JP2019053391A - 移動体 - Google Patents

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信也 安達
Shinya Adachi
信也 安達
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Abstract

【課題】全方向ホイールを備えた移動体のオドメトリ情報をより正確に取得する【解決手段】移動体は、全方向ホイールである複数の駆動輪と、前記複数の駆動輪にそれぞれ接続された複数のモータと、外界センサと、前記外界センサから出力されたセンサデータに基づき、前記移動体の位置および向きの推定値を示す第1位置情報を順次出力する第1位置推定装置と、前記複数の駆動輪の各々の回転速度の計測値または推定値に基づいて、前記移動体の位置および向きの推定値を示す第2位置情報を生成して順次出力する第2位置推定装置と、演算回路とを備える。前記演算回路は、前記第1位置情報に基づいて計算される前記移動体の変位と、前記第2位置情報に基づいて計算される前記移動体の変位との差に基づき、前記複数の駆動輪と路面との摩擦の程度を示すデータを生成し、前記データを前記移動体の位置と関連付けて記憶装置に記憶させる。【選択図】図1

Description

本開示は、全方向ホイールを備えた移動体に関する。
メカナムホイールまたはオムニホイールなどの全方向ホイール(omnidirectional wheels)を備えた移動体は、姿勢を変えることなく移動方向を変えることができる。このため、全方向ホイールは、工場、倉庫、または作業現場などの狭いスペースで利用される移動体、たとえば無人搬送車または移動ロボットに好適に利用され得る。
全方向ホイールを備えた移動体の位置および姿勢は、各ホイールの回転速度(単位時間当たりの回転数)の積算値に基づいて推定することができる。このようにして推定した位置および姿勢の情報を、「オドメトリ情報」と称する。しかし、全方向ホイールでは、一般的な車輪と比較して、ホイールと床面との摩擦の変化の影響を受けやすい。さらに、ホイールと床面との摩擦は、床面の状態、ホイールの摩耗、環境温度、および製造ばらつき等によって変化する。このため、全方向ホイールのオドメトリ情報を正確に取得することは一般に困難である。この点に関して、非特許文献1は、メカナムホイールのオドメトリ情報と、CCDカメラを利用して取得した位置推定結果とを融合して、より精度の高い位置推定を行う方法を開示している。また、特許文献1は、全方向ホイールではなく通常の車輪を備える無人搬送車の車輪の摩耗量を推定して摩耗に伴う走行距離の誤差を補正する技術を開示している。
特開2007−22282号公報
Nagatani et al., "Improvement of Odometry for Omnidirectional Vehicle using Optical Flow Information", Proc. of IEEE Int. Conf. on Intelligent Robots and Systems 2000
本開示は、全方向ホイールを備えた移動体のオドメトリ情報を、より正確に取得する技術を提供する。
本開示の例示的な実施形態における移動体は、全方向ホイールである複数の駆動輪と、前記複数の駆動輪にそれぞれ接続された複数のモータと、外界センサと、前記外界センサから出力されたセンサデータに基づき、前記移動体の位置および向きの推定値を示す第1位置情報を順次出力する第1位置推定装置と、前記複数の駆動輪の各々の回転速度の計測値または推定値を取得し、前記計測値または前記推定値に基づいて、前記移動体の位置および向きの推定値を示す第2位置情報を生成して順次出力する第2位置推定装置と、記憶装置と、演算回路とを備える。前記演算回路は、前記第1位置情報に基づいて計算される前記移動体の変位と、前記第2位置情報に基づいて計算される前記移動体の変位との差に基づき、前記複数の駆動輪と路面との摩擦の程度を示すデータを生成し、前記データを前記移動体の位置と関連付けて前記記憶装置に記憶させる。
上記の包括的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、または記録媒体によって実現されてもよい。あるいは、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム、および記録媒体の任意な組み合わせによって実現されてもよい。
本開示の実施形態によれば、全方向ホイールを備えた移動体のオドメトリ情報を、より正確に取得することができる。
図1は、本開示の例示的な実施形態における移動体10の概略的な構成を示すブロック図である。 図2は、駆動輪111がメカナムホイールである場合の駆動輪111の構造の一例を示す斜視図である。 図3は、メカナムホイールの回転方向と移動体10の動きとの関係の例を示す図である。 図4は、駆動輪111がオムニホイールである場合の駆動輪111の構造の一例を示す斜視図である。 図5Aは、4つのオムニホイールを備える移動体の動きと各駆動輪の回転方向との関係の例を示す図である。 図5Bは、3つのオムニホイールを備える移動体の動きと各駆動輪の回転方向との関係の例を示す図である。 図6は、第2位置推定装置109による補正処理の一例を示す図である。 図7Aは、環境地図の一例を示す図である。 図7Bは、環境地図を複数のエリアに分けた例を示す図である。 図8は、本開示による、各AGVの走行を制御する制御システムの概要を示す図である。 図9は、AGVが存在する移動空間Sの一例を示す図である。 図10Aは、接続される前のAGVおよび牽引台車を示す図である。 図10Bは、接続されたAGVおよび牽引台車を示す図である。 図11は、本実施形態にかかる例示的なAGVの外観図である。 図12Aは、AGVの第1のハードウェア構成例を示す図である。 図12Bは、AGVの第2のハードウェア構成例を示す図である。 図13Aは、移動しながら地図を生成するAGVを示す図である。 図13Bは、移動しながら地図を生成するAGVを示す図である。 図13Cは、移動しながら地図を生成するAGVを示す図である。 図13Dは、移動しながら地図を生成するAGVを示す図である。 図13Eは、移動しながら地図を生成するAGVを示す図である。 図13Fは、完成した地図の一部を模式的に示す図である。 図14は、複数の部分地図によって1つのフロアの地図が構成される例を示す図である。 図15は、運行管理装置のハードウェア構成例を示す図である。 図16は、運行管理装置によって決定されたAGVの移動経路の一例を模式的に示す図である。
<用語>
本開示の実施形態を説明する前に、本明細書において使用する用語の定義を説明する。
「無人搬送車」(AGV)とは、本体に人手または自動で荷物を積み込み、指示された場所まで自動走行し、人手または自動で荷卸しをする無軌道車両を意味する。「無人搬送車」は、無人牽引車および無人フォークリフトを含む。
「無人」の用語は、車両の操舵に人を必要としないことを意味しており、無人搬送車が「人(たとえば荷物の積み下ろしを行う者)」を搬送することは除外しない。
「無人牽引車」とは、人手または自動で荷物の積み込み荷卸しをする台車を牽引して、指示された場所まで自動走行する無軌道車両である。
