JP2020186048A - 泡立て装置、および、泡立て装置の使用方法 - Google Patents

泡立て装置、および、泡立て装置の使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構成で泡立てられた飲料を提供可能とした泡立て装置、および、泡立て装置の使用方法を提供する。【解決手段】泡立て装置100は、上方に向けて開口する注ぎ口210を有する飲料容器200に取り付けられる。泡立て装置100は、泡立て装置100の底部に位置し、注ぎ口210に嵌合する嵌合部10と、タンク部と、タンク部の内部で回転することにより飲料を泡立てる撹拌部と、撹拌部を回転させる駆動部とを備える。タンク部は、泡立て装置100の底部に位置する供給口と、供給口よりも上方に位置する注出口とを有し、泡立て装置100および飲料容器200が傾けられることによって飲料容器200内の飲料が供給口から流れ込んで注出口から泡立てられた飲料として注ぎ出される。【選択図】図1

Description

本発明は、飲料の泡立てに用いられる泡立て装置、および、その使用方法に関する。
ペットボトル等の容器に入れられた飲料を、所望の分量だけ泡立ててカップに注ぐための装置が提案されている。例えば、特許文献1に記載の泡立て装置は、ペットボトルの注ぎ口を下方に向けた状態でペットボトルを収容する収容部を備えるとともに、第1流路と第2流路とを備えて第1流路でのみ飲料の泡立てを行う。さらに、上記泡立て装置は、ペットボトルから流出した飲料を、第1流路と第2流路とのいずれの流路に流すかを切り替える弁機構を備え、使用者の操作に基づく弁機構の作動によって、第1流路を通して飲料を泡立ててカップに注ぐ状態と、第2流路を通して飲料を泡立てずにカップに注ぐ状態とを切り替える。
特開2018−103994号公報
しかしながら、特許文献1に記載の泡立て装置は、ペットボトルの全体を収容する収容部に加えて、2つの流路とこれらの流路を開閉する弁機構とを備えるため、装置が大掛かりとなり、装置内の機構の複雑化や装置の大型化が避け難い。
本発明は、簡素な構成で泡立てられた飲料を提供可能とした泡立て装置、および、泡立て装置の使用方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する泡立て装置は、上方に向けて開口する注ぎ口を有する飲料容器に取り付けられる泡立て装置であって、前記泡立て装置の底部に位置し、前記注ぎ口に嵌合する嵌合部と、前記泡立て装置の底部に位置する供給口と、前記供給口よりも上方に位置する注出口とを有するタンク部と、前記タンク部の内部で回転することにより飲料を泡立てる撹拌部と、前記撹拌部を回転させる駆動部と、を備え、前記タンク部において、前記泡立て装置および前記飲料容器が傾けられることによって前記飲料容器内の飲料が前記供給口から流れ込んで前記注出口から泡立てられた飲料として注ぎ出される。
上記構成によれば、泡立て装置が飲料容器の上部に取り付けられ、泡立て装置および飲料容器が傾けられることによって飲料が飲料容器から泡立て装置に供給される。そして、撹拌部の回転によって、飲料が泡立てられて注出口から注ぎ出される。また、撹拌部の回転が停止されていれば、飲料は泡立てられずに注出口から注ぎ出される。したがって、飲料容器を収容する収容部や、飲料が通る複数の流路および弁機構を備える装置と比較して、簡素な構成の泡立て装置によって、泡立てられた飲料を提供できる。
上記構成において、上下方向に沿った方向から見て、前記供給口は、前記タンク部の中心に対して前記注出口と反対側に位置してもよい。
上記構成によれば、注出口を下側に向けて泡立て装置および飲料容器を傾けたとき、供給口は、注出口よりも上側で注出口の対角付近に位置する。したがって、飲料容器からタンク部の内部へ飲料が流れ込みやすく、さらに、注出口から飲料が流れ出やすい。また、供給口から入った飲料が注出口に至るまでに撹拌部の回転に巻き込まれて泡立ちやすい。
上記構成において、前記注出口の直下に位置する空気流入口と、前記泡立て装置の底部に位置し、前記空気流入口から入った空気が流れ出る空気流出口と、を備え、上下方向に沿った方向から見て、前記空気流出口は、前記供給口に対して前記注出口と反対側に位置してもよい。
上記構成によれば、注出口を下側に向けて泡立て装置および飲料容器を傾けたとき、空気流出口が供給口の上側に位置するため、空気流出口に飲料が入りにくい。また、空気流入口が注出口の直下に位置するため、仮に空気流出口に飲料が入って空気の通り道を逆流したとしても、当該飲料は注出口の直下から排出される。したがって、飲料が注がれる容器外に飲料が零れることが抑えられる。
上記構成において、前記泡立て装置のなかで、前記タンク部が位置する部分と前記駆動部が位置する部分とが分離可能に構成されていてもよい。
上記構成によれば、タンク部および撹拌部を、駆動部から離した状態で洗浄することができる。したがって、駆動部に水分が付着することが抑えられるため、駆動部の機能の低下が抑えられる。
上記構成において、前記撹拌部は、前記撹拌部の回転軸に対して突き出した板状の羽部を有して前記回転軸の回転と共に回転する撹拌羽を備え、前記回転軸の径方向における前記羽部の端部は、前記回転軸の延びる方向に沿って直線状に延びている。
上記構成によれば、撹拌羽が回転した際に、飲料がタンク部の内壁の付近に滞留することが抑えられるため、撹拌の効率が高められる。その結果、飲料の泡立ちが良好になる。
上記構成において、前記駆動部は、モーターを備え、前記モーターと前記タンク部および前記撹拌部とが、上下方向と直交する方向に並列されていてもよい。
上記構成によれば、モーターとタンク部および撹拌部とが上下方向に沿って並ぶ形態と比較して、上下方向における装置の大型化が抑えられる。
