これから、添付図面に図示されるような本発明の実施形態を参照して、本発明を詳細に説明する。「一実施形態」、「実施形態」、「例示的実施形態」などの言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得るが、全ての実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含むわけではないことを示す。更に、このような句は必ずしも同一の実施形態を意味しない。更に、実施形態に関連する特定の特徴、構造、又は特性が記載されるとき、明確に記載されているかどうかに関わりなく他の実施形態に関連するかかる特徴、構造、又は特性に影響を与えることは、当業者の知見内であることが提示される。
これから、本発明の態様を図1〜図2及び図7〜図8を参照に説明する。自動注射器デバイス10の医療用途には、例えば、患者に治療的注射を施すことが含まれ得る。軸方向30は、自動注射器デバイス10の中心に沿って伸びることができる。径方向40は、軸方向30から径方向外側に延在することができる。円周方向50は、軸方向30を包囲し、径方向40の接線であることができる。本発明の態様では、自動注射器デバイス10は、軸方向30に沿って延在する軸のような、1つ以上の平面(すなわち、反射対称)又は約1つ以上の軸(すなわち、回転対称)について対称であり得る。
自動注射器デバイス10は、近位端12と遠位端14とを有することができる。図1を参照すると、自動注射器デバイス10は、その遠位端14において注射ユニット100を含み、その近位端12において作動装置ユニット200を含むことができる。自動注射器デバイス10は、針を含む自動注射器デバイス10の端部に関する視覚的表示20を含み、ユーザが自動注射器デバイス10を適切に配向するのを支援することができる。
図1〜図8を参照すると、注射ユニット100は、ハウジング106と、カートリッジ104などの貯蔵容器と、針102と、加圧ピン105と、フィルム状シール107とを含むことができる。
ハウジング106は、円筒、直角プリズム、球体、立方体、円錐、角錐、又はこれらの組み合わせの一般的な形状をとることができる。別の態様では、ハウジング106の断面は、実質的に円形の形状、卵形、円形、又は当業者に既知の任意の他の形状であり得る。
カートリッジ104は、液体、ガス、及び/又は固体のような1つ以上の材料を保持するように構成され得る。カートリッジ104は、後でユーザに送達するために、医薬組成物などの薬剤を保持することができる。
カートリッジ104は、特定の用途に応じて、多くの形状又はサイズのうちの1つであり得る。例えば、カートリッジ104は、円筒、直角プリズム、球体、立方体、円錐、角錐、又はこれらの組み合わせの形状をとることができる。図7及び図8に示すカートリッジ104は、実質的に円筒形であり、単一の中央チャンバを含む。カートリッジ104は、例えば、約0.1〜約50mlの全容積を有することができる。本発明の態様では、カートリッジ104は、例えば、0.1ml、0.5ml、1ml、2ml、3ml、4ml、5ml、6ml、7ml、8ml、9ml、10ml、11ml、12ml、13ml、14ml、15ml、20ml、25ml、30ml、35ml、40ml、45ml、又は50mlの全容積を有することができる。
カートリッジ104は、様々な材料から作製され得る。一態様では、カートリッジ104はガラスであり得る。別の態様では、カートリッジ104は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリプロパルレン、環状オレフィン重合体、環状オレフィン共重合体、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上から作製され得る。一態様では、カートリッジ104は、剛性であり得る。更なる態様では、カートリッジ104は、加圧ピン105の圧力下で圧縮することができる。
針102は、ユーザの皮膚を突き刺して、物質をユーザの身体に送達するために使用され得る。適切な針は、特定の用途に応じて、皮内、皮下、筋肉内、又は静脈内注射に使用される標準針を含んでもよい。
カートリッジ104は、その遠位端にシール(図示せず)を含むことができる。一例において、自動注射器が作動されると、針102がカートリッジシールを穿刺し、結果として、針がカートリッジ104に接触し、圧力がカートリッジ104に加えられると、薬剤はカートリッジ104から針102を介してユーザの身体内に流入することができる。別の例において、針102は、カートリッジ104に予め接続されている。
カートリッジ104は、その近位端において加圧ピン105を含むことができる。一例では、自動注射器が作動されると、ピストン208は、加圧ピン105がカートリッジ104内に移動し、薬剤がカートリッジ104から針102を通ってユーザの身体内に流入するのに十分な圧力を生成するように、加圧ピン105を押すことができる。別の例では、ピストン208は、加圧ピン105に予め接続されている。
本発明の態様では、ハウジング106はまた、フィルム状シール107のようなシール状構造体を含むことができる。実施形態では、フィルム状シール107は、注射ユニット100の近位端に構成され得る。例えば、フィルム状シール107は、加圧ピン105とピストン208との間に構成され得る。フィルム状シール107は、作動装置ユニット200が注射ユニット100に接続されている場合でも、注射ユニット100の無菌性を維持するための設計を含むことができる。これは、ピストン208と加圧ピン105との間に間隙が存在するように、自動注射器デバイス10を設計することによって達成され得る。したがって、フィルム状シール107は、ピストン208と加圧ピン105との間の間隙にほぼ等しい厚さを有することができる。例えば、フィルム状シール107は、約0.001インチ以下〜約5インチ以上、約0.01インチ〜約1インチ、約0.01インチ〜約0.5インチ、又は約0.01インチ〜約0.3インチの厚さを含むことができる。更に、フィルム状シール107は、ピストン208の力がフィルム状シール107に加えられたときに、破断する材料で作製され得る。