「無人フォークリフト」とは、荷物移載用のフォークなどを上下させるマストを備え、フォークなどに荷物を自動移載し指示された場所まで自動走行し、自動荷役作業をする無軌道車両である。
「無軌道車両」とは、車輪と、車輪を回転させる電気モータまたはエンジンを備える移動体(vehicle)である。
「移動体」とは、人または荷物を載せて移動する装置であり、移動のための駆動力(traction)を発生させる車輪、二足もしくは多足歩行装置、またはプロペラなどの駆動装置を備える。本開示における「移動体」の用語は、狭義の無人搬送車のみならず、モバイルロボット、サービスロボット、およびドローンを含む。
「自動走行」は、無人搬送車が通信によって接続されるコンピュータの運行管理システムの指令に基づく走行と、無人搬送車が備える制御装置による自律的走行とを含む。自律的走行には、無人搬送車が所定の経路に沿って目的地に向かう走行のみならず、追尾目標に追従する走行も含まれる。また、無人搬送車は、一時的に作業者の指示に基づくマニュアル走行を行ってもよい。「自動走行」は、一般には「ガイド式」の走行および「ガイドレス式」の走行の両方を含むが、本開示では「ガイドレス式」の走行を意味する。
「ガイド式」とは、誘導体を連続的または断続的に設置し、誘導体を利用して無人搬送車を誘導する方式である。
「ガイドレス式」とは、誘導体を設置せずに誘導する方式である。本開示の実施形態における無人搬送車は、自己位置推定装置を備え、ガイドレス式で走行することができる。
「自己位置推定装置」は、レーザレンジファインダなどの外界センサによって取得されたセンサデータに基づいて環境地図上における自己位置を推定する装置である。
「外界センサ」は、移動体の外部の状態をセンシングするセンサである。外界センサには、たとえば、レーザレンジファインダ(測域センサともいう)、カメラ(またはイメージセンサ)、LIDAR(Light Detection and Ranging)、ミリ波レーダ、および磁気センサがある。
「内界センサ」は、移動体の内部の状態をセンシングするセンサである。内界センサには、たとえばロータリエンコーダ(以下、単に「エンコーダ」と称することがある)、加速度センサ、および角加速度センサ(たとえばジャイロセンサ)がある。
「SLAM(スラム)」とは、Simultaneous Localization and Mappingの略語であり、自己位置推定と環境地図作成を同時に行うことを意味する。
<例示的な実施形態>
以下、添付の図面を参照しながら、本開示による移動体および移動体システムの一例を説明する。なお、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。たとえば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。本発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供する。これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。以下の説明において、同一または類似の構成要素には、同一の参照符号を付している。
本実施形態における移動体は、メカナムホイールなどの全方向ホイールを駆動輪として備える。各駆動輪に与える回転力を制御することにより、姿勢を変化させることなく様々な方向に移動体を移動させることができる。移動体は、レーザレンジファインダなどの外界センサを用いて計測した移動体の変位(または速度)と、各駆動輪の回転速度から計算または推定される変位(または速度)との差に基づいて、駆動輪と床面との摩擦状態を把握する。これにより、各駆動輪の回転速度から計算または推定されるオドメトリ情報を補正することができる。本実施形態によれば、床面の状態、駆動輪の摩耗、温度変化、移動体の重量の変化、または製造ばらつきなどの影響で、オドメトリ情報に誤差が発生する状況でも、より正確な値に補正することができる。
図1は、本開示の例示的な実施形態における移動体10の概略的な構成を示すブロック図である。移動体10は、複数の駆動輪111と、複数の電気モータ(以下、単に「モータ」と称する)111と、外界センサ101と、第1位置推定装置103と、駆動装置107と、演算回路105と、記憶装置113とを備えている。駆動装置107は、第2位置推定装置109を備えている。
複数の駆動輪111は、全方向ホイールである。全方向ホイールは、複数の駆動輪111の回転方向および回転速度の組み合わせに応じて様々な方向に移動することが可能である。全方向ホイールには、たとえば後述するメカナムホイールおよびオムニホイールなどがある。
複数のモータ106は、複数の駆動輪111にそれぞれ接続されている。複数のモータ106は、駆動装置107によって駆動され、複数の駆動輪111をそれぞれ回転させる。駆動装置107は、演算回路105からの指示に従い、複数のモータ106の回転を制御する。
駆動装置107は、インバータ回路などのモータ駆動回路を、モータ106ごとに備え得る。本実施形態では、駆動装置107は、オドメトリ情報を生成する第2位置推定装置109を備えているが、第2位置推定装置109は、駆動装置107から独立して設けられていてもよい。
本実施形態では、複数の駆動輪111および複数のモータ106のそれぞれの個数は4個である。しかし、この例に限定されず、他の個数、たとえば3個または6個などであってもよい。
図2は、駆動輪111がメカナムホイールである場合の駆動輪111の構造の一例を示す斜視図である。メカナムホイールは、その周上に複数のバレル状のローラ112を備える。各ローラ112の軸は、駆動輪111の回転軸に対して45度傾いている。このようなメカナムホイールを複数個(たとえば4個)組み合わせることにより、全方向への移動が実現する。
図3は、メカナムホイールの回転方向と移動体10の動きとの関係の例を示す図である。図中の駆動輪の横の矢印は、駆動輪の回転方向を示している。この例では、移動体の4隅に4つのメカナムホイールが配置されている。右前部および左後部のメカナムホイールのローラの向きと、左前部と右後部のメカナムホイールのローラの向きとは異なっている。図3に示すように、各駆動輪の回転を個別に制御することにより、様々な方向への移動および回転を実現することができる。
各駆動輪111は、メカナムホイールに限らず、たとえばオムニホイールなどの他の種類の全方向ホイールであってもよい。
図4は、駆動輪111がオムニホイールである場合の駆動輪111の構造の一例を示す斜視図である。オムニホイールも、その周上に複数のバレル状のローラ112を備える。しかし、各ローラ112の軸方向は、メカナムホイールとは異なり、駆動輪111の回転軸に対して90度傾いている。
図5Aは、4つのオムニホイールを備える移動体の動きと各駆動輪の回転方向との関係の例を示す図である。この例では、移動体の4隅に4つのオムニホイールが配置されている。右前部と左後部のオムニホイールの回転軸の方向は、移動体10の進行方向に対して時計回りに45度傾いている。他方、左前部と右後部のオムニホイールの回転軸の方向は、移動体10の進行方向に対して反時計回りに45度傾いている。モータ106が回転すると、当該モータ106に接続されたオムニホイールは、回転軸に垂直な方向の摩擦力を路面から受ける。また、各オムニホイールは、ローラの回転により、回転軸の方向に滑らかに動くことができる。これらの作用の組み合わせにより、様々な方向への移動および回転を実現することができる。
