のロケーションに設置して用いられる。ここでロケーションとは、場所、店舗、施設、又は組織等の概念を意味しうるが、これらに限られない。ロケーション毎に、一の自動販売機700が設置されてもよいし、複数の自動販売機700が設置されてもよい。これらの自動販売機700を管理するにあたっては、各自動販売機700に固有の販売機識別子が割り当てられるが、これに限られない。例えば、一のロケーションに関して複数の自動販売機700が設置されている場合において、これらの複数の自動販売機700を含む販売体700g毎に固有の販売機識別子が割り当てられて管理が行われるようにしてもよい。すなわち、販売機識別子とは、一台一台の自動販売機700を識別可能な識別子であってもよいし、自動販売機700が設置されているロケーションを識別可能な識別子など、複数の自動販売機700がグループ化されている場合に、自動販売機700が属するグループを識別可能な識別子であってもよい。
情報処理装置100と、ユーザ端末600とは、例えばローカルエリアネットワークやインターネットなどのネットワークを介して互いに通信可能である。本実施の形態において、自動販売機700は、情報処理装置100に接続されていない。後述のように、自動販売機700のそれぞれについての情報、例えば、ある時点における自動販売機700内の商品の在庫、品揃え等に関する情報は、情報処理装置100により管理されているが、これは、例えば、作業者が自動販売機700の情報を情報処理装置100に入力することなどにより実現されればよい。情報処理システム1の構成はこれに限られるものではない。情報処理システム1に含まれるそれぞれの装置の数は問わないし、他の装置が情報処理システム1に含まれていてもよい。
なお、自動販売機700は、情報処理装置100や、ユーザ端末600などと同一のネットワークに接続されていることにより情報処理装置100と通信可能であってもよいし、当該ネットワークとは異なるネットワークを介して、情報処理装置100と通信可能に接続されていてもよい。この場合、自動販売機700の情報が情報処理装置100に送信されることにより、当該情報が情報処理装置100によって管理されるように構成されていてもよい。また、この場合、情報処理装置100が、各自動販売機700を含む販売システムにおいて販売時点情報管理(POS)を実現可能に構成されていてもよい。販売時点情報管理を実現可能に構成された情報処理装置100は、各自動販売機700と通信可能に接続される。例えば複数の店舗等のロケーションにそれぞれ配置された、販売時点情報管理を実現可能に構成された自動販売機700は、販売に関する情報や商品の在庫等に関する情報を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100では、これらの情報に基づいた集計、分析、発注等、種々の処理を行うことができるようになっている。このようなことは、周知の構成を用いて実現可能である。
なお、図1においては、例えばいわゆるスマートフォンなどの携帯情報端末装置がユーザ端末600として示されているが、ユーザ端末600として用いられるのはこれに限られない。例えば、タブレット型の情報端末装置、及びラップトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータ(PC)などであってもよいし、これら以外の装置であってもよい。情報処理システム1のユーザは、ユーザ端末600を利用して、情報処理システム1を利用することができる。以下の例においては、ユーザ端末600として、スマートフォンなどの携帯情報端末装置が用いられることを想定して説明するが、これに限られるものではない。
図2は、同情報処理システム1のブロック図である。図3は、同自動販売機700のブロック図である。図4は、同情報処理装置100のブロック図である。
まず、ユーザ端末600の構成について説明する。図2に示されるように、ユーザ端末600は、端末格納部610、端末受信部620、端末受付部630、端末処理部640、端末出力部660、端末送信部670、及び端末取得部680を備える。
端末格納部610は、識別情報格納部615を備える。
識別情報格納部615には、ユーザ端末600を識別可能なユーザ識別子が格納される。ユーザ識別子は、そのユーザ端末600を使用するユーザを識別可能な情報である。ユーザ識別子としては、ユーザ端末600毎に固有の識別子や、ユーザ端末600で動作する一のソフトウェア毎に固有の識別子(例えば、ソフトウェアにより実現される機能についてログインしたアカウントを識別する識別子)や、ユーザ端末600を用いて利用することができるウェブサービスにおけるアカウントを識別する識別子など、種々の識別子を使用することができる。より具体的には、ユーザ識別子としては、ユーザ端末600を機能させるオペレーションシステムのユーザのアカウント情報や、ユーザ端末600で実現されるウェブブラウズ機能によりアクセス可能なウェブサービスにログインしているアカウント情報や、ウェブブラウズ機能によりアクセスしたウェブページから与えられたクッキーなど、種々の情報を用いることができる。
端末受信部620は、情報処理装置100や、その他の装置から送信された情報を、ネットワークを介して受信する。端末受信部620は、受信した情報を、例えば端末格納部610に蓄積し、端末処理部640などが取得できるようにする。
端末受付部630は、ユーザ端末600を使用するユーザによる、ユーザ端末600に対する種々の入力操作を受け付ける。操作は、例えば、図示しない入力装置を用いて行われるが、これに限られない。端末受付部630は、例えば、マイクにより入力された音声による入力操作を受け付けるようにしてもよい。
端末処理部640は、ユーザ端末600の各部を用いて、種々の情報処理動作を行う。
端末出力部660は、例えばディスプレイデバイスに表示することなどにより、情報の出力を行う。なお、情報の出力方法はこれに限られず、音声等をスピーカなどから出力することなどにより行われるようにしてもよい。
端末送信部670は、例えば端末処理部640等により取得した情報をネットワークを介して送信する。
端末取得部680は、例えば、カメラや、マイクや、GPSなどにより位置を特定可能な位置情報センサなどである。これらとは異なる読み取り装置や計測装置が端末取得部680として用いられていてもよい。端末取得部680は、検知対象について検知し、得られた情報を出力する。例えば、端末取得部680は、カメラを用いて撮影した画像を出力する。得られた情報は、例えば、端末格納部610等に蓄積される。
なお、本実施の形態において、ユーザ端末600は、バーコードや二次元コード、多次元コードなどを読み取り可能なコードリーダーとして機能するように構成されている。このような機能は、周知の構成により実現されるものであり、例えば、端末取得部680により取得された情報(画像や読み取り結果を示す信号など)に基づいて端末処理部640が読み取り結果を取得可能に構成されていればよい。このような機能を利用して、ユーザ端末600は、バーコードや二次元コード、多次元コードなどとして表示されているアクセス情報を読み取って、アクセス情報を用いて種々の処理を実行することが可能になっている。例えば、ウェブページ等やその他の資源へのURIなどのアクセス先の情報(所定のウェブサービスにおいて使用可能なアクセス先情報も含む)がアクセス情報として用いられている場合において、当該情報を用いてアクセス先にアクセスすることが可能である。また、電子メールアドレスや種々のテキストメッセージ(SNS等のメッセージングサービスで送信可能なものも含む)等のあて先がアクセス情報として用いられている場合において、当該あて先に情報を送信することが可能である。また、所定のウェブサービスやユーザ端末600において機能する所定のソフトウェアに対応する、キーワードやパスワード等の登録コードがアクセス情報として用いられている場合において、当該ウェブサービスやソフトウェア等に登録コードを入力することが可能である。
ユーザ端末600は、端末受付部630により受け付けたユーザの操作に基づいて、端末送信部670により、情報を情報処理装置100に送信する。例えば、ユーザ端末600は、アクセス情報を用いて、販売機取得部741により取得された証明符号に関する符号情報を、情報処理装置100に送信する。具体的には、例えば、アクセス情報を用いて情報処理装置100にアクセスした結果として情報処理装置100から提供された証明符号送信画面においてユーザから入力された証明符号を用いて、符号情報を情報処理装置100に送信する。また、本実施においては、ユーザ端末600は、端末取得部680により得られた販売機情報を情報処理装置100に送信する。好ましくは、これらの情報は、識別情報格納部615に格納されているユーザ識別子に対応付けて送信される。すなわち、ユーザ端末600は、符号情報等に対応付けて、ユーザ端末600を使用するユーザを識別可能なユーザ識別子を情報処理装置100に送信することが好ましい。これらのユーザ端末600が送信する情報やその送信動作についての詳細は、後述する。
次に、自動販売機700の構成について説明する。
自動販売機700は、所定の販売条件が満たされた場合において、2以上の商品のうちユーザにより選択された一の商品をユーザに販売可能である。所定の販売条件とは、例えば、ユーザによる商品の選択操作が行われたこと、当該商品が販売可能であること、かつ、当該商品の代金が支払われたことであるが、これに限られない。なお、自動販売機700は、所定の販売条件が満たされた場合に、又は自動販売機700により選択された一の商品をユーザに販売可能であってもよい。この場合、所定の販売条件は、例えば、所定の代金が支払われたことなどとすればよく、商品の選択は、適宜設定可能な所定の方法に従って、販売機処理部740等により行われればよい。また、自動販売機700は、特定の一の商品のみをユーザに販売可能に構成されていてもよい。
本実施の形態において、自動販売機は、商品を販売した場合に、証明符号を取得して、ユーザにより視認可能に出力する。証明符号とは、例えば、複数の文字が並んで構成される文字列である。本実施の形態においては、証明符号は、例えば複数桁の数字が並び、数値として把握可能な文字列であるが、これに限られない。
図3に示されるように、本実施の形態において、自動販売機700は、表示装置701、商品払出部705、出納部707、アクセス情報表示部709、及び制御部700bを備える。
