JP2021096503A - 電子資産管理方法、及び電子資産管理装置 - Google Patents

電子資産管理方法、及び電子資産管理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電子資産の取引に関して所定の情報の送出を防ぎつつ取引の情報の整合性を確保する電子資産管理方法及び電子資産管理装置を提供する。【解決手段】電子資産管理システムにおいて、電子資産追跡情報更新処理は、電子資産の処分に関する情報である電子資産取引情報を、その処分に関わった各主体に対応づけられた各装置から取得する取引情報取得処理と、所定の主体に対応づけられた装置の電子資産取引情報に対して加工処理を行った情報である電子資産追跡情報を作成する追跡情報作成処理と、作成した電子資産追跡情報と、前記所定の主体以外の電子資産の処分の主体である情報共有主体に対応づけられた装置の電子資産取引情報との整合性を検証する追跡情報検証処理と、整合性を検証できた場合に所定の情報を出力する処理結果通知処理とを実行する。【選択図】図7

Description

本発明は、電子資産管理方法、及び電子資産管理装置に関する。
商取引の電子化が進む現状において、電子資産(ここでは、電子マネー、電子手形その他の電子化された資産をいう)の円滑な流通及びその信頼性を確保する必要性が高まっている。例えば、特許文献1には、電子資産の管理方法の一例として、電子記録債権の分割及び譲渡の管理のためのシステムおよび方法を提供するための発明が記載されており、具体的には、電子債権記録機関と連携し、各種通知等の情報を送受信することで、電子記録債権の分割や譲渡を管理するメカニズムが開示されている。
特許第5634565号公報
特許文献1の仕組みを金融機関が提供することで、金融機関を介して電子記録債権を授受するユーザを、電子記録債権により管理することができる。しかしながら、この技術は、電子債権記録の管理機関が中央機関となって全ての記録を管理することが前提になっており、複数の管理機関が存在するケース、例えば、異なる種類の電子記録債権が扱われる国際取引や異なる市場間での取引では記録の管理が区々となり、取引データの秘匿性及び整合性の確保できなくなるおそれがある。特に、複数の管理主体の間で電子記録債権の授受がある場合には、特にその授受の整合性を確保する必要がある。
例えば、金融機関Aのユーザ企業であるXが100円相当の電子記録債権を発行し、金融機関Bのユーザ企業であるYにこれを譲渡したとする。さらに、この譲渡された電子記録債権を分割し、金融機関Cのユーザ企業であるZ、Wに譲渡したとする。このとき、オペーレーションミスなどの何らかの理由により、Z、Wに譲渡された電子記録債権の合計額が、発行時の金額である100円以上になっていた場合、ユーザ企業Z、Wに係る債権額と、ユーザ企業Xの債務額との整合性が崩れることになる。そこで、金融機関A〜Cの間で全取引の金額を開示し合い、整合性を互いに確認することが考えられる。しかしながら、一般に、金融機関やユーザは、金額などの取引詳細を第三者に開示することを好まない(データ秘匿性の要件が要求される)ことが多いため、このような考えはあまり現実的とはいえない。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子資産の取引に関して所定の情報の送出を防ぎつつ当該取引の情報の整合性を確保することが可能な、電子資産管理方法、及び電子資産管理装置を提供することにある。
上記課題を解決するための、本発明の一つは、情報処理装置が、電子資産の処分に関する情報である電子資産取引情報を、前記処分に関わった各主体に対応づけられた各装置から取得する取引情報取得処理と、所定の主体に対応づけられた前記装置の前記取得した電子資産取引情報に対して加工処理を行った情報である電子資産追跡情報を作成する追跡情報作成処理と、前記作成した電子資産追跡情報と、前記所定の主体以外の前記電子資産の処分の主体である情報共有主体に対応づけられた前記装置の前記電子資産取引情報との整
合性を検証する追跡情報検証処理と、前記整合性を検証できた場合に所定の情報を出力する処理結果通知処理とを実行する電子資産管理方法、とする。
上記課題を解決するための、本発明の他の一つは、電子資産の処分に関する情報である電子資産取引情報を、前記処分に関わった各主体に対応づけられた各装置から取得する取引情報取得処理と、所定の主体に対応づけられた前記装置の前記取得した電子資産取引情報に対して加工処理を行った情報である電子資産追跡情報を作成する追跡情報作成処理と、前記作成した電子資産追跡情報と、前記所定の主体以外の前記電子資産の処分の主体である情報共有主体に対応づけられた前記装置の前記電子資産取引情報との整合性を検証する追跡情報検証処理と、前記整合性を検証できた場合に所定の情報を出力する処理結果通知処理とを実行する演算装置を有する電子資産管理装置、とする。
本発明によれば、電子資産の取引に関して所定の情報の送出を防ぎつつ当該取引の情報の整合性を確保することが可能となる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、実施例1に係る電子資産管理システムが備える構成及び機能の一例を示す図である。 図2は、各実施例が想定する電子資産の取引を説明する図である。 図3は、電子資産取引情報の一例を示す図である。 図4は、処理対象取引情報の一例を示す図である。 図5は、電子資産追跡情報の一例を示す図である。 図6は、電子資産管理システムにおける各情報処理装置が備えるハードウェア及び機能の一例を説明する図である。 図7は、電子資産追跡情報更新処理の一例を説明するフローチャートである。 図8は、電子資産追跡情報の作成方法の一例を説明する図である。 図9は、発行フィールドのみを有している電子資産追跡情報を共有追跡情報として検索した一例を説明する図である。 図10は、発行フィールド及び移転フィールドを有している電子資産追跡情報を共有追跡情報として検索した一例(A例)を説明する図である。 図11は、発行フィールド及び移転フィールドを有している電子資産追跡情報を共有追跡情報として検索した他の一例(B例)を説明する図である。 図12は、検証処理の詳細を説明するフローチャートである。 図13は、第1例の場合における、電子資産追跡情報への追加追跡情報の追加方法の一例を説明する図である。 図14は、第2例の場合における追加追跡情報の作成方法の一例を説明する図である。 図15は、第1例の場合における金額の整合性の検証方法の一例を説明する図である。 図16は、第2例の場合における金額の整合性の検証方法の一例を説明する図である。 図17は、第1例において、ハッシュ情報の一致を検証する処理の一例を説明する図である。 図18は、第2例において、ハッシュ情報の一致を検証する処理の一例を説明する図である。 図19は、実施例2に係る電子資産管理システムの構成の一例を示す図である。 図20は、企業ランクマスタの一例を示す図である。 図21は、実施例2に係る電子資産追跡情報の一例を説明する図である。 図22は、ユーザ交換条件情報の一例を示す図である。 図23は、交換希望案件情報の一例を示す図である。 図24は、実施例2に係る電子資産追跡情報更新処理の一例を説明するフローチャートである。 図25は、現金充当がなされた場合の電子資産追跡情報の更新方法の一例を示す図である。 図26は、企業のランクの変更を通知する処理の一例を説明する図である。 図27は、電子資産の交換方法の一例を説明する図である。 図28は、実施例3に係るブロックチェーンデータの一例を示す図である。 図29は、各ノードがスマートコントラクト部により実行する処理の一例を説明するフローチャートである。
以下、本発明の実施形態(実施例1、2、3)を、図面を用いて説明する。
[[実施例1]]
<システム構成>
図1は、実施例1に係る電子資産管理システム1が備える構成及び機能の一例を示す図である。電子資産管理システム1は、各金融機関が取り扱う電子資産を管理する電子資産管理装置100と、電子資産管理装置100と通信ネットワーク2を介して通信可能に接続されている、各金融機関が管理する1又は複数のアクセス端末50と、電子資産管理装置100と通信ネットワーク2を介して通信可能に接続されている、各金融機関が管理する1又は複数の取引サービス装置70とを含んで構成されている。
アクセス端末50は、各銀行の事業所やデータセンタ等に設置される情報処理装置である。アクセス端末50は、各金融機関のユーザからの入力に基づき、電子資産管理装置100が記憶している情報の編集や閲覧を行う。
取引サービス装置70は、各銀行の事業所やデータセンタ等に設置される情報処理装置である。各取引サービス装置70は、各顧客(企業等)の要求に応じて行う電子資産の取引を管理しており、それらの電子資産の処分の履歴の情報である電子資産取引情報300を記憶している。
なお、各アクセス端末50及び各取引サービス装置70は、複数国又は地域にまたがって設置されているものでもよい。
本実施例を含む各実施例では、電子資産とは、電子マネー、電子社債、電子手形、仮想通貨等の、金融機関等によって一定範囲の価値が保証されている電子情報資産(価値交換媒体)をいう。各実施例では、主に電子手形を想定する。なお、この電子資産は、複数の種類の電子資産を含むものであってもよい。