図5Bは、3つのオムニホイールを備える移動体の動きと各駆動輪の回転方向との関係の例を示す図である。この例では、移動体の前部に1つのオムニホイールが配置され、右後部および左後部に2つのオムニホイールが配置されている。前部のオムニホイールの回転軸の方向は、移動体の進行方向に一致している。右後部のオムニホイールの回転軸の方向は、進行方向に対して反時計回りに45度傾いている。左後部のオムニホイールの回転軸の方向は、進行方向に対して時計回りに45度傾いている。このような構成であっても、様々な方向への移動および回転を実現することができる。
再び図1を参照する。
外界センサ101は、環境を周期的にスキャンすることによって得たセンサデータを逐次出力する。外界センサ101の典型例はレーザレンジファインダである。外界センサ101はイメージセンサまたは超音波センサなどの他の種類のセンサであってもよい。
第1位置推定装置103は、外界センサ101から出力されたセンサデータに基づき、移動体10の位置および姿勢の推定値を示す第1位置情報を順次出力する。第1位置推定装置103は、たとえば、記憶装置113に記録されている環境地図を参照し、環境地図とセンサデータとのマッチングを行うことにより、第1位置情報を生成する。この処理の具体例については後述する。第1位置推定装置103は、たとえばマイクロコントローラユニット(マイコン)などの、プロセッサを含む回路によって実現され得る。
第2位置推定装置109は、複数の駆動輪111の各々の回転速度の計測値または推定値を取得し、当該計測値または推定値に基づいて、移動体10の位置および向きの推定値を示す第2位置情報(オドメトリ情報)を生成して順次出力する。第2位置推定装置109は、たとえば駆動装置107内のマイコンなどの、プロセッサを含む回路によって実現され得る。
図1に示す例では、移動体10は、複数の駆動輪111の回転速度をそれぞれ計測する複数のロータリエンコーダ108を備えている。第2位置推定装置109は、複数のロータリエンコーダ108から出力されたデータに基づいて、第2位置情報を生成することができる。第2位置推定装置109は、たとえば複数のロータリエンコーダ108によって計測された複数の駆動輪111の回転速度(回転方向および単位時間当たりの回転数)に既知の計算式を適用して、移動体10の変位ベクトルを算出する。その変位ベクトルを第2位置情報とすることができる。計算式は、たとえば各駆動輪111と路面との間に滑りが生じないと仮定したときの各駆動輪111の回転速度と移動体10の変位とを関係付ける式である。計算式は使用される全方向ホイールの構造に依存する。計算式に代えて、同様の関係を規定するテーブルを利用して第2位置情報を求めてもよい。第2位置推定装置109は、複数のロータリエンコーダ108からの情報を用いる代わりに、各モータ駆動回路における電流または電圧の計測値に基づいてモータ106の回転速度を推定してもよい。
演算回路105は、移動体10の動作を制御する回路である。演算回路105は、第1位置推定装置103から第1位置情報を取得し、第2位置推定装置109から第2位置情報を取得する。演算回路105は、第1位置情報に基づいて計算される移動体10の変位と、第2位置情報に基づいて計算される移動体10の変位との差に基づき、複数の駆動輪111と路面(床面とも称する)との摩擦の程度を示すデータを生成する。演算回路105は、当該データを移動体10の位置と関連付けて記憶装置113に記憶させる。演算回路105は、移動体10の走行経路上の複数の位置ごとに当該データを生成し、当該データを複数の位置と関連付けて記憶装置113に記憶させてもよい。
「摩擦の程度を示すデータ」は、第1位置情報に基づいて計算される移動体10の変位ベクトルと、第2位置情報に基づいて計算される移動体10の変位ベクトルとの差から導かれるデータであればよい。摩擦の程度を示すデータは、たとえば各駆動輪111と路面との間の摩擦係数(最大静止摩擦係数など)を示すデータであり得る。摩擦の程度を示すデータは、必ずしも摩擦係数または摩擦力を直接的に表すデータでなくてもよい。たとえば、第1位置情報が示す移動体10の座標と、第2位置情報が示す移動体10の座標との差、または当該座標差から導かれる速度差を示すデータを用いてもよい。摩擦の程度を示すデータは、第2位置情報の補正値を示すデータであってもよい。
第2位置情報は、誤差を含むため、そのままではオドメトリ情報として使用し難い。そこで、本実施形態では、摩擦の程度を示すデータを用いた第2位置情報の補正が行われる。第2位置推定装置109は、ある位置におけるオドメトリ情報を生成する際に、その位置における摩擦の程度を示すデータが既に生成されている場合には、当該データに基づいて補正した推定値を、オドメトリ情報として出力する。この処理について、図6を参照して説明する。
図6は、第2位置推定装置109による補正処理の一例を示す図である。この例では、時刻tにおける移動体10の位置および姿勢(以下、「基準位置」と称する)を(x(t),y(t),θ(t))、時刻t+Δtにおける第1位置情報を(x1(t+Δt),y1(t+Δt),θ1(t+Δt))、時刻t+Δtにおける第2位置情報を(x2(t+Δt),y2(t+Δt),θ2(t+Δt))とする。基準位置は、たとえば時刻tにおけるセンサデータから推定される第1位置情報であり得る。第1位置推定装置103および第2位置推定装置109の各々は、微小時間Δtが経過した後の基準位置からの変位ベクトルまたは速度ベクトルを推定する。
ここで、第1位置情報がほぼ正確であると仮定する。第1位置情報による変位と第2位置情報による変位との差(Δx,Δy,Δθ)=(x1(t+Δt)−x2(t+Δt),y1(t+Δt)−y2(t+Δt),θ1(t+Δt)−θ2(t+Δt))は、第2位置情報の誤差を表すといえる。そこで、演算回路105は、移動体10の運行開始前に、この(Δx,Δy,Δθ)を補正値として記憶装置113に記録しておく。移動体10の運行時には、第2位置推定装置109は、記録された補正値に各駆動輪111の回転速度によって決まる係数を掛けた値を、オドメトリの推定値に加算する。各駆動輪111の回転速度によって決まる係数は、たとえば、補正値決定時の移動速度に対する現在の移動速度の比であり得る。第2位置推定装置109は、このようにして補正した値を、新たなオドメトリ情報として出力する。
以上の処理により、より正確なオドメトリ情報を生成することができる。補正されたオドメトリ情報は、外界センサによって取得されるセンサデータを補完するために使用され得る。移動体10は、通常はセンサデータに基づいて自己位置推定を行うが、その推定結果の信頼性が低い場合には、代わりにオドメトリ情報を利用して自己位置推定を行うことができる。補正前のオドメトリ情報は誤差が大きく、センサデータの補完には使用し難い。しかし、本実施形態による補正を行うことにより、十分に使用可能なオドメトリ情報を得ることができる。
上記のような補正値の決定は、たとえば定期的に行われ得る。移動体10の運行に伴い、駆動輪11の摩耗が進行したり、路面の状態が微妙に変化したりする可能性がある。その場合、駆動輪11と路面との摩擦力が変化するため、補正値の再設定が必要になる。そこで、移動体10は、たとえば数週間から数ヶ月に一回程度、キャリブレーションを行い、摩擦の程度を示すデータまたは補正値を更新してもよい。このようなキャリブレーションは、移動体10の通常運行時に適当なタイミングで行ってもよい。