上記構成において、前記泡立て装置は、前記駆動部に電力を供給する電池を収容するための収容室を備え、前記駆動部は、モーターを備え、上下方向に沿った方向から見て、前記タンク部と、前記モーターと、前記収容室とは、前記泡立て装置の中心に対し周方向に並んで当該中心を囲んでいてもよい。
上記構成によれば、収容室がモーターの上方や下方に配置される形態と比較して、収容室に電池が収容された場合に、泡立て装置の重心が端部に片寄ることが抑えられる。したがって、泡立て装置を飲料容器に取り付けた場合に、泡立て装置と飲料容器との位置が安定しやすい。
上記課題を解決する泡立て装置の使用方法は、上方に向けて開口する注ぎ口を有する飲料容器の前記注ぎ口に、泡立て装置の底部に位置する嵌合部を嵌合させることと、前記泡立て装置が側部に有する注出口を下側に向けて、前記泡立て装置と前記飲料容器とを傾け、前記泡立て装置が底部に有する供給口から前記泡立て装置の内部に前記飲料容器内の飲料を流れ込ませることと、前記泡立て装置が内部に有する撹拌部を回転させることにより前記泡立て装置内に流れ込んだ飲料を泡立てることと、泡立てた飲料を前記注出口から注ぎ出すことと、を含む。
上記方法によれば、飲料容器を収容する収容部や、飲料が通る複数の流路および弁機構を備えない、簡素な構成の泡立て装置を用いて、泡立てられた飲料を提供できる。
本発明によれば、簡素な構成の装置によって泡立てられた飲料を提供することができる。
泡立て装置の一実施形態について、泡立て装置の斜視構造を示す図。 一実施形態の泡立て装置が支持台に支持されている状態を示す図。 一実施形態の泡立て装置の上下方向に沿った断面構造を示す図。 一実施形態の泡立て装置の左右方向に沿った断面構造を示す図。 一実施形態の泡立て装置における嵌合部付近の斜視構造を示す図。 一実施形態の泡立て装置におけるタンク形成部材の斜視構造を示す図。 一実施形態の泡立て装置におけるタンク形成部材と第1外壁部材の斜視構造を分解して示す図。 一実施形態の泡立て装置におけるタンク形成部材と第1外壁部材との平面構造を示す図。 一実施形態の泡立て装置における撹拌部の斜視構造を分解して示す図。 一実施形態の泡立て装置における撹拌羽と回転軸との平面構造を示す図。 一実施形態の泡立て装置の内部における駆動部の付近の斜視構造を示す図。 一実施形態の泡立て装置における収容部の斜視構造を分解して示す図。 一実施形態の泡立て装置における操作部付近の斜視構造を示す図。 一実施形態の泡立て装置が分離された状態を示す図。 一実施形態の泡立て装置が飲料容器に取り付けられた状態を示す図。 一実施形態の泡立て装置の使用状態を示す図。
図面を参照して、泡立て装置およびその使用方法の一実施形態を説明する。本実施形態の泡立て装置は、ペットボトル等の飲料容器からカップ等の飲用容器へ飲料を移す際に、飲料を泡立てるために用いられる。泡立て対象の飲料は特に限定されない。例えば、クリーミーな泡による口当たりの良さの向上を目的として、ラテ等の生成に際してコーヒーを泡立てることが想定される。
なお、以下の説明における上下方向は、泡立て装置が取り付けられた飲料容器を水平面上に静置した場合における上下方向である。
[泡立て装置の全体構成]
図1が示すように、本実施形態の泡立て装置100は、飲料の入った飲料容器200の上部に取り付けられる。飲料容器200は、飲料の出る開口を区画する注ぎ口210を有する。飲料容器200は、注ぎ口210が上方に向けて開口した形状を有していれば特に限定されないが、例えば、ペットボトルが想定される。
泡立て装置100は、飲料容器200の注ぎ口210に嵌められる嵌合部10を備えるとともに、飲料容器200から供給された飲料を注ぎ出すための注出口21を備えている。嵌合部10は、泡立て装置100の底部に位置し、注出口21は、嵌合部10よりも上方に位置する。泡立て装置100と飲料容器200とを傾けることによって、飲料容器200から泡立て装置100に飲料が流れ込み、注出口21から流れ出る。
泡立て装置100の外形は、特に限定されず、例えば、円柱状、楕円柱状、四角柱状等であればよい。本実施形態では、泡立て装置100が、上下方向に延びる楕円柱状を有する形態を例示している。泡立て装置100が楕円柱状であると、使用者が泡立て装置100を掴みやすいため、泡立て装置100が取り扱いやすくなるとともに、泡立て装置100がテーブル等の平面に仮に置かれた場合でも、泡立て装置100の位置が安定しやすい。また、注出口21が楕円柱における長軸方向の端部に位置する構成であれば、注出口21が上記平面に接触することが抑えられる。
泡立て装置100の外周面は、互いに分離可能な第1外壁部材71と第2外壁部材72との組み合わせによって構成されている。上下方向における注出口21の位置の付近およびその下方において、第1外壁部材71は、注出口21の位置する側で外周面のうちの約半周を構成し、第2外壁部材72は、注出口21と反対側で外周面のうちの約半周を構成する。さらに、第2外壁部材72は、上下方向における注出口21の位置の付近よりも上方で、外周面の全周を構成する。
泡立て装置100の頂部には、第2外壁部材72の上端に組み付けられた頂壁部材73が位置し、泡立て装置100の底部には、嵌合部10を有する底壁部材74が位置する。第1外壁部材71、第2外壁部材72、頂壁部材73、底壁部材74の各々は、例えば、ポリプロピレンやABS樹脂等の樹脂製である。
なお、図2が示すように、泡立て装置100は、泡立て装置100が使用されていないときには、泡立て装置100の下部を支持する支持台110に組み付けられた状態で静置されることが好ましい。支持台110は、水平面上にて、泡立て装置100を、その上下方向を鉛直方向として支持可能に構成されている。泡立て装置100を支持台110に組み付けることで、泡立て装置100を、その姿勢を安定させて任意の箇所に置くことができる。
