JP2021082862A - 誤送信防止装置、誤送信防止方法、及び誤送信防止プログラム - Google Patents
誤送信防止装置、誤送信防止方法、及び誤送信防止プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021082862A JP2021082862A JP2019206157A JP2019206157A JP2021082862A JP 2021082862 A JP2021082862 A JP 2021082862A JP 2019206157 A JP2019206157 A JP 2019206157A JP 2019206157 A JP2019206157 A JP 2019206157A JP 2021082862 A JP2021082862 A JP 2021082862A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- message
- reply
- received
- information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000002265 prevention Effects 0.000 title claims abstract description 59
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 27
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims abstract description 214
- 238000000605 extraction Methods 0.000 claims abstract description 62
- 239000000284 extract Substances 0.000 claims abstract description 28
- 238000001514 detection method Methods 0.000 abstract description 67
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 22
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 22
- 230000008520 organization Effects 0.000 description 18
- 230000006870 function Effects 0.000 description 16
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 12
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000008569 process Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000000877 morphologic effect Effects 0.000 description 3
- 230000004044 response Effects 0.000 description 3
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 3
- 238000010801 machine learning Methods 0.000 description 2
- 230000006855 networking Effects 0.000 description 2
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 2
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000003213 activating effect Effects 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Information Transfer Between Computers (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
Abstract
Description
これに対して、従来、意図しない送信先にメッセージが送信されてしまうことを防止する誤送信防止装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
誤送信防止装置は、送信者が電子メールを送信する際に、送信する電子メール(送信メール)のメールアドレスに対応したアドレス帳とデリミタ文字列とを読み込み、送信メールの本文からデリミタ文字列を用いて送信先の相手名を抽出する。次に、誤送信防止装置は、送信先のメールアドレスが、抽出された送信先の相手名に対応してアドレス帳に保存されている送信先のメールアドレスと完全一致するかを判定する。そして、誤送信防止装置は、送信先のメールアドレスが、抽出された送信先の相手名に対応してアドレス帳に保存されているメールアドレスと一致すると判定すると、電子メールの送信を許可し、一致しないと判定すると、電子メールの送信を保留する。
このため、利用者が新規に受信したメッセージに対して返信を行う場合では、アドレス帳にアドレス及び相手名が登録されていないので、メッセージの誤送信を判定することができない、との課題がある。
また、受信メッセージに対して、メッセージ送信者が返信メッセージを作成して返信する旨の操作を行うと、返信メッセージ取得部が、返信メッセージを送信する前に、返信メッセージを取得し、返信特徴抽出部が、その返信メッセージ本文から返信特徴情報を抽出する。そして、誤送信判定部は、返信メッセージのメッセージ特定情報に対応する判定情報を読み込み、その判定情報に含まれた受信特徴情報と、返信メッセージから抽出された返信特徴情報とを比較して、返信メッセージが、メッセージ送信者が意図した返信相手であるか否かを判定する。
このような第一態様の誤送信防止装置では、メッセージ送信者が、予めメッセージの送信先と送信先の相手とを含むアドレス帳を登録する必要がない。また、今までメッセージを受信したことがない相手から新規にメッセージを受信し、その受信メッセージに対してメッセージ送信者が返信する場合でも、受信メッセージから抽出された受信特徴情報と、返信メッセージから返信特徴情報とを比較することで、返信メッセージの誤送信を防止することができる。
つまり、メッセージ特定情報は、同一のメッセージの送信相手から複数の受信メッセージを受信した場合でも、複数の受信メッセージの各々を特定できる情報である。このような、メッセージ毎にそれぞれ異なるメッセージ特定情報を用いることで、例えば、1つの組織内の複数の送信相手からそれぞれ異なる受信メッセージを受信した場合でも、各々の受信メッセージに対する返信メッセージの誤送信を判定することができる。
本態様では、電子メールにおいて、一般的に使用されている、「Message-ID:」フィールド、「References:」フィールド、及び、「In-Reply-To:」フィールドと、各メッセージの特徴情報とを用いて、返信メッセージの誤送信を防止することができる。つまり、本態様の誤送信防止装置は、既存の電子メールに対して、メッセージ特定情報を新たに付加する必要等がなく、既存の電子メールの簡素なデータ構成で、返信メールの誤送信を防止することができる。