(電子資産の取引形態)
図2は、各実施例が想定する電子資産の取引を説明する図である。電子資産は、電子資産の発行名義人たる発行要求主体3(企業等)の要求に基づく、発行銀行4による電子資産の発行処分5と、電子資産の各取引名義人である各移転要求主体6(企業等)の要求に
基づく、各銀行7による電子資産の移転処分15と、受取名義人たる償還要求主体8(企業等)の要求に基づく、銀行7、9による電子資産の償還処分55(現金化)とを含む各処分によって取引される。また、移転処分15においては、移転を受けた電子資産が分割されて複数の銀行7、9に移転される分割移転処分25を含むことがある。
各銀行は、自行が取り扱った電子資産の処分(取引)に関連して行われた、他の銀行による電子資産の処分(取引)に関して、その真正性を担保又は確認できることが好ましい
ため、各実施例では、電子資産の処分に関して必要な範囲で、複数の銀行の間で情報を共有する。すなわち、ある銀行が行った処分に対してその前者の処分の情報(より発行側の処分。例えば、償還を担当した銀行9に対して、その前者の銀行7及びさらにその前者の発行銀行4の取引の情報)、及び、後者の処分の情報(より償還側の処分。例えば、発行銀行4に対して、その後者の銀行7及びさらに後者の償還を担当した2つの銀行7、9の取引の情報)のみを各当事者(主体)で共有する。
ただし、処分の真正性が担保できればよいので、情報の秘匿性を確保すべく、金額の情報に関してはハッシュ化又は暗号化を行った状態で情報を共有する。以下、このような、電子資産の処分に対してその処分の情報を共有する所定範囲の主体(銀行等)を情報共有主体という。
(電子資産取引情報)
続いて、図3は、各銀行が保持する電子資産取引情報300の一例を示す図である。電子資産取引情報300は、電子資産の処分の識別子(取引ID)が設定される取引ID項目311、取引ID項目311が示す処分の前者の処分の取引IDが設定される依存先ID項目312、取引ID項目311に係る処分の種別が設定される種別ID項目313、取引ID項目311に係る処分の処分元の銀行のIDが設定される元銀行項目314、元銀行項目314に係る銀行に対する顧客のIDが設定される元企業項目315、取引ID項目311に係る処分の処分先の銀行のIDが設定される先銀行項目316、先銀行項目316に係る銀行に対する顧客のIDが設定される先企業項目317、取引ID項目311に係る処分における処分金額が設定される金額項目318、の各項目310を有する、少なくとも1以上のレコード320で構成される。
例えば、種別ID項目313が「発行」の場合、その処分は電子資産の発行処分5であることを意味する。種別ID項目313が「送金」の場合、その処分は電子資産の移転処分15(又は分割移転処分25)であることを意味する(なお、「送金」には銀行内部での移転である内部送金と、異なる銀行間での移転である外部送金がある)。種別ID項目313が「現金化」の場合、その処分は電子資産の償還処分55であることを意味する。また、種別ID項目313が「現金充当」の場合、その処分は、企業が銀行に、電子資産に応当する現金を支払った(償還のため)ことを意味する。「現金充当」は、実施例2にて説明する。
なお、ここでは簡単のため、取引ID項目311に係る識別子は、各銀行ごとに一意に定まるものとする。
次に、図1に示す電子資産管理装置100は、各銀行が行った各電子資産の処分(電子資産の発行、移転、償還等の取引)を追跡する情報処理装置である。
電子資産管理装置100は、1又は複数のクライアント領域110と、共有領域120とを有している。
クライアント領域110は、各銀行ごとに割り当てられた記憶領域であり、対応する銀
行の、アクセス端末50及び取引サービス装置70のみがアクセスできる領域である。
各クライアント領域110は、処理対象取引情報111を記憶している。また、各クライアント領域110は、取引情報取得部112、追跡情報作成部113、追跡情報検証部114、及び処理結果通知部115の各機能を実現するプログラムを記憶している。
ここで、処理対象取引情報111について説明する。
(処理対象取引情報)
図4は、処理対象取引情報111の一例を示す図である。処理対象取引情報111は、取引ID項目412に係る処分の整合性の検証が行われたか否かを示す情報が設定される処理状況項目411、電子資産取引情報300の取引ID項目311に対応する取引ID項目412、依存先ID項目312に対応する依存先ID項目413、電子資産取引情報300の種別ID項目313に対応する取引種別項目414、電子資産取引情報300の元銀行項目314に対応する元銀行項目415、電子資産取引情報300の元企業項目315に対応する元企業項目416、電子資産取引情報300の先銀行項目316に対応する先銀行項目417、電子資産取引情報300の先企業項目317に対応する先企業項目418、及び、電子資産取引情報300の金額項目318に対応する金額項目419の各項目410を有する1以上のレコード420を有する。
次に、図1に示すように取引情報取得部112は、電子資産の処分に関する情報である電子資産取引情報300を、その処分に関わった各主体(銀行)に対応づけられた各取引サービス装置70から取得する。取引情報取得部112は、取得した情報を処理対象取引情報111に記憶する。なお、取引情報取得部112は、各銀行の取引サービス装置70と通信できるよう接続されている。
追跡情報作成部113は、所定の主体(銀行)に対応づけられた取引サービス装置70の、取引情報取得部112が取得した電子資産取引情報300に対して加工処理を行った情報である電子資産追跡情報500を作成する。
例えば、追跡情報作成部113は、前記所定の主体(銀行)に対応づけられた取引サービス装置70の電子資産取引情報300に含まれる金額の情報に対して不可逆的秘匿化処理(例えば、ハッシュ化)を行うことにより秘匿化した電子資産取引情報300である電子資産追跡情報500を作成する。
また、例えば、追跡情報作成部113は、前記所定の主体(銀行)に対応づけられた取引サービス装置70の電子資産取引情報300に含まれる金額の情報に対して暗号化処理(例えば、暗号鍵、公開鍵等による暗号化)を行うことにより暗号化した電子資産取引情報300である電子資産追跡情報500を作成する。
なお、追跡情報作成部113は、前記所定の主体に対応づけられた取引サービス装置70の電子資産取引情報300に基づき、第1の主体(銀行、企業)への電子資産の移転処分に係る財産的価値(例えば、ある銀行又は企業への電子資産の流入金額)と、第1の主体から第2の主体(銀行、企業)への電子資産の移転処分の財産的価値(例えば、ある銀行又は企業から他の銀行又は企業への電子資産の流出金額)との間の整合性を検証し、整合性が検証できた場合に、電子資産追跡情報500を作成する。
(電子資産追跡情報)
図5は、電子資産追跡情報500の一例を示す図である。電子資産追跡情報500は、電子資産ごとに、その発行、移転、及び償還を含む取引上の各処分の情報をツリー構造で
表現した情報である。
すなわち、電子資産追跡情報500は、電子資産の発行処分5に関する情報として、発行フィールド505を有する。発行フィールド505は、発行要求主体3の情報が設定される発行企業フィールド511、発行銀行4の情報が設定される利用銀行フィールド512、その電子資産の処分(ここでは、発行)の識別子(取引ID)が設定される取引IDフィールド513、及び、その電子資産の発行額をハッシュ化したデータが設定されるハッシュフィールド514を有する。なお、ハッシュフィールド514には、復号可能な暗号化を行ったデータを設定してもよい。
また、電子資産追跡情報500は、電子資産の移転処分15に関する情報として、1又は複数の移転フィールド515を有する。各移転フィールド515は、電子資産の移転先の銀行7、9の情報が設定される利用銀行フィールド522、その電子資産の処分(ここでは、移転)の識別子(取引ID)が設定される取引IDフィールド523、及び、移転される電子資産の金額のハッシュデータが設定されるハッシュフィールド524を備える。
また、移転フィールド515は、その内部に、分割移転処分25を表す、1又は複数の分割移転フィールド525、545を有する場合がある。これらの分割移転フィールド525、545は、先の移転フィールド515と同様のフィールド(利用銀行フィールド542、取引IDフィールド543、及び、ハッシュフィールド544)を備える。
また、不図示であるが、電子資産追跡情報500は、電子資産の償還処分55に関する情報として、償還フィールドを備えてもよく、この償還フィールドは、例えば、処分(ここでは、償還)の主体たる銀行7、9の情報、償還要求主体8の情報、取引ID、及び、償還された(現金化された)金額のハッシュデータ等を有する。
なお、各実施例では、ハッシュ化する情報は金額の情報のみであるものとするが、これに代えて、又はこれに加えて、各銀行又は企業が保持する秘密情報等の他の情報をハッシュ化して電子資産追跡情報500に記憶するようにしてもよい。
次に、図1に示すように追跡情報検証部114は、追跡情報作成部113が作成した電子資産追跡情報500と、前記所定の主体(銀行)以外の電子資産の処分の主体である情報共有主体に対応づけられた取引サービス装置70の電子資産取引情報300との整合性を検証する。