本実施形態では、記憶装置113は環境地図を記憶している。環境地図は、移動体10が移動する環境のレイアウトを示すデータである。環境地図は、たとえばレーザレンジファインダによって取得される点群データの集合であり得る。環境地図は、線分データの集合であってもよい。演算回路105は、環境地図における複数のエリアごとに上記の摩擦の程度を示すデータを生成し、当該データを複数のエリアと関連付けて記憶装置113に記憶させてもよい。
図7Aは、環境地図の一例を示す図である。図7Bは、環境地図を複数のエリアに分けた例を示す図である。図7Bに示すように、環境地図は、たとえば一定の大きさを有する複数の矩形のエリアに分割して管理されていてもよい。各エリアの一辺の長さは、たとえば数百ミリメートルから数メートル程度であり得る。演算回路105は、図示されるような複数のエリアごとに、上記の摩擦の程度を示すデータを生成し、エリアを示す識別子とともに記憶装置113に記憶させてもよい。このようにすることで、床面の材質または凹凸状態などがフロア内で異なる場合でも、オドメトリ情報の補正値をエリア毎に適切に設定することができる。
以下、移動体および移動体システムのより具体的な例を説明する。以下の説明では、移動体が無人搬送車であるものとし、無人搬送車を「AGV」と記述する。AGVについても参照符号「10」を付して、「AGV10」と表記する。なお、以下の説明は、矛盾がない限り、AGV以外の移動体、たとえば複数の駆動輪を有するロボットまたは有人の車両などにも同様に適用することができる。
(1)システムの基本構成
図8は、本開示による例示的な移動体管理システム100の基本構成例を示している。移動体管理システム100は、少なくとも1台のAGV10と、AGV10の運行管理を行う運行管理装置50とを含む。図8には、ユーザ1によって操作される端末装置20も記載されている。
AGV10は、走行に磁気テープなどの誘導体が不要な「ガイドレス式」走行が可能な無人搬送台車である。AGV10は、自己位置推定を行い、推定の結果を端末装置20および運行管理装置50に送信することができる。AGV10は、運行管理装置50からの指令に従って移動空間S内を自動走行することが可能である。
運行管理装置50は各AGV10の位置をトラッキングし、各AGV10の走行を管理するコンピュータシステムである。運行管理装置50は、デスクトップ型PC、ノート型PC、および/または、サーバコンピュータであり得る。運行管理装置50は、複数のアクセスポイント2を介して、各AGV10と通信する。たとえば、運行管理装置50は、各AGV10が次に向かうべき位置の座標のデータを各AGV10に送信する。各AGV10は、定期的に、たとえば100ミリ秒ごとに自身の位置および姿勢(orientation)を示すデータを運行管理装置50に送信する。指示した位置にAGV10が到達すると、運行管理装置50は、さらに次に向かうべき位置の座標のデータを送信する。AGV10は、端末装置20に入力されたユーザ1の操作に応じて移動空間S内を走行することも可能である。端末装置20の一例はタブレットコンピュータである。典型的には、端末装置20を利用したAGV10の走行は地図作成時に行われ、運行管理装置50を利用したAGV10の走行は地図作成後に行われる。
図9は、3台のAGV10a、10bおよび10cが存在する移動空間Sの一例を示している。いずれのAGVも図中の奥行き方向に走行しているとする。AGV10aおよび10bは天板に載置された荷物を搬送中である。AGV10cは、前方のAGV10bに追従して走行している。なお、説明の便宜のため、図9では参照符号10a、10bおよび10cを付したが、以下では、「AGV10」と記述する。
AGV10は、天板に載置された荷物を搬送する方法以外に、自身と接続された牽引台車を利用して荷物を搬送することも可能である。図10Aは接続される前のAGV10および牽引台車5を示している。牽引台車5の各足にはキャスターが設けられている。AGV10は牽引台車5と機械的に接続される。図10Bは、接続されたAGV10および牽引台車5を示している。AGV10が走行すると、牽引台車5はAGV10に牽引される。牽引台車5を牽引することにより、AGV10は、牽引台車5に載置された荷物を搬送できる。
AGV10と牽引台車5との接続方法は任意である。ここでは一例を説明する。AGV10の天板にはプレート6が固定されている。牽引台車5には、スリットを有するガイド7が設けられている。AGV10は牽引台車5に接近し、プレート6をガイド7のスリットに差し込む。差し込みが完了すると、AGV10は、図示されない電磁ロック式ピンをプレート6およびガイド7に貫通させ、電磁ロックをかける。これにより、AGV10と牽引台車5とが物理的に接続される。
再び図8を参照する。各AGV10と端末装置20とは、たとえば1対1で接続されてBluetooth(登録商標)規格に準拠した通信を行うことができる。各AGV10と端末装置20とは、1または複数のアクセスポイント2を利用してWi−Fi(登録商標)に準拠した通信を行うこともできる。複数のアクセスポイント2は、たとえばスイッチングハブ3を介して互いに接続されている。図8には2台のアクセスポイント2a、2bが記載されている。AGV10はアクセスポイント2aと無線で接続されている。端末装置20はアクセスポイント2bと無線で接続されている。AGV10が送信したデータはアクセスポイント2aで受信され、スイッチングハブ3を介してアクセスポイント2bに転送され、アクセスポイント2bから端末装置20に送信される。また、端末装置20が送信したデータは、アクセスポイント2bで受信され、スイッチングハブ3を介してアクセスポイント2aに転送され、アクセスポイント2aからAGV10に送信される。これにより、AGV10および端末装置20の間の双方向通信が実現される。複数のアクセスポイント2はスイッチングハブ3を介して運行管理装置50とも接続されている。これにより、運行管理装置50と各AGV10との間でも双方向通信が実現される。
(2)環境地図の作成
自己位置を推定しながらAGV10が走行できるようにするため、移動空間S内の地図が作成される。AGV10には位置推定装置およびレーザレンジファインダが搭載されており、レーザレンジファインダの出力を利用して地図を作成できる。
AGV10は、ユーザの操作によってデータ取得モードに遷移する。データ取得モードにおいて、AGV10はレーザレンジファインダを用いたセンサデータの取得を開始する。レーザレンジファインダは周期的にたとえば赤外線または可視光のレーザビームを周囲に放射して周囲の空間Sをスキャンする。レーザビームは、たとえば、壁、柱等の構造物、床の上に置かれた物体等の表面で反射される。レーザレンジファインダは、レーザビームの反射光を受けて各反射点までの距離を計算し、各反射点の位置が示された測定結果のデータを出力する。各反射点の位置には、反射光の到来方向および距離が反映されている。測定結果のデータは「計測データ」または「センサデータ」と呼ばれることがある。
位置推定装置は、センサデータを記憶装置に蓄積する。移動空間S内のセンサデータの取得が完了すると、記憶装置に蓄積されたセンサデータが外部装置に送信される。外部装置は、たとえば信号処理プロセッサを有し、かつ、地図作成プログラムがインストールされたコンピュータである。