本発明では、上記第一態様と同様に、メッセージ送信者が、予めメッセージの送信先と送信先の相手とを含むアドレス帳を登録する必要がない。また、今までメッセージを受信したことがない相手から新規にメッセージを受信し、その受信メッセージに対してメッセージ送信者が返信する場合でも、返信メッセージの誤送信を防止することができる。
本発明では、上記第一態様と同様に、メッセージ送信者が、予めメッセージの送信先と送信先の相手とを含むアドレス帳を登録する必要がない。また、今までメッセージを受信したことがない相手から新規にメッセージを受信し、その受信メッセージに対してメッセージ送信者が返信する場合でも、返信メッセージの誤送信を防止することができる。
[メール送受信システムの概要説明]
図1は、本実施形態に係るメール送受信システム1の概略構成を示す模式図である。
メール送受信システム1は、誤送信防止装置である検知サーバ10と、メールサーバ20と、クライアント端末30と、を備えて構築されている。
本実施形態では、メールサーバ20及びクライアント端末30は、他の外部機器(例えば、他のメールサーバ等)と通信可能に接続され、検知サーバ10は、メールサーバ20と通信可能に接続されている。
例えば、メールサーバ20に対して、ドメイン「domain-A」が割り当てられているものとする。この場合、メールサーバ20は、ヘッダ情報の宛先(To,CC,BCC)にドメイン「domain-A」が含まれる電子メールを、インターネット上の他の外部機器から受信する。以降において、クライアント端末30以外のインターネット上の外部機器から受信する電子メール、つまり、宛先にドメイン「domain-A」が含まれる電子メールを受信メールと称する。受信メールは、本発明の受信メッセージに相当する。
なお、メールサーバ20に、複数のドメインが割り当てられていてもよい。この場合、メールサーバ20は、複数のドメインをそれぞれ個別に管理する。
検知サーバ10は、受信メールと、その受信メールに対する返信である返信メールとに基づいて、返信メールの送信先相手が、ユーザが意図する相手であるか否かを判定する。つまり、検知サーバ10は、返信メールの誤送信を防止する誤送信防止装置として機能するものである。検知サーバ10において、誤送信ではないと判定されると、メールサーバ20に送信を許可する旨の許可指令が送信され、メールサーバ20は、ヘッダ情報の宛先に基づいて返信メールを送信する。
以降、メール送受信システム1の各構成、及び誤送信防止方法について、詳細に説明する。
検知サーバ10は、通信部、記憶部、プロセッサ等のコンピュータを構築する一般的なハードウェア構成を備えている。なお、メールサーバ20及びクライアント端末30に設けられる通信部、記憶部、プロセッサと区別するため、図1に示すように、検知サーバ10の通信部、記憶部、プロセッサをそれぞれ、第一通信部11、第一記憶部12、第一プロセッサ13と称する。
第一記憶部12に記録される各種情報には、電子メールの誤送信を判定するための判定情報が含まれる。
この判定情報は、第一通信部11がインターネットを介して受信した電子メール(受信メール)の「Message-ID:」フィールドで示されるメッセージIDと、受信メールを解析して得られる受信特徴情報とが対応付けられた情報である。
判定情報は、例えば、メッセージIDをファイル名とし、受信特徴情報をテキストデータとして記録したファイルであってもよい。この場合、所定フォルダ内に、判定情報としてのファイルが保存されていればよい。ファイルが保存されるフォルダは、複数であっても単数であってもよい。ファイルが保存されるフォルダを複数用いる場合、例えば、受信メールのヘッダ情報に含まれる宛先(To)をフォルダ名として管理されていてもよく、受信メールの送信主(From)をフォルダ名として管理されていてもよい。
また、判定情報は、例えば、メッセージIDと、受信特徴情報とを含むレコードとして記録されていてもよい。この場合、データベースに判定情報である複数のレコードが記録されていればよい。
そして、第一プロセッサ13は、誤送信防止プログラムを読み込んで実行することで、図1に示すように、メール取得部131、特徴抽出部132、判定情報記録部133、及び誤送信判定部134等として機能する。
受信特徴抽出部132Aは、受信メールのメール本文(受信メッセージ本文)から受信特徴情報を抽出する。
返信特徴抽出部132Bは、返信メールのメール本文(返信メッセージ本文)から返信特徴情報を抽出する。
これらの特徴情報は、受信メールを送信した送信相手、及び、返信メールの送信相手に関する情報であり、例えば、送信相手の名前や、送信相手が所属する組織名等が挙げられる。
また、誤送信判定部134は、検索された判定情報に記録される受信特徴情報と、返信特徴抽出部132Bにより抽出された返信特徴情報とが一致するか否かを判定する。
受信特徴情報と返信特徴情報とが一致すると判定した場合、誤送信判定部134は、返信メールが誤送信メールではないとして、返信メールの送信を許可する許可指令をメールサーバ20に返す。これにより、メールサーバ20は、返信メールを、当該返信メールのヘッダ情報の宛先に基づいて送信する。
一方、受信特徴情報と返信特徴情報とが一致しないと判定した場合、誤送信判定部134は、返信メールが誤送信メールである、つまり、ユーザが意図していない送信先に送信されるメールである、として、返信メールの送信を保留する旨の保留指令をメールサーバ20に返す。
メールサーバ20は、電子メールを管理するコンピュータであり、図1に示すように、検知サーバ10やクライアント端末30等の他の外部機器と通信する通信部(第二通信部21)、各種情報を記憶する記憶部(第二記憶部22)、及びメールサーバ20を制御するプロセッサ(第二プロセッサ23)等を含んで構成されている。
このメールサーバ20は、電子メールを管理する一般的なメールサーバと同様に、第二記憶部22に、受信メールを記録する受信ボックス、返信メールを含む送信メールを記録する送信ボックス等の記憶領域を備えている。第二記憶部22としては、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)や半導体メモリ等、データを記録する記録装置であればいかなる構成であってもよい。
メール転送部231は、インターネットを介して外部から受信した受信メール、及び、クライアント端末30から受信した返信メールを、検知サーバ10に転送する。この際、本実施形態では、メール転送部231は、各メールの種別を示す制御コードを付与して、検知サーバ10にメールを転送する。すなわち、メール転送部231は、受信メールを転送する場合に、転送メールが受信メールである旨を示す制御コードとともに、受信メールを転送し、返信メールを転送する場合に、転送メールが返信メールである旨を示す制御コードとともに、返信メールを転送する。
なお、メールサーバ20は、受信メール及び返信メールの判別方法としては、特に限定されない。例えば、メールサーバ20は、メールのヘッダ情報に基づいて、宛先フィールド(To:,CC:等)にクライアント端末30のアドレスが含まれている場合に受信メールとして判別し、送信元(「From:」フィールド)にクライアント端末30のアドレスが含まれている場合、又は宛先フィールドにクライアント端末30のアドレスが含まれていない場合に返信メールとして判別する。これにより、メール転送部231は、受信メール及び返信メールを、メールの種別に対応した制御コードとともに検知サーバ10に転送することができる。