例えば、追跡情報検証部114は、追跡情報作成部113が秘匿化した電子資産取引情報300と、情報共有主体に対応づけられた取引サービス装置70の電子資産取引情報300に含まれる金額の情報との同一性を検証する。
また、例えば、追跡情報検証部114は、追跡情報作成部113が暗号化した電子資産取引情報300を復号化した情報と、情報共有主体に対応づけられた取引サービス装置70の電子資産取引情報300に含まれる金額の情報との同一性を検証する。
また、追跡情報検証部114は、整合性を検証できた場合に、情報共有主体に対応づけられている装置(取引サービス装置70又はアクセス端末50)からの、前記所定の主体(銀行)に対応づけられた装置の電子資産取引情報300に対応する電子資産追跡情報500へのアクセスを許可する。
処理結果通知部115は、追跡情報検証部114により整合性を検証できた場合に所定
の情報を出力する。なお、処理結果通知部115は、各金融機関の取引サービス装置70と通信できるように接続されている。
次に、共有領域120は、1又は複数の電子資産追跡情報500を含む情報である電子資産追跡情報群121を記憶している。共有領域120は、全てのクライアント領域110からアクセスできるが、電子資産追跡情報500に関しては、各処分ごとにアクセスが許可された所定の銀行(取引サービス装置70又はアクセス端末50)のみがアクセスすることができる。
例えば、ある銀行による電子資産の処分に関する電子資産追跡情報500に対しては、その処分に対する情報共有主体(取引サービス装置70又はアクセス端末50)のみがアクセスすることができる。
次に、図6は、電子資産管理システム1における各情報処理装置が備えるハードウェア及び機能の一例を説明する図である。各情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置11と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のメモリ12と、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等
の記憶装置13と、他の情報処理装置と通信する通信装置14と、キーボード、マウス、又はタッチパネル等の入力装置18と、ディスプレイ又はタッチパネル等の出力装置16とを備える。
以上に説明した各情報処理装置の各機能は、各情報処理装置のハードウェアによって、もしくは、各情報処理装置の演算装置11が、メモリ12又は記憶装置13に記憶されている各プログラムを読み出して、メモリ12に展開して実行することにより実現される。これらのプログラムは、例えば、二次記憶デバイスや不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSDなどの記憶デバイス(記憶装置13)、又は、ICカード、SDカード、DVDなどの、情報処理装置で読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納される。
次に、電子資産管理システム1で行われる処理について説明する。電子資産管理システム1は、電子資産取引情報300の整合性をチェックしつつ電子資産追跡情報500を随時更新する電子資産追跡情報更新処理を実行する。
<電子資産追跡情報更新処理>
図7は、電子資産追跡情報更新処理の一例を説明するフローチャートである。電子資産追跡情報更新処理は、例えば、電子資産管理装置100が起動した後、所定のタイミング(例えば、所定の時間間隔、所定の時刻)で実行される。
まず、電子資産管理装置100の取引情報取得部112は、各銀行の取引サービス装置70から、電子資産取引情報300を受信し、受信した各電子資産取引情報300を処理対象取引情報111に記憶する(S201)。
例えば、取引情報取得部112は、取引サービス装置70から受信した各電子資産取引情報300の各レコード320の取引ID項目311、依存先ID項目312、種別ID項目313、元銀行項目314、元企業項目315、先銀行項目316、先企業項目317、及び金額項目318の値を、それぞれ、処理対象取引情報400のレコード420における取引ID項目412、依存先ID項目413、取引種別項目414、元銀行項目415、元企業項目416、先銀行項目417、先企業項目418、及び金額項目419に設定する。なお、処理対象取引情報400に含まれる各レコード420の処理状況項目411には値が設定されない(未処理の状態とする)。
なお、取引情報取得部112は、電子資産取引情報300を取得する際は、前回取得した電子資産取引情報300との差分の情報のみを取得するようにしてもよい。
続いて、追跡情報作成部113は、後述するS203以降の処理を、処理対象取引情報111に登録されている全ての電子資産の処分について実行したか否かを判定する(S202)。例えば、追跡情報作成部113は、処理対象取引情報400の各レコード420の処理状況項目411の値(未処理/処理済み)を確認する。
全ての処分についてS203以降の処理を実行している場合は(S202:YES)、電子資産追跡情報更新処理は終了する(S212)。他方、s203以降の処理を実行していない処分がある場合は(S202:NO)、取引情報取得部112は、それらの処分のうち一つを選択する(S203)。具体的には、取引情報取得部112は、処理対象取引情報111のうち処理状況項目411に「処理済み」が設定されていないレコード420を一つ選択する。
そして、取引情報取得部112は、S203で選択した処分(以下、対象処分という)の種別を判定する(S204)。具体的には、取引情報取得部112は、S203で選択したレコード420(以下、選択レコードという)の取引種別項目414、元銀行項目415、及び先銀行項目417等の内容を確認する。
対象処分の種別が発行であった場合(S204:発行)、取引情報取得部112は、電子資産追跡情報500を新規に作成すべく後述するS210の処理を実行する。また、対象処分の種別が内部送金であった場合(S204:送金(内部))、取引情報取得部112は、電子資産追跡情報500を作成又は更新せずに後述するS211の処理を実行する。また、対象処分の種別が外部送金又は償還であった場合(S204:送金(外部)、現金化)、取引情報取得部112は、電子資産追跡情報500を更新すべく後述するS205の処理を実行する。
S210において追跡情報作成部113は、電子資産追跡情報500における対象処分の情報を作成する。
図8は、電子資産追跡情報500の作成方法の一例を説明する図である。追跡情報作成部113は、電子資産追跡情報500の発行企業フィールド511に処理対象取引情報400の選択レコード420Aの先企業項目418の値を設定し、利用銀行フィールド512に先銀行項目417の値を設定し、取引IDフィールド513に取引ID項目412を設定し、ハッシュフィールド514に、金額項目419をハッシュ化した情報419Aを設定する。なお、移転フィールド515には現時点では情報が設定されない。
追跡情報作成部113は、このようにして作成した電子資産追跡情報500を、電子資産追跡情報群121に追加する。また、追跡情報作成部113は、処理対象取引情報400における選択レコード420Aの処理状況項目411の値を「処理済」に更新する。その後は、S211の処理が行われる。
次に、図7のS205に示すように、追跡情報作成部113は、対象処分の種別が外部送金又は償還であった場合(S204:送金(外部)、現金化)、対象処分に関する情報共有主体による処分の情報が登録されている電子資産追跡情報500(以下、共有追跡情報という)を、電子資産追跡情報群121から検索する。例えば、追跡情報作成部113は、対象処分の後者の処分、及び、対象処分の前者の処分を検索する。
具体的には、例えば、追跡情報作成部113は、処理対象取引情報400の選択レコード420Aの依存先ID項目413と同じ値が発行フィールド505の取引IDフィールド513(移転フィールド515の取引IDフィールド523でもよい)に設定されている電子資産追跡情報500がある場合、その電子資産追跡情報500を共有追跡情報として取得する(前者の処分)。ただし、追跡情報作成部113は、そのような電子資産追跡情報500を取得できなかった場合は(例えば、その処分が銀行内部の処分(送金)であるため)、選択レコード420Aの依存先ID項目413の値が取引ID項目412に設定されている、処理対象取引情報400の他のレコードを特定し、そのレコードの依存先ID項目413の値が発行フィールド505の取引IDフィールド513に設定されている電子資産追跡情報500を共有追跡情報として取得する。なお、該当する電子資産追跡情報500(共有追跡情報)を取得できない場合は、追跡情報作成部113は、先に特定した、処理対象取引情報400の当該他のレコードの依存先ID項目413の値が発行フィールド505の取引IDフィールド513に設定されている電子資産追跡情報500を検索することを繰り返すことで、共有追跡情報を特定する。
ここで、具体例を説明する。
