JP2020161130A - 有害顧客管理システム及び有害顧客管理プログラム - Google Patents

有害顧客管理システム及び有害顧客管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】有害顧客の中でも特に悪質な悪質クレーマー及び悪質利用者を管理することにより、悪質クレーマー及び悪質利用者に対して適切な対応を執ることができる有害顧客管理システム及び有害顧客管理プログラムを提供する。【解決手段】有害顧客管理システム1は、記憶部22と、情報登録部24と、認定部25と、アラート制御部27とを有している。記憶部22は、記有害顧客と、悪質クレーマーと、悪質利用者と、を記憶する。認定部25は、有害顧客が行った行為に基づいて、悪質クレーマー及び悪質利用者を認定する。アラート制御部27は、有害顧客が悪質クレーマーである旨の悪質クレーマーアラート、又は有害顧客が悪質利用者である旨の悪質利用者アラートを表示する。【選択図】図2

Description

本発明は有害顧客管理システム及び有害顧客管理プログラムに関し、特に有害顧客のうち悪質クレーマーと悪質利用者とを区別して管理する有害顧客管理システム及び有害顧客管理プログラムに関する。
従来より、企業や商品・サービスに対しての不満やクレームに関するクレームデータを収集し、利用者端末とクレーム対象者端末との間でのクレーム情報の仲介を行うクレーム仲介サーバシステムが知られている(例えば、特許文献1)。クレーム仲介サーバシステムによって、企業、商品、サービスその他に対して不平や不満、クレーム、要望等を言いたい人と、それを受ける人との仲介をすると共に、それらの内容や、それらに対する回答などを公表したり集計したりすることができる。
さらに、クレーム仲介サーバシステムによって消費者の声を直接的に収集するとともに、これらの意見等に対する回答を広く共有することによって、企業としての風評・誤解の釈明を行うとともに公の場での正当性を訴えることができる。
また、他の有害顧客検知システムでは、通話中の相手の声が有害顧客であるか否かを、声紋を用いて判断している(例えば、特許文献2)。コールセンター業務において、オペレーターは声紋によって通話中に相手が有害顧客であることが分かるため、円滑な電話対応の業務を阻害する有害顧客に対して警告などの措置を行うことができる。
特開2002−318931号公報 特許第4438014号
しかし、特許文献1に記載のクレーム仲介サーバシステムでは、個別具体的なクレームの対応方法については回答が得られるものの、得られた回答がすべての有害顧客に対して有効であるとは言えない。ここで言う有害顧客とは、事業者に対して無理難題を押し付けて理不尽な要求を通そうとする人物や事業者に損害を与えるリスクがある人物のことである。有害顧客を放置しておくと、要求が助長されたり、不当な金銭的賠償を求められたり、法的措置を執られて訴訟リスクに晒されたり、あるいは信用を毀損するような情報をインターネット上に流布されることで社会的信用を損なう虞があった。
このような人物の対処法は、店舗ごとにマニュアル化されているケースもあるが、クレーム対応に慣れていない人間が行うと相手をさらに怒らせる事態になってしまう。よって、このような人物の対応に慣れた人員を配置できれば望ましいが、昨今の人手不足からこのような対応を行う人手が足りておらず各事業者は有害顧客の対応に苦慮していた。
一般的に、ある店舗でクレームを付ける有害顧客は他の店舗でも似たようなクレームを付ける可能性が高く、またクレームの内容や要求についても似通っているケースが多い。同じようなクレーム対応を行った場合であっても、相手が納得することもあれば怒り出すこともあるため、有害顧客のクレームの傾向、要求内容によって対応を変えることが望ましい。しかし、特許文献1に記載の回答ではその有害顧客の性格的な傾向や要求内容まで把握することができないため、十分な対応を執ることができなかった。
また、特許文献2に記載の有害顧客検知システムでは、オペレーターの電話対応において有害顧客を識別することが可能であったが、実店舗に来客した有害顧客を識別することは困難であった。特に、声紋を判断するための装置は値段が非常に高いため、声紋判定の精度を高めるためにすべての実店舗に当該装置を配置することは、コストの面から難しかった。
さらに、近年はインターネット網の発達により気軽に宿泊や食事の出前等の予約を行うことができるため、一旦予約をした後に何ら連絡もなくキャンセルとなる事態が発生していた。これにより、事業者側には多くの損害が発生してしまうため問題となっていた。
そこで、本発明は、有害顧客の中でも特に悪質な悪質クレーマー及び悪質利用者を管理することにより、悪質クレーマー及び悪質利用者に対して適切な対応を執ることができる有害顧客管理システム及び有害顧客管理プログラムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために第1の発明は、顧客のうち有害となる有害顧客を管理する有害顧客管理システムであって、前記有害顧客と、前記有害顧客の中で特に悪質なクレーマーである悪質クレーマーと、前記有害顧客の中で損害を生じさせる可能性がある悪質利用者と、を記憶する記憶部と、前記有害顧客に関する情報を登録する情報登録部と、前記情報登録部が登録した前記有害顧客に関する情報から、前記有害顧客が行った行為に基づいて、前記悪質クレーマー及び前記悪質利用者を認定する認定部と、前記認定部の前記有害顧客が前記悪質クレーマーであるとの認定に基づいて前記有害顧客が前記悪質クレーマーである旨の悪質クレーマーアラートを表示し、前記認定部の前記有害顧客が前記悪質利用者であるとの認定に基づいて前記有害顧客が前記悪質利用者である旨の悪質利用者アラートを表示するアラート制御部と、を有することを特徴とする有害顧客管理システムを提供している。
第2の発明では、第1の発明に記載された有害顧客管理システムであって、前記認定部の前記悪質クレーマー又は前記悪質利用者の認定を許諾する許諾部をさらに有し、前記許諾部が前記認定部の前記悪質クレーマーの認定を許諾したとき、前記アラート制御部が前記悪質クレーマーアラートを表示し、前記許諾部が前記認定部の前記悪質利用者の認定を許諾したとき、前記アラート制御部が前記悪質利用者アラートを表示することを特徴としている。
第3の発明では、第2の発明に記載された有害顧客管理システムであって、前記記憶部には、前記有害顧客に関する個人的なパーソナル情報が記憶され、前記情報登録部は、前記許諾部が前記有害顧客の前記悪質クレーマー認定を許諾したとき、前記記憶部に前記有害顧客が前記悪質クレーマーであることを記憶し、前記情報登録部は、前記許諾部が前記有害顧客の前記悪質利用者認定を許諾したとき、前記記憶部に前記有害顧客が前記悪質利用者であることを記憶し、前記パーソナル情報の少なくとも一部がマッチングした前記有害顧客を抽出する個人マッチング処理を行うマッチング部をさらに有し、前記認定部は、前記マッチング処理によって抽出された前記有害顧客が前記悪質クレーマーである場合には、抽出された前記有害顧客を前記悪質クレーマーとして認定し、前記認定部は、前記マッチング処理によって抽出された前記有害顧客が前記悪質利用者である場合には、抽出された前記有害顧客を前記悪質利用者として認定することを特徴としている。
第4の発明では、第3の発明に記載された有害顧客管理システムであって、前記パーソナル情報は、クライアント端末を識別するための識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶され、前記マッチング部は、前記クライアント端末の前記識別情報に対応付けられた前記パーソナル情報の少なくとも一部がマッチングした前記有害顧客を抽出する履歴マッチング処理を実行し、前記有害顧客が前記履歴マッチング処理によって抽出された場合には、前記アラート制御部が前記有害顧客は過去に対応履歴がある旨の履歴アラートを表示することを特徴としている。