クライアント端末30は、ユーザ(メッセージ送信者)が保有するコンピュータであり、例えばスマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等により構成される。つまり、クライアント端末30は、各種情報を表示させる表示ディスプレイ31、各種情報を入力操作するための入力操作部32、インターネットを介して外部機器を通信する通信部(第三通信部33)、各種情報を記憶する記憶部(第三記憶部34)、及びクライアント端末30を制御するプロセッサ(第三プロセッサ35)等を含んで構成される。
このクライアント端末30には、電子メールの送受信を行う電子メールアプリケーションがインストールされている。ユーザ操作によって当該電子メールアプリケーションを起動させることで、上記のように、クライアント端末30は、メールサーバ20に受信メールの有無を問い合わせて、受信メールを受信する。また、ユーザによる電子メールの作成操作によって、受信メールに対する返信メールが作成され、クライアント端末30からメールサーバ20に返信メールが送信される。
次に、本実施形態のメール送受信システム1の誤送信防止方法を含むメール送受信方法について説明する。
図2は、本実施形態の電子メールの受信方法を示すフローチャートである。また、図1において、破線の矢印は、電子メールの受信時に転送される受信メールの流れを示している。
インターネットに接続された任意の外部機器から、ドメイン「domain-A」をヘッダ情報の宛先(To,CC,BCC)に含む電子メールが送信されると、ドメイン「domain-A」が割り当てられたメールサーバ20は、当該電子メールを受信メールとして受信する(ステップS201:図1(1))。また、メールサーバ20は、受信メールを受信すると、第二記憶部22に当該受信メールを記録する。つまり、メールサーバ20は、受信メールのヘッダ情報の宛先(To,CC,BCC)に記録されたメールアドレスに対応する受信ボックスに、当該受信メールを保存する(ステップS202)。
なお、メール転送部231は、転送メールが受信メールである旨を示す制御コードとともに、受信メールを転送する。
具体的には、受信特徴抽出部132Aは、受信メールのメール本文(テキスト文)を、公知の形態素解析技術等を用いて解析することで、受信特徴情報を抽出する。
例えば、一般的な電子メールでは、メール本文の最終行近傍に、メール送信者の署名情報を記載することが多い。したがって、受信特徴抽出部132Aは、メール本文の最終行から所定行前(例えば5行前)までの範囲を解析することで、送信相手の名前や、送信相手が所属する組織名を抽出することが可能となる。
このようなメール送信コンテンツを用いた電子メールでは、送信者の名前、送信者が所属する組織名等は、受信メールのメール本文の予め決められた位置に配置される。したがって、受信特徴抽出部132Aは、当該位置に記載された情報を解析することで、容易に、受信特徴情報を抽出することが可能となる。
そして、判定情報記録部133は、ステップS102で抽出した受信特徴情報と、ステップS103で読み込んだメッセージIDと、を関連付けた判定情報を生成し、第一記憶部12に記録する(ステップS104)。ステップS104は、本発明の判定情報記録ステップに相当する。
判定情報の形式は特に限定されず、上記のように、メッセージIDと受信特徴情報とを含むレコードを判定情報としてデータベースに登録してもよく、メッセージIDをファイル名とし、受信特徴情報をテキスト文として記録したファイルを判定情報として、所定のフォルダに保存してもよい。
ステップS301で、受信メールがクライアント端末30で受信され、ユーザによって、クライアント端末30で受信メールに対する返信メールが作成され、かつ当該返信メールを送信する旨の操作が実施されると、クライアント端末30は、当該返信メールをメールサーバ20に送信する(ステップS311:図1(4))。
この返信メールは、受信メールに対する返信であり、「References:」フィールド及び「In-Reply-To:」フィールドに、対応する受信メールの「Message−ID:」フィールドに記録されていたメッセージIDが記録される。
また、クライアント端末30を操作するユーザは、返信メールの作成時に、返信メールの送信相手の名前、及び送信相手が所属する組織名等を含む返信特徴情報を、メール本文と予め設定された特定の位置に記載する。例えば、一般的なビジネスメールにおいて、メール本文の開始行から所定行(例えば5行)までの間に、送信先相手の名前や、送信先相手が所属する組織名を記入することが多い。特に、企業等の組織において、問い合わせメールに対して返信メールを送信する場合、送信先相手の名前や組織名は、返信メールの開始行に記載するように、ルール化されていることがある。本実施形態では、クライアント端末30を操作するユーザは、返信メールの作成において、開始行から所定行までの間に、送信先相手の名前や所属組織名を記載するものとする。
そして、メールサーバ20のメール転送部231は、返信メールの受信タイミングで、検知サーバ10に、当該返信メールを転送する(ステップS213:図1(5))。この際、メールサーバ20のメール転送部231は、転送メールが返信メールである旨を示す制御コードとともに、返信メールを転送する。
この後、返信特徴抽出部132Bは、返信メールのメール本文を解析して、返信メールの送信先の送信相手の名前及び所属組織名等の返信特徴情報を抽出する(ステップS112)。ステップS112は、本発明の返信特徴抽出ステップに相当する。
具体的には、返信特徴抽出部132Bは、返信メールのメール本文(テキスト文)を、公知の形態素解析技術等を用いて解析することで、返信特徴情報を抽出する。本実施形態では、上述のように、返信メールの開始行から所定行の間に、送信相手の名前、及び送信相手が所属する組織名が記載されている。したがって、返信特徴抽出部132Bは、メール本文の開始行から所定行前までの範囲を解析することで、返信特徴情報を抽出することが可能となる。
「In-Reply-To:」フィールドに記録されているメッセージIDは、当該返信メールの返信対象の受信メールを示す。したがって、返信メールの返信特徴情報と、受信メールの受信特徴情報とが一致すれば、ユーザが受信メールの送信者に対して返信した返信メールである、つまり誤送信ではないと判定することができる。
なお、ステップS114において、「受信特徴情報と返信特徴情報とが一致する」とは、受信特徴情報と返信特徴情報とが完全一致することに加え、受信特徴情報の一部と返信特徴情報の一部とが一致することをも含む。例えば、受信特徴情報が、「B株式会社」「法務本部」「知的財産部」「山田太郎」であり、送信特徴情報が「B株式会社」「知的財産部」「山田様」である場合に、「B株式会社」「知的財産部」「山田」が一致していることで、受信特徴情報と返信特徴情報とが一致すると判定する。