図3および図4を参照して、泡立て装置100が備える各部の概要を説明する。図3は、注出口21の位置での上下方向に沿った断面図であり、図4は、注出口21の位置での上下方向と直交する方向に沿った断面図である。本実施形態においては、上下方向と直交する注出口21の開口方向を前後方向とし、上下方向および前後方向と直交する方向を左右方向とする。すなわち、図3は、上下方向および前後方向に沿った面での断面構造を示し、図4は、前後方向および左右方向に沿った面での断面構造を示す。前後方向において、泡立て装置100の中心に対して注出口21の位置する方向が前方、その反対方向が後方であり、この前後に合わせて左右も規定される。
泡立て装置100は、飲料が流れ込むタンク部20と、タンク部20に流入した飲料を撹拌する撹拌部30と、撹拌部30を回転させる駆動部40と、駆動部40に電力を供給する電池を収容するための収容部50と、駆動部40の駆動を指示するための操作部60と、を備えている。
図3が示すように、タンク部20は、飲料容器200からの飲料の供給口22を下端付近に有するとともに、上述の注出口21を上端付近に有している。供給口22は、泡立て装置100の底部に開口し、注出口21は、泡立て装置100の側部に開口している。
撹拌部30は、タンク部20の内部に位置する撹拌羽31を備え、撹拌羽31の回転によって飲料を撹拌する。駆動部40は、モーター41と、モーター41の回転を撹拌羽31へ伝えるための伝達部42とを備える。操作部60は、泡立て装置100における上下方向の中心よりも下方に位置する。
上下方向と直交する平面において泡立て装置100の外形である楕円の中心を通り、上下方向に沿って延びる仮想的な直線を中心線Cfとするとき、泡立て装置100の内部において、中心線Cfに対する一方側にタンク部20および撹拌部30が位置し、他方側にモーター41および操作部60が位置する。そして、タンク部20および撹拌部30とモーター41との上方に、伝達部42が位置する。
図4が示すように、注出口21の開口方向と、タンク部20とモーター41とが並ぶ方向とは一致している。すなわち、タンク部20とモーター41とは前後方向に沿って並んでいる。収容部50は、例えば2本の乾電池を収容可能に構成され、第1収容室51と第2収容室52とを有している。各収容室51,52に乾電池が1本ずつ収容される。第1収容室51と第2収容室52とは、左右方向に沿って並び、中心線Cfの周りに、タンク部20、第1収容室51、モーター41、第2収容室52が、この順で周方向に並んでいる。
[泡立て装置の詳細構成]
泡立て装置100が備える各部の詳細について、先の図3および図4とともに、各部を構成する部材の図面を参照しつつ説明する。
<嵌合部>
図3および図5が示すように、嵌合部10は、泡立て装置100の底部にて下方に延びる筒形状を有する。嵌合部10は、飲料容器200における注ぎ口210と嵌合する嵌合構造を有する。例えば、嵌合部10は、嵌合構造として内周面にねじ山を有し、雌ねじとして機能して、注ぎ口210の外周面に形成された雄ねじと螺合する。
例えば、タンク部20を構成するタンク形成部材75の下面に、底壁部材74が組み付けられていることによって、タンク部20の下方に嵌合部10が位置する構造が実現されている。タンク形成部材75は、例えば、底壁部材74と同様の樹脂製である。なお、タンク形成部材75と底壁部材74とは一体に形成されていてもよい。
注ぎ口210と嵌合部10との嵌合によって、注ぎ口210の開口と面する領域に、供給口22が開口する。供給口22は、上下方向に沿った方向から見て嵌合部10の内側に位置し、タンク部20の内部に連通する孔を区画している。なお、供給口22およびその付近において、注ぎ口210の開口と面する部分は、例えばシリコーンゴム製の下端部材76から構成され、下端部材76は、タンク形成部材75から取り外し可能に構成されていてもよい。こうした構成によれば、供給口22の付近の洗浄が容易である。例えば、飲料容器200から流れ込む飲料の流量の制御のために下端部材76の部分で供給口22の径が小さくなっている構成であっても、洗浄が困難になることが抑えられる。下端部材76が供給口22の一部を構成する場合、下端部材76は、タンク部20の一部を構成する。
また、上下方向に沿った方向から見て嵌合部10の内側には、タンク部20への飲料の流入に際して、飲料容器200の内部へ空気を送り込むための空気流出口23が配置されている。空気流出口23は、例えば、泡立て装置100の底部にて下方に延びる筒状の延設部24の下端に位置する。注ぎ口210と嵌合部10との嵌合によって、空気流出口23は、注ぎ口210の内部に配置される。
上下方向に沿った方向から見て、空気流出口23は供給口22よりも後方に位置することが好ましい。言い換えれば、上下方向に沿った方向から見て、空気流出口23は、供給口22に対して注出口21と反対側に位置することが好ましい。例えば、中心線Cfに対して、注出口21が位置する側に供給口22が位置し、注出口21とは反対側に空気流出口23が位置すればよい。こうした場合、注出口21が下側になるように泡立て装置100および飲料容器200を傾けたときに、供給口22よりも上側に空気流出口23が位置する。
上記構成によれば、泡立て装置100および飲料容器200を傾けて、飲料を供給口22からタンク部20に流れ込ませたときに、飲料が空気流出口23に入ることが抑えられる。また、延設部24の下端のなかの後端、すなわち、上述のように泡立て装置100を傾けた場合に上方に向けて開口する位置に空気流出口23が配置されていることが好ましい。こうした構成によっても、飲料を供給口22からタンク部20に流れ込ませる際に、飲料が空気流出口23に入ることが抑えられる。
<タンク部>
図6は、タンク形成部材75の斜視構造を示す。図3および図6が示すように、タンク形成部材75は、タンク部20と、タンク部20の下端で泡立て装置100の底部に沿って広がる底板部25と、底板部25から下方に延びる上述の延設部24とを構成している。