第5の発明では、第3の発明に記載された有害顧客管理システムであって、前記マッチング部は、前記識別情報に対応付けられた前記パーソナル情報の少なくとも一部がマッチングした前記有害顧客を抽出する第1マッチング処理と、前記クライアント端末の前記識別情報と異なる前記識別情報に対応付けられた前記パーソナル情報の少なくとも一部がマッチングした前記有害顧客を抽出する第2マッチング処理と、を実行し、前記第1マッチング処理によって抽出された前記有害顧客が前記悪質クレーマーである場合には、前記認定部が抽出された前記有害顧客を前記悪質クレーマーとして認定するとともに、前記アラート制御部が前記有害顧客は自社で対応履歴がある前記悪質クレーマーである旨の自社対応悪質クレーマーアラートを表示し、前記第2マッチング処理によって抽出された前記有害顧客が前記悪質クレーマーである場合には、前記認定部が抽出された前記クレーマーを前記悪質クレーマーとして認定するとともに、前記アラート制御部が前記有害顧客は他者で対応履歴がある前記悪質クレーマーである旨の他社対応悪質利用者アラートを前記し、前記第1マッチング処理によって抽出された前記有害顧客が前記悪質利用者である場合には、前記認定部が前記有害顧客を前記悪質利用者として認定するとともに、前記アラート制御部が前記有害顧客は自社で対応履歴がある前記悪質利用者である旨の自社対応悪質利用者アラートを表示し、前記第2マッチング処理によって抽出された前記有害顧客が前記悪質利用者である場合には、前記認定部が抽出された前記有害顧客を前記悪質利用者として認定するとともに、前記アラート制御部が前記有害顧客は他者で対応履歴がある前記悪質利用者である旨の他社対応悪質利用者アラートを表示することを特徴としている。
第6の発明では、第1の発明又は第2の発明に記載された有害顧客管理システムであって、前記記憶部には、前記有害顧客に関する個人的なパーソナル情報が記憶され、前記パーソナル情報の少なくとも一部がマッチングした前記有害顧客を抽出するマッチング処理を行うマッチング部と、前記マッチング部の前記マッチング処理によって抽出された前記有害顧客による対応処理の回数を算出する頻度算出部と、をさらに有し、前記認定部は、前記頻度算出部の算出した前記回数が所定の閾値を超えたとき、前記有害顧客を前記悪質クレーマー又は前記悪質利用者として認定することを特徴としている。
第7の発明では、顧客のうち有害となる有害顧客を管理するコンピュータに、前記有害顧客と、前記有害顧客の中で特に悪質なクレーマーである悪質クレーマーと、前記有害顧客の中で損害を生じさせる可能性がある悪質利用者と、を記憶するステップと、前記有害顧客に関する情報を登録するステップと、登録した前記有害顧客に関する情報から、前記有害顧客が行った行為に基づいて、前記悪質クレーマー及び前記悪質利用者を認定するステップと、前記悪質クレーマーの認定に基づいて、前記有害顧客が前記悪質クレーマーである旨の悪質クレーマーアラートを表示するステップと、前記悪質利用者の認定に基づいて、前記有害顧客が前記悪質利用者である旨の悪質利用者アラートを表示するステップと、を実行させることを特徴とする有害顧客管理プログラムを提供している。
第1の発明によると、認定部が有害顧客のうち特に悪質性のある悪質クレーマー及び悪質利用者を認定するため、有害顧客と悪質クレーマー及び悪質利用者とを区別して管理することができる。
さらに、アラート制御部が悪質クレーマーである旨の悪質クレーマーアラートを表示するため、ユーザはさらにクレームが助長する可能性があることを認識でき、これに沿った対応を執ることができる。また、アラート制御部が悪質利用者アラートを表示するため、ユーザは損害が生じる可能性があることを認識でき、これに沿った対応を執ることができる。
さらに、認定部は有害顧客が行った行為に基づいて悪質クレーマー及び悪質利用者を認定するため、認定精度を高められるとともに、通常の有害顧客を誤って認定することを抑制できる。また、悪質クレーマー及び悪質利用者を管理する有害顧客管理システムの存在が広く周知されることにより、有害顧客が悪質クレーマー及び悪質利用者として登録されることを恐れ、悪質なクレーム及び利用の発生の抑止力になることが期待される。
第2の発明によると、許諾部が悪質クレーマーの認定を許諾することによってアラート制御部が悪質クレーマーアラートを表示するため、悪質クレーマーの認定の精度を高めるとともに誤って悪質クレーマーに認定してしまうリスクを低減することができる。また、許諾部が悪質利用者の認定を許諾することによってアラート制御部が悪質利用者アラートを表示するため、悪質利用者の認定の精度を高めるとともに誤って悪質利用者に認定してしまうリスクを低減することができる。
第3の発明によると、マッチング部が過去に認定部によって悪質クレーマー又は悪質利用者と認定されたか否かを判断するため、悪質クレーマー及び悪質利用者の認定精度を高められるとともに、通常の有害顧客を誤って悪質クレーマー及び悪質利用者と認定することを抑制できる。また、マッチング部はパーソナル情報に基づいて個人マッチング処理を行うため、判断対象となる有害顧客と登録されている過去の悪質クレーマー又は悪質利用者とのマッチング精度を高めることができる。
第4の発明によると、マッチング処理によって過去に有害顧客として認定されたことがある履歴アラートが表示されるため、ユーザは当該有害顧客が過去に有害顧客として認定されたことがある要注意人物であると認識することができる。
第5の発明によると、第1マッチング処理によって過去に悪質クレーマーとして認定されたことがある自社対応悪質クレーマーアラートが表示されるため、ユーザは有害顧客が過去に悪質クレーマーとして認定されたことがある要注意人物であると認識できる。また、第2マッチング処理によって過去に他社で悪質クレーマーとして認定されたことがある他社対応悪質クレーマーアラートが表示されるため、現時点では問題が少ない有害顧客であっても他社において悪質な内容のクレームを付けている要注意人物であると認識することができる。
また、第1マッチング処理によって過去に悪質利用者として認定されたことがある自社対応悪質利用者アラートが表示されるため、ユーザは有害顧客が過去に悪質利用者として認定されたことがある要注意人物であると認識することができる。また、第2マッチング処理によって過去に他社で悪質利用者として認定されたことがある他社対応悪質利用者アラートが表示されるため、現時点では問題が少ない有害顧客であっても他社に損害を与えた要注意人物と認識することができる。
第6の発明によると、認定部は頻度算出部の算出値が閾値を超えたとき有害顧客を悪質クレーマー又は悪質利用者として認定するため、認定精度を高めることができる。例えば、有害顧客が行った行為が通常であれば悪質クレーマー又は悪質利用者として認定されない程度でも、全国の関連する店舗に頻繁にクレームを付けている場合などは悪質クレーマー又は悪質利用者として認定される。また、認定部が頻度算出部の計算結果に基づいて悪質クレーマー又は悪質利用者を認定するため、ユーザが選択肢を選択することにより悪質クレーマーを認定する場合と異なり自動的に悪質クレーマーが認定されるため、作業負担を減らすことができる。
第7の発明によると、有害顧客のうち特に悪質性のある悪質クレーマー及び悪質利用者を認定するため、有害顧客と悪質クレーマー及び悪質利用者とを区別して管理することができる。また、悪質クレーマーである旨の悪質クレーマーアラートを表示するため、ユーザはクレームが助長する可能性があることを認識でき、これに沿った対応を執ることができる。また、悪質利用者である旨の悪質利用者アラートを表示するため、ユーザは損害が発生する可能性があることを認識でき、これに沿った対応を執ることができる。