表示装置701は、文字列である情報を表示可能なディスプレイである。表示装置701は、例えば、数を示す文字のみを表示可能であってもよい。また、例えば、文字列である情報に加えて、自動販売機の状態を示す情報やその他の情報をも表示可能に構成されていてもよい。本実施の形態において、表示装置701は、販売する商品の価格、自動販売機700に投入された金額、及びお釣りの金額など、商品の販売に関してユーザに提供する情報を表示可能である。表示装置701は、販売する商品の価格、自動販売機700に投入された金額、及びお釣りの金額のうち少なくとも1つを表示可能に構成されていてもよい。表示装置701としては、例えば、セグメント型のディスプレイや、ドットマトリクス型のディスプレイを用いることができる。表示装置701は、証明符号を表示可能に構成されている。
商品払出部705は、商品収容部703を有する。商品払出部705は、販売される商品を商品収容部703から取り出して、取り出した商品を商品取出口に払い出す機構である。
商品収容部703は、販売可能な商品を収容する部位である。保冷機能、保温機能等が設けられていてもよい。自動販売機700は、商品収容部703には、自動販売機700に設けられた複数のカラムのそれぞれに対応して、商品が収容される。ここで、カラムとは、自動販売機700における商品棚をいい、一のカラムに対応して、同じ商品が一以上収容可能となっている。ここで商品棚とは、自動販売機700内に実際に設けられているものであるか仮想的に設けられているものかを問わない表現である。自動販売機700において商品を選択するとは、選択する商品に対応するカラムを選択するといってもよい。
出納部707は、自動販売機700に対する金銭の投入を受け付ける。出納部707は、投入された硬貨を判別やカウントを行うコインカウンタや、紙幣を判別しカウントする紙幣カウンタなどにより構成されている。なお、出納部707は、いわゆる電子マネー決裁や、クレジットカード又はプリペイドカード等を用いた決裁を実現可能に構成されていてもよい。
このような表示装置701、商品払出部705、及び出納部707は、周知の構成により実現可能である。
アクセス情報表示部709は、例えば、自動販売機700の筐体に掲示された、文字列又は図形により表されるアクセス情報を示す部位である。アクセス情報表示部709は、例えば、アクセス情報が記された媒体を自動販売機700の筐体に貼り付けたり係合させたりして固定することにより設けられている。なお、アクセス情報表示部709は、表示装置701や表示装置701とは異なるドットマトリクス型の表示パネルを有する表示装置などにアクセス情報を表示することによって、アクセス情報を示すことが可能であってもよい。
本実施の形態において、アクセス情報は、例えば、ユーザがユーザ端末600を用いて読み取り可能な二次元コードとして表示されているものであるが、これに限られない。アクセス情報は、例えば、上述の通り、ウェブページ等やその他の資源へのURIなどのアクセス先の情報(所定のウェブサービスにおいて使用可能なアクセス先情報も含む)であってもよいし、電子メールアドレスや種々のテキストメッセージ(SNS等のメッセージングサービスで送信可能なものも含む)等のあて先であってもよいし、所定のウェブサービスやユーザ端末600において機能する所定のソフトウェアに対応する、キーワードやパスワード等の登録コードなどであってもよい。
本実施の形態において、アクセス情報は、各自動販売機700の販売機情報に対応するものである。例えば、アクセス情報がURIであるとき、当該URIに、販売機情報に対応する符号などが含まれる。なお、アクセス情報は、これに限られず、各自動販売機700の販売機識別子を含むものであってもよい。販売機情報の詳細については、後述する。
制御部700bは、販売機格納部710、販売機受付部730、販売機処理部740を備える。
販売機格納部710は、生成ルール格納部717を備える。販売機格納部710には、そのほか、例えば、当該自動販売機700を識別可能な販売機識別子又は当該自動販売機700を含んで構成される販売体700gを識別可能な販売機識別子が格納されている。
生成ルール格納部717には、所定の生成ルールが格納されている。ここで生成ルールは、後述のように情報処理装置100にて用いられる解析ルールに対応するものである。生成ルールは、販売機識別子を用いて証明符号を生成する方法を示すものである。すなわち、生成ルールは、販売機識別子に対応する証明符号を生成する方法を示すものである。また、本実施の形態において、生成ルールは、販売された商品に対応する商品識別子と、商品を販売した時間に関する販売時情報と、販売された商品の価格に関する価格情報とを、販売機識別子に加えて用いることにより証明符号を生成する方法を示すものである。なお、これらのいずれか1つ又は2つの情報を用いて証明符号を生成する方法を示すものであってもよいし、さらに別の情報を用いて証明符号を生成する方法を示すものであってもよい。
所定の生成ルールの一具体例は、次のようなものである。すなわち、生成ルールは、販売機識別子を構成する文字列の所定桁部分と、商品識別子を構成する文字列の所定桁部分と、販売時情報を示す文字列の所定桁部分とを抽出して、抽出した文字又は抽出した文字列や、抽出した文字等を用いて所定の演算を行った結果として得られる文字列を所定の順に並べるなどして証明符号とするというようなルールである。より具体的な例については、後述する。
販売機受付部730は、自動販売機700を利用するユーザによる、自動販売機700に対する種々の入力操作を受け付ける。入力操作としては、例えば、商品選択操作がある。商品選択操作は、それぞれ一又は複数のカラムに対応するように設定された商品選択ボタン(図示せず)を用いて行われるが、これに限られない。カーソルキーや選択確定キーなどを用いたカラムの選択操作を商品選択操作として受け付けるようにしてもよい。
販売機処理部740は、販売機受付部730により受け付けられた入力操作や、実行するプログラム等に基づいて、自動販売機700の動作を制御する。例えば、商品の選択操作と、十分な代金の支払が行われた場合に、販売機処理部740は、対応する商品を販売し、商品払出部705により商品をユーザに払い出す。
ここで、本実施の形態において、販売機処理部740は、販売機取得部741及び販売機出力部743を備える。
販売機取得部741は、商品を販売した場合に、販売機識別子に対応する証明符号を取得する。本実施の形態においては、販売機取得部741は、販売機識別子を用いて、所定の生成ルールにより証明符号を生成することにより、販売機識別子に対応する証明符号を取得する。
本実施の形態においては、販売機取得部741は、販売機識別子のほか、販売された商品に対応する商品識別子、販売された商品の価格に関する価格情報、及び商品を販売した時間に関する販売時情報を用いて、証明符号を生成する。なお、販売機取得部741は、商品識別子、価格情報、販売時情報のいずれか1つ又は2つの情報と販売機識別子とを用いて証明符号を生成するように構成されていてもよいし、さらに別の情報を用いて証明符号を生成する方法を示すものであってもよい。すなわち、証明符号は、販売機識別子に対応するものであって、かつ、商品識別子、価格情報、及び販売時情報のうち1つ以上に対応するものである。
なお、本実施の形態において、商品識別子とは、カラムを識別する識別子(例えば、カラムに与えられた番号)である。例えばユーザによって販売される商品が収容されているカラムの選択操作が行われると、販売機取得部741は、当該カラムを識別する識別子を用いて、証明符号を生成する。なお、カラムの概念の有無にかかわらず、自動販売機700において商品に割り当てられている商品番号や、商品そのものを識別可能な識別子等が商品識別子として用いられるように構成されていてもよい。
また、本実施の形態において、価格情報とは、例えば、商品の販売に際して支払を受けるべき金額に対応する情報である。価格情報は、例えば、商品が収容されているカラムに対応付けて設定されている値を用いることができるが、これに限られない。例えば、全商品が同一の価格である場合には、当該価格に対応する情報を常に用いるようにしてもよい。また、この場合、証明符号の生成に価格情報が用いられなくてもよい。
本実施の形態において、販売時情報とは、商品が販売された時間に関する情報である。商品が販売された時間とは、特定の時刻であってもよいし、幅のある時間帯であってもよい。時間帯の長さは問わず、例えば、1分、数分、1時間、数時間、午前、午後など1日を複数に区切ったものであってもよいし、日、週、月、年などであってもよい。販売時情報は、具体的には、例えば、日付を示す文字列又は数値であってもよいし、日付と時刻や時間帯とを組み合わせて表される文字列又は数値であってもよい。また、販売時情報は、曜日に関する値であってもよい。また、販売時情報は、任意のタイミングや、特定の条件が満たされたタイミングから経過した時間を示すものであってもよい。特定の条件が満たされたタイミングとは、例えば、所定の起算点となる日時や、前回販売された日時などとすることができるが、これに限られない。
販売機出力部743は、販売機取得部741が取得した証明符号を出力する。本実施の形態においては、販売機出力部743は、表示装置701に証明符号を文字列として表示させる。なお、販売機出力部743は、異なる方法で証明符号を出力するように構成されていてもよい。例えば、音声や光の点滅等により証明符号を出力するように構成されていてもよい。また、自動販売機700が、ネットワーク等を介して又は直接にユーザ端末600と通信可能に接続されていてもよく、この場合には、販売機出力部743によってユーザ端末600に証明符号を示す情報が送信されてもよい。
なお、販売機出力部743は、証明符号を出力する場合に、図示しないスピーカやブザーなどからユーザの注意を惹く注意音を出力したり、図示しない発光装置から光を発することで、ユーザからの注意を集めるようにすることが好ましい。これにより、表示装置701に表示される証明符号をユーザが見落としにくくなるようにすることができる。
なお、本実施の形態において、販売機取得部741及び販売機出力部743は、以下のような所定の表示パターンで、表示装置701に証明符号を表示させることができる。例えば、販売機取得部741は、商品が販売されたタイミングから所定の時間(例えば、1秒間など)が経過した後、証明符号を生成し、すぐに販売機出力部743が証明符号を出力する。また、販売機出力部743は、証明符号を、所定時間(例えば、30秒間など)だけ継続して表示装置701に表示させる。所定時間の証明符号の表示が終了した場合には、販売機出力部743は、証明符号の表示を終了する。なお、この間に、新たに商品を購入しようとするユーザがいる場合には、証明符号の表示を終了してもよい。例えば、新たに金銭が投入されたり、商品選択操作が受け付けられた場合には、証明符号の表示を終了するようにしてもよい。また、証明符号の表示が終了した後、所定の再表示操作が行われたことに応じて、販売機取得部741が直前に出力した証明符号を再度出力するように構成されていてもよい。所定の再表示操作としては、例えば、所定の操作部(例えば、返金レバーなど)の操作などとすることができるが、これに限られない。再表示操作が行われても、前回の販売から所定時間(例えば、1時間など)が経過している場合には、再表示を行わないようにしてもよい。
