JP2021008820A - 航空機用ガスタービン - Google Patents

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Abstract

【課題】振動に対する動翼の強度を確保しつつ更なる軽量化が可能な航空機用ガスタービンを提供する。【解決手段】航空機用ガスタービンは、動翼段23と静翼段とを備える。動翼段23の動翼24は、径方向に延びる翼型断面を有した動翼本体32と、動翼本体32の先端に設けられたシュラウド33と、を有する。動翼段23は、周方向で隣り合う動翼24のシュラウド33同士が連結されて、50枚以上で且つ、72枚以下の動翼本体を備える。動翼段23の軸線方向上流側に配置された静翼段の静翼本体の枚数と、動翼段23の軸線方向下流側に配置された静翼段の静翼本体の枚数との差の絶対値は、1以上で且つ3以下である。【選択図】図3

Description

この発明は、航空機用ガスタービンに関する。
特許文献1には、軸線方向に交互に動翼段と静翼段とを備えた航空機用ガスタービンが開示されている。この特許文献の動翼段は、周方向に間隔をあけて配置された複数の動翼を備えている。複数の動翼は、それぞれチップシュラウドを備えている。これら周方向で隣り合うチップシュラウドが連結されることで環状をなしている。
特開2011−174419号公報
特許文献1に記載されているような航空機用ガスタービンにあっては、更なる軽量化が要望されている。航空機用ガスタービンの動翼の形状は、一般に、翼ピッチと翼コード長との比を維持した場合、一つの動翼段当たりの動翼枚数が多いほど、動翼の翼型が細くなる。そのため、一つの動翼段当たりの動翼の枚数を増加させれば、航空機用ガスタービンの動翼段を軽量化することができる。
しかしながら、動翼の後縁損失は、動翼枚数の増加に伴い増加してしまう。さらに、振動に対する強度の観点では、動翼枚数を少なくした方が翼型を太くできるため有利となる。
つまり、動翼の枚数(言い換えれば、重量)と、航空機用ガスタービンの性能及び振動に対する強度とは、トレードオフの関係にあり、更なる航空機用ガスタービンの軽量化が困難になっている。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、振動に対する動翼の強度を確保しつつ更なる軽量化が可能な航空機用ガスタービンを提供するものである。
上記の課題を解決するために以下の構成を採用する。
この発明の第一態様によれば、航空機用ガスタービンは、離陸時推力が15000から40000lbsの航空機用ガスタービンであって、軸線回りに回転するロータ軸と、動翼段と、ケーシングと、第一上流側静翼段と、下流側静翼段と、を備える。動翼段は、前記ロータ軸から前記軸線を中心とした径方向の外側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の動翼を有する。ケーシングは、前記ロータ軸を外周側から覆う。第一上流側静翼段は、動翼段の前記軸線方向上流側に配置されている。第一上流側静翼段は、複数の静翼本体を有する。第一上流側静翼段の複数の静翼本体は、前記ケーシングから前記径方向の内側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置されている。前記動翼は、前記径方向に延びる翼型断面を有した動翼本体と、前記動翼本体の先端に設けられたシュラウドと、を有する。前記動翼段は、前記周方向で隣り合う前記動翼のシュラウド同士が連結されて、50枚以上で且つ、72枚以下の前記動翼本体を備える。前記第一上流側静翼段の前記静翼本体の枚数と、前記下流側静翼段の前記静翼本体の枚数との差の絶対値は、1以上で且つ3以下である。
動翼のシュラウド同士が周方向で連結されたいわゆるインテグラルシュラウド翼を有し、離陸時推力が15000から40000lbsのいわゆる中小型の航空機用ガスタービンにおいて、動翼段の動翼本体を50枚以上で且つ、72枚以下とすることで、動翼の振動モードのうち一次モードの固有振動周波数が、主要運転範囲において低い回転次数で共振することを回避できる。一般に、一次モードの固有振動周波数を低く設定すると、低い回転次数で共振し、振動応力が高くなる傾向がある。しかし、第一態様では、主要運転範囲において一次モードの固有振動周波数をより高くできるため、回転次数が3H(ハーモニクス)以下の低い回転次数での共振を回避して主要運転範囲で動翼に作用する振動応力を低減できる。さらに、第一上流側静翼段の静翼本体の枚数と、下流側静翼段の静翼本体の枚数との差の絶対値を1以上で且つ3以下とすることで、流体の乱れを抑制して振動が励起されることを回避できる。したがって、振動応力を低減したり共振を回避したりした分、振動に対する動翼の強度を確保しつつ更なる軽量化が可能になる。
この発明の第二態様によれば、第一態様に係る航空機用ガスタービンにおいて、前記動翼本体の高さを「H」、前記動翼本体の軸コード長を「Cx」とすると、H/Cxの値が2以上且つ6以下であってもよい。