作動装置ユニット200は、作動装置ユニット長さ200Lを含むことができ、作動装置ユニット100は、作動装置ユニット長さ100Lを含むことができる。作動装置ユニットの長さ200Lは、約1インチ〜約10インチ以上であり得る。例えば、作動装置ユニットの長さ200Lは、約2〜約6インチ、約3〜約4インチ、又は約3インチなど、約0.5〜約8インチであり得る。同様に、注射ユニット長さ100Lは、約1インチ〜約10インチ以上であり得る。例えば、注射ユニット長さ100Lは、約2〜約6インチ、約2.5〜約4インチ、又は約3インチなど、約2〜約8インチであり得る。一実施形態では、作動装置ユニットの長さ200Lは、注射ユニットの長さ100Lと実質的に同じであり得る。別の実施形態において、作動装置ユニットの長さ200Lは、注射ユニットの長さ100Lよりも短くすることができる。例えば、作動装置ユニットの長さ200Lは、注射ユニット長さ100Lよりも短い、約0.1インチ、0.2インチ、0.3インチ、0.4インチ、0.5インチ、0.6インチ、0.7インチ、0.8インチ、0.9インチ、1インチ、1.5インチ、2インチ、又は3インチなど、注射ユニット長さ100Lよりも短い、少なくとも0.1インチであり得る。本発明の更に別の実施形態において、作動装置ユニット長さ200Lは、注射ユニットの長さ100Lよりも長い、約0.2インチ、0.3インチ、0.4インチ、0.5インチ、0.6インチ、0.7インチ、0.8インチ、0.9インチ、1インチ、1.5インチ、2インチ、又は3インチなど、注射ユニット長さ100Lよりも長い、少なくとも0.1インチであり得る。
作動装置ユニット200は、少なくとも作動装置ユニット直径200Dを含むことができ、注射ユニット100は、少なくとも注射ユニット直径100Dを含むことができる。作動装置ユニット直径200Dは、約0.1インチ〜約3インチ以上であり得る。例えば、作動装置ユニット直径200Dは、約0.3〜約1.5インチ、約0.4〜約1.4インチ、約0.5〜約1.3インチ、約0.6〜約1.2インチ、約0.7〜約1.1インチ、又は約0.8〜約1インチなど、約0.2〜約2インチであり得る。注射ユニット直径100Dは、約0.1インチ〜約3インチ以上であり得る。例えば、注射ユニット直径100Dは、約0.3〜約1インチ、約0.4〜約0.8インチ、又は約0.5〜約0.75インチなど、約0.2〜約2インチであり得る。一例では、注射ユニット100の遠位端は、その近位端と異なる直径を有する。例えば、注射ユニット100の遠位端は、0.5インチの直径など、約0.3インチ〜約0.7インチの直径を含む。この例では、注射ユニット100の近位端は、約0.6インチ〜約1インチの直径、約0.8インチの直径など、例えば、0.7インチ〜約0.9インチの直径を含む。
本発明の別の実施形態では、作動装置ユニット直径200Dは、注射ユニット直径100Dと実質的に等しくすることができる。別の実施形態では、作動装置ユニット直径200Dは、注射ユニット直径100Dよりも大きくすることができる。例えば、作動装置ユニット直径200Dは、注射ユニット直径100Dよりも大きい、約0.05インチ、0.1インチ、0.2インチ、0.3インチ、0.4インチ、又は0.5インチなど、注射ユニット直径100Dよりも大きい、少なくとも0.01インチであり得る。更に別の実施形態では、作動装置ユニット直径200Dは、注射ユニット直径100Dよりも小さくすることができる。例えば、作動装置ユニット直径200Dは、第2の直径よりも小さい、約0.05インチ、0.1インチ、0.2インチ、0.3インチ、0.4インチ、又は0.5インチなど、注射ユニット直径100Dよりも小さい、少なくとも0.01インチであり得る。自動注射器の外側の寸法は、手袋などの防護服を装着しているユーザが、非常事態の間に自動注射器10をよりよく取り扱い、使用することを可能にする。
作動装置ユニット200は、任意の方法で注射ユニット100に接続され得る。例えば、作動装置ユニット200は、注射ユニット100にネジ止め、留め、溶接、接着、又は摩擦嵌めされ得る。本発明の一態様では、作動装置ユニット200の遠位部分及び注射ユニット100の近位部分は、対応するネジ山を含むことができる。本発明の別の態様では、作動装置ユニット200の遠位部分及び注射ユニット100の近位部分は、対応する舌部及び溝を含むことができる。
作動装置ユニット200は、作動ハウジング210と、作動ガード220と、作動シェル230と、作動エンジンハウジング201内の作動エンジンと、デバイスロック250とを含むことができる。
作動ハウジング210は、作動エンジンを有する作動エンジンハウジング201を包囲する。作動ハウジングは、円筒、直角プリズム、球体、立方体、円錐、角錐、又はこれらの組み合わせの一般的な形状をとることができる。別の態様では、作動ハウジング210の断面は、実質的に円形の形状、卵形、円形、又は当業者に既知の任意の他の形状であり得る。
作動ハウジング210は、様々な材料から作製され得る。一態様では、作動ハウジング210は、金属又は金属組成物から作製され得る。一態様では、作動ハウジング210は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリプロパルレン、環状オレフィン重合体、環状オレフィン共重合体、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上から作製され得る。
作動ハウジング210は、作動ハウジングの長さ210Lを有することができる。作動ハウジングの長さ210Lは、約1インチ〜約10インチ以上であり得る。例えば、作動ハウジングの長さ210Lは、約2〜約6インチ、約2〜約4インチ、約2〜約3インチ、又は約2.5インチなど、約2〜約8インチであり得る。
作動ハウジング210は、作動ハウジング直径210Dを有することができる。作動ハウジング直径210Dは、作動ガード220の内径よりも小さい直径を含み、結果として、作動ガード220が、作動ハウジング210の少なくとも一部を覆うことができるように配置され得る。一例では、作動ハウジング直径210Dは、約0.1インチ〜約3インチ以上である。例えば、作動ハウジング直径210Dは、約0.3〜約1.5インチ、約0.4〜約1.4インチ、約0.5〜約1.3インチ、約0.6〜約1.2インチ、約0.7〜約1.1インチ、又は約0.8〜約1インチなど、約0.2〜約2インチであり得る。