一方、ステップS214でNoと判定される場合、つまり、検知サーバ10から保留指令を受信した場合、メール送信制御部232は、返信メールの送信を保留する。この場合、メール送信制御部232は、さらに、クライアント端末30に、返信メールが誤送信メールの可能性がある旨を知らせる通知を、クライアント端末30に返す(ステップS216)。この通知としては、電子メールであってもよく、Twitter(登録商標)等の他のアプリケーションやSNS(Social Networking Service)を用いた通知であってもよい。
通知を受信したクライアント端末30は、表示ディスプレイ31に当該通知を表示させる(ステップS312)。通知の表示方法は特に限定されず、例えば、プッシュ通知等であってもよく、メールアプリケーション等の所定のアプリケーションを実施した際に通知を表示させるものであってもよい。これにより、誤送信メールの可能性がある返信メールの送信は保留され、クライアント端末30のユーザは、返信メールのメール本文の内容が、返信メールの宛先に示される送信相手に対する内容であるかを確認することができ、返信メールがユーザの意図しない送信相手に送信される不都合が抑制される。
すなわち、企業等の組織では、例えば、サービスに関する問い合わせのメール等、企業が保有するアドレス帳以外のメールアドレスから、多数の受信メールを新規に受信する場合があり、クライアント端末30を操作する企業の返信担当者は、各受信メールに対して返信を行うことがある。この際、返信担当者は、各受信メールに対して、それぞれ、別のアプリケーション(例えば、「メモ帳」等のテキスト編集用のアプリケーション)を用いて返信メールのメール本文を作成し、作成したメール本文を、返信メールにコピーアンドペーストによって貼り付けて返信することがある。この場合、返信メールに対して、貼り付けるメール本文を誤ると、誤送信メールとなる。
これに対して、本実施形態のメール送受信システム1では、メッセージIDに基づいた判定情報を用いて、返信メールのメール本文内の返信特徴情報と、返信メールに対応する受信メールのメール本文内の受信特徴情報とが一致するか否かを判定することで、返信メールの誤送信を適切に防止することができる。
この場合、受信メールを受信したメールサーバ20から検知サーバ10に対して、当該受信メールが転送される。そして、検知サーバ10において、メッセージIDとしての「ID−1」と、受信特徴情報としての「B会社」及び「担当者C」とが関連付けられた判定情報が生成される。
ここで、クライアント端末30において、メッセージID「ID−1」に対する返信メールが作成され、当該返信メールに、送信先相手に関する「B会社」「担当者D」が記載されていたとする。
この場合、クライアント端末30から返信メールを受信したメールサーバ20は、当該返信メールを検知サーバ10に送信し、検知サーバ10の返信特徴抽出部132Bは、返信特徴情報として、「B会社」「担当者D」を抽出する。また、返信メールの「In-Reply-To」には、メッセージID「ID−1」が記録されているので、誤送信判定部134は、メッセージID「ID−1」に対応する判定情報を読み込み、受信特徴情報と、返信特徴情報とが一致するか否かを判定する。
本例では、受信特徴情報が「B会社」「担当者C」であり、返信特徴情報が「B会社」「担当者D」であるので、誤送信判定部134は、受信特徴情報と返信特徴情報とが一致しない、と判定することができる。
つまり、これまで電子メールの送受信履歴がない新規の受信相手「B会社」「C担当者」に対する返信メールであっても、誤送信判定部134は、当該返信メールの誤送信を適正に判定することができる。
比較例として、受信メールの送信主のメールアドレスと、受信特徴情報とを関連付けた判定情報を生成するものを用いて説明する。例えば、「B会社」「担当者C」が、「B会社」の複数の担当者が使用する共通アドレス「info@domain-B」から、クライアント端末30のユーザに対応する「u1@domain-A」に電子メールを送信する。ここで、受信メールの送信主のメールアドレスと、受信特徴情報とを関連付けた判定情報を作成する場合では、アドレス「info@domain-B」と、受信特徴情報「B会社」「担当者C」とを関連付けた第1の判定情報が生成される。
しかしながら、「B会社」の「担当者C」が電子メールを送信した後、さらに、「B会社」の「担当者D」が、同じアドレス「info@domain-B」から、「u1@domain-A」に電子メールを送信することがある。この場合、アドレス「info@domain-B」と、受信特徴情報「B会社」「担当者D」と、を関連付けた第2の判定情報がさらに作成されることになる。
このような場合では、誤送信判定部134は、アドレス「info@domain-B」宛ての返信メールに対して、第1の判定情報を用いた誤送信判定を行うか、第2の判定情報を用いた誤送信判定を行うかを決定できずにエラーとなり、誤送信判定を正しく行うことができない。例えば、クライアント端末30のユーザが、「担当者D」からの受信メールに対して、「担当者D」への返信メールを作成した場合に、第1の判定情報を用いて誤送信の判定を行うと、受信特徴情報と返信特徴情報とが異なるために、誤送信と判定されてしまう。あるいは、「担当者D」からの受信メールに対して、誤って「担当者C」への返信メールを作成してしまった場合、本来、誤送信メールの判定としなければいけないところ、第1の判定情報を用いて、誤送信メールではないと判定することも考えられる。
例えば、「B会社」の「担当者C」が、アドレス「info@domain-B」から、クライアント端末30のユーザに対応する「u1@domain-A」に電子メールを送信し、当該電子メールの「Message−ID:」フィールドに示されるメッセージIDが「ID−1」であるとする。この場合、第1の判定情報は、メッセージID「ID−1」と、受信特徴情報「B会社」「担当者C」とを関連付けた情報となる。
この後、「B会社」の「担当者D」が、アドレス「info@domain-B」から、クライアント端末30のユーザに対応する「u1@domain-A」に電子メールを送信し、当該電子メールの「Message−ID:」フィールドに示されるメッセージIDが「ID−2」であるとする。この場合、第2の判定情報は、メッセージID「ID−2」と、受信特徴情報「B会社」「担当者D」とを関連付けた情報となる。
ここで、クライアント端末30のユーザが、「担当者D」からの受信メールに対して、「担当者C」への返信メールを作成した場合、返信メールの「In-Reply-To:」フィールドは、メッセージID「ID−2」となる。したがって、誤送信判定部134は、メッセージID「ID−2」に対応する、第2の判定情報を用いて、受信特徴情報と返信特徴情報とが一致するか否かを判定し、返信メールが誤送信メールであると、判定できる。つまり、メッセージID「ID−2」の受信メールの返信メールに関して、メッセージID「ID−1」の第1の判定情報が参照されることがなく、返信メールの誤送信を適切に防止することができる。
本実施形態のメール送受信システム1において、誤送信防止装置である検知サーバ10は、メール取得部131、受信特徴抽出部132A、返信特徴抽出部132B、判定情報記録部133、及び誤送信判定部134として機能する。
メール取得部131は、電子メールを特定するメッセージIDを示す「Message−ID:」フィールドを含むヘッダ情報、電子メールの内容を記述したメール本文を含む受信メールを取得する。また、メール取得部131は、受信メールに対して返信された電子メールであって、受信メールのメッセージIDを示す「In-Reply-To:」フィールドを含むヘッダ情報、受信メールへの返信内容が記述されたメール本文を含む返信メールを取得する。