タンク部20は、上下方向に沿って円筒等の筒状に延びる。タンク部20の内周面は、突起等の凹凸を有さない曲面である。注出口21は、タンク部20における筒状の周壁から延びて泡立て装置100の外周面よりも外側に突き出していることが好ましい。注出口21は、タンク部20の内部に連通する孔を区画する。注出口21のうち、タンク部20の周壁から延びる部分は、タンク形成部材75の一部であってもよいし、タンク形成部材75とは別体の部材がタンク形成部材75に組み付けられることにより構成されていてもよい。
図3が示すように、上下方向と直交する平面においてタンク部20の筒の中心を通り、上下方向に沿って延びる仮想的な直線を中心線Ctとするとき、注出口21は中心線Ctに対する一方側に位置し、供給口22は中心線Ctに対する他方側に位置する。すなわち、図4が示すように、上下方向に沿った方向から見て、供給口22は、中心線Ctに対して注出口21と反対側に位置する。
上記構成によれば、注出口21が下側になるように泡立て装置100および飲料容器200を傾けたとき、供給口22は、注出口21よりも上側で注出口21の対角付近に位置する。したがって、飲料容器200から供給口22を通ってタンク部20の内部へ飲料が流れ込みやすく、さらに、注出口21から飲料が流れ出やすい。また、注出口21から最も遠い位置に供給口22が配置されるため、供給口22から入った飲料が注出口21に至るまでに撹拌羽31の回転に巻き込まれて泡立ちやすい。
なお、図6が示すように、タンク部20の下端付近には、飲料の撹拌に際してタンク部20の内部に空気を取り入れるための通気孔26が形成されている。
<空気取入構造>
飲料容器200内の飲料をタンク部20へ円滑に流し続けるためには、飲料の流出中に、飲料容器200内へ外部から空気が取り入れられることが好ましい。この空気の取り入れのための構造を説明する。
図7が示すように、タンク形成部材75には、第1外壁部材71が組み付けられる。第1外壁部材71は、泡立て装置100の外周面を構成する外壁部81と、泡立て装置100の内部で上下方向に延びる内壁部82と、外壁部81と内壁部82との上端に接続された上板部83と、外壁部81と内壁部82との下端に接続された下板部84とを備える。なお、第1外壁部材71は複数の部材の組み付けによって構成されていてもよい。
外壁部81は、上下方向における注出口21の位置の付近およびその下方において、泡立て装置100における楕円筒状の外周面のうちの約半周を構成する。外壁部81は、その周方向の中央部において上板部83の付近に、注出口21を囲む外壁口85を有している。内壁部82は、外壁部81における周方向の端部よりも外壁口85にやや近い位置で、向かい合う外壁部81の内側面間を繋ぐ。外壁部81と内壁部82とに囲まれる空間である外周空間80にタンク部20の筒状部分が通される。内壁部82の中央部は、タンク部20の周壁に沿って湾曲した湾曲部86を構成している。
図3および図4が示すように、外壁部81および内壁部82の各々とタンク部20の周壁との間には隙間が空いている。また、外壁部81は、外壁口85の部分で、注出口21の下端との間に隙間を空けている。これにより、注出口21の下端と外壁口85とによって、注出口21の直下に位置する空気流入口87が形成されている。
図7が示すように、上板部83は、タンク部20が位置する部分を除いて、外周空間80の上端を塞いでいる。下板部84は、内壁部82の下端から、外周空間80とは反対側に広がり、タンク形成部材75の底板部25と重なっている。外壁部81における周方向の端部の下端も、下板部84に繋がっている。
下板部84は、湾曲部86の下端における周方向の一端と接続する部分に、段差部88を有している。段差部88においては、内壁部82の下端および下板部84が他の部分よりも上側に位置する。
タンク形成部材75の底板部25には、下板部84と接する面から窪む溝部27が形成されている。溝部27内の空間は、延設部24内の空間と連通している。溝部27は、延設部24の上方、すなわち、空気流出口23の上方から、タンク部20の周壁の側方に向けて延びている。
図8は、タンク形成部材75と第1外壁部材71とを組み合わせた状態を上下方向に沿って第1外壁部材71と対向する位置から見た平面図であって、タンク形成部材75のなかで第1外壁部材71の下方に位置する部分を破線で示している。
溝部27は、延設部24および空気流出口23の上方から、段差部88と重なる位置を通り、さらに、内壁部82の下方を越えてタンク部20の外側の外周空間80に面する位置まで延びている。したがって、溝部27内の空間は、タンク部20の外側で外周空間80と連通している。
上記構成においては、空気流入口87から外周空間80に入った空気が、タンク部20の外側を通って溝部27内に入り、段差部88の部分で内壁部82の下方を越え、下板部84と溝部27とによって区画される空間を通って延設部24に入り、空気流出口23から流れ出る。これにより、飲料の流出中に、外部から飲料容器200内へ空気を取り入れることができる。また、仮に空気流出口23に飲料が入って上述した空気の流路を逆流したとしても、飲料は、注出口21の直下に位置する空気流入口87から外部に出る。注出口21からはタンク部20を通った飲料が流れ出るため、空気流入口87から飲料が出たとしても、注出口21から出た飲料と共に、飲料を受ける飲用容器に入りやすい。したがって、飲用容器外に飲料が零れることが抑えられる。
<撹拌部>
図9は、撹拌部30およびその付近の構造を分解して示す斜視図である。図3および図9が示すように、撹拌部30は、撹拌羽31、回転軸32、軸受け33、軸封止部34、および、下部係合部35を備えている。