図9は、発行フィールド505のみを有している電子資産追跡情報500を共有追跡情報として検索した一例を説明する図である。追跡情報作成部113は、選択レコード420Aの依存先ID項目413「0043」を取得する。そして、追跡情報作成部113は、各電子資産追跡情報500を参照し、発行フィールド505の取引IDフィールド513に、先に選択レコード420Aから取得した「0043」と同じ値が設定されている電子資産追跡情報500を電子資産追跡情報群121から検索し、検索した電子資産追跡情報500の要素510を取得する。
図10は、発行フィールド505及び移転フィールド515を有している電子資産追跡情報500を共有追跡情報として検索した一例(以下、A例という)を説明する図である。追跡情報作成部113は、選択レコード420Aの依存先ID項目413「0045」の値を取得する。そして、追跡情報作成部113は、電子資産追跡情報群121の各電子資産追跡情報500を参照し、発行フィールド505の取引IDフィールド513又は移転フィールド515の取引IDフィールド523に、先に選択レコード420Aから取得した「0045」が設定されている電子資産追跡情報500を検索するが、ここでは、該当する電子資産追跡情報500がなかったものとする。すると、追跡情報作成部113は、処理対象取引情報400から、先の依存先ID項目413の「0045」を取引ID項目412の値として有する他のレコード420Bを検索し、この他のレコード420Bの依存先ID項目413「0043」を取得する。追跡情報作成部113は再び、電子資産追跡情報群121の各電子資産追跡情報500を検索し、発行フィールド505の取引IDフィールド513に、先の値「0043」と同じ値が設定されている電子資産追跡情報500を発見し、この電子資産追跡情報500の要素510を共有追跡情報として取得する。
図11は、発行フィールド505及び移転フィールド515を有している電子資産追跡情報500を共有追跡情報として検索した他の一例(以下、B例という)を説明する図である。追跡情報作成部113は、選択レコード420Aの依存先ID項目413「0051」を取得する。そして、追跡情報作成部113は、電子資産追跡情報群121の各電子資産追跡情報500を参照し、発行フィールド505の取引IDフィールド513又は移転フィールド515の取引IDフィールド523に、先に選択レコード420Aから取得した「0051」が設定されている電子資産追跡情報500を電子資産追跡情報群121から検索するが、ここでは、該当する電子資産追跡情報500がなかったものとする。この場合、追跡情報作成部113は、処理対象取引情報400から、先の依存先ID項目4
13「0051」を取引ID項目412の値として有する他のレコード420Bを検索し、この他のレコード420Bの依存先ID項目413「0046」を取得する。追跡情報作成部113は再び、電子資産追跡情報群121の各電子資産追跡情報500を参照し、発行フィールド505の取引IDフィールド513又は移転フィールド515の取引IDフィールド523に先の「0043」と同じ値が設定されている電子資産追跡情報500を検索すると、移転フィールド515の取引IDフィールド523に、その値が設定されている電子資産追跡情報500を発見する。そこで、追跡情報作成部113は、その電子資産追跡情報500における移転フィールド515の要素520を取得する。
そして、図7に示すように、追跡情報作成部113は、共有追跡情報を電子資産追跡情報500から取得できた場合は(S206:有)、次述するS207の処理を実行し、共有追跡情報を電子資産追跡情報500から取得できなかった場合は(S206:無)、追跡情報作成部113は、後述するS211の処理を実行する。
S207において追跡情報作成部113は、S205で取得した共有追跡情報と、各取引サービス装置70が管理していた電子資産取引情報300(処理対象取引情報111)とが整合しているか否かを検証する検証処理を実行し、整合性があると判定した場合は、電子資産追跡情報500に追加するための対象処分に関する情報(以下、追加追跡情報という)を作成する。検証処理の詳細は後述する。
追跡情報作成部113は、共有追跡情報と電子資産取引情報300とが整合している場合(S208:OK)、電子資産追跡情報500に追加追跡情報を追加することで電子資産追跡情報群121に反映し(S209)、その後、次述するS211の処理を実行する。他方、共有追跡情報と電子資産取引情報300とが整合していない場合(S208:NG)、追跡情報作成部113は、S211の処理を実行する。
S211において処理結果通知部115は、連携先の各取引サービス装置70に、検証処理の結果を示す情報を送信する確認通知処理を行う。例えば、処理結果通知部115は、S207での共有追跡情報の検証に失敗した旨を示す情報を、共有追跡情報が示す各銀行が管理する取引サービス装置70に送信する。これにより、連携先の銀行は、電子資産に関する関連取引を中止、解除等することで、電子資産の取引におけるリスク管理等が可能となる。なお、処理結果通知部115は、取引サービス装置70全部に情報を通知するようにしてもよい。
追跡情報検証部114は、S207で検証を行った情報共有主体に係る各装置(各取引サービス装置70又はアクセス端末50)から、電子資産追跡情報500の閲覧の要求があった場合は、当該各装置からの、電子資産追跡情報500のうち対象処分及び情報共有主体による各処分に係る情報に対するアクセスを許可する(S213)。
具体的には、例えば、追跡情報検証部114は、対象処分及び情報共有主体による各処分に係る電子資産追跡情報500を取引サービス装置70又はアクセス端末50に送信し、取引サービス装置70はその情報を所定の画面に表示する。なお、この処理は、電子資産追跡情報更新処理において随時のタイミングで行ってもよい。
電子資産管理装置100は、S202からS213までの処理を、処理対象取引情報111における全ての電子資産の処分について実行する。
次に、電子資産追跡情報更新処理における検証処理の詳細について説明する。
<検証処理>
図12は、検証処理の詳細を説明するフローチャートである。ここでは、図10で示した場合(A例)、及び図11で示した場合(B例)を適宜例示して説明する。
まず、追跡情報作成部113は、各検証のうち金額の数値上の妥当性を検証すると共に、全ての検証に成功した場合に電子資産追跡情報500に追加する情報(すなわち、追加追跡情報)を作成する処理を行う(S910)。
具体的には、まず、追跡情報作成部113は、検証の対象となる取引の情報、すなわち、対象処分に対応する情報共有主体による電子資産の各処分の情報を、処理対象取引情報111から取得する(S911)。
A例では、追跡情報作成部113は、取引ID項目412が「0068」である処理対象取引情報111の選択レコード420Aの内容を取得する(対象処分のレコード)と共に、依存先ID項目413が「0043」である他のレコード420B(対象処分に対する前者の取引のレコード)の内容を取得する。
B例では、追跡情報作成部113は、取引ID項目412が「0070」である処理対象取引情報111の選択レコード420Aの内容を取得する(対象処分のレコード)と共に、依存先ID項目413が「0046」である他のレコード420B(対象処分の前者の取引のレコード)の内容を取得する。
追跡情報作成部113は、S911で取得した情報のうち金額の情報を所定のハッシュ関数にてハッシュ化又は所定の暗号鍵にて暗号化する(S912)。なお、ハッシュ化又は暗号化する情報は、前述のように、金額の他、秘密情報(例えば、元銀行項目415及び元企業項目416が示す各銀行又は団体が保有する秘密情報)を含めてもよい(他のステップでも同様)。
追跡情報作成部113は、S912によりハッシュ化又は暗号化した情報(以下、追加追跡情報という)を作成する(S913)。この追加追跡情報は、その後、S209で説明したように電子資産追跡情報500に追加される。
図13は、A例の場合における、電子資産追跡情報500への追加追跡情報の追加方法の一例を説明する図である。同図に示すように、追跡情報作成部113は、電子資産追跡情報500の発行フィールド505(前述他のレコード420Bに基づき既に追加されている情報)の後の移転フィールドにおける要素520の直後に、新たな要素530を作成する。すなわち、追跡情報作成部113は、処理対象取引情報111の選択レコード420Aの取引ID項目412の内容を新たな要素530の取引IDフィールド533に設定し、先銀行項目417の内容を新たな要素530の利用銀行フィールド532に設定し、金額項目419の値をハッシュ化(暗号化)した情報を新たな要素530のハッシュフィールド534に設定する。
図14は、B例の場合における追加追跡情報の作成方法の一例を説明する図である。同図に示すように、追跡情報作成部113は、電子資産追跡情報500の移転フィールド515における要素520(前述他のレコード420Bに基づき既に追加されている情報)に、分割移転フィールド525の新たな要素540を作成する。すなわち、追跡情報作成部113は、処理対象取引情報111の選択レコード420Aの取引ID項目412の内容を分割移転フィールド525における新たな要素540の取引IDフィールド543に設定し、先銀行項目417の内容を新たな要素540における利用銀行フィールド542に設定し、金額項目419の値をハッシュ化(又は暗号化)した情報を新たな要素540のハッシュフィールド544に設定する。