外部装置の信号処理プロセッサは、スキャンごとに得られたセンサデータ同士を重ね合わせる。信号処理プロセッサが重ね合わせる処理を繰り返し行うことにより、空間Sの地図を作成することができる。外部装置は、作成した地図のデータをAGV10に送信する。AGV10は、作成した地図のデータを内部の記憶装置に保存する。外部装置は、運行管理装置50であってもよいし、他の装置であってもよい。
外部装置ではなくAGV10が地図の作成を行ってもよい。上述した外部装置の信号処理プロセッサが行った処理を、AGV10のマイクロコントローラユニット(マイコン)などの回路が行えばよい。AGV10内で地図を作成する場合には、蓄積されたセンサデータを外部装置に送信する必要が無くなる。センサデータのデータ容量は一般には大きいと考えられる。センサデータを外部装置に送信する必要がないため、通信回線の占有を回避できる。
なお、センサデータを取得するための移動空間S内の移動は、ユーザの操作に従ってAGV10が走行することによって実現し得る。たとえば、AGV10は、端末装置20を介して無線でユーザから前後左右の各方向への移動を指示する走行指令を受け取る。AGV10は走行指令にしたがって移動空間S内を前後左右に走行し、地図を作成する。AGV10がジョイスティック等の操縦装置と有線で接続されている場合には、当該操縦装置からの制御信号にしたがって移動空間S内を前後左右に走行し、地図を作成してもよい。レーザレンジファインダを搭載した計測台車を人が押し歩くことによってセンサデータを取得してもよい。
なお、図8および図9には複数台のAGV10が示されているが、AGVは1台であってもよい。複数台のAGV10が存在する場合、ユーザ1は端末装置20を利用して、登録された複数のAGVのうちから一台のAGV10を選択して、移動空間Sの地図を作成させることができる。
地図が作成されると、以後、各AGV10は当該地図を利用して自己位置を推定しながら自動走行することができる。自己位置を推定する処理の説明は後述する。
(3)AGVの構成
図11は、本実施形態にかかる例示的なAGV10の外観図である。AGV10は、4つの駆動輪11a、11b、11cおよび11dと、フレーム12と、搬送テーブル13と、走行制御装置14と、レーザレンジファインダ15とを有する。なお、AGV10は、4つの駆動輪11a、11b、11cおよび11dにそれぞれ接続される4つのモータも有するが、図9には示されていない。また、図9には、AGV10の右側に位置する2つの駆動輪11aおよび11cと、左後部に位置する駆動輪11dとが示されているが、左前部の駆動輪11bはフレーム12の蔭に隠れているため明示されていない。以下の説明では、4つの駆動輪11a、11b、11cおよび11dを、それぞれ車輪11a、11b、11cおよび11dとも称する。駆動輪11a、11b、11cおよび11dは、メカナムホイールなどの全方向ホイールである。
AGV10は、さらに、障害物を検知するための少なくとも1つの障害物センサを備えていてもよい。障害物センサは、たとえば、赤外線センサ、超音波センサ、またはステレオカメラなどの、距離計測が可能な装置であり得る。障害物センサが赤外線センサである場合、たとえば一定時間ごとに赤外線を出射し、反射された赤外線が戻ってくるまでの時間を計測することにより、一定距離以内に存在する障害物を検知することができる。AGV10は、少なくとも1つの障害物センサから出力された信号に基づいて経路上の障害物を検知したとき、その障害物を回避する動作を行ってもよい。
走行制御装置14は、AGV10の動作を制御する装置であり、主としてマイコン(後述)を含む集積回路、電子部品およびそれらが搭載された基板を含む。走行制御装置14は、上述した、端末装置20とのデータの送受信、および前処理演算を行う。
レーザレンジファインダ15は、たとえば赤外線または可視光のレーザビーム15aを放射し、当該レーザビーム15aの反射光を検出することにより、反射点までの距離を測定する光学機器である。本実施形態では、AGV10のレーザレンジファインダ15は、たとえばAGV10の正面を基準として左右135度(合計270度)の範囲の空間に、0.25度ごとに方向を変化させながらパルス状のレーザビーム15aを放射し、各レーザビーム15aの反射光を検出する。これにより、0.25度ごと、合計1081ステップ分の角度で決まる方向における反射点までの距離のデータを得ることができる。なお、本実施形態では、レーザレンジファインダ15が行う周囲の空間のスキャンは実質的に床面に平行であり、平面的(二次元的)である。しかしながら、レーザレンジファインダ15は高さ方向のスキャンを行ってもよい。
AGV10の位置および姿勢(向き)と、レーザレンジファインダ15のスキャン結果とにより、AGV10は、空間Sの地図を作成することができる。地図には、AGVの周囲の壁、柱等の構造物、床の上に載置された物体の配置が反映され得る。地図のデータは、AGV10内に設けられた記憶装置に格納される。
一般に、移動体の位置および姿勢は、ポーズ(pose)と呼ばれる。二次元面内における移動体の位置および姿勢は、XY直交座標系における位置座標(x, y)と、X軸に対する角度θによって表現される。AGV10の位置および姿勢、すなわちポーズ(x, y, θ)を、以下、単に「位置」と呼ぶことがある。
レーザビーム15aの放射位置から見た反射点の位置は、角度および距離によって決定される極座標を用いて表現され得る。本実施形態では、レーザレンジファインダ15は極座標で表現されたセンサデータを出力する。ただし、レーザレンジファインダ15は、極座標で表現された位置を直交座標に変換して出力してもよい。
レーザレンジファインダの構造および動作原理は公知であるため、本明細書ではこれ以上の詳細な説明は省略する。レーザレンジファインダ15によって検出され得る物体の例は、人、荷物、棚、壁である。
レーザレンジファインダ15は、周囲の空間をセンシングしてセンサデータを取得するための外界センサの一例である。そのような外界センサの他の例としては、イメージセンサおよび超音波センサが考えられる。
走行制御装置14は、レーザレンジファインダ15の測定結果と、自身が保持する地図データとを比較して、自身の現在位置を推定することができる。なお、保持されている地図データは、他のAGV10が作成した地図データであってもよい。
図12Aは、AGV10の第1のハードウェア構成例を示している。また図12Aは、走行制御装置14の具体的な構成も示している。
AGV10は、走行制御装置14と、レーザレンジファインダ15と、2台のモータ16a、16b、16cおよび16dと、駆動装置17と、車輪11a、11b、11cおよび11dと、4つのロータリエンコーダ18a、18b、18cおよび18dとを備えている。
走行制御装置14は、マイコン14aと、メモリ14bと、記憶装置14cと、通信回路14dと、位置推定装置14eとを有している。マイコン14a、メモリ14b、記憶装置14c、通信回路14dおよび位置推定装置14eは通信バス14fで接続されており、相互にデータを授受することが可能である。レーザレンジファインダ15もまた通信インタフェース(図示せず)を介して通信バス14fに接続されており、計測結果である計測データを、マイコン14a、位置推定装置14eおよび/またはメモリ14bに送信する。位置推定装置14eは、図1に示す第1位置推定装置103としての機能を有する。マイコン14aは、図1に示す演算回路105および第2位置推定装置109としての機能を有する。