本発明によって、有害顧客の中でも特に悪質な悪質クレーマー及び悪質利用者を管理することにより、悪質クレーマー及び悪質利用者に対して適切な対応を執ることができる有害顧客管理システム及び有害顧客管理プログラムを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムの全体構成図。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムの管理サーバ、クライアント端末、及び運営端末のブロック図。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムの有害顧客の登録フロー図。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムのクライアント端末のディスプレイに表示される有害顧客の登録画面。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムの管理サーバの記憶部に記憶されるポイントテーブル。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムの管理サーバの記憶部に記憶されるマッチングテーブル。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムのクライアント端末のディスプレイに表示されるホーム画面の表示フロー図。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムのクライアント端末のディスプレイに表示されるホーム画面。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムのホーム画面の操作フロー図。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムのクライアント端末のディスプレイに表示される有害顧客情報の第1ポップアップ画面。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムのクライアント端末のディスプレイに表示される悪質クレーマー情報の第2ポップアップ画面。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムのクライアント端末のディスプレイに表示される悪質クレーマー情報の第3ポップアップ画面。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムのクライアント端末のディスプレイに表示される案件詳細画面。 本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システムで対応又は相談を依頼するときのフローチャート。 本発明の第2の実施の形態による有害顧客管理システムの全体構成図。 本発明の第2の実施の形態による有害顧客管理システムの有害顧客の登録フロー図。 本発明の第3の実施の形態による有害顧客管理システムの全体構成図。 本発明の第3の実施の形態による有害顧客管理システムの有害顧客の登録フロー図。
本発明の第1の実施の形態による有害顧客管理システム1を、図1から図14を参照して説明する。有害顧客管理システム1は、事業者の顧客又は利用者のうち事業の運営に有害となる可能性がある顧客を有害顧客として管理する。有害顧客のうち、店舗の店員や会社の従業員に対して威圧的な態度をとる人物を悪質クレーマーとして管理し、事業に損害を与える可能性がある人物を悪質利用者として管理する。例えば、悪質クレーマーとは大声で威圧する者や金銭を要求する者等をいい、悪質利用者とは大量の注文や宿泊予約等を無断でキャンセルする者をいう。なお、有害顧客とは事業者にとっての顧客に限定されず、顧客になる前の状態の利用者や従業員等も含む概念である。
有害顧客管理システム1は、図1に示すように、管理サーバ2と、クライアント端末3と、運営端末4と、課金サーバ5と、弁護士端末6と、がネットワーク1Aを介して双方向通信可能に接続されている。有害顧客管理システム1は、管理サーバ2にインストールされたアプリケーションを、クライアント端末3、運営端末4、及び弁護士端末6で表示及び操作することにより有害顧客を管理するシステムである。管理サーバ2にインストールされているアプリケーションは、ブラウザを介してアクセス可能なウェブアプリケーションであってもよく、クライアント端末3、運営端末4、及び弁護士端末6にインストールされた特定のアプリケーションを介して管理サーバ2にアクセスしてもよい。運営端末4は有害顧客管理システム1を運営するA社の管理する端末であって、弁護士端末6は外部の弁護士が操作する端末である。クライアント端末3、運営端末4、及び弁護士端末6は、コンピュータである。
図2に示すように、管理サーバ2は、制御部21と、記憶部22と、ネットワーク1Aと通信する通信部23と、を有している。制御部21は、情報登録部24と、認定部25と、マッチング部26と、アラート制御部27と、依頼部19と、閲覧許諾部20と、を有している。制御部21はCPU(Central Processing Unit)であって、記憶部22に保存されている各種アプリケーションを展開している。情報登録部24は、記憶部22への有害顧客に関する情報の登録を行う。認定部25は、有害顧客のうち特に悪質性の高い有害顧客を悪質クレーマーとして認定し、事業者に損害を生じさせる可能性がある者を悪質利用者として認定する。
マッチング部26は、記憶部22に記憶されている有害顧客のうち、同一人物である可能性が高い有害顧客同士のマッチングを行う。アラート制御部27は、クライアント端末3に有害顧客に関するアラート表示を行う。依頼部19は、クライアント端末3から運営端末4または弁護士端末6に案件の対応依頼を行う。閲覧許諾部20は、依頼部19が対応を依頼した弁護士端末6に対して、記憶部22に記憶されている有害顧客に関する情報の閲覧を許諾する。
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、から構成され、有害顧客DB(Database)28と、ポイントテーブル29と、マッチングテーブル30と、を有している。HDDは、各種アプリケーション、及び有害顧客の管理に必要となる各種データ等を保存している。RAMは揮発性メモリであってプログラムの作業領域として使用され、ROMは非揮発性メモリであってプログラムの記憶領域として使用される。有害顧客DB28は、有害顧客に関する情報に関するDBであって、住所、氏名、電話番号などの個人的なパーソナル情報28Aと、クレーム発生日時や場所などのクレーム情報28Bと、有害顧客との対応を記録した対応情報28Cと、を備えている。有害顧客DB28は、パーソナル情報28A、クレーム情報28B、及び対応情報28Cと、クライアント端末3がログインするために必要となる識別情報と、を関連付けて記憶している。
クライアント端末3は、ログインした際の識別番号で登録した有害顧客DB28を参照することができるが、他社の識別番号で登録された有害顧客に関する情報は閲覧に一定の制限が掛かっていて、閲覧許諾部20の許諾を受けない限り参照することができない。運営端末4は、有害顧客DB28に関するすべての情報を参照することができる。弁護士端末6は予め付与された識別情報で有害顧客管理システム1にログインするが、閲覧許諾部20の許諾を受けない限りパーソナル情報28A、クレーム情報28B、及び対応情報28Cを参照することができない。なお、運営端末4を有害顧客DB28の一部のみ閲覧可能としてもよい。
クライアント端末3はコンピュータであって、制御部31と、ディスプレイ32と、記憶部33と、操作部34と、通信部35と、を有している。制御部31はCUPであって、クライアント端末3全体を制御している。ディスプレイ32はLCD(Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイなどであって、ネットワーク1Aを介して管理サーバ2から得られた情報を表示する。操作部34は、クライアント端末3を使用するユーザが操作を入力するための入力インターフェースであって、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル等から構成されている。