なお、自動販売機700において、このような証明符号の生成や出力を行う動作モードが有効であるか無効であるかを切り替えることができるように構成されていてもよい。以下、このように証明符号の生成や出力を行う動作モードを証明モードということがあり、これに対して通常の動作モードを通常モードということがある。証明モードが有効である場合には、通常モードにおいて有効となっていた表示装置701が用いられる機能の一部が無効化されるように構成されていてもよい。例えば、通常モードにおいて、商品の販売直後に表示装置701にルーレットを表示させて行う抽選機能が有効である場合において、動作モードが証明モードである場合には、当該抽選機能が無効化されるようにしてもよい。これにより、表示装置701が果たす役割をシンプルにすることができ、ユーザが混乱することを防止することができる。動作モードの切替えは、作業者用の所定のメンテナンスモードにおいて作業者の操作に基づいて行われてもよいし、例えば所定のスケジュールに従って、時間帯、曜日、その他日時に応じて販売機処理部740により行われるようにしてもよい。
次に、情報処理装置100の構成について説明する。
図4に示されるように、情報処理装置100は、格納部110、受信部120、受付部130、処理部140、及び送信部170を備える。情報処理装置100は、例えば、サーバ装置である。
格納部110は、販売機情報格納部111、商品情報格納部113、販促情報格納部115、解析ルール格納部117、及びユーザ情報格納部119を備える。
処理部140は、判断部141、及び出力部151を備える。
販売機情報格納部111には、販売機識別子と、当該販売機識別子に対応する自動販売機700に関する販売機情報とが対応付けて格納される。販売機識別子と、当該販売機識別子に対応する販売体700gに含まれる自動販売機700群の販売機情報とが対応付けて格納されていてもよい。
販売機情報としては、例えば、自動販売機700に関する種々の情報が該当しうる。本実施の形態において、販売機情報は、例えば、自動販売機700を設置している組織や自動販売機700が設置されているエリアなどに関する設置情報や、自動販売機700の型式等に関する情報や、自動販売機700の売り上げ等に関する情報などが、それぞれ含まれうる。販売機情報に、販売機識別子が含まれると解釈してもよい。すなわち、販売機情報は、販売機識別子と、販売機識別子以外の販売機情報とが対応付けられた情報であると言ってもよい。なお、販売機情報には、当該自動販売機700において表示されるアクセス情報が含まれていてもよい。
本実施の形態においては、販売機情報格納部111に格納されている情報を用いることにより、販売機識別子以外の販売機情報に基づいて、当該販売機情報に対応する一以上の自動販売機700の販売機識別子を取得することができるようになっている。
商品情報格納部113は、各自動販売機700における、商品収容部703に収容されている商品に関する商品情報とカラムを特定する情報(本実施の形態において、商品識別子)との対応関係を示す情報である。これらの情報は、例えば、各自動販売機700を識別する販売機識別子に対応付けられている。すなわち、商品情報格納部113に格納されている情報を用いることにより、カラムを特定する情報すなわち購入された商品に対応する商品識別子と、商品が購入された販売機識別子とに基づいて、購入された商品に関する商品情報を取得可能となっている。
なお、商品情報とは、例えば、一の商品を特定可能な識別子や、当該商品の商品名や、商品の価格等に関する情報など、一の商品に関する種々の属性値である。
販促情報格納部115には、情報処理システム1を用いた種々の販売促進キャンペーン(以下、単にキャンペーンという)に関するキャンペーン情報が格納されている。販促情報格納部115には、種々のキャンペーンを識別するキャンペーン識別子に対応付けて、当該キャンペーンに関するキャンペーン情報が格納されている。キャンペーン情報としては、例えば、キャンペーンの内容を示す情報や、キャンペーンの内容を示すウェブサイトのURIや、当該キャンペーンを示す画像や、キャンペーンの適用条件に関する情報、例えばキャンペーン期間に関する情報などが含まれうる。また、ユーザからの応募を募集するキャンペーンに関して、応募条件に関する情報が含まれていてもよい。応募条件は、適用条件の一例として解釈するようにしてもよい。応募条件や適用条件に関する情報としては、例えば、所定期間内の、対象に指定された商品の最低購入数や、最低購入金額などが含まれうるが、これに限られない。対象に指定された商品の販売ロケーション等を限定するための情報や、対象となるユーザの属性等を限定するための情報などが含まれていてもよい。
解析ルール格納部117には、所定の解析ルールが格納されている。解析ルールは、各自動販売機700において格納されている生成ルールに対応するものである。解析ルールは、例えば、証明符号に基づいて、証明符号の生成に用いられた販売機識別子若しくはその他の識別子、又はそのような識別子から抽出された文字列等の部分等の情報を特定する方法を示すものである。
なお、本実施の形態においては、情報処理システム1における共通の生成ルールが各自動販売機700において用いられている。そのため、解析ルール格納部117には、当該生成ルールに対応する一の解析ルールが格納されている。なお、各自動販売機700によって互いに異なる生成ルールが用いられていてもよい。その場合、解析ルール格納部117には、例えば、各生成ルールに対応する解析ルールが、当該生成ルールが用いられている自動販売機700の販売機識別子に対応付けて格納されていればよい。
ユーザ情報格納部119には、ユーザ毎の商品の販売に関する履歴情報がユーザ識別子に対応付けて格納されている。例えば、ユーザ端末600を用いてユーザから送信された情報に基づいて、購入された商品と、購入日(情報の受信日であってもよい)等を含む購入情報が、ユーザ識別子に対応付けて蓄積される。そのほか、ユーザ情報格納部119は、ユーザの連絡先や、ユーザのユーザに関する種々の属性値がユーザ識別子に対応付けて格納されていてもよい。このようなユーザに関する情報を、ユーザ情報と呼んでもよい。このようなユーザ情報に基づいて、ユーザ毎に、当該ユーザに対する商品の販売履歴を示す履歴情報を得ることができる。
受信部120は、他の装置から送信された情報を受信する。受信部120は、受信した情報を、例えば、格納部110に保存する。受信部120は、ユーザ端末600からこれらの情報を受信する場合に、送信された情報に基づいて、送信に係るユーザのユーザ識別子を特定可能である。
本実施の形態において、受信部120は、ユーザ端末600から送信された、販売機取得部741により取得された証明符号に関する符号情報を受信する。符号情報とは、例えば、証明符号をそのまま含む情報であってもよいし、例えば暗号化された情報など、証明符号を用いてユーザ端末600において取得された証明符号を取得可能な情報であってもよい。また、受信部120は、ユーザ端末600から販売機情報が送信された場合に、当該販売機情報を受信する。販売機情報は、例えば、アクセス情報に基づいてユーザ端末600からアクセスが行われた場合に、それに対応して受信することができる。また、受信部120は、ユーザ端末600からユーザ端末600を使用するユーザを識別可能なユーザ識別子が送信された場合に、当該ユーザ識別子を受信する。ユーザ識別子は、ユーザ端末600からのアクセス情報に基づくアクセスがあった場合や、符号情報の受信時に合わせて受信されうる。
受付部130は、情報処理装置100に接続された図示しない入力手段を用いて入力された情報を受け付ける。受付部130は、受け付けた情報を、例えば、格納部110に保存する。なお、入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でもよい。受付部130は、情報処理装置100に接続された読み取り装置(例えば、コードリーダなど)を用いて行われた入力操作(例えば、装置により読み取られた情報も含む)により入力された情報を受け付けてもよい。
なお、受付部130は、受信部120が受信した情報を、情報処理装置100に入力された情報として受け付けると捉えてもよい。すなわち、情報処理装置100への情報の入力とは、これらの情報がユーザ端末600等を介してユーザによって間接的に情報処理装置100に入力されることを意味すると解釈してもよいし、ユーザによって、入力手段を用いて直接的に情報処理装置100に入力されることを意味すると解釈してもよい。また、ユーザが、情報を自動的に生成するプログラムを実行させたり種々の情報をプログラムに与えて機能させたりすることなどによって情報処理装置100に情報が与えられるようにすることを、情報処理装置100への情報の入力と捉えてもよい。
処理部140は、各種の処理を行う。各種の処理とは、例えば、以下のように処理部140の各部が行う処理である。
本実施の形態において、処理部140は、ユーザ端末600からのアクセス情報に基づく情報処理装置100に対するアクセスがあった場合に、それに応じて、送信部170により、ユーザ端末600に対して情報を送信させる。例えば、アクセス情報に基づいてウェブページ等の画面を表示させるための資源に対してアクセスがあった場合には、処理部140は、当該資源を用いて、情報を送信する。この場合において、処理部140は、アクセスに際して受信されたユーザ識別子や販売機情報などを用いて、情報を送信する。本実施時の形態においては、アクセス情報によるアクセスがあった場合に、処理部140は、証明符号送信画面を表示するための情報を、ユーザ端末600に対して送信する。これにより、ユーザ端末600から符号情報が送信可能となる。
判断部141は、符号解析部143、販売商品情報取得部145、及び価格情報取得部147を備える。判断部141は、受信部120により受信された符号情報を用いて、ユーザ端末600を使用するユーザに商品が販売されたか否かを判断する。本実施の形態においては、判断部141は、受信部120により符号情報が受信された時間に基づいて、判断を行う。また、本実施の形態においては、判断部141は、所定の解析ルールに基づいて、判断を行う。