マイコン14aは、走行制御装置14を含むAGV10の全体を制御するための演算を行うプロセッサまたは制御回路(コンピュータ)である。典型的にはマイコン14aは半導体集積回路である。マイコン14aは、制御信号であるPWM(Pulse Width Modulation)信号を駆動装置17に送信して駆動装置17を制御し、モータに印加する電圧を調整させる。これによりモータ16a、16b、16cおよび16dの各々が所望の回転速度で回転する。
モータ16a、16b、16cおよび16dの駆動を制御する1つ以上の制御回路(たとえばマイコン)を、マイコン14aとは独立して設けてもよい。たとえば、モータ駆動装置17が、モータ16a、16b、16cおよび16dの駆動をそれぞれ制御する4つのマイコンを備えていてもよい。それらの4つのマイコンは、エンコーダ18a、18b、18cおよび18dから出力されたエンコーダ情報を用いた座標計算をそれぞれ行い、所与の初期位置からのAGV10の移動距離を推定してもよい。また、当該4つのマイコンは、エンコーダ情報を利用してモータ駆動回路17a、17b、17cおよび17dを制御してもよい。その場合、モータ駆動装置17における4つのマイコンが「第2位置推定装置」として機能する。
メモリ14bは、マイコン14aが実行するコンピュータプログラムを記憶する揮発性の記憶装置である。メモリ14bは、マイコン14aおよび位置推定装置14eが演算を行う際のワークメモリとしても利用され得る。
記憶装置14cは、不揮発性の半導体メモリ装置である。ただし、記憶装置14cは、ハードディスクに代表される磁気記録媒体、または、光ディスクに代表される光学式記録媒体であってもよい。さらに、記憶装置14cは、いずれかの記録媒体にデータを書き込みおよび/または読み出すためのヘッド装置および当該ヘッド装置の制御装置を含んでもよい。
記憶装置14cは、走行する空間Sの地図データM、および、1または複数の走行経路のデータ(走行経路データ)Rを記憶する。地図データMは、AGV10が地図作成モードで動作することによって作成され記憶装置14cに記憶される。走行経路データRは、地図データMが作成された後に外部から送信される。本実施形態では、地図データMおよび走行経路データRは同じ記憶装置14cに記憶されているが、異なる記憶装置に記憶されてもよい。
走行経路データRの例を説明する。
端末装置20がタブレットコンピュータである場合には、AGV10はタブレットコンピュータから走行経路を示す走行経路データRを受信する。このときの走行経路データRは、複数のマーカの位置を示すマーカデータを含む。「マーカ」は走行するAGV10の通過位置(経由点)を示す。走行経路データRは、走行開始位置を示す開始マーカおよび走行終了位置を示す終了マーカの位置情報を少なくとも含む。走行経路データRは、さらに、1以上の中間経由点のマーカの位置情報を含んでもよい。走行経路が1以上の中間経由点を含む場合には、開始マーカから、当該走行経由点を順に経由して終了マーカに至る経路が、走行経路として定義される。各マーカのデータは、そのマーカの座標データに加えて、次のマーカに移動するまでのAGV10の向き(角度)および走行速度のデータを含み得る。AGV10が各マーカの位置で一旦停止し、自己位置推定および端末装置20への通知などを行う場合には、各マーカのデータは、当該走行速度に達するまでの加速に要する加速時間、および/または、当該走行速度から次のマーカの位置で停止するまでの減速に要する減速時間のデータを含み得る。
端末装置20ではなく運行管理装置50(たとえば、PCおよび/またはサーバコンピュータ)がAGV10の移動を制御してもよい。その場合には、運行管理装置50は、AGV10がマーカに到達する度に、次のマーカへの移動をAGV10に指示してもよい。たとえば、AGV10は、運行管理装置50から、次に向かうべき目的位置の座標データ、または、当該目的位置までの距離および進むべき角度のデータを、走行経路を示す走行経路データRとして受信する。
AGV10は、作成された地図と走行中に取得されたレーザレンジファインダ15が出力したセンサデータとを利用して自己位置を推定しながら、記憶された走行経路に沿って走行することができる。
通信回路14dは、たとえば、Bluetooth(登録商標)および/またはWi−Fi(登録商標)規格に準拠した無線通信を行う無線通信回路である。いずれの規格も、2.4GHz帯の周波数を利用した無線通信規格を含む。たとえばAGV10を走行させて地図を作成するモードでは、通信回路14dは、Bluetooth(登録商標)規格に準拠した無線通信を行い、1対1で端末装置20と通信する。
位置推定装置14eは、地図の作成処理、および、走行時には自己位置の推定処理を行う。位置推定装置14eは、AGV10の位置および姿勢とレーザレンジファインダのスキャン結果とにより、移動空間Sの地図を作成する。走行時には、位置推定装置14eは、レーザレンジファインダ15からセンサデータを受け取り、また、記憶装置14cに記憶された地図データMを読み出す。レーザレンジファインダ15のスキャン結果から作成された局所的地図データ(センサデータ)を、より広範囲の地図データMとのマッチングを行うことにより、地図データM上における自己位置(x, y, θ)を同定する。位置推定装置14eは、局所的地図データが地図データMに一致した程度を表す「信頼度」のデータを生成する。自己位置(x, y, θ)、および、信頼度の各データは、AGV10から端末装置20または運行管理装置50に送信され得る。端末装置20または運行管理装置50は、自己位置(x, y, θ)、および、信頼度の各データを受信して、内蔵または接続された表示装置に表示することができる。
本実施形態では、マイコン14aと位置推定装置14eとは別個の構成要素であるとしているが、これは一例である。マイコン14aおよび位置推定装置14eの各動作を独立して行うことが可能な1つのチップ回路または半導体集積回路であってもよい。図12Aには、マイコン14aおよび位置推定装置14eを包括するチップ回路14gが示されている。以下では、マイコン14aおよび位置推定装置14eが別個独立に設けられている例を説明する。
4台のモータ16a、16b、16cおよび16dは、それぞれ4つの車輪11a、11b、11cおよび11dに取り付けられ、各車輪を回転させる。つまり、4つの車輪11a、11b、11cおよび11dはそれぞれ駆動輪である。本実施形態では、モータ16a、16b、16cおよび16dは、それぞれAGV10の右前輪、左前輪、右後輪、および左後輪を駆動する。