運営端末4はコンピュータであって、制御部41と、ディスプレイ42と、記憶部43と、操作部44と、通信部45と、を有している。制御部41はCUPであって、認定部25の悪質クレーマー及び悪質利用者の認定を許諾する許諾部46を有している。ディスプレイ42はLCD(Liquid Crystal Display)又は有機ELディスプレイなどであって、ネットワーク1Aを介して管理サーバ2から得られた情報を表示する。操作部44は、運営端末4を使用するユーザが操作を入力するための入力インターフェースであって、マウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル等から構成されている。
[案件の登録]
クライアント端末3のユーザは、予め付与されている識別情報及びパスワードを入力し、有害顧客管理システム1にログインする。記憶部22に記憶されている有害顧客に関する情報は、すべて識別情報と関連付けて記憶されている。
図3から図6を参照して、案件の登録について説明する。クライアント端末3において、アプリケーションを起動して案件登録ボタンを押下すると、図4の登録画面7がディスプレイ32に表示される。登録画面7は、クレーム情報入力部71と、パーソナル情報入力部72と、検索ボタン73と、既存ポップアップ74と、登録ボタン75と、を有している。
クレーム情報入力部71には、クレームの発生した日時、場所、クレームの対応者などのクレーム情報28Bが入力される。パーソナル情報入力部72には、有害顧客の個人的な情報である電話番号、氏名、住所、生年月日、メールアドレス、有害顧客タイプなどのパーソナル情報28Aが入力される。有害顧客タイプとは、通常クレーム、悪質クレーム、悪質行為の3つに大別される。悪質クレームは、過剰要求、暴力発言、脅迫、その他に区分けされる。過剰要求では、例えば、金銭要求、物品要求、土下座強要、書面(一筆)要求、従業員のクビ要求などがある。暴力発言には、ふざけるな、はっきりしろ、ナメんな、などがある。脅迫には、ネット拡散示唆、監督官庁への報告示唆、録音・録画示唆、どうなっても知らないぞ、等がある。悪質行為には、無断キャンセル、態度不良、利用の質(使い方)が不良、バイトテロ、悪意ある利用(確信犯的行為)、等がある。これらはいずれも、有害顧客が事業者の従業員等に対して行った具体的な行為である。
クライアント端末3のユーザが過去に登録した有害顧客を再度登録する場合は、既に記憶部22に有害顧客のパーソナル情報28Aが記憶されているため、既存有害顧客を検索する。操作部34によって検索ボタン73を押下すると(図3、S1:YES)、ポップアップとして図示せぬ有害顧客検索画面が表示される(S2)。有害顧客検索画面内に有害顧客の氏名や住所など知り得る情報を入力して検索を実行すると、マッチング部26が有害顧客DB28に登録されている有害顧客のうち入力された検索条件に一致する有害顧客の一覧がディスプレイ32に表示される。このとき一覧表示される有害顧客は、ユーザの識別情報と関連付けられている有害顧客であって、他の識別情報によって登録された有害顧客は表示されない。換言すると、ユーザの識別情報によって登録された有害顧客のうち、検索条件に一致する有害顧客が一覧として表示される。
マッチング部26は、クライアント端末3の識別情報に対応した有害顧客DB28のパーソナル情報28A同士のマッチング処理を行う。マッチング部26が行うマッチング処理とは、パーソナル情報28Aの少なくとも一部が合致している有害顧客を有害顧客DB28から抽出する処理である。具体的には、図6のマッチングテーブル30に示すように、マッチング部26は、パーソナル情報28Aのうち部分的にマッチングした情報に応じて合致率を算出し、合致率が70%以上となった有害顧客がマッチングしていると判断し一覧として抽出する。例えば、マッチング部26は、漢字の氏名及び携帯番号が一致した場合には合致率100%と判断して有害顧客を抽出し、フリガナの氏名のみ一致した場合には合致率60%と判断して有害顧客を抽出しない。このマッチング処理は、本発明の個人マッチング処理に相当する。
ユーザは、登録を行う有害顧客を一覧の中から選択し(S3)、パーソナル情報入力部72の情報を選択した情報に置換する(S4)。
登録する有害顧客が既存の有害顧客でない場合には(S1:NO)、ユーザは操作部34でクレーム情報入力部71及びパーソナル情報入力部72に情報を入力する(S5)。パーソナル情報入力部72に有害顧客の情報を入力している途中であっても、マッチング部26は入力されている情報に部分的にでも一致する有害顧客が登録されていると判断した場合には、既存ポップアップ74に該当する既存有害顧客の候補者の件数がリアルタイムで表示される。このときに候補者となる有害顧客は、ユーザの識別情報と関連付けられている有害顧客であって、他の識別情報によって登録された有害顧客は該当しない。マッチング部26は、上述したようにマッチングテーブル30に基づいて既存有害顧客の候補者を抽出する。
既存ポップアップ74を押下すると(S6:YES)、入力された情報に一致する有害顧客の候補一覧が表示される(S3)。ユーザは、登録を行う有害顧客を候補一覧の中から選択し(S3)、パーソナル情報入力部72の情報を選択した情報に置換する(S4)。
既存ポップアップ74を押下しない場合又は候補が0件の場合は(S6:NO)、ユーザがパーソナル情報入力部72を入力し登録ボタン75を押下する(S7:YES)。認定部25は、パーソナル情報入力部72の有害顧客タイプに入力された情報に基づいて、この有害顧客が悪質クレーマーであるかを判断する(S8)。具体的には、図5(a)のポイントテーブル29に示すように、有害顧客タイプの選択肢毎に悪質クレーマーとして設定する基準となるポイントが設定されている。選択されたタイプのポイントの合計が所定の閾値、例えば10以上であった場合は(S8:YES)、認定部25は悪質クレーマーであると認定しフラグを立てる(S9)。
認定部25は、S8のように有害顧客の行った行為に基づいて悪質クレーマーを認定する他に、マッチング部26のマッチング処理に基づいて悪質クレーマーの認定を行う(S8)。具体的には、マッチング部26は、有害顧客DB28を参照して、すべての有害顧客のパーソナル情報28Aを照合し、どの有害顧客がどの程度の頻度で登録されているかを確認する。認定部25は、所定回数以上有害顧客として登録されていた場合(S8:YES)、悪質クレーマー又は悪質利用者として認定しフラグを立てる(S9)。本実施の形態では、認定部25は、同一有害顧客が3回以上登録されていた場合に入力された有害顧客を悪質クレーマー又は悪質利用者として認定する。認定部25が悪質クレーマー又は悪質利用者として判断するための回数は、任意の数値を設定することができる。同一有害顧客の頻度の算出工程は、本発明の頻度算出部に相当する。
認定部25は、有害顧客の行った行為に基づいて悪質クレーマーを認定する他に、マッチング部26のマッチング処理に基づいて悪質クレーマーの認定を行う(S8)。具体的には、マッチング部26は、有害顧客DB28を参照して、すべての有害顧客のパーソナル情報28Aを照合し、過去に有害顧客が登録されている場合にポイントテーブル29のポイントを合算する。認定部25は当該ポイントが所定の閾値、例えば20以上となった場合(S8:YES)、情報登録部24が入力された有害顧客を悪質クレーマーとして認定しフラグを立てる(S9)。
制御部21は、パーソナル情報入力部72の有害顧客タイプに入力された情報に基づいて、この有害顧客が悪質利用者であるかを判断する(S10)。具体的には、図5(b)のポイントテーブル29に示すように、有害顧客タイプの選択肢毎に悪質利用者として設定する基準となるポイントが設定されていて、選択されたタイプのポイントの合計が所定の閾値、例えば10以上であった場合は、認定部25は登録された有害顧客が悪質利用者であると認定する(S10:YES)。認定部25が悪質利用者であると認定すると、悪質利用者であるフラグを立てる(S11)。