回転軸32は、撹拌羽31の中心を通って上下方向に延びる。撹拌羽31は回転軸32に固定され、回転軸32の回転に伴って回転する。撹拌羽31と回転軸32とは一体に形成されていてもよい。軸受け33はタンク部20内でその底部に固定され、軸封止部34は、タンク部20の上端に嵌められる蓋部28の直下に配置されている。なお、蓋部28は、タンク部20の上端での密閉性を高めるために、その外周にОリング等のシール部29を備えていることが好ましい。
回転軸32の下端は、軸受け33に、回転可能に軸支されている。回転軸32の上端は、軸封止部34および蓋部28の中央部に通されて、下部係合部35に固定されている。軸封止部34は、回転軸32と共に回転する。下部係合部35は、径方向に沿って突き出した爪部36を備えている。爪部36は、伝達部42と係合される。
撹拌羽31は、軸受け33と軸封止部34との間で回転軸32が通された円筒状の筒状部37と、筒状部37から突き出した板状を有する2つの羽部38とを備えている。換言すれば、羽部38は、回転軸32に対して突き出している。羽部38は、上下方向に延び、羽部38を厚さ方向に貫通する複数の貫通孔39を有している。2つの羽部38の各々において、複数の貫通孔39は、例えば上下方向に沿って2列に並んでいる。回転軸32の径方向における羽部38の端部は、上下方向に沿って直線状に延びている。
図10が示すように、上下方向に沿った方向から見て、2つの羽部38は、筒状部37の外周上における互いに対向する位置から突き出ている。換言すれば、一方の羽部38は、回転軸32に対して他方の羽部38とは反対側から突き出ている。回転軸32に対して羽部38が延びる方向は、羽部38の中央部で変わっており、上下方向に沿った方向から見て、羽部38は、その中央部で鈍角に折れる折線状に延びている。
撹拌羽31が回転することによって、タンク部20内の飲料が撹拌され、泡立つ。羽部38が複数の貫通孔39を有していることにより、飲料に空気が混ざりやすくなり、泡立ちが促進される。また、羽部38が折れ線状に延びることによって、羽部38が直線状に延びる形態と比較して、貫通孔39を有して飲料に接する面の面積の拡大が可能であり、これによっても飲料への空気の混合の効率が高められる。
ここで、撹拌羽31が回転して飲料に回転流が生じると、遠心力の影響によって、飲料はタンク部20の内周面の付近に集まりやすくなる。本実施形態では、タンク部20の内周面が突起等を有さない曲面であり、かつ、羽部38においてタンク部20の内周面と対向する端部は、上下方向に沿って直線状に延びている。したがって、タンク部20の内周面や羽部38の端部が凹凸を有している形態と比較して、内周面の付近に集まった飲料が凹凸に引っ掛かって滞留することなく、内周面でのはね返りや羽部38との接触や羽部38の動きに起因して生じる液流等によって、タンク部20の中心に向かって流れ込みやすい。そのため、飲料の撹拌の効率が高められ、飲料の泡立ちが良好になる。
<駆動部>
図3を参照して上述したように、タンク部20および撹拌部30と中心線Cfに対して反対側に、駆動部40のモーター41が配置されている。モーター41の回転数は、例えば、1000rpm以上15000rpm以下の程度であればよい。なお、モーター41が配置される箇所の付近には、防水のための部材が配置されていてもよい。
図3および図11を参照して、駆動部40の構成として、モーター41の回転を撹拌羽31に伝達するための構成を説明する。図11は、第1外壁部材71、第2外壁部材72、および、頂壁部材73を取り除いた状態の泡立て装置100を示す図である。本実施形態では、モーター41の回転軸と、撹拌羽31の回転の軸である回転軸32とは、上下方向に沿って平行に延びており、これらの軸の並列方向に回転が伝達される。
伝達部42は、第1ギヤ部43、第2ギヤ部44、第3ギヤ部45、および、上部係合部46を備えている。第1ギヤ部43は、モーター41の回転軸に固定されたギヤであり、モーター41の回転に伴って回転する。第2ギヤ部44は、上記並列方向に沿って第1ギヤ部43と隣り合い、第1ギヤ部43に噛み合わされたギヤである。第3ギヤ部45は、上記並列方向に沿って第2ギヤ部44と隣り合い、第2ギヤ部44に噛み合わされたギヤである。すなわち、第1ギヤ部43と第2ギヤ部44と第3ギヤ部45とは、この順に、上記並列方向に沿って並んでいる。第1ギヤ部43、第2ギヤ部44、および、第3ギヤ部45の各々は、例えば、耐摩耗性を有するPOM樹脂製である。
図3が示すように、第1ギヤ部43、第2ギヤ部44、および、第3ギヤ部45は、頂壁部材73と第2外壁部材72とに挟まれる空間に配置されている。詳細には、第2外壁部材72は、泡立て装置100の外周面を構成する外壁部91と、外壁部91の上端で頂壁部材73に対向する上板部92とを有しており、上記空間は、頂壁部材73と上板部92とに挟まれている。なお、頂壁部材73および第2外壁部材72の各々は、複数の部材の組み付けによって構成されていてもよい。
第2ギヤ部44の回転軸の上端は、頂壁部材73に回転可能に軸支され、第2ギヤ部44の回転軸の下端は、上板部92に回転可能に軸支される。第3ギヤ部45の回転軸の上端は、頂壁部材73に回転可能に軸支され、第3ギヤ部45の回転軸の下端は、上板部92を貫通して、上板部92の直下に位置する上部係合部46に固定されている。上部係合部46は、第3ギヤ部45の回転と共に回転する。上部係合部46には、下方に向けて開口する係合溝47が形成されており、係合溝47に撹拌部30の下部係合部35の爪部36が挿入される。上部係合部46が回転するとき、爪部36が係合溝47に引っ掛かることにより、下部係合部35も回転する。
以上の構成によって、モーター41の回転は、第1ギヤ部43、第2ギヤ部44、第3ギヤ部45、上部係合部46の順に伝えられ、さらに、上部係合部46の回転が下部係合部35に伝えられる。そして、下部係合部35と共に回転軸32および撹拌羽31が回転する。これにより、モーター41の回転が撹拌羽31に伝えられる。