移動体10は、さらに、車輪11a、11b、11cおよび11dの回転位置または回転速度を測定するエンコーダユニット18をさらに備えている。エンコーダユニット18は、4つのロータリエンコーダ18a、18b、18cおよび18dを含む。第1のロータリエンコーダ18aは、モータ16aから車輪11aまでの動力伝達機構のいずれかの位置における回転を計測する。第2のロータリエンコーダ18bは、モータ16bから車輪11bまでの動力伝達機構のいずれかの位置における回転を計測する。第3のロータリエンコーダ18cは、モータ16cから車輪11cまでの動力伝達機構のいずれかの位置における回転を計測する。第4のロータリエンコーダ18dは、モータ16dから車輪11dまでの動力伝達機構のいずれかの位置における回転を計測する。エンコーダユニット18は、ロータリエンコーダ18a、18b、18cおよび18dによって取得された信号を、マイコン14aに送信する。マイコン14aは、位置推定装置14eから受信した信号だけでなく、エンコーダユニット18から受信した信号を利用して、移動体10の移動を制御してもよい。
駆動装置17は、4台のモータ16a、16b、16cおよび16dの各々に印加される電圧を調整するためのモータ駆動回路17a、17b、17cおよび17dを有する。モータ駆動回路17a、17b、17cおよび17dの各々はインバータ回路を含む。モータ駆動回路17a、17b、17cおよび17dは、マイコン14aまたはモータ駆動装置17内のマイコンから送信されたPWM信号によって各モータに流れる電流をオンまたはオフし、それによりモータに印加される電圧を調整する。
図12Bは、AGV10の第2のハードウェア構成例を示している。第2のハードウェア構成例は、レーザ測位システム14hを有する点、および、マイコン14aが各構成要素と1対1で接続されている点において、第1のハードウェア構成例(図12A)と相違する。
レーザ測位システム14hは、位置推定装置14eおよびレーザレンジファインダ15を有する。位置推定装置14eおよびレーザレンジファインダ15は、たとえばイーサネット(登録商標)ケーブルで接続されている。位置推定装置14eおよびレーザレンジファインダ15の各動作は上述した通りである。レーザ測位システム14hは、AGV10のポーズ(x, y, θ)を示す情報をマイコン14aに出力する。
マイコン14aは、種々の汎用I/Oインタフェースまたは汎用入出力ポート(図示せず)を有している。マイコン14aは、通信回路14d、レーザ測位システム14h等の、走行制御装置14内の他の構成要素と、当該汎用入出力ポートを介して直接接続されている。
図12Bに関して上述した構成以外は、図12Aの構成と共通である。よって共通の構成の説明は省略する。
本開示の実施形態におけるAGV10は、図示されていないバンパースイッチなどのセーフティセンサを備えていてもよい。AGV10は、ジャイロセンサなどの慣性計測装置を備えていてもよい。ロータリエンコーダ18a、18b、18cおよび18dまたは慣性計測装置などの内界センサによる測定データを利用すれば、AGV10の移動距離および姿勢の変化量(角度)を推定することができる。これらの距離および角度の推定値は、オドメトリデータと呼ばれ、位置推定装置14eによって得られる位置および姿勢の情報を補助する機能を発揮し得る。オドメトリデータは、位置推定装置14eによって得られる位置および姿勢の推定値の信頼性が低い場合、または地図の切り替え動作を行うときなどに使用される。
本実施形態では、図6を参照して説明した補正処理が行われる。このため、より正確なオドメトリ情報を生成することができる。メカナムホイールに関しては、一般的な車輪とは異なり、センサデータの補完に使用できるオドメトリ情報を取得することが困難であった。本実施形態の補正処理により、十分に使用可能なオドメトリ情報を得ることが可能になった。
(4)地図データ
図13A〜図13Fは、センサデータを取得しながら移動するAGV10を模式的に示す。ユーザ1は、端末装置20を操作しながらマニュアルでAGV10を移動させてもよい。あるいは、図12Aおよび6Bに示される走行制御装置14を備えるユニット、または、AGV10そのものを台車に載置し、台車をユーザ1が手で押す、または牽くことによってセンサデータを取得してもよい。
図13Aには、レーザレンジファインダ15を用いて周囲の空間をスキャンするAGV10が示されている。所定のステップ角毎にレーザビームが放射され、スキャンが行われる。なお、図示されたスキャン範囲は模式的に示した例であり、上述した合計270度のスキャン範囲とは異なっている。
図13A〜図13Fの各々では、レーザビームの反射点の位置が、記号「・」で表される複数の黒点4を用いて模式的に示されている。レーザビームのスキャンは、レーザレンジファインダ15の位置および姿勢が変化する間に短い周期で実行される。このため、現実の反射点の個数は、図示されている反射点4の個数よも遥かに多い。位置推定装置14eは、走行に伴って得られる黒点4の位置を、たとえばメモリ14bに蓄積する。AGV10が走行しながらスキャンを継続して行うことにより、地図データが徐々に完成されてゆく。図13Bから図13Eでは、簡略化のためスキャン範囲のみが示されている。当該スキャン範囲は例示であり、上述した合計270度の例とは異なる。
地図は、地図作成に必要な量のセンサデータを取得した後、そのセンサデータに基づいて、このAGV10内のマイコン14aまたは外部のコンピュータを用いて作成してもよい。あるいは、移動しつつあるAGV10が取得したセンサデータに基づいてリアルタイムで地図を作成してもよい。
図13Fは、完成した地図80の一部を模式的に示す。図13Fに示される地図では、レーザビームの反射点の集まりに相当する点群(Point Cloud)によって自由空間が仕切られている。地図の他の例は、物体が占有している空間と自由空間とをグリッド単位で区別する占有格子地図である。位置推定装置14eは、地図のデータ(地図データM)をメモリ14bまたは記憶装置14cに蓄積する。なお図示されている黒点の数または密度は一例である。
こうして得られた地図データは、複数のAGV10によって共有され得る。
AGV10が地図データに基づいて自己位置を推定するアルゴリズムの典型例は、ICP(Iterative Closest Point)マッチングである。前述したように、レーザレンジファインダ15のスキャン結果から作成された局所的地図データ(センサデータ)を、より広範囲の地図データMとのマッチングを行うことにより、地図データM上における自己位置(x, y, θ)を推定することができる。
AGV10が走行するエリアが広い場合、地図データMのデータ量が多くなる。そのため、地図の作成時間が増大したり、自己位置推定に多大な時間を要するなどの不都合が生じる可能性がある。そのような不都合が生じる場合には、地図データMを、複数の部分地図のデータに分けて作成および記録してもよい。
図14は、4つの部分地図データM1、M2、M3、M4の組み合わせによって1つの工場の1フロアの全域がカバーされる例を示している。この例では、1つの部分地図データは50m×50mの領域をカバーしている。X方向およびY方向のそれぞれにおいて隣接する2つの地図の境界部分に、幅5mの矩形の重複領域が設けられている。この重複領域を「地図切替エリア」と呼ぶ。1つの部分地図を参照しながら走行しているAGV10が地図切替エリアに到達すると、隣接する他の部分地図を参照する走行に切り替える。部分地図の枚数は4枚に限らず、AGV10が走行するフロアの面積、地図作成および自己位置推定を実行するコンピュータの性能に応じて適宜設定してよい。部分地図データのサイズおよび重複領域の幅も、上記の例に限定されず、任意に設定してよい。
(5)運行管理装置の構成例