作動ハウジング210は、径方向突出部216を含むことができる。径方向突出部216は、作動ガード220を固定すると共に、作動ガード220を作動ハウジング210の周りを周方向に回転させる。径方向突出部216は、作動ハウジング210の外面の少なくとも一部に沿って円周方向50において、作動ハウジング210の外面から径方向40に延在する。別の態様では、径方向突出部216は、作動ハウジング210の外面全体に沿って円周方向に延在することができる。径方向突出部216は、作動ハウジング210の任意の部分に配置又は形成され得る。例えば、径方向突出部216は、図3に示すように、作動ハウジング210の遠位端214の周りから作動ハウジング210の遠位側半分のような作動ハウジング210の近位端212の周りまで配置され得る。径方向突出部216は、作動ハウジング210の外面から突出部厚さ216Tだけ延在することができる。突出部厚さ216Tは、約0.01インチ〜約1インチ以上であり得る。例えば、突出部厚さ216Tは、約0.02インチ〜0.9インチ、約0.05インチ〜約0.8インチ、約0.1インチ〜約0.7インチ、約0.2インチ〜約0.6インチ、0.3インチ〜約0.5インチ、又は約0.4インチであり得る。
一態様では、作動ハウジング210及び径方向突出部216は、一体の材料片として製造された一体構造であり得る。別の態様では、径方向突出部216は、作動ハウジング210上に結合された別個の材料片であり得る。
作動ハウジング210は、近位端212から突出部216まで軸方向において第1の突出部長さ216L1を有することができる。第1の突出部長さ216L1は、約1インチ〜約16インチ以上であり得る。例えば、第1の突出部長さ216L1は、約1.5〜約6インチ、約1.5〜約4インチ、約1.5〜約3インチ、又は約1.8インチなど、約1〜約8インチであり得る。
作動ハウジング210は、遠位端214から突出部216まで軸方向において、第2の突出部長さ216L2を有することができる。第2の突出部長さ216L2は、約0.1インチ〜約10インチ以上であり得る。例えば、第2の突出部長さ216L2は、約0.5〜約1.5インチ、約0.6〜約1インチ、約0.7〜約0.9インチ、又は約0.8インチなど、約0.3〜約5インチであり得る。
作動ハウジング210は、作動ハウジング210の任意の部分に配置又は形成され得る肩部218を含むことができる。例えば、肩部218は、作動ハウジング210の遠位端214の周りから作動ハウジング210の遠位側半分のような作動ハウジング210の近位端212の周りまで配置され得る。一例では、肩部は、図4に示すように、径方向突出部216の下側又は遠位に配置又は形成される。肩部218は、作動ガードの遠位面225が肩部218の表面に当接するように、作動ガードの遠位端224に隣接して配置され得る。肩部218は、作動ハウジング210の外面の少なくとも一部に沿って円周方向50において、作動ハウジング210の外面から外向きに径方向40に延在することができる。別の態様では、肩部218は、作動ハウジング210の外面全体に沿って外向きかつ円周方向に延在することができる。
一態様では、作動ハウジング210及び肩部218は、一体の材料片として製造された一体構造であり得る。別の態様では、肩部218は、作動ハウジング210上に結合された別個の材料片であり得る。
肩部218は、肩部直径218Dを有することができる。肩部直径218Dは、約0.1インチ〜約2インチ以上であり得る。例えば、肩部直径218Dは、約0.3〜約1.5インチ、約0.4〜約1.4インチ、約0.5〜約1.3インチ、約0.6〜約1.2インチ、約0.7〜約1.1インチ、又は約0.8〜約1インチなど、約0.2〜約2インチであり得る。肩部直径218Dは、作動ハウジング直径210Dより大きくすることができる。例えば、肩部直径218Dは、作動ハウジング直径210Dよりも大きい、約0.1〜約0.2インチなど、作動ハウジング直径210Dよりも大きい、少なくとも約0.01インチであり得る。
作動ハウジング210は、近位端212から肩部218まで軸方向において第1の肩部長さ218L1を有することができる。第1の肩部長さ218L1は、約1インチ〜約10インチ以上であり得る。例えば、第1の肩部長さ218L1は、約1.5〜約3インチ、約1.5〜約2.5インチ、又は約2インチなど、約1.5〜約6インチであり得る。
作動ハウジング210は、遠位端214から肩部218まで軸方向において第2の肩部長さ218L2を有することができる。第2の肩部長さ218L2は、約1インチ〜約10インチ以上であり得る。例えば、第2の肩部長さ218L2は、約0.2〜約0.9インチ、約0.3〜約0.8インチ、約0.4〜約0.7インチ、又は約0.5〜約0.6インチなど、約0.1〜約1インチであり得る。
作動装置ユニット200は、作動ガード220を含むことができる。作動ガード220は、円筒、直角プリズム、球体、立方体、円錐、角錐、又はこれらの組み合わせの一般的な形状をとることができる。別の態様では、作動ガード220の断面は、実質的に円形の形状、卵形、円形、又は当業者に既知の任意の他の形状であり得る。作動ガード220は、様々な材料から作製され得る。一態様では、作動ガード220は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリプロパルレン、環状オレフィン重合体、環状オレフィン共重合体、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上から作製され得る。
作動ガード220は、作動シェル230の近位端を越えて延在することができる。近位端12がユーザに隣接して配置されるなど、自動注射器デバイス10が不適切に配向された場合、作動ガード220が、ユーザに当接し、作動シェル230がユーザに接触して自動注射器デバイス10を作動させることを妨げる。
作動ガード220は、作動ガード長さ220Lを有することができ、その一部が作動ハウジング210及び作動シェル230の近位端を越えて延在するように配置される。作動ガード長さ220Lは、約1インチ〜約10インチ以上であり得る。例えば、作動ガード長さ220Lは、約2〜約4インチ、約2〜約3インチ、又は約2.5インチなど、約1〜約6インチであり得る。本発明の一実施形態において、作動ガード長さ220Lは、作動ハウジング長さ210Lと実質的に同じであり得る。本発明の別の実施形態において、作動ガード長さ220Lは、作動ハウジング長さ210Lよりも短くすることができる。例えば、作動ガード長さ220Lは、作動ハウジング長さ210Lよりも短い、約0.5インチ、0.75インチ、1インチ、1.5インチ、2インチ、2.5インチ、3インチ、3.5インチ、4インチ、4.5インチ、又は5インチなど、作動ハウジング長さ210Lよりも短い、少なくとも0.1インチであり得る。本発明の更に別の実施形態では、作動ガード長さ220Lは、作動ハウジング長さ210Lよりも長い、約0.5インチ、0.75インチ、1インチ、1.5インチ、2インチ、2.5インチ、3インチ、3.5インチ、4インチ、4.5インチ、又は5インチなど、作動ハウジング長さ210Lよりも長い、少なくとも0.1インチであり得る。
