JP2022006490A - 医療システム、および、画像生成方法 - Google Patents

医療システム、および、画像生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】生体の内部画像を生成する技術のガイドワイヤに設けられた視認マーカの視認性の向上を図るための技術を提供する。【解決手段】医療システムは、生体内に挿入される医療デバイスと、医療デバイスの先端に設けられ、生体内において生体に高周波を流す先端電極と、生体の外側に配置され、先端電極から生体に流された高周波によって発生する磁界を検出する磁気センサと、磁気センサから出力された磁界情報を用いて、生体の内部画像を生成する画像生成部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、医療システム、および、画像生成方法に関する。
従来から、生体内を通過した電流や磁界、超音波を用いて、生体組織を含む生体の内部構造が表された生体内部画像を生成する技術が知られている。例えば、特許文献1には、電極と磁気センサが交互に並んで配置された環状の検知部を用いて、測定対象者の外側に配置される電極間で電流を流し、電流によって生じる磁界を磁気センサで検出し、生体内部画像を生成する技術が開示されている。特許文献2には、複数の電極が並んだ帯を被試験者の胸部に巻き付け、複数の電極のうちの一組の電極が電流を注入し、残りの各電極で電流を測定し、生体内部画像を生成する技術が開示されている。特許文献3には、カテーテルの先端から超音波を発生・検出し、生体内部画像を生成する技術が開示されている。
国際公開2015/129756号 特開2016-39914号 特開2017-217536号
しかしながら、上述した先行技術によっても、なお、生体の内部画像を生成する技術について改善の余地があった。例えば、特許文献1では、電流のやりとりをおこなう一対の電極が互いに近接しているところでは、電極間に測定対象者が位置せず、電流が測定対象者を経由せずに一方の電極から他方の電極に流れる場合がある。この場合、発生する磁界には生体の内部構造に関する情報(生体内部情報)が含まれていないため、生体内部情報を取得する効率が低下する可能性があった。また、特許文献2では、電極が検出した電流に基づいて生体内部画像を生成する。電流は、磁界と比べて検出の高速化、高感度化が容易ではないため、生体内部画像の解像度が相対的に低下するおそれがあった。特許文献3では、生体内部の各生体組織からの反射波を検出することによって生体内部画像を生成する。超音波は、生体内部において、骨や、石灰化された部位、空気を包含する肺等では近接する組織との音響インピーダンスの差が大きく、超音波が全反射に近い状態になり、深度方向の画像が得られなくなるおそれがあった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、生体の内部画像を生成する技術の向上を図るための技術の提供を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、医療システムが提供される。この医療システムは、生体内に挿入される医療デバイスと、前記医療デバイスの先端に設けられ、前記生体内において前記生体に高周波を流す先端電極と、前記生体の外側に配置され、前記先端電極から前記生体に流された高周波によって発生する磁界を検出する磁気センサと、前記磁気センサから出力された磁界情報を用いて、前記生体の内部画像を生成する画像生成部と、を備える。
この構成によれば、医療システムは、生体内の医療デバイスから生体に流された高周波によって発生した磁界を生体の外側の磁気センサによって検出するため、生体の内部画像を生成する技術の向上を図ることができる。
(2)上記形態の医療システムは、さらに、前記生体の外側に配置され、前記生体を介して前記先端電極と通電する対極板を備えていてもよい。この構成によれば、生体内の医療デバイスから生体の外側の対極板に向かって流れる高周波によって発生した磁界を生体の外側の磁気センサによって検出するため、検出した磁界から生体内部情報をより効率的に取得することができる。
(3)上記形態の医療システムにおいて、前記磁気センサと前記対極板は、交互に複数並んで配置されていてもよい。この構成によれば、生体内の医療デバイスから生体の外側の対極板に向かって流れる高周波によって発生した磁界を対極板に近接する複数の磁気センサによって検出することができる。これにより、検出した磁界から生体内部情報をより効率的に取得することができる。