図15は、運行管理装置50のハードウェア構成例を示している。運行管理装置50は、CPU51と、メモリ52と、位置データベース(位置DB)53と、通信回路54と、地図データベース(地図DB)55と、画像処理回路56とを有する。
CPU51、メモリ52、位置DB53、通信回路54、地図DB55および画像処理回路56は通信バス57で接続されており、相互にデータを授受することが可能である。
CPU51は、運行管理装置50の動作を制御する信号処理回路(コンピュータ)である。典型的にはCPU51は半導体集積回路である。CPU51は、図1に示す第1制御回路51として機能する。
メモリ52は、CPU51が実行するコンピュータプログラムを記憶する、揮発性の記憶装置である。メモリ52は、CPU51が演算を行う際のワークメモリとしても利用され得る。
位置DB53は、各AGV10の行き先となり得る各位置を示す位置データを格納する。位置データは、たとえば管理者によって工場内に仮想的に設定された座標によって表され得る。位置データは管理者によって決定される。
通信回路54は、たとえばイーサネット(登録商標)規格に準拠した有線通信を行う。通信回路54はアクセスポイント2(図1)と有線で接続されており、アクセスポイント2を介して、AGV10と通信することができる。通信回路54は、AGV10に送信すべきデータを、バス57を介してCPU51から受信する。また通信回路54は、AGV10から受信したデータ(通知)を、バス57を介してCPU51および/またはメモリ52に送信する。
地図DB55は、AGV10が走行する工場等の内部の地図のデータを格納する。当該地図は、地図80(図13F)と同じであってもよいし、異なっていてもよい。各AGV10の位置と1対1で対応関係を有する地図であれば、データの形式は問わない。たとえば地図DB55に格納される地図は、CADによって作成された地図であってもよい。
位置DB53および地図DB55は、不揮発性の半導体メモリ上に構築されてもよいし、ハードディスクに代表される磁気記録媒体、または光ディスクに代表される光学式記録媒体上に構築されてもよい。
画像処理回路56はモニタ58に表示される映像のデータを生成する回路である。画像処理回路56は、専ら、管理者が運行管理装置50を操作する際に動作する。本実施形態では特にこれ以上の詳細な説明は省略する。なお、モニタ59は運行管理装置50と一体化されていてもよい。また画像処理回路56の処理をCPU51が行ってもよい。
(6)運行管理装置の動作
図16を参照しながら、運行管理装置50の動作の概要を説明する。図16は、運行管理装置50によって決定されたAGV10の移動経路の一例を模式的に示す図である。
AGV10および運行管理装置50の動作の概要は以下のとおりである。以下では、あるAGV10が現在、地点(マーカ)Mにおり、幾つかの位置を通過して、最終的な目的地であるマーカMn+1(n:1以上の正の整数)まで走行する例を説明する。なお、位置DB53にはマーカMの次に通過すべきマーカM、マーカMの次に通過すべきマーカM等の各位置を示す座標データが記録されている。
運行管理装置50のCPU51は、位置DB53を参照してマーカMの座標データを読み出し、マーカMに向かわせる走行指令を生成する。通信回路54は、アクセスポイント2を介して走行指令をAGV10に送信する。
CPU51は、AGV10から、アクセスポイント2を介して、定期的に現在位置および姿勢を示すデータを受信する。こうして運行管理装置50は、各AGV10の位置をトラッキングすることができる。CPU51は、AGV10の現在位置がマーカMに一致したと判定すると、マーカMの座標データを読み出し、マーカMに向かわせる走行指令を生成してAGV10に送信する。つまり運行管理装置50は、AGV10がある位置に到達したと判定すると、次に通過すべき位置に向かわせる走行指令を送信する。これにより、AGV10は最終的な目的地であるマーカMn+1に到達することができる。
本開示の移動体および移動体管理システムは、工場、倉庫、建設現場、物流、病院などで荷物、部品、完成品などの物の移動および搬送に好適に利用され得る。
1 ユーザ
2a、2b アクセスポイント
10 AGV(移動体)
14 走行制御装置
14a マイコン
14b メモリ
14c 記憶装置
14d 通信回路
14e 位置推定装置
16a、16b、16c、16d モータ
15 レーザレンジファインダ
17 駆動装置
17a、17b、17c、17d モータ駆動回路
18 エンコーダユニット
18a、18b、18c、18d ロータリエンコーダ
20 端末装置
50 運行管理装置
51 CPU(第1制御回路)
52 メモリ
53 位置データベース(位置DB)
54 通信回路(第1通信回路)
55 地図データベース(地図DB)
56 画像処理回路
58 モニタ
101 外界センサ
103 第1位置推定装置
105 演算回路
106 モータ
107 駆動装置
108 ロータリエンコーダ
109 第2位置推定装置
111 駆動輪
113 記憶装置

Claims (7)

  1. 移動体であって、
    全方向ホイールである複数の駆動輪と、
    前記複数の駆動輪にそれぞれ接続された複数のモータと、
    外界センサと、
    前記外界センサから出力されたセンサデータに基づき、前記移動体の位置および向きの推定値を示す第1位置情報を順次出力する第1位置推定装置と、
    前記複数の駆動輪の各々の回転速度の計測値または推定値を取得し、前記計測値または前記推定値に基づいて、前記移動体の位置および向きの推定値を示す第2位置情報を生成して順次出力する第2位置推定装置と、
    記憶装置と、
    前記第1位置情報に基づいて計算される前記移動体の変位と、前記第2位置情報に基づいて計算される前記移動体の変位との差に基づき、前記複数の駆動輪と路面との摩擦の程度を示すデータを生成し、前記データを前記移動体の位置と関連付けて前記記憶装置に記憶させる演算回路と、
    を備える移動体。
  2. 前記演算回路は、前記移動体の走行経路上の複数の位置ごとに前記データを生成し、前記データを前記複数の位置と関連付けて前記記憶装置に記憶させる、請求項1に記載の移動体。
  3. 前記記憶装置は、環境地図を記憶し、
    前記演算回路は、前記環境地図における複数のエリアごとに前記データを生成し、前記データを前記複数のエリアと関連付けて前記記憶装置に記憶させる、
    請求項1または2に記載の移動体。
  4. 前記第2位置推定装置は、ある位置におけるオドメトリ情報を生成する際に、前記位置における前記摩擦の程度を示す前記データが既に生成されている場合には、前記データに基づいて補正した推定値を、前記オドメトリ情報として出力する、請求項1から3のいずれかに記載の移動体。
  5. 前記複数の駆動輪の回転速度をそれぞれ計測する複数のロータリエンコーダをさらに備え、
    前記第2位置推定装置は、前記複数のロータリエンコーダから出力されたデータに基づいて、前記第2位置情報を生成する、
    請求項1から4のいずれかに記載の移動体。
  6. 前記複数の駆動輪は、メカナムホイールである、請求項1から5のいずれかに記載の移動体。
  7. 前記外界センサは、レーザレンジファインダである、請求項1から6のいずれかに記載の移動体。
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