作動ガード220は、作動ガード直径220Dを有することができる。作動ガード直径220D。作動ガード直径220Dは、作動ハウジング210上を摺動可能であるように作動ハウジング直径210Dよりも大きく、かつ作動シェル直径230Dよりも小さい。作動ハウジング直径220Dは、約0.1インチ〜約3インチ以上であり得る。例えば、作動ガード直径220Dは、約0.3〜約1.5インチ、約0.4〜約10インチ、約0.5〜約0.8インチ、約0.6〜約0.8インチ、約0.7〜約0.8インチなど、約0.2〜約2インチであり得る。
作動ガード220は、径方向突出部228を含むことができる。径方向突出部228は、作動シェル230を固定すると共に、作動シェル230を軸方向に移動させ、結果として、自動注射器10を作動させることができる。径方向突出部228は、作動ガード220の外面の少なくとも一部に沿って円周方向50において、径方向40に沿って外向きに延在する。別の態様では、径方向突出部228は、作動ガード220の外面全体に沿って円周方向に延在することができる。径方向突出部228は、作動ガード220の任意の部分に配置又は形成され得る。例えば、径方向突出部228は、図4及び図6に示すように、作動ガード220の遠位端の周りから作動ガード220の遠位側半分のような作動ガード220の近位端まで配置され得る。径方向突出部228は、作動ハウジング210の外面から突出部厚さ228Tだけ延在することができる。突出部厚さ228Tは、約0.01インチ〜約1インチ以上であり得る。例えば、突出部厚さ228Tは、約0.02インチ〜0.9インチ、約0.05インチ〜約0.2インチ、又は約0.05インチ〜約0.1インチであり得る。
一態様では、作動ガード220及び径方向突出部228は、一体の材料片として製造された一体構造であり得る。別の態様では、径方向突出部228は、作動ガード220上に結合された別個の材料片であり得る。
作動ガード220は、近位端222から突出部228まで軸方向に沿って第1の突出部長さ228L1を有することができる。第1の突出部長さ228L1は、約1インチ〜約10インチ以上であり得る。例えば、第1の突出部長さ228L1は、約2〜約4インチ、約2〜約3インチ、約2.0〜約2.5インチ、又は約2.3インチなど、約1〜約6インチであり得る。
作動ガード220は、遠位端224から突出部228まで軸方向に沿って、第2の突出部長さ228L2を有することができる。第2の突出部長さ228L2は、約0.01インチ〜約10インチ以上であり得る。例えば、第2の突出部長さ228L2は、約0.07〜約0.5インチ、約0.07〜約0.3インチ、又は約0.08〜約0.2インチなど、約0.05〜約1インチであり得る。
作動ガード220は、径方向突出部216と接合又は係合する溝229を有することができる。溝229は、作動ガード220の内面の少なくとも一部に沿って円周方向50において、作動ガード220の内面に径方向に延在する。溝229は、およそ0.01以下からおよそ0.1インチ以上の深さを有することができる。一態様では、溝229は、作動ガード220の内面の全体に沿って円周方向に延在することができる。別の態様では、溝229は、作動ガード220の内面の一部に沿って延在することができる。
作動ガード220は、近位端222から溝229まで軸方向に沿って、第1の溝長さ229L1を有することができる。第1の溝長さ229L1は、約1インチ〜約16インチ以上であり得る。例えば、第1の溝長さ229L1は、約1.5〜約2.5インチ、又は約2〜約2.4インチなど、約1.5〜約3インチであり得る。
作動ガード220は、遠位端224から溝229まで軸方向に沿って、第2の溝長さ229L2を有することができる。第2の溝長さ229L2は、約0.1インチ〜約10インチ以上であり得る。例えば、第2の溝長さ229L2は、約0.6〜約1インチ、又は約0.7〜約0.9インチなど、約0.5〜約2インチであり得る。
本発明の一態様では、作動ガード220は、作動ガード220の近位端222に配置された1つ以上のガード部材226を含むことができる。一態様では、作動ガード220及びガード部材226は、一体の材料片として製造された一体構造であり得る。一態様では、ガード部材226は単に、作動ハウジング210及び作動シェル230を越えて延在する作動ガード220の近位部分であってもよい。一例では、ガード部材226は間隙227を含み、これにより1つ以上のガード部材226を形成する。間隙227は、円周方向50に沿って延在することができる。間隙227は、任意の長さと幅とを有することができる。例えば、間隙227は、約0.25インチの長さを含むことができる。別の態様では、ガード部材226は、円周方向50に沿って湾曲させることができ、曲率半径を有することができる。例えば、ガード部材226は、約0.2〜約0.5インチの曲率半径を有することができる。本発明の代替の態様では、ガード部材226は真っ直ぐであり得、例えば図15及び図16に示すように、ビーム形状であり得る。別の態様では、ガード部材226は、作動ガード220上に結合された別個の材料片であり得る。本発明の別の態様では、1つ以上のガード部材226は、その近位端212において作動ハウジング210と一体的に形成され得、作動シェル230の近位端232を越えて延在することができる。
ガード部材226は、近位端222から遠位端224に向かって軸方向に沿って、ガード部材長さ226Lを有することができる。ガード部材長さ226Lは、ガード部材226がユーザの身体に接触したときに、作動シェル230が移動する、すなわち自動注射器10が作動するのをガード部材が妨げることができるのに十分な長さを含む。一例では、ガード部材長さ226Lは、約0.1インチ〜約2インチ以上であり得る。例えば、ガード部材長さ226Lは、約0.3〜約0.9インチ、約0.3〜約0.8インチ、約0.3〜約0.5インチ、又は約0.4インチなど、約0.2〜約1インチであり得る。