(4)上記形態の医療システムにおいて、前記磁気センサは、GSRセンサであってもよい。この構成によれば、磁界の検出精度をより高めることで、生体内部画像の解像度の向上を図ることができる。
(5)上記形態の医療システムにおいて、前記先端電極が流す前記高周波の周波数は10kHz~10MHzであってもよい。この構成によれば、高周波による生体への影響を抑制しつつ、生体内部画像を生成することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、画像生成装置、画像生成方法、検査装置、カテーテル、検査方法、医療システムの製造方法、コンピュータープログラムなどの形態で実現することができる。
第1実施形態の医療システム1の概略構成を例示した説明図である。 センサ・電極アレイ10の構成を例示した説明図である。 図2のX-X断面を例示した説明図である。 図2のY-Y断面を例示した説明図である。 磁界情報から得られる3次元生体内部画像を説明するための図である。 第2実施形態の医療システム1Aを説明するための図である。 第3実施形態の医療システム1Bを説明するための図である。
<第1実施形態>
<医療システム1の全体構成>
図1は、第1実施形態の医療システム1の概略構成を例示した説明図である。医療システム1は、生体組織を含む生体(ここでは、人体)90の内部構造が表された生体内部画像(単に「内部画像」とも呼ぶ)を生成する装置であり、センサ・電極アレイ10と、カテーテル20と、高周波発生器30と、コンピュータ50と、モニタ60と、操作部70とを備えている。
センサ・電極アレイ10は、人体90の内側に位置するカテーテル20から流れる高周波によって発生する磁界の強さや向き等を検出する装置であり、複数の磁気センサ11と、複数の対極板15とを備えている。複数の磁気センサ11と、複数の対極板15は、センサ・電極アレイ10の縦方向横方向ともに交互に並んでおり、マトリックス状に配置されている。磁気センサ11は、磁界の強さや向きを検出する素子であり、例えば、GSR(GHz-Spin-Rotation Sensor)センサ、磁気抵抗効果素子(MR)、磁気インピーダンス素子(MI)を例示することができる。対極板15は、人体90を介してカテーテル20の高周波が通電する通電用電極であり、高周波発生器30と電気的に接続されている。
ここでは、センサ・電極アレイ10は、柔軟な帯部材の上に磁気センサ11と対極板15が複数取り付けられており、人体90に巻き付けることで人体90に装着される。センサ・電極アレイ10は、人体90に巻き付けた状態で維持可能に構成されている。センサ・電極アレイ10は、人体90の任意の位置において着脱可能に構成されている。例えば、人体90の胴体、腕、脚、首、頭等に装着できる。センサ・電極アレイ10は、人体90の体表に直接的に接触していてもよいし、体表との間に衣服や空間があってもよい。なお、センサ・電極アレイ10は、衣服状や帽子状に構成されていてもよい。これらの場合には、人体90の形状に沿って磁気センサ11および対極板15を配置されることができる。また、センサ・電極アレイ10は、人体90の前面と背面のうちの一方(1面)又は、両方(両面)に配置される板状のパネルであってもよい。また、センサ・電極アレイ10は、人体90の両側面のうちの一方(1面)又は、両方(両面)に配置される板状のパネルであってもよい。また、センサ・電極アレイ10は、人体90が横たわる台(寝台)80の中央部付近に埋め込まれていてもよい。
カテーテル20は、人体90の内側(ここでは、血管内)に挿入され、人体90の内側において先端から高周波を発生させる。カテーテル20は、本体部21と、先端電極22と、コネクタ23とを備えている。本体部21は、長尺状の外形を備え、電気絶縁の外層の内側に、導電性を有する図示しないコアワイヤが配設されている。先端電極22は、本体部21の先端に設けられたチップ(先端チップ)であり、コアワイヤの先端と電気的に接続されている。コネクタ23は、本体部21の基端に設けられており、高周波発生器30に接続されている。コネクタ23と高周波発生器30との接続によって、コアワイヤの基端が高周波発生器30と電気的に接続される。
高周波発生器30は、カテーテル20に高周波電流を供給する装置であり、コアワイヤを介して先端電極22に高周波電流を供給する。高周波発生器30は、センサ・電極アレイ10の対極板15とも電気的に接続されており、先端電極22に高周波電流を供給することで、先端電極22と対極板15との間で通電させる。高周波発生器30は、コンピュータ50に接続されており、コンピュータ50からの指示によって、先端電極22への高周波電流の供給の有無を切り替える。高周波発生器30がカテーテル20の先端電極22に供給する高周波の周波数は、10kHz~10MHzであることが好ましい。これにより、先端電極22から人体90に高周波を流したときに、熱の発生を抑制できる。