受信特徴抽出部132Aは、受信メールのメール本文から、受信特徴情報を抽出する。
返信特徴抽出部132Bは、返信メールのメール本文から、返信特徴情報を抽出する。
判定情報記録部133は、受信メールの「Message−ID:」フィールドで示されるメッセージIDと、受信特徴情報とを対応付けた判定情報を生成して記録する。
そして、誤送信判定部134は、返信メールの「In-Reply-To:」フィールドで示されたメッセージIDに対応する判定情報の受信特徴情報を読み出し、その受信特徴情報と返信特徴情報とが一致しない場合に、返信メールが誤送信メールであると判定する。
また、本実施形態では、これまで電子メールの送受信を行ったことがない相手から、新規の受信メールを受信し、その受信メールに対して返信メールを返す場合でも、誤送信判定部は、受信特徴情報と、返信特徴情報とを比較することで、返信メールが誤送信メールであるか否かを判定することができる。
これにより、複数の送信相手が、1つの共通のメールアドレスからクライアント端末30に対して電子メールを送信し、クライアント端末30のユーザが、各々の受信メールに対して返信メールを送信する場合でも、誤送信判定部134は、各々の返信メールの誤送信を判定することができる。
このため、本実施形態の検知サーバ10は、既存の電子メールに対して、メッセージ特定情報を示す新たなヘッダ情報を追加する必要がなく、簡素なデータ構成で、返信メールの誤送信を防止することができる。
この「In-Reply-To:」フィールドに示されるメッセージIDは、直近の受信メールのメッセージIDが記録される。したがって、複数回の電子メールの送受信を繰り返しの途中で、受信メールを送信した送信相手が、例えば「B会社」「担当者C」から、「B会社」「担当者D」に変更した場合でも、誤送信判定部134は、直近の受信メールの送信主に対して、返信メールが適切な返信相手に返信しているか否かを適切に判定することができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
[変形例1]
例えば、上記実施形態では、図1に示すように、メールサーバ20が、インターネットからの受信メール、及びクライアント端末30からの返信メールを受信し、これらの電子メールを検知サーバ10に転送する構成例を示したが、これに限定されない。
図4は、変形例1に係るメール送受信システム1Aの概略構成を示す模式図である。図4において、破線矢印は受信メールの流れを示し、実線矢印は、返信メールの流れを示している。
図4に示すように、受信メールは、メールサーバ20で受信される前に検知サーバ10で受信され、検知サーバ10で受信されたメールが、メールサーバ20に送信されてもよい。この場合、検知サーバ10のメール取得部131は、インターネットを介して受信メールを受信し、その受信タイミングで、受信特徴抽出部132Aが、受信特徴情報を抽出して、判定情報記録部133が判定情報を生成する。
また、図4に示すように、クライアント端末30で生成された返信メールは、メールサーバ20を介さずに、検知サーバ10に送信されてもよい。この場合、検知サーバ10のメール取得部131がクライアント端末30から返信メールを受信する。これにより、返信特徴抽出部132Bは、返信メールから返信特徴情報を抽出し、誤送信判定部134は、返信メールの誤送信判定処理を実施する。誤送信判定部134によって誤送信メールではないと判定されると、検知サーバ10からインターネットを介して、返信メールの宛先に対応した外部機器に返信メールが送信される。
また、図1に示すメール送受信システム1、及び図4に示すメール送受信システム1Aは、検知サーバ10とメールサーバ20とがそれぞれ別体であり、検知サーバ10を本発明の誤送信防止装置として機能させる例であるが、メールサーバを本発明の誤送信防止装置として機能させてもよい。
図5は、変形例2に係るメール送受信システム1Bの概略構成を示す模式図であり、メールサーバ20Aが本発明の誤送信防止装置として機能する。
この場合、メールサーバ20Aの第二プロセッサ23は、メール取得部131、特徴抽出部132、判定情報記録部133、及び誤送信判定部134としても機能する。
このメール送受信システム1Bでは、メールサーバ20Aのメール取得部131がインターネットを介して受信メールを受信した受信タイミングで、受信特徴抽出部132Aによって受信特徴情報が抽出され、判定情報記録部133によって判定情報が生成される。
また、メールサーバ20Aからクライアント端末30に受信メールが送信された後、クライアント端末30で生成された返信メールがメールサーバ20Aに送信される。これにより、メールサーバ20Aのメール取得部131が返信メールを取得し、返信特徴抽出部132Bが返信メールから返信特徴情報を抽出し、誤送信判定部134が返信メールの誤送信判定処理を実施する。誤送信判定部134によって誤送信メールではないと判定されると、メール送信制御部232は、インターネットを介して、返信メールの宛先に対応した外部機器に返信メールを送信する。
この場合、検知サーバ10が不要となるので、メール転送部231は不要となり、メールサーバ20から検知サーバ10への電子メールの転送処理を不要にできる。
変形例2は、メールサーバ20Aを本発明の誤送信防止装置として機能させる例であるが、クライアント端末を誤送信防止装置としてもよい。
図6は、変形例3に係るメール送受信システム1Cの概略構成を示す模式図である。
図6は、クライアント端末30Aが本発明の誤送信防止装置として機能する、メール送受信システム1Cの概略構成を示す図である。
このメール送受信システム1Cでは、クライアント端末30Aの第三プロセッサ35は、第三記憶部34に記録された誤送信防止プログラムを読み込み実行することで、メール取得部131、特徴抽出部132、判定情報記録部133、及び誤送信判定部134として機能する。
クライアント端末30Aのメール取得部131は、例えば、ユーザが電子メールを受信する旨の操作を実施することで、上記実施形態のステップS301と同様に、メールサーバ20Bに受信メールの送信を要求する。これにより、メール取得部131は、メールサーバ20Bから受信メールを取得する。
受信メールが取得されると、その受信タイミングで、受信特徴抽出部132Aは、受信メールから受信特徴情報を抽出し、判定情報記録部133は、抽出された受信特徴情報とメッセージIDとを関連付けた判定情報を生成する。
また、クライアント端末30Aでユーザ操作によって返信メールが作成され、当該返信メールを送信する旨の操作が実施されると、メール取得部131は、当該返信メールを取得し、第三記憶部34に一時記憶する。そして、返信メールの送信前に、誤送信判定部134が、第三記憶部34に記録された返信メールに含まれる「In-Reply-To:」フィールドのメッセージIDに基づいて判定情報を読み出し、受信特徴情報と返信特徴情報とが一致するか否かを判定する。受信特徴情報と返信特徴情報とが一致する場合、クライアント端末30Aは、通常通り、返信メールを送信する。一方、受信特徴情報と返信特徴情報とが一致しない場合、クライアント端末30Aは、表示ディスプレイ31に、返信メールが誤送信メールの可能性がある旨を知らせる警告通知を出力する。