適切な作動ガードなしに不適切に配向されたデバイスの作動は、ユーザの意図する関心領域への自動注射器デバイス10内の薬物の送達を妨げることがあり、ユーザの親指内への針102の望ましくない作動をもたらすことさえある。作動ガード220及びガード部材226は、作動シェル230がユーザに接触し、遠位端14に向かって移動して、不適切に配向された自動注射器デバイス10を作動させることを妨げることができる。例えば、不適切に配向された自動注射器デバイス10の近位端12及び作動ガードの近位端222は、ユーザに当接し、針を含む遠位端14は、ユーザから離れて延在することができる。作動ガード220は、作動ハウジング210に取り付けられ、作動ハウジング210に対する作動ガード220の線形平行移動を妨げる。作動ガード部材226がユーザに当接するときに、自動注射器デバイス10に線形の力を加えると、自動注射器デバイス10が作動して針102が延在することはない。
作動装置ユニット200は、作動シェル230を含むことができる。作動シェル230は、ユーザによって軸方向に遠位端14に向かって移動させられると、自動注射器10を作動させる。作動シェル230は、円筒、直角プリズム、球体、立方体、円錐、角錐、又はこれらの組み合わせの一般的な形状をとることができる。別の態様では、作動シェル230の断面は、実質的に円形の形状、卵形、円形、又は当業者に既知の任意の他の形状であり得る。
作動シェル230は、様々な材料から作製され得る。一態様では、作動シェル230は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリプロパルレン、環状オレフィン重合体、環状オレフィン共重合体、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上から作製され得る。
作動シェル230は、作動シェル長さ230Lを有することができる。作動シェル長さ230Lは、約1インチ〜約10インチ以上であり得る。例えば、作動シェル長さ230Lは、約1から約3インチ、約2から約3インチ、又は約2から約2.5インチなど、約1から約6インチであり得る。本発明の一実施形態では、作動シェル長さ230Lは、作動ガード長さ220Lよりも短くすることができる。例えば、作動シェル長さ230Lは、作動ガード長さ220Lよりも短い、約0.3インチ、0.4インチ、0.5インチ、又は1インチなど、作動ガード長さ220Lよりも短い、少なくとも0.1インチであり得る。
作動シェル230は、作動シェル直径230Dを有することができる。作動シェル直径230Dは、作動ガード220上を摺動可能であるように、作動ガード直径220Dよりも大きい。作動シェル直径230Dは、約0.1インチ〜約3インチ以上であり得る。例えば、作動シェル直径230Dは、約0.3〜約1.5インチ、約0.4〜約1.2インチ、約0.5〜約1.1インチ、約0.6〜約1インチ、約0.7〜約1インチ、又は約0.8〜約1インチなど、約0.2〜約2インチであり得る。
本発明の一態様では、作動シェル230は、円周方向50に沿って作動シェル230の内面の少なくとも一部に径方向に延在し得る遠位溝242を含むことができる。一態様では、遠位溝242は、作動シェル230の内面全体に沿って、作動シェル230の内面に延在することができる。
遠位溝242は、溝の近位端243と溝の遠位端244との間に軸長さ245を有することができ、自動注射器デバイス10の作動を可能にする。例えば、軸長さ245は、径方向突出部228と接合又は係合し、作動シェル230を作動ガード220及び作動ハウジング210の周りを平行移動させて自動注射器デバイス10を作動させる。本発明の一態様では、軸方向の長さ245はおよそ0.1であり得る。別の態様では、軸長さ245は、およそ0.1〜およそ0.2インチの範囲であり得る。
遠位溝242の遠位端244が径方向突出部228に当接するため、例えば、近位端12がユーザに当接するとき、作動シェル230が、自動注射器デバイス10の近位端12に向かって移動することを妨げることができる。径方向突出部228に対する遠位端244の配置は、自動注射器デバイス10の作動のために、作動シェル230が遠位端14に向かって移動することを可能にするだけである。したがって、この構成は、例えば、近位端12がユーザに意図された注射部位で接触するときに、自動注射器デバイス10が不適切に配向されていると、ユーザが作動シェル230を把持して線形力を加え、自動注射器デバイス10を作動させることを防止する。
一態様では、作動ガード220を省略することができ、遠位溝242の軸長さ245は、作動ハウジング210の径方向突出部と接合することができる。例えば、肩部218を省略することができ、遠位溝242は径方向突出部216と接合することができる。この態様では、作動ハウジング210の近位端212は、作動シェル230の近位端232を越えて延在することができる。
遠位溝242は、およそ0.01〜およそ0.2インチの深さを有することができる。
別の態様では、作動シェル230は、デバイスロック250において径方向突出部256と連結して、デバイスロック250を作動シェル230(図5)における適所に保持するように構成された近位グローブ240を含むことができる。近位溝240は、約0.01〜約0.2インチの溝深さを有することができる。別の態様では、溝240は開口であり、径方向突出部256はデバイスロック250を作動シェルに固定し得るフック又はクリップである。更に別の態様では、溝240は雌ネジであり、径方向突出部256は雄ネジである。この態様では、デバイスロック250を作動シェル230にねじ込み、それによってデバイスロック250を作動シェル230上に固定することができる。
作動シェル230は、1つ以上の突出部231を含むことができる。図3に示すように、突出部231は、作動シェル230の外面にテクスチャを加えて、作動装置シェル230を把持して保持するユーザの能力を高めることができる。別の態様では、突出部231は、針を含む自動注射器デバイス10の端部に関する視覚的表示を提供し、ユーザが自動注射器デバイス10を適切に配向するのを支援することができる。図1、図3、及び図10〜図12に示すように、突出部231のパターンによって視覚的に下方向又は遠位方向を示すことができる。例えば、突出部231は、V字形(図1)、U字形(図3及び図10)、三角形(図11)又は湾曲棒形(図12)を含むことができる。突出部231はまた、針を含む自動注射デバイス10の端部に関する触覚的表示を提供する指向性テクスチャを含み、ユーザが暗闇の中で自動注射デバイス10を適切に配向するのを支援することができる。