本実施の形態において、符号解析部143は、受信部120により受信された符号情報を用いて、解析ルールに基づいて、自動販売機700で当該証明符号の生成時に用いられた販売機識別子若しくはその他の識別子、又はそのような識別子から抽出された文字列等の部分等の情報(以下、判別情報ということがある)を判別し、取得する。例えば、証明符号である数値の所定桁部分が、販売機識別子に該当するものであると解析ルールにおいて定められている場合、符号解析部143は、当該所定桁部分の数値を販売機識別子に対応する判別情報として取得する。また、例えば、日付や時刻等の時間に関する情報を用いた演算を経て証明符号が生成される場合において、符号解析部143は、解析ルールに定められている方法に基づいて、符号情報が受信された時間に関する情報を用いて、証明符号について生成時の方法に対応する方法で演算を行うことにより、判別情報を取得する。符号情報が受信された時間に関する情報とは、特定の時刻を示す情報であってもよいし、幅のある時間帯を示す情報であってもよい。時間帯の長さは問わず、例えば、1分、数分、1時間、数時間、午前、午後など1日を複数に区切ったものであってもよいし、日、週、月、年などであってもよい。符号情報が受信された時間に関する情報は、具体的には、例えば、日付を示す文字列又は数値であってもよいし、日付と時刻や時間帯とを組み合わせて表される文字列又は数値であってもよいし、曜日に関する値であってもよい。また、符号情報が受信された時間に関する情報は、任意のタイミングや、特定の条件が満たされたタイミングから経過した時間を示すものであってもよい。特定の条件が満たされたタイミングとは、例えば、所定の起算点となる日時や、前回販売された日時などとすることができるが、これに限られない。なお、受信部120により符号情報が受信された時間として、符号情報が受信されたタイミングそのものを特定してこれを用いることは要しない。ユーザ端末600と情報処理装置100とが通信を行った時間、例えばユーザ端末600から送信された何らかの情報が受信部120により受信されたタイミングを、受信部120により符号情報が受信された時間とみなすようにしてもよい。
本実施の形態において、判断部141は、上記のようにして符号解析部143により取得された判別情報と、受信部120により受信された、符号情報以外の情報から取得した情報(以下、照合情報ということがある)とを用いて、ユーザに商品が販売されたか否かを判断する。すなわち、判断部141は、自動販売機700において所定の識別子等を用いて生成された証明符号に基づく判別情報と、受信部120により受信された情報に対応する識別子等に基づく照合情報とを比較し、互いに対応するものであるか否かを判断する。例えば、判断部141は、一の識別子に関する判別情報と、当該一の識別子に対応する照合情報である識別子とを比較し、互いに一致するか否かを判断する。また、例えば、一の識別子に関する判別情報が、当該識別子の一部分を示すものであるような場合においては、照合情報である識別子の同部分を判別情報と比較し、互いに一致するか否かを判断する。なお、判断方法はこれに限られず、判別情報と照合情報とのうち一方により定められる範囲内に他方が含まれるか否かなど、種々の方法により判断されればよい。
本実施の形態において、より具体的には、判断部141は、自動販売機700において販売機識別子等を用いて生成された証明符号に基づく判別情報と、受信部120により受信された販売機情報に対応する販売機識別子に基づく照合情報とを比較し、互いに対応するものであるか否かを判断する。すなわち、判断部141は、受信部120により受信された符号情報と、販売機情報とを用いて、ユーザ端末600を使用するユーザに商品が販売されたか否かを判断する。ここで、上述のように、判別情報は、証明符号に基づいて、符号情報の受信時刻等を用いて取得される。すなわち、判断部141は、受信部120により受信された符号情報と、販売機情報とを用いて、受信部120により符号情報が受信された時間と、所定の解析ルールとに基づいて、ユーザに商品が販売されたか否かを判断するといえる。
このように、判別情報と照合情報とが互いに対応するものであると認められる場合には、自動販売機700によりユーザが商品を購入した結果として得られた証明符号に基づいて、種々の情報がユーザ端末600より送信されたことが確認できるので、ユーザに商品が販売されたと判断することができる。また、本実施の形態においては、自動販売機700において証明符号が販売時情報を用いて生成され、判断部141において証明符号から符号情報の受信時刻等を用いて判別情報が取得されるので、商品の販売に応じて得られた証明符号であるか否かが、時間面の要素からも確認できる。したがって、ユーザに商品が販売されたか否かをより確実に判断することができる。
なお、上記の構成は、符号解析部143が解析ルールに基づいて証明符号から判別情報を取得し、判別情報を用いて判断を行うものであるが、これに限られない。例えば、符号情報から得られる証明符号と、符号情報以外の情報から得られる照合符号とを比較することにより、判断が行われるようにしてもよい。この場合、判断部141が、解析ルールに基づいて、受信部120により受信された符号情報以外の情報から、証明符号と同等の符号(以下、照合符号)を生成する。そして、判断部141は、証明符号と照合符号とを比較し、互いに対応するか(例えば、一致するか)否かを判断する。証明符号と照合符号とが互いに対応するものであると認められる場合には、自動販売機700によりユーザが商品を購入した結果として得られた証明符号に基づいて、種々の情報がユーザ端末600より送信されたことが確認できるので、ユーザに商品が販売されたと判断することができる。なお、この場合、解析ルールは生成ルールと同様の情報とすることができる。
販売商品情報取得部145は、受信部120により受信された符号情報と、解析ルールとに基づいて、販売された商品に関する商品情報を取得する。すなわち、販売商品情報取得部145は、解析ルールに基づいて、証明符号から、証明符号の生成に用いられた商品識別子を取得する。本実施の形態においては、販売商品情報取得部145は、証明符号から、商品を販売した自動販売機700と、商品に対応するカラムとを特定することができる。そして、販売商品情報取得部145は、得られた情報を用いて、商品情報格納部113を検索することなどにより、販売された商品に関する商品情報を取得する。なお、商品情報として、例えば、商品の名称などが取得されるが、これに限られない。
価格情報取得部147は、受信部120により受信された符号情報と、解析ルールとに基づいて、販売された商品の価格に関する価格情報を取得する。すなわち、価格情報取得部147は、解析ルールに基づいて、証明符号から、証明符号の生成に用いられた価格情報を取得する。なお、価格情報取得部147は、販売商品情報取得部145により得られた情報を用いて、商品情報格納部113を検索することなどにより、販売された商品の価格を示す価格情報を取得するように構成されていてもよい。
出力部151は、出力情報構成部153を備える。出力部151は、判断部141によりユーザに商品が販売されたと判断された場合に、出力情報を出力する。すなわち、出力情報構成部153は、判断部141によりユーザに商品が販売されたと判断された場合に、出力情報を構成する。出力部151は、所定の方法で、必要に応じて送信部170等を利用して、構成された出力情報を出力する。
本実施の形態において、出力情報は、符号情報等を送信したユーザ端末600においてウェブページ等を表示させるための情報である。出力情報は、ウェブページを表示させるために用いられる情報のうち一部の情報のみであってもよい。また、出力情報は、ユーザ端末600で動作するソフトウェアの表示画面に所定の内容を表示させるための情報やその一部の情報であってもよい。この場合、出力部151は、送信部170により、情報処理装置100にアクセスしたユーザ端末600に対して、出力情報を送信する。これにより、ユーザ端末600において、出力情報を用いたウェブページやソフトウェアの表示画面等が表示される。
なお、出力情報は、ユーザに対して送信する電子メールの内容を示す情報や、その他のメッセージの内容を示す情報であってもよい。この場合、出力部151は、送信部170により、ユーザ情報を用いて、ユーザ端末600から送信されたユーザ識別子に対応する送信先に、出力情報を送信すればよい。すなわち、出力部151は、受信部120により受信されたユーザ情報に基づいて、出力情報を出力するようにしてもよい。
本実施の形態において、出力部151は、受信部120により受信された符号情報に基づいて、出力情報を出力する。すなわち、出力情報構成部153は、証明符号から判断部141が取得した種々の情報を用いて、出力情報を構成する。
例えば、出力情報構成部153は、商品情報を用いて、出力情報を構成してもよい。また、例えば、出力情報構成部153は、価格情報を用いて、出力情報を構成してもよい。また、例えば、出力情報構成部153は、受信部120により受信された販売機情報に基づいて、出力情報を構成してもよい。なお、出力情報構成部153は、証明符号に基づいて取得された販売機情報に基づいて、出力情報を構成してもよい。また、例えば、出力情報構成部153は、受信部120により受信されたユーザ情報に基づいて、出力情報を構成してもよい。
本実施の形態においては、このような出力情報構成部153の構成により、例えば、ユーザ端末600を使用するユーザに対する、販売機識別子に対応する自動販売機700又は販売体700gによる商品の販売記録に関する情報を、出力情報に含めることができる。すなわち、いわゆるレシートやその他領収書と同等の情報を、出力情報として出力することができる。この場合、出力情報には、販売された商品の商品情報と、当該商品の価格情報と、販売を行った自動販売機700を示す販売機情報などを含めることができる。出力情報構成部153は、例えば、これらの情報を、所定のテンプレート情報において指定された箇所に配置することにより、出力情報を構成することができるが、これに限られない。テンプレート情報は、例えば予め格納部110に格納されているものとすればよい。
なお、このように、販売された商品の商品情報、価格情報、販売機情報、販売日時に対応する情報(例えば、符号情報の受信時間)が明らかであるので、処理部140が、これらの情報を、ユーザ端末600から符号情報に対応付けて送信されたユーザ識別子に対応付けて、ユーザ情報格納部119に蓄積するように構成されていてもよい。このように販売履歴を示す情報がユーザ毎に蓄積されている場合において、出力情報構成部153は、ユーザ識別子に対応するユーザ情報に基づいて、ユーザ毎の商品の販売に関する履歴情報を出力情報として構成してもよい。このような履歴情報は、例えば、所定のタイミングで、又はユーザ端末600を介して行われたユーザからの要求に応じて、ユーザ端末600等に送信されるようにすればよい。