本実施形態においては、上述のように、モーター41の回転軸と撹拌羽31の回転軸32とが平行に延びるように各部を配置して、これらの軸の並列方向に回転を伝達するように伝達部42を配置している。例えば、モーター41の回転軸と撹拌羽31の回転軸32とを一直線上に配置して回転軸の延びる方向に回転を伝達する場合、撹拌部30の上方もしくは下方に駆動部40を配置することが必要になるため、上下方向への泡立て装置100の大型化が避け難い。上下方向に泡立て装置100が大型化すると、泡立て装置100が取り扱い難くなることに加えて、泡立て装置100の重心が高くなるため、泡立て装置100を飲料容器200に取り付けた場合に泡立て装置100と飲料容器200との位置が安定し難くなる。さらに、撹拌部30の下方に駆動部40を配置する場合、飲料の取入れに際して駆動部40の付近に飲料が付着しやすくなるため、駆動部40に洗浄の必要が生じる場合もある。
これに対し、本実施形態の構成であれば、上下方向における泡立て装置100の小型化が可能であり、さらに、電子部品を含む駆動部40に飲料や洗浄時の水等の液体が付着することが抑えられるため、駆動部40の機能の低下も抑えられる。
<収容部>
図4および図12が示すように、収容部50における収容室51,52は、泡立て装置100の前後方向の中央部において上下方向に延びる収容部形成部材77と、収容部形成部材77の前方に配置された前板部材78とから構成される。具体的には、収容部形成部材77にて前方に開口する凹部と、当該凹部の開口を塞ぐ前板部材78とによって電池の収容される空間が区画される。収容部形成部材77と前板部材78とは、タンク部20および第1外壁部材71の内壁部82よりも後方、すなわち、内壁部82に対してモーター41の位置する側に配置されている。
上下方向に沿った方向から見て、タンク部20と、モーター41と、収容室51,52とが周方向に並んで中心線Cfを囲んでいる。言い換えれば、タンク部20と、モーター41と、収容室51,52とは、円筒状である注ぎ口210の周方向に沿って並ぶ。
収容室51,52に電池が収容されると、収容部50は重くなるため、例えば、モーター41の上方や下方に収容部50が配置されると、泡立て装置100の重心が端部に片寄る。そのため、例えば飲料容器200が空になったときに泡立て装置100と飲料容器200とを水平面上に立てて置くと、泡立て装置100および飲料容器200が倒れやすくなる。これに対し、本実施形態の構成であれば、泡立て装置100の重心の片寄りが抑えられるとともに、泡立て装置100と飲料容器200とからなる構造体の重心の片寄りが抑えられる。したがって、泡立て装置100が飲料容器200に取り付けられているときにも、泡立て装置100および飲料容器200の位置が安定しやすい。
<操作部>
図3および図13が示すように、操作部60は、中心線Cfに対して注出口21と反対側に位置し、泡立て装置100の後端に位置する。上下方向において、操作部60は、泡立て装置100の中心部よりも下方に位置し、泡立て装置100の底部にて下方に延びている。
操作部60は、操作部60に対して押下やスライド等の所定の操作が行われると、操作部60の動きに応じて、泡立て装置100内の図示しない電子回路が開閉され、モーター41の駆動が開始あるいは停止されるように構成されている。
<泡立て装置の分離>
図14が示すように、泡立て装置100は、嵌合部10、タンク部20、および、撹拌部30を含む部分と、駆動部40、収容部50、および、操作部60を含む部分とに分離可能に構成されている。
詳細には、泡立て装置100は、第1外壁部材71および底壁部材74で囲まれる部分である第1部分101と、頂壁部材73および第2外壁部材72で囲まれる部分である第2部分102とに分離できる。
第1部分101には、嵌合部10、タンク部20とその蓋部28、および、撹拌部30が含まれる。さらに、第1部分101においては、蓋部28を開けて撹拌羽31を取り出すことにより、タンク部20と撹拌羽31とが別々になるように分解することができる。
第2部分102は、駆動部40、収容部50、および、操作部60を含む。なお、第2部分102の底部は、第2外壁部材72の一部であって、外壁部91から延びる下板部93が構成する。
上記構成によれば、泡立て装置100を使用した際に飲料が付着する部分、すなわち、泡立て装置100の使用後に洗浄が必要な部分は、第1部分101に集中している。一方で、駆動部40のモーター41や収容部50に収容されている電池等、泡立て装置100に含まれる電子部品は、第2部分102に集中している。そして、泡立て装置100の使用者は、泡立て装置100を第1部分101と第2部分102とに分離して、第1部分101のみを洗うことで、泡立て装置100の洗浄を完了することができる。したがって、泡立て装置100の洗浄に際して、泡立て装置100が含む電子部品に水分が付着することが抑えられるため、これらの電子部品の機能の低下が抑えられる。
[泡立て装置の使用方法]
図15および図16を参照して、泡立て装置100の使用方法を説明する。
図15が示すように、飲料容器200の注ぎ口210に嵌合部10が嵌合することにより、飲料容器200の上部に泡立て装置100が取り付けられる。泡立て装置100は、飲料容器200の上方のみに取り付けられ、左右方向や前後方向に大きく突出した部分や、飲料容器200の側面に取り付けられる部分を有さない。そして、泡立て装置100は、上述のように、タンク部20と駆動部40と収容部50との配置によって重心の片寄りが抑えられている。そのため、泡立て装置100を飲料容器200に取り付けた場合に、泡立て装置100と飲料容器200との位置が安定しやすく、これらを水平面上に立てて置くことができる。