このように構成することで、いわゆるインテグラルシュラウド翼である動翼において、動翼本体が大型化して重量増加することを抑制できる。
この発明の第三態様によれば、航空機用ガスタービンは、離陸時推力が15000から40000lbsの航空機用ガスタービンであって、軸線回りに回転するロータ軸と、動翼段と、ケーシングと、第一上流側静翼段と、下流側静翼段と、を備える。動翼段は、前記ロータ軸から前記軸線を中心とした径方向の外側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の動翼を有する。ケーシングは、前記ロータ軸を外周側から覆う。第一上流側静翼段は、動翼段の前記軸線方向上流側に配置されている。第一上流側静翼段は、複数の静翼本体を有する。第一上流側静翼段の複数の静翼本体は、前記ケーシングから前記径方向の内側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置されている。前記動翼は、前記径方向に延びる翼型断面を有した動翼本体と、前記動翼本体の先端に設けられたシュラウドと、を有する。前記動翼本体の高さを「H」、前記動翼本体の軸コード長を「Cx」とすると、H/Cxの値が2以上且つ6以下である。前記第一上流側静翼段の前記静翼本体の枚数と、前記下流側静翼段の前記静翼本体の枚数との差の絶対値は、1以上で且つ3以下である。
動翼のシュラウド同士が周方向で連結されたいわゆるインテグラルシュラウド翼を有し、離陸時推力が15000から40000lbsのいわゆる中小型の航空機用ガスタービンにおいて、第一上流側静翼段の静翼本体の枚数と、下流側静翼段の静翼本体の枚数との差の絶対値を1以上且つ3以下とすることで、ガスタービンの燃焼ガスの流れが乱れて振動が励起されることを回避できる。また、H/Cxの値を2以上且つ6以下にすることで、動翼本体32が大型化して重量増加することを抑制できる。したがって、振動応力を低減した分、振動に対する動翼の強度を確保しつつ更なる軽量化が可能になる。
この発明の第四態様によれば、第一から第三態様の何れか一つの態様に係る航空機用ガスタービンは、上流側動翼段と、第二上流側静翼段と、を備えていてもよい。上流側動翼段は、前記第一上流側静翼段の前記軸線方向上流側に配置されている。第二上流側静翼段は、前記上流側動翼段の前記軸線方向上流側に配置されている。前記第一上流側静翼段の前記静翼本体の枚数と、前記第二上流側静翼段の前記静翼本体の枚数との差の絶対値は、1以上で且つ3以下であってもよい。
このように構成することで、軸線方向で隣り合う静翼段である第一上流側静翼段と第二上流側静翼段とにおける静翼本体の枚数差が大きくなることで振動が励起されることを抑制できる。
この発明の第五態様によれば、第一から第四態様の何れか一つの態様に係る動翼は、TiAl合金であってもよい。
このようにすることで、振動強度を確保しつつ、動翼の更なる軽量化を図ることができる。
この発明の第六態様によれば、第一から第五態様の何れか一つの態様に係る動翼本体は、ホロー翼であってもよい。
このようにすることで、中実に形成された動翼と比較して動翼の更なる軽量化を図ることができる。
この発明の第七態様によれば、第一から第五態様の何れか一つの態様に係る動翼本体は、翼高さ方向の少なくとも一部が中空に形成されていてもよい。
このようにすることで、中実に形成された動翼と比較して動翼の更なる軽量化を図ることができる。
この発明の第八態様によれば、航空機用ガスタービンは、離陸時推力が15000から40000lbsの航空機用ガスタービンである。航空機用ガスタービンは、ロータ軸と、動翼段と、ケーシングと、第一上流側静翼段と、上流側動翼段と、第二上流側静翼段と、を備える。ロータ軸は、軸線回りに回転する。動翼段は、前記ロータ軸から前記軸線を中心とした径方向の外側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の動翼を有する。ケーシングは、前記ロータ軸を外周側から覆う。第一上流側静翼段は、前記動翼段の前記軸線方向上流側に配置され、前記ケーシングから前記径方向の内側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の静翼本体を有する。上流側動翼段は、前記第一上流側静翼段の前記軸線方向上流側に配置されている。第二上流側静翼段は、前記上流側動翼段の前記軸線方向上流側に配置されている。前記動翼は、前記径方向に延びる翼型断面を有した動翼本体と、前記動翼本体の先端に設けられたシュラウドと、を有している。前記動翼段は、前記周方向で隣り合う前記動翼のシュラウド同士が連結されて、50枚以上で且つ、72枚以下の前記動翼本体を備えている。前記第一上流側静翼段の前記静翼本体の枚数と、前記第二上流側静翼段の前記静翼本体の枚数との差の絶対値は、1以上で且つ3以下である。