また、本実施の形態において、出力情報構成部153は、判断部141によりユーザに商品が販売されたと判断された場合に、販売された商品の商品情報、価格情報、販売機情報、販売日時に対応する情報や、ユーザ情報などを用いて、所定の報償条件が満たされたか否かを判断するように構成されていてもよい。この判断は、当該ユーザの履歴情報を用いて行われてもよい。所定の報償条件としては、例えば、所定の商品の購入数や購入金額に関する条件や、所定の期間内の購入であるかなどの時間に関する条件や、購入場所等に関する条件など、種々設定されうる。出力情報構成部153は、報償条件が満たされたか否かの判断結果に応じて、出力情報を構成するように構成されていてもよい。例えば、ポイントやスタンプ(バッジ、メダル、シールなどと呼んでもよい)等を付与する旨の情報や、付与された結果に応じた内容の出力情報などが構成されるようにしてもよい。また、ポイントやスタンプ等は、募集型のキャンペーンに応募するためなどに用いられるものであってもよく、応募条件が満たされた場合には応募するための情報を示す出力情報が構成されるようにしてもよい。
また、本実施の形態において、出力情報構成部153は、判断部141によりユーザに商品が販売されたと判断された場合に、販売された商品の商品情報、価格情報、販売機情報、販売日時に対応する情報や、ユーザ情報などを用いて、対象となるキャンペーンに関する情報を取得し、取得した情報を用いて出力情報を構成するようにしてもよい。例えば、出力情報構成部153は、商品情報、価格情報、販売機情報、販売日時に対応する情報、ユーザ情報などを用いて、販促情報格納部115に格納されている情報を検索し、適用対象となる対象キャンペーンを抽出する。そして、抽出した対象キャンペーンの情報を用いて、出力情報を構成する。例えば、キャンペーンの内容を示すウェブサイトのURI等の情報などを含む出力情報を構成する。販促情報格納部115において、キャンペーンの適用条件等を含めてキャンペーンに関する情報が管理されているので、複数のキャンペーンがある場合にも、商品の販売に関して得られた情報に応じて、対象となるキャンペーンに関する情報を的確に出力することができる。例えば、ユーザが属するセグメント毎、商品を販売した自動販売機700が設置されているロケーション毎、地域毎、商品毎、利用回数毎など、種々の観点から異なるキャンペーンを企画しておき、適合する場合にそのキャンペーンに関する情報をユーザに案内することにより、簡素な構成の情報処理システム1を利用して、効果的な販売促進活動を行うことができるようになる。
送信部170は、情報を、ネットワークを介して情報処理システム1を構成する他の装置に送信する。送信部170は、例えば、ユーザ端末600や、その他の装置に対して出力される情報の送信を行う。
なお、販売機情報格納部111、商品情報格納部113、販促情報格納部115、及びユーザ情報格納部119のそれぞれにおいては、例えば以下のような情報が格納されていればよい。なお、各情報に含まれる属性はこれに限られず、いずれかの属性が設けられていなくてもよいし、他の属性が含まれていてもよい。
図5は、同情報処理装置100で用いられる販売機情報の一例を示す図である。
図5に示されるように、販売機情報は、例えば、自動販売機700が設置されているロケーション、ロケ内ID、設置年月日、所有者を示す情報(すなわち、販売体700gを示す情報)を含む。各販売機情報は、販売機識別子に対応付けられている。なお、このレイでは、販売機識別子は、各自動販売機700に固有の識別子である。ロケ内IDは、例えば、各ロケーション内での各自動販売機700を識別する識別子である。すなわち、ロケーションとロケ内IDとの一の組み合わせは、一の販売機識別子に対応する。
このような販売機情報が設定されている場合において、アクセス情報としては、例えば、ロケーションとロケ内IDとを組み合わせて構成される情報又は販売機識別子を含むものを用いることができる。
本実施の形態において、ロケーションを示す情報とロケ内IDとがユーザ端末600から送信されると、情報処理装置100では、送信された情報と販売機情報格納部111に格納されている情報とに基づいて、一の販売機識別子を特定することができる。
図6は、同情報処理装置100で用いられる商品情報の一例を示す図である。
図6に示されるように、例えば、商品情報は、いずれの自動販売機700において、どのカラムにどの商品がどの価格で販売可能に収容されているかを示す情報である。すなわち、商品情報は、一の商品を特定可能な識別子や、当該商品の価格などについての属性値を含む。これらの情報は、一の販売機識別子と、収容されているカラムのカラム番号(賞品識別子)に対応付けられている。これにより、販売機識別子と、カラム番号とに基づいて、当該カラムに収容されている商品情報を特定することができる。例えば、販売機識別子が「234569」である自動販売機700において、カラム番号が「4」のカラムには、識別子「AB02」で識別される商品が収容されていることが見て取れる。また、当該商品は、当該自動販売機700において、130円で販売されていることが見て取れる。
図7は、同情報処理装置100で用いられるユーザ情報の一例を示す図である。
図7に示されるように、例えば、ユーザ情報は、一のユーザが過去に商品を購入したことを表す購入情報が、ユーザ識別子に対応付けられて記録されたものである。購入情報としては、購入日時、購入した自動販売機700の販売機識別子、購入した商品の識別子、及び商品の購入価格などを含む。ユーザ情報を用いることで、商品の購入回数や、これまでに商品の購入に要した金額等を取得することができる。また、ユーザ情報には、販売機識別子が含まれるので、各商品を購入した自動販売機700やそのロケーション等に関する情報を取得することができる。
図8は、同情報処理装置100で用いられるキャンペーン情報の一例を示す図である。
図8に示されるように、例えば、キャンペーン情報には、キャンペーンの内容を示すウェブサイトのURIや、キャンペーンの名称や、キャンペーンを示すバナー画像や、キャンペーンの適用条件に関する情報や、キャンペーンの開始日及び終了日などの情報が含まれうる。キャンペーン情報は、キャンペーン識別子に対応付けて格納されている。例えば、キャンペーン識別子が「cp02」であるキャンペーンについては、「A社限定キャンペーン」であり、適用条件として、購入した自動販売機700が設置されているロケーションがAAAであることが記録されている。当該キャンペーンは、2020年3月31日に終了するように設定されていることが見て取れる。当該キャンペーン関する情報については、「リンク先」のURIにあることが見て取れる。また、当該キャンペーンを表すバナー画像は、「/img/cp02.jpg」で示されるファイルであることが見て取れる。このようなキャンペーン情報を参照することにより、適用可能なキャンペーンの情報を効果的に得ることができる。
なお、上述の格納部110や、端末格納部610や、販売機格納部710は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。これらには、それぞれの装置において取得された情報などがそれぞれ格納されるが、情報等が記憶される過程はこれに限られない。例えば、記録媒体を介して情報等が記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報等が記憶されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力された情報等が記憶されるようになってもよい。
また、上述の処理部140や、端末処理部640や、販売機処理部740は、通常、MPUやメモリ等から実現されうる。処理部140や、端末処理部640や、販売機処理部740の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
また、受付部130や、端末受付部630や、販売機受付部730により受付可能な情報の入力に用いられうる入力手段は、操作ボタンや、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部130や、端末受付部630や、販売機受付部730は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現されうる。
また、受信部120や、端末受信部620は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
また、送信部170や、端末送信部670は、通常、無線又は有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
次に、証明符号の生成例について説明する。
図9は、同自動販売機700の証明符号に関する動作について説明する図である。
図9に示されるように、本実施の形態において、表示装置701には、例えば、5桁の数が表示可能なセグメント表示部71が設けられている。セグメント表示部71に、自動販売機700に投入された金額や、選択された商品の価格等が表示可能となっている。本実施の形態において、証明符号は、セグメント表示部71に表示可能な5桁の数である。証明符号は、販売機識別子と、商品が販売された各日付のシリアル値(所定の日からの経過日数と言ってもよい)である日付番号(販売時情報の一例)と、販売される商品に対応するカラムを特定するカラム番号(商品識別子の一例)と、当該自動販売機700における累計販売本数とを用いて生成される。
証明符号の生成ルールは、例えば次のようなものである。なお、本実施の形態において、上記の識別子等のうち生成ルールに関する部分は、すべて数字で構成されるものである。本実施の形態において、生成ルールは、剰余演算を用いたものである。まず、販売機識別子と販売時情報とを用いて、基礎指数が算出される。基礎指数は、例えば、販売機識別子を140で除した場合の剰余(これを、図においては、「MOD」を用いて、「販売機識別子MOD140」と表記する。以下の説明において同じ)と、日付番号を360で除した場合の剰余と、累計販売本数を500で除した場合の剰余との和である。この基礎指数を用いて、5桁の証明符号のうち、万の位と千の位をなす先頭部分2桁(先頭部7AB)及び百の位と十の位と一の位をなす後方部分3桁(後方部7CDE)のそれぞれが取得される。先頭部7ABは、カラム番号と、基礎指数を50で除した場合の剰余との和である。また、後方部7CDEは、カラム番号と、基礎指数を950で除した場合の剰余との和である。このようにして得られた先頭部7AB、後方部7CDEをこの順にならべて5桁の数を構成することで、証明符号とすることができる。なお、このような生成ルールにより生成された証明符号を構成する先頭部7AB、後方部7CDEのそれぞれの数について、日付番号等を用いて演算を行うことにより、カラム番号や販売機識別子などの情報を得ることができる。