コンピュータ50は、医療システム1の全体を制御する装置であり、センサ・電極アレイ10、高周波発生器30、モニタ60、操作部70のそれぞれと電気的に接続されている。コンピュータ50は、図示しないCPU、ROM、および、RAMを含んで構成されており、ROMに記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、主制御部51と、画像生成部52の機能を実現する。
主制御部51は、センサ・電極アレイ10、高周波発生器30、モニタ60、および、操作部70と情報のやりとりをして医療システム1の全体を制御する。例えば、主制御部51は、操作部70を介して所定の操作を受け付けたときに、高周波発生器30を制御して、先端電極22に高周波電流を供給する。主制御部51は、先端電極22に電流を供給しているときに、センサ・電極アレイ10が検出した磁界の強さや向きに関する情報(以後、「磁界情報」とも呼ぶ)を取得する。
画像生成部52は、センサ・電極アレイ10から出力された磁界情報を用いて、人体90の内部画像を生成する。センサ・電極アレイ10から出力された磁界情報には、生体磁界が含まれている場合がある。画像生成部52は、例えば、ハイパスフィルタによって、磁界情報から、生体磁界の成分を取り除き、カテーテル20からの高周波によって生じた磁界を取り出すことができる。画像生成部52は、取り出された、高周波によって生じた磁界から、人体90の内部画像を生成する。画像生成部52が生成する内部画像の一例については、図5を用いて後述する。
モニタ60は、表示画面61を備えた表示部であり、液晶ディスプレイ等で構成される。医療システム1は、モニタ60以外の表示部を備えていてもよい。例えば、医療システム1は、表示画面を備えたスマートグラスを備えていてもよいし、画像を投射するプロジェクタを備えていてもよい。操作部70は、キーボード等で構成され、例えば、カテーテル20の手技者が表示画面61の表示内容を切り替えるときに操作される。操作部70は、カテーテル20の一部に設けられていてもよい。
図2は、センサ・電極アレイ10の構成を例示した説明図である。センサ・電極アレイ10は、矩形の帯形状を有しており、長手方向の一方の端部と他方の端部を接続することによって、略環状になるように構成されている。センサ・電極アレイ10は、人体90に巻き付けられる一方の面(人体90と対向する面)に複数の磁気センサ11と、複数の対極板15が取り付けられている。以後、センサ・電極アレイ10のうち、人体90と対向する側の面を内側面とも呼び、人体90と対向しない側の面を外側面とも呼ぶ。センサ・電極アレイ10の外側面には、磁気センサ11や対極板15が取り付けられていてもよいし、取り付けられていなくてもよい。センサ・電極アレイ10の内側面には、磁気センサ11と対極板15が縦横方向それぞれにおいて、交互に配置されている。
図3は、図2のX-X断面を例示した説明図である。図4は、図2のY-Y断面を例示した説明図である。図3には、センサ・電極アレイ10および人体90の縦断面が表されており、図4には、センサ・電極アレイ10および人体90の横断面が表されている。ここでは、人体90の外側にセンサ・電極アレイ10が配置され、人体90の内側(ここでは血管91の内側)にカテーテル20が配置されている。カテーテル20の先端電極22から人体90の外側の対極板15に向けて高周波電流Iが流れると、電流Iの周りに磁界Hが発生する。発生した磁界Hを磁気センサ11によって検出することで、人体90の生体内部情報を含んだ磁界情報を取得することができる。すなわち、人体90の内部の生体組織(血管91、骨92、筋肉93、脂肪、等)は互いに電気インピーダンスが異なるため、高周波電流Iは、人体90の内部を伝わる経路に応じて値が変化する。高周波電流Iの値に応じて磁界Hの値も変化するため、センサ・電極アレイ10の各位置に設けられた各磁気センサ11によって検出される磁界Hの大きさ、向き、各磁気センサ11が磁界Hを検出する相対的なタイミング等には人体90の内部の生体組織(血管91、骨92、筋肉93、脂肪、等)の相対的な位置や大きさ、形状、種類等の情報(生体内部情報)が含まれている。カテーテル20は、高周波を発生させた状態で血管91の内側を移動させた方が、より様々な角度で磁界Hを検出できるため好ましい。