作動シェル230の近位面236は、デバイスロック穴252を目立たなくし、針の配向の周囲におけるユーザの混乱を低減するための偽装を含むことができる。一態様では、作動シェル230の近位面236は、1つ以上の偽装構造体238を含むことができる。偽装構造体238は、デバイスロック穴252を偽装して目立たなくするための構造デバイスであり、針の配向の周囲におけるユーザの混乱を低減する。例えば、偽装構造体238がない場合、近位端12及び遠位端14は、各々、近位端12におけるデバイスロック穴252と、遠位端14において延在する針102を通る穴と、の単一の穴を含む。したがって、ユーザは、デバイスロック穴252を針穴と混同して、近位端12が、遠位端14ではなく、意図された注射部位でユーザに当接する、自動注射器デバイス10の不適切な配向(例えば、逆向き)をもたらす可能性がある。偽装構造体238は、デバイスロック穴252を目立たなくし、ユーザが、デバイスロック穴252が針穴とみなすことを防止する。偽装構造体238は、近位面236を通って延在するアパーチャであり得る。別の態様では、偽装構造体238は、近位面236内に遠位に延在するくぼみであり得る。別の態様では、偽装構造体238は、近位面236から近位方向に延在する突出部であり得る。偽装構造体238は、円筒、直角プリズム、球体、立方体、円錐、角錐、又はこれらの組み合わせの形状をとることができる。別の態様では、近位面236は、非構造的な偽装を含み、デバイスのロック穴252を偽装して目立たなくし、針の配向の周囲におけるユーザの混乱を低減することができる。例えば、近位面236は、例えば、ペイント、ステッカー、又は他の非構造的機能を用いて着色され得る。一態様では、近位面236は黒色に着色されて、デバイスロック穴252を目立たなくすることができる。
作動装置ユニット200は、デバイスロック250を含むことができる。デバイスロック250は、円筒、直角プリズム、球体、立方体、円錐、角錐、又はこれらの組み合わせの一般的な形状をとることができる。別の態様では、デバイスロック250の断面は、実質的に円形の形状、卵形、円形、又は当業者に既知の任意の他の形状であり得る。
デバイスロック250は、様々な材料から作製され得る。一態様では、デバイスロック250は、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリエーテルイミド、ポリカーボネート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリスルホン、ポリプロパルレン、環状オレフィン重合体、環状オレフィン共重合体、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上から作製され得る。
デバイスロック250は、その遠位端に第1のデバイスロック直径250D1を有することができる。第1のデバイスロック直径250D1は、約0.1インチ〜約1.5インチ以上であり得る。例えば、第1のデバイスロック直径250D1は、約0.3〜約1.3インチ、約0.4〜約1.2インチ、約0.5〜約1.1インチ、約0.6〜約1インチ、約0.7〜約0.9インチ、又は約0.8インチなど、約0.2〜約1.4インチであり得る。別の実施形態では、第1のデバイスロック直径250D1は、作動シェル直径230Dよりも小さくすることができる。例えば、第1のデバイスロック直径250D1は、作動シェル直径230Dよりも小さい、約0.05インチ、0.1インチ、0.2インチ、又は0.3インチなど、作動シェル直径230Dよりも小さい、少なくとも0.01インチであり得る。
デバイスロック250は、その近位端に第2のデバイスロック直径250D2を有することができる。第2のデバイスロック直径250D2は、作動シェル直径230Dと実質的に同様の直径を含むことができる。例えば、第2のデバイスロック直径250D2は、約0.1インチ〜約3インチ以上であり得る。例えば、第2のデバイスロック直径250D2は、約0.3〜約1.5インチ、約0.4〜約1.4インチ、約0.5〜約1.3インチ、約0.6〜約1.2インチ、約0.7〜約1.1インチ、又は約0.8〜約1インチなど、約0.2〜約2インチであり得る。別の実施形態では、第2のデバイスロック直径250D2は、作動シェル直径230Dと等しいか又はそれより大きくすることができる。例えば、第2のデバイスロック直径250D2は、作動シェル直径230Dよりも大きい、約0.2インチ、0.3インチ、0.4インチ、又は0.5インチなど、作動シェル直径230Dよりも大きい、少なくとも0.1インチであり得る。
デバイスロック250は、自動注射器10の望ましくない作動を妨げるために、作動装置ユニット200内に延在する中心ピン251を含むことができる。中心ピン251は、止め要素202の回り止め突起206に達するのに十分なピン長さ(図示せず)を有することができる。中心ピン251は、約0.5インチ〜約2インチ以上のピン長さを有することができる。例えば、ピン長さは、約0.7〜約1インチ、又は約0.8〜約0.9インチインチなど、約0.6〜約1.5インチであり得る。
デバイスロック250は、デバイスロック250の軸方向の長さに沿って配置され、デバイスロック250とユーザの指との間の把持及び摩擦を増加させる、1つ以上の径方向突出部254を含むことができる。径方向突出部254により、特に低視界条件下で、ユーザがデバイスロック250を自動注射器デバイス10から把持して取り外すことがより容易になり得る。