次に、図12に示すように、追跡情報作成部113は、S911で取得した各共有追跡情報が示す各金額が正の値であるかを検証する(S914)。具体的には、例えば、追跡情報作成部113は、S911で取得した処理対象取引情報111の各レコードの金額項目419の値がそれぞれ0より大きいことを確認する。
また、追跡情報作成部113は、S911で取得した各共有追跡情報が示す金額の整合性を検証する(S915)。例えば、追跡情報作成部113は、ある銀行に移転された電子資産の金額と、その銀行から他の銀行に移転された電子資産の金額との間に矛盾がないかを検証する。
図15は、A例の場合における金額の整合性の検証方法の一例を説明する図である。A例の共有追跡情報は、X銀行の¥100の電子資産の発行(A社名義)、X銀行からY銀行への¥20の電子資産の分割移転(A社名義からC社名義に移転)、X銀行からY銀行への¥70の電子資産の分割移転(A社名義からD社名義に移転)、を含んであり、それぞれの取引ID項目412の値は「0043」「0046」「0068」である。なお、最新の取引ID「0068」の処分が、電子資産追跡情報500の分割移転フィールド525の新たな要素530に追加されている。この場合、追跡情報作成部113は、処理対象取引情報111における取引ID項目412「0043」「0046」「0068」のレコードの金額項目419が正であることを確認する(S914)。また、追跡情報作成部113は、X銀行の処分に関して、A社からの入金処分(取引ID「0043」)の金額(¥100)が、A社からC,D社(Y銀行)への各処分(取引ID「0046」、取引ID「0068」)の金額の合計(¥70+¥20=¥90)より低い又は等しいことを確認する(S915)。
図16は、B例の場合における金額の整合性の検証方法の一例を説明する図である。B例では、共有追跡情報は、Y銀行からZ銀行への¥10の電子資産の移転(Q社名義からR社名義に変更)、X銀行からY銀行への¥20の電子資産の移転(A社名義からC社名義に変更)、を含んでおり、それぞれの取引ID項目412の値は「0046」「0070」である。なお、最新の取引ID「0070」の処分が、電子資産追跡情報500の新たな要素540に追加されている。この場合、追跡情報作成部113は、処理対象取引情報111における取引ID項目412が「0046」「0070」のレコードの金額項目419が正であることを確認する(S914)。また、追跡情報作成部113は、Y銀行からZ銀行への送金処分(取引ID「0070」)の金額(¥10)が、X技能からY銀行への送金処分(取引ID「0046」)の金額(¥20)より低い又は等しいことを確認する(S915)。
次に、図12に示すように、前記のS910の処理の一方、追跡情報検証部114は、S910で作成した追加追跡情報に対する、情報共有主体による検証を実行する(S920)。
すなわち、まず、追跡情報検証部114は、対象処分に対する各情報共有主体に係る、処理対象取引情報111を取得する(S921)。具体的には、例えば、追跡情報検証部114は、情報共有主体の情報が元銀行項目415に登録されている処理対象取引情報111の各レコードを取得する。
なお、追跡情報検証部114は、各要求主体に係る取引サービス装置70に対して対象処分に関する検証が必要な旨の情報を送信し、この情報を受信した各取引サービス装置70が、自身が記憶している電子資産取引情報300から対象処分に関する電子資産の取引の情報を抽出し、抽出した情報を含む検証要求を、電子資産管理装置100に送信するようにしてもよい。また、追跡情報検証部114は、各取引サービス装置70を介して、ユーザによる金額の入力(情報共有主体側が把握している、対象処分の金額)を受け付けて
もよい。
追跡情報検証部114は、S912と同様の処理により、S921で取得した取引の情報のうち金額の情報を所定のハッシュ関数にてハッシュ化する(S922)。
追跡情報検証部114は、S922でハッシュ化した情報と、S913でハッシュ化した情報とが一致しているか否かを判定する(S923)。
なお、ハッシュ化ではなく暗号化を行った場合は、追跡情報検証部114は、暗号化した情報同士の一致を判定してもよいし、S921で取得した取引の情報のうち金額の情報と、S913で暗号化した情報を復号化した情報とが一致しているか否かを判定してもよい。
ここで、図17は、第1例において、ハッシュ情報の一致を検証する処理の一例を説明する図である。ここでは、X銀行からY銀行への電子資産の移転処分が行われた場合において、X銀行が電子資産追跡情報500に追加追跡情報を追加し、Y銀行が情報共有主体であるものとする。そして、追跡情報検証部114は、S921及びS922において、X銀行に係る処理対象取引情報111における、取引ID「0046」「0068」の処分の各金額(それぞれ¥20、¥70)をハッシュ化し、ハッシュ化した情報419Bを得たとする。この場合、追跡情報検証部114は、追加追跡情報として追加された、電子資産追跡情報500の移転フィールド515の要素520及び新たな要素530における2つのハッシュフィールド524、534を取得する。追跡情報検証部114は、これらのハッシュフィールド524、534と、ハッシュ化した情報419Bとが一致していることを確認する。
図18は、第2例において、ハッシュ情報の一致を検証する処理の一例を説明する図である。ここでは、X銀行からY銀行への電子資産の移転処分及びY銀行からZ銀行への電子資産の移転処分が行われた場合において、Y銀行が電子資産追跡情報500に追加追跡情報を追加し、X銀行及びZ銀行が情報共有主体であるものとする。そして、追跡情報検証部114は、S921及びS922において、X銀行に係る処理対象取引情報111における、取引ID「0046」の処分の金額(¥20)をハッシュ化し、ハッシュ化した情報491Cを得たとする。この場合、追跡情報検証部114は、追加追跡情報として追加された、電子資産追跡情報500の移転フィールド515の要素520におけるハッシュフィールド524を取得する。追跡情報検証部114は、このハッシュフィールド524と、ハッシュ化した情報419Cとが一致していることを確認する。同様に、追跡情報検証部114は、S921及びS922において、Y銀行に係る処理対象取引情報111における、取引ID「0070」の処分の金額(¥10)をハッシュ化した情報419Dを得たとする。追跡情報検証部114は、追加追跡情報として追加された、電子資産追跡情報500の移転フィールド515の新たな要素540におけるハッシュフィールド544を取得する。追跡情報検証部114は、このハッシュフィールド544と、ハッシュ化した情報491Dとが一致していることを確認する。
次に、図12のS924に示すように、追跡情報検証部114は、S923で検証に成功した場合、その旨の情報を記録する。具体的には、例えば、追跡情報検証部114は、検証を行った追加追跡情報に、情報共有主体の電子署名を追加する。
以上で検証処理は終了する。
なお、S914、S915、S921のいずれかにおいて、追跡情報作成部113又は追跡情報検証部114が検証に失敗した場合は、追跡情報検証部114は、対象処分に関
する処理が不可能である旨を記録してもよい。
また、S914、S915、S921の全てにおいて、追跡情報作成部113又は追跡情報検証部114が各検証に成功した場合は、追跡情報検証部114は、対象処分に関する処理が終了した旨を記録する。例えば、追跡情報検証部114は、処理対象取引情報111の選択レコード420Aの処理状況項目411を「処理済」に設定する。
以上のように、本実施例の電子資産管理方法は、電子資産管理装置100が、電子資産取引情報300を、その電子資産の処分に関わった各銀行の各取引サービス装置70から取得し(処理対象取引情報111)、所定の銀行(例えば、送金処分を行った銀行)の取引サービス装置70からの電子資産取引情報300(処理対象取引情報111)に対して加工処理(例えば、ハッシュ化、暗号化)を行った電子資産追跡情報500(電子資産追跡情報群121)を作成し、その電子資産追跡情報500と、前記所定の主体以外の主体(例えば、送金を受けた銀行等の情報共有主体)に対応づけられた取引サービス装置70の電子資産取引情報300との整合性を検証し、整合性を検証できた場合に、所定の情報を出力する。
このように、電子資産管理方法は、電子資産の取引に関して加工処理を行った情報を用いることで、電子資産に関する情報の整合性のチェックを行う。これにより、電子資産に関する各主体(取引の関係者)は、電子資産の取引の詳細を第三者に知られることなく、自身が関与した取引の真正性を保証することができる。
以上のように、本実施例の電子資産管理方法によれば、電子資産の取引に関して情報の送出を防ぎつつ当該取引の情報の整合性を確保することができる。例えば、電子資産の取引に関して当事者の情報の秘匿性を確保しつつ取引の信頼性を高めることができる。
[[実施例2]]
本実施例では、電子資産追跡情報500を活用した金融機関同士での情報連携の処理について説明する。