図10は、同自動販売機700の証明符号の生成例と出力例とを示す図である。
例えば、上述のように生成ルールが設定されている場合において、図10に示されるように、販売機識別子「234569」、日付「20200617」(日付番号「43999」)、カラム番号「4」、累計販売本数「499」等の各情報が得られている場合を想定する。この場合、基礎指数は、販売機識別子、累計販売本数、及び日付番号に基づいて、「234569MOD140」と、「43999MOD360」と、「499MOD500」との和となる。すなわち、「69+79+499」から「647」となる。先頭部7ABは、「647MOD50」すなわち「47」とカラム番号との和である「51」となる。後方部7CDEは、「647MOD950」すなわち「647」とカラム番号との和である「651」となる。得られた先頭部7AB及び後方部7CDEをこの順にならべることで、証明符号「51651」が得られる。得られた証明符号は、販売機出力部743により、表示装置701のセグメント表示部71に表示される。
なお、上述の例では、価格情報を用いない場合が示されている。価格情報を用いる場合には、例えば価格情報を用いて同様の剰余演算をさらに行ったりするなど、他の生成ルールを用いたりしてもよい。生成ルールは剰余演算を用いないものであってもよいし、証明符号の桁数を増やしてもよい。
次に、情報処理システム1の動作の一例について説明する。
図11は、同自動販売機700の動作の一例を示すフローチャートである。
以下の処理は、販売機処理部740などによって定期的に又は繰り返し実行される。
(ステップS701)販売機処理部740は、ユーザにより、商品を購入するための購入操作が行われたか否かを判断する。換言すると、販売機処理部740は、購入操作が自動販売機700により受け付けられたか否かを判断する。購入操作とは、具体的には、例えば、商品を選択する操作と、当該商品の代金を投入する操作とを含むが、これに限られない。購入操作が受け付けられたと判断した場合はステップS702に進み、そうでない場合はステップS709に進む。
(ステップS702)販売機処理部740は、選択された商品を販売する。すなわち、販売機処理部740は、投入された代金を領収し、商品収容部703に収容されている商品を、商品払出部705により払い出す。
(ステップS703)販売機取得部741は、販売機識別子を用いて、所定の生成ルールにより証明符号を生成する。
(ステップS704)販売機出力部743は、図示しないスピーカ又はブザー等を用いて注意音を出力し、ユーザの注意を惹く。
(ステップS705)販売機出力部743は、表示装置701に証明符号を表示させる。なお、このとき、販売機出力部743は、タイマーのカウントを開始する。
(ステップS706)販売機出力部743は、新たに、商品の購入に関する操作(例えば、商品を選択する操作や、金銭を投入する操作)が行われたか否かを判断する。操作が行われたと判断した場合にはステップS708に進み、そうでない場合はステップS707に進む。
(ステップS707)販売機出力部743は、証明符号の表示を開始してから所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間は、例えば、30秒であるが、これに限られない。所定時間が経過したと判断した場合はステップS709に進み、そうでない場合にはステップS706に戻る。
(ステップS708)販売機出力部743は、証明符号の表示を終了する。これにより、表示装置701に表示されていた証明符号が消える。
(ステップS709)販売機処理部740は、所定の再表示操作が行われたか否かを判断する。再表示操作が行われたと判断した場合には、ステップS710に進み、そうでない場合には、一連の処理を終了する。
(ステップS710)販売機処理部740は、前回の販売が行われてから所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間は、例えば、1時間であるが、これに限られない。所定時間が経過したと判断した場合は一連の処理を終了して再表示を行わず、そうでない場合にはステップS705に戻る。
図12は、同情報処理装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
以下の処理は、処理部140などによって定期的に又は繰り返し実行される。
(ステップS101)処理部140は、ユーザ端末600から、アクセス情報に基づくアクセスが行われたか否かを判断する。アクセスが行われたと判断した場合にはステップS102に進み、そうでない場合はこの処理を再び実行する。なお、このような判断は、例えば、情報処理装置100に対して所定の態様でのアクセス(例えば、アクセス情報に対応する所定のURIへのアクセス)が行われたか否かにより行うようにすればよいが、これに限られない。
(ステップS102)処理部140は、ユーザ端末600から送信された、販売機情報とユーザ識別子とを取得する。処理部140は、これにより、販売機情報に対応する販売機識別子を取得することができる。
(ステップS103)処理部140は、ユーザ端末600に対して、販売機情報とユーザ識別子とに対応する証明符号送信画面情報(以下、単に送信画面ということがある)を送信する。送信画面は、例えば、符号情報をユーザ端末600から送信させるために、ユーザによる証明符号の入力操作をユーザ端末600において受け付けるための画面である。
(ステップS104)処理部140は、ユーザ端末600からの符号情報を受信したか否かを判断する。符号情報を受信したと判断した場合にはステップS105に進み、そうでない場合はこの処理を再び実行する。
(ステップS105)処理部140は、所定の解析ルールを用いて、証明符号の解析を行う。これにより、判別情報が取得される。
(ステップS106)処理部140は、判別情報と、照合情報とを比較する。
(ステップS107)処理部140は、比較結果に応じて、対応する自動販売機700によりユーザに商品が販売されたか否かを判断する。ユーザに商品が販売されたと判断した場合にはステップS108に進み、そうでない場合はステップS110に進む。
(ステップS108)処理部140は、受信した情報や証明符号を解析した情報に基づいて、ユーザ情報を蓄積する。
(ステップS109)処理部140は、出力情報を構成して、出力する(販売後処理)。
(ステップS110)処理部140は、ユーザに商品が販売されたと判断できなかった旨の無効通知をユーザ端末600に送信する。
ステップS109の処理又はステップS110の処理が終了すると、一連の処理が終了する。
なお、販売後処理すなわち出力情報の構成や出力は、上述のとおり、種々の方法で行われうる。
図13は、同情報処理装置100が行う販売後処理の流れの第一の例を示すフローチャートである。
以下の処理は、例えば、処理部140などによって実行される。第一の例は、販売機識別子に対応する自動販売機700又は販売体700gによる商品の販売記録に関する情報を出力するものである。出力する情報は、ここでは領収書に相当する情報を含むものであり、領収書情報という。
(ステップS131)処理部140は、領収書記載情報を取得する。領収書記載情報は、例えば、販売された商品の商品情報と、当該商品の価格情報と、販売を行った自動販売機700を示す販売機情報などを含む。これらの情報は、例えば、ユーザ端末600から送信された情報や、格納部110に格納されている種々の情報とに基づいて取得可能である。
(ステップS132)処理部140は、所定のテンプレート情報と、取得した領収書記載情報とを組み合わせて、領収書情報を構成する。
(ステップS133)処理部140は、送信部170により、構成した領収書情報をユーザ端末600に送信する。これにより、ユーザ端末600において、領収書情報を画面に表示させることができる。その後、上位の処理に戻る。
図14は、同情報処理装置100が行う販売後処理の流れの第二の例を示すフローチャートである。
以下の処理は、例えば、処理部140などによって実行される。第二の例は、商品を購入したユーザが対象となるキャンペーンに関する対象キャンペーン情報を出力するものである。
(ステップS141)処理部140は、キャンペーン抽出用情報を取得する。キャンペーン抽出用情報は、例えば、販売された商品の商品情報と、当該商品の価格情報と、販売を行った自動販売機700を示す販売機情報と、販売日時に対応する情報と、ユーザ情報などを含む。これらの情報は、例えば、ユーザ端末600から送信された情報や、格納部110に格納されている種々の情報とに基づいて取得可能である。
(ステップS142)処理部140は、取得したキャンペーン抽出用情報を用いて、販促情報格納部115に格納されている情報を検索し、適用対象となる対象キャンペーンを抽出し、抽出した対象キャンペーンに関する情報を取得する。対象キャンペーンがない場合には、その旨の情報を取得すると解釈すればよい。
(ステップS143)処理部140は、取得した対象キャンペーンに関する情報を用いて、対象キャンペーン情報を構成する。対象キャンペーン情報は、一の対象キャンペーンの情報を含むウェブページ等を特定するURIや当該ウェブページ等にアクセスさせるための情報などであってもよいし、抽出された一以上の対象キャンペーンの情報を所定のテンプレート情報に従って組み合わせた情報などであってもよい。
(ステップS144)処理部140は、送信部170により、構成した対象キャンペーン情報をユーザ端末600に送信する。その後、上位の処理に戻る。
以下、本実施の形態にかかる情報処理システム1を利用して行われる処理・動作の流れの具体例について、ユーザ端末600の表示画面例と共に説明する。本具体例において、ユーザは、ユーザ端末600で動作するソフトウェアを用いて情報処理装置100と通信することにより、情報処理装置100により実現されるSNSなどの会員用ウェブサービスにログインした状態で、情報処理システム1を利用することができる。なお、ユーザ端末600で動作するソフトウェアとしては、例えば、ウェブブラウザにより動作するウェブアプリケーションや、ウェブサービスのクライアントアプリケーションなどが挙げられるが、これに限られない。ここでいうウェブサービスとは、明示的な会員登録やログイン操作が必要なものに限られず、例えばクッキーやその他アクセスの際にユーザにより与えられる識別子によりユーザを識別可能なものであってもよい。なお、以下に例が示される各画面は、例えば、ユーザ端末600で動作するウェブブラウザやクライアントアプリケーションによりユーザ端末600のディスプレイに表示される画面である。