作動装置ユニット200は、フィルム状シール107を介して加圧ピン105にピストン208を推進させて、針102を自動注射器デバイス10の遠位端14に通すことができる押し機構204を含み得る作動エンジンハウジング201を含む作動エンジンを含むことができる。一部の実施形態では、針102は、針102がカートリッジ104に接触し、カートリッジ104内の薬剤と接触するように、カートリッジシールを穿刺することができる。本発明の一態様では、押し機構204は電動化され、ピストン208に連結された電気モータ、空気圧モータ、又は油圧モータを含むことができる。別の態様では、押し機構204は、非電動であり得、バネ又は圧縮空気などの機械的エネルギー蓄積デバイスを含むことができる。例えば、押し機構204は、圧縮バネ、引張りバネ、ねじりバネ、一定力バネ、可変力バネ、又はコイルバネであり得る。バネは、押し機構204がユーザの皮膚を突き刺し、カートリッジ104の内容物をユーザに注射するのに十分な力を発揮させる設計を含むことができる。例えば、バネは、押し機構204が約10psi以下〜約1000psi以上の圧力をカートリッジ104の内容物にかけることができるようにする設計を含むことができる。例えば、押し機構204は、約60psi〜約500psi、約80psi〜約350psi、約180psi〜約330psiの圧力を加える。一態様では、圧力は一定圧力である。別の態様では、初期圧力は最終圧力よりも高い。
本発明の一態様では、作動ガード220は、作動ハウジング210を少なくとも部分的に取り囲むように配置され得、したがって、作動ハウジング210の一部は、作動ガード220の内部領域内に配置され得る。更なる態様では、作動ガード220は、作動ハウジング210の外面を少なくとも部分的に取り囲むことができる。本発明の一態様では、作動ガードの遠位面225が肩部218の表面に当接するように、作動ガードの遠位端224を肩部218に隣接して配置することができる。溝229は、作動ハウジング210の外面の少なくとも一部分に沿って円周方向50に延在する径方向突出部216を少なくとも部分的に取り囲むことができる。径方向突出部216は、作動ハウジング210の外面全体に沿って円周方向に延在することができる。一態様では、溝229及び径方向突出部216は、作動ハウジング210の周りの作動ガード220の回転を可能にすることができる。この態様は、ユーザが注射ユニット100に対して作動装置ユニット200をねじって2つの部品を分離し、自動注射器10を分解することを防止する。溝229及び径方向突出部216は、作動ハウジング210と作動ガード220との間の軸平行移動を妨げることができる。
本発明の一態様では、作動シェル230は、作動ハウジング210を少なくとも部分的に取り囲むように配置され得、したがって、作動ハウジング210の一部は、作動シェル230の内部領域内に配置され得る。更なる態様では、作動シェル230は、作動ハウジング210の外面を少なくとも部分的に取り囲むことができる。作動シェル230は、作動装置ユニット200の遠位端及び自動注射器デバイス10の遠位端14に向かって移動させられ得る。
遠位溝242は、作動ガード220の外面の少なくとも一部に沿って円周方向50に延在する、作動ガードの径方向突出部228を少なくとも部分的に取り囲むことができる。径方向突出部228は、作動ガード220の外面全体に沿って円周方向に延在することができる。一態様では、遠位溝242及び径方向突出部228は、作動ガード220の周りの作動シェル230の回転を可能にすることができる。代替の態様では、作動ガード220及び作動シェル230が作動ハウジング210の周りを一緒に回転するように、作動ガード220の周りの作動シェル230の回転が妨げられ得る。図13に示すように、例えば、作動シェル230と作動ガード220との間の回転は、作動シェルの内側突出部233とガード部材226との接合によって妨げられ得る。
自動注射器デバイス10が不適切に配向されているとき、作動ガード220がユーザと接触する自動注射器デバイス10の最初の部分になり得るように、作動ガード220は、作動シェル230の近位端232を越えて延在することができる。したがって、自動注射器デバイス10の作動は、不適切に配向されたときには起動が妨げられ得る。本発明の代替の態様では、作動ガード220は、その近位端212において作動ハウジング210と一体に形成することができ、結果として、ガード部材226は、作動シェル230の近位端232を越えて延在することができる。
作動ガード220は、作動シェル230の近位端232を越えて延在し得る1つ以上のガード部材226を含むことができる。別の態様では、ガード部材は、近位端212において作動ハウジング210と一体に形成され得、作動シェル230の近位端232を越えて延在することができる。
作動ガード220は、作動ガード遠位端224を作動ハウジング近位端212の上方に載置し、かつ遠位面225が肩部218に当接し、かつ/又は溝229が径方向突出部216を取り囲むまで、遠位端224を作動ハウジング遠位端214に向かって摺動させることによって、作動ハウジング210上に組み立てられ得る。
作動ガード220が作動ハウジング210上に組み立てられた後、ピストン208、止め要素206、押し機構204、及び戻り止め突起202を含む作動エンジンは、作動ハウジング210内に載置され得る。
図5〜図6を参照すると、デバイスロック250は、作動シェル230が移動して自動注射器10を作動させることを妨げるために、作動シェルの近位端232において作動シェル230の適所に維持され得る。例えば、デバイスロック250は、デバイスロック250を作動シェル230の適所に保持するために、作動シェル近位溝240と連結する径方向突出部256を含むことができる。図9に示すように、作動シェル230とデバイスロック250との間の回転は、作動シェルの内側突出部233とデバイスロックタブ258との接合によって妨げられ得る。
作動シェル230は、作動シェル遠位端234を作動ガード近位端222の上方に載置し、遠位溝242が径方向突出部228を取り囲むまで、遠位端234を作動ガード遠位端224に向かって摺動させることによって、作動ガード220上に組み立てられ得る。次いで、デバイスロック250は、作動シェル近位端232及び作動ガード近位端222の上方に載置されて、作動シェル230を固定し、作動シェル230が遠位端14に向かって軸方向に移動して、自動注射器10を作動させることを妨げ得る。