この場合、メールサーバ20Bにおいて、メールの誤送信を判定する必要はなく、また、判定結果に応じた返信メールの送信及び保留を選択する必要がない。つまり、メールサーバ20Bは、インターネットを介して受信メールを受信し、クライアント端末30Aから受信した送信メールを送信すればよい。
上記実施形態では、誤送信判定部134は、返信メールの「In-Reply-To:」フィールドに示されるメッセージIDに対応する判定情報に基づいて、返信メールの誤送信を判定した。これに対して、誤送信判定部134は、返信メールの「References:」フィールドに示されるメッセージIDに対応する判定情報に基づいて、返信メールの誤送信を判定してもよい。
「References:」フィールドは、「In-Reply-To:」フィールドと同様に、受信メールの「Message−ID:」フィールドのメッセージIDが記録される。したがって、上記実施形態と同様に、個々の受信メールに対応する判定情報に基づいて、誤送信メールを判定することが可能となる。
クライアント端末30のユーザは、返信特徴情報として、「B会社」「担当者C」を含む返信メールを作成することで、メッセージID「ID−1」の受信メールに対して返信メールを送信することが可能となる。
この後、ユーザが送信した返信メールに対して、「B会社」の「担当者D」がさらに返信メールを送信すると、この返信メールが新たな受信メールとして、検知サーバ10に転送される。新たな受信メールのメッセージIDを「ID−2」とすると、検知サーバ10は、メッセージID「ID−2」と、受信特徴情報「B会社」「担当者D」とを関連付けた判定情報(第1の判定情報)を生成する。
ここで、誤送信判定部134が、「In-Reply-To:」フィールドで示されるメッセージIDに対応する判定情報のみに基づいて誤送信メールを判定する場合、クライアント端末30のユーザは、返信特徴情報として「B会社」「担当者D」を含む返信メールを、メッセージID「ID−2」に対して返信する必要がある。つまり、ユーザが、メッセージID「ID−2」に対する返信メールに、元の受信メールの送信主である「B会社」「担当者C」との返信特徴情報を記述すると、検知サーバ10によって、誤送信メールとして判定されてしまう。
これに対して、誤送信判定部134が、「References:」フィールドで示されるメッセージIDに対応する判定情報に基づいて誤送信メールを判定する場合、クライアント端末30のユーザは、返信特徴情報として「B会社」「担当者D」を含む返信メールを返信してもよく、返信特徴情報として「B会社」「担当者C」を含む返信メールを返信してもよい。つまり、メッセージID「ID−2」に対する返信メールの「References:」フィールドには、「ID−1」「ID−2」が含まれるので、誤送信判定部134は、「ID−1」に対応する判定情報と、「ID−2」に対応する判定情報とに基づいて、返信メールの誤送信を判定することができる。
上記実施形態において、受信特徴抽出部132Aは、公知の形態素解析技術等を用いて、メール本文の予め設定された特定の範囲に含まれる返信特徴情報を抽出する例を示した。これに対して、検知サーバ10は、メール本文と、当該メール本文における受信特徴情報とを教師データとし、複数の教師データを用いて、入力されたメール本文から特徴情報を出力する受信特徴抽出モデルを機械学習により生成してもよい。この場合、受信特徴抽出部132Aは、メール本文の特定位置に受信特徴情報が記述されていない場合でも、受信特徴情報を抽出することができる。
返信特徴抽出部132Bに関しても同様であり、メール本文と、当該メール本文における返信特徴情報とを教師データとし、複数の教師データを用いて、入力されたメール本文から返信特徴情報を出力する返信特徴抽出モデルを機械学習により生成しておき、返信特徴抽出部132Bは、返信特徴抽出モデルにメール本文を入力し、返信特徴抽出モデルから出力する返信特徴情報を取得してもよい。
上記実施形態の検知サーバ10は、受信メールに対して返信された返信メールが、誤送信メールであるか否かを判定するものであるが、さらに、返信メールではない送信メールの誤送信を判定する機能を備えていてもよい。
この場合、例えば、特許文献1に示した従来の誤送信防止装置のように、送信メールのメールアドレスと特徴情報とを関連付けたアドレス帳情報を、予め第一記憶部12に記憶(登録)しておく。
また、メールサーバ20は、クライアント端末30から受信した全ての送信メールを検知サーバ10に転送する。送信メールを受信した検知サーバ10は、送信メールのうち「In-Reply-To:」フィールド、又は「References:」フィールドにメッセージIDが記録されている場合、返信メールであると判定して、上記実施形態と同様の処理により誤送信を防止する。
一方、検知サーバ10は、送信メールのうち「In-Reply-To:」フィールド、又は「References:」フィールドにメッセージIDが記録されていない場合、アドレス帳情報から、送信メールのヘッダ情報の宛先に対応する送信相手の情報(送信相手の名前や所属組織)を読み込む。さらに、送信メールのメール本文から特徴情報を抽出し、アドレス帳情報から読み込んだ特徴情報と、メール本文から抽出された特徴情報とが一致するか否かに基づいて、誤送信メールを判定する。
上記実施形態では、検知サーバ10は、メールとともに受信した制御コードに基づいて、受信したメールが、受信メールであるか返信メールであるかを判定したが、これに限定されない。例えば、受信メールを送信する場合に用いるポートと、返信メールを送信する場合に用いるポートとを、異なるポートとし、メール送信に用いられたポートによって、受信メールと返信メールとを区別してもよい。
例えば上記実施形態では、メールサーバ20から、受信メールを検知サーバ10に転送する場合、検知サーバ10の受信メール受付用ポート(例えば25番ポート)を用い、返信メールを検知サーバ10に転送する場合に、検知サーバ10の返信メール受付用ポート(例えば10025番ポート)を用いる。この場合、検知サーバ10は、受信メール受付用ポートに入ってきたメールを受信メールとし、返信メール受付用ポートに入ってきたメールを返信メールとして判別することができる。
上記実施形態では、メールサーバ20は、メールのヘッダ情報に基づいて、外部機器から受信した受信メールと、クライアント端末30から受信した返信メールとを判別する例を示したが、これに限定されない。
例えば、メールサーバ20は、メール又は指令が送信されたポートによって、これらを判定してもよい。具体的には、メールサーバ20は、外部機器から25番ポートに入ってきたメールを受信メールとし、クライアント端末30からクライアント用ポート(例えば10025番ポート)に入ってきたメールを返信メールとし、検知サーバ10から指令送信用ポート(例えば10999番ポート)に入ってきた情報を指令(許可指令又は保留指令)として判別する。これにより、メールサーバ20は、外部機器から送信された受信メールと、クライアント端末30から送信された返信メールとを適正に判別でき、受信したメールを、当該メールに対応したポートで検知サーバ10に転送することができる。また、メールサーバ20は、検知サーバ10から受信した指令に基づいて、返信メールの送信及び保留の制御を適正に実施することができる。
上記実施形態では、メッセージとして、To、CC、BCC等の宛先フィールド、「Message−ID:」フィールド、「In-Reply-To:」フィールド、「References:」フィールド等のヘッダ情報を有する電子メールを例示したが、これに限定されない。