認定部25は、S10のように有害顧客の行った行為に基づいて悪質利用者を認定する他に、マッチング部26のマッチング処理に基づいて悪質利用者の認定を行う(S10)。具体的には、マッチング部26は、有害顧客DB28を参照して、すべての有害顧客のパーソナル情報28Aを照合し、過去に有害顧客が登録されている場合にポイントテーブル29のポイントを合算する。認定部25は当該ポイントが所定の閾値、例えば20以上となった場合(S10:YES)、入力された有害顧客を悪質利用者として認定しフラグを立てる(S11)。情報登録部24は、認定部25が悪質クレーマーとして認定した場合(S8:YES)は悪質クレーマーのフラグを立てて有害顧客を有害顧客DB28に記憶し、認定部25が悪質利用者として認定した場合(S10:YES)は悪質利用者のフラグを立てて有害顧客を有害顧客DB28に記憶する(S12)。
情報登録部24が有害顧客を悪質クレーマーであるフラグを立てて有害顧客DB28に記憶すると、運営端末4に所定の通知が送られる。これにより、運営端末4が有害顧客管理システム1にログインした際に、新たに悪質クレーマーが有害顧客DB28に記憶されたことが知らされる。運営端末4では、システム運営者が操作部44を操作することによって許諾部46が有害顧客を悪質クレーマーとして記憶することを許諾する。情報登録部24は、運営端末4の許諾部46によって許諾された有害顧客を、有害顧客DB28に悪質クレーマーとして記憶する。なお、運営端末4の許諾を経ることなく、認定部25の認定により有害顧客DB28に悪質クレーマーとして記憶してもよい。
情報登録部24が有害顧客を悪質利用者であるフラグを立てて有害顧客DB28に記憶すると、運営端末4に所定の通知が送られる。これにより、運営端末4が有害顧客管理システム1にログインした際に、新たに悪質利用者が有害顧客DB28に記憶されたことが知らされる。運営端末4では、システム運営者が操作部44を操作することによって許諾部46が有害顧客を悪質利用者として記憶することを許諾する。情報登録部24は、運営端末4の許諾部46によって許諾された悪質利用者の有害顧客を、有害顧客DB28に悪質利用者として記憶する。なお、運営端末4の許諾を経ることなく、認定部25の認定により有害顧客DB28に悪質利用者として記憶してもよい。
[ホーム画面の表示]
次に、クライアント端末3でユーザが有害顧客管理システム1にログインしたときに表示されるホーム画面8の表示について、図7及び図8を参照して説明する。図8に示すように、ホーム画面8は、進行案件表示部81と、第1アラート表示部82と、第2アラート表示部83と、第3アラート表示部84と、アクティビティ表示部87と、未読メッセージ表示部88と、お知らせ88Aと、を有している。お知らせ88Aには、運営端末4がすべてのクライアント端末3に対する通知を表示する。例えば、特定の地域で特定の有害顧客による登録が短期間に行われた場合には、注意喚起を行う。
図7は、制御部21がディスプレイ32にホーム画面8を表示するときのフローチャートである。制御部21は、クライアント端末3の識別情報に対応する現在進行中の案件を読み込む(図7、S13)。制御部21が進行中の案件であると判断したもののうち、運営端末4の許諾部46によって悪質クレーマーであると許諾された有害顧客である場合には(S14:YES)、アラート制御部27が第1アラート表示部82に悪質クレーマーアラート82Aを表示する(S15)。図8に示すように、進行案件表示部81に表示されている案件Aでは「悪質クレーマーの可能性あり」と表示された悪質クレーマーアラート82Aが表示される。
制御部21が進行中の案件であると判断したもののうち、許諾部46が悪質クレーマーと許諾しなかった有害顧客である場合には(S14:NO)、運営端末4の許諾部46によって悪質利用者であると許諾された有害顧客であるか否かを判断する(S16)。許諾部46によって悪質利用者であると許諾された有害顧客である場合には(S16:YES)、アラート制御部27が第2アラート表示部83に悪質利用者アラート83Aを表示する(S17)。図8に示すように、進行案件表示部81に表示されている案件A及びCでは「悪質利用者の可能性あり」と表示された悪質利用者アラート83Aが表示される。
制御部21は、マッチング部26は自社で過去にこの有害顧客が登録されたことがあるか否かを判断する(S18)。具体的には、有害顧客DB28に登録されている有害顧客のうち、クライアント端末3の識別情報に関連付けられた有害顧客の中から、パーソナル情報28Aの合致率が70%以上の有害顧客の有無を判断する。この処理は、本発明の履歴マッチング処理に相当する。マッチング部26の行う履歴マッチング処理は、上述の図6のマッチングテーブル30を用いたマッチング処理と略同一である。
マッチング部26が、合致率が70%以上の有害顧客が有害顧客DB28に存在していると判断した場合には(S18:YES)、アラート制御部27が第3アラート表示部84に「自社対応履歴あり」と表示された履歴アラート84Aを表示する(S19)。履歴アラート84Aは、この有害顧客が過去に自社で有害顧客として登録されたことを意味している。図8に示すように、案件Bでは、履歴アラート84Aが表示されている。悪質クレーマーアラート82A、悪質利用者アラート83A及び履歴アラート84Aは異なるアラートとして表示したが、これに限定されず同一のアラートとしてもよい。
制御部21は、進行案件表示部81に現在進行中の案件を各種アラートと共に表示する(S20)。さらに、アクティビティ表示部87に最近アクティビティを表示し(S21)、未読メッセージ表示部88に未読のメッセージを表示し(S22)、お知らせ88Aを表示する。
[アラートの選択]
図8に示すホーム画面8に表示されている悪質クレーマーアラート82A、悪質利用者アラート83A、又は履歴アラート84Aが選択されたときのフローを図9から図12を参照して説明する。
悪質クレーマーアラート82Aが選択されると(S23:YES)、図10に示す第1ポップアップ画面9がディスプレイ32に表示される(S24)。第1ポップアップ画面9は、パーソナル情報表示部91と、詳細表示部92と、閉じるボタン93と、を有している。パーソナル情報表示部91には、選択された悪質クレーマーの氏名、性別、年齢、電話番号、住所に関する情報が表示される。詳細表示部92には、悪質クレーマーの詳細な情報である、例えば有害顧客タイプや、過去のクレーム情報28Bが表示される。閉じるボタン93を押下することにより、第1ポップアップ画面9は閉じられる。
悪質利用者アラート83Aが選択されると(S25:YES)、図11の第2ポップアップ画面10がディスプレイ32に表示される(S26)。第2ポップアップ画面10は、パーソナル情報表示部101と、詳細表示部102と、閉じるボタン103と、を有している。第2ポップアップ画面10は、第1ポップアップ画面9と略同一である。
履歴アラート84Aが選択されると(S27:YES)、図12の第3ポップアップ画面11がディスプレイ32に表示される(S26)。第3ポップアップ画面11は、パーソナル情報表示部111と、詳細表示部112と、閉じるボタン113と、を有している。第3ポップアップ画面11は、第1ポップアップ画面9及び第2ポップアップ画面10と略同一である。
[クレーム対応依頼]
次に、クライアント端末3がA社又は弁護士に対応を依頼した場合について、図13及び図14を参照して説明する。図13は、図8の進行案件表示部81に表示された案件Aを選択したときに表示される案件詳細画面12である。他の画面と同一の構成は、同一の符号を付し説明を省略する。
案件詳細画面12は、会社相談ボタン85と、会社依頼ボタン89と、弁護士相談ボタン86と、弁護士対応ボタン90と、クレーム情報表示部121と、パーソナル情報表示部122と、編集ボタン123と、ステータス変更ボタン124と、対応情報表示部125と、メッセージ入力欄126と、送信ボタン127と、を有している。会社依頼ボタン89は、A社にクレーム対応を依頼するためのボタンであって詳細は後述する。クレーム情報表示部121にはクレーム情報28Bが表示されており、アラート表示部121Aを有している。アラート制御部27は、自社対応悪質クレーマーアラート82Bと、他社対応悪質クレーマーアラート82Cと、自社対応悪質利用者アラート83Bと、又は他社対応悪質利用者アラート83Cをアラート表示部121Aに表示する。ホーム画面8と同様に、自社対応悪質クレーマーアラート82B又は他社対応悪質クレーマーアラート82Cを押下すると第1ポップアップ画面9が表示される。ただし、他社対応悪質クレーマーアラート82Cを押下した場合には、少なくとも一部の情報が伏せた状態で表示される。自社対応悪質利用者アラート83B又は他社対応悪質利用者アラート83Cを押下すると、第2ポップアップ画面10が表示される。ただし、他社対応悪質利用者アラート83Cを押下した場合には、少なくとも一部の情報が伏せた状態で表示される。