この発明の第九態様によれば、航空機用ガスタービンは、離陸時推力が15000から40000lbsの航空機用ガスタービンである。航空機用ガスタービンは、ロータ軸と、動翼段と、ケーシングと、第一上流側静翼段と、上流側動翼段と、第二上流側静翼段と、を備える。ロータ軸は、軸線回りに回転する。動翼段は、前記ロータ軸から前記軸線を中心とした径方向の外側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の動翼を有する。ケーシングは、前記ロータ軸を外周側から覆う。第一上流側静翼段は、前記動翼段の前記軸線方向上流側に配置され、前記ケーシングから前記径方向の内側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の静翼本体を有する。上流側動翼段は、前記第一上流側静翼段の前記軸線方向上流側に配置されている。第二上流側静翼段は、前記上流側動翼段の前記軸線方向上流側に配置されている。前記動翼は、前記径方向に延びる翼型断面を有した動翼本体と、前記動翼本体の先端に設けられたシュラウドと、を有している。前記動翼本体の高さを「H」、前記動翼本体の軸コード長を「Cx」とすると、H/Cxの値が2以上且つ6以下である。前記第一上流側静翼段の前記静翼本体の枚数と、前記第二上流側静翼段の前記静翼本体の枚数との差の絶対値は、1以上で且つ3以下である。
上記航空機用ガスタービンによれば、振動に対する動翼の強度を確保しつつ更なる軽量化が可能になる。
この発明の実施形態の航空機用ガスタービンの概略構成を示す構成図である。 図1のタービン動翼段及びタービン静翼段を拡大した図である。 この発明の実施形態におけるタービン動翼の概略構成を示す図である。 動翼本体のコード長を説明するための図である。 縦軸を振動周波数(Frequency)、横軸を回転速度(Rotational Speed)、斜軸を回転次数(H)としたキャンベル線図である。 この発明の実施形態の変形例における図3に相当する図である。
(実施形態)
次に、この発明の実施形態における航空機用ガスタービンを図面に基づき説明する。
図1は、この発明の実施形態の航空機用ガスタービンの概略構成を示す構成図である。図2は、図1のタービン動翼段及びタービン静翼段を拡大した図である。
この実施形態に係る航空機用ガスタービン100は、中小型の航空機用のガスタービンである。この航空機用ガスタービン100は、中小型の航空機の離陸時推力(例えば、15000から40000lbs程度)を得るためのガスタービンである。図1に示すように、この航空機用ガスタービン100は、主に、圧縮機1と、燃焼室2と、タービン3と、を備えている。
圧縮機1は、吸気ダクト10から取り込まれた空気を圧縮することで高圧空気を生成する。この圧縮機1は、圧縮機ロータ軸11と、圧縮機ケーシング12と、圧縮機動翼段13と、圧縮機静翼段15と、を備えている。圧縮機ケーシング12は、圧縮機ロータ軸11を外周側から覆っており、軸線Amの延びる方向(以下、軸線方向Daと称する)に延びている。
圧縮機動翼段13は、圧縮機ロータ軸11に複数設けられている。これら圧縮機動翼段13は、軸線方向Daに間隔をあけて配列されている。複数の圧縮機動翼段13は、それぞれ複数の圧縮機動翼14を備えている。各圧縮機動翼段13の圧縮機動翼14は、圧縮機ロータ軸11の外周面上で軸線Amを中心とした方向(以下、周方向Dcと称する)に配列されている。
圧縮機静翼段15は、圧縮機ケーシング12に複数設けられている。これら圧縮機静翼段15は、軸線方向Daに間隔をあけて配列されている。圧縮機静翼段15は、軸線方向Daで上記圧縮機動翼段13と交互に配置されている。複数の圧縮機静翼段15は、それぞれ複数の圧縮機静翼16を備えている。各圧縮機静翼段15の圧縮機静翼16は、圧縮機ケーシング12の内周面上で周方向Dcに配列されている。
燃焼室2は、圧縮機1で生成された高圧空気に燃料Fを混合して燃焼させることで、燃焼ガスGを生成する。燃焼室2は、圧縮機ケーシング12とタービン3のタービンケーシング(ケーシング)22との間に設けられている。この燃焼室2によって生成された燃焼ガスGは、タービン3に供給される。
タービン3は、燃焼室2で生成された高温高圧の燃焼ガスGによって駆動する。より具体的には、タービン3は、高温高圧の燃焼ガスGを膨張させて、燃焼ガスGの熱エネルギーを、回転エネルギーに変換する。このタービン3は、タービンロータ軸(ロータ軸)21と、タービン動翼段(動翼段)23と、タービンケーシング(ケーシング)22と、タービン静翼段(静翼段)25と、を備えている。
タービンロータ軸21は、軸線方向Daに延びている。このタービンロータ軸21と、上述した圧縮機ロータ軸11とは、軸線方向Daに並んで相対移動不能にされている。これらタービンロータ軸21と圧縮機ロータ軸11とによって、ガスタービンロータ91が構成されている。このガスタービンロータ91は、ガスタービンケーシング92の内部で軸線Am回りに一体に回転可能とされている。