例えば、インターネットを介して送受信される他のメッセージ送受信システムに対しても適用することができる。具体的には、SNS(Social Networking Service)等において、個々のメッセージにメッセージ特定情報を付し、メッセージに対して返信を行う際、受信したメッセージに付されたメッセージ特定情報を関連付けた返信メッセージを送信するメッセージ送受信システムに適用することが可能である。
この場合、クライアント端末30は、受信メールを受信する際に、受信メールとともに、当該受信メールに付与されたメッセージ特定情報を受信する。そして、クライアント端末30は、返信メールが作成された際に、返信メールの返信対象である受信メールに付与されていたメッセージ特定情報を、返信メールに付与する。
また、検知サーバ10は、メールサーバ20から、受信メッセージと、メールサーバ20で付与されたメッセージ特定情報とを受信して、判定情報を生成する。そして、検知サーバ10は、メールサーバ20から、返信メールと、当該返信メールに付与されたメッセージ特定情報とを受信すると、返信メールに付与されたメッセージ特定情報に対応する判定情報を特定し、当該判定情報に基づいて、返信メールの誤送信判定を実施する。この場合でも、上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。変形例2のように、メールサーバ20を誤送信防止装置として機能させる場合や、変形例3のように、クライアント端末30を誤送信防止装置として機能させる場合も同様である。
Claims (5)
- 受信したメッセージを特定するメッセージ特定情報、及び、メッセージの内容が記述された受信メッセージ本文を含む受信メッセージを取得する受信メッセージ取得部と、
前記受信メッセージ本文から、前記メッセージの特徴である受信特徴情報を抽出する受信特徴抽出部と、
前記受信特徴情報、及び、当該受信メッセージの前記メッセージ特定情報を関連付けた判定情報を記録する判定情報記録部と、
前記受信メッセージに対してメッセージ送信者が返信するメッセージであって、前記受信メッセージの前記メッセージ特定情報、及び、前記受信メッセージへの返信内容が記述された返信メッセージ本文を含む返信メッセージを取得する返信メッセージ取得部と、
前記返信メッセージ本文から、前記メッセージの特徴情報である返信特徴情報を抽出する返信特徴抽出部と、
前記返信メッセージに含まれる前記メッセージ特定情報に対応する前記判定情報に関連付けられた前記受信特徴情報と、前記返信特徴情報とに基づいて、前記返信メッセージが前記メッセージ送信者によって誤って送信された誤送信メールであるか否かを判定する誤送信判定部と、
を備えることを特徴とする誤送信防止装置。 - 請求項1に記載の誤送信防止装置において、
前記メッセージ特定情報は、個々の前記受信メッセージでそれぞれ異なる情報である
ことを特徴とする誤送信防止装置。 - 請求項2に記載の誤送信防止装置において、
前記受信メッセージは、「Message−ID:」フィールドを含むヘッダ情報を有する電子メールであり、
前記メッセージ特定情報は、前記「Message−ID:」フィールドで示されるメッセージIDであり、
前記返信メッセージは、前記受信メッセージの前記メッセージIDを示す、「References:」フィールド、又は、「In−Reply−To:」フィールドを含むヘッダ情報を有する電子メールであり、
前記誤送信判定部は、前記返信メッセージの前記「References:」フィールド、又は、「In−Reply−To:」フィールドで示される前記メッセージIDに対応する前記判定情報に基づいて、前記返信メッセージが誤送信メールであるか否かを判定する
ことを特徴とする誤送信防止装置。 - コンピュータによりメッセージの誤送信を判定する誤送信防止方法であって、
前記コンピュータは、受信メッセージ取得部と、受信特徴抽出部と、判定情報記録部と、返信メッセージ取得部と、返信特徴抽出部と、誤送信判定部と、を備え、
前記受信メッセージ取得部が、受信したメッセージを特定するメッセージ特定情報、及び、メッセージの内容が記述された受信メッセージ本文を含む受信メッセージを取得する受信メッセージ取得ステップと、
前記受信特徴抽出部が、前記受信メッセージ本文から、前記メッセージの特徴である受信特徴情報を抽出する受信特徴抽出ステップと、
前記判定情報記録部が、前記受信特徴情報、及び、当該受信メッセージの前記メッセージ特定情報を関連付けた判定情報を記録する判定情報記録ステップと、
前記返信メッセージ取得部が、前記受信メッセージに対してメッセージ送信者が返信するメッセージであって、前記受信メッセージの前記メッセージ特定情報、及び、前記受信メッセージへの返信内容が記述された返信メッセージ本文を含む返信メッセージを取得する返信メッセージ取得ステップと、
前記返信特徴抽出部が、前記返信メッセージ本文から、前記メッセージの特徴情報である返信特徴情報を抽出する返信特徴抽出ステップと、
前記誤送信判定部が、前記返信メッセージに含まれる前記メッセージ特定情報に対応する前記判定情報に関連付けられた前記受信特徴情報と、前記返信特徴情報とに基づいて、前記返信メッセージが前記メッセージ送信者によって誤って送信された誤送信メールであるか否かを判定する誤送信判定ステップと、
を実施することを特徴とする誤送信防止方法。 - コンピュータにより読み取り実行される誤送信防止プログラムであって、
前記コンピュータを、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の誤送信防止装置として機能させる
ことを特徴とする誤送信防止プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019206157A JP2021082862A (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 誤送信防止装置、誤送信防止方法、及び誤送信防止プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019206157A JP2021082862A (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 誤送信防止装置、誤送信防止方法、及び誤送信防止プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021082862A true JP2021082862A (ja) | 2021-05-27 |
Family
ID=75963315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019206157A Pending JP2021082862A (ja) | 2019-11-14 | 2019-11-14 | 誤送信防止装置、誤送信防止方法、及び誤送信防止プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021082862A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022244732A1 (ja) | 2021-05-17 | 2022-11-24 | ホヤ レンズ タイランド リミテッド | 電子調光眼鏡用の電子素子 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004102523A (ja) * | 2002-09-06 | 2004-04-02 | Casio Comput Co Ltd | 電子メール装置及び電子メール処理プログラム |