自社対応悪質クレーマーアラート82Bとは、マッチング部26が図6に基づくマッチング処理によって過去にクライアント端末3の識別情報で登録された悪質クレーマーと合致率が70%以上となった場合に表示される。換言すると、自社対応悪質クレーマーアラート82Bが表示されている有害顧客は、自社で過去に対応したことがある悪質クレーマーである。このマッチング部26のマッチング処理は、第1マッチング処理に相当する。他社対応悪質クレーマーアラート82Cとは、マッチング部26が図6に基づくマッチング処理によって過去にクライアント端末3以外の識別情報で登録された悪質クレーマーと合致率が70%以上となった場合に表示される。換言すると、他社対応悪質クレーマーアラート82Cが表示されている有害顧客は、他社で過去に対応したことがある悪質クレーマーである。このマッチング部26のマッチング処理は、第2マッチング処理に相当する。
自社対応悪質利用者アラート83Bとは、マッチング部26が図6に基づくマッチング処理によって過去にクライアント端末3の識別情報で登録された悪質利用者と合致率が70%以上となった場合に表示される。換言すると、自社対応悪質利用者アラート83Bが表示されている有害顧客は、自社で過去に対応したことがある悪質利用者である。このマッチング部26のマッチング処理は、第1マッチング処理に相当する。他社対応悪質利用者アラート83Cとは、マッチング部26が図6に基づくマッチング処理によって過去にクライアント端末3以外の識別情報で登録された悪質利用者と合致率が70%以上となった場合に表示される。換言すると、他社対応悪質利用者アラート83Cが表示されている有害顧客は、他社で過去に対応したことがある悪質利用者である。このマッチング部26のマッチング処理は、第2マッチング処理に相当する。
パーソナル情報表示部122には、有害顧客のパーソナル情報28Aが表示されている。表示する情報はこれに限定されず、有害顧客タイプや生年月日などを表示してもよい。編集ボタン123は案件Aの情報を編集するためのボタンであり、ステータス変更ボタン124は案件Aのステータスを変更するボタンである。対応情報表示部125は、有害顧客との対応履歴である対応情報28Cを表示しており、対応情報28CにはA社から受信したメッセージ及び添付ファイル、A社のアクティビティ履歴などを表示している。
クライアント端末3の操作部34でメッセージ入力欄126にメッセージを入力し、送信ボタン127を押下することによりA社にメッセージを送信することができる。
次に、図14を参照して、有害顧客の相談及び対応依頼をおこなったときのフローを説明する。有害顧客の相談及び対応依頼は、案件詳細画面12の案件ごとに行われる。
記憶部22には、クライアント端末3の識別情報と、課金プランと、が関連付けて記憶されている。課金プランに応じて、会社相談ボタン85、弁護士相談ボタン86、会社依頼ボタン89、弁護士対応ボタン90の押下できるか否かが決まる。プランの変更は、クライアント端末3の支払いに関する情報を記憶する課金サーバ5を介して実行される。
会社相談ボタン85又は会社依頼ボタン89が押下されると(S31:YES)、依頼部19が運営端末4に対応を依頼するためのメッセージを送信する(S32)。運営端末4は有害顧客DB28をすべて閲覧できる権限を有しているため案件の内容を閲覧できる。
弁護士相談ボタン86又は弁護士対応ボタン90が押下されると(S33:YES)、依頼部19が弁護士端末6に対応を依頼するためのメッセージを送信する。弁護士端末6によって対応が許諾されると、閲覧許諾部20が弁護士端末6に依頼が押下された案件の案件詳細画面12の閲覧を許諾する。同時に、対応情報表示部125でのメッセージ通信が可能となる。メッセージの通信履歴は対応情報28Cとして記録され、対応情報表示部125に表示される。
制御部21は、依頼案件が悪質クレーマーであるか否か、換言すると悪質クレーマーアラート82Aが表示されている案件であるか否かを判断する(S35)。悪質クレーマーである場合は(S35:YES)、閲覧許諾部20は弁護士端末6に当該悪質クレーマーに関連する過去すべての案件の閲覧を許諾する。
制御部21は、依頼案件が悪質利用者であるか否か、換言すると悪質利用者アラート83Aが表示されている案件であるか否かを判断する(S37)。悪質利用者である場合は(S37:YES)、閲覧許諾部20は弁護士端末6に当該悪質利用者に関連する過去すべての案件の閲覧を許諾する。
このような構成によると、認定部25が有害顧客のうち特に悪質性のある悪質クレーマー及び悪質利用者を認定するため、有害顧客と悪質クレーマー及び悪質利用者とを区別して管理することができる。
さらに、アラート制御部27が悪質クレーマーである旨の悪質クレーマーアラート82Aをディスプレイ32に表示するため、ユーザはクレームが助長する可能性があることを認識でき、これに沿った対応を執ることができる。また、アラート制御部27が悪質利用者アラート83Aをディスプレイ32に表示するため、ユーザは損害が生じる可能性があることを認識でき、これに沿った対応を執ることができる。
さらに、認定部25は有害顧客が行った行為に基づいて悪質クレーマー及び悪質利用者を認定するため、認定精度を高められるとともに、通常の有害顧客を誤って認定することを抑制できる。また、悪質クレーマー及び悪質利用者を管理する有害顧客管理システム1の存在が広く周知されることにより、有害顧客が悪質クレーマー及び悪質利用者として登録されることを恐れ、悪質なクレーム及び利用の発生の抑止力になることが期待される。
このような構成によると、許諾部46が悪質クレーマーの認定を許諾することによってアラート制御部27が悪質クレーマーアラート82Aを表示するため、悪質クレーマーの認定の精度を高めるとともに誤って悪質クレーマーに認定してしまうリスクを低減することができる。また、許諾部46が悪質利用者の認定を許諾することによってアラート制御部27が悪質利用者アラート83Aを表示するため、悪質利用者の認定の精度を高めるとともに誤って悪質利用者に認定してしまうリスクを低減することができる。
このような構成によると、マッチング部26が過去に認定部によって悪質クレーマー又は悪質利用者と認定されたか否かを判断するため、悪質クレーマー及び悪質利用者の認定精度を高められるとともに、通常の有害顧客を誤って悪質クレーマー及び悪質利用者と認定することを抑制できる。また、マッチング部26はパーソナル情報28Aに基づいてマッチング処理を行うため、判断対象となる有害顧客と登録されている過去の悪質クレーマー又は悪質利用者とのマッチング精度を高めることができる。
このような構成によると、マッチング処理によって過去に悪質クレーマーとして認定されたことがある履歴アラート84Aがディスプレイ32に表示されるため、ユーザは当該有害顧客が過去に有害顧客として認定されたことがある要注意人物であると認識することができる。
このような構成によると、認定部25は頻度算出部の算出値が閾値を超えたとき有害顧客を悪質クレーマー又は悪質利用者として認定するため、認定精度を高めることができる。例えば、有害顧客が行った行為が通常であれば悪質クレーマー又は悪質利用者として認定されない程度でも、全国の関連する店舗に頻繁にクレームを付けている場合などは悪質クレーマー又は悪質利用者として認定される。また、認定部25が頻度算出部の計算結果に基づいて悪質クレーマー又は悪質利用者を認定するため、ユーザが選択肢を選択することにより悪質クレーマーを認定する場合と異なり自動的に悪質クレーマーが認定されるため、作業負担を減らすことができる。