図5は、磁界情報から得られる人体90の3次元生体内部画像Icsを説明するための図である。画像生成部52(図1)は、センサ・電極アレイ10から出力された磁界情報を用いて、生体組織を含む人体90の内部構造が立体的に表された3次元生体内部画像Icsを生成する。3次元生体内部画像Icsには、人体90の内部の各生体組織(血管91、骨92、筋肉93、脂肪94、等)の相対的な3次元位置が表されている。画像生成部52は、3次元生体内部画像Icsと交差する任意の平面における、3次元生体内部画像Icsの切断面を表す画像(断面画像)を生成することができる。断面画像は、人体90の内部の各生体組織の相対的な2次元位置が表された内部画像である。主制御部51は、生成した断面画像をモニタ60に表示させる。
<本実施形態の効果例>
以上説明した、本実施形態の医療システム1によれば、人体90の内側に挿入されたカテーテル20から人体90に流された高周波によって発生した磁界Hを人体90の外側に配置された磁気センサによって検出するため、生体の内部画像を生成する技術の向上を図ることができる。従来から、測定対象者の外側に配置される電極間で電流を流し、電流によって生じる磁界を磁気センサで検出する技術が知られている(例えば、国際公開2015/129756号)。この場合、電流のやりとりをおこなう一対の電極が互いに近接しているところでは、電極間に測定対象者が位置せず、電流が測定対象者を経由せずに一方の電極から他方の電極に流れる。この場合、発生する磁界には生体内部の情報が含まれていないため、生体内部情報を取得する効率が低下する。一方、本実施形態の医療システム1によれば、人体90の内部の先端電極22と、人体90の外側の対極板15との間には、必ず人体90の一部が位置しているため、先端電極22から発生した高周波は、必ず人体90を経由して対極板15に移動する。これにより、生体内部情報を効率的に取得することができる。
また、従来から、電極が検出した電流に基づいて生体内部画像を生成する技術が知られている(例えば、特開2016-39914号)。しかし、電流は、磁界と比べて検出の高速化、高感度化が容易ではないため、生体内部画像の解像度に問題があり、CTや単純X線、MRIで得られる画像のような解像度を得ることができなかった。一方、本実施形態の医療システム1によれば、人体90の内部の先端電極22から人体90の外側の対極板15に向かって流れる高周波電流によって生じる磁界を検出するため、電流を検出する場合に比べて、より高速かつ高感度に検出することができる。これにより、生体内部画像の解像度をより向上させることができる。また、図3に示すように、血管91のうちカテーテル20が通過した位置からさらに前方側まで(人体90の体表の対極板15および磁気センサ11を配置した箇所すべて)を可視化することができ、従来可視化できなかった閉塞部の前方や、石灰化した部分の先を可視化することができる。これにより、治療の効率化を図ることができる。さらに、本実施形態の医療システム1によれば、磁気センサ11としてGSRセンサを用いるため、より高速かつ高感度に磁界を検出することができる。
また、従来から、カテーテルの先端から超音波を発生・検出して生体内部画像を生成する技術が開示されている(例えば、特開2017-217536号)。しかし、超音波の性質上、骨や、石灰化された部位、空気を包含する肺等があると、その先を視覚化することができなかった。OCTカテーテルも同様に、近赤外の波長から血液があると可視化が難しく、生体内組織の深さ方向は光が届かないため可視化することができなかった。また、カテーテルやガイドワイヤで前方を視覚化しようとしても、構造的に受信素子が小さく得られる情報が小さくなる問題があった。一方、本実施形態の医療システム1によれば、図4に示すように、人体90の内部の先端電極22から人体90の外側の対極板15に向かって流れる高周波電流によって生じる磁界を用いて、生体内部画像を生成するため、超音波を用いて生体内部画像を生成する場合に比べて、骨や、石灰化された部位、空気を包含する肺等が存在していても、これらを含む全体を生体内部画像に表すことができる。
また、本実施形態の医療システム1によれば、磁気センサ11と対極板15がセンサ・電極アレイ10の縦横方向それぞれにおいて交互に配置されているため、対極板15に向かって流れる高周波電流Iによって生じる磁界Hを対極板15に隣接する複数の磁気センサ11によって検出することができる。これにより、人体90の外側において、様々な角度から、磁界Hを検出することができ、生体内部において視認可能な領域(内部画像において表示可能な領域)をより広げることができる。また、本実施形態の医療システム1によれば、先端電極22が流す高周波の周波数は10kHz~10MHzであるため、高周波による生体の加熱を抑制しつつ、生体内部画像を生成することができる。