図16が示すように、泡立て装置100の使用者は、飲料容器200を掴んで、注出口21が飲用容器300上に配置されるように、注出口21を下側に向けて泡立て装置100と飲料容器200とを傾ける。これにより、飲料容器200内の飲料が、泡立て装置100の供給口22からタンク部20に流れ込む。使用者が操作部60を操作することによって、駆動部40が駆動して撹拌部30が回転し、タンク部20内の飲料が泡立てられる。
ここで、操作部60が注出口21の反対側に位置していることにより、注出口21を下側に向けて泡立て装置100と飲料容器200とを傾けたとき、操作部60は上側に配置される。したがって、使用者にとっては、操作部60の位置が把握しやすいため、操作部60を容易に操作することができる。また、操作部60が泡立て装置100の底部にて下方に延びていることにより、使用者は、飲料容器200を掴んだ状態で、例えば人差し指を伸ばすことにより、操作部60を容易に操作することができる。
泡立てられた飲料は、注出口21から流れ出て、飲用容器300に注がれる。このとき、供給口22からは、飲料容器200内の飲料がさらにタンク部20に流れ込むため、新たに流れ込んだ飲料に押し流されて、泡が注出口21から流れ出やすい。
また、撹拌部30の回転が停止しているときには、供給口22からタンク部20に流れ込んだ飲料は、泡立てられずに注出口21から流れ出る。これにより、泡立てられていない飲料が飲用容器300に注がれる。
任意のタイミングで駆動部40を駆動させて撹拌部30の回転の開始や停止を行うことで、所望の分量の泡を生成して飲用容器300に注ぐことができる。
以上のように、本実施形態の泡立て装置100は、飲料容器200の上部に取り付けられ、泡立て装置100と飲料容器200とを傾けることにより飲料容器200から飲料を取り入れるため、飲料容器200の全体を収容する装置と比較して、装置の小型化が可能である。また、本実施形態の泡立て装置100は、飲料を泡立てる場合と泡立てない場合とのいずれにおいても、タンク部20における供給口22から注出口21までの1つの流路を利用するため、複数の流路やこれらの流路を開閉する弁機構を備える装置と比較して、装置内の構成を簡易にすることが可能であり、これによっても小型化が可能である。
特に、本実施形態の泡立て装置100においては、単一の筒体に、タンク部20、撹拌部30、駆動部40、および、収容部50が収容されているため、泡立て装置100の持ち運びや保管時の利便性が高く、意匠性も高い。さらに、上記筒体が楕円筒であって、その長軸上に注出口21が位置するため、より柔らかな印象を与えることの可能な優れた意匠性を有する泡立て装置100が実現できる。
以上、上記実施形態によれば、以下に列挙する効果が得られる。
(1)泡立て装置100が飲料容器200の上部に取り付けられ、泡立て装置100および飲料容器200が傾けられることによって飲料が飲料容器200から泡立て装置100に取り入れられる。そして、撹拌部30の回転によって、飲料が泡立てられて注出口21から流れ出る。また、撹拌部30の回転が停止されていれば、飲料は泡立てられずに注出口21から流れ出る。したがって、飲料容器200を収容する収容部や、飲料が通る複数の流路および弁機構を備える形態と比較して、泡立て装置100の構成を簡素にできる。
(2)上下方向に沿った方向から見て、供給口22が、タンク部20の中心に対して注出口21と反対側に位置する。こうした構成によれば、注出口21を下側に向けて泡立て装置100および飲料容器200を傾けたとき、供給口22は、注出口21よりも上側で注出口21の対角付近に位置する。したがって、飲料容器200からタンク部20の内部へ飲料が流れ込みやすく、さらに、注出口21から飲料が流れ出やすい。また、供給口22から入った飲料が注出口21に至るまでに撹拌羽31の回転に巻き込まれて泡立ちやすい。
(3)上下方向に沿った方向から見て、空気流出口23は、供給口22に対して注出口21と反対側に位置する。こうした構成によれば、注出口21を下側に向けて泡立て装置100および飲料容器200を傾けたとき、空気流出口23が供給口22の上側に位置するため、空気流出口23に飲料が入りにくい。
(4)空気流入口87が注出口21の直下に位置するため、仮に空気流出口23に飲料が入って空気の通り道を逆流したとしても、当該飲料は注出口21の直下から排出される。したがって、飲用容器300外に飲料が零れることが抑えられる。
(5)撹拌部30が備える撹拌羽31において、回転軸32の径方向における羽部38の端部は、回転軸32の延びる上下方向に沿って直線状に延びている。こうした構成によれば、撹拌羽31が回転した際に、飲料がタンク部20の内壁の付近に滞留することが抑えられるため、撹拌の効率が高められる。その結果、飲料の泡立ちが良好になる。
(6)駆動部40のモーター41とタンク部20および撹拌部30とが、上下方向と直交する前後方向に並列されている。こうした構成によれば、モーター41とタンク部20および撹拌部30とが上下方向に沿って並ぶ形態と比較して、上下方向における装置の大型化が抑えられる。
(7)上下方向に沿った方向から見て、タンク部20と、モーター41と、収容室51,52とは、泡立て装置100の中心線Cfに対し周方向に並んで中心線Cfを囲んでいる。上記構成によれば、収容室51,52がモーター41の上方や下方に配置される形態と比較して、収容室51,52に電池が収容された場合に、泡立て装置100の重心が端部に片寄ることが抑えられる。したがって、泡立て装置100を飲料容器200に取り付けた場合に、泡立て装置100と飲料容器200との位置が安定しやすい。
(8)泡立て装置100のなかで、タンク部20が位置する部分である第1部分101と駆動部40が位置する部分である第2部分102とが分離可能に構成されている。こうした構成によれば、タンク部20および撹拌部30を、駆動部40から離した状態で洗浄することができる。したがって、駆動部40に水分が付着することが抑えられるため、駆動部40の機能の低下が抑えられる。