このような構成によると、過去に悪質クレーマーとして認定されたことがある自社対応悪質クレーマーアラート82Bが表示されるため、ユーザは有害顧客が過去に悪質クレーマーとして認定されたことがある要注意人物であると認識できる。また、第2マッチング処理によって過去に他社で悪質クレーマーとして認定されたことがある他社悪質クレーマーアラートが表示されるため、現時点では問題が少ない有害顧客であっても他社において悪質な内容のクレームを付けている要注意人物であると認識することができる。
このような構成によると、過去に悪質クレーマーとして認定されたことがある自社対応悪質クレーマーアラート82Bが表示されるため、ユーザは有害顧客が過去に悪質クレーマーとして認定されたことがある要注意人物であると認識できる。また、過去に他社で悪質クレーマーとして認定されたことがある他社対応悪質クレーマーアラート82Cが表示されるため、現時点では問題が少ない有害顧客であっても他社において悪質な内容のクレームを付けている要注意人物であると認識することができる。
また、過去に悪質利用者として認定されたことがある自社対応悪質利用者アラート83Bが表示されるため、ユーザは有害顧客が過去に悪質利用者として認定されたことがある要注意人物であると認識することができる。また、過去に他社で悪質利用者として認定されたことがある他社対応悪質利用者アラート83Cが表示されるため、現時点では問題が少ない有害顧客であっても他社に損害を与えた要注意人物と認識することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について、図15及び図16を参照して説明する。第1の実施の形態と同一の構成は、同一の符号を付し説明を省略する。第2の実施の形態の有害顧客管理システム201では、電話機210で録音した音声の声紋をマッチング処理することにより、悪質クレーマーの認定を行う。
有害顧客管理システム201は、管理サーバ2と、クライアント端末203と、がネットワーク1Aを介して双方向通信可能に接続されている。クライアント端末203は、制御部231と、ディスプレイ32と、記憶部33と、操作部34と、通信部35と、を有している。制御部231は、声紋認識部232と、文字認識部233と、を有している。声紋認識部232は、公知の声紋認識手段であって2つの声紋が同一人物のものであるか否かを判断する。文字認識部233は、音声データから文字情報を生成している。
クライアント端末203には、通信部211を備える電話機210が接続されていて、制御部231が電話機210に掛かってきた電話の音声データを記憶部33に自動的に記憶している。
[有害顧客の登録]
クライアント端末203でユーザが既存有害顧客を登録するときは、既存有害顧客を検索して情報を置換した後(S1〜S4)、記憶部33に記憶された音声データを選択して追加登録する(S201:YES、S202)。
有害顧客のパーソナル情報28Aを手動で入力する場合も(S5)、有害顧客の音声データを選択し(S203:YES、S204)登録する(S7:YES)。認定部25が悪質クレーマーであるか否かを判断する際は、上述のようにポイントテーブル29に基づく認定に加え、有害顧客DB28に記憶されている悪質クレーマーの音声データの声紋と、S201又はS203で登録された音声データの声紋とを照合し、同一人物であるか否かを判断する(S8)。認定部25は、図5(a)のポイントテーブル29に基づくポイントが10ポイント以上であるか、同一有害顧客の登録回数が3回以上となったか、過去の悪質クレーマーと声紋が一致したか、又は文字認識部233が電話機の音声から認識した文字列が特定の文字を含んでいる場合には、情報登録部24が当該有害顧客は悪質クレーマーであるフラグを立てて有害顧客DB28に記憶する(S12)。ここで、特定の文字列とは、例えば、電話の対応者を罵倒する文言や脅す文言がある。悪質利用者の認定についても、悪質クレーマーと略同一の方法により判断される。
このような構成によると、かかってきた電話の声紋によって悪質クレーマー又は悪質利用者を認定するため、例えば、飲食店の店舗で大人数の予約をして来店せずに連絡もとれないなどの非常に悪質性の高い人物を悪質利用者として特定することで、他の店舗での同様の被害を抑制することができる。また、このような声紋認証による有害顧客管理システム201が広く周知されることにより、有害顧客が悪質利用者として登録されることを恐れ、悪質利用の発生の抑止力になることが期待される。
[第3の実施の形態]
次に、第3の実施の形態による有害顧客管理システム301について、図17及び図18を参照して説明する。上述の実施の形態と同一の構成については、同一の符号を付し説明を省略する。第3の実施の形態による有害顧客管理システム301では、事業者の施設や店舗等に設置された防犯カメラ310の撮影画像を解析することによって悪質クレーマー及び悪質利用者を認定する。
有害顧客管理システム301は、管理サーバ2と、クライアント端末303と、がネットワーク1Aを介して双方向通信可能に接続されている。クライアント端末303は、制御部331と、ディスプレイ32と、記憶部33と、操作部34と、通信部35と、を有している。制御部331は、画像認識部332を有している。画像認識部332は、公知の画像認識手段であって2つの画像が同一人物であるか否かを判断する。
クライアント端末303には、撮影部311を備える防犯カメラ310がネットワーク1Aを介して接続されていて、制御部331は防犯カメラ310が撮影した映像を記憶部33に自動的に記憶している。
[有害顧客の登録]
クライアント端末303でユーザが既存有害顧客を登録するときは、既存有害顧客を検索して情報を置換した後(S1〜S4)、記憶部33に記憶された有害顧客の顔画像データを選択して追加登録する(S301:YES、S302)。
有害顧客のパーソナル情報28Aを手動で入力する場合も(S5)、有害顧客の顔画像データを選択し(S303:YES、S304)登録する(S7:YES)。認定部25が悪質クレーマーであるか否かを判断する際は、上述のように図5(a)のポイントテーブル29に基づく認定に加え、有害顧客DB28に記憶されている悪質クレーマーの顔画像データと、S201又はS203で登録された顔画像データとを照合し、同一人物か否かを判断する(S8)。認定部25は、図5(a)のポイントテーブル29に基づくポイントが10ポイント以上であるか、同一有害顧客の登録回数が3回以上となったか、又は過去の悪質クレーマーの顔画像と同一人物と判断した場合には、情報登録部24が当該有害顧客は悪質クレーマーであるフラグを立てて有害顧客DB28に記憶する(S12)。悪質利用者の認定についても、悪質クレーマーと略同一の方法により判断される。
このような構成によると、防犯カメラ310が撮影した画像を画像認識部332が解析し、登録された顔画像と照合することによって悪質クレーマー又は悪質利用者を認定する。具体的には、例えば、防犯カメラ310で撮影した映像に基づいて画像認識部332が画像解析を行って、アラート制御部27が悪質クレーマーアラート又は悪質利用者アラートを表示する。これにより、悪質クレーマー又は悪質利用者の存在を把握することができ、適切な対応を取ることができる。また、顔画像認証による有害顧客管理システム301が広く周知されることにより、有害顧客が悪質クレーマー又は悪質利用者として登録されることを恐れ、有害顧客の抑止力になることが期待される。
本発明による有害顧客管理システム及び有害顧客管理プログラムは、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
上述の実施の形態では、マッチング部26はパーソナル情報28Aをマッチングすることにより登録する有害顧客と記憶部22に記憶されている有害顧客とのマッチング処理を行ったが、これに限定されない。例えば、パーソナル情報28A及びクレーム情報28Bの両方に基づいてマッチング処理を行ってもよく、クレーム情報のみのマッチング処理を行ってもよい。