図1及び図7は、格納位置における作動装置ユニット200を示す。この状態では、図7〜図8に示す予圧コイルバネとしての押し機構204は、遠位端におけるピストン208とその近位端におけるデバイスロック250との間で緊張状態であり得る。格納位置を維持するために、止め要素206は、自動注射器デバイス10の近位端12の領域に配列された保持ディスク203と順次係合し得る戻り止め突起202を使用して、ピストン208を適所に保持することができる。保持ディスク203は、金属材料で作製され得、保持ディスク203の強度を向上させるためのコーティングを施すことができ、したがって、保持ディスク203が押し機構204によって排出される力から変形するか又は歪む可能性を低減する。一例では、コーティングは、周期表の第10族〜第12族の金属などの金属コーティングである。例えば、コーティングは、周期表の第10族からのものであり得る。かかるコーティングの例は、ニッケルコーティングである。格納位置において、戻り止め突起202は、デバイスロック中心ピン251によって保持ディスク203に対して適所に維持され得る。デバイスロック中心ピン251は、戻り止め突起202の内部領域内に延在することができる。したがって、デバイスロック中心ピン251は、戻り止め突起202の移動の自由、具体的には、作動シェル230に軸方向の力が加えられている間の内側への変形を妨げることができる。デバイスロック中心ピン251は、作動シェル230の近位面236のデバイスロック穴252を通って延在することができる。更に、デバイスロック250は、作動シェル230が自動注射器10を軸方向に移動させて作動させることができないような位置に、作動シェル230を固定する。
デバイスロック250が取り外され、自動注射器デバイス10が適切に配向されると、軸方向30に沿った力が遠位端14に向けて加えられ、作動ハウジング210に対する作動シェル230の相対変位を生じ得る。この変位により、戻り止め突起202は径方向内側に変位し、保持ディスク203から解放され得る。戻り止め突起202が解放されると、押し機構204は、遠位端14に向かって遠位に移動し得、フィルム状シール107を穿刺し得る圧力をピストン208に加えることができる。次いで、ピストン208は、遠位端14に向かって遠位に移動することができる加圧ピン105と接触することができる。加圧ピン105は、カートリッジ104を針102に押し付け、これによりカートリッジ104と針102とを接続することができる。
カートリッジ104と針102とが接続された後、加圧ピン105、カートリッジ104、及び針102は、薬剤と共に、押し機構204によって加えられた圧力によって遠位に移動することができる。次いで、針102は、ユーザの身体部分に侵入することができる。
一例では、作動シェル230の相対変位を引き起こすために遠位端14に向かう軸方向30に沿って必要な力は、約1ポンド〜約30ポンド、約5ポンド〜約20ポンド、又は約10ポンド〜約15ポンドなど、約0.1ポンド〜約40ポンドであり得る。
ユーザが自動注射器デバイス10を不適切に配向すると、作動ガード220は、ユーザの身体部分に当接し、自動注射器デバイス10の作動を妨げることができる。例えば、作動ガード220は、作動ハウジング210に対する作動シェル230の相対変位を引き起こす、遠位端14に向かう軸方向30に沿った力が加えられるのを妨げ得る。更に、遠位溝242の遠位端244が径方向突出部228に当接するため、作動シェル230が自動注射器デバイス10の近位端12に向かって移動することが妨げられ得る。径方向突出部228に対する遠位端244の配置は、自動注射器デバイス10の作動のために、作動シェル230が遠位端14に向かって移動することを可能にするだけである。
図14及び図15は、追加の自動注射器の実施形態を示し、同様の番号は、図1〜図13の同様の機能に対応する。図14に示すように、自動注射器デバイス1010は、近位端12と遠位端14とを有することができる。自動注射器デバイス1010は、その遠位端14において注射ユニット1100を含み、その近位端12において作動装置ユニット1200を含むことができる。作動装置ユニット1200は、作動ハウジング1210と、作動ガード1226と、作動シェル1230と、作動エンジンハウジング1210内の作動と、デバイスロック1250と、を含むことができる。この態様では、作動ガード1226は、近位端12を横切って延在することができる。更なる態様では、作動ガード1226は、作動ハウジング1210に直接固定され得る。別の態様では、作動ガード1226は、作動ハウジング1210と一体に形成され得る。
図15に示すように、作動装置ユニット2200は、作動ハウジング2210と、作動ガード部材2226と、作動シェル2230と、作動ハウジング2210内の作動エンジンと、デバイスロック2250と、を含むことができる。この態様では、作動ガード部材1226は、近位端12から延在する1つ以上の部材を含むことができる。作動ガード部材2226は、作動シェル2230の近位面2232を越えて延在することができる。更なる態様では、作動ガード部材2226は、作動ハウジング2210に直接固定され得る。別の態様では、作動ガード部材2226は、作動ハウジング2210と一体に形成され得る。
課題を解決するための手段及び要約の節ではなく、詳細な説明のセクションは、請求項を解釈するために使用されることが意図されていることを理解されたい。課題を解決するための手段及び要約の節は、本発明者(複数可)によって考えられるように、本発明の1つ以上だが全てではない例示的な実施形態を示し得るが、決して本発明及び添付の特許請求の範囲を限定するものではない。
特定の機能の実施及びそれらの関係を例示する機能的構成要素の助けにより、本発明を上で説明してきた。これらの機能的構成要素の境界は、説明の便宜上、本明細書において任意に定義されている。特定の機能及びそれらの関係が適切に行われる限り、代替の境界を定義することができる。
特定の実施形態の前述の説明は、当業者が知識を適用することにより、他の人にも可能である、そのような特定の実施形態を様々な用途に容易に変更及び/又は適合させ、過度の実験をすることなく、本発明の一般的な概念から逸脱することなく、本発明の一般的な性質を完全に明らかにするであろう。したがって、そのような適応及び修正は、本明細書に提示された教示及び指導に基づいて、開示された実施形態の等価物の意味及び範囲内にあることが意図される。本明細書の表現法又は用語法は、本明細書の用語法又は表現法が教示及び指針に照らして当業者によって解釈されるように、説明の目的のためであって限定のためではないことを理解されたい。
本発明の広がり及び範囲は、上記の例示的な実施形態のいずれによっても制限されるべきではないが、特許請求の範囲及びそれらの等価物に従ってのみ規定されるべきである。