(9)泡立て装置100の使用方法では、飲料容器200の注ぎ口210に、泡立て装置100の底部に位置する嵌合部10を嵌合させた後、注出口21を下側に向けて、泡立て装置100と飲料容器200とを傾け、供給口22から泡立て装置100の内部に飲料容器200内の飲料を流れ込ませる。そして、撹拌部30を回転させることにより泡立て装置100内の飲料を泡立て、泡立てた飲料を注出口21から注ぎ出す。こうした使用方法によれば、簡素な構成の泡立て装置100を用いて、泡立てられた飲料の提供が可能である。
[変形例]
上記実施形態は、以下のように変更して実施することが可能である。
泡立て装置100は、飲料容器200の上部に取り付けられ、泡立て装置100および飲料容器200の傾けによって飲料の取入れと放出とが可能に構成されたタンク部20を備えて、撹拌部30の回転によって飲料を泡立てる装置であれば、各部の形状や、配置や、各部の機能を実現するための具体的な構成は、上記実施形態と異なっていてもよい。
例えば、撹拌部30は、回転によって飲料を撹拌して泡立てることが可能な構造を有していればよい。例えば、撹拌部30は、スプリング型やコイル型の泡立て器のように金属線が巻き回された構造体を有し、当該構造体が回転することにより、飲料が撹拌されて泡立てられてもよい。
また、駆動部40は、バネやゼンマイを利用した機械式の動力によって、撹拌部30を回転させてもよい。
10…嵌合部、20…タンク部、21…注出口、22…供給口、23…空気流出口、24…延設部、25…底板部、26…通気孔、27…溝部、28…蓋部、29…シール部、30…撹拌部、31…撹拌羽、32…回転軸、33…軸受け、34…軸封止部、35…下部係合部、36…爪部、37…筒状部、38…羽部、39…貫通孔、40…駆動部、41…モーター、42…伝達部、43…第1ギヤ部、44…第2ギヤ部、45…第3ギヤ部、46…上部係合部、47…係合溝、50…収容部、51…第1収容室、52…第2収容室、60…操作部、71…第1外壁部材、72…第2外壁部材、73…頂壁部材、74…底壁部材、75…タンク形成部材、76…下端部材、77…収容部形成部材、78…前板部材、80…外周空間、81…外壁部、82…内壁部、83…上板部、84…下板部、85…外壁口、86…湾曲部、87…空気流入口、88…段差部、91…外壁部、92…上板部、93…下板部、100…泡立て装置、101…第1部分、102…第2部分、110…支持台、200…飲料容器、210…注ぎ口、300…飲用容器。

Claims (8)

  1. 上方に向けて開口する注ぎ口を有する飲料容器に取り付けられる泡立て装置であって、
    前記泡立て装置の底部に位置し、前記注ぎ口に嵌合する嵌合部と、
    前記泡立て装置の底部に位置する供給口と、前記供給口よりも上方に位置する注出口とを有するタンク部と、
    前記タンク部の内部で回転することにより飲料を泡立てる撹拌部と、
    前記撹拌部を回転させる駆動部と、を備え、
    前記タンク部において、前記泡立て装置および前記飲料容器が傾けられることによって前記飲料容器内の飲料が前記供給口から流れ込んで前記注出口から泡立てられた飲料として注ぎ出される
    泡立て装置。
  2. 上下方向に沿った方向から見て、前記供給口は、前記タンク部の中心に対して前記注出口と反対側に位置する
    請求項1に記載の泡立て装置。
  3. 前記注出口の直下に位置する空気流入口と、
    前記泡立て装置の底部に位置し、前記空気流入口から入った空気が流れ出る空気流出口と、を備え、
    上下方向に沿った方向から見て、前記空気流出口は、前記供給口に対して前記注出口と反対側に位置する
    請求項1または2に記載の泡立て装置。
  4. 前記泡立て装置のなかで、前記タンク部が位置する部分と前記駆動部が位置する部分とが分離可能に構成されている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の泡立て装置。
  5. 前記撹拌部は、前記撹拌部の回転軸に対して突き出した板状の羽部を有して前記回転軸の回転と共に回転する撹拌羽を備え、前記回転軸の径方向における前記羽部の端部は、前記回転軸の延びる方向に沿って直線状に延びている
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の泡立て装置。
  6. 前記駆動部は、モーターを備え、
    前記モーターと前記タンク部および前記撹拌部とが、上下方向と直交する方向に並列されている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の泡立て装置。
  7. 前記泡立て装置は、前記駆動部に電力を供給する電池を収容するための収容室を備え、
    前記駆動部は、モーターを備え、
    上下方向に沿った方向から見て、前記タンク部と、前記モーターと、前記収容室とは、前記泡立て装置の中心に対し周方向に並んで当該中心を囲んでいる
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の泡立て装置。
  8. 上方に向けて開口する注ぎ口を有する飲料容器の前記注ぎ口に、泡立て装置の底部に位置する嵌合部を嵌合させることと、
    前記泡立て装置が側部に有する注出口を下側に向けて、前記泡立て装置と前記飲料容器とを傾け、前記泡立て装置が底部に有する供給口から前記泡立て装置の内部に前記飲料容器内の飲料を流れ込ませることと、
    前記泡立て装置が内部に有する撹拌部を回転させることにより前記泡立て装置内に流れ込んだ飲料を泡立てることと、
    泡立てた飲料を前記注出口から注ぎ出すことと、
    を含む泡立て装置の使用方法。
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