<第2実施形態>
図6は、第2実施形態の医療システム1Aを説明するための図である。図6は、第1実施形態の図4に対応している。第2実施形態の医療システム1Aは、第1実施形態の医療システム1と比較すると、センサ・電極アレイ10(図4)の構成が異なる。それ以外の点は第1実施形態の医療システム1と同様であるため、説明を省略する。第2実施形態の医療システム1Aは、センサ・電極アレイ10Aを備えている。図6には、センサ・電極アレイ10Aおよび人体90の横断面が表されている。人体90の外側にセンサ・電極アレイ10Aが配置され、人体90の内側(血管91の内側)にカテーテル20が配置されている。
センサ・電極アレイ10Aは、一対の板状のパネルとして構成されており、一対のパネルの間に人体90が配置される。ここでは、人体90の上側と下側に、それぞれパネルが配置される。パネルのそれぞれには、複数の磁気センサ11と、複数の対極板15が配置されている。複数の磁気センサ11と、複数の対極板15は、センサ・電極アレイ10Aの縦方向横方向ともに交互に並んでおり、一枚のパネルにおいてマトリックス状に配置されている。カテーテル20の先端電極22から各パネルの対極板15に向けて高周波電流Iが流れると、電流Iの周りに磁界Hが発生する。発生した磁界Hを対極板15に隣接する磁気センサ11によって検出することで、人体90の生体内部情報を含んだ磁界情報を取得することができる。
以上説明した、第2実施形態の医療システム1Aによっても、人体90の内側に挿入されたカテーテル20から人体90に流された高周波によって発生した磁界Hを人体90の外側に配置された磁気センサ11によって検出するため、生体の断面画像を生成する技術の向上を図ることができる。第2実施形態のように、センサ・電極アレイは、人体90に巻き付かれる構成に限定されない。本実施形態のように、センサ・電極アレイは、人体90の前面と背面に配置される板状のパネルであってもよい。また、センサ・電極アレイは、人体90の両側面に配置される板状のパネルであってもよい。また、センサ・電極アレイは、人体90の前面、背面、または、側面に配置される単一のパネルであってもよい。
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態の医療システム1Bを説明するための図である。図7は、第1実施形態の図4に対応している。第3実施形態の医療システム1Bは、第1実施形態の医療システム1と比較すると、センサ・電極アレイ10(図4)の構成が異なる。それ以外の点は第1実施形態の医療システム1と同様であるため、説明を省略する。第3実施形態の医療システム1Bは、センサアレイ10Bと、対極板15Bと、を備えている。図7には、センサアレイ10B、対極板15Bおよび人体90の横断面が表されている。人体90の外側にセンサアレイ10Bと対極板15Bが配置され、人体90の内側(血管91の内側)にカテーテル20が配置されている。
センサアレイ10Bは、複数の磁気センサ11を備える一方、対極板を備えていない。複数の磁気センサ11は、センサアレイ10Bの一方の面において、縦方向横方向ともに一列に並んでおり、マトリックス状に配置されている。センサアレイ10Bは、矩形の帯形状を有しており、長手方向の一方の端部と他方の端部を接続することによって、環状になるように構成されている。対極板15Bは、センサアレイ10Bとは別部材として構成されており、人体90に単独で直接取り付けられている。カテーテル20の先端電極22から対極板15Bに向けて高周波電流Iが流れると、電流Iの周りに磁界Hが発生する。発生した磁界Hをセンサアレイ10Bの磁気センサ11によって検出することで、人体90の生体内部情報を含んだ磁界情報を取得することができる。
以上説明した、第3実施形態の医療システム1Bによっても、人体90の内側に挿入されたカテーテル20から人体90に流された高周波によって発生した磁界Hを人体90の外側に配置された磁気センサ11によって検出するため、生体の断面画像を生成する技術の向上を図ることができる。第3実施形態のように、磁気センサ11を備えるセンサアレイ10Bと、対極板15Bとは、別部材として構成されていてもよい。
<変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
第1~3実施形態のカテーテル20は、いわゆる焼灼カテーテルとして構成されていてもよい。また、カテーテル20は、先端から高周波のほか、プラズマを発生させてもよいし、レーザー照射をおこなってもよい。また、カテーテル20は、焼灼に用いられるもののほか、穿刺による薬剤の注入をおこなうものや他の用途で使用されるものであってもよい。