図15は、同情報処理システム1を利用して行われる処理・動作の具体例を示すシーケンス図である。
(ステップS11)ユーザは、自動販売機700に対して、購入操作を行う。商品の指定や、代金の投入などを行う。
(ステップS12)自動販売機700は、ユーザに対して商品を販売する。
(ステップS13)自動販売機700は、ユーザに対して販売した商品を払い出す。
(ステップS14)自動販売機700は、証明符号を生成し、表示装置701などに証明符号を表示する。
(ステップS15)ユーザは、自動販売機700のアクセス情報表示部709から、アクセス情報を読み取る。ユーザは、ユーザ端末600により、アクセス情報を用いて情報処理装置100にアクセスする。
(ステップS16)これにより、ユーザ端末600から情報処理装置100に、販売機情報とユーザ識別子とが送信される。
(ステップS17)情報処理装置100は、受信した情報に基づいて、証明符号送信画面を表示させるための情報を送信する。
(ステップS18)情報処理装置100からユーザ端末600に、送信画面が送信され、ユーザ端末600において表示される。
(ステップS19)ユーザは、ユーザ端末600に表示された送信画面に、自動販売機700に表示された証明符号を入力し、送信する操作を行う。
(ステップS20)ユーザ端末600から情報処理装置100に、入力された証明符号に基づく符号情報が送信される。
(ステップS21)情報処理装置100は、受信した符号情報に基づいて、証明符号を解析する。
(ステップS22)情報処理装置100は、ユーザに商品が販売されたか否かを判断する。ユーザに商品が販売されたと判断すると、次に進む。
(ステップS23)情報処理装置100は、ユーザに商品が販売されたと判断したことに応じて、ユーザ情報を蓄積する。
(ステップS24)情報処理装置100は、販売後処理を行う。すなわち、出力情報を構成する。
(ステップS25)情報処理装置100は、例えば、出力情報をユーザ端末600に送信する。
(ステップS26)情報処理装置100からユーザ端末600に、出力情報が送信され、ユーザ端末600により受信される。
(ステップS27)ユーザ端末600は、受信した出力情報を表示する。これにより、ユーザは、出力情報を受け取ることができる。
図16は、同ユーザ端末600に表示される証明符号送信画面1101の一例を示す図である。
図16に示されるように、証明符号送信画面1101には、証明符号を入力する入力フォーム1102と、入力された証明符号を送信する指示を行うための送信ボタン1103が含まれる。ユーザは、入力フォーム1102に証明符号を入力した上で、送信ボタン1103を押下する操作を行うことができる。ユーザ端末600は、このようなユーザの操作を受け付けると、入力された証明符号に基づく符号情報を情報処理装置100に送信する。なお、証明符号送信画面1101には、例えば、アクセス情報に基づいて情報処理装置100により取得された、自動販売機の情報が含まれるようにしてもよい。また、証明符号送信画面1101は、使用しているユーザを示す情報が表示されるようにしてもよい。例えば、証明符号送信画面を表示するソフトウェアにログインしているユーザの情報が示されるようにしてもよい。また、このようなユーザを示す情報にあわせて、当該ユーザに関する情報が表示されるようにしてもよい。図に示される例においては、例えば、ウェブサービスにおいてユーザが所有するポイント数が示されている。このようなユーザに関する情報は、例えば、ユーザ情報格納部119に格納されているユーザ情報に基づいて証明符号送信画面1101に含まれるように構成されていればよい。
図17は、同ユーザ端末600に表示される領収書表示画面1111の一例を示す図である。
領収書表示画面1111は、販売後処理により領収書情報がユーザ端末600に送信されることに応じてユーザ端末600に表示される画面である。例えば、証明符号送信画面1101において証明符号が入力されて送信ボタン1103を押下する操作が行われると、その後に、領収書表示画面1111が表示されるように構成することができる。
領収書表示画面1111には、例えば、ユーザに商品の販売を行ったことについて、販売した自動販売機700に関する情報、日付、商品名、数量、領収した金額等の情報が表示される。なお、他の形式で領収書情報を得るための指示ボタン1113,1117が領収書表示画面1111に含まれていてもよい。指示ボタン1113,1117が操作されると、ユーザ端末600から情報処理装置100にそれに対応する指示情報が送信される。情報処理装置100は、受信した指示情報に応じて、所定の形式で領収書情報を構成してユーザ端末600に送信する。なお、例えば、他の形式としては、PDF形式のファイル、電子メールとしての送信などが採用されうるが、これらに限られない。
図18は、同ユーザ端末600に表示される情報登録完了画面1211の一例を示す図である。図19は、同ユーザ端末600に表示される対象キャンペーン表示画面1221の一例を示す図である。図20は、同ユーザ端末600に表示される個別キャンペーン表示画面1231の一例を示す図である。
情報登録完了画面1211は、例えば、販売後処理により情報処理装置100から送信された情報に基づいて表示される画面である。例えば、証明符号送信画面1101において証明符号が入力されて送信ボタン1103を押下する操作が行われると、その後に、情報登録完了画面1211が表示されるように構成することができる。また、情報登録完了画面1211は、対象キャンペーン表示画面1221を利用したユーザの入力操作に応じてユーザ端末600と情報処理装置100とが通信を行うことにより表示されうる画面である。また、個別キャンペーン表示画面1231は、情報登録完了画面1211を利用したユーザの入力操作に応じてユーザ端末600と情報処理装置100とが通信を行うことにより表示されうる画面である。なお、情報登録完了画面1211に含まれる情報や個別キャンペーン表示画面1231に含まれる情報が、情報登録完了画面1211に含まれるようにしてもよい。
図18に示されるように、情報登録完了画面1211には、自動販売機700により商品が販売されたことが確認されたことに応じた表示が含まれる。例えば、販売に応じた所定数のポイントがユーザに対して付与された旨や、その結果としてユーザが所有しているポイント合計数や、所定のバッジがユーザに対して付与されたことなどが含まれうる。これにより、ユーザは、商品が販売されたことが確認されたことや、それに応じたポイントに関する状態の変化や、バッジが付与されたことなどを知ることができる。図に示される例において、情報登録完了画面1211には、キャンペーン表示ボタン1213や、バッジ一覧表示ボタン1215や、購入履歴表示ボタン1217などが表示されうるが、これに限られない。
情報登録完了画面1211においてバッジ一覧表示ボタン1215が操作されると、バッジ一覧画面(図示せず)に遷移する。バッジ一覧画面には、例えば、これまで取得したバッジの画像が並べて表示される。これにより、ユーザは、獲得したバッジを容易に確認することができる。バッジ獲得に関するゲーミフィケーションを実現することができ、ユーザに情報処理システム1を利用した商品の購入意欲を持たせることができる。情報登録完了画面1211において購入履歴表示ボタン1217が操作されると、購入履歴表示画面(図示せず)に遷移する。購入履歴表示画面には、例えば、当該ユーザに関するこれまでの商品の販売に関する情報がリスト表示される。これにより、ユーザは、購入履歴について容易に確認することができる。このようなバッジ一覧画面や、購入履歴表示画面は、例えば、情報処理装置100が当該ユーザのユーザ識別子に対応するユーザ情報を用いて、ユーザ端末600に送信するように構成されていればよい。
情報登録完了画面1211においてキャンペーン表示ボタン1213が操作されると、対象キャンペーン表示画面1221が表示される。対象キャンペーン表示画面1221の表示に際しては、例えば、情報処理装置100が、当該ユーザのユーザ識別子に対応するユーザ情報を用いて販促情報格納部115に格納されている情報から対象キャンペーンの情報を抽出して、対象キャンペーン表示画面1221を表示するための情報を構成し、ユーザ端末600に送信する。
図19に示されるように、対象キャンペーン表示画面1221には、例えば、対象となるキャンペーンについてのバナー画像1223等の情報が表示される。当該バナー画像1223は、例えば、それぞれの対象キャンペーンについての個別キャンペーン表示画面1231を表示するためのハイパーリンクとなっている。ユーザによりバナー画像1223を選択する操作が行われると、その対象キャンペーンについての個別キャンペーン表示画面1231が表示される。
図20に示されるように、個別キャンペーン表示画面1231には、そのキャンペーンに関する情報が含まれる。個別キャンペーン表示画面1231がユーザからの応募を受付可能なキャンペーンである場合、個別キャンペーン表示画面1231には、応募ボタン1233,1234が表示される。ユーザは、応募ボタン1233,1234を操作することで、キャンペーンに応募することができる。なお、応募ボタン1233,1234が操作されると、例えば、それに応じた応募情報が情報処理装置100に送信される。情報処理装置100は、応募情報をユーザ識別子に対応付けて蓄積し、抽選等に用いることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、自動販売機700によりユーザに商品が販売されたことを、情報処理装置100において確認することができる。このような自動販売機700として、ユーザ端末600と自動販売機700とを例えば無線LANやBluetooth(登録商標)などで通信可能にするための構成を必ずしも有しないような、比較的単純なハードウェア構成を有する自動販売機700を用いることができる。例えば、自動販売機700において、販売する商品の価格、自動販売機700に投入された金額、及びお釣りの金額など、商品の販売に関してユーザに提供する情報を表示可能な表示装置701を設けることは一般的であるが、このような表示装置701を利用することにより、自動販売機700によりユーザに商品が販売されたことを、情報処理装置100において確認することができる。したがって、多数の自動販売機700を擁し、かつ、利便性の高い情報処理システム1を、容易に、かつ低コストで実現することができる。特に、本実施の形態においては、ユーザ端末600と情報処理装置100とが通信により同期し、ユーザ端末600から送信された符号情報に基づいて、いつ、どこで、だれが、なにを、いくらで購入したかというような情報が情報処理装置100において取得されうる。したがって、自動販売機700と情報処理装置100とが通信を行わず非同期な状態であっても、購入者情報と結びついたPOSデータ(いわゆるIDPOS)を情報処理装置100が取得することができる。また、ユーザは、ユーザ端末600を用いることで、容易に、購入したことを証明する情報を情報処理装置100に蓄積することができる。