図19は、実施例2に係る電子資産管理システム1の構成の一例を示す図である。以下、実施例1と異なる点についてのみ説明する。本実施例の電子資産管理システム1では、電子資産管理装置100が、各クライアント領域110に、各取引当事者(企業)の格付けに関する企業ランクマスタ1601を記憶している。
また、各クライアント領域110の処理結果通知部1602は、実施例1の処理結果通知部115と異なる処理を行う。また、電子資産管理装置100は、各クライアント領域110に、提案作成部1603の機能を備えている。
提案作成部1603は、電子資産追跡情報500に所定の変更があったと判定した場合に、その変更に関する情報を、各取引サービス装置70のいずれかに送信する。
例えば、提案作成部1603は、電子資産追跡情報500に基づき、電子資産の償還に必要な費用の変動又は電子資産の価値の変動(例えば、企業の現金調達に関する情報、格付けの情報)を算出し、その費用又は価値に所定の変更があったと判定した場合に、各取引サービス装置70のいずれかにその費用又は価値の変更に関する情報を送信する。
また、例えば、提案作成部1603は、複数の異なる電子資産に係る電子資産追跡情報500に基づき、複数の電子資産を相殺することにより電子資産の償還に必要な費用が減少すると判定した場合に、各取引サービス装置70のいずれかにその相殺内容を示す情報
を送信する。
電子資産管理装置100は、共有領域120に、実施例1の電子資産追跡情報500と異なる構成を備える電子資産追跡情報500Bと、ユーザ交換条件情報600と、交換希望案件情報700とを記憶している。ユーザ交換条件情報600は、各企業が要求する電子資産の交換条件の情報である。交換希望案件情報700は、銀行間で電子資産を交換する場合の、各銀行が要求する交換条件の情報である。
まず、企業ランクマスタ1601及び電子資産追跡情報500Bについて説明する。
(企業ランクマスタ)
図20は、企業ランクマスタ1601の一例を示す図である。企業ランクマスタ1601は、各企業の識別情報が設定される企業項目1911、及び、企業項目1911に係る企業の格付け(ランク)を示す情報が設定されるランク項目1912、の各項目1910を有する1以上のレコード1920で構成される。なお、本実施例では、各クライアント領域110が記憶している企業ランクマスタ1601の内容は同一であるものとする。
(電子資産追跡情報)
図21は、実施例2に係る電子資産追跡情報500Bの一例を説明する図である。本実施例の電子資産追跡情報500Bの発行フィールド505は、実施例1の発行フィールド505における各フィールドに加えて、現金化期日フィールド1711及び電子資産ランクフィールド1712を有する。現金化期日フィールド1711には、発行企業フィールド511が示す企業が発行した電子資産(電子手形等)について、銀行への現金の充当期日(支払期日)の情報が格納される。電子資産ランクフィールド1712には、発行された電子資産又は発行に関わる企業(取引IDフィールド513により特定される電子資産又は発行企業フィールド511により特定される企業)の信用度の情報が設定される。その他の項目の情報は実施例1と同様である。なお、信用度に応じて、電子資産の利率が変動する。すなわち、電子資産の価値が実質的に変動する。
次に、ユーザ交換条件情報600及び交換希望案件情報700について説明する。
(ユーザ交換条件情報)
図22は、ユーザ交換条件情報600の一例を示す図である。ユーザ交換条件情報600は、電子資産を取り扱う銀行ごとに設けられた1又は複数の条件テーブル610からなり、条件テーブル610は、各企業の情報が設定されるユーザ項目601、ユーザ項目601が示す企業が要求する電子資産の取引相手の企業の情報が設定される発行主体項目603、ユーザ項目601が示す企業が電子資産に対する現金化を行うことが可能な日を示す情報が設定される現金化可能日項目605の各項目を有する1以上のレコードで構成される。
(交換希望案件情報)
図23は、交換希望案件情報700の一例を示す図である。交換希望案件情報700は、電子資産の交換を要求する銀行の情報が設定される要求元項目701、要求元項目701が示す銀行が取引相手の銀行に提供可能な電子資産の条件(例えば、電子資産の発行主体の銀行の条件、電子資産の発行を要求した企業の条件、電子資産に係る取引IDに関する条件、電子資産の現金化可能日に関する条件、電子資産の金額の条件等)が設定される提供条件項目703、及び、取引相手の銀行が提供可能な電子資産の条件が設定される受領条件項目705(提供条件項目703に対応する項目の情報が設定される)、の各項目を有する1以上のレコードで構成される。
次に、本実施例に係る電子資産追跡情報更新処理について説明する。
<電子資産追跡情報更新処理>
図24は、実施例2に係る電子資産追跡情報更新処理の一例を説明するフローチャートである。以下、実施例1と異なる点について説明する。
まず、S204において取引情報取得部112は、S203で選択した処分(対象処分)の種別が発行であった場合(S204:発行)、以下の処理を実行する。
すなわち、S1701において追跡情報作成部113は、実施例2に係る電子資産追跡情報500Bを作成する。具体的には、例えば、追跡情報作成部113は、電子資産追跡情報500Bの現金化期日フィールド1711に、支払期日の情報(例えば、処理対象取引情報400又はその他の情報に設定される)を設定し、電子資産ランクフィールド1712に、企業ランクマスタ1601における、発行企業フィールド511が示す企業に係るレコードのランク項目1912の値を設定する。その後は、S1703の処理が行われる。
また、追跡情報作成部113は、S203で選択した処分(対象処分)の種別が「現金充当」であった場合(S204:現金充当)、以下の処理を実行する。
すなわち、S1702において追跡情報作成部113は、対象処分に係る電子資産追跡情報500Bにおけるランクの情報及び支払期日の情報を更新する。
図25は、現金充当がなされた場合の電子資産追跡情報500Bの更新方法の一例を示す図である。追跡情報作成部113は、取引ID「0043」の対象処分が「現金充当」である場合、その取引IDに対応する電子資産追跡情報500Bを取得し、取得した電子資産追跡情報500Bの発行フィールド505の現金化期日フィールド1711をリセット(「2019/09/24」→「****/**/**」)し、電子資産ランクフィールド1712が示すランクに変更した情報(「8」→最高位の「S」)を当該電子資産ランクフィールド1712に設定する。その後は、S1703の処理が行われる。
次に、図24のS204において取引情報取得部112が、対象処分の種別に応じた各処理を行った後は、処理結果通知部1602は、実施例1で説明した確認通知処理に加えて以下の処理を行う。
すなわち、S1703において処理結果通知部1602は、S1702により、電子資産に対する対象処分(現金充当等)により企業のランク(資産ステータス)が変更された場合に、その旨を当該電子資産の取引に関わる各金融機関又は各企業に通知する。なお、処理結果通知部1602は、全ての金融機関(取引サービス装置70)にランク変更を通知してもよい。
図26は、企業のランクの変更を通知する処理の一例を説明する図である。処理結果通知部1602は、現金充当が行われ企業のランクが変更された(現金化期日フィールド1711及び電子資産ランクフィールド1712参照)電子資産に係る電子資産追跡情報500Bの移転フィールド515及び分割移転フィールド525を参照し、利用銀行フィールド522、542が示す各銀行(Y銀行、Z銀行)を特定する。そして、処理結果通知部1602は、これらの各銀行に係る、取引サービス装置70又はアクセス端末50等の情報処理装置に、資産ステータスが変更された旨を示す情報を送信する。
次に、図24のS202において追跡情報作成部113が、処理対象取引情報111に
おける全ての電子資産の処分について検証したと判定した場合は(S202:YES)、提案作成部1603は以下の処理を実行した後、電子資産追跡情報更新処理を終了する(S212)。
すなわち、まず、S1704において提案作成部1603は、これまでの処理で整合性を検証した電子資産追跡情報500Bに基づき、電子資産の管理の効率化の方法をユーザに提供するための情報を作成する。
例えば、提案作成部1603は、決済手数料の軽減に関する情報を作成する。具体的には、例えば、提案作成部1603は、整合性を検証した電子資産追跡情報500Bの発行フィールド505における発行企業フィールド511及び利用銀行フィールド512、移転フィールド515における利用銀行フィールド522、分割移転フィールド525における利用銀行フィールド542を参照することにより、発行を行う銀行と現金化が行われる銀行とを同一とするような電子資産の処理方法の情報を作成する。具体例としては、A社がX銀行で発行すると共に対応する現金を同銀行に充当した電子資産P(電子手形)を、B社がY銀行で受け取り現金化する場合においては、現金の動きとして、X銀行からY銀行へ銀行間決済が発生するため、その手数料が発生する。そこで、B社が持つA社の電子資産Pを、Y銀行上で発行されたB社の別の電子資産Qと交換すれば、電子資産Pの発行、充当、及び現金化がY銀行内で処理される。このような電子資産の相殺処理(手形交換)を行うことで、手数料の軽減が期待できる。