[変形例2]
第1~3実施形態の医療システム1、1A、1Bは、カテーテル20の先端に高周波を発生させる先端電極22が設けられているものとした。しかし、先端電極22はカテーテル20の先端以外の場所に設けられていてもよい。また、本実施形態の医療システム1は、先端電極22を備えたカテーテル20以外の医療デバイスを備えていてもよい。例えば、医療システム1は、カテーテル20の代わりに、先端電極22を備えるガイドワイヤや内視鏡を備えていてもよい。
[変形例3]
第1、2実施形態のセンサ・電極アレイ10、10Aは、磁気センサ11と対極板15が縦方向および横方向において交互に配置されているものとした。しかし、磁気センサ11と対極板15は、縦方向と横方向のうちの一方向のみ交互に配置されていてもよい。また、両方向において、交互に配置されていなくてもよい。この場合であっても、人体90の内側のカテーテル20と、外側の対極板15によって高周波を通電させることができ、高周波によって発生した磁界を人体90の外側の磁気センサによって検出することができる。
[変形例4]
第1~3実施形態の医療システム1、1A、1Bは、対極板15、15Bを備えているものとした。しかし、医療システム1は、対極板15、15Bを備えていなくてもよい。この場合であっても、人体90の内側のカテーテル20から人体90に流された高周波によって発生した磁界を人体90の外側の磁気センサ11によって検出することができる。
[変形例5]
第1実施形態において、医療システム1は、センサ・電極アレイ10から出力された磁界情報を用いて3次元画像Icsを生成するものとした。しかし、医療システム1は、人体90の特定の位置における断面画像のみを生成し、3次元生体内部画像Icsを生成しない構成であってもよい。
[変形例6]
第1実施形態において、医療システム1は、先端電極22を備えるカテーテル20を複数備えていてもよい。また、カテーテル20は、先端電極22から10kHz~10MHzの範囲以外の周波数の電流を流せるように構成されていてもよい。
[変形例7]
本実施形態の構成は、医療システム以外の装置に対しても適用することができる。例えば、本実施形態の構成は、検査システム、検査方法、画像生成装置、画像生成方法などにおいても適用することができる。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1、1A、1B…医療システム
10、10A…センサ・電極アレイ
10B…センサアレイ
11…磁気センサ
15、15B…対極板
20…カテーテル
21…本体部
22…電極
22…先端電極
23…コネクタ
30…高周波発生器
50…コンピュータ
51…主制御部
52…画像生成部
60…モニタ
61…表示画面
70…操作部
90…人体
91…血管

Claims (6)

  1. 医療システムであって、
    生体内に挿入される医療デバイスと、
    前記医療デバイスの先端に設けられ、前記生体内において前記生体に高周波を流す先端電極と、
    前記生体の外側に配置され、前記先端電極から前記生体に流された高周波によって発生する磁界を検出する磁気センサと、
    前記磁気センサから出力された磁界情報を用いて、前記生体の内部画像を生成する画像生成部と、を備える、
    医療システム。
  2. 請求項1に記載の医療システムは、さらに、
    前記生体の外側に配置され、前記生体を介して前記先端電極と通電する対極板を備える、
    医療システム。
  3. 請求項2に記載の医療システムであって、
    前記磁気センサと前記対極板は、交互に複数並んで配置されている、
    医療システム。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の医療システムであって、
    前記磁気センサは、GSRセンサである、
    医療システム。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の医療システムであって、
    前記先端電極が流す前記高周波の周波数は10kHz~10MHzである、
    医療システム。
  6. 画像生成方法であって、
    生体内において前記生体に高周波を流す工程と、
    前記生体内で流された高周波によって発生する磁界を前記生体の外側において検出する工程と、
    前記生体の外側において検出された磁界情報を用いて、前記生体の内部画像を生成する工程と、を備える、
    画像生成方法。
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