また、本実施の形態においては、個々の商品それぞれに識別コードを付与したりすることなく、いずれの商品がどのユーザに販売されたのかを情報処理装置100において把握することができる。したがって、利便性の高い情報処理システム1を、さらに低コストで実現することができる。
証明符号は、上述のように、ユーザへの商品の販売に関する様々な要素に基づいて取得されうる。したがって、より確実に、ユーザに商品が販売されたことを確認することができる。また、証明符号から得られる情報を用いて、ユーザに商品が販売された場合に様々な販売後動作を実現することができ、さらに利便性の高い情報処理システム1を実現することができる。
なお、上記実施の形態にかかる情報処理装置は、上述のようなレシートに相当する出力情報を出力する機能や、キャンペーンに関する情報を出力する機能に限られず、種々の用途に用いることができる。例えば、自動販売機により、無体物である商品を販売したり、後で商品の引渡しを受ける権利等を販売したりしてもよい。このような場合に、例えば、商品の販売が行われたか否かを情報処理装置において確認するとともに、ユーザに対して、商品をユーザに取得させるための情報を出力するようにしてもよい。これにより、比較的単純なハードウェア構成を有する自動販売機を用いつつ、利便性の高い情報処理システムを実現することができる。
具体的には、例えば、配送によりユーザに送付される商品を、自動販売機により販売した場合において、その配送に関する情報(購入IDや、問い合わせ番号など)を出力情報としてユーザに対して出力するようにしてもよい。また、配送等によりユーザに送付される商品を自動販売機により販売した場合において、ユーザからの商品の送付住所等の入力を受け付けるためのウェブページを表示させるための情報が、出力情報として出力されるようにしてもよい。また、例えば、販売後に所定の方法でユーザに引き渡される商品を、自動販売機により販売した場合において、その引渡しに用いる購入証明情報(例えば、購入IDや、引換券番号など)を出力情報としてユーザに対して出力するようにしてもよい。また、例えば、実店舗等での商品の購入や所定の施設への入場などについての整理券を、自動販売機を用いて配付することも可能である。この場合、自動販売機を用いてユーザによる整理券発行動作(例えば、上述の実施の形態における商品選択操作と同等の操作であればよい)を受け付け、ユーザ端末から受け付けた証明符号に応じて、ユーザ端末に整理券として用いることができる出力情報を出力するようにしてもよい。
なお、本実施の形態における処理は、ソフトウェアで実現してもよい。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布してもよい。また、このソフトウェアをCD-ROMなどの記録媒体に記録して流布してもよい。本実施の形態における、情報処理システム1を実現するためのソフトウェアとして、以下のようなプログラムを用いることができる。
すなわち、プログラムは、自動販売機又は当該自動販売機を含んで構成される販売体を識別可能な販売機識別子が格納された販売機格納部と、商品を販売した場合に、販売機識別子に対応する証明符号を取得する販売機取得部と、販売機取得部が取得した証明符号を出力する販売機出力部とを備える1以上の自動販売機と共に情報システムを構成する、ユーザが使用するユーザ端末から送信された情報を受信可能な情報処理装置のプログラムであって、情報処理装置のコンピュータを、ユーザ端末から送信された、販売機取得部により取得された証明符号に関する符号情報を受信する受信部と、受信部により受信された符号情報を用いて、ユーザ端末を使用するユーザに商品が販売されたか否かを判断する判断部と、判断部によりユーザに商品が販売されたと判断された場合に、出力情報を出力する出力部と、として機能させるためのプログラムであってもよい。
また、プログラムは、ユーザが使用するユーザ端末から送信された情報を受信可能な情報処理装置のコンピュータを、ユーザ端末から送信された、自動販売機又は当該自動販売機を含んで構成される販売体に関する販売機情報と、その自動販売機により取得された自動販売機又は販売体を識別可能な販売機識別子に対応する証明符号に関する符号情報と、当該を受信する受信部と、受信部により受信された符号情報と、販売機情報とを用いて、ユーザ端末を使用するユーザに商品が販売されたか否かを判断する判断部と、判断部によりユーザに商品が販売されたと判断された場合に、販売機情報に基づいて出力情報を出力する出力部と、として機能させるためのプログラムであってもよい。
また、プログラムは、文字列である情報を表示可能な表示装置と、当該自動販売機又は当該自動販売機を含んで構成される販売体を識別可能な販売機識別子が格納された販売機格納部とを備える自動販売機のコンピュータを、一の商品を販売した場合に、販売機識別子と、商品を販売した時間に関する販売時情報とに対応する、文字列である証明符号を取得する販売機取得部と、販売機取得部が取得した証明符号を、表示装置に文字列として表示させる販売機出力部と、として機能させるためのプログラムであってもよい。
(その他)
上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の構成要素は、物理的に一の媒体で実現されてもよい。
上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい(この場合、分散処理を行う複数の装置により構成されるシステム全体を1つの「装置」として把握することが可能である)。
上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、又は、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、又は長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、又は、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、又は、図示しない読み出し部が行ってもよい。
上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、又は、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、又は、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現されうる。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。また、そのプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。また、そのプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、又は分散処理を行ってもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものである。
上記実施の形態において、証明符号は、自動販売機において販売機取得部により生成されるが、これに限られない。販売機取得部が予め定められた証明符号を取得するようにしてもよく、この場合、情報処理システムが、生成ルールや解析ルールを用いないように構成されていてもよい。
具体的には、以下のような情報処理システムを構成してもよい。例えば、自動販売機の販売機格納部において、予め複数の証明符号が格納されており、情報処理装置の格納部において、各自動販売機に記録されている証明符号を示す情報と、当該自動販売機の販売機識別子とが対応付けられたデータベースが格納されているようにする。販売機取得部は、これらのうち一の証明符号を取得する。そして、情報処理装置においては、判断部が、ユーザ端末から送信された情報を用いて取得した販売機識別子と、証明符号とを用いてデータベースを検索し、販売機識別子と証明符号との組合せが一致するレコードがデータベースに存在している場合に自動販売機により商品が販売されたと判断してもよい。なお、販売時情報に対応して販売機取得部で取得される証明符号が異なるようにしてもよい。その場合、例えば、判断部において検索する対象となるデータベースを符号状態の受信時刻に応じて切り替えたりすることにより、販売時間の要素も合わせて、自動販売機により商品が販売されか否かをより確実に判断することができる。
また、上述の実施の形態において、自動販売機には、アクセス情報表示部が設けられていなくてもよい。例えば、自動販売機とユーザ端末とが近距離無線通信を行うことができ、自動販売機側で送信可能に用意された情報をユーザ端末が受信して取得することができるように構成されていてもよい。この場合、自動販売機から送信されたアクセス情報をユーザ端末で取得し、取得したアクセス情報に基づいてユーザ端末が情報処理装置と通信を行うように構成されていてもよい。自動販売機にアクセス情報が含まれた無線タグが配置されていてもよい。
また、例えば、自動販売機の販売機出力部は、NFC等の近距離無線通信により証明符号を送信可能に構成されているものであってもよく、この場合、ユーザ端末が証明符号を受信して、情報処理装置に符号情報を送信可能に構成されていてもよい。また、販売機出力部は、NFC等の近距離無線通信によりアクセス情報と証明符号とを送信可能に構成されているものであってもよく、この場合、ユーザ端末がアクセス情報と証明符号とを受信して、情報処理装置に符号情報を送信可能に構成されていてもよい。具体的には、例えば、URIであるアクセス情報に証明符号がURIパラメータ(クエリストリング)として付加された情報(この情報を符号情報と呼んでもよい)などが販売機出力部から送信されるようにし、ユーザ端末が受信した情報を用いて情報処理装置にアクセスすることができるようにしてもよい。この場合、ユーザは容易に符号情報を情報処理装置に送信することができる。
上述の実施の形態の構成そのものに限られず、上述の実施の形態のそれぞれの構成要素について、適宜、他の構成要素と置換したり他の構成要素を組み合わせたりしてもよい。また、上述の実施の形態のうち、一部の構成要素や機能が省略されていてもよい。