上述の実施の形態では、認定部25は頻度算出部によってクレームの回数を算出することにより自動的に悪質クレーマーを認定していたが、これに限定されない。認定部は、頻度算出部が期間及び回数に基づいてクレームの発生頻度を算出することにより自動的に悪質クレーマーを認定してもよい。例えば、1カ月に2回以上同一の有害顧客によってクレームが発生している場合には、認定部は当該有害顧客を悪質クレーマーとして認定する。
上述の実施の形態では、クレーム情報入力部71にクレーム情報としてクレームの発生場所を登録したが、これに限定されない。例えば、クレーム情報入力部にクレームが発生した店舗の業種を登録してもよい。これにより、有害顧客を業種で関連付けることが可能となり、特定の業種に偏ってクレームを付けている有害顧客を悪質クレーマーとして特定することができる。
上述の実施の形態では、クライアント端末3、運営端末4、及び弁護士端末6はコンピュータであったが、これに限定されずスマートフォンやタブレット、又は専用の端末であってもよい。
上述の実施の形態では、外部専門家として弁護士端末6を例示したが、これに限定されない。例えば、外部コンサルタントや社労士などであってもよい。
1 有害顧客管理システム
1A ネットワーク
2 管理サーバ
3 クライアント端末
4 運営端末
19 依頼部
20 閲覧許諾部
21 制御部
24 情報登録部
25 認定部
26 マッチング部
27 アラート制御部
22 記憶部
28A パーソナル情報
28B クレーム情報
28C 対応情報
29 認定ポイントテーブル
30 マッチングテーブル
32 ディスプレイ

Claims (7)

  1. 顧客のうち有害となる有害顧客を管理する有害顧客管理システムであって、
    前記有害顧客と、前記有害顧客の中で特に悪質なクレーマーである悪質クレーマーと、前記有害顧客の中で損害を生じさせる可能性がある悪質利用者と、を記憶する記憶部と、
    前記有害顧客に関する情報を登録する情報登録部と、
    前記情報登録部が登録した前記有害顧客に関する情報から、前記有害顧客が行った行為に基づいて、前記悪質クレーマー及び前記悪質利用者を認定する認定部と、
    前記認定部の前記有害顧客が前記悪質クレーマーであるとの認定に基づいて前記有害顧客が前記悪質クレーマーである旨の悪質クレーマーアラートを表示し、前記認定部の前記有害顧客が前記悪質利用者であるとの認定に基づいて前記有害顧客が前記悪質利用者である旨の悪質利用者アラートを表示するアラート制御部と、を有することを特徴とする有害顧客管理システム。
  2. 前記認定部の前記悪質クレーマー又は前記悪質利用者の認定を許諾する許諾部をさらに有し、
    前記許諾部が前記認定部の前記悪質クレーマーの認定を許諾したとき、前記アラート制御部が前記悪質クレーマーアラートを表示し、
    前記許諾部が前記認定部の前記悪質利用者の認定を許諾したとき、前記アラート制御部が前記悪質利用者アラートを表示することを特徴とする請求項1に記載の有害顧客管理システム。
  3. 前記記憶部には、前記有害顧客に関する個人的なパーソナル情報が記憶され、
    前記情報登録部は、前記許諾部が前記有害顧客の前記悪質クレーマーの認定を許諾したとき、前記記憶部に前記有害顧客が前記悪質クレーマーであることを記憶し、
    前記情報登録部は、前記許諾部が前記有害顧客の前記悪質利用者の認定を許諾したとき、前記記憶部に前記有害顧客が前記悪質利用者であることを記憶し、
    前記パーソナル情報の少なくとも一部がマッチングした前記有害顧客を抽出する個人マッチング処理を行うマッチング部をさらに有し、
    前記認定部は、前記マッチング処理によって抽出された前記有害顧客が前記悪質クレーマーである場合には、抽出された前記有害顧客を前記悪質クレーマーとして認定し、
    前記認定部は、前記マッチング処理によって抽出された前記有害顧客が前記悪質利用者である場合には、抽出された前記有害顧客を前記悪質利用者として認定することを特徴とする請求項2に記載の有害顧客管理システム。
  4. 前記パーソナル情報は、クライアント端末を識別するための識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶され、
    前記マッチング部は、前記クライアント端末の前記識別情報に対応付けられた前記パーソナル情報の少なくとも一部がマッチングした前記有害顧客を抽出する履歴マッチング処理を実行し、
    前記有害顧客が前記履歴マッチング処理によって抽出された場合には、前記アラート制御部が前記有害顧客は過去に対応履歴がある旨の履歴アラートを表示することを特徴とする請求項3に記載の有害顧客管理システム。
  5. 前記パーソナル情報は、クライアント端末を識別するための識別情報と対応付けて前記記憶部に記憶され、
    前記マッチング部は、
    前記識別情報に対応付けられた前記パーソナル情報の少なくとも一部がマッチングした前記有害顧客を抽出する第1マッチング処理と、
    前記クライアント端末の前記識別情報と異なる前記識別情報に対応付けられた前記パーソナル情報の少なくとも一部がマッチングした前記有害顧客を抽出する第2マッチング処理と、を実行し、
    前記第1マッチング処理によって抽出された前記有害顧客が前記悪質クレーマーである場合には、前記認定部が抽出された前記有害顧客を前記悪質クレーマーとして認定するとともに、前記アラート制御部が前記有害顧客は自社で対応履歴がある前記悪質クレーマーである旨の自社対応悪質クレーマーアラートを表示し、
    前記第2マッチング処理によって抽出された前記有害顧客が前記悪質クレーマーである場合には、前記認定部が抽出された前記クレーマーを前記悪質クレーマーとして認定するとともに、前記アラート制御部が前記有害顧客は他者で対応履歴がある前記悪質クレーマーである旨の他社対応悪質利用者アラートを前記し、
    前記第1マッチング処理によって抽出された前記有害顧客が前記悪質利用者である場合には、前記認定部が前記有害顧客を前記悪質利用者として認定するとともに、前記アラート制御部が前記有害顧客は自社で対応履歴がある前記悪質利用者である旨の自社対応悪質利用者アラートを表示し、
    前記第2マッチング処理によって抽出された前記有害顧客が前記悪質利用者である場合には、前記認定部が抽出された前記有害顧客を前記悪質利用者として認定するとともに、前記アラート制御部が前記有害顧客は他者で対応履歴がある前記悪質利用者である旨の他社対応悪質利用者アラートを表示することを特徴とする請求項3に記載の有害顧客管理システム。
  6. 前記記憶部には、前記有害顧客に関する個人的なパーソナル情報が記憶され、
    前記パーソナル情報の少なくとも一部がマッチングした前記有害顧客を抽出するマッチング処理を行うマッチング部と、
    前記マッチング部の前記マッチング処理によって抽出された前記有害顧客による対応処理の回数を算出する頻度算出部と、をさらに有し、
    前記認定部は、前記頻度算出部の算出した前記回数が所定の閾値を超えたとき、前記有害顧客を前記悪質クレーマー又は前記悪質利用者として認定することを特徴とする請求項1または2に記載の有害顧客管理システム。
  7. 顧客のうち有害となる有害顧客を管理するコンピュータに、
    前記有害顧客と、前記有害顧客の中で特に悪質なクレーマーである悪質クレーマーと、前記有害顧客の中で損害を生じさせる可能性がある悪質利用者と、を記憶するステップと、
    前記有害顧客に関する情報を登録するステップと、
    登録した前記有害顧客に関する情報から、前記有害顧客が行った行為に基づいて、前記悪質クレーマー及び前記悪質利用者を認定するステップと、
    前記悪質クレーマーの認定に基づいて、前記有害顧客が前記悪質クレーマーである旨の悪質クレーマーアラートを表示するステップと、
    前記悪質利用者の認定に基づいて、前記有害顧客が前記悪質利用者である旨の悪質利用者アラートを表示するステップと、を実行させることを特徴とする有害顧客管理プログラム。

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