また、例えば、提案作成部1603は、電子資産の種類を減らすための電子資産の処理方法の情報を作成する。具体的には、例えば、提案作成部1603は、互いに異なる種類又は取引条件の電子資産に係る電子資産追跡情報500Bを特定し、これらの電子資産を同種又は同条件の電子資産に変更するために必要な情報を作成する。これにより、電子資産の管理コストを抑制することができる。
ここで、電子資産の交換方法の具体例について説明する。
図27は、電子資産の交換方法の一例を説明する図である。提案作成部1603は、電子資産追跡情報群121のうち、発行フィールド505の利用銀行フィールド512に対象処分を行った銀行(X銀行)の情報が設定され、移転フィールド515の利用銀行フィールド522に他の銀行(Y銀行)の情報が設定されている第1の電子資産追跡情報500Bを全て取得する。また、提案作成部1603は、電子資産追跡情報群121のうち、発行フィールド505の利用銀行フィールド512に前記の他の銀行の情報(Y銀行)が設定され、移転フィールド515の利用銀行フィールド522にX銀行の情報が設定されている第2の電子資産追跡情報500Bを全て取得する。
そして、提案作成部1603は、第1の電子資産追跡情報500B及び第2の電子資産追跡情報500Bの現金化期日フィールド1711及び電子資産ランクフィールド1712の各値を互いに比較する。提案作成部1603は、両者の値が近い(例えば、両者の差が所定の閾値よりも小さい)、第1の電子資産追跡情報500B及び第2の電子資産追跡情報500Bの組み合わせを特定し、それらが示す電子資産同士を交換することを推奨する旨の情報を作成する。
または、提案作成部1603は、第1の電子資産追跡情報500B及び第2の電子資産追跡情報500Bの発行フィールド505、分割移転フィールド525、及び分割移転フィールド545の各値をユーザ交換条件情報600及び交換希望案件情報700と比較することで、ユーザ交換条件情報600及び交換希望案件情報700を満たす、第1の電子資産追跡情報500B及び第2の電子資産追跡情報500Bの組み合わせを特定し、それ
らが示す電子資産同士を交換することを推奨する旨の情報を作成する。
次に、図24のS1703に示すように、提案作成部1603は、S1703で作成した情報の内容を、取引サービス装置70又はアクセス端末50に送信する。取引サービス装置70又はアクセス端末50は、受信した情報の内容を、所定の画面に表示する。
例えば、提案作成部1603は、電子資産の相殺処理に関係する銀行又は電子資産の種類の変更に関する銀行に係る取引サービス装置70又はアクセス端末50に、情報を送信する。
これにより、各銀行は、取引のコストを削減するための情報を把握し、ユーザ(企業等)にその旨を提案することができる。
なお、提案作成部1603は、全ての銀行に係る取引サービス装置70又はアクセス端末50に情報を送信してもよい。
[[実施例3]]
本実施例では、電子資産追跡情報更新処理がスマートコントラクト(Smart contract)を利用したブロックチェーンを用いて行われる。
図28は、実施例3に係るブロックチェーンデータの一例を示す図である。このブロックチェーンデータ1000は、例えば、各銀行又は所定の団体が管理する情報処理装置(例えば、取引サービス装置70、アクセス端末50、電子資産管理装置100。以下、ノードともいう。)が共有するデータである。
<ブロックチェーンデータ>
ブロックチェーンデータ1000は、複数のデータ群が時系列順に対応づけられている複数のブロック部1500を含んで構成されている。各ブロック部1500は、電子資産追跡情報更新処理に相当する処理を実行するスマートコントラクトが格納されるスマートコントラクト部1001と、スマートコントラクト部1001により作成された電子資産の各処分に関する情報(電子資産追跡情報500に相当)がブロックチェーンデータとして蓄積されるトランザクション部1003と、前のブロック部1500のハッシュ値が設定されるハッシュ部1005と、ハッシュ部1005に関する条件を満たすために生成されるナンス部1007とを有する。
なお、スマートコントラクト部1001とトランザクション部1003とは別々のブロックチェーンデータとして構成されてもよい。
<スマートコントラクトによる実行関数>
図29は、各ノードがスマートコントラクト部1001により実行する処理の一例を説明するフローチャートである。この処理は、所定のタイミング(例えば、所定の時間間隔、所定の時刻)にて行われる。
まず、スマートコントラクト部1001は、各ノードの各処分に関する電子資産取引情報300を取得する(S1001)。具体的には、例えば、各ノードが自律的に電子資産取引情報300を取得してもよいし、電子資産管理装置100から取得してもよい。
スマートコントラクト部1001は、検証処理のS910と同様に、検証対象となる各処分(以下、当該処分という)の金額が正であるか、及び、その処分に関する金額の大小に整合性があるか、を確認する(S1003)。
スマートコントラクト部1001は、当該処分の金額部分をハッシュ化すると共に、当該処分に関する情報共有主体の電子資産取引情報300を取得する(又は予め取得しておき)。スマートコントラクト部1001は、取得した電子資産取引情報300の金額部分をハッシュ化した情報と、当該処分の金額部分をハッシュ化した情報との整合性を確認する(S1005。検証処理のS920に対応する処理。)。
スマートコントラクト部1001は、S1003及びS1005による確認及び整合に成功した場合は、まず、ブロックチェーンデータ1000にブロック部1500を追加する(S1007)。例えば、スマートコントラクト部1001は、新たなブロック部1500として、金額をハッシュ化した電子資産取引情報300(電子資産追跡情報500に対応)が設定されたトランザクション部1003と、これに対応するハッシュ部1005及びナンス部1007とを有するデータブロックを作成する。
そして、スマートコントラクト部1001は、作成したブロックチェーンデータ1000を、全てのノードで共有する(S1007)。
このように、スマートコントラクト及びブロックチェーンデータを利用することで、検証処理により検証される電子資産の各処分の正当性を多数のノードで保証することができる。
以上の各実施例は本発明を分かりやすく説明するために具体例を挙げて記述したものであり、記述した全ての構成を備える構成に必ずしも限定されるものではない。本発明は以上に説明した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。
例えば、各実施例では、金融機関は銀行であるものとしたが、電子資産の取引を行うその他の事業者や自然人であってもよい。
また、各実施例で説明した各情報処理装置の機能の一部又は全部は、他の情報処理装置に設けてもよい。
また、各実施例では電子資産の発行、移転(分割移転)、及び償還を処分の例として挙げたが、その他の処分、例えば貸借や電子資産の統合に対しても本発明は適用可能である。
また、各実施例では電子資産の情報に対して暗号化等を実施することで秘匿化を行っているが、その他の方法、例えば、所定のアクセス権を有しない限りアクセスができない記憶領域にその秘匿化する部分を移動するようにしてもよい。
また、各実施例では複数の取引の整合性のチェックとして、流入資産と流出資産のバランスのチェックを取り上げたが、その他の整合性チェック(例えば、取引の時間の先後関係の矛盾や取引主体の矛盾のチェック)を行ってもよい。
また、実施例2では、提案する情報として手形交換又は資産の統合による手数料の低減を挙げたが、銀行又は顧客が有利になるような他の提案、例えば、手数料の安い銀行に電子資産を再構築する、より信頼度の高い銀行に電子資産を移転する、電子資産をより投資効果の高い他の電子資産に変換する等の提案を行ってもよい。
また、各実施例では、情報共有主体の範囲を、電子資産の取引における前者及び後者の関係にある主体としたが、その他の範囲としてもよい。例えば、取引の所定ステップ数ま
での範囲(何回分先の取引までとするか)に限定し、直接の取引当事者のみとし、又は所定の属性を有する主体のみとしてもよい。
また、各実施例の処理結果通知部1602は、支払期日までに電子資産の現金化が行われた場合には現金化を行った企業(電子資産の発行を要求した企業)のランクを上昇させるとしたが、逆に、支払期日までに電子資産の現金化が行われなかった場合にはその企業のランクを下げるようにしてもよい。
本明細書により、少なくとも以下の事項が明らかにされる。すなわち、各実施例において、前記情報処理装置が、前記追跡情報作成処理において、前記所定の主体に対応づけられた前記装置の電子資産取引情報に含まれる金額の情報に対して不可逆的秘匿化処理を行うことにより秘匿化した電子資産取引情報である前記電子資産追跡情報を作成し、前記追跡情報検証処理において、前記秘匿化した電子資産取引情報と、前記情報共有主体に対応づけられた装置の前記電子資産取引情報に含まれる金額の情報との同一性を検証する、としてもよい。