US20050135681A1 (en) * | 2003-12-22 | 2005-06-23 | Schirmer Andrew L. | Methods and systems for preventing inadvertent transmission of electronic messages |
JP2018018218A (ja) * | 2016-07-26 | 2018-02-01 | Nttテクノクロス株式会社 | 制御装置、判定方法及びプログラム |
-
2019
- 2019-11-14 JP JP2019206157A patent/JP2021082862A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004102523A (ja) * | 2002-09-06 | 2004-04-02 | Casio Comput Co Ltd | 電子メール装置及び電子メール処理プログラム |
US20050135681A1 (en) * | 2003-12-22 | 2005-06-23 | Schirmer Andrew L. | Methods and systems for preventing inadvertent transmission of electronic messages |
JP2018018218A (ja) * | 2016-07-26 | 2018-02-01 | Nttテクノクロス株式会社 | 制御装置、判定方法及びプログラム |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022244732A1 (ja) | 2021-05-17 | 2022-11-24 | ホヤ レンズ タイランド リミテッド | 電子調光眼鏡用の電子素子 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11777885B2 (en) | Encoding data in email headers | |
US8782402B2 (en) | System and method for secure communications | |
US8843567B2 (en) | Managing electronic messages | |
US8024411B2 (en) | Security classification of E-mail and portions of E-mail in a web E-mail access client using X-header properties | |
US9521101B2 (en) | Method of and system for reformatting an e-mail message based on a categorization thereof | |
US7818385B2 (en) | Method and apparatus for forwarding emails to previous recipients | |
US20080040243A1 (en) | Notification of mail deliveries in remote post office mailboxes | |
US11934925B2 (en) | Creating a machine learning policy based on express indicators | |
US20150081816A1 (en) | Electronic message management system | |
US20200120052A1 (en) | Systems and methods for detecting, reporting and cleaning metadata from inbound attachments | |
US11930018B2 (en) | Delivery of an electronic message using a machine learning policy | |
WO2010066617A1 (en) | Method and system for processing emails | |
US7882182B2 (en) | Correcting information in a received electronic mail | |
JP2021082862A (ja) | 誤送信防止装置、誤送信防止方法、及び誤送信防止プログラム | |
CN108696422B (zh) | 电子邮件处理装置和电子邮件处理方法 | |
JP2010061476A (ja) | 電子メールシステム、メールサーバ、メールサーバ用プログラム、及び電子メールを用いた情報共有化方法 | |
US11470031B2 (en) | Electronic mail format protocol for instructing automatic behavior of electronic devices executing an electronic mail client application | |
JP6840962B2 (ja) | メール装置、その情報処理方法、プログラム、およびメールシステム | |
RU2595618C2 (ru) | Способ и система переформатирования электронного сообщения на основе его категории | |
RU2595617C2 (ru) | Способ и система создания списка электронных сообщений | |
RU2595619C2 (ru) | Способ и система переформатирования электронного сообщения на основе его категории | |
RU2595496C2 (ru) | Способ и система создания списка электронных сообщений | |
KR20240059679A (ko) | 이메일 기반 업무 관리 방법 및 시스템 | |
JP2013131067A (ja) | メール誤送信確認システム及びプログラム | |
Jones | Effective Email |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191115 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230613 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230620 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20231212 |