タービン動翼段23は、タービンロータ軸21の外周面に、軸線方向Daに間隔をあけて複数設けられている。これら複数のタービン動翼段23は、それぞれ複数のタービン動翼(動翼)24(詳細は後述する)を有している。一つのタービン動翼段23が備える複数のタービン動翼24は、周方向Dcに等ピッチで並んで配置されている。タービン動翼段23を構成するタービン動翼24は、例えば、TiAl(チタン・アルミニウム)合金で形成することができる。
タービンケーシング22は、タービンロータ軸21を外周側から覆っている。タービンケーシング22と、上述した圧縮機ケーシング12とは、軸線Amに沿って一体に接続されている。これら圧縮機ケーシング12とタービンケーシング22とによってガスタービンケーシング92が構成されている。
タービン静翼段25は、タービンケーシング22の内周面に、軸線方向Daに間隔をあけて複数設けられている。これら複数のタービン静翼段25は、軸線方向Daで上記タービン動翼段23と交互に配置されている。これらタービン静翼段25は、それぞれ複数のタービン静翼(静翼)26を備えている。各タービン静翼段25に設けられたタービン静翼26は、タービンケーシング22の内周面上で周方向Dcに等ピッチで並んで配列されている。
図2に示すように、この実施形態では、タービン3が、三つのタービン動翼段23と、三つのタービン静翼段25とをそれぞれ備える場合を例示している。このタービン3において、燃焼ガスGの主流は、タービンケーシング22内を図2の左から右に向かって流れる。そのため、以下の説明においては、図2の左側を上流側、右側を下流側と称する場合がある。
この実施形態では、タービン動翼段23として、上流側から順に、第一タービン動翼段23A、第二タービン動翼段23B、及び第三タービン動翼段23Cを備えている。同様に、この実施形態では、タービン静翼段25として、上流側から順に、第一タービン静翼段25A、第二タービン静翼段25B、及び第三タービン静翼段25Cを備えている。第一タービン静翼段25Aは、第一タービン動翼段23Aの上流側に配置され、第二タービン静翼段25Bは、第二タービン動翼段23Bの上流側に配置され、第三タービン静翼段25Cは、第三タービン動翼段23Cの上流側に配置されている。なお、以下の説明では、第一タービン動翼段23A、第二タービン動翼段23B、及び第三タービン動翼段23Cを、タービン動翼段23と総称する場合がある。
上述した構成の航空機用ガスタービン100を運転するに当たっては、まず外部の駆動源によって圧縮機ロータ軸11(ガスタービンロータ91)を回転駆動する。圧縮機ロータ軸11の回転に伴って外部の空気が順次圧縮され、高圧空気が生成される。この高圧空気は、圧縮機ケーシング12を通じて燃焼室2内に供給される。燃焼室2内では、この高圧空気に燃料が混合されたのち燃焼され、高温高圧の燃焼ガスが生成される。燃焼ガスGは、タービンケーシング22を通じてタービン3内に供給される。
タービン3内では、タービン動翼段23、及びタービン静翼段25に燃焼ガスGが順次衝突することで、タービンロータ軸21(ガスタービンロータ91)に対して回転駆動力が与えられる。この回転エネルギーは、主に、圧縮機1の駆動に利用される。タービン3を駆動した燃焼ガスGは、排気ノズル4により流速が増加されて推力を生む噴流となり、噴射口27から外部に排出される。なお、この実施形態においては、航空機用ガスタービンとして1軸のターボジェットエンジンを一例にして説明した。しかし、1軸のターボジェットエンジンに限られず、航空機用ガスタービンであれば如何なる形態であっても良い。特に、多軸のターボファンエンジンの低圧タービンに好適である。
図3は、この発明の実施形態におけるタービン動翼の概略構成を示す図である。
図3に示すように、上述したタービン動翼段23のタービン動翼24は、いわゆるインテグラルシュラウド翼(ISB)であって、動翼本体32と、シュラウド33と、を備えている。
動翼本体32は、正圧面と負圧面とを有する翼型断面を有し、径方向Drに延びている。この実施形態で例示する動翼本体32は、タービン動翼24のプラットフォーム34から径方向Drの外側に向かって延びている。このタービン動翼24は、プラットフォーム34よりも軸線Amに近い側に形成された翼根(図示せず)を介してタービンロータ軸21に固定されている。
シュラウド33は、動翼本体32の先端に設けられている。シュラウド33は、周方向Dc及び軸線方向Daに延びている。周方向Dcで隣り合うタービン動翼24のシュラウド33同士は、連結されて、例えば、軸線Amを中心とした環状をなしている。
一方で、タービン静翼段25のタービン静翼26は、静翼本体42を有している(図2参照)。これら静翼本体42は、タービンケーシング22から径方向Drの内側に向かって延びている。タービン静翼26が周方向Dcに並んで配置されることで、複数の静翼本体42が周方向Dcに並んで配置されている。
タービン動翼段23が備えるタービン動翼24の動翼本体32は、高さ(言い換えれば、翼高さ)を「H」、軸コード長を「Cx」とすると、H/Cx(アスペクト比ともいう)の値が2以上且つ6以下となるように形成されている。H/Cxの値は、4以上且つ6以下とすることもできる。この実施形態における、軸コード長Cxは、動翼本体32の翼高さ方向における軸コード長の平均値を意味している。
図4は、動翼本体のコード長を説明するための図である。
ここで、図4に示す軸コード長C1は、翼端の軸コード長である。この軸コード長C1は、軸線方向Daにおける動翼本体32の前縁32fから後縁32eまでの長さである。図4に示す「100」、「90」という数字は、前縁32fと後縁32eとにおける翼高さ方向の位置を百分率(%)で示したものである。つまり、軸コード長C1は、前縁32fの翼端である100%の高さ位置と、後縁32eの翼端である100%の高さ位置とにおける軸コード長である。同様に、軸コード長C2は、前縁32fの90%の高さ位置と、後縁32eの90%の高さ位置とにおける軸コード長である。なお、軸コード長Cxは、前縁32fの50%の高さ位置と後縁32eの50%の高さ位置との軸コード長を用いてもよい。
また、上記動翼本体32の高さ(H)とは、動翼本体32のうち、燃焼ガスGの流れる主流路に露出している部分における径方向Drの長さを意味している。この高さ(H)も、軸コード長(Cx)と同様に、前縁32fから後縁32eまでの動翼本体32の高さの平均値を意味している。なお、高さ(H)は、動翼本体32の翼型のキャンバーライン(図示せず)の延びる方向で、前縁32fと後縁32eとの中心における高さを用いてもよい。
図3に示すように、動翼本体32は、その内部に空洞c1を有した中空状に形成されている。この実施形態における動翼本体32は、プラットフォーム34から翼端(言い換えれば、シュラウド33の径方向Dr内側面)に至る範囲に空洞c1を有する、いわゆるホロー翼である。
タービン動翼段23は、一つのタービン動翼段23当たり、50枚以上で且つ72枚以下の動翼本体32を備えている。具体的には、第一タービン動翼段23Aは、50枚以上で且つ72枚以下の動翼本体32を備えている。同様に、第二タービン動翼段23Bも、50枚以上で且つ72枚以下の動翼本体32を備えている。さらに、第三タービン動翼段23Cも、50枚以上で且つ72枚以下の動翼本体32を備えている。
図5は、縦軸を振動周波数(Frequency)、横軸を回転速度(Rotational Speed)、斜軸を回転次数(H;ハーモニクス)としたキャンベル線図である。
図5では、一つのタービン動翼段23に設ける動翼本体32の枚数をそれぞれ72枚、60枚、50枚としたときのタービン動翼24の一次モードの固有振動周波数をそれぞれ実線で示している。また、図5では、離陸時推力が15000から40000lbsの航空機用ガスタービン100における、主要運転範囲の回転速度(rpm)を網掛けで示している。
ここで、各動翼本体32の翼ピッチと軸コード長との比は、動翼本体32の枚数にかかわらず、それぞれ一定である。つまり、動翼本体32の枚数が増加するほど、動翼本体32は細い翼型となる。
図5において、タービン動翼24の固有振動周波数と回転次数の斜軸とが交差する回転速度となったときに共振して振動の振幅が大きくなる傾向がある。さらに、この共振時の振動の振幅は、回転次数が低いほど大きくなる傾向がある。そのため、タービン動翼24の固有振動周波数が高いほど振動の振幅を小さくできる。
図5に示すように、動翼本体32が72枚の場合、一次モードの固有振動周波数は、主要運転範囲にて3H(ハーモニクス)以上となる。さらに、動翼本体32の枚数を少なくして60枚とした場合、72枚の場合よりも、一次モードの固有振動周波数が全体的に高くなる。そして、動翼本体32を更に少ない50枚とすれば、60枚の場合よりも一次モードの固有振動周波数が全体的に高くなり、主要運転範囲にて4H以上となる。
一方で、動翼本体32を49枚以下とした場合、動翼本体32が大型化して、上述したH/Cxの値が2以上且つ6以下の範囲内ではなくなる場合がある。これは、言い換えれば、タービン動翼段23の重量増加を意味する。一方で、動翼本体32を73枚以上とした場合、主要運転範囲にて動翼本体32の固有振動周波数が3H(ハーモニクス)の直線と交差して、低い回転次数で共振する可能性がある。
上述した通り、タービン静翼段25は、タービン動翼段23の上流側及び下流側に配置されている。より具体的には、第一タービン動翼段23Aの上流側に第一タービン静翼段(第二上流側静翼段)25Aが配置され、第二タービン動翼段23Bの上流側(且つ、第一タービン動翼段23Aの下流側)に第二タービン静翼段(第一上流側静翼段)25Bが配置され、第三タービン動翼段23Cの上流側(且つ、第二タービン動翼段23Bの下流側)に第三タービン静翼段(下流側静翼段)25Cが配置されている。
軸線方向Daで隣り合うタービン静翼段25同士の静翼本体42の枚数の差の絶対値は、1以上で且つ3以下となっている。この実施形態では、第二タービン動翼段23Bの上流側に配置された第二タービン静翼段25Bの有する静翼本体42の枚数と、第二第タービン動翼段23Bの下流側に配置された第三タービン静翼段25Cの有する静翼本体42の枚数との差の絶対値が、1以上で且つ3以下となっている。
さらに、この実施形態では、第一タービン動翼段23Aの上流側に配置された第一タービン静翼段25Aの有する静翼本体42の枚数と、上記第二タービン静翼段25Bの有する静翼本体42の枚数との差の絶対値が、1以上で且つ3以下となっている。ここで、第一タービン静翼段25Aの静翼本体42の枚数と、第二タービン静翼段25Bの静翼本体42の枚数との差の絶対値については、3以下としてもよいが、3以下に限られるものではない。
したがって、上述した実施形態によれば、インテグラルシュラウド翼を有し、離陸時推力が15000から40000lbsの中小型の航空機用ガスタービン100において、タービン動翼段23の動翼本体32を50枚以上で且つ、72枚以下とすることで、タービン動翼24の振動モードのうち一次モードを、主要運転範囲において3H(ハーモニクス)以上にすることができる。一次モードの固有振動周波数を低く設定すると、低い回転次数で共振し、振動応力が高くなる傾向がある。しかし、主要運転範囲において一次モードの固有振動周波数を3H(ハーモニクス)以上にできるため、3H(ハーモニクス)以下での共振を回避して主要運転範囲でタービン動翼24に作用する振動応力を低減できる。さらに、軸線方向Daで隣り合う第二タービン静翼段25Bの有する静翼本体42の枚数と第三タービン静翼段25Cの有する静翼本体42の枚数との差の絶対値を1以上で且つ3以下とすることで、燃焼ガスGの乱れを抑制して振動が励起されることを回避できる。その結果、振動応力を低減したり共振を回避したりした分、振動に対するタービン動翼24の強度を確保しつつ更なる軽量化が可能になる。
さらに、H/Cxの値を2以上且つ6以下にすることで、インテグラルシュラウド翼であるタービン動翼24において、動翼本体32が大型化して重量増加することを抑制できるとともに、1次モードを3H以上にすることができる。その結果、更なる軽量化を図ることができる。
上記実施形態では、第二タービン静翼段25Bの上流側に第一タービン動翼段23Aを備え、第一タービン動翼段23Aの上流側に第一タービン静翼段25Aを備えている。そして、第二タービン静翼段25Bの静翼本体42の枚数と、第一タービン静翼段25Aの静翼本体42の枚数との差の絶対値が、1以上で且つ3以下となっている。そのため、軸線方向Daで隣り合うタービン静翼段25である第一タービン静翼段25Aと第二タービン静翼段25Bとにおける静翼本体42の枚数差が大きくなることで振動が励起されることを抑制できる。
さらに、タービン動翼24が、TiAl合金で形成されているため、振動強度を確保しつつ、タービン動翼24の更なる軽量化を図ることができる。
また、動翼本体32がホロー翼であるため、動翼本体が中実に形成された場合と比較して、タービン動翼24の更なる軽量化を図ることができる。
(実施形態の変形例)
この発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、一つのタービン動翼段23当たり、動翼本体32を50枚以上72枚以下の範囲で備え、且つ、軸線方向Daで隣り合う第二タービン静翼段25Bの静翼本体42の枚数と第三タービン静翼段25Cの静翼本体42の枚数との差の絶対値が、1以上で且つ3以下となる場合について説明した。しかし、上記実施形態の構成に限られない。例えば、離陸時推力が15000から40000lbsのいわゆる中小型の航空機用ガスタービン100において、タービン動翼24がインテグラルシュラウド翼であり、動翼本体32のアスペクト比であるH/Cxの値が2以上且つ6以下である場合に、第二タービン静翼段25Bの静翼本体42の枚数と第三タービン静翼段25Cの静翼本体42の枚数との差の絶対値が、1以上で且つ3以下となるようにしてもよい。
上記実施形態では、第一タービン動翼段23A、第二タービン動翼段23B及び第三タービン動翼段23Cの全ての動翼段23が、動翼本体32を50枚以上72枚以下の範囲で備える場合について説明した。しかし、第一タービン動翼段23Aと第三タービン動翼段23Cとは、動翼本体32を50枚以上72枚以下の範囲で備えていなくてもよい。また、第一タービン動翼段23A、第二タービン動翼段23B及び第三タービン動翼段23Cを備える場合について説明したが、第一タービン動翼段23Aと第三タービン動翼段23Cは省略してもよい。
さらに、上記実施形態では、第二タービン静翼段25Bの静翼本体42の枚数と、第三タービン静翼段25Cの静翼本体42の枚数との差の絶対値が、1以上で且つ3以下となる場合について説明した。しかし、上記実施形態の構成に限られない。
例えば、他の態様として、離陸時推力が15000から40000lbsのいわゆる中小型の航空機用ガスタービン100において、タービン動翼24がインテグラルシュラウド翼であり、第三タービン動翼段(動翼段)23Cが50枚以上で且つ72枚以下の動翼本体32を備え、第一タービン静翼段25Aの静翼本体42の枚数と、第二タービン静翼段25Bの静翼本体42の枚数との差の絶対値が、1以上で且つ3以下であるようにしてもよい。この場合、第二タービン動翼段23Bの動翼本体32の枚数は50枚以上で且つ72枚以下に限られない。
さらに、上記他の態様では、第三タービン動翼段23Cが50枚以上で且つ72枚以下の動翼本体32を備えるようにしたが、上記他の態様において、第三タービン動翼段23Cが50枚以上で且つ72枚以下の動翼本体32を備えるという構成に代えて、第三タービン動翼段23Cが備える動翼本体32のアスペクト比であるH/Cxの値を2以上且つ6以下とする構成を採用するようにしてもよい。この場合も、第二タービン動翼段23Bの動翼本体32のアスペクト比であるH/Cxの値は、2以上且つ6以下に限られない。
図6は、この発明の実施形態の変形例における図3に相当する図である。
上述した実施形態においては、タービン動翼24が翼高さ方向の全域に空洞Cが形成されたホロー翼である場合を例示した。しかし、タービン動翼24は、ホロー翼に限られるものではない。
例えば、図6に示すように、タービン動翼24の翼高さ方向の一部に空洞c2が形成されるようにしてもよい。このようにすることで、動翼本体が中実に形成された場合と比較すれば、タービン動翼24の更なる軽量化を図ることができる。なお、動翼本体32の翼高さ方向の少なくとも一部が中空に形成される構成であれば、空洞c2の位置、形状、大きさは、図6に例示した位置、形状、大きさに限られない。
上記実施形態では、三つのタービン動翼段23と、三つのタービン静翼段25とを備える場合について説明した。しかし、タービン動翼段23を設ける数は三つに限られない。例えば、タービン動翼段23を二つ設けたり、一つだけ設けたりしてもよい。またタービン静翼段25を設ける数も、タービン動翼段23と同様に三つに限られない。
上記実施形態では、タービン動翼24がTiAl合金で形成される場合を例示したが、タービン動翼24は、TiAl合金以外の材料で形成されていてもよい。
上記実施形態では、軸線方向Daで隣り合うタービン静翼段25の各静翼本体42の枚数の差の絶対値が3以下の場合を例示したが、この差の絶対値は3よりも大きくしてもよい。
1 圧縮機
2 燃焼室
3 タービン
4 排気ノズル
10 吸気ダクト
11 圧縮機ロータ軸
12 圧縮機ケーシング
13 圧縮機動翼段
14 圧縮機動翼
15 圧縮機静翼段
16 圧縮機静翼
21 タービンロータ軸(ロータ軸)
22 タービンケーシング(ケーシング)
23 タービン動翼段
23A 第一タービン動翼段(上流側動翼段)
23B 第二タービン動翼段(動翼段)
23C 第三タービン動翼段(動翼段)
24 タービン動翼(動翼)
25 タービン静翼段(静翼段)
25A 第一タービン静翼段(第二上流側静翼段)
25B 第二タービン静翼段(第一上流側静翼段)
25C 第三タービン静翼段(下流側静翼段)
26 タービン静翼
27 噴射口
32 動翼本体
32e 後縁
32f 前縁
33 シュラウド
34 プラットフォーム
42 静翼本体
91 ガスタービンロータ
92 ガスタービンケーシング
100 航空機用ガスタービン

Claims (9)

  1. 離陸時推力が15000から40000lbsの航空機用ガスタービンであって、
    軸線回りに回転するロータ軸と、
    前記ロータ軸から前記軸線を中心とした径方向の外側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の動翼を有する動翼段と、
    前記ロータ軸を外周側から覆うケーシングと、
    前記動翼段の前記軸線方向上流側に配置され、前記ケーシングから前記径方向の内側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の静翼本体を有する第一上流側静翼段と、
    前記動翼段の前記軸線方向下流側に配置され、前記ケーシングから前記径方向の内側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の静翼本体を有する下流側静翼段と、を備え、
    前記動翼は、
    前記径方向に延びる翼型断面を有した動翼本体と、前記動翼本体の先端に設けられたシュラウドと、を有し、
    前記動翼段は、
    前記周方向で隣り合う前記動翼のシュラウド同士が連結されて、50枚以上で且つ、72枚以下の前記動翼本体を備え、
    前記第一上流側静翼段の前記静翼本体の枚数と、前記下流側静翼段の前記静翼本体の枚数との差の絶対値は、1以上で且つ3以下である航空機用ガスタービン。
  2. 前記動翼本体の高さを「H」、前記動翼本体の軸コード長を「Cx」とすると、H/Cxの値が2以上且つ6以下である請求項1に記載の航空機用ガスタービン。
  3. 離陸時推力が15000から40000lbsの航空機用ガスタービンであって、
    軸線回りに回転するロータ軸と、
    前記ロータ軸から前記軸線を中心とした径方向の外側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の動翼を有する動翼段と、
    前記ロータ軸を外周側から覆うケーシングと、
    前記動翼段の前記軸線方向上流側に配置され、前記ケーシングから前記径方向の内側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の静翼本体を有する第一上流側静翼段と、
    前記動翼段の前記軸線方向下流側に配置され、前記ケーシングから前記径方向の内側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の静翼本体を有する下流側静翼段と、を備え、
    前記動翼は、
    前記径方向に延びる翼型断面を有した動翼本体と、前記動翼本体の先端に設けられたシュラウドと、を有し、
    前記動翼本体の高さを「H」、前記動翼本体の軸コード長を「Cx」とすると、H/Cxの値が2以上且つ6以下であり、
    前記第一上流側静翼段の前記静翼本体の枚数と、前記下流側静翼段の前記静翼本体の枚数との差の絶対値は、1以上で且つ3以下である航空機用ガスタービン。
  4. 前記第一上流側静翼段の前記軸線方向上流側に配置された上流側動翼段と、
    前記上流側動翼段の前記軸線方向上流側に配置された第二上流側静翼段と、を備え、
    前記第一上流側静翼段の前記静翼本体の枚数と、前記第二上流側静翼段の前記静翼本体の枚数との差の絶対値は、1以上で且つ3以下である請求項1から請求項3の何れか一項に記載の航空機用ガスタービン。
  5. 前記動翼は、TiAl合金である請求項1から請求項4の何れか一項に記載の航空機用ガスタービン。
  6. 前記動翼本体は、ホロー翼である請求項1から請求項5の何れか一項に記載の航空機用ガスタービン。
  7. 前記動翼本体は、翼高さ方向の少なくとも一部が中空に形成されている請求項1から請求項5の何れか一項に記載の航空機用ガスタービン。
  8. 離陸時推力が15000から40000lbsの航空機用ガスタービンであって、
    軸線回りに回転するロータ軸と、
    前記ロータ軸から前記軸線を中心とした径方向の外側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の動翼を有する動翼段と、
    前記ロータ軸を外周側から覆うケーシングと、
    前記動翼段の前記軸線方向上流側に配置され、前記ケーシングから前記径方向の内側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の静翼本体を有する第一上流側静翼段と、
    前記第一上流側静翼段の前記軸線方向上流側に配置された上流側動翼段と、
    前記上流側動翼段の前記軸線方向上流側に配置された第二上流側静翼段と、を備え、
    前記動翼は、
    前記径方向に延びる翼型断面を有した動翼本体と、前記動翼本体の先端に設けられたシュラウドと、を有し、
    前記動翼段は、
    前記周方向で隣り合う前記動翼のシュラウド同士が連結されて、50枚以上で且つ、72枚以下の前記動翼本体を備え、
    前記第一上流側静翼段の前記静翼本体の枚数と、前記第二上流側静翼段の前記静翼本体の枚数との差の絶対値は、1以上で且つ3以下である航空機用ガスタービン。
  9. 離陸時推力が15000から40000lbsの航空機用ガスタービンであって、
    軸線回りに回転するロータ軸と、
    前記ロータ軸から前記軸線を中心とした径方向の外側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の動翼を有する動翼段と、
    前記ロータ軸を外周側から覆うケーシングと、
    前記動翼段の前記軸線方向上流側に配置され、前記ケーシングから前記径方向の内側に向かって延びるとともに、前記軸線を中心とした周方向に並んで配置された複数の静翼本体を有する第一上流側静翼段と、
    前記第一上流側静翼段の前記軸線方向上流側に配置された上流側動翼段と、
    前記上流側動翼段の前記軸線方向上流側に配置された第二上流側静翼段と、を備え、
    前記動翼は、
    前記径方向に延びる翼型断面を有した動翼本体と、前記動翼本体の先端に設けられたシュラウドと、を有し、
    前記動翼本体の高さを「H」、前記動翼本体の軸コード長を「Cx」とすると、H/Cxの値が2以上且つ6以下であり、
    前記第一上流側静翼段の前記静翼本体の枚数と、前記第二上流側静翼段の前記静翼本体の枚数との差の絶対値は、1以上で且つ3以下である航空機用ガスタービン。
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