このように、電子資産取引情報300の金額情報に対して不可逆的秘匿化処理(ハッシュ化等)を行った情報を利用して金額の同一性を検証することで、金額のような秘匿性の高い情報を第三者に対して秘匿しつつ電子資産の取引の真正性を検証することができる。
また、各実施例において、前記情報処理装置が、前記追跡情報作成処理において、前記所定の主体に対応づけられた前記装置の電子資産取引情報に含まれる金額の情報に対して暗号化処理を行うことにより暗号化した電子資産取引情報である前記電子資産追跡情報を作成し、前記追跡情報検証処理において、前記暗号化した電子資産取引情報を復号化した情報と、前記情報共有主体に対応づけられた装置の前記電子資産取引情報に含まれる金額の情報との同一性を検証する、としてもよい。
このように、電子資産取引情報300の金額情報に対して暗号化した情報を利用して金額の同一性を検証することで、金額のような秘匿性の高い情報を第三者に対して送出せず(情報を秘匿しつつ)電子資産の取引の真正性を検証することができる。
また、各実施例において、前記情報処理装置が、前記追跡情報作成処理において、前記所定の主体に対応づけられた前記装置の前記電子資産取引情報に基づき、第1の主体への前記電子資産の移転処分に係る財産的価値と、前記第1の主体から第2の主体への前記電子資産の移転処分の財産的価値との間の整合性を検証し、整合性が検証できた場合に、前記電子資産追跡情報を作成する、としてもよい。
このように、流入する電子資産の移転処分に係る財産的価値と、流出する電子資産の移転処分に係る財産的価値との間の整合性を検証することで、矛盾する取引や不正な取引(例えば、必要な財産上の裏付けがないままに行われる取引)の情報を検知することができる。
また、各実施例において、前記情報処理装置が、前記追跡情報検証処理において、前記整合性を検証できた場合に、前記情報共有主体に対応づけられている前記装置からの、前記所定の主体に対応づけられた装置の前記電子資産取引情報に対応する前記電子資産追跡情報へのアクセスを許可する、としてもよい。
このように、整合性を検証できた場合に、電子資産の処分に関係する共有主体のみが自身の関係する電子資産追跡情報500にアクセスすることができる。これにより、電子資産の処分に係る主体(各装置)は、信頼性の高い情報のみを必要な限度で共有することが
できる。
また、各実施例において、前記情報処理装置が、前記電子資産追跡情報に所定の変更があったと判定した場合に、その変更に関する情報を、前記各装置のいずれかに送信する提案作成処理を実行する、としてもよい。
このように、電子資産追跡情報500の変更内容を通知することで、関係者に注意を喚起することができる。
また、各実施例において、前記情報処理装置が、前記提案作成処理において、前記電子資産追跡情報に基づき、前記電子資産の償還に必要な費用の変動又は前記電子資産の価値の変動を算出し、前記費用又は価値に所定の変更があったと判定した場合に、前記各装置のいずれかにその費用又は価値の変更に関する情報を送信する、としてもよい。
このように、電子資産の償還に係る費用又は電子資産の価値に変更があった場合にその旨を通知することで、関係者に注意を喚起することができる。例えば、電子資産の償還に係る手数料を節約したり、関係する企業の信頼度(格付け)に応じて電子資産の取引の中止や取引内容の変更を行うための具体的な方策を立てることができる。
また、各実施例において、前記情報処理装置が、前記提案作成処理において、複数の異なる前記電子資産に係る前記電子資産追跡情報に基づき、前記複数の電子資産を相殺することにより前記電子資産の償還に必要な費用が減少すると判定した場合に、前記各装置のいずれかにその相殺内容を示す情報を送信する、としてもよい。
このように、複数の電子資産を相殺することにより電子資産の償還に係る費用が減少する場合に、その情報を通知することで、関係者は電子資産の取引手数料等を軽減する具体的な方策を立てることができる。
また、各実施例において、前記情報処理装置に代えて、互いに通信可能に接続されている前記各装置が、前記取引情報取得処理、前記追跡情報作成処理、前記追跡情報検証処理、及び前記処理結果通知処理を実行するスマートコントラクトを共有する、としてもよい。
このように、電子資産の取引情報の検証をスマートコントラクトで行うことにより、所定のネットワークを構成する各ノードが各検証結果を共有し、信頼性の高い取引ネットワークを構築することができる。
1 電子資産管理システム、100 電子資産管理装置、300 電子資産取引情報、500 電子資産追跡情報

Claims (10)

  1. 情報処理装置が、
    電子資産の処分に関する情報である電子資産取引情報を、前記処分に関わった各主体に対応づけられた各装置から取得する取引情報取得処理と、
    所定の主体に対応づけられた前記装置の前記取得した電子資産取引情報に対して加工処理を行った情報である電子資産追跡情報を作成する追跡情報作成処理と、
    前記作成した電子資産追跡情報と、前記所定の主体以外の前記電子資産の処分の主体である情報共有主体に対応づけられた前記装置の前記電子資産取引情報との整合性を検証する追跡情報検証処理と、
    前記整合性を検証できた場合に所定の情報を出力する処理結果通知処理と
    を実行する電子資産管理方法。
  2. 前記情報処理装置が、
    前記追跡情報作成処理において、前記所定の主体に対応づけられた前記装置の電子資産取引情報に含まれる金額の情報に対して不可逆的秘匿化処理を行うことにより秘匿化した電子資産取引情報である前記電子資産追跡情報を作成し、
    前記追跡情報検証処理において、前記秘匿化した電子資産取引情報と、前記情報共有主体に対応づけられた装置の前記電子資産取引情報に含まれる金額の情報との同一性を検証する、
    請求項1に記載の電子資産管理方法。
  3. 前記情報処理装置が、
    前記追跡情報作成処理において、前記所定の主体に対応づけられた前記装置の電子資産取引情報に含まれる金額の情報に対して暗号化処理を行うことにより暗号化した電子資産取引情報である前記電子資産追跡情報を作成し、
    前記追跡情報検証処理において、前記暗号化した電子資産取引情報を復号化した情報と、前記情報共有主体に対応づけられた装置の前記電子資産取引情報に含まれる金額の情報との同一性を検証する、
    請求項1に記載の電子資産管理方法。
  4. 前記情報処理装置が、
    前記追跡情報作成処理において、前記所定の主体に対応づけられた前記装置の前記電子資産取引情報に基づき、第1の主体への前記電子資産の移転処分に係る財産的価値と、前記第1の主体から第2の主体への前記電子資産の移転処分の財産的価値との間の整合性を検証し、整合性が検証できた場合に、前記電子資産追跡情報を作成する、
    請求項1に記載の電子資産管理方法。
  5. 前記情報処理装置が、
    前記追跡情報検証処理において、前記整合性を検証できた場合に、前記情報共有主体に対応づけられている前記装置からの、前記所定の主体に対応づけられた装置の前記電子資産取引情報に対応する前記電子資産追跡情報へのアクセスを許可する、
    請求項1に記載の電子資産管理方法。
  6. 前記情報処理装置が、
    前記電子資産追跡情報に所定の変更があったと判定した場合に、その変更に関する情報を、前記各装置のいずれかに送信する提案作成処理
    を実行する、請求項1に記載の電子資産管理方法。
  7. 前記情報処理装置が、
    前記提案作成処理において、前記電子資産追跡情報に基づき、前記電子資産の償還に必要な費用の変動又は前記電子資産の価値の変動を算出し、前記費用又は価値に所定の変更があったと判定した場合に、前記各装置のいずれかにその費用又は価値の変更に関する情報を送信する、
    請求項6に記載の電子資産管理方法。
  8. 前記情報処理装置が、
    前記提案作成処理において、複数の異なる前記電子資産に係る前記電子資産追跡情報に基づき、前記複数の電子資産を相殺することにより前記電子資産の償還に必要な費用が減少すると判定した場合に、前記各装置のいずれかにその相殺内容を示す情報を送信する、
    請求項6に記載の電子資産管理方法。
  9. 前記情報処理装置に代えて、互いに通信可能に接続されている前記各装置が、
    前記取引情報取得処理、前記追跡情報作成処理、前記追跡情報検証処理、及び前記処理結果通知処理を実行するスマートコントラクトを共有する、
    請求項1に記載の電子資産管理方法。
  10. 電子資産の処分に関する情報である電子資産取引情報を、前記処分に関わった各主体に対応づけられた各装置から取得する取引情報取得処理と、
    所定の主体に対応づけられた前記装置の前記取得した電子資産取引情報に対して加工処理を行った情報である電子資産追跡情報を作成する追跡情報作成処理と、
    前記作成した電子資産追跡情報と、前記所定の主体以外の前記電子資産の処分の主体である情報共有主体に対応づけられた前記装置の前記電子資産取引情報との整合性を検証する追跡情報検証処理と、
    前記整合性を検証できた場合に所定の情報を出力する処理結果通知処理と
    を実行する演算装置を有する電子資